JP6037782B2 - 取付け構造およびデスク装置 - Google Patents
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Description
例えばデスク装置に関して、天板にパネル体を取付ける取付け構造としては、デスク装置に固定された前後一対の部材によってパネル体を挟持して取付ける方法が多く見られている(例えば、特許文献1および2参照。)。これらの取付け構造によれば、簡易的な構造でありながら確実、かつ安定的にパネル体を取付けることができる。
ただし、取付け作業に工具を用いらなければならないため、取付けの作業性が悪くなっている。
一方で、特許文献3の取付け構造では、嵌合溝部と、板状のパネル体との嵌合力によってのみパネル体が支持されているので、パネル体をデスク装置に取付けたときにパネル体が安定しにくくなっている。
本発明の取付け構造は、支持部材に平板状の板部材を着脱可能に取付けるための取付け構造であって、前記支持部材の外面である取付け面から前記支持部材の内部側に向かう内部方向に凹むように形成された没入部と、前記板部材に対して、前記板部材の主面に沿った沿面方向に移動可能に取付けられた可動部材と、を備え、前記没入部の内側面には、前記没入部の内部空間側に突出した突部が形成され、前記可動部材には、弾性を有する材料で形成され前記突部に対して前記内部方向とは反対方向に係止可能な係止部が形成され、前記板部材に対して前記可動部材を前記沿面方向の一方側に配置して前記板部材と前記係止部とを離間させた状態で、前記内部方向と前記沿面方向とが平行になるとともに前記没入部に対して前記板部材を前記沿面方向の一方側に移動させたときに、前記没入部の内面に前記可動部材が当接して前記没入部に対する前記可動部材の前記内部方向への移動が規制され、前記可動部材に対して前記板部材が前記沿面方向の一方側に移動することで、前記板部材に対して前記可動部材が前記沿面方向の他方側に配置され、前記板部材が前記係止部に接触して前記係止部が弾性的に変形することで、前記突部に前記係止部が前記内部方向とは反対方向に係止することを特徴としている。
これにより、突部に係止部が係止している状態が維持され、支持部材に板部材を安定させた状態で取付けることができる。
このように、板部材を没入部に挿入したり没入部から引き抜いたりすることで、工具を用いることなく、支持部材に板部材を容易に着脱することができる。
これにより、突部に係止部が係止している状態が維持され、支持部材に板部材を安定させた状態で取付けることができる。
このように、板部材を没入部に挿入したり没入部から引き抜いたりすることで、工具を用いることなく、支持部材に板部材を容易に着脱することができる。
この発明によれば、板部材に対して可動部材が沿面方向に移動する機構を容易に構成することができる。
この発明によれば、板部材に対して可動部材を沿面方向の他方側に配置したときには、可動部材は凸部を介して板部材によって外側に押される。このため、没入部においては、凸部が可動部材とともに板部材と没入部の内側面との間に圧入された状態になる。したがって、没入部と板部材とのガタつきを抑えるとともに、没入部から板部材を外れにくくすることができる。
一方で、板部材に対して可動部材を沿面方向の一方側に配置したときには、凸部と板部材の貫通孔とが沿面方向に同じ位置となるため、可動部材が板部材によって外側に押されることがなくなり、可動部材が取付けられた板部材が没入部に挿入しにくくなるのを防止することができる。
この発明によれば、没入部に板部材を内部方向に沿って挿入しやすくすることができる。
この発明によれば、凹部内に設けられた支持部材に板部材を容易に着脱できるとともに、板部材を安定させた状態で支持部材に取付けることができる。
以下、本発明に係るデスク装置の第1実施形態を、図1から図9を参照しながら説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態のデスク装置1は、上面が作業面10aとされた天板10と、天板10を支持する脚部20と、作業面10aから天板10の内部側へと広がるように形成された配線挿通部(凹部)50と、配線挿通部50内に設けられたオプション取付け部材(支持部材)60と、配線挿通部50の開口50a(図1参照。)に着脱可能に取付けられる配線カバー(蓋体)90とを備えている。なお、図2においては、天板10を仮想線で示している。
以下では、使用縁部10b、10cに平行な方向を幅方向(一方向)X、天板10の短辺10dに平行な方向を奥行方向(直交方向)Yと称する。これら幅方向Xおよび奥行方向Yは、作業面10aに平行であるとともに、互いに直交する方向である。
天板部材11、12、13、14は、各2枚の天板部材11、12、および、天板部材13、14が長手方向の端面を突き合せて、奥行方向Yの幅を一定にした連続した机上面を形成している。これらの連続した机上面を形成する2組の天板部材の対(以下、「天板15、16」と称する。)が奥行方向Yの中央部に隙間S1を挟んで対向して配置されるようになっている。この隙間S1は、前述の配線挿通部50の開口50aとなっている。
天板15、16は、長尺な辺が互いに平行になるように対向配置され、隙間S1は幅方向Xに沿って連続している。
外側連結杆22は、脚部20の奥行方向Yの両側の端部に幅方向Xに沿うように平行に配置され、天板10の天板15、16の奥行方向Yの外側縁部を下方から支持するようになっている。この実施形態の場合、各外側連結杆22は、一対の金属製の角管部材22a、22bが中継ユニット25を介して一体に連結され、全体が幅方向Xに沿って直線状に延出している。
横梁部29は、プレス成形された2枚の金属プレートが組み合わされ、その主要部が筒状に形成されている。横梁部29の長手方向の両端部は、脚本体部28の各上部側面に溶接固定されている。こうして、2本の脚本体部28の上部に横梁部29が連結された脚体ユニット21は、幅方向Xから見た側面視が門型状(開口側が下方を向くコ字形状)となっている。
支持アーム32、33、37、38の各上面には、天板15、16のナットに対応する位置にボルト挿通孔(符号省略。)が穿設されている。
同様に、内側連結杆23の各角管部材23aは、一方の脚体ユニット21の支持アーム33と中継ユニット25の一方の側面の支持アーム38とに架設され、各角管部材23bは、他方の脚体ユニット21の支持アーム33と中継ユニット25の他方の側面の支持アーム38とに架設されている。
底部材51、角管部材23a、23b、および天板10で、配線挿通部50が構成されている。
底部材51の上面において、平面視で開口50aの奥行方向Yの中央部に対応する位置には、前述のオプション取付け部材60が固定されている。オプション取付け部材60は、幅方向Xに延びるレール状に形成され、配線挿通部50内に収容されている。
取付け部材本体61は、板状の底部65と、互いに離間した状態で底部65から上方に延出する壁部66A、66Bとを備えている。
本実施形態では、壁部66A、66Bの構成は、壁部66A、66Bの間に規定される基準平面Pに対して対称(面対称)であるため、壁部66Aの構成については数字に英字「A」を付加し、壁部66Bの構成については同一の数字に英字「B」を付加することで示す。これにより、重複する説明を省略する。
なお、底部65、および壁部66A、66Bで、壁部66Aの上端面(取付け面)67Aから、上下方向Zの一方である下方(内部方向)Z1に凹むように形成された没入部63が構成される。言い換えれば、没入部63は、上端面67Aから取付け部材本体61の内部側に向かって凹むように形成されている。
側面68Aの接続部69Aよりも上方Z2の部分には、上方Z2に向かうにしたがって、突部72A、案内部73A、および縮幅部74Aがこの順で形成されている。
案内部73Aは、側面68Aから奥行方向Yに沿って壁部66B側に延びる本体75Aと、本体75Aの先端から下方Z1に延びる舌片76Aとで構成されている。舌片76Aにおける壁部66B側の面は、下方Z1に平行となるように形成された案内面77Aとなっている。
縮幅部74Aは、側面68Aから奥行方向Yに沿って壁部66B側に延びる板状に形成されている。縮幅部74Aの上面は、上端面67Aと面一になるように形成されている。縮幅部74Aの先端面の上部には、上方Z2に向かうにしたがって側面68Aに接近するように傾斜した傾斜面78Aが形成されている。
これら突部72A、案内部73A、および縮幅部74Aが側面68Aから壁部66B側に突出する長さは、ほぼ等しく設定されている。
取付け部材補助部62Aは、底部65から奥行方向Yに沿って延びる底部81Aと、底部81Aに対して上方Z2に離間して底部81Aと平行に延びる受け部82Aと、底部81Aの先端と受け部82Aの先端とを接続する接続部83Aとを有している。受け部82Aには、幅方向Xに延びる挿通開口部84Aが形成されている。この挿通開口部84Aは、前述の補助開口部62aとなっている。
受け部82Aの下面における挿通開口部84Aが形成された部分よりも取付け部材本体61側には、下方Z1に突出したガイド凸部85Aが設けられている。受け部82Aの上面の位置は、取付け部材本体61の上端部の位置よりも下方に設定されている。
このように構成されたオプション取付け部材60の取付け部材本体61、および取付け部材補助部62A、62Bは、アルミニウムを押出し成形することなどで一体に形成されている。
仕切り板300は、平板状に形成された部材である。仕切り板300には、仕切り板300の主面301(図4参照。)に沿った沿面方向Uに延びるように一対の貫通孔302が形成されている。一対の貫通孔302は、主面301に平行であって沿面方向Uに直交する沿面直交方向Vに並べて形成されている。仕切り板300は、アクリル等の樹脂や、ガラス等で形成することができる。なお、使用者等の仕切り板300を通した目線を遮りたい場合には、仕切り板300の外面に微細な凹凸などを設けたり、表面をクロス貼りに構成したりしてもよい。
ここで、取付け補助具310の構成について説明する。
取付け補助具310は、図4に示す沿面直交方向Vに見た側面視が、仕切り板300側が開口するコ字形状に形成されている。すなわち、取付け補助具310は、仕切り板300の縁部を3方から囲うように取付けられている。取付け補助具310は、樹脂等の弾性を有する材料で形成されている。
図6および図7は、取付け補助具310を平面状に展開した状態を示すものである。
取付け補助具310は、平板状に形成された第一の基板311および第二の基板312と、基板311、312の縁部同士を接続する連結片313とを備えている。取付け補助具310における、連結片313と第一の基板311との接続部314、および、連結片313と第二の基板312との接続部315の厚さは、近接する部分より薄く設定されている。このため、第一の基板311は、連結片313に対して接続部314周りに回動することができる。同様に、第二の基板312は、連結片313に対して接続部315周りに回動することができる。
透孔318の縁部における接続部314側の部分には、一方の面311aから突出する当接部321が設けられている。当接部321は、第一の基板311における沿面直交方向Vの全体にわたり形成されている。
第一の基板311の他方の面311bにおける接続部314とは反対側の縁部には、接続部314から離間するにしたがって他方の面311bから離間するように傾斜した傾斜面(符号省略。)を有する外側凸部324が設けられている。外側凸部324は、第一の基板311における沿面直交方向Vの全体にわたり形成されている。
透孔328の縁部における接続部315側の部分には、一方の面312aから突出する当接部331が設けられている。当接部331は、第二の基板312における沿面直交方向Vの全体にわたり形成されている。
一方の面312aにおいて、各被係合部332に対する接続部315とは反対側の部分には、一方の面312aから突出した内側凸部(凸部)333が形成されている。一対の内側凸部333は、第二の基板312の接続部315とは反対側の縁部に形成されている。
第二の基板312の他方の面312bにおける接続部315とは反対側の縁部には、接続部315から離間するにしたがって他方の面312bから離間するように傾斜した傾斜面(符号省略。)を有する外側凸部334が設けられている。外側凸部334は、第二の基板312における沿面直交方向Vの全体にわたり形成されている。
取付け補助具310、没入部63、貫通孔302、内側凸部323、333、案内面77A、77Bで、本発明の取付け構造306を構成する。
コ字形状に形成した取付け補助具310を仕切り板300に取付けたときに、仕切り板300に取付け補助具310が以下のように係合する。
すなわち、仕切り板300の各貫通孔302に軸部材337がそれぞれ挿通される。貫通孔302は沿面方向Uに延びるように形成されているため、貫通孔302内で軸部材337が沿面方向Uに移動することで、仕切り板300に対して取付け補助具310は沿面方向Uに所定の範囲(貫通孔302の沿面方向Uの長さよりも短い範囲。)で移動することができる。
図5に示すように、仕切り板300のうち取付け補助具310の爪部319、329に挟まれる部分には、貫通孔302が形成されないようになっている。
図8に示すように、仕切り板300に対して取付け補助具310を沿面方向Uの一方側U1に配置すると、仕切り板300と爪部319、329とが離間する。このとき、内側凸部323、333は貫通孔302内に配置される。
基部351には、上下方向Zに透孔351aが形成されている。この例では、基部351および上向き部352は、ステンレス鋼や樹脂などで形成された板状部材により一体に形成されている。棚板353には、下方Z1に向かって凹んだ収容部353aが形成されている。棚板353は、基部351と同一の材料で形成されている。
棚板ユニット350には、一体に形成された基部351および上向き部352が2組備えられている(図1参照。ただし、図1中には基部351は示していない。)。棚板353は、それぞれの上向き部352に不図示の接着剤等により固定されている。
より具体的には、取付け板361に形成された透孔の内周面には、雌ネジ部361aが形成されている。取付け板361は、取付け部材補助部62A内に透孔が受け部82Aの挿通開口部84Aに連通するように配置される。取付け部材補助部62Aにはガイド凸部85Aが設けられているため、取付け板361の奥行方向Yの位置が規制される。
取付け部材補助部62Aの受け部82Aに棚板ユニット350の基部351を当接させ、基部351側から基部351の透孔351a、受け部82Aの挿通開口部84Aに固定ビス362の雄ネジ部362aを挿通させる。取付け板361の雌ネジ部361aに固定ビス362の雄ネジ部362aを螺合させ、受け部82Aおよび棚板ユニット350の基部351を、取付け板361および固定ビス362で上下方向Zに挟むことで、取付け部材補助部62Aに棚板ユニット350が取付けられる。
この例では、オプション取付け部材60の主開口部61aに仕切り板300を取付けたときの仕切り板300の上端の高さは、補助開口部62aに棚板ユニット350を取付けたときの棚板ユニット350の上端の高さよりも高く設定されている。
棚板ユニット350は、取付け部材補助部62Bの補助開口部62bにも着脱可能となっている。
カバー支持部材54は、図3に示すように、底部材51に固定されたベース55と、ベース55から奥行方向Yに互いに離間するように上方Z2に延びる腕部56、57とを有している。腕部56の上端部には、幅方向Xに延びるボス56aが設けられている。カバー支持部材54は、腕部56がオプション取付け部材60側となるように底部材51に固定されている。
カバー本体91におけるフック部92とは反対側の縁部には、ゴムなどの柔軟な材料で形成されたヒレ93が取付けられている。
配線カバー90は、カバー支持部材54のボス56aにフック部92を係合させるとともに腕部57上にカバー本体91を載置したときに、カバー本体91が奥行方向Yにほぼ平行に配置され、配線カバー90が配線挿通部50の開口50aの一部を塞いだ塞ぎ状態となる。このとき、配線カバー90は、幅方向Xに延びるように開口50aに配置され、オプション取付け部材60の取付け部材本体61と配線カバー90との間に、隙間S2が形成される。なお、ヒレ93は天板15、16の側面に近接もしくは当接して配置されている。
なお、この例では、ボス56aとフック部92との係合を維持しつつ、ヒレ93が上方Z2に移動するように配線カバー90をボス56a周りに回動させると、配線カバー90は位置Qに移動する。このように、カバー支持部材54に配線カバー90を係合させた状態で、配線カバー90を回動させて開けることができようになっている。
上向き部352の長手方向に直交する平面による断面において、上向き部352は厚さ方向の長さの方が幅方向(厚さ方向に直交する方向。)の長さよりも短く設定されている。これにより、上向き部352の曲げ強度(特に、奥行方向Yの周りの曲げ強度。)を維持しつつ、配線カバー90により配線挿通部50の開口50aを奥行方向Yに広く覆って隙間S2を小さくすることができる。
詳細に図示はしないが、前述の床面Fや壁面に設けられたコンセントに接続された配線Cは、底部材51の透孔51aを通して配線挿通部50内に配置される。そして、天板10の作業面10a上に配置された不図示の電子機器等の幅方向Xの位置に応じてヒレ93を変形させることで、配線カバー90のカバー本体91と天板15、16との間から上方Z2に引き出され、前述の電子機器等に接続される。
まず、オプション取付け部材60の取付け部材本体61に仕切り板300を取付けるときには、使用者は仕切り板300を把持し、図8に示すように仕切り板300に対して取付け補助具310を沿面方向Uの一方側U1に配置した状態で、仕切り板300の沿面方向Uと下方Z1とが平行になるようにする。内側凸部323、333は貫通孔302内に配されるため、基板311、312が仕切り板300から離間するように移動しにくくなる。
仕切り板300の沿面方向Uの一方側U1を没入部63側に向け、没入部63に対して仕切り板300を沿面方向Uの一方側U1、すなわち下方Z1に移動させる。これにより、没入部63に仕切り板300を挿入していく。
また、接続部69A、69Bにはそれぞれ傾斜面が形成されているため、取付け部材本体61に対して取付け補助具310が奥行方向Yにガタつくことが抑制される。
仕切り板300のうち爪部319、329に挟まれる部分には貫通孔302は形成されていないため、仕切り板300が爪部319、329に接触して爪部319、329が弾性的に変形することで、突部72Bに爪部319が、突部72Aに爪部329がそれぞれ上方Z2に係止する。すなわち、弾性的に変形した爪部319、329により取付け部材本体61に対して取付け補助具310が上方Z2に移動できなくなる。
当接部321、331内に仕切り板300が圧入、すなわち、強い圧力で押し込まれることで、取付け補助具310に対して仕切り板300が奥行方向Yおよび上下方向Zにガタつくことが抑制される。
縮幅部74Bの傾斜面78Bに外側凸部324の傾斜面が接触し、壁部66Bに対して第一の基板311の上端部が面接触により支持される。壁部66Bの上端面67Bと第一の基板311の上端面とが面一になる。同様に、縮幅部74Aの傾斜面78Aに外側凸部334の傾斜面が接触し、壁部66Aに対して第二の基板312の上端部が面接触により支持される。壁部66Aの上端面67Aと第二の基板312の上端面とが面一になる。
内側凸部323は、第一の基板311とともに壁部66Bの縮幅部74Bと仕切り板300との間に圧入される。一方で、内側凸部333は、第二の基板312とともに壁部66Aの縮幅部74Aと仕切り板300との間に圧入される。これにより、取付け部材本体61に対して取付け補助具310および仕切り板300が奥行方向Yにガタつくことが抑制されるとともに、オプション取付け部材60の上端面67A、67Bが面一になって体裁が良くなる。
以上の手順により、取付け部材本体61に仕切り板300が取付けられる。
軸部材337が貫通孔302の下方Z1の縁部に係止され、図8に示すように仕切り板300とともに取付け補助具310が上方Z2に移動し、取付け部材本体61から仕切り板300が取外される。
取付け部材本体61は幅方向Xに延びるように形成されているため、取付け部材本体61に対して仕切り板300を幅方向Xの任意の位置に取付けることができる。
一方で、取付け部材補助部62Aから棚板ユニット350を取外すときには、まず、配線カバー90を開放状態にしておく。固定ビス362を回して取付け板361の雌ネジ部361aと固定ビス362の雄ネジ部362aとの螺合を解除し、取付け板361から固定ビス362を取外すことで、取付け部材補助部62Aから棚板ユニット350を取外す。棚板ユニット350を取外し終えたら、配線カバー90を塞ぎ状態にしておく。
使用縁部10b側から作業をする使用者にとって、オプション取付け部材60に取付けられた仕切り板300よりも手前側で棚板ユニット350を取付け部材補助部62Aに着脱させることになる。このため、仕切り板300は棚板ユニット350を着脱する使用者の作業の支障とはなりにくい。
オプション取付け部材60に仕切り板300や棚板ユニット350を着脱する作業は、工具を用いることなく、仕切り板300を下方Z1に挿入したり上方Z2に引き抜いたり、固定ビス362を回したりすることで使用者が容易に行うことができる。
これにより、突部72B、72Aに爪部319、329が係止している状態が維持され、オプション取付け部材60に仕切り板300を安定させた状態で取付けることができる。
このように、仕切り板300を没入部63に挿入したり没入部63から引き抜いたりすることで、工具を用いることなく、オプション取付け部材60に仕切り板300を容易に着脱することができる。
取付け構造306が、取付け補助具310に設けられた内側凸部323、333を備える。仕切り板300に対して取付け補助具310を沿面方向Uの他方側U2に配置したときには、取付け補助具310の第一の基板311は内側凸部323を介して仕切り板300によって外側(仕切り板300から離間する方向。)に押される。このため、没入部63においては、内側凸部323が第一の基板311とともに仕切り板300と壁部66Bとの間に圧入された状態になる。したがって、没入部63と仕切り板300とのガタつきを抑えるとともに、没入部63から仕切り板300を外れにくくすることができる。
一方で、仕切り板300に対して取付け補助具310を沿面方向Uの一方側U1に配置したときには、仕切り板300の貫通孔302と内側凸部323とが沿面方向Uに同じ位置となるため、第一の基板311が仕切り板300によって外側に押されることがなくなり、取付け補助具310が取付けられた仕切り板300が没入部63に挿入しにくくなるのを防止することができる。
また、本実施形態のデスク装置1によれば、配線挿通部50内に設けられたオプション取付け部材60に仕切り板300を容易に着脱できるとともに、仕切り板300を安定させた状態でオプション取付け部材60に取付けることができる。
次に、本発明の第2実施形態について図10から図13を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図10および図11に示すように、本実施形態のデスク装置に用いられる取付け構造371は、没入部101、取付け補助具380、および前述の貫通孔302を備えている。なお、図11においては、取付け補助具380が仕切り板300に係合している状態を明確に示すために、取付け補助具380を仮想線で示している。
没入部101は、オプション取付け部材120の取付け部材本体121に形成されていて、この取付け部材本体121は、前述の底部65、および壁部66A、66Bを備えている。底部65には、爪部(係止部)124、125が形成されている。爪部124、125は、自然状態では、互いにわずかに奥行方向Yに離間した状態に配置されている(図12参照。)。爪部124、125は、幅方向Xに間隔を開けて複数形成されていることが好ましい(図11参照。)。
この例では、爪部124、125を含むオプション取付け部材120は、樹脂等の弾性を有する材料で一体に形成されている。
切欠き部381は、基板311、312、および連結片313に、直交方向Vにおいて一対の係合部322、および一対の被係合部332の間となる位置に形成されている。切欠き部381は、取付け補助具310と爪部124、125との干渉を避けるために形成されている。
腕部382は、第一の基板311の他方の面311bに先端部が対向するように第一の基板311に設けられたものである。腕部382の先端部であって、切欠き部381に対向する面には、突部382aが形成されている。腕部383は、第二の基板312の他方の面312bに先端部が対向するように第二の基板312に設けられたものである。腕部383の先端部であって、切欠き部381に対向する面には、突部383aが形成されている。
このとき、仕切り板300は突部382a、383aに対向するように取付けられる。
まず、オプション取付け部材120の取付け部材本体121に仕切り板300を取付けるときには、使用者は、仕切り板300を把持し、図12に示すように仕切り板300に対して取付け補助具380を沿面方向Uの一方側U1に配置した状態で、仕切り板300の沿面方向Uと下方Z1とが平行になるようにする。
仕切り板300の沿面方向Uの一方側U1を没入部101に向け、没入部101に仕切り板300を挿入していく。
仕切り板300をさらに下方Z1に挿入していくと、図10に示すように、仕切り板300に対して取付け補助具380が沿面方向Uの他方側U2に配置される。
オプション取付け部材120の爪部124、125に仕切り板300が接触し、爪部124、125が互いに離間するように弾性的に変形することで、突部383aに爪部124が、突部382aに爪部125がそれぞれ下方Z1に係止する。すなわち、弾性的に変形した爪部124、125により取付け部材本体121に対して取付け補助具380が上方Z2に移動できなくなる。
以上の手順により、取付け部材本体121に仕切り板300が取付けられる。
図12に示すように仕切り板300とともに取付け補助具380が上方Z2に移動し、取付け部材本体121から仕切り板300が取外される。
使用者が操作する部材である取付け補助具380側に爪部124、125が形成されていないため、使用者が取付け補助具380を扱いやすくなる。
たとえば、前記第1実施形態では、オプション取付け部材60に一対の突部72A、72Bが形成され、仕切り板300に取付けられる取付け補助具310が一対の爪部319、329を備えるとした。しかし、オプション取付け部材60に突部72Aが形成されず、取付け補助具310に爪部329が形成されないように構成してもよい。これは、前記第2実施形態でも同様である。
前記第1実施形態および第2実施形態では、デスク装置の配線挿通部50に設けられたオプション取付け部材に仕切り板300を着脱する例で説明したが、本発明の取付け構造が用いられる対象はデスク装置に限定されない。例えば、オフィス等の壁や、装置の側面などに板部材を取付ける場合などにも本発明の取付け構造を好適に用いることができる。
10 天板
10a 作業面
20 脚部
50 配線挿通部(凹部)
60、120オプション取付け部材(支持部材)
63、101 没入部
67A、67B 上端面(取付け面)
68A、68B 側面(内側面)
72A、72B、382a、383a 突部
77A、77B 案内面
124、125、319、329 爪部(係止部)
300 仕切り板(板部材)
301、303 主面
302 貫通孔
306、371 取付け構造
310、380 取付け補助具(可動部材)
323、333 内側凸部(凸部)
337 軸部材
U 沿面方向
U1 一方側
U2 他方側
Z1 下方(内部方向)
Claims (6)
- 支持部材に平板状の板部材を着脱可能に取付けるための取付け構造であって、
前記支持部材の外面である取付け面から前記支持部材の内部側に向かう内部方向に凹むように形成された没入部と、
前記板部材に対して、前記板部材の主面に沿った沿面方向に移動可能に取付けられた可動部材と、
を備え、
前記没入部の内側面には、前記没入部の内部空間側に突出した突部が形成され、
前記可動部材には、弾性を有する材料で形成され前記突部に対して前記内部方向とは反対方向に係止可能な係止部が形成され、
前記板部材に対して前記可動部材を前記沿面方向の一方側に配置して前記板部材と前記係止部とを離間させた状態で、前記内部方向と前記沿面方向とが平行になるとともに前記没入部に対して前記板部材を前記沿面方向の一方側に移動させたときに、
前記没入部の内面に前記可動部材が当接して前記没入部に対する前記可動部材の前記内部方向への移動が規制され、
前記可動部材に対して前記板部材が前記沿面方向の一方側に移動することで、前記板部材に対して前記可動部材が前記沿面方向の他方側に配置され、前記板部材が前記係止部に接触して前記係止部が弾性的に変形することで、前記突部に前記係止部が前記内部方向とは反対方向に係止することを特徴とする取付け構造。 - 支持部材に平板状の板部材を着脱可能に取付けるための取付け構造であって、
前記支持部材の外面である取付け面から前記支持部材の内部側に向かう内部方向に凹むように形成された没入部と、
前記板部材に対して、前記板部材の主面に沿った沿面方向に移動可能に取付けられた可動部材と、
を備え、
前記可動部材における前記板部材に対向する面には、前記板部材側に突出した突部が形成され、
前記支持部材には、弾性を有する材料で形成され前記突部に対して前記内部方向に係止可能な係止部が形成され、
前記板部材に対して前記可動部材を前記沿面方向の一方側に配置した状態で、前記内部方向と前記沿面方向とが平行になるとともに前記没入部に対して前記板部材を前記沿面方向の一方側に移動させたときに、
前記没入部の内面に前記可動部材が当接して前記没入部に対する前記可動部材の前記内部方向への移動が規制され、
前記可動部材に対して前記板部材が前記沿面方向の一方側に移動することで、前記板部材に対して前記可動部材が前記沿面方向の他方側に配置され、前記板部材が前記係止部に接触して前記係止部が弾性的に変形することで、前記突部に前記係止部が前記内部方向に係止することを特徴とする取付け構造。 - 前記板部材に前記沿面方向に延びるように形成された貫通孔と、
前記可動部材に設けられ、前記貫通孔内に前記沿面方向に移動可能に配置された軸部材と、
を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の取付け構造。 - 前記可動部材に設けられ、前記板部材に対して前記可動部材を前記沿面方向の一方側に配置したときに前記貫通孔内に配されるとともに、前記板部材に対して前記可動部材を前記沿面方向の他方側に配置したときに前記板部材の前記主面上に配されて、前記可動部材とともに前記板部材と前記没入部の内側面との間に圧入可能となる凸部を備えることを特徴とする請求項3に記載の取付け構造。
- 前記没入部には、前記内部方向に平行な案内面が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の取付け構造。
- 上面が作業面とされた天板と、
前記天板を支持する脚部と、
前記作業面から前記天板の内部側へと広がるように形成された凹部と、
前記凹部内に設けられた支持部材と、
前記支持部材に着脱可能とされた板部材と、
請求項1から5のいずれか一項に記載の取付け構造と、
を備えることを特徴とするデスク装置。
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