JP6037621B2 - 栓部材の取付構造 - Google Patents

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本発明は、火力発電プラントの配管をはじめとする構造部材等の貫通孔に、溶接により栓部材が取付けられた栓部材の取付構造に関するものである。
一般的に、例えば火力発電プラントの配管の内部には、高温(最高約600℃)かつ高圧の流体が流れている。このような高温環境かつ内圧に起因する応力が生じている状態で長期間にわたって配管が使用されると、クリープ損傷の発生が懸念される。特に、配管同士が接合された溶接部や、配管と別の部材とが溶接された箇所においては、配管が溶接時の熱影響を受けて高温強度(耐クリープ性)が劣化する。
上述のように、配管の溶接部においてはクリープ損傷が生じ易くなっており、その溶接部の配管の内面側の状態を把握するために、配管の溶接部の周囲に貫通孔を形成し、配管の内部から放射線(γ線やX線)によって検査をすることがある。そして、この検査を行った後には、図3及び図4で示すように、配管210の貫通孔には、プラグ(栓部材)220が取付けられ、配管210は、その内部から流体が漏洩しないようにして使用されることになる。配管210の貫通孔に栓部材220が溶接されて取付けられた栓部材の取付構造201の平面図を、図3に示す。また、図4には、図3における栓部材の取付構造201の断面図を示す。なお、この図4の断面図は、配管210の長手と直交する断面図が示されており、図4の下方が配管210の内面側、上方側が配管210の外面側とされている。
栓部材の取付構造201は、図3及び図4で示すように、放射線検査用の貫通孔が形成された配管210と、この配管210の貫通孔に挿入された栓部材220と、配管210と栓部材220とを溶接する溶接部230とを備えている。そして、図4で示すように、配管210と溶接部230とは、外面側の表面形状が不連続な形状(屈曲する形状)として接続されており、栓部材の取付構造201に応力が作用する場合には、配管210と溶接部230との継ぎ目において、応力集中が生じ易くなっている。
一方、上述のような配管210の内部には高温かつ高圧の流体が流れており、配管210には、流体からの圧力に起因する応力が生じている。この配管210に及ぼされる応力として、配管210の径方向の応力と、周方向の応力(フープ応力)の2種類がある。径方向に作用する応力は、配管210が円形状である場合には、溶接部230と配管210の不連続に接続された領域全体に集中することになる。そして、フープ応力は周方向においてはたらくので、特に、領域Aで示される箇所(図3及び図4の破線で囲まれる領域)において最大となる。
上記の理由により、溶接部230と配管210とが不連続に(屈曲して)接続された箇所においては、配管の内圧に起因する応力が集中するのでクリープ損傷が生じ、配管210の溶接熱影響部において破壊(クラック)が発生し、配管210内部の流体が漏洩することが懸念される。領域Aにおいては、応力が特に集中する箇所となるので、クリープ損傷が最も生じ易くなる。
このような溶接部と配管との継ぎ目(境界)における応力集中を緩和するために、特許文献1では、溶接部が配管の表面に対して、滑らかとなるような形状となるように溶接された構造が提案されている。
特開平7−148594号公報
ところで、近年、火力発電プラントは更に熱効率を向上させるために、運転温度の高温化が必要とされており、現状よりも高温で配管が使用されることが考えられる。また、コスト低減の観点から、さらに現状よりも配管の寿命を長くすることが要望されている。これらの要求を満たすためには、さらなるクリープ特性の向上が必要であり、栓部材の取付構造に生じる応力集中を緩和する必要がある。
しかしながら、特許文献1で示すような手法を適用した栓部材の取付構造では、栓部材と溶接部との応力集中を緩和できる構造とされているが、配管と溶接部との応力集中が避けられない構造となっている。そのため、配管と溶接部の近傍で発生するクリープダメージを軽減することが困難であり、配管に生じる応力集中をさらに緩和(分散)させた栓部材の取付構造が望まれている。
また、配管全体の肉厚を厚くすることによりクリープ損傷を抑制することも考えられるが、コストが増加したり、配管が適用されるプラント等の設計上の問題が生じたりする。また、熱処理による溶接熱影響部のクリープ強度の向上が従来から検討されているが、特性の向上には限界がある。
この発明は前述した事情に鑑みてなされたものであって、貫通孔が形成された構造部材等に栓部材が溶接され、応力が及ぼされる栓部材の取付構造において、特定の箇所に応力が集中することを抑制可能な栓部材の取付構造を提供することを目的とする。
前述の課題を解決するために、本発明の栓部材の取付構造は、内側空間を画成し、該内側空間に外側よりも高温かつ高圧の流体が保持または流通される隔壁と、該隔壁に形成された貫通孔に挿入される栓部材と、前記隔壁の外面と前記栓部材とを接合する溶接部と、を備え、前記隔壁は、前記貫通孔の周囲に、該貫通孔の中心に向かうにしたがって、漸次外側に隆起するテーパ面を有し、前記溶接部は、前記隔壁のテーパ面に対して、屈曲しないように該テーパ面における内周縁部から滑らかに連続して設けられていることを特徴としている。
本発明の栓部材の取付構造は、内側空間を画成し、この内側空間に外側よりも高温かつ高圧の流体が保持または流通される隔壁と、この隔壁に形成された貫通孔に挿入される栓部材と、隔壁の外面と前記栓部材とを接合する溶接部とを備える構成とされている。そして、隔壁は、貫通孔の周囲に、この貫通孔の中心に向かうにしたがって漸次外側に隆起するテーパ面を備え、溶接部は、隔壁のテーパ面に対して、滑らかに接続するように設けられている構成とされている。このような構成の場合、隔壁には内側からの高温かつ高圧力の流体に起因する応力が及ぼされる状態となり、溶接の熱影響を受けた配管の溶接熱影響部において、クリープ損傷が懸念される。しかしながら、隔壁は、貫通孔の中心に向かうにしたがって漸次外側に隆起するテーパ面を備え、このテーパ面と溶接部が滑らかに接続されているので、隔壁に及ぼされる応力を一か所に集中させず、緩和(分散)することができ、クリープ損傷の発生を抑制することができる。
また、前記貫通孔の外側開口部の縁部には、凹部が形成され、前記栓部材には、前記凹部と対応する位置に凸部が設けられ、前記凹部と前記凸部とが係合されていても良い。
この場合、隔壁と栓部材との接触する面積が増加するので、隔壁に生じる応力を低減することが可能となる。また、栓部材を取り外す際には、凹部と凸部とが係合されているので、栓部材が落下することを予防することができる。
また、前記隔壁は、配管であり、前記テーパ面は、前記配管の周方向に沿って隆起するように形成されている構成とされても良い。
配管の内部に高温高圧の流体が保持または流通している場合、配管の周方向にはフープ応力が生じ、このフープ応力は周方向における応力集中箇所で最大となる。このような応力集中箇所ある場合には、その特定の箇所においてクリープ損傷の発生が懸念される。しかしながら、テーパ面が配管の周方向に沿って隆起するように形成され、配管と溶接部とが滑らかに接続されている構成とされているので、フープ応力が特定の箇所に集中することを低減することができる。
また、前記配管は、高クロム鋼で構成されていても良い。
高クロム鋼は、高強度かつ耐熱性に優れる合金である。この高クロム鋼を、配管として、高温かつ高圧環境で使用される火力発電用プラントの蒸気配管に適用することによって、使用環境が厳しい配管においてもクリープ損傷の発生を抑制することが可能である。
本発明によれば、貫通孔が形成された構造部材等に栓部材が溶接され、応力が及ぼされる栓部材の取付構造において、特定の箇所に応力が集中することを抑制可能な栓部材の取付構造を提供することができる。
本発明の第一の実施形態に係る栓部材の取付構造において、配管の長手と直交する断面図である。 第二の実施形態に係る栓部材の取付構造において、配管の長手と直交する断面図である。 従来例に係る栓部材の取付構造の平面図である。 従来例に係る栓部材の取付構造において、配管の長手と直交する断面図である。
以下に、本発明の実施の形態について添付した図面を参照して説明する。
本実施形態は、高温かつ高圧の蒸気(流体)が流通される配管(隔壁)に形成された貫通孔に栓部材が接合された栓部材の取付構造に関するものである。
(第一の実施形態)
図1に、本発明の第一の実施形態である栓部材の取付構造1を示す。なお、図1は、配管の長手方向と直交する栓部材の取付構造1の断面図を示している。
この栓部材の取付構造1は、高温高圧の流体(蒸気)が流通する配管10と、この配管10に形成された貫通孔に挿入された栓部材20と、配管10と栓部材20を接合する溶接部30と、を備えている。そして、この配管10は、貫通孔の周囲に、貫通孔の中心に向かうにしたがって漸次、配管10の外面側(外側)に隆起するテーパ面40を有し、溶接部30は、この配管10のテーパ面40に対して滑らかに接続するように設けられている。
配管10は、火力発電プラントの配管であり、内部に高温高圧の蒸気が流通し、蒸気の流通経路となるものである(図1においては、配管10の下方が内面側、配管10の上方が外面側である)。この配管10は、高強度かつ耐熱性が良好なステンレス鋼、高クロム鋼、低合金鋼で構成され、本実施形態においては、高クロム鋼で構成されている。このような合金は、溶接時に熱が流入した場合、耐クリープ特性が劣化することがある。
そして、この配管10には、配管10の内部を検査するための貫通孔が形成されている。この貫通孔は、配管10内部の放射線を用いた検査をする際に、放射線器具が出し入れされる搬入出口である。なお、図1においては、この貫通孔は栓部材20で塞がれている。また、配管10は、貫通孔の周囲に、この貫通孔の中心に向かうに従って外面側に径がゆるやかに(漸次)厚肉となるように、配管10外面にテーパ面40を有している。
栓部材20は、上記の配管10内部の検査が終了した後に、配管10から蒸気が漏洩しないように栓をするためのプラグである。この栓部材20は、ステンレス鋼、高クロム鋼、低合金鋼等で構成され、本実施形態においては、高クロム鋼で構成されている。栓部材20は、配管10の貫通孔に対応する形状とされて貫通孔に挿入されており、図1で示すように、貫通孔の外側開口部から斜め上方に向かって突出し、さらに上方に向かって延在している。
溶接部30は、配管10と栓部材20を接合するものであり、本実施形態においては、溶接部30は、ステンレス鋼、高クロム鋼、低合金鋼等の溶接金属で構成されている。そして、溶接部30は、配管10のテーパ面40と滑らかに接続するようになっており、栓部材20と配管10とを強固に接合している。
次に、本実施形態の栓部材の取付構造1の製造方法について説明する。
まず、貫通孔が形成される箇所がテーパ面40となるように、予め所定の位置の肉厚が厚くなるように配管を作製する。本実施形態においては、配管の周方向に沿って、貫通孔が形成される箇所が、漸次外側に隆起するテーパ面40となるように、配管の一部の肉厚が厚くなっている。このテーパ面40を有する配管は、例えば配管の一部が肉厚となるように設計された金型による押出し加工や、周方向に肉厚が均一な配管を押出し加工により得た後に、鍛造によってテーパ面40を作製する等して製造できるようになっている。
そして、この配管のテーパ面40に貫通孔が形成されて、貫通孔から放射線検査装置を挿入し、配管10の内部が検査される。この検査が終了した後に、栓部材20を配管10の貫通孔に挿入する。次に、配管10のテーパ面40と栓部材20との所定の位置をアーク溶接によって溶接して溶接部30を形成し、配管10と栓部材20とを接合する。その後、配管10のテーパ面40と溶接部30とが、滑らかに接続するように(屈曲しないように)、機械研磨等の溶接仕上げを実施する。
このようにして、本実施形態の栓部材の取付構造1が得られる。
本実施形態に係る栓部材の取付構造1によれば、高温かつ高圧の蒸気が流通する配管10と、この配管10に形成された貫通孔に挿入された栓部材20と、配管10と栓部材20とを接合する溶接部30とを備えている。そして、配管10は、貫通孔の周囲に、この貫通孔の中心に向かうにつれて漸次径外面側(外側)に隆起するテーパ面40を有し、溶接部30は、この配管10のテーパ面40に対して滑らかに(屈曲しないように)接続するように設けられている構成とされている。このような構成にすることで、配管10内部からの圧力によって配管10に生じる応力を、配管10と溶接部30の継ぎ目(境界)のような特定の箇所に集中させず、緩和(分散)させることができ、クリープ損傷の発生を抑制することができる。そして、配管10の寿命を向上させたり、メンテナンスにかかる費用を低減したりすることが可能となる。
また、配管10が、貫通孔の周囲に、貫通孔の中心に向かうにしたがって漸次、径外面側(外側)に隆起するテーパ面40を備える構成とされているので、配管10に生じる応力集中を緩和することができる。
従来の栓部材の取付構造では、配管と溶接部が不連続な形状(屈曲する形状)で接合されており、応力が配管と溶接部との境界の位置において、配管内部の流体からの圧力に起因して生じる応力が集中し、クリープ損傷が生じて配管が劣化する場合がある。特に、溶接部の近傍の配管側には溶接熱影響部が形成されるので、クリープ損傷が顕著に生じる。本実施形態では、このような配管と溶接部の不連続に(屈曲して)接続される領域をなくすために、配管10はテーパ面40を有し、このテーパ面40と溶接部30とが滑らかに接続するようにされているのである。
また、配管10には、フープ応力が作用し、配管10の周方向の溶接部近傍において、そのフープ応力は最大となるが、本実施形態では、配管10の長手と直交する断面において、配管10がテーパ面40を有し、溶接部30と滑らかに接続するようになっている。そのため、配管10に作用する応力を特定の箇所に集中させず、緩和(分散)することが可能となる。そして、配管10に生じるクリープ損傷を抑制し、配管10の寿命を向上させることができる。
また、配管10のフープ応力が最大となる位置に対して、テーパ面40を形成する構成とされている。この場合には、フープ応力が作用してクリープ損傷が生じ易い箇所の肉厚が厚くなっており、配管10に生じる応力を低減することができ、クリープ損傷の発生を抑制することが可能である。
さらには、配管10の周方向の一部のみを肉厚にするのみであるので、製造にかかるコストを低減できる。
また、本実施形態においては、配管10は高クロム鋼で構成されているので、高温かつ高圧の蒸気が流通する環境であっても長期にわたって、クリープ損傷の発生を抑制することができる。
(第二の実施形態)
次に本発明の第二の実施形態について説明する。
本発明の第二の実施形態である栓部材の取付構造101を図2に示す。なお、図2は、配管の長手と直交する栓部材の取付構造101の断面図を示している。
この栓部材の取付構造101は、高温高圧の流体(蒸気)が流通する配管110と、この配管110に形成された貫通孔に挿入された栓部材120と、配管110と栓部材120を接合する溶接部130とを備えている。また、この配管110は、貫通孔の周囲に、この貫通孔の中心に向かうにしたがって漸次外面側(外側)に隆起するテーパ面140を有し、溶接部130は、この配管110のテーパ面140に対して滑らかに接続するように設けられている。そして、図2で示すように、配管110貫通孔の外側開口部の縁部には、凹部111が形成され、栓部材120には、この凹部111と対応する凸部121が設けられ凹部111と凸部121は係合されている。
配管110は、第一の実施形態の配管10と同様に、高クロム鋼で形成されており、配管110の内部(図2において、配管110の下方)には高温かつ高圧の蒸気が流通している。この配管110には、貫通孔が形成されており、貫通孔の外側開口部の縁部には凹部111が形成されている。なお、図2においては、この貫通孔は栓部材120で塞がれている。この配管110は、貫通孔に向かうにしたがって、径が漸次ゆるやかに厚肉となるように、配管110外面側にテーパ面140(屈曲しない面)を有している。
栓部材120は、第一の実施形態の栓部材120と同様に、配管110内部の検査が終了した後に、配管110から蒸気が漏洩しないように栓をするための栓(プラグ)であり、高クロム鋼で構成されている。栓部材120は、図2で示されるように、配管110の貫通孔に対応する形状とされて貫通孔に挿入されており、配管110の凹部111と対応する位置(配管110の貫通孔の外側開口部と接触する位置)に凸部121が形成されている。また、栓部材120は、貫通孔の外側開口部から斜め上方に向かって突出し、さらに上方に向かって延在している。
溶接部130は、配管110と栓部材120を接合するものであり、第二の実施形態においては、ステンレス鋼、高クロム鋼、低合金鋼等の溶接金属で構成されている。そして、溶接部130は、配管110のテーパ面140と滑らかに接続するようになっており、栓部材120と配管110とを強固に接合している。
そして、配管110に形成された凹部111と、栓部材120の凸部121とは、係合されている。
上述したような第二の実施形態の栓部材の取付構造101は、配管110に栓部材120を挿入する前に、予め配管110に凹部111を機械加工によって形成し、栓部材120に凸部121を機械加工よって形成しておくことを除き、他の工程については第一の実施形態と同様にして製造される。
このような構成の第二の実施形態の栓部材の取付構造101によれば、第一の実施形態と同様に、高温かつ高圧の蒸気が流通する配管110と、この配管110に形成された貫通孔に挿入された栓部材120と、配管110と栓部材120とを接合する溶接部130とを備えている。そして、配管110は、貫通孔の周囲に、貫通孔の中心に向かうにしたがって漸次外側に隆起するテーパ面140を有し、溶接部130は、この配管110のテーパ面140に対して滑らかに接続するように設けられている構成とされている。このような構成にすることで、配管110内部からの圧力によって配管110に作用する応力を特定の箇所に集中させず、緩和(分散)させることができ、クリープ損傷の発生を抑制することができる。
さらに、第二の実施形態の栓部材の取付構造101によれば、配管110に凹部111が形成され、栓部材120に凸部121が形成され、この凹部111と凸部121が係合されるようになっているので、配管110と栓部材120との接触面積が増加し、配管110に生じる応力を低減することが可能である。
また、配管110の貫通孔を栓部材120で一度溶接して栓をした後に、栓部材120は、配管110内部の検査のために、取り外される場合があるが、このような場合において、配管110と栓部材と120の接触面積が増加するので栓部材120を取り外す際に落下することを防止することが可能である。
以上、本発明の一実施形態である、栓部材の取付構造について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、この発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
上記実施の形態では、配管の貫通孔に栓部材を挿入する場合について説明したが、配管に限定されるものではなく、内側空間を画成し、この内側空間に外側よりも高温かつ高圧の流体(蒸気)が保持または流通される隔壁(配管)と、この隔壁に形成された貫通孔に栓部材を挿入する場合であれば良い。例えばガスタンク等の検査用の貫通孔に栓部材を挿入する場合等であっても良い。また、隔壁は曲面を有するものである必要はなく、板形状のものであっても良い。
また、上記実施の形態では、高温かつ高圧の蒸気が流通している場合について説明したが、必ずしも流通している必要はなく、高温かつ高圧の蒸気が保持されている場合であっても良い。
また、上記実施の形態では、配管の長手と直交する方向(周方向)において、配管にテーパ面を形成する場合について説明したが、栓部材の取付構造において、他に応力集中が懸念される箇所があれば、その箇所を対象として、配管にテーパ面を形成し、溶接部と滑らかに接続するようにしても良い。
1、101、201 栓部材の取付構造
10、110、210 配管(隔壁)
20、120、220 栓部材
30、130、230 溶接部
40、140 テーパ面
111 凹部
121 凸部

Claims (4)

  1. 内側空間を画成し、該内側空間に外側よりも高温かつ高圧の流体が保持または流通される隔壁と、
    該隔壁に形成された貫通孔に挿入される栓部材と、
    前記隔壁の外面と前記栓部材とを接合する溶接部と、を備え、
    前記隔壁は、前記貫通孔の周囲に、該貫通孔の中心に向かうにしたがって漸次外側に隆起するテーパ面を有し、
    前記溶接部は、前記隔壁のテーパ面に対して、屈曲しないように該テーパ面における内周縁部から滑らかに連続して設けられていることを特徴とする栓部材の取付構造。
  2. 前記貫通孔の外側開口部の縁部には、凹部が形成され、
    前記栓部材には、前記凹部と対応する位置に凸部が設けられ、
    前記凹部と前記凸部とが係合されていることを特徴とする請求項1に記載の栓部材の取付構造。
  3. 前記隔壁は、配管であり、
    前記テーパ面は、前記配管の周方向に沿って隆起するように形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の栓部材の取付構造。
  4. 前記配管は、高クロム鋼で構成されていることを特徴とする請求項3に記載の栓部材の取付構造。
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