JP6036378B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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    • B41J2/16544Constructions for the positioning of wipers

Description

本発明は、記録ヘッドからインク滴を吐出することによって被記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置に関する。
従来より、走査方向に移動する記録ヘッドに設けられた複数のノズルからインク滴を吐出することによって、搬送路を搬送される記録用紙などの被記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置が知られている。
インクジェット記録装置において、被記録媒体を搬送するためのローラが搬送路に沿って複数箇所に配置されている。駆動源から各ローラへの駆動力の伝達には、複数のギヤが噛合されてなるギヤ列が用いられることが多い。
一方、インクジェット記録装置において、記録ヘッドと対向可能な位置であって走査方向における搬送路の外側には、記録ヘッドをメンテナンスするためのメンテナンスユニットが配置されている。なお、メンテナンスユニットが実行する記録ヘッドのメンテナンスの一例としては、記録ヘッドにおけるインクの乾燥やノズル詰まりを防止したり気泡を排除したりするために、記録ヘッドのノズルからインクを吸引するパージが挙げられる。
駆動源から各ローラへの駆動力の伝達にギヤ列が用いられ、且つ記録ヘッドをメンテナンスするためのメンテナンスユニットを備えた、上述したようなインクジェット記録装置の一例が、特許文献1に開示されている。
特開2007−90761号公報
このようなインクジェット記録装置では、被記録媒体の搬送方向における記録ヘッドの両側に、ローラが配置されている(特許文献1の図4参照)。そのため、特許文献1の図7及び図8に示されるように、ギヤ列はメンテナンスユニットの近くに配置されている。
しかしながら、特許文献1に開示されたインクジェット記録装置において、駆動源から各ローラへ駆動力を伝達するギヤ列を構成する各ギヤは、メンテナンスユニットとは別の部材によって支持されている。そのため、ギヤ列を構成する各ギヤを支持するために、大きなスペースが必要となってしまう。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、駆動源から各ローラへ駆動力を伝達するギヤ列と、記録ヘッドをメンテナンスするメンテナンスユニットとが配置されることによる配置スペースを小さく抑えることができる装置を提供することにある。
(1) 本発明に係る画像記録装置は、搬送方向に搬送される被記録媒体にインク滴を吐出して画像記録を行う記録ヘッドと、上記記録ヘッドが搭載されており、上記搬送方向と直交する幅方向に移動するキャリッジと、上記キャリッジの移動範囲内に配置されており、上記記録ヘッドと対向した状態で上記記録ヘッドのメンテナンスを実行するメンテナンスユニットと、上記メンテナンスユニットが取り付けられており、樹脂によって一体成形されているベース部と、上記ベース部の壁部から上記幅方向に沿って突出された状態で上記壁部に一体成形された複数のギヤ軸と、を備える。
本構成によれば、メンテナンスユニットが取り付けられているベース部が樹脂によって一体成形されており、更に当該ベース部にギヤ軸が一体成形されている。そのため、ベース部とは別に、ギヤ軸を設けるための部材を配置する必要がない。よって、本構成によれば、画像記録装置の内部におけるギヤとメンテナンスユニットとの配置スペースを小さく抑えることができる。
(2) 上記ギヤ軸は、中空である。ベース部は樹脂によって一体成形されているため、ギヤ軸の中が当該樹脂で詰まっているとギヤ軸の変形の原因となる。本構成によれば、ギヤ軸は中空であるため、上述したギヤ軸の変形を抑制することができる。
(3) 上記ギヤ軸は、軸部と、一端が当該軸部と接合され且つ他端が上記壁部と接合されており、上記軸部よりも径が大きい接合部と、を備える。
ベース部は樹脂によって一体成形されているため、ギヤ軸と壁部との接合が弱いおそれがある。本構成によれば、ギヤ軸における壁部と接合する部分の径が大きく構成されているため、ギヤ軸と壁部との接合を強化することができる。
(4) 本発明に係る画像記録装置は、上記ギヤ軸の各々に挿通されることによって互いに噛合されたギヤ列を構成する複数の伝達ギヤと、上記ベース部に回転可能に配置されており、駆動源から駆動力を付与されて回転し、且つ上記伝達ギヤのうちの一つと噛合する第1位置及び上記伝達ギヤと噛合しない第2位置に上記幅方向に沿って移動可能なスライドギヤを有する切替機構と、を更に備える。
仮に、スライドギヤの軸と当該スライドギヤと噛合する伝達ギヤの軸とが別部材に設けられている場合、各部材の取付位置のずれや、装置の振動などによる各部材の位置変化などによって、2つの軸の軸間距離が変化してしまうおそれがある。そして、これにより、スライドギヤと伝達ギヤとの間における噛合が解除されてしまうおそれがある。しかし、本構成によれば、スライドギヤの軸と当該スライドギヤと噛合する伝達ギヤの軸とが共にベース部に設けられているため、2つの軸の軸間距離が変化することはない。その結果、上記のような噛合の解除の発生を防止することができる。
(5) 本発明に係る画像記録装置は、トレイに支持された被記録媒体と当接し、回転することによって当該被記録媒体を上記記録ヘッドに向けて給送する給送ローラと、上記給送ローラを回転可能に支持するアームと、上記アームにおいて上記給送ローラと異なる位置に回転可能に設けられており、上記給送ローラが上記トレイに対して接離する向きに上記アームを回動可能に支持する軸部と、上記アームに配置されており、上記軸部の回転駆動力を上記給送ローラに伝達する駆動伝達部と、を更に備える。上記壁部には、上記軸部を回転可能に支持する軸支持部が一体成形されている。上記軸部には、当該軸部が上記軸支持部に支持された状態において上記伝達ギヤと噛合する給送ギヤが形成されている。
本構成によれば、トレイに載置された被記録媒体の枚数によって、アームの被記録媒体に対する角度が変わる。これにより、給送ギヤから伝達ギヤを介してスライドギヤに及ぶ負荷が変化する。そして、仮に、スライドギヤの軸と当該スライドギヤと噛合する伝達ギヤの軸とが別部材に設けられている場合、当該負荷が変化すると、2つの軸の軸間距離が変化してしまうおそれがある。そして、これにより、スライドギヤと伝達ギヤとの間における噛合が解除されてしまうおそれがある。しかし、本構成によれば、スライドギヤの軸と当該スライドギヤと噛合する伝達ギヤの軸とが共にベース部に設けられているため、2つの軸の軸間距離が変化することはない。その結果、上記のような噛合の解除の発生を防止することができる。
(6) 本発明に係る画像記録装置は、上記ベース部に回転可能に支持されており、回転することによって上記メンテナンスユニットを駆動させるメンテナンスギヤを更に備える。上記スライドギヤは、上記第2位置において上記メンテナンスギヤと噛合する。
本構成によれば、スライドギヤが第1位置のときに給送ローラに駆動力が伝達され、スライドギヤが第2位置のときにメンテナンスユニットに駆動力が伝達される。つまり、給送ローラとメンテナンスユニットとが同時に駆動することはない。そのため、給送ローラまたはメンテナンスユニットの一方の駆動が他方の駆動に影響を及ぼす可能性を零にすることができる。
(7) 上記メンテナンスギヤは、上記スライドギヤと噛合する上記伝達ギヤの上記ギヤ軸とは異なる軸であって、上記ベース部に一体成形された軸を中心として回転する。
本構成によれば、メンテナンスギヤの軸と伝達ギヤのギヤ軸とは、異なる軸であるため、一方のギヤの回転が他方のギヤに影響を及ぼすことを防止することができる。
(8) 上記壁部は、第1面と、上記幅方向において上記第1面と異なる位置である第2面と、上記第1面及び上記第2面を繋ぐ第3面と、を有している。複数の上記伝達ギヤのうち上記スライドギヤと噛合する上記伝達ギヤが挿通される上記ギヤ軸は、上記第1面から突出している。複数の上記伝達ギヤのうち上記スライドギヤと噛合しない上記伝達ギヤが挿通される上記ギヤ軸は、上記第2面から突出している。
本構成によれば、複数の伝達ギヤのうち、幅方向に沿って移動可能なスライドギヤと噛合する伝達ギヤは、スライドギヤの移動に際して他の伝達ギヤよりも大きな負荷を受ける。そして、本構成によれば、当該伝達ギヤが挿通されるギヤ軸が突出される第1面は、他のギヤ軸が突出される第2面との間の第3面によって強度が大きくなっている。よって、本構成によれば、壁部の第1面の部分が、上記大きな負荷によって曲がってしまう可能性を低くすることができる。
(9) 本発明に係る画像記録装置は、駆動源から駆動力を付与されて回転することによって被記録媒体を搬送する搬送ローラと、上記キャリッジを上記幅方向に移動可能に支持するキャリッジ支持フレームと、上記幅方向において対向して設けられており、上記キャリッジ支持フレームを支持し且つ上記搬送ローラを回転可能に支持する一対のサイドフレームと、を備える。上記ベース部は、上記キャリッジ支持フレームに配置されている。上記搬送ローラには、上記スライドギヤと噛合する駆動ギヤが配置されている。
本構成によれば、ベース部と搬送ローラとは、共にサイドフレームを基準に位置決めされる。そのため、搬送ローラに設けられた駆動ギヤとベース部に設けられたスライドギヤとの間における噛合の解除や異音の発生の可能性を低くすることができる。
(10) 本発明に係る画像記録装置は、上記スライドギヤと噛合しており、駆動源から駆動力を付与されて回転する駆動ギヤを更に備える。上記スライドギヤと噛合する上記伝達ギヤが挿通される上記ギヤ軸は、上記搬送方向において、上記スライドギヤに対して、上記駆動ギヤの軸とは反対側に形成されている。
本構成によれば、スライドギヤと噛合する伝達ギヤと、駆動ギヤとを、互いに干渉させることなく配置することができる。
(11) 上記ベース部は、上記記録ヘッドと対向する側に開口部を有する箱状の部材である。上記メンテナンスユニットは、上記開口部に配置されている。上記ギヤ軸は、上記幅方向において、上記壁部における上記メンテナンスユニットとは反対側の面から突出されている。
本構成によれば、ギヤ軸に挿通される伝達ギヤとメンテナンスユニットとが共にベース部に取り付けられつつも、伝達ギヤとメンテナンスユニットとを離して配置することができる。これにより、伝達ギヤまたはメンテナンスユニットの一方の駆動の影響が他方に及ぶ可能性を低くすることができる。
(12) 上記ギヤ軸の各々は、上記搬送方向及び上記幅方向と直交する方向において異なる位置に設けられている。
本構成によれば、搬送方向及び幅方向と直交する方向において各ギヤ軸が受ける負荷を分散することができる。
(13) 本発明に係る画像記録装置は、上記ベース部に形成されており、上記記録ヘッドのノズル面と当接して当該ノズル面に付着したインクを拭き取るワイパを配置するワイパ支持部を更に備える。上記ギヤ軸の少なくとも一つは上記ワイパ支持部の壁面に形成されている。
本構成によれば、ワイパ支持部がベース部と一体に形成されているため、ワイパ支持部の強度を強くすることができる。
(14) 本発明に係る画像記録装置は、上記幅方向において、上記ワイパと上記ギヤ軸に挿通されるギヤとの間に配置され、上記ワイパのインク飛散による上記ギヤへのインク付着を防止するカバー部を更に備える。
本構成によれば、ワイパとギヤ軸に挿通されるギヤとの間にカバー部が配置されているため、ワイパによる記録ヘッドのインク拭き取り処理によって飛散したインクが、ギヤ軸に挿通されるギヤに付着する可能性を低くすることができる。
(15) 上記カバー部には、上記ギヤ軸が挿通されている。本構成によれば、ギヤ軸の存在に関わらず、カバー部をワイパとギヤとの間に配置することができる。
(16) 上記カバー部は、上記ギヤ軸に挿通されるギヤよりも上方まで立設された立設部と、上記立設部の上端部から上記幅方向において上記ギヤ側に延設され且つ延設先端が延設基端よりも上方に位置する延設部と、を備える。
本構成によれば、延設部の延設先端が延設基端よりも上方に位置するため、ワイパによる記録ヘッドのインク拭き取り処理によって飛散して延設部の上面に落下したインクは、延設部の延設基端側から下方へ落下し易い一方、延設部の延設先端側から下方へ落下し難い。ここで、延設部の延設基端側から落下するインクは、カバー部とワイパの間の空間を通るため、ギヤ軸に挿通されるギヤと接触する可能性が低い。よって、本構成によれば、インク拭き取り処理によって飛散したインクが、ギヤ軸に挿通されるギヤに付着する可能性を低くすることができる。
(17) 本発明に係る画像記録装置は、上記ギヤ軸に挿通されるギヤの上側を覆うギヤカバーを更に備える。上記ギヤカバーは、上記カバー部側の端部から上向きに立設され且つ上記搬送方向に延設されたリブを備える。上記リブは、上記幅方向において、上記延設部の延設先端よりも延設基端側に位置する。
本構成によれば、上方からギヤカバーの上面に落下したインクが、当該上面に沿って流れてカバー部側の端部に到達しても、リブによって当該端部からの落下が阻まれる。また、本構成によれば、リブが幅方向において延設部の延設先端よりも延設基端側に位置するため、上方からギヤカバーの上面にインクが落下する際に、当該インクがギヤカバーとカバー部との間の隙間に落下する可能性を低くすることができる。以上より、インクがギヤカバーとカバー部との間の隙間から落下してギヤカバーの下方に位置するギヤ軸や当該ギヤ軸に挿通されるギヤに付着する可能性を低くすることができる。
(18) 上記ワイパ支持部は、上記ギヤ軸が形成されている壁面に上記カバー部に向けて突出された凸部を備える。
本構成によれば、カバー部がワイパ支持部に当接した状態で配置されている場合であっても、カバー部とワイパ支持部との間には、凸部によって隙間が生じる。これにより、カバー部とワイパ支持部との間の空間に位置するインクを、上記隙間を介して下方へ導くことができる。その結果、インクがギヤ軸や当該ギヤ軸に挿通されるギヤに付着する可能性を低くすることができる。
本発明によれば、駆動源から各ローラへ駆動力を伝達するギヤ列と、記録ヘッドをメンテナンスするメンテナンスユニットとが配置されることによる配置スペースを小さく抑えることができる。
図1は、複合機10の外観斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、プリンタ部11の斜視図である。 図4は、図3におけるIV部分の拡大図である。 図5は、ベース部72の斜視図である。 図6は、ベース部72と伝達ギヤ83と給送部14との斜視図である。 図7は、図6にギヤカバー71を追加した斜視図である。 図8(A)は、図5におけるVIIIA部分の拡大図であり、図8(B)は、図7におけるVIIIB部分の拡大図である。 図9は、メンテナンスユニット66が配置された状態のベース部72の斜視図である。 図10(A)は、ベース部72の平面図であり、図10(B)は、図10(AのB−B断面図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。以下の説明では、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、開口13が形成された側を手前側(正面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側から見て左右方向9が定義される。
[複合機10の全体構造]
図1に示されるように、複合機10(本発明のインクジェット記録装置の一例)は、下部にプリンタ部11を備えている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。複合機10は、プリント機能として、記録用紙12(図2参照)の片面に画像を記録する機能を有している。なお、複合機10は、記録用紙12の両面に画像を記録するものであってもよい。プリンタ部11は、正面に開口13が形成されている。記録用紙12を載置可能な給送トレイ20(本発明のトレイの一例)及び排出トレイ21が、開口13から前後方向8に挿抜可能である。給送トレイ20には、記録用紙12が支持される。排出トレイ21には、後述する記録部24によって画像を記録された記録用紙12が排出される。
[給送部14]
図2に示されるように、給送トレイ20の上側に給送部14が設けられている。図2及び図6に示されるように、給送部14は、給送ローラ25、給送アーム35(本発明のアームの一例)、軸部22、及び駆動伝達部16を備えている。給送ローラ25は、給送アーム35の先端部において回転可能に支持されている。
軸部22は、給送アーム35の基端部において左右方向9に延設されている。つまり、軸部22は、給送アーム35において給送ローラ25と異なる位置に設けられている。また、軸部22は、後述するベース部72に形成された軸支持部73(図5参照)に、回転可能に支持されている。具体的には、軸部22の右面には穴が形成されており、当該穴に軸支持部73が挿通される。
給送アーム35は、軸部22に回動可能に支持されている。詳細には、給送アーム35は、軸部22に取り付けられており、軸部22が回転すると、軸部22を中心として、矢印36の方向に回動する。これにより、給送ローラ25は、給送トレイ20または当該給送トレイ20に支持された記録用紙12に対して、当接及び離間が可能である。つまり、軸部22は、給送ローラ25が給送トレイ20に対して接離する向きに給送アーム35を回動可能に支持している。なお、給送アーム35は内部空間を有しており、当該内部空間には以下で説明する駆動伝達部16が配置されている。
駆動伝達部16は、相互に噛合した複数のギヤで構成されている。複数のギヤのうち最も給送アーム35の基端側のギヤは、軸部22に取り付けられており軸部22と一体に回転する。複数のギヤのうち最も給送アーム35の先端側のギヤは、給送ローラ25の軸に取り付けられており給送ローラ25と一体に回転する。以上より、軸部22の回転駆動力は、駆動伝達部16によって給送ローラ25に伝達される。
給送ローラ25は、搬送用モータ(本発明の駆動源の一例、不図示)から上述した駆動伝達部16などを介して駆動力を付与されて回転する。なお、搬送用モータから給送ローラ25への駆動伝達については、後述する。これにより、給送トレイ20に載置された記録用紙12が、後述する搬送路65を通って後述する搬送ローラ60に給送される。なお、給送ローラ25は、搬送用モータとは別に設けられたモータから駆動力を付与されて回転してもよい。
[搬送路65]
図2に示されるように、給送トレイ20の後端部から搬送路65が延出されている。搬送路65は、湾曲部と直線部とを備える。湾曲部は、後側を湾曲外側とし前側を湾曲内側として湾曲しつつ延びている。直線部は、前後方向8に沿って延びている。搬送路65は、所定間隔を隔てて互いに対向する外側ガイド部材18と内側ガイド部材19とによって形成されている。給送トレイ20に載置された記録用紙12は、湾曲部を下方から上方へUターンするように搬送された後、直線部を記録部24に向けて前後方向8に搬送される。記録部24により画像記録が行われた記録用紙12は、直線部を前後方向8に搬送されて排出トレイ21に排出される。つまり、記録用紙12は、図2に一点鎖線の矢印で示される搬送方向15に沿って搬送される。
[搬送ローラ60及び排出ローラ62]
図2に示されるように、搬送路65には、記録部24よりも後側に互いに当接した搬送ローラ60及びピンチローラ61を備えるローラ対が設けられ、記録部24よりも前側に互いに当接した排出ローラ62及び拍車63を備えるローラ対が設けられている。各ローラ対は、記録用紙12を挟持した状態で回転することによって、記録用紙12を搬送方向15に搬送する。
搬送ローラ60は、搬送用モータから駆動力が付与されて回転する。本実施形態では、図3に示されるように、無端環状のベルト68が、搬送ローラ60の軸に設けられたプーリ67と搬送用モータの軸に設けられたプーリ(不図示)との間に架け渡されている。これにより、搬送用モータが回転すると、搬送ローラ60が回転する。搬送ローラ60が回転するとピンチローラ61が従動して回転する。
図3及び図4に示されるように、搬送ローラ60には、駆動ギヤ74が取り付けられている。駆動ギヤ74は、搬送ローラ60の右端部に配置されている。駆動ギヤ74は、後述するスライドギヤ75と噛合している。なお、本実施形態では、駆動ギヤ74は、搬送ローラ60に取り付けられているが、搬送ローラ60とは別の部材として配置されていてもよい。この場合でも、駆動ギヤ74は、駆動源(搬送用モータでもよいし、搬送用モータ以外のモータでもよい。)から駆動力を付与されて回転する。
搬送ローラ60は、左右方向9の両端部において、一対のサイドフレーム47によって回転可能に支持されている。つまり、一対のサイドフレーム47は、左右方向9において対向して設けられている。
排出ローラ62は、搬送ローラ60と同様に搬送用モータから駆動力が付与されて回転する。本実施形態では、無端環状のベルト(不図示)が、排出ローラ62の軸の左端部に設けられたプーリ(不図示)と搬送ローラ60の軸の左端部に設けられたプーリ69(図3参照)との間に架け渡されている。このため、搬送用モータから駆動力を付与された搬送ローラ60が回転すると、排出ローラ62も連動して回転する。排出ローラ62が回転すると拍車63が従動して回転する。
[記録部24]
図2に示されるように、直線路における搬送ローラ60と排出ローラ62との間には、記録部24が設けられている。記録部24の下側且つ記録部24と対向する位置には、プラテン42が設けられている。プラテン42は、搬送路65を搬送される記録用紙12を支持する部材である。記録部24は、プラテン42に支持された記録用紙12に公知のインクジェット記録方式で画像を記録する。記録部24は、記録用紙12にインク滴を吐出する複数のノズルが形成されたノズル面43を有する記録ヘッド38と、記録ヘッド38を搭載するキャリッジ40とを備えている。
図3に示されるように、キャリッジ40は、ガイドレール45、46(本発明のキャリッジ支持フレームの一例)によって、直線部における搬送方向15である前後方向8と直交する左右方向9(本発明の幅方向の一例)へ往復動可能に支持されている。ガイドレール45、46は、左右方向9の両端部において、一対のサイドフレーム47によって支持されている。つまり、搬送ローラ60と、ガイドレール45、46によって支持されている記録部24とは、共に一対のサイドフレーム47によって支持されている。
キャリッジ40は、公知のベルト機構70を介してキャリッジ駆動用モータ53と連結されている。キャリッジ40は、キャリッジ駆動用モータ53からベルト機構70を介して駆動力が伝達されることによって左右方向9に往復動する。プラテン42に記録用紙12が支持されている状態で、キャリッジ40が往復動する。キャリッジ40が往復動しているときに、記録ヘッド38は、ノズルからインク滴を吐出する。これにより、プラテン42に支持された記録用紙12に画像が記録される。
[ベース部72]
図3に示されるように、左右方向9におけるプリンタ部11の右端部には、ベース部72が配置されている。また、ベース部72は、前後方向8においてガイドレール45、46の間に配置されている。また、ベース部72は、上下方向7において記録ヘッド38の下方に配置されている。詳細には、ベース部72は、キャリッジ40が移動範囲の右端部に移動した状態において、キャリッジ40に搭載された記録ヘッド38の下側に当該記録ヘッド38と対向する位置に配置されている。
なお、キャリッジ40は搬送路65の上方を左右方向9に移動するが、ベース部72の配置位置は搬送路65よりも右側に位置している。つまり、キャリッジ40の移動範囲は、少なくとも搬送路65の上方及びベース部72の上方を含む。
ベース部72は、ガイドレール45、46に配置されている。詳細には、ベース部72は、後端部の上側をガイドレール45に取り付けられ、前端部の上側をガイドレール46に取り付けられた状態で配置されている。
図5に示されるように、ベース部72は、上側が開放された概ね箱状に構成されている。つまり、ベース部72は、記録ヘッド38と対向する側に、当該対向する側が開放された空間である開口部76を有する箱状の部材である。ベース部72は、PBT/ABS樹脂などによって一体成形されている。例えば、ベース部72は、図5のような形状の金型に、加熱により軟化された上述した樹脂が流し込まれることによって成形される。
ベース部72は、開口部76の下側を区画する底壁部77と、開口部76の前側を区画する前壁部78と、開口部76の後側を区画する後壁部79と、開口部76の右側を区画する右壁部80と、開口部76の左側を区画する左壁部81(本発明の壁部の一例)とを備えている。なお、ベース部72は、各壁部77〜81のうち少なくとも一部で構成されていてもよい。例えば、ベース部72は、左壁部81のみで構成されていてもよい。
左壁部81は、前後方向8の中央部(詳細には中央部よりも若干後側)において屈曲している。以下に詳述する。左壁部81は、後側を構成する第1面84と、前側を構成する第2面85と、第1面84と第2面85とを繋ぐ第3面86とで構成されている。第1面84及び第2面85は、前後方向8及び上下方向7に拡がる面である。また、第1面84は、第2面85よりも右側に設けられている。本実施形態において、第3面86は、本実施形態において左右方向9及び上下方向7に拡がる面である。つまり、本実施形態において、第3面86は、左右方向9に延設された面である。しかし、第3面86は、第1面84と第2面85とを繋ぐ面であるならば左右方向9に対して傾斜した向きに延設されていてもよい。
[メンテナンスユニット66]
図9及び図10(A)に示されるように、ベース部72の内部空間には、メンテナンスユニット66が配置されている。換言すると、ベース部72の開口部76には、メンテナンスユニット66が配置されている。なお、図3〜図7においては、メンテナンスユニット66及び後述するメンテナンスギヤ89の図示が省略されている。メンテナンスユニット66は、ベース部72の底壁部77、前壁部78、後壁部79、右壁部80、または左壁部81の少なくとも一つにビスや嵌合などの手段によって取り付けられている。つまり、メンテナンスユニット66は、ベース部72に取り付けられている。
上述したように、ベース部72は、キャリッジ40が移動範囲の右端部に移動した状態において、キャリッジ40に搭載された記録ヘッド38と対向して配置されている。つまり、ベース部72に配置されているメンテナンスユニット66は、キャリッジ40の移動範囲内に配置されている。
メンテナンスユニット66は、記録ヘッド38のノズル内のインクの乾燥を防止したり、ノズルから気泡や異物を吸引除去したりするものである。
図10(B)に示されるように、メンテナンスユニット66は、キャップ99と、キャップ駆動機構26と、ポンプ(不図示)と、廃液タンク(不図示)と、ポンプチューブ(不図示)などを有する。キャップ99は、キャップ駆動機構26によって記録ヘッド38と接離するように上下動される。ポンプは、キャップ99に接続されるチューブを介してノズルに含まれるインク、気泡、及び異物を吸引する。廃液タンクは、ポンプに接続されるポンプチューブを介して、ポンプによって吸引されたインクなどを貯留する。
以下に、メンテナンスユニット66によるインクの吸引動作が説明される。インクの吸引動作が実行されると、最初に、記録ヘッド38のノズルがキャップ99の真上に位置するように、キャリッジ40が右向きに移動する。次に、キャップ99がキャップ駆動機構26によって上方に移動される。これにより、キャップ99は、記録ヘッド38から離間した位置から、記録ヘッド38に当接する位置に移動する。その結果、記録ヘッド38の下面に形成されたノズルが、キャップ99に覆われる。ノズルがキャップ99に覆われた状態で、ポンプが駆動される。これにより、ノズル内のインク、気泡、及び異物がポンプによって吸引されてチューブを介して廃液タンクへ送られる。以上より、メンテナンスユニット66は、記録ヘッド38と対向した状態で記録ヘッド38のメンテナンスを実行する。
図9に示されるように、ベース部72の開口部76には、回転することによってメンテナンスユニット66を駆動させるメンテナンスギヤ89が配置されている。例えば、メンテナンスギヤ89は、搬送用モータの正転の駆動力が伝達されることによってポンプを駆動し、搬送用モータの逆転の駆動力が伝達されることによってキャップの大気に対する連通及び遮断を切り替える連通切替部材27(図10(B)参照)を駆動する。
メンテナンスギヤ89は、開口部76において、メンテナンスユニット66の後側に配置されている。メンテナンスギヤ89は、ベース部72に回転可能に支持されている。詳細には、ベース部72には、ベース部72に一体成形された軸54が設けられており、メンテナンスギヤ89は、当該軸54に取り付けられている。そして、メンテナンスギヤ89は、後述するスライドギヤ75から駆動力を付与されることによって、軸54を中心として回転する。
メンテナンスギヤ89の軸54は、前後方向8において、後述するスライドギヤ75の軸93よりも前方に位置する。一方、図6に示されるように、後述する伝達ギヤ83Aのギヤ軸82Aは、前後方向8において、スライドギヤ75の軸93よりも後方に位置する。以上より、メンテナンスギヤ89は、スライドギヤ75と噛合する伝達ギヤ83Aのギヤ軸82Aとは異なる軸であって、ベース部72に一体成形された軸54を中心として回転する。
[ギヤ軸82]
図5に示されるように、ベース部72を構成する左壁部81には、複数のギヤ軸82が形成されている。本実施形態では、左壁部81には、4つのギヤ軸82A〜82Dが形成されている。本実施形態では、各ギヤ軸82には、内部空間51(図10(B)参照)が形成されている。つまり、ギヤ軸82は中空である。なお、ギヤ軸82は中空でなくてもよく、ギヤ軸82の内部がベース部72を構成する樹脂で詰まっていてもよい。
ギヤ軸82は、左右方向9に沿って突出された状態(本実施形態では左壁部81の左面から左向きに突出された状態)で、左壁部81に一体成形されている。ここで、図9に示されるように、メンテナンスユニット66は、左壁部81の右側に配置されている。つまり、ギヤ軸82は、左右方向9において、左壁部81におけるメンテナンスユニット66とは反対側の面である左面から突出している。
図6に示されるように、ギヤ軸82は伝達ギヤ83を挿通可能である。各ギヤ軸82には、スラスト面の中央にギヤ軸82と同径または若干大きい径の開口が形成されている伝達ギヤ83が挿通される。本実施形態では、4つのギヤ軸82A〜82Dの各々に対応して、4つの伝達ギヤ83A〜83Dが設けられている。なお、伝達ギヤ83は、本発明の伝達ギヤ及び本発明のギヤの一例である。なお、上記とは逆に、伝達ギヤ83がギヤ軸82に挿通されてもよい。この場合、ギヤ軸82の先端面に穴が形成され、伝達ギヤ83におけるギヤ軸82側のスラスト面の中央に当該穴に挿通可能な突起が形成される。
各ギヤ軸82の位置と各伝達ギヤ83の大きさとは、所定条件を満たすように決定される。ここで、所定条件は、各伝達ギヤ83が各ギヤ軸82に挿通された状態において、各伝達ギヤ83が互いに噛合されたギヤ列を構成することである。なお、各伝達ギヤ83の大きさは同一であってもよいし異なっていてもよい。
図5に示されるように、複数の伝達ギヤ83のうち後述するスライドギヤ75と噛合する伝達ギヤ83Aが挿通されるギヤ軸82Aは、ベース部72の左壁部81の第1面84から突出している。また、複数の伝達ギヤ83のうちスライドギヤ75と噛合しない伝達ギヤ83B〜83Dが挿通されるギヤ軸82B〜82Dは、ベース部72の左壁部81の第2面85から突出している。
搬送方向15及び左右方向9と直交する上下方向7において、ギヤ軸82Aはギヤ軸82Dよりも上方に配置されており、ギヤ軸82Dはギヤ軸82Cよりも上方に配置されており、ギヤ軸82Cはギヤ軸82Bよりも上方に配置されている。つまり、ギヤ軸82の各々は、上下方向7において異なる位置に設けられている。
ベース部72の左壁部81には、上端から下方へ凹んだ凹部87が形成されている。そして、図3及び図4に示されるように、搬送ローラ60が、搬送路65から凹部87を経てベース部72の開口部76までの範囲に亘って配置されている。後述するスライドギヤ75が、搬送ローラ60の駆動ギヤ74の後方斜め上側に配置されている。一方、図6に示されるように、ギヤ軸82Aは、スライドギヤ75の後方斜め下側に配置されている。つまり、ギヤ軸82Aは、搬送方向15において、スライドギヤ75に対して、駆動ギヤ74の軸とは反対側に形成されている。
図5に示されるように、本実施形態において、ギヤ軸82A、82Bは、軸部48と接合部49とで構成されている。軸部48は、伝達ギヤ83が挿通される部分である。軸部48の径は、伝達ギヤ83に形成された開口の径よりも若干小さい。接合部49は、ギヤ軸82A、82Bにおける左壁部81側の端部に形成されており、一端が軸部48と接合され且つ他端が左壁部81と接合されている。接合部49の径は、軸部48の径よりも大きい。本実施形態では、ギヤ軸82Aの接合部49の径がギヤ軸82Bの接合部49の径よりも大きいが、ギヤ軸82Aの接合部49の径がギヤ軸82Bの接合部49の径よりも小さくてもよいし、両者の接合部49の径が同径であってもよい。なお、本実施形態では、ギヤ軸82C、82Dは、軸部48のみで構成されており接合部49を備えていないが、ギヤ軸82C、82Dが軸部48と接合部49とで構成されていてもよい。
図5に示されるように、左壁部81の第2面85には、軸支持部73が形成されている。軸支持部73は、左右方向9に沿って突出された状態(本実施形態では第2面85から左向きに突出された状態)で、左壁部81に一体成形されている。
上述したように、軸支持部73は、給送部14の軸部22を回転可能に支持している。そして、図6に示されるように、軸部22の右端部には、給送ギヤ88が取り付けられている。給送ギヤ88は、軸部22が軸支持部73に支持された状態において、伝達ギヤ83Dと噛合する。
[切替機構90]
図6及び図9に示されるように、ベース部72の開口部76には、切替機構90が配置されている。切替機構90は、スライドギヤ75と、第1コイルばね91と、第2コイルばね55と、レバー92と、当接部材56と、を備えている。
スライドギヤ75は、開口部76におけるメンテナンスギヤ89の上側に配置されている。スライドギヤ75は、ベース部72に回転可能且つ左右方向9に移動可能に支持されている。以下に詳述する。ベース部72には、ベース部72に一体成形されたスライドギヤ75の軸93が設けられている。スライドギヤ75には軸93の延設方向、つまり左右方向9に沿った孔が形成されており、軸93が当該孔に挿通されている。これにより、スライドギヤ75は、回転可能且つ左右方向9に沿って後述する第1位置及び第1位置よりも右側の第2位置に移動可能である。
スライドギヤ75は、左右方向9に所定間隔を空けた2つのギヤ75A、75Bを備えている。2つのギヤ75A、75Bは、接続部材94によって繋げられている。その結果、スライドギヤ75を構成する2つのギヤ75A、75Bと接続部材94とは一体に形成されている。
図4に示されるように、スライドギヤ75は、左右方向9における位置に関わらず、搬送ローラ60に取り付けられた駆動ギヤ74と噛合している。つまり、スライドギヤ75は、左右方向9における位置に関わらず、搬送用モータから搬送ローラ60を介して駆動力を付与されて回転する。
図6及び図9に示されるように、第1コイルばね91は、軸93が挿通された状態でスライドギヤ75の右側に配置されている。第1コイルばね91の一端は軸93が挿通された当接部材56に取り付けられており、第1コイルばね91の他端は右壁部80に取り付けられている。第2コイルばね55は、軸93が挿通された状態でスライドギヤ75の左側に配置されている。第2コイルばね55の一端はスライドギヤ75に取り付けられており、第2コイルばね55の他端は、左壁部81に取り付けられている。また、第1コイルばね91の当接部材56に対する付勢力は、第2コイルばね55のスライドギヤ75に対する付勢力よりも大きく構成されている。
レバー92は、当接部材56と一体に成形されている。レバー92は、当接部材56から上向きに立設されている。レバー92は、キャリッジ40の移動経路上に位置している。レバー92がキャリッジ40に押されることによって、以下に詳述するように、スライドギヤ75が移動する。
レバー92がキャリッジ40に押されていない状態において、スライドギヤ75は、第2コイルばね55よりも付勢力の大きい第1コイルばね91に付勢された当接部材56に押されることによって、第1位置に位置している。
スライドギヤ75が第1位置のとき、スライドギヤ75のギヤ75Aは伝達ギヤ83Aと噛合する一方、スライドギヤ75のギヤ75Bは、メンテナンスギヤ89よりも左側に位置しておりメンテナンスギヤ89と噛合しない。このとき、搬送用モータが駆動すると、搬送用モータの駆動力が搬送ローラ60(駆動ギヤ74)、スライドギヤ75、伝達ギヤ83A〜83D、給送ギヤ88、及び駆動伝達部16を介して給送ローラ25に伝達される。
スライドギヤ75が第1位置に位置する状態において、レバー92が右向きに移動するキャリッジ40に押されると、当接部材56は右向きに移動してスライドギヤ75から離間する。すると、スライドギヤ75は、第2コイルばね55に付勢されることによって右向きに移動する。これにより、スライドギヤ75は、第1位置から第2位置に移動する。
スライドギヤ75が第2位置のとき、スライドギヤ75のギヤ75Bはメンテナンスギヤ89と噛合する一方、スライドギヤ75のギヤ75Aは、伝達ギヤ83のうちの一つである伝達ギヤ83Aよりも右側に位置しており伝達ギヤ83Aと噛合しない。このとき、搬送用モータが駆動すると、搬送用モータの駆動力が搬送ローラ60(駆動ギヤ74)、スライドギヤ75、及びメンテナンスギヤ89を介してメンテナンスユニット66(ポンプまたは連通切替部材27)に伝達され、搬送用モータが正転している場合にポンプが駆動され、搬送用モータが逆転している場合に連通切替部材27が駆動される。
スライドギヤ75が第2位置に位置する状態において、キャリッジ40が左向きに移動すると、キャリッジ40がレバー92から離間する。これにより、当接部材56はコイルばね91に付勢されることによって左向きに移動して、スライドギヤ75に当接する。そして、スライドギヤ75は、第2コイルばね55よりも付勢力の大きい第1コイルばね91に付勢された当接部材56に押されるため、第2コイルばね55の付勢力に抗って左向きに移動する。これにより、スライドギヤ75は、第2位置から第1位置に移動する。
[ワイパ95]
図5に示されるように、ベース部72には、ワイパ支持部96が形成されている。ワイパ支持部96は、左壁部81の前側部分と、当該前側部分の右側に形成された対向壁部97と、底壁部77のうち当該前側部分と対向壁部97とを繋げる部分とを備えている。ワイパ支持部96の上側は開放されており、当該開放された部分からワイパ95(図9参照)が嵌め込まれている。これにより、ワイパ95は、ワイパ支持部96に配置される。本実施形態において、ワイパ95は、ワイパ支持部96の上記繋げる部分によって支持されている。
ワイパ95は、その上端部がワイパ支持部96から突出するように配置されている。ワイパ95の上端は、記録ヘッド38のノズル面43と当接可能である。これにより、キャリッジ40が移動することによって、記録ヘッド38がワイパ95の真上を通過すると、ワイパ95とノズル面43とが当接する。その結果、ワイパ95は、ノズル面43に付着したインクを拭き取る。
本実施形態では、図5に示されるように、4つのギヤ軸82A〜82Dのうち、ギヤ軸82C、82Dは、ワイパ支持部96を構成する左壁部81の前側部分の壁面に形成されている。なお、4つのギヤ軸82A〜82Dの全てがワイパ支持部96を構成する壁面に形成されていてもよい。つまり、ギヤ軸82の少なくとも一つはワイパ支持部96の壁面に形成されている。
[カバー部98]
図6及び図10に示されるように、ワイパ支持部96の右側であって、ギヤ軸82に挿通された伝達ギヤ83の左側には、カバー部98が配置されている。カバー部98は、ベース部72に取り付けられている。カバー部98は、立設部57と延設部58とを備えている。
立設部57は、上下方向7及び前後方向8に拡がる薄板形状の部材である。立設部57は、伝達ギヤ83C、83Dよりも上方まで突出するように立設されている。図10(B)に示されるように、立設部57には、2つの開口50(図10(B)では2つの開口50のうちの一つのみが示されている。)が形成されている。そして、各開口50には、伝達ギヤ83C、83Dが挿通されている。
延設部58は、立設部57の上端部から左向き、つまり左右方向9における伝達ギヤ83側に延設された部材であり、立設部57と一体成形されている。本実施形態において、延設部58の延設先端は、伝達ギヤ83(具体的には伝達ギヤ83C)よりも左側に位置している。また、延設部58の延設先端は、上向きに屈曲されている。つまり、延設部58の延設先端は延設基端よりも上方に位置する。
カバー部98は、ワイパ支持部96に当接した状態で配置されている。ここで、図5、図8(A)、及び図10(B)に示されるように、ワイパ支持部96を構成する左壁部81の前側部分の左面には、左向きに突出された、つまりカバー部98に向けて突出された凸部59が形成されている。本実施形態では、4つの凸部59が形成されており、各凸部59は、前後方向8に間隔を空けて配置され且つ上下方向7に延設されている。以上より、カバー部98は、ワイパ支持部96の凸部59と当接した状態で配置される。
なお、凸部59は、上方から見た場合において、互いに当接したワイパ支持部96とカバー部98との間に隙間を形成するように配置されるのであれば、配置される数、前後方向8への延設長、上下方向7への延設長などに制限はない。
[ギヤカバー71]
図7、図8(B)、及び図10に示されるように、伝達ギヤ83を覆うギヤカバー71が、各伝達ギヤ83の左側に配置されている。本実施形態において、ギヤカバー71は、4つの伝達ギヤ83の集合体の上側、前側、後側、及び左側を覆うように配置されている。
ギヤカバー71において伝達ギヤ83の上側を覆っている上面30の右端部、つまりカバー部98側の端部には、上向きに立設されたリブ31が形成されている。リブ31は、搬送方向15である前後方向8(詳細には各伝達ギヤ83の形状に沿って湾曲された概ね前後方向8)に延設されている。リブ31の前後方向8における延設範囲は、少なくとも左右方向9においてカバー部98が存在している範囲である。図10(B)に示されるように、リブ31は、左右方向9において、上述した延設部58の延設先端よりも右側、つまり延設部58の延設基端側に位置する。
[実施形態の効果]
本実施形態によれば、メンテナンスユニット66が取り付けられているベース部72が樹脂によって一体成形されており、更に当該ベース部72にギヤ軸82が一体成形されている。そのため、ベース部72とは別に、ギヤ軸82を設けるための部材を配置する必要がない。よって、本実施形態によれば、複合機10の内部におけるギヤとメンテナンスユニット66との配置スペースを小さく抑えることができる。
また、本実施形態によれば、ベース部72は樹脂によって一体成形されている。そのため、ギヤ軸82の中が当該樹脂で詰まっているとギヤ軸82の変形の原因となる。しかし、本実施形態によれば、ギヤ軸82は中空であるため、上述したギヤ軸82の変形を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、ベース部72は樹脂によって一体成形されている。そのため、ギヤ軸82と左壁部81との接合が弱いおそれがある。しかし、本実施形態によれば、ギヤ軸82における左壁部81と接合する部分の径が大きく構成されているため、ギヤ軸82と左壁部81との接合を強化することができる。
また、本実施形態によれば、仮に、スライドギヤ75の軸と当該スライドギヤ75と噛合する伝達ギヤ83Aの軸とが別部材に設けられている場合、各部材の取付位置のずれや、装置の振動などによる各部材の位置変化などによって、2つの軸の軸間距離が変化してしまうおそれがある。そして、これにより、スライドギヤ75と伝達ギヤ83Aとの間における噛合が解除されてしまうおそれがある。しかし、本実施形態によれば、スライドギヤ75の軸と当該スライドギヤ75と噛合する伝達ギヤ83Aの軸とが共にベース部72に設けられているため、2つの軸の軸間距離が変化することはない。その結果、上記のような噛合の解除の発生を防止することができる。
また、本実施形態によれば、給送トレイ20に載置された記録用紙12の枚数によって、給送アーム35の記録用紙12に対する角度が変わる。これにより、給送ギヤ88から伝達ギヤ83を介してスライドギヤ75に及ぶ負荷が変化する。そして、仮に、スライドギヤ75の軸と当該スライドギヤ75と噛合する伝達ギヤ83Aの軸とが別部材に設けられている場合、当該負荷が変化すると、2つの軸の軸間距離が変化してしまうおそれがある。そして、これにより、スライドギヤ75と伝達ギヤ83Aとの間における噛合が解除されてしまうおそれがある。しかし、本実施形態によれば、スライドギヤ75の軸と当該スライドギヤ75と噛合する伝達ギヤ83Aの軸とが共にベース部72に設けられているため、2つの軸の軸間距離が変化することはない。その結果、上記のような噛合の解除の発生を防止することができる。
また、本実施形態によれば、スライドギヤ75が第1位置のときに給送ローラ25に駆動力が伝達され、スライドギヤ75が第2位置のときにメンテナンスユニット66に駆動力が伝達される。つまり、給送ローラ25とメンテナンスユニット66とが同時に駆動することはない。そのため、給送ローラ25またはメンテナンスユニット66の一方の駆動が他方の駆動に影響を及ぼす可能性を零にすることができる。
また、本実施形態によれば、メンテナンスギヤ89の軸と伝達ギヤ83の軸とは、異なる軸であるため、一方のギヤの回転が他方のギヤに影響を及ぼすことを防止することができる。
また、本実施形態によれば、複数の伝達ギヤ83のうち、左右方向9に沿って移動可能なスライドギヤ75と噛合する伝達ギヤ83Aは、スライドギヤ75の移動に際して他の伝達ギヤ83B〜83Bよりも大きな負荷を受ける。そして、本実施形態によれば、当該伝達ギヤ83Aが挿通されるギヤ軸82Aが突出される第1面84は、他のギヤ軸82B〜82Dが突出される第2面85との間の第3面86によって強度が大きくなっている。よって、本実施形態によれば、左壁部81の第1面84の部分が、上記大きな負荷によって曲がってしまう可能性を低くすることができる。
また、本実施形態によれば、ベース部72と搬送ローラ60とは、共にサイドフレーム47を基準に位置決めされる。そのため、搬送ローラ60に設けられた駆動ギヤ74とベース部72に設けられたスライドギヤ75との間における噛合の解除や異音の発生の可能性を低くすることができる。
また、本実施形態によれば、スライドギヤ75と噛合する伝達ギヤ83Aと、駆動ギヤ74とを、互いに干渉させることなく配置することができる。
また、本実施形態によれば、ギヤ軸82が左右方向9において左壁部81におけるメンテナンスユニット66とは反対側の面から突出されているため、ギヤ軸82に挿通される伝達ギヤ83とメンテナンスユニット66とが共にベース部72に取り付けられつつも、伝達ギヤ83とメンテナンスユニット66とを離して配置することができる。これにより、伝達ギヤ83またはメンテナンスユニット66の一方の駆動の影響が他方に及ぶ可能性を低くすることができる。
また、本実施形態によれば、各ギヤ軸82が上下方向7において異なる位置に設けられているため、上下方向7において各ギヤ軸82が受ける負荷を分散することができる。
また、本実施形態によれば、ワイパ支持部96がベース部72と一体に形成されているため、ワイパ支持部96の強度を強くすることができる。
また、本実施形態によれば、ワイパ95と伝達ギヤ83との間にカバー部98が配置されているため、ワイパ95による記録ヘッド38のインク拭き取り処理によって飛散したインクが、伝達ギヤ83に付着される可能性を低くすることができる。
また、本実施形態によれば、カバー部98にはギヤ軸82が挿通されているため、ギヤ軸82の存在に関わらず、カバー部98をワイパ95と伝達ギヤ83との間に配置することができる。
また、本実施形態によれば、延設部58の延設先端が延設基端よりも上方に位置するため、ワイパ95による記録ヘッド38のインク拭き取り処理によって飛散して延設部58の上面に落下したインクは、延設部58の延設基端側から下方へ落下し易い一方、延設部58の延設先端側から下方へ落下し難い。ここで、延設部58の延設基端側から落下するインクは、カバー部98とワイパ95の間の空間を通るため、伝達ギヤ83と接触する可能性が低い。よって、本実施形態によれば、インク拭き取り処理によって飛散したインクが、伝達ギヤ83に付着する可能性を低くすることができる。
また、本実施形態によれば、上方からギヤカバー71の上面30に落下したインクが、当該上面30に沿って流れてカバー部98側の端部に到達しても、リブ31によって当該端部からの落下が阻まれる。また、本実施形態によれば、リブ31が左右方向9において延設部58の延設先端よりも延設基端側に位置するため、上方からギヤカバー71の上面にインクが落下する際に、当該インクがギヤカバー71とカバー部98との間の隙間に落下する可能性を低くすることができる。以上より、インクがギヤカバー71とカバー部98との間の隙間から落下してギヤカバー71の下方に位置するギヤ軸82や伝達ギヤ83に付着する可能性を低くすることができる。
また、本実施形態によれば、カバー部98がワイパ支持部96に当接した状態で配置されている場合であっても、カバー部98とワイパ支持部96との間には、凸部59によって隙間が生じる。これにより、カバー部98とワイパ支持部96との間の空間に位置するインクを、上記隙間を介して下方へ導くことができる。その結果、インクがギヤ軸82や伝達ギヤ83に付着する可能性を低くすることができる。
10・・・複合機
12・・・記録用紙
15・・・搬送方向
38・・・記録ヘッド
66・・・メンテナンスユニット
72・・・ベース部
75・・・スライドギヤ
81・・・左壁部
82・・・ギヤ軸
83・・・伝達ギヤ
90・・・切替機構

Claims (15)

  1. 被記録媒体を搬送するローラと、
    搬送方向に搬送される被記録媒体にインク滴を吐出して画像記録を行う記録ヘッドと、
    上記記録ヘッドが搭載されており、上記搬送方向と直交する幅方向に移動するキャリッジと、
    上記キャリッジの移動範囲内に配置されており、上記記録ヘッドと対向した状態で上記記録ヘッドのメンテナンスを実行するメンテナンスユニットと、
    上記メンテナンスユニットが取り付けられており、樹脂によって一体成形されているベース部と、
    上記ベース部の壁部から上記幅方向に沿って突出された状態で上記壁部に一体成形された複数の第1ギヤ軸と、
    上記第1ギヤ軸の各々に挿通されることによって互いに噛合されたギヤ列を構成し、回転することによって上記ローラを駆動させる複数の伝達ギヤと、
    上記幅方向において上記壁部とは異なる位置において上記ベース部に一体成形された第2ギヤ軸と、
    上記第2ギヤ軸に挿通されており、回転することによって上記メンテナンスユニットを駆動させるメンテナンスギヤと、
    上記ベース部に回転可能に配置されており、駆動源から駆動力を付与されて回転するものであって、上記伝達ギヤのうちの一つと噛合する第1位置と、上記伝達ギヤと噛合せず、且つ上記メンテナンスギヤと噛合する第2位置とに上記幅方向に沿って移動可能なスライドギヤと、を備えるインクジェット記録装置。
  2. 上記第1ギヤ軸は、中空である請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 上記第1ギヤ軸は、軸部と、一端が当該軸部と接合され且つ他端が上記壁部と接合されており、上記軸部よりも径が大きい接合部と、を備える請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 上記ローラは、トレイに支持された被記録媒体と当接し、回転することによって当該被記録媒体を上記記録ヘッドに向けて給送する給送ローラであって
    上記給送ローラを回転可能に支持するアームと、
    上記アームにおいて上記給送ローラと異なる位置に回転可能に設けられており、上記給送ローラが上記トレイに対して接離する向きに上記アームを回動可能に支持する軸部と、
    上記アームに配置されており、上記軸部の回転駆動力を上記給送ローラに伝達する駆動伝達部と、を更に備え、
    上記壁部には、上記軸部を回転可能に支持する軸支持部が一体成形されており、
    上記軸部には、当該軸部が上記軸支持部に支持された状態において上記伝達ギヤと噛合する給送ギヤが形成されている請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 上記壁部は、第1面と、上記幅方向において上記第1面と異なる位置である第2面と、上記第1面及び上記第2面を繋ぐ第3面と、を有しており、
    複数の上記伝達ギヤのうち上記スライドギヤと噛合する上記伝達ギヤが挿通される上記第1ギヤ軸は、上記第1面から突出しており、
    複数の上記伝達ギヤのうち上記スライドギヤと噛合しない上記伝達ギヤが挿通される上記第1ギヤ軸は、上記第2面から突出している請求項からのいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 駆動源から駆動力を付与されて回転することによって被記録媒体を搬送する搬送ローラと、
    上記キャリッジを上記幅方向に移動可能に支持するキャリッジ支持フレームと、
    上記幅方向において対向して設けられており、上記キャリッジ支持フレームを支持し且つ上記搬送ローラを回転可能に支持する一対のサイドフレームと、を備え、
    上記ベース部は、上記キャリッジ支持フレームに配置され、
    上記搬送ローラには、上記スライドギヤと噛合する駆動ギヤが配置されている請求項からのいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  7. 上記スライドギヤと噛合しており、駆動源から駆動力を付与されて回転する駆動ギヤを更に備え、
    上記スライドギヤと噛合する上記伝達ギヤが挿通される上記第1ギヤ軸は、上記搬送方向において、上記スライドギヤに対して、上記駆動ギヤの軸とは反対側に形成されている請求項からのいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  8. 上記ベース部は、上記記録ヘッドと対向する側に開口部を有する箱状の部材であり、
    上記メンテナンスユニットは、上記開口部に配置されており、
    上記第1ギヤ軸は、上記幅方向において、上記壁部における上記メンテナンスユニットとは反対側の面から突出されている請求項1からのいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  9. 上記第1ギヤ軸の各々は、上記搬送方向及び上記幅方向と直交する方向において異なる位置に設けられている請求項1からのいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  10. 上記ベース部に形成されており、上記記録ヘッドのノズル面と当接して当該ノズル面に付着したインクを拭き取るワイパを配置するワイパ支持部を更に備え、
    上記第1ギヤ軸の少なくとも一つは上記ワイパ支持部の壁面に形成されている請求項1からのいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  11. 上記幅方向において、上記ワイパと上記ワイパ支持部の壁面に形成された上記第1ギヤ軸に挿通される上記伝達ギヤとの間に配置され、上記ワイパのインク飛散による上記伝達ギヤへのインク付着を防止するカバー部を更に備える請求項10に記載のインクジェット記録装置。
  12. 上記カバー部には、上記第1ギヤ軸が挿通されている請求項11に記載のインクジェット記録装置。
  13. 上記カバー部は、上記伝達ギヤよりも上方まで立設された立設部と、上記立設部の上端部から上記幅方向において上記伝達ギヤ側に延設され且つ延設先端が延設基端よりも上方に位置する延設部と、を備える請求項11または12に記載のインクジェット記録装置。
  14. 上記伝達ギヤの上側を覆うギヤカバーを更に備え、
    上記ギヤカバーは、上記カバー部側の端部から上向きに立設され且つ上記搬送方向に延設されたリブを備え、
    上記リブは、上記幅方向において、上記延設部の延設先端よりも延設基端側に位置する請求項13に記載のインクジェット記録装置。
  15. 上記ワイパ支持部は、上記第1ギヤ軸が形成されている壁面に上記カバー部に向けて突出された凸部を備える請求項11から14のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
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