JP6733192B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送ローラの駆動を複数の駆動部へ伝達する駆動切替機構を有しており、モータから給送部へ駆動伝達される画像記録装置に関する。
従来より、モータなどの駆動源からの駆動力を、搬送ローラやポンプなどの複数の駆動部分に切り替えて伝達する駆動切替機構を有する画像記録装置が知られている。駆動切替機構は、ガイドレールに形成された貫通孔を通じてガイドレールの面から突出したレバーを有しており、キャリッジの当接によってレバーの位置が移動されるに連動して、支軸における切替ギヤの位置が移動することによって、切替ギヤと噛合する伝達ギヤが決定されて、所望の駆動部に駆動力が伝達される(特許文献1)。
特開2009−34832号公報
画像記録装置においては、シートが斜行することを抑制したり、画像記録の画質の劣化を抑制したりするために、給送ローラや搬送ローラの各軸線が平行となるように支持されることが望ましい。しかしながら、シートの搬送路となる空間を確保することや、各駆動部のレイアウトの都合上、給送ローラや搬送ローラなどを支持するフレームを1枚の板金で構成することは困難である。したがって、複数のフレームによって給送ローラや搬送ローラ、駆動切替機構などが支持されることとなるが、複数のフレームの連結箇所において、各部材の公差や組付け誤差などが生じ、その結果、構成部材に撓みが生じたり、ギヤ列においてバックラッシがばらついたりすることがある。これにより、画像記録装置の動作音が大きくなるという問題が生じ得る。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、動作音を低減できる画像記録装置を提供することにある。
(1) 本発明に係る画像記録装置は、記録部と、上記記録部へシートを搬送する第1搬送ローラと、上記第1搬送ローラの軸を支持する第1フレームと、モータと、給送部と、上記モータから上記給送部の駆動軸へ駆動伝達するギヤ列と、上記駆動軸を支持する第1軸受けと、上記第1搬送ローラの駆動を複数の駆動部へ選択的に駆動伝達する第1駆動切替機構と、少なくとも上記モータ、上記ギヤ列、及び上記第1軸受けを支持する1枚の板金を有する第2フレームと、を具備する。上記第1駆動切替機構は、上記第1搬送ローラに設けられた伝達ギヤに噛合しつつ、支軸に対してスライド移動する第1切替ギヤを有する。上記支軸は、上記第1フレーム及び上記第2フレームを貫通する。
第1切替ギヤの支軸が第1フレーム及び第2フレームを貫通することにより、第1搬送ローラの軸線と、支軸との相対的な位置関係及び平行度が保持される。モータ、ギヤ列、及び第1軸受けが第2フレームに支持されることにより、モータから第1軸受けまでのギヤピッチなどがばらつくことが無く、動作音の低減が実現される。
(2) 好ましくは、上記第1軸受けは、上記第2フレームに対して少なくとも1方向に対して位置決めされており、かつその軸線方向が傾動可能である。
第1軸受け及び給送部の駆動軸の連結部分における誤差などが第1軸受けの軸線の傾動により吸収される。
(3) 好ましくは、上記駆動軸は、少なくとも2つの軸がジョイントにより連結されたものである。
第1軸受け及び給送部の駆動軸の連結部分における誤差などが、駆動軸を構成する軸がジョイントにおいて曲がることにより吸収される。
(4) 好ましくは、上記給送部は、給送ローラと、当該給送ローラを支持するアームと、当該アームに支持されており、上記駆動軸から上記給送ローラへ駆動伝達する駆動伝達機構と、を有しており、上記アームは、第3フレームに回動可能に支持されており、上記第3フレームは、上記第1フレームに連結されている。
第3フレームが第1フレームを基準として位置決めされるので、給送ローラの軸線と搬送ローラの軸線との平行度が保持される。
(5) 好ましくは、上記第1軸受けは、上記駆動軸が挿入されて、当該駆動軸と上記第2フレームとの間に位置するギヤと、当該ギヤを軸線方向へ付勢する弾性部材と、を有するものである。
第1軸受けにおけるガタツキが無くなり、より一層動作音が低減される。
(6) 好ましくは、上記第2フレームは、上記支軸の軸線と上記駆動軸の軸線とを最短距離で結ぶ仮想直線と交差する方向へ延出するスリットが形成されており、上記第1軸受けは、上記第2フレームに形成されたスリットに挿入可能なリブを有する。
上記構成によれば、第1軸受けは、第2フレームにおいて、上記仮想直線と交差する方向に対して位置決めされる。また、第1軸受けのリブが第2フレームのスリットに挿入された状態で、第1軸受けの軸線方向が傾動可能となる。
(7) 好ましくは、上記第1軸受けは、上記ギヤ列が延びる方向において、上記支軸に対して上記モータと反対方向に配置されている。
上記構成のように、モータから第1軸受けまでの距離が比較的長くなる配置においても動作音が低減される。
(8) 好ましくは、シートを搬送する第2搬送ローラと、上記第2フレームに支持されており、上記第2搬送ローラの駆動軸を支持する第2軸受けと、を更に具備しており、上記ギヤ列は、第1位置において上記給送部の駆動軸へ駆動伝達し、第2位置において上記第2搬送ローラの駆動軸へ駆動伝達する振子ギヤを有する。
(9) 好ましくは、上記画像記録装置は、上記第2フレームに連結されており、上記記録部のメンテナンスを行うメンテナンス部と、上記ギヤ列に設けられており、上記モータの駆動を上記給送部の駆動軸及び上記メンテナンス部に選択的に駆動伝達する第2駆動切替機構を更に具備する。
(10) 好ましくは、上記第2駆動切替機構は、上記支軸に対してスライド移動する第2切替ギヤを有する。
(11) 好ましくは、上記支軸の一方は、上記第2フレームに支持されており、他方は上記メンテナンス部に支持されている。
本発明によれば、画像記録装置における動作音を低減できる。
図1は、複合機10の斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、キャリッジ23、フレーム45、ガイドレール43、44、サブユニット50、下カバー33などを示す斜視図である。 図4は、フレーム45、サブフレーム46、下カバー33などを示す斜視図である。 図5は、フレーム45、サイド部49A,49B、搬送ローラ60、排出ローラ62、反転ローラ64を示す斜視図である。 図6は、サブユニット50を示す斜視図である。 図7は、第1伝達部181、第3伝達部183、第4伝達部184、及び切替機構170の模式図である。 図8(A)は、第2伝達部182、第5伝達部185、及び切替機構170の模式図であり、図8(B)は、第2伝達部182、第6伝達部186、及び切替機構170の模式図であり、図8(C)は、第2伝達部182、第7伝達部187、及び切替機構170の模式図である。 図9は、切替機構170及び搬送ローラ60周辺の斜視図である。 図10は、図9の右側面図である。 図11は、スライドギヤ160が左位置LPに位置するときの切替機構170周辺の平面図である。 図12は、スライドギヤ160が中央位置MPに位置するときの切替機構170周辺の平面図である。 図13は、スライドギヤ160が右位置RPに位置するときの切替機構170周辺の平面図である。 図14は、サブユニット50、保持部材173、レバーガイド176周辺の斜視図である。 図15は、給送駆動軸94、搬送駆動軸95周辺の縦断面図である。 図16は、サブユニット50、保持部材173、レバーガイド176周辺の斜視図である。 図17は、図16の一部を拡大したものであって、給送フレーム108を取り除いた状態の軸受け96,97周辺の拡大斜視図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、矢印の起点から終点に向かう進みが「向き」と表現され、矢印の起点と終点とを結ぶ線上の往来が「方向」と表現される。また、以下の説明では、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、開口13が設けられている面を前面として前後方向8が定義され、複合機10を前方から視て左右方向9が定義される。
[複合機10の全体構成]
複合機10(画像記録装置の一例)は、図1に示されるように、概ね直方体に形成されている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。複合機10は、下部にインクジェット記録方式で用紙12(図2参照)の片面に画像を記録するプリンタ部11を有している。なお、プリンタ部11は、用紙12の両面に画像を記録するものであってもよい。
図2に示されるように、プリンタ部11は、第1給送部15と、第2給送部34と、給送トレイ20と、多用途(Multi Purposeの略、以下「MP」と表記する。)トレイ31と、用紙12に画像を記録する記録部24と、用紙12を支持するプラテン42と、を備えている。また、プリンタ部11は、給送モータ101(図4参照、モータの一例)と、搬送モータ102(図9参照)と、サブユニット50(図3参照)とを備えている。
[給送トレイ20、排出トレイ21、MPトレイ31]
給送トレイ20は、図1及び図2に示されるように、プリンタ部11の正面に形成された開口13を通じて前後方向8に挿抜される。給送トレイ20は、積層された複数の用紙12を支持する。排出トレイ21は、給送トレイ20の上方に位置する。排出トレイ21は、開口13を通じて排出ローラ部55によって排出された用紙12を支持する。MPトレイ31は、プリンタ部11の背面から後方へ向かって斜め上方に傾斜するように構成されている。MPトレイ31は、積層された複数の用紙12を支持する。
[第1給送部15、第2給送部34]
第1給送部15(給送部の一例)は、図2に示されるように、第1給送ローラ25(給送ローラの一例)と、給送アーム26(アームの一例)と、軸27とを備えている。第1給送ローラ25は、給送アーム26の先端側に回転可能に支持されている。第1給送ローラ25は、給送モータ101(図4参照、モータの一例)の逆回転によって、給送トレイ20に支持された用紙12を後述する搬送路65へ向けて搬送向き16に搬送する向き(すなわち、正回転)に回転する。給送モータ101から第1給送ローラ25への駆動力の伝達については、後に詳細に説明される。給送アーム26は、プリンタ部11のフレームに支持された軸27に回動可能に支持されている。
第2給送部34は、MPトレイ31上に積層された一番上の用紙12を搬送路65へ向けて給送する。第2給送部34を構成する第2給送ローラ35、給送アーム36、及び軸37は、第1給送部15の各構成要素とほぼ共通する。また、第2給送部34は、第2給送ローラ35の軸35Aに回動可能に支持されたリフタ38を備える。リフタ38は、図2に破線で示されておりMPトレイ31(MPトレイ31に用紙が支持されている場合は用紙)に当接した非給送位置と、図2に実線で示されておりMPトレイ31(MPトレイ31に用紙が支持されている場合は用紙)から離間した給送位置との間を回動する。また、リフタ38の回動先端は、第2給送ローラ35の外周面より外方に位置する。その結果、非給送位置のリフタ38は、MPトレイ31上の用紙12から第2給送ローラ35を離間させる。一方、給送位置のリフタ38は、MPトレイ31上の用紙12に第2給送ローラ35を当接させる。
リフタ38は、給送モータ101(図9参照)の正回転によって、給送位置から非給送位置へ回動する。一方、リフタ38は、給送モータ101の逆回転によって、非給送位置から給送位置へ回動する。第2給送ローラ35は、給送モータ101の逆回転によって、MPトレイ31に支持された用紙12を第1搬送向き16Aに搬送する向き(すなわち、正回転)に回転する。給送モータ101からリフタ38及び第2給送ローラ35への駆動力の伝達については、後に詳細に説明される。
[第1搬送路65、第2搬送路66]
プリンタ部11の内部には、図2に示されるように、用紙12が通過する第1搬送路65及び第2搬送路66が形成されている。第1搬送路65は、プリンタ部11の内部において所定間隔を隔てて対向するガイド部材18、19によって画定される空間を指す。第1搬送路65内における用紙12の第1搬送向き16Aは、図2に一点鎖線の矢印で示されている。
本実施形態に係る第1搬送路65は、湾曲された湾曲搬送路と、直線的に延びる直線搬送路とで構成されている。湾曲搬送路は、プリンタ部11の後方側において下方から上方に延びつつUターンする経路である。直線搬送路は、搬送ローラ部54から記録部24を経て排出トレイ21に至る経路である。また、本実施形態に係る排出ローラ部55及び反転ローラ部56は、第1搬送路65の直線搬送路に配置されている。
第2搬送路66は、プリンタ部11の内部において所定間隔を隔てて対向するガイド部材29、30によって画定される空間を指す。第2搬送路66は、記録部24によって画像が記録された用紙12を、表裏を反転させて再び搬送ローラ部54に到達させるための経路である。本実施形態に係る第2搬送路66は、第1位置66Aにおいて第1搬送路65から分岐し、第2位置66Bにおいて第1搬送路65と合流する。なお、第1位置66Aは、第1搬送向き16Aにおいて、排出ローラ部55及び反転ローラ部56の間に位置する。第2位置66Bは、第1搬送向き16Aにおいて、搬送ローラ部54より第1搬送向き16Aの上流側に位置する。なお、第2搬送路66内における用紙12の第2搬送向き16Bは、図2に二点鎖線の矢印で示されている。
[搬送ローラ部54]
搬送ローラ部54は、図2に示されるように、記録部24よりも第1搬送向き16Aの上流側に配置されている。搬送ローラ部54は、互いに対向する搬送ローラ60(第1搬送ローラの一例)及びピンチローラ61を備える。搬送ローラ60は、搬送モータ102によって駆動される。ピンチローラ61は、搬送ローラ60の回転に伴って連れ回る。搬送ローラ部54は、搬送モータ102の正転駆動力が伝達されることによって正回転する。正回転は、挟持した用紙12を第1搬送向き16Aに搬送する向きの回転である。つまり、搬送ローラ60は、搬送路65上の用紙12に当接した状態で回転することによって当該用紙12を搬送する。また、搬送ローラ部54は、搬送モータ102の逆転駆動力が伝達されることによって、正回転と逆向きの逆回転が可能である。
[排出ローラ部55]
排出ローラ部55は、図2に示されるように、記録部24よりも第1搬送向き16Aの下流側に配置されている。排出ローラ部55は、互いに対向する排出ローラ62及び拍車63を備える。排出ローラ62は、搬送モータ102によって駆動される。拍車63は、排出ローラ62の回転に伴って連れ回る。排出ローラ部55は、搬送モータ102の正転駆動力が伝達されることによって、挟持した用紙12を第1搬送向き16Aに搬送する正回転が可能である。また、排出ローラ部55は、搬送モータ102の逆転駆動力が伝達されることによって、正回転と逆向きの逆回転が可能である。
[反転ローラ部56]
反転ローラ部56は、図2に示されるように、第1位置66Aより第1搬送向き16Aの下流側に配置されている。反転ローラ部56は、互いに対向する反転ローラ64及び拍車67を備える。反転ローラ64は、搬送モータ102によって駆動される。拍車67は、反転ローラ64の回転に伴って連れ回る。反転ローラ64は、搬送モータ102の正転駆動力が伝達されることによって、拍車67との間に挟持した用紙12を第1搬送向き16Aに搬送する向きに回転する。また、反転ローラ64は、搬送モータ102の逆転駆動力が伝達されることによって、拍車67との間に挟持した用紙12を第2搬送向き16Bに搬送する回転向きに回転する。
[再搬送ローラ部57]
再搬送ローラ部57は、図2に示されるように、第1位置66A及び第2位置66Bの間の第2搬送路66に配置されている。再搬送ローラ部57は、互いに対向する再搬送ローラ68(第2搬送ローラの一例)及び従動ローラ69を備える。再搬送ローラ68は、アーム28に回転可能に支持されている。再搬送ローラ68は、給送モータ101によって駆動される。従動ローラ69は、再搬送ローラ68の回転に伴って連れ回る。再搬送ローラ68は、給送モータ101の正転駆動力または逆転駆動力の一方が伝達されることによって、従動ローラ69との間に挟持した用紙12を第2搬送向き16Bに搬送する向きに回転する。
[フレーム]
図3及び図4に示されるように、複合機10は、筐体51(図1参照)の下部分を構成する下カバー33と、フレーム45(第1フレームの一例)と、ガイドレール43,44と、サブユニット50と、を有する。下カバー33は、筐体51の底面及び開口13などを構成する合成樹脂からなる成形品である。フレーム45は、平板形状の金属板が打ち抜き加工及び折り曲げ加工されたものであり、下カバー33の所定の位置に支持されている。
図5に示されるように、フレーム45は、前後方向8及び左右方向9に拡がる表裏面を有するベース部47と、ベース部47の左右方向9の両端から上方へそれぞれ起立するサイド部48A,48Bと、を有する。また、フレーム45には、サイド部48A,48Bから前方へ延出するサイド部49A,49Bが連結されている。サイド部49A,49Bは、平板形状の金属板が打ち抜き加工及び折り曲げ加工されたものである。フレーム45とサイド部49A,49Bとは、ネジ止めにより連結されている。
サイド部48A,48B,49A,49Bには、それぞれ所定の位置に軸受け58A,58B,58Cを嵌め込み可能なU字形状の切欠きが形成されている。サイド部48A,48B,49A,49Bの各切欠きに軸受け58A,58B,58Cが嵌め込まれ、その各軸受け58A,58B,58Cに搬送ローラ60、排出ローラ62、反転ローラ64が回転可能に支持されている。サイド部48A,48B,49A,49Bに支持された搬送ローラ60、排出ローラ62、及び反転ローラ64は、各軸線が平行に保持される。なお、図3,4においては、サイド部49A,49Bが省略されている。
図3に示されるように、ガイドレール43,44は、サイド部48A,48Bの上端に支持されている。ガイドレール43,44は、それぞれが左右方向9に長い平板形状の金属板が折り曲げ加工されたものである。各図には詳細に現れていないが、サイド部48A,48Bの上端には、上方へ突出する複数の突片が形成されており、ガイドレール43,44には、当該突片が挿入可能な貫通孔が形成されている。サイド部48A,48Bの上端面にガイドレール43,44が支持されることによって、ガイドレール43,44の上下方向7の位置決めがなされ、また、サイド部48A,48Bの突片がガイドレール43,44の貫通孔に挿入されることによって、ガイドレール43,44の前後方向8及び左右方向9の位置決めがなされる。ガイドレール43,44の各上面43A,44Aは、キャリッジ23を支持する支持面である。各上面43A,44Bとサイド部48A,48Bが起立する方向、すなわち上下方向7は直交している。
[記録部24]
図2に示されるように、記録部24は、第1搬送向き16Aにおける搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に位置する。記録部24は、上下方向7においてプラテン42に対向するようにして配置されている。記録部24は、キャリッジ23と、記録ヘッド39とを備えている。
図3に示されるように、キャリッジ23は、前後方向8に離間する位置において各々が左右方向9に延設されたガイドレール43、44の各上面43A,44Aに支持されている。キャリッジ23は、ガイドレール44に設けられたベルト機構22に連結されている。ベルト機構22は、キャリッジモータ103によって駆動される。つまり、キャリッジモータ103の駆動により周運動するベルト機構22に連結されたキャリッジ23は、左右方向9に沿う主走査方向へ往復移動する。
図2に示されるように、記録ヘッド39は、キャリッジ23に搭載されている。記録ヘッド39の下面には、複数のノズル40が形成されている。記録ヘッド39は、ノズル40からインクを微小なインク滴として吐出する。キャリッジ23が移動する過程において、搬送ローラ部54によって搬送されてプラテン42に支持されている用紙12に対して記録ヘッド39がインク滴を吐出する。これにより、用紙12に画像が記録される。
なお、各図には示されていないが、キャリッジ23からは、インクチューブ及びフレキシブルフラットケーブルが延出されている。インクチューブは、インクカートリッジのインクを記録ヘッド39に供給する。フレキシブルフラットケーブルは、制御基板と記録ヘッド39とを電気的に接続する。
キャリッジ23は、用紙12への画像記録時に、左右方向9において記録ヘッド39が用紙12へインク滴を吐出可能な範囲を往復動する。具体的には、キャリッジ23は、記録ヘッド39の少なくとも一部が第1搬送路65及びプラテン42の真上となる範囲を往復動する。以下、画像記録時にキャリッジ23が往復動する範囲は、印刷領域と記される。
また、キャリッジ23は、印刷領域よりも右方へ移動可能である。換言すると、キャリッジ23は、印刷領域外へ移動可能である。以下、印刷領域よりも右方へ移動したキャリッジ23の位置は、基本位置と記される。つまり、キャリッジ23は、印刷領域及び基本位置に移動可能である。なお、基本位置は、印刷領域よりも左方であってもよい。基本位置のキャリッジ23の下方にはサブユニット50が位置する。
[プラテン42]
プラテン42は、フレーム45に支持されて、図2に示されるように、第1搬送向き16Aにおける搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に位置する。プラテン42は、上下方向7において記録部24に対向しており、搬送ローラ部54によって搬送される用紙12を下方から支持する。
[メンテナンス機構110及びキャップ114]
図3及び図6に示されるメンテナンス機構110(メンテナンス部の一例)は、記録ヘッド39のメンテナンスを行うものである。本実施形態において、メンテナンス機構110は、記録ヘッド39のノズル40からインクを吸引して、吸引したインクをチューブを通じて廃インクタンク(不図示)に送り出すものである。
メンテナンス機構110は、キャリッジ23の移動経路の下方であって、プラテン42の右端よりも右方に配置されている。つまり、メンテナンス機構110は、左右方向9において第1搬送路65から外れた位置であり且つ印刷領域よりも右方に配置されている。メンテナンス機構110は、基本位置のキャリッジ23の真下に配置されている。
メンテナンス機構110は、キャップ111(図6参照)と、インクを吸引するポンプ113(図3参照)とを備えている。キャップ111は、給送モータ101から駆動が伝達されて上下方向7に移動可能であって、上方へ移動することにより記録ヘッド39の下面のノズル40を覆うものである。キャップ114が上方へ移動されることにより基本位置のキャリッジ23に搭載された記録ヘッド39の下面に当接する。その際、キャップ114はノズル40を覆う。
ポンプ113は、本実施形態において、ロータリー式のチューブポンプである。ポンプ113は、各図には現れていないが、内壁面を備えたケーシングと、内壁面に沿って転動される転動ローラとを有する。ポンプ113は、搬送モータ102により駆動される。
[駆動力伝達機構70]
駆動力伝達機構70は、ギヤ、プーリ、及び無端環状のベルト等の全部又は一部を組み合わせて構成される。駆動力伝達機構70は、図7〜図10に示されるように、第1伝達部181、第2伝達部182、第3伝達部183、第4伝達部184、第5伝達部185、第6伝達部186、第7伝達部187、及び切替機構170を備えている。第2伝達部及び第6伝達部がギヤ列の一例である。なお、駆動力伝達機構70の具体的構成(例えば、ギヤの数など)は、以下に説明するものに限らない。
第1伝達部181は、搬送モータ102の駆動力を搬送ローラ60及び切替機構170に伝達する。第2伝達部182は、給送モータ101の駆動力を切替機構170に伝達する。第3伝達部183は、搬送モータ102の駆動力を搬送ローラ60から排出ローラ62及び反転ローラ64に伝達する。第4伝達部184は、搬送モータ102の駆動力を切替機構170からポンプ113に伝達する。第5伝達部185は、給送モータ101の駆動力を切替機構170からキャップ111に伝達する。第6伝達部186は、給送モータ101の駆動力を切替機構170から第1給送ローラ25又は再搬送ローラ68に伝達する。第7伝達部187は、給送モータ101の駆動力を切替機構170から第2給送ローラ35に伝達する。切替機構170は、給送モータ101及び搬送モータ102の駆動力の伝達先を切り替える。
[第1伝達部181]
図7及び図9に示されるように、第1伝達部181は、搬送モータ102の軸と一体回転するプーリ71と、搬送ローラ60の軸60Aと一体回転するプーリ72と、プーリ71、72に架け渡された無端環状のベルト73とを備える。これにより、搬送ローラ60は、搬送モータ102の正転駆動力が伝達されて正回転し、搬送モータ102の逆転駆動力が伝達されて逆回転する。搬送ローラ60が回転することによって、搬送ローラ60の軸60Aと一体回転する切替機構170のローラギヤ180(伝達ギヤの一例)が回転する。以上より、第1伝達部181は、搬送モータ102の駆動力を搬送ローラ60及び切替機構170に伝達する。
[第2伝達部182]
図8及び図10に示されるように、第2伝達部182は、給送モータ101の軸と一体回転するプーリ79と、プーリ80と、プーリ79、80に架け渡された無端環状のベルト82と、プーリ80の軸と一体回転するギヤ83と、ギヤ83と噛合するギヤ84とを備える。ギヤ84は、切替機構170の第2クラッチギヤ192の第2ギヤ192Bと噛合する。これにより、給送モータ101は、第2クラッチギヤ192へ駆動力を付与する。詳細には、第2クラッチギヤ192は、給送モータ101の正転駆動力が伝達されて正回転し、給送モータ101の逆転駆動力が伝達されて逆回転する。以上より、第2伝達部182は、給送モータ101の駆動力を切替機構170に伝達する。
[第3伝達部183]
図7に示されるように、第3伝達部183は、互いに噛合するギヤ75、76と、プーリ77、78と、無端環状のベルト81とを備える。ギヤ75は、ギヤ76と噛合し且つ搬送ローラ60の軸60Aと一体回転する。ギヤ76及びプーリ77は、同軸で一体回転する。プーリ78は、排出ローラ62の軸62Aに取り付けられて一体回転する。ベルト81は、プーリ77、78に架け渡されている。これにより、排出ローラ62は、搬送モータ102の正転駆動力が伝達されて正回転し、搬送モータ102の逆転駆動力が伝達されて逆回転する。
また、第3伝達部183は、プーリ105、106と、無端環状のベルト107とを備える。プーリ105は、排出ローラ62の軸62Aと一体回転する。プーリ106は、反転ローラ64の軸64Aに取り付けられて一体回転する。ベルト107は、プーリ105、106に架け渡されている。これにより、反転ローラ64は、搬送モータ102の正転駆動力が伝達されて正回転し、搬送モータ102の逆転駆動力が伝達されて逆回転する。以上より、第3伝達部183は、搬送モータ102の駆動力を搬送ローラ60から排出ローラ62及び反転ローラ64に伝達する。
[第4伝達部184]
図7に示されるように、第4伝達部184は、切替機構170の第1クラッチギヤ191の第2ギヤ191Bと噛合するギヤ85と、ギヤ85と噛合しており且つポンプ113の転動ローラの軸と一体回転するギヤ86とを備えている。これにより、ポンプ113は、第1クラッチギヤ191の第2ギヤ191Bから駆動力が伝達されることによって駆動する。また、第2ギヤ191Bは、搬送モータ102からローラギヤ180、第1スライドギヤ160A、及び第1クラッチギヤ191の第1ギヤ191Aを介して駆動力を伝達される。詳述すると、ローラギヤ180は、第1スライドギヤ160Aと噛合する。第1スライドギヤ160Aは、第1ギヤ191Aと噛合可能である。第2ギヤ191Bは、第1ギヤ191Aと一体に回転可能である。なお、第1スライドギヤ160A及び第1クラッチギヤ191の詳細については、後述する。以上より、第4伝達部184は、搬送モータ102の駆動力を切替機構170からポンプ113に伝達する。
[第5伝達部185]
図8(A)に示されるように、第5伝達部185は、切替機構170の受けギヤ165と噛合するギヤ87と、キャップ111と連結されているカム機構(不図示)に設けられておりギヤ87と噛合するギヤ88とを備えている。なお、受けギヤ165は、第2クラッチギヤ192及び第2スライドギヤ160Bを介して給送モータ101から駆動力を伝達される。詳述すると、第2クラッチギヤ192の第1ギヤ192Aは、第2伝達部182によって給送モータ101の駆動力を伝達される第2ギヤ192Bと一体に回転可能である。第1ギヤ192Aは、第2スライドギヤ160Bと噛合する。第2スライドギヤ160Bは、受けギヤ165と噛合可能である。なお、第2スライドギヤ160B及び第2クラッチギヤ192の詳細については、後述する。ギヤ88が回転することによって、カム機構が駆動し、カム機構と連結されているキャップ111が上下動する。以上より、第5伝達部185は、給送モータ101の駆動力(本実施形態では逆転駆動力)を切替機構170からキャップ111を駆動するカム機構に伝達する。
[第6伝達部186]
第6伝達部186は、図8(B)に示されるように、ギヤ89乃至92(ギヤ列の一例)と、太陽ギヤ98と、振子ギヤ99と、アーム100とで構成されている。
ギヤ89は、切替機構170の受けギヤ167と噛合している。なお、受けギヤ167は、上述した受けギヤ165と同様に、第2クラッチギヤ192及び第2スライドギヤ160Bを介して給送モータ101から駆動力を伝達される。太陽ギヤ98は、ギヤ89と同軸で一体回転する。振子ギヤ99は、太陽ギヤ98と噛合し且つギヤ90又はギヤ92に接離する。アーム100は、一端が太陽ギヤ98に回動可能に支持され、他端で振子ギヤ99を自転及び公転可能に支持している。ギヤ90は、ギヤ91と噛合する。ギヤ91は、軸受け96(第1軸受けの一例)の一部であり、軸受け96の支持された給送駆動軸94と同軸で一体回転する。ギヤ92は、軸受け97(第2軸受けの一例)の一部であり、軸受け97に支持された搬送駆動軸95と同軸で一体回転する。
振子ギヤ99は、太陽ギヤ98が回転することによって、自転しながら太陽ギヤ98の周りを公転する。そして、振子ギヤ99は、図8(B)に実線で示されるように(第2位置の一例)、給送モータ101の正転駆動力が太陽ギヤ98に伝達されることによって、ギヤ90から離間してギヤ92と噛合する。その結果、第6伝達部186は、給送モータ101の正転駆動力は搬送駆動軸95を介して、再搬送ローラ68に伝達する。
一方、振子ギヤ99は、図8(B)に破線で示されるように(第1位置の一例)、給送モータ101の逆転駆動力が太陽ギヤ98に伝達されることによって、ギヤ92と離間してギヤ90と噛合する。その結果、第6伝達部186は、給送モータ101の逆転駆動力を給送駆動軸94を介して、第1給送ローラ25に伝達する。以上より、第6伝達部186は、給送モータ101の駆動力を切替機構170から第1給送ローラ25又は再搬送ローラ68に伝達する。
[第7伝達部187]
図8(C)に示されるように、第7伝達部187は、ギヤ156及びギヤ列157で構成されている。ギヤ列157は、隣接するギヤ同士が互いに噛合する複数のギヤ157A〜157Cを備える。
ギヤ156は、切替機構170の受けギヤ166と噛合する。なお、受けギヤ166は、上述した受けギヤ165と同様に、第2クラッチギヤ192及び第2スライドギヤ160Bを介して給送モータ101から駆動力を伝達される。ギヤ156、157Aは、軸37と一体回転する。ギヤ157Cは、第2給送ローラ35の軸35Aと一体回転する。なお、第2給送ローラ35の軸35Aとリフタ38との間にはトルクリミッタが配置されている。その結果、リフタ38は、図8(C)に破線で示される非給送位置を越えて時計回りに回動せず、図8(C)に実線で示される給送位置を越えて反時計回りに回動しない。換言すれば、リフタ38は、給送位置と非給送位置との間を回動する。
上記構成の第7伝達部187は、給送モータ101の正転駆動力によって、第2給送ローラ35を逆回転させ、リフタ38を非給送位置へ向けて回動させる。その結果、給送モータ101の正転駆動によって、MPトレイ31に支持された用紙12は、搬送路65に給送されない。一方、第7伝達部187は、給送モータ101の逆転駆動力によって、第2給送ローラ35を正回転させ、リフタ38を給送位置へ向けて回動させる。その結果、給送モータ101の逆転駆動によって、MPトレイ31に支持された用紙12は、搬送路65に給送される。以上より、第7伝達部187は、給送モータ101の駆動力を切替機構170から第2給送ローラ35に伝達する。
[切替機構170]
切替機構170(第1駆動切替機構及び第2駆動切替機構の一例)は、搬送モータ102及び給送モータ101の駆動力の伝達状態を、第1状態、第2状態、及び第3状態に切替可能である。第1状態は、搬送モータ102の駆動力がポンプ113に伝達され、且つ給送モータ101の駆動力がカム機構を介してキャップ111に伝達される状態である。第2状態は、搬送モータ102の駆動力がポンプ113に伝達されず、且つ給送モータ101の駆動力が第2給送ローラ35及びリフタ38に伝達される状態である。第3状態は、搬送モータ102の駆動力がポンプ113に伝達されず、且つ給送モータ101の駆動力が第1給送ローラ25に伝達される状態である。
切替機構170は、プラテン42よりも右側に設けられている。図9に示されるように、切替機構170は、スライドギヤ160と、ローラギヤ180と、3つの受けギヤ165、166、167と、スライド機構150と、クラッチギヤ190とを備えている。
[スライドギヤ160、ローラギヤ180、及び受けギヤ165、166、167]
スライドギヤ160は、図9及び図11〜図13に示されるように、左右方向9に延びた支軸174に支持されている。スライドギヤ160は、支軸174を中心として回転可能である。また、スライドギヤ160は、支軸174の軸方向である左右方向9に沿って、図13に示される右位置RP、右位置RPよりも左方であり図12に示される中央位置MP、中央位置MPよりも左方であり図11に示される左位置LPに移動可能(スライド可能)である。
スライドギヤ160は、第1スライドギヤ160A(第1切替ギヤの一例)と第2スライドギヤ160B(第2切替ギヤの一例)とを備えている。各スライドギヤ160A、160Bは、支軸174を中心として回転可能であり且つ支軸174の軸方向(左右方向9)に沿って移動可能である。
第2スライドギヤ160Bは、第1スライドギヤ160Aの左方に配置されている。第1スライドギヤ160Aと第2スライドギヤ160Bとは、互いに当接して配置されている。
第2スライドギヤ160Bは、外周に歯が形成されたギヤ本体161と、ギヤ本体161から第1スライドギヤ160Aに向かって右向きに延びた凸部162とを備えている。凸部162の直径は、ギヤ本体161の直径よりも小さい。凸部162の突出先端と第1スライドギヤ160Aとは、後述する第1コイルバネ168及び第2コイルバネ169の付勢力によって当接している。これにより、第1スライドギヤ160Aの歯の部分と、第2スライドギヤ160Bの歯の部分(ギヤ本体161)とは、左右方向9に間隔を空けて配置されている。
第1スライドギヤ160Aは、スライドギヤ160が右位置RP、中央位置MP、及び左位置LPのいずれの位置であっても、ローラギヤ180と噛合する。ローラギヤ180は、搬送ローラ60の右端部において、搬送ローラ60の軸60Aに固定されている。これにより、ローラギヤ180は、搬送ローラ60と一体に回転する。以上より、搬送モータ102の駆動力は、ローラギヤ180を介して第1スライドギヤ160Aに伝達される。
第1スライドギヤ160Aは、スライドギヤ160の位置に応じて、クラッチギヤ190の第1クラッチギヤ191の第1ギヤ191Aと噛合または第1ギヤ191Aから離間する。
第2スライドギヤ160Bは、スライドギヤ160の位置にかかわらず、クラッチギヤ190の第2クラッチギヤ192の第1ギヤ192Aと噛合している。つまり、第2スライドギヤ160Bは、スライドギヤ160が右位置RP、中央位置MP、及び左位置LPのいずれの位置であっても、第1ギヤ192Aと噛合する。
第2スライドギヤ160Bは、スライドギヤ160の位置に応じて、3つの受けギヤ165、166、167のいずれかと噛合する。つまり、3つの受けギヤ165、166、167のそれぞれが、第2スライドギヤ160Bと噛合可能である。
受けギヤ165、166、167は、左右方向9に沿って間隔を空けて並んだ状態で配置されている。受けギヤ166は、受けギヤ165よりも左方に配置されている。受けギヤ167は、受けギヤ166よりも左方に配置されている。
受けギヤ165、166の左右方向9の間隔、及び受けギヤ166、167の左右方向9の間隔は、第2スライドギヤ160Bのギヤ本体161の軸方向(左右方向9)の長さよりも長い。
図13に示されるように、スライドギヤ160が右位置RPに位置するとき、第1スライドギヤ160Aは、ローラギヤ180及び第1クラッチギヤ191の第1ギヤ191Aと噛合している。これにより、搬送モータ102の駆動力は、第1スライドギヤ160A及び第1クラッチギヤ191を介してポンプ113に伝達される(図7参照)。
スライドギヤ160が右位置RPに位置するとき、第2スライドギヤ160Bは、第2クラッチギヤ192の第1ギヤ192A及び受けギヤ165と噛合している。これにより、給送モータ101の駆動力は、第2スライドギヤ160B及び受けギヤ165を介してキャップ114を上下動させるカム機構に伝達される(図8(A)参照)。
図11及び図12に示されるように、スライドギヤ160が左位置LPまたは中央位置MPに位置するとき、第1スライドギヤ160Aは、ローラギヤ180と噛合しているが、第1クラッチギヤ191の第1ギヤ191Aに対して離間している。これにより、搬送モータ102の駆動力は、第1クラッチギヤ191に伝達されない。
図12に示されるように、スライドギヤ160が中央位置MPに位置するとき、第2スライドギヤ160Bは、第2クラッチギヤ192の第1ギヤ192A及び受けギヤ166と噛合している。これにより、給送モータ101の駆動力は、第2スライドギヤ160B及び受けギヤ166を介して第2給送ローラ35及びリフタ38に伝達される(図8(C)参照)。
図11に示されるように、スライドギヤ160が左位置LPに位置するとき、第2スライドギヤ160Bは、第2クラッチギヤ192の第1ギヤ192A及び受けギヤ167と噛合している。これにより、給送モータ101の駆動力は、第2スライドギヤ160B及び受けギヤ167を介して第1給送ローラ25に伝達される(図8(B)参照)。
なお、本実施形態では、受けギヤは3個設けられているが、受けギヤの数は3個に限らない。受けギヤは、少なくとも、キャップ111を上下動するカム機構に駆動力を伝達するギヤと、給送ローラ(第1給送ローラ25または第2給送ローラ35)に駆動力を伝達するギヤとを備えていることを条件として、2個または4個以上であってもよい。例えば、複合機10がMPトレイ31及び第2給送ローラ35を備えていない場合、受けギヤは2個設けられる。また、例えば、複合機10が開口13を通じて前後方向8に挿抜される給送トレイを上下2段備えており、上下2段の給送トレイのそれぞれに対応して給送ローラが設けられている場合、受けギヤは4個設けられる。
また、スライドギヤ160は、受けギヤの数に応じて、上述した位置(右位置RP、中央位置MP、左位置LP)に加えて、上述した位置以外の位置へも移動可能であってもよい。
[スライド機構150]
図6に示されるように、スライド機構150は、スライドギヤ160を左右方向9に移動させる機構である。スライド機構150は、キャリッジ23(図3参照)と、レバー部材175(図6参照)と、第1コイルバネ168(図6参照)と、第2コイルバネ169(図6参照)と、保持部材173(図13参照)と、レバーガイド176と、を備えている。
図6及び図11に示されるように、レバー部材175は、第1スライドギヤ160Aの右方において、第1スライドギヤ160Aと当接して配置されている。
レバー部材175は、第1スライドギヤ160Aと当接した本体部175Aと、本体部175Aから上方に突出した突出部175Bとを備えている。本体部175Aに、支軸174が挿通されている。これにより、本体部175Aは、左右方向9に移動自在且つ回転自在に支軸174に支持されている。突出部175Bは、キャリッジ23の移動領域のうち印刷領域外の移動領域にまで延びている。これにより、突出部175Bは、右向きに移動するキャリッジ23に当接されて右方へ押されることが可能である。
図6及び図11に示されるように、第1コイルバネ168は、レバー部材175の右方に配置されている。第1コイルバネ168に、支軸174が挿通されている。第1コイルバネ168の一端は、レバー部材175に当接している。第1コイルバネ168の他端は、保持部材173に当接している。これにより、第1コイルバネ168は、レバー部材175を左向きへ付勢可能である。
図11に示されるように、第2コイルバネ169は、第2スライドギヤ160Bの左方に配置されている。第2コイルバネ169に、支軸174が挿通されている。第2コイルバネ169の一端は、第2スライドギヤ160Bのギヤ本体161に当接している。第2コイルバネ169の他端は、保持部材173に当接している。これにより、第2コイルバネ169は、第2スライドギヤ160Bを右向きへ付勢可能である。
第2コイルバネ169の付勢力は、第1コイルバネ168の付勢力よりも小さい。その結果、スライドギヤ160(第1スライドギヤ160A及び第2スライドギヤ160B)とレバー部材175とは、左向きへ付勢されている。
図6に示されるように、保持部材173は、レバー部材175の本体部175Aの上方に配置されている。保持部材173は、開口177が形成された平板形状の案内部173Aと、案内部173Aの左右方向9の両端から下方へそれぞれ延びる側壁173Bと、を有している。各側壁173Bには、貫通孔が形成されており、側壁173Bの貫通孔に支軸174が挿通されている。したがって、保持部材173は、支軸174周りに回動可能である。
案内部173Aの開口177は、ガイドレール43の上面43Aに形成された開口43B(図3参照)の内方に位置する。開口177には、レバー部材175の突出部175Bが下方から上方へ向けて挿通されている。開口177の縁部には、第1ストッパ178と、第1ストッパ178よりも右方に設けられた第2ストッパ179と、第2ストッパ179よりも右方に設けられた傾斜面172とが形成されている。
案内部173Aには、ネジ139が螺合可能なネジ穴135が形成されている。また、案内部173Aには、開口177の左方及び右方に一対の貫通孔136が形成されている。ネジ穴135及び貫通孔136は、後述されるレバーガイド176との連結に用いられる。
図3及び図14に示されるように、レバーガイド176は、ガイドレール43の上方に位置している。図14に示されるように、レバーガイド176には、ネジ139が挿通される貫通孔132が形成されている。また、各図には現れていないが、レバーガイド176は、左右方向9に離間して下面から突出する一対のピンを有している。各ピンが、ガイドレール43の開口43Bの周囲に形成された貫通孔に挿入され、さらに、ガイドレール43の下方に位置する保持部材173の貫通孔136(図6参照)に嵌入される。また、レバーガイド176の貫通孔132に挿入されたネジ139が、ガイドレール43の開口43Bの周囲に形成された貫通孔137に挿入され、さらに、保持部材173のネジ穴135(図6参照)に螺合される。これによって、レバーガイド176がガイドレール43に対して左右方向9及び前後方向8に位置決めされると共に、ガイドレール43を挟んで、レバーガイド176と保持部材173とが連結される。レバーガイド176が保持部材173と連結されることによって、支軸174周りに回動可能な保持部材173が所定の位置に保持される。換言すると、レバーガイド176が連結されることによって、保持部材173は回動が規制されている。なお、図3においては、保持部材173が省略されており、図14においては、ガイドレール43が省略されている。
図14に示されるように、レバーガイド176は、保持部材173の開口177の上方において、レバー部材175の突出部175Bの先端を案内するものである。レバーガイド176は、保持部材173の第1ストッパ178と傾斜面172との間に渡って、下方へ延出された案内壁176Aを有する。案内壁176Aによって、傾斜面172の右端から左方へ移動する突出部175Bが、第1ストッパ178及び第2ストッパ129より後方に保持される。
各図には詳細に示されていないが、第1ストッパ178は、スライドギヤ160が左位置LPに位置している状態で突出部175Bと当接する。これにより、レバー部材175が第1コイルバネ168の付勢力によって左位置LPから左方へ移動することが規制される。一方、第1ストッパ178は、レバー部材175の右方への移動を規制しない。
第2ストッパ179は、スライドギヤ160が中央位置MPに位置している状態で突出部175Bと係合する。これにより、レバー部材175が第1コイルバネ168の付勢力によって中央位置MPから左方へ移動することが規制される。一方、第2ストッパ179は、レバー部材175の右方への移動を規制しない。
スライドギヤ160が左位置LPに保持されている状態(突出部175Bが第1ストッパ178と係合している状態)で、突出部175Bが右方に移動するキャリッジ23に当接されて押されると、レバー部材175は、第1コイルバネ168の付勢力に抗って右方に移動する。このとき、第2コイルバネ169によって右向きに付勢された第2スライドギヤ160Bは、レバー部材175の移動に伴って右方に移動する。第1スライドギヤ160Aは、移動する第2スライドギヤ160Bに押されて右方に移動する。突出部175Bが第2ストッパ179と係合することで、スライドギヤ160は、中央位置MPに保持される。
スライドギヤ160が中央位置MPに保持されている状態(突出部175Bが第2ストッパ179と係合している状態)で、突出部175Bが右方に移動するキャリッジ23に当接されて押されると、レバー部材175は、第1コイルバネ168の付勢力に抗って右方に移動する。このとき、第2コイルバネ169によって右向きに付勢された第2スライドギヤ160Bは、レバー部材175の移動に伴って右方に移動する。第1スライドギヤ160Aは、移動する第2スライドギヤ160Bに押されて右方に移動する。
また、このとき、突出部175Bは、傾斜面172に沿って右方かつ後方へ移動する。これにより、レバー部材175は、突出部175Bが後方へ移動するように回転して、突出部175Bの上端がレバーガイド176の案内壁176Aより後方に位置する。
突出部175Bが第2ストッパ179よりも右方に位置している状態では、キャリッジ23が突出部175Bとの当接を維持することによって、スライドギヤ160は、右位置RPに保持される。このときのキャリッジ23の位置は、基本位置である。つまり、スライドギヤ160は、基本位置のキャリッジ23が突出部175Bに当接することによって、第1コイルバネ168の付勢力に抗って右位置RPに保持される。
スライドギヤ160が右位置RPに保持されている状態で、キャリッジ23が左方に移動して突出部175Bから離間すると、レバー部材175は、第1コイルバネ168の付勢力によって左方に移動する。このとき、上述したように、突出部175Bは、レバーガイド176の案内壁176Aより後方へ移動しているため、案内壁176Aに案内されることによって、第2ストッパ179及び第1ストッパ178と係合せずに、第1ストッパ178より左方へ移動する。このとき、スライドギヤ160は、レバー部材175に押されて右位置RPから左位置LPへ移動する。つまり、スライドギヤ160は、突出部175Bからキャリッジ23が離間することによって第1コイルバネ168の付勢力によって左位置LPへ移動される。
なお、突出部175Bは、レバー部材175が左方へ移動する際に、開口177の縁部における左端に形成された傾斜面171に沿って移動する。これにより、レバー部材175は、突出部175Bが前方へ移動するように回転する。
[サブユニット50]
図6に示されるように、前述された駆動力伝達機構70、給送モータ101、メンテナンス機構110、スライド機構150、及び切替機構170は、一体に組み付けられたサブユニット50として構成されている。サブユニット50は、フレーム45に対して組付け及び取り外し可能である。
サブユニット50は、樹脂フレーム41及びサブフレーム46(第2フレームの一例)を有する。樹脂フレーム41は、メンテナンス機構110、スライド機構150、及び切替機構170をそれぞれ支持するものである。樹脂フレーム41の側面から左方へ突出するピン121,122がサブフレーム46の貫通孔126A,126Bに挿入され、また、サブフレーム46の貫通孔に挿通された複数のネジ123が樹脂フレーム41に螺合されることによって、樹脂フレーム41がサブフレーム46に対して位置決めされて連結されている。また、切替機構170の支軸174は、サブフレーム46に形成された貫通孔125に挿通されることによって、上下方向7及び前後方向8に対して位置決めされている。
樹脂フレーム41の上面41Aには、上方へ突出する4つのピン117〜120と、下方へ凹む4つのネジ穴126〜129が形成されている。各ピン117〜20は、前後方向8及び左右方向9に離間されて配置されている。各ネジ穴126〜129は、前後方向8及び左右方向9に離間されて配置されている。各ピン117〜120及び各ネジ穴126〜129は、ガイドレール43,44にサブユニットを組み付けるためのものである。
図4、図6、及び図10に示されるように、サブフレーム46は、1枚の平板形状の金属板が打抜き加工及び折り曲げ加工されてなる。サブフレーム46は、駆動力伝達機構70のうち少なくとも第2伝達部182及び第6伝達部186を構成する各ギヤの軸及び軸受け96,97を支持している。すなわち、図10に示されるように、第2伝達部182を構成するギヤ83、ギヤ84、第2クラッチギヤ192の各軸がサブフレーム46に支持されている。また、図4に示されているように、第6伝達部186を構成するギヤ89〜92、太陽ギヤ98、振子ギヤ99の各軸がサブフレーム46に支持されている。また、図6に示されているように、軸受け96,97がサブフレーム46に支持されている。また、サブフレーム46は、給送モータ101を支持している。
[軸受け96,97]
図6に示されるように、サブフレーム46は、軸受け96,97を支持する。軸受け96,97は、第6伝達部186のギヤ列が延びる方向と概ね一致する前後方向8において、支軸174に対して給送モータ101と反対方向に配置されている。すなわち、給送モータ101が支軸174より後方に配置されているのに対して、軸受け96,97は支軸174より前方に配置されている。
サブフレーム46には、軸受け96を支持するために、貫通孔51及びスリット52が形成されている。貫通孔51は、軸受け96の一部が挿入可能な円形である。スリット52は、貫通孔51の周縁から相反する向きへ一対がそれぞれ延出されている。スリット52が延出される向きは、上下方向7に沿っている。サブユニット50において、支軸174の軸線と給送駆動軸94の軸線とを最短距離で結ぶ仮想直線L1は、上下方向7と交差している。
図6及び図15に示されるように、軸受け96は、給送駆動軸94が軸線に沿って挿入されるギヤ91と、ギヤ91をその軸線方向に沿って付勢するコイルバネ152と、ギヤ91及びコイルバネ152を内部空間に収容する円筒形状の筐体153と、を有する。また、筐体153は、ギヤ91の軸線と直交し、相反する向きへ延びる一対のリブ154を有する。
筐体153の一部がサブフレーム46の貫通孔51に挿入され、一対のリブ154が一対のスリット52に挿入されることによって、筐体153がサブフレーム46に支持されている。リブ154とスリット52との嵌め合いによって、筐体153が上下方向7と交差する方向であってサブフレーム46の外面に沿った方向に対して位置決めされる。他方、貫通孔51の内径は、筐体153の外径より若干大きい。したがって、筐体153は、サブフレームに支持された状態において、ギヤ91の軸線方向が傾くような若干の傾動が可能である。
筐体153は、左右方向9の左方に向かって開口しており、当該開口からギヤ91が露出されている。したがって、サブフレーム46に支持された軸受け96に対して、左右方向9の右方へ向かって給送軸94を挿入可能である。筐体153の内部において、ギヤ91の右方にコイルバネ152が位置する。コイルバネ152は、ギヤ91を左右方向の左方へ向かって付勢する。ギヤ91の軸線に沿って、孔155が形成されている。孔155には、給送駆動軸94が挿入される。これにより、ギヤ91は、給送駆動軸94とサブフレーム46との間に位置する。給送駆動軸94及びギヤ91には、公知のキー及びキー溝が形成されることによって一体に回転するように嵌め合わされている。
図6に示されるように、サブフレーム46には、軸受け97を支持するための貫通孔158が形成されている。軸受け97は、円筒形状の保持部163にギヤ92の軸が回転自在に嵌め込まれている。ギヤ92には、軸線方向に沿って延びる孔164が形成されている。貫通孔51は、軸受け97の保持部163が挿入可能な円形である。ギヤ92の孔164に対して左右方向9の右方へ搬送駆動軸95が挿入可能である。ギヤ92の軸線に沿って、搬送駆動軸95が挿入されることにより、ギヤ92と搬送駆動軸95とが一体に回転するように嵌め合わされている。
[給送駆動軸94及び搬送駆動軸95]
図14から図16に示されるように、軸受け96には給送駆動軸94(駆動軸の一例)が支持される。また、軸受け97には搬送駆動軸95が支持される。給送駆動軸94は、軸受け96から左方へ延出されて給送アーム26に至っている。給送アーム26には、給送駆動軸94の駆動を第1給送ローラ25へ伝達するギヤ列32(駆動伝達機構の一例)が設けられている。また、搬送駆動軸95は、軸受け97から左方へ延出されて、再搬送ローラ68を支持するアーム28に至っている。搬送駆動軸95には一体に回転するギヤが設けられており、当該ギヤが、再搬送ローラ68と一体に回転するギヤと噛合している。
図15に示されるように、給送駆動軸94は、ギヤ列32のうちの一つのギヤの軸となる第1軸141と、軸受け96に支持される第2軸142と、を有する。第2軸142は、第1軸141に対して内挿されており、軸線方向にスライド可能である。第1軸141と第2軸142の挿入構造がジョイントの一例である。したがって、第2軸142は、第1軸141に対して軸線方向にスライドされることによって、軸受け96に支持された状態と、軸受け96から脱抜された状態とに給送駆動軸94が伸縮する。各図には詳細に示されていないが、搬送駆動軸95も、給送駆動軸94と同様に第1軸143及び第2軸144が軸線方向にスライド可能に構成されており、第1軸143が軸受け97に支持された状態と、軸受け97から脱抜された状態とに搬送駆動軸95が伸縮する。
図16に示されるように、給送駆動軸94の第1軸141及び搬送駆動軸95の第1軸143と連結された連動部材140が設けられている。連動部材140は、第1軸141及び第1軸143と、軸線方向に直交する面において当接している。サブユニット50の組付けや取外しのときに、作業者が、連動部材140を操作することによって、給送駆動軸94の第1軸141と、搬送駆動軸95の第1軸143と、が軸線方向に沿った方向(左右方向9)に一体に動作する。
給送駆動軸94、搬送駆動軸95、及び給送アーム26は、給送フレーム108(第3フレームの一例)に回動可能に支持されている。図14に示されるように、第3フレーム108は、左右方向9に長手の部材であり、金属板が打ち抜き加工及び売り曲げ加工されることにより形成されている。給送フレーム108は、その上面108Aの左右方向9の両端にそれぞれ形成された凸部109において、フレーム45において左右方向9に沿って延びる接続板部48Cと、ネジ止めなどによってそれぞれ連結される。
[フレーム45とサブユニット50との組付け]
図17に示されるように、フレーム45のサイド部48Aには、ガイドレール43の下方において、前後方向8に沿った寸法より上下方向7に沿った寸法が長い長孔138が形成されている。長孔138には、サブユニット50においてサブフレーム46から左方へ突出する支軸174の一部が貫通される。支軸174の一部がサイド部48Aの長孔138に貫通されることによって、支軸174がフレーム45に対して前後方向8に位置決めされると共に、上下方向7に長孔138の長さだけ移動が許容される。これにより、サブユニット50は、フレーム45のサイド部48Aに対して前後方向8に位置決めされる。
図17においてはレバーガイド176などに隠れて現れていないが、ガイドレール43,44にそれぞれ形成された位置決め孔に、サブユニット50の樹脂フレーム41に形成されたピン117〜120がそれぞれ挿通されることにより、サブユニット50がガイドレール43,44に対して前後方向8及び左右方向9に位置決めされる。また、樹脂フレーム41の上面41Aが、ガイドレール43,44の下面に当接され、4本のネジ130がガイドレール43,44に形成された各貫通孔149に挿通されて、樹脂フレーム41の各ネジ穴126〜129に螺合されることによって、サブユニット50がガイドレール43,44に対して上下方向7に位置決めされる。このようにして、サブユニット50がフレーム45に組み付けられる。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、支軸174がフレーム45を貫通することにより、搬送ローラ60の軸線と、支軸174との相対的な位置関係及び平行度が保持される。また、給送モータ101、第2伝達部182、第6伝達部186、及び軸受け96がサブフレーム46に支持されることにより、給送モータ101から軸受け96までのギヤピッチなどがばらつくことが無く、動作音の低減が実現される。さらに、支軸174がサブフレーム46を貫通することにより、支軸174に支持された第2スライドギヤ160Bによって駆動伝達が切り替えられる給送モータ101からの駆動力伝達系の位置関係が精度よく保持される。
また、軸受け96は、サブフレーム46に支持された状態において、その軸線方向が傾動可能なので、軸受け96と給送駆動軸94との連結部分における誤差などが軸受け96の軸線の傾動により吸収される。
また、給送駆動軸96は、第1軸141と第2軸142とがジョイントされたものなので、軸受け96と給送駆動軸94との連結部分における誤差などが、第1軸141と第2軸142とのジョイント部分において曲がることにより吸収される(図15参照)。
また、給送フレーム108がフレーム45を基準として位置決めされるので、第1給送ローラ25の軸線と搬送ローラ60の軸線との平行度が保持される。
また、軸受け96において、コイルバネ152がギヤ91を軸線方向に沿ってサブフレーム46へ付勢するので、軸受け96におけるガタツキが無くなり、より一層動作音が低減される。
また、サブフレーム46のスリット52と軸受け96のリブ154との嵌め合いによって、軸受け96が上下方向、仮想直線L1と交差する方向に対して位置決めされる。また、軸受け96のリブ154がサブフレーム46のスリット52に挿入された状態で、軸受け96の軸線方向が傾動可能となる。
また、軸受け96が、前後方向8において、支軸174に対して給得モータ101と反対方向に配置されており、給送モータ101から軸受け96までの距離が比較的長くなる配置においても動作音が低減される。
[変形例]
上記の実施形態では、サブユニット50にメンテナンス機構110、給送モータ101、第2伝達部182、及び第6伝達部186が一体に組み付けられているが、サブユニット50は、これらが一体に組み付けられたものに限定されない。また、切替機構170により実現される駆動切替えも、本実施形態に記載された被駆動部に限定されない。また、給送駆動軸95の第1軸141及び第2軸142が連結されるジョイント構造も公知の他の構造が採用され得る。また、サブフレーム46においてスリット52が延出される方向は、仮想直線L1と交差する方向であれば、上下方向7に限定されない。
10・・・複合機(画像記録装置)
15・・・第1給送部(給送部)
24・・・記録部
25・・・第1給送ローラ(給送ローラ)
26・・・第1給送アーム(アーム)
32・・・ギヤ列(駆動伝達機構)
45・・・フレーム(第1フレーム)
46・・・サブフレーム(第2フレーム)
52・・・スリット
60・・・搬送ローラ(第1搬送ローラ)
68・・・再搬送ローラ(第2搬送ローラ)
94・・・給送駆動軸(駆動軸)
96・・・軸受け(第1軸受け)
97・・・軸受け(第2軸受け)
99・・・振子ギヤ
101・・・給送モータ(モータ)
110・・・メンテナンス機構(メンテナンス部)
141・・・第1軸(ジョイント)
142・・・第2軸(ジョイント)
151・・・ギヤ
152・・・コイルバネ(弾性部材)
154・・・リブ
160A・・・第1スライドギア(第1切替ギヤ)
160B・・・第2スライドギヤ(第2切替ギヤ)
170・・・切替機構(第1駆動切替機構、第2駆動切替機構)
174・・・支軸
182・・・第2伝達部(ギヤ列)
186・・・第6伝達部(ギヤ列)

Claims (11)

  1. 記録部と、
    上記記録部へシートを搬送する第1搬送ローラと、
    上記第1搬送ローラの軸を支持する第1フレームと、
    モータと、
    給送部と、
    上記モータから上記給送部の駆動軸へ駆動伝達するギヤ列と、
    上記駆動軸を支持する第1軸受けと、
    上記第1搬送ローラの駆動を複数の駆動部へ選択的に駆動伝達する第1駆動切替機構と、
    少なくとも上記モータ、上記ギヤ列、及び上記第1軸受けを支持する1枚の板金を有する第2フレームと、を具備しており、
    上記第1駆動切替機構は、上記第1搬送ローラに設けられた伝達ギヤに噛合しつつ、支軸に対してスライド移動する第1切替ギヤを有しており、
    上記支軸は、上記第1フレーム及び上記第2フレームを貫通する画像記録装置。
  2. 上記第1軸受けは、上記第2フレームに対して少なくとも1方向に対して位置決めされており、かつその軸線方向が傾動可能である請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 上記駆動軸は、少なくとも2つの軸がジョイントにより連結されたものである請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  4. 上記給送部は、給送ローラと、当該給送ローラを支持するアームと、当該アームに支持されており、上記駆動軸から上記給送ローラへ駆動伝達する駆動伝達機構と、を有しており、
    上記アームは、第3フレームに回動可能に支持されており、
    上記第3フレームは、上記第1フレームに連結されている請求項1から3のいずれかに記載の画像記録装置。
  5. 上記第1軸受けは、上記駆動軸が挿入されて、当該駆動軸と上記第2フレームとの間に位置するギヤと、当該ギヤを軸線方向へ付勢する弾性部材と、を有するものである請求項1から4のいずれかに記載の画像記録装置。
  6. 上記第2フレームは、上記支軸の軸線と上記駆動軸の軸線とを最短距離で結ぶ仮想直線と交差する方向へ延出するスリットが形成されており、
    上記第1軸受けは、上記第2フレームに形成されたスリットに挿入可能なリブを有する請求項1から5のいずれかに記載の画像記録装置。
  7. 上記第1軸受けは、上記ギヤ列が延びる方向において、上記支軸に対して上記モータと反対方向に配置されている請求項1から6のいずれかに記載の画像記録装置。
  8. シートを搬送する第2搬送ローラと、
    上記第2フレームに支持されており、上記第2搬送ローラの駆動軸を支持する第2軸受けと、を更に具備しており、
    上記ギヤ列は、第1位置において上記給送部の駆動軸へ駆動伝達し、第2位置において上記第2搬送ローラの駆動軸へ駆動伝達する振子ギヤを有する請求項1から7のいずれかに記載の画像記録装置。
  9. 上記第2フレームに連結されており、上記記録部のメンテナンスを行うメンテナンス部と、
    上記ギヤ列に設けられており、上記モータの駆動を上記給送部の駆動軸及び上記メンテナンス部に選択的に駆動伝達する第2駆動切替機構を更に具備する請求項1から8のいずれかに記載の画像記録装置。
  10. 上記第2駆動切替機構は、上記支軸に対してスライド移動する第2切替ギヤを有する請求項9に記載の画像記録装置。
  11. 上記支軸の一方は、上記第2フレームに支持されており、他方は上記メンテナンス部に支持されている請求項9又10に記載の画像記録装置。
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