JP6035597B2 - X線装置及び制御プログラム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、被検体に対するX線照射に必要なX線管のフィラメント電流を自動調整することが可能なX線装置及び制御プログラムに関する。
X線CT装置やX線診断装置を用いた医用画像診断は、コンピュータ技術の発展に伴って急速な進歩を遂げ、今日の医療において必要不可欠なものとなっている。X線CT装置では、X線検出器や演算処理部の高速化及び高性能化により画像データのリアルタイム表示が可能となり、又、ヘリカルスキャン方式やマルチスライススキャン方式等の開発により複数のスライス断面における画像データを短時間で収集することが可能となった。そして、上述のスキャン方式を適用することによりスライス方向(被検体の体軸方向)の広範囲な領域における画像データの収集に要する時間が飛躍的に短縮され、検査効率が大幅に向上した。一方、X線診断装置は、循環器領域を中心にカテーテル手技等の発展に伴って進歩を遂げ、心血管系をはじめ全身の動静脈を対象として広く用いられている。
このようなX線CT装置やX線診断装置(以下では、これらを纏めてX線装置と呼ぶ。)は、被検体に対してX線を照射するX線発生部、被検体を透過したX線を検出して投影データを生成する投影データ生成部、この投影データに基づいて画像データを生成する画像データ生成部等のユニットによって構成されている。
そして、上述のX線発生部が備えるX線管から出力される管電流に経時変化が発生した場合、良質な画像データを収集することができなくなるという問題点を有している。このため、X線装置のメンテナンスを担当するサービスエンジニア等は、例えば、3ヵ月毎の定期点検時に顧客先へ出向いてX線管のフィラメント電流を調整することにより管電流を所定の値に維持する方法が行なわれてきた。
又、近年では、定期検査時におけるサービスエンジニアの負担や定期検査のコストを軽減するためにフィラメント電流の自動調整機能を有した専用ユニットを備え、この自動調節機能を適時動作させることにより管電流を安定化させることが可能なX線装置が提案されている。
特開2011−147806号公報
フィラメント電流の自動調整を行なう特許文献1の方法によれば、メンテナンスを行なうサービスマンが医療施設等の顧客先へ高い頻度で出向かなくても良好な特性を有したX線管によるX線撮影を常時行なうことが可能となる。
しかしながら、このような方法では、X線撮影に先立って行なわれるX線管の管球ウォームアップとフィラメント電流の調整が夫々比較的長い時間を費やして独立に行なわれるため、長時間のダウンタイム(当該X線装置によるX線撮影が不可能な時間)が発生し、検査効率を著しく低下させるという問題点を有していた。
本開示は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、被検体に対する本撮影モードのX線撮影に先立って行なわれるX線管の管球ウォームアップをフィラメント電流の調整と同時に行なうことにより高い精度を有した本撮影モードのX線撮影を効率よく実行することが可能なX線装置及び制御プログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本開示のX線装置は、X線を発生するX線管を有したX線発生手段と、前記X線管の管電流を計測する管電流計測手段と、IF調整モードのX線撮影における前記X線管のフィラメント電流値(IF値)を設定し、このIF値に基づいた前記X線撮影において前記管電流計測手段が計測した前記管電流の計測値と予め設定された標準照射条件の管電流との比較結果に基づいて前記IF値を更新するIF値設定手段と、更新された前記IF値を標準IF値として保存する標準IF値記憶手段と、前記管電流の計測結果に基づいて前記X線管の管球ウォームアップ特性を算出するウォームアップ特性算出手段と、前記管球ウォームアップ特性の算出結果を表示する表示手段とを備えたことを特徴としている。
本実施形態におけるX線装置の全体構成を示すブロック図。 本実施形態のX線装置が備えるX線撮影部の具体的な構成を示すブロック図。 本実施形態の標準照射条件設定部によって設定されるIF調整モードの管電圧及び管電流を説明するための図。 本実施形態の標準IF値記憶部に予め保存されている標準IF値を説明するための図。 本実施形態のウォームアップ特性算出部によって算出される管球ウォームアップ特性の具体例を示す図。 本実施形態におけるIF調整の手順を示すフローチャート。
以下、図面を参照して本開示の実施形態を説明する。
本実施形態に係るX線装置では、本撮影モードのX線撮影に先立って実施されるフィラメント電流(以下、IFと呼ぶ。)調整モードのX線撮影に対して予め設定された各種標準照射条件の管電流に対応するIF値を過去のIF調整において得られた標準IF値を用いて設定し、このIF値によるX線撮影において計測された管電流の計測値を用いてX線管のウォームアップ特性を算出すると共に、この管電流の計測値と標準照射条件の管電流との比較結果に基づいて上述のIF値を順次更新する。そして、更新後のIF値を用いたX線撮影における管電流の計測値と標準照射条件の管電流との差異が最小あるいは所定の閾値より小さくなった場合、このIF値を最適IF値として一旦保存し、操作者によって入力される更新指示信号に基づいて上述の最適IF値による標準IF値の更新を行なう。
尚、以下の説明では、X線CT撮影が可能なX線撮影部を備えたX線装置について述べるが、X線透視撮影等のX線撮影が可能なX線撮影部を備えたX線装置であっても構わない。
本開示の実施形態におけるX線装置の構成と機能につき図1乃至図5を用いて説明する。尚、図1は、本実施形態におけるX線装置の全体構成を示すブロック図であり、図2は、このX線装置が備えるX線撮影部の具体的な構成を示すブロック図である。
図1に示すX線装置100は、被検体30に対する本撮影モードのX線撮影に先立って行なわれるフィラメント電流の調整(IF調整)とX線管の管球ウォームアップを目的としたIF調整モードのX線撮影及び診断用画像データの収集を目的とした本撮影モードのX線撮影を行なうX線撮影部2と、本撮影モードのX線撮影によって得られた投影データを再構成処理して2次元あるいは3次元の画像データを生成する画像データ生成部3と、生成された画像データを表示する画像データ表示部4と、後述の入力部12からシステム制御部13を介して供給されるIF調整モード及び本撮影モードの選択情報に基づいて各々の撮影モードにおける標準的な管電圧、管電流、照射時間、照射タイミング等を標準照射条件として設定する標準照射条件設定部5と、IF調整モードの標準照射条件に対応した標準フィラメント電流値(標準IF値)を保存する標準IF値記憶部6と、標準照射条件設定部5から供給された標準照射条件に対応する標準IF値を標準IF値記憶部6に保存されている各種標準IF値の中から抽出することにより当該X線撮影のIF値を設定し、更に、IF調整モードでは、IF値の更新に伴って後述の管電流比較部9から供給される管電流の測定値と標準照射条件設定部5から供給される標準照射条件の管電流との差異が最小あるいは所定の閾値より小さくなる場合のIF値(以下、最適IF値と呼ぶ。)を設定するIF値設定部7を備えている。
又、X線装置100は、IF値設定部7が設定するIF値を用いたIF調整モードのX線撮影における管電流を計測する管電流計測部8と、管電流計測部8において計測された管電流と標準照射条件設定部5から供給された標準照射条件の管電流とを比較することにより、当該X線撮影において計測された管電流と標準照射条件の管電流との差異を検出する管電流比較部9と、IF調整モード用として標準照射条件設定部5が設定した各種の標準照射条件に基づく一連のX線撮影において管電流計測部8が時系列的に計測した管電流の計測結果を用いてX線管の管球ウォームアップ特性を算出するウォームアップ特性算出部10と、算出された管球ウォームアップ特性を表示するウォームアップ特性表示部11と、撮影モードの選択、最適IF値を用いた標準IF値の更新を実行させるための更新指示信号の入力、本撮影モードにおける被検体情報の入力、照射条件を含む各種撮影条件及び画像データ生成条件の設定等を行なう入力部12と、上述の各ユニットを統括的に制御するシステム制御部13を備えている。
次に、IF調整モードのX線撮影及び被検体30に対する本撮影モードのX線撮影を行なうX線撮影部2の具体的な構成につき図2のブロック図を用いて説明する。
X線撮影部2は、図2に示すように、IF値設定部7から供給されるIF値や標準照射条件設定部5からIF値設定部7を介して供給される標準照射条件に基づいてIF調整モードのX線撮影及び本撮影モードのX線撮影におけるX線の照射強度及び照射タイミングを制御する照射制御部21と、照射制御部21から供給される照射制御信号に基づいてX線を照射するX線発生部22と、本撮影モードにおいて上述のX線発生部22から照射され被検体30を透過したX線を検出して投影データを生成する投影データ生成部23と、X線発生部22及び投影データ生成部23を搭載して被検体30の周囲で高速回転する回転架台部27と、被検体30を載置し体軸方向(図2のz方向)へ移動することにより検査対象部位を回転架台部27の撮影野に配置する天板29と、天板29の移動や回転架台部27の高速回転を行なう移動機構部24を備えている。
照射制御部21は、例えば、標準照射条件設定部5から供給されたIF調整モードの各種標準照射条件に基づいて管電圧/照射時間制御信号を生成し、更に、IF値設定部7から供給されるIF値に基づいてIF制御信号を生成する。
X線発生部22は、被検体30に対しX線を照射するX線管221と、上述の電圧/照射時間制御信号に対応した電圧とパルス幅を有する高電圧パルスをX線管221の陽極と陰極の間に印加する高電圧発生器222と、X線管221から放射されたX線の照射範囲を制御するX線絞り器223と、高電圧発生器222が発生した高電圧パルスや照射制御部21から供給されたIF制御信号を回転架台部27に取り付けられたX線管221へ供給するスリップリング224を備えている。
X線管221は、X線を発生する真空管であり、高電圧発生器222から供給された高電圧によって加速した電子をタングステンターゲットに衝突させてX線を発生する。又、X線管221の図示しないフィラメントには、照射制御部21からスリップリング224を介して供給されるIF制御信号に対応したフィラメント電流が供給され、このフィラメント電流を調整することによってX線管211における管電流の調整が行なわれる。
一方、X線絞り器223は、X線管221と被検体30の間に設けられ、X線管221から放射されたX線を所定の照射範囲に絞り込む機能と被検体30に対するX線の照射強度分布を設定する機能を有している。例えば、X線管221から放射されたX線ビームを予め設定された撮影領域に対応するコーンビーム状あるいはファンビーム状のX線ビームに成形する。
投影データ生成部23は、本撮影モードのX線撮影において被検体30を透過したX線を検出するX線検出器231と、X線検出器231から出力された複数チャンネルの検出信号を所定のチャンネル数に束ねるスイッチ群232と、スイッチ群232の出力信号に対して電流/電圧変換とA/D変換を行なうデータ収集ユニット(以下では、DAS(data acquisition system)ユニットと呼ぶ。)233と、DASユニット233の出力信号に対してパラレル/シリアル変換、電気/光/電気変換及びシリアル/パラレル変換を行なうデータ伝送回路234を備えている。
投影データ生成部23のX線検出器231は、2次元配列された図示しないX線検出素子を備え、このX線検出素子の各々は、例えば、X線を光に変換するシンチレータと光を電気信号に変換するフォトダイオードを有している。そして、これらのX線検出素子は、X線管221の焦点を中心とした円弧に沿って回転架台部27に取り付けられ、被検体30を透過したX線を検出して投影データを生成する。
一方、スイッチ群232は、図示しないマルチプレクサを備え、X線検出器231から供給された投影データをDASユニット233へ供給する際、X線検出素子から出力されたスライス方向(図2のz方向)におけるN1チャンネルの投影データをN2(N2<N1)チャンネルの投影データに「データ束ね」することにより、スライス方向における投影データの収集位置(スライス断面)と収集幅(スライス幅)を決定する。
DASユニット233は、X線検出器231からスイッチ群232を介して供給されたN2チャンネルの投影データに対して電流/電圧変換とA/D変換を行なう。データ伝送回路234は、図示しないパラレル/シリアル変換器と電気/光/電気変換器とシリアル/パラレル変換器を有し、DASユニット233から出力されたN2チャンネルの投影データは、回転架台部27に設けられたパラレル/シリアル変換器において時系列的な1チャンネルの投影データに変換され、電気/光/電気変換器による光通信によって固定架台部28のシリアル/パラレル変換器に供給される。そして、このシリアル/パラレル変換器により時系列的な1チャンネルの投影データはN2個のスライス断面に対応したN2チャンネルの投影データへ戻され、画像データ生成部3へ供給される。
次に、移動機構部24は、X線発生部22のX線管221や投影データ生成部23のX線検出器231等が取り付けられた回転架台部27を高速回転させる架台回転機構部241と、天板29を被検体30の体軸方向(図2のz方向)へ移動させる天板移動機構部242と、架台回転機構部241及び天板移動機構部242を制御する機構制御部243を備えている。
そして、機構制御部243は、入力部12からシステム制御部13を介して供給された撮影開始指示信号に基づいて架台回転制御信号を生成し、この架台回転制御信号を架台回転機構部241へ供給することによりX線管221及びX線検出器231が取り付けられた回転架台部27を所定の方向へ高速回転させる。
又、機構制御部243は、入力部12からシステム制御部13を介して供給される天板移動指示信号に基づいて天板移動制御信号を生成し、この天板移動制御信号を天板移動機構部242へ供給して天板29を体軸方向へ移動させることにより、天板29に載置された被検体30の検査対象部位を回転架台部27の中央に形成された撮影野に配置する。
図1へ戻って、画像データ生成部3は、投影データ記憶部31と再構成処理部32を備え、投影データ記憶部31には、所定の撮影断面及び撮影範囲において収集された投影データが撮影断面識別情報及び撮影範囲識別情報を付帯情報として保存される。一方、再構成処理部32は、再構成処理を行なう演算処理部と再構成処理に必要な各種の処理プログラムが予め保管されているプログラム保管部(何れも図示せず)を備えている。演算処理部は、システム制御部13から供給される画像データ生成条件を受信し、この画像データ生成条件の再構成方式に対応した処理プログラムをプログラム保管部に保管された各種処理プログラムの中から抽出する。そして、投影データ記憶部31から読み出した投影データをその付帯情報と上述の処理プログラムに基づいて再構成処理することにより2次元あるいは3次元の画像データを生成し、得られた画像データを画像データ表示部4へ供給する。
画像データ表示部4は、図示しない表示データ生成部、変換処理部及びモニタを備えている。表示データ生成部は、例えば、画像データ生成部3の再構成処理部32によって生成された画像データに被検体情報や撮影条件等の付帯情報を付加して表示データを生成する。一方、変換処理部は、表示データ生成部によって生成された表示データに対しD/A変換やテレビフォーマット変換等の変換処理を行なってモニタに表示する。
標準照射条件設定部5は、図示しない照射条件保管部と照射条件抽出部を備え、照射条件抽出部は、入力部12からシステム制御部13を介して供給される撮影モードの選択情報に基づいて上述の照射条件保管部に保管されている各種標準照射条件の中から好適な標準照射条件を抽出することによりIF調整モード及び本撮影モードの標準照射条件を設定する。
図3は、上述の照射条件保管部に保管されている各種標準照射条件の管電流及び管電圧とこれらの中からIF調整モード用の標準照射条件として照射条件抽出部が抽出した管電圧及び管電流を示したものであり、これらの管電流及び管電圧は、通常、大焦点X線撮影と小焦点X線撮影に分類される。
例えば、図3に示すように、照射条件保管部に保管された大焦点X線撮影及び小焦点X線撮影における標準照射条件の管電圧として夫々4種類の管電圧V1乃至V4が予め設定され、更に、各々の管電圧に対してM種類の管電流I1乃至IMが予め設定されている。
そして、入力部12からシステム制御部13を介して供給されるIF調整モードの選択情報を受信した標準照射条件設定部5の照射条件抽出部は、照射条件保管部に保管された上述の各種標準照射条件の中から○印によって示された管電流と管電圧との組み合わせを有する標準照射条件をIF調整モード用の標準照射条件として抽出する。
再び図1へ戻って、X線装置100の標準IF値記憶部6には、IF調整モードの標準照射条件に対する過去のIF調整において得られた最適IF値が標準IF値として予め保存されている。
図4は、標準照射条件設定部5の照射条件保管部に保管されている図3の標準照射条件に対応させて標準IF値記憶部6に保存されている標準IF値の具体例を示したものであり、例えば、管電流I1及び管電圧V1を有したIF調整モードの標準照射条件に基づく過去の大焦点X線撮影において得られた最適IF値A11(即ち、IF値を順次更新しながら行われる上述のX線撮影において後述の管電流計測部8が計測した管電流Ix1と標準照射条件設定部5から供給される上記標準照射条件の管電流I1との差異が最小あるいは所定の閾値より小さな場合のIF値)が標準IF値として図4のI1−V1記憶領域に保存されている。
同様にして、管電流I1及び管電圧V2、管電流I1及び管電圧V3、・・・、管電流I2及び管電圧V1、管電流I2及び管電圧V2、・・・を有したIF調整モードの標準照射条件に基づく過去の大焦点X線撮影によって得られた最適IF値A12、A13、・・・、A21、A22、・・・が標準IF値として図4のI1−V2記憶領域、I1−V3記憶領域、・・・I2−V1記憶領域、I2−V2記憶領域、・・・に夫々保存されている。
そして、図1のIF値設定部7は、図示しない最適IF値記憶部と補間演算部を備えている。そして、標準照射条件設定部5から供給されたIF調整モードの標準照射条件に対応する標準IF値を標準IF値記憶部6に保存されている各種標準IF値の中から抽出することによって当該X線撮影のIF値を設定し、得られたIF値をX線撮影部2の照射制御部21へ供給する。
例えば、標準照射条件設定部5において管電流I1及び管電圧V1を有したIF調整モードの標準照射条件が設定されたならば、この設定情報を受信したIF値設定部7は、管電流I1及び管電圧V1に対応した標準IF値A11を抽出することによって上述の標準照射条件を用いたX線撮影におけるIF値を設定する。そして、このIF値を用いたX線撮影において計測された管電流Ix1と標準照射条件の管電流I1との間に顕著な差異が認められた場合、上述のIF値を増減させることによって順次更新し、更新されたIF値をX線撮影部2の照射制御部21へ供給することによってIF調整モードのX線撮影を繰り返し行なう。
このとき、管電流計測部8において計測された管電流Ix1と標準照射条件設定部5から供給された標準照射条件の管電流I1との比較結果を管電流比較部9から受信したIF値設定部7は、この比較結果に基づき管電流Ix1と管電流I1との差異が最小あるいは所定の閾値より小さくなるIF値を最適IF値として自己の最適IF値記憶部に保存する。
更に、管電流I1及び管電圧V2、管電流I1及び管電圧V3、・・・、管電流I2及び管電圧V1、管電流I2及び管電圧V2、・・・を有したIF調整モードの標準照射条件に対しても同様の手順によって最適IF値を設定し、得られた最適IF値を自己の最適IF値記憶部に保存する。
尚、上述の手順によって最適IF値記憶部に保存された最適IF値は、入力部12からシステム制御部13を介して供給される更新指示信号に従って標準IF値記憶部6に保存され、次回以降のIF調整における標準IF値として用いられる。
一方、IF値設定部7が備える補間演算部は、当該IF調整モードの標準照射条件として設定された管電流I1、I3、・・・(図3参照)に対応する標準IF値A11乃至A14、B11乃至B14,A31乃至A34、B31乃至B34・・・(図4参照)に基づいて得られた最適IF値を補間処理することにより、当該IF調整モードの標準照射条件として設定されていない管電流I2、I4、I5、・・・に対応する最適IF値を算出して上述の最適IF値記憶部に保存する。そして、これらの最適IF値も上述の更新指示信号に従って標準IF値記憶部6に保存され、次回以降のIF調整における標準IF値として用いられる。
次に、管電流計測部8は、IF値設定部7から供給されたIF値を用いてX線撮影部2が行なうIF調整モードのX線撮影においてX線発生部22のX線管211を流れる管電流を計測し、その計測結果を管電流比較部9及びウォームアップ特性算出部10へ供給する。そして、管電流比較部9は、管電流計測部8から供給された管電流の計測結果と標準照射条件設定部5から供給された標準照射条件の管電流とを比較し、その比較結果をIF値設定部7へ供給する。
一方、ウォームアップ特性算出部10は、図示しないプログラム保管部と演算処理部を備え、プログラム保管部には、管電流に基づいて管球のウォームアップ特性を算出することが可能な演算用プログラムが予め保管されている。そして、演算処理部は、IF値設定部7におけるIF値の設定及び更新に伴って順次行なわれるIF調整モードのX線撮影において管電流計測部8から時系列的に供給される管電流の計測結果を、上述のプログラム保管部から読み出した演算用プログラムへ入力することにより、X線管221における管球温度の時間的変化を示す管球ウォームアップ特性を算出する。
図5は、ウォームアップ特性算出部10によって算出された管球ウォームアップ特性の具体例を示したものであり、例えば、図5(a)に示すような同一のIF値あるいは異なるIF値に基づいた照射時間ΔτのX線照射を時刻t1、t2、t3、・・・において行なった場合に計測される管球ウォームアップ特性を図5(b)に示している。尚、図5(a)の縦軸は、X線照射の強度あるいは管電圧を示しており、図5(b)の縦軸は、管球ウォームアップにおける管球温度を示している。又、図5(a)及び図5(b)の横軸は、IF調整が開始されてからの経過時間を示しており、図5(b)の一点鎖線は、管球ウォームアップに必要な管球温度の下限値を示している。
次に、図1のウォームアップ特性表示部11は、図示しない表示データ生成部、変換処理部及びモニタを備えている。表示データ生成部は、ウォームアップ算出部10によって算出されたウォームアップ特性の算出結果に基づいて表示データ(管球ウォームアップ特性データ)を生成し、変換処理部は、表示データ生成部によって生成された表示データに対しD/A変換やテレビフォーマット変換等の変換処理を行なってモニタに表示する。
次に、入力部12は、表示パネルやキーボード、スイッチ、選択ボタン、マウス等の入力デバイスを備え、撮影モードの選択、最適IF値を用いた標準IF値の更新を実行させるための更新指示信号の入力、管電流比較結果に対する閾値の設定、本撮影モードにおける被検体情報の入力、照射条件を含む各種撮影条件及び画像データ生成条件の設定、各種指示信号の入力等を行なう。尚、照射条件以外の撮影条件として撮影位置、スキャン方式、スライス断面間隔、スライス断面数、撮影領域サイズ等があり、画像データ生成条件として、再構成方式、再構成領域サイズ、再構成マトリクスサイズ等がある。
システム制御部13は、図示しないCPUと入力情報記憶部を備え、入力部12において入力された上述の入力情報、設定情報及び選択情報は入力情報記憶部に保存される。そして、CPUは、これらの情報に基づいてX線装置100が備える上述の各ユニットを統括的に制御し、IF調整モードにおけるIF調整及び管球ウォームアップと本撮影モードにおける画像データの生成及び表示を実行させる。
(IF調整の手順)
次に、本実施形態におけるIF調整の手順につき図6のフローチャートを用いて説明する。
X線装置100を用いた本撮影モードのX線撮影に先立ち、操作者は、入力部12においてX線管221のIF調整と管球ウォームアップを目的としたIF調整モードを選択する(図6のステップS1)。そして、標準照射条件設定部5は、入力部12からシステム制御部13を介して供給された上述の選択情報に基づいて自己の照射条件保管部に保管されている各種標準照射条件の中からIF調整及び管球ウォームアップに好適な標準照射条件を抽出することにより、例えば、図3の○印に示すようなIF調整モードの標準照射条件を設定する(図6のステップS2)。
一方、IF値設定部7は、標準照射条件設定部5から供給されたIF調整モードの第1の標準照射条件(管電流I1及び管電圧V1)に対応する標準IF値A11を標準IF値記憶部6に保存されている各種標準IF値の中から抽出することによって当該X線撮影のIF値A11を設定し、得られたIF値A11をX線撮影部2の照射制御部21へ供給する(図6のステップS3)。
次いで、照射制御部21は、標準照射条件設定部5からIF値設定部7を介して供給された第1の標準照射条件に基づいて管電圧/照射時間制御信号を生成し、更に、IF値設定部7から供給された第1の標準照射条件に対応するIF値A11に基づいてIF制御信号を生成する。そして、これらの制御信号をX線撮影部2のX線発生部22へ供給することにより、第1の標準照射条件及びIF値A11に基づいた複数回のX線撮影を所定時間間隔で行なう(図6のステップS4)。
尚、この場合に行なわれるX線撮影の繰り返し回数や各々のX線撮影における照射時間はIF調整モードの標準照射条件に含まれ、当該IF調整と同時に行なわれるX線管221の管球ウォームアップを考慮して予め設定される。
一方、管電流計測部8は、第1の標準照射条件及びIF値A11に基づいてX線撮影部2が行なった上述のX線撮影においてX線発生部22のX線管211を流れる管電流Ix1を計測する(図6のステップS5)。そして、管電流比較部9は、管電流計測部8から供給された管電流の計測値Ix1と標準照射条件設定部5から供給された第1の標準照射条件の管電流I1とを比較し、その比較結果をIF値設定部7へ供給する(図6のステップS6)。
次に、上述の比較結果を受信したIF値設定部7は、この比較結果において管電流の計測値Ix1と標準照射条件の管電流I1との差異が所定の閾値αより大きい場合、これらの差異が縮小する方向にIF値A11を増減させることによって新たなIF値を設定し、このIF値に基づいたX線撮影、管電流の計測及び管電流の比較を行なう(図6のステップS3乃至ステップS6)。そして、このような手順は、管電流Ix1と管電流I1との差異が最小あるいは閾値αより小さくなるまで繰り返し行なわれる。
一方、上述のステップS6において管電流Ix1と管電流I1との差異が最小あるいは閾値αより小さくなったならば、IF値設定部7は、更新後のIF値を最適IF値Ax11に設定し、自己の最適IF値記憶部に保存する(図6のステップS7)。
次に、IF値設定部7は、標準照射条件設定部5から供給されたIF調整モードの第2の標準照射条件(管電流I1及び管電圧V2)に対応する標準IF値A12の抽出とこの標準IF値A12による当該X線撮影のIF値A12の設定、第2の標準照射条件及びIF値A12に基づいたX線撮影、管電流の計測、管電流の比較、IF値の更新、最適IF値Ax12の設定及び保存を上述のステップS3乃至ステップS7と同様の手順によって行ない、更に、第3の標準照射条件(管電流I1及び管電圧V3)、第4の標準照射条件(管電流I1及び管電圧V4)、・・・に対応した最適IF値Ax13、Ax14、・・・の設定及び保存を行なう。
そして、上述の手順によりIF調整モードの標準照射条件に対する最適IF値の設定と保存が終了したならば、IF値設定部7は、標準照射条件の管電流I1、I3、・・・に対応する標準IF値A11乃至A14、B11乃至B14,A31乃至A34、B31乃至B34、・・・に基づいて得られた最適IF値Ax11乃至Ax14、Bx11乃至Bx14,Ax31乃至Ax34、Bx31乃至Bx34、・・・を用いて補間処理することによりIF調整モードの標準照射条件として設定されていない管電流I2、I4、I5、・・・に対応した最適IF値Ax21乃至Ax24、Bx21乃至Bx22、Ax41乃至Ax44、Bx41乃至Bx44、・・・を算出し上述の最適IF値記憶部に保存する。
このとき、例えば、入力部12が備える表示パネルには、標準IF値記憶部6から読み出された標準IF値(図4参照)、IF値設定部7の最適IF値記憶部から読み出された最適IF値及び最適IF値を用いた標準IF値の更新を問い合わせる所定フォーマットのダイアローグが表示される。
そして、表示パネルに表示された標準IF値と最適IF値との差異及び上述のダイアローグを観察した操作者によって標準IF値を更新する旨の更新指示信号が入力部12において入力された場合、IF値設定部7は、自己の最適IF値記憶部から読み出した全ての最適IF値を標準IF値記憶部6に保存することによって標準IF値の更新を行ない(図6のステップS8)、この標準IF値の更新が終了したならばIF調整を終了し、新たに設定された標準IF値に基づいて被検体300に対する本撮影モードのX線撮影を開始する(図6のステップS9)。
一方、操作者による更新指示信号の入力が入力部12において行なわれなかった場合、標準IF値記憶部6に予め保存された標準IF値をそのまま保持した状態でIF調整を終了し、この標準IF値を用いた本撮影モードのX線撮影を開始する(図6のステップS9)。
尚、上述のステップS5においてIF値設定部7が設定あるいは更新したIF値に対する管電流の計測が管電流計測部8によって行なわれたならば、ウォームアップ特性算出部10は、管電流計測部8から時系列的に供給される管電流の計測値を自己のプログラム保管部から読み出した演算用プログラムへ入力することにより、X線管221における管球温度の時間的変化を示す管球ウォームアップ特性を算出し、ウォームアップ特性表示部11のモニタに表示する(図6のステップS10)。
以上述べた本実施形態によれば、被検体に対する本撮影モードのX線撮影に先立って行なわれるX線管の管球ウォームアップをフィラメント電流の調整(IF調整)と同時に行なうことにより高い精度を有した本撮影モードのX線撮影を効率よく実行することができる。
即ち、IF調整を目的としたIF調整モードのX線撮影によってX線管の管球ウォームアップを行なうことにより、X線検査日に常時実施される管球ウォームアップの期間中に高い頻度のIF調整が装置のダウンタイムを増大させることなく行なわれるため、常に最新のIF調整がなされたX線管を用いてX線撮影を行なうことが可能となる。
特に、IF調整モードの標準照射条件として予め設定された管電流に対応する最適IF値を補間処理することにより標準照射条件として設定されていない任意の管電流に対応した最適IF値を得ることができるため最適IF値を効率よく設定することが可能となり、この最適IF値の設定を目的としたIF調整を管球ウォームアップの期間内に終了させることができる。
又、上述の実施形態によれば、IF調整時に得られる管電流に基づいて管球ウォームアップ特性を算出する機能を有しているため、正確な管球ウォームアップ特性を容易に推定することができ、更に、IF調整時においてIF値を順次更新しながら計測されたX線管の管電流と予め設定された標準照射条件の管電流との比較によって得られた最適IF値に基づいて次回のIF調整に使用される標準IF値が設定されるため、IF調整に有効な標準IF値を効率よく設定することが可能となる。
一方、上述の実施形態によれば、本撮影モードのX線撮影に先立って行なわれるIF調整は、X線装置が備えた各ユニットにおいて自動的に行なわれるため、X線装置のメンテナンスを担当するサービスマン等の労力とメンテナンスに費やされるコストが大幅に軽減するのみならず、IF調整及び管球ウォームアップに伴うX線装置のダウンタイムが減少するため、効率のよいX線検査が可能になる。
以上、本開示の実施形態について述べてきたが、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく変形して実施することが可能である。例えば、上述の実施形態では、X線CT撮影が可能なX線撮影部2を備えたX線装置100について述べたが、X線透視撮影等のX線撮影が可能なX線撮影部を備えたX線装置であっても構わない。
又、本撮影モードのX線撮影によって収集された画像データとIF調整モードのX線撮影において算出された管球ウォームアップ特性を異なる表示部(即ち、画像データ表示部4及びウォームアップ特性表示部11)に表示する場合について述べたが、画像データと管球ウォームアップ特性を共通の表示部において表示することも可能である。
又、最適IF値を用いた標準IF値の更新を問い合わせるダイアローグ等を入力部12が備えた表示パネルに表示する場合について述べたが、これに限定されるものではなく、例えば、画像データ表示部4あるいはウォームアップ特性表示部11の何れかに表示してもよく、又、画像データ及び管球ウォームアップ特性の表示が可能な上述の表示部に表示してもよい。
更に、X線装置100のメンテナンスを担当するサービスセンターに備えられた端末装置の表示部に上述の管球ウォームアップ特性やダイアローグ等を表示してもよい。ネットワーク等を介して接続されたサービスセンターに対してこれらのデータを送付することにより、効率のよい通常のメンテナンスやリモートメンテナンスが可能となる。
一方、上述の実施形態では、管電流の計測によって得られた最適IF値とこの最適IF値を補間処理することによって新たに得られた最適IF値に基づいて次回以降のX線撮影に用いる標準IF値を設定する場合について述べたが、管電流の計測によって得られた上述の最適IF値に基づいてこれらの最適IF値に対応する標準IF値を設定し、更に、これらの標準IF値を用いた補間処理により他の標準IF値を設定しても構わない。
尚、本実施形態のX線装置100に含まれる各ユニットは、例えば、CPU、RAM、磁気記憶装置、入力装置、表示装置等で構成されるコンピュータをハードウェアとして用いることでも実現することができる。例えば、X線装置100のシステム制御部13は、上記のコンピュータに搭載されたCPU等のプロセッサに所定の制御プログラムを実行させることにより各種機能を実現することができる。この場合、上述の制御プログラムをコンピュータに予めインストールしてもよく、又、コンピュータ読み取りが可能な記憶媒体への保存あるいはネットワークを介して配布された制御プログラムのコンピュータへのインストールであっても構わない。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり発明の領域を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない領域で種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これらの実施形態やその変形例は、発明の領域や要旨に含まれるとともに、特許請求の領域に記載された発明とその均等の領域に含まれる。
2…X線撮影部
21…照射制御部
22…X線発生部
23…投影データ生成部
24…移動機構部
3…画像データ生成部
31…投影データ記憶部
32…再構成処理部
4…画像データ表示部
5…標準照射条件設定部
6…標準IF値記憶部
7…IF値設定部
8…管電流計測部
9…管電流比較部
10…ウォームアップ特性算出部
11…ウォームアップ特性表示部
12…入力部
13…システム制御部
100…X線装置

Claims (9)

  1. X線を発生するX線管を有したX線発生手段と、
    前記X線管の管電流を計測する管電流計測手段と、
    IF調整モードのX線撮影における前記X線管のフィラメント電流値(IF値)を設定し、このIF値に基づいた前記X線撮影において前記管電流計測手段が計測した前記管電流の計測値と予め設定された標準照射条件の管電流との比較結果に基づいて前記IF値を更新するIF値設定手段と、
    更新された前記IF値を標準IF値として保存する標準IF値記憶手段と、
    前記管電流の計測結果に基づいて前記X線管の管球ウォームアップ特性を算出するウォームアップ特性算出手段と、
    前記管球ウォームアップ特性の算出結果を表示する表示手段とを
    備えたことを特徴とするX線装置。
  2. 前記IF値設定手段は、予め設定された標準IF値に基づいて前記IF調整モードの最初のX線撮影におけるIF値を設定し、このIF値を前記管電流の比較結果に基づいて順次更新することにより前記最初のX線撮影に後続するX線撮影のIF値を設定することを特徴とする請求項1記載のX線装置。
  3. 前記IF値設定手段は、過去のX線検査において設定され前記標準IF値記憶手段に保存された標準IF値に基づいて前記IF調整モードの最初のX線撮影におけるIF値を設定することを特徴とする請求項2記載のX線装置。
  4. 前記IF調整モードの標準照射条件を設定する標準照射条件設定手段を備え、前記IF値設定手段は、前記標準照射条件の管電流に対応して前記標準IF値記憶手段に保存された前記標準IF値に基づいて前記IF調整モードの最初のX線撮影におけるIF値を設定することを特徴とする請求項3記載のX線装置。
  5. 前記IF値の更新に伴って行なわれる前記IF調整モードのX線撮影において前記管電流計測手段から時系列的に供給される前記管電流の計測値と前記標準照射条件の管電流とを比較する管電流比較手段を備え、前記IF値設定手段は、前記管電流比較手段によって得られた前記管電流の計測値と前記標準照射条件の管電流との差異が最小となるIF値を前記標準IF値として前記標準IF値記憶手段に保存することを特徴とする請求項1記載のX線装置。
  6. 前記IF値の更新に伴って行なわれる前記IF調整モードのX線撮影において前記管電流計測手段から時系列的に供給される前記管電流の計測値と前記標準照射条件の管電流とを比較する管電流比較手段を備え、前記IF値設定手段は、前記管電流比較手段によって得られた前記管電流の計測値と前記標準照射条件の管電流との差異が所定の閾値より小さくなるIF値を前記標準IF値として前記標準IF値記憶手段に保存することを特徴とする請求項1記載のX線装置。
  7. 前記IF値設定手段は、前記管電流の計測値と前記標準照射条件の管電流との比較結果に基づいて設定した標準IF値を補間処理することにより計測されていない管電流に対応した標準IF値を設定し、前記標準IF値記憶手段に保存することを特徴とする請求項1記載のX線装置。
  8. 前記ウォームアップ特性算出手段において算出された管球ウォームアップ特性あるいは前記IF値設定手段において更新された標準IF値の少なくとも何れかを、ネットワークを介して接続されたサービスセンターの表示部に表示することを特徴とする請求項1記載のX線装置。
  9. 被検体に対する本撮影モードのX線撮影に先立ってIF調整モードのX線撮影を行なうX線装置に対し、
    X線管を用いてX線を発生するX線発生機能と、
    前記X線管の管電流を計測する管電流計測機能と、
    IF調整モードのX線撮影における前記X線管のフィラメント電流値(IF値)を設定し、このIF値に基づいた前記X線撮影において計測された前記管電流の計測値と予め設定された標準照射条件の管電流との比較結果に基づいて前記IF値を更新するIF値設定機能と、
    更新されたIF値を標準IF値として保存する標準IF値記憶機能と、
    前記管電流の計測結果に基づいて前記X線管の管球ウォームアップ特性を算出するウォームアップ特性算出機能と、
    前記管球ウォームアップ特性の算出結果を表示する表示機能を
    実行させることを特徴とする制御プログラム。
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