JP2009172138A - X線ct装置及び撮影計画管理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】総累積被曝線量を基準値以下に抑えることが可能な撮影パラメータを効率よく設定する。
【解決手段】被検体30に対してX線CT撮影を行なう際、累積被曝線量算出部5は、被検体30に対して行なわれた過去CT撮影における累積被曝線量データ(過去累積被曝線量データ)及びこれから行なわれる現行CT撮影に対して暫定的に設定された撮影パラメータに基づく累積被曝線量データ(推定累積被曝線量データ)、更には、これらの累積被曝線量データを加算処理して総累積被曝線量データを生成する。一方、撮影計画用表示データ生成部81は、これらの累積被曝線量データを撮影計画用画像データ(スキャノグラム)上に重畳し、更に、予め設定された基準累積被曝線量より大きな総累積被曝線量を有する領域の推定累積被曝線量データあるいは総累積被曝線量データを強調させて表示部9に表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、X線CT装置及び医用画像表示装置に係り、特に、被検体に対する被曝線量を適正化することにより安全なX線撮影を可能とするX線CT装置及び撮影計画管理装置に関する。
X線CT装置では、X線検出器や演算処理部の高速化及び高性能化により画像データのリアルタイム表示が可能となり、又、へリカルスキャン方式やマルチスライス方式、更には、これらの方式を組み合わせたマルチヘリカルスキャン方式の開発により広範囲の画像データを短時間で収集することが可能となった。
特に、スライス方向(被検体の体軸方向)に対しても複数のX線検出素子が配列されたX線検出器を用いるマルチスライス方式によりボリュームレンダリング画像データ等の3次元画像データの収集に要する時間が飛躍的に短縮され、診断効率が大幅に向上すると共に装置の操作者や被検体の負荷が軽減されるようになった。
X線CT装置では、X線発生部から放射され被検体を透過したX線はこの被検体の後方に配置されたX線検出部によって検出され、この検出信号は、データ収集ユニット(DASユニット)で信号処理されて投影データが生成される。そして、上述のX線発生部、X線検出部及びDASユニットを被検体の周囲で高速回転させながら収集した複数の投影データを再構成処理することにより画像データが生成される。
上記画像データの収集を目的としたX線CT撮影では、被検体に対するX線照射量(以下では、被曝線量と呼ぶ。)を可能な限り少なくした状態で多くの良好な画像情報を得るための技術開発と並行して当該X線CT撮影における被曝線量の計測方法や推定方法の検討が行なわれ(例えば、特許文献1参照。)、このとき得られた被曝線量データは画像データの付帯情報として表示あるいは保存されてきた。しかしながら、上述の方法によれば、被曝線量は数値として撮影領域単位で管理されてきたため、操作者は、その分布状態を視覚的に捉えることが困難であった。
このような問題点に対し、近年では、現行のX線CT撮影に対する暫定的な各種撮影パラメータに基づいて算出した被曝線量あるいは累積被曝線量の分布データを撮影計画用画像データ(スキャノグラム)に重畳すると共に、この被曝線量が予め設定された基準値に接近した場合あるいは前記基準値を超えた場合にはその旨を装置の操作者に報知する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2003−79611号公報 特開2006−340910号公報
ところで、被検体に対して安全なX線CT撮影を行なうためには、当該被検体に対して行なわれた過去のX線CT撮影における被曝線量データあるいは累積被曝線量データを考慮して現行のX線CT撮影に対する撮影パラメータを設定することが望ましいが、上述の特許文献1あるいは特許文献2に記載された方法によれば、過去のX線CT撮影における被曝線量データや累積被曝線量データを考慮することが困難なため被検体に対する安全性を十分に確保することができないという問題点を有していた。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、被検体に対してX線撮影を行なう際、当該被検体に対する過去の被曝線量データに基づいて撮影パラメータを設定することが可能なX線CT装置及び撮影計画管理装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係る本発明のX線CT装置は、被検体に対するX線CT撮影によって収集された投影データを再構成処理して画像データを生成するX線CT装置において、前記X線CT撮影に対する撮影パラメータの設定あるいは更新を行なう撮影パラメータ設定/更新手段と、前記撮影パラメータに基づいて複数の撮影領域における被曝線量を算出する被曝線量算出手段と、この被曝線量算出手段によって得られた過去X線CT撮影における被曝線量データを保存する被曝線量データ記憶手段と、この被曝線量データ記憶手段にて保存された、前記過去X線CT撮影における被曝線量データと前記被曝線量算出手段によって得られた現行X線CT撮影における被曝線量データを前記撮影領域の位置情報に基づいて加算処理し過去累積被曝線量データ及び推定累積被曝線量データを生成する累積被曝線量算出手段と、前記過去累積被曝線量データ及び前記推定累積被曝線量データに基づいて撮影計画用表示データを生成する表示データ生成手段と、前記撮影計画用表示データを表示する表示手段とを備えたことを特徴としている。
又、請求項2に係る本発明のX線CT装置は、被検体に対するX線CT撮影によって収集された投影データを再構成処理して画像データを生成するX線CT装置において、前記X線CT撮影に対する撮影パラメータの設定あるいは更新を行なう撮影パラメータ設定/更新手段と、前記撮影パラメータに基づいて複数の撮影領域における被曝線量を算出する被曝線量算出手段と、この被曝線量算出手段によって得られた被曝線量データを前記撮影領域の位置情報に基づいて加算処理し累積被曝線量データを生成する累積被曝線量算出手段と、この累積被曝線量算出手段によって得られた過去X線CT撮影における過去累積被曝線量データ及び現行X線CT撮影における推定累積被曝線量データに基づいて撮影計画用表示データを生成する表示データ生成手段と、前記撮影計画用表示データを表示する表示手段とを備えたことを特徴としている。
更に、請求項3に係る本発明のX線CT装置は、被検体に対するX線CT撮影によって収集された投影データを再構成処理して画像データを生成するX線CT装置において、前記X線CT撮影に対する撮影パラメータの設定あるいは更新を行なう撮影パラメータ設定/更新手段と、前記撮影パラメータに基づいて複数の撮影領域における被曝線量を算出する被曝線量算出手段と、この被曝線量算出手段によって得られた被曝線量データを前記撮影領域の位置情報に基づいて加算処理し累積被曝線量データを生成する累積被曝線量算出手段と、この累積被曝線量算出手段によって得られた過去X線CT撮影における過去累積被曝線量データに基づいて撮影計画用表示データを生成する表示データ生成手段と、前記撮影計画用表示データを表示する表示手段とを備えたことを特徴としている。
一方、請求項12に係る本発明の撮影計画管理装置は、X線撮影を行なう医用画像診断装置の撮影パラメータを設定する撮影計画管理装置であって、前記X線撮影に対する撮影パラメータの設定あるいは更新を行なう撮影パラメータ設定/更新手段と、前記撮影パラメータに基づいて複数の撮影領域における被曝線量を算出する被曝線量算出手段と、この被曝線量算出手段によって得られた被曝線量データを撮影領域の位置情報に基づいて加算処理し累積被曝線量データを生成する累積被曝線量算出手段と、この累積被曝線量算出手段によって得られた過去X線撮影における過去累積被曝線量データ及び現行X線撮影における推定累積被曝線量データに基づいて撮影計画用表示データを生成する表示データ生成手段と、前記撮影計画用表示データを表示する表示手段とを備え、前記撮影パラメータ設定/更新手段は、前記表示手段において表示された前記撮影計画用表示データに基づいて予め設定した撮影パラメータを更新することを特徴としている。
本発明によれば、被検体に対してX線撮影を行なう際、当該被検体に対する過去の被曝線量データに基づいて撮影パラメータを設定することができるため総累積被曝線量を基準値以下に抑えた撮影パラメータの設定が容易となり、生体に対して常に安全なX線撮影を実施することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
本発明の第1の実施例におけるX線CT装置では、被検体に対してX線CT撮影を行なう際、当該被検体に対して行なわれた過去のX線CT撮影(過去CT撮影)における累積被曝線量(過去累積被曝線量)及びこれから行なわれるX線CT撮影(現行CT撮影)に対して暫定的に設定された撮影パラメータに基づく累積被曝線量(推定累積被曝線量)あるいはこれらの累積被曝線量を加算処理して得られる総累積被曝線量の各データを撮影計画用画像データ(スキャノグラム)上に重畳表示し、更に、予め設定された基準累積被曝線量より大きな総累積被曝線量を有する領域の推定累積被曝線量データあるいは総累積被曝線量データを強調表示する。
尚、以下の実施例では、X線検出器がスライス方向に複数列配列されたマルチスライス方式のX線CT装置について述べるが、これに限定されるものではなく、例えば、スライス方向に1列のX線検出器が配列されたヘリカルスキャン方式のX線CT装置等であってもよい。
(装置の構成)
以下、本発明の第1の実施例におけるX線CT装置の構成につき図1乃至図9を用いて説明する。
図1は、本実施例におけるX線CT装置100の全体構成を示すブロック図であり、このX線CT装置100は、後述の入力部10から供給される被検体情報及び撮影パラメータに基づいて被検体30に対するX線CT撮影の撮影計画を策定する撮影計画策定部1と、被検体30に対する撮影計画モードのX線撮影によりスキャノグラムを生成し、更に、前記撮影計画に基づいた撮影モードのX線CT撮影により診断用画像データを生成するCT撮影部2と、撮影計画策定部1から供給される撮影計画の各種撮影パラメータに基づいて被曝線量を算出する被曝線量算出部3と、過去CT撮影及び現行CT撮影によって得られた上述のスキャノグラムや診断用画像データ、更には、被膜線量の算出結果(被曝線量データ)を保存するデータ記憶部4を備えている。
又、X線CT装置100は、データ記憶部4に保存された過去CT撮影及び現行CT撮影における被曝線量データを加算処理して過去累積被曝線量データ、推定累積被曝線量データ及び総累積被曝線量データを生成する累積被曝線量算出部5と、生体に対する安全なX線照射を確保するために撮影部位単位あるいは被検体単位で設定された基準累積被曝線量のデータが予め保管されている基準累積被曝線量データ保管部6と、累積被曝線量算出部5から供給される総累積被曝線量データと基準累積被曝線量データ保管部6から読み出した基準累積被曝線量データとを比較する被曝線量比較部7と、上述の累積被曝線量データ及びスキャノグラムに基づく撮影計画用表示データや診断用画像データに基づく診断用表示データを生成する表示データ生成部8を備え、更に、得られた撮影計画用表示データや診断用表示データを表示する表示部9と、被検体情報の入力や撮影パラメータの設定/更新等を行なう入力部10と、X線CT装置100が備えた上述の各ユニットを統括的に制御するシステム制御部11を備えている。
撮影計画策定部1は、撮影計画モードにてCT撮影部2が生成する被検体30のスキャノグラム等を用いて入力部10が設定あるいは更新する撮影パラメータと入力部10から入力される被検体情報とに基づいて被検体30に対する撮影計画を策定する。
具体的には、各種の撮影パラメータによって構成される1つあるいは複数の撮影プロトコル(撮影方法)を頭部、胸部、腹部、脚部等の撮影領域(撮影部位)に対して設定し、これらの撮影プロトコルや入力部10から供給される被検体情報(例えば、被検体名、被検体ID,年齢、体重、性別、疾患名、検査管理番号)等に基づいて被検体30の撮影計画を策定する。
尚、上述の撮影パラメータとして、撮影範囲、スライス厚、スライス枚数、スライスピッチ、スキャン回数、スキャン時間(後述する架台回転部27の1回転に要する時間)、総スキャン時間(撮影範囲の全スキャンに要する時間)、後述のX線発生部22における管電流、管電圧及びX線照射時間(1回のX線照射に要する時間)、再構成方法、画像処理方法等がある。
次に、スキャノグラムや診断用画像データの生成を行なうCT撮影部2の具体的な構成につき図2を用いて説明する。
CT撮影部2は、図2に示すように、被検体30に対してX線を照射するX線発生部22と、前記X線の照射強度を制御する照射強度制御部21と、被検体30を透過したX線を検出して投影データを収集する投影データ収集部23と、投影データ収集部23が収集した投影データを処理してスキャノグラム及び診断用画像データを生成する画像データ生成部24と、X線発生部22及び投影データ収集部23を搭載して被検体30の周囲で高速回転させる架台回転部27と、図示しない寝台の上面にスライド可能に設けられ被検体30を載置してその診断対象部位を架台回転部27の撮影領域に移動する天板29と、天板29の移動や架台回転部27の高速回転を行なう移動機構部25を備えている。
X線発生部22は、被検体30に対しX線を照射するX線管221と、X線管221の陽極と陰極の間に印加する高電圧を発生するための高電圧発生器222と、X線管221から放射されたX線の被検体30に対する照射範囲を制御するX線絞り器223と、高電圧発生器222が発生した高電圧を架台回転部27に設けられたX線管221に供給するスリップリング224を備えている。
X線管221は、X線を発生する真空管であり、高電圧発生器222から供給された高電圧によって加速した電子をタングステンターゲットに衝突させてX線を放射する。X線絞り器223は、X線管221と被検体30の間に設けられ、X線管221から放射されたX線を所定の照射範囲に絞り込む機能と被検体30に対するX線の照射強度分布を設定する機能を有している。例えば、X線管221から放射されたX線ビームを予め設定された撮影領域に対応するコーンビーム(四角錐)状あるいはファンビーム状のX線ビームに成形する。
次に、照射強度制御部21は、撮影計画策定部1によって策定された撮影計画の撮影パラメータ(即ち、X線管221の管電圧、管電流及びX線照射時間)に基づいて制御信号を生成し、この制御信号をX線発生部22の高電圧発生器222へ供給してX線管221から被検体30へ照射されるX線の照射強度を制御する。
一方、投影データ収集部23は、被検体30を透過したX線を検出するX線検出器231と、このX線検出器231から出力された複数チャンネルの検出信号を所定のチャンネル数に束ねるスイッチ群232と、スイッチ群232の出力信号に対して電流/電圧変換とA/D変換を行なうデータ収集ユニット(以下、DAS(data acquisition system)ユニットと呼ぶ。)233と、DASユニット233の出力信号に対してパラレル/シリアル変換、電気/光/電気変換及びシリアル/パラレル変換を行なうデータ伝送回路234を備えている。
次に、投影データ収集部23のX線検出器231につき図3を用いて説明する。図3は、X線検出素子230が2次元配列されたX線検出器231の展開図を示したものであり、X線検出素子230の各々は、X線を光に変換するシンチレータと光を電気信号に変換するフォトダイオードによって構成されている。
このX線検出器231には、例えば、被検体30の体軸方向であるスライス方向(Z方向)に対して80素子、又、前記スライス方向に直交するチャンネル方向(X方向)に対し900素子のX線検出素子230が配列されている。但し、チャンネル方向に配列されたX線検出素子230は、実際には、X線管221の焦点を中心とした円弧に沿って架台回転部27に取り付けられている。そして、X線検出器231におけるスライス方向の中央部には、例えば、32個のX線検出素子230が0.5mm間隔で配置され、その両端には、24個のX線検出素子230が1.0mm間隔で配置されている。
一方、図2のスイッチ群232は、図示しないマルチプレクサを備え、X線検出器231から供給された投影データをDASユニット233へ転送する際、X線検出素子230から出力されたスライス方向における複数チャンネルの投影データを所定のチャンネル数M1に「データ束ね」してDASユニット233へ供給する。
DASユニット233は、図示しないM1チャンネルの受信部を有し、X線検出器231から供給された投影データに対して電流/電圧変換とA/D変換を行なう。又、データ伝送回路234は、図示しないパラレル/シリアル変換器と電気/光/電気変換器とシリアル/パラレル変換器を有し、DASユニット233から出力されたM1チャンネルの投影データは、架台回転部側に設けられた前記パラレル/シリアル変換器において時系列的な1チャンネルの投影データに変換され、前記電気/光/電気変換器による光通信によって架台固定部側の前記シリアル/パラレル変換器に供給される。
次いで、前記シリアル/パラレル変換器において、1チャンネルの投影データは複数チャンネルの投影データに戻されて画像データ生成部24の投影データ記憶部241に保存される。尚、このデータ伝送方法は、架台回転部27に設けられた投影データ収集部23と架台固定部28の外部に設けられた画像データ生成部24の間の信号伝送が可能であれば他の方法に替えることが可能であり、例えば、既に述べたスリップリング等のデバイスを使用しても構わない。
そして、X線発生部22のX線管221及びX線絞り器223と投影データ収集部23は、被検体30を挟むように対向して架台回転部27に装着され、移動機構部25により被検体30の体軸方向(z方向)に平行な軸を回転中心として、例えば、1回転/秒乃至2回転/秒で高速回転する。
次に、画像データ生成部24は、投影データ記憶部241と、スキャノグラム生成部242と、診断用画像データ生成部243を備え、撮影計画モード及び撮影モードにおいて投影データ収集部23が収集した投影データを処理してスキャノグラム及び診断用画像データを生成する機能を有している。
即ち、投影データ記憶部241は、図示しない撮影計画用投影データ記憶部と診断用投影データ記憶部を有し、前記撮影計画用投影データ記憶部には、架台回転部27を固定し被検体30を載置した天板29のみを体軸方向へ所定間隔で順次移動させた状態で投影データ収集部23が収集した撮影計画モードの投影データ(撮影計画用投影データ)が天板29の位置情報及びX線検出素子230の配列情報を付帯情報として保存される。一方、前記診断用投影データ記憶部には、被検体30の周囲における架台回転部27の高速回転と天板29の体軸方向への移動を同時に行なった状態で投影データ収集部23が収集した撮影モードの投影データ(診断用投影データ)が架台回転部27の回転角度情報、X線検出素子230の配列情報及び天板29の位置情報を付帯情報として保存される。
そして、スキャノグラム生成部242は、投影データ記憶部241から読み出した撮影計画用投影データを、その付帯情報(X線検出素子230の配列情報及び天板29の位置情報)に基づいて合成しスキャノグラムを生成する。尚、このとき生成されるスキャノグラムは、通常のX線診断装置によって得られる透視画像データに類似したものとなり、このスキャノグラムの生成に用いられる撮影計画用投影データは、診断用投影データと比較して極めて少ない被曝線量での収集が可能である。
一方、診断用画像データ生成部243は、投影データ記憶部241から読み出した診断用投影データを、その付帯情報(架台回転部27の回転角度情報、X線検出素子230の配列情報及び天板29の位置情報)や撮影計画策定部1から供給される撮影モードの撮影パラメータ(スライス厚、スライス枚数、スライスピッチ、再構成方法等)に基づいて再構成処理を行ない、例えば、体軸方向に垂直な複数の診断用画像データを生成する。
次に、移動機構部25は、天板・架台移動機構部251と、機構制御部252を備えている。
天板・架台移動機構部251は、機構制御部252から供給される天板移動制御信号及び架台回転制御信号に基づき、被検体30の周囲に配置された架台回転部27の高速回転や天板29の体軸方向への移動を行なう。即ち、スキャノグラムの生成を目的とした撮影計画用投影データの収集に際しては、X線発生部22のX線管221を被検体30の正面方向に対向させた状態で架台回転部27を固定し被検体30を載置した天板29のみを体軸方向へ所定速度で移動させる。又、診断用画像データの生成を目的とした診断用投影データの収集に際しては、X線管211及び投影データ収集部23を被検体30の周囲にて高速回転させた状態で天板29を体軸方向へ移動させる。
一方、機構制御部252は、撮影計画策定部1あるいは入力部10からシステム制御部11を介して供給される移動指示信号に基づいて架台回転制御信号及び天板移動制御信号を生成し、天板・架台移動機構251へ供給する。
図1へ戻って、被曝線量算出部3は、図示しない演算回路を備え、撮影計画策定部1において策定された撮影計画の撮影パラメータに基づいて現行CT撮影に対する被曝線量を算出する機能を有している。尚、被曝線量の具体的な算出方法については、特許文献1(特開2003−79611号公報)等に記載されているため詳細な説明は省略する。
図4は、被曝線量算出部3によって算出された被曝線量の分布を模式的に示したものであり、被検体30の頭部を撮影領域Raとした撮影プロトコルの被曝線量Da,胸部を撮影領域Rbとした撮影プロトコルの被曝線量Db,腹部を撮影領域Rcとした撮影プロトコルの被曝線量Dc及び脚部を撮影領域Rdとした撮影プロトコルの被曝線量Ddが各々の撮影プロトコルが有する撮影パラメータに基づいて算出される。尚、図4に示す撮影領域Ra乃至Rdは、各撮影プロトコルの撮影パラメータに含まれる撮影範囲に対応しており、これら撮影領域の各々における体軸方向の端部は、通常、隣接する撮影領域の端部と重複するように設定される。
再び図1へ戻って、データ記憶部4は、上述の被曝線量算出部3において撮影計画単位あるいは撮影プロトコル単位で算出された被曝線量のデータ(被曝線量データ)を撮影パラメータ及び被検体情報を付帯情報として保存する被曝線量データ記憶部41と、撮影計画モードにおいて画像データ生成部24のスキャノグラム生成部242が生成したスキャノグラムを被検体情報と共に保存するスキャノグラム記憶部42と、撮影モードにおいて画像データ生成部24の診断用画像データ生成部243が生成した診断用画像データを撮影パラメータ及び被検体情報と共に保存する画像データ記憶部43を有している。尚、被曝線量データ記憶部41には、被検体30に対して行われた過去CT撮影の全て及び現行CT撮影における被曝線量データが撮影計画単位あるいは撮影プロトコル単位で保存される。
一方、累積被曝線量算出部5は、図示しない演算回路と記憶回路を備え、データ記憶部4の被曝線量データ記憶部41に保存された複数の被曝線量データを加算処理して累積被曝線量データを生成する機能を有している。即ち、前記演算回路は、被曝線量データ記憶部41に保存されている被検体30の過去CT撮影における被曝線量データを読み出し、これらの被曝線量データを撮影パラメータの1つである撮影領域(撮影範囲)の位置情報に基づき加算処理して過去CT撮影の累積被曝線量データ(過去累積被曝線量データ)を生成する。
更に、同様の手順により、被曝線量データ記憶部41に保存されている現行CT撮影の被曝線量データを読み出し、これらの被曝線量データを撮影領域の位置情報に基づき加算処理して現行CT撮影の累積被曝線量データ(推定累積被曝線量データ)を生成する。
図5及び図6は、累積被曝線量算出部5によって生成された過去累積被曝線量データと推定累積被曝線量データの具体例を模式的に示したものであり、例えば、過去CT撮影の撮影計画モードで図4に示すような被曝線量Ds乃至Ddが撮影領域Ra乃至Rdにおいて算出された場合、これら被曝線量Da乃至Ddを撮影領域Ra乃至Rdの位置情報に基づいて加算処理することにより図5に示すような過去累積被曝線量データが生成される。この場合、撮影領域Raと撮影領域Rbが重複する領域の累積被曝線量DabはDab=Da+Db、被曝線量撮影領域Rbと撮影領域Rcが重複する領域の累積被曝線量DbcはDbc=Db+Dc、更に、被曝線量撮影領域Rcと撮影領域Rdが重複する領域の累積被曝線量DcdはDcd=Dc+Ddとなる。
同様にして、現行CT撮影の撮影計画モードで被曝線量Eb及びEcが撮影領域Rb及びRcにおいて算出された場合、被曝線量Eb及びEcを撮影領域Rb及びRcの位置情報に基づいて加算処理することにより図6に示すような推定累積被曝線量データが生成される。この場合、撮影領域Rbと撮影領域Rcが重複する領域の累積被曝線量EbcはEbc=Eb+Ecとなる。
又、累積被曝線量算出部5の前記演算回路は、過去累積被曝線量データと推定累積被曝線量データを加算処理することにより総累積被曝線量データを生成する。そして、得られた過去累積被曝線量データ、推定累積被曝線量データ及び総累積被曝線量データは前記記憶回路に保存される。
図7は、累積被曝線量算出部5によって生成された総累積被曝線量データの具体例を示したものであり、累積被曝線量算出部5は、例えば、図5の過去累積被曝線量データと図6の推定累積被曝線量データを加算処理することにより図7に示すような総累積被曝線量データを生成する。
次に、図1に示した基準累積被曝線量データ保管部6には、例えば、許容される累積被曝線量あるいは安全性確保の目安となる累積被曝線量(これらを纏めて基準累積被曝線量と呼ぶ。)のデータが撮影部位情報や被検体情報(例えば、年齢、体重、性別、疾患名等)を付帯情報として予め保管されている。この基準累積被曝線量は、EC(European Community)ガイドライン等の国際的なガイドラインに従って設定することが望ましいが、これに限定されるものではなく、例えば、当該医療施設において独自に設定されたものであっても構わない。
一方、被曝線量比較部7は、累積被曝線量算出部5から供給される総累積被曝線量データと被検体30の被検体情報及び撮影パラメータの撮影範囲(撮影部位)情報に基づいて基準累積被曝線量データ保管部6から読み出した基準累積被曝線量データとを比較することにより、現行CT撮影の撮影計画における撮影パラメータが適当か否かを判定する。具体的には、基準累積被曝線量データより大きな総累積被曝線量データを有する領域の有無に基づいて上述の判定を行なう。
次に、表示データ生成部8は、撮影計画用表示データ生成部81と診断用表示データ生成部82を備え、撮影計画用表示データ生成部81は、データ記憶部4のスキャノグラム記憶部42から供給される過去CT撮影時のスキャノグラムに累積被曝線量算出部5から供給される過去累積被曝線量データを重畳し、更に、スキャノグラム記憶部42から供給される現行CT撮影時のスキャノグラムに累積被曝線量算出部5から供給される推定累積被曝線量データを重畳する。そして、過去累積被曝線量データが重畳されたスキャノグラム及び推定累積被曝線量データが重畳されたスキャノグラムを並列配置し、更に、撮影計画の策定に必要な被検体情報や撮影パラメータ情報を付加して第1の撮影計画用表示データを生成する。
この場合、過去累積被曝線量データと推定累積被曝線量データの加算結果(即ち、総累積被曝線量データ)が基準累積被曝線量データより大きな値を有する領域には他の領域と異なる明度や色調等の情報が付加される。
又、撮影計画用表示データ生成部81は、過去CT撮影時のスキャノグラムあるいは現行CT撮影時のスキャノグラムに累積被曝線量算出部5から供給される総累積被曝線量データを重畳し、更に、撮影計画の策定に必要な被検体情報や撮影パラメータ情報を付加して第2の撮影計画用表示データを生成する。このとき、総累積被曝線量データが基準累積被曝線量データより大きな領域には第1の撮影計画用表示データと同様にして他の領域と異なる明度や色調等の情報が付加される。
一方、診断用表示データ生成部82は、データ記憶部4の画像データ記憶部43から供給される撮影モードの診断用画像データを所定の表示フォーマットに変換し、更に、被検体情報や撮影パラメータ等の付帯情報を付加して診断用表示データを生成する。そして、上述の撮影計画用表示データや診断用表示データは、表示部9に設けられた図示しないモニタに表示される。
図8は、表示部9のモニタに表示される第1の撮影計画用表示データの具体例を示したものであり、この第1の撮影計画用表示データは、被検体のID、年齢、性別等が一覧表示される被検体情報表示欄L1、管電流、管電圧、X線照射時間等の撮影パラメータが一覧表示される撮影パラメータ表示欄L2及び過去累積被曝線量データが重畳されたスキャノグラムと推定累積被曝線量データが重畳されたスキャノグラムが並列表示されるスキャノグラム表示欄L3を有している。そして、過去累積被曝線量データと推定累積被曝線量データの加算結果が基準累積被曝線量データより大きな値を有する現行CT撮影の領域は他の領域に対して強調表示される。
一方、図9は、表示部9のモニタに表示される第2の撮影計画用表示データの具体例を示したものであり、この第2の撮影計画用表示データは、図8と同様な被検体情報表示欄L1及び撮影パラメータ表示欄L2と総累積被曝線量データが重畳されたスキャノグラムが表示されるスキャノグラム表示欄L4を有している。そして、総累積被曝線量データが基準累積被曝線量データより大きな値を有する領域は他の領域に対して強調表示される。
次に、図1に示した入力部10は、表示パネルやキーボード、各種スイッチ、選択ボタン、マウス等の入力デバイスを備えたインターラクティブなインターフェースであり、撮影計画モード/撮影モードを選択するモード選択部101と、被検体情報を入力する被検体情報入力部102と、撮影プロトコルあるいは各撮影プロトコルにおける撮影パラメータの設定及び更新を行なう撮影パラメータ設定/更新部103を備え、更に、投影データ収集条件の設定、撮影計画用表示データの選択、撮影モードにおける再構成条件及び画像表示条件の設定、各種コマンド信号の入力等が上述の表示パネルや入力デバイスを用いて行なわれる。
次に、システム制御部11は、図示しないCPUと記憶回路を備え、入力部10から供給される各種の入力情報、設定/更新情報及び選択情報は前記記憶回路に一旦保存される。そして、前記CPUは、これらの情報に基づいて、X線CT装置100が備える上述の各ユニットを統括的に制御する。
(撮影パラメータの設定/更新手順)
次に、撮影計画用表示データの観察下にて行なう撮影パラメータの設定及び更新の手順につき図10に示したフローチャートを用いて説明する。
撮影パラメータの設定に際し、X線CT装置100の操作者は、入力部10のモード選択部101において撮影計画モードを選択した後(図10のステップS1)、被検体情報入力部102において検査管理番号、被検体30の被検体名あるいは被検体ID等を被検体情報として入力する。このとき,被検体30の年齢、体重、性別、疾患名等の被検体情報も必要に応じて入力される(図10のステップS2)。
一方、入力部10からシステム制御部11を介して撮影計画モードの選択信号と被検体情報を受信した累積被曝線量算出部5は、被検体30に対する過去CT撮影にて収集されデータ記憶部4の被曝線量データ記憶部41に撮影計画単位あるいは撮影プロトコル単位で予め保管されている被曝線量データを読み出す。そして、これらの被曝線量データを撮影領域の位置情報に基づき加算処理して過去累積被曝線量データを生成し、表示データ生成部8の撮影計画用表示データ生成部81へ供給する。
次いで、撮影計画用表示データ生成部81は、前記過去CT撮影にて収集されデータ記憶部4のスキャノグラム記憶部42に保存されている被検体30のスキャノグラムを読み出す。そして、このスキャノグラムに累積被曝線量算出部5から供給される過去累積被曝線量データを重畳させて撮影計画用表示データを生成し表示部9のモニタに表示する(図10のステップS3)。
一方、上述のステップS2において被検体情報の入力が終了したならば、操作者は、被検体30を天板29に載置し、その基準部位(例えば、頭頂部)が架台回転部27の中央部に配置されるように被検体30を体軸方向に移動する。
次いで、操作者は、入力部10においてスキャノグラムの生成開始コマンドを入力し、このコマンド信号に従ってシステム制御部11が発生する移動指示信号を受信した移動機構部25の機構制御部252は、架台回転制御信号を天板・架台移動機構部251へ供給して架台回転部27に取り付けられたX線管221を被検体30の正面位置に設定する。更に、機構制御部252は、天板移動制御信号を天板・架台移動機構部251へ供給して被検体30を載置した天板29をその体軸方向に所定速度で移動する。
一方、CT撮影部2の照射強度制御部21は、システム制御部11から供給されるX線照射の指示信号に従い、スキャノグラムの生成に好適なX線照射条件(即ち、管電圧、管電流、X線照射時間等)を設定する。そして、X線発生部22の高電圧発生器222は、このX線照射条件に基づいた電力(管電圧及び管電流)をX線管221に対して所定時間供給し、被検体30に対してファンビームX線を照射する。
X線管221から照射され被検体30を透過したX線は、X線検出器231において透過線量に比例した電荷(電流)信号に変換され、スイッチ群232においてスライス方向に対し「データ束ね」が行なわれる。そして、「データ束ね」された電流信号は、DASユニット233に供給されて電流/電圧変換とA/D変換が行なわれ撮影計画用投影データが生成される。
この撮影計画用投影データは、架台回転部27に装着されたデータ伝送回路234の送信部に送られて光信号に変換され、空中を介して架台固定部28に取りつけられたデータ伝送回路234の受信部にて受信される。そして、受信された撮影計画用投影データは、その付帯情報であるX線検出素子230の配列位置情報及び天板29の移動位置情報と共に画像データ生成部24の投影データ記憶部241に保存される。
同様の手順によって天板29を被検体30の体軸方向に所定間隔で順次移動させながらX線の照射と撮影計画用投影データの収集を繰り返し、被検体30の所定範囲にて収集した撮影計画用投影データとその付帯情報を投影データ記憶部241に順次保存する。
一方、画像データ生成部24のスキャノグラム生成部242は、投影データ記憶部241に保存されている撮影計画用投影データとその付帯情報を読み出す。そして、これらの撮影計画用投影データを付帯情報に基づき合成して得られたスキャノグラム(現行CT撮影のスキャノグラム)を表示データ生成部8の撮影計画用表示データ生成部81へ供給し、撮影計画用表示データ生成部81は、上述のスキャノグラムを用いた撮影計画用表示データを生成して表示部9のモニタに表示する(図10のステップS4)。
次に、表示部9において現行CT撮影のスキャノグラムと過去累積被曝線量データが重畳されている過去CT撮影のスキャノグラムを観察した操作者は、これらの情報を参考にして現行CT撮影に対する暫定的な撮影パラメータを入力部10の撮影パラメータ設定/更新部103において設定する(図10のステップS5)。そして、入力部10の被検体情報入力部102及び撮影パラメータ設定/更新部103からシステム制御部11を介して供給される被検体情報及び撮影パラメータ情報を受信した撮影計画策定部1は、これらの情報に基づいて被検体30に対する撮影計画を策定し、得られた撮影計画を自己の記憶回路に保存する(図10のステップS6)。
次いで、被曝線量算出部3は、撮影計画策定部1において策定された撮影計画の撮影パラメータに基づいて現行CT撮影に対する被曝線量を撮影計画単位あるいは撮影プロトコル単位で算出し、得られたこれらの被曝線量データを撮影パラメータ及び被検体情報を付帯情報としてデータ記憶部4の被曝線量データ記憶部41に保存する。
そして、累積被曝線量算出部5は、被曝線量データ記憶部41から供給された被曝線量データを撮影領域の位置情報に基づき加算処理して現行CT撮影の推定累積被曝線量データを生成し(図10のステップS7)、更に、自己の記憶回路に保存されている過去累積被曝線量データと上述の推定累積被曝線量データを加算処理することにより総累積被曝線量データを生成する(図10のステップS8)。
次いで、被曝線量比較部7は、累積被曝線量算出部5から供給される総累積被曝線量データと被検体30の被検体情報及び撮影部位情報に基づいて基準累積被曝線量データ保管部6から読み出した基準累積被曝線量データとを比較することにより、現行CT撮影における撮影パラメータが適当か否かを判定する(図10のステップS9)。
一方、表示データ生成部8の撮影計画用表示データ生成部81は、データ記憶部4のスキャノグラム記憶部42から供給された過去CT撮影時のスキャノグラムに累積被曝線量算出部5から供給された過去累積被曝線量データを重畳し、更に、スキャノグラム記憶部42から供給された現行CT撮影時のスキャノグラムに累積被曝線量算出部5から供給された推定累積被曝線量データを重畳する。そして、過去累積被曝線量データが重畳されたスキャノグラムと推定累積被曝線量データが重畳されたスキャノグラムを並列配置し、更に、総累積被曝線量データが基準累積被曝線量データより大きな値を有した推定累積被曝線量データの領域が強調表示される第1の撮影計画用表示データを生成して表示部9のモニタに表示する。
又、撮影計画用表示データ生成部81は、累積被曝線量算出部5から供給された総累積被曝線量データをデータ記憶部4のスキャノグラム記憶部42から供給された過去CT撮影時あるいは現行CT撮影時のスキャノグラムに重畳させ、更に、基準累積被曝線量データより大きな値を有した総累積被曝線量データの領域が強調表示される第2の撮影計画用表示データを生成して表示部9のモニタに表示してもよく、これらの選択は、入力部10から供給される撮影計画用表示データの選択信号に基づいて行なわれる(図10のステップS10)。
そして、表示部9に表示された撮影計画用表示データにおいて総累積被曝線量データが基準累積被曝線量データより大きな値を有する領域の存在を確認(即ち上述のステップS5において暫定的に設定された現行CT撮影の撮影パラメータは不適当と判定)した操作者は、入力部10の撮影パラメータ設定/更新部103において前記領域に対する撮影パラメータを更新し(図10のステップS11)、上述のステップS6乃至S11を繰り返す。一方、前記撮影計画用表示データの観察により、ステップS5にて暫定的に設定された現行CT撮影の撮影パラメータあるいはステップS11にて更新された現行CT撮影の撮影パラメータは適当であると判定した操作者は、入力部10のモード選択部101において撮影モードを選択し(図10のステップS12)、この選択信号がシステム制御部11に供給されることにより上述の撮影パラメータによる現行CT撮影が実行される(図10のステップS13)。
以上述べた本発明の第1の実施例によれば、被検体に対してX線CT撮影を行なう際、当該被検体に対する過去CT撮影の累積被曝線量(過去累積被曝線量)及び現行CT撮影の累積被曝線量(推定累積被曝線量)に基づく総累積被曝線量と予め設定された基準累積被曝線量とを比較することにより現行CT撮影に対して設定された撮影パラメータの妥当性を判定することができる。このため、総累積被曝線量を基準値以下に抑えた撮影計画の策定が容易となり、前記被検体に対し常に安全なX線CT撮影を実施することが可能となる。
特に、スキャノグラムに重畳された推定累積被曝線量データあるいは総累積被曝線量データにおいて基準累積被曝線量より大きな総累積被曝線量を有する領域が強調表示されるため、前記領域に対して設定された不適当な撮影パラメータを効率よく更新することができる。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。この第2の実施例における撮影計画管理装置では、X線CT装置やX線診断装置等の医用画像診断装置における撮影パラメータの設定に際し、当該被検体に対して行なわれた過去のX線撮影(過去撮影)における累積被曝線量(過去累積被曝線量)及びこれから行なわれるX線撮影(現行撮影)に対して暫定的に設定された撮影パラメータに基づく累積被曝線量(推定累積被曝線量)あるいはこれらの累積被曝線量を加算処理して得られる総累積被曝線量の各データを撮影計画用画像データ上に重畳表示し、更に、予め設定された基準累積被曝線量より大きな総累積被曝線量を有する領域の推定累積被曝線量データあるいは総累積被曝線量データを強調表示する。
(装置の構成)
以下、本発明の第2の実施例における撮影計画管理装置の構成につき図11を用いて説明する。但し、図11において、図1に示したユニットと略同一の機能を有するユニットは同一の符号を付加し詳細な説明は省略する。
図11は、本実施例における撮影計画管理装置200の全体構成を示すブロック図であり、この撮影計画管理装置200は、後述の入力部10aから供給される被検体情報及び撮影パラメータに基づいて当該被検体に対する撮影計画を策定する撮影計画策定部1と、撮影計画策定部1から供給される撮影計画の各種撮影パラメータに基づいて被曝線量を算出する被曝線量算出部3と、過去撮影及び現行撮影の撮影パラメータに基づいて被曝線量算出部3が算出した被膜線量データやスキャノグラム等の撮影計画用画像データを保存するデータ記憶部4aを備えている。
又、撮影計画管理装置200は、データ記憶部4aに保存された過去撮影及び現行撮影における被曝線量データを加算処理して過去累積被曝線量データ、推定累積被曝線量データ及び総累積被曝線量データを生成する累積被曝線量算出部5aと、生体に対する安全なX線照射を確保するために撮影部位単位あるいは被検体単位で設定された基準累積被曝線量データが予め保管されている基準累積被曝線量データ保管部6と、累積被曝線量算出部5aから供給される総累積被曝線量データと基準累積被曝線量データ保管部6から読み出した基準累積被曝線量データとを比較する被曝線量比較部7aを備え、更に、上述の累積被曝線量データ及び撮影計画用画像データに基づいて撮影計画用表示データを生成する撮影計画用表示データ生成部81aと、得られた撮影計画用表示データを表示する表示部9と、被検体情報の入力や撮影パラメータの設定/更新等を行なう入力部10aと、撮影計画管理装置200が備えた上述の各ユニットを統括的に制御する制御部11aとを備えている。
データ記憶部4aは、上述の被曝線量算出部3において撮影計画単位あるいは撮影プロトコル単位で得られた被曝線量データを撮影パラメータ及び被検体情報を付帯情報として保存する被曝線量データ記憶部41と、予め収集された当該被検体の撮影計画用画像データを保存する撮影計画用画像データ記憶部42aを有している。
一方、累積被曝線量算出部5aは、データ記憶部4aの被曝線量データ記憶部41から供給される当該被検体の過去撮影における被曝線量データを撮影領域(撮影範囲)の位置情報に基づき加算処理して過去累積被曝線量データを生成し、被曝線量データ記憶部41から供給される現行撮影の被曝線量データを加算処理して推定累積被曝線量データを生成する。更に、上述の過去累積被曝線量データ及び推定累積被曝線量データを加算処理して総累積被曝線量データを生成する。そして、得られた過去累積被曝線量データ、推定累積被曝線量データ及び総累積被曝線量データを自己の記憶回路に保存する。
次に、被曝線量比較部7aは、累積被曝線量算出部5aから供給される総累積被曝線量データと被検体情報及び撮影パラメータの撮影範囲(撮影部位)情報に基づいて基準累積被曝線量データ保管部6から読み出した基準累積被曝線量データとを比較することにより、現行撮影の撮影計画における撮影パラメータが適当か否かを判定する。
一方、撮影計画用表示データ生成部81aは、データ記憶部4の撮影計画用画像データ記憶部42aから供給される撮影計画用画像データに累積被曝線量算出部5aから供給される過去累積被曝線量データを重畳し、更に、前記撮影計画用画像データに累積被曝線量算出部5aから供給される推定累積被曝線量データを重畳する。そして、過去累積被曝線量データが重畳された撮影計画用画像データと推定累積被曝線量データが重畳された撮影計画用画像データを並列配置し、更に、撮影計画の策定に必要な被検体情報や撮影パラメータ情報を付加して第1の撮影計画用表示データを生成する。
この場合、過去累積被曝線量データと推定累積被曝線量データの加算結果(即ち、総累積被曝線量データ)が基準累積被曝線量データより大きな値を有する推定累積被曝線量データの領域には他の領域と異なる明度や色調等の情報が付加される。
又、撮影計画用表示データ生成部81aは、前記撮影計画用画像データに累積被曝線量算出部5aから供給される総累積被曝線量データを重畳し、更に、撮影計画の策定に必要な被検体情報や撮影パラメータ情報を付加して第2の撮影計画用表示データを生成する。このとき、基準累積被曝線量データより大きな総累積被曝線量データの領域には第1の撮影計画用表示データと同様にして他の領域と異なる明度や色調等の情報が付加される。
次に、入力部10aは、表示パネルやキーボード、各種スイッチ、選択ボタン、マウス等の入力デバイスを備えたインターラクティブなインターフェースであり、被検体情報を入力する被検体情報入力部102と、撮影プロトコルあるいは各撮影プロトコルにおける撮影パラメータの設定及び更新を行なう撮影パラメータ設定/更新部103を備え、更に、撮影計画用表示データの選択や各種コマンド信号の入力等が上述の表示パネルと入力デバイスを用いて行なわれる。
一方、制御部11aは、図示しないCPUと記憶回路を備え、入力部10aから供給される各種の入力情報、設定/更新情報を前記記憶回路に一旦保存する。そして、これらの情報に基づいて、撮影計画管理装置200が備える上述の各ユニットを統括的に制御する。
(撮影パラメータの設定/更新手順)
次に、本実施例における撮影パラメータの設定及び更新の手順につき図12に示したフローチャートを用いて説明する。
撮影パラメータの設定に際し、撮影計画管理装置200の操作者は、入力部10aの被検体情報入力部102において検査管理番号、被検体名あるいは被検体ID等を被検体情報として入力し、更に、前記被検体の年齢、体重、性別、疾患名等も必要に応じて入力する(図12のステップS21)。
一方、入力部10aから制御部11aを介して被検体情報を受信した累積被曝線量算出部5aは、当該被検体に対する過去撮影にて収集されデータ記憶部4aの被曝線量データ記憶部41に撮影計画単位あるいは撮影プロトコル単位で予め保管されている被曝線量データを読み出す。そして、これらの被曝線量データを撮影領域の位置情報に基づき加算処理して過去累積被曝線量データを生成し、撮影計画用表示データ生成部81aへ供給する。
撮影計画用表示データ生成部81aは、データ記憶部4aの撮影計画用画像データ記憶部42aから供給される当該被検体の撮影計画用画像データに累積被曝線量算出部5aから供給される過去累積被曝線量データを重畳させて撮影計画用表示データを生成し表示部9のモニタに表示する(図12のステップS22)。
次に、表示部9において過去累積被曝線量データが重畳された過去撮影の撮影計画用画像データを観察した操作者は、これらの情報を参考にして現行撮影に対する暫定的な撮影パラメータを入力部10aの撮影パラメータ設定/更新部103において設定する(図12のステップS23)。そして、入力部10aの被検体情報入力部102及び撮影パラメータ設定/更新部103から制御部11aを介して供給される被検体情報及び撮影パラメータ情報を受信した撮影計画策定部1は、これらの情報に基づいて当該被検体に対する撮影計画を策定する(図12のステップS24)。
次に、被曝線量算出部3は、撮影計画策定部1において策定された撮影計画の撮影パラメータに基づいて現行撮影に対する被曝線量を撮影計画単位あるいは撮影プロトコル単位で算出し、得られたこれらの被曝線量データを撮影パラメータ及び被検体情報を付帯情報としてデータ記憶部4aの被曝線量データ記憶部41aに順次保存する。
そして、累積被曝線量算出部5aは、被曝線量データ記憶部41から供給された上述の被曝線量データを撮影領域の位置情報に基づき加算処理して推定累積被曝線量データを生成し(図12のステップS25)、更に、自己の記憶回路に保存されている過去累積被曝線量データと上述の推定累積被曝線量データを加算処理して総累積被曝線量データを生成する(図12のステップS26)。
次いで、被曝線量比較部7aは、累積被曝線量算出部5aから供給された総累積被曝線量データと当該被検体の被検体情報及び撮影部位情報に基づいて基準累積被曝線量データ保管部6から読み出した基準累積被曝線量データとを比較することにより、現行撮影における撮影パラメータが適当か否かを判定する(図12のステップS27)。
一方、撮影計画用表示データ生成部81aは、データ記憶部4aの撮影計画用画像データ記憶部42aから供給された撮影計画用画像データに累積被曝線量算出部5aから供給された過去累積被曝線量データを重畳し、更に、前記撮影計画用画像データに累積被曝線量算出部5aから供給された推定累積被曝線量データを重畳する。そして、過去累積被曝線量データが重畳された撮影計画用画像データ及び推定累積被曝線量データが重畳された前記撮影計画用画像データを並列配置し、更に、総累積被曝線量データが基準累積被曝線量データより大きな値を有した推定累積被曝線量データの領域が強調表示される第1の撮影計画用表示データを生成して表示部9のモニタに表示する。
又、撮影計画用表示データ生成部81aは、累積被曝線量算出部5aから供給された総累積被曝線量データを撮影計画用画像データ記憶部42aから供給された撮影計画用画像データに重畳させ、更に、基準累積被曝線量データより大きな値を有する総累積被曝線量データの領域が強調表示される第2の撮影計画用表示データを生成して表示部9のモニタに表示する。尚、第1の撮影計画用表示データ及び第2の撮影計画用表示データの表示は、入力部10aから供給される撮影計画用画像データの選択信号に基づいて行なわれる(図12のステップS28)。
そして、表示部9に表示された撮影計画用表示データにおいて総累積被曝線量が基準累積被曝線量より大きな値を有する領域の存在を確認(即ち、上述のステップS23において暫定的に設定された現行撮影の撮影パラメータは不適当と判定)した操作者は、入力部10aの撮影パラメータ設定/更新部103において前記領域に対応する撮影パラメータを更新し(図12のステップS29)、上述のステップS24乃至S29を繰り返す。一方、前記撮影計画用表示データの観察により、ステップS23にて暫定的に設定された現行撮影の撮影パラメータあるいはステップS29にて更新された現行撮影の撮影パラメータは適当であると判定した操作者は、設定あるいは更新された撮影パラメータを制御部11aを介してX線CT装置やX線診断装置等の画像診断装置300へ送信し(図12のステップS30)、画像診断装置300は、これらの撮影パラメータに基づいて現行撮影を実行する(図12のステップS31)。
以上述べた本発明の第2の実施例によれば、被検体に対してX線撮影を行なう際、当該被検体に対する過去撮影の累積被曝線量(過去累積被曝線量)及び現行撮影の累積被曝線量(推定累積被曝線量)に基づく総累積被曝線量と予め設定された基準累積被曝線量とを比較することにより現行撮影に対して設定された撮影パラメータの妥当性を判定することができる。このため、総累積被曝線量を基準値以下に抑えた撮影計画の策定が容易となり、前記被検体に対し常に安全なX線撮影を実施することが可能となる。
特に、推定累積被曝線量データあるいは総累積被曝線量データが重畳された撮影計画用画像データにおいて基準累積被曝線量より大きな総累積被曝線量を有する領域が強調表示されるため、前記領域に対して設定された不適当な撮影パラメータを効率よく更新することができる。
更に、上述の実施例における撮影計画管理装置は、X線CT装置やX線診断装置等の医用画像診断装置に対して独立に構成されているため、ネットワーク等を介して接続された複数の医用画像診断装置の各々に対し好適な撮影パラメータを効率よく設定することが可能となる。
以上、本発明の実施例について述べてきたが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、変形して実施してもよい。例えば、上述の第1の実施例及び第2の実施例では、総累積被曝線量が基準累積被曝線量より大きな領域は、他の領域と異なる明度や色調によって強調表示する場合について述べたが、マーカや記号等を付加することにより他の領域と識別して表示してもよい。
又、第1の実施例及び第2の実施例では、過去累積被曝線量データが重畳されたスキャノグラムと推定累積被曝線量データが重畳されたスキャノグラムが並列配置された第1の撮影計画用表示データとスキャノグラムに総累積被曝線量データを重畳した第2の撮影計画用表示データを表示する場合について述べたが、何れか一方のみを表示してもよく、又、第1の撮影計画用表示データは過去累積被曝線量データが重畳されたスキャノグラムによって生成されたものであっても構わない。
更に、上述の第1の実施例及び第2の実施例における過去累積被曝線量データは、累積被曝線量算出部5(5a)が被曝線量データ記憶部41から読み出した過去CT撮影における被曝線量データを撮影領域の位置情報に基づいて加算処理することにより生成される場合について述べたが、過去CT撮影時等において生成され被曝線量データ記憶部41に予め保存されていてもよい。
一方、上述の第2の実施例では、画像診断装置300に対して独立に構成された撮影計画管理装置200について述べたが、撮影計画管理装置200は、画像診断装置300に含まれる1つのユニットであっても構わない。
本発明の第1の実施例におけるX線CT装置の全体構成を示すブロック図。 同実施例のX線CT装置が備えるCT撮影部の具体的な構成を示すブロック図。 同実施例のCT撮影部が備えるX線検出器を説明するための図。 同実施例の被曝線量算出部によって算出される被曝線量の分布を模式的に示す図。 同実施例の累積被曝線量算出部によって生成される過去累積被曝線量データの具体例を示す図。 同実施例の累積被曝線量算出部によって生成される推定累積被曝線量データの具体例を示す図。 同実施例の累積被曝線量算出部によって生成される総累積被曝線量データの具体例を示す図。 同実施例における第1の撮影計画用表示データの具体例を示す図。 同実施例における第2の撮影計画用表示データの具体例を示す図。 同実施例における撮影パラメータの設定/更新手順を示すフローチャート。 本発明の第2の実施例における撮影計画管理装置の全体構成を示すブロック図。 同実施例における撮影パラメータの設定/更新手順を示すフローチャート。
符号の説明
1…撮影計画策定部
2…CT撮影部
21…照射強度制御部
22…X線発生部
23…投影データ収集部
24…画像データ生成部
25…移動機構部
3…被曝線量算出部
4、4a…データ記憶部
41…被曝線量データ記憶部
42…スキャノグラム記憶部
42a…撮影計画用画像データ記憶部
43…画像データ記憶部
5、5a…累積被曝線量算出部
6…基準累積被曝線量データ保管部
7、7a…被曝線量比較部
8…表示データ生成部
81、81a…撮影計画用表示データ生成部
82…診断用表示データ生成部
9…表示部
10、10a…入力部
101…モード選択部
102…被検体情報入力部
103…撮影パラメータ設定/更新部
11…システム制御部
11a…制御部
100…X線CT装置
200…撮影計画管理装置

Claims (13)

  1. 被検体に対するX線CT撮影によって収集された投影データを再構成処理して画像データを生成するX線CT装置において、
    前記X線CT撮影に対する撮影パラメータの設定あるいは更新を行なう撮影パラメータ設定/更新手段と、
    前記撮影パラメータに基づいて複数の撮影領域における被曝線量を算出する被曝線量算出手段と、
    この被曝線量算出手段によって得られた過去X線CT撮影における被曝線量データを保存する被曝線量データ記憶手段と、
    この被曝線量データ記憶手段にて保存された、前記過去X線CT撮影における被曝線量データと前記被曝線量算出手段によって得られた現行X線CT撮影における被曝線量データを前記撮影領域の位置情報に基づいて加算処理し過去累積被曝線量データ及び推定累積被曝線量データを生成する累積被曝線量算出手段と、
    前記過去累積被曝線量データ及び前記推定累積被曝線量データに基づいて撮影計画用表示データを生成する表示データ生成手段と、
    前記撮影計画用表示データを表示する表示手段とを
    備えたことを特徴とするX線CT装置。
  2. 被検体に対するX線CT撮影によって収集された投影データを再構成処理して画像データを生成するX線CT装置において、
    前記X線CT撮影に対する撮影パラメータの設定あるいは更新を行なう撮影パラメータ設定/更新手段と、
    前記撮影パラメータに基づいて複数の撮影領域における被曝線量を算出する被曝線量算出手段と、
    この被曝線量算出手段によって得られた被曝線量データを前記撮影領域の位置情報に基づいて加算処理し累積被曝線量データを生成する累積被曝線量算出手段と、
    この累積被曝線量算出手段によって得られた過去X線CT撮影における過去累積被曝線量データ及び現行X線CT撮影における推定累積被曝線量データに基づいて撮影計画用表示データを生成する表示データ生成手段と、
    前記撮影計画用表示データを表示する表示手段とを
    備えたことを特徴とするX線CT装置。
  3. 被検体に対するX線CT撮影によって収集された投影データを再構成処理して画像データを生成するX線CT装置において、
    前記X線CT撮影に対する撮影パラメータの設定あるいは更新を行なう撮影パラメータ設定/更新手段と、
    前記撮影パラメータに基づいて複数の撮影領域における被曝線量を算出する被曝線量算出手段と、
    この被曝線量算出手段によって得られた被曝線量データを前記撮影領域の位置情報に基づいて加算処理し累積被曝線量データを生成する累積被曝線量算出手段と、
    この累積被曝線量算出手段によって得られた過去X線CT撮影における過去累積被曝線量データに基づいて撮影計画用表示データを生成する表示データ生成手段と、
    前記撮影計画用表示データを表示する表示手段とを
    備えたことを特徴とするX線CT装置。
  4. 前記被検体に対する撮影パラメータの設定を目的としたスキャノグラムを生成するスキャノグラム生成手段を備え、前記表示データ生成手段は、前記過去累積被曝線量データ及び前記推定累積被曝線量データを前記スキャノグラムに重畳して前記撮影計画用表示データを生成することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載したX線CT装置。
  5. 前記表示データ生成手段は、前記過去累積被曝線量データを重畳した過去X線CT撮影におけるスキャノグラムと前記推定累積被曝線量データを重畳した現行X線CT撮影におけるスキャノグラムを並列配置して前記撮影計画用表示データを生成することを特徴とする請求項4記載のX線CT装置。
  6. 前記過去累積被曝線量データと前記推定累積被曝線量データとの加算処理によって得られる総累積被曝線量データと予め設定された基準累積被曝線量データとを比較する被曝線量比較手段を備え、前記表示データ生成手段は、前記被曝線量比較手段による比較結果に基づいて前記推定累積被曝線量データにおける一部あるいは全ての領域を強調表示あるいは識別表示するための情報を付加し前記撮影計画用表示データを生成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載したX線CT装置。
  7. 前記累積被曝線量算出手段は、前記過去累積被曝線量データと前記推定累積被曝線量データを加算処理して総累積被曝線量データを生成し、前記表示データ生成手段は、前記総累積被曝線量データを用いて前記撮影計画用表示データを生成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載したX線CT装置。
  8. 前記被検体に対する撮影パラメータの設定を目的としたスキャノグラムを生成するスキャノグラム生成手段を備え、前記表示データ生成手段は、前記総累積被曝線量データを前記スキャノグラムに重畳して前記撮影計画用表示データを生成することを特徴とする請求項7記載のX線CT装置。
  9. 前記総累積被曝線量データと予め設定された基準累積被曝線量データとを比較する被曝線量比較手段を備え、前記表示データ生成手段は、前記被曝線量比較手段による比較結果に基づいて前記総累積被曝線量データにおける一部あるいは全ての領域を強調表示あるいは識別表示するための情報を付加し前記撮影計画用表示データを生成することを特徴とする請求項7記載のX線CT装置。
  10. 前記表示データ生成手段は、前記総累積被曝線量データが前記基準累積被曝線量データより大きな値を有する前記領域に対し前記情報を付加することを特徴とする請求項6又は請求項9に記載したX線CT装置。
  11. 前記撮影パラメータ設定/更新手段は、前記表示手段において表示された前記撮影計画用表示データに基づいて予め設定した撮影パラメータを更新することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載したX線CT装置。
  12. X線撮影を行なう医用画像診断装置の撮影パラメータを設定する撮影計画管理装置であって、
    前記X線撮影に対する撮影パラメータの設定あるいは更新を行なう撮影パラメータ設定/更新手段と、
    前記撮影パラメータに基づいて複数の撮影領域における被曝線量を算出する被曝線量算出手段と、
    この被曝線量算出手段によって得られた被曝線量データを撮影領域の位置情報に基づいて加算処理し累積被曝線量データを生成する累積被曝線量算出手段と、
    この累積被曝線量算出手段によって得られた過去X線撮影における過去累積被曝線量データ及び現行X線撮影における推定累積被曝線量データに基づいて撮影計画用表示データを生成する表示データ生成手段と、
    前記撮影計画用表示データを表示する表示手段とを備え、
    前記撮影パラメータ設定/更新手段は、前記表示手段において表示された前記撮影計画用表示データに基づいて予め設定した撮影パラメータを更新することを特徴とする撮影計画管理装置。
  13. 前記被検体に対する撮影パラメータの設定を目的として生成されたスキャノグラムを保存するスキャノグラム記憶手段を備え、前記表示データ生成手段は、前記過去累積被曝線量データ及び前記推定累積被曝線量データを前記スキャノグラム記憶手段から読み出した前記スキャノグラムに重畳して前記撮影計画用表示データを生成することを特徴とする請求項11記載の撮影計画管理装置。
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