JP2016034373A - X線ct装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】焦点サイズを算出すること。【解決手段】実施形態のX線CT装置は、X線管球と、部材と、X線検出器と、算出部とを備える。X線管球は、X線を曝射する。部材には、穴が形成されている。X線検出器は、部材に対してX線管球が位置する側とは反対側に設けられ、かつ、穴を通過したX線の検出データを生成する。算出部は、X線の検出データが示すX線が照射されたX線検出器の部分の大きさ、及び、X線管球と部材との距離と部材とX線検出器との距離との比に基づいて、X線管球におけるX線の焦点の焦点サイズを算出する。【選択図】図5

Description

本発明の実施形態は、X線CT(Computed Tomography)装置に関する。
従来、曝射するX線の焦点の焦点サイズを変更可能なX線CT装置がある。かかるX線CT装置は、例えば、焦点サイズを制御するための制御パラメータに基づいて、X線管球における陰極と陽極との間の電界や磁界を制御して、陰極側のフィラメントから陽極側のターゲットに向けて放出される電子ビームの太さを変更することにより焦点サイズを変更する。
しかしながら、上述したX線CT装置では、所定の大きさの焦点サイズに対応する制御パラメータに基づいてX線を曝射するようにX線管球を制御した場合であっても、X線管球の経年劣化や電子ビームが照射されることによるターゲットの熱膨張などによって、焦点サイズが所定の大きさとならない場合がある。そこで、X線管球における実際の焦点サイズを把握するために、X線CT装置において、X線管球における焦点サイズを算出する手段が構築されることが望まれる。
特開2011−24806号公報
本発明が解決しようとする課題は、焦点サイズを算出することができるX線CT装置を提供することである。
実施形態のX線CT装置は、X線管球と、部材と、X線検出器と、算出部とを備える。X線管球は、X線を曝射する。部材には、穴が形成されている。X線検出器は、部材に対してX線管球が位置する側とは反対側に設けられ、かつ、穴を通過したX線の検出データを生成する。算出部は、X線の検出データが示すX線が照射されたX線検出器の部分の大きさ、及び、X線管球と部材との距離と部材とX線検出器との距離との比に基づいて、X線管球におけるX線の焦点の焦点サイズを算出する。
図1は、第1の実施形態に係るX線CT装置の構成例を示す図である。 図2Aは、焦点サイズ及び焦点サイズの制御方法の一例を説明するための図である。 図2Bは、焦点サイズ及び焦点サイズの制御方法の一例を説明するための図である。 図3は、第1の実施形態に係るコリメータの一例を示す図である。 図4は、焦点サイズを算出する方法の一例を説明するための図である。 図5は、X線照射制御部の機能構成の一例を示す図である。 図6は、第1の実施形態に係るX線CT装置において、指定されることが可能な大焦点サイズと称される焦点サイズ、及び、小焦点サイズと称される焦点サイズの2種類の焦点サイズのそれぞれの場合における、スライス方向から見たピンホールを通過したX線の照射範囲の一例を示す図である。 図7は、第1の実施形態に係る算出部が実行する焦点サイズ算出処理の一例を説明するためのフローチャートである。 図8は、第1の実施形態に係る警告の方法の一例について説明するための図である。 図9Aは、第1の実施形態に係るX線CT装置の動作について説明するためのフロー図である。 図9Bは、第1の実施形態に係る算出部及び照射制御部が実行する焦点サイズ制御処理の一例を説明するためのフローチャートである。 図10Aは、第2の実施形態に係るコリメータについて説明するための図である。 図10Bは、第2の実施形態に係るX線CT装置の架台装置の構成例を示す図である。 図11は、第3の実施形態に係るX線CT装置の架台装置の構成例を示す図である。 図12Aは、第4の実施形態に係るコリメータについて説明するための図である。 図12Bは、焦点サイズを算出する方法の一例を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、X線CT装置の各実施形態を詳細に説明する。また、各実施形態において説明する内容は、原則として、他の実施形態においても同様に適用することができる。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態に係るX線CT装置の構成について説明する。図1は、第1の実施形態に係るX線CT装置の構成例を示す図である。図1に示すように、第1の実施形態に係るX線CT装置は、架台装置10と、寝台装置20と、コンソール装置30とを有する。
架台装置10は、被検体PにX線を照射し、被検体Pを透過したX線の検出データから投影データを生成する装置であり、X線照射制御部11と、X線発生装置12と、X線検出器13と、収集部14と、回転フレーム15と、架台駆動部16と、光学部材17と、焦点サイズ用X線検出器18とを有する。
X線照射制御部11は、高電圧発生部として、X線管球12aに高電圧を供給する装置である。X線照射制御部11は、X線管球12aに供給する管電圧や管電流を調整することで、被検体Pに対して照射されるX線量を調整する。また、X線照射制御部11は、コリメータ12cに設けられたスリット12c_1の開口度を調整することにより、被検体Pに照射するX線の照射範囲(ファン角やコーン角)を調整する。また、X線照射制御部11は、焦点サイズを制御するための制御パラメータに基づいて、X線管球12aにおける陰極と陽極との間の電界や磁界を制御して、陰極側のフィラメントから陽極側のターゲットに向けて放出される電子ビームの太さを変更することにより焦点サイズを変更する。ここで、制御パラメータには、例えば、X線管球12a内のフィラメントとターゲットとの間に設けられたグリッドに印加する電圧の値などが含まれる。
X線発生装置12は、X線を発生し、発生したX線を被検体Pへ照射する装置であり、X線管球12aと、ウェッジ12bと、コリメータ12cとを有する。
X線管球12aは、X線を曝射する。例えば、X線管球12aは、X線照射制御部11により供給される高電圧により被検体Pに曝射するX線ビームを発生する真空管である。X線管球12aは、ファン角及びコーン角を持って広がるX線ビームを発生する。X線管球12aは、回転フレーム15の回転にともない、X線ビームを被検体Pに対して曝射する。
X線管球12aは、X線照射制御部11の制御により、フル再構成用に被検体Pの全周囲でX線を連続曝射したり、ハーフ再構成用にハーフ再構成可能な曝射範囲(180度+ファン角)でX線を連続曝射したりすることが可能である。また、X線管球12aは、X線照射制御部11の制御により、曝射するX線の強度を変調する。例えば、X線管球12aは、X線照射制御部11の制御により、特定のX線照射方向では、曝射するX線の強度を強くし、特定のX線照射方向以外の範囲では、曝射するX線の強度を弱くすることができる。なお、X線照射方向は、ビュー(view)とも呼ばれる。
ウェッジ12bは、X線管球12aから曝射されたX線のX線量を調節するためのX線フィルタである。コリメータ12cには、X線照射制御部11の制御により、ウェッジ12bによってX線量が調節されたX線の照射範囲を絞り込むためのスリットが形成されている。
回転フレーム15は、X線管球12aを有するX線発生装置12とX線検出器13とを被検体Pの周囲で回転可能に支持する。回転フレーム15は、X線発生装置12とX線検出器13とを被検体Pを挟んで対向するように支持する。回転フレーム15は、架台駆動部16によって被検体Pを中心した円軌道にて高速に回転する円環状のフレームである。
架台駆動部16は、回転フレーム15を回転駆動させることによって、被検体Pを中心とした円軌道上でX線発生装置12とX線検出器13とを旋回させる装置である。
X線検出器13は、X線管球12aから曝射され被検体Pを透過したX線を検出する。例えば、X線検出器13は、2次元状に配列されたX線検出素子により、X線管球12aから曝射されて被検体Pを透過したX線を検出する。図1に示すX線検出器13は、被検体Pを透過したX線の線量分布を示すX線線量分布データを出力する2次元アレイ型検出器(面検出器)である。X線検出器13には、チャンネル方向(図1に示すY軸方向)に配列された複数のX線検出素子(検出素子列)が、被検体Pの体軸方向(図1に示すZ軸方向、スライス方向)に沿って複数列配列される。例えば、X線検出器13は、被検体Pの体軸方向に沿って320列に配列された検出素子列を有し、被検体Pを透過したX線線量分布データを広範囲に検出する。X線検出器13は、例えば、積分型の検出器である。
収集部14は、DAS(data acquisition system)であり、X線検出器13により検出されたX線の検出データ(X線線量分布データ)を収集し、投影データを生成する。例えば、収集部14は、X線検出器13により検出されたX線線量分布データを収集し、収集したX線線量分布データに対して、増幅処理やA/D変換処理等を行なって投影データを生成し、生成した投影データを後述するコンソール装置30の前処理部34に送信する。
光学部材17及び焦点サイズ用X線検出器18については後述する。
寝台装置20は、被検体Pを載せる装置であり、図1に示すように、天板22と、寝台駆動装置21とを有する。天板22は、被検体Pが載置される板である。寝台駆動装置21は、後述するスキャン制御部33の制御のもと、天板22をZ軸方向へ移動することにより、被検体Pを回転フレーム15内(撮影空間内)に移動させる。
架台装置10は、例えば、天板22を移動させながら回転フレーム15を回転させて被検体Pをらせん状にスキャンするヘリカルスキャンを実行する。
コンソール装置30は、操作者によるX線CT装置の操作を受け付けるとともに、架台装置10によって生成された投影データからCT画像データを再構成する装置であり、入力装置31と、表示装置32と、スキャン制御部33と、前処理部34と、生データ記憶部35と、画像再構成部36と、画像記憶部37と、制御部38とを有する。
入力装置31は、X線CT装置を操作する医師や技師などの操作者が各種指示や各種設定の入力に用いるマウスやキーボード、ボタン、ペダル(フットスイッチ)等を有し、操作者から受け付けた指示や設定の情報を、制御部38に転送する。
表示装置32は、操作者が参照するモニタであり、制御部38による制御のもと、CT画像データを表示したり、入力装置31を介して操作者から各種指示や各種設定等を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を表示したりする。例えば、操作者は、検査情報登録用のGUIに、天板22に載置された被検体Pの撮影時における体位等の検査情報を、入力装置31を用いて入力する。
スキャン制御部33は、制御部38の制御のもと、X線照射制御部11、架台駆動部16、収集部14及び寝台駆動装置21の動作を制御する。これにより、スキャン制御部33は、架台装置10における被検体PのX線スキャン処理、投影データ群の生成処理及び投影データ群に対するデータ処理を制御する。
前処理部34は、収集部14から送信された投影データに対して、対数変換処理と、オフセット補正、感度補正及びビームハードニング補正等の補正処理とを行って、補正済みの投影データを生成する。例えば、前処理部34は、補正データを用いてチャンネル間の感度補正を行う感度補正処理を投影データに対して行って、補正済みの投影データを生成する。以下、前処理部34が生成する補正済みの投影データを生データと記載する。そして、前処理部34は、生データを生データ記憶部35に格納する。
生データ記憶部35は、前処理部34により生成された生データを記憶する。
画像再構成部36は、生データ記憶部35に記憶された生データから各種画像を生成し、生成した画像を画像記憶部37に格納する。例えば、画像再構成部36は、生データを逆投影処理(例えば、FBP(Filtered Back Projection)法による逆投影処理)することでCT画像を再構成し、再構成したCT画像を画像記憶部37に格納する。
画像記憶部37は、画像再構成部36が生成した各種画像を記憶する。例えば、画像記憶部37は、CT画像を記憶する。
制御部38は、架台装置10、寝台装置20及びコンソール装置30の動作を制御することによって、X線CT装置の全体制御を行う。具体的には、制御部38は、スキャン制御部33を制御することで、架台装置10で行なわれるスキャン(CTスキャン)を制御する。また、制御部38は、前処理部34や、画像再構成部36を制御することで、コンソール装置30における画像再構成処理を制御する。また、制御部38は、画像記憶部37が記憶する各種画像を、表示装置32に表示するように制御する。
なお、上述した生データ記憶部35や画像記憶部37は、RAM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスクなどで実現することができる。また、上述したスキャン制御部33や、前処理部34、画像再構成部36、及び制御部38は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)などの電子回路で実現することができる。
以上、第1の実施形態に係るX線CT装置の全体構成について説明した。かかる構成のもと、第1の実施形態に係るX線CT装置は、以下に説明する処理をX線照射制御部11が行うことで、X線管球12aにおける焦点サイズを算出する。
ここで、まず、焦点サイズ及び焦点サイズの制御方法の一例について説明する。図2A及び図2Bは、焦点サイズ及び焦点サイズの制御方法の一例を説明するための図である。図2Aは、本実施形態に係るX線管球12aの構成例を示す。図2Aに示すように、X線管球12aは、陰極のフィラメント12a_1と、陽極のターゲット12a_2と、集束筒12a_3と、グリッド12a_4とを有する。
フィラメント12a_1は、フィラメント電流が流れることにより熱電子をターゲット12a_2に向けて放射する。かかる熱電子の束は、電子ビームとも称される。集束筒12a_3は、発生した熱電子の広がりを抑えるためのものであり、集束カップとも称される。
ターゲット12a_2は、熱電子の進行方向に対し、所定の角度、例えば、12°以上20°以下の角度に設定されている。この熱電子の進行方向に対する角度のことをターゲットアングルと称する。ターゲット12a_2は、フィラメント12a_1から放射された熱電子が衝突するとX線を発生する。ターゲット12a_2上で発生したX線の束12a_5は、ターゲットアングルに応じた方向に照射される。このとき、図2Bの例に示すように、X線の焦点には、フィラメント12a_1側から見た実焦点、及び、X線の束12a_5側から見た実効焦点の2種類の焦点が存在する。本実施形態では、焦点サイズとは、実効焦点のサイズを指す。
また、グリッド12a_4は、グリッド12a_4に印加される電圧の大きさに応じた大きさの磁界を所定の方向に発生させて、電子ビームの厚さ(ビーム径)を制御する。これにより、グリッド12a_4は、焦点サイズを制御する。グリッド12a_4に印加される電圧の大きさは、X線照射制御部11により制御される。上述したような方法によって、X線管球12aにおける焦点サイズが制御される。なお、焦点サイズを、他の方法によっても変更することができる。例えば、X線照射制御部11は、電子ビームの周囲に配置された収束用コイルにより発生する磁界の大きさを制御することにより焦点サイズを制御することもできる。
図3は、第1の実施形態に係るコリメータ12cの一例を示す図である。図3の例に示すように、コリメータ12cは、スリット12c_1と、スリット12c_2が形成されている。スリット12c_1およびスリット12c_2は、ウェッジ12bによってX線量が調節されたX線の照射範囲を絞り込むためのものである。スリット12c_1を通過したX線は、X線検出器13に照射される。スリット12c_1の開口部分の大きさは、X線照射制御部11により制御される。また、スリット12c_2を通過したX線は、図1及び図4に示すように、光学部材17に照射される。すなわち、スリット12c_2を通過したX線は、被検体Pに照射されない。したがって、スリット12c_1を通過したX線によるスキャンと、スリット12c_2を通過したX線の検出データを用いた焦点サイズの算出とは、同時に行うことが可能となる。
光学部材17は、スリット12c_1を通過したX線の照射範囲の外側に設けられている。例えば、光学部材17は、図1に示すように、チャンネル方向において、スリット12c_1を通過したX線の照射範囲の外側に設けられている。図4は、焦点サイズを算出する方法の一例を説明するための図である。図4に示すように、光学部材17には、ピンホール17aが形成されている。ピンホール17aの直径は、例えば、焦点サイズ用X線検出器18上で本影がほとんど発生しないような微小な大きさである。例えば、ピンホール17aの直径は、本実施形態に係るX線CT装置において設定可能などの焦点サイズの大きさよりも小さい。例えば、ピンホール17aの直径は、針孔程度である。ピンホール17aを通過したX線は、焦点サイズ用X線検出器18に照射される。例えば、図4の例に示すように、ピンホール17aを通過したX線は、焦点サイズ用X線検出器18の部分18aに照射される。なお、ピンホール17aは、穴の一例である。また、光学部材17は、単に、部材とも称される。
焦点サイズ用X線検出器18は、ピンホール17aを通過したX線が照射される位置に設けられている。また、焦点サイズ用X線検出器18は、光学部材17に対してX線管球12aが位置する側とは反対側に設けられている。焦点サイズ用X線検出器18は、ピンホール17aを通過したX線を検出する。例えば、焦点サイズ用X線検出器18には、X線検出素子が2次元状に配列されており、このX線検出素子により、X線を検出する。図4に示す焦点サイズ用X線検出器18は、ピンホール17aを通過したX線の線量分布を示すX線線量分布データ(X線の検出データ)を出力する2次元アレイ型検出器である。焦点サイズ用X線検出器18には、チャンネル方向に配列された複数のX線検出素子(検出素子列)が、スライス方向に沿って複数列配列される。焦点サイズ用X線検出器18は、例えば、積分型の検出器である。なお、複数のX線検出素子の出力分布、すなわち、複数のX線検出素子により検出されたX線の線量の分布のことをX線プロファイルと称する。
図5は、X線照射制御部11の機能構成の一例を示す図である。図5の例に示すように、X線照射制御部11は、算出部11aと、照射制御部11bと、記録部11cと、警告部11dと、メモリ11eとを有する。
メモリ11eには、対応テーブル11fが記憶されている。対応テーブル11fの各レコードには、制御パラメータと焦点サイズとが対応付けられて登録されている。また、各レコードの制御パラメータは、記録部11cにより更新される場合がある。
算出部11aは、焦点サイズ算出処理を実行することにより焦点サイズを算出する。このような焦点サイズ算出処理は、例えば、後述の焦点サイズ制御処理において行われる。後述の焦点サイズ制御処理では、算出部11aは、X線CT装置がスキャンを行っている間、所定時間間隔で焦点サイズ算出処理を実行する。
ここで、図6及び図7を用いて、算出部11aにより実行される焦点サイズ算出処理の一例について説明する。図6は、第1の実施形態に係るX線CT装置において設定可能な大焦点サイズと称される焦点サイズ、及び、小焦点サイズと称される焦点サイズの2種類の焦点サイズのそれぞれの場合における、スライス方向から見たピンホール17aを通過したX線の照射範囲の一例を示す図である。図7は、第1の実施形態に係る算出部11aが実行する焦点サイズ算出処理の一例を説明するためのフローチャートである。なお、小焦点サイズは、大焦点サイズと比較して、小さい。
図6の例において、実線で示す照射範囲は、焦点サイズが小焦点サイズである場合におけるピンホール17aを通過したX線の照射範囲である。また、破線で示す照射範囲は、焦点サイズが大焦点サイズである場合におけるピンホール17aを通過したX線の照射範囲である。
算出部11aは、焦点サイズ用X線検出器18により出力されたX線線量分布データ(X線プロファイルデータ)が示すX線が照射された焦点サイズ用X線検出器18の部分18aの大きさ、及び、X線管球12aと光学部材17との距離Aと光学部材17と焦点サイズ用X線検出器18との距離Bとの比(A/B)に基づいて、X線管球12aにおけるX線の焦点の焦点サイズを算出する。
例えば、図7に示すように、算出部11aは、まず、X線プロファイルデータが示す2次元のX線の線量分布に基づいて、焦点サイズ用X線検出器18に配列された複数のX線検出素子の中から、所定値(例えば0)より大きいX線線量を出力するX線検出素子を特定する(ステップS101)。ここで、このようにして特定されたX線検出素子によって形成される焦点サイズ用X線検出器18上の部分は、X線が照射された部分18aである。
そして、算出部11aは、部分18aのチャンネル方向の中心、及び、部分18aのスライス方向の中心を特定する(ステップS102)。
そして、算出部11aは、特定したチャンネル方向の中心、及び、特定したスライス方向の中心から、処理対象となるX線検出素子を特定する(ステップS103)。例えば、ステップS103では、算出部11aは、特定したチャンネル方向の中心の部分に位置するX線検出素子に加えて、特定したチャンネル方向の中心の部分に位置するX線検出素子からチャンネル方向において前後所定数α個のX線検出素子を処理対象の第1の候補のX線検出素子として特定する。また、算出部11aは、特定したスライス方向の中心の部分に位置するX線検出素子に加えて、特定したスライス方向の中心の部分に位置するX線検出素子からスライス方向において前後所定数β個のX線検出素子を処理対象の第2の候補のX線検出素子として特定する。そして、算出部11aは、処理対象の第1の候補及び第2の候補の両候補に含まれているX線検出素子を処理対象のX線検出素子として特定する。なお、所定数α及び所定数βは、例えば、本実施形態に係るX線CT装置において、指定されることが可能な焦点サイズのうち、最も大きい焦点サイズの大きさに基づいて定めることができる。
そして、算出部11aは、処理対象のX線検出素子に対して、チャンネル方向に配列された複数のX線検出素子が出力するX線の線量の平均値を、スライス方向ごとに、算出する。これにより、算出部11aは、チャンネル方向の平均的なX線の線量分布(X線線量分布)を算出する(ステップS104)。例えば、図6に示すように、算出部11aは、焦点サイズが小焦点サイズである場合には、チャンネル方向の平均的なX線の線量分布40aを算出する。また、算出部11aは、焦点サイズが大焦点サイズである場合には、チャンネル方向の平均的なX線の線量分布40bを算出する。なお、図6の例のX線線量分布の部分における縦軸の大きさは、X線の線量の大きさを示す。すなわち、図6の例のX線線量分布の部分は、各検出素子が検出したX線の線量の大きさを示す。
そして、算出部11aは、算出したX線の線量分布の半値全幅(FWHM(Full Width at half maximum))を算出する(ステップS105)。例えば、図6に示すように、算出部11aは、ステップS104で、X線の線量分布40aを算出した場合には、X線の線量分布40aの半値全幅41aを算出する。また、算出部11aは、ステップS104で、X線の線量分布40bを算出した場合には、X線の線量分布40bの半値全幅41bを算出する。なお、ステップS105において、算出部11aが算出する半値全幅は、焦点サイズ用X線検出器18上の半値全幅分の実際の長さではなく、X線検出素子が何個分かを示す値である。また、ステップS105で、算出部11aが、上述したような方法で、チャンネル方向におけるX線の照射範囲を算出する場合について例示したが、算出部11aは、他の方法でも、チャンネル方向におけるX線の照射範囲を算出することができる。
そして、算出部11aは、算出した半値全幅を、焦点サイズ用X線検出器18上の半値全幅分の実際の長さに換算する(ステップS106)。例えば、算出部11aは、算出した半値全幅に、隣接するX線検出素子間の距離である画素ピッチを乗じた値(半値全幅×画素ピッチ)を、実際の長さとして算出する。
そして、算出部11aは、ステップS106で算出した実際の長さに、距離Aと距離Bとの比(A/B)を乗じた値(実際の長さ×(A/B))を、焦点の一辺の長さとして算出する(ステップS107)。なお、ステップS107で算出された一辺の長さは、焦点を四角形の形状と見なした場合において、チャンネル方向の一辺の長さである。上述したような方法で、算出部11aは、チャンネル方向の焦点サイズを算出する。
そして、算出部11aは、同様の方法で、焦点のスライス方向の一辺の長さを算出する。例えば、図7に示すように、算出部11aは、処理対象のX線検出素子に対して、スライス方向に配列された複数のX線検出素子が出力するX線の線量の平均値を、チャンネル方向ごとに、算出する。これにより、算出部11aは、スライス方向の平均的なX線の線量分布を算出する(ステップS108)。
そして、算出部11aは、ステップS108で算出したX線の線量分布の半値全幅を算出する(ステップS109)。
そして、算出部11aは、算出した半値全幅を、焦点サイズ用X線検出器18上の半値全幅分の実際の長さに換算する(ステップS110)。
そして、算出部11aは、ステップS110で算出した実際の長さに、距離Aと距離Bとの比(A/B)を乗じた値(実際の長さ×(A/B))を、焦点の一辺の長さとして算出し(ステップS111)、焦点サイズ算出処理を終了する。なお、ステップS111で算出された一辺の長さは、焦点を四角形の形状と見なした場合において、スライス方向の一辺の長さである。
算出部11aは、上述した焦点サイズ算出処理を実行することにより、焦点サイズとして、チャンネル方向の一辺の長さ、及び、スライス方向の一辺の長さを算出する。なお、算出部11aは、焦点サイズ算出処理において、ステップS108〜S111の処理を行った後に、ステップS104〜S107の処理を行うこともできる。これにより、算出部11aは、スライス方向の一辺の長さを算出した後に、チャンネル方向の一辺の長さを算出することもできる。
図5の説明に戻り、照射制御部11bは、算出部11aにより焦点サイズが算出されるたびに、算出された焦点サイズが指定された焦点サイズの許容範囲内でないときには、現時点での制御パラメータを変更し、変更後の新たな制御パラメータでX線を照射するようにX線管球12aを制御する。
例えば、照射制御部11bは、スキャン制御部33により焦点サイズが指定されると、対応テーブル11fを参照し、指定された焦点サイズに対応する制御パラメータを取得する。そして、照射制御部11bは、取得した制御パラメータを用いて、X線管球12aにおける陰極と陽極との間の電界や磁界を制御して、陰極側のフィラメント12a_1から陽極側のターゲット12a_2に向けて放出される電子ビームの太さを制御する。これにより、照射制御部11bは、焦点サイズを指定された焦点サイズとなるように制御する。
しかしながら、X線管球12aの経年劣化や、電子ビームが照射されることによるターゲット12a_2の熱膨張などによって、X線管球12aにおける焦点サイズが指定された焦点サイズとならない場合がある。そこで、照射制御部11bは、算出部11aにより焦点サイズが算出されるたびに、算出された焦点サイズが指定された焦点サイズの許容範囲内であるか否かを判定する。
そして、照射制御部11bは、算出された焦点サイズが指定された焦点サイズの許容範囲内でない場合には、現時点での制御パラメータを変更する。例えば、照射制御部11bは、算出された焦点サイズと指定された焦点サイズとのずれの大きさに応じて、現時点での制御パラメータを変更する。そして、照射制御部11bは、変更後の新たな制御パラメータを用いて、X線管球12aにおける陰極と陽極との間の電界や磁界を制御して、陰極側のフィラメント12a_1から陽極側のターゲット12a_2に向けて放出される電子ビームの太さを制御する。これにより、X線管球12aにおける焦点サイズは、新たな制御パラメータに基づいたものとなる。このようにして、照射制御部11bは、X線管球12aにおける焦点サイズを指定された焦点サイズに近づけるようなフィードバック制御を行う。
記録部11cは、算出部11aにより算出された焦点サイズが、指定された焦点サイズの許容範囲内である場合には、現時点での制御パラメータを記録する。
例えば、記録部11cは、算出された焦点サイズが指定された焦点サイズの許容範囲内であると照射制御部11bにより判定されると、対応テーブル11fの全レコードの中から、指定された焦点サイズが登録されたレコードを特定する。そして、記録部11cは、特定したレコードに登録された制御パラメータを、現時点での制御パラメータに更新することにより、現時点での制御パラメータを指定された焦点サイズに対応付けて記録する。これにより、記録部11cは、X線管球12aにおける焦点サイズを指定された焦点サイズにすることが可能な制御パラメータを対応テーブル11fに記録することができる。
警告部11dは、算出部11aにより算出された焦点サイズが、指定された焦点サイズの許容範囲内でない場合には、ユーザに対して警告を行う。
例えば、警告部11dは、算出された焦点サイズが指定された焦点サイズの許容範囲内でないと照射制御部11bにより判定されると、「指定された焦点サイズに対応する制御パラメータでX線照射を行ったところ、指定された焦点サイズと実際の焦点サイズとが大幅に異なりました。」という警告メッセージを表示装置32に表示させる指示を制御部38に送信する。これにより、制御部38は、上述の警告メッセージを表示するように表示装置32を制御する。この結果、図8に示すように、表示装置32は、「指定された焦点サイズに対応する制御パラメータでX線照射を行ったところ、指定された焦点サイズと実際の焦点サイズとが大幅に異なりました。」という警告メッセージを表示する。
次に、第1の実施形態に係るX線CT装置の動作について、図9Aのフロー図を用いて説明する。
ステップS201において、検査を開始すると、制御部38は、スキャン計画生成用の入力画面を表示するように表示装置32を制御する。
ステップS202において、操作者は、表示装置32に表示されたスキャン計画生成用の入力画面を参照し、入力装置31を介して入力画面にスキャン計画を生成するための指示を入力する。制御部38は、入力装置31を介して入力された操作者の指示に従って、スキャン計画を生成する。制御部38は、生成したスキャン計画を、スキャン制御部33に通知する。
ステップS203において、操作者は、寝台装置20の天板22に載るように被検体Pを促す。操作者は、被検体Pをスキャン開始位置に移動させるように、入力装置31に指示を入力する。制御部38は、入力装置31を介して入力された操作者の指示に従って、寝台装置20の動作を制御する。寝台装置20は、制御部38の制御に従って、被検体Pの位置をスキャン開始位置に移動させる。寝台装置20の動作によって被検体Pがスキャン開始位置に移動すると、操作者は、スキャン開始の指示を入力装置31に入力する。
ステップS204では、スキャン計画に基づくスキャンが開始される。ステップS204において、入力装置31を介して操作者のスキャン開始の指示が入力されると、制御部38は、スキャン開始の旨をスキャン制御部33に通知する。スキャン制御部33は、制御部38からスキャン開始の旨が通知されると、X線照射制御部11、収集部14、架台駆動部16、寝台駆動装置21に各種の指示を与える。例えば、スキャン制御部33は、制御部38から通知されたスキャン計画に基づくタイミングと強度でX線の照射を開始し、スキャン計画に基づくタイミングでX線の照射を停止するように、X線照射制御部11に指示する。ここで、スキャン制御部33は、X線管球12aにおける焦点サイズがスキャン計画に基づく焦点サイズとなるように、スキャン計画に基づく焦点サイズを指定し、指定した焦点サイズをX線照射制御部11に通知する。また、スキャン制御部33は、スキャン計画に基づくタイミングで、投影データを前処理部34に送信するように、収集部14に指示する。また、スキャン制御部33は、スキャン計画に基づくタイミングで回転フレーム15の回転を開始し、スキャン計画に基づくタイミングで回転フレーム15の回転を停止するように、架台駆動部16を指示する。また、スキャン制御部33は、スキャン計画に基づくタイミングと速度で、寝台装置20が、寝台装置20に載置された被検体PのZ軸方向への移動を開始し、スキャン計画に基づくタイミングで、寝台装置20が、Z軸方向への移動を停止するように寝台駆動装置21に指示する。
スキャン制御部33により指示が与えられると、X線照射制御部11、収集部14、架台駆動部16及び寝台駆動装置21のそれぞれは、スキャン制御部33の指示に基づく動作を行う。
X線照射制御部11は、スキャン制御部33の指示に基づいて、スキャン計画に基づくタイミングと強度でX線の照射を開始し、スキャン計画に基づくタイミングでX線の照射を停止するように、X線管球12aを制御する。これにより、X線管球12aは、スキャン計画に基づくタイミングと強度でX線の照射を開始し、スキャン計画に基づくタイミングでX線の照射を停止する。
また、X線照射制御部11の照射制御部11bは、スキャン制御部33により指定された焦点サイズに対応する制御パラメータを用いて、X線管球12aにおける陰極と陽極との間の電界や磁界を制御して、陰極側のフィラメント12a_1から陽極側のターゲット12a_2に向けて放出される電子ビームの太さを制御する。これにより、照射制御部11bは、焦点サイズを指定された焦点サイズとなるように制御する。
架台駆動部16は、スキャン制御部33の指示に基づいて、スキャン計画に基づくタイミングで回転を開始するように回転フレーム15を制御し、スキャン計画に基づくタイミングで停止するように回転フレーム15を制御する。これにより、回転フレーム15は、スキャン計画に基づくタイミングで回転を開始し、スキャン計画に基づくタイミングで停止する。
寝台駆動装置21は、スキャン制御部33の指示に基づいて、スキャン計画に基づくタイミングと速度で、Z軸方向への移動を開始し、スキャン計画に基づくタイミングで、Z軸方向への移動を停止するように、寝台装置20を制御する。これにより、寝台装置20は、スキャン計画に基づくタイミングと速度で、Z軸方向への移動を開始し、スキャン計画に基づくタイミングで、Z軸方向への移動を停止する。
収集部14は、スキャン制御部33の指示に基づいて、スキャン計画に基づくタイミングで、投影データを前処理部34に送信する。ここで、前処理部34は、制御部38の制御のもと、収集部14から送信された投影データに対して、対数変換処理と、オフセット補正、感度補正及びビームハードニング補正等の補正処理とを行なって、生データを生成する。前処理部34は、制御部38の制御のもと、生データを生データ記憶部35に格納する。画像再構成部36は、制御部38の制御のもと、生データを逆投影処理することでCT画像を再構成し、再構成したCT画像を画像記憶部37に格納する。
ステップS204においてCTスキャンが開始されると、ステップS205において、算出部11aは、焦点サイズ制御処理が行われるタイミングであるか否かを判定する。例えば、焦点サイズ制御処理は、所定時間間隔(例えば、10秒間隔)で実行されるので、算出部11aは、現在の時間が、この焦点サイズ制御処理を実行するタイミングであるか否かを判定する。算出部11aは、焦点サイズ制御処理が行われるタイミングでないと判定した場合(ステップS205;No)には、ステップS207に移行する。
算出部11aが、焦点サイズ制御処理が行われるタイミングであると判定した場合(ステップS205;Yes)には、ステップS206において、算出部11a及び照射制御部11bは、焦点サイズ制御処理を実行する。
図9Bは、第1の実施形態に係る算出部11a及び照射制御部11bが実行する焦点サイズ制御処理の一例を説明するためのフローチャートである。図9Bに示すように、ステップS301において、算出部11aは、先の図7にフローチャートを示した焦点サイズ算出処理を実行して、X線管球12aにおける焦点サイズを算出する。
ステップS302において、照射制御部11bは、算出された焦点サイズが指定された焦点サイズの許容範囲内であるか否かを判定する。照射制御部11bは、算出された焦点サイズが指定された焦点サイズの許容範囲内であると判定した場合(ステップS302;Yes)には、処理結果を内部メモリに格納し、リターンする。
一方、照射制御部11bは、算出された焦点サイズが指定された焦点サイズの許容範囲内でないと判定した場合(ステップS302;No)には、上述したように、X線管球12aにおける焦点サイズを指定された焦点サイズに近づけるようなフィードバック制御を行う(ステップS303)。そして、照射制御部11bは、処理結果を内部メモリに格納し、リターンする。
図9Aに戻り、スキャン制御部33は、ステップS202で生成されたスキャン計画に基づくスキャンが終了したか否かを判定する(ステップS207)。スキャン制御部33は、スキャン計画に基づくスキャンが終了していないと判定した場合(ステップS207;No)には、ステップS205に戻る。
一方、スキャン制御部33は、スキャン計画に基づくスキャンが終了したと判定した場合(ステップS207;Yes)には、ステップS208において、スキャン計画に基づくスキャンが終了される。ステップS208において、X線照射制御部11、架台駆動部16及び寝台駆動装置21のそれぞれは、ステップS204におけるスキャン制御部33の指示に基づく動作を行う。
X線照射制御部11は、スキャン制御部33の指示に基づいて、スキャン計画に基づくタイミングでX線の照射を停止するように、X線管球12aを制御する。これにより、X線管球12aは、スキャン計画に基づくタイミングでX線の照射を停止する。
架台駆動部16は、スキャン制御部33の指示に基づいて、スキャン計画に基づくタイミングで停止するように回転フレーム15を制御する。これにより、回転フレーム15は、スキャン計画に基づくタイミングで停止する。
寝台駆動装置21は、スキャン制御部33の指示に基づいて、スキャン計画に基づくタイミングで、Z軸方向への移動を停止するように、寝台装置20を制御する。これにより、寝台装置20は、スキャン計画に基づくタイミングで、Z軸方向への移動を停止する。
ステップS209において、制御部38は、別のCTスキャンを実施するか否かの選択画面を表示するように表示装置32を制御する。操作者は、別のCTスキャンを実施する場合、入力装置31を介して別のCTスキャンを実施するための選択肢を選択する。この場合(ステップS209;Yes)、制御部38は、スキャン計画生成用の入力画面を表示するように表示装置32を制御し、ステップS202に移行する。
一方、操作者は、別のCTスキャンを実施しない場合、入力装置31を介して別のスキャンを実施しないことを示す選択肢を選択する。この場合(ステップS209;No)、検査が終了する。
以上、第1の実施形態に係るX線CT装置について説明した。上述したように、第1の実施形態に係るX線CT装置によれば、焦点サイズを算出することができる。
また、第1の実施形態に係るX線CT装置は、X線管球12aにおける焦点サイズを指定された焦点サイズに近づけるようなフィードバック制御を行う。したがって、第1の実施形態に係るX線CT装置によれば、自動的に、焦点サイズを指定された焦点サイズに近づけることができる。
また、第1の実施形態に係るX線CT装置は、算出部11aにより算出された焦点サイズが、指定された焦点サイズの許容範囲内である場合には、現時点での制御パラメータを記録する。よって、第1の実施形態に係るX線CT装置は、X線管球12aにおける焦点サイズを指定された焦点サイズにすることが可能な制御パラメータを記録する。したがって、第1の実施形態に係るX線CT装置によれば、焦点サイズの指定があった場合に、指定された焦点サイズに対応する制御パラメータが記録されている場合には、記録された制御パラメータを用いて、迅速に、X線管球12aにおける焦点サイズを指定された焦点サイズにすることができる。
また、第1の実施形態に係るX線CT装置は、算出部11aにより算出された焦点サイズが、指定された焦点サイズの許容範囲内でない場合には、操作者に対して警告を行う。したがって、第1の実施形態に係るX線CT装置によれば、X線管球12aに経年劣化が生じていることや、電子ビームが照射されることによるターゲット12a_2の熱膨張などの異常が発生していることを把握させることができる。
なお、第1の実施形態において、X線CT装置が備える焦点サイズ用X線検出器18が積分型である場合を例示したが、焦点サイズ用X線検出器18は、他の種類のX線検出器も採用できる。例えば、焦点サイズ用X線検出器18は、フォトンカウンティング方式の検出器であってもよい。
また、第1の実施形態に係るX線CT装置は、上述の焦点サイズ制御処理を、操作者の指示により実行することもできる。例えば、操作者は、X線CT装置の定期点検を行う場合などに、焦点サイズ制御処理を実行する指示を入力装置31に入力する。焦点サイズ制御処理を実行する指示が入力装置31から制御部38に転送されると、算出部11a及び照射制御部11bは、制御部38による制御を受けたスキャン制御部33による制御のもと、焦点サイズ制御処理を実行する。なお、X線CT装置は、操作者の指示により焦点サイズ制御処理を実行する場合には、X線CT装置において設定可能な複数の焦点サイズ(例えば、大焦点サイズ及び小焦点サイズ)のそれぞれを指定し、指定した焦点サイズのそれぞれについて対応する制御パラメータを記録する。
また、第1の実施形態に係るX線CT装置は、上述の焦点サイズ制御処理を、ウォームアップ時に実行することもできる。X線CT装置は、ウォームアップ時に実行する焦点サイズ制御処理では、設定可能な複数の焦点サイズの中から、ユーザによって指定された特定の焦点サイズのみ指定して、X線管球12aにおける焦点サイズが、指定された特定の焦点サイズとなるような場合の制御パラメータを記録する。したがって、X線CT装置は、ウォームアップ時に、ユーザによって指定された必要な焦点サイズのみ、対応する制御パラメータを記録する。これにより、ウォームアップ時に焦点サイズ制御処理にかかる時間を短縮することができる。
(第2の実施形態)
なお、上述した第1の実施形態では、光学部材17が、チャンネル方向において、スリット12c_1を通過したX線の照射範囲の外側に設けられている場合について説明した。しかしながら、光学部材17を、スライス方向において、スリット12c_1を通過したX線の照射範囲の外側に設けてもよい。そこで、このような実施形態を第2の実施形態として、図10A及び図10Bを用いて説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
図10Aは、第2の実施形態に係るコリメータ12cについて説明するための図である。図10Aに示すように、第2の実施形態に係るコリメータ12cは、第1の実施形態に係るコリメータ12cと比較すると、スリット12c_2に代えて、スライス方向にスリット12c_3が形成されている点が異なる。
図10Bは、第2の実施形態に係るX線CT装置の架台装置10の構成例を示す図である。図10Bに示すように、第2の実施形態に係る光学部材17は、スライス方向において、スリット12c_1を通過したX線の照射範囲の外側に設けられている。そして、スリット12c_3を通過したX線は、図10Bに示すように、第2の実施形態に係る光学部材17に照射される。すなわち、スリット12c_3を通過したX線は、被検体Pに照射されない。したがって、スリット12c_1を通過して被検体Pを透過したX線の検出データを用いたスキャンと、スリット12c_3を通過したX線の検出データを用いた焦点サイズの算出とは、同時に行うことが可能となる。
また、第2の実施形態に係る焦点サイズ用X線検出器18は、被検体PよりもX線管球12a側に設けられている。これにより、スキャン中に、被検体Pと焦点サイズ用X線検出器18とが接触することを抑制することができる。
(第3の実施形態)
なお、上述した第1の実施形態及び第2の実施形態では、光学部材17が、スリット12c_1を通過したX線の照射範囲の外側に設けられている場合について説明した。しかしながら、光学部材17を、スリット12c_1を通過したX線の照射範囲の内側に設けてもよい。そこで、このような実施形態を第3の実施形態として、図11を用いて説明する。なお、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
図11は、第3の実施形態に係るX線CT装置の架台装置10の構成例を示す図である。図11に示すように、第3の実施形態に係る架台装置10では、光学部材17が、スリット12c_1を通過したX線の照射範囲の内側に設けられている。すなわち、光学部材17には、スリット12c_1を通過したX線が照射される。また、第3の実施形態に係る架台装置10は、ピンホール駆動部17bを有する。ピンホール駆動部17bは、スキャン制御部33の制御のもと、光学部材17の位置を制御する。例えば、X線CT装置の定期点検を行う場合や、X線CT装置のウォームアップ時には、制御部38が、光学部材17をX線管球12aの直下に位置させるように、スキャン制御部33に指示する。かかる指示が与えられたスキャン制御部33は、光学部材17をX線管球12aの直下に位置させるように、ピンホール駆動部17bに指示する。かかる指示が与えられたピンホール駆動部17bは、光学部材17をX線管球12aの直下に位置させる。
そして、第3の実施形態では、X線管球12aの直下に位置させられた光学部材17に形成されたピンホール17aを通過したX線は、X線検出器13に照射される。そして、第3の実施形態では、X線検出器13が出力するX線の検出データを用いて、X線照射制御部11が、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様の焦点サイズ算出処理や焦点サイズ制御処理を行う。
第3の実施形態では、X線管球12aの直下に配置されたX線検出素子に対してX線が照射される。ここで、X線管球12aの直下に配置されたX線検出素子に対してX線が照射された場合に、X線検出器13上でのX線の照射領域が形成する形状を形状1とする。また、X線管球12aの直下でない位置に配置されたX線検出素子に対してX線が照射された場合に、X線検出器13上でのX線の照射領域が形成する形状を形状2とする。形状1は、形状2よりも、実効焦点の形状に類似する。そのため、第3の実施形態では、精度良く焦点サイズを算出することができる。
(第4の実施形態)
なお、上述した第1の実施形態〜第3の実施形態では、ピンホール17aを通過したX線の検出データを用いて、焦点サイズを算出する場合について説明した。しかしながら、コリメータ12cに形成されたスリットにピンホールと同様の機能をもたせて、かかるスリットを通過したX線の検出データを用いて、焦点サイズを算出することもできる。そこで、このような実施形態を第4の実施形態として、図12Aおよび図12Bを用いて説明する。なお、第1の実施形態〜第3の実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
図12Aは、第4の実施形態に係るコリメータ12cについて説明するための図である。図12Aに示すように、第4の実施形態に係るコリメータ12cは、スリット12c_4及びスリット12c_5が形成されている。なお、スリット12c_4及びスリット12c_5は、穴の一例である。
そして、第4の実施形態に係る算出部11aが、図12Bに示すように、スリット12c_4を通過したX線の検出データを用いて、第1の実施形態〜第3の実施形態と同様に、焦点をスライス方向から見たときの一辺の長さを算出する。また、第4の実施形態に係る算出部11aが、スリット12c_5を通過したX線の検出データを用いて、第1の実施形態〜第3の実施形態と同様に、焦点をチャンネル方向から見たときの一辺の長さを算出する。このようにして、第4の実施形態に係る算出部11aは、焦点サイズを算出する。
以上述べた少なくとも1つの実施形態のX線CT装置によれば、焦点サイズを算出することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
12a X線管球
17 光学部材
18 X線検出器
11a 算出部

Claims (5)

  1. X線を曝射するX線管球と、
    穴が形成された部材と、
    前記部材に対して前記X線管球が位置する側とは反対側に設けられ、かつ、前記穴を通過した前記X線の検出データを生成するX線検出器と、
    前記X線の検出データが示す前記X線が照射された前記X線検出器の部分の大きさ、及び、前記X線管球と前記部材との距離と前記部材と前記X線検出器との距離との比に基づいて、前記X線管球における前記X線の焦点の焦点サイズを算出する算出部と、
    を備えたことを特徴とするX線CT装置。
  2. 前記算出部は、CTスキャン中に、繰り返し、前記焦点サイズを算出し、
    前記算出部により焦点サイズが算出されるたびに、算出された焦点サイズに応じた制御パラメータでX線を照射するように前記X線管球を制御する照射制御部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記照射制御部は、前記算出部により焦点サイズが算出されるたびに、算出された焦点サイズが指定された焦点サイズの許容範囲内でないときには、現時点での制御パラメータを変更し、変更後の新たな制御パラメータでX線を照射するように前記X線管球を制御することを特徴とする請求項2に記載のX線CT装置。
  4. 前記算出部により算出された焦点サイズが、前記指定された焦点サイズの許容範囲内である場合には、現時点での制御パラメータを記録する記録部をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載のX線CT装置。
  5. 前記算出部により算出された前記焦点サイズが、前記指定された焦点サイズの許容範囲内でない場合には、前記操作者に対して警告を行う警告部をさらに備えることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のX線CT装置。
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