JP6034663B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置及びクロック補正方法に関する。
多くの情報機器は、内部に水晶発振子(主として音叉型水晶発振子)を備えている。この音叉型水晶発振子の発振周波数は、たとえば32.768kHzである。周波数32.768kHzの周波数は、215分周することにより1Hzの周波数となる。そのため、音叉型水晶発振子を備えた発振回路の出力クロックは、RTC(Real Time ClockまたはReal Time Counter)の動作クロックとして用いられる。
RTCは、その名の通り時刻をカウントする回路である。そのためRTCは、ひとたび動作を開始した後には電源供給が途絶えるまで動作を継続する。このように常時動作を行うため、RTCには低消費動作が要求される。
ところで、32.768kHzの周波数を持つ音叉型水晶発振子は、一般的に負の2次曲線の温度特性を持っている。詳細には、この音叉型水晶発振子は、常温(25度前後)を頂点とした負の二次特性を持つ。そして温度が−40度及び90度付近では、−100ppm(parts per million)程度の周波数偏差を持つ。たとえば周波数偏差が−100ppmである場合、その誤差は日差8.64秒に相当し、時計精度として満足できるものでは無い。そのため、高精度(一般的には±10ppm程度)の発振周波数を実現するためには、音叉型水晶発振子を内蔵した発振回路からの出力クロックを補正する必要がある。
特許文献1には、簡便な構成で時刻補正を行うRTC回路が開示されている。当該RTC回路では、基本クロック(例えば32.768kHz)を発振する発振器が備えられており、当該基本クロックを分周した分周信号を生成する。これと同時に、発振器の出力する基本クロックの周波数誤差を、基本クロックよりも高速かつ高精度な基準クロックを用いて算出する。そして、当該RTC内の補正機能付き発振器は、分周信号をクロックとし、固定値と周波数誤差を加算し、加算値のMSB(Most Significant Bit, 最上位ビット)を補正クロックとして出力する。補正クロックの生成時に、周波数誤差が累積加算され、当該累算値が上述のMSBに反映された時点でクロックの状態を変化させることにより周波数誤差を補正する。
特許文献2には、低消費電力で時刻補正を行う時刻装置が開示されている。当該時刻装置は、GPS受信機の出力する基準1PPS信号と、水晶発振器の出力する信号を基に生成した1PPS信号と、の時間差(周波数誤差)を水晶発振器が出力するクロック信号を用いて測定し、水晶発振器の誤差の補正を行っている。しかしながら当該時刻装置では、補正対象となる水晶発振器の出力するクロック信号を基に誤差を算出して補正を行っているため、補正精度が悪い。
特開2000−315121号公報 特開2009−222486号公報
上述したように、高精度(一般的には±10ppm程度)の発振周波数を実現するためには、音叉型水晶発振子を内蔵した発振回路からの出力クロックを補正する必要がある。その一方で、音叉型水晶発振子を用いたRTCには低消費動作が要求される。
発振周波数の補正時に、補正前のクロックがどの程度の周波数誤差を持つかを算出する必要がある。しかし周波数誤差を算出する場合には動作する回路が増加する。これにより消費電流が増大し、電力消費量が増加する。一方、発振周波数の補正に用いる周波数誤差の算出を長時間行わない場合、消費電流の増加を抑えることができるものの、補正精度の悪化を引き起こす。すなわち、補正精度と電力消費量との間にはトレードオフの関係がある。
特許文献1に記載のRTC回路では、補正間隔(周波数誤差の算出間隔)は一定であることが想定されている(特許文献1段落0033)。そのため、温度変化が生じた場合に電力消費量の増大または補正精度の悪化のいずれかの問題が生じてしまう。
すなわち、上述の技術では、消費電力量の増加を回避しつつ精度の良くクロック信号を補正することが出来ないという課題があった。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば半導体装置は、第1クロックの周波数誤差を用いて補正クロックを生成するとともに、第1クロックの周波数誤差に応じて第1クロックの周波数誤差を再度算出するタイミングを決定する。
前記一実施の形態によれば、必要最小限の電力消費量で精度の高い補正クロックを生成することができる。
実施の形態1にかかるMCU(半導体装置)10を搭載した電子機器(電力メータ装置)の構成を示すブロック図である。 実施の形態1にかかるMCU(半導体装置)10の構成を示すブロック図である。 実施の形態1にかかるクロック補正回路100の構成を示すブロック図である。 実施の形態1にかかるフリップフロップ114内のレジスタの構成を示す図である。 実施の形態1にかかる基本クロック(a)の周波数誤差と、補正値との関係を示す図である。 実施の形態1にかかる動作クロック生成回路110内の各回路の出力信号を示すタイミングチャートである。 実施の形態1にかかる動作クロック補正回路115の動作を示すタイミングチャートである。 実施の形態1にかかる周波数誤差算出回路150の構成を示すブロック図である。 実施の形態1にかかるカウント値(j)と基本クロック(a)の周波数誤差との関係を示す表である。 実施の形態1にかかるON/OFF制御回路160の構成を示すブロック図である。 実施の形態1にかかる期待値記憶回路1601が保持するデータを示す図である。 実施の形態1にかかる制御信号生成回路1603が保持するデータを示す図である。 音叉型水晶発振子の温度特性を示すグラフである。 実施の形態1にかかる基準発振器220の構成例を示すブロック図である。 実施の形態1にかかる基準発振器220の構成例を示すブロック図である。 実施の形態1にかかるMCU10及び基準発振器220の合計消費電流の遷移を示す図である。 実施の形態2にかかるON/OFF制御回路160の構成を示すブロック図である。 実施の形態2にかかるビット値(l)、及びON/OFF制御信号(h)がハイレベルになる間隔の一例を示す図である。 実施の形態3にかかるON/OFF制御回路160の構成を示すブロック図である。 実施の形態4にかかるON/OFF制御回路160の構成を示すブロック図である。 実施の形態5にかかるON/OFF制御回路160の構成を示すブロック図である。 実施の形態6にかかるON/OFF制御回路160の構成を示すブロック図である。 実施の形態6にかかる期待値記憶回路1601が保持するデータを示す図である。 実施の形態6にかかる前誤差記憶回路1604が記憶する値とカウント値(j)との関係を規定するデータである。 実施の形態6にかかる制御信号生成回路1603が保持するデータを示す図である。 他の実施形態にかかるMCU(半導体装置)10の構成を示すブロック図である。 他の実施形態にかかるMCU(半導体装置)10の構成を示すブロック図である。 他の実施形態にかかるMCU(半導体装置)10の構成を示すブロック図である。
<実施の形態1>
以下、適宜図面を参照して、本実施の形態にかかるMCU(半導体装置)について説明する。なお、各図において、同一符号を付した処理部は原則として同一の処理部であるものとし、適宜説明を省略する。
図1は、本実施の形態にかかるMCU(半導体装置)を搭載した電子機器の一例である電力メータ装置1の構成を示すブロック図である。
<電力メータ装置1の構成>
電力メータ装置1は、MCU(Micro Control Unit)10と、測定対象ユニット20と、測定用LSI(Large Scale Integration)30と、LCD(Liquid Crystal Display)パネル40と、EEPROM50と、各種外部インターフェイス(Card IC51、IrDA IC54、RS485 IC55、PLC modem56)と、を有する。なお、外部インターフェイスであるCard IC51は、各種のカード型デバイス(IC Card52、ESAM53)と接続可能である。
測定対象ユニット20は、内部にシャント抵抗及びCT(カレントトランス)等の電流検出センサを備える。測定用LSI30は、測定対象ユニット20内における消費電力量を測定し、測定結果をMCU10に通知する。LCDパネル40は、MCU10が算出した電力料金等を表示する。
外部インターフェイス(Card IC51、IrDA IC54、RS485 IC55、PLC modem56)は、MCU10内のUART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)321〜324と接続可能に構成され、各種の情報の入出力を行う。EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)50は、MCU10内のIIC325と接続する記憶装置である。EEPROM50は、内部に課金情報を記憶している。
ここで課金情報とは、電力量と各時間帯における課金額との関係を示す情報である。例えば、課金情報は、お昼の時間帯(6時〜20時)の1kW当たりの課金額、夜の時間帯(20時〜30時)の1kW当たりの課金額、等をテーブル形式で示す情報である。
MCU10は、上述の課金情報と、測定用LSI20が算出した電力量から課金額を算出する処理等を行う。MCU10は、クロック補正回路100と、CPU(Central Processing Unit)300と、メモリ310と、UART320〜324と、IIC325と、を有する。
クロック補正回路100は、本例ではいわゆるRTC(Real Time Clock)として動作する回路であり、MCU10の外部端子170と接続する。電力メータ装置1の管理者は、動作確認時(テスト時)に当該外部端子170から出力されるクロック信号の周波数を計測し、所望の分解能を満たしているか否かをテストする。また、クロック補正回路100は、計時した時刻情報をCPU300等に適宜供給する。クロック補正回路100の内部構成及び動作の詳細は、図3等を参照して後述する。
CPU300は、MCU10内部の各種の制御を行う中央演算装置である。CPU300は、EEPROM50から読み出した課金情報と、クロック補正回路100から供給される時刻情報と、測定用LSI20から供給される使用電力量の情報と、を基に課金額を算出する。CPU300は、算出した課金額を適宜外部装置(例えばプリンタ装置)やLCDパネル40に出力する。
メモリ310は、例えばROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)であり、各種の情報を記憶する。上述の説明では、EEPROM50が課金情報を記憶するものとして説明したが、メモリ310が課金情報を記憶しても良い。UART320〜324は、測定用LSI30や外部インターフェイス(Card IC51等)と接続し、各種情報の入出力を制御する。
なお、図1には図示しないもののMCU10は、温度センサ、A/D変換器、時計発振器等を備える。詳細は、図2等を参照して後述する。
図示するように、MCU10は、クロック補正回路100と接続する外部端子170を有する。詳細は後述するが、出力選択レジスタ140の設定値には、出力するクロック信号の種別(動作クロック(f)、補正なしの基本クロック(a))が設定されている。後述するセレクタ130は、出力選択レジスタ140の設定値に応じて出力クロック信号を選択し、選択したクロック信号を外部端子170から出力する。なお、動作クロックとは後述するMCU10内部で周波数誤差が補正されたクロックであり、精度が高いものの生成するためには消費電力が大きくなる。
<クロック補正回路100及びその周辺回路の構成>
図2を参照して、クロック補正回路100の概略的な構成について説明する。クロック補正回路100は、動作クロック生成回路110(補正クロック生成回路)、時計カウンタ120、セレクタ130、出力選択レジスタ140、周波数誤差算出回路150(周波数誤差算出部)、及びON/OFF制御回路160(制御回路)を備える。セレクタ130は、外部端子170と接続する。
クロック補正回路100内の動作クロック生成回路110には、時計発振器210から基本クロック(第1クロック)が供給される。時計発振器210は、基本クロック(a)を生成する発振器である。以下の説明では基本クロック(a)の周波数は、32.768kHzとする。なお、時計発振器210が生成する基本クロック(a)は、電力メータ装置1では許容できない程度の周波数誤差を持つ場合が多い。時計発振器210は、生成した基本クロック(a)を動作クロック生成回路110に供給する。
基準発振器220は、1〜20MHz程度の高速なクロック信号(以下の説明では基準クロック(g)または第2クロックと呼称する。)を生成する発振回路である。当該基準発振器220には、後述するON/OFF制御回路160から2値のON/OFF制御信号(h)が入力される。基準発振器220は、ハイレベル(ONを示す値)のON/OFF制御信号(h)が入力された場合にのみ基準クロック信号(g)を周波数誤差算出回路150に出力する。基準発振器220の構成例は、図13及び図14を参照して後述する。
動作クロック生成回路110は、図示しないレジスタ(記憶部)から固定値(図5を参照して後述する)を読み出す。動作クロック生成回路110は、入力されるカウント値(j)及び固定値に応じて基本クロック(a)の周波数誤差を補正した動作クロック(f)を出力する。カウント値(j)とは、基本クロック(a)の周波数誤差に換算可能な値である。以下の説明では、動作クロック(f)は基本クロック(a)(32.768kHz)を基に、基本クロック(a)の周波数誤差を補正した1Hzのクロック信号とする。本実施の形態では、周波数誤差算出回路150が基本クロック(a)の周波数誤差(ppm)に換算可能なカウント値(j)を算出する。動作クロック生成回路110は、動作クロック(f)を時計カウンタ120及びセレクタ130に供給する。動作クロック生成回路110の詳細構成は、図3〜図7を参照して後述する。
時計カウンタ120は、動作クロック生成回路110から出力される動作クロック(f)をカウントアップすることにより、実社会での時刻を測定するカウンタである。時計カウンタ130は、例えば内部に60秒、60分、24時間をそれぞれカウントするカウンタ(図示せず)を有する。時計カウンタ130は、計時した時刻情報(秒、分、時)をCPU300等に適宜供給する。
セレクタ130は、出力選択レジスタ140内に記憶された値に応じて、動作クロック(f)または基本クロック(a)を選択して外部端子160に供給する。出力選択レジスタ140の値は、電力メータ装置1のユーザ(例えば電力メータ装置1の管理者)が任意のタイミングで書き換えることができる。
周波数誤差算出回路150には、ON/OFF制御回路160からON/OFF制御信号(h)が入力される。周波数誤差算出回路150は、ON/OFF制御信号(h)がハイレベル(ONを示す値)の場合、基準発振器220が出力する基準クロック(g)を用いて、基本クロック(a)の周波数誤差(カウント値(j))を算出する。すなわち周波数誤差算出回路150は、ON/OFF制御信号(h)が指示するタイミングで基本クロック(a)の周波数誤差(カウント値(j))を算出する。周波数誤差算出回路150は、算出した基本クロック(a)の周波数誤差(カウント値(j))を動作クロック生成回路110及びON/OFF制御回路160に供給する。周波数誤差算出回路150の詳細は、図8を参照して後述する。
ON/OFF制御回路160は、周波数誤差算出回路150から入力された周波数誤差(カウント値(j))を基にON/OFF制御信号(h)を生成する。ON/OFF制御信号(h)とは、前述のように基準発振器220及び周波数誤差算出回路150を動作状態にするか否かを指示する2値信号である。本例では、ON/OFF制御信号がハイレベルの場合、動作を指示する値であるものとする。ON/OFF制御回路160は、カウント値(j)の大きさに応じてON/OFF制御信号(h)が次にハイレベルとなるまでの間隔を調整する。ON/OFF制御回路160の詳細な構成は、図10を参照して後述する。
<動作クロック生成回路110の構成及び動作について>
続いて、動作クロック生成回路110の構成を図3を参照して説明する。動作クロック生成回路110は、補正間隔生成回路111と、セレクタ112と、加算器113と、FF(フリップフロップ)114と、動作クロック補正回路115とを有する。動作クロック生成回路110は、周波数誤差算出回路150が算出した周波数誤差(カウント値(j))を基に、周波数誤差を補正した補正クロックを生成する。
補正生成回路111は、基本クロック(a)を基に一定タイミングを通知する補正間隔信号(b)、例えば1Hzのワンショットパルス(32768クロック中32767クロックの期間はロウレベルであり、1クロックだけハイレベルとなる信号)を生成する。補正間隔生成回路111は、内部に分周器(2の15乗)を搭載し、上述の補正間隔信号(b)を生成してセレクタ112及び動作クロック補正回路115に供給する。なお補正間隔生成回路111は、一定のタイミングを通知できる信号を生成できる構成であればよいため、補正間隔信号(b)の周波数は1Hzに限定されない。以下の説明では、補正間隔信号(b)の周波数は1Hz(ワンショットパルス)とする。
セレクタ112は、補正間隔信号(b)がハイレベルの場合に補正値を加算器113に供給し、ロウレベルの場合に固定値Bを加算器113に供給する。基本クロック(a)に周波数誤差が無い場合、補正値と固定値Bは同一値となる。補正値及び固定値Bの設定方法は、フリップフロップ114の動作と共に後述する。
加算器113は、セレクタ112の出力値(c)とフリップフロップ114の出力値(レジスタ値(d))を加算し、加算結果をフリップフロップ114のデータ端子に供給する。
フリップフロップ114は、基本クロック(a)をクロック端子の入力として動作する。フリップフロップ114は、nビットのレジスタを有する。なお以下の説明では、フリップフロップ114の保持するレジスタの値をレジスタ値(d)と記載する。基本クロック(a)は32.768kHzであるため、フリップフロップ114は、1秒間にフリップフロップ114のレジスタ値(d)とセレクタ112の出力値(c)との加算値を32768回だけレジスタ値(d)に取り込む。そしてフリップフロップ114は、レジスタ値(d)を動作クロック補正回路115に供給する。詳細にはフリップフロップ114は、レジスタ値(d)の上位2ビット目の切り替わりタイミングで値が変化する動作クロック(e)を動作クロック補正回路115に供給する。
図4は、フリップフロップ114内のレジスタの構成を示す図である。当該レジスタは、1秒間に32768回値が書き換えられる。フリップフロップ114の最上位ビットは、ビット値の正負を示すビットである。上位第2ビット(所定ビット)の値は、動作クロック補正回路115に供給されるクロック信号の状態を示す値となる。当該クロック信号が動作クロック(後述する動作クロック補正回路115による補正前の動作クロック(e))となる。基本クロック(a)に周波数誤差が無い場合には、補正値と固定値Bは同一値となり、レジスタ内の値は32768回(2の15乗)インクリメントされる。そのため、当該レジスタは16ビット(正負を示す1ビット + 15ビット(2の15乗))以上のビット幅を持つ必要がある。図4は、21ビットのビット幅を持つレジスタを示している。
固定値Bは、自身を32768回加算した場合にレジスタ値(d)の上位2ビット目が変化する値に設定する。すなわち固定値Bは、動作クロック(e)の要求周波数に応じて値が定まる。図4においては、下位6ビット目(上位16(1+15)ビット目)に1が設定された値が固定値Bの値となる。
仮にレジスタのデータ幅を上述の16ビットとした場合、補正値によって調整可能な周波数誤差の最小単位(補正分解能)は、30.5ppm(1/215)となる。補正分解能を小さくしたい場合、レジスタを固定値Bにより書き換わるビットよりも下位側に拡張すればよい。下位側に拡張するビット幅が大きいほど補正値により表現する周波数誤差を細かくすることができるため、補正分解能を小さくすることができる。拡張幅をmビットとする場合、補正分解能は、(1/215+m)となる。m=5とした場合、補正分解能は0.95ppm(1/215+5)となり、電力メーカ市場のニーズである1ppmを満たす。以下の説明では、m=5とする。すなわち、レジスタ値(d)のデータ幅は21ビットとする。なお固定値Bは、16進数表記で000020Hとなる。
続いて、基本クロック(a)の周波数誤差から補正値を算出する方法について説明する。カウント値(j)は、ppm形式に換算可能であるため(詳細は後述する)、ppm形式に換算した後の補正値の算出方法を説明する。レジスタ値(d)のデータ幅は21ビット(正負を示す1ビット+20ビット)であるため、レジスタ値(d)のLSB(最下位ビット)は、0.95ppm(1/220)と対応する。例えば、周波数誤差0.95ppmは000001H(16進数)と対応し、周波数誤差−0.95ppmは2の補数形式を用いて1FFFFFH(16進数)と対応する。なお、後述するが周波数誤差算出回路150は、カウント値(j)の形式で周波数誤差を動作クロック生成回路110に入力する。動作クロック生成回路110は、カウント値(j)を周波数誤差(ppm)に換算し、その後に周波数誤差を補正値に換算する。なお、換算処理を行う処理部は図示しないものの動作クロック生成回路110内にあるものとする。
補正値は、補正間隔信号(b)がハイレベルとなった場合に加算される。換言すると、補正間隔信号(b)がハイレベルとなった場合に、固定値Bは加算されない。そのため補正値は、基本クロック(a)の周波数誤差をレジスタ値(d)に対応する値(誤差値)に変換した値と、固定値Bと、の加算により算出する。詳細には、レジスタ値(d)のデータ幅が21ビットである場合の補正値は、以下の[数1]に示す式を用いて算出する。なお、[数1]における"10"は、ppmが100万分率であることに起因する。例えば、周波数誤差が0.95ppmの場合の補正値は、000021H(16進数)となる。周波数誤差が−0.95ppmの場合の補正値は、00001FH(16進数)となる。レジスタ値(d)のデータ幅が21ビットである場合の基本クロック(a)の周波数誤差と、補正値との関係を図5に示す。補正値は固定値Bと誤差値の加算により算出するため、加算器113は1秒間に32768回固定値Bを累積加算し、1回だけ誤差値を累積加算結果に反映(加算または減算)する処理と同一の処理をしている。
Figure 0006034663
図6は、動作クロック生成回路110内の各回路の出力信号を示すタイミングチャートである。なお説明の明確化のため、図6における補正値は、常に000021Hであるものとする。
基本クロック(a)は、1秒間に32768回の値の切り替わりが生じる。補正間隔信号(b)は、32768回に1回の割合で基本クロック(a)の1周期分だけハイレベルとなる(タイミングT12)。セレクタの選択値(c)は、補正間隔信号(b)がハイレベルの間(タイミングT12)だけ補正値000021Hとなり、その他のタイミングでは固定値Bとして000020Hとなる。
レジスタ値(d)は、セレクタの選択値(c)を累積加算し、レジスタ内の上位2ビット目の値が切り替わったタイミング(タイミングT11)で動作クロック(e)の値を変化させる。なお図6では16進数表記でレジスタ値(d)を記載しているため、レジスタ値(d)が07xxxxH(xは任意)から08xxxxH(xは任意)になる際に動作クロック(e)がハイレベルに切り替わり、0FxxxxH(xは任意)から0x0000H(xは任意)になる際にロウレベルに切り替わる。
続いて、図3及び図7を参照して動作クロック補正回路115の動作について説明する。図7は、動作クロック補正回路115の動作を示すタイミングチャートである。
上述のように補正値は、正の数にすることも負の数にすることも可能である。これにより、基本クロック(a)が正の周波数誤差を持つ場合であっても負の周波数誤差を持つ場合であっても対応が可能となる(基本クロック(a)が所望の周波数よりも速い場合であっても遅い場合であっても対応が可能となる)。ここで加算器113が負の値を加算する場合、図7の補正間隔信号(b)がハイレベルとなるタイミング(タイミングT21、T22)にレジスタ値(d)の上位2ビット目(すなわち動作クロック(e))が変化してしまう場合がある。当該動作は、動作クロック(e)の周波数を不要に増加させる意図しないものである。
動作クロック補正回路115は、当該変化を抑止する回路である。図3に示すように、動作クロック補正回路115には、動作クロック(e)と、補正間隔信号(b)と、が入力される。
動作クロック補正回路115は、タイミングT20〜T28において動作クロック(e)の値の変化を検出する。動作クロック補正回路115は、この検出から所定時間以内に補正間隔信号(b)がハイレベルのタイミングで動作クロック(e)の値の再度の変化を検出する。ここで所定時間とは、例えば補正可能最小値が−100ppmであった場合、動作クロック(e)の4クロック(100ppm/30.5ppmの切り上げ値)の間であり、動作クロック(e)の値の変化後に再度変化を行っては不適切となる期間である。動作クロック補正回路115は、例えばT28から所定時間内のT29における動作クロック(e)の再度の値の変化を検出する。この再度の値の変化を検出した場合、動作クロック補正回路115は、動作クロック(e)の値の再度の変化(T29)を無視した動作クロック(f)を生成する。これにより、動作クロック(e)の周波数の意図しない増加を防いだ動作クロック(f)を生成することができる。
動作クロック補正回路115は、補正間隔信号(b)のエッジを検出し、所定時間をカウントして動作クロック(e)のエッジタイミングを補正する回路であればよく、既存の任意のデジタル回路を組み合わせることにより構成すればよい。動作クロック115は、生成した動作クロック(f)を時計カウンタ120及びセレクタ130に供給する。
<周波数誤差算出回路150の構成>
図8は、周波数誤差算出回路150の構成を示すブロック図である。周波数誤差算出回路150は、AND回路151(第1AND回路)、AND回路152(第2AND回路)、分周回路153、カウント制御回路154、及びカウンタ155を備える。
AND回路151には、ON/OFF制御信号(h)及び基本クロック(a)が入力される。AND回路151は、両入力信号の論理積値を分周回路153に入力する。換言するとAND回路151は、ON/OFF制御信号(h)によって基本クロック(a)をマスクしている。
AND回路152には、ON/OFF制御信号(h)及び基準クロック(g)が入力される。AND回路152は、両入力信号の論理積値をカウンタ155に入力する。換言するとAND回路152は、ON/OFF制御信号(h)によって基準クロック(g)をマスクしている。
分周回路153は、入力された基本クロック(a)を分周した分周信号(i)を生成してカウンタ155に入力する。分周回路153は、32.768kHzの基本クロック(a)を例えば1〜128Hz程度の周波数の分周信号を生成する。以下の説明では、分周信号(i)は1Hzであるものとし、基準クロック(g)は20MHzであるものとする。
カウント制御回路154は、ハイレベルのON/OFF制御信号(h)が入力された場合に、カウンタ155のカウント処理を許可する許可信号を出力する。カウンタ155は、分周信号(i)を動作トリガとし、基準クロック(g)を動作クロックとしてカウント処理を行う。詳細には、カウンタ155は、分周信号(i)のエッジ立ち上り(又はエッジ立下り)から次のエッジ立ち上り(またはエッジ立下り)までの間の基準クロック(g)の入力回数をカウントする。なおカウンタ155は、分周信号(i)の複数周期における基準クロック(g)の入力カウント数をカウントし、当該カウント数の平均を算出しても良い。カウンタ155は、カウント処理により算出したカウント値(j)を動作クロック生成回路110及びON/OFF制御回路160に入力する。
図9は、カウント値(j)と基本クロック(a)の周波数誤差との関係を示す表である。上述のように基準クロック(g)は20MHzであり、分周信号(i)は1Hzである。そのためカウント値(j)が20000000である場合に周波数誤差が0ppmであり、20000000からのずれが大きくなるに従い周波数誤差が大きくなる。動作クロック生成回路110は、この対応関係を用いてカウント数(j)を基本クロック(a)に換算する。このようにカウント数(j)は、基本クロック(a)の周波数誤差を示す値と同視できる。
<ON/OFF制御回路160の構成>
図10は、ON/OFF制御回路160の構成を示すブロック図である。ON/OFF制御回路160は、期待値記憶回路1601、比較回路1602(第1比較回路)、及び制御信号生成回路1603を備える。
期待値記憶回路1601は、カウント値(j)と比較回路1602の出力値(ビット値(k))との関係を保持する回路である。ここでカウント値(j)の出力されるべき期待値は20000000である。期待値記憶回路1601は、この期待値とのずれと、当該ずれに対応する出力値(ON/OFF制御信号(h)が遷移するタイミングに換算される値)と、の関係(以下、期待値情報とも記載する。)を保持する。図11は、期待値記憶回路1601が保持するデータ例を示す図である。なお、図11には、説明の便宜のためカウント値(j)に対応する基本クロック(a)の周波数偏差(ppm)も併せて表示している。
比較回路1602には、周波数誤差算出回路150が出力したカウント値(j)が入力される。比較回路1602は、期待値記憶回路1601から期待値情報(図11)を読み出し、当該期待値情報(図11)とカウント値(j)を基にビット値(k)を制御信号生成回路1603に出力する。例えばカウント値(j)が20000400であった場合、比較回路1602はビット値(k)として011を制御信号生成回路1603に出力する。
制御信号生成回路1603は、ビット値(k)に応じてON/OFF制御信号(h)をハイレベル(すなわちON)に遷移させるタイミングを調整する。制御信号生成回路1603は、内部に例えば図12に示すデータを保持し、ビット値(k)に応じてON/OFF制御信号(h)がハイレベルになるタイミングを制御する。例えばビット値(k)が010である場合、制御信号生成回路1603はON/OFF制御信号(h)を前のハイレベルのタイミングから10秒後にハイレベルに遷移させて出力する。
図12に示すように、基準クロック(a)の周波数誤差が小さくなる(周波数誤差がマイナスの値である場合には絶対値が大きくなる)ほどON/OFF制御信号(h)がハイレベルに遷移するまでの間隔を短くする。この理由を図13を参照して説明する。
図13は、32.768kHzの周波数を持つ音叉型水晶発振子の温度特性を示すグラフである。当該グラフでは、常温が約25度であるものとして記載している。温度が−40度または90度の付近において、周波数誤差は約−100ppmとなる。そして、常温である25度付近において、周波数誤差は約0ppmとなる。図示するように、常温付近(周波数誤差が約0ppm)では温度変化に伴う周波数誤差の変化量が小さく、常温との温度差が大きくなる(周波数誤差が0ppmから離れる)につれて温度変化に伴う周波数誤差の変化量が大きくなる。例えば、周波数誤差が約0ppmである+25度付近では、温度変化に応じた周波数誤差の変化量が小さい。一方、+90度付近では、温度変化に応じた周波数誤差の変化量が大きい。
そこで制御信号生成回路1603は、常温と近い(すなわち周波数誤差が小さい)場合には多少の温度変化が生じても周波数誤差が変化しないものとして、ON/OFF制御信号(h)がハイレベルになるまでの間隔を長くする。一方、常温から離れた(すなわち周波数誤差が大きい)場合には、少しの温度変化に応じて周波数誤差が大きく変化するものとして、ON/OFF制御信号(h)がハイレベルになるまでの間隔を短くし、周波数誤差の値を頻繁に更新する。
なお温度特性は負の2次関数であるため、周波数誤差がプラス方向に大きい場合(たとえば+5ppm、図13中の点線で示す場合)では、温度変化に対する周波数誤差の変化量が小さい。そのため、図11及び図12に示すようにON/OFF制御信号(h)をハイレベルに遷移するまでの間隔を大きくしてもよい。
<基準発振器220の構成>
基準発振器220は、MCU10内外に渡って構成され、外部端子221および外部端子222を介して外部回路と接続する。図を参照して基準発振器220の構成例を説明する。図14は、基準発振器220の第1の構成例を示すブロック図である。
基準発振器220は、MCU10外部にアナログスイッチ2201、及びTCXO2202を有する。アナログスイッチ2201及びTCXO(temperature compensated crystal oscillator)2202は、それぞれ外部端子221及び222を介してMCU10と接続する。
アナログスイッチ2201の一端には電源電圧VDDが供給され、他端はTCXO2202と接続する。アナログスイッチ2201は、ON/OFF制御信号(h)がハイレベルの場合にのみ閉状態となる。TCXO2202は、アナログスイッチ2201の他端と接続するとともに、GNDと接続する。TCXO2202は、ON/OFF制御信号(h)がハイレベルの場合にのみアナログスイッチ2201を介して電源電圧VDDが供給され、電源電圧VDDの供給時に端子222を介して基準クロック(g)を周波数誤差算出回路150に供給する。
図15は、基準発振器220の第2の構成例を示すブロック図である。基準発振器220は、MCU10外部に水晶発振子2203、コンデンサ2204、コンデンサ2205を備え、MCU10内部に抵抗2206、抵抗2207、アナログスイッチ2208、及びインバータ2209を備える。各素子の接続関係は、図15に示す通りである。アナログスイッチ2208にはON/OFF制御信号(h)が供給される。アナログスイッチ2208は、ON/OFF制御信号(h)がハイレベルの場合にのみ閉状態となる。これにより、基準クロック(g)は、ON/OFF制御信号(h)がハイレベルの場合にのみ生成される。
続いて本実施の形態にかかるMCU10(半導体装置)の効果について図16を参照しつつ説明する。図16は、本実施の形態にかかるMCU10及び基準発振器220の合計消費電流の遷移を示す概念図である。上述したようにON/OFF制御回路160は、周波数誤差算出回路150が算出した基本クロック(a)の周波数誤差と期待値記憶回路1601が保持する期待値情報に基づいて、ON/OFF制御信号(h)を生成する。換言するとON/OFF制御回路160は、基本クロック(a)の周波数誤差の大きさに応じてON/OFF制御信号(h)がハイレベル(周波数誤差算出回路150及び基準発振器220を動作状態とする値)に遷移するタイミングを可変にしている。
図16では、タイミングt31〜t32までの時間と、タイミングt33〜t34までの時間が異なっている。図16に示すように周波数誤差算出回路150及び基準発振器220を動作させた場合、1.5mA程度の電流消費が生じる。一方、周波数誤差算出回路150及び基準発振器220を動作させない場合、0.5uA程度の電流消費のみが生じる。本実施の形態にかかるMCU10は、周波数誤差が大きい場合には周波数誤差算出回路150及び基準発振器220が動作させるまでの時間を長くする。これにより、装置全体としての電流消費量を削減することができる。また周波数誤差が小さい場合、周波数誤差算出回路150及び基準発振器220が動作させるまでの時間を短くする。これにより、動作クロック生成回路110に供給されるカウント値(j)が頻繁に更新され、温度変化に追従した周波数誤差の値を用いて補正を行うことができる。これにより動作クロック生成回路110が生成する動作クロック(f)の精度を向上させることができる。すなわち、本実施の形態にかかるMCU10では、必要最小限の電流消費量で精度の高い補正クロック(f)を生成することができる。
なお、特許文献2にかかる時刻装置の内容とその問題点について改めて説明する。当該時刻装置内では、補正対象となる電圧制御型水晶発振器の出力クロック信号を基に、GPS受信機の出力1PPS信号と、電圧制御水晶発振器の出力を基にしたリアルタイムクロックの出力する1PPS信号と、の差分(以下、第1の差分とも記載する。)を算出する。そして当該時刻装置では、この第1の差分と、前回算出した第1の差分と、の差分(便宜上「第2の差分」とする。)を算出する。そして当該時刻装置では、第2の差分の大小に応じて次回のGPS受信機の動作間隔を決定し、電圧制御型水晶発振器の補正を行う。しかしながら、補正対象の電圧制御型水晶発振器の出力クロック信号を用いて第1の差分を出力しているため、第1の差分に誤差が含まれる可能性がある。この第1野差分に応じて誤差補正を行っているため、補正精度が十分ではない。さらに、誤差を含むかもしれない第1の差分から第2の差分を算出している。そのため第2の差分も正しい値でない可能性が高く、補正間隔も正しくならない。
<実施の形態2>
本実施の形態にかかるMCU10は、前回算出した基本クロック(a)の周波数誤差と今回算出した基本クロック(a)の周波数誤差との差分を基にON/OFF制御信号(h)をハイレベルにする間隔を制御することを特徴とする。以下に本実施の形態にかかるMCU10について実施の形態1と異なる点を説明する。
図17は、本実施の形態にかかるON/OFF制御回路160の構成を示すブロック図である。ON/OFF制御回路160は、前誤差記憶回路1604、比較回路1605(第2比較回路)、測定エラー出力回路1606、及び制御信号生成回路1603を備える。
前誤差記憶回路1604は、前回の比較に用いたカウント値(j)を記憶する回路である。前誤差記憶回路1604は、比較回路1605の比較処理後に保持する値を更新する。比較回路1605は、周波数誤差算出回路150から入力されたカウント値(j)と前誤差記憶回路1604から読み出した値を比較する。すなわち比較回路1605は、一回前の基本クロック(a)の周波数誤差の測定値と、今回の基本クロック(a)の周波数誤差の測定値と、を比較する。
制御信号生成回路1603は、ビット値(l)に応じてON/OFF制御信号(h)をハイレベル(すなわちON)にするタイミングを調整する。図18は、比較回路1605による比較処理により出力されるビット値(l)、及びON/OFF制御信号(h)がハイレベルになる間隔の一例を示す図である。図示するように比較回路1605は、前回の周波数誤差(前回測定したカウント値(j))と今回の周波数誤差(今回測定したカウント値(j))との差に応じてビット値(l)を出力する。制御信号生成回路1603は、ビット値(l)に応じた間隔でハイレベルに遷移するON/OFF制御信号(h)を生成する。
再び図17を参照する。比較回路1605は、前誤差記憶回路1604に記憶された値とカウント値(j)の差分を測定エラー出力回路1606に出力する。測定エラー出力回路1606は、入力された差分値が所定値以上であった場合、すなわち周波数誤差の変化が大きい場合、MCU100外部の任意の制御回路にエラー信号を出力する。このエラー信号を受信した制御回路等は、LCDパネル40へのエラーメッセージの表示等の処理を行う。
続いて本実施の形態にかかるMCU10の効果について説明する。ON/OFF制御回路160は、前回測定した基準クロック(a)の周波数誤差(以下、前回誤差とも記載する)と今回測定した基準クロック(a)の周波数誤差の差分が小さいほどON/OFF制御信号(h)がハイレベルとなるまでの間隔を大きくしている。図13から明らかなように、周波数誤差の変化が無い場合、環境温度は変化していないと捉えることができる。環境変化が生じない場合には周波数誤差が変化する主要因が無いため、周波数誤差を測定する間隔を長くしても問題は生じない。そのため、上述のようなON/OFF制御信号(h)の制御を行うことにより、基準発振器220及び周波数誤差算出回路150の動作比率を下げることにより消費電流を削減でき、かつ補正精度にも問題が生じない。
一般的に環境温度は穏やかに変化するものであり、仮に1日に20度の温度変化が生じる場合であっても、1分あたりの平均温度変化量は0.03度である。そのため上述の制御は、効果が期待できる。
また仮に予想以上の周波数誤差の変化が生じた場合であっても、上述の測定エラー出力回路1606が任意の制御回路等にエラー信号を出力できる。このエラー信号を用いた報知を行うことにより、ユーザは周波数異常を認識することができ、当該異常に対する任意の対策を行うことができる。
なおクロック補正回路100はいわゆるRTCとして動作するため、時間(年月日、季節)情報を保持している。そのため、ON/OFF制御回路160は、当該時刻情報も考慮してON/OFF制御信号(h)を生成しても良い。例えば、夏場のお昼の時間には常温よりも温度が高くなることが想定される。この場合にON/OFF制御回路160は、比較回路1605の比較結果に加え、その常温との温度のずれも考慮してON/OFF制御信号(h)を生成しても良い。
<実施の形態3>
本実施の形態にかかるMCU10は、ユーザの入力によりON/OFF制御信号(h)がハイレベルに遷移しないように制御できることを特徴とする。本実施の形態にかかるMCU10について、実施の形態1と異なる点を以下に説明する。
図19は、本実施の形態にかかるON/OFF制御回路160の構成を示すブロック図である。ON/OFF制御回路160は、図10の構成に加えてOFF信号生成回路1607を有する。
OFF信号生成回路1607は、ユーザによるソフトウェア書込み(例えば電力メータ装置1の外表面に設けられたボタン等の入力に応じたソフトウェア書込み)が入力される。OFF信号生成回路1607は、オフを指示する値が書き込まれた場合にOFF信号(m)を制御信号生成回路1603に出力する。OFF信号(m)とは、ビット値(k)の値によらずにON/OFF制御信号(h)がハイレベルに遷移することを禁止することを指示する信号である。
制御信号生成回路1603は、OFF信号(m)が入力された場合、ON/OFF制御信号(h)をロウレベルに固定して出力する。すなわち制御信号生成回路1603は、周波数誤差算出回路150及び基準発振器220が動作しないように制御する。OFF信号(m)が入力されない場合、制御信号生成回路1603は、実施の形態1と同様にビット値(k)に応じてON/OFF制御信号(h)を制御する。
続いて本実施の形態にかかるMCU10の効果について説明する。電力メータ装置1は、温度センサを搭載している場合がある。なお温度センサは、高精度である必要はなく、汎用的に用いられる低精度のものであればよい。この場合にMCU10は、温度センサが測定した環境温度を取得できる。環境温度が常温付近(25度付近)である場合には、温度ドリフトによる周波数誤差は小さくなる(図13)。この場合、周波数誤差を測定する必要はなくなる。
本実施の形態にかかるON/OFF制御回路160は、OFF信号生成回路1607を有し、ユーザの入力に応じてON/OFF制御信号(h)をロウレベルに固定できる。すなわち、本実施の形態ではユーザの入力に応じて周波数誤差の算出を行わないように制御することができる。これにより、電力メータ装置1が温度センサを有する場合等に、実施の形態1及び2に比べて更なる消費電力の削減を図ることができる。
<実施の形態4>
本実施の形態にかかるMCU10は、ユーザの入力によりON/OFF制御信号(h)がハイレベルに遷移するまでの間隔を最短に設定できることを特徴とする。本実施の形態にかかるMCU10について、実施の形態1と異なる点を以下に説明する。なお、本実施の形態ではMCU10は、電力メータ装置1ではなく、炊飯器や電子レンジ等の加熱(または冷却)操作を行う電子装置に搭載されたものとする。
図20は、本実施の形態にかかるON/OFF制御回路160の構成を示すブロック図である。ON/OFF制御回路160は、図10の構成に加えてON信号生成回路1608を有する。
ON信号生成回路1608には、図示しない動作制御回路等から制御信号が入力される。当該制御信号は、加熱(または冷却)機能を開始することを通知する信号である。ON信号生成回路1608は、当該制御信号が入力された場合にON信号(n)を制御信号生成回路1603に出力する。ON信号(n)は、ビット値(k)の値によらずにON/OFF制御信号(h)がハイレベルに遷移するまでの間隔を最短にすることを指示する信号である。
制御信号生成回路1603は、ON信号(n)が入力された場合、ON/OFF制御信号(h)をハイレベルに遷移させるまでの間隔を最短にする。この最短の値は、ユーザが図示しないレジスタに設定することも可能である。ON信号(n)が入力されない場合、制御信号生成回路1603は、実施の形態1と同様にビット値(k)に応じてON/OFF制御信号(h)を制御する。
続いて本実施の形態にかかるMCU10の効果について説明する。MCU10は、炊飯器や電子レンジ等の加熱操作を行う電子装置に搭載され得る。この場合、加熱処理により装置内の温度が大きく変化する。本実施の形態にかかるMCU10は、外部からの制御信号に応じてON信号生成回路1608がON信号(n)を生成する。そしてON信号(n)が入力された制御信号生成回路1603は、N/OFF制御信号(h)をハイレベルに遷移させるまでの間隔を最短にする。ここで制御信号は、例えば加熱操作の開始ボタンが押された場合に入力されることが想定される。これにより加熱処理中には、基本クロック(a)の周波数誤差の算出間隔を最短にし、温度変化に伴う周波数誤差の急激な変化にも追従することが可能となる。すなわち、急激な温度変化が生じる環境であっても、MCU10が生成する補正クロック(f)の精度を向上することができるという効果を奏することができる。
また制御信号は、加熱処理の終了時に入力が終わるように制御され得る。これにより、加熱処理が終了した後には周波数誤差の算出間隔を実施の形態1と同様にすることができ、消費電流の増加を最小限に抑えることができる。
<実施の形態5>
本実施の形態にかかるMCU10は、ユーザがON/OFF制御信号(h)が遷移する間隔を調整できることを特徴とする。本実施の形態にかかるMCU10について、実施の形態1と異なる点を以下に説明する。
図21は、本実施の形態にかかるON/OFF制御回路160の構成を示すブロック図である。ON/OFF制御回路160は、図10の構成に加えて制御間隔設定回路1609を有する。
制御間隔設定回路1609には、ON/OFF信号(h)の設定情報が入力される。当該設定情報は、ユーザが電力メータ装置1に接続された任意のインターフェイス等から入力する情報であり、ビット値(k)に対応するON/OFF間隔を示す情報である。制御間隔設定回路1609は、当該設定情報に応じて間隔設定信号(o)を制御信号生成回路1603に入力する。
間隔設定信号(o)は、ビット値(k)に対応するON/OFF間隔を設定するための信号であり、図12に示すビット値(k)に対応するON/OFF間隔の時間を変更する信号である。例えば、図12では、ビット値(k)が"000"の場合にはON/OFF間隔が20秒であるが、間隔設定信号(o)により10秒にすることや30秒にすることが可能となる。
続いて本実施の形態にかかるMCU10の効果について説明する。上述のように本実施の形態ではユーザがON/OFF制御信号(h)の間隔を調整できることを特徴とする。これにより補正クロック(f)の用途等に応じてMCU10のユーザが周波数誤差算出回路150及び基準発振器220の動作比率を変更することができる。例えばユーザが精度以上に消費電力の低減を要求する場合、ON/OFF間隔が長くなるように設定を行えばよい。一方、ユーザが補正クロック(f)の精度が高くなることを求める場合、ON/OFF間隔が短くなるように設定を行えばよい。これにより、ユーザの要求する消費電力の低減効果及び補正クロック(f)の精度を実現することができる。
<実施の形態6>
本実施の形態にかかるMCU10は、実施の形態1〜実施の形態5の任意の組み合わせにより構成したものである。以下に、本実施の形態にかかるMCU10の一例を説明する。
図22は、本実施の形態にかかるON/OFF制御回路160を示すブロック図である。ON/OFF制御回路160は、実施の形態1にかかる構成と実施の形態2にかかる構成を併せ持つ構成である。なお測定エラー出力回路1606は、図示しないもののON/OFF制御回路160に含まれていても良い。
本実施の形態にかかる期待値記憶回路1601が記憶するデータを図23に示す。また、図24は比較回路1605が使用する前誤差記憶回路1604が記憶する値とカウント値(j)との関係を規定するデータである。
比較回路1602は、実施の形態1と同様にカウント値(j)と期待値記憶回路1601の保持する期待値情報を比較し、ビット値(k)を制御信号生成回路1603に出力する。比較回路1605も、実施の形態2と同様に前回のカウント値(j)と今回のカウント値(j)を比較し、比較結果をビット値(l)として制御信号生成回路1603に出力する。
制御信号生成回路1603は、ビット値(k)とビット値(l)に基づいてON/OFF制御信号(h)を生成する。詳細には、制御信号生成回路1603は、ビット値(k)及びビット値(l)に応じてON/OFF制御信号(h)をハイレベル(すなわちON)に遷移させるタイミングを調整する。制御信号生成回路1603は、内部に例えば図25に示すデータを保持し、ビット値(k)及びビット値(l)に応じてON/OFF制御信号(h)がハイレベルになるタイミングを制御する。なお図25には、説明の便宜のためビット値(k)、ビット値(l)、ON/OFF間隔以外に想定温度、前誤差記憶回路が記憶する値、温度変化の有無を記載している。
図示するようにカウント値(j)が20000000である場合(すなわちビット値(k)が000である場合)には、装置内の温度が常温付近であると想定される。そのため、前誤差記憶回路1604に記憶されたカウント値と今回のカウント値(j)の差が無い場合や差が大きくない場合には、ON/OFF制御信号(h)をハイレベルに遷移させる間隔を大きくとったとしても問題が無い。例えば、ビット値(k)が000であり、ビット値(l)が000である場合、制御信号生成回路1603は、ON/OFF制御信号(h)をハイレベルに遷移させる間隔を比較的長い時間間隔である20秒にする。常温付近(ビット値(k)が000)であっても前回とのカウント値の差分が大きい(例えばビット値(l)が010である)場合、制御信号生成回路1603は、ON/OFF制御信号(h)をハイレベルに遷移させる間隔を比較的短い時間間隔である1秒にする。
一方、カウント値(j)が20001000である場合(すなわちビット値(k)が110である場合)には、装置内の温度が常温から離れた温度(例えば−12度付近または62度付近)であると想定される。この場合、少しの温度変化が生じた場合であっても周波数誤差の変動は非常に大きくなる(図13)。そのため、制御信号生成回路1603は、前誤差記憶回路に記憶されたカウント値と今回のカウント値(j)の差が無い場合や差が大きくない場合であっても、ON/OFF制御信号(h)をハイレベルに遷移させる間隔を短い時間間隔である2秒にする。
続いて本実施の形態にかかるMCU10の効果について説明する。上述のようにON/OFF制御回路160は、実施の形態1及び実施の形態2の構成を併せ持つ。これにより、測定した周波数誤差と共に前回からの誤差をも考慮したON/OFF制御信号(h)を生成することができる。これにより、装置内の温度変化やカウント値(j)の遷移に応じたより正確なON/OFF制御信号(h)の制御を行うことができる。よって、消費電力削減及び精度の良い補正を実現することができる。
なお上述の例では、ON/OFF制御回路160は、実施の形態1の構成と実施の形態2の構成を併せ持つ構成として説明したが必ずしもこれに限られない。例えばON/OFF制御回路160は、図22の構成に合わせてON信号生成回路1607、OFF信号生成回路1608、制御間隔設定回路1609を有する構成であっても良い。
<その他の実施の形態>
上述の説明では、MCU10が周波数誤差算出回路150を有する構成であるものとして説明したが必ずしもこれに限られない。MCU10内外の温度センサを用いて基本クロック(a)の周波数誤差を推定することも可能である。
図26は、MCU10内部の温度センサを用いた構成を示すブロック図である。MCU10は、周波数誤差算出回路150にかわりBGR(Band Gap Reference)181、アナログスイッチ182、温度センサ183、及びA/D変換器184を有する。
BGR181は、基準電圧を生成し、アナログスイッチ182を介して基準電圧を温度センサ183に供給する。温度センサ183は、MCU10内部の温度を計測する。A/D変換器184は、温度センサ183が計測した温度情報をアナログ値からデジタル値(p)に変換する。
メモリ310は、温度と周波数誤差との対応が記憶された温度テーブルを記憶している。CPU300は、A/D変換器184の出力したデジタル値(p)とメモリ310内の温度テーブルを基に周波数誤差(q)を算出する。CPU300は、算出した周波数誤差(q)を動作クロック生成回路110及びON/OFF制御回路160に入力する。ON/OFF制御回路160は、入力された周波数誤差(q)に応じて実施の形態1等と同様にON/OFF制御信号(h)を生成し、アナログスイッチ182に供給する。アナログスイッチ182は、ON/OFF制御信号(h)がハイレベルの場合に閉状態となり、ロウレベルの場合に開状態となる。
図27は、MCU10外部の温度センサ(サーミスタ)を用いた構成を示すブロック図である。電力メータ装置1は、MCU10外部にサーミスタ231及びアナログスイッチ232を有する。MCU10は、A/D変換器184を有する。
サーミスタ231には、アナログスイッチ232を介して電源電圧VDDが供給される。サーミスタ231は、装置内部の温度測定を行う。測定されたアナログ値である温度情報は、MCU10の外部端子172を介してA/D変換器184に入力される。A/D変換器184は、温度情報をアナログ値からデジタル値(p)に変換する。CPU300の処理及びメモリ310の構成は図26と同様である。OFF制御部160は、入力された周波数誤差(q)に応じて実施の形態1等と同様にON/OFF制御信号(h)を生成し、外部端子171を介してアナログスイッチ232に供給する。アナログスイッチ232は、ON/OFF制御信号(h)がハイレベルの場合に閉状態となり、ロウレベルの場合に開状態となる。
図28は、MCU10外部の温度ICを用いた構成を示すブロック図である。図28の構成は、図27の構成と非常に似ている。電力メータ装置1は、MCU10外部にアナログスイッチ232及びデジタル温度センサIC240を有する。デジタル温度センサIC240は、温度センサ241、A/D変換器242、及び通信手段243を有する。MCU10は、上述の構成に加えて通信手段320を有する。A/D変換器242は、温度センサ241が測定した装置内の温度情報をアナログ値からデジタル値(p)に変換する。通信手段243は、デジタル値(p)をシリアル形式でMCU10に送信する。通信手段320は、シリアル形式で送信されたデジタル値(p)を受信する。このデジタル値(p)は、CPU300の周波数誤差(q)の算出に用いられる。CPU300の処理及びメモリ310の構成は図26と同様である。OFF制御部160は、入力された周波数誤差(q)に応じて実施の形態1等と同様にON/OFF制御信号(h)を生成し、外部端子171を介してアナログスイッチ232に供給する。
図26〜図28の構成であっても周波数誤差を算出できるとともに、ON/OFF制御回路160は、周波数誤差の算出にかかる各処理部の動作を各アナログスイッチにより制御する。これにより必要最小限に抑えることにより、消費電流の低減を図ることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることは言うまでもない。たとえば上述の説明では、MCU10が電力メータ装置や加熱装置に用いられることを想定したが必ずしもこれに限られず、通信装置や加熱装置以外の家電装置に用いられても良いことは勿論である。
その他、実施の形態に記載された内容の一部を以下に記載する。
(1)半導体装置は、第1クロックと前記第1クロックの周波数誤差に基づいて、周波数誤差を補正した補正クロックを出力する補正クロック生成回路と、前記第1クロックの前記周波数誤差に基づいて、前記第1クロックの周波数誤差を算出する算出タイミングを規定するON/OFF制御信号を生成する制御回路と、を備える。
(2)(1)の半導体装置において、前記第1クロックの周波数誤差は、温度センサによる温度センサに基づいて算出する。
1 電力メータ装置
10 MCU
20 測定対象ユニット
30 測定用LSI
40 LCDパネル
50 EEPROM
51 Card IC
52 IC Card
53 ESAM
54 IrDA IC
55 RS485 IC
56 PLC modem
100 クロック補正回路
110 動作クロック生成回路
111 補正間隔生成回路
112 セレクタ
113 加算器
114 FF(フリップフロップ)
115 動作クロック補正回路
116 FF動作制御回路
120 時計カウンタ
130 セレクタ
140 出力選択レジスタ
150 周波数誤差算出回路
151 AND回路
152 AND回路
153 分周回路
154 カウント制御回路
155 カウンタ
160 ON/OFF制御回路
1601 期待値記憶回路
1602 比較回路
1603 制御信号生成回路
1604 前誤差記憶回路
1605 比較回路
1606 測定エラー出力回路
1607 OFF信号生成回路
1608 ON信号生成回路
1609 制御間隔設定回路
170〜172 外部端子
181 BGR
182 アナログスイッチ
183 温度センサ
184 A/D変換器
210 時計発振器
220 基準発振器
221、222 外部端子
231 サーミスタ
232 アナログスイッチ
240 デジタル温度センサIC
241 温度センサ
242 A/D変換器
243 通信手段
300 CPU
310 メモリ
320 通信手段

Claims (11)

  1. 第1クロックと、前記第1クロックよりも高周波数の第2クロックと、に基づいて前記第1クロックの周波数誤差を算出する周波数誤差算出回路と、
    前記第1クロックと前記周波数誤差算出回路が算出した前記周波数誤差に基づいて、周波数誤差を補正した補正クロックを出力する補正クロック生成回路と、
    前記周波数誤差算出回路が算出した前記周波数誤差に基づいて、前記周波数誤差算出回路が前記第1クロックの周波数誤差を算出する算出タイミングを規定するON/OFF制御信号を生成して前記周波数誤差算出回路に出力する制御回路とを備え、
    前記周波数誤差算出回路は、前記第1クロックの周波数誤差として、前記第1クロックの所定周期内における前記第2クロックのカウント数を出力し、
    前記制御回路は、
    前記周波数誤差算出回路が出力する前記カウント数の前回の値を保持する前誤差記憶回路と、
    前記前誤差記憶回路が記憶する値と、前記周波数誤差算出回路が出力する前記カウント数と、を比較する第2比較回路と、
    前記第2比較回路が出力した比較結果に基づいて前記ON/OFF制御信号を生成する制御信号生成回路と、
    備える半導体装置。
  2. 前記制御回路は、前記前誤差記憶回路が記憶する値と、前記周波数誤差算出回路が算出した前記カウント数と、の差分が所定値以上であった場合に任意の処理部にエラー信号を出力する測定エラー出力回路を備える請求項に記載の半導体装置。
  3. 前記制御回路は、外部から所定値の入力があった場合、前記周波数誤差算出回路が算出した前記周波数誤差によらずに前記周波数誤差算出回路の動作を停止させる請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記制御回路は、外部から制御信号の入力があった場合、前記周波数誤差算出回路が算出した前記周波数誤差によらずに前記周波数誤差算出回路が前記第1クロックの周波数誤差を算出するタイミングをあらかじめ定められたタイミングとする前記ON/OFF制御信号を生成する請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記制御回路は、
    前記ON/OFF制御信号を前記第2クロックを生成する基準発振器に供給し、前記第2クロックの生成タイミングを前記ON/OFF制御信号により制御する請求項1に記載の半導体装置。
  6. 前記制御回路は、
    前記周波数誤差算出回路が算出した前記周波数誤差が大きくなるにつれて前記第1クロックの周波数誤差を次に算出するまでの間隔が短くなるように前記ON/OFF制御信号を生成し、
    前記周波数誤差算出回路が算出した前記周波数誤差が小さくなるにつれて前記第1クロックの周波数誤差を次に算出するまでの間隔が長くなるように前記ON/OFF制御信号を生成する請求項1に記載の半導体装置。
  7. 第1クロックと、前記第1クロックよりも高周波数の第2クロックと、に基づいて前記第1クロックの周波数誤差を算出する周波数誤差算出回路と、
    前記第1クロックと前記周波数誤差算出回路が算出した前記周波数誤差に基づいて、周波数誤差を補正した補正クロックを出力する補正クロック生成回路と、
    前記周波数誤差算出回路が算出した前記周波数誤差に基づいて、前記周波数誤差算出回路が前記第1クロックの周波数誤差を算出する算出タイミングを規定するON/OFF制御信号を生成して前記周波数誤差算出回路に出力する制御回路とを備え、
    前記周波数誤差算出回路は、前記第1クロックの周波数誤差として、前記第1クロックの所定周期内における前記第2クロックのカウント数を出力し、
    前記制御回路は、
    前記カウント数の期待値とのずれの大きさと、前記第1クロックの周波数誤差を算出するタイミングと、の関係を規定した期待値情報を記憶する記憶回路と、
    前記周波数誤差算出回路が出力する前記カウント数の前回の値を保持する前誤差記憶回路と、
    前記カウント数と前記期待値情報を比較した比較結果を出力する第1比較回路と、
    前記前誤差記憶回路が記憶する値と、前記周波数誤差算出回路が出力する前記カウント数と、を比較する第2比較回路と、
    前記第1比較回路が出力した比較結果及び前記第2比較回路が出力した比較結果に基づいて前記ON/OFF制御信号を生成する制御信号生成回路と、
    を備える半導体装置。
  8. 前記ON/OFF制御信号は、前記算出タイミングにハイレベルとなり、それ以外の場合のロウレベルとなる2値信号であり、
    前記周波数誤差算出回路は、
    前記ON/OFF制御信号と前記第1クロックとの論理積を出力する第1AND回路と、
    前記ON/OFF制御信号と前記第2クロックとの論理積を出力する第2AND回路と、
    前記第1AND回路の出力信号または当該出力信号の分周信号の所定周期内の前記第2AND回路からの出力信号の遷移数を前記カウント数としてカウントするカウンタと、
    前記ON/OFF制御信号がハイレベルの場合にのみ前記カウンタに動作許可を示す動作許可信号を出力するカウント制御回路と、
    を備える請求項1に記載の半導体装置。
  9. 前記制御信号生成回路は、前記第2比較回路が出力した比較結果と共に時刻情報を考慮して前記ON/OFF制御信号を生成する請求項に記載の半導体装置。
  10. 請求項に記載の前記半導体装置を搭載した加熱装置。
  11. 請求項1に記載の前記半導体装置を搭載した電力メータ装置。
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