JP6034043B2 - 自動車用の廃熱利用システム及び自動車 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車におけるモータなど熱源から熱を効率よく回収し、車内空調に利用する廃熱利用システム及び自動車に関する。
従来、車内の暖房を行うためには、車内に噴出するエア等を加熱する加熱手段が必要となる。例えば、暖房装置内を循環する熱媒体をヒータ等で加熱して、高温の熱媒体とエアとを熱交換させながら、温風を車内に送風する。
このような暖房システムにおいては、エンジン等の熱源からの熱を回収して利用する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、冷却液循環サイクルと熱媒体循環サイクルとの間に中間熱交換器を設け、冷却液の熱を熱媒体(暖房側)へ伝える熱管理システムが開示されている。また、特許文献2には、エンジン廃熱をヒートパイプにより暖房システムに側へ輸送し、蓄熱材にて一時蓄熱しておき、自動車室内の即暖に利用する自動車用の蓄熱装置が開示されている。このように、熱源からの熱を利用することでヒータ等によって熱媒体を加熱するための熱量を抑制することができる。
特開2009−291008号公報 特開平05−50841号公報
しかしながら、上述の特許文献1の熱管理システムでは車両が走行してから冷却水が温まるまでの時間、暖房利用ができず、むしろ暖房側から冷却水側へ熱移動してしまい、暖房効率が悪くなることが懸念される。また、特許文献2では、蓄熱した熱を車内の即暖に利用するが、廃熱部と放熱部の中間に蓄熱材が配置されるため、走行中蓄熱しながら空調に利用することとなり、廃熱利用効率が走行中に低下してしまうという問題がある。
一方、近年は電気自動車が増加しており、例えば、駆動源として、化石燃料を燃焼するエンジンに代わってモータが用いられる場合がある。このようなモータが発する熱量は、従来のエンジンよりも少ないため、暖房用のエアを加熱するためには、より効率よく廃熱を回収し、車内の空調に利用する方法が要求される。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、駆動部等の熱源側から効率良く熱を回収し、車内空調に利用可能な自動車用の廃熱利用システム等を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、第1の発明は、自動車の駆動源である熱源を冷却する熱源側冷却経路と、自動車室内との熱交換を行うための車内熱交換経路と、前記熱源側冷却経路上に配置され、前記熱源側冷却経路を流れる熱媒体と熱交換を行う第1熱交換器と、前記車内熱交換経路上に配置され、前記車内熱交換経路を流れる熱媒体と熱交換を行う第2熱交換器と、前記第2熱交換器に一方の面が接するように設けられたペルチェ素子と、前記ペルチェ素子の他方の面に一方の端部が接続されるとともに、前記第1熱交換器に他方の端部が接続され、前記第1熱交換器側の熱を前記第2熱交換器側へ移動させることが可能な第1熱輸送手段と、前記ペルチェ素子の熱移動の方向を切り替える制御部と、を備え、前記ペルチェ素子を介さずに前記第2熱交換器に一方の端部が接続され、前記第1熱交換器に他方の端部が接続される第2熱輸送手段を更に備え、前記制御部は、車両走行中において、前記第1熱輸送手段から前記車内熱交換経路に熱を移動させることが可能であることを特徴とする自動車用の廃熱利用システムである。
第1の発明によれば、熱源側冷却経路の熱を車内熱交換経路に伝達する第1熱輸送手段の一端にペルチェ素子が設けられているため、ペルチェ素子の吸熱動作によって車両の駆動装置等の熱源から発生する熱を積極的に回収し、車内熱交換経路に放熱することができる。このため、熱源の廃熱を有効に利用することができる。さらに、2系統の熱輸送手段を設け、第1系統の熱輸送手段(第1熱輸送手段)がペルチェ素子を介して第2熱交換器と接続され、第2系統の熱輸送手段(第2熱輸送手段)がペルチェ素子を介さずに第2熱交換器と直接接続されることにより、ペルチェ素子を駆動しない場合でも第2系統の熱輸送手段の端部の温度差で熱輸送が可能となり、消費電力を低減できる。また、ペルチェ素子により熱源側冷却回路から吸熱し、蓄熱部材に蓄熱できる。例えば、一時的な走行停止中に、廃熱を蓄熱しつつ、第2熱交換器(車内熱交換経路)へも伝達して車内空調に使用することができる。
また、第1の発明において、前記第1熱輸送手段の前記ペルチェ素子に接続される端部に接触するように蓄熱部材を設けることが望ましい。
これにより、走行開始直後にペルチェ素子によって蓄熱部材に蓄熱された熱を吸熱し、車内熱交換経路の熱媒体へ放熱することができる。熱源側冷却経路を循環する熱媒体が温まっていない走行開始直後であっても蓄熱部材の熱を利用して即時に車内熱交換経路の熱媒体を温めることができる。
また、前記制御部は、車両走行停止時において、前記ペルチェ素子の熱移動の方向を反転させ、前記車内熱交換経路の熱を前記蓄熱部に蓄熱することが望ましい。
これにより、走行停止直後の、温まった冷却水及び暖房水の熱をペルチェ素子により強制的に吸熱し、蓄熱部材へ蓄熱することができる。したがって、熱の無駄をなくすことができる。
また、前記第1及び第2の熱輸送手段は、ヒートパイプであることが望ましい。熱輸送手段がヒートパイプであれば、熱を効率良く伝達することができる。
また、自動車の現在位置情報を取得する位置情報取得手段と、場所に関する情報を含む地図情報を記憶する記憶部と、を更に備え、前記制御部は、前記位置情報取得手段によって車両が走行を停止した位置情報を取得し、取得した位置情報に関連付けられている場所情報を前記地図情報から取得し、取得した場所情報に応じて、車両走行停止時において、前記ペルチェ素子の動作を制御することが望ましい。
これにより現在の駐車場所に応じてペルチェ素子の動作を切り替え、蓄熱するか否かを切り替えることができる。これにより、ユーザが特に意識しなくても停車中に効率よく熱利用することが可能となる。
第2の発明は、第1の発明に係る廃熱利用システムを搭載した自動車である。
第2の発明により、熱源から効率良く熱を回収して車内の空調に利用可能な自動車を提供することができる。
本発明によれば、自動車の駆動部等の熱源側から効率良く熱を回収し、車内空調に利用可能な自動車用の廃熱利用システム等を提供することができる。
本発明に係る廃熱利用システム1の構成を示すシステム構成図。 廃熱利用システム1の熱交換装置4の内部構成を示す図。 廃熱利用システム1の制御フローを示すフローチャート。 自動車の走行状態に応じた熱移動の方向を示す図。 自動車の走行状態と蓄熱材、冷却水、暖房水の各温度変化を示す図。 熱交換装置4aの内部構成を示す図。 図6の熱交換装置4aを別の方向から見た透視図。 廃熱利用システム1bの構成を示すシステム構成図。 廃熱利用システム1bの制御フローを示すフローチャート。
以下、本発明の第1の実施の形態にかかる廃熱利用システム1について説明する。図1は廃熱利用システム1の全体構成を示すシステム構成図、図2は廃熱利用システム1の熱交換装置4の内部構成を示す図である。図1に示すように、廃熱利用システム1は、主に、熱源側冷却経路2、車内熱交換経路3、熱交換装置4、制御部5等を備える。廃熱利用システム1は、自動車用の廃熱利用システムである。
熱源側冷却経路2は、例えばエンジンやモータなどの自動車の駆動部を冷却する経路である。熱源側冷却経路2には、モータ6、ポンプ8a、外気熱交換器7等が設けられ、熱媒体として冷却水等が循環する。また、熱源側冷却経路2の循環方向(図中矢印A方向)に対して、モータ6と外気熱交換器7との間に熱交換装置4の第1熱交換器41(図2参照)が接続される。
モータ6は、自動車の駆動部であり、熱源となる部位である。なお、本実施形態においては、熱源がモータ6のみである電気自動車の例を示すが、本発明はこれに限られない。例えば、熱源として、通常のエンジンであっても良く、その両者が配置されても良い。また、熱源としては、駆動部のみに限られず、自動車の走行等において発熱する部位であればよい。
ポンプ8aは、熱源側冷却経路2内の熱媒体(冷却水)を循環させるものである(図中矢印A方向)。外気熱交換器7はラジエータ等であり、モータ6により加熱された熱源側冷却経路2内の熱媒体(冷却水)を冷却する部位であり、熱を外部に放出する。
車内熱交換経路3は、車内熱交換経路3内を循環する熱媒体と、車内を暖房するためのエアとを熱交換するための経路である。車内熱交換経路3には、車内熱交換器9、ポンプ8b等が設けられ、熱媒体として水等が循環する。また、車内熱交換経路3の循環方向(図中矢印B方向)に対して、車内熱交換器9の上流側に熱交換装置4の第2熱交換器42(図2参照)が接続される。
ポンプ8bは、車内熱交換経路3内の熱媒体(以下、本明細書において暖房水ともいう)を循環させるものである(図中矢印B方向)。車内熱交換器9は、車内熱交換経路3内を循環する熱媒体の熱と車内を暖房するためのエアの熱を熱交換し、エアを車内に送り込む。
熱交換装置4は、熱源側冷却経路2を循環する熱媒体(以下、本明細書において冷却水ともいう)の熱を取り込み、車内熱交換経路3を循環する熱媒体(暖房水)との間で熱交換するものである。また、熱交換装置4は制御部5に接続される。
図2に示すように、熱交換装置4は、第1熱交換器41、第2熱交換器42、ペルチェ素子43、ヒートパイプ44、蓄熱材45等を備える。第1熱交換器41は熱源側冷却経路2に接続される。また、第2熱交換器42は車内熱交換経路3に接続される。ペルチェ素子43は、第2熱交換器42に片面が接続され、反対面がヒートパイプ44の一端に接続される。つまりヒートパイプ44は、一端側でペルチェ素子43を介して第2熱交換器42と接続される。また、ヒートパイプ44の他端側は第1熱交換器41と接続される。蓄熱材45は、ヒートパイプ44のペルチェ素子43に接続される端部に熱的に接続される。
ヒートパイプ44は、熱輸送を行うことができる手段(熱輸送デバイス)であればいずれの形態でも構わないが、好ましくはヒートパイプである。ヒートパイプは、たとえば、端部を密閉した金属の内部に、溶媒を配置して、溶媒の蒸発と凝縮により熱を伝達することができる。主に銅の内部に水を入れたヒートパイプが多く用いられている。このため、電源を用いなくても熱伝達を行うことができ、また、密閉されているので水が減少することもないのでメンテナンス性にも優れる。なお、さらに好ましくはサーモサイフォン型のヒートパイプであることが望ましい。
第1熱交換器41は、熱源側冷却経路2内の熱媒体(冷却水)とヒートパイプ44の一方の端部(下端部)との間で熱交換を行うものである。第1熱交換器41は、例えば、内部にフィン411が設けられた中空の熱伝導体412により構成され、熱源側冷却経路2内を循環する熱媒体(冷却水)を取り込み、フィン411及び熱伝導体412を介して熱媒体(冷却水)とヒートパイプ44との間で熱交換を行う。第1熱交換器41は、熱源側冷却経路2内の熱媒体の循環方向に対して、モータ6から外気熱交換器7までの間に配置される。モータ6から熱を受けた直後の、より高温の熱媒体と熱交換を行わせるためである。
また、第2熱交換器42は、ペルチェ素子43を介して接続されたヒートパイプ44の他方の端部(上端部)と車内熱交換経路3内の熱媒体(暖房水)との間で熱交換を行うものである。ここで、第2熱交換器42は、第1熱交換器41よりも高い位置に配置される。したがって、第1及び第2熱交換器41、42と接続されるヒートパイプ44は、一方の端部に対して他方の端部が高い位置となるように配置される。
第2熱交換器42は、第1熱交換器41と同様に、例えば、内部にフィン421が設けられた中空の熱伝導体422により構成され、車内熱交換経路3内を循環する熱媒体(暖房水)を取り込み、フィン421及び熱伝導体422を介して熱媒体(暖房水)とペルチェ素子43との間で熱交換を行う。ペルチェ素子43は後述するように、所定の電圧を印加すると一方の面で吸熱し、反対面で放熱する。このようなペルチェ素子43の特性を利用して、ヒートパイプ44の上端部の熱を吸熱し、第2熱交換器42内部の熱媒体を加温する。
熱源側冷却経路2を循環する熱媒体(冷却水)がモータ6により加熱され、第1熱交換器41がヒートパイプ44の作動温度以上となると、ヒートパイプ44内部の作動液が蒸発して、当該部位の熱を奪い、蒸気が第2熱交換器42側に輸送される。低温部である第2熱交換器42では、蒸気が凝縮して熱を放出する。放出された熱は、第2熱交換器42により車内熱交換経路3を流れる熱媒体に伝達される。
第2熱交換器42側で凝縮した作動液は、ヒートパイプ44の内面を伝わり、重力によってより低い位置にある第1熱交換器41側に移動する。以上を繰り返すことで、熱源側冷却経路2の熱が、車内熱交換経路3側に伝達される。
なお、ヒートパイプ44がサーモサイフォン型のヒートパイプであれば、第1熱交換器41が低温部となり、第2熱交換器42側が高温部となると、ヒートパイプ44の作動液は、第1熱交換器41側に溜まった状態となり、ヒートパイプ44は、熱輸送を行うことがない。したがって、車内熱交換経路3内の熱媒体の熱が、熱源側冷却経路2側に逃げることがない。
すなわち、ヒートパイプ44は、熱源側冷却経路2から車内熱交換経路3側に熱を輸送するが、車内熱交換経路3から熱源側冷却経路2への熱の輸送を行うことがない。なお、このような効果をより高めるためには、ヒートパイプ44を略鉛直方向に配置することが望ましい。
本第1の実施の形態では、図2に示すようにヒートパイプ44を立設させ、上端部にペルチェ素子43の片面を接続し、またペルチェ素子43の他方の面に第2熱交換器42を接続する。すなわち、ペルチェ素子43を介してヒートパイプ44の上端部と第2熱交換器42とが接続される。ペルチェ素子43は、所定電圧を印加すると一方の面が吸熱するとともに反対面が発熱し、印加電圧の極性を反転するとその関係が反転する特性を有する。
本第1の実施の形態のように、ペルチェ素子43をヒートパイプ44の上端部と第2熱交換器42との間に介在させ、ペルチェ素子43に所定の電圧を印加すると、ペルチェ素子43によりヒートパイプ44上端部の熱を吸熱し、反対面である第2熱交換器42側へ放熱することができる。ペルチェ素子43は制御部5に接続される。本実施の形態では、このようなヒートパイプ44からの吸熱動作を行わせる際に、ペルチェ素子に正極性の電圧を印加するものとして説明する。
制御部5は、ペルチェ素子43へ印加する電圧の極性を所定のタイミングで切り替える。例えば、制御部5は、車両走行中はペルチェ素子43に吸熱動作を行わせる。これにより、積極的に第1熱交換器41の熱をヒートパイプ44を介して第2熱交換器42へ輸送させる。また、車両が走行を停止すると、ペルチェ素子43への電圧の印加を停止させる。或いは、ペルチェ素子43に対し、逆極性の電圧を印加し、第2熱交換器42の熱を蓄熱材45側へ移動させる(蓄熱動作)。
蓄熱材45は、ヒートパイプ44や第2熱交換器42から熱を受熱して蓄熱するものである。蓄熱材45の材料は、一時的に熱を蓄えることができればよく、例えば、パラフィンや関東商事社製の「パッサーモ」(商品名)等を使用することができる。上記のような蓄熱材45を用いることで、受熱部19の熱変動を均一化(ダンパー効果)することができる。蓄熱材45は周囲を断熱材451により覆うことが望ましい。
また、蓄熱材45に、潜熱蓄熱材を用いることもできる。潜熱蓄熱材は、蓄熱材(酢酸ナトリウム3水塩や硫酸ナトリウム10水塩)などを用い、物質の相変化に伴う潜熱を蓄熱することができる。特に、過冷却型蓄熱材は、凝固点温度以下になっても相変化(結晶化)が起きない状態を保ち、液体にある衝撃や振動や摩擦といったエネルギーを加えることで結晶の種を生成し、今まで不規則に浮遊していた分子やイオンが突如、種結晶に向かって結合(凝固)を始めて、一気に凝固熱を周囲に放出するものである。潜熱蓄熱材を用いれば、乗車開始時に、蓄熱された熱を一気に利用して、瞬時に暖房を利用可能とすることもできる。
次に、図3〜図5を参照して、廃熱利用システム1の機能及び制御について説明する。なお、図3のフローチャートの説明では、車両走行開始時において、蓄熱材45は、前回の走行時に発生した熱等によって蓄熱されているものとする。
走行開始直後は、熱源側冷却経路2内を循環する熱媒体(冷却水)は低温であるため、ヒートパイプ44の作動温度に達していない。そこで、熱源側冷却経路2内を循環する熱媒体(冷却水)が温まるまでの所定時間(例えば、5分間)は、ペルチェ素子43に所定電圧を印加し、蓄熱材45からの吸熱を行わせる(ステップS101)。これにより図4(A)に示すように、ペルチェ素子43が蓄熱材45の熱を吸熱し、反対面の第2熱交換器42に放熱する。こうして、第2熱交換器42内に取り込まれている車内熱交換経路3内の熱媒体に熱が伝達される。
温められた熱媒体はポンプ8bによって車内熱交換経路3内を循環し(図1中矢印B方向)、車内熱交換器9にて外部から取り込まれたエア(不図示)を加熱する。これにより車内に暖気が送られる。このように、走行開始直後は、蓄熱材45の熱を利用できるため、車両スタート時の即暖に効果がある。
また、車両が走行してしばらくすると、蓄熱材45の熱は上述のペルチェ素子43の吸熱により奪われる。一方、モータ6の駆動により生じた熱によって熱源側冷却経路2内を循環する熱媒体(冷却水)が徐々に加熱される。すると、図4(B)に示すように、熱源側冷却経路2内を循環する熱媒体(冷却水)は熱交換装置4の第1熱交換器41に取り込まれ、その熱がヒートパイプ44の下端部に伝達される。ヒートパイプ44の一端(下端部)で受熱すると、ヒートパイプ44は他端(上端部)へ熱を輸送する。さらに、ヒートパイプ44の他端(上端部)の熱はペルチェ素子43により吸熱され、反対面の第2熱交換器42に効率よく放熱される。これにより、熱源側冷却経路2の熱(廃熱)を車内熱交換経路3内の熱媒体に伝達し、車内の暖房に利用することができる。
また、車両が走行を停止した場合(ステップS102;Yes)、走行停止した直後は、車内熱交換経路3内の熱媒体は上述したように車内の暖気によって温められている。熱源側冷却経路2内の熱媒体もモータ6の発熱により温められている。そこで、制御部5はペルチェ素子43に逆極性の電圧を印加するよう切り替える(ステップS103)。すると、図4(C)に示すように、ペルチェ素子43は、第1熱交換器41及び第2熱交換器42に取り込まれている熱媒体から熱を吸熱し、蓄熱材45に放熱する。これにより蓄熱材45が蓄熱される。蓄熱材45に蓄えられた熱は、次回走行開始時の即暖に利用可能である。
その後、車両が走行を再開した場合は(ステップS104;Yes)、ステップS101へ戻る。制御部5、ペルチェ素子43に正電圧を印加し、蓄熱材45及びヒートパイプ44から吸熱する。
車両が走行を開始しない場合(ステップS104;No)、すなわち、駐車した場合等は、所定時間経過後、ペルチェ素子43の駆動を停止する(ステップS105)。
図5は、図3の手順で行われた動作における蓄熱材45、熱源側冷却経路2内を循環する熱媒体(冷却水)、車内熱交換経路3内を循環する熱媒体(暖房水)の温度変化を示すグラフである。また、図5のグラフの下にはペルチェ素子43に印加する電圧の極性を示している。図5のグラフの横軸は車両走行開始からの時間(分)、縦軸は温度(°C)を示す。また、図5のグラフにおいて、太い破線は蓄熱材の温度変化を示し、細い実線は熱源側冷却経路2内を循環する熱媒体(冷却水)の温度変化を示し、太い実線は車内熱交換経路3内を循環する熱媒体(暖房水)の温度変化を示している。
図5に示すように、車両走行開始直後は、蓄熱材45の温度は60°Cに保たれ、冷却水及び暖房水の温度は外気温と同程度(10°C)とする。車両走行開始とともに、ペルチェ素子43に正電圧が印加される。これにより、ペルチェ素子43は蓄熱材45から吸熱するため、蓄熱材45の温度が下がる。一方、ペルチェ素子43は第2熱交換器42側に放熱するため暖房水の温度が上昇する。また、モータ6が駆動されて発熱するため冷却水の温度が上昇する。
蓄熱材45の温度は徐々に下がる一方、暖房水の温度は上昇し、走行開始後5分程経過すると、ペルチェ素子43による蓄熱材45から暖房水への熱の輸送効率が低下し、暖房水の温度が低下を始める。一方、冷却水の温度は走行開始後から単調に上昇し、冷却水の温度がペルチェ素子のヒートパイプ側の温度を超えた時点からヒートパイプ44が作動を開始する。ヒートパイプ44の作動により、冷却水の熱を暖房水へ伝え、暖房水の温度の低下は抑えられる(図5では45℃)。その後、ヒートパイプ44の熱輸送によって暖房水及び冷却水が所定の温度差を保ちながら保温状態となる。
車両が走行を停止すると、ペルチェ素子43に印加する電圧が負電圧に切り替えられる。すると、ペルチェ素子43は、暖房水の熱を吸熱し、蓄熱材45側に放熱(蓄熱)する。また、冷却水の熱は、ヒートパイプ44が作動している間、ヒートパイプ44を介して蓄熱材45に輸送される。暖房水は次第に温度が下降するため、暖房水の温度が所定温度以下となった時点で、ペルチェ素子43への電圧印加を停止する。尚、停止時に蓄熱材45に冷却水及び暖房水の熱を吸熱させる際には、ポンプ8a及び8bを動作させ、熱媒体を循環させることも廃熱の利用に有効である。
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態の廃熱利用システム1によれば、熱源側冷却経路2の熱を車内熱交換経路3に伝達するヒートパイプ44(熱輸送手段)の車内熱交換経路3側に接続される端部にペルチェ素子43を設けることにより、モータ6のような駆動部等の熱源から発生する熱を積極的に回収し、車内熱交換経路3に伝えることができる。特に、ペルチェ素子43によってヒートパイプ44の一方の端部から積極的に熱を奪うため、ヒートパイプ44の両端における温度差を確保することができる。このため、ヒートパイプ44を効率良く動作させることができる。したがって、熱源の廃熱を有効に利用することができる。
また、蓄熱材45を設けることで、走行開始直後にペルチェ素子43によって蓄熱材45に蓄熱された熱を吸熱し、車内熱交換経路3の熱媒体へ放熱することができる。このため、走行開始直後であっても即時に車内熱交換経路3内を循環する熱媒体を温めることができ、即暖に効果がある。
また、走行停止した直後の、温まった冷却水及び暖房水の熱をペルチェ素子43により強制的に吸熱し、蓄熱材45へ蓄熱することもできるため熱の無駄をなくすことができる。また、ヒートパイプを略鉛直に配置することにより、熱の冷却水側への移動を防止できる。
なお、図1の廃熱利用システム1において、車内熱交換経路3にヒータを設け、熱交換装置4による暖房水(車内熱交換経路3内の熱媒体)の加熱を補助するようにしてもよい。この場合はヒータの利用を抑制しつつ、暖房用のエアの加熱を更に即時に確実に行うことが可能となる。
次に、第2の実施形態に係る廃熱利用システム1について説明する。なお、第2の実施の形態において、図1に示す廃熱利用システム1と同様の機能を奏する構成については、図1と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
第2の実施の形態の廃熱利用システム1は、第1の実施の形態の廃熱利用システム1と略同様の構成であるが、図6に示すように熱交換装置4aが2系統のヒートパイプ44A、44Bを有する点で異なる。熱交換装置4aは、図1に示す熱交換装置4と同様に、熱源側冷却経路2を循環する熱媒体(冷却水)の熱を取り込み、車内熱交換経路3を循環する熱媒体(暖房水)との間で熱交換するものである。
図6、図7は、第2の実施の形態の熱交換装置4aの内部構成を示す図であり、図7は、図6の左方向から熱交換装置4aを眺めた透視図である。なお、図6において、ヒートパイプ44Bはペルチェ素子に接触せず、第2熱交換器42に直接接触するように配置されている。また、図7の4本のヒートパイプ44a〜44dは2本で1系統(44a及び44b、44c及び44d)をなすものとし、図6では各系統のヒートパイプがそれぞれ1本で表されるように図示されている。また、図7では、紙面奥側から手前側に向かって、蓄熱材45、ヒートパイプ44a〜44d、ペルチェ素子43、第1及び第2熱交換器41、42の順に配置されているものとする。なお、ヒートパイプの本数は図示した例に限られない。
上述したように、熱交換装置4aには、2系統のヒートパイプ44A(ヒートパイプ44c、44d)、44B(ヒートパイプ44a、44b)が並設される。ヒートパイプ44Aは、第1の実施の形態のヒートパイプ44と同様に、一端側(上端部)でペルチェ素子43を介して第2熱交換器42と接続され、他端側(下端部)で第1熱交換器41と接続される。ヒートパイプ44Aのペルチェ素子43に接続される端部側(上端部)には、蓄熱材45が接触するように設けられる。
ヒートパイプ44B(第2熱輸送手段)は、一端側(上端部)でペルチェ素子43を介さずに第2熱交換器42と接続され、他端側(下端部)で第1熱交換器41と接続される。
第1の実施の形態と同様に、第2熱交換器42は、第1熱交換器41よりも高い位置に配置されるため、第1及び第2熱交換器41、42と接続されるヒートパイプ44A、44Bはいずれも、一方の端部に対して他方の端部が高い位置となるように配置される。また、ヒートパイプ44A、44Bを略鉛直方向に配置すれば、熱源側冷却経路2から車内熱交換経路3側に熱を輸送するが、車内熱交換経路3から熱源側冷却経路2への熱の輸送を行うことがなく、車内熱交換経路3内の熱媒体の熱が、熱源側冷却経路2側に逃げるのを防ぐことができる。
第2の実施の形態の熱交換装置4aを用い、ペルチェ素子43を動作させて蓄熱材45に蓄熱を行おうとすると、ヒートパイプ44Aの上端部を加熱することになる。そうすると、ヒートパイプ44Aは、もはや動作しなくなる。これに対し、ペルチェ素子43に接続されていないヒートパイプ44Bではペルチェ素子43を動作させても、熱を輸送できる。
この際、暖房水の上流側にヒートパイプ44Bを配置し、下流側にペルチェ素子43に接続されるヒートパイプ44Aを配置することで、上流側のヒートパイプ44Bにより温められた直後の暖房水の熱を、ペルチェ素子43を用いて吸熱し、蓄熱材45を蓄熱することができる。このため、効率よく熱利用できる。
このように、本発明の第2の実施の形態の熱交換装置4aは、2系統のヒートパイプ44A、44Bを設け、第1系統のヒートパイプ44Aがペルチェ素子43を介して第2熱交換器42と接続される。このため、冷却水(熱源側冷却経路2)の熱を、ペルチェ素子43を使用して蓄熱できる。また、第2系統のヒートパイプ44Bがペルチェ素子43を介さずに第2熱交換器42と直接接続される。これにより、ペルチェ素子43を逆駆動させて、車内熱交換経路3の熱を蓄熱材45に蓄熱する際にも、ヒートパイプ44Bにより熱源側冷却経路2からの熱輸送が可能となり、効率良く廃熱を利用することができる。
例えば、一時的な走行停止中に、冷却水の熱を蓄熱用に利用しつつ、暖房水側へも熱輸送できる。また、暖房水の上流側にヒートパイプ44Bを配置することで、ヒートパイプ44Bによって温められた暖房水の熱を、より効率よく蓄熱に利用できる。
次に、第3の実施形態に係る廃熱利用システム1bについて説明する。図8は、第3の実施の形態に係る廃熱利用システム1bの全体構成を示す図である。廃熱利用システム1bは、廃熱利用システム1または1aの構成に加え、記憶部51、現在位置取得部52を備える。記憶部51及び現在位置取得部52は制御部5に接続される。
記憶部51には、例えば、カーナビゲーションシステム等で利用される地図情報が格納されている。地図情報には、道路情報の他、場所に関する情報が含まれる。場所に関する情報とは、例えば、公園、ショッピングモール、コンビニエンスストア、自宅等といった場所の種別を表す情報である。また、記憶部51には、場所の種別に応じて、短時間停車する場所か、1時間を超えるような駐車を行う場所であるかを定義したデータテーブルが格納される。現在位置取得部52は、例えばGPS(Global Positioning System)等であり、車両の現在位置を取得し、制御部5へ出力する。
第3の実施の形態において、制御部5は、現在位置取得部52から現在位置情報を取得し、取得した位置情報に関連付けられている場所情報を記憶部51の地図情報から取得し、取得した場所情報に応じて、ペルチェ素子43の動作を切り替える。例えば、車両が走行を停止した位置がコンビニエンスストアの駐車場である場合は、停車時間が短いと推測されるため、暖房水から蓄熱材45へ蓄熱するより、暖房水が温かいまま次の走行を再開する方が効率が良い。そのため、制御部5は、ペルチェ素子43の駆動を停止するよう制御する。
一方、車両が停止した位置がショッピングモール等の駐車場である場合は、停車時間が長いと推測されるため、暖房水が自然放熱してしまう。そのため、暖房水の熱を吸熱して蓄熱材45へ蓄熱する。そのため、制御部5はペルチェ素子43に負電圧を印加するよう制御し、第2熱交換器42から吸熱し、蓄熱材45へ放熱させて蓄熱材45を蓄熱する。
図9は、廃熱利用システム1bの制御フローを示すフローチャートである。第1の実施の形態と同様に、走行開始直後は、熱源側冷却経路2内を循環する熱媒体(冷却水)は低温であるため、ヒートパイプ44の作動温度に達していない。そこで、熱源側冷却経路2内を循環する熱媒体(冷却水)が温まるまでの所定時間(例えば、5分間)は、ペルチェ素子43に所定電圧を印加する(ステップS201)。これによりペルチェ素子43が蓄熱材45の熱を吸熱し、反対面の第2熱交換器42に放熱する。
また、車両が走行してしばらくすると、蓄熱材45の熱は上述のペルチェ素子43の吸熱により奪われる。一方で、モータ6の駆動により生じた熱によって熱源側冷却経路2内を循環する熱媒体(冷却水)が徐々に加熱される。すると、熱源側冷却経路2内を循環する熱媒体(冷却水)は熱交換装置4の第1熱交換器41に取り込まれ、その熱がヒートパイプ44に伝達される。ヒートパイプ44の一端(下端部)で受熱すると、ヒートパイプ44は他端(上端部)へ熱を輸送する。さらに、ヒートパイプ44の他端(上端部)の熱はペルチェ素子43により吸熱され、反対面の第2熱交換器42に効率よく放熱される。
また、車両が走行を停止した場合(ステップS202;Yes)、制御部5は、現在位置情報取得部203から現在位置情報を取得する(ステップS203)。
また制御部5は、記憶部51に記憶されている地図情報から場所に関する情報を取得し、場所に関する情報に基づいて、短時間停車と推測されるか否かを判定する(ステップS204)。短時間停車と推測される場合は(ステップS204;短時間駐車場所)、ペルチェ素子43の駆動を停止する(ステップS205)。これは、温まっている暖房水をそのまま次回走行に利用するためである。
1時間を超えるような長時間駐車と推測される場合は(ステップS204;長時間駐車場所)、制御部5はペルチェ素子43に逆極性の電圧を印加するよう切り替える(ステップS206)。すると、ペルチェ素子43は、図4(C)に示すように、第1熱交換器41及び第2熱交換器42に取り込まれている熱媒体から熱を吸熱し、蓄熱材45に放熱する。これにより蓄熱材45が蓄熱される。蓄熱材45に蓄えられた熱は、次回走行開始時の即暖に利用可能である。
その後、車両が走行を開始した場合は(ステップS207;Yes)、ステップS201へ戻る。制御部5はペルチェ素子43に正電圧を印加し、蓄熱材45及びヒートパイプ44から吸熱する。車両が走行を開始しない場合(ステップS207;No)、所定時間経過後、ペルチェ素子43の駆動を停止する(ステップS208)。
以上により、例えばカーナビゲーションシステムで用いられる地図情報等を利用して、車両が停車した場所に応じてペルチェ素子43の動作(吸熱、蓄熱)を切り替えることができる。これにより、ユーザが特に意識しなくても停車中に効率よく熱利用することが可能となる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。
例えば、前述の各実施形態では、本発明の熱交換装置を自動車の暖房に適用する例を示したが、本発明は、熱源を冷却する経路と、熱を利用する経路とが存在すれば、他のシステムにも適用可能である。また、当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1…………廃熱利用システム
2…………熱源側冷却経路
3…………車内熱交換経路
4、4a…熱交換装置
41………第1熱交換器
42………第2熱交換器
43………ペルチェ素子
44、44A、44B………ヒートパイプ(熱輸送手段)
45………蓄熱材
5…………制御部
6…………モータ
7…………外気熱交換器
8a、8b………ポンプ
9…………車内熱交換器

Claims (7)

  1. 自動車の駆動源である熱源を冷却する熱源側冷却経路と、
    自動車室内との熱交換を行うための車内熱交換経路と、
    前記熱源側冷却経路上に配置され、前記熱源側冷却経路を流れる熱媒体と熱交換を行う第1熱交換器と、
    前記車内熱交換経路上に配置され、前記車内熱交換経路を流れる熱媒体と熱交換を行う第2熱交換器と、
    前記第2熱交換器に一方の面が接するように設けられたペルチェ素子と、
    前記ペルチェ素子の他方の面に一方の端部が接続されるとともに、前記第1熱交換器に他方の端部が接続され、前記第1熱交換器側の熱を前記第2熱交換器側へ移動させることが可能な第1熱輸送手段と、
    前記ペルチェ素子の熱移動の方向を切り替える制御部と、を備え、
    前記ペルチェ素子を介さずに前記第2熱交換器に一方の端部が接続され、前記第1熱交換器に他方の端部が接続される第2熱輸送手段を更に備え、
    前記制御部は、車両走行中において、前記第1熱輸送手段から前記車内熱交換経路に熱を移動させることが可能であることを特徴とする自動車用の廃熱利用システム。
  2. 前記第1熱輸送手段の前記ペルチェ素子に接続される端部に接触するように蓄熱部材を設けることを特徴とする請求項1に記載の自動車用の廃熱利用システム。
  3. 前記制御部は、車両走行停止時において、前記ペルチェ素子の熱移動の方向を反転させ、前記車内熱交換経路の熱を前記蓄熱部に蓄熱することを特徴とする請求項2に記載の自動車用の廃熱利用システム。
  4. 前記第2熱輸送手段は、ヒートパイプであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の自動車用の廃熱利用システム。
  5. 前記第1熱輸送手段は、ヒートパイプであることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の自動車用の廃熱利用システム。
  6. 自動車の現在位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    場所に関する情報を含む地図情報を記憶する記憶部と、を更に備え、
    前記制御部は、前記位置情報取得手段によって車両が走行を停止した位置情報を取得し、取得した位置情報に関連付けられている場所情報を前記地図情報から取得し、取得した場所情報に応じて、車両走行停止時において、前記ペルチェ素子の動作を制御することを特徴とする請求項2から請求項のいずれかに記載の自動車用の廃熱利用システム。
  7. 請求項1から請求項のいずれかに記載の自動車用の廃熱利用システムを搭載した自動車。
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