JP4396351B2 - 熱電発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、熱電変換素子によってエンジンの冷却水の持つ熱エネルギーを電気エネルギーとして回収する熱電発電装置に関する。
従来から、高温側熱源と低温側熱源との温度差によりゼーベック効果を発現させ発電する熱電変換素子を備える熱電発電装置があり、例えば、高温側熱源としてエンジンの冷却水を用い、低温側熱源として大気(外気)を用いるものがある。
このような熱電発電装置では、エンジン始動直後等の低冷却水温時には、熱電変換素子に通電してペルチェ効果を発現させ、冷却水を加熱してエンジンの暖機を速やかに行なうものが知られている。
しかしながら、上記従来技術の熱電発電装置では、比較的多量の電力を必要とするエンジン始動直後等の低冷却水温時には、発電することができないという問題がある。
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、エンジン始動直後等の冷却水温が低いときであっても、発電をすることが可能な熱電発電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
エンジン(1)の冷却水循環回路(2)に設けられ、内部に冷却水を流通する第1高温側熱源部(20)と、
第1高温側熱源部(20)とは異なる第2高温側熱源部(30)と、
第1高温側熱源部(20)および第2高温側熱源部(30)に対して低温側となる共通の低温側熱源部(40)と、
第1高温側熱源部(20)と低温側熱源部(40)との温度差により発電可能であるとともに、通電することにより第1高温側熱源部(20)および低温側熱源部(40)の一方から吸熱して他方に発熱可能な第1熱電変換素子(11)と、
第2高温側熱源部(30)と低温側熱源部(40)との温度差により発電可能であるとともに、通電することにより第2高温側熱源部(30)および低温側熱源部(40)の一方から吸熱して他方に発熱可能な第2熱電変換素子(12)とを備え、
エンジン(1)の冷却水の温度が、エンジン(1)の効率に基づいて定まる所定温度帯の下限温度より低い場合には、第1熱電変換素子(11)に通電して第1高温側熱源部(20)を加熱しつつ、第2高温側熱源部(30)と低温側熱源部(40)との温度差により第2熱電変換素子(12)で発電することを特徴としている。
これによると、第1熱電変換素子(11)のペルチェ効果により、第1高温側熱源部(20)においてエンジン(1)の冷却水を加熱してエンジン(1)暖機を行なうとともに、低温側熱源部(40)を冷却することができる。これに伴ない、第2高温側熱源部(30)と低温側熱源部(40)との温度差が拡大するため、第2熱電変換素子(12)において確実に発電を行なうことができる。このように、エンジン(1)始動直後等の冷却水温が低いときであっても、エンジン(1)暖機を行ないつつ発電をすることができる。
また、請求項2に記載の発明では、冷却水循環回路(2)に対して独立して設けられ、低温側熱源部(40)に熱媒体を循環する熱媒体循環回路(42)と、この熱媒体循環回路(42)に設けられ、熱媒体から外気に放熱するための熱交換器(43)とを備えることを特徴としている。
これによると、低温側熱源部(40)の温度を安定させることができる。
また、請求項3に記載の発明では、冷却水の温度が前記下限温度より低い場合には、熱交換器(43)における熱媒体と外気との熱交換を中止することを特徴としている。
これによると、第1熱電変換素子(11)のペルチェ効果により低温側熱源部(40)を冷却するときに、熱交換器(43)における外気からの吸熱により低温側熱源部(40)の温度が上昇することを防止できる。
また、請求項4に記載の発明では、冷却水の温度が、前記所定温度帯の下限温度以上かつ上限温度以下の場合には、第1高温側熱源部(20)と低温側熱源部(40)との温度差により第1熱電変換素子(11)で発電するとともに、第2高温側熱源部(30)と低温側熱源部(40)との温度差により第2熱電変換素子(12)で発電することを特徴としている。
これによると、エンジン(1)の冷却水温がエンジン(1)効率を良好にできる温度帯にある場合には、第1熱電変換素子(11)および第2熱電変換素子(12)において発電を行なうことができる。
また、請求項5に記載の発明では、第2高温側熱源部(30)は、第1高温側熱源部(20)に対し並列に接続され、内部を冷却水が流通することを特徴としている。
これによると、エンジン(1)始動直後等の冷却水温が低いときには、第1熱電変換素子(11)は、第1高温側熱源部(20)でエンジン(1)の冷却水を加熱してエンジン(1)暖機を行なうとともに低温側熱源部(40)を冷却する。そして、第2熱電変換素子(12)は、第1高温側熱源部(20)およびエンジン(1)で加熱された冷却水が流通する第2高温側熱源部(30)と、第1熱電変換素子(11)により冷却された低温側熱源部(40)との温度差により発電する。
したがって、エンジン(1)始動直後等の冷却水温が低いときであっても、エンジン(1)暖機を速やかに行ないつつ、比較的効率よく発電をすることができる。
また、請求項6に記載の発明のように、冷却水の温度が、前記所定温度帯の上限温度より高い場合には、第1熱電変換素子(11)および第2熱電変換素子(12)に通電して第1高温側熱源部(20)および第2高温側熱源部(30)において冷却水を冷却し、エンジン(1)の冷却水温が高くなり過ぎることを速やかに防止できる。
また、請求項7に記載の発明では、第2高温側熱源部(30)は、内部をエンジン(1)の排気ガスが流通することを特徴としている。
これによると、エンジン(1)始動直後等の冷却水温が低いときには、第1熱電変換素子(11)は、第1高温側熱源部(20)でエンジン(1)の冷却水を加熱してエンジン(1)暖機を行なうとともに低温側熱源部(40)を冷却する。そして、第2熱電変換素子(12)は、高温の排気ガスが流通する第2高温側熱源部(30)と、第1熱電変換素子(11)により冷却された低温側熱源部(40)との温度差により発電する。
したがって、エンジン(1)始動直後等の冷却水温が低いときであっても、エンジン(1)暖機を速やかに行ないつつ、効率よく発電をすることができる。
また、請求項8に記載の発明のように、冷却水の温度が、前記所定温度帯の上限温度より高い場合には、第1熱電変換素子(11)に通電して第1高温側熱源部(20)において冷却水を冷却し、エンジン(1)の冷却水温が高くなり過ぎることを防止できる。さらに、このとき、第2高温側熱源部(30)と低温側熱源部(40)との温度差により第2熱電変換素子(12)で発電することができる。
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態における熱電発電装置10は、水冷式のエンジン1を搭載した車両に適用されるものであり、図1は、エンジン1を含む全体概略構成を示す模式図である。
図1に示すように、エンジン1には冷却水回路(冷却水循環回路)2およびラジエータ3が設けられており、エンジン1内の冷却水は、ウォータポンプ4によって冷却水回路2およびラジエータ3を循環するようになっている。ここではウォータポンプ4はエンジン1の駆動力を受けて作動するエンジン駆動式のポンプとしている。そして、冷却水温が上昇したときにはラジエータ3の放熱によって冷却水は冷却され、エンジン1の作動温度が適切に制御されようになっている。
冷却水回路2には、ラジエータ3をバイパスするバイパス流路5と、ラジエータ3側およびバイパス流路5側への冷却水流量比を調節するサーモスタット(流量制御弁)6とが設けられている。冷却水温度が所定温度(例えば85℃)以下においては、サーモスタット6によってラジエータ2側の流路が閉じられ、冷却水がバイパス流路5側を流通することで冷却水の過冷却が防止されるようになっている。
本実施形態の熱電発電装置10は、2つの高温側熱源部をなす第1高温側熱源部20および第2高温側熱源部30と、両高温側熱源部20、30に対し共通の低温側熱源部40とを有し、第1高温側熱源部20と低温側熱源部40との間に第1熱電変換素子11が介在され、第2高温側熱源部30と低温側熱源部40との間に第2熱電変換素子12が介在されて構成されている。
なお、各熱源部20、30、40と両熱電変換素子11、12との当接面には、それぞれ熱伝導グリスが塗布、あるいは伝熱シートが介在されており、接触熱抵抗を低減させるようになっている。
両熱電変換素子11、12は、ゼーベック効果を利用して発電を行なうことが可能であるとともに、通電したときにはペルチェ効果により一方の面で吸熱して他方の面で発熱する周知の熱電変換素子である。なお、両熱電変換素子11、12の吸熱面と発熱面とは素子への通電方向を変更することにより入れ替えられる。
前述の冷却水回路2は、エンジン1出口とバイパス流路5上流側接続点との間において、2つに通路に分岐合流しており、一方の冷却水通路2aには第1高温側熱源部20が接続され、他方の冷却水通路2bには第2高温側熱源部30が接続されている。したがって、並列に接続された第1高温側熱源部20と第2高温側熱源部30との内部には、エンジン1から流出した冷却水が流通するようになっている。
冷却水回路2には、エンジン1から流出し、両高温側熱源部20、30に流入する前の冷却水の温度を検出する水温センサ50が配設されており、冷却水の温度情報を後述する制御装置100に出力するようになっている。
熱電発電装置10の低温側熱源部40には、冷却水回路2から独立して熱媒体(本例では冷却水)を循環する熱媒体循環回路としての低温側循環回路42が接続しており、この低温側循環回路42にはラジエータ3に対して独立した低温側ラジエータ43が設けられている。
低温側循環回路42にはウォータポンプ44が設けられており、このウォータポンプ44の作動によって、低温側ラジエータ43で外気に放熱した低温水(例えば30℃前後の冷却水)が低温側熱源部40内を流通するようになっている。
低温側循環回路42には低温側ラジエータ43をバイパスするバイパス流路45が設けられており、バイパス流路45の端部には熱媒体の流れを低温側ラジエータ43側もしくはバイパス流路45側に切り替えるウォータバルブ(切替バルブ)46が設けられている。
低温側ラジエータ43は、本実施形態における熱媒体循環回路の熱媒体から外気に放熱するための熱交換器である。
図1において符号100を付した構成は、制御手段としての制御装置であり、制御装置100は、水温センサ50からの温度情報に基づいて、後述する手順に従って、第1、第2熱電変換素子11、12の発電および吸熱、発熱(放熱)を制御する信号と、ウォータポンプ44の作動、ウォータバルブ46の切替動作を制御する信号を出力する。
ここで、第1、第2熱電変換素子11、12の発電および吸熱、発熱(放熱)の制御について簡単に説明する。
図3に示すように、第1熱電変換素子11には回路60が電気的に接続している。回路60には、第1熱電変換素子11に電流を流すための電源61と、第1熱電変換素子11で発電した電力が供給される機器(充電機器および各種補機)62とが設けられ、スイッチ手段63により回路が電源61側もしくは機器62側に切り替えられるようになっている。
第1熱電変換素子11と同様に、第2熱電変換素子12には回路70が電気的に接続しており、第2熱電変換素子11に電流を流すための電源71と、第2熱電変換素子12で発電した電力が供給される機器(充電機器および各種補機)72とが設けられ、スイッチ手段73により回路が電源71側もしくは機器72側に切り替えられるようになっている。
制御装置100が第1、第2熱電変換素子11、12の発電および吸熱、発熱(放熱)を制御するときには、具体的には、電源61、71の電流方向およびスイッチ手段63、73の切り替え制御を行なう。
次に、上記構成に基づき熱電発電装置10の作動について説明する。ここで、図2は、制御装置100の概略の制御動作を示すフローチャートである。
車両が使用状態となった場合には、制御装置100は、まず、水温センサ50からの信号に基づいてエンジン1から流出する冷却水の温度が60℃以上であるか否か判断する(ステップS101)。冷却水の温度が60℃以上であると判断した場合には、さらに、冷却水の温度が100℃以下であるか否か判断する(ステップS102)。
ステップS101において、冷却水の温度が60℃より低いと判断した場合には、ステップS103へ進む。また、ステップS102において、冷却水の温度が100℃以下であると判断した場合には、ステップS104へ進み、ステップS102において、冷却水の温度が100℃より高いと判断した場合には、ステップS105へ進む。
本実施形態では、エンジン1が効率よく運転される条件に基づいて定まる流出冷却水の温度帯の下限温度が60℃であり、上限温度が100℃である。そこで、水温センサ50が検出する冷却水の温度が60℃未満、60℃以上かつ100℃以下、100℃超の場合において異なる制御ステップを実行するようになっている。
なお、制御装置100は、車両が使用状態である場合には、ウォータポンプ44を運転して低温側循環回路42内に冷却水を常時循環している。
制御装置100は、ステップS103では、第1熱電変換素子11に通電して第1高温側熱源部20側を発熱させて加熱し、低温側熱源部40側から吸熱して冷却する。また、第2熱電変換素子12において第2高温側熱源部30と低温側熱源部40との温度差に応じて発電する。
具体的には、図3に要部を示すように、電源61の電流方向を+−で図示した方向(この方向を正方向と呼ぶ)とするとともに、スイッチ手段63を電源61側とする。また、スイッチ手段73を機器72側とする。さらにこのとき、図1に示すウォータバルブ46を冷却水流路がバイパス流路45側となるように切り替える。
これにより、エンジン1から流出し第1高温側熱源部20を通過する冷却水は第1熱電変換素子11により加熱され、エンジン1に戻る。したがって、エンジン1の暖機が促進される。
第1高温側熱源部20で加熱されてエンジン1に戻りエンジン1の発熱によりさらに加熱された冷却水は、再度エンジン1から流出し、一部は第1高温側熱源部20で再度加熱され、残部は第2高温側熱源部30を通過する。
一方、低温側熱源部40内の冷却水は、第1熱電変換素子11により冷却される。このとき、ウォータポンプ44を作動しているものの、ウォータバルブ46により冷却水流路をバイパス流路45側としているので、冷却水は低温側ラジエータ43における熱交換が中止されている。したがって、低温側熱源部40内を流通する冷却水の温度は徐々に低下していく。
このように、第1高温側熱源部11およびエンジン1で加熱された冷却水が通過する第2高温側熱源部30と、冷却された冷却水が通過する低温側熱源部40とにより、第2熱電変換素子12の両面に温度差が与えられ、発電が行なわれる。
制御装置100は、ステップS104では、第1熱電変換素子11において第1高温側熱源部20と低温側熱源部40との温度差に応じて発電する。また、第2熱電変換素子12において第2高温側熱源部30と低温側熱源部40との温度差に応じて発電する。
具体的には、図4に要部を示すように、スイッチ手段63を機器62側とするとともに、スイッチ手段73を機器72側とする。さらにこのとき、図1に示すウォータバルブ46を冷却水流路が低温側ラジエータ43側となるように切り替える。
これにより、第1高温側熱源部20内および第2高温側熱源部30内には、高温の冷却水が流通する。一方、低温側熱源部40内には、低温側循環回路42を循環して低温側ラジエータ43で外気に放熱して冷却された冷却水が流通する。
したがって、高温の冷却水が通過する第1、第2高温側熱源部20、30と、低温の冷却水が通過する低温側熱源部40とにより、第1、第2熱電変換素子11、12のそれぞれの両面に温度差が与えられ、発電が行なわれる。
制御装置100は、ステップS105では、第1熱電変換素子11に通電して第1高温側熱源部20側から吸熱して冷却し、低温側熱源部40側へ放熱する。また、第2熱電変換素子12に通電して第2高温側熱源部30側から吸熱して冷却し、低温側熱源部40側へ放熱する。
具体的には、図5に要部を示すように、電源61の電流方向を図示したように逆方向(正方向の反対方向)とするとともに、スイッチ手段63を電源61側とする。また、電源71の電流方向を図示したように逆方向(電源61と同一方向)とするとともに、スイッチ手段73を電源71側とする。さらにこのとき、図1に示すウォータバルブ46を冷却水流路が低温側ラジエータ43側となるようにする。
これにより、エンジン1から流出し第1、第2高温側熱源部20、30を通過する冷却水は第1、第2熱電変換素子11、12により冷却され、エンジン1に戻る。したがって、エンジン1が高温になり過ぎること(オーバーヒート傾向状態)が抑制される。
一方、低温側熱源部40を通過する冷却水は第1、第2熱電変換素子11、12により加熱される。そして、加熱された冷却水は、低温側循環回路42を循環して低温側ラジエータ43で外気に放熱して冷却される。
制御装置100は、ステップS103、S104、S105のいずれかを実行したら、ステップS101にリターンする。
上述の構成および作動によれば、エンジン1始動直後等の冷却水温が60℃未満のときには、第1熱電変換素子11は、第1高温側熱源部20で冷却水を加熱して速やかにエンジン1の暖機を行なうとともに低温側熱源部40を冷却する。そして、第2熱電変換素子12は、第1高温側熱源部20およびエンジン1で加熱された冷却水が流通する第2高温側熱源部30と、第1熱電変換素子11により冷却された冷却水が流通する低温側熱源部40との温度差により効率よく発電することができる。
比較的多量の電力を必要とする車両始動直後から熱電発電装置10において発電することができるので、車両に搭載されエンジン1により回転駆動される発電機を、定格出力が比較的小さなものとすることが可能である。
また、冷却水温が60℃以上100℃以下のときには、第1、第2熱電変換素子11、12において極めて効率よく発電を行なうことができる。
さらに、冷却水温が100℃を超えたときには、第1、第2熱電変換素子11、12は、第1、第2高温側熱源部20、30において冷却水を効率よく冷却し、エンジン1の温度が高くなり過ぎることを速やかに防止できる。
このように、エンジン1の冷却水を、エンジン効率が良好な温度帯より低い水温のときには速やかに加熱して上昇させ、エンジン効率が良好な温度帯より高い水温のときには速やかに冷却して下降させることができる。
本実施形態の熱電発電装置10によれば、エンジン冷却水の温度制御に加えて、エンジン冷却水の有する熱エネルギーの回収、および前述した発電機の回転駆動に伴なう負荷低減等により、車両燃費を向上させることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について図6〜図10に基づいて説明する。
本第2の実施形態は、前述の第1の実施形態と比較して、第2高温側熱源部30に排気ガスを流通する点が異なる。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態では、冷却水回路2は、エンジン1の出口で分岐し、ウォータポンプ4の上流側で合流する冷却水回路2Aを有している。
本実施形態の熱電発電装置10は、第1高温側熱源部20が冷却水回路2Aに接続され、内部をエンジン1から流出した冷却水が流通するようになっている。一方、第2高温側熱源部30は、エンジン1の排気管8に接続され、内部をエンジン1の高温の排気ガスが流通するようになっている。
なお、本実施形態の熱電発電装置10では、第2熱電変換素子30においてペルチェ効果を発現させることはないので、図8に示す回路70に電源71およびスイッチ手段73を設けていない。
次に、上記構成に基づき本実施形態の熱電発電装置10の作動について説明する。ここで、図7は、制御装置100の概略の制御動作を示すフローチャートである。
図7に示すように、制御装置100は、ステップS101において、冷却水の温度が60℃より低いと判断した場合には、ステップS203へ進む。また、ステップS102において、冷却水の温度が100℃以下であると判断した場合には、ステップS204へ進み、ステップS102において、冷却水の温度が100℃より高いと判断した場合には、ステップS205へ進む。
制御装置100は、ステップS203では、第1熱電変換素子11に通電して第1高温側熱源部20側を発熱させて加熱し、低温側熱源部40側から吸熱して冷却する。また、第2熱電変換素子12において第2高温側熱源部30と低温側熱源部40との温度差に応じて発電する。
具体的には、図8に要部を示すように、電源61の電流方向を+−で図示した方向(この方向を正方向と呼ぶ)とするとともに、スイッチ手段63を電源61側とする。またこのとき、図6に示すウォータバルブ46を冷却水流路がバイパス流路45側となるように切り替える。
これにより、エンジン1から流出し第1高温側熱源部20を通過する冷却水は第1熱電変換素子11により加熱され、エンジン1に戻る。したがって、エンジン1の暖機が促進される。
一方、低温側熱源部40内の冷却水は、第1熱電変換素子11により冷却される。このとき、ウォータポンプ44を作動しているものの、ウォータバルブ46により冷却水流路をバイパス流路45側としているので、冷却水は低温側ラジエータ43における熱交換が中止されている。したがって、低温側熱源部40内を流通する冷却水の温度は徐々に低下していく。
これに対し、第2高温側熱源部30は、内部を流通する排気ガスにより高温となる。したがって、排気ガスが通過する第2高温側熱源部30と、冷却された冷却水が通過する低温側熱源部40とにより、第2熱電変換素子12の両面に大きな温度差が与えられ、発電が行なわれる。
制御装置100は、ステップS204では、第1熱電変換素子11において第1高温側熱源部20と低温側熱源部40との温度差に応じて発電する。また、第2熱電変換素子12において第2高温側熱源部30と低温側熱源部40との温度差に応じて発電する。
具体的には、図9に要部を示すように、スイッチ手段63を機器62側とする。さらにこのとき、図6に示すウォータバルブ46を冷却水流路が低温側ラジエータ43側となるように切り替える。
これにより、第1高温側熱源部20内には高温の冷却水が流通し、第2高温側熱源部30内には高温の排気ガスが流通する。一方、低温側熱源部40内には、低温側循環回路42を循環して低温側ラジエータ43で外気に放熱して冷却された冷却水が流通する。
したがって、高温の冷却水が通過する第1高温側熱源部20と、低温の冷却水が通過する低温側熱源部40とにより、第1熱電変換素子11の両面に温度差が与えられ、発電が行なわれる。また、高温の排気ガスが通過する第2高温側熱源部30と、低温の冷却水が通過する低温側熱源部40とにより、第2熱電変換素子12の両面に温度差が与えられ、発電が行なわれる。
制御装置100は、ステップS205では、第1熱電変換素子11に通電して第1高温側熱源部20側から吸熱して冷却し、低温側熱源部40側へ放熱する。また、第2熱電変換素子12において第2高温側熱源部30と低温側熱源部40との温度差に応じて発電する。
具体的には、図10に要部を示すように、電源61の電流方向を図示したように逆方向(正方向の反対方向)とするとともに、スイッチ手段63を電源61側とする。さらにこのとき、図6に示すウォータバルブ46を冷却水流路が低温側ラジエータ43側となるようにする。
これにより、エンジン1から流出し第1高温側熱源部20を通過する冷却水は第1熱電変換素子11により冷却され、エンジン1に戻る。したがって、エンジン1が高温になり過ぎること(オーバーヒート傾向状態)が抑制される。
一方、低温側熱源部40を通過する冷却水は第1熱電変換素子11により加熱される。そして、加熱された冷却水は、低温側循環回路42を循環して低温側ラジエータ43で外気に放熱して冷却される。
高温の排気ガスが通過する第2高温側熱源部30と、低温側ラジエータ43で放熱された低温の冷却水が通過する低温側熱源部40とにより、第2熱電変換素子12の両面に温度差が与えられ、発電が行なわれる。
制御装置100は、ステップS203、S204、S205のいずれかを実行したら、ステップS101にリターンする。
なお、図8〜図10では、第1の実施形態と異なる点を解りやすくするため、図6の図示に対し要部を左右入れ替えて図示している。
上述の構成および作動によれば、エンジン1始動直後等の冷却水温が60℃未満のときには、第1熱電変換素子11は、第1高温側熱源部20で冷却水を加熱して速やかにエンジン1の暖機を行なうとともに低温側熱源部40を冷却する。そして、第2熱電変換素子12は、排気ガスが流通する第2高温側熱源部30と、第1熱電変換素子11により冷却された冷却水が流通する低温側熱源部40との温度差により効率よく発電することができる。
比較的多量の電力を必要とする車両始動直後から熱電発電装置10において発電することができるので、車両に搭載されエンジン1により回転駆動される発電機を、定格出力が比較的小さなものとすることが可能である。
また、冷却水温が60℃以上100℃以下のときには、第1、第2熱電変換素子11、12において極めて効率よく発電を行なうことができる。
さらに、冷却水温が100℃を超えたときには、第1熱電変換素子11は、第1高温側熱源部20において冷却水を効率よく冷却し、エンジン1の温度が高くなり過ぎることを速やかに防止できる。また、このときにも、第2熱電変換素子12では発電を行なうことができる。
このように、エンジン1の冷却水を、エンジン効率が良好な温度帯より低い水温のときには速やかに加熱して上昇させ、エンジン効率が良好な温度帯より高い水温のときには速やかに冷却して下降させることができる。また、冷却水温に係わらず第2熱電変換素子12において発電することができる。
本実施形態の熱電発電装置10によれば、エンジン冷却水の温度制御に加えて、エンジン冷却水および排気ガスの有する熱エネルギーの回収、および前述した発電機の回転駆動に伴なう負荷低減等により、車両燃費を向上させることができる。
(他の実施形態)
上記第1の各実施形態では、冷却水温が100℃より高いときには、第1、第2熱電変換素子11、12により冷却水を冷却していたが、第1、第2熱電変換素子11、12の一方のみで冷却水を冷却し、他方で発電を行なうものであってもよい。
また、上記各実施形態では、ステップS103もしくはS203において、ウォータバルブ46をバイパス流路45側に切り替えて低温側ラジエータ43における熱交換を中止していたが、他の手段により熱交換を中止するものであってもよい。例えば、低温側ラジエータ43に流入する外気を遮断するラジエータシャッタを設け、これを閉じるものであってもよいし、ウォータポンプ44の運転を停止するものであってもよい。
また、上記各実施形態では、低温側熱源部40を流通する熱媒体は冷却水であったが、これに限定されるものではない。他の液体や大気等の気体であってもよいし、低温側熱源部40内で凝縮する冷媒であってもかまわない。
また、上記各実施形態における60℃、100℃等の実数値は例示であって、エンジン1の仕様等に応じて適宜設定可能である。
本発明を適用した第1の実施形態における熱電発電装置10の全体概略構成を示す模式図である。 第1の実施形態における制御装置100の概略の制御動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態における熱電発電装置10の作動状態を説明するための要部模式図である。 第1の実施形態における熱電発電装置10の作動状態を説明するための要部模式図である。 第1の実施形態における熱電発電装置10の作動状態を説明するための要部模式図である。 本発明を適用した第2の実施形態における熱電発電装置10の全体概略構成を示す模式図である。 第2の実施形態における制御装置100の概略の制御動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態における熱電発電装置10の作動状態を説明するための要部模式図である。 第2の実施形態における熱電発電装置10の作動状態を説明するための要部模式図である。 第2の実施形態における熱電発電装置10の作動状態を説明するための要部模式図である。
符号の説明
1 エンジン
2、2A 冷却水回路(冷却水循環回路)
8 排気管
10 熱電発電装置
11 第1熱電変換素子
12 第2熱電変換素子
20 第1高温側熱源部
30 第2高温側熱源部
40 低温側熱源部
42 低温側循環回路(熱媒体循環回路)
43 低温側ラジエータ(熱交換器)
50 水温センサ
100 制御装置

Claims (8)

  1. エンジン(1)の冷却水循環回路(2)に設けられ、内部に前記冷却水を流通する第1高温側熱源部(20)と、
    前記第1高温側熱源部(20)とは異なる第2高温側熱源部(30)と、
    前記第1高温側熱源部(20)および前記第2高温側熱源部(30)に対して低温側となる共通の低温側熱源部(40)と、
    前記第1高温側熱源部(20)と前記低温側熱源部(40)との温度差により発電可能であるとともに、通電することにより前記第1高温側熱源部(20)および前記低温側熱源部(40)の一方から吸熱して他方に発熱可能な第1熱電変換素子(11)と、
    前記第2高温側熱源部(30)と前記低温側熱源部(40)との温度差により発電可能であるとともに、通電することにより前記第2高温側熱源部(30)および前記低温側熱源部(40)の一方から吸熱して他方に発熱可能な第2熱電変換素子(12)とを備え、
    前記冷却水の温度が、前記エンジン(1)の効率に基づいて定まる所定温度帯の下限温度より低い場合には、前記第1熱電変換素子(11)に通電して前記第1高温側熱源部(20)を加熱しつつ、前記第2高温側熱源部(30)と前記低温側熱源部(40)との温度差により前記第2熱電変換素子(12)で発電することを特徴とする熱電発電装置。
  2. 前記冷却水循環回路(2)に対して独立して設けられ、前記低温側熱源部(40)に熱媒体を循環する熱媒体循環回路(42)と、
    前記熱媒体循環回路(42)に設けられ、前記熱媒体から外気に放熱するための熱交換器(43)とを備えることを特徴とする請求項1に記載の熱電発電装置。
  3. 前記冷却水の温度が前記下限温度より低い場合には、前記熱交換器(43)における前記熱媒体と前記外気との熱交換を中止することを特徴とする請求項2に記載の熱電発電装置。
  4. 前記冷却水の温度が、前記所定温度帯の下限温度以上かつ上限温度以下の場合には、前記第1高温側熱源部(20)と前記低温側熱源部(40)との温度差により前記第1熱電変換素子(11)で発電するとともに、前記第2高温側熱源部(30)と前記低温側熱源部(40)との温度差により前記第2熱電変換素子(12)で発電することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の熱電発電装置。
  5. 前記第2高温側熱源部(30)は、前記第1高温側熱源部(20)に対し並列に接続され、内部を前記冷却水が流通することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の熱電発電装置。
  6. 前記冷却水の温度が、前記所定温度帯の上限温度より高い場合には、前記第1熱電変換素子(11)および前記第2熱電変換素子(12)に通電して前記第1高温側熱源部(20)および前記第2高温側熱源部(30)を冷却することを特徴とする請求項5に記載の熱電発電装置。
  7. 前記第2高温側熱源部(30)は、内部を前記エンジン(1)の排気ガスが流通することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の熱電発電装置。
  8. 前記冷却水の温度が、前記所定温度帯の上限温度より高い場合には、前記第1熱電変換素子(11)に通電して前記第1高温側熱源部(20)を冷却しつつ、前記第2高温側熱源部(30)と前記低温側熱源部(40)との温度差により前記第2熱電変換素子(12)で発電することを特徴とする請求項7に記載の熱電発電装置。
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