JP2001304778A - 蓄熱装置 - Google Patents

蓄熱装置

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JP2001304778A
JP2001304778A JP2000116362A JP2000116362A JP2001304778A JP 2001304778 A JP2001304778 A JP 2001304778A JP 2000116362 A JP2000116362 A JP 2000116362A JP 2000116362 A JP2000116362 A JP 2000116362A JP 2001304778 A JP2001304778 A JP 2001304778A
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JP2000116362A
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Hitoshi Aoki
均史 青木
Hirotaka Kakinuma
裕貴 柿沼
Junichi Kubota
順一 久保田
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存設備に関係なく容易に増設できるように
すると共に、効率的に冷熱又は温熱が蓄熱できるように
する。 【解決手段】 蓄熱側ヒートシンク24に貯留された蓄
熱材21に蓄熱するときには、熱搬送媒体が熱交換器4
1と熱源側ヒートシンク32との間を循環するように切
換弁51で循環路を切換える。そして、電子温冷素子3
1により当該熱搬送媒体と蓄熱材21とを熱交換させ
て、当該蓄熱材21に蓄熱する。一方、蓄熱材21に蓄
熱した熱を利用するときには、熱搬送媒体が熱交換器4
1と蓄熱側ヒートシンク24との間を循環するように循
環路を切換える。そして、蓄熱材21の熱により冷却又
は加熱された熱搬送媒体を熱交換器41で機外空気と熱
交換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長距離トラック等
の車両に搭載して好適な蓄熱空調装置に係り、特に走行
中に冷熱又は温熱を蓄熱し、この熱を用いて停車中にも
冷房又は暖房運転が行えるようにした蓄熱装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】今日、長距離トラック等においては、冷
暖房が可能なように空気調和機が略標準装備され、また
運転座席の後部側等に仮眠室を設けた車両が市場に提供
されている。
【0003】かかる場合に、冷房はエンジンから駆動力
を受けて回転する圧縮機を備えた冷凍回路を運転して行
われ、また暖房はエンジンの廃熱を利用して行われてい
る。
【0004】ところが、仮眠室で仮眠する際にはエンジ
ンを停止してしまうのが一般的で、冬場は寒く逆に夏場
は暑いために十分な仮眠を取ることが困難になる問題が
あった。
【0005】そこで、特開平8−192619号公報等
においては、蓄熱材を備えた蓄熱装置が開示されてい
る。
【0006】そして、走行中の冷房は冷凍回路を運転さ
せることにより行い、また暖房はエンジンの廃熱を利用
することにより行い、仮眠中のようにエンジン停止時に
おける冷暖房は、走行中に冷熱又は温熱を以下のように
して蓄熱して、その熱を熱源として利用することにより
行っている。
【0007】即ち、当該蓄熱空調装置は、冷凍回路と連
結されると共に、蓄熱用蒸発器を備えて、冷熱の蓄熱は
冷凍回路を循環する冷媒の一部を蓄冷用蒸発器で蒸発さ
せることにより、この蓄冷用蒸発器に密接配置された蓄
熱材を冷却して行っている。
【0008】一方、温熱の蓄熱は、蓄冷用蒸発器を介し
て機内空気が循環するように流路を形成すると共に、当
該流路中にヒータを設けて、走行中にヒータで加熱した
空気を蓄熱材と熱交換させることにより行っている。
【0009】そして、このようにして蓄熱された冷熱又
は温熱を熱源として、仮眠中等のエンジン停止時におけ
る冷暖房を行うようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成では蓄熱材に冷熱を蓄熱するために冷媒を用いるの
で、冷凍回路と配管接続を行う必要があり、簡単に蓄熱
空調装置を増設することが困難である問題があった。
【0011】また、冷凍回路を有する空調装置は蓄熱し
た熱量を取出す装置が必要で機器の増大、高コスト等の
問題があった。
【0012】そこで、本発明は、既存設備に関係なく容
易に増設できるようにすると共に、効率的に冷熱又は温
熱が蓄熱でき、かつ、利用できるようにした蓄熱空調装
置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1にかかる発明は、熱搬送媒体と機外空気と
を熱交換させる熱交換部と、該熱交換部と配管により環
状に接続されて、冷熱又は温熱のうち少なくとも一方を
蓄熱する蓄熱材を備えた蓄熱部と、該蓄熱部と並列に熱
交換部に配管接続されると共に蓄熱部と熱接触して設け
られて、蓄熱材に熱を移動させて蓄熱させる熱移送部
と、該熱移送部と蓄熱部との並列接続点位置に設けられ
て、蓄熱部に蓄熱する際には、熱搬送媒体が熱交換部と
熱移送部との間を循環するように熱搬送媒体循環路を切
換えて、該熱移送部により当該熱搬送媒体の熱を蓄熱部
に移動させ、また蓄熱部に蓄熱した熱を利用する際に
は、熱搬送媒体が熱交換部と蓄熱部との間を循環するよ
うに熱搬送媒体循環路を切換えて、蓄熱部の熱により冷
却又は加熱された熱搬送媒体が熱交換部で機外空気と熱
交換できるようにする循環路切換部とを有して、既存設
備に関係なく容易に増設できるようにすると共に、効率
的に冷熱又は温熱が蓄熱でき、かつ、利用できるように
したことを特徴とする。
【0014】請求項2にかかる発明は、蓄熱部を熱搬送
媒体の流路が形成されたベース部及び該ベース部に複数
立設されたフィンとにより形成され、かつ、当該フィン
の付根部分に流路が設けられた蓄熱側ヒートシンクと、
フィン間に貯留されて冷熱又は温熱のうち少なくとも一
方を蓄熱する蓄熱材とにより構成して、簡単な構成で効
率的に蓄熱できるようにしたことを特徴とする。
【0015】請求項3にかかる発明は、熱移送部を熱搬
送媒体の流路が形成された熱源側ヒートシンクと、該熱
源側ヒートシンクと蓄熱側ヒートシンクとの間に熱接触
して設けられて、蓄熱材に冷熱を蓄熱する際には、蓄熱
材の熱を蓄熱側ヒートシンクを介して吸収し、この熱を
熱源側ヒートシンクを介して熱搬送媒体に移動させ、ま
た蓄熱材に温熱を蓄熱する際には、熱搬送媒体の熱を熱
源側ヒートシンクを介して吸収し、この熱を蓄熱側ヒー
トシンクを介して蓄熱材に移動させる電子温冷素子とに
より構成して、簡単な構成で効率的に蓄熱でき、かつ、
その熱が利用できるようにしたことを特徴とする。
【0016】請求項4にかかる発明は、熱交換部を送風
機と熱搬送媒体が循環する熱交換器とにより構成して、
少なくとも車内等の利用空間を空調する際には、送風機
が当該利用空間の空気を熱交換器に送風して熱搬送媒体
と利用空間の空気とを熱交換して、車両等がエンジンを
停止しているときでも冷暖房が行えるようにしたことを
特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図を参照し
て説明する。図1は、本発明にかかる蓄熱装置2の概略
構成を示す図であり、図2はその回路図である。
【0018】当該蓄熱装置2は、断熱材11が内設され
た断熱ケース10、該断熱ケース10内に収納された蓄
熱材21を備える蓄熱部20、該蓄熱部20と熱接触し
て設けられて、前記蓄熱材21に熱を移動させて蓄熱さ
せるペルチェ素子等からなる電子温冷素子31を備えた
熱移送部30、蓄熱部20に蓄熱した熱を取出し、又は
当該蓄熱部20に蓄熱するために車内空気等と熱搬送媒
体とを熱交換させる熱交換器41を備えた熱交換部4
0、熱搬送媒体が循環する循環路を切換える切換弁51
を備えた循環路切換部50等を有している。
【0019】そして、熱交換部40に対して蓄冷部と熱
移送部とが並列になるように配管3により接続されてい
る。
【0020】断熱ケース10には断熱性の断熱蓋12が
設けられて、当該断熱蓋12の周辺部にパッキン13が
配設されている。これにより、断熱蓋12を閉じた際に
蓄熱材21が零れたりしないようになっている。
【0021】蓄熱部20は、冷熱又は温熱を蓄熱する上
述した蓄熱材21、該蓄熱材21での蓄熱が効率的に行
われるようにベース部22に複数のフィン23が立設さ
れてなる蓄熱側ヒートシンク24等により構成されて、
蓄熱材21はフィン23の間に貯留され又は挿入される
ようになっている。
【0022】なお、蓄熱材21としては、冷熱を蓄熱す
る際には水又はグリセリン水和物が好ましく、温熱を蓄
熱する際にはパラフィン系のスクアラン水和物又は酢酸
ナトリウム水和物が好ましい。ここで水和物とは、水分
を含んでいるものをいう。
【0023】フィン23の付根部分には、熱搬送媒体の
循環路をなす流路4が形成されている。
【0024】なお、蓄熱側ヒートシンク24の形状は、
図3に示すように種々の構成が考えられる。
【0025】図3(a)は、フィン23の付根部分に熱
搬送媒体流路4を形成した場合を示している。図3
(b)はフィン23の上下にベース部22を設けて、そ
れぞれのベース部22に熱搬送媒体流路4を形成した場
合を示している。
【0026】また、図3(c)はフィン23の上下にベ
ース部22を設けて、電子温冷素子31が接する側のベ
ース部22の厚みを薄くすると共に、他方のベース部2
2に熱搬送媒体流路4を形成した場合を示している。な
お、電子温冷素子31が接する側のベース部22は、図
3(c)においては下側に位置するベース部22であ
る。
【0027】これら各蓄熱側ヒートシンク24に共通す
る大きな特徴は、フィン23の付根部分に熱搬送媒体流
路4が形成されている点である。
【0028】このように、熱搬送媒体流路4をフィン2
3の付根部分に形成するのは、熱搬送媒体と蓄熱材21
との熱交換効率を向上させて蓄熱効率を高めるためで、
このため熱伝導パスを短くし、またフィン23と蓄熱材
21との熱接触面積を大きくしている。
【0029】このような観点から、図3(a)ではフィ
ン23の断面形状を台形形状(長方形、三角形及びその
類似形状を含む)にしたり、図3(b)、図3(c)で
は上下にベース部22を設けている。
【0030】なお、蓄熱側ヒートシンク24のベース部
22には、電子温冷素子31が熱接触して設けられ、当
該電子温冷素子31を介して吸熱又は放熱が行われるた
め、この電子温冷素子31が接するベース部22の厚み
も薄いことが望まれる。そこで、図3(c)では電子温
冷素子31が接する側のベース部22の厚みを薄くして
いる。
【0031】無論、フィン23の熱伝導度が高いことも
熱搬送媒体と蓄熱材21との熱交換効率を向上させるた
めに重要である。このため、蓄熱側ヒートシンク24及
び後述する熱源側ヒートシンク32は、アルミニューム
等の熱伝導度が高い部材を材料として形成し、かつ、押
出成型することにより部材コストの抑制を図っている。
【0032】熱移送部30は、一方の面に蓄熱側ヒート
シンク24が熱接触して設けられて所定方向の熱流を発
生させる電子温冷素子31、該電子温冷素子31の他方
の面に熱接触して設けられて当該電子温冷素子31を介
して蓄熱材21と効率的に熱交換できるようにする熱源
側ヒートシンク32等を有し、この熱源側ヒートシンク
32にも熱搬送媒体の流路4が形成されている。
【0033】電子温冷素子31は、蓄熱側ヒートシンク
24と熱源側ヒートシンク32とにより熱接触を保って
挟持されて、この電子温冷素子31に流す電流の向によ
り吸熱面と放熱面との位置が入れ替って、熱流の方向が
変化する。なお、熱流とは吸熱面から放熱面に熱が伝導
する際の熱の流れを言う。
【0034】例えば、図1で蓄熱側ヒートシンク24と
接する面をA面とし、熱源側ヒートシンク32と接する
面をB面として、電子温冷素子31に電流を流すとA面
が吸熱面となり、B面が放熱面となる。
【0035】従って、この場合は蓄熱材21の熱がA面
から吸収されB面から熱源側ヒートシンク32を介して
熱搬送媒体に放出されて、当該蓄熱材21は熱を失い冷
却される。即ち、蓄熱材21に冷熱が蓄熱される。
【0036】一方、電流の向を逆にすると熱源側ヒート
シンク32を介して熱搬送媒体の熱がB面を介して吸収
され、A面から蓄熱側ヒートシンク24を介して蓄熱材
21に放熱されて、当該蓄熱材21が加温されるように
なる。即ち、蓄熱材21に温熱が蓄熱される。
【0037】熱交換部40は、熱搬送媒体と車内空気等
とを熱交換させる熱交換器41、該熱交換器41に車内
空気を送風する送風機42等を有している。
【0038】循環路切換部50は、熱搬送媒体が蓄熱部
20と熱交換部40との間を循環するか、熱移送部30
と熱交換部40との間を循環するかを切替える切換弁5
1、熱搬送媒体を循環させるポンプ52等を有してい
る。
【0039】なお、図2では切換弁51を2つ設けた場
合を示しているが、1つであっても熱搬送媒体の循環路
を切替えることができることは言うまでもない。
【0040】図2における実線矢印は、蓄熱材21に冷
熱又は温熱を蓄熱する際の熱搬送媒体の流れを示し、点
線矢印は蓄熱材21に蓄熱した冷熱又は温熱を取出す際
の熱搬送媒体の流れを示している。
【0041】次に、このような構成の蓄熱装置2の運転
方法を説明する。先ず、当該蓄熱装置2を長距離トラッ
ク等に設置する。
【0042】本発明にかかる蓄熱装置2は、電子温冷素
子31や送風機42等に電源を供給するだけで動作させ
ることができるので、既存の空気調和機と接続する必要
がない。従って、利用者が自分で容易に設置できる利点
がある。
【0043】蓄熱装置2の設置が完了すると、当該蓄熱
装置2に蓄熱材21を貯留又は挿入する。この蓄熱材2
1としては、上述したように種々のものが考えられる
が、ここでは冷熱を蓄熱して冷房運転するためにグリセ
リン水和物を用い、温熱を蓄熱して暖房運転するために
スクアラン水和物を用いるとする。
【0044】この蓄熱材21の貯留は、断熱蓋12を開
けて、フィン23間に流し込むことにより行い、又は蓄
熱材21を容器に封入してフィン23間に挿入する。な
お、断熱蓋12にはパッキン13が設けられて走行中に
貯留された蓄熱材21が零れたりしないようになってい
る。
【0045】そして、ポンプ52及び送風機42を動作
させ、また電子温冷素子31に電流を流して蓄熱材21
に冷熱又は温熱を蓄熱する。
【0046】例えば、蓄熱材21に冷熱を蓄熱する場合
には、電子温冷素子31が蓄熱側ヒートシンク24を介
して蓄熱材21の熱を吸熱し、その熱を熱源側ヒートシ
ンク32を介して熱搬送媒体に放熱するように電流を流
す。
【0047】これにより、蓄熱材21の熱が熱搬送媒体
に放熱されて、当該熱搬送媒体の温度が上がる。この熱
搬送媒体は、熱交換器41を循環しているので、当該熱
交換器41で車内空気と熱交換する。
【0048】このとき、車内は既存の空気調和機により
冷房されて温度が低くなっているので、熱搬送媒体は効
率的に熱交換(放熱)できるようになり、蓄熱材21の
熱を効率的に奪うことが可能になる。即ち、効率的に冷
熱を蓄冷することができるようになる。
【0049】特に、グリセリン水和物は、5〜10℃で
凝固するので、短時間で容易に凝固させることができる
ようになる。
【0050】一方、このようにして蓄熱した冷熱を利用
して冷房運転する場合には切換弁51を切換えて、図2
に示すように熱搬送媒体を点線矢印の方向に流動させて
蓄熱側ヒートシンク24に循環するようにする。
【0051】これにより、熱搬送媒体は蓄熱側ヒートシ
ンク24を介して蓄熱材21により冷却されて温度が下
がり、その熱搬送媒体が熱交換器41で車内空気と熱交
換することにより、車内が冷房される。
【0052】また、蓄熱材21に温熱を蓄熱する場合に
は、電子温冷素子31に通電する電流の向きを逆にす
る。これにより、熱源側ヒートシンク32を介して熱搬
送媒体の熱が吸熱され、その熱が蓄熱側ヒートシンク2
4を介して蓄熱材21に放熱される。
【0053】このとき、熱搬送媒体は熱を奪われるので
温度が下がるが、車内は既存の空気調和機により暖房さ
れているので、熱交換器41で効率的に車内空気と熱交
換(吸熱)できて、温熱の蓄熱効率を高めることができ
るようになっている。
【0054】一方、このようにして蓄熱した温熱を利用
して暖房運転する場合には切換弁51を切換えて、図2
に示すように熱搬送媒体を点線矢印の方向に流動させ蓄
熱側ヒートシンク24に循環するようにする。
【0055】これにより蓄熱材21により暖められてた
熱搬送媒体は、熱交換器41で車内空気と熱交換して暖
房を行うことが可能になる。
【0056】なお、上記説明では、熱交換器41が熱交
換する空気を車内空気としたが、車外空気と熱交換して
も良いことは言うまでもない。
【0057】また、上記説明では当該蓄熱装置2を長距
離トラック等に搭載して仮眠時等のエンジンが停止して
いるときに冷暖房が行えるようにした場合を例に説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、蓄熱し
た熱を冷暖房以外の熱源(例えば、冷凍車等において停
車中における冷熱源等)に利用しても良い。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように請求項1にかかる発
明によれば、熱交換部、蓄熱材を貯留する蓄熱側ヒート
シンクを備えた蓄熱部、熱を所定方向に移動させる熱移
送部、熱交換部等を配管により接続して独立した蓄冷装
置を構成すると共に、配管途中に熱搬送媒体の循環路を
切替える循環路切換部を設けたので、既存設備に関係な
く容易に当該蓄冷装置が増設できるようになると共に、
効率的に冷熱又は温熱が蓄熱でき、かつ、利用できるよ
うになる。
【0059】請求項2にかかる発明によれば、蓄熱部を
熱搬送媒体の流路が形成されたベース部及び該ベース部
に複数立設されたフィンとにより形成され、かつ、当該
フィンの付根部分に流路が設けられた蓄熱側ヒートシン
クと、フィン間に貯留されて冷熱又は温熱のうち少なく
とも一方を蓄熱する蓄熱材とにより構成したので、簡単
な構成で効率的に蓄熱及びその熱の利用を行うことがで
きるようになる。
【0060】請求項3にかかる発明によれば、熱移送部
を熱搬送媒体の流路が形成された熱源側ヒートシンク
と、電子温冷素子とにより構成して、蓄熱材に冷熱を蓄
熱する際には、蓄熱材の熱を蓄熱側ヒートシンクを介し
て吸収し、この熱を熱源側ヒートシンクを介して熱搬送
媒体に移動させ、また蓄熱材に温熱を蓄熱する際には、
熱搬送媒体の熱を熱源側ヒートシンクを介して吸収し、
この熱を蓄熱側ヒートシンクを介して蓄熱材に移動させ
るようにしたので、簡単な構成で効率的に蓄熱でき、か
つ、その熱が利用できるようになる。
【0061】請求項4にかかる発明によれば、熱交換部
を送風機と熱搬送媒体が循環する熱交換器とにより構成
して、少なくとも車内等の利用空間を空調する際には、
送風機が当該利用空間の空気を熱交換器に送風して熱搬
送媒体と利用空間の空気とを熱交換して、車両等がエン
ジンを停止しているときでも冷暖房が行えるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の説明に適用される蓄熱装
置の断面図である。
【図2】回路図である。
【図3】蓄熱側ヒートシンクの構成を示す図である。
【符号の説明】
2 蓄熱装置 3 配管 4 熱搬送媒体流路 20 蓄熱部 21 蓄熱材 22 ベース部 23 フィン 24 蓄熱側ヒートシンク 30 熱移送部 31 電子温冷素子 32 熱源側ヒートシンク 40 熱交換部 41 熱交換器 42 送風機 50 循環路切換部 51 切換弁 52 ポンプ
フロントページの続き (72)発明者 久保田 順一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3L054 BG10 BH07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱搬送媒体と機外空気とを熱交換させる
    熱交換部と、 該熱交換部と配管により環状に接続されて、冷熱又は温
    熱のうち少なくとも一方を蓄熱する蓄熱材を備えた蓄熱
    部と、 前記熱交換部に前記蓄熱部と並列接続されると共に、前
    記蓄熱部と熱接触して設けられて、前記蓄熱材との間で
    熱を移動させて蓄熱させる熱移送部と、 該熱移送部と前記蓄熱部との並列接続点位置に設けられ
    て、前記蓄熱部に冷熱又は温熱を蓄熱する際には、前記
    熱搬送媒体が前記熱交換部と前記熱移送部との間を循環
    するように循環路を切換えて、該熱移送部により前記熱
    搬送媒体と前記蓄熱部とを熱交換させて該蓄熱部に蓄熱
    させ、また前記蓄熱部に蓄熱した冷熱又は温熱を利用す
    る際には、前記熱搬送媒体が前記熱交換部と前記蓄熱部
    との間を循環するように循環路を切換えて、前記蓄熱部
    に蓄熱した熱により冷却又は加熱された熱搬送媒体が前
    記熱交換部で機外空気と熱交換できるようにする循環路
    切換部とを有することを特徴とする蓄熱装置。
  2. 【請求項2】 前記蓄熱部は、前記熱搬送媒体の流路が
    形成されたベース部及び該ベース部に複数立設されたフ
    ィンとにより形成され、かつ、当該フィンの付根部分に
    前記流路が設けられた蓄熱側ヒートシンクと、 前記フィン間に貯留されて冷熱又は温熱のうち少なくと
    も一方を蓄熱する蓄熱材とを有することを特徴とする請
    求項1記載の蓄熱装置。
  3. 【請求項3】 前記熱移送部は、前記熱搬送媒体の流路
    が形成された熱源側ヒートシンクと、 該熱源側ヒートシンクと前記蓄熱側ヒートシンクとの間
    に熱接触して設けられて、前記蓄熱材に冷熱を蓄熱する
    際には、前記蓄熱材の熱を前記蓄熱側ヒートシンクを介
    して吸収し、この熱を前記熱源側ヒートシンクを介して
    前記熱搬送媒体に移動させて放熱し、また前記蓄熱材に
    温熱を蓄熱する際には、前記熱搬送媒体の熱を前記熱源
    側ヒートシンクを介して吸収し、この熱を前記蓄熱側ヒ
    ートシンクを介して前記蓄熱材に移動させる電子温冷素
    子とを有することを特徴とする請求項2記載の蓄熱装
    置。
  4. 【請求項4】 前記熱交換部が、送風機と前記熱搬送媒
    体が循環する熱交換器とを有し、少なくとも車内等の利
    用空間を空調する際には、前記送風機が当該利用空間の
    空気を前記熱交換器に送風して前記熱搬送媒体と利用空
    間の空気とを熱交換して空気調和することを特徴とする
    請求項1乃至3いずれか1項記載の蓄熱装置。
JP2000116362A 2000-04-18 2000-04-18 蓄熱装置 Pending JP2001304778A (ja)

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