JP6031236B2 - 引出し及びキャビネット - Google Patents

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Description

本発明は、金属板を折曲げ加工して形成した引出し、及びこの引出しを備えたキャビネットに関し、特に、スポット溶接を一切不要とし、たった2枚の金属板を折曲げ加工するだけで製造することができる引出し、及びこの引出しを備えたキャビネットに関する。
オフィス家具や家庭用什器として、鋼板を折曲げ加工したキャビネットが広く知られている。図19は、従来のキャビネットに備えられた引出しを示す分解斜視図である。同図において、従来の引出し100は、図面左側から前面板111、裏蓋112、引出し本体120及び背面板130の合計4枚の鋼板からなっていた。
前面板111は、引出し100の前面を構成するものであり、1枚の鋼板を折曲げ加工して形成していた。前面板111の裏側には、見栄えを良くするための裏蓋112が組み付けてあった。該裏蓋112は、引出し本体120との連結部としての役割も果たす。引出し本体120は、1枚の鋼板を折曲げ加工して、左右側面板120A、120B及び底面板120Cを連成した構成となっていた。背面板130は、1枚の鋼板の上端縁を折返し、中央に手掛け部131を開口した構成となっていた。
ここで、従来の引出し100は、引出し本体120の前端及び後端に、それぞれ裏蓋112と背面板130とをスポット溶接で接合していた。例えば、図20に示すように、左右側面板120A、120B及び底面板120Cの後端には、それぞれ片状の溶接代121、121、121が内側に向かって折り返してある。これら溶接代121、121、121の内側に背面板130を配置し、溶接代121、121、121の複数箇所をスポット溶接121a、121a、121a…することで、左右側面板120A、120B及び底面板120Cの後端に背面板130を固定していた。
その他、従来の引出しとしては、例えば、以下に列挙する特許文献1〜25で提案されているものがあった。
特表2010−502331号公報 特開2010−75414号公報 特開2000−316651号公報 特開平11−128009号公報 特開平9−313275号公報 特開平7−223394号公報 特開平7−143919号公報 特開平6−141942号公報 特許第3734319号公報 特許第3175537号公報 実開平6−84940号公報 実開平6−84939号公報 実開平5−80334号公報 実開平5−31643号公報 実開平4−77342号公報 実開平4−48846号公報 実開平3−29029号公報 実開平2−74845号公報 実開平2−74845号公報 実開平2−19332号公報 実開昭63−64246号公報 実開昭61−177045号公報 実開昭61−28441号公報 実開昭61−28440号公報 実用新案登録第3043380号公報
<スポット溶接の問題>
ところが、上述した従来の引出し100では、鋼板どうしをスポット溶接121aにより接合していたために、鋼板を折曲げ加工する工程以外に、スポット溶接121aする工程が必要であった。1つの溶接代について複数箇所をスポット溶接121aしなければならず、スポット溶接121aに要する工数が嵩むという問題があった。
スポット溶接121aを採用した場合には、工場内に折曲げ加工を行うエリアとは別に、スポット溶接121a専用のエリアを設けなければならず、スポット溶接121aを行うための専用のスペースと設備とを確保しなければならないという問題があった。特に、折曲げ加工が完了した半製品をスポット溶接121a専用のエリアまで搬送しなければならず、円滑なライン生産が阻害されるという問題もある。
スポット溶接121aには、溶接工の熟練した技術が必要であり、優秀な溶接工の確保及び育成が困難であり、溶接不良の発生を避けることができないという問題があった。また、スポット溶接121aの良否は、溶接箇所の外観で判断することができず、溶接不良の発見が困難であるという問題もある。溶接不良のままで製品が出荷された場合には、強い衝撃を受けたときにスポット溶接121aが外れてしまうことがあった。スポット溶接121aが外れてしまった場合には、もはや顧客の側で修理することはできない。
スポット溶接121aを行った場合には、醜く盛り上がった溶接箇所を平らに研磨し、溶接跡を塗装で隠すなどの後処理工程が必要であるという問題があった。但し、スポット溶接121aの溶接跡は、単一塗装では塗膜が薄くて完全に隠すことができず、安価なキャビネットの引出し100は、塗装を介して溶接跡が視認可能なものが一般的であった。
<部品点数の問題>
従来の引出し100は、スポット溶接121aによる接合を前提としていたために、引出し本体120と背面板130とがそれぞれ1枚の鋼板からなる別部品であった。また、前面板111の裏側には、鋼板又は合成樹脂からなる裏蓋112が組み付けてあった。このように1つの引出し100だけでも4部品で構成されており、キャビネット全体の部品点数の増大、組み立て工数の増大、及び最終製品のコスト増大を招くという問題があった。
<本発明の目的>
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、スポット溶接を一切不要とし、たった2枚の金属板を折曲げ加工するだけで製造することができる引出し、及びこの引出しを備えたキャビネットの提供を目的とする。
(1)上記目的を達成するために、本発明の引出しは、金属板を折り曲げ加工して形成した引出しであって、前記引出しの前面となる前面板と、前記引出しの少なくとも左右側面板及び底面板を含む引出し本体とを備え、前記前面板は、1枚の金属板からなり、当該金属板の左右両側を、それぞれ裏側に向かって折り曲げて、前記左右側面板の前端に対向する板面である第1連結部を形成し、各第1連結部には、横方向の第1切欠溝を設けるとともに、前記前面板の上端部の金属板を、裏側に向かって折り曲げて、各第1連結部の上端部に覆い被さる折返し部を形成し、前記引出し本体は、1枚の金属板を折り曲げて、少なくとも前記左右側面板と前記底面板とを連成し、前記左右側面板の上縁を、それぞれ外側に向かって折り曲げて、前後方向に延びる断面略逆L字形の第2連結部を形成し、各第2連結部には、前記第1切欠溝に係合する断面略逆L字形の第2切欠溝を設け、各第1切欠溝に各第2切欠溝を係合させた後に、各第1連結部と前記左右側面板との少なくとも各一箇所を、金属どうしの圧接手段により固定し、各第1切欠溝と各第2切欠溝との係合を保持する、構成としてある。
上記構成からなる本発明の引出しでは、前面板の各第1連結部に設けた第1切欠溝と、引出し本体の各第2連結部に設けた第2切欠溝とを係合させ、この係合を金属どうしの圧接手段により保持することで、前面板と引出し本体とを強固に連結させることが可能となる。また、前面板には、各第1連結部の上端部に覆い被さる折返し部が形成してあるので、キャビネットに取り付けた引出しを開けたときに、1枚の金属板からなる前面板が撓んだり、金属板どうしの重複箇所が開いたりすることはない。
本発明で採用している第1切欠溝と第2切欠溝との係合、金属どうしの圧接は、いずれもスポット溶接のような技量や経験を要さず、通常程度の作業員であれば誰でも実施することができる。また、係合や圧接の状態は、その構造を目視することで容易に良否判定することができ、不良品の発生を未然に防止することが可能である。
したがって、本発明の引出しによれば、従来のスポット溶接が不要となり、この結果、スポット溶接に要していた工数を削減することができるとともに、折曲げ加工の生産ラインのみで引出しを効率よく生産することが可能となる。また、金属どうしの係合及び圧接によって、前面板と引出し本体とを強固に連結させることができるので、従来の前面板と引出し本体の連結に用いていた裏蓋を省略することが可能となる。
ここで、上述した本発明の引出しにおける「金属どうしの圧接」は、従来のスポット溶接のような「金属どうしの溶接」を排除する趣旨であり、例えば、下記(2)〜(8)に挙げるようなものが含まれる。
(2)好ましくは、前記金属どうしの圧接手段として、各第1連結部の板面を切り欠いて、各第1切欠溝よりも下方に、折り曲げ可能な片状の第1加締部をそれぞれ設け、各第1切欠溝に各第2切欠溝を係合させた後に、各第1加締部を前記前面板の裏面に向かって折り曲げて、各第1加締部の外側端面を、各第2連結部の垂直面内側にそれぞれ当接させることにより、各第1切欠溝と各第2切欠溝との係合を保持する、構成にするとよい。
上記構成によれば、前面板の裏面(すなわち、引出しの前方)に向かって折り曲げた第1加締部の外側端面が、第2連結部の垂直面内側にそれぞれ当接し、第1連結部と左右側面板とが金属どうしの圧接により固定され、左右側面板の内側への移動が阻止される。これにより、第1切欠溝と第2切欠溝との係合が保持され、前面板と引出し本体とを強固に連結させることが可能となる。
なお、上述した第1加締部は、前面板の第1連結部に設ける構成に限定されるものではない。下記(4)で述べるように、引出し本体の左右側面板にそれぞれ第1加締部を設ける構成としてもよい。
(3)好ましくは、前記金属どうしの圧接手段として、各第1連結部の各第1切欠溝よりも下方に、各第1連結部の側縁から内側に向かって突出する折り曲げ可能な片状の第1加締部をそれぞれ設けるとともに、前記左右側面板の各第2切欠溝よりも下方に、各第1加締部が挿通される第3切欠溝をそれぞれ設け、各第1切欠溝に各第2切欠溝を係合させるとともに、各第1加締部を各第3切欠溝に挿通させた後に、各第1加締部を折り曲げて、各第1切欠溝と各第2切欠溝との係合を保持する、構成にするとよい。
上記構成によれば、第3切欠溝に挿通させた第1加締部を折り曲げることで、第1連結部と左右側面板とが金属どうしの圧接により固定され、左右側面板の内側への移動が阻止される。これにより、第1切欠溝と第2切欠溝との係合が保持され、前面板と引出し本体とを強固に連結させることが可能となる。
ここで、上述した本発明の引出しにおいて、第1加締部を折り曲げる方向は特に限定されるものではなく、例えば、引出しの前方又は後方のいずれに折り曲げてもよい。
(4)好ましくは、前記金属どうしの圧接手段として、各第1連結部の板面の各第1切欠溝よりも下方に、開口孔をそれぞれ設け、前記左右側面板の各第2切欠溝よりも下方の前端部を折り曲げて、各第1連結部の表面に当接する板面である第3連結部をそれぞれ形成するとともに、各第3連結部の板面を切り欠いて、各第2切欠溝よりも下方に、折り曲げ可能な第1加締部をそれぞれ設け、各第1切欠溝に各第2切欠溝を係合させて、各第1連結部の表面に各第3連結部を当接させた後に、各第1加締部を前記前面板の裏面に向かって折り曲げて、各開口孔に挿通させた各第1加締部の外側端面を、各開口孔の内側縁にそれぞれ当接させることにより、各第1切欠溝と各第2切欠溝との係合を保持する、構成にするとよい。
上記構成によれば、開口孔に挿通させた第1加締部の外側端面が、開口孔の内側縁に当接することで、第1連結部と左右側面板とが金属どうしの圧接により固定され、左右側面板の内側への移動が阻止される。これにより、第1切欠溝と第2切欠溝との係合が保持され、前面板と引出し本体とを強固に連結させることが可能となる。
(5)好ましくは、前記金属どうしの圧接手段として、各第1連結部の板面の各第1切欠溝よりも下方に、円形孔又は円環状凸部をそれぞれ設け、前記左右側面板の各第2切欠溝よりも下方の前端部を折り曲げて、各第1連結部の表面に当接する板面である第3連結部をそれぞれ形成するとともに、各第3連結部の板面に、円環状凸部又は円形孔をそれぞれ設け、各第1切欠溝に各第2切欠溝を係合させて、各第1連結部の表面に各第3連結部を当接させつつ、互いの各円環状凸部と各円形孔とをそれぞれ係合させることにより、各第1切欠溝と各第2切欠溝との係合を保持する、構成にするとよい。
上記構成によれば、円環状凸部と円形孔とが互いに係合することで、第1連結部と左右側面板とが金属どうしの圧接により固定され、左右側面板の内側への移動が阻止される。これにより、第1切欠溝と第2切欠溝との係合が保持され、前面板と引出し本体とを強固に連結させることが可能となる。
ここで、本発明の引出しにおける「各円環状凸部と各円形孔とをそれぞれ係合させる」構成には、例えば、円形孔の中に円環状凸部が入って互いに係合する構成、円形孔の中に入った円環状凸部をバーリングして係合する構成などが広く含まれる。
(6)好ましくは、前記金属どうしの圧接手段として、各第1連結部の板面の各第1切欠溝よりも下方に、開口孔をそれぞれ設け、前記左右側面板の各第2切欠溝よりも下方の前端部を折り曲げて、各第1連結部の裏面に当接する板面である第3連結部をそれぞれ形成し、各第3連結部の先端部を前方に折り曲げて、各第1連結部の裏側の空間に嵌合する幅寸法の折曲げ部をそれぞれ形成するとともに、各第3連結部の裏面をプレスして表面に突出する三角リブをそれぞれ設け、各第1切欠溝に各第2切欠溝を係合させると、各第1連結部の裏側の空間に各第3連結部の折曲げ部が嵌合するとともに、各開口孔の内側縁に各三角リブが係合することにより、各第1切欠溝と各第2切欠溝との係合を保持する、構成にするとよい。
上記構成によれば、開口孔の内側縁に三角リブが係合することで、第1連結部と左右側面板とが金属どうしの圧接により固定され、左右側面板の内側への移動が阻止される。これにより、第1切欠溝と第2切欠溝との係合が保持され、前面板と引出し本体とを強固に連結させることが可能となる。
(7)好ましくは、前記金属どうしの圧接手段として、各第1連結部の板面の各第1切欠溝よりも下方に、裏面をプレスして表面に突出する三角リブをそれぞれ設け、各第1切欠溝に各第2切欠溝を係合させると、各第2切欠溝の垂直な縁部に各三角リブが係合することにより、各第1切欠溝と各第2切欠溝との係合を保持する、構成にするとよい。
上記構成によれば、第2切欠溝の垂直な縁部に三角リブが係合することで、第1連結部と左右側面板とが金属どうしの圧接により固定され、左右側面板の内側への移動が阻止される。これにより、第1切欠溝と第2切欠溝との係合が保持され、前面板と引出し本体とを強固に連結させることが可能となる。
(8)好ましくは、前記金属どうしの圧接手段として、各第1切欠溝を、各第1連結部の板面に形成した四角状の孔とし、各第2切欠溝の水平な縁部に、溝の奥ほど突出量の増す傾斜爪を溝内に向かってそれぞれ突出させ、各第1連結部を各第2切欠溝に挿通させると、四角形状の各第1切欠溝の内側縁に各傾斜爪が係合することにより、各第1切欠溝と各第2切欠溝との係合を保持する、構成にするとよい。
上記構成によれば、四角形状の第1切欠溝の内側縁に傾斜爪が係合することで、第1連結部と左右側面板とが金属どうしの圧接により固定され、左右側面板の内側への移動が阻止される。これにより、第1切欠溝と第2切欠溝との係合が保持され、前面板と引出し本体とを強固に連結させることが可能となる。
(9)好ましくは、前記前面板の下側に、第4連結部を形成するとともに、前記引出し本体の下側に、前記第4連結部に係合する第5連結部を形成し、前記第1及び第2連結部の上側における結合と、前記第4及び第5連結部の下側における結合とが上下で対になり、前記前面板と前記引出し本体とを互いに連結する、構成にするとよい。
上記構成によれば、前面板と左右側面板との下側が第4及び第5連結部により結合され、上記(1)〜(8)のいずれかの第1及び第2連結部による結合と相俟って、前面板と引出し本体とを上下でバランスよく強固に連結させることが可能となる。特に、上記(1)〜(8)では、第1連結部と左右側面板とを金属どうしの圧接手段により固定しているので、第4及び第5連結部の結合は、例えば、下記(10)〜(12)に挙げるような、単純な金属どうしの係合又は嵌合などで済む。
(10)好ましくは、前記第4連結部として、前記前面板の各第1連結部の下側縁部を、それぞれ内側に向かって突出する段差状とし、前記第5連結部として、前記引出し本体における前記左右側面板と前記底板とが連続する前方の角部近傍に、各第4連結部に係合する断面略L字形の第4切欠溝をそれぞれ設けた、構成にするとよい。
上記構成によれば、第4連結部としての段差状の下側縁部に、第5連結部としての断面略L字形の第4切欠溝を係合させることで、前面板と引出し本体との下側を、極めて単純に結合させることができる。
(11)好ましくは、前記第4連結部として、前記前面板の各第1連結部の下側に、それぞれ上下方向に延びる凹状切欠部を形成し、前記第5連結部として、前記引出し本体の前記左右側面板の下側を、それぞれ外側に折り曲げて、前後方向に延びる凸条を形成し、各凸条の前方下側に、各第4連結部に係合する断面略L字形の第4切欠溝をそれぞれ設けた、構成にするとよい。
上記構成によれば、第4連結部としての凹状切欠部に、第5連結部としての凸条を嵌め込み、凸条の第4切欠溝を、凹状切欠部の段差状の下側縁部に係合させることで、前面板と引出し本体との下側を、極めて単純に結合させることができる。
(12)好ましくは、前記第4連結部として、前記前面板の各第1連結部の間に位置する下側の金属板を、裏側に向かって折り曲げて、横方向に延びる嵌合空間を形成し、前記第5連結部として、前記引出し本体の前記底面板の前端部の金属板を、裏側に向かって折り曲げて、前記第4連結部に嵌合可能な寸法形状の嵌合片を形成した、構成にするとよい。
上記構成によれば、第4連結部としての嵌合空間に、第5連結部としての嵌合片を嵌合させることで、前面板と引出し本体との下側を、極めて単純に結合させることができる。
(13)好ましくは、前記引出し本体の前記左右側面板の前端部の金属板を、それぞれ外側に向かって折り曲げて、各第2連結部の下側に位置する係合片を形成し、各第1切欠溝に各第2切欠溝を係合させたときに、各係合片が各第1連結部の裏面に当接する、構成にするとよい。
上記構成によれば、第1切欠溝に第2切欠溝を係合させたときに、第2連結部の下側に位置する係合片が第1連結部の裏面に当接し、前面板と引出し本体との中間部を、極めて単純に結合させることができる。これにより、上記(1)〜(8)の上側の結合、及び上記(9)〜(12)の下側の結合と相俟って、前面板と引出し本体とを上中下でバランスよく強固に連結させることが可能となる。
(14)好ましくは、前記引出し本体は、1枚の金属板を折り曲げて、前記底面板に連成した背面板を含み、前記背面板には、左右両側の金属板をそれぞれ前方に折り曲げて、前記左右側面板の外側に重なる第6連結部を形成し、各第6連結部の上側には、その折曲げ線に沿って縦方向の第5切欠溝と、少なくとも上端縁が各第2連結部の垂直面と重複する位置にある係合孔とをそれぞれ設け、前記左右側面板の上側には、後方に向かって突出する突片と、外側に向かって折り曲げ可能な片状の第2加締部とをそれぞれ設け、各第5切欠溝に各突片を挿通させた後に、各係合孔の上端縁を軸にして各第2加締部を外側に向かって折り曲げて各係合孔と係合させることにより、前記背面板と前記左右側面板とを互いに連結する、構成にするとよい。
上記構成によれば、引出し本体と背面板とを1枚の金属板で形成することができ、1枚の金属板からなる前面板と合わせて、引出し全体を合計2枚の金属板で形成することができる。これにより、引出し自体の部品点数を削減することができるとともに、複数の引出しを備えたキャビネット全体の部品点数を大幅に削減することが可能となる。
また、背面板の第6連結部に設けた第5切欠溝に、左右側面板の突片を挿通させることで、背面板に対する左右側面板の外側への移動が阻止される。そして、左右側面板の第2加締部を外側に向かって折り曲げて、背面板の第6連結部に設けた係合孔と係合させることで、左右側面板に対する背面板の前後方向の移動が阻止される。これにより、スポット溶接を一切用いることなく、底面板と一連に形成した背面板を、左右側面板に強固に連結させることが可能となり、金属板どうしの係合や圧接といった簡単な手法で、引出し本体を容易に組み立てることができる。
(15)上記目的を達成するための、本発明のキャビネットは、上記(1)〜(14)のいずれかに記載の引出しを備えた構成としてある。
上記構成からなる本発明のキャビネットによれば、スポット溶接を一切用いることなく、複数の引出しを効率よく製造することができるとともに、各引出しを合計2枚の金属板で形成して部品点数の大幅な削減を図ることが可能となる。これにより、キャビネットの製造コストを大幅に低減し、従来と同様の品質を維持しつつ、従来よりも安価な製品を効率よく量産することができるようになる。
上述した本発明の引出しは、スポット溶接を一切不要とし、たった2枚の金属板を折曲げ加工するだけで製造することができる。また、このような引出しを複数備えた本発明のキャビネットは、大幅な部品点数の削減と、生産性の向上とを図ることができ、従来と同様の品質を維持しつつ、従来よりも安価な製品を効率よく量産することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る引出しを示す分解斜視図である。 図1に示す前面板の展開図である。 図1に示す前面板を示すものであり、同図(a)は背面図、同図(b)は平面図、同図(c)は側面図、同図(d)はA−A断面図及び同図(e)はB−B断面図である。 図1に示す引出し本体の平面図である。 図1に示す前面板と引出し本体との連結前の状態を示す部分拡大図である。 図1に示す前面板と引出し本体との連結後の状態を示す部分拡大図である。 図1に示す前面板と引出し本体との連結過程の状態を示す部分側面図である。 図1に示す前面板と引出し本体との連結後の状態を示す部分側面図である。 図1に示す引出し本体の左右側面板と背面板との連結状態を示す部分拡大図である。 図1に示す引出しの完成状態を示す斜視図である。 図10に示す引出しの側面図である。 本発明の第2実施形態に係る引出しの連結部を示す部分拡大図である。 図12に示す前面板と引出し本体との連結状態を示す部分拡大図である。 本発明の第3実施形態に係る引出しの連結部を示す部分拡大図である。 本発明の第4実施形態に係る引出しの連結部を示すものであり、同図(a)は部分拡大図、同図(b)及び(c)は連結手順の説明図である。 本発明の第5実施形態に係る引出しの連結部を示すものであり、同図(a)は部分拡大図、同図(b)は三角リブの部分拡大図、同図(c)は連結状態の断面図である。 本発明の第6実施形態に係る引出しの連結部を示す部分拡大図である。 本発明の第7実施形態に係る引出しの連結部を示す部分拡大図である。 従来の引出しを示す分解斜視図である。 図19に示す従来の引出しの左右側面板と背面板とのスポット溶接箇所を示す背面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態に係る引出しについて図1〜11を参照しつつ説明する。
<全体構成>
図1において、本実施形態に係る引出し1は、前面板10と引出し本体20との2部品からなり、これら前面板10及び引出し本体20は、それぞれ1枚の金属板を折り曲げた構成となっている。したがって、引出し1は、合計2枚の金属板により形成してある。また、本実施形態に係る引出し1は、従来のようなスポット溶接を一切用いずに、構成部品どうし及び構成部分どうしを、全て嵌合、係合及び加締めにより連結した構成となっている。以下、前面板10及び引出し本体20の連結構造について詳細に説明する。
<前面板>
図1に示す前面板10は、引出し1の前面となるものであり、図2の展開図に示すような形状の1枚の金属板を裏側に向かって折り曲げて、全体を薄い箱状とした構成となっている(図3(a)〜(e)を参照)。
<<第1連結部>>
図3(a)及び(d)に示すように、前面板10の左右両側には、それぞれ第1連結部11、11が形成してある。これら第1連結部11は、図2に示す金属板の左右両側を、図中の鎖線に沿って折り曲げたものであり、図1に示す引出し本体20の左右側面板20A、20Bの前端に対向する板面を有する。
各第1連結部11の板面における中央よりも上側には、横方向の第1切欠溝11a、11aがそれぞれ設けてある。これら第1切欠溝11aの下方には、前記板面を略U字状に打ち抜いて、折り曲げ可能な片状の第1加締部11b、11bがそれぞれ設けてある。このような第1連結部11、11は、前面板10と引出し本体20とを連結させるとき、両者の上側における結合を担う。
なお、図2及び図3(a)中の符号14は、図示しない把手(図7及び図8を参照)の取付孔である。把手は任意に設けることができ、把手及び取付孔14を設けずに前面板10の正面をフラットなデザインとしてもよい。把手を設けない場合は、例えば、箱状の前面板11の左右側面を段差状又は弧状に凹ませて手掛部とすることができる。
<<凹状切欠部(第4連結部)>>
図3(a)に示すように、各第1連結部11の板面における中央よりも下側には、上下方向に延びる凹状切欠部11c、11cがそれぞれ形成してある。これら凹状切欠部11cの下縁部11d、11dは、それぞれ内側に向かって突出する段差状となっている。各凹状切欠部11cの下縁部11dは、前面板10と引出し本体20とを連結させるとき、両者の下側における結合を担う。本実施形態では、各下縁部11dを面取りし、後述する第4切欠溝22a(図1を参照)と係合しやすくしてある。
<<折返し部>>
図3(a)〜(c)及び(e)に示すように、前面板10の上側には、第1連結部11、11の各上端部に覆い被さる折返し部12が形成してある。折返し部12は、図2に示す金属板の上端部を、図中の鎖線に沿って折り曲げたものである。例えば、図示しないキャビネットから引出し1を引き出したときに、折返し部12の左右両側が第1連結部11、11の各上端部に覆い被さり、前面板10の開きを防止する。また、折返し部12の中央部分は、各第1連結部11の間に入って面一となる。
<<嵌合空間(第4連結部)>>
図3(a)及び(c)〜(e)に示すように、本実施形態では、引出し本体20の下側との結合手段として、上述した凹状切欠部11c、11cのほかに嵌合空間13を形成してある。この嵌合空間13は、図2に示す各第1連結部11の間に位置する下側の金属板を、図中の鎖線に沿って折り曲げて形成した横方向に延びる空間である。嵌合空間13を形成する金属板は、各第1連結部11の間に入って面一となる。
ここで、図3(a)に示すように、各第1連結部11、折返し部12、嵌合空間13を形成する金属板は、引出し本体20の前端部を収容する凹部を囲む、上下左右に連続する面一の整った外観を呈し、前面板10の裏面の意匠を構成する。この結果、従来の裏蓋を省略することが可能となる。
<引出し本体>
図1に示す引出し本体20は、図4の展開図に示すような形状の1枚の金属板を表側に向かって折り曲げて、左右側面板20A、20B、底面板20C及び背面板20Dを連成した構成となっている。
<<左右側面板>>
図1に示す左右側面板20A、20Bは、図4に示す金属板の左右両側を、図中の鎖線に沿って折り曲げたものである。左右側面板20A、20Bには、上述した前面板10との連結手段として、第2連結部21、凸条22、係合片24が形成してある。また、左右側面板20A、20Bには、背面板20Dとの連結手段として、突片25及び第2加締部26が設けてある。以下、これらの連結手段について詳述する。
<<<第2連結部>>>
図1及び図4に示すように、左右側面板20A、20Bの上縁には、当該箇所の金属板を外側に向かって折り曲げて、前後方向に延びる断面略逆L字形の第2連結部21、21がそれぞれ形成してある。各第2連結部21の前端側には、前面板10の各第1切欠溝11aに係合する断面略逆L字形の第2切欠溝21a、21aがそれぞれ設けてある。
ここで、各第2連結部21の横幅は、第1及び第2切欠溝11a、21aを互いに係合させたときに、第2連結部21の垂直な壁部の内側に、第1加締部11bが位置する寸法としてある。このような第2連結部21、21は、前面板10と引出し本体20とを連結させるとき、両者の上側における結合を担う。
<<<凸条(第5連結部)>>>
左右側面板20A、20Bの下側には、当該箇所の金属板を外側に向かって折り曲げて、前後方向に延びる断面略コ字形の凸条22、22がそれぞれ形成してある。これら凸条22は、第1連結部11に形成した凹状切欠部11cに一致する寸法となっている。また、各凸条22の前端側には、凹状切欠部11cの段差状の下縁部11dに係合する断面略L字形の第4切欠溝22a、22aがそれぞれ形成してある。各凸条22の第4切欠溝22aは、前面板10と引出し本体20とを連結させるとき、両者の下側における結合を担う。
<<<係合片>>>
左右側面板20A、20Bの前端部中央には、当該箇所の金属板を外側に向かって折り曲げて、各第2連結部21の下側に位置する係合片24、24が形成してある。各係合片24の前後方向の幅は、第1及び第2切欠溝11a、21aを互いに係合させたときに、第1連結部11の裏面に当接する寸法としてある。このような係合片24は、前面板10と引出し本体20とを連結させるとき、両者の中央における結合を担う。
<<<突片>>>
左右側面板20A、20Bの後端部上側には、後方に向かって突出する略四角形状の突片25、25がそれぞれ突設してある。各突片25は、背面板20Dの第6連結部27に形成した第5切欠溝27a、27aにそれぞれ係合する。
<<<第2加締部>>>
左右側面板20A、20Bの各突片25よりも前方には、当該箇所の金属板を略U字状に打ち抜いて、折り曲げ可能な片状の第2加締部26、26がそれぞれ設けてある。各第2加締部26を折り曲げるときの支点位置は、第2連結部21の垂直な壁部の下端よりも上にあり、各第2加締部26を外側に向かって折り曲げたときに、各第2加締部26が第2連結部21の中に突出するようにしてある。各第2加締部26は、背面板20Dの第6連結部27に形成した係合孔27b、27bにそれぞれ係合する。
<<底面板・嵌合片>>
底面板20Cの左右両端には、上述した左右側面板20A、20Bが連成してあり、後端には後述する背面板20Dが連成してある。そして、底面板20Cの前端には、当該箇所の金属板を折り曲げて、断面略L字形の嵌合片23が連成してある。この嵌合片23は、前面板10の嵌合空間13に嵌合可能な寸法形状となっており、前面板10と引出し本体20とを連結させるとき、両者の下側における結合を担う。
<<背面板・第6連結部>>
背面板20Dの左右上側には、当該箇所の金属板を折り曲げて、前方に突出する第6連結部27、27がそれぞれ形成してある。各第6連結部27の上側には、その折曲げ線に沿って縦方向の第5切欠溝27a、27aが設けてあり、各切欠溝27aよりも前方には、略四角形状の係合孔27b、27bがそれぞれ形成してある。
本実施形態では、各係合孔27bの全部が、上述した第2連結部21の垂直な壁部に隠れるようにしている。しかし、この構成に限定されるものではなく、各係合孔27bの少なくとも上端縁が、第2連結部21の垂直な壁部の下端よりも上にあれば、外側に向かって折り曲げた第2加締部26を、第2連結部21の中に突出させることが可能である。
<前面板と引出し本体との連結手順>
次に、前面板10と引出し本体20との連結手順について、図5〜8を参照しつつ説明する。
図5において、前面板10の各第1連結部11の間に、引出し本体20の左右側面板20A、20Bの前端側、及び嵌合片23を挿し込む。例えば、最初に、引出し本体20の左右側面板20A、20Bを内側に撓ませつつ、前面板10の嵌合空間13に、引出し本体20の嵌合片23を嵌合させる。
次いで、左右側面板20A、20Bを外側に広げつつ、第1切欠溝11aと第2切欠溝21aとを係合させる。これと同時に、第1連結部11の裏側に係合片24を押し込んで、第1連結部11の裏面に係合片24の後端縁を当接させる。また、凹状切欠部11cに凸条22を一致させ、段差状の下側縁部11dに第4切欠溝22aを係合させる。これにより、前面板10と引出し本体20との仮組み立てが完了する。
その後、図6に示すように、各第1連結部11の第1加締部11b、11bを前面板10の裏面に向かって折り曲げる。すると、各第1加締部11bの外側端面が、各第2連結部21aの垂直面内側にそれぞれ当接する。この結果、左右側面板20A、20Bの内側への移動が阻止され、第1切欠溝11aと第2切欠溝21aとの係合が保持される。これにより、前面板10と引出し本体20との連結が完了する。
なお、図7及び図8に示すように、嵌合片23の後端縁を嵌合空間13の下縁に引っ掛けて、嵌合片23を中心軸にして前面板10を引出し本体20側に回動させ、前面板10の各第1連結部11の間に、引出し本体20の左右側面板20A、20Bの前端側、及び嵌合片23を挿し込んでもよい。
<左右側面板と背面板との連結手順>
次に、引出し本体20における左右側面板20A、20Bと背面板20Dとの連結手順について、図9を参照しつつ説明する。
前面板10と引出し本体20との連結が完了した後、底面板20Cとの境界線を支点にして、背面板20Dを立ち上げる方向に折り曲げる。すると、左右側面板20A、20Bの各突片25が、背面板20Dの各第6連結部27に設けた第5切欠溝27aに挿通され、各第6連結部27が、左右側面板20A、20Bの後端縁の上側に重なり合う。これにより、各第6連結部27の係合孔27bが、左右側面板20A、20Bの第2加締部26、26に一致する。
その後、各第6連結部27の係合孔27bの上端縁を支点にして、左右側面板20A、20Bの第2加締部26、26を外側に向かって折り曲げる。この結果、各第2加締部26が各係合孔27bにそれぞれ係合し、左右側面板20A、20Bに対する背面板20Dの前後方向への移動が阻止される。一方、背面板20Dに対する左右側面板20A、20Bの外側への移動は、上述した各突片25と各第5切欠溝27aとの係合によって阻止されるので、これで左右側面板20A、20Bと背面板20Dとの連結が完了する。これにより、図10及び図11に示す構成の引出し1が完成する。
なお、各第5切欠溝27aに各突片25を挿通させれば、背面板20Dの左右方向への移動を阻止することができるが、図9に示すように、各第5切欠溝27aに挿通した各突片25を、更に内側に折り曲げて両者の挿通状態を強固に維持してもよい。
<作用効果>
上述した第1実施形態に係る引出し1によれば、第1切欠溝11aと第2切欠溝21aとの係合、第1加締部11bによる金属どうしの圧接は、いずれもスポット溶接のような技量や経験を要さず、通常程度の作業員であれば誰でも実施することができる。また、係合や圧接の状態は、その構造を目視することで容易に良否判定することができ、不良品の発生を未然に防止することが可能である。
したがって、本実施形態に係る引出し1によれば、従来のスポット溶接が不要となり、この結果、スポット溶接に要していた工数を削減することができるとともに、折曲げ加工の生産ラインのみで引出しを効率よく生産することが可能となる。また、金属どうしの係合及び圧接によって、前面板10と引出し本体20とを強固に連結させることができるので、従来の前面板111と引出し本体120の連結に用いていた裏蓋112(図19を参照)を省略することが可能となる。
また、前面板10と左右側面板20A、20Bとの下側が、第4及び第5連結部11c、11d、13、22、22a、23により結合され、第1及び第2連結部11、21による結合と相俟って、前面板10と引出し本体20とを上下でバランスよく強固に連結させることが可能となる。特に、第1及び第2連結部11、21を第1加締部11bによる金属どうしの圧接手段により固定しているので、第4及び第5連結部11c、11d、13、22、22a、23の結合は、単純な金属どうしの係合又は嵌合などで済む。
さらに、第1切欠溝11aに第2切欠溝21aを係合させたときに、第2連結部21の下側に位置する係合片24が第1連結部11の裏面に当接し、前面板10と引出し本体20との中間部を、極めて単純に結合させることができる。これにより、上述した上側及び下側の結合と相俟って、前面板10と引出し本体20とを上中下でバランスよく強固に連結させることが可能となる。
これに加え、本実施形態の引出し1によれば、引出し本体20と背面板20Dとを1枚の金属板で形成することができ、1枚の金属板からなる前面板10と合わせて、引出し1全体を合計2枚の金属板で形成することができる。これにより、引出し1自体の部品点数を削減することができるとともに、複数の引出し1、1、1…を備えたキャビネット全体の部品点数を大幅に削減することが可能となる。
また、第5切欠溝27aに突片25を挿通させることで、背面板20Dに対する左右側面板の外側への移動を阻止することができ、係合孔27bに第2加締部26を係合させることで、左右側面板20A、20Bに対する背面板20Dの前後方向の移動を阻止することができる。これにより、スポット溶接を一切用いることなく、底面板20Cと一連に形成した背面板20Dを、左右側面板20A、20Bに強固に連結させることが可能となり、金属板どうしの係合や圧接といった簡単な手法で、引出し本体20を容易に組み立てることが可能となる。
なお、本発明の引出しは、上述した第1実施形態の構成に限定されるものではない。例えば、金属どうしの圧接手段は、第1加締部11b、第2加締部26の構成に限定されるものではなく、以下に説明するような第2〜第7実施形態に例示するような構成に変更することができる。
また、上述した第1実施形態では、前面板10と左右側面板20A、20Bとの下側を連結させる手段として、凹状切欠部11cと第4切欠溝22aとの組み合わせ、嵌合空間13と嵌合片23との組み合わせの2つを設けたが、いずれか1つの組み合わせのみとしてもよい。
さらに、少なくとも、第1連結部11に段差状の下側縁部11dを形成し、これに係合する第4切欠溝22aを左右側面板20A、20Bに形成すれば、凹状切欠部11c及び凸条22の構成を設ける必要はない。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る引出しについて、図12及び図13を参照しつつ説明する。なお、以下に説明する第2実施形態において、第1実施形態と同様の箇所には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図12において、本実施形態に係る引出しでは、金属どうしの圧接手段として、各第1連結部11の第1切欠溝11a、11aよりも下方に、各第1連結部11の側縁から内側に向かって突出する折り曲げ可能な片状の第1加締部11e、11eがそれぞれ設けてある。これに対し、左右側面板20A、20Bには、各第2切欠溝21aよりも下方に、各第1加締部11eが挿通される第3切欠溝28,28がそれぞれ設けてある。
そして、図13に示すように、各第1切欠溝11aに各第2切欠溝21aを係合させるとともに、各第1加締部11eを各第3切欠溝28に挿通させる。その後、各第1加締部11eを折り曲げて、各第1切欠溝11aと各第2切欠溝21aとの係合を保持する。
上記構成によれば、第3切欠溝28に挿通させた第1加締部11eを折り曲げることで、第1連結部11と左右側面板20A、20Bとが金属どうしの圧接により固定され、左右側面板20A、20Bの内側への移動が阻止される。これにより、第1切欠溝11aと第2切欠溝21aとの係合が保持され、前面板10と引出し本体20とを強固に連結させることが可能となる。
ここで、上述した本実施形態に係る引出しにおいて、第1加締部11eを折り曲げる方向は特に限定されるものではなく、例えば、引出しの前方又は後方のいずれに折り曲げてもよい(図12中の矢印を参照)。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る引出しについて、図14を参照しつつ説明する。なお、以下に説明する第3実施形態において、第1実施形態と同様の箇所には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
同図において、本実施形態に係る引出しでは、金属どうしの圧接手段として、各第1連結部11の板面の各第1切欠溝11aよりも下方に、開口孔11f、11fがそれぞれ設けてある。これに対し、左右側面板20A、20Bの各第2切欠溝21aよりも下方の前端部には、当該箇所の金属板を折り曲げて、各第1連結部11の表面に当接する板面である第3連結部29、29がそれぞれ形成してある。そして、各第3連結部29の板面を切り欠いて、各第2切欠溝21aよりも下方に、折り曲げ可能な第1加締部29a、29aがそれぞれ設けてある。
上記構成からなる連結構造では、各第1切欠溝11aに各第2切欠溝21aを係合させて、各第1連結部11の表面に各第3連結部29を当接させる。その後、各第1加締部29aを前面板10の裏面に向かって折り曲げて、各第1加締部29aを各開口孔11fに挿通させる。すると、各開口孔11fに挿通させた各第1加締部29aの外側端面が、各開口孔11fの内側縁にそれぞれ当接し、各第1切欠溝11aと各第2切欠溝21aとの係合が保持される。
上記構成によれば、開口孔11fに挿通させた第1加締部29aの外側端面が、開口孔11fの内側縁に当接することで、第1連結部11と左右側面板20A、20Bとが金属どうしの圧接により固定され、左右側面板20A、20Bの内側への移動が阻止される。これにより、第1切欠溝11aと第2切欠溝21aとの係合が保持され、前面板10と引出し本体20とを強固に連結させることが可能となる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る引出しについて、図15(a)〜(c)を参照しつつ説明する。なお、以下に説明する第4実施形態において、第1実施形態と同様の箇所には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図15(a)において、本実施形態に係る引出しでは、金属どうしの圧接手段として、バーリング加工を採用する。すなわち、各第1連結部11の板面の各第1切欠溝11aよりも下方には、円形孔11gをそれぞれ設けてある。これに対し、左右側面板20A、20Bの各第2切欠溝21aよりも下方の前端部には、当該箇所の金属板を折り曲げて、各第1連結部11の表面に当接する板面である第3連結部29、29がそれぞれ形成してある。
そして、図15(b)に示すように、各第1連結部11の裏側に、円形孔11gに対応する凹治具31を配置し、各第1連結部11の表面に各第3連結部29を重ね合わせる。この状態で、各第3連結部29の円形孔11gに対応する箇所を凸治具32でプレスし、各第3連結部29に、図15(b)に示すような円環状凸部29b、29bをそれぞれ設ける。各円環状凸部29bは、円形孔11gに圧入して金属どうしの圧接を形成する。このような円形孔11gと円環状凸部29bとの係合により、各第1切欠溝11aと各第2切欠溝21bとの係合が保持される。
上記構成によれば、円形孔11gと円環状凸部29bとが互いに係合することで、第1連結部11と左右側面板20A、20Bとが金属どうしの圧接により固定され、左右側面板20A、20Bの内側への移動が阻止される。これにより、第1切欠溝11aと第2切欠溝21aとの係合が保持され、前面板10と引出し本体20とを強固に連結させることが可能となる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態に係る引出しについて、図16(a)〜(c)を参照しつつ説明する。なお、以下に説明する第5実施形態において、第1実施形態と同様の箇所には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施形態に係る引出しでは、金属どうしの圧接手段として、図16(a)及び(b)に示すような三角リブ29dを採用する。すなわち、各第1連結部11の板面の各第1切欠溝11aよりも下方には、略四角形状の開口孔11h、11hがそれぞれ設けてある。これに対し、左右側面板20A、20Bの各第2切欠溝21aよりも下方の前端部には、当該箇所の金属板を折り曲げて、各第1連結部11の裏面に当接する板面である第3連結部29、29がそれぞれ形成してある。
各第3連結部29の先端部には、当該箇所の金属板を前方に折り曲げて、各第1連結部の裏側の空間に嵌合する幅寸法の折曲げ部29cがそれぞれ形成してある。また、各第3連結部29の裏面をプレスして、その表面に突出する三角リブ29d、29dがそれぞれ設けてある。
そして、各第1切欠溝11aに各第2切欠溝21aを係合させると、図16(c)に示すように、各第1連結部11の裏側の空間に各第3連結部29の折曲げ部29cが嵌合するとともに、各開口孔11hの内側縁に各三角リブ29dが係合する。これにより、各第1切欠溝11aと各第2切欠溝21aとの係合が保持される。
上記構成によれば、開口孔11hの内側縁に三角リブ29dが係合することで、第1連結部11と左右側面板20A、20Bとが金属どうしの圧接により固定され、左右側面板20A、20Bの内側への移動が阻止される。これにより、第1切欠溝11aと第2切欠溝21aとの係合が保持され、前面板10と引出し本体20とを強固に連結させることが可能となる。
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態に係る引出しについて、図17を参照しつつ説明する。なお、以下に説明する第6実施形態において、第1実施形態と同様の箇所には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
同図において、本実施形態に係る引出しでは、金属どうしの圧接手段としての三角リブ11iを、前面板10の各第1連結部11に設けた構成としてある。すなわち、各第1連結部11の板面の各第1切欠溝11aよりも下方には、裏面をプレスして表面に突出する三角リブ11i、11iがそれぞれ設けてある。各三角リブ11iは、その底辺が左右外側を向くように配設してある。
そして、各第1切欠溝11に各第2切欠溝21aを係合させると、各第2切欠溝21aの垂直な縁部に各三角リブ11iの底辺が係合する。これにより、各第1切欠溝11aと各第2切欠溝21aとの係合が保持される。
上記構成によれば、第2切欠溝21aの垂直な縁部に三角リブ11iが係合することで、第1連結部11と左右側面板20A、20Bとが金属どうしの圧接により固定され、左右側面板20A、20Bの内側への移動が阻止される。これにより、第1切欠溝11aと第2切欠溝21aとの係合が保持され、前面板10と引出し本体20とを強固に連結させることが可能となる。
[第7実施形態]
次に、本発明の第7実施形態に係る引出しについて、図18を参照しつつ説明する。なお、以下に説明する第7実施形態において、第1実施形態と同様の箇所には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
同図において、本実施形態に係る引出しでは、金属どうしの圧接手段としての傾斜爪21bを、左右側面板20A、20Bの各第2切欠溝21aに設けた構成としてある。すなわち、各第1連結部11の板面には、第1切欠溝としての四角状の孔11j、11jがそれぞれ形成してある。これに対し、各第2切欠溝21aの水平な縁部には、溝の奥ほど突出量の増す傾斜爪21b、21bが、溝内に向かってそれぞれ突設してある。
そして、各第1連結部11を各第2切欠溝21aに挿通させ、四角形状の孔である各第1切欠溝11jの内側縁に各傾斜爪21bを係合させる。これにより、各第1切欠溝11jと各第2切欠溝21aとの係合が保持される。
上記構成によれば、四角形状の孔である第1切欠溝11jの内側縁に傾斜爪21bが係合することで、第1連結部11と左右側面板20A、20Bとが金属どうしの圧接により固定され、左右側面板20A、20Bの内側への移動が阻止される。これにより、第1切欠溝11jと第2切欠溝21aとの係合が保持され、前面板10と引出し本体20とを強固に連結させることが可能となる。
1 引出し
10 前面板
11 第1連結部
11a 第1切欠溝
11b 第1加締部(圧接手段)
11c 凹状切欠部(第4連結部)
11d 段差状の下側縁部(第4連結部)
11e 第1加締部
11f 開口孔
11g 円形孔
11h 開口孔
11i 三角リブ
11j 四角状の孔
12 折返し部
13 嵌合空間(第4連結部)
14 把手の取付孔
20 引出し本体
20A、20B 左右側面板
20C 底面板
20D 背面板
21 第2連結部
21a 第2切欠溝
21b 傾斜爪
22 凸条(第5連結部)
22a 第4切欠溝(第5連結部)
23 嵌合片(第5連結部)
24 係合片
25 突片
26 第2加締部
27 第6連結部
27a 第5切欠溝
27b 係合孔
28 第3切欠溝
29 第3連結部28
29a 第1加締部
29b 円環状凸部
29c 折曲げ部
29d 三角リブ

Claims (15)

  1. 金属板を折り曲げられて形成された引出しであって、
    前記引出しの前面となる前面板と、
    前記引出しの少なくとも左右側面板及び底面板を含む引出し本体とを備え、
    前記前面板は、1枚の金属板からなり、当該金属板の左右両側が、それぞれ裏側に向かって折り曲げられることにより、前記左右側面板の前端に対向する板面である第1連結部が形成され、各第1連結部には、横方向の第1切欠溝が設けられ、前記前面板の上端部の金属板が、裏側に向かって折り曲げられることにより、各第1連結部の上端部に覆い被さる折返し部が形成され、
    前記引出し本体は、1枚の金属板が折り曲げられることにより、少なくとも前記左右側面板と前記底面板とが連成され、前記左右側面板の上縁が、それぞれ外側に向かって折り曲げられることにより、前後方向に延びる断面略逆L字形の第2連結部が形成され、各第2連結部には、前記第1切欠溝に係合する断面略逆L字形の第2切欠溝が設けられ、
    各第1切欠溝に各第2切欠溝が係合され、各第1連結部と前記左右側面板との少なくとも各一箇所が、金属どうしの圧接手段により固定され、各第1切欠溝と各第2切欠溝との係合が保持される、ことを特徴とする引出し。
  2. 前記金属どうしの圧接手段として、各第1連結部の板面が切り欠かれることにより、各第1切欠溝よりも下方に、折り曲げ可能な片状の第1加締部がそれぞれ設けられ、
    各第1切欠溝に各第2切欠溝が係合され、各第1加締部が前記前面板の裏面に向かって折り曲げられ、各第1加締部の外側端面が、各第2連結部の垂直面内側にそれぞれ当接されることにより、各第1切欠溝と各第2切欠溝との係合が保持される、請求項1に記載の引出し。
  3. 前記金属どうしの圧接手段として、
    各第1連結部の各第1切欠溝よりも下方に、各第1連結部の側縁から内側に向かって突出する折り曲げ可能な片状の第1加締部がそれぞれ設けられ、
    前記左右側面板の各第2切欠溝よりも下方に、各第1加締部が挿通される第3切欠溝がそれぞれ設けられ、
    各第1切欠溝に各第2切欠溝が係合され、各第3切欠溝に挿通された各第1加締部が折り曲げられることにより、各第1切欠溝と各第2切欠溝との係合が保持される、請求項1に記載の引出し。
  4. 前記金属どうしの圧接手段として、
    各第1連結部の板面の各第1切欠溝よりも下方に、開口孔がそれぞれ設けられ、
    前記左右側面板の各第2切欠溝よりも下方の前端部が折り曲げられることにより、各第1連結部の表面に当接される板面である第3連結部がそれぞれ形成され、各第3連結部の板面が切り欠かれることにより、各第2切欠溝よりも下方に、折り曲げ可能な第1加締部がそれぞれ設けられ、
    各第1切欠溝に各第2切欠溝が係合され、各第1連結部の表面に各第3連結部が当接され、各第1加締部が前記前面板の裏面に向かって折り曲げられ、各開口孔に挿通させた各第1加締部の外側端面が、各開口孔の内側縁にそれぞれ当接されることにより、各第1切欠溝と各第2切欠溝との係合を保持される、請求項1に記載の引出し。
  5. 前記金属どうしの圧接手段として、
    各第1連結部の板面の各第1切欠溝よりも下方に、円形孔又は円環状凸部がそれぞれ設けられ、
    前記左右側面板の各第2切欠溝よりも下方の前端部が折り曲げられることにより、各第1連結部の表面に当接する板面である第3連結部がそれぞれ形成され、各第3連結部の板面に、円環状凸部又は円形孔がそれぞれ設けられ、
    各第1切欠溝に各第2切欠溝が係合され、各第1連結部の表面に各第3連結部が当接され、互いの各円環状凸部と各円形孔とがそれぞれ係合されることにより、各第1切欠溝と各第2切欠溝との係合が保持される、請求項1に記載の引出し。
  6. 前記金属どうしの圧接手段として、
    各第1連結部の板面の各第1切欠溝よりも下方に、開口孔がそれぞれ設けられ、
    前記左右側面板の各第2切欠溝よりも下方の前端部が折り曲げられることにより、各第1連結部の裏面に当接する板面である第3連結部がそれぞれ形成され、各第3連結部の先端部が前方に折り曲げられることにより、各第1連結部の裏側の空間に嵌合される幅寸法の折曲げ部がそれぞれ形成され、各第3連結部の裏面から表面に突出する三角リブがそれぞれ設けられ、
    各第1切欠溝に各第2切欠溝が係合され、各第1連結部の裏側の空間に各第3連結部の折曲げ部が嵌合され、各開口孔の内側縁に各三角リブが係合されることにより、各第1切欠溝と各第2切欠溝との係合が保持される、請求項1に記載の引出し。
  7. 前記金属どうしの圧接手段として、
    各第1連結部の板面の各第1切欠溝よりも下方に、裏面から表面に突出する三角リブがそれぞれ設けられ、
    各第1切欠溝に各第2切欠溝を係合され、各第2切欠溝の垂直な縁部に各三角リブが係合されることにより、各第1切欠溝と各第2切欠溝との係合が保持される、請求項1に記載の引出し。
  8. 前記金属どうしの圧接手段として、
    各第1切欠溝が、各第1連結部の板面に形成された四角状の孔であり、
    各第2切欠溝の水平な縁部に、溝の奥ほど突出量の増す傾斜爪が溝内に向かってそれぞれ突出され、
    各第1連結部が各第2切欠溝に挿通され、四角形状の各第1切欠溝の内側縁に各傾斜爪が係合されることにより、各第1切欠溝と各第2切欠溝との係合が保持される、請求項1に記載の引出し。
  9. 前記前面板の下側に、第4連結部が形成されるとともに、前記引出し本体の下側に、前記第4連結部に係合される第5連結部が形成され、
    前記第1及び第2連結部の上側における結合と、前記第4及び第5連結部の下側における結合とが上下で対になり、前記前面板と前記引出し本体とが互いに連結される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の引出し。
  10. 前記第4連結部として、前記前面板の各第1連結部の下側縁部が、それぞれ内側に向かって突出する段差状となっており、
    前記第5連結部として、前記引出し本体における前記左右側面板と前記底面板とが連続する前方の角部近傍に、各第4連結部に係合される断面略L字形の第4切欠溝がそれぞれ設けられた、請求項9に記載の引出し。
  11. 前記第4連結部として、前記前面板の各第1連結部の下側に、それぞれ上下方向に延びる凹状切欠部が形成され、
    前記第5連結部として、前記引出し本体の前記左右側面板の下側が、それぞれ外側に折り曲げられることにより、前後方向に延びる凸条が形成され、各凸条の前方下側に、各第4連結部に係合される断面略L字形の第4切欠溝がそれぞれ設けられた、請求項9に記載の引出し。
  12. 前記第4連結部として、前記前面板の各第1連結部の間に位置する下側の金属板が、裏側に向かって折り曲げられることにより、横方向に延びる嵌合空間が形成され、
    前記第5連結部として、前記引出し本体の前記底面板の前端部の金属板が、裏側に向かって折り曲げられることにより、前記第4連結部に嵌合可能な寸法形状の嵌合片が形成された、請求項9〜11のいずれか1項に記載の引出し。
  13. 前記引出し本体の前記左右側面板の前端部の金属板が、それぞれ外側に向かって折り曲げられることにより、各第2連結部の下側に位置する係合片が形成され、各第1切欠溝に各第2切欠溝が係合されることにより、各係合片が各第1連結部の裏面に当接される、請求項1〜12のいずれか1項に記載の引出し。
  14. 前記引出し本体は、1枚の金属板が折り曲げられることにより、前記底面板に連成された背面板を含み、前記背面板には、左右両側の金属板がそれぞれ前方に折り曲げられることにより、前記左右側面板の外側に重なる第6連結部が形成され、
    各第6連結部の上側には、その折曲げ線に沿って縦方向の第5切欠溝と、少なくとも上端縁が各第2連結部の垂直面と重複する位置にある係合孔とがそれぞれ設けられ、
    前記左右側面板の上側には、後方に向かって突出する突片と、外側に向かって折り曲げ可能な片状の第2加締部とがそれぞれ設けられ、
    各第5切欠溝に各突片が挿通され、各係合孔の上端縁を軸にして各第2加締部が外側に向かって折り曲げられて各係合孔と係合されることにより、前記背面板と前記左右側面板とが互いに連結される、請求項1〜13のいずれか1項に記載の引出し。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の引出しを備えた、ことを特徴とするキャビネット。
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