JP6031073B2 - 電子通貨管理装置、電子通貨管理方法及び電子通貨管理システム - Google Patents
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Description
初めに、図1を参照して、電子通貨管理システムSの概要について説明する。電子通貨管理システムSは、ユーザがカード11を用いて使用することができる電子通貨の残高を管理し、ユーザの携帯電話(以下、ユーザ端末12)からカード11の管理を可能にするシステムである。電子通貨とは、クレジット、ポイント及びクーポン等のように、金銭価値を有する無形の通貨である。カードは、例えば、電子通貨を用いて商品やサービスを購入する際に使用できるクレジットカード又はプリペイドカードである。
以下、電子通貨管理システムSを実現するための具体的な構成の一例について説明する。
図2は、電子通貨管理システムSのシステム構成の一例を示す図である。図2に示すように、電子通貨管理システムSは、ユーザ機器1と、ユーザ機器1がアクセス可能な電子通貨管理装置10と、を含んで構成される。電子通貨管理装置10は、カード管理サーバ2と、キャリアサーバ3と、ポイント管理サーバ4と、を含んで構成される。
ユーザ端末12は、通信キャリアが提供する通信NWを介して通信(通話)を行う通信装置であり、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレットPC等である。ユーザ端末12には、所定のアプリケーションプログラムがインストールされており、当該プログラムに基づき実行されるアプリケーションを介して、ユーザ端末12からカード11の管理をすることができる。
カード番号は、カード11に設定された概ね16桁の英数字からなる番号であり、カード11を識別するための識別情報である。管理番号は、カード番号に対して一意に対応する番号であり、他サーバと連携する際にカード番号に代えてカード11を識別するために用いられる。残高は、カード11に設定されたカード番号によって指定される口座にチャージされた金額の残高を示す情報である。利用履歴は、カード11を用いた買い物の履歴であり、購入日時、購入対象の商品/サービス、購入額、購入場所(店舗名)等を含む。
ユーザIDは、ユーザ端末12又は当該ユーザ端末12を用いるユーザを識別する識別情報である。電話番号は、通信端末であるユーザ端末12に設定された電話番号である。請求額は、ユーザ端末12の利用に伴いユーザに対して請求する金額であり、例えば、通信料金、ユーザ端末12で利用したコンテンツの利用料金を含む。なお、通信キャリアによっては、携帯電話だけでなく、固定電話やケーブルテレビ等の複合的なサービスをユーザに提供することがあるため、請求額には、ユーザIDが示すユーザに対して提供しているサービスに関する料金を含めることとしてもよい。また、契約IDは、通信キャリアと結んだ契約を識別する識別情報であり、契約者が、当該契約を行ったことを示す情報である。通信キャリアでは、通信料金を同一人又は家族の範囲でまとめて請求することがある。契約ID及び契約者名は、通信料金の請求をまとめる範囲、及びまとめた通信料金を請求する対象を判別するための情報である。
図3(C)に示すように、ポイント管理サーバ4では、ユーザIDに関連付けて、管理番号、ポイント、及び明細情報等の各種情報を記憶する。ユーザIDは、ユーザ端末12を用いるユーザを識別する識別情報であり、キャリアサーバ3と連携する際に用いられる。管理番号は、カード番号に一意に対応する番号であり、カード管理サーバ2と連携する際に用いられる。ポイントは、キャリアサーバ3から取得した請求額、及びカード管理サーバ2から取得した購入額(即ち、購入した商品の決済金額)に応じて、対応するユーザに対して付与されたポイント数を示す情報である。明細情報は、カード11及びポイントの利用履歴を含む情報であり、カード11を用いた買い物の履歴、及びユーザに対して付与されたポイントの履歴を示す。
そこで、電子通貨管理システムSでは、ユーザ端末12を用いるユーザがユーザIDを指定して要求を行うと、当該ユーザがポイント管理サーバ4で管理される各種情報を把握可能にしている。具体的には、ユーザ端末12が、ユーザIDを含む所定の情報をキャリアサーバ3に送信すると、キャリアサーバ3は、このユーザIDをキーとしてポイント管理サーバ4から関連する各種情報を取得し、ユーザ端末12に対して提供する。なお、ポイント管理サーバ4及びキャリアサーバ3は、前回要求時に提供した情報に対する差分の情報を、ユーザ端末12に対して提供することとしてもよい。
ここで、キャリアサーバ3から提供される各種情報に基づきユーザ端末12に表示される表示画面の一例を図4に示す。図4(A)は、上述のアプリケーション実行中に表示されるトップ画面の一例を示す表示画面200であり、図4(B)は、当該アプリケーション実行中に表示されるメニュー画面の一例を示す表示画面210である。
カード残高表示201は、プリペイド式のカード11の残高を示す表示であり、ポイント数表示202は、ユーザに付与されたポイント数を示す表示である。カード残高表示201及びポイント数表示202は、ユーザIDをキーとしてポイント管理サーバ4から取得したカード11の残高やポイント数に基づいて表示内容が制御される。
メニューボタン204は、キャリアサーバ3が提供する各種サービスのメニュー画面を呼び出す際に用いられる。メニューボタン204が操作されると、ユーザ端末12には、図4(B)に示す表示画面210が表示される。
ポイント用メニュー211は、「ポイントを利用して商品を購入する」、「ポイントを利用して特典(クーポン)を得る」等のように、ポイントの利用を促すメニューを含む。これにより、ユーザにはポイントを利用可能な様々なサービスが提供されるため、ユーザは、付与されたポイントを様々な場面で利用することができる。
カード用メニュー213は、カード11の利用明細を確認するためのメニューを含む。このメニューを選択することで、ユーザは、カード11の利用履歴を確認することができる。
以上、電子通貨管理システムSの構成について説明した。続いて、図5〜図10を参照して、電子通貨管理システムSの動作について説明する。
まず、図5及び図6を参照して、カード発行時の動作について説明する。電子通貨管理システムSでは、使用できないようにロックした状態でカード11を発行するとともに、カード11とユーザ端末12とを連携してカード11のロックを解除する。ロックした状態とは、例えば、カード管理サーバ2側において決済やチャージ等の要求を不可とする状態である。
具体的には、図5に示すように、カード11には、ユーザ端末12が読み取り可能なIC(Integrated Circuit)チップ111が設けられており、このICチップ111をユーザ端末12が読み取ることでカード11のロックが解除され、カード11が使用可能になる。なお、本実施形態では、カード11にNFC(Near Field Communication)に対応したICチップ111を設けておき、ユーザ端末12は、自身が有するNFC通信機能を用いてICチップ111を読み取ることとしている。
初めに、ステップS1において、カード発行事業者(カード管理サーバ2)は、ロック解除に使用可能な情報をICチップ111に格納することで、当該情報をカード11にセットする。なお、ICチップ111に格納する情報は任意の情報であり、本実施形態では、例えば、ユーザ端末12を識別するユーザIDを用いることとしている。カード11にロック解除に使用可能な情報をセットすると、ステップS2において、カード管理サーバ2は、ユーザに対してカード11を発行する。
また、図6に示す例では、ユーザ端末12においてロック解除のための判定を行うこととしている。この点、当該判定をユーザ端末12ではなく、カード管理サーバ2、キャリアサーバ3及びポイント管理サーバ4のいずれかで行うこととしてもよい。
続いて、図7を参照して、カード11に金額をチャージする際の動作について説明する。図7(A)は、トップ画面を示す表示画面200(図4(A)参照)において、チャージボタン203が操作された場合に表示されるチャージメニュー画面を示す表示画面220である。
ステップS14Aでは、ポイント管理サーバ4は、ユーザIDに関連付けられたポイントから、チャージ金額に相当するポイントを減算する。
なお、キャリア決済では、通信キャリアとの契約内容に応じて決済可能枠が設定される場合がある。一例として、通信キャリアが提供するサービスへの加入月数に応じて決済可能枠が設定される場合があり、例えば、加入月数「12ヶ月」のユーザに対しては決済可能枠「5000円」、加入月数「36ヶ月」のユーザに対しては決済可能枠「1万円」が設定される。このような場合には、ステップS14Bの処理において、キャリアサーバ3は、当月のチャージ金額の合計が、決済可能枠内であるか否かを判定し、決済可能枠内である場合に限り、キャリア決済を可能にしてもよい。
続いて、図8を参照して、カード11を用いて商品を購入する際の動作について説明する。なお、カード11は、現実の店舗やインターネット上の仮想店舗で用いることができる。
現実の店舗で商品を購入する場合、ステップS21Aに示すように、カードリーダーを介してカード11を読み取ることで、国際ブランドが提供する決済NW50にカード11のカード番号及び商品購入に関する情報が通知される。なお、商品購入に関する情報とは、例えば、購入額、購入した商品、購入した店舗等の情報である。また、ステップS21Bに示すように、仮想店舗で商品を購入する場合、ユーザ端末12から決済NW50にカード11のカード番号及び商品購入に関する情報が通知される。
続いて、図9を参照して、ユーザに対してポイントを付与する際の動作について説明する。上述したように、本実施形態の電子通貨管理システムSでは、カード11を用いた商品の購入に応じてポイントを付与するとともに、ユーザ端末12の利用に応じてもポイントを付与する。
購入額に応じたポイントを算出すると、ステップS35において、ポイント管理サーバ4は、管理番号に対応するユーザIDに関連付けて記憶しているポイントに、算出したポイントを加算する。
請求額に応じたポイントを算出すると、ステップS35において、ポイント管理サーバ4は、ユーザIDに関連付けて記憶しているポイントに、算出したポイントを加算する。
続いて、図10を参照して、電子通貨管理システムSを利用するユーザに対して当該ユーザ固有のサービスを提供する際の動作について説明する。
なお、ポイント管理サーバ4ではユーザID毎にアクセス履歴を管理しており、このアクセス履歴に基づいて、前回アクセス時からの差分情報(利用金額、チャージ金額、ポイントの増減)と、現在の残高及び現在のポイント数とを取得する。そして、取得した情報がキャリアサーバ3を介してユーザ端末12に提供されることで、ユーザ端末12において前回との差分や現在の残高及びポイント数等が表示されることになる。
一例として、ポイント管理サーバ4は、ユーザIDに関連付けられた残高やポイントに基づいて、当該残高又はポイントで購入可能な商品、当該残高又はポイントでは足りないもののあと少し追加することで購入可能な商品等を紹介するサービスを提供する。また、ポイント管理サーバ4は、ユーザIDに関連付けられたユーザの属性(性別、年齢、生年月日、趣味嗜好)等に基づいて、当該ユーザが好む商品を紹介するサービスを提供する。このようなサービスについても、前回アクセス時から更新があったものを提供することができる。
本発明の電子通貨管理装置は、以上説明した電子通貨管理システムSにおいて好適に利用される。以下、本発明の電子通貨管理装置について説明する。
初めに、図11を参照して、電子通貨管理装置5の構成について説明する。図11は、本発明の電子通貨管理装置5の機能構成を示すブロック図である。なお、電子通貨管理装置5は、上述のカード管理サーバ2、キャリアサーバ3及びポイント管理サーバ4のうちのいずれか一のサーバにより実現されることとしてもよく、また、カード管理サーバ2、キャリアサーバ3及びポイント管理サーバ4が協働することにより実現されることとしてもよい。この点、本実施形態では、キャリアサーバ3とポイント管理サーバ4とが協働することで、電子通貨管理装置5が実現されることとしている。
記憶部52は、ROM及びRAM等のメモリ又はハードディスク等の記憶媒体である。記憶部52は、制御部51を動作させるためのプログラム及び制御部51が動作する際に生成されるデータを記憶する。また、記憶部52は、ユーザ間でのポイントの譲渡を実現するためのデータを記憶する。
なお、本実施形態では、電子通貨管理装置5をキャリアサーバ3及びポイント管理サーバ4により実現することとしているため、図12に例示するデータは、図3(B)及び図3(C)においてキャリアサーバ3及びポイント管理サーバ4に記憶されるとして説明したデータに対応している。
なお、譲渡受付部511は、譲渡先のユーザの電話番号だけでなく、譲渡先のユーザの名前又は名前の一部や、譲渡元のユーザのユーザ端末12の電話番号も併せて受け付けることとしてもよい。譲渡元のユーザの電話番号の受け付けは、任意の方法により行うことができ、例えば、譲渡元のユーザからの入力に基づいて受け付けることとしてもよく、また、譲渡元のユーザのユーザIDに基づいて記憶部52から取得することで受け付けることとしてもよい。
なお、譲渡実行部514は、判定部513が譲渡可と判定した場合に限り、ポイントの譲渡を行うこととしてもよい。
判定部513は、譲渡要求に含まれる譲渡先のユーザの電話番号が、譲渡元のユーザが用いるユーザ端末12のアドレス帳に含まれているかに基づいて、譲渡可否の判定を行う。
ここで、譲渡要求の際に譲渡先のユーザの電話番号を誤入力してしまうと、譲渡元のユーザと面識のないユーザにポイントが譲渡されてしまうおそれがある。このような譲渡は、譲渡元のユーザにとって好ましくないため、判定部513は、譲渡先のユーザの電話番号が譲渡元のユーザのアドレス帳に含まれている場合に譲渡可と判定し、譲渡元のユーザのアドレス帳に含まれていない場合に譲渡不可と判定する。これにより、譲渡元のユーザと面識のないユーザにポイントが譲渡されてしまうことを防止できる。
また、判定部513は、譲渡要求に含まれる譲渡元のユーザの電話番号が、譲渡先のユーザが用いるユーザ端末12のアドレス帳に含まれているかに基づいて、譲渡可否の判定を行う。具体的には、判定部513は、譲渡元のユーザの電話番号が、譲渡先のユーザのアドレス帳に含まれている場合に譲渡可と判定し、譲渡先のユーザのアドレス帳に含まれていない場合に譲渡不可と判定する。これにより、面識のない相手からポイントが譲渡されることを防止できるため、譲渡先のユーザにとっても好適である。
また、判定部513は、譲渡元のユーザが用いるユーザ端末12の通信料金及び譲渡先のユーザが用いるユーザ端末12の通信料金の請求先が、同一のユーザであるか否かに応じて譲渡可否の判定を行うこととしてもよい。具体的には、判定部513は、通信料金の請求先が同一のユーザである場合に譲渡可と判定し、通信料金の請求先が異なるユーザである場合に譲渡不可と判定する。
ポイントは仮想的な通貨として用いることができるため、譲渡可能な範囲は、一定の範囲に収めることが好ましい。この点、通信料金の請求範囲とポイントを譲渡可能な範囲とを対応付けることで、ポイントの譲渡を、例えば家族間に限る等のように一定の関係性を有するユーザ間に限定することができ、好適である。
続いて、図13を参照して、ユーザ端末12に表示される表示画面について説明する。図13は、ユーザ間でポイントを譲渡する際にユーザ端末12に表示される表示画面の一例を示す図であり、表示画面250は、譲渡元のユーザのユーザ端末12に表示される表示画面の一例を示し、表示画面260は、譲渡先のユーザのユーザ端末12に表示される表示画面の一例を示す。
ポイントを譲渡するユーザが、入力欄251に譲渡先のユーザの電話番号を入力するとともに、入力欄252に譲渡するポイント数を入力し、譲渡ボタン253を操作すると、ユーザ端末12から電子通貨管理装置5に対して譲渡要求が通知される。
このようなメッセージは、譲渡元のユーザ端末12のアドレス帳と連携することで実現することができる。即ち、譲渡元のユーザ端末12では、入力欄251に譲渡先のユーザの電話番号が入力されると、入力された電話番号に対して設定されたユーザ名をアドレス帳から読み出し、「[ユーザ名]さんに譲渡します」のようにメッセージ255として表示する。これにより、譲渡元のユーザは、入力欄251に入力した電話番号に対応するユーザを把握することができるため、入力欄251に対する誤入力を抑制することができる。
メッセージ261が通知する譲渡を受ける場合、譲渡先のユーザは、許可ボタン262を操作する。この操作に伴い譲渡先のユーザ端末12から電子通貨管理装置5に対して許可通知が送信され、電子通貨管理装置5においてポイントの譲渡が実行される。また、譲渡を受けない場合、譲渡先のユーザは、不許可ボタン263を操作する。この操作に伴い譲渡先のユーザ端末12から電子通貨管理装置5に対して不許可通知が通知され、電子通貨管理装置5において所定のエラー処理(例えば、譲渡元のユーザ端末12に対して譲渡ができなかったことを通知)が実行される。
続いて、図14を参照して、電子通貨管理装置5が譲渡元のユーザから譲渡先のユーザにポイントを譲渡する際の処理の流れについて説明する。
初めに、ステップS101において、電子通貨管理装置5の譲渡受付部511は、譲渡元のユーザのユーザ端末12から譲渡要求を受け付ける。この譲渡要求には、譲渡先のユーザの電話番号と譲渡するポイント数とが少なくとも含まれ、必要に応じて譲渡元のユーザの電話番号を含むこととしてもよい。
以上、本発明の電子通貨管理装置5の実施形態の一例にについて説明した。本発明の電子通貨管理装置5では、譲渡元のユーザは、譲渡先のユーザの電話番号を指定するだけでポイントを譲渡することができるため、ユーザ間のポイントの譲渡を簡易な方法で行うことができる。
また、ポイント譲渡可能な範囲を、ユーザ端末12の通信料金の請求範囲とすることで、ポイントの譲渡を家族間等に限定することができるため、ユーザは、安心してポイント譲渡に係るサービスを利用することができる。
続いて、図15及び図16を参照して、本発明の電子通貨管理装置5の第2実施形態について説明する。第2実施形態の電子通貨管理装置5では、NFC等の近距離無線通信を行ったユーザ端末12を用いるユーザ間で、ポイントの譲渡を行うこととしている。
表示画面280は、譲渡元のユーザ端末12において、譲渡ボタン272が操作されることで、当該ユーザ端末12と近距離無線通信を行った譲渡先のユーザ端末12に表示され、譲渡元のユーザからポイントの譲渡要求があったことを通知するメッセージ281と、許可ボタン282と、不許可ボタン283とを含む。
ステップS111において、譲渡元のユーザ端末12と譲渡先のユーザ端末12とが近距離無線通信を行うと、譲渡元のユーザ端末12の表示部に、図15に示した表示画面270が表示される。続いて、ステップS112において、譲渡元のユーザは、表示画面270を介して譲渡するポイント数を指定する。その後、譲渡元のユーザが表示画面270において譲渡ボタン272を操作すると、ステップS113において、譲渡元のユーザ端末12から、譲渡先のユーザ端末12及び電子通貨管理装置5に対して譲渡要求が送信される。
続いて、図17を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。上記実施形態では、カード管理サーバ2、キャリアサーバ3及びポイント管理サーバ4から実現される電子通貨管理装置5を用いて、ユーザ間におけるポイントの譲渡方法を説明した。この点、第3実施形態では、夫々のサーバの動作を明確に示すことで、ユーザ間におけるポイントの譲渡方法について説明する。
チャージ金額の譲渡は、一例として、図17の譲渡実行処理(ステップS133)において、ポイント管理サーバ4からカード管理サーバ2に対して譲渡指示を通知し、この通知を受けカード管理サーバ2において残高の移行を行うことで、実現することができる。
また、譲渡するユーザ間の関係性に応じて、レートを異ならせることとしてもよい。一例として、譲渡元のユーザのアドレス帳に譲渡先のユーザが登録されている場合に、登録されていない場合よりも高いレートでポイントを譲渡することとしてもよく、また、譲渡先のユーザのアドレス帳に譲渡元のユーザが登録されている場合に、登録されていない場合よりも高いレートでポイントを譲渡することとしてもよい。また、ユーザ端末12の通信料金の請求先が同一ユーザである場合に、請求先が異なるユーザである場合よりも高いレートでポイントを譲渡することとしてもよい。
Claims (7)
- サービスを利用するユーザに紐づけられた識別情報に対応付けて、電子通貨の残高情報及び通信端末の電話番号を記憶する記憶部と、
第1ユーザが用いる通信端末から、前記電子通貨の譲渡先のユーザが用いる通信端末の電話番号である譲渡先電話番号とともに、前記電子通貨の譲渡要求を受け付ける譲渡受付部と、
受け付けた前記譲渡先電話番号に基づいて、譲渡先の第2ユーザを特定する譲渡先特定部と、
特定した前記第2ユーザに対する通信料金の請求先が、前記第1ユーザに対する通信料金の請求先と同一である場合に、前記第2ユーザに対して、前記第1ユーザが所有する電子通貨の一部を移行する譲渡実行部と、
を備える電子通貨管理装置。 - 前記譲渡先特定部が特定した前記第2ユーザと、前記譲渡要求を行った前記第1ユーザとの間の関係性に基づいて、前記譲渡要求に基づく譲渡の可否を判定する判定部、を更に備え、
前記譲渡実行部は、前記判定部が譲渡可と判定した場合に、前記第1ユーザが所有する電子通貨の一部を前記第1ユーザから前記第2ユーザに移行する、
請求項1に記載の電子通貨管理装置。 - 前記判定部は、前記譲渡要求に含まれる前記譲渡先電話番号が、前記第1ユーザが用いる通信端末のアドレス帳に含まれる場合に、譲渡可と判定する、
請求項2に記載の電子通貨管理装置。 - 前記譲渡受付部は、前記譲渡要求として前記第1ユーザが用いる通信端末の譲渡元電話番号を受け付け、
前記判定部は、前記譲渡要求に含まれる前記譲渡元電話番号が、前記第2ユーザが用いる通信端末のアドレス帳に含まれる場合に、譲渡可と判定する、
請求項2又は3に記載の電子通貨管理装置。 - 前記記憶部は、前記識別情報に対応付けて、当該識別情報に対応するユーザが用いる通信の通信料金の請求先である請求先ユーザの識別情報を記憶し、
前記判定部は、前記第1ユーザが用いる通信端末の通信料金及び前記第2ユーザが用いる通信端末の通信料金の請求先ユーザが、同一のユーザである場合に、譲渡可と判定する、
請求項2から4のいずれか1項に記載の電子通貨管理装置。 - サービスを利用するユーザに紐づけられた識別情報に対応付けて、電子通貨の残高情報及び通信端末の電話番号を記憶する記憶部を備える電子通貨管理装置が実行する、
第1ユーザが用いる通信端末から、前記電子通貨の譲渡先のユーザが用いる通信端末の電話番号である譲渡先電話番号とともに、前記電子通貨の譲渡要求を受け付けるステップと、
受け付けた前記譲渡先電話番号に基づいて、譲渡先の第2ユーザを特定するステップと、
特定した前記第2ユーザに対する通信料金の請求先が、前記第1ユーザに対する通信料金の請求先と同一である場合に、前記第2ユーザに対して、前記第1ユーザが所有する電子通貨の一部を移行するステップと、
を含む電子通貨管理方法。 - 通信端末を利用するユーザの電話番号と、ユーザ識別情報と、を対応付けて記憶する第1記憶部を有するユーザ情報管理サーバと、
サービスを利用するユーザに紐づけられたユーザ識別情報に対応付けて、電子通貨の残高情報を記憶する第2記憶部と、
第1ユーザが用いる通信端末から、前記電子通貨の譲渡先のユーザが用いる通信端末の電話番号である譲渡先電話番号とともに、前記電子通貨の譲渡要求を受け付ける譲渡受付部と、
受け付けた前記譲渡先電話番号に基づいて前記ユーザ情報管理サーバに問合せを行い譲渡先の第2ユーザを特定する譲渡先特定部と、
特定した前記第2ユーザに対する通信料金の請求先が、前記第1ユーザに対する通信料金の請求先と同一である場合に、前記第2ユーザに対して、前記第1ユーザが所有する電子通貨の一部を移行する譲渡実行部と、を有する電子通貨管理サーバと、
を備える電子通貨管理システム。
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