JP2020129210A - 情報処理方法、情報処理装置、及びプログラム - Google Patents

情報処理方法、情報処理装置、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】決済額に基づく電子バリューを、他のユーザから簡単に受け取る仕組みを提供する。
【解決手段】情報処理装置が実行する情報処理方法であって、第1ユーザが利用する第1情報処理装置から、電子バリュー情報と送金リクエストとを取得するステップと、送金リクエストに応答して、第1ユーザに関連付けられた1又は複数のユーザの中から、所定の条件を満たす第2ユーザに対応付けられた制限情報と、電子バリュー情報とに基づいて、各第2ユーザに対応付ける電子バリューの値を決定するステップと、各第2ユーザのアカウントの残高から、決定された電子バリューの値をそれぞれ減算し、第1ユーザのアカウントの残高に電子バリューの値を加算する送金処理を実行するステップと、を含む。
【選択図】図5

Description

本開示は、情報処理方法、情報処理装置、及びプログラムに関する。
近年、商品やサービスを購入する商取引の際に、いわゆる電子マネーを用いて支払いを行うことができる決済サービスが普及している。当該決済サービスでは、ユーザが、所望金額の電子マネーを、専用または汎用の電子マネーカードや、ユーザに関連付けられた電子マネー口座などの電子バリューに予め入金(チャージ)しておき、その入金額を限度に、商取引における商品やサービスの購入時の支払いを電子マネーによって決済することができる。
特開2008−269062
しかしながら、従来技術では、ユーザが他人から電子バリューを受け取る際に、ファミリー口座を設定する必要があり、そのファミリー口座へのチャージ手続き、ファミリー口座のパスワードの設定などの情報の煩雑な手続きが必要になる。
本開示は、ユーザが、他のユーザから電子バリューを容易に受け取れることを提供することを可能にする情報処理方法、情報処理装置、及びプログラムを提供することを目的とする。
本開示の一実施形態に係る情報処理装置が実行する情報処理方法は、第1ユーザが利用する第1情報処理装置から、電子バリュー情報と送金リクエストとを取得するステップと、前記送金リクエストに応答して、前記第1ユーザに関連付けられた1又は複数のユーザのうち所定の条件を満たす第2ユーザに対応付けられた制限情報と、前記電子バリュー情報とに基づいて、各第2ユーザに対応付ける電子バリューの値を決定するステップと、前記各第2ユーザのアカウントの残高から、決定された電子バリューの値をそれぞれ減算し、前記第1ユーザのアカウントの残高に前記電子バリューの値を加算する送金処理を実行するステップとを含む。
実施形態の一態様に係る通信システムの構成を示す。 本開示に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す。 実施形態に係る情報処理装置の機能的な構成を示すブロック図の一例を示す。 実施形態に係る各管理DBの一例を示す。 実施形態に係る事前承認の場合における通信システムの処理のシーケンスの一例を示す。 実施形態に係る決済時承認の場合における通信システムの処理のシーケンスの一例を示す。 実施形態に係る送金要求画面の一例を示す。 実施形態に係る送金承認画面の一例を示す。 実施形態に係る送金完了通知画面の一例を示す。
<法令遵守>
本明細書に記載の開示は、実施される場合、本開示を実施する各国の法令を遵守のうえで実施される。また、本明細書に記載の開示は、各国の法令を遵守するために必要な、当業者が成し得る全ての変更、置換、変形、改変、および修正をもって実施される。
本開示に係る情報処理方法、情報処理装置、及びプログラムを実施するための形態について、図面を参照して説明する。
<システム構成>
図1は、本開示の一実施形態に係る通信システム1の構成を示す。図1に開示されるように、通信システム1では、ネットワーク130を介してサーバ110A、サーバ110Bと、端末120A、端末120B、端末120Cと、外部システム140が接続される。外部システム140は、限定でなく例として、他の事業者(金融機関、クレジットカード会社など)や他の事業部門によって運営されるサーバなどによって構築される。
本開示において、サーバ110Aと、サーバ110Bとをそれぞれ区別する必要がない場合は、サーバ110Aとサーバ110Bとは、それぞれサーバ110と表現されてもよい。
本開示において、端末120Aと、端末120Bと、端末120Cとをそれぞれ区別する必要がない場合は、端末120Aと端末120Bと端末120Cとは、それぞれ端末120と表現されてもよい。
本開示において、サーバ110と、端末120とをそれぞれ区別する必要がない場合は、サーバ110と端末120とは、それぞれ情報処理装置200と表現されてもよい。なお、ネットワーク130に接続される情報処理装置200の数は限定されない。
サーバ110は、ネットワーク130を介してユーザが利用する端末120に、所定のサービスを提供する。所定のサービスは、限定でなく例として、決済サービス、金融サービス、電子商取引サービス、インスタントメッセンジャーを代表とするSNS(Social Networking Service)、楽曲・動画・書籍などのコンテンツ提供サービス等を含む。ユーザが端末120を介して所定のサービスを利用することで、サーバ110は1以上の端末120に所定のサービスを提供することができる。
本開示において、決済サービスとは1以上のユーザが金銭または金銭相当物の授受ができるサービスを意味する。限定でなく例として、一次元コード(バーコードなど)、二次元コード(QRコード(登録商標)など)(以下で、一次元コードおよび二次元コードをまとめて「二次元コード等」と総称する。)、近距離無線通信(NFC (Near Field Communication)、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)、Wi-Fi(登録商標)、超音波通信、赤外線通信など)を利用して決済を行うサービスを含む。また、代金の支払いを行うユーザ(支払者)の端末120が二次元コード等を読み取ることで決済を行うことを「ユーザ読取型コード決済」または「MPM(Merchant Presented Mode)」と表現し、支払いを行うユーザの端末120が二次元コード等を表示し、表示された二次元コード等を、代金を請求する店舗側等のユーザ(販売者、請求者)の端末120が読み取ることで決済を行うことを「店舗読取型コード決済」または「CPM(Consumer Presented Mode)」と表現する。なお、MPMおよびCPMは、動的であってもよいし、静的であってもよい。
必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末120Xと表現し、ユーザXまたは端末120Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現する。なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報、ユーザに対応付けられた電子バリュー(電子マネー)の残高情報、ユーザに対応付けられたクレジットカード情報(クレジットカード番号など)を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよい。
ネットワーク130は、2以上の情報処理装置200を接続する役割を担う。ネットワーク130は、端末120がサーバ110に接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
ネットワーク130のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよい。ネットワーク130は、限定でなく例として、アドホック・ネットワーク(Ad Hoc Network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(Virtual Private Network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(Local Area Network:LAN)、ワイヤレスLAN(Wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(Wide Area Network:WAN)、ワイヤレスWAN(Wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(Metropolitan Area Network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDNs(Integrated Service Digital Networks)、無線LANs、LTE(Long Term Evolution)、CDMA(Code Division Multiple Access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク130は、1つまたは複数のネットワーク130を含むことができる。
情報処理装置200は、本開示に記載される機能および方法を実現できる情報処理装置であればどのような情報処理装置であってもよい。
情報処理装置200は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、サーバ装置、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダなど)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA(Personal Digital Assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(限定でなく例として、メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。
<ハードウェア構成>
図2を用いて、通信システム1に含まれる情報処理装置200のハードウェア構成について説明する。
情報処理装置200は、プロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力インタフェース(入出力I/F)204と、通信インタフェース(通信I/F)205とを含む。情報処理装置200のハードウェアの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。
情報処理装置200は、プロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力I/F204と、通信I/F205との協働により、本開示に記載される機能、および/または、方法を実現する。
プロセッサ201は、ストレージ203に記憶されるプログラムに含まれるコードまたは命令によって実現する機能および方法を実行する。プロセッサ201は、限定でなく例として、中央処理装置(CPU)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を含み、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各実施形態に開示される各処理を実現してもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。
メモリ202は、ストレージ203からロードしたプログラムを一時的に記憶し、プロセッサ201に対して作業領域を提供する。メモリ202には、プロセッサ201がプログラムを実行している間に生成される各種データも一時的に格納される。メモリ202は、限定でなく例として、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などを含む。
ストレージ203は、プログラムを記憶する。ストレージ203は、限定でなく例として、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどを含む。
通信I/F205は、ネットワーク130を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F205は、ネットワーク130を介して、他の情報処理装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F205は、各種データをプロセッサ201からの指示に従って、他の情報処理装置に送信する。また、通信I/F205は、他の情報処理装置から送信された各種データを受信し、プロセッサ201に伝達する。
入出力I/F204は、情報処理装置200に対する各種操作を入力する入力装置、および、情報処理装置200で処理された処理結果を出力する出力装置を含む。入出力I/F204は、入力装置と出力装置が一体化していてもよいし、入力装置と出力装置とに分離していてもよい。
入力装置は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報をプロセッサ201に伝達できる全ての種類の装置のいずれか、または、その組み合わせにより実現される。入力装置は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
出力装置は、プロセッサ201で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれか、または、その組み合わせにより実現される。当該処理結果を映像または動画像として出力する場合、出力装置は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、当該表示データを表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力装置は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイ、OELD(Organic Electroluminescence Display)など)、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置、スピーカ(音声出力)、プリンターなどを含む。なお、これらの出力装置は、3Dで表示データを表示可能であってもよい。
本開示の各実施形態のプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよい。 記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムを記憶可能である。プログラムは、限定でなく例として、ソフトウェアプログラムやコンピュータプログラムを含む。
記憶媒体は適切な場合、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定でなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カードもしくはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。
また、本開示のプログラムは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、情報処理装置200に提供されてもよい。
また、本開示の各実施形態は、プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
なお、本開示のプログラムは、限定でなく例として、JavaScript(登録商標)、Pythonなどのスクリプト言語、C言語、Go言語、Swift、Kotlin、Java(登録商標)などを用いて実装される。
情報処理装置200における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよい。
情報処理装置200における処理の少なくとも一部を、他の情報処理装置により行う構成としてもよい。この場合、プロセッサ201により実現される各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、他の情報処理装置で行う構成としてもよい。
<その他>
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよい。
本開示では、明記されていない限り、または文脈によって示されない限り、「AおよびBの少なくとも一方」は、「A、B、またはその両方」を意味する。さらに、明記されない限り、または文脈によって示されない限り、「a」、「an」、または「the」は「1つまたは複数」を意味するものとする。したがって、本明細書では、別段に明記されない限り、または文脈によって示されない限り、「an A」または「the A」は「1つまたは複数のA」を意味する。
本開示は、本開示の実施形態および実施例に対して、当業者が成し得る全ての変更、置換、変形、改変、または修正を包含する。また、添付の特許請求の範囲は、本開示の実施形態および実施例に対して、当業者が成し得る全ての変更、置換、変形、改変、または修正を包含する。さらに、本開示は、当業者が成し得る、本開示における実施形態または実施例の1以上の特徴と、本開示における他の実施形態または実施例の1以上の特徴との任意の組合せを包含する。加えて、特定の機能を実施するように適合される、配置される、能力を有する、構成される、使用可能である、動作可能である、または動作できる装置またはシステムあるいは装置またはシステムの構成要素に対する添付の特許請求の範囲での参照は、その装置、システム、または構成要素がそのように適合される、配置される、能力を有する、構成される、使用可能にされる、動作可能にされる、または動作できる限り、その装置、システム、構成要素またはその特定の機能がアクティベートされ、オンにされ、またはロック解除されているか否かに関わらず、その装置、システム、構成要素を包含する。
本開示は、明示されない限り、いずれの実施形態または実施例を実施するに際して、事前に、または、実施の直前にユーザからの同意を取得してもよい。また、取得する同意は、包括的なものでもよく、都度取得するものでもよい。
<実施形態>
実施形態は、ユーザが電子バリュー(例えば電子決済を行う際の決済額に基づく電子バリュー)を、このユーザに関連付けられた関連ユーザから、容易に受け取ることを可能にする実施形態である。例えば、サーバ110は、ユーザAが利用する端末120Aから、電子バリュー情報と送金リクエストとを受信する。そして、サーバ110は、受信した送金リクエストに応答して、ユーザAに関連付けられた1又は複数の関連ユーザと、電子バリュー情報とに基づいて、各関連ユーザから送金される電子バリューの値を決定して、送金処理を行う。ここで、サーバ110は、情報処理装置の一例であり、端末120Aは、第1情報処理装置の一例である。また、ユーザAは、第1ユーザの一例であり、関連ユーザは、第2ユーザの一例である。
実施形態により、ユーザが、他のユーザから電子バリューを容易に受け取ることが可能になる。また、ユーザは送金リクエストを介して、関連ユーザから電子バリューを受け取ることができるため、手続等を簡素にするとともに、電子バリューを得るための処理に係る時間を短くすることができ、ユーザ利便性の向上を図ることができるという効果が得られる。
<実施形態の機能構成>
図3を用いてサーバ110および端末120の機能構成を説明する。図3に開示の機能部は、情報処理装置200が備えるプロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力I/F204と、通信I/F205との協働により実現される。
(1)サーバの機能構成
サーバ110は、入出力I/F311と、通信I/F312と、制御部313と、記憶部314と、表示制御部315と、通信部316と、要求処理部317と、送金処理部318を有する。なお、各機能部の機能または処理は、実現可能な範囲において、機械学習またはAI(Artificial Intelligence)により実現されてもよい。
入出力I/F311は、例えば、入出力I/F204を用いて実現されうる。また、通信I/F312は、例えば、通信I/F205を用いて実現されうる。制御部313は、プロセッサ201が、記憶部314に格納されているプログラムを読み出して実行することで実現されうる。記憶部314は、メモリ202及び/又はストレージ203を用いて実現されうる。
記憶部314は、本実施形態に係るサーバ110が実行するプログラムと、決済事業者により提供される電子決済を利用するユーザのアカウント情報を管理するユーザ管理DB(Data Base)と、関連付けリクエストを行ったユーザに関連付けられたユーザの情報を管理する関連ユーザ管理DBと、電子バリューの送金要求情報を管理する送金管理DBと、を格納する。図4は、実施形態に係る各管理DBの一例を示す図である。
図4(A)は、ユーザ管理DBの一例を示す。ユーザ管理DBには、決済事業者により作成された各ユーザのアカウントに関する情報が含まれる。ここで、決済事業者は、電子決済サービスや送金サービスを実行可能な事業者である。「ユーザID」には、サーバ110がユーザを一意に識別するためのユーザ識別情報(ID:IDentifier)が含まれる。「パスワード」には、ユーザ認証を行うためのパスワードが含まれる。「残高」には、ユーザが保有するアカウントの電子バリュー(又は電子マネー)の残高が含まれる。
図4(B)は、関連ユーザ管理DBの一例を示す。関連ユーザ管理DBには、関連付けリクエストを行ったユーザに関連付けられたユーザ(関連ユーザ)に関する情報が含まれる。「要求元ユーザID」には、関連付けリクエストをしたユーザを一意に識別するためのユーザIDが含まれる。「関連ユーザID」には、要求元ユーザIDに関連付けられたユーザのユーザIDが含まれる。「制限情報」には、各関連ユーザが設定した、要求元ユーザIDへの送金に対する制限情報が含まれる。また、限定でなく例として、「制限情報」には、「承認の有無」、「送金上限」及び「送金回数」に係る情報が含まれてもよい。
「承認の有無」には、関連ユーザからの送金に対しての承認の有無情報が含まれる。ここで、「送金」は、後述する事前承認に基づく送金と、後述する決済時承諾に基づく送金との両方の意味を有する。また、事前承認に基づく送金は、事前承認の後から決済時までに発生する送金であってもよい。また、「承認の有無」には、サーバ110からの送金に関する事前承認の問い合わせに対して関連ユーザの承認の有無に係る情報(例えば後述する図5に示すステップS122での「承認通知」)と、サーバ110からの決済時の送金依頼情報に対して関連ユーザの承認の有無に係る情報(例えば後述する図6に示すステップS244での「承認情報」)とが含まれる。この「承認の有無」に係る情報は、決済時承認及び事前承認の場合に、関連ユーザを特定する際に用いられてもよい。また、この事前承認に係る「承認の有無」に基づいて、要求元ユーザが再度要求先ユーザを設定するときに、サーバ110は、再度設定された要求先ユーザが、前回の事前承認の設定を承諾したユーザであるか、又は前回の事前承諾の設定を拒否したユーザであるかを判断することができる。また、上限金額を示す「送金上限」、及び所定期間における要求元ユーザIDに対する送金回数の上限値を示す「送金回数」が含まれる。例えば、「送金上限」は、送金1回あたりの上限金額や、所定期間における送金の上限金額であってもよい。なお、関連ユーザが「送金上限」を設定しない場合には、「送金上限」は「無限(無制限)」として登録されてもよい。例えば、「送金回数」には、週、月又は年等の所定期間における送金できる上限回数、例えば、1回/週、4回/月、無限等が含まれる。なお、ここで「制限情報」は「送金上限」及び「送金回数」を含むデータとして説明したが、「送金上限」及び「送金回数」以外の制限情報を含めてもよい。例えば、送金できる時間制限(例えば、平日限定、週末限定等)などをさらに含めてもよい。
図4(C)は、送金管理DBの一例を示す。送金管理DBには、要求元のユーザが求める電子バリューの要求金額情報と、要求先の関連ユーザの送金に関する送金情報とが含まれる。「送金ID」には、送金リクエストを一意に識別するための送金リクエスト識別情報が含まれる。「要求元ユーザID」には、送金リクエストを送信した要求元ユーザのユーザIDが含まれる。「電子バリュー」には、要求元ユーザが求める電子バリューの要求金額情報が含まれる。「期限」には、要求元ユーザが求める電子バリューの要求金額を受け付ける期限が含まれる。「送金情報」には、各要求先のユーザIDと、各要求先のユーザが送金する、または、送金した電子バリューの値とが含まれる。この「送金情報」に係る情報は、後述する返済要求がある場合に利用されてもよい。また、図4(C)に図示していないが、送金管理DBには、要求先のユーザのアカウントの残高や、パスワード等の情報が含まれてもよい。
図3に戻り、通信I/F312は、端末120からの関連付けリクエスト、送金リクエスト、承認通知または承認情報などを受信し、あるいは、端末120に、サーバ110で生成されたペアリング情報、送金依頼情報、送金完了通知または返済要求通知などを送信する。
入出力I/F311は、決済事業者の管理者等から、所定のデータの入力を受け付けたり、管理画面等の画面情報を出力したりする。
制御部313内の表示制御部315は、電子決済に関するサービスにおいて表示される表示画面などを生成する機能を有する。例えば、表示制御部315は、送金の要求元の端末120から電子バリュー情報と送金リクエストとを受けた場合には、送金リクエスト画面を生成し、この送金リクエスト画面の画面情報を要求元の端末120に送信するようにしてもよい。
通信部316は、通信I/F312を用いて、データの送受信を制御する機能を有する。例えば、通信部316は、他のサーバ110や他の端末120にデータを送信する送信部としての機能と、他のサーバ110や他の端末120からデータを受信する受信部としての機能とを有する。
例えば、通信部316の受信部は、要求元のユーザ(例えばユーザA)が利用する端末120(例えば端末120A)から、電子バリュー情報(例えば電子決済における決済額)と送金リクエストとを受信する。ここで、電子バリュー情報は電子決済における決済額を例として説明するが、この例に限られない。例えば、電子バリュー情報は、電子決済における決済額とユーザAのアカウントの残高との差額であってもよく、また、ユーザAが指定した任意の金額であってもよい。さらに、送金リクエストは要求元ユーザが決済を行う時に送信される例として説明するが、この例に限られない。例えば、送金リクエストは要求元ユーザによって予めサーバ110に送信されていてもよい。換言すれば、要求元ユーザが事前に送金リクエストを設定しておいてもよい。またさらに、送金リクエストは、ユーザAの指示により送信される例に限られない。例えば、送金リクエストは、ユーザAのアカウントの残高が足りないときに、ユーザAが利用する端末120Aによって自動的に送信されてもよい。
また、通信部316の送信部は、送金リクエストを受信した後、1又は複数の関連ユーザが利用する端末120に、送金依頼情報を送信する。ここで、送金依頼情報は、例えば、要求金額と、この要求金額の支払期限等に関する情報とを含む。また、通信部316の受信部は、1又は複数の関連ユーザが利用する端末120から、送金依頼情報に対する承認情報を受信する。承認情報は、送金依頼情報に対する承認または否認の情報を含む。関連ユーザが利用する端末120が、事前の承認を行っている場合(つまり、関連ユーザの制限情報のうち承認の有無が有となっている場合)は、送金依頼情報は承認されるものとして送金依頼情報を送信しなくてもよい。
また、通信部316の送信部は、送金処理の終了後、関連ユーザが利用する各端末120に、サーバ110により決定された電子バリューの値が減算されたことの送金金額通知を送信してもよい。
また、通信部316の受信部は、ユーザAが利用する端末120Aから、ユーザの関連付けリクエストを受信する。通信部316の送信部は、このユーザAと関連付けるための情報を含むペアリング情報を端末120Aまたは、他の端末120(例えば端末120B〜120D)に送信する。ペアリング情報は、ユーザAと他のユーザとを対応付けるための情報を含む。また、通信部316の受信部は、ペアリング情報を取得した他のユーザ(例えばユーザB〜D)が利用する端末120(例えば端末120B〜120D)から、ペアリング情報とユーザ識別情報(例えばユーザB〜DのユーザID)とを受信する。
また、通信部316の送信部は、関連ユーザが、送金リクエストに応答してユーザAに送金した電子バリューに対して返済を求める場合、この返済要求をユーザAが利用する端末120Aに送信してもよい。
関連付け処理部317は、端末120からユーザの関連付けリクエストを受けた場合、関連付け処理を行い、要求元ユーザのユーザIDと要求先ユーザのユーザIDとを関連付ける。ここで、関連付け処理は、様々な方法を用いて行われることが可能であり、この関連付け処理の詳細については後述する。
また、要求処理部317は、ユーザAに1又は複数の関連ユーザが関連付けられる場合、ユーザAと1又は複数の関連ユーザとを上述の制限情報とともに、関連付けてもよい。
また、要求処理部317は、送金リクエストが受信された後、要求元のユーザAに関連付けられた1又は複数の要求先の関連ユーザのうち所定の条件を満たす関連ユーザの数(例えばユーザB,C,Dの三人)を取得する。ここで、所定の条件は、関連ユーザに対応付けられた制限情報に基づいて設定されてもよい。例として、承認の有無が有であること、電子バリュー情報が送金上限以下であること、及び、送金リクエストに対して送金した回数が送金回数以下であることのうち少なくとも1つを含んでもよい。なお、これらの条件に優先度を設定し、優先度の高い条件の順に条件を設定してもよい。例として、承認の有無が有となっている関連ユーザ(送金依頼情報に対する承認が不要であるユーザ)の優先度を、承認の有無が無となっている関連ユーザの優先度よりも高く設定してもよい。
また、要求処理部317は、要求元のユーザAに要求先のユーザB,C,Dを関連付ける場合、要求元のユーザAへの送金に対して承認を与えたユーザ(例えばユーザB,C,D)を関連付けてもよい。すなわち、要求元のユーザAへの送金依頼情報に対して、事前に承認した要求先ユーザを関連付けてもよい。
このような事前承認の場合において、要求処理部317は、関連付けリクエストを送信した要求元のユーザAのユーザIDと、このユーザIDに関連付けられた関連ユーザ(ユーザB,C,D)のユーザIDと、各関連ユーザが設定した制限情報とを図4(B)に示す関連ユーザ管理DBに記憶するようにしてもよい。これに対して、決済時承認の場合には、要求処理部317が、送金依頼情報に対する承認情報を受信した際に関連ユーザの承認の有無を、図4(B)に示す関連ユーザ管理DBに記憶すればよい。
また、要求処理部317は、ユーザAが利用する端末120Aから電子決済処理に関する決済情報を受信している場合、この電子決済処理を送金処理部318に依頼する。このとき、要求処理部317は、決済情報に含まれる電子バリュー値を、ユーザが求める電子バリュー値とみなしてもよい。次に、要求処理部317は、この電子バリュー値と、関連ユーザの数(例えばユーザB,C,Dの三人)とを送金処理部318に出力する。なお、電子バリュー値は、決済額とユーザAのアカウントの残高との差額であってもよい。
また、要求処理部317は、端末120Aから要求元のユーザAの電子バリュー情報と送金リクエストとを受けた場合、ユーザAのユーザID、電子バリュー情報(例えば決済金額)を取得する。また、要求処理部317は、送金リクエストに他のリクエスト(支払期限設定リクエスト等)が含まれている場合は、他のリクエストを取得する。このとき、要求処理部317は、送金リクエストごとに送金IDを付与して、決済金額に係る電子バリュー、支払期限及び送金情報を図4(C)に示す送金管理DBに記憶するようにしてもよい。ここで、送金情報は、例えば、要求先ユーザのユーザIDと、各要求先ユーザが送金元ユーザに送金した送金金額とを含む。
また、要求処理部317は、関連付けリクエストによる関連付け以外にも、他の方法でユーザAに他のユーザを関連付けてもよい。例えば、要求処理部317は、送金リクエストの受信後、サーバ110により抽出された他のユーザをユーザAに関連付けてもよい。ここで、この関連付け処理は、様々な方法を用いて行われることが可能であり、この関連付け処理の詳細について後述する。
また、要求処理部317は、ユーザAに対し、各関連ユーザから送金された電子バリューの返済を求める返済要求を生成してもよい。返済を求めるか否かは、関連ユーザにより設定されてもよい。また、要求処理部317は、送金処理部318によって決定された電子バリューの値と、制限情報に含まれる電子バリューの上限値(「閾値」とも称す)とを比較し、決定された電子バリューの値が閾値以上の場合において、ユーザAに返済を求める返済要求を生成してもよい。
送金処理部318は、要求処理部317によって取得されたユーザAに関連付けられた関連ユーザのうち上述の所定の条件を満たす関連ユーザに対応付けられた制限情報と、電子バリュー情報(例えば電子決済における決済額)とを用いて、各関連ユーザに要求する電子バリューの値を決定する。送金処理部318は、関連ユーザそれぞれのアカウントの残高から、決定された電子バリューの値を減算し、ユーザAのアカウントの残高にこの電子バリューの値を加算する送金処理を実行する。
また、送金処理部318は、要求処理部317から受信した電子バリュー値と、関連ユーザの数とに基づいて、各関連ユーザに対応付ける電子バリューの値を決定してもよい。ここで、例えば、送金処理部318は、差額を関連ユーザの数に等分して、各関連ユーザに対応付ける電子バリューの値を決定してもよく、その他の分配方法に基づいて差額を各関連ユーザに分けてもよい。そして、送金処理部318は、送金処理の終了後、依頼された電子決済の決済処理を実行する。ここで、その他の分配方法は、どのようなものであってもよく、例えば、支払期限が短い場合に、送金処理部318は、送金依頼情報への承認が不要な関連ユーザに差額を送金してもらうようリクエストしてもよい。例えば、送金処理部318は、上述の優先度が高く設定された関連ユーザに差額を等分してもよい。また、ユーザAが送金リクエストを送信する際に、送金してほしい関連ユーザを指定した場合に、送金処理部318は、ユーザAが指定した関連ユーザに差額を等分してもよい。また、差額の分け方は、必ずしも関連ユーザの数に等分する必要がなく、例えば、ユーザAが送金リクエストにて各関連ユーザの送金金額を指定した場合に、送金処理部318は、ユーザAの指定に基づいて差額を分割して関連ユーザに分けてもよい。
また、送金処理部318は、決定された電子バリューの値を調整してもよい。送金処理部318は、電子バリューの値の調整について、関連ユーザのアカウントの残高、関連ユーザの制限情報等に基づいて行ってもよい。また、決定された各関連ユーザの電子バリューの合計値が電子決済における決済額が示す値に満たない場合、送金処理部318は、決済事業者のアカウントから不足分をユーザAのアカウントの残高に加算してもよい。ここで、関連ユーザのアカウントの残高からの電子バリューの合計値が不足する場合に、送金処理部318は、決済事業者のアカウントから不足分を補充する処理として説明したが、これらの処理は逆であってもよい。すなわち、送金処理部318は、決済事業者のアカウントから予め定められた電子バリューをユーザAのアカウントの残高に加算し、この予め定められた電子バリューが電子決済における決済額が示す値に満たない場合、送金処理部318は関連ユーザのアカウントの残高から不足分を補充してもよい。
また、送金処理部318は、ユーザAから電子バリューの値が返済された後、関連ユーザそれぞれのアカウントの残高に、各ユーザが送金した電子バリューの値を加算して返済してもよい。
これにより、ユーザが、他のユーザから電子バリューを容易に受け取れることが可能になる。また、送金要求元のユーザのみならず、要求先のユーザの手続きも便利になり、送金処理及び決済処理を迅速かつ円滑に行うことができる。より詳細に説明すると、サーバ110の要求処理部317が実行する関連付け処理により、QRコード等を取得するだけでユーザ同士の関連付けが可能となり、ユーザ同士を関連付けるために共通の口座を開き、関連付けのための入力及び設定等の煩雑な手続が必要なくなる。このように、ユーザ同士の関連付けは簡易な手続きによって実現することができ、ユーザの利便性の向上を図ることができる。また、サーバ110の送金処理部318が実行する電子バリューの値の決定処理により、要求元のユーザが要求先の関連ユーザごとの送金金額を決定することや、要求先の関連ユーザが送金金額の入力に係る操作を行う必要がなくなり、ユーザの利便性を向上することができる。
(2)端末の機能構成
端末120は、入出力I/F321と、通信I/F322と、制御部323と、記憶部324と、表示制御部325と、通信部326と、第1処理部327と、第2処理部328とを有する。なお、各機能部の機能または処理は、実現可能な範囲において、機械学習またはAI(Artificial Intelligence)により実現されてもよい。また、図3に開示の端末120の各機能部は、情報処理装置200が備えるプロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力I/F204と、通信I/F205との協働により実現される。
入出力I/F321は、例えば、入出力I/F204を用いて実現されうる。また、通信I/F322は、例えば、通信I/F205を用いて実現されうる。制御部323は、プロセッサ201が、記憶部324に格納されているプログラムを読み出して実行することで実現されうる。記憶部324は、メモリ202及び/又はストレージ203を用いて実現されうる。
入出力I/F321は、所定の画面を表示し、また、端末120の画面に表示されたボタンや、端末120のタッチパネルなどを用いてユーザ操作を受け付けて、ユーザ操作の位置や操作時間などを制御部323に出力する。
通信I/F322は、サーバ110や他の端末120に、ユーザIDなどの所定のデータを送受信する。
記憶部324は、本実施形態に係る端末120が実行するプログラムを含む。
制御部323内の表示制御部325は、電子決済に関するサービスにおいて表示される表示画面などを表示装置(入出力I/F321)に表示制御する機能を有する。例えば、表示制御部325は、サーバ110から電子決済に関する所定画面(送金リクエスト画面、送金承認画面、送金完了通知画面など)の表示要求を受けた場合には、この所定画面を表す画面情報を入出力I/F321に出力するようにする。
通信部326は、通信I/F322を用いて、データの送受信を制御する機能を有する。例えば、通信部326は、他のサーバ110や他の端末120にデータを送信する送信部としての機能と、他のサーバ110や他の端末120からデータを受信する受信部としての機能とを有する。以下、端末120が送金の要求元の端末である場合と、要求先の端末である場合とに分けて説明する。
(端末120が要求元の端末である場合)
端末120Aの通信部326の送信部は、要求元のユーザAの操作に応答して、関連付けリクエストをサーバ110に送信する。このとき、関連付けリクエストは、ユーザAのアカウント情報(例えばユーザID等)を含む。また、端末120Aの通信部316の受信部は、サーバ110が生成したペアリング行われる情報(例えばQRコード)を受信する。そして、端末120Aの通信部326の送信部は、受信したQRコードを関連ユーザが利用する関連端末(例えば端末B〜D)に送信してもよい。
また、端末120Aの通信部326の受信部は、サーバ110からの関連付けに関する承認問い合わせを受信する。この問い合わせは、関連付けの可否を確認するために行われる。端末120Aの通信部326の送信部は、承認問い合わせに対する承認通知をサーバ110に送信する。
また、端末120Aの通信部326の送信部は、ユーザAの操作に応答して、電子バリュー情報と送金リクエストとをサーバ110に送信する。また、端末120Aの通信部326の送信部は、ユーザAのアカウントの残高の不足情報に基づいて、電子バリュー情報と送金リクエストとをサーバ110に自動的に送信してもよい。この送金リクエストは、ユーザAのアカウント情報(例えばユーザID、残高等)を含んでもよい。また、端末120Aの通信部326の受信部は、サーバ110からの送金完了通知を受信する。なお、端末120Aの通信部326の受信部は、サーバ110からの送金完了通知とともに、返済要求通知を受信してもよい。
(端末120が要求先の端末である場合)
図3において端末120Aの機能を説明しているが、ここでは、要求先であるユーザが利用する端末の機能を説明するため、端末120Aを端末120Bに置き換えて説明する。端末120Bの通信部326の送信部は、読み取ったQRコード(ペアリング情報)に含まれる関連付け情報、ユーザ識別情報(ユーザBのユーザID)及びユーザBが設定した制限情報に基づくユーザAとの関連付けリクエストを、サーバ110に送信する。また、端末120Bの通信部326の受信部は、サーバ110から、送金に対する事前承認の問い合わせを受信する。そして、端末120Bの通信部326の送信部は、事前承認の問い合わせの受信に応答して、承認するか否かを示す承認の結果通知をサーバ110に送信する。
また、端末120Bの通信部326の受信部は、送金に対して決済時承認が行われる場合、サーバ110からの送金依頼情報を受信する。次に、端末120Bの通信部326の送信部は、送金依頼情報の受信に応答して、送金依頼情報に対する承認通知をサーバ110に送信してもよい。
また、端末120Bの通信部326の受信部は、サーバ110から、決定された電子バリューの値が減算されたことを通知するための送金金額通知を受信する。
次に、第1処理部327は、電子バリューを送金するための処理部である。第2処理部328は、送金に関する承認情報及び制限情報等の送金条件を設定するための処理部である。また、実施形態では、第1処理部327は、端末120が要求元の端末である場合に、電子バリューの要求元のユーザが電子バリューの送金を求める際に用いられる。第2処理部328は、端末120が要求先の端末である場合に、電子バリューの要求先のユーザが電子バリューを送金する際に用いられる。
(第1処理部)
第1処理部327は、第1要求部402と、第2要求部404とを有し、第1要求部402は関連付けをリクエストするための要求部としての機能を有し、第2要求部404は送金をリクエストするための要求部としての機能を有する。
第1要求部402は、ユーザの操作に応答して、他のユーザと関連付けるリクエストを、通信部326を介してサーバ110に送信する。また、第2要求部404は、ユーザの操作に応答して、要求する電子バリューの値を決定する。ユーザの操作とは、端末120の表示画面に表示された、送金要求画面(図7参照)に表示される要求金額入力欄や、支払期限の項目などを用いて、ユーザが電子バリュー情報を決定するための操作を示す。なお、第2要求部404は、ユーザAのアカウントの残高の不足情報に基づいて、要求する電子バリューの値を自動的に決定してもよい。具体的には、第2要求部404は、決済額とユーザAのアカウントの残高との差額を、要求する電子バリューの値として決定してもよい。
(第2処理部)
第2処理部328は、設定部502を有し、送金条件設定部としての機能を有する。
設定部502は、要求先の関連ユーザの操作に応答して、送金処理に関する所定の条件を設定する。例えば、所定の条件は、所定期間内の送金に対する上限値、所定期間内の送金回数に対する上限値、又は返済を求める条件(返済を求める否か、返済を求めるための金額の閾値、返済期間など)などである。ここで、関連ユーザの操作とは、端末120の表示画面に表示された画面(図8参照)に表示される返済要求入力欄や、送金に対して承認のYES及びNOボタンなどを用いて、送金情報を確認、承認するための操作を含んでもよい。
<実施形態の動作処理>
(事前承認の場合)
図5を参照し、実施形態に係る、送金処理において事前承認を受ける通信システム1の処理について説明する。図5は、実施形態に係る通信システム1の処理のシーケンス(事前承認パターン)の一例を示す。なお、以下の説明では、関連ユーザは、ユーザB、ユーザC及びユーザDとする。
ステップS102で、端末120Aの通信部(送信部)326は、第1要求部402により生成された関連付けリクエストをサーバ110に送信する。
ステップS104で、サーバ110の通信部(受信部)316は、関連付けリクエストを受信し、要求処理部317は、ユーザ同士を関連付けるためのペアリング情報(例えばQRコード)を生成する。
ステップS106で、サーバ110の通信部(送信部)316は、要求処理部317により生成されたQRコードを端末120Aに送信する。
ステップS108で、ユーザBが利用する端末120Bの通信部(受信部)326は、端末120AからのQRコードに含まれる関連付けのための情報(例えばユーザAのユーザID)を取得する。ここで、QRコードの取得方法は、例えば、ユーザBの操作に応答して、端末120Bのコードリーダー部が、直接端末120Aの画面に表示されるQRコードをスキャンして読み取ってもよい。また、端末120Bは、端末120Aから送信されるQRコードを受信してもよい。
ステップS110で、端末120Bの通信部(送信部)326は、取得したQRコードに含まれる情報、ユーザ識別情報(ユーザBのユーザID)及びユーザBが設定した制限情報に基づくユーザAとの関連付けリクエストを、サーバ110に送信する。
ステップS112で、サーバ110の通信部(受信部)316は、端末120Bから、ユーザAとの関連付けリクエストを受信し、要求処理部317は、ユーザAのユーザIDとユーザBのユーザIDとの関連付け設定に関する承認問い合わせを生成し、サーバ110の通信部(送信部)316は、生成された承認問い合わせを端末120Aに送信する。
ステップS114で、ユーザAが承認問い合わせを承認する操作に応答して、端末120Aの通信部(送信部)326は、承認通知をサーバ110に送信する。
ステップS116で、サーバ110の通信部(受信部)316は、端末120Aからの承認通知を受信し、要求処理部317は、ユーザAのユーザIDとユーザBのユーザIDとを関連付ける。
ステップS118で、端末120Aの通信部(送信部)326は、ユーザAのユーザIDとユーザBのユーザIDとが関連付けられた場合、ユーザAの操作に応答して、送金処理に対する事前承認の問い合わせをサーバ110に要求する。端末120Aの第1処理部327の第1要求部402により生成された、ユーザAへの送金に対して承認を与えるユーザBを関連付けるための事前承認の関連付けリクエストをサーバ110に送信する。
ステップS120で、サーバ110の通信部(受信部)316は、事前承認の問い合わせリクエストを受信し、サーバ110の要求処理部317は、事前承認に関する問い合わせを生成し、サーバ110の通信部(送信部)316は、生成された事前承認に関する問い合わせを端末120Bに送信する。
ステップS122で、端末120Bの通信部(受信部)326は、事前承認に関する問い合わせを受信し、設定部502は、ユーザBの操作に応答して事前承認の設定を行い、端末120Bの通信部(送信部)326は、承認通知をサーバ110に送信する。
ステップS124で、サーバ110の通信部(受信部)316は、端末120Bからの承認通知を受信し、要求処理部317は、ユーザAへの送金に対して事前承認を与えたユーザBを関連付ける。
ここで、ユーザAのユーザIDとユーザCのユーザIDとの関連付け及び事前承認の関連付け設定に係るステップS126〜S142までの処理、及びユーザAのユーザIDとユーザDのユーザIDとの関連付け及び事前承認の関連付け設定に係るステップS144〜S160までの処理は、上述したステップS108〜S124までの処理と同様であるため、それらの説明を省略する。ステップS108〜S160までの処理によって、ユーザAのユーザIDは、ユーザBのユーザID、ユーザCのユーザID及びユーザDのユーザIDそれぞれに関連付けられる。すなわち、ユーザB〜Dは、ユーザAの関連ユーザとなる。
ステップS162で、端末120Aの通信部(送信部)326は、第2要求部404により生成された電子バリュー情報と送金リクエストとをサーバ110に送信する。ここで、送金リクエストは、ユーザAの操作によってユーザAに対応付けられた関連ユーザの中から選択された所定の関連ユーザに係る情報等をさらに含めてもよい。
ステップS164で、サーバ110の通信部(受信部)316は、送金リクエストを受信し、サーバ110の要求処理部317は、関連ユーザから所定の条件を満たす関連ユーザの数(例えば、ユーザB〜Dの三人)と電子バリュー値とを取得し、サーバ110の送金処理部318は、関連ユーザの数及び電子バリュー値に基づいて、ユーザB〜Dの送金が必要となる電子バリューの値を決定する。次に、送金処理部318は、ユーザB〜Dそれぞれのアカウントの残高から決定された電子バリューの値を減算し、ユーザAのアカウントの残高に電子バリューの値を加算する送金処理を実行する。ここで、利用可能な関連ユーザの数を取得するために、サーバ110の要求処理部317は、各関連ユーザのアカウントの残高、制限情報等を取得する。そして、要求処理部317は、取得した関連ユーザのアカウントの残高と、決定された電子バリューの値とを比較して利用可能(送金可能)な関連ユーザの数等の情報を取得する。また、決定された電子バリューの値は、送金処理部318が取得された電子決済における決済額を、ユーザAに関連付けられる関連ユーザの数に等分して得られる値である。しかし、関連ユーザごとに、送金処理部318が所定条件に基づいて異なる電子バリューの値を決定してもよい。
ステップS166〜S170で、サーバ110の通信部(送信部)316は、送信処理の終了後、ユーザB〜Dが利用する各端末120(端末120B〜D)に、決定された電子バリューの値が減算されたことを通知するための送金金額通知を送信する。
ステップS172で、サーバ110の通信部(送信部)316は、送金完了通知を端末120Aに送信する。なお、サーバ110の通信部(送信部)316は、要求処理部317により生成された返済要求を関連ユーザの端末120Bに送信してもよい。
以上のステップS102〜S172までの処理により、ユーザが、他のユーザから電子バリューを容易に受け取る簡便な仕組みを提供することが可能になる。例えば、ステップS102〜S116までの関連付け処理により、QRコード等を取得するだけでユーザ同士の関連付けが可能となり、ユーザ同士を関連付けるために共通の口座(例えばファミリー口座等)を開き、関連付けのための入力及び設定等の煩雑な手続が必要なくなる。よって、ユーザ同士の関連付けは簡易な手続きによって実現することができ、ユーザの利便性の向上を図ることができる。また、ステップS118〜S124までの事前承認の設定処理により、送金処理が行われる前に要求先の関連ユーザからの事前承認を得たため、送金処理が行われる度に、関連ユーザごとに送金に対する承認を得る必要がなくなり、送金処理に係る時間を大幅に短縮することができよって、決済処理の迅速化を図ることができる。さらに、ステップS164に係る電子バリューの値の決定処理により、要求元のユーザが要求先の関連ユーザごとに送金金額を決定することや、要求先の関連ユーザが送金金額の入力に係る操作を行う必要がなくなり、ユーザの利便性を向上させることができる。
(決済時承認の場合)
続いて、図6を参照し、実施形態に係る、送金処理において決済時承認を受ける通信システム1の処理について説明する。図6は、実施形態に係る通信システム1の処理のシーケンス(決済時承認パターン)の一例を示す。なお、図6に示すステップS202〜S216までの処理は、図5に示すステップS102〜S116までの処理と同様であり、図6に示すステップS218〜S226と、ステップS228〜S236とまでの処理は、図5に示すステップS108〜S116までの処理と同様であるため、それらの処理の説明を省略する。また、図5に示す処理と同様の処理について説明を簡略する。
ステップS238で、端末120Aの通信部(送信部)326は第2要求部404により生成された電子バリュー情報と送金リクエストとをサーバ110に送信する。
ステップS240で、サーバ110の通信部(受信部)316は、電子バリュー情報と送金リクエストを受信し、要求処理部317は、関連ユーザから所定の条件を満たす関連ユーザの数(例えば、ユーザB〜Dの三人)を取得し、送金処理部318は、関連ユーザの数及びユーザが電子バリュー(例えば電子決済における決済額)を用いて、ユーザB〜Dから送金され得る電子バリューの値を決定する。
ステップS242で、サーバ110の通信部(送信部)316は、関連ユーザであるユーザBが利用する端末120Bに、送金依頼情報を送信する。ここで、送金依頼情報は、送金要求、要求金額、送金に対する承認情報等を含んでもよい。
ステップS244で、端末120Bの通信部(受信部)326は、送金依頼情報を受信し、ユーザBの操作に応答して、設定部502は、送金に依頼情報対する承認情報を設定し、端末120Bの通信部(送信部)326は、設定された承認情報をサーバ110に送信する。ここで、承認情報は送金依頼情報に対する承認または否認の情報を含む。
サーバ110によるユーザCの承認情報を取得する処理に係るステップS246及びS248と、サーバ110によるユーザDの承認情報を取得する処理に係るS250及びS252との処理は、サーバ110によるユーザBの承認情報を取得する処理に係るステップS242及びS244と同じであるため、それらの処理の説明を省略する。
ステップS254で、サーバ110の要求処理部317は、サーバ110の通信部(受信部)316は、全ての関連ユーザからの承認情報の受信を完了するまで、送金処理を行わず、待ち状態となる。なお、サーバ110の要求処理部317は、所定期間が経過するまで関連ユーザからの承認情報の受信を受け付けてもよく、所定期間内に承認情報を受信しなかった関連ユーザの承認情報を否認情報とみなしてもよい。
ステップS256で、サーバ110の要求処理部317は、サーバ110の通信部(受信部)316は全ての関連ユーザからの承認情報を受信した後、決済処理部318に送金処理を指示し、送金処理部318は、ユーザが求めた電子バリュー情報が示す値を関連ユーザの数で除算し、各関連ユーザの送金対象の電子バリューの値を決定する。また、送金処理部318は、ユーザが求める電子バリュー情報が、電子決済処理における決済額であれば、送金処理の終了後、決済処理を実行してもよい。また、送金処理部318は、送金対象の電子バリューの値を調整することにより、各関連ユーザの送金対象の電子バリューの合計値が、ユーザが求める電子バリュー情報が示す値に満たない場合、この不足分に対して、サーバ110を管理する決済事業者のアカウントから、ユーザAのアカウントの残高に不足分を加算してもよい。なお、以下では、この不足分を加算する処理を「補充処理」と呼ぶことがある。
ステップS258で、サーバ110の要求処理部317は、送金完了通知(決済完了通知)及び返済要求通知を生成し、サーバ110の通信部(送信部)316は、送金完了通知及び返済要求通知を端末120Aに送信する。ここで、返済要求通知は、返済が必要となる返済金額情報を含む。この返済金額は、送金管理DBに格納されている各関連ユーザの送金金額であってもよい。なお、サーバ110の要求処理部317は、電子バリューの値が閾値以上である場合に、返済を求める要求を生成してもよい。
ステップS260、S262及びS264で、サーバ110の送金処理部318は、ユーザAから電子バリューの値の返済後に、関連ユーザB〜Dそれぞれのアカウントの残高に、送金された電子バリューの値を加算して返済する。なお、返済が完了した場合において、サーバ110の通信部(送信部)316は、関連ユーザB〜Dが利用する端末120B〜D及び/又は端末120Aに、返済完了通知を送信してもよい。
以上のステップS202〜S264までの処理により、図5に示す処理とは異なり、ステップS242、S244に係る決済時承認の設定処理により、要求先の関連ユーザが決済処理の際に送金依頼情報に応答して送金に係る制限条件を設定することができる。また、ステップS256に係る決定された関連ユーザの送金不足分の補充処理により、確実に要求元のユーザのアカウントに必要な電子バリューの値を加算することができ、要求元のユーザが不足分について他の手続きを行う必要がない。これにより、ユーザの利便性を向上させることができるとともに、送金処理及び決済処理の円滑性かつ迅速性を向上することができる。
<実施形態の関連付け処理>
実施形態の関連付け処理は、要求元ユーザと要求先ユーザとを関連付けることができる処理であれば、どのような処理であってもよい。例えば、関連付け処理では、サーバ110が、要求元ユーザのユーザIDと、要求先ユーザのユーザIDとを関連付けることができればよい。また、関連付け処理が行われるタイミングは、送金処理や決済処理の前であってもよく、決済処理の際に要求先ユーザの残高が不足しているときであってもよい。ここで、説明の便宜のために、送金処理や決済処理の前に行われる関連付け処理を「事前関連付け処理」と呼び、決済処理の際に行われる関連付け処理を「決済時関連付け処理」と呼ぶ。以下では、関連付け処理の一例である、QRコード(登録商標)を用いる関連付け処理について、事前関連付け処理と、決済時関連付け処理とに場合分けして詳細に説明する。
(事前関連付け処理の場合)
まず、QRコードを使用する事前関連付け処理について説明する。
要求処理部317は、決済処理の前に、すなわち図5に示すステップS162又は図6に示すステップS238の前に、端末120Aからユーザの関連付けリクエストを受けた場合(図5に示すステップS102又は図6に示すステップS202)、ユーザ同士を関連付けるためのペアリング用のQRコードを生成する。次に、要求処理部317は、QRコードを読み取った要求先のユーザ(例えばユーザB)が利用する端末120Bから、QRコードに含まれるペアリング情報とユーザBのユーザIDとを受けた場合、要求元のユーザAのユーザIDと、要求先のユーザBのユーザIDとを関連付ける。QRコードを読み取った要求先のユーザが複数、例えば、ユーザBのほか、ユーザC及びユーザDがいる場合、要求処理部317は、上述した関連付け方法と同様の方法で、ユーザAのユーザIDとユーザCのユーザIDとを関連付け、ユーザAのユーザIDとユーザDのユーザIDとを関連付ける。これにより、ユーザAのユーザIDと、ユーザB,C,DのそれぞれのユーザIDとが関連付けられる。すなわち、ユーザB,C,Dは、ユーザAの関連ユーザとなる。
また、求処理部317は、決済処理の前に、すなわち図5に示すステップS162又は図6に示すステップS238の前に、端末120Aからユーザの関連付けリクエストを受けた場合(図示せず)、所定の方法によって、ユーザAに関連付けるための他のユーザを抽出する。次に、要求処理部317は、抽出された他のユーザ(例えばユーザB,C,D)のユーザIDをユーザAのユーザIDに関連付ける。これにより、ユーザB,C,Dは、ユーザAの関連ユーザとなる。
(決済時関連付け処理の場合)
続いて、決済時関連付け処理について説明する。
要求処理部317は、決済処理の際に、すなわち図5に示すステップS162又は図6に示すステップS238と同時に又は後に、端末120Aからユーザの関連付けリクエストを受けた場合(図示せず)、所定の方法によって、ユーザAに関連付けるための他のユーザを抽出する。次に、要求処理部317は、抽出された他のユーザ(例えばユーザB,C,D)のユーザIDをユーザAのユーザIDに関連付ける。これにより、ユーザB,C,Dは、ユーザAの関連ユーザとなる。
つまり、この決済時関連付け処理の場合では、サーバ110が、ユーザAの送金リクエストを受信した後に、所定の方法によって抽出された他のユーザをユーザAに関連付ける。この場合に係る送金リクエストは、上述した事前関連付け処理の場合の例とは異なる送金リクエストとしてサーバ110が認識可能にしておくとよい。また、事前関連付け処理の場合と異なり、決済時関連付け処理の場合に係る関連ユーザは、サーバ110によって選定された者である。すなわち、ユーザAは、送金リクエストを送信する前に、ユーザを事前に関連付けておく処理をしなくてもよい。これにより、ユーザAの利便性が向上される。
ここで、他のユーザを抽出するための所定の方法は、様々な方法を採用することが可能である。例えば、要求処理部317は、位置情報に基づいて、ユーザAの位置情報を取得して、このユーザAの位置に基づいて、ユーザAの位置から所定距離以内にいる他のユーザを抽出して、他のユーザのユーザ情報(例えばユーザID、残高等)を取得する。そして、要求処理部317は、ユーザAのユーザIDと他のユーザのユーザIDと関連付けてもよい。また、要求処理部317は、ランダムな抽出方法により、任意の他のユーザを抽出して、ユーザAのユーザIDと他のユーザのユーザIDと関連付けてもよい。
<実施形態の表示態様>
次に、図7から11を用いて、端末120の表示画面に表示されるユーザインターフェース(UI)について説明する。図7及び図9は、要求元のユーザAの端末120Aに表示される画面であり、図8は、要求先のユーザB〜D(関連ユーザ)の端末120B〜Dに表示される画面である。
図7は、実施形態に係る送金要求画面の一例を示す。端末120Aの表示制御部325は、図5に示すステップS162または図6に示すステップS238において、要求元のユーザAが利用する端末110Aからの送金リクエストの操作に応答して、図7に示す画面を表示制御する。
図7に示す送金要求画面の例では、関連ユーザに送金を求める要求金額の入力欄と、この要求金額の支払期限を設定するための「あり」ボタン及び「なし」ボタンと、入力を完了する「終了」ボタンとを含む。
図7に示す例では、ユーザAが要求金額の入力欄に金額(例えば1000円)を入力した後に、支払期限を設定するための「あり」ボタンを押すと、支払期限の入力欄(図示せず)を含む画面に遷移する。ユーザAが支払期限の入力欄に支払期限(例えば2018年12月10日13時から3分以内)を入力した後に「終了」ボタンを押すと、ステップS162またはステップS238の処理が実行される。他方、ユーザAが入力欄に金額を入力した後に、支払期限を設定しない場合「なし」ボタンを押すと、画面は遷移しない。この場合、ユーザAが引き続き「終了」ボタンを押すと、ステップS162またはステップS238の処理が実行される。また、金額の入力欄には、電子決済処理における決済額が自動で入力されるようにしてもよい。
図8は、実施形態に係る送金承認画面の一例を示す。また、この送金承認画面は、決済時承認における処理(図6に係る処理)の場合に、要求先のユーザB〜D(関連ユーザ)の端末120B〜Dに表示される。要求先のユーザB〜Dの端末120B〜Dの表示制御部325は、図6に示すステップS244、S248及びS252において、図8に示す画面を表示制御し、ユーザからの送金承認操作を受け付ける。
図8に示す送金承認画面では、ステップS240でサーバ110の送金処理部318によって決定される関連ユーザごとの送金金額の表示と、この送金金額を要求元のユーザに返済させるための返済要求に係る「あり」ボタン及び「なし」ボタンと、承認操作を完了する「YES」ボタン及び「NO」ボタンとを含む。
図8に示す例では、各関連ユーザが、画面に表示される送金金額(例えば200円)を確認し、この金額について要求元のユーザ(ユーザA)に返済を求める場合、要求元のユーザAに返済させるための返済要求に係る「あり」ボタンを押すと、返済期限の入力欄(図示せず)を含む画面に遷移してもよい。関連ユーザが入力欄に支払期限(例えば2018年12月20日13時から3日内)を入力した後に、送金金額を承認する「YES」ボタンを押すと、ステップS244、S248またはS252の処理が実行される。他方、ユーザAが表示された送金金額を確認した後に、この金額について要求元のユーザ(ユーザA)に返済を求めない場合、返済要求に係る「なし」ボタンを押すと、画面は遷移しない。この場合、ユーザAが引き続き送金金額を承認する「YES」ボタンを押すと、ステップS244、S248またはS252の処理が実行される。なお、ユーザAが送金金額を承認しない場合、承認を拒否する「NO」ボタンを押すと、ステップS244、S248またはS252の処理が実行されず、送金処理が取り消される。
図9は、実施形態に係る送金完了通知の画面の一例を示す。また、この送金完了通知の画面は、事前承認における処理(図5に係る処理)の場合に、要求先のユーザB〜D(関連ユーザ)の端末120B〜Dに表示される。端末120Aの表示制御部325は、図5に示すステップS172において、サーバ110の送金処理が完了した後で、図9に示す画面を表示制御する。
図9に示す送金完了通知の画面の例では、送金完了に係るメッセージ(例えば「1000円の送金がありました!」)と、要求先から返済要求の有無を示す「あり」及び「なし」項目と、画面を閉じるための「終了」ボタンとを含む。ユーザAが「終了」ボタンを押下することで、図9に示す送金完了通知画面が端末120Aの表示画面から消える。
<<第1実施例>>
第1実施例は、要求元のユーザAに関連付けられた関連ユーザが複数のグループで構成される場合において、サーバ110は、ユーザAの選択操作に応答して選択された関連ユーザグループに対して送金処理を行う実施例である。
<<第1実施例の効果>>
第1実施例により、上述した実施形態と同様に、実施形態で上述した効果を有しつつ、送金処理の利用自由度を高めることができる。第1実施例ではユーザAの関連ユーザは複数のグループに属しているものとして説明する。例えば、関連ユーザを、ユーザAとの関係に基づいて「家族」、「友達」、「同僚」等のグループに分けてもよい。この場合において、ユーザAは自分の都合や意思に沿って、決済額に基づく電子バリューを分け与えてもらいたい関連ユーザを選択することが可能となる。
<<第1実施例の機能構成>>
第1実施例に係るシステム構成、各サーバ及び各端末のハードウェア構成、並びに、各サーバ及び各端末の機能構成は、上述した実施形態と同様である。また、第1実施例では、実施形態と共通の機能、処理等についての記述を省略し、異なる点、すなわち、第1実施例では、図5に示すステップS114及びステップS116、または図6に示すステップS214及びステップS216で行われる関連ユーザグループの選択処理と、図5に示すステップS162または図6に示すステップS238で行われる選択された関連ユーザグループに対して送金を求める処理とを中心に説明する。
なお、ここで、例えば、ユーザBはユーザAの父であり、ユーザCはユーザAの母であり、ユーザDはユーザAの兄である。以下の説明では、関連ユーザグループのユーザBを例として説明するが、ユーザC及びユーザDに係る処理は、ユーザBに係る処理と同じであるため、説明を省略する。なお、後述する第2〜第4実施例も同様とする。
<<第1実施例の動作処理>>
第1実施例は、図5に示すステップS114または図6に示すステップS214で、端末110Aの通信部(送信部)326は、ユーザAが関連付け設定に関する承認問い合わせを承認する場合に、ユーザAの操作に応答して、関連ユーザグループの選択情報を含む承認通知をサーバ110に送信する。より詳細に例を挙げて説明すると、例えば、図5に示すステップS114または図6に示すステップS214で、端末110Aの通信部(受信部)326は、サーバ110から、ユーザB(父)との関連付け設定の承認を求める問い合わせを受信する。そして、ユーザAがユーザBを「家族」グループに関連付ける選択指示に応答して、端末110Aの第1要求部402は、関連付けリクエスト及び関連ユーザグループの選択情報を生成し、端末110Aの通信部(送信部)326は、関連付けリクエスト及び関連ユーザグループの選択情報をサーバ110に送信する。
そして、図5に示すステップS116または図6に示すステップS216で、サーバ110の通信部(受信部)316は、関連付けリクエスト及び関連ユーザグループの選択情報を受信し、要求処理部317は、ユーザBのユーザIDを家族グループの関連ユーザとしてユーザAのユーザIDに関連付ける。
図5に示すステップS162または図6に示すステップS238で、端末120Aの通信部(送信部)326は、端末120Aの2要求部404により生成された電子バリュー情報と送金リクエストとをサーバ110に送信する。ここで、実施形態と異なり、送金リクエストは関連ユーザグループの選択情報も含む。例えば、ユーザAが「家族」、「友達」、「同僚」から「家族」を選択する指示に応答して、端末120Aの第2要求部404は、関連ユーザグループの選択情報を生成する。
そして、図5に示すステップS164または図6に示すステップS240で、サーバ110の通信部(受信部)316は、送金リクエストを受信し、サーバ110の要求処理部317は、選択された関連ユーザグループを抽出し、さらに抽出された関連ユーザグループから所定の条件を満たす関連ユーザの数(例えば、関連ユーザグループの全員)を取得する。次に、サーバ110の送金処理部318は、関連ユーザの数及びユーザが電子バリュー(例えば電子決済における決済額)を用いて、ユーザB〜Dの送金対象となる電子バリューの値を決定して、ユーザB〜Dそれぞれのアカウントの残高から決定された電子バリューの値を減算し、ユーザAのアカウントの残高に電子バリューの値を加算する送金処理を実行する。
<<第2実施例>>
第2実施例は、ユーザAが要求先の各関連ユーザに求める送金金額、又は各関連ユーザが要求される送金金額を調整する実施例である。
<<第2実施例の効果>>
第2実施例により、上述した実施形態と同様に、実施形態で上述した効果を有しつつ、ユーザ間の送金処理の自由度を高めることができる。第2実施例では、ユーザAが要求先の各関連ユーザに求める送金金額を調整することができる。例えば、ユーザAは、関連ユーザの収入情報に基づいて、各関連ユーザに求める送金金額を調整してもよい。この場合において、ユーザAは、会社員であるユーザB(父)の送金金額を主婦であるユーザC(母)及び学生であるユーザD(兄)によりも高く設定してもよい。例えば、ユーザAは、送金必要の金額に対して、ユーザB(父)の送金金額はこの送金必要の金額の60%、ユーザC(母)の送金金額はこの送金必要の金額の25%、ユーザD(兄)の送金金額はこの送金必要の金額の15%に設定してもよい。これにより、要求金額を各関連ユーザが送金できる金額に近い金額に調整することができ、各関連ユーザを送金処理に協力させて、決済処理を円滑に行わせることが可能となる。また、各関連ユーザが、通知された送金金額を調整することを可能にしてもよい。例えば、ユーザD(兄)が、サーバ110により決定された送金金額を減らした場合に、減らされた額を、ユーザB(父)の送金金額に加算するようにしてもよい。これにより、関連ユーザが、自身の都合に応じて送金金額を調整することができるようになる。例えば、決済時承認における処理の場合、関連ユーザから送金に対する承認を得る可能性を高めることができ、送金処理の実行可能性を高めることができるという効果が得られる。
<<第2実施例の機能構成>>
第2実施例に係るシステム構成、各サーバのハードウェア構成、並びに、各サーバ及び各端末の機能構成は、上述した実施形態と同様である。また、第2実施例では、実施形態と共通の機能、処理等についての記述を省略し、異なる点、すなわち、第2実施例では、図5に示すステップS162または図6に示すステップS238で行われる関連ユーザの送金金額の調整リクエストに係る処理と、図5に示すステップS164または図6に示すステップS240で送金金額の調整リクエストに基づいて各関連ユーザの送金金額を決定する処理とを中心に説明する。
<<第2実施例の動作処理>>
第2実施例は、図5に示すステップS162または図6に示すステップS238で、端末120Aの通信部(送信部)326は、端末120Aの第1処理部327の第2要求部404により生成された電子バリュー情報と送金リクエストとをサーバ110に送信する。ここで、実施形態と異なり、送金リクエストは送金要求以外にも、関連ユーザの送金金額の調整リクエストに係る情報も含む。例えば、ユーザAが、送金必要の金額に対して、関連ユーザの収入情報に基づいて、ユーザB(父)の送金金額はこの金額の60%であり、ユーザC(母)の送金金額はこの金額の25%であり、ユーザD(兄)の送金金額はこの金額の15%であるように設定指示に応答して、端末120Aの第1処理部327の第2要求部404は、送金金額の調整リクエストを生成する。
そして、図5に示すステップS164または図6に示すステップS240で、送金リクエストを受信し、サーバ110の要求処理部317は、関連ユーザから所定の条件を満たす関連ユーザの数(例えばユーザB〜Dの三人)を取得し、サーバ110の送金処理部318は、送金金額の調整リクエストに係る調整方法及び電子決済における決済額を用いて、ユーザB〜Dの送金が必要となる電子バリューの値を決定する。次に、送金処理部318は、ユーザB〜Dそれぞれのアカウントの残高から決定された電子バリューの値を減算し、ユーザAのアカウントの残高に電子バリューの値を加算する送金処理を実行する。
なお、上記の第2実施例では、ユーザAは、関連ユーザの収入情報に基づいて関連ユーザの送金金額の調整方法を設定した例として説明したが、関連ユーザの送金金額の調整方法をその他の情報(例えば、親密度や年齢情報等)に基づいて設定してもよい。また、関連ユーザ自身が、送金金額を画面操作等により調整してもよい。
<<第3実施例>>
第3実施例は、関連ユーザ全員からの送金に対する承認を受信した後に、サーバ110は、関連ユーザ全員によって承認された電子バリューの合計値を計算し、合計値が、電子バリュー情報が示す値に満たない場合、サーバ110は、この不足分に対して、サーバ110を管理する決済事業者のアカウントから不足分をユーザAのアカウントの残高に加算する実施例である。
<<第3実施例の効果>>
第3実施例により、上述した実施形態と同様に、実施形態で上述した効果を有しつつ、決済処理における実行可能性を高めることができる。サーバ110は、サーバ110を管理する決済事業者のアカウントから不足分をユーザAのアカウントの残高に加算する処理を行うことで、確実に要求元のユーザAのアカウントに必要な電子バリューの値を加算することができ、ユーザAが不足分について他の手続きを行う必要がなく、ユーザAの利便性の向上することができるとともに、送金処理及び決済処理の円滑性かつ迅速性を向上することができるという効果が得られる。
<<第3実施例の機能構成>>
第3実施例に係るシステム構成、各サーバのハードウェア構成、並びに、各サーバ及び各端末の機能構成は、上述した実施形態と同様である。また、第3実施例では、実施形態と共通の機能、処理等についての記述を省略し、異なる点、すなわち、第3実施例では、図6に示すステップS256で行われる合計値の不足分の補充処理を中心に説明する。
<<第3実施例の動作処理>>
第3実施例は、図6に示すステップS256で、サーバ110の要求処理部317は、サーバ110の通信部(受信部)316は全ての関連ユーザからの承認情報を受信した後、待ち状態であった送金処理を送金処理部318に指示し、送金処理部318は、各関連ユーザからの電子バリューの合計値を取得し、この合計値が、電子バリュー情報が示す値を超えるか否かを判定し、超える場合は送金処理を実行する。また、この合計値が、電子バリュー情報が示す値未満の場合、サーバ110の送金処理部318は、この不足分に対して、サーバ110を管理する決済事業者のアカウントから、ユーザAのアカウントの残高に不足分を加算する。
なお、以上の第3実施例の説明では、各関連ユーザから送金される電子バリューの合計値は、電子バリュー情報が示す値に満たさない場合において、サーバ110は、サーバ110を管理する決済事業者のアカウントから不足分をユーザAのアカウントの残高に加算する処理として説明したが、この処理の順番を逆にしてもよい。例えば、図6に示すステップS256で、サーバ110の送金処理部318は、サーバ110を管理する決済事業者のアカウントからユーザAとの契約に基づいて予め定めされた電子バリューの値をユーザAのアカウントの残高に加算し、このサーバ110による加算値は電子バリュー情報が示す値に満たさない場合、この不足分に対して、承認を得た関連ユーザのアカウントの残高から決定された電子バリューの値をユーザAのアカウントの残高に加算してもよい。
<<第4実施例>>
第4実施例において、サーバ110は、ユーザAの選択操作に応答して、関連ユーザの中から選択された関連ユーザだけに対して送金処理を行う実施例である。
<<第4実施例の効果>>
第4実施例により、上述した実施形態と同様に、実施形態で上述した効果を有しつつ、送金処理の利用自由度を高めることができる。第4実施例では、ユーザAが関連ユーザの中からさらに送金処理の要求先となる関連ユーザを選択してもよい。例えば、ユーザAは、関連ユーザB〜Dを有する場合において、ユーザAは、関連ユーザB及び関連ユーザCだけを選択することができる。この場合において、ユーザAは自分の都合や意思に沿って、決済額に基づく電子バリューを分け与えてもらいたい関連ユーザを選択することが可能となり、より簡単に各関連ユーザに送金処理に協力させることができ、送金処理及び決済処理を円滑に行わせることが可能となる。例えば、決済時承認における処理の場合、関連ユーザから送金に対する承認を得る可能性を高めることができ、送金処理に係る時間をさらに短縮化することができるという効果が得られる。
<<第4実施例の機能構成>>
第4実施例に係るシステム構成、各サーバの及び各端末のハードウェア構成、並びに、各サーバ及び各端末の機能構成は、上述した実施形態と同様である。また、第4実施例では、実施形態と共通の機能、処理等についての記述を省略し、異なる点、すなわち、第4実施例では、図5に示すステップS162または図6に示すステップS238で行われる関連ユーザの選択リクエストに係る処理と、図5に示すステップS164または図6に示すステップS240で行われる選択された関連ユーザに対して送金を求める処理とを中心に説明する。
<<第4実施例の動作処理>>
第4実施例は、図5に示すステップS162または図6に示すステップS238で、端末120Aの通信部(送信部)326は、端末120Aの第2要求部404により生成された電子バリュー情報と送金リクエストとをサーバ110に送信する。ここで、実施形態と異なり、送金リクエストは、送金要求以外にも、関連ユーザの選択リクエストに係る情報も含む。例えば、ユーザAが、関連ユーザB〜Dから関連ユーザB及び関連ユーザCだけを選択する設定指示に応答して、端末120Aの第2要求部404は、関連ユーザの選択リクエストを生成する。
そして、図5に示すステップS164または図6に示すステップS240で、送金リクエストを受信し、サーバ110の要求処理部317は、選択された関連ユーザの数(例えばユーザB及びユーザCの二人)を取得し、サーバ110の送金処理部318は、選択された関連ユーザの数及びユーザが電子バリュー(例えば電子決済における決済額)を用いて、ユーザB及びユーザCの送金対象となる電子バリューの値を決定する。次に、送金処理部318は、ユーザB及びユーザCそれぞれのアカウントの残高から決定された電子バリューの値を減算し、ユーザAのアカウントの残高に電子バリューの値を加算する決済処理を実行する。
1 通信システム、100 通信システム、110 サーバ、120 端末、120A 端末、120B 端末、120C 端末、120X 端末、130 端末、200 情報処理装置、201 プロセッサ、202 メモリ、203 ストレージ、204 入出力インタフェース(入出力I/F)、205 通信インタフェース(通信I/F)、311 入出力I/F、312 通信I/F、313 制御部、314 記憶部、315 表示制御部、316 通信部、317 要求処理部、318 送金処理部、321 入出力I/F、322 通信I/F、323 制御部、324 記憶部、325 表示制御部、326 通信部、327 第1処理部、328 第2処理部、402 第1要求部、404 第2要求部、502 設定部。

Claims (16)

  1. 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    第1ユーザが利用する第1情報処理装置から、電子バリュー情報と送金リクエストとを取得するステップと、
    前記送金リクエストに応答して、前記第1ユーザに関連付けられた1又は複数のユーザのうち所定の条件を満たす第2ユーザに対応付けられた制限情報と、前記電子バリュー情報とに基づいて、各第2ユーザに対応付ける電子バリューの値を決定するステップと、
    前記各第2ユーザのアカウントの残高から、決定された電子バリューの値をそれぞれ減算し、前記第1ユーザのアカウントの残高に前記電子バリューの値を加算する送金処理を実行するステップと、を含む情報処理方法。
  2. 前記第1ユーザに前記1又は複数のユーザを関連付ける場合、事前に前記第1ユーザへの送金に対して承認を与えたユーザを関連付けるステップをさらに含み、
    前記所定の条件は、前記送金に対して、承認の有無が有であることを含む、請求項1に記載の情報処理方法。
  3. 前記送金リクエストを取得した後に、前記1又は複数のユーザが利用する各情報処理装置に、送金依頼情報を送信するステップと、
    前記1又は複数のユーザが利用する各情報処理装置から、前記送金依頼情報に対する承認情報を受信するステップと、をさらに含み、
    前記所定の条件は、前記送金依頼情報に対して、承認の有無が有であることを含む、請求項1に記載の情報処理方法。
  4. 前記第1ユーザに前記1又は複数のユーザが関連付けられる場合、前記第1ユーザと前記1又は複数のユーザとを前記制限情報とともに関連付け、
    前記制限情報は、前記送金に対しての承認の有無又は前記送金依頼情報に対しての承認の有無と、送金上限と、送金回数とのうち少なくとも1つを含み、
    前記所定の条件は、前記1又は複数のユーザに対応付けられた前記制限情報に基づいて設定され、前記送金に対しての承認の有無又は前記送金依頼情報に対しての承認の有無が有であることと、前記電子バリュー情報が前記送金上限以下であることと、前記送金リクエストの受信回数が前記送金回数以下であることとのうち少なくとも1つを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理方法。
  5. 電子決済処理を依頼するステップをさらに含み、
    前記電子バリュー情報は、前記電子決済処理における決済額を示し、
    前記決定するステップは、前記電子バリュー情報と前記第1ユーザのアカウントの残高との差額と、前記所定の条件を満たす第2ユーザに対応付けられた制限情報とに基づいて、前記各第2ユーザに対応付ける電子バリューの値を決定する、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理方法。
  6. 前記各第2ユーザに対応付ける電子バリューの値を決定するステップは、前記各第2ユーザの数に基づいて、各第2ユーザに対応付ける電子バリューの値を決定するステップをさらに含む、請求項5に記載の情報処理方法。
  7. 前記送金処理の終了後、依頼された前記電子決済処理の決済処理を実行するステップをさらに含む、請求項5又は6に記載の情報処理方法。
  8. 前記送金処理の終了後、前記各第2ユーザが利用する各情報処理装置に、前記決定された電子バリューの値が減算されたことを通知するステップをさらに含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理方法。
  9. 前記決定するステップは、
    前記決定された電子バリューの値を調整するステップを含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の情報処理方法。
  10. 前記送金処理を実行するステップは、決定された前記各第2ユーザの電子バリューの合計値が、前記電子バリュー情報が示す値に満たない場合、決済事業者のアカウントから不足分を前記第1ユーザのアカウントの残高に加算するステップを含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の情報処理方法。
  11. 前記第1情報処理装置から、ユーザの関連付けリクエストを取得するステップと、
    前記関連付けリクエストを取得した後に、ユーザ同士を関連付けるためのペアリング情報を生成するステップと、
    前記ペアリング情報を前記第1情報処理装置に送信するステップと、
    前記1又は複数のユーザが利用する情報処理装置から、前記ペアリング情報とユーザ識別情報とを受信するステップと、
    前記第1ユーザのユーザ識別情報と、取得された前記ユーザ識別情報とを関連付けるステップと、を含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の情報処理方法。
  12. 前記送金リクエストを取得した後、前記情報処理装置により抽出された前記1又は複数のユーザを前記第1ユーザに関連付けるステップをさらに含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の情報処理方法。
  13. 前記電子バリューの値の返済を前記第1ユーザに求めるステップと、
    前記第1ユーザから前記電子バリューの値の返済後、前記第2ユーザそれぞれのアカウントの残高に、前記決定された電子バリューの値を加算して返済するステップと、をさらに含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の情報処理方法。
  14. 前記求めるステップは、前記決定された電子バリューの値が閾値以上であれば実行される、請求項13に記載の情報処理方法。
  15. 第1ユーザが利用する第1情報処理装置から、電子バリュー情報と送金リクエストとを取得する取得部と、
    前記送金リクエストに応答して、前記第1ユーザに関連付けられた1又は複数のユーザの中から、所定の条件を満たす第2ユーザに対応付けられた制限情報と、前記電子バリュー情報とに基づいて、各第2ユーザに対応付ける電子バリューの値を決定する決定部と、
    前記各第2ユーザのアカウントの残高から、決定された電子バリューの値をそれぞれ減算し、前記第1ユーザのアカウントの残高に前記電子バリューの値を加算する送金処理を実行する実行部と、を備える情報処理装置。
  16. 情報処理装置に、
    第1ユーザが利用する第1情報処理装置から、電子バリュー情報と送金リクエストとを取得するステップと、
    前記送金リクエストに応答して、前記第1ユーザに関連付けられた1又は複数のユーザの中から、所定の条件を満たす第2ユーザに対応付けられた制限情報と、前記電子バリュー情報とに基づいて、各第2ユーザに対応付ける電子バリューの値を決定するステップと、
    前記各第2ユーザのアカウントの残高から、決定された電子バリューの値をそれぞれ減算し、前記第1ユーザのアカウントの残高に前記電子バリューの値を加算する送金処理を実行するステップと、を実行させるプログラム。
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