JP6028998B2 - 段ボール用ホットメルト樹脂組成物 - Google Patents

段ボール用ホットメルト樹脂組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP6028998B2
JP6028998B2 JP2012198404A JP2012198404A JP6028998B2 JP 6028998 B2 JP6028998 B2 JP 6028998B2 JP 2012198404 A JP2012198404 A JP 2012198404A JP 2012198404 A JP2012198404 A JP 2012198404A JP 6028998 B2 JP6028998 B2 JP 6028998B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
mass
resin composition
hot melt
ethylene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012198404A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014051631A (ja
Inventor
智朗 谷口
智朗 谷口
伸嘉 片方
伸嘉 片方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Showa Denko Materials Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd, Showa Denko Materials Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP2012198404A priority Critical patent/JP6028998B2/ja
Priority to CN201380043067.7A priority patent/CN104704075B/zh
Priority to PCT/JP2013/074131 priority patent/WO2014038671A1/ja
Priority to TW102132626A priority patent/TW201420707A/zh
Publication of JP2014051631A publication Critical patent/JP2014051631A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6028998B2 publication Critical patent/JP6028998B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L31/00Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an acyloxy radical of a saturated carboxylic acid, of carbonic acid or of a haloformic acid; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L31/02Homopolymers or copolymers of esters of monocarboxylic acids
    • C08L31/04Homopolymers or copolymers of vinyl acetate
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L23/00Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L23/02Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
    • C08L23/04Homopolymers or copolymers of ethene
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L57/00Compositions of unspecified polymers obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • C08L57/02Copolymers of mineral oil hydrocarbons
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J123/00Adhesives based on homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Adhesives based on derivatives of such polymers
    • C09J123/02Adhesives based on homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Adhesives based on derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
    • C09J123/04Homopolymers or copolymers of ethene
    • C09J123/08Copolymers of ethene
    • C09J123/0846Copolymers of ethene with unsaturated hydrocarbons containing other atoms than carbon or hydrogen atoms
    • C09J123/0853Vinylacetate

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

本発明は、段ボール用ホットメルト樹脂組成物に関する。
ホットメルト接着剤は、無溶剤であり、瞬間接着、高速接着が可能であるという接着工程および経済面での利点を備えているため、包装、製本、木工等の分野を主体として大量に使用されている。また、ホットメルト接着剤は高温で塗布する必要があるため、塗布時にはホットメルトアプリケーターと言われる専用の塗布装置が用いられる。このホットメルトアプリケーターは、通常、圧縮空気やギヤポンプを用いることにより、120〜190℃程度まで加熱したホットメルト接着剤を、ノズルの先端から間欠的に吐出(ショット)して、被着体に塗布する。その際、一般的に、ホットメルト接着剤を吐出するノズルの先端から被着体の間で吐出毎にホットメルト接着剤が有する曳糸性に起因する糸状物が発生する。この糸状物が発生すると、様々な使用過程において、周辺装置や被着体を汚染したり、センサーの誤作動や印字ミス等を引き起こすという問題点が発生する。
そのため、糸曳きを抑制するために、オレフィン系共重合体に非相溶な樹脂としてエチレン−酢酸ビニル共重合体を添加したホットメルト接着剤や、不飽和ポリカルボン酸、その無水物またはそのエステルで変性されてなる糸曳き低減剤を配合したポリオレフィン系ホットメルト接着剤や、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体とポリエチレンとを配合したホットメルト接着剤が開発検討されている(特許文献1〜3参照)。
また、段ボール用途のホットメルト樹脂組成物としては、前記糸曳きを抑制の他に、接着性として、段ボールに対する剥離接着性や耐クリープ性等、さらには加熱安定性(耐熱性)が求められている。
特開2007−314716号公報 特開2007−051235号公報 特開2008−214539号公報
しかしながら、従来のホットメルト接着剤においては、糸曳き抑制に関しては各種改善が行われているが、段ボールに対する接着性は十分ではなく、特に高温での耐クリープ性や低温時の接着性等に劣っている。また、糸曳きを改善したポリオレフィン系ホットメルト接着剤も知られているが、コスト低減の観点から、非オレフィン系の材料を主成分とすることが求められている。
すなわち本発明は、段ボールに対する接着性に優れた、糸曳きが少なく、熱安定性良好な、低コストの段ボール用ホットメルト樹脂組成物を提供することを目的とするものである。
本発明は以下の通りである。
(1) エチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)を25〜50質量%、粘着付与剤を10〜60質量%、ワックス成分を10〜30質量%、α―オレフィン共重体樹脂を0.3〜5質量%含む、段ボール用ホットメルト樹脂組成物。
(2) エチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)において、酢酸ビニル(VA)含有量が10〜50質量%であり、メルトフローレート(MFR)が200〜3000g/10分であり、環球法軟化温度が60〜120℃である、(1)記載の段ボール用ホットメルト樹脂組成物。
(3) α―オレフィン共重体樹脂が、エチレン系樹脂とブテン系樹脂との共重体樹脂、又は、エチレン系樹脂とプロピレン系樹脂との共重体樹脂である、(1)又は(2)に記載の段ボール用ホットメルト樹脂組成物。
(4) 粘着付与剤として、ジシクロペンタジエン(DCPD)・芳香族共重合系の水添石油樹脂を0〜30質量%、水添C9石油樹脂を10〜50質量%、水添C5石油樹脂を0〜20質量%含む、(1)〜(3)いずれかに記載の段ボール用ホットメルト樹脂組成物。
(5)メルトフローレート(MFR)が200〜600g/10分のエチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)の含有量が1〜40質量%であり、メルトフローレート(MFR)が601〜2000g/10分のエチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)の含有量が1〜30質量%である、(2)〜(4)いずれかに記載の段ボール用ホットメルト樹脂組成物。
本発明によって、段ボールに対する接着性に優れた、糸曳きが少なく、熱安定性良好な、低コストの段ボール用ホットメルト樹脂組成物を提供することが可能になる。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本発明の段ボール用ホットメルト樹脂組成物(以下、樹脂組成物と略す)は、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)を25〜50質量%、粘着付与剤を10〜60質量%、ワックス成分を10〜30質量%、α―オレフィン共重体樹脂を0.3〜5質量%含むものである。
本発明に使用されるエチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)としては、酢酸ビニル(VA)含有量が10〜50質量%であり、メルトフローレート(MFR)が200〜3000g/10分であり、環球法軟化温度が60〜120℃であることが好ましいが、さらに、酢酸ビニル含有率15〜35質量%、環球法軟化温度が75〜95℃であることがより好ましい。これらのエチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)は、単独で用いられてもよいし、2種類以上が併用されてもよい。
さらに、メルトフローレート(MFR)が200〜600g/10分のエチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)の含有量が1〜40質量%であることがより好ましく、また、メルトフローレート(MFR)が601〜2000g/10分のエチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)の含有量が1〜30質量%であることがより好ましい。
例えば、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)としては、ウルトラセン684(VA含有率20質量%、メルトフローレート(MFR)=2000、環球法軟化温度80℃、東ソー株式会社製商品名、「ウルトラセン」は登録商標)、ウルトラセン722(VA含有率28質量%、メルトフローレート(MFR)=400、環球法軟化温度82℃、東ソー株式会社製商品名、「ウルトラセン」は登録商標)、ウルトラセン735(VA含有率28質量%、メルトフローレート(MFR)=1000、環球法軟化温度85℃、東ソー株式会社製商品名、「ウルトラセン」は登録商標)等市販のものが挙げられる。
なお、通常、メルトフローレート(MFR)は、JIS K7210に準拠して190℃、荷重21.18Nの条件下にて測定されたものを、環球法軟化温度は、JIS K2207に準拠して測定されたものをいう。
樹脂組成物中のエチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)含有量は、25〜50質量%であり、30〜45質量%が好ましく、33〜40質量%がより好ましい。
含有量が25質量%未満の場合は、低温での接着性低下が発生するおそれがあり、また、50質量%を超えると、粘度上昇、耐クリープ性の低下、糸曳き抑制効果の低下などの不具合が発生するおそれがある。
本発明に使用されるワックス成分としては、一般的に、ホットメルト系接着剤に使用されるものであれば、特に限定されないが、例えば、精製パラフィンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックスなどの石油系ワックス、ポリエチレンワックス、フィッシャートロフィックワックス、結晶性ポリエチレンワックス、結晶性ポリプロピレンワックス、アタクチックポリプロピレンワックス、エチレン・一酸化炭素共重合体ワックスなどの合成ワックスなどが挙げられる。これらの中でも特に、ポリエチレンワックス、フィッシャートロフィックワックスなどが好適である。これらワックス成分は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
樹脂組成物中のワックス成分含有量は、10〜30質量%であり、15〜20質量%が好ましい。
含有量が10質量%未満の場合は、粘度上昇や固化性能の低下などが発生するおそれがあり、また、30質量%を超えると接着性の低下などが発生するおそれがある。
例えば、サゾールH1(サゾール社製、フィッシャートロフィックワックス、「SaSOL(サゾール)」は登録商標)、CPW90F(千葉ファインケミカル株式会社製、ポリエチレンワックス)等市販のものが挙げられる。
本発明に使用されるα―オレフィン共重体樹脂とは、一般的に、エチレン系樹脂と炭素数3〜20のα−オレフィン系樹脂とが共重合した少なくとも1種のオレフィン系共重合体である。炭素数3〜20のα−オレフィン系樹脂としては、たとえば、プロピレン系樹脂、イソブチレン系樹脂、ブテン系樹脂、1−ペンテン系樹脂、1−ヘキセン系樹脂、4−メチル−1−ペンテン系樹脂、1−オクテン系樹脂等が挙げられる。上記オレフィン系共重合体のなかでも、エチレン系樹脂と炭素数4〜8のα−オレフィンとの共重合体が好ましい。
さらに、エチレン系樹脂とブテン系樹脂との共重体樹脂、又は、エチレン系樹脂とプロピレン系樹脂との共重体樹脂がより好ましい。これらのα―オレフィン共重体樹脂は、単独で用いられてもよいし、2種類以上が併用されてもよい。
樹脂組成物中のα―オレフィン共重体樹脂含有量は、0.3〜5質量%であり、0.5〜4質量%が好ましく、1〜3質量%がより好ましい。
含有量が0.3質量%未満の場合は、糸曳き抑制効果の低下などが発生するおそれがあり、また、5質量%を超えると低温接着性の低下や熱安定性の低下などが発生するおそれがある。
例えば、タフマーP0480(三井化学株式会社製、エチレン・プロピレン共重合体、「タフマー」は登録商標)、タフマーA4070S(エチレン・ブテン共重合体、三井化学株式会社製、α―オレフィン共重体樹脂、「タフマー」は登録商標)等市販のものが挙げられる。
本発明に使用される粘着付与剤としては、特に限定されないが、例えば、脂肪族系炭化水素樹脂、脂環族系炭化水素樹脂、芳香族系炭化水素樹脂、スチレン系樹脂、ポリテルペン系樹脂、ロジン系樹脂などの石油樹脂や、これらの変生物が挙げられ、これらを1種または2種以上組み合わせて使用することができる。変性物としては、特に限定しないが、例えば、水素添加、不均化、2量化、エステル化などの変性手段を施したものが挙げられ、水添(水素添加)石油樹脂が特に好ましい。
前記脂肪族系炭化水素樹脂としては、特に限定されず、例えば、1−ブテン、イソブチレン、ブタジエン、ペンテン、イソプレン、ピペリジン、1,3−ペンタジエンなどのC4〜C5のモノまたはジオレフィンを主成分とする重合体などが挙げられる。
前記脂環族系炭化水素樹脂としては、特に限定されず、例えば、C4〜C5留分中の非環式ジエン成分を環化2量体化させ、この2量体モノマーを重合させた樹脂や、シクロペンタジエンなどの環化モノマーを重合させた樹脂、芳香族炭化水素樹脂を核内水添させた樹脂などが挙げられる。
前記芳香族系炭化水素樹脂としては、特に限定されず、例えば、ビニルトルエン、インデン、α−メチルスチレン、シクロペンタジエンなどのC9〜C10のビニル芳香族炭化水素を主成分とした樹脂などが挙げられる。
前記スチレン系樹脂としては、特に限定されず、例えば、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、イソプロペニルトルエンなどの重合体が挙げられる。
前記ポリテルペン系樹脂としては、特に限定されず、例えば、α−ピネン重合体、β−ピネン重合体、ジペンテン重合体、テルペン−フェノール重合体、α−ピネン−フェノール重合体などが挙げられる。
前記ロジン系樹脂としては、特に限定されず、例えば、ガムロジン、ウッドロジン、トール油などのロジンが挙げられる。
また、粘着付与剤としては、前記したように、水添石油樹脂が好ましく、特に、ジシクロペンタジエン(DCPD)・芳香族共重合系の水添石油樹脂、水添C9石油樹脂、水添C5石油樹脂がより好ましい。なお、ジシクロペンタジエン(DCPD)・芳香族共重合系の水添石油樹脂とは、一般的に、シクロペンタジエン系化合物と芳香族化合物を共重合し、得られる共重合体に水素添加した、水素添加石油樹脂である。
例えば、イーストタックC115W(水添C5石油樹脂、イーストマンケミカル社製商品名)、アルコンM100、アルコンP115、アルコンSM−10(水添C9石油樹脂、荒川化学工業株式会社製商品名、「アルコン」は登録商標)、アイマーブP100、アイマーブP125、アイマーブP140、アイマーブS100、アイマーブS110(ジシクロペンタジエン(DCPD)・芳香族共重合系の水添石油樹脂、出光興産株式会社製商品名、「アイマーブ」は登録商標)等市販のものが使用できる。
また、樹脂組成物中の粘着付与剤含有量は、10〜60質量%であり、25〜50質量%が好ましく、40〜50質量%がより好ましい。含有量が10質量%未満の場合は、糸曳き抑制効果の低下や接着性の低下などが発生するおそれがあり、また、50質量%を超えると低温接着性の低下などが発生するおそれがある。
さらに、粘着付与剤として、樹脂組成物中、ジシクロペンタジエン(DCPD)・芳香族共重合系の水添石油樹脂を0〜30質量%、水添C9石油樹脂を10〜50質量%、水添C5石油樹脂を0〜20質量%の割合で含むことが特に好ましい。
本発明の樹脂組成物は、さらに酸化防止剤を含んでいてもよい。使用される酸化防止剤としては、特に限定しないが、フェノール系、有機イオウ系、ヒンダードフェノール系、ヒンダードアミン系、有機リン系ヒンダートフェノール系、アミン系等が挙げられる。例えば、フェノール系酸化防止剤としてペンタエリトリイルテトラキス−3−(3,5−ジ−ターシャリーブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(SONGNOX1010、SONGWON IND.製商品名)及びn−オクタデシル−3−(3,5−ジ−ターシャリーブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(SONGNOX1076、SONGWON IND.製商品名)と、リン系酸化防止剤としてトリス(2,4−ジ−ターシャリーブチルフェニル)ホスファイト(SONGNOX1680、SONGWON IND.製商品名)等が挙げられる。また、これらを1種または2種以上組み合わせて使用することができる。
また、樹脂組成物中の酸化防止剤の含有量は、0.1〜2質量%が好ましく、0.2〜1質量%がより好ましい。含有量が、0.1〜2質量%の範囲内にあることにより、熱安定性等がより一層向上する。
さらに、樹脂組成物には、必要に応じて、高級脂肪酸、高級脂肪酸金属塩等の離型剤、カップリング剤、シリコーンオイルやシリコーンゴム粉末等の応力緩和剤、カーボンブラック等の顔料または染料、紫外線吸収剤、界面活性剤、ノンハロゲン、ノンアンチモンの難燃剤等を適量配合しても良い。
本発明の樹脂組成物は、各種原材料を均一に分散混合できるのであれば、いかなる手法を用いても調製できるが、一般的な手法として、所定の配合量の原材料をミキサー等によって十分混合した後、ミキシングロール、押出機、らいかい機、プラネタリミキサ等によって混合又は溶融混練し、必要に応じて脱泡する方法等を挙げることができる。
以下、本発明の好適な実施例について説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1〜5、比較例1〜3)
表1に示した配合に従って、ホットメルト樹脂組成物を調整した。なお、表1中の配合単位は、質量部である。
この調合には内容量が1Lの加熱ニーダーを使用した。各成分の全配合量が500gになるように180℃に設定した加熱ニーダーに投入し、十分に溶融させた。その後、樹脂組成物が均一になるまで混練りした。混練りの回転数は、最大60rpmに至るまで除々に上げた。十分に混練り後、溶融した樹脂組成物を取り出し、室温(25℃)にて冷却固化させた。
得られたホットメルト樹脂組成物について、粘度、糸曳き性、低温接着性、耐クリープ性、熱安定性を下記に示す方法により評価した。結果を表2に示した。
Figure 0006028998
ウルトラセン(UE)722;VA含有率28質量%、メルトフローレート(MFR)=400、環球法軟化点82℃、東ソー株式会社製商品名
ウルトラセン(UE)735;VA含有率28質量%、メルトフローレート(MFR)=1000、環球法軟化点85、東ソー株式会社製商品名
ウルトラセン(UE)684;VA含有率20質量%、メルトフローレート(MFR)=2000、環球法軟化点80東ソー株式会社製商品名
タフマーP0480;三井化学株式会社製商品名、エチレン・プロピレン系α−オレフィン共重体樹脂
タフマーA4070S;三井化学株式会社製商品名、エチレン・ブテン系α−オレフィン共重体樹脂
イーストタックC115W;イーストマンケミカル社製商品名、水添C5石油樹脂
アルコンP100;荒川化学工業株式会社製商品名、水添C9石油樹脂、
アイマーブP100;出光興産株式会社製商品名、ジシクロペンタジエン(DCPD)・芳香族共重合系の水添石油樹脂
サゾールH1;サゾール社製商品名、フィッシャートロピックスワックス
(粘度)
日本接着剤工業会規格JAI7(ホットメルト接着剤試験方法)に準じて各ホットメルト樹脂組成物の粘度(溶融粘度)をB法、測定温度180℃で測定した。
(糸曳き性)
糸曳き性については、ホットメルトガンの先端から距離30cmの所に被着体(段ボール)を垂直に配置し、その間に落下物を捕獲するための板状の受け皿を敷いておく。20℃の無風雰囲気下、下記条件で、交流電源シーケンサーを用いて、ホットメルト樹脂組成物を600ショット/5分の条件で間欠塗布し、受け皿上に溜まった落下物の質量を測定した。すなわち、落下物の質量が重く、落下物が糸状であれば塗布時の糸曳き性が大きく、落下物の質量が軽く、落下物が瞬時に粒状になれば塗布時の糸曳き性が小さいと判定した。
ホットメルトアプリケーター:商品名「ノードソンプロブルー4」(ノードソン社製)
ホットメルトガン:H−200ガン(ノズル径:16/1000インチ、ノズル:1オリフィスノズル)
吐出エアー圧力:2.5kg
タンク、ホースおよびガンの温度:170℃
(低温接着性)
ホットメルト樹脂組成物を段ボールに3±0.3g/m塗付し(塗布温度180±2℃)、オープンタイム2秒をとったのち、同種の段ボールと貼り合わせて荷重19.6Nで圧締する。セットタイム2秒をとったのち、圧締を開放した。接着試験片を5℃環境下で12時間以上放置し、接着試験片の接着部を剥離形式で、負荷荷重9.8Nで破壊させたとき、80%以上の接着試験片で、段ボールが80〜100%材質破壊した場合を「◎」とし、段ボールが60〜79%材質破壊した場合を「○」とし、段ボールが30〜59%材質破壊の場合を「△」とし、それ以外は接着性不良「×」とする。
(耐クリープ性)
段ボール(2×25×100mm)に180℃に加熱溶融したホットメルト樹脂組成物を直径4mmのビード状で25mm幅方向に塗布し2秒間放置したのちに、もう一方の段ボールを重ね合わせて、9.8×10Paで5秒の条件で圧締した。貼り合わせ後、室温(25℃)に1日放置したのち、50℃雰囲気中0.98N/25mmの荷重を加え、落下時間(hr)を測定した。
(熱安定性)
ホットメルト樹脂組成物を250ml容のサンプル瓶に150g取り、加熱して180℃で336時間維持した。このときの状態の変化を観察して、下記基準に従って、ホットメルト樹脂組成物の熱安定性を評価した。
「◎」:状態の変化なし
「○」:わずかに分離がみられるが、実用上許容される範囲である
「×」:ゲル化物、炭化物などの発生あり
Figure 0006028998
表2に示したように、α―オレフィン共重体樹脂を含まない比較例1は、糸曳き性に劣り(糸曳き量が多い)、α―オレフィン共重体樹脂の含有量が5質量%を超える比較例2は、低温接着性や熱安定性に劣り、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)の含有量が50質量%を超える比較例3は、糸曳き性や耐クリープ性に劣ることがわかる。それに対し、本発明の実施例1〜5は、粘度が比較的小さく、また、糸曳き性、低温接着性、耐クリープ性、熱安定性いずれも優れていることがわかる。
本発明によって、段ボールに対する接着性に優れた、糸曳きが少なく、熱安定性良好な、段ボール用ホットメルト樹脂組成物を提供することができた。

Claims (5)

  1. エチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)を25〜50質量%、粘着付与剤を10〜60質量%、ワックス成分を10〜30質量%、α―オレフィン共重体樹脂を0.3〜5質量%含む、段ボール用ホットメルト樹脂組成物。
  2. エチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)において、酢酸ビニル(VA)含有量が10〜50質量%であり、メルトフローレート(MFR)が200〜3000g/10分であり、環球法軟化温度が60〜120℃である、請求項1記載の段ボール用ホットメルト樹脂組成物。
  3. α―オレフィン共重体樹脂が、エチレン系樹脂とブテン系樹脂との共重体樹脂、又は、エチレン系樹脂とプロピレン系樹脂との共重体樹脂である、請求項1又は2に記載の段ボール用ホットメルト樹脂組成物。
  4. 粘着付与剤として、ジシクロペンタジエン(DCPD)・芳香族共重合系の水添石油樹脂を0〜30質量%、水添C9石油樹脂を10〜50質量%、水添C5石油樹脂を0〜20質量%含む、請求項1〜3いずれかに記載の段ボール用ホットメルト樹脂組成物。
  5. メルトフローレート(MFR)が200〜600g/10分のエチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)の含有量が1〜40質量%であり、メルトフローレート(MFR)が601〜2000g/10分のエチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)の含有量が1〜30質量%である、請求項2〜4いずれかに記載の段ボール用ホットメルト樹脂組成物。
JP2012198404A 2012-09-10 2012-09-10 段ボール用ホットメルト樹脂組成物 Active JP6028998B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012198404A JP6028998B2 (ja) 2012-09-10 2012-09-10 段ボール用ホットメルト樹脂組成物
CN201380043067.7A CN104704075B (zh) 2012-09-10 2013-09-06 瓦楞纸板用热熔树脂组合物
PCT/JP2013/074131 WO2014038671A1 (ja) 2012-09-10 2013-09-06 段ボール用ホットメルト樹脂組成物
TW102132626A TW201420707A (zh) 2012-09-10 2013-09-10 瓦楞板用熱熔樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012198404A JP6028998B2 (ja) 2012-09-10 2012-09-10 段ボール用ホットメルト樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014051631A JP2014051631A (ja) 2014-03-20
JP6028998B2 true JP6028998B2 (ja) 2016-11-24

Family

ID=50237276

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012198404A Active JP6028998B2 (ja) 2012-09-10 2012-09-10 段ボール用ホットメルト樹脂組成物

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP6028998B2 (ja)
CN (1) CN104704075B (ja)
TW (1) TW201420707A (ja)
WO (1) WO2014038671A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6478102B2 (ja) * 2015-01-29 2019-03-06 日立化成株式会社 ホットメルト接着剤組成物
JP6763146B2 (ja) * 2016-01-22 2020-09-30 東洋インキScホールディングス株式会社 熱溶融性組成物、およびそれを用いてなる蓋材ならびに食品容器
MY175621A (en) * 2017-10-13 2020-07-02 Kong Wai Ming Bryan Composition of polymeric bonding material
US11787978B2 (en) 2019-01-31 2023-10-17 Synthomer Adhesive Technologies Llc Product assembly adhesives comprising low volatile tackifier compositions
KR102120589B1 (ko) * 2019-06-17 2020-06-08 이흥수 우수한 접착성과 산화방지성을 겸비하는 가구 몰딩용 접착 조성물 및 이에 의한 가구 몰딩용 자재
JP7240067B2 (ja) * 2019-06-27 2023-03-15 東洋インキScホールディングス株式会社 接着性樹脂組成物、シート、蓋材、密封容器用部材セット及び容器

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3775756B2 (ja) * 1995-06-02 2006-05-17 ハンツマン・ポリマーズ・コーポレーション ホットメルト接着剤組成物
NZ299813A (en) * 1995-12-01 1998-03-25 Fuller H B Licensing Financ Hot melt adhesive containing ethylene vinyl acetate copolymer
US5763516A (en) * 1996-04-24 1998-06-09 H.B. Fuller Licensing & Financing, Inc. Polyethylene based hot-melt adhesive
JP2001164217A (ja) * 1999-12-07 2001-06-19 Rengo Co Ltd ホットメルト組成物及び防湿加工紙
JP4284487B2 (ja) * 2000-06-13 2009-06-24 日信化学工業株式会社 ホットメルト接着剤
CN1117130C (zh) * 2000-10-26 2003-08-06 中国石油化工股份有限公司 一种包装用热熔胶
JP4385562B2 (ja) * 2002-02-20 2009-12-16 東ソー株式会社 ホットメルト接着剤組成物
JP2006188580A (ja) * 2005-01-05 2006-07-20 Nippon Fuller Kk ホットメルト接着剤組成物
JP2007051235A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Sekisui Fuller Kk ホットメルト接着剤
US8362125B2 (en) * 2007-04-03 2013-01-29 Henkel Ag & Co. Kgaa Hot melt adhesive
CN101307214B (zh) * 2007-05-18 2011-07-20 中国石油化工股份有限公司 一种热熔胶粘剂及其制备方法
JP5577711B2 (ja) * 2010-01-20 2014-08-27 東ソー株式会社 エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂組成物及びそれからなるホットメルト接着剤
CN102127379A (zh) * 2010-09-30 2011-07-20 广东联塑科技实业有限公司 一种用于钢塑复合管粘接的高熔点热熔胶

Also Published As

Publication number Publication date
CN104704075A (zh) 2015-06-10
JP2014051631A (ja) 2014-03-20
TW201420707A (zh) 2014-06-01
WO2014038671A1 (ja) 2014-03-13
CN104704075B (zh) 2016-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6028998B2 (ja) 段ボール用ホットメルト樹脂組成物
JP6233515B2 (ja) ホットメルト接着剤
JP5241116B2 (ja) ポリオレフィン系ホットメルト接着剤
JP6795608B2 (ja) ホットメルト接着剤
JP2007051235A (ja) ホットメルト接着剤
KR20150052045A (ko) 핫 멜트 접착제
JP2014189584A (ja) ホットメルト接着剤
JP2017538803A (ja) ポリオレフィンフィルム用ホットメルト接着剤
AU2015364520A1 (en) Hot melt adhesive composition for bonding packs of metal containers
JP5751581B2 (ja) ホットメルト接着剤組成物
JP7034463B2 (ja) ホットメルト接着剤
JPWO2019069610A1 (ja) 粘着剤組成物
JP6478102B2 (ja) ホットメルト接着剤組成物
JP5465865B2 (ja) ホットメルト接着剤組成物
JPH11199833A (ja) ホットメルト接着剤組成物
JP2003119444A (ja) ホットメルト接着剤組成物
JP6227422B2 (ja) ホットメルト接着剤
JP2017115068A (ja) ホットメルト接着剤組成物
JP6914522B2 (ja) ホットメルト接着剤
JP2004099768A (ja) ホットメルト接着剤の製造方法
JP4766389B2 (ja) ホットメルト接着剤
JP2017165895A (ja) ホットメルト接着剤組成物
JP2004067822A (ja) ホットメルト接着剤組成物
US20240343959A1 (en) Hot melt adhesive
JP2017101110A (ja) ホットメルト接着剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150827

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20160520

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160520

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160923

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161006

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6028998

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350