JP6227422B2 - ホットメルト接着剤 - Google Patents
ホットメルト接着剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6227422B2 JP6227422B2 JP2014003920A JP2014003920A JP6227422B2 JP 6227422 B2 JP6227422 B2 JP 6227422B2 JP 2014003920 A JP2014003920 A JP 2014003920A JP 2014003920 A JP2014003920 A JP 2014003920A JP 6227422 B2 JP6227422 B2 JP 6227422B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hot melt
- melt adhesive
- petroleum resin
- ethylene
- wax
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Description
エチレン−α−オレフィン共重合体としては、エチレンと少なくとも1種のα−オレフィンとの共重合体が挙げられる。α−オレフィンとしては、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、及び1−エイコセンなどが挙げられる。α−オレフィンの炭素数は、3〜20が好ましく、6〜8がより好ましい。
粘着付与樹脂としては、石油樹脂、テルペン系樹脂、ロジン系樹脂、スチレン系樹脂、及びこれらの水素添加物などが挙げられる。これらの粘着付与樹脂は、一種単独で用いられてもよく、二種以上が併用されてもよい。
ワックスとしては、フィッシャートロプシュワックス、及びポリエチレンワックスなどの合成ワックス、パラフィンワックス、及びマイクロクリスタリンワックスなどの天然ワックス等が挙げられる。ワックスは、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。なかでも、フィッシャートロプシュワックス、及びパラフィンワックスが好ましい。これらのワックスは、エチレン−α−オレフィン共重合体との相溶性が良く、ホットメルト接着剤の糸曳きやフックの発生を低減することができる。
<測定条件>
示差走査熱量計:島津製作所製 示差走査熱量計 DSC−60
セル:アルミニウム
雰囲気ガス:空気
測定温度:30〜150℃
加熱速度:5℃/分
本発明のホットメルト接着剤は、酸化防止剤をさらに含んでいることが好ましい。酸化防止剤を用いることにより、加熱溶融させたホットメルト接着剤の保存安定性を向上させることができる。
エチレン−1−オクテン共重合体A1(メルトインデックス:1250g/10分、ダウケミカル社製 商品名「アフィニティ GA1875」)、エチレン−1−オクテン共重合体A2(メルトインデックス:1000g/10分、ダウケミカル社製 商品名「アフィニティ GA1900」)、エチレン−1−オクテン共重合体A3(メルトインデックス:500g/10分、ダウケミカル社製 商品名「アフィニティ GA1950」)、これらのエチレン−1−オクテン共重合体に対して非相溶樹脂としてエチレン−メタクリル酸共重合体(住友化学社製 商品名「アクリフト CM5021」)、粘着付与樹脂B1(脂環族系成分と芳香族成分との共重合石油樹脂の完全水添石油樹脂、臭素価2.5g/100g、軟化点125℃、出光興産社製 商品名「imarvP−125」)、粘着付与樹脂B2(脂環族系成分と芳香族成分との共重合石油樹脂の完全水添石油樹脂、臭素価2.5g/100g、軟化点100℃、出光興産社製 商品名「imarvP−100」)、粘着付与樹脂B3(芳香族系石油樹脂の完全水添石油樹脂、臭素価2.0g/100g、軟化点125℃、荒川化学社製 商品名「アルコンP−125」)、粘着付与樹脂B4(脂肪族系石油樹脂の完全水添石油樹脂、臭素価1.0g/100g、軟化点130℃、イーストマンケミカル社製 商品名「イーストタックH−130W」)、粘着付与樹脂B5(脂環族系成分と芳香族成分との共重合石油樹脂の部分水添石油樹脂、臭素価5.0g/100g、軟化点100℃、出光興産社製 商品名「imarvS−100」)、ワックスC1(融点71℃、パラフィンワックス、日本精蝋社製 商品名「SP0160」)、ワックスC2(融点80℃、フィッシャートロプシュワックス、サゾール社製 商品名「サゾールワックス C80」)、ワックスC3(融点57℃、パラフィンワックス、日本精蝋社製 商品名「Paraffin 135F」)、ワックスC4(融点98℃、フィッシャートロプシュワックス、サゾール社製 商品名「サゾールワックス H1」)、ワックスC5(融点102℃、フィッシャートロプシュワックス、日本精蝋社製 商品名「FT105」)、及び酸化防止剤(ヒンダードフェノール型、日本スペシャリティケミカルズ社製 EVERNOX 10)を、それぞれ表1に示した配合量で、加熱装置を備えた攪拌混練機中に投入した後、130℃で1時間に亘って加熱しながら混練することにより、ホットメルト接着剤組成物を得た。
日本接着剤工業会規格 JAI−7に準拠して、ブルックフィールドRVF型粘度計及びサーモセルを用いて、No.21スピンドルにて、130℃及び150℃におけるホットメルト接着剤の溶融粘度(mPa・s)をそれぞれ測定した。
ホットメルトガンと黒画用紙との距離を15mmとして、ホットメルトガンが黒画用紙に対して斜め上方となるように固定した後、以下の条件にて、ホットメルト接着剤を間欠塗工し、目視により糸曳き及びフックの発生状態を確認した。糸曳きの発生がなかったものを「○」とし、糸曳きの発生があったものを「×」として、表1の「糸曳きの発生」の欄に示した。また、フックの発生がなかったものを「○」とし、フックの発生があったものを「×」として、表1の「フックの発生」の欄に示した。
雰囲気温度:20℃
塗工装置 :ノードソン社製 商品名「Problue10」
溶融タンク温度:125℃
ホース温度 :130℃
ノズル温度 :135℃、
吐出エアー圧力:2.4bar
塗布サイクル:オフタイム3sec、オンタイム20msecのサイクルで20分間間欠塗布(400回吐出)
日本接着剤工業会規格 JAI−7に準拠して、50mm×100mmに裁断したダンボール(Kライナー)2枚を被着体として用意した。塗工装置(メック社製 製品名「ホットメルトオープンタイムテスター ASM−15N」)を用いて、溶融タンク温度130℃、ノズル温度130℃、塗布速度7.5m/分、塗布面積50mm×100mm、塗布量0.02g/cmの条件で、一方の被着体の片面にホットメルト接着剤組成物を塗布し、オープンタイムとして所定時間経過した後、一方の被着体のホットメルト接着剤組成物を塗布した面上に他方の被着体を積層し、これらに2kgのプレス荷重を2秒間加えて接着させた後、20℃で30分間養生することにより、試験片を作製した。その後、試験片から一方の被着体をその長さ方向における一端部から他端部に向かって剥離して、材料破壊率が80%以上となる最長のオープンタイム(秒)を表1に記載した。なお、オープンタイムとは、一方の被着体の片面にホットメルト接着剤組成物を塗布した後、一方の被着体のホットメルト接着剤組成物を塗布した面上に他方の被着体を積層するまでの時間を示す。また、材料破壊率は、被着体同士の接着面全体の面積に対する、被着体が破壊した部分の面積の比率(百分率)とした。
日本接着剤工業会規格 JAI−7に準拠して、50mm×100mmに裁断したダンボール(Kライナー)2枚を被着体として用意した。塗工装置(メック社製 製品名「ホットメルトオープンタイムテスター ASM−15N」)を用いて、溶融タンク温度130℃、ノズル温度130℃、塗布速度7.5m/分、塗布面積50mm×100mm、塗布量0.02g/cmの条件で、一方の被着体の片面にホットメルト接着剤組成物を塗布し、2秒経過した後、一方の被着体のホットメルト接着剤組成物を塗布した面上に他方の被着体を積層し、これらに2kgのプレス荷重をセットタイムとして所定時間加えて接着させ、その直後に、試験片から一方の被着体をその長さ方向における一端部から他端部に向かって剥離して、材料破壊率が80%以上となる最短のセットタイム(秒)を表1に記載した。なお、セットタイムとは、貼り合わせた被着体にプレス荷重を加えている間の時間を示す。また、材料破壊率は、被着体同士の接着面全体の面積に対する、被着体が破壊した部分の面積の比率(百分率)とした。
日本接着剤工業会規格 JAI−7に準拠して、50mm×100mmに裁断したダンボール(Kライナー)2枚を被着体として用意した。塗工装置(メック社製 製品名「ホットメルトオープンタイムテスター ASM−15N」)を用いて、溶融タンク温度130℃、ノズル温度130℃、塗布速度7.5m/分、塗布面積50mm×100mm、塗布量0.03g/cmの条件で、一方の被着体の片面にホットメルト接着剤組成物を塗布して、オープンタイムとして2秒経過した後、一方の被着体のホットメルト接着剤組成物を塗布した面上に他方の被着体を積層し、これらに2kgのプレス荷重を2秒間かけ接着させた後、20℃で12時間養生することにより、試験片を作製した。試験片を50℃の環境下に24時間放置した後、試験片から一方の被着体をその長さ方向における一端部から他端部に向かって剥離して、接着部の材料破壊率を上記オープンタイムの評価と同様の方法により測定した。
上述した「接着性[高温]」において記載した手順と同様にして試験片を作製し、この試験片を−10℃の環境下に24時間放置した後、試験片から一方の被着体をその長さ方向における一端部から他端部に向かって剥離して、接着部の材料破壊率を上記オープンタイムの評価と同様の方法により測定した。
Claims (3)
- メルトインデックスが950g/10分以上であるエチレン−α−オレフィン共重合体100重量部、粘着付与樹脂90〜120重量部、及び融点が70〜90℃であるワックス50〜100重量部を含み、上記粘着付与樹脂は、脂環族系成分と芳香族成分との共重合石油樹脂の水添石油樹脂、又は、脂肪族系石油樹脂の水添石油樹脂を含み、上記石油樹脂の臭素価が2.5g/100g以下であることを特徴とするホットメルト接着剤。
- エチレン−α−オレフィン共重合体が、エチレン−1−オクテン共重合体を含むことを特徴とする請求項1に記載のホットメルト接着剤。
- ワックスが、フィッシャートロプシュワックス及び/又はパラフィンワックスを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のホットメルト接着剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014003920A JP6227422B2 (ja) | 2013-01-18 | 2014-01-14 | ホットメルト接着剤 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013007570 | 2013-01-18 | ||
JP2013007570 | 2013-01-18 | ||
JP2014003920A JP6227422B2 (ja) | 2013-01-18 | 2014-01-14 | ホットメルト接着剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014156590A JP2014156590A (ja) | 2014-08-28 |
JP6227422B2 true JP6227422B2 (ja) | 2017-11-08 |
Family
ID=51577665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014003920A Active JP6227422B2 (ja) | 2013-01-18 | 2014-01-14 | ホットメルト接着剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6227422B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115637122A (zh) * | 2022-11-09 | 2023-01-24 | 康达新材料(集团)股份有限公司 | 一种纸箱包装用耐低温聚烯烃热熔胶及其制备方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08183940A (ja) * | 1994-12-27 | 1996-07-16 | Arakawa Chem Ind Co Ltd | エチレン系共重合物用粘着付与剤およびホットメルト接着剤組成物 |
JPH11323279A (ja) * | 1998-05-08 | 1999-11-26 | Nippon Seiro Kk | ホットメルト接着剤用ワックスとホットメルト接着剤 組成物 |
JP5751581B2 (ja) * | 2011-05-26 | 2015-07-22 | ヤスハラケミカル株式会社 | ホットメルト接着剤組成物 |
-
2014
- 2014-01-14 JP JP2014003920A patent/JP6227422B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014156590A (ja) | 2014-08-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5241116B2 (ja) | ポリオレフィン系ホットメルト接着剤 | |
JP6336743B2 (ja) | ホットメルト接着剤 | |
JP2011195797A (ja) | ホットメルト接着剤組成物 | |
JP6262585B2 (ja) | ホットメルト接着剤及び紙製包装用資材 | |
US20040045666A1 (en) | Hot melt adhesive and use thereof | |
JP2007051235A (ja) | ホットメルト接着剤 | |
JP5751581B2 (ja) | ホットメルト接着剤組成物 | |
JP5738135B2 (ja) | 変性プロピレン系樹脂組成物および当該組成物からなる接着剤 | |
JP6028998B2 (ja) | 段ボール用ホットメルト樹脂組成物 | |
KR102661362B1 (ko) | 핫멜트 접착제 조성물 | |
JP7034463B2 (ja) | ホットメルト接着剤 | |
JP6227422B2 (ja) | ホットメルト接着剤 | |
AU2019333873B2 (en) | Hot melt adhesive compositions | |
US11414572B2 (en) | Extrudable pressure sensitive adhesive based on polybutene-1 suitable for reclosable packagings | |
JP2023005102A (ja) | 再剥離性粘着剤組成物 | |
JPWO2016129567A1 (ja) | 接着性樹脂及び易剥離性フィルム | |
JP4682595B2 (ja) | ホットメルト接着剤組成物 | |
JP2003119444A (ja) | ホットメルト接着剤組成物 | |
JPH11199833A (ja) | ホットメルト接着剤組成物 | |
JP6914522B2 (ja) | ホットメルト接着剤 | |
JP2018083868A (ja) | ホットメルト接着剤組成物とそれを用いた接着方法 | |
JP7039004B2 (ja) | ホットメルト接着剤 | |
WO2018012593A1 (ja) | 接着剤組成物 | |
JP2776248B2 (ja) | ホットメルト型接着剤 | |
JP2016074796A (ja) | ホットメルト接着剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160926 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170614 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170718 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170915 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171003 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171011 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6227422 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |