JP6027434B2 - 吸水マット - Google Patents

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本発明は、例えば浴室の出入口に敷設されるような吸水マットに関し、さらに詳しくは床面上に滴る水滴を吸水する吸水性及び吸水した水を効率よく排出する排水性に富む吸水マットに関する。
従来の吸水マットは用途に応じて吸水性能の異なる様々な種類の吸水マットが使用されている。例えば、浴室の出入口の床面に厚手の織物等で作られた吸水マットが敷設された場合は、吸水能力が高い反面、吸水すると吸水マットが厚くて重いため使用後の乾燥等に時間が掛かり取扱性が悪い。また、吸水マットが少しでも水滴を吸水した場合は、マット表面が湿って足裏の肌ざわり感触が悪く不快感が生じていた。さらに、吸水マットが水分を多量に含んだ場合は床面に水分が滲み出てしまう。このため、吸水マットの底面側を防水シートで覆って床面を濡らさないようにすることも考えられるが、織物材と防水材との異種材料で構成されるため吸水マットの重量が増して取扱性が悪くなるほか、吸水マットを手入れする際の排水性や乾燥性などが低下してしまう。
特に、浴室の出入口、シャワー室の出入口、車椅子やストレッチャー等の特殊浴室の出入口のように水滴が多量に滴る場所に大型の吸水マットを敷設した場合、大型マットのため取り扱い難くなるほか水分を絞り出す排水作業が大掛かりとなり、またその後の乾燥や手入れにおいても多くの作業労力と時間が掛かっていた。
このため、多数の通気孔を有する弾性ブロック状の台の上面に薄いシート状のマット(吸水体)を着脱可能に敷設することにより、吸水体の敷設や交換を可能にして吸水体の乾きが速くなることを狙った吸水マット基板が提案されている(例えば特許文献1参照)。しかし、吸水体が水分を多量に含んでいると、薄い吸水体では対応しきれず、吸水した水分がその内方の台の通気孔を塞いだり、外部に滲み出て床面を濡らしてしまうし、濡れた吸水体を踏むと足の裏に水がついてベタベタする。また、厚手の吸水体を用いることも考えられるが、この場合は吸水マット基板が厚くなってさらに取り扱いが悪くなってしまう。手入れする際は、台と吸水体との2部品を別々に扱って清掃及び乾燥することになり、その都度、分離作業や組立作業を要する問題を有していた。
このほか、病院等でシャワー用車椅子や入浴用ストレッチャーが利用される特殊なシャワー室や浴室から出る際に、利用者から滴る水滴に加えてシャワー用車椅子や入浴用ストレッチャーから多量の水滴が滴り落ちる。この水滴は通常の吸水マットの保水量では到底足りず、吸水マットを通って床に流れ出し、付き添いの人はこの流れ出した多量の水を拭き取ったり、吸水させたり、使用後に排水させたりするには手間がかかる問題を有していた。
特開2003−245187号公報
そこで、本発明は水滴を多量に含んだ場合であっても容易に排水処理を施すことができる速乾性に優れた構造を有し、しかも表面が常に乾燥して踏み心地がよく、底面も濡れないので滑るおそれが解消されて安全であり、排水、乾燥、掃除等の手入れにおいても簡単である取扱性に優れた吸水マットを提供することを目的とする。
請求項1に記載した発明は、
「防水糸4bを平面的に編んで編目4aを形成した可撓性を有する上面層4と、
滑り止め部6aを底面に有する防水シート6bで形成された底面層6と、
上面層4と底面層6との間に防水性を有する多数本の弾性糸5aを起立させて上下方向に弾性的に屈曲変形を許容する一定高さの立体空間5bを形成した中間層5とで積層シート2を構成し、
前記積層シート2の周縁に開口されている側面開口部7aを防水カバー7で水密に覆って構成した吸水マット1であって、
中間層5は、これを形成する弾性糸5aをループ状またはコイル状に巻いて弾性線状体の集合体としたもので形成され、弾性糸5aが、一方からはループを描くよう編み込まれ、ループに対して直角の方向から見た場合、同一方向に湾曲したように起立して編み込まれていることを特徴とする吸水マット1」である。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載の吸水マット1に関し、「前記上面層4は、前記編目4aで水を受入れ排水可能に可逆通過させる受排水面4cで構成した」ことを特徴とする。
受排水面4cは、編目4aを通して水滴9aを上方より受け入れ許容し、吸水マット1を表裏反転して溜めた水を該受排水面4cの編目4aを通して下向きに排水可能に可逆通過させる共通の編目4aで構成する。
請求項3に記載した発明は、請求項1または2に記載の吸水マット1に関し、「前記中間層5は、前記弾性糸5aを一定高さに起立させて形成し、該弾性糸5aの上端部を前記上面層4に接着又は編み込んで連結し、下端部を前記底面層6の上面に備えた連結部8に接着又は編み込んで連結して前記積層シート2を一体化構成した」ことを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の吸水マット1に関し、「前記底面層6は、弾性に富む防水シート6bで構成した」ことを特徴とする。防水シート6bは、弾性に富む材料として例えば合成ゴムシートで構成することができる。
請求項5に記載した発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の吸水マット1に関し、「前記防水カバー7の外表面を化粧カバー3で覆って構成した」ことを特徴とする。化粧カバー3は、意匠性の高い防水性を有するカバー生地が好ましい。
請求項6に記載した発明は、請求項5に記載の吸水マット1に関し「前記積層シート2、前記防水カバー7及び前記化粧カバー3は抗菌及び消臭処理の少なくともいずれかを施している」ことを特徴とする。

請求項1に記載の発明によれば、吸水マット1の上面層4を水滴9aを通過させる平面的な層とし、中間層5を一定高さの平面的な立体空間5bを有する層とし、底面層6を防水シート6bにて形成し、周囲を防水カバー7で水密に覆っている。このため、中間層5と底面層6とで吸水マット1に滴下する大量の水滴9aを容器のように受け入れて保持することができる。特に、弾性糸5aは平面的な立体空間5bに多数存在するものであり、且つ防水性であるため水分9を含まず、水分9に浸っても膨らまないことから立体空間5bの収容領域は狭まらず常に有効に保水空間として利用できる。
さらに、吸水マット1を反転あるいは屈曲させて傾ければ一気に排水することができるし、水切りして陰干しすれば乾燥できるので手入れが容易で吸水マット1の取扱性が容易になる。また、上面層4は受け入れた水分9と非接触で濡れないため吸水マット1の表面は常に水切りされて通気性のよい状態にあり、足裏がベタつかず爽やかな踏下面を維持する。
また、中間層5は弾性を有しているので利用者が踏んだ際にクッション性に富むため踏み心地がよく、仮に利用者が転んでも柔らかく受け止めるので怪我の発生を防止できる効果も得られる。加えて、底面に滑り止め部6aを備えているので、吸水マット1は床面Fをしっかり捉えて滑り難く安全であり、利用者が吸水マット1を踏んだ際に滑って転ぶようなおそれがなくなる。また、底面層6は防水性を有しているため床面は濡れなくなる。
請求項2に記載の発明によれば、可撓性を有する上面層4は柔らかく、また防水性を有して介在されるため湿らず乾燥状態を維持できる。さらに、吸水マット1を反転させると、受排水面4cとなる上面層4が下向きとなり、それまで溜まった水分を受排水面4cより落下させて直ちに排除することができ、排水作業が容易となる。
請求項3に記載の発明によれば、中間層5を構成する弾性糸5aを上・底面層4,6に接着又は編み込んで一体化した積層シート2を構成することができる。
請求項4に記載の発明によれば、底面層6が弾性に富んで柔軟性を有しているので積層シート2を丸めて、あるいは折り畳むことが可能になる。このため、持ち運びがし易くなり、吸水マット1の取り扱いが一層容易になる。
請求項5に記載の発明によれば、意匠性の低い防水カバー7の外周囲を化粧カバー3で覆っているため吸水マット1は美観に優れ、商品価値を高めて高級な吸水マット1を提供することができる。
請求項6に記載の発明によれば、吸水マット1を抗菌、消臭処理して常に衛生的に保つことができる。
(A)は本発明の吸水マットを示す平面図、(B)は本発明の吸水マットの縦断面図、(C)は本発明の吸水マットの要部拡大縦断面図、(D)は(C)の直角方向の要部拡大縦断面図である。 (A)は本発明の第1実施例の吸水マットの分解斜視図、(B)は第2実施例の吸水マットの分解斜視図である。 (A)は本発明の吸水マット踏下前の状態を示す要部縦断面図、(B)は本発明の吸水マット踏下中の状態を示す要部縦断面図である。 (A)は本発明の吸水マットの吸水状態を示す要部拡大縦断面図、(B)は本発明の吸水マットを表裏反転した排水状態を示す要部拡大縦断面図である。 本発明の入浴用ストレッチャー専用の吸水マットの使用状態を示す斜視図である。
以下、本発明を図示実施例にしたがって説明する。図1は床面に敷設される吸水マット1を示し、この吸水マット1は積層シート2と、この積層シート2の周囲を覆う防水カバー7と化粧カバー3とで構成される。積層シート2は、例えば、図2(A)に示すように、積層シート本体2aの下に底面層6を積層して一枚のシート状に構成したものと、図2(B)に示すように、上面層4と中間層5と底面層6とをこの順に積層して一枚のシート状に構成したものがある。
図2(A)の場合、多数本の防水性を有する弾性糸5aを起立させて上下方向に弾性的に屈曲変形を許容する一定高さの立体空間5bを形成する中間層5の上面に、水を通過させる編目4aを防水糸4bで平面的に編んだ可撓性を有する上面層4が弾性糸5aを編み込んで連結して形成され、中間層5の下面に、同じく水を通過させる編目4aを防水糸4bで平面的に編んだ可撓性を有する下面層4dが弾性糸5aを編み込んで連結して形成されている。重複するが、弾性糸5aは、上記のように機織にて構成される上面層4及び下面層4dの糸と共に編み込まれ、上面層4と下面層4dとの間に起立して上下方向に弾性的に屈曲変形を許容する一定高さの立体空間5bを形成している。
弾性糸5aの形状は、上面層4と下面層4dとの間で垂直状態で起立していてもよいし、湾曲(カール)した状態でもよい。本発明では、図1(C)(D)に示すように、一方からはループを描くよう編み込まれ、他方では同一方向に湾曲したように編み込まれ、一定の密度で整列して起立している。このようにすることによって、湾曲量が少ない高起立状態(無負荷時)と湾曲量が大きい低起立状態(負荷時)との間で伸縮高さが変化し、弾性糸5a自体の弾力性と相まって強い復元力を示すようになる。そして、弾性変形許容量は、人の体重、あるいは車椅子、ストレッチャー10等の重さを支える際、その重さに対し、十分な緩衝作用が得られる伸縮度合いに設定すればよい。この場合、平面的な立体空間5bの高さを変えることによって所望の弾性変形許容量を得ることができる。
このような作用を奏する中間層5を構成する弾性糸5aは、防水性を有し、且つ、軽量で耐久性が得られる樹脂材を用いることが望ましく、例えば、ナイロン糸、フロロカーボン糸(ポリフッ化ビニリデン糸)、ポリエチレン糸、ポリエステル糸など腰が強く高反発・高弾性糸が使用される。弾性糸5aは直径が0.1mm〜1mm程度の単繊維(1本の糸)で構成されている。
上面層4及び下面層4dは、図1(A)に示すように、水を通過させる編目4aをポリエステル加工糸、ポリエステル繊維等の防水糸4bで平面的(シート状)に編んで可撓性を有する平面視長方形に作成したものである。この上面層4及び下面層4dは長方形以外に、正方形や円形等の任意形状のシートでもよく、また編目4aは均一な大きさに揃えて編まれている。この編目4aにより水を受入れ排水可能に水を可逆通過させる隙間が形成される。そして、これらの多数の隙間を備えた上面層4が受排水面4cとして構成されている。上面層4及び下面層4dは糸を編み込んで形成さているものであるから、ある程度の保水性を有する。
底面層6は、摩擦抵抗の高い合成ゴム材を素材としてシート状に製作された防水シート6bで形成され、この防水シート6b自体が高摩擦抵抗を有しているため外部に露出する底面が滑り止め部6aとなっている。この滑り止め部6aは底面をさらに凹凸形成(図面省略)して滑り止め性を高めている。また、防水シート6bの上面には、防水糸で平面的に編まれた下面層4dを埋設して固着し、この固着された各編部の部分を上述した弾性糸5aの下端部を編み込んで連結させる連結部8としている。
滑り止め部6aは、前述のように摩擦抵抗の高い材料で平面的なシート状にしたものを底面層6に用いてもよく、底面を凹凸形成して滑り止め部6aとしてもよいが、底面層6の底面に摩擦部材を部分的に貼着してもよく、摩擦シートを底面層6の底面全体に貼着して設けてもよい。
防水カバー7は、例えばポリエステルシート等の樹脂製の防水シートで構成され、図2に示すように、積層シート2の周縁に開口されている4辺の側面開口部7aを断面コ形状の防水カバー7で水密に覆って取り付けている。取り付けに際しては、水密性を維持できればよく、加熱して圧着あるいはミシン掛けにより積層シート2の上下面に縫い合わせて取り付ければよい。ミシン掛けの場合は、ミシン目からの漏水を避けるためにミシン目に沿って防水シール11を施すことになる。
防水カバー7の外周にはこれを覆うように化粧カバー3を施すようにしてもよい。化粧カバー3は、高級感のある耐久性のよい生地、好ましくは防水性も備えた生地で断面コ形状に構成し、この化粧カバー3で上述した防水カバー7の外表面を覆い、これらの両カバー3,7を重ね合わせて取り付ける。取り付けに際しては、加熱して圧着あるいはミシン掛けして取り付ければよい。この場合は防水シール11を化粧カバー3の上に施すことになる。また、吸水マット1を構成する積層シート2、防水カバー7及び化粧カバー3は、素材の段階で予め抗菌、消臭処理を施すことが好ましい。
図2(B)に示す吸水マット1の他の実施例は、上面層4と中間層5と底面層6とをこの順に積層して一枚のシート状に構成したもので、中間層5は、これを形成する弾性糸5aをループ(コイル)状に巻いて弾性線状体の集合体としたもので形成されている。その場合、弾性線状体のループ(コイル)に対して直角の方向から見た場合、弾性線状体が一方向に湾曲させて起立するようにするのが弾力性の点で好ましい。ループ(コイル)では弾性糸5aが交差している。この点は図(A)でも同様である。勿論、垂直に起立するようにしてもよいとはいうまでもない。このようにすることによって一定高さの空間を保って上下方向に弾性変形許容させる一定高さの平面的な立体空間5bが形成される。なお、本発明全体の中間層5について言えるが、弾性糸5aの起立密度、線径の大きさ、高さによって任意の弾性力に設定することができる。
そして、この場合も上面層4は実施例1と同様、編地で形成され、弾性線状体の集合体である中間層5の上面に接着あるいは融着される。同様に、底面層6は実施例1と同様で、弾性線状体の集合体である中間層5の下面に接着あるいは融着される。なお、本発明に共通するが、一定高さの平面的な立体空間5bの高さは、求められる弾性変形許容量、水滴貯留量、吸水マットの利用頻度、用途などの条件に応じて設定される。
このように構成された吸水マット1は、通常、図3(A)に示すように、床面F上に敷設されて上面層4から水滴9a(図4(A)参照)を受け入れ許容した状態で待機している。また、中間層5では起立している多数の弾性糸5aが一定高さの平面的な立体空間5bを構築し、該立体空間5bが水分の貯留スペースとして設けられる。特に、弾性糸5aは防水性であるため水分9を含まず、水分9に浸っても膨らまないことから立体空間5bの収容領域は狭まらず、常に有効に吸水利用される。底面層6は摩擦抵抗の高い防水シート6bの底面が床面Fに接して位置ずれが防止された状態にある。さらに、この吸水マット1は外周囲が化粧カバー3で覆われているため美観に優れ、商品価値の高い高級な吸水マット1として利用されることになる。
この吸水マット1が浴室の出入口に敷設されて利用者に踏まれると、図3(B)に示すように、可撓性を有する上面層4及び弾性糸5aを有する中間層5は人の体重に応じて撓み、踏下荷重Wに応じて部分的に凹状に撓み、踏下荷重Wを柔らかく受け止める。即ち、上方から踏下荷重Wを受けた時、湾曲量の少ない起立状態から弾性糸5aの弾性に抗して大きく湾曲されて圧縮された状態に撓み、開放されると元の状態に伸長復帰する弾性機能を有している。このため、利用者は上面層4及び中間層5から弾性反発を受けてクッション性に富むため踏み心地がよく、仮に利用者が転んでも柔らかく受け止めることができる。その後、踏下荷重Wが除かれると、再び上面層4と中間層5は弾性復帰して図3(A)に示すように元の待機状態に戻って、次の吸水利用に備えられる。
次に、吸水マット1が吸水する際の使用状態について説明する。図4(A)は吸水マット1が利用された吸水状態を示し、使用時に落下した水滴9aは上面層4の編目4aを通過して中間層5の立体空間5bに貯留される。このとき、水滴9aは立体空間5bの下部に溜まり、立体空間5bの上部は貯留許容空間として存在する。このため、これより上方の上面層4は下部に溜まった水分9と非接触で濡れないので吸水マット1の表面は常に水切りされた状態にあり、通気性が良好で上面層4を構成する糸自体に水が浸み込まないため(但し、上面層4自体は織物であるから、糸の間には保水する。)、足裏がさほどベタつかず爽やかな踏下面を維持することができる。
図4(B)は吸水マット1の排水状態を示し、吸水マット1の使用後は排水場所で吸水マット1を反転あるいは図示していないが屈曲させて傾け、それまで溜まった水分9を受排水面4cを通して落下させ、一気に排水することができることになり、排水作業を簡単に行なえる。その後は、水切りして陰干しすれば短時間に乾燥できる。このように吸水マット1は手入れが容易で吸水マット1の取扱性が容易になる。なお、吸水マット1は抗菌、消臭処理を施しているため、常に衛生的に保つことができる。
図5は病院等で介護されながら使用される入浴用ストレッチャー10専用の吸水マット1を示している。この場合は、入浴用ストレッチャー10が大きく、重く、垂れ落ちる水滴9aが広範囲で多量であるため、入浴用ストレッチャー10に応じた吸水能力の高い(平面的な立体空間5bの高さが高い)大きな吸水マット1を製作して敷設される。
以上説明したように、中間層5と底面層6と防水カバー7とで水滴を容器のように受け入れて保持することができるので多量の水分9を吸水できる。例えば、飲料水を溢したような場合でも吸水して床面Fを汚さないようにすることができる。また、上面層4は受け入れた水分と非接触で濡れないため爽やかな踏下面を維持することが可能になる。さらに、中間層5はクッション性に富むため踏み心地がよく、仮に利用者が転んでも柔らかく受け止めるので怪我の発生を防止できる。さらに、吸水マット1を反転させれば一気に排水することができるので手入れが容易で吸水マット1の取扱性が容易になる。また、底面に滑り止め部6aを備えているので、吸水マット1は滑り難く安全性を高めることができる。さらに、吸水マット1は樹脂材とシート状の合成ゴム材を主素材としているので軽量であり、また積層シート2は弾性に富んでいるので、丸めたり、折り畳んだりすることが可能になる。このため、持ち運びがし易くなり、吸水マット1の取り扱いが一層容易になる。
上述の実施例では浴室に対応したバスマットを用いた例を示したが、これに限らず、玄関マット、キッチンマット等の他の用途にも適用することができる。
1…吸水マット、2…積層シート、2a…積層シート本体、3…化粧カバー、4…上面層、4a…編目、4b…防水糸、4c…受排水面、4d…下面層、5…中間層、5a…弾性糸、5b…立体空間、6…底面層、6a…滑り止め部、6b…防水シート、7…防水カバー、7a…側面開口部、8…連結部、9…水分、9a…水滴、10…入浴用ストレッチャー、11…防水シール、F…床面、W…踏下荷重

Claims (6)

  1. 防水糸を平面的に編んで編目を形成した可撓性を有する上面層と、
    滑り止め部を底面に有する防水シートで形成された底面層と、
    上面層と底面層との間に防水性を有する多数本の弾性糸を起立させて上下方向に弾性的に屈曲変形を許容する一定高さの立体空間を形成した中間層とで積層シートを構成し、
    前記積層シートの周縁に開口されている側面開口部を防水カバーで水密に覆って構成した吸水マットであって、
    前記中間層は、これを形成する弾性糸をループ状またはコイル状に巻いて弾性線状体の集合体としたもので形成され、該弾性糸が、一方からはループを描くよう編み込まれ、ループに対して直角の方向から見た場合、同一方向に湾曲したように起立して編み込まれていることを特徴とする吸水マット。
  2. 前記上面層は、前記編目で水を受入れ排水可能に可逆通過させる受排水面で構成したことを特徴とする請求項1に記載の吸水マット。
  3. 前記中間層は、前記弾性糸を一定高さに起立させて形成し、該弾性糸の上端部を前記上面層に接着又は編み込んで連結し、下端部を前記底面層の上面に備えた連結部に接着又は編み込んで連結して前記積層シートを一体化構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の吸水マット。
  4. 前記底面層は、弾性に富む防水シートで構成した請求項1〜3のいずれかに記載の吸水マット。
  5. 前記防水カバーの外表面を化粧カバーで覆って構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の吸水マット。
  6. 前記積層シート、前記防水カバー及び前記化粧カバーは抗菌及び消臭処理の少なくともいずれかを施していることを特徴とする請求項5に記載の吸水マット。
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