JP5400242B1 - 滑り止め付タオル - Google Patents
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Abstract
【課題】身体を洗う、拭く、身体からずれ落ちにくいという3つの目的を兼ね備えたタオルを提供する。
【解決手段】滑り止め付タオル1は、タオル本体2と、タオル本体2の上端部の右端又は左端の、内側及び/又は外側に固設された柱状の突起物3とを備え、タオル本体2の突起物3を固設した側が外側になるようにタオル本体2を身体に巻きつけ、外側となったタオル本体2の突起物3を固設した部分を、内側のタオル本体2の上端を飛び越して身体側に折り返すことにより、締め付けられたタオル本体2による内側方向への力と締め付けられた身体による外側方向への力により突起物3が挟圧されて、滑り止め付タオル1がずれ落ちにくくなる。
【選択図】図1
【解決手段】滑り止め付タオル1は、タオル本体2と、タオル本体2の上端部の右端又は左端の、内側及び/又は外側に固設された柱状の突起物3とを備え、タオル本体2の突起物3を固設した側が外側になるようにタオル本体2を身体に巻きつけ、外側となったタオル本体2の突起物3を固設した部分を、内側のタオル本体2の上端を飛び越して身体側に折り返すことにより、締め付けられたタオル本体2による内側方向への力と締め付けられた身体による外側方向への力により突起物3が挟圧されて、滑り止め付タオル1がずれ落ちにくくなる。
【選択図】図1
Description
本発明は、タオルの布地の種類にかかわらず、脱衣場と浴場との間の移動時、脱衣場、エステサロン、サウナ風呂又は水泳時の着替え等において、簡単に身体を覆い隠すことができ、ずれ落ちにくい滑り止め付タオルに関するものである。
身体を覆い隠すことを目的とするタオルとしては、例えば特許文献1に、通常普及している長方形のタオル及びバスタオルを凹型にしたタオルが開示されている。
また、特許文献2に、長方形のタオル主体の短辺部両側に長辺方向に向かう紐片を設けた浴用タオルが開示されている。
特許文献1に記載の凹型タオルは、考案の詳細な説明に記載されているように、「風呂上りにバスタオルを腰に巻いて」及び「髪や身体を拭くという本来の機能を損なうことなく」との記載から、水分を拭き取ることを目的としており、水分を拭き取りやすい形態がパイル状であって厚手の布地からなる乾いたバスタオルを対象にした、身体に巻き付けるタオルの考案である。しかし、特許文献1に記載の凹型タオルの布地として、泡立ちがよくて身体を洗うのに適しているポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維又はレーヨンなどの合成繊維のように表面がややつるつるとした薄手の布地で縫製された凹型タオルの場合には身体に巻いたときにずれ落ちやすいという問題があった。
また、バスタオルの場合であっても濡れたバスタオルを手で絞って身体に巻き付けた場合に、濡れたバスタオル自体の重さでずれ落ちやすくなるという問題もあった。
さらに、両端部の上側の四角形状片は縦方向の長さが短いとずれやすく長い方がずれにくいことから長さを長くしなければならないが、すると、該四角形状片を身体側に折り返してしっかりと深く挟入させる作業において、タオルを身体にしっかりと巻き付けることによってタオルと身体とが隙間なく密着している箇所に、1枚のタオル布地からなる軟らかい前記四角形状片をしっかりと深く挟入させるので、強く密着した隙間に軟らかい布地を挟入することになり手間がかかるという問題があった。
特許文献2に記載の紐付タオルの場合は、身体に巻き付けるときにタオルの両端に取り付けた左右の紐同士を結ぶため、身体の胸周りや腰周りの長さとタオルの長尺側の長さが一致している場合は肌をすべて覆うことができるが、身体の胸周りや腰周りの長さがタオルの長尺側の長さより長い場合には肌の一部が露出してしまうし、身体の胸周りや腰周りの長さがタオルの長尺側の長さより短い場合は身体とぶかぶか状態になってタオルがすぐにずれ落ちるという問題があった。
また、紐を結ぶという細かい作業をするので年配者などにとっては煩しさを感じるという問題があった。さらに、綿100%からなるタオルであると、該タオルの紐片を結ぶときや解くときに、左右の紐体同士間で摩擦が生じて滑りにくいため、スムースに結びにくく解きにくいという問題があった。
以上のように、浴場から脱衣場との間の移動時、サウナ風呂、エステサロンなどにおいて、公共の場で裸になることに抵抗があり、胸から臀部までを完全に覆いたいという要望を持っている女性に、又は腰から臀部までを完全に覆いたいという要望を持っている男性にとっては、濡れたタオルを手で絞った後の厚手の布地のタオルの場合や薄手の布地のタオルを使用した場合において、簡単に身体を覆い隠すことができて、かつずれ落ちにくいタオルがないという問題があった。
本発明はこうした問題に鑑み創案されたもので、薄い布地のタオルであっても、濡れたタオルを手で絞った後のタオルであっても、容易に身体に密着させて身体を覆い隠すことができ、かつ身体からずれ落ちにくいタオルを提供することを課題とする。
本発明において、「内側」とは身体に近づく側を意味し、「外側」とは身体から離れる側を意味し、「柱状部を有する」の「柱状部」とは断面形状が円形、四角形、多角形などの上下方向で同一の形状及び大きさを有する柱体の形態、上部が半球形で下部が柱体からなるドーム型の形態、縦断面が台形状の柱体の形態など、外観にかかわらず柱体の形状を含有する形態を意味する。
請求項1に記載の滑り止め付タオル1は、タオル本体2と、タオル本体2の上端部の右端又は左端の、内側及び/又は外側に固設された柱状部を有する突起物3とを備える滑り止め付タオル1であって、前記タオル本体2の前記突起物3を固設した側が外側Sになるように前記タオル本体2を身体に巻きつけ、前記外側Sとなったタオル本体2の前記突起物3を固設した部分を、前記内側Uのタオル本体2の上端を飛び越して身体4側に折り返して、締め付けられたタオル本体2による内側U方向への力と締め付けられた身体4による外側S方向への力により前記突起物3が挟圧されることを特徴とする。
請求項1に記載の滑り止め付タオル1は、滑り止め付タオル1を身体4にしっかりと締めることによって締め付けられたタオル本体2には外側Sから内側Uに働く力が生じ、かつ滑り止め付タオル1によって締め付けられた身体4の皮膚面が締め付けられていない状態に戻ろうとすることによって締め付けられた身体4には内側Uから外側Sに働く力が生じて、タオル本体2間に挟まれた突起物3、及び/又は、タオル本体2と身体4との間に挟まれた突起物3を挟圧により圧縮させ、かつ前記突起物3と接触するタオル本体2及び身体4を前記突起物3によって押圧させることによって、突起物3とタオル本体2との接触面、又は突起物3と身体4の皮膚との接触面において、滑り止め付タオル1が滑り落ちようとする運動を妨げようとする力である静止摩擦力を増大させる効果があり、これによって滑り止め付タオル1をより一層ずれ落ちにくくするという効果を奏する。したがって、滑り止め付タオル1を身体4に巻き付けたときの突起物3及び該突起物3と接するタオル本体2の範囲は、身体4に巻き付けた滑り止め付タオル1を解けないように押え止めする押止具のような効果を奏する。
また、身体4に巻きつけた後の外側Sのタオル本体2の裾を引っ張り下げたときには、密着したタオル本体2と身体4との間等に挟まれた突起物3の上端部にはタオル本体2の引っ張られている方向である水平方向より下方に引っ張られる力が働くが、身体4とタオル本体2との間に、及び/又は、内側Uと外側Sのタオル本体2との間に挟持され挟着状態に維持されている突起物3がタオル本体2のずれようとする力の抵抗体となって、滑り止め付タオル1はずれ落ちにくいという効果を奏する。
滑り止め付タオル1は、バスタオルのように木綿主体の厚手の布地、又は浴用タオルのようにポリエステル系繊維やポリアミド系繊維等の薄手の布地からなるタオルであっても、身体4を覆い隠すことができ、かつ身体4からずれ落ちにくいという効果を奏する。
滑り止め付タオル1は、タオルが乾いていても、湯水に浸した後に手で絞って濡れていても、身体4を覆い隠すことができ、かつ身体4からずれ落ちにくいという効果を奏する。
滑り止め付タオル1は、身体4に滑り止め付タオル1の一部が重なって二重になるように巻き付けるときに、身体4の周りの長さによって重なる長さを調整できることから、身体4がスリムな人の場合であってもタオル本体2を身体4に巻いてもぶかぶか状態にならないように身体4に密着させて巻き付けることができ、身体4がふくよかな人の場合であっても身体4の一部を露出させることなくタオル本体2を身体4に密着させて巻き付けることができる。したがって、身体4の胸周りや胴周りの大きさにかかわらず身体4に密着させて覆い隠すことができる。
身体4に巻いたときに外側Sにあるタオル本体2の上端部のうちの突起物3周囲に相当する部分を内側Uにあるタオル本体2の上端を飛び越して身体4側に折り返し、身体4に巻いたときに内側Uにあるタオル本体2の上端部を突起物3とは左右方向で反対方向に斜め上方に引っ張り上げることによって、タオル本体2を身体4の周りに強く締めることになるので、巻き付けた滑り止め付タオル1を迅速に容易に身体4にしっかりと固定化させることができるという効果を奏する。
前記突起物3が圧縮可能な柔軟性を有したり、身体4との接触面を平面化することにより、突起物3がタオル本体2の締め付けによる押圧によって身体4に当接しても痛さを感じにくいという効果を奏する。
滑り止め付タオル1を身体に巻き付けた後に突起物3を配設したタオル本体2の端部を身体4側とタオル本体2との間に挟入させるときは、突起物3に剛性を有させることによって垂直方向の上方から下方に向けて容易にワンタッチで嵌入させることができ、滑り止め付タオル1を身体から解くときは、突起物3の周辺を垂直方向に引っ張り上げることによって容易に滑り止め付タオル1を身体から解くことができる。
前記タオル本体2の上端部の右端又は左端に突起物3を内外側の両側又は片側に固設することにより、右利きの人であっても左利きの人であっても容易に突起物3を縫着した側の滑り止め付タオル1を折り返すことができるという効果を奏する。
したがって、例えば風呂場での使用をする場合においては、身体4の一部を滑り止め付タオル1で覆うことによって、乳房切除等の手術跡のある方、体型を気にする方、又はエチケットに意識のある方も温泉や銭湯で目立つ心配がなく普通浴場で使用する物で身体4を覆うことができるようになり公共の温泉や銭湯に行きやすくなるという効果を奏する。
本発明に係る滑り止め付タオル1は、図1乃至図3に示すように、タオル本体2と、タオル本体2の上端部の右端又は左端の、内側及び/又は外側に固設された柱状部を有する突起物3とを備えている。そして、タオル本体2の前記突起物3を固設した側が外側になるように前記タオル本体2を身体4に巻きつけ、前記外側Sとなったタオル本体2の前記突起物3を固設した部分を、前記内側Uのタオル本体2の上端を飛び越して身体4側に折り返して、さらに強く締め付けるときには前記飛び越された内側Uのタオル本体2の上端部の横方向の端部を前記突起物3が縫着された方向とは逆の方向に強く引っ張り上げる。これにより身体4から滑り止め付タオル1がずれ落ちにくくなる。
まず、タオル本体2について説明する。タオル本体2の大きさは、図4に示すように縦方向の長さが胸部から臀部までの身体4の周囲に巻き付けられる又は腰部から臀部周辺の身体4の周囲に巻き付けられる長さであって、横方向の長さが身体4の胸周り及び腰回りを一周り分プラス二重に重なる横方向の長さを少なくとも約10cm以上となる長さであって、前記タオル本体2の形態は四角形状である。
タオル本体2の布地は、木綿等の植物等から得られる天然繊維からなる布地、ナイロン等の化学繊維からなる布地、少なくともポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、レーヨン、絹及び麻の中から1つ以上の繊維からなる、又は前記繊維の組み合わせの繊維を40%以上並びに綿60%未満の繊維からなる布地、又は少なくともポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、レーヨン、絹及び麻の中から1つ以上の繊維と綿からなる繊維との比が前記ポリエステル系繊維等からの繊維40%以上前記綿60%未満の布地、好ましくは前記ポリエステル系繊維等からの繊維50%以上前記綿50%未満の布地などの内、いずれの繊維であってもよい。
タオル本体2が、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、レーヨン、絹及び麻なる繊維を含んでいるときは、石鹸の泡立ち性の良さ、水切れ性の良さ、手での絞りやすさ等の良さを有する。
したがって、一般に市場に流通している薄手の浴用タオルやフェイスタオルでは身体4の周りを一周させて覆い隠すことはできないが、本発明の滑り止め付タオル1は身体4の周りを一周させて覆い隠すことができ、一般に市場に流通している厚手のバスタオルでは石鹸をつけて身体4を洗うことは極めて困難であるが、本発明の滑り止め付タオル1は例えばポリアミド系繊維から縫製されたときはバスタオルの大きさを有しながら石鹸をつけて洗うことができるという効果を奏する。
次に、突起物3について説明する。突起物3は、図1に示すようにタオル本体2の上端部の右端又は左端の、図3に示すように内側又は外側の一方の側又は図2に示すように両側に縫製や接着などによって固設されている。
突起物3の形態は、柱状部を有する形態であって、図17に示すように断面形状が円形、四角形、多角形などの上下方向で同一の形状及び大きさを有する柱体の形態、図18に示すように上部が半球形で下部が柱体からなるドーム型の形態、図19に示すように縦断面が台形状の柱体の形態など、外観にかかわらず柱体の形状を含有する形態であればよい。そして、前記突起物3の先端部の形態は平面状が好ましいが、先端部が平面状でない形態の場合は、突起物3の材質として、タオル本体2及び身体4からの押圧による挟圧によって前記先端部が凹んで前記タオル本体2に密着するような柔らかさを有する材質を選択する。いずれにしても挟圧によって前記先端部が平面状になる材質を選択すればいいので、突起物3の形態は柱体部を有する形態であればよい。
次に、突起物3の大きさは高さと底面の大きさで設定する。高さは0.5〜3cmの範囲内で任意に設定すればよく、好ましくは、突起物3の高さを1〜2cmの範囲内で設定するのがよい。
高さが0.5cm未満になると挟圧され圧縮されても接触抵抗が低く静止摩擦力が不足して滑り止め付タオル1がずれ落ちやすく、高さが3cm超になると挟圧されたときに該突起物3が斜めになり十分な接触抵抗が得られないことから滑り止め付タオル1がずれ落ちやすい。
また、前記突起物3が前記タオル本体2と接する固設部分の大きさは、すなわち前記柱体の形状を含有する形態の底面の大きさは、縦横の長さとしてそれぞれ2〜10cmの範囲で任意に設定すればよく、好ましくは2〜5cmの範囲で設定するのがよい。縦横の長さがそれぞれ2cm未満になると突起物3が細すぎて十分な静止摩擦抵抗が得られないし、縦横の長さがそれぞれ10cm超になると突起物3が存するタオル本体2の部分を折り返すのに大きすぎて折り返しにくいからである。
前記突起物3の高さと底面の大きさとの組み合わせは、前記高さと底面の大きさの組み合わせの範囲内であればいずれかの設定された組み合わせでも、突起物3を有しないタオルに比較して接触抵抗を高め、静止摩擦力を高めることができる。好ましくは、前記高さが高い場合は前記底面積の大小にかかわらず高い接触抵抗を得られるが、前記高さが低い場合は前記底面積を大きく設定するようにし広い範囲で高い接触抵抗を得るように設定する。
そして、前記突起物3の材質は、身体4に巻きつけ上端部を身体4側に折り返したときの押圧によって身体が痛さを感じにくい程度の柔らかさを有しながら、突起物3単体を空間中で水平方向にしたときの撓み量が少ない材質が好ましい。滑り止め付タオル1を身体4に巻き付けたときに、身体4に痛さを感じにくいし、かつ突起物3の上端部に外側Sから斜め下方向からの引っ張り力を受けたときに、タオル本体2と身体4とにより挟圧された突起物3の下端部が、突起物3を固設されたタオル本体2のすぐ外側Sのタオル本体2の上端を支点にして、突起物3の上端部が受けた外側S方向とは反対方向である内側Uに向けた力が伝達されるが挟圧によってしっかりと把持されて突起物3の上端部が斜め下方向に移動する動きを抑止できるからである。
したがって、前記突起物3の材質や形態としては、材質が綿などの植物繊維又はアクリルやポリプロピレンなどの合成繊維の場合は複数の布地を積層させて剛性を有するようにした形態、材質がフェルトの場合は1層で柱体を形成させた形態、材質がゴムの場合は高さが低い平板状に近い形態、材質がスポンジ又はシリコンの場合は硬めの材質を選択し1層で柱体を形成させた形態があり、押圧によって身体に痛さが感じにくく、かつ突起物3単体を空間中で水平方向にしたときの撓み量が少ないようにするための材質と形態の組み合わせであるのが好ましい。
次に、前記突起物3のタオル本体2又は身体4との接触面の表面の形態は、平面状態を形成させており、その平面部の表面粗さ又は表面形状は限定しなくとも、突起物3を有しないタオルに比較して接触抵抗を高くし静止摩擦力を高めることができる。好ましくは、円滑なツルツルな面で接触抵抗が小さくなる面よりも、凹凸面、繊維からなる面、小さい突起を多数配設した面、波形状など高い接触抵抗が得られやすい面から形成されるようにする。突起物3とタオル本体2、又は突起物3と身体4が強く密着するほど突起物3が当接する範囲の接触抵抗が大きくなり静止摩擦力が高まるので、滑り止め付タオル1が身体4からより一層ずれ落ちにくくなる。
次に、タオル本体2と突起物3とを組みわせた滑り止め付タオル1について説明する。柱状部を有する突起物3は、タオル本体2の上端部の右端又は左端の、内側及び/又は外側に固設されている。まず、身体4に巻いた滑り止め付タオル1がずれ落ちにくい説明をする。
突起物3へ加わる押圧は、図9乃至図11に示すように、滑り止め付タオル1を身体4にしっかりと締めることによって外側Sから内側Uに働く力である押圧P1と、滑り止め付タオル1によって締め付けられた身体4の皮膚面が締め付けられていない状態に戻ろうとすることによって内側Uから外側Sに働く力である押圧P2との相反しかつ突起物3を介して対向する面に生ずる2つの圧力である。そして、外側Sから内側Uの押圧P1と内側Uから外側Sの押圧P2の相反方向の押圧によって、タオル本体2間に挟まれた突起物3、及び/又は、タオル本体2と身体4との間に挟まれた突起物3、並びにタオル本体2がそれぞれ押圧によって圧縮され、突起物3とタオル本体2との接触面、又は突起物3と身体4の皮膚との接触面において、滑り止め付タオル1が滑り落ちようとする運動を抑止する力である静止摩擦力を増大させる効果があり、押止具のような効果を奏して、滑り止め付タオル1をより一層ずれ落ちにくくするという効果を奏する。
次に、身体4に巻いた滑り止め付タオル1の外側Sの裾を引っ張り下げるように引っ張ってもずれ落ちにくい説明を図13乃至図16で説明する。本発明である滑り止め付タオル1を図13及び図14に示し、突起物3を有さない一般的なタオル8を図15及び図16に示す。
滑り止め付タオル1又はタオル8に引っ張り下げる力Hを加えると、タオル8の場合は図16に示すようにタオル8は容易に解けてしまうが、滑り止め付タオル1の場合は図14に示すように突起物3が抵抗体となって引っ張り下げる動きを抑止させるので滑り止め付タオル1は解けない。
身体4と、内側Uのタオル本体2又は内側Uのタオル8との間に挟入された、タオル本体2又はタオル8を、外側Sのタオル本体2又は外側Sのタオル8に加えた引っ張り下げる力Hによって斜め下方に抜き取るためには、内側Uのタオル本体2又は内側Uのタオル8の上端の位置Tの箇所において、タオル本体2又はタオル8が略U字状になるように、引っ張られながらなめらかに曲がることが必要である。
突起物3を有さないタオル8の場合はタオル布地しかないため引っ張られながらなめらかに略U字状に曲がるため、タオル8は容易に解けてしまう。一方、本発明である滑り止め付タオル1の場合は、突起物3の上端部の斜め下方向から外側Sに向かっての引っ張りに対して、突起物3を固設した、折り返したタオル本体2のすぐ外側のタオル本体2の上端を支点として前記突起物3の下端部に生じた内側U方向の力をタオル本体3及び身体4等による挟圧によって、突起物3の挟着状態が維持されることになり、前記下端部の内側方向の動きを抑止させることが上端部の外側方向への動きを抑止することになって、滑り止め付タオル1は外側Sのタオル本体2の裾を引っ張り下げる力を受けても解けにくいという効果を奏する。
次に、本発明である滑り止め付タオル1を、図4や図5に示すように、身体に巻き付ける手順について説明する。まず、図6や図8に示すように、タオル本体2の前記突起物3を固設した側が外側Sになるように前記タオル本体2を身体4に巻きつける。
次に、図7、図9、図10に示すように、前記外側Sとなったタオル本体2の前記突起物3を固設した部分を、前記内側Uのタオル本体2の上端を飛び越して身体4側に折り返して、さらに強く締め付けるときには、図7や図12に示すように、前記飛び越された内側Uのタオル本体2の上端部の横方向の端部を前記突起物3が縫着された方向とは逆の方向に強く引っ張り上げる。
これにより、図9乃至図11に示すように、締め付けられたタオル本体2による内側U方向への力(押圧P1)と締め付けられた身体4による外側S方向への力(押圧P2)により前記突起物3が挟圧され圧縮されることによって、かつタオル本体2が強く締め付けられることによって、前記突起物3を固設した範囲において、タオル本体2、突起物3及び身体4との間における静止摩擦力を増加させ、前記範囲が押止具のようになって身体4から滑り止め付タオル1がずれ落ちにくくなる。
したがって、脱衣場と浴場との間の移動時、脱衣場、エステサロン、サウナ風呂又は水泳時の着替え等において、本発明である滑り止め付タオル1を身体4に巻きつけることにより、タオル本体2の布地の種類にかかわらず滑り止め付タオル1を身体からずれ落ちにくくさせることができる。
次に、本発明である滑り止め付タオル1の風呂場における使用例を説明するが、本発明である滑り止め付タオル1は該使用例に限定されるものではない。本発明の滑り止め付タオル1として、布地はポリアミド系繊維からなる1枚ものの布地からつくられており、大きさは縦方向の長さが身体4の胸部から臀部が覆い隠れるまでの長さを有し、横方向の長さが身体4の胴回りを一回り分プラス約15センチ分を巻くことができる長さを有する四角形状のタオル本体2と、前記タオル本体2の片側上端部に内側及び外側の両側に逢製により固設した、材料はフェルト製からなり、大きさは直径約4cm、高さが2cmで、形態が円柱型である突起物3とを備えた滑り止め付タオル1を使用した。
脱衣場で衣服を脱いだ後、滑り止め付タオル1で身体4の胸部から臀部までを覆い隠すように身体4に巻き付ける。このとき、突起物3が存する側が身体4の前側で重なって二重に巻いたときに外側Sになるように身体4に巻き付ける。そして、該突起物3が縫着された外側Sのタオル本体2の上端部を内側Uのタオル本体2の上端部を飛び越して身体4側に折り返し、その後前記内側Uであったタオル本体2の端の上端部を上方にかつ前記突起物3とは左右方向で反対側に引っ張り上げる。これによって、滑り止め付タオル1が身体4にしっかりと強く密着する。次に、滑り止め付タオル1を身体4に巻きつけた状態で脱衣場から浴場に行く。
浴場に着いたら、滑り止め付タオル1の突起物3周辺の折り返した箇所を垂直方向に上に上げ外側Sに戻すことにより一瞬に解くことができ、滑り止め付タオル1に石鹸を付けて身体4をこすり、その後滑り止め付タオル1に付いた石鹸を洗い流して絞る。縦方向の長さが身体4の胸部から臀部が覆い隠れるまでの長さを有し、横方向の長さが身体4の胴回りを少なくとも一回り分を巻くことができる長さを有する四角形状の大きさでありながら、手で滑り止め付タオル1を絞ることができ、泡立ちがよく、身体4をこすり易い。
身体4を洗い終わって湯船に浸かるときは頭に巻き付けることもできる。そして、湯船から出たら、吸水性がよく水切り性もよいので、身体4を滑り止め付タオル1で拭いて、滑り止め付タオル1で身体4の胸部から臀部までを覆い隠すように身体4に巻き付ける。このとき、突起物3が存する側が身体4の前側で重なって二重に巻いたときに外側Sになるように身体4に巻き付ける。そして、該突起物3が縫着された外側Sのタオル本体2の上端部を内側Uのタオル本体2の上端部を飛び越して身体4側に折り返し、その後前記内側Uであったタオル本体2の端の上端部を上方にかつ前記突起物3とは左右方向で反対側に引っ張り上げる。その後、浴場から出て脱衣場に行く。水切りがよいので、滑り止め付タオル1をお湯に浸けた後も身体4に巻きつけても水分をあまり含んでいないので滑り止め付タオル1自体の重量で巻きつけた滑り止め付タオル1がずれ落ちやすくなることはない。
1 滑り止め付タオル
2 タオル本体
3 突起物
4 身体
8 タオル
P1 押圧
P2 押圧
U 内側
S 外側
2 タオル本体
3 突起物
4 身体
8 タオル
P1 押圧
P2 押圧
U 内側
S 外側
Claims (1)
- タオル本体と、タオル本体の上端部の右端又は左端の、内側及び/又は外側に固設された柱状部を有する突起物とを備える滑り止め付タオルであって、前記タオル本体の前記突起物を固設した側が外側になるように前記タオル本体を身体に巻きつけ、前記外側となったタオル本体の前記突起物を固設した部分を、前記内側のタオル本体の上端を飛び越して身体側に折り返して、締め付けられたタオル本体による内側方向への力と締め付けられた身体による外側方向への力により前記突起物が挟圧されることを特徴とする滑り止め付タオル。
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