JP6026724B2 - 露光装置の投影光学系 - Google Patents
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Description
ところが、この特許文献1に開示の投影光学系では、倍率調整時に、内部レンズ群が一般に絞りに近いため、内部レンズ群の移動精度の厳密性が要求される。
物面と像面との間に複数のレンズ群が配置され、物面側の物体を変倍して像面側に投影するものである。
この投影光学系は、物面側に臨むレンズ群又は像面側に臨むレンズ群が少なくとも2枚の正の屈折力を有するレンズから構成されている。
この2枚のレンズのうちの1枚は最も外側に配置されている。残りの1枚は下記の条件式を満たしかつその最も外側に配置されたレンズの内側に隣接して配置され、最も外側のレンズを残りの1枚のレンズに対して光軸方向に離反・接近させることにより変倍を行うことを特徴とする。
0≧q>−0.72 …(1)
ここで、符号qは、レンズの形状ファクターを規定する数値であり、残りの1枚のレンズの二つの面のうち最も外側に配置されたレンズに近い側の面の曲率半径をr2、残りの1枚のレンズの二つの面のうち最も外側に配置されたレンズから遠い側の面の曲率半径をr1としたとき、
q=(r1+r2)/(r2−r1)…(2)
ただし、r1、r2の符号は、光線の進む方向を「+」と規定して、曲率中心の位置が「+」側にあるか「−」側にあるかによって定義している。
3f2>f1>1.1f2 …(3)
図1は本発明に係る露光装置の光学系の概要を示す説明図である。この図1において、1は光源部、2はコールドミラー、3は露光シャッター、4は紫外線(i線)バンドパスフィルター、5はインテグレータレンズ、6はコリメータレンズ、7は平面鏡、8はマスクステージ、9はマスクブラインド、10は投影レンズ保持筒、11は倍率補正機構、12は露光ステージである。なお、その露光シャッター3は、露光の際には、光学系の光路から適宜退避される。
マスクブラインド9は、露光用光束Pによりワーク基板14を露光する際には、光学系の投影光路から適宜退避される。
ワーク基板14は、露光ステージ12に載置されている。そのワーク基板14は、例えば、正方形である。
(投影レンズ群の詳細構成)
投影レンズ群GUは、図2に示すように、物面側(マスク13が設けられている側)から像面側(ワーク基板14が設けられている側)に向かって、順に第1群Gr1、第2群Gr2、第3群Gr3、第4群Gr4、第5群Gr5、第6群Gr6の6群の構成とされている。第2群Gr2と第3群Gr3との間には、絞りMIが設けられている。
表1は、その投影レンズ群GUの実施例1のレンズ設計データを示している。
この曲率半径は、光線がマスク13からワーク基板14に向かう方向を「+」として、曲率中心が面の凸形状に対して「+」側にあるか「−」側にあるかによって、正、負の符号が付されている。なお、表1では、「+」は省略されている。
なお、曲率半径「∞」は、面が平面であることを意味している。
ここでは、マスク13の物高h0〜h3の各点から出射された光線が投影レンズGUを通過してワーク基板14の各像高h0’〜h3’の各点に結像される光路図が示されている。
この実施例1では物面側及び像面側がテレセントリックであるが、物面側又は像面側がテレセントリックであっても良い。
まず、最もワーク基板14に近い外側のレンズL17を移動させることにした理由を以下に述べる。
そこで、収差補正手段の一つとしてのベンディング手法(形状ファクターを規定する手法)を用いる。
このベンディング手法によると、形状ファクターq値が下記の式によって定義される。
以下、q値について説明する。
q=(r1+r2)/(r2−r1)
このq値を変化させると、レンズLのパワーを保ったまま収差を変化させることができる(「レンズ設計」(著者:高橋友刀 出版社:東海大学出版会))。
レンズL16に対する主光線P3は、図3に示すように、光軸ZOに対して高い位置にあり、光軸ZO上の主光線P0は低い位置にあるので、レンズL16の結像に関する収差の影響は小さく、主として歪曲収差を左右する。
そこで、下記の(1)式を満たすように
0≧q>−0.72 …(1)
レンズL16の面番号33の面の曲率半径r2、面番号34の面の曲率半径r1を設計した。
この式(1)を満たすように、レンズL16を設計することにより、レンズL17を移動させて変倍した場合でも、歪曲収差を抑制できる。
3f2>f1>1.1f2 …(3)
この図5において、「◆」印は変倍前、すなわち、光学設計通りの位置にレンズL17が配置されている場合の各像高における歪曲量を示し、「□」印は変倍後、すなわち、設計値通りのレンズL17の位置からレンズL17を最も像面側に移動させた場合の各像高における歪曲量を示している。
図6は第6群Grの移動機構の一例を示す断面図であり、図7は図6に示す矢印方向から第6群を目視した状態を示す図である。
この図6、図7において、符号10Aは投影レンズ保持筒10の一部を構成する保持枠である。
この可動レンズ保持枠10BにはレンズL17が保持されている。
従動歯車10Dの回転軸10D’は、例えばレンズ保持枠10Aに回転可能に支承されている。
そのモータ10Mは例えばレンズ保持枠10Aにブラケット10A’を介して固定されている。
この移動機構Tiでは、レンズL16とレンズL17との間隔を0.1mm増加させることが可能である。
表2は、その投影レンズ群GUの実施例2のレンズ設計データを示している。
図8にはその表2に示す設計値を有する投影光学系の光路図が示されている。
また、変倍前後の物高と歪曲収差のグラフを図9に示す。この図9から明らかなようにレンズL17の移動の前後において、歪曲の変化はほとんどない。
表3は、その投影レンズ群GUの実施例3のレンズ設計データを示している。
図10にはその表2に示す設計値を有する投影光学系の光路図が示されている。
ここでは、第5群Gr5はレンズL14から構成され、第6群Gr6はレンズL15、L16、L17の三枚のレンズから構成されている。
これは、露光装置において、レイヤー間の重ね合わせに要求される精度を満足している。
L16、L17…レンズ
33、34…面番号
r1、r2…曲率半径
q…形状ファクター
ZO…光軸
Claims (4)
- 物面と像面との間に複数のレンズ群が配置され、物面側の物体を変倍して像面側に投影する投影光学系であって、
物面側に臨むレンズ群又は像面側に臨むレンズ群が少なくとも2枚の正の屈折力を有するレンズから構成され、該2枚のレンズのうちの1枚は最も外側に配置され、残りの1枚は下記の条件式を満たしかつその最も外側に配置されたレンズの内側に隣接して配置され、最も外側のレンズを残りの1枚のレンズに対して光軸方向に離反・接近させることにより変倍を行うことを特徴とする投影光学系。
0≧q>−0.72 …(1)
ここで、符号qは、レンズの形状ファクターを規定する数値であり、残りの1枚のレンズの二つの面のうち最も外側に配置されたレンズに近い側の面の曲率半径をr2、残りの1枚のレンズの二つの面のうち最も外側に配置されたレンズから遠い側の面の曲率半径をr1としたとき、
q=(r1+r2)/(r2−r1)…(2)
ただし、r1、r2の符号は、光線の進む方向を「+」と規定して、曲率中心の位置が「+」側にあるか「−」側にあるかによって定義している。 - 最も外側に配置されて移動するレンズの焦点距離をf1、残りの1枚のレンズであって、前記曲率半径r1、r2によって規定されるレンズの焦点距離をf2とするとき、下記の条件式を満たすことを特徴とする請求項1に記載の投影光学系。
3f2>f1>1.1f2 …(3) - 前記物面にマスクが配置され、前記像面にワーク基板が配設され、前記マスクのパターン像が前記ワーク基板の表面に投影され、前記物面側又は前記像面側がテレセントリックであることを特徴とする請求項2に記載の投影光学系。
- 前記物面にマスクが配置され、前記像面にワーク基板が配設され、前記マスクのパターン像が前記ワーク基板の表面に投影され、前記物面側及び前記像面側がテレセントリックであることを特徴とする請求項2に記載の投影光学系。
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