JP3467919B2 - 両側テレセントリック光学系 - Google Patents

両側テレセントリック光学系

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体側及び像側と
も主光線が光軸に平行な両側テレセントリック光学系に
関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】両側テレセントリック
光学系は、ピント誤差があっても像の寸法が変化しない
という利点があり、また主光線が光軸と平行であること
から、寸法精度が要求される測定や微細なパターンの転
写等に用いることができる。一方物体距離を変化させて
も結像倍率が殆ど変化しないので、レンズ加工誤差が生
じると所定の倍率と異なってしまう。したがって従来よ
りこの種のレンズは、完全対称型の等倍レンズを除く
と、あまり積極的には取り上げられてこなかった。しか
しながら別の観点すなわち照明系を考えてみると、物体
側がテレセントリックの場合には入射瞳が無限大である
ため、照明光は光軸に平行なテレセントリック照明で良
い。故に照明系の簡素化、小型化が図られ、また照度の
均一性も得られるという大きな利点がある。
【0003】そこで本発明は、非等倍、特に倍率が1/
1.5倍程度の両側テレセントリック光学系を得ること
を課題としており、この場合特に歪曲収差が発生しやす
いが、歪曲収差を初めとする諸収差が良好に補正された
両側テレセントリック光学系を得ることを課題としてい
る。本発明はまた、一定程度の倍率の調整を可能とし、
これによって例えば前述のレンズ加工誤差による倍率の
変化についても、レンズの移動すなわちフローティング
によって調整することができる両側テレセントリック光
学系を得ることを課題とし、更にはフローティングによ
って起こる収差の変化を、別のフローティングによって
補正可能ならしめることも意図している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、絞りに凸面を
向けた正メニスカスレンズL1からなる第1群G1と、正
レンズL2と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレン
ズL3と、絞りに凹面を向けた負レンズL4とからなる第
2群G2と、該第2群と絞りを挟んで対向して配置さ
れ、絞りに凹面を向けた負メニスカスレンズL5と、正
レンズL6と、正レンズL7と、正レンズL8とからなる
第3群G3とによって構成され、第1群G1と第2群G2
との間隔をd3とし、第2群G2と第3群G3との間の絞
り間隔をd9とし、第2群G2の合成厚をDAとし、第2
群G2のうち正メニスカスレンズL3と負レンズL4との
合成厚をDBとし、第3群G3のうちの負メニスカスレン
ズL5の合成厚をDCとし、第2群G2と第3群G3の絞り
を挟んで対向したレンズ面の曲率半径をそれぞれr9
10としたとき、 d3/DA>1 ‥‥(1) DB/d9>2 ‥‥(2) DC/d9>2 ‥‥(3) r9/d9>1.5 ‥‥(4) |r10|/d9>1.5 ‥‥(5) なる各条件を満足する両側テレセントリック光学系であ
る。
【0005】すなわち本発明では、第1群G1にフィー
ルドレンズL1を配置し、且つd3>DAとDB>2×d9
とすることにより、すなわち上記条件(1)と(2)に
よって、物体側のテレセントリック性を確保している。
ここでフィールドレンズL1は歪曲収差の除去にも寄与
している。一方DC>2×d9とすることにより、すなわ
ち上記条件(3)によって、像側のテレセントリック性
を確保している。これらの条件(1)〜(3)は、前後
のテレセントリック性の確保のみならず、本光学系のペ
ッツバール和の減少にも寄与している。
【0006】条件(4)及び(5)は、コマ収差の補正
上与えられた条件である。すなわち絞りを挟んで対向し
た両レンズ面r9,r10では、軸外光線束が軸上光線束
の両外周部を通るために、r9>1.5×d9と|r10
>1.5×d9とすることにより、すなわち上記条件
(4)と(5)によって、コマ収差の補正を図ったもの
である。なおこの条件(4)と(5)は、ペッツバール
和に関しては不利であるが、ペッツバール和に関しては
条件(2)及び(3)が補っている。こうして本発明に
よる光学系では、コマ収差、歪曲収差、像面湾曲等の良
好に補正された両側テレセントリック光学系となってい
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面によって説
明する。図1は本発明による両側テレセントリック光学
系の一実施例を示し、この光学系は、絞りSに凸面を向
けた正メニスカスレンズL1からなる第1群G1と、正レ
ンズL2と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ
3と、絞りSに凹面を向けた負レンズL4とからなる第
2群G2と、第2群G2と絞りSを挟んで対向して配置さ
れ、絞りSに凹面を向けた負メニスカスレンズL5と、
正レンズL6と、正レンズL7と、正レンズL8とからな
る第3群G3とによって構成されている。
【0008】本実施例の基準倍率は1/1.5倍に形成
されているが、前述の通り両側テレセントリック光学系
では、レンズ加工に誤差があると所定の倍率に変化をも
たらし、この倍率の調整が困難である。そのため本実施
例では、第1群G1は光軸方向に移動可能に配置されて
おり、第1群G1の移動によって、1/1.4倍と1/
1.6倍との間で倍率調整を行えるように構成されてい
る。なお実際にはレンズ加工誤差の範囲から考えて、こ
こまでの倍率調整は必要ないが、基準倍率の前後の倍率
で転写したいときには、本実施例のように構成すること
が有効である。本実施例では更に、第1群G1に連動し
て第2群G2もわずかに光軸方向に移動可能に配置され
ており、こうして第1群G1の移動に伴うコマ収差等の
補正を行うことが出来るように構成されている。これら
のフローティング方式では物体距離は変化するが、像点
距離は変化しない利点を持つ。なお物体距離を一定にし
たいときは、第2群G2と第3群G3とを全体に光軸方向
に可動とすればよい。
【0009】以下の表1に本実施例のレンズ諸元を示
す。同表中、第1カラムは物体側からのレンズ面の番
号、第2カラムはレンズ面の曲率半径r、第3カラムは
レンズ面間隔d、第4カラムは屈折率nのg線(λ=4
35nm)に対する値、第5カラムはアッベ数νのd線
(λ=587.6nm)に対する値、第6及び第7カラ
ムはレンズ群番号を表す。表2に、基準倍率での全体諸
元と、第1群G1のみを移動した変倍での全体諸元と、
第1群G1を移動して変倍し、更に第2群G2を移動して
収差補正を図ったときの全体諸元を示す。同表中、fは
焦点距離、d3は第1群G1と第2群G2との間隔、d9
第2群G2と第3群G3との間の絞り間隔である。また表
3に、前記各条件における各パラメータの値を示す。
【0010】
【表1】 r d ng νd 1 -270.00000 3.00000 1.729431 30.044 L11 2 170.00000 11.00000 1.729417 53.925 L11 3 -115.30000 d3 4 185.30000 20.00000 1.792324 49.452 L22 5 -233.60000 7.50000 6 76.80000 19.50000 1.792324 49.452 L32 7 312.90000 11.50000 8 -353.00000 14.10000 1.623810 38.027 L42 9 37.25000 d9 10 -39.70000 12.00000 1.791150 27.613 L53 11 56.00000 32.70000 1.792324 49.452 L53 12 -88.00000 6.50000 13 922.50000 14.50000 1.792324 49.452 L63 14 -157.40000 0.10000 15 336.00000 8.50000 1.792324 49.452 L73 16 -312.70000 0.10000 17 177.40000 8.00000 1.792324 49.452 L83 18 573.3 100.9
【0011】
【表2】 基準 変倍 変倍 倍率 1/1.5× 1/1.6× 1/1.4× 収差補正 無 有 無 有 f 881.7 1698.6 2191.5 569.0 524.3 d3 120.0 142.4 142.4 94.4 94.4 d9 17.4 17.4 18.3 17.4 16.5 入射瞳 2700.4 46226.6 46226.6 1174.0 1174.0 射出瞳 -1028.2 -1028.2 -1381.1 -1028.2 -811.4 物体距離 58.5 45.8 45.8 71.2 71.2 像点距離 100.9 100.9 100.9 100.9 100.9
【0012】
【表3】 基準 変倍 変倍 倍率 1/1.5× 1/1.6× 1/1.4× 収差補正 無 有 無 有 (1)d3/DA 1.65 1.96 1.96 1.30 1.30 (2)DB/d9 2.59 2.59 2.46 2.59 2.73 (3)DC/d9 2.57 2.57 2.44 2.57 2.71 (4)r9/d9 2.14 2.14 2.04 2.14 2.26 (5)|r10|/d9 2.28 2.28 2.17 2.28 2.41
【0013】図2に基準倍率での球面収差、非点収差、
歪曲収差、及びコマ収差を示す。また図3と図4に、そ
れぞれ1/1.6倍変倍時と1/1.4倍変倍時で、収
差補正を行わないときの諸収差図を示す。また図5と図
6に、それぞれ1/1.6倍変倍時と1/1.4倍変倍
時で、第2群G2を移動して収差補正を行ったときの諸
収差図を示す。各収差はいずれもg線に対する収差を表
し、各図中NAは開口数、Yは像高を表す。また非点収
差図中、破線はメリジオナル像面を表し、実線はサジタ
ル像面を表す。各収差図より明らかなように、いずれの
状態でも諸収差が良好に補正されていることが判る。す
なわち本発明は、前述のレンズ系の構成を取り、各条件
(1)〜(5)を満足するように形成することにより、
諸収差を良好に補正した両側テレセントリック光学系を
実現している。またフローティングによって倍率の調整
ないしは変更も実現しており、しかもそれによって生じ
る収差をも補正した光学系となっている。
【0014】なお本実施例による光学系は、g線(λ=
435nm)±20nm用として形成されており、それ
故に第1群G1の正メニスカスレンズL1と第3群G3
負メニスカスレンズL5とは、共にハイパークロマチッ
クに形成されている。したがって使用波長が単一波長の
場合には、これらのレンズL1及びL5は単レンズとして
用いても差し支えない。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明による両側テレセン
トリック光学系は、収差補正の良好さに加えて、フロー
ティングによって倍率の調整ないしは変更も可能であ
り、しかもそれによって生じる収差をも補正可能な光学
系である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すレンズ構成図
【図2】1/1.5倍基準倍率での諸収差図
【図3】1/1.6倍変倍時の諸収差図
【図4】1/1.4倍変倍時の諸収差図
【図5】1/1.6倍変倍で更に絞り間隔調整時の諸収
差図
【図6】1/1.4倍変倍で更に絞り間隔調整時の諸収
差図
【符号の説明】
1〜L8、G1〜G3…レンズ群 S…絞り d…レンズ面間隔

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絞りに凸面を向けた正メニスカスレンズL
    1からなる第1群G1と、 正レンズL2と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレ
    ンズL3と、絞りに凹面を向けた負レンズL4とからなる
    第2群G2と、 該第2群と絞りを挟んで対向して配置され、絞りに凹面
    を向けた負メニスカスレンズL5と、正レンズL6と、正
    レンズL7と、正レンズL8とからなる第3群G3とによ
    って構成され、 前記第1群G1と第2群G2との間隔をd3とし、前記第
    2群G2と第3群G3との間の絞り間隔をd9とし、前記
    第2群G2の合成厚をDAとし、第2群G2のうち前記正
    メニスカスレンズL3と負レンズL4との合成厚をDB
    し、第3群G3のうちの前記負メニスカスレンズL5の合
    成厚をDCとし、前記第2群G2と第3群G3の絞りを挟
    んで対向したレンズ面の曲率半径をそれぞれr9とr10
    としたとき、 d3/DA>1 DB/d9>2 DC/d9>2 r9/d9>1.5 |r10|/d9>1.5 なる各条件を満足する両側テレセントリック光学系。
  2. 【請求項2】前記第1群G1を光軸方向に移動可能に配
    置した、請求項1記載の両側テレセントリック光学系。
  3. 【請求項3】前記第2群G2を光軸方向に移動可能に配
    置した、請求項2記載の両側テレセントリック光学系。
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