JP6025929B1 - 破砕機 - Google Patents

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Abstract

【課題】一対の回転軸を有する破砕機において、被処理物の処理効率を向上させる。【解決手段】互いに平行に配置された一対の回転軸1,2と、各々の回転軸1,2に軸方向に間隔をあけて取り付けられた複数の回転刃3であって、一方の回転軸1に取り付けられた回転刃3と他方の回転軸2に取り付けられた回転刃3とが、回転軸の軸方向から見て回転軌跡L1,L2を一部重ねて取り付けられた複数の回転刃3と、一方の回転軸1に取り付けられた複数の回転刃3の回転軌跡L1の外側で破砕物を受けて所定の大きさ以下の破砕物を落下させるスクリーン20と、を備え、スクリーン20の一対の回転軸1,2の配列方向の端部の少なくとも一部は、他方の回転軸2に取り付けられた回転刃3の回転軌跡L2よりも内周側に配置されている破砕機。【選択図】図3

Description

本発明は、木材、ごみ等の被処理物を破砕する破砕機に関する。
従来、木材(例えばバイオマス発電用木質材)、竹材、可燃・不燃性ごみ等の被処理物を破砕処理する手段として破砕機が用いられている。破砕機としては、回転式破砕機、せん断式破砕機、二軸せん断式破砕機等が知られている。いずれの破砕機も回転軸に取り付けられて周方向に複数の破砕刃が形成された回転刃を有している。
また、被処理物を破砕することによって生成される破砕物を所定のサイズ(粒度)にするために、回転刃の下方にスクリーンを設けた破砕機も知られている(例えば、特許文献1参照)。スクリーンには、規則的に形成された複数の開口孔が形成されており、破砕物は、開口孔を通過できるサイズまでスクリーン上を通過する回転刃によって破砕され続ける。
特願2004−267944号公報
ところで、スクリーンを備えた破砕機の場合、破砕物のサイズを一定以下に揃えることが可能になるものの、破砕物が排出される開口孔の数に限界があるため、破砕物のスクリーン上の滞留が増えてスクリーンが無い場合と比較して破砕処理量が減少するという課題がある。また、スクリーン上に滞留する破砕物は、摩擦抵抗となるため、回転軸の負荷となり、破砕能力の低下に繋がるという課題がある。
この発明は、被処理物の処理効率を向上させると共に、回転軸への負荷を低減することができる破砕機を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様によれば、破砕機は、互いに平行に配置された一対の回転軸と、各々の前記回転軸に軸方向に間隔をあけて取り付けられた複数の回転刃であって、一方の前記回転軸に取り付けられた回転刃と他方の前記回転軸に取り付けられた回転刃とが、前記回転軸の軸方向から見て回転軌跡を一部重ねて取り付けられた複数の回転刃と、一方の前記回転軸に取り付けられた複数の前記回転刃の回転軌跡の外側で破砕物を受けて所定の大きさ以下の破砕物を落下させるスクリーンと、を備え、前記スクリーンの前記一対の回転軸の配列方向の端部の少なくとも一部は、他方の前記回転軸に取り付けられた前記回転刃の回転軌跡よりも内周側に配置されていることを特徴とする。
このような構成によれば、他方の回転軸側からは、スクリーンを通す必要のない破砕物が滞りなく破砕物が排出されるため、両方の回転軸にスクリーンを設ける場合と比較して、被処理物の処理効率を向上させることができる。また、他方の回転軸側には、スクリーンが設置されないため、スクリーンに滞留する破砕物によって他方の回転軸にかかる負荷を低減することができる。
また、回転刃の間をすり抜けた長尺状の被処理物をスクリーン上に滞留させることにより、長尺状の被処理物のすり抜けを防止することができる。
上記破砕機において、前記回転軸に前記回転刃と軸方向に交互に取り付けられている複数のスペーサを備え、前記スクリーンは、前記スペーサの外周面まで延びていてよい。
上記破砕機において、一方の前記回転軸の回転速度は、他方の前記回転軸の回転速度より低くしてよい。
このような構成によれば、より負荷の少ない回転軸の余剰動力を、回転刃とスクリーンとを用いた破砕に用いることができる。
本発明によれば、他方の回転軸側からは、スクリーンを通す必要のない破砕物が滞りなく破砕物が排出されるため、両方の回転軸にスクリーンを設ける場合と比較して、被処理物の処理効率を向上させることができる。また、他方の回転軸側には、スクリーンが設置されないため、スクリーンに滞留する破砕物によって他方の回転軸にかかる負荷を低減することができる。
本発明の第一実施形態の破砕機を示す側面図である。 図1のX1−X1線矢視図であり、破砕機を示す平面図である。 本発明の第一実施形態の回転刃、スペーサ、及びスクリーンを回転軸の軸方向から見た図である。 本発明の第一実施形態のスクリーンの平面図である。 本発明の第一実施形態のスクリーンを回転軸の軸方向から見た図である。 本発明の第一実施形態の破砕機の作用を説明する図である。 本発明の第二実施形態の回転刃、スペーサ、及びスクリーンを回転軸の軸方向から見た図である。 本発明の第二実施形態のスクリーンの平面図である。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態の破砕機について図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態の破砕機は、例えば木質材、竹材、ごみ等の被処理物(廃棄物)を破砕して、所定のサイズ(長さ、粒度)の破砕物にする二軸せん断式破砕機(多軸せん断式破砕機)である。本実施形態の破砕機は、特に、長尺状の被処理物を多く含む木質材、竹材の破砕に最適である。
図1、図2、及び図3に示すように、破砕機100は、ケーシング25と、一対の破砕機構4と、破砕機構4によって破砕された被処理物を受けるとともに下方に落下させるスクリーン20と、を備えている。
破砕機構4は、ケーシング25の内部に互いに平行に配置された一対の回転軸1,2と、各々の回転軸1,2に軸方向に間隔をあけて取り付けられている複数の回転刃3と、回転軸1の軸方向に隣り合う回転刃3同士の間に取り付けられている複数のスペーサ10と、回転軸1,2を回転駆動させる電動機などの駆動装置5と、を有している。以下、一方の回転軸1を第一回転軸1、他方の回転軸を第二回転軸2と呼ぶ。
本実施形態の第一回転軸1及び第二回転軸2は、それぞれが駆動装置5によって駆動されている。第一回転軸1は、図3のT1方向、第二回転軸2は、図3のT2方向に回転するように設定されている。なお、第一回転軸1及び第二回転軸2は図3のT1方向、T2方向に限らず、逆方向にも回転可能である。例えば、破砕中において駆動装置5に大きな負荷がかかった場合等、逆方向に回転させることができる。
駆動装置5は出力軸の回転数を任意に設定可能である。即ち、第一回転軸1及び第二回転軸2を所望の回転数で回転させることができる。本実施形態の破砕機100においては、第一回転軸1を低速で回転させ、第二回転軸2を第一回転軸1よりも高速で回転させている。即ち、第一回転軸1の回転速度と第二回転軸2の回転速度は異なり、第一回転軸1の回転速度は、第二回転軸2の回転速度よりも低い。
なお、一つの駆動装置5と、この駆動装置5の駆動力を二つの回転軸1、2に伝達する歯車機構とを用いて、一つの駆動装置5を用いて二つの回転軸1、2を駆動する構成としてもよい。
第一回転軸1及び第二回転軸2は、図3に示すように、六角形の断面形状であり、駆動装置5によって軸線O1、O2周りに回転する。なお、第一回転軸1及び第二回転軸2の断面形状は、断面多角形状であれば良く、例えば、四角形状としてもよい。また、回転軸1、2を断面円形とし、スペーサ10及び回転刃3とキーを用いて固定してもよい。
ケーシング25の側壁からは、回転刃3及びスペーサ10に対向する位置に向けてスクレーパ21が設けられている。スクレーパ21は、被処理物が回転刃3とケーシング25との間に落下するのを防止したり、回転刃3に挟まった被処理物をかき取ったりする。スクレーパ21は、回転刃3の通過を許容するように、上方から見て櫛歯状に形成されている。スクレーパ21の先端部は、回転刃3及びスペーサ10の周面に近接するよう半円弧状に形成されている。
第一回転軸1及び第二回転軸2の軸線O1、O2は平行である。以下、軸線O1、O2に沿う方向を単に軸方向Aと呼ぶ。また、軸方向Aに直交する水平方向を回転軸1,2の幅方向Yと呼ぶ。幅方向Yは、回転軸1、2が配列される方向である配列方向である。
各々の破砕機構4において、回転刃3とスペーサ10とは、軸方向Aに交互に配置されている。回転刃3の軸方向Aの幅(厚さ)と、スペーサ10の軸方向Aの幅とは、同一である。
第一回転軸1に取り付けられている回転刃3及びスペーサ10と、第二回転軸2に取り付けられている回転刃3及びスペーサ10とは、軸方向Aに互い違いとなるように配置されている。換言すれば、第一回転軸1に取り付けられている回転刃3と、第一回転軸1と隣り合う第二回転軸2に取り付けられているスペーサ10とは、軸方向Aの位置が同じとなるように配置されている。
第一回転軸1に取り付けられている回転刃3の回転軌跡の一部と、第二回転軸2に取り付けられている回転刃3の回転軌跡の一部とは、軸方向Aから見て重なっている。破砕機100は、各々の破砕機構4の回転軸1、2とともに回転刃3を軸線O1、O2周りに回転させることによって被処理物をせん断破砕する。
回転刃3は、回転軸1、2を多角形状の中心孔3aに挿通して嵌着され、回転軸1、2に互いの軸線を同軸上に配した状態で固着される刃受台6と、軸線O1、O2中心の径方向外側に切刃部9を配して刃受台6の外周に着脱可能に取り付けられ、軸線O1、O2中心の周方向に複数並設される破砕刃7とを備えて構成されている。以下、回転軸1、2に取り付けられている回転刃3の切刃部9の先端が描く軌跡を回転軌跡L1、L2と呼ぶ。
第一回転軸1の下方(回転刃3の下方)には、所定のサイズまで破砕された粉砕物を通すための複数の開口孔22が形成された半円筒形状のスクリーン20が取り付けられている。開口孔22を通るほどの大きさまで破砕された破砕物のみが、スクリーン20を介して下方に落下する。
スクリーン20は、第一回転軸1に設けられている複数の回転刃3の回転軌跡L1の外側で、破砕機構4によって破砕された破砕物を受ける。スクリーン20は、湾曲した板形状をなしている湾曲面部30と、湾曲面部30の幅方向Yの一方の側辺に設けられたブラケット部26と、湾曲面部30の幅方向Yの他方の側辺に設けられた複数の延長部24と、を有している。
湾曲面部30におけるブラケット部26とは反対の側は、所定の支持部材27によって支持されている。
湾曲面部30は、軸方向Aに延在しており、軸方向Aから見て円弧状をなす断面形状を有している。湾曲面部30の湾曲曲率は、回転軌跡L1の曲率より小さく形成されている。本実施形態の湾曲面部30の主面30aの曲率中心は、第一回転軸1の中心軸O1に略一致している。
湾曲面部30と回転軌跡L1との間には、隙間Gが形成されている。隙間Gは、所望の破砕物のサイズ(長さ、希望する大きさ)によって適宜設定される。例えば、隙間Gの寸法は、破砕物のサイズの1/2程度に設定することができる。なお、湾曲面部30と回転軌跡L1との間の隙間Gは一定である必要はなく、例えば、幅方向Yの外側に向かうに従って漸次広がっていてもよい。
図4に示すように、湾曲面部30には、複数の開口孔22が形成されている。複数の開口孔22は、湾曲面部30に規則的に配置されている。複数の開口孔22の配置は、例えば、千鳥配列としてもよいし、碁盤目状配列としてもよい。また、複数の開口孔22の配置は、必ずしも規則的でなくてよく、幅方向Yの端部に向かうに従って、徐々に数を減らしてもよい。
本実施形態の開口孔22は、正方形状をなしている。開口孔22の大きさは、所望の破砕物のサイズによって適宜設定される。例えば、一辺の長さを破砕物のサイズと同程度に設定することができる。開口孔22の形状は、正方形状に限ることはなく、長方形状、六角形状、円形など破砕物に合わせて変更することができる。また、湾曲面部30全体の開口率も適宜設定することができる。例えば、湾曲面部30の開口率は50%程度とすることができる。
図5に示すように、湾曲面部30には、複数の破砕突起23が形成されている。破砕突起23は、鋭利な頂部を有する角錐形状をなしている。即ち、複数の破砕突起23は、スクリーン20上に滞留する破砕物が回転刃3の回転に伴いスクリーン20上を移動する際に、破砕突起23によって切削されるような形状を有している。破砕突起23の形状はこれに限ることはなく、ナイフ状(鋭利な刃を有する板状)としてもよい。
ブラケット部26は、湾曲面部30の幅方向Yの一方の側辺から幅方向Yに突出する部材であり、軸方向Aに間隔をあけて複数個所に設けられている。ブラケット部26は、ボルト28等の締結部材を用いてスクレーパ21に固定されている。なお、ブラケット部26(スクリーン20)をケーシング25に固定してもよい。
図4及び図5に示すように、複数の延長部24は、湾曲面部30の幅方向Yの他方の側辺30b(一対の回転軸1、2の配列方向の端部)に形成されており、これにより、スクリーン20の幅方向Yの他方の側辺20aは、上方から見て矩形波状をなしている。換言すれば、スクリーン20は、上方から見てスペーサ10と回転刃3の回転軌跡に沿う形状をなしている。即ち、上方から見たスペーサ10と回転刃3の回転軌跡が矩形波状をなしているため、スクリーン20の側辺20aも矩形波状をなしている。
延長部24は、第二回転軸2の回転刃3の回転軌跡L2の内周側に配置されている。換言すれば、スクリーン20の少なくとも一部は、第二回転軸2の回転刃3の回転軌跡L2の内周側まで延長されている。延長部24の先端とスペーサ10との間の隙間は、可能な限り小さくなるように設定されている。即ち、スクリーン20は、スペーサ10の外周面10aに接触しない程度まで延びている。
湾曲面部30の側辺30bは、回転刃3の回転軌跡L2と干渉しないように形成されている。湾曲面部30の側辺30bと回転軌跡L2との間の隙間は、可能な限り小さくなるように設定されている。
本実施形態の破砕機100においては、スクリーン20は、第一回転軸1の下方のみに配置されており、第二回転軸2の下方にはスクリーンは配置されていない。即ち、第二回転軸2の回転刃3の下方は、スクリーンの存在しない、破砕物の通路となっている。
次に、本実施形態の破砕機100の作用について説明する。
本実施形態の破砕機100においては、図6に示すように、第一回転軸1を低速で一方向(T1方向)に、第二回転軸2を高速で他方向(T2方向)に回転させている。これら回転軸1、2の上方に開口する投入口19から被処理物Bを投入すると、第一回転軸1に嵌着された回転刃3と第二回転軸2に嵌着された回転刃3によって被処理物Bがせん断破砕される。
また、第一回転軸1に嵌着されたスペーサ10と第二回転軸2に嵌着された回転刃3の間の隙間、及びに第二回転軸2に嵌着されたスペーサ10と第一回転軸1に嵌着された回転刃3の間の隙間Hにそれぞれ被処理物が入り込むとともに、回転刃3によってこの被処理物Bが隙間Hの大きさに応じたサイズで破砕され、破砕物Cとして下方に落下する。
破砕物Cは、スクリーン20上に落下するか、スクリーン20の開口孔22を介して排出されるか、軸方向に隣り合う延長部24同士の間の空間S(図4参照)から排出される。
スクリーン20上に落下した破砕物Cのうち、開口孔を通過可能なサイズにまで破砕された破砕物Cは、開口孔22を介して排出される。
一方、長尺状の被処理物Bであり、スペーサ10と回転刃3との間をすり抜けた被処理物Bや、開口孔22を通過可能なサイズまで破砕されなかった破砕物Cは、スクリーン20上に滞留する。スクリーン20上に滞留した被処理物B、破砕物Cは、回転刃3及び破砕突起23によって、引き続き破砕される。回転刃3及び破砕突起23によって、適当なサイズまで破砕された破砕物Cは、開口孔22より下方に落下する。
また、軸方向Aに隣り合う延長部24同士の間の空間Sからも破砕物Cが排出される。即ち、一対の回転刃3によって破砕された破砕物Cのうち、第二回転軸2の回転刃3によって掻き出される破砕物Cは、開口孔22ではなく、空間Sより下方に落下する。
上述したように、第二回転軸2の下方には、スクリーンが設置されていないため、第二回転軸2の回転刃3によって掻き出される破砕物Cは、速やかに排出される。
また、本実施形態の破砕機100においては、第一回転軸1が第二回転軸2よりも低速で回転する。これにより、回転軸1、2が同じ回転数で回転する場合と比較して、被処理物によりせん断力がかけられるため、被処理物の破砕効率が高い。
上記実施形態によれば、第二回転軸2側からは、スクリーンを通す必要のない破砕物Cが滞りなく破砕物が排出されるため、両方の回転軸1,2にスクリーンを設ける場合と比較して、被処理物Bの処理効率を向上させることができる。また、第二回転軸2側には、スクリーンが設置されないため、スクリーンに滞留する破砕物Cによって第二回転軸2にかかる負荷を低減することができる。
また、スペーサ10と回転刃3との間をすり抜けた長尺状の被処理物をスクリーン20上に滞留させることにより、長尺状の被処理物のすり抜けを防止することができる。
また、スクリーン20が第二回転軸2よりも低速で回転する第一回転軸1の下方に設けられることによって、第二回転軸2と比較して負荷のかからない第一回転軸1の余剰動力を用いて、スクリーン20上に滞留する破砕物Cの破砕を行うことができる。即ち、第一回転軸1を駆動する駆動装置5の駆動力をより効率的に使用することができる。
また、スクリーン20がボルト28のような締結部材を用いて固定されていることによって、スクリーン20を容易に交換することができる。
なお、上記実施形態では、スクリーン20が設けられる側の第一回転軸1の回転速度を第二回転軸2の回転速度よりも遅くしたが、これに限ることはなく、スクリーン20が設けられる側の第一回転軸1の回転速度を第二回転軸2の回転速度よりも速くしてもよい。即ち、高速側の回転軸の下方にスクリーン20を設置してもよい。
高速側の回転軸の下方にスクリーン20を設置することによって、回転刃3とスクリーン20の破砕突起23による破砕がより速く行われるため、破砕効率が向上する場合がある。
(第二実施形態)
以下、本発明の第二実施形態の破砕機を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、上述した第一実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
図7、図8に示すように、本実施形態のスペーサ10Bは、回転軸2と同軸状に取り付けられたベアリング32と、ベアリング32の外周面に回転軸2と同軸状に取り付けられた円筒形状のスペーサ本体34と、を備えている。ベアリング32と断面六角形状の回転軸2との間には、第二スペーサ33が介在しているが、回転軸2においてベアリング32が取り付けられる箇所の外周面をベアリング32に合わせて円筒形状としてもよい。
即ち、本実施形態のスペーサ10Bは、回転軸2に対して回転自在に取り付けられている。
本実施形態のスクリーン20Bの延長部24Bは、接続部24aにてスペーサ本体34(スペーサ10B)に接続されている。即ち、本実施形態のスペーサ10Bとスクリーン20Bの延長部24Bとの間には、径方向の隙間が存在しない。
上記実施形態によれば、スクリーン20Bの幅方向Yの他方の側辺を、強固に固定することができる。即ち、延長部24Bが変形して回転刃3に接触することを防止することができる。
以上、本発明の実施形態について詳細を説明したが、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、一対の回転軸1,2の回転速度を異ならせたが、回転軸1,2の回転速度は同じとしてもよい。
また、上記実施形態では、回転刃3を複数の分割された破砕刃7を有するものとしたが、破砕刃7が周方向に一体とされた回転刃3を用いてもよい。
1 第一回転軸
2 第二回転軸
3 回転刃
5 駆動装置
6 刃受台
7 破砕刃
9 切刃部
10,10B スペーサ
20,20B スクリーン
21 スクレーパ
22 開口孔
23 破砕突起
24,24B 延長部
25 ケーシング
26 ブラケット部
27 支持部材
28 ボルト
30 湾曲面部
100 破砕機
A 軸方向
G 隙間
L1,L2 回転軌跡
Y 幅方向(配列方向)

Claims (3)

  1. 互いに平行に配置された一対の回転軸と、
    各々の前記回転軸に軸方向に間隔をあけて取り付けられた複数の回転刃であって、一方の前記回転軸に取り付けられた回転刃と他方の前記回転軸に取り付けられた回転刃とが、前記回転軸の軸方向から見て回転軌跡を一部重ねて取り付けられた複数の回転刃と、
    一方の前記回転軸に取り付けられた複数の前記回転刃の回転軌跡の外側で破砕物を受けて所定の大きさ以下の破砕物を落下させるスクリーンと、を備え、
    前記スクリーンの前記一対の回転軸の配列方向の端部の少なくとも一部は、他方の前記回転軸に取り付けられた前記回転刃の回転軌跡よりも内周側に配置されている破砕機。
  2. 前記回転軸に前記回転刃と軸方向に交互に取り付けられている複数のスペーサを備え、
    前記スクリーンは、前記スペーサの外周面まで延びている請求項1に記載の破砕機。
  3. 一方の前記回転軸の回転速度は、他方の前記回転軸の回転速度より低い請求項1又は請求項2に記載の破砕機。
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