JP6024316B2 - トナー製造装置、及びトナー製造方法 - Google Patents
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Description
前記対向気流式粉砕機は、対向するジェット気流によって原料粉体を加速し、加速された粉体同士を衝突させて粉砕を行なう点に特徴がある。前記対向気流式粉砕機としては、例えば、日本ニューマチック工業株式会社製のPJM−I、ホソカワミクロン株式会社製のミクロンジェットミル及びカウンタジェットミル、栗本鐵工株式会社製のクロスジェットミルなどが挙げられる。
前記衝突板式粉砕機及び前記対向気流式粉砕機は、原料粉体を超高速なジェット気流とともに噴出して、原料粉体を衝突板に衝突させる又は原料粉体同士を衝突させることによって粉砕する構成を有する。
前記衝突板式粉砕機及び前記対向気流式粉砕機は、ジェット気流により原料粉体を加速させるため、多量のエアーを必要とする。そのため、電力消費が極めて多く、エネルギーコスト及び環境負荷が高いという問題がある。
前記機械式粉砕機としては、例えば、ロータとステータとが所定の空隙を保つように配置された粉砕室を有し、該粉砕室に供給された原料粉体が、前記ロータの回転に伴って、ロータ、ステータ及び原料粉体同士の衝突により微粉砕される機械式粉砕機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、前記機械式粉砕機に限らず、回転体を用いる粉砕機であれば、省エネルギーで微粉末を得ることが可能である。
本発明のトナー製造装置は、トナー原料粉体中に含まれる金属製異物を、重力を利用して前記トナー原料粉体から分離する異物分離室と、前記異物分離室に接続され、前記トナー原料粉体を前記異物分離室に供給する投入管と、前記異物分離室に接続され、前記トナー原料粉体を前記異物分離室から排出する排出管とを有する異物分離手段と、
前記異物分離手段の前記排出管に接続された、回転体を有する粉砕手段とを有することを特徴とする。
本発明のトナー製造装置は、異物分離手段と、粉砕手段とを少なくとも有し、更に必要に応じて、その他の手段を有する。
本発明のトナー製造方法は、異物分離工程と、粉砕工程とを少なくとも含み、更に必要に応じて、その他の工程を含む。
前記異物分離手段は、異物分離室と、投入管と、排出管とを少なくとも有し、更に必要に応じて、その他の部材を有する。
前記異物分離工程としては、前記異物分離手段の前記異物分離室において、重力を利用してトナー原料粉体中に含まれる金属製異物を前記トナー原料粉体から分離する工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
例えば、前記トナー原料粉体は、結着樹脂、着色剤などを混練し、更に必要に応じて粗粉砕を行って得られる。前記混練は、混練機によって行われる。前記混練機としては、例えば、スクリューを有する混練機が用いられる(例えば、特開平11−77667号公報の図4参照)。前記スクリューを有する混練機は、例えば、前記スクリューと、前記スクリューの外周に位置するケーシングとを有している。前記スクリューは、その軸に螺旋状の突出部を有している。また、前記スクリュー又は前記ケーシングには、柱状の突起であるピンが設けられている。そして、前記スクリューを有する混練機は、前記スクリューの突出部、及び前記ピンの共同作業によって、混練を行う。前記混練機内では、混練の際、高い圧力が発生する。この高い圧力は、前記スクリューの螺旋状の突出部同士の間、前記ピン同士の間、前記螺旋状の突出部と前記ピンとの間などで発生しやすい。そのため、この高い圧力により前記螺旋状の突出部や前記ピンが疲労、衝撃等により破損し、前記金属製異物が発生する。また、前記混練機において前記スクリューは疲労破壊を起こす。疲労破壊した前記スクリューの破片は前記金属製異物となる。
そのようにして、前記金属製異物が前記トナー原料粉体に混入された場合でも、本発明のトナー製造装置及びトナー製造方法は、前記異物分離手段及び前記異物分離工程が前記金属製異物と前記トナー原料粉体とを分離する。そうすることで、前記金属製異物が前記回転体を有する粉砕手段に入ること、及び前記金属製異物が製造されるトナーに入ることを防ぐことができる。
前記金属製異物の大きさとしては、例えば、1mm〜10mmなどが挙げられる。前記金属製異物の形状が不定形の場合、前記大きさは、前記金属製異物を内包する球の直径とする。
前記異物分離室としては、前記トナー原料粉体中に含まれる前記金属製異物を、重力を利用して前記トナー原料粉体から分離するものであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記投入管としては、前記異物分離室に接続され、前記トナー原料粉体を前記異物分離室に供給するものであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記排出管としては、前記異物分離室に接続され、前記トナー原料粉体を前記異物分離室から排出するものであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記投入管における前記投入管と前記異物分離室との接続部側の一端の中心部、及び前記一端と反対側の他端の中心部を結ぶ配管中心線と、重力方向と直交する方向とがなす角度は、0°超50°以下が好ましく、3°〜30°がより好ましい。そうすることにより、サイクロンの発生をより抑制できる。
前記遮蔽部分は、前記投入管における前記トナー原料粉体の搬送方向と直交する方向の断面の面積を部分的に小さくするものであれば、その形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記遮蔽部分は、前記投入管の内面の重力方向と反対方向側から重力方向に向かって順次前記投入管の内面を遮蔽する構造であることが好ましい。
前記遮蔽部分は、前記投入管における前記トナー原料粉体の搬送方向と直交する方向の断面の面積を0%超60%以下に小さくすることが好ましく、20%〜30%小さくすることがより好ましい。言い換えれば、前記投入管における前記トナー原料粉体の搬送方向と直交する方向の断面における前記遮蔽部分の面積は、前記トナー原料粉体の搬送方向と直交する方向の断面における前記投入管の面積に対して、0%超60%以下が好ましく、20%〜30%がより好ましい。そうすることにより、前記異物分離室に沈降する前記トナー原料粉体の量をより低減できる。また、前記異物分離室におけるサイクロンの発生をより抑制できる。
前記突出部の突出長さとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記異物分離室の重力方向の長さに対して、1%〜5%が好ましく、2%〜4%がより好ましい。前記突出長さが、1%未満であると、前記異物分離室内にサイクロンが発生しやすくなり、そのうず流により遠心力で前記金属製異物が前記排出管に流入することがあり、5%を超えると、前記投入管の断面積が小さくなることにより、吸引圧力損失が増大することで、吸引風量が低下し、粉砕処理能力を損なうことがある。前記突出長さが、前記より好ましい範囲内であると、前記金属製異物混入防止と粉砕処理能力確保の点で有利である。
ここで、前記異物分離室の重力方向の長さとは、例えば、図1に示す異物分離室2においては、高さ方向の長さである。
m×g×Lh>(1/2)×m×v2 ・・・式(1)
ただし、上記式(1)中、Lhは、前記距離(L)の重力方向の成分〔m〕を表し、mは、前記金属製異物の質量〔g〕を表し、gは、重量加速度〔m/s2〕を表し、vは、前記投入管と前記異物分離室との接続部における前記金属製異物の速度〔m/s〕を表す。
そうすることにより、前記投入管から前記異物分離室に入った前記金属製異物の運動エネルギー〔(1/2)mv2〕よりも、前記投入管から前記排出管まで前記金属製異物を移動させる位置エネルギー(mgLh)の方が大きくなるため、前記異物分離室内で前記金属製異物が前記異物分離室内の内壁などに当たり、突発的に前記排出管に向かって飛んでいっても、前記金属製異物は、前記排出管のある高さまで届かない。
ここで、例えば、前記金属製異物の質量mとしては、例えば、0.004g〜4.0gが挙げられる。前記投入管と前記異物分離室との接続部における前記金属製異物の速度vとしては、17.5m/s〜28.0m/sが好ましく、19.2m/s〜25.4m/sがより好ましい。
前記投入管の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記投入管の断面積が最小となる断面(ただし、前記遮蔽部分を含む断面を除く)において円形、楕円形などが挙げられる。
前記排出管の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記排出管の断面積が最小となる断面において円形、楕円形などが挙げられる。
ここで、前記異物分離室の断面積とは、例えば、図1に示す異物分離室2においては、重力方向に直交する方向の断面における、前記異物分室内の空間の断面積である。
ここで、前記投入管の断面積とは、例えば、図1に示す投入管3においては、トナー原料粉体の搬送方向(中心部23と中心部33とを結ぶ配管中心線と平行方向)に直交する方向の断面における、前記投入管内の空間の断面積である。
ここで、前記排出管の断面積とは、例えば、図1に示す排出管4においては、トナー原料粉体の搬送方向に直交する方向の断面における、前記排出管内の空間の断面積である。
前記異物分離室における前記速度は、前記異物分離室において直接測定する必要はなく、例えば、前記トナー原料粉体を搬送するために用いる送風機の送風量と、前記異物分離室の断面積とから計算により求めることができる。
具体的には、図1において、投入管3における投入管3と異物分離室2との接続部側の一端の中心部23、及び前記一端と反対側の他端の中心部33を結ぶ配管中心線43と、重力方向と直交する方向とがなす角度(θ)は、6°となっている。
図2は、図1におけるA−A断面図である。図2において、遮蔽部分5は、投入管3の内周上の2点X1及びX2を結ぶ弧(劣弧)X1X2と弦X1X2とで囲まれた弓形をしている。遮蔽部分5は、投入管3におけるトナー原料粉体の搬送方向と直交する方向の断面の面積を部分的に小さくしている。
図2に示す遮蔽部分5は、投入管3の内面の重力方向と反対方向側から重力方向に向かって順次投入管3の内面を遮蔽する構造となっている。
投入管3が遮蔽部分5を有さない場合、異物分離室2における投入管3の下部に定常的な渦が発生することがあり、この定常的な渦により、異物分離室2の重力方向の面(底面)にトナー原料粉体が堆積することがある。
投入管3が遮蔽部分5を有することで、非定常な渦を発生させることができ、前記定常的な渦によるトナー原料粉体の堆積を防ぐことができる。
また、投入管3が遮蔽部分5を有することで、異物分離室2におけるサイクロンの発生を抑制することもできる。
突出部6の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、図5に示すような、断面において突起状であってもよい。
図1において、突出部6の突出長さ(L6)は、異物分離室2の重力方向の長さの3%である。
m×g×Lh>(1/2)×m×v2 ・・・式(1)
ただし、上記式(1)中、Lhは、前記距離(L)の重力方向の成分〔m〕を表し、mは、前記金属製異物の質量〔g〕を表し、gは、重量加速度〔m/s2〕を表し、vは、前記投入管と前記異物分離室との接続部における前記金属製異物の速度〔m/s〕を表す。
前記距離(L)とは、投入口13と排出口14との最短距離ということもできる。
前記式(1)を満たすことにより、投入管3から入った金属製異物の運動エネルギー〔(1/2)mv2〕よりも、投入管3から排出管4まで前記金属製異物を移動させる位置エネルギー(mgLh)の方が大きくなるため、異物分離室2内で前記金属製異物が異物分離室2内の内壁などに当たり、突発的に排出管4に向かって飛んでいっても、前記金属製異物は、排出管4がある高さまで届かない。
図6に示す異物分離手段は、遮蔽部分及び突出部を有さない以外は、図1に示す異物分離手段と同様の構成を有する異物分離手段の一例である。
図7に示す異物分離手段は、遮蔽部分を有さない以外は、図1に示す異物分離手段と同様の構成を有する異物分離手段の一例である。
図8に示す異物分離手段は、突出部を有さない以外は、図1に示す異物分離手段と同様の構成を有する異物分離手段の一例である。
図9に示す異物分離装置は、図1における投入管3における投入管3と異物分離室2との接続部側の一端の中心部23、及び前記一端と反対側の他端の中心部33を結ぶ配管中心線43と、重力方向と直交する方向とがなす角度(θ)が、0°である以外は、図1に示す異物分離装置と同様の構成を有する異物分離装置の一例である。
異物分離手段201の異物分離室202、投入管203、及び排出管204は、単一の配管を用い、衝突板212、及び格子板215により異物分離室202を区画することで、形成されている。
図10に示す異物分離手段201において、前記金属製異物が混入した前記トナー原料粉体が投入管203から異物分離室202に供給されると、前記トナー原料粉体が衝突板212にぶつかり、前記金属製異物は、重力により下部の気体溜り部214に落下し堆積していく。前記トナー原料粉体が複数の衝突板212にぶつかることで、前記トナー原料粉体に混入された前記金属製異物は、排出管204に達することなく気体溜り部214に落下し堆積していく。
一方、前記金属製異物が分離された前記トナー原料粉体は、衝突板212と格子板215との間を通過して排出管204から排出されていく。
投入管303から異物分離室302に供給された前記金属製異物が混入された前記トナー原料粉体は、異物分離室302において、重力を利用して前記金属製異物と分離される。前記トナー原料粉体から分離された前記金属製異物は、異物分離室302の下方の捕集部316に捕集される。前記金属製異物と分離された前記トナー原料粉体は、排出管304から排出される。
投入管403から異物分離室402に供給された前記金属製異物が混入された前記トナー原料粉体は、異物分離室402において、重力を利用して前記金属製異物と分離される。前記トナー原料粉体から分離された前記金属製異物は、異物分離室402の下方の捕集部411に捕集される。前記金属製異物と分離された前記トナー原料粉体は、排出管404から排出される。
前記トナー原料粉体は、トナーを製造するための原料粉体であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記トナー原料粉体は、例えば、結着樹脂と着色剤とを少なくとも含有し、更に必要に応じて、その他の成分を含有する。
前記結着樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリエステル樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、スチレン−(メタ)アクリル系共重合体樹脂、エポキシ樹脂、COC(環状オレフィン樹脂(例えば、TOPAS−COC、Ticona社製))などが挙げられる。これらの中でも、スチレン−(メタ)アクリル系共重合体樹脂、ポリエステル樹脂が好ましい。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記着色剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、黒色顔料、イエロー顔料、マゼンタ顔料、シアン顔料などが挙げられる。
前記黒色顔料は、例えば、ブラックトナーに用いられる。前記黒色顔料としては、例えば、カーボンブラック、酸化銅、二酸化マンガン、アニリンブラック、活性炭、非磁性フェライト、マグネタイト、ニグロシン染料、鉄黒などが挙げられる。
前記イエロー顔料は、例えば、イエロートナーに用いられる。前記イエロー顔料としては、例えば、シイ・アイ・ピグメントイエロー(C.I.Pigment Yellow)74、93、97、109、128、151、154、155、166、168、180、185、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエローなどが挙げられる。
前記マゼンタ顔料は、例えば、マゼンタトナーに用いられる。前記マゼンタ顔料としては、例えば、キナクリドン系顔料、シイ・アイ・ピグメントレッド(C.I.Pigment Red)48:2、57:1、58:2、5、31、146、147、150、176、184、269等のモノアゾ顔料などが挙げられる。
前記シアン顔料は、例えば、シアントナーに用いられる。前記シアン顔料としては、例えば、Cu−フタロシアニン顔料、Zn−フタロシアニン顔料、Al−フタロシアニン顔料などが挙げられる。
前記重量平均粒子径は、例えば、レーザ回折式粒度分布測定装置(例えば、SALD−3000J、株式会社島津製作所製)により測定できる。
前記粉砕手段としては、回転体を有する粉砕手段であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記粉砕工程としては、前記異物分離工程において前記排出管から排出された前記トナー原料粉体を、回転体を有する粉砕手段により粉砕する工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記回転体は、前記回転体の外周面に、回転軸と平行な多数の凹凸を周方向に連続して有することが好ましい。
前記固定子は、前記固定子の内周面に、前記回転体の回転軸と平行な多数の凹凸を前記回転体の周方向に連続して有することが好ましい。
前記回転体及び前記固定子における凹凸の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
回転体123には、図14に示すように、その外側表面に軸線方向に延びる複数の凹部130が円周方向に数mmの間隔を隔てて並設されて、隣接する凹部130と凹部130との間に軸線方向に延びる凸部131が形成され、凸部131の頂面131aは、回転体123の軸線を曲率中心とする円弧面で構成されている。回転体123の凹部130は、その深部から回転体123の回転方向Xの進み側に向けて傾斜して延びている。即ち、回転体123の凹部130は、深部の半円形の壁130aと、この深部壁130aの一端(回転体123の回転方向Xの遅れ側端)から接線方向に回転方向Xの進み側に向けて傾斜して延びる遅れ側壁130bと、深部壁130aの他端(回転体123の回転方向Xの進み側端)から接線方向に回転方向Xの進み側に向けて傾斜して延びる進み側壁130cとで形成されている。より具体的には、遅れ側壁130bは、回転体123の外周面と角度θ2で交差し、また、進み側壁130cは、回転体123の外周面と角度θ3で交差している。遅れ側壁130bの交差角度θ2は30゜〜80゜から選択され、進み側壁130cの交差角度θ3は30゜〜80゜から選択される。
粉砕機120の機内で行われる粉砕は、回転体123と固定子128との間の間隙129に安定した螺旋状の気流が得られ、また、固定子128のU字形状の凹部140の中に渦度が高く且つ複数の渦が定常的に発生するため、ミクロンオーダーの比較的粒度分布の狭い製品を作ることができる。
図16において、111はブロワーである。ブロワー111から排気された気体は機械式粉砕機101の負荷にもよるが、その大半は第1温調機115の流入部へ供給される。この場合、気体を循環利用するため、特に調湿にかかるエネルギーを節約することができる。なお、図16において、102は回転体、103は固定子、104aは粉砕機入口、104bは、粉砕機出口である。
<トナー製造>
図16に示す装置構成により、トナー製造を行った。
下記配合の混合物を溶融混練して冷却した後、更に粗粉砕して、重量平均粒子径が400μmの粗粉砕物(トナー原料粉体)を得た。
〔配合〕
スチレン−アクリル共重合体 100質量部
カーボンブラック 10質量部
ポリプロピレン 5質量部
サリチル酸亜鉛 2質量部
得られたトナー原料粉体を用い、図17に示す異物分離手段を用いて異物分離工程を行った。評価のため、金属製異物として、直径1mmのステンレス製ボールを用いた。これは、混練機において発生する金属製異物の平均的な大きさを想定したものである。
前記トナー原料粉体100質量部に前記金属製異物0.1質量部(前記トナー原料粉体10kg当たり前記金属製異物を約2,500個)を混合したものを、送風機を用いて、前記トナー原料粉体としての供給量は10kg/hで異物分離手段に搬送し、異物分離工程を行った。
用いた異物分離手段の装置構成、及び異物分離工程の各条件について以下に示す。
異物分離室2は、直径470mm×高さ627mmの円筒形状である。
投入管3は、直径160mmの円筒形状である。
排出管4は、長軸210mm、短軸150mmの楕円形円筒形状である。
投入管3は、異物分離室2下方側面に接続されている。
排出管4は、異物分離室2上面に接続されている。
投入管3における投入管3と異物分離室2との接続部側の一端の中心部23、及び前記一端と反対側の他端の中心部33を結ぶ配管中心線43と、重力方向と直交する方向とがなす角度(θ)は、6°である。
投入管3には、遮蔽部分5が形成されている。遮蔽部分5は、図2に示すような、投入管3の内面の重力方向と反対方向側から重力方向に向かって順次投入管3の内面を遮蔽する構造をしている。遮蔽部分5は、投入管3におけるトナー原料粉体の搬送方向と直交する方向の断面の面積を25%小さくしている。遮蔽部分5の厚みは3mmとした。
異物分離室2は、排出管4と異物分離室2との接続部に、異物分離室2の内側に突出した突出部6を有する。突出部6の突出長さ(L6)は、20mmであり、異物分離室2の高さ627mmの3%である。突出部6の厚みは2mmとした。
排出管4と異物分離室2との接続部と、投入管3と異物分離室4との接続部との距離(L)は、前記式(1)を満たすようにした。
異物分離室2における前記トナー原料粉体の搬送気体の速度(Vout)を2.5m/sとした。
異物分離工程に続いて、粉砕工程を行った。
図13に示す粉砕機(機械式粉砕機)を用いて粉砕を行った。回転体123と固定子128との間隙129は、1mmとした。回転体123の周速は、94.2m/s(3,000rpm)とした。粉砕機への前記トナー原料粉体の供給量は、10kg/hとした。
得られたトナーの体積平均粒子径は、9.5μmであった。
以下の評価を行った。結果を表1−1に示す。
トナー製造を1時間行った後、異物分離室に残った金属製異物の質量を測定し、異物分離工程におけるトナー原料粉体からの異物分離率(%)を下記計算式から求めた。
異物分離率(%)=100×M1/M0
M0:評価中に異物分離室に入った金属製異物の質量
M1:評価後に異物分離室に残った金属製異物の質量
トナー及びキャリアをトナー濃度7質量%の現像剤として温度40℃で湿度70%の環境下に2時間放置した。続いて、前記現像剤を金属ゲージに入れ、回転数285rpmの攪拌装置で所定時間攪拌混合した6gの初期剤から、1gの現像剤を計量した。計量した1gの現像剤を、東芝ケミカル株式会社製のブローオフ帯電量測定器を用いてトナーの帯電量を測定した。
得られたトナーについて、株式会社リコー製のAficio MP301 SPFを用いて、画像面積率8%のチャートを用いて1万枚画像形成を行い、画像形成後の感光体の状態を観察し、以下の評価基準で評価した。
〔評価基準〕
○:感光体にキズの発生無し
×:感光体にキズの発生有り(1箇所〜4箇所)
××:感光体にキズの発生有り(5箇所以上)
実施例1において、トナー原料粉体の供給量、及び粉砕機の条件を表1−1に記載の条件に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナー製造を行い、評価を行った。結果を表1−1に示す。
実施例1において、異物分離手段を用いず、異物分離工程を行わなかった以外は、実施例1と同様にしてトナー製造を行い、評価を行った。結果を表1−2に示す。
比較例1において、トナー原料粉体の供給量、及び粉砕機の条件を表1−2に記載の条件に変更した以外は、比較例1と同様にしてトナー製造を行い、評価を行った。結果を表1−2に示す。
実施例1において、異物分離手段における各種条件を表1−3、及び表1−4に記載の条件に変えた以外は、実施例1と同様にしてトナー製造を行い、評価を行った。結果を表1−3、及び表1−4に示す。
また、比較例1〜6では、粉砕機の損傷、及び停止が起こった。
一方、異物分離手段を設けた実施例1〜21では、金属製異物による感光体の損傷は見られなかった。
投入管と異物分離室との接続部側の一端の中心部、及び前記一端と反対側の他端の中心部を結ぶ配管中心線と、重力方向と直交する方向とがなす角度が0°超50°以下であることにより、異物分離率は、98%以上となり、優れていた(例えば、実施例1、8〜13)。更に、前記角度が、3°〜30°であることにより、異物分離率は、100%となった(例えば、実施例1、9〜11)。
トナー原料粉体の搬送方向と直交する方向の断面における投入管の面積に対する遮蔽部分の面積(遮蔽部分面積率)が0%超60%以下であることにより、異物分離率は、98%以上となり、優れていた(例えば、実施例1、14〜21)。更に、前記遮蔽部分面積率が、20%〜30%であることにより、異物分離率は、100%となった(例えば、実施例1、17〜18)。
実施例1〜21においては、粉砕機の損傷、及び停止は生じなかった。
なお、異物分離率が80%でも、感光体の損傷は生じなかった。これは、異物分離率が80%あると、分離されなかった金属製異物は、感光体を損傷させるまでの数量及びエネルギーを有していなかったためと考えられる。
<1> トナー原料粉体中に含まれる金属製異物を、重力を利用して前記トナー原料粉体から分離する異物分離室と、前記異物分離室に接続され、前記トナー原料粉体を前記異物分離室に供給する投入管と、前記異物分離室に接続され、前記トナー原料粉体を前記異物分離室から排出する排出管とを有する異物分離手段と、
前記異物分離手段の前記排出管に接続された、回転体を有する粉砕手段とを有することを特徴とするトナー製造装置である。
<2> 異物分離室において、排出管と前記異物分離室との接続部が、投入管と前記異物分離室との接続部よりも、重力方向と反対方向側に配置されている前記<1>に記載のトナー製造装置である。
<3> 投入管における前記投入管と異物分離室との接続部側の一端の中心部が、前記一端と反対側の他端の中心部よりも、重力方向側にある前記<1>から<2>のいずれかに記載のトナー製造装置である。
<4> 投入管における前記投入管と異物分離室との接続部側の一端の中心部、及び前記一端と反対側の他端の中心部を結ぶ配管中心線と、重力方向と直交する方向とがなす角度が、0°超50°以下である前記<3>に記載のトナー製造装置である。
<5> 投入管が、前記投入管の内面の重力方向と反対方向側に、前記投入管におけるトナー原料粉体の搬送方向と直交する方向の断面の面積を部分的に小さくする遮蔽部分を有する前記<1>から<4>のいずれかに記載のトナー製造装置である。
<6> 遮蔽部分が、投入管におけるトナー原料粉体の搬送方向と直交する方向の断面の面積を20%〜30%小さくする前記<5>に記載のトナー製造装置である。
<7> 排出管が、異物分離室の重力方向と反対方向側の面に接続されている前記<1>から<6>のいずれかに記載のトナー製造装置である。
<8> 異物分離室が、排出管と前記異物分離室との接続部に、前記異物分離室の内側に突出した突出部を有する前記<1>から<7>のいずれかに記載のトナー製造装置である。
<9> 粉砕手段が、回転体と、前記回転体の外周面の外側に間隙を設けて配置された固定子とを有する前記<1>から<8>のいずれかに記載のトナー製造装置である。
<10> 異物分離室において、排出管と前記異物分離室との接続部が、投入管と前記異物分離室との接続部よりも、重力方向と反対方向側に配置されており、前記排出管と前記異物分離室との接続部と、前記投入管と前記異物分離室との接続部との距離(L)が、下記式(1)を満たす前記<1>から<9>のいずれかに記載のトナー製造装置である。
m×g×Lh>(1/2)×m×v2 ・・・式(1)
ただし、上記式(1)中、Lhは、前記距離(L)の重力方向の成分〔m〕を表し、mは、金属製異物の質量〔g〕を表し、gは、重量加速度〔m/s2〕を表し、vは、前記投入管と前記異物分離室との接続部における前記金属製異物の速度〔m/s〕を表す。
<11> トナー原料粉体中に含まれる金属製異物を、重力を利用して前記トナー原料粉体から分離する異物分離室と、前記異物分離室に接続され、前記トナー原料粉体を前記異物分離室に供給する投入管と、前記異物分離室に接続され、前記トナー原料粉体を前記異物分離室から排出する排出管とを有する異物分離手段の前記異物分離室において、重力を利用して前記トナー原料粉体中に含まれる前記金属製異物を前記トナー原料粉体から分離する異物分離工程と、
前記異物分離工程において前記排出管から排出された前記トナー原料粉体を、回転体を有する粉砕手段により粉砕する粉砕工程とを含むことを特徴とするトナー製造方法である。
<12> 異物分離室において、排出管と前記異物分離室との接続部が、投入管と前記異物分離室との接続部よりも、重力方向と反対方向側に配置されている前記<11>に記載のトナー製造方法である。
<13> 投入管における前記投入管と異物分離室との接続部側の一端の中心部が、前記一端と反対側の他端の中心部よりも、重力方向側にある前記<11>から<12>のいずれかに記載のトナー製造方法である。
<14> 投入管における前記投入管と異物分離室との接続部側の一端の中心部、及び前記一端と反対側の他端の中心部を結ぶ配管中心線と、重力方向と直交する方向とがなす角度が、0°超50°以下である前記<13>に記載のトナー製造方法である。
<15> 投入管が、前記投入管の内面の重力方向と反対方向側に、前記投入管におけるトナー原料粉体の搬送方向と直交する方向の断面の面積を部分的に小さくする遮蔽部分を有する前記<11>から<14>のいずれかに記載のトナー製造方法である。
<16> 遮蔽部分が、投入管におけるトナー原料粉体の搬送方向と直交する方向の断面の面積を20%〜30%小さくする前記<15>に記載のトナー製造方法である。
<17> 排出管が、異物分離室の重力方向と反対方向側の面に接続されている前記<11>から<16>のいずれかに記載のトナー製造方法である。
<18> 異物分離室が、排出管と前記異物分離室との接続部に、前記異物分離室の内側に突出した突出部を有する前記<11>から<17>のいずれかに記載のトナー製造方法である。
<19> 粉砕手段が、回転体と、前記回転体の外周面の外側に間隙を設けて配置された固定子とを有する前記<11>から<18>のいずれかに記載のトナー製造方法である。
<20> 異物分離室において、排出管と前記異物分離室との接続部が、投入管と前記異物分離室との接続部よりも、重力方向と反対方向側に配置されており、前記排出管と前記異物分離室との接続部と、前記投入管と前記異物分離室との接続部との距離(L)が、下記式(1)を満たす前記<11>から<19>のいずれかに記載のトナー製造方法である。
m×g×Lh>(1/2)×m×v2 ・・・式(1)
ただし、上記式(1)中、Lhは、前記距離(L)の重力方向の成分〔m〕を表し、mは、金属製異物の質量〔g〕を表し、gは、重量加速度〔m/s2〕を表し、vは、前記投入管と前記異物分離室との接続部における前記金属製異物の速度〔m/s〕を表す。
2 異物分離室
3 投入管
4 排出管
5 遮蔽部分
23 中心部
33 中心部
43 配管中心線
102 回転体
103 固定子
105 トナー原料粉体
107 異物分離手段
123 回転体
128 固定子
129 間隙
Claims (16)
- トナー原料粉体中に含まれる金属製異物を、重力を利用して前記トナー原料粉体から分離する異物分離室と、前記異物分離室に接続され、前記トナー原料粉体を前記異物分離室に供給する投入管と、前記異物分離室に接続され、前記トナー原料粉体を前記異物分離室から排出する排出管とを有する異物分離手段と、
前記異物分離手段の前記排出管に接続された、回転体を有する粉砕手段とを有するトナー製造装置であって、
異物分離室において、排出管と前記異物分離室との接続部が、投入管と前記異物分離室との接続部よりも、重力方向と反対方向側に配置されており、
前記異物分離手段において、前記投入管における前記投入管と異物分離室との接続部側の一端の中心部が、前記一端と反対側の他端の中心部よりも、重力方向側にあり、前記投入管における前記投入管と異物分離室との接続部側の一端の中心部、及び前記一端と反対側の他端の中心部を結ぶ配管中心線と、重力方向と直交する方向とがなす角度が、0°超50°以下であることを特徴とするトナー製造装置。 - 前記投入管が、前記投入管の内面の重力方向と反対方向側に、前記投入管におけるトナー原料粉体の搬送方向と直交する方向の断面の面積を部分的に小さくする遮蔽部分を有する請求項1に記載のトナー製造装置。
- 前記遮蔽部分が、前記投入管におけるトナー原料粉体の搬送方向と直交する方向の断面の面積を20%〜30%小さくする請求項2に記載のトナー製造装置。
- 前記排出管が、前記異物分離室の重力方向と反対方向側の面に接続されている請求項1から3のいずれかに記載のトナー製造装置。
- 前記異物分離室が、前記排出管と前記異物分離室との接続部に、前記異物分離室の内側に突出した突出部を有する請求項1から4のいずれかに記載のトナー製造装置。
- 前記粉砕手段が、前記回転体と、前記回転体の外周面の外側に間隙を設けて配置された固定子とを有する請求項1から5のいずれかに記載のトナー製造装置。
- 前記異物分離室において、前記排出管と前記異物分離室との接続部が、前記投入管と前記異物分離室との接続部よりも、重力方向と反対方向側に配置されており、前記排出管と前記異物分離室との接続部と、前記投入管と前記異物分離室との接続部との距離(L)が、下記式(1)を満たす請求項1から6のいずれかに記載のトナー製造装置。
m×g×L h >(1/2)×m×v 2 ・・・式(1)
ただし、上記式(1)中、L h は、前記距離(L)の重力方向の成分〔m〕を表し、mは、金属製異物の質量〔g〕を表し、gは、重量加速度〔m/s 2 〕を表し、vは、前記投入管と前記異物分離室との接続部における前記金属製異物の速度〔m/s〕を表す。 - 前記異物分離手段において、前記投入管における前記トナー原料粉体の搬送気体の速度が、16.0m/s〜31.0m/sであり、前記投入管における前記トナー原料粉体の搬送気体の速度(Vin)と、前記異物分離室における前記トナー原料粉体の搬送気体の速度(Vout)とが、Vin≧8×Vouの式で表される関係を満たす請求項1から7のいずれかに記載のトナー製造装置。
- トナー原料粉体中に含まれる金属製異物を、重力を利用して前記トナー原料粉体から分離する異物分離室と、前記異物分離室に接続され、前記トナー原料粉体を前記異物分離室に供給する投入管と、前記異物分離室に接続され、前記トナー原料粉体を前記異物分離室から排出する排出管とを有する異物分離手段の前記異物分離室において、重力を利用して前記トナー原料粉体中に含まれる前記金属製異物を前記トナー原料粉体から分離する異物分離工程と、
前記異物分離工程において前記排出管から排出された前記トナー原料粉体を、回転体を有する粉砕手段により粉砕する粉砕工程とを含むトナー製造方法であって、
異物分離室において、排出管と前記異物分離室との接続部が、投入管と前記異物分離室との接続部よりも、重力方向と反対方向側に配置されており、
前記異物分離手段において、前記投入管における前記投入管と異物分離室との接続部側の一端の中心部が、前記一端と反対側の他端の中心部よりも、重力方向側にあり、前記投入管における前記投入管と異物分離室との接続部側の一端の中心部、及び前記一端と反対側の他端の中心部を結ぶ配管中心線と、重力方向と直交する方向とがなす角度が、0°超50°以下であることを特徴とするトナー製造方法。 - 前記投入管が、前記投入管の内面の重力方向と反対方向側に、前記投入管におけるトナー原料粉体の搬送方向と直交する方向の断面の面積を部分的に小さくする遮蔽部分を有する請求項9に記載のトナー製造方法。
- 前記遮蔽部分が、前記投入管におけるトナー原料粉体の搬送方向と直交する方向の断面の面積を20%〜30%小さくする請求項10に記載のトナー製造方法。
- 前記排出管が、前記異物分離室の重力方向と反対方向側の面に接続されている請求項9から11のいずれかに記載のトナー製造方法。
- 前記異物分離室が、前記排出管と前記異物分離室との接続部に、前記異物分離室の内側に突出した突出部を有する請求項9から12のいずれかに記載のトナー製造方法。
- 前記粉砕手段が、前記回転体と、前記回転体の外周面の外側に間隙を設けて配置された固定子とを有する請求項9から13のいずれかに記載のトナー製造方法。
- 前記異物分離室において、前記排出管と前記異物分離室との接続部が、前記投入管と前記異物分離室との接続部よりも、重力方向と反対方向側に配置されており、前記排出管と前記異物分離室との接続部と、前記投入管と前記異物分離室との接続部との距離(L)が、下記式(1)を満たす請求項9から14のいずれかに記載のトナー製造方法。
m×g×L h >(1/2)×m×v 2 ・・・式(1)
ただし、上記式(1)中、L h は、前記距離(L)の重力方向の成分〔m〕を表し、mは、金属製異物の質量〔g〕を表し、gは、重量加速度〔m/s 2 〕を表し、vは、前記投入管と前記異物分離室との接続部における前記金属製異物の速度〔m/s〕を表す。 - 前記異物分離手段において、前記投入管における前記トナー原料粉体の搬送気体の速度が、16.0m/s〜31.0m/sであり、前記投入管における前記トナー原料粉体の搬送気体の速度(Vin)と、前記異物分離室における前記トナー原料粉体の搬送気体の速度(Vout)とが、Vin≧8×Vouの式で表される関係を満たす請求項9から15のいずれかに記載のトナー製造方法。
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