JP6287026B2 - 気流式分級装置 - Google Patents

気流式分級装置

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Description

本発明は、微粉や粗大粒子の混入を抑制し、効率良く粒度分布のシャープな粉体、例えばトナー粉を製造する方法及びそのための装置システムに関する。
従来、供給原料の粉砕、分級によるトナーの製造方式(装置)としては図1に示す1台の分級機(分級手段)2aと1台の粉砕機3aの組合せ、図2に示す2台の分級機2a、2bと1台の粉砕機3aの組合せ、又は、図3に示す2台の分級機2a、2bと2台の粉砕機3a、3bの組合せが知られており、粉砕機の例としては高圧気流をジェットノズルから噴出させ、そのジェット気流中に原料粒子を巻き込み、粒子の相互衝突又は壁その他の衝突体との衝突で粉砕を進めるいわゆるジェット式粉砕手段がある。図1〜3中、符号1s、2sは粉砕原料供給管を、符号2vは開閉弁を、符号4a、4bはサイクロンを、符号81B、82Bは余剰微粉回収バッグを、符号91a、92aはブロワーを、符号101、102はフィーダを、符号103はホッパーを、それぞれ表わす。
図3記載の原料の粉砕分級装置(粉砕分級機、粉砕分級系、又は粉砕分級システム)及び粉砕分級方法について以下、説明する。原料は、第1粉砕機3aから供給される粉砕物と共に原料供給管1sを経て供給され、第1粉砕機からの該粉砕物と共に、第1分級手段(第1分級機)2aに導入され、粗粉と微粉に分けられる。粗粉は第1サイクロン4aで一旦捕集され、再び第2分級手段(第2分級機)2bへ導入され、粗粉と微粉にわけられる。粗粉は第2粉砕機3bで粉砕処理され、所望の粒径に達したものが第2サイクロン4bで捕集される。この系では、分級手段に供給される粉体は、原料の粉体の他、粉砕の過程で生じた種々の粒径のトナーが粉砕手段と分級手段の間を循環して供給される。
上記図1〜図3に示される粉砕分級システムにおける分級手段2a、2bは、気流式分級装置と言われるものである。分級機の詳細は図4に示されるように、上から被分級物を分散する分散室21a、21b、分級室22a、22bさらに下部ホッパー23a、23bから構成されている。
図5、図6は図4を改良した分級機である。同様に上から被分級物を分散するコレクター分散室21c、21d、分級室22c、22dさらに下部ホッパー23c、23dから構成されている。
図4に示す分級機の詳細を説明すると分散室21a、21bの上部外周面に一次空気流と粉体材料の混合物供給のための粉体材料供給口(分散室流入口ともいう)26a、26bが、該混合物を周面方向から流入させるような角度で接続されている。
分散室上部には排気管20a、20bによって粉砕に使われたエアーの一部が排気される。図4−1は図4の分散室21a、21bの断面AA−A’A’を示す。また分散室21a、21b内の下に、中央が高い円錐上のセンターコア25a、25bが取り付けられており、慣性力によって粒子はケーシング内を旋回し、大きい粒子はより外側を旋回することで、粒子は分散されセンターコアの低部にあたるリング状のスリット部より粒子は均一に分級室22a、22bに供給される。このセンターコア25a、25bの下縁外周囲には分級室22a、22b内の微粉を微粉排出口27a、27bに導くためのセパレータコア28a、28bが形成されており、微粉は微粉排出口27a、27bに連結した配管210a、210bよりサイクロン4a、4bを介して、ブロワー91a、92aの吸引力によって排出される。分級室22a、22bの周壁外周部には二次空気流を内壁に沿って接線方向流入させるための流路を形成する羽形状をした二次空気流入口29a、29b(ルーバーとも呼ばれる)が具備されており、粉体材料を分散させると共に旋回速度を加速させるように構成されている。
気流式DS分級方式の分級原理は分級室22a、22b内において、流入する二次空気流が粉体材料を旋回状に反自由流動させる際、該粉体材料中の粗粒子と微粒子に対して働く遠心力及び向心力が異なることを利用するものである。この遠心力によって粒径の大きい粉体材料、例えば粗大トナー粒子、は内壁面に略接線方向から衝突して落下し粗粉として分級され、環状の粗粉排出口231より下部ホッパー23a、23bの底部を経由して粗粉として排出される。
また図5、6に示される分級機20(図1〜図3の粉砕分級システムにおける2aまたは2b)の場合は、分散室21c、21d内に、複数の案内羽根(ルーバー)1Qを一定間隔に空けて環状に配置してなるルーバー環クリアランス(隙間)1Cと、該ルーバー1Cの前記分散室21c、21dの外周に粉体材料供給口26c、26dを有する気流式分級装置が用いられている。
つまり、図5、図6の気流式分級機における粉体材料供給口26c、26dは環状構造を有し、該粉体材料供給口26c、26dには、断面BB−B’B’,CC−C’C’に示す供給される高圧エアー及び粉体材料の流路となる空間1bと供給される流体のための案内羽根(ルーバー)1Qが設けられている。
供給された粉体材料はこの案内羽根(ルーバー)1Qの一定間隔に空けて環状に配置してなるルーバークリアランス(隙間)1Cより分散室21C、21dに均一流入する。
従来、これら気流式分級装置としては、各種の分級装置が提案されている。例えば特許文献1の特許第2766790号公報には、上部が開口する本体ケーシング内に分級カバーと、その下方円錐形の分級板を設けて両者間に分級室を形成し、本体ケーシングの上部に端板を有する原料供給筒を接続し、その原料接続筒の上部から原料供給筒内の外周接線方向に向けて原料を供給し、該原料供給筒内を旋回し乍ら降下する原料を前記分級カバーの外周囲に形成された環状の原料供給孔から分級室に旋流入させて粗粉と微粉に遠心分離する気流式分級装置において、原料供給筒の上部円周上にエア噴射ノズルを挿入して原料供給を改良することが記載されている。
特許文献2の特許第2597794号公報には、環状平板に形成された整流板と、該整流板に対して垂直方向に所定間隔を置いて配置され、所定径の原料導入孔を複数穿孔した環状平板に形成された複数の整流板と、各整流板の間に回転中心から外周方向へ放射状に配設固着された分級羽根とを有する羽根車型分級機を備え、粉末原料を微細粉と粗粉とに分級し、微細粉を吸引して収集し、粗粉を落下させて回収するようにした分級装置において、前記羽根車型分級機の上部に回転型分散機を配置し、該回転型分散機の上部に原料導入部を設け、前記回転型分散機の外周に気体を円周方向へ向けて導入する気体導入部を形成し、前記羽根車型分級機の中心部下方に微細粉を吸引搬送する細粉取出部を設け、前記羽根車型分級機の外周下方に前記細粉取出部と隔離して形成し粗粉を自由落下させて回収する粗粉回収部を設けたことを特徴とする粉末材料の分級装置が記載されている。
さらに、特許文献3の特許第4972577号公報には、上部に高圧エアー及び粉体材料を供給する粉体材料供給口を有する円筒形状のケーシング内に、上から順に笠形状のセンターコアと、笠形状で中心に開口部を有するセパレータコアとを備え、前記ケーシング上部内壁とセンターコアとで囲われ、前記高圧エアーと共に供給される粉体材料を分散する分散室と、前記センターコア、セパレータコア、ケーシング内壁で囲われ、前記分散室から流入する粉体材料を微粉と粗粉に遠心分離する分級室と、を構成する気流分級装置であって、前記分散室内に、複数の案内羽根を一定間隔を設けて環状に配置してなるルーバー環と、該ルーバー環の外周に前記粉体材料供給口から供給される高圧エアー及び粉体材料の流路となる空間とを設け、前記センターコアは、その中心に設けられる微粉排出管とを有する気流式分級装置が記載されている。
これら特許文献及び図4〜図6に示される従来の分級装置においては、分級室22a、22b内では、分散された粗粒子や微粒子が再凝集することなく、速やかに粗粒子と微粒子に分級されることが望ましい。
しかしながら、従来の分級装置では、トナー粒子の小粒径化にともなう粒子個数の増加ならびに粉砕処理能力で向上による粒子個数の増加により、分級機内の分散能力が低下する。その結果分級精度が低下し、過粉砕による超微粉量の増加や微粉排出部への粗大粒子の混入が避けられない状態にある。
トナーの微粒子化によって粉砕機に加える粉砕圧力や流量の増加によりコレクター内を旋回するエアー量も大幅な上昇となっている。エアー量の増加は旋回速度UPやコレクター内の分散性向上、さらには分級室内での遠心力向上には役立つものの分級ゾーンに到達すると微粉排出孔(配管27a、27bの上端開口部)によって回収されるため向心力の増加、すなわちカットポイントの上昇に繋がってしまう。
このカットポイント上昇を抑制する手段としては分級室高さ11を広げ高くするか、コレクター部(分散室)の排気管20a、20bを解放して粉砕エアーを予め分級室径外に排出させる手段があるが、まず分級室高さを広げると分級室内の旋回速度低下による分級精度の低下具体的には粗大粒子の混入が発生する。またコレクター部排気管20a、20bを解放すると旋回速度や分級精度は維持されたままカットポイントも小さく良好な粉砕条件となるが、コレクター部排気管から製品分も排気され余剰微粉回収バグ81B、82Bに回収されてしまい粉砕収率の低下が発生してしまう。粉砕収率の低下が発生してしまう。
近年、微粉分級機は高速回転するロータの遠心力とをロータ内部から吸引される向心力によって強制的に分散分級される機械式分級機が開発され微粉分級機の主流となっている。
この機械式分級機はさらにタンデムにして断続的に二段分級が可能な機械式分級機も開発され高精度な微粉分級が可能になっている。そのため微粉あるいは超微粉を含んだ本願従来技術の粉砕上り品(粉砕粗粉分級上り)粒子であっても容易に微粉分級は可能となっている。例えばホソカワミクロン社のTSP、TTSP分級機等が代表される分級機(特許文献4の特許第4854413号公報、特許文献5の特許第5151940号公報、特許文献6の特許第4010625号公報参照。)がある。従ってトナーの粉砕分級工程では粉砕工程でいかに過粉砕を行わず、粗粉を少なくすることが求められる。
本発明は上記問題点を解決しようとするもので、その目的は目標粒径に対し、過剰微粉や粗粉混入の抑制が容易に得られ、かつ発生する余剰微粉をも効率的に再利用可能とし消費動力の効率化面において、乾式トナーの製造に好適な粉砕分級装置及び粉砕分級方法を提供することにある。
換言すれば本発明の目的は、上記欠点を補い、分級精度、カットポイントを維持し同時に高い粉砕収率の維持を達成することにある。
上記目的は、以下の(1)に記載の「分級装置」により解決される。
(1)「上部に高圧エアー及び粉体材料を供給する粉体材料供給口26a、26b、26c、26dを有する円筒形状のケーシング内に、上から順に笠形状のセンターコア25、25aと、笠形状で中心に開口部を有するセパレータコア28a、28bとを備え、前記ケーシング上部内壁と該センターコア25、25aとで囲われ、前記高圧エアーと共に供給される粉体材料を分散する分散室21、21b、21c、21dと、該分散室21、21b、21c、21dに高圧エアーで供給された粉体材料中の、高圧エアーを排気する排気配管20、20b、20c、20dを設け、前記センターコア25、25a、セパレータコア28a、28b、ケーシング内壁で囲われ、前記分散室から流入する粉体材料を微粉と粗粉とに遠心分離する分級室22a、22b、22c、22dとを構成し、微粉はサイクロン4a、4bを介して捕集する気流式分級装置において、前記分散室21、21b、21c、21d内に具備された排気管20a、20b、20c、20dをサイクロンに接続することを特徴とする分級装置。」
以下の詳細かつ具体的な説明から理解されるように、本発明によれば、コレクター内に流入する粉流体の分散性向上ならびに微粉排出口の増加による分級精度を向上させ超微粉の発生量と微粉中に混入する粗粉量を減少させることができる。
また、静電荷像現像用トナーで帯電量が安定し且つ良好な画質を与えるトナーを製造する方法において、微粉発生率及び粗大粒子の混入が少なく生産効率面においても製品回収率が高く経済面で有利な製造方法が提供される。
本発明を用い実施したトナー製造技術により得られるトナー品質は、製品回収量も高く、シャープな粒度分布であることからトナーの帯電量も安定し地汚れや転写不良問題にたいしても良好で安定した画質品質が得られるという極めて優れた効果が奏される。
粉砕手段と分級手段とを有する従来の粉砕分級システムの1例を示す図である。 従来の粉砕分級システムの他の1例を示す図である。 従来の粉砕分級システムの更に他の1例を示す図である。 従来の分級装置の1例を示す図である。 従来の分級装置の他の1例を示す図である。 従来の分級装置の更に他の1例を示す図である。 本発明の分級装置の1例を示す図である。 本発明の分級装置の他の1例を示す図である。 本発明の分級装置の更に他の1例を示す図である。 エアー排気配管径S2a、S2b、S2c、S2dを任意に変更する治具の1例を示す図である。
本発明は前記(1)記載の「分級装置」に係るものであるが、この分級装置は、以下の(2)〜(8)記載の「分級装置」を包含する。また本発明は、つぎの(9)及び(10)記載の「微粉体の製造装置」及び「静電荷現像用トナーの製造方法」をも包含する。
(2)「前記分散室21、21b、21c、21dから流入する粉体材料を微粉と粗粉とに遠心分離する分級室22a、22b、22c、22dと、を構成する気流式分級装置であって、前記分散室21、21b、21c、21d内に複数の案内羽根(ルーバー)1Qを一定間隔に空けて環状に配置してなるルーバークリアランス(隙間)1Cと、該ルーバー環1Qの外周に前記粉体材料供給口26a、26bから供給される高圧エアー及び粉体材料の流路となる空間1bとを設けた気流式分級装置において、前記分散室内に具備された前記排気管20a、20b、20c、20dをサイクロンに接続することを特徴とする前記(1)に記載の分級装置。」
(3)「前記排気管20a、20b、20c、20dの断面積R1は、コレクター分散室の断面積R2に対して下記の範囲にあることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の分級装置;
〔2/15≦(R1/R2)≦8/15〕。」
(4)「前記分散室21、21b、21c、21d内に複数の案内羽根1cを一定間隔に空けて環状に配置してなるルーバ環1Qと、該ルーバ環1Qの外周に前記粉体材料供給口26a、26bから供給される高圧エアー及び粉体材料の流路となる空間とが設けられ、前記排気管20a、20b、20c、20dはコレクター分散室径R2a、R2b、R2c、R2dに対し上部エアー排気配管径S2a、S2b、S2c、S2dを任意に変更する治具を具備し、前記排気管をサイクロンに接続することを特徴とする前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の分級装置。」
(5)「前記排気管20a、20b、20c、20dは、挿入距離を容易に変更できるものであり、前記分散室21、21b、21c、21dの高さ21H、21J、21K、21Lに対し、該排気管20a、20b、20c、20dの挿入距離25H、25J、25K、25Lはつぎの範囲にあることを特徴とする前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の粉砕粗粉分級装置;
〔21H,21J,21K,21L/4≦(25H,25J,25K,25L)≦21H,21J,21K,21L/2〕」
(6)「前記排気管20a、20b、20c、20dからの排気静圧△P1は、分級室のセンターコア排気静圧△P2に対してつぎの範囲にあることを特徴とする前記(1)乃至(5)のいずれかに記載の装置;
△P2+10Kpa≦△P1≦△P2−10Kpa」
(7)「サイクロン型分級機であり、上部の前記分散室に具備されたセンターコアの中心に微粉排出孔管を設けたことを特徴とする前記(1)乃至(6)のいずれかに記載の分級装置。」
(8)「サイクロン型分級機であり、上部の前記分散室に具備され中心に微粉排出孔管を設けたセンターコア25、25aの頂角α1はつぎの範囲を満足することを特徴とする前記(1)乃至(7)のいずれかに記載の分級装置;
90°≦α1≦140°」
(9)「前記(1)乃至(8)のいずれかに記載の分級装置と、粉砕装置とを有することを特徴とする微粉体の製造装置。」
(10)「前記(9)に記載の微粉体の製造装置を用いたことを特徴とする静電荷現像用トナーの製造方法。」
以下、本発明を詳細に説明する。
図7には、本発明の分級装置の1例が示される。この分級装置20においては、上記のように、分散室内に具備された排気配管20a、20b、20c、20dが、微粉を捕集するためのサイクロン4aに接続する。これにより、粉砕材料例えばトナー粉砕分級工程(微粉砕+粗粉閉回路分級)において粉砕部の過粉砕を防止し、粉砕で発生する微粉を要求品質以上に製品内に混入することを防止し、トナー粒子を安定して高収率で容易に得られ、分級精度、カットポイントを維持し同時に高い粉砕収率の維持を達成することができ、品質特性や生産効率面も好適な静電荷像現像用トナーを製造することができるものである。
この例の分級装置は、前記従来の分級装置と同様、上部に高圧エアー及び粉体材料を供給する粉体材料供給口(分散室流入口)26a、26b、26c、26dを有する円筒形状のケーシング内に、上から順に笠形状のセンターコア25a、25bと、笠形状で中心に開口部を有するセパレータコア28a、28bとを備え、前記ケーシング上部内壁と該センターコア25a、25bとで囲われ、前記高圧エアーと共に供給される粉体材料を分散する分散室21a、21bと、該分散室21a、21bに高圧エアーで供給された粉体材料中の、高圧エアーを排気する排気配管20a、20bを設け、前記センターコア25a、25b、セパレータコア28a、28b、ケーシング内壁で囲われ、前記分散室から流入する粉体材料を微粉と粗粉とに遠心分離する分級室22a、22bと、を構成し、微粉はサイクロンを介して捕集する気流式分級装置を基にして、これを改良したものである。
したがって、前記従来の分級装置と共通する部分の説明は簡略化している。
そしてこの例の分級装置は、図1に示される粉砕分級システム例における分級手段2aを改良したものに相当するものと云うことができ、従って、図1の粉砕分級システム例における分級手段2aをこの図7の分級装置例で置き換えることによって、粉砕分級システムとすることができる。
また、この例の分級装置は、エアー供給手段を、前記特許文献3に示されるような「前記分散室内に複数の案内羽根1cを一定間隔に空けて環状に配置してなるルーバー環1Qと、該ルーバー環1Qの外周に前記粉体材料供給口から供給される高圧エアー及び粉体材料の流路となる空間1bとを設けたもの」とすることができ、かつ好ましい。なお、図7〜9中の符号は、図1〜6中の対応する符号と同じ意味を有する。また、図7〜9中の符号D1は、排気管20a、20b、20c、20dをサイクロンに接続する排気管を、符号210a、210bは分級済み粉体排出のための配管を表わす。
また、前記排気管20a、20bの断面積R1は、コレクター分散室の断面積R2に対して下記の範囲にあることが好ましい。
〔2/15≦(R1/R2)≦8/15〕
コレクター分散室21a、21bの断面積R2に対する排気管20a、20bの断面積R1を、このような範囲にすることによって、前記本発明の目的を、支障なく達成できる分級装置とすることができる。
また、前記排気管20a、20b、20c、20dからの排気静圧△P1は、分級室のセンターコア排気静圧△P2に対して、△P2+10Kpa≦△P1≦△P2−10Kpa、の範囲にあることが好ましい。前記排気管21C、22Cからの排気静圧△P1と、分級室のセンターコア排気静圧△P2との関係を、この範囲にすることによって、粉の逆流を防止し分級機内の粉の流れが正常化を保つことができ、前記本発明の目的を、より円滑に達成できる分級装置とすることができる。
さらに、本発明の分級装置は、サイクロン型分級機であることが好ましく、かつ、図5に示されるように、上部の前記分散室21a、21b、21c、21dに具備されたセンターコア25a、25bの中心に微粉排出孔管27a、27bを設けたものであることが好ましい。これにより、微粉はセンターコア25a、25bからも予め排気させ微粉を高率良く微粉回収流路210a、210bに導くことができる。さらにまた、本発明の分級装置は、上部の前記分散室21a、21b、21c、21dに具備され中心に微粉排出孔管27a、27bを設けたセンターコア25a、25bの頂角α1が、90°≦α1≦140°、の範囲を満足するものであることが好ましい。このような分級装置の部分的な構造は、先に説明した従来の分級装置、特に例えば特許文献3記載の分級装置、が有する構造を基にすることができる。
図8には、本発明の分級装置の他の1例が示され、図9には、本発明の分級装置の1更に他の1例が示される。
図8記載の分級装置は、図2に示される粉砕分級システム例における分級手段2aを改良したものに相当するものと云うことができ、従って、図2の粉砕分級システム例における分級手段をこの図8の分級装置例で置き換えることによって、粉砕分級システムとすることができる。
同様に、図9記載の分級装置は、図3に示される粉砕分級システム例における分級手段2aを改良したものに相当するものと云うことができ、従って、図3の粉砕分級システム例における分級手段をこの図9の分級装置例で置き換えることによって、粉砕分級システムとすることができる。
図10に、本発明の排気配管径S2a、S2b、S2c、S2dを任意に変更する治具の1例を、コレクター分散室26a、26b、26c、26d、上部前記排気管20a、20b、20c、20dと共に詳細に示す。排気管20a、20b、20c、20dは上フランジ31a、31b、31c、31d、パッキン32a、32b、32c、32d、Oリング33a、33b、33c、33d、下フランジ34a、34b、34c、34d、固定ボルト37a、37b、37c、37dで構成されている。そして、上フランジ31a、31b、31c、31d、パッキン32a、32b、32c、32dおよび下フランジ34a、34b、34c、34dにはフランジ固定ボルト穴38a、38b、38c、38dが形成されている。
排気管はこれらの治具をケーシングに挿入後、固定ボルト37a、37b、37c、37dを締付けることでOリング33a、33b、33c、33dが内側に広がり排気管20a、20b、20c、20dを固定する構成となっている。上フランジの詳細を図10Bに、下フランジの詳細を図10Cに示す。排気管を変更する場合は排気管20a、20b、20c、20dの内径を変更し、上フランジ31a、31b、31c、31dと下フランジ34a、34b、34c、34dの内径31N、34Nを変更し、内径を変更した排気管20a、20bに合せて容易にセットするように構成されている。すなわち装着治具によりケーシング排気菅径は治具の部分の交換で自在に且つ容易に変更を可能とする。
また図10に示される排気管20a、20b、20c、20dは、上フランジ31a、31b、31c、31dと下フランジ34a、34b、34c、34dで重ね合わせた後、排気管20a、20b、20c、20dの挿入距離12Hを自在に調整できる機能を有する。
トナーの粉砕特性や狙いの粒度によって前述したケーシング径に合った排気管径で旋回流によって発生する遠心力と向心力が決定され排気管から排出される微粉径が決定されるが、同時にコレクターの高さ方向に対し、トナー粒子はコレクターを旋回しながら自重によって螺旋流を描きながらセンターコアの低部にあたるリング状のスリット部より粒子は均一に分級室に供給されるため、排気管より微粉排出させるための吸引孔の位置すなわち高圧エアーを含む超微粉および微粉と分級室に送られる粉砕品を含む微粉+粗粉の固気分離点が重要となる。
分散室での固気分離を有効に行うためのコレクター内への排気管の挿入程度は、分散室の高さ21H、21J、21K、21Lに対し排気管20a、20b、20c、20dの挿入距離25H、25J、25K、25Lはつぎの範囲にあることが好ましい。つぎの範囲にあることで高圧エアーを含む超微粉および微粉を排気管より排出を可能とする。
〔21H,21J,21K,21L/4≦(25H,25J,25K,25L)≦21H,21J,21K,21L/2〕
(トナーの製造方法)
本発明のトナーの製造方法は、少なくとも分級工程を含み、溶融混練工程、粉砕工程、更に必要に応じてその他の工程を含んでなる。前記分級工程は、上述した本発明の前記分級装置を用いて行われる。
<溶融混練工程>
前記溶融混練工程は、前記溶融混練工程では、トナー材料を混合し、該混合物を溶融混練機に仕込んで溶融混練する。該溶融混練機としては、例えば、一軸又は二軸の連続混練機や、ロールミルによるバッチ式混練機を用いることができる。例えば、神戸製鋼所製のKTK型二軸押出機、東芝機械社製のTEM型押出機、浅田鉄工社製のKCK混練機、池貝鉄工所製のPCM型二軸押出機、Buss社製のコニーダー等が好適に用いられる。この溶融混練は、結着樹脂の分子鎖の切断を招来しないような適正な条件で行うことが好ましい。具体的には、溶融混練温度は、結着樹脂の軟化点を参考にして行われ、該軟化点より高温過ぎると切断が激しく、低温すぎると分散が進まないことがある。
前記トナー材料は、少なくとも結着樹脂、着色剤、離型剤、及び帯電制御剤を含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
−結着樹脂−
前記結着樹脂としては、例えばスチレン、クロロスチレン等のスチレン類;エチレン、プロピレン、ブチレン、イソプレン等のモノオレフィン類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエステル類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ドデシル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルブチルエーテル等のビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類、などの単独重合体、又は共重合体などが挙げられる。
特に代表的な結着樹脂としては、例えばポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン−アクリル共重合体、スチレン−アクリル酸アルキル共重合体、スチレン−メタクリル酸アルキル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
−着色剤−
前記着色剤としては、特に制限はなく、公知の染料及び顔料の中から目的に応じて適宜選択することができ、例えば、カーボンブラック、ニグロシン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイヤーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン6B、ピグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ビリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトポン、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記着色剤の色としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、黒色用のもの、カラー用のもの、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記黒色用のものとしては、例えばファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック(C.I.ピグメントブラック7)類、銅、鉄(C.I.ピグメントブラック11)、酸化チタン等の金属類、アニリンブラック(C.I.ピグメントブラック1)等の有機顔料、などが挙げられる。
マゼンタ用着色顔料としては、例えばC.I.ピグメントレッド1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、21、22、23、30、31、32、37、38、39、40、41、48、48:1、49、50、51、52、53、53:1、54、55、57、57:1、58、60、63、64、68、81、83、87、88、89、90、112、114、122、123、163、177、179、202、206、207、209、211;C.I.ピグメントバイオレット19;C.I.バットレッド1、2、10、13、15、23、29、35などが挙げられる。
シアン用着色顔料としては、例えばC.I.ピグメントブルー2、3、15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、16、17、60;C.I.バットブルー6;C.I.アシッドブルー45、又フタロシアニン骨格にフタルイミドメチル基を1〜5個置換した銅フタロシアニン顔料、グリーン7、グリーン36などが挙げられる。
イエロー用着色顔料としては、例えばC.I.ピグメントイエロー1、2、3、4、5、6、7、10、11、12、13、14、15、16、17、23、55、65、73、74、83、97、110、151、154、180;C.I.バットイエロー1、3、20、オレンジ36などが挙げられる。
前記着色剤の前記トナーにおける含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1〜15質量%が好ましく、3〜10質量%がより好ましい。前記含有量が1質量%未満であると、トナーの着色力の低下が見られ、15質量%を超えると、トナー中での顔料の分散不良が起こり、着色力の低下、及びトナーの電気特性の低下を招くことがある。
前記着色剤は、樹脂と複合化されたマスターバッチとして使用してもよい。該樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、スチレン又はその置換体の重合体、スチレン系共重合体、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリブチルメタクリレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、エポキシポリオール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、脂肪族炭化水素樹脂、脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記スチレン又はその置換体の重合体としては、例えば、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリp−クロロスチレン樹脂、ポリビニルトルエン樹脂などが挙げられる。前記スチレン系共重合体としては、例えば、スチレン−p−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体などが挙げられる。
前記マスターバッチは、前記マスターバッチ用樹脂と、前記着色剤とを高せん断力をかけて混合又は混練させて製造することができる。この際、着色剤と樹脂の相互作用を高めるために、有機溶剤を添加することが好ましい。また、いわゆるフラッシング法も着色剤のウエットケーキをそのまま用いることができ、乾燥する必要がない点で好適である。前記フラッシング法は、着色剤の水を含んだ水性ペーストを樹脂と有機溶剤とともに混合又は混練し、着色剤を樹脂側に移行させて水分及び有機溶剤成分を除去する方法である。前記混合又は混練には、例えば三本ロールミル等の高せん断分散装置が好適に用いられる。
−離型剤−
前記離型剤としては、特に制限はなく、目的に応じて公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、カルボニル基含有ワックス、ポリオレフィンワックス、長鎖炭化水素等のワックス類が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記カルボニル基含有ワックスとしては、例えば、ポリアルカン酸エステル、ポリアルカノールエステル、ポリアルカン酸アミド、ポリアルキルアミド、ジアルキルケトンなどが挙げられる。前記ポリアルカン酸エステルとしては、例えば、カルナバワックス、モンタンワックス、トリメチロールプロパントリベヘネート、ペンタエリスリトールテトラベヘネート、ペンタエリスリトールジアセテートジベヘネート、グリセリントリベヘネート、1,18−オクタデカンジオールジステアレートなどが挙げられる。前記ポリアルカノールエステルとしては、例えば、トリメリット酸トリステアリル、ジステアリルマレエートなどが挙げられる。前記ポリアルカン酸アミドとしては、例えば、ジベヘニルアミドなどが挙げられる。前記ポリアルキルアミドとしては、えば、トリメリット酸トリステアリルアミドなどが挙げられる。前記ジアルキルケトンとしては、例えば、ジステアリルケトンなどが挙げられる。これらカルボニル基含有ワックスの中でも、ポリアルカン酸エステルが特に好ましい。
前記ポリオレフィンワッックスとしては、例えば、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスなどが挙げられる。前記長鎖炭化水素としては、例えば、パラフィンワッックス、サゾールワックスなどが挙げられる。
前記離型剤の前記トナーにおける含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0〜40質量%が好ましく、3〜30質量%がより好ましい。前記含有量が、40質量%を超えると、トナーの流動性が悪化することがある。
−帯電制御剤−
前記帯電制御剤としては、特に制限はなく、公知のものの中から目的に応じて適宜選択することができるが、有色材料を用いると色調が変化することがあるため、無色乃至白色に近い材料が好ましく、例えば、トリフェニルメタン系染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体又はその化合物、タングステンの単体又はその化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸の金属塩、サリチル酸誘導体の金属塩などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記帯電制御剤は、市販品を使用してもよく、該市販品としては、例えば、第四級アンモニウム塩のボントロンP−51、オキシナフトエ酸系金属錯体のE−82、サリチル酸系金属錯体のE−84、フェノール系縮合物のE−89(いずれもオリエント化学工業社製)、第四級アンモニウム塩モリブデン錯体のTP−302、TP−415(いずれも保土谷化学工業株式会社製)、第四級アンモニウム塩のコピーチャージPSY VP2038、トリフェニルメタン誘導体のコピーブルーPR、第四級アンモニウム塩のコピーチャージ NEG VP2036、コピーチャージ NX VP434(いずれもヘキスト社製);LRA−901、ホウ素錯体であるLR−147(日本カーリット株式会社製);キナクリドン、アゾ系顔料;スルホン酸基、カルボキシル基、四級アンモニウム塩等を有する高分子系の化合物などが挙げられる。
前記帯電制御剤は、前記マスターバッチと共に溶融混練させた後、溶解乃至分散させてもよく、前記トナーの各成分と共に前記有機溶剤に直接、溶解乃至分散させる際に添加してもよく、あるいはトナー粒子製造後にトナー表面に固定させてもよい。
前記帯電制御剤の前記トナーにおける含有量としては、前記結着樹脂の種類、添加剤の有無、分散方法等により異なり、一概に規定することができないが、例えば、前記結着樹脂100質量部に対し、0.1〜10質量部が好ましく、0.2〜5質量部がより好ましい。前記含有量が0.1質量部未満であると、帯電制御性が得られないことがあり、10質量部を超えると、トナーの帯電性が大きくなりすぎ、主帯電制御剤の効果を減退させて、現像ローラとの静電的吸引力が増大し、現像剤の流動性低下や画像濃度の低下を招くことがある。
−その他の成分−
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、外添剤、流動性向上剤、クリーニング性向上剤、磁性材料、金属石鹸などが挙げられる。
前記外添剤としては、特に制限はなく、公知のものの中から目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、シリカ微粒子、疎水化されたシリカ微粒子、脂肪酸金属塩(例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウムなど);金属酸化物(例えばチタニア、アルミナ、酸化錫、酸化アンチモンなど)又はこれらの疎水化物、フルオロポリマーなどが挙げられる。これらの中でも、疎水化されたシリカ微粒子、チタニア粒子、疎水化されたチタニア微粒子、が好適に挙げられる。
<粉砕工程>
前記粉砕工程は、少なくとも1つの粉砕機と、場合によっては少なくとも1つの粗粉分級工程を用いて微粉砕を行う工程であり、前記粉砕工程で用いられる該粉砕機としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、気流式粉砕機、流動層式粉砕機、機械式粉砕機器などが挙げられる。
前記気流式粉砕機としては、例えば日本ニューマチック工業株式会社製の超音速ジェット粉砕機、日清エンジニアリング株式会社製のスーパージェットミル、ホソカワミクロン株式会社製のミクロンジェットなどが挙げられる。
前記流動層式粉砕機としては、例えば、ホソカワミクロン株式会社製のカウンタージェット粉砕機、栗本鐵工所社製のクロスジェットミルなどが挙げられる。
前記機械式粉砕機としては、例えば、株式会社アーステクニカ社製のクリプトロン、日清エンジニアリング株式会社製のスーパーローター、ターボ工業株式会社製のターボミルなどが挙げられる。
(トナー)
本発明のトナーは、本発明の前記トナーの製造方法により製造される。前記トナーは、粒径8.0μm以上の粗粉含有率が2.0質量%以下であることが好ましく、0〜1.5質量%がより好ましい。また、トナーの体積平均粒径は4.5〜6.0μmが好ましい。
ここで、前記粒度分布及び体積平均粒径は、例えば、粒度測定器粒度測定器(コールターカウンターTA−II、コールターマルチサイザーII、又はコールターマルチサイザーIII、ベックマンコールター社製)を用いて測定することができる。
以下、実施例、比較例により、本発明を更に具体的に説明する。
[実施例1]
気流式にて、微粉砕し粗粉分級機にて開回路または閉回路粉砕する粉砕粗粉分級装置で、サイクロン型分級機上部のコレクター分散室にセンターコアを具備し下部分級ゾーンには微粉と粗粉を除去するためのセパレータコアを設けた、図3に示される粉砕分級システムを、図9に示される本発明の粉砕分級システムに変え、粉砕分級処理を実行した。ここで、この本発明の粉砕分級システム例における分級機の内部構造自体は、図6に示される、排気配管を粉砕上り製品回収用サイクロンに具備したサイクロン型分級機と同じものであった。
ポリエステル樹脂75重量%とスチレンアクリル共重合樹脂10重量%とカーボンブラック15重量%の混合物をロールミルにて溶融混練し、冷却固化した後ハンマーミルで粗粉砕したトナー原料を、図3に示す粉砕分級システムの気流式ジェット粉砕機3aと同じ粉砕機で粉砕し、同図における分級機として、図6に示される内部構造のものを用いた。
このような本発明の粉砕粗粉分級システムを用い、粉砕、分級を行ったところ、100kg/hrの原材料供給で、重量平均粒径6.5μmで5μm以下微粉含有率が個数平均で80POP.%、8μm以下粗粉含有率が重量平均で1.5Vol%のトナー粒径を1時間当り95kg/hr得ることができた。
この粒径測定に際してはコールターカウンター社のマルチサイザーを用いた。
[比較例1]
実施例1と同一の混練品を用いて、図3に示す従来型の粉砕分級システム構成にて粉砕分級を行ったところ100kg/hrの原材料供給で、重量平均粒径6.7μmで5μm以下微粉含有率が個数平均で75POP.%、8μm以下粗粉含有率が重量平均で2.5Vol%のトナー粒径を1時間当り93kg/hr得ることができた。
[実施例2]
図3に示される粉砕分級システムを、図9に示される本発明の粉砕分級システムに変え、粉砕分級処理を実行した。ここで、採用した分散機の内部構造自体は、図7に示されるものである。図7に示される分級装置は、前記分散室内に複数の案内羽根を一定間隔に空けて環状に配置してなるルーバー環と、該ルーバー環の外周に前記粉体材料供給口から供給される高圧エアー及び粉体材料の流路となる空間とを設けた気流式分級装置である。
前記分散室内に具備された排気配管20a、20b、20c、20dをサイクロンに接続した該分級装置を用い、ポリエステル樹脂75重量%とスチレンアクリル共重合樹脂10重量%とカーボンブラック15重量%の混合物をロールミルにて溶融混練し、冷却固化した後ハンマーミルで粗粉砕したトナー原料を100kg/hrの原材料供給で、重量平均粒径4.6μmで4μm以下微粉含有率が個数平均で65POP.%、8μm以下粗粉含有率が重量平均で1.0Vol%のトナー粒径を1時間当り95kg/hr得ることができた。
この粒径測定に際してはコールターカウンター社のマルチサイザーを用いた。
[比較例2]
実施例2と同一の混練品を用い、かつ、図3に示す従来構造型の粉砕分級システム(分級機2aおよび2bは図4に示されるもの)を用いて粉砕分級処理した。
ここで、図4に示される従来型の分級装置は、前記分散室内に複数の案内羽根を一定間隔に空けて環状に配置してなるルーバー環と、該ルーバー環の外周に前記粉体材料供給口から供給される高圧エアー及び粉体材料の流路となる空間とを設けた気流式分級装置であった。
ポリエステル樹脂75重量%とスチレンアクリル共重合樹脂10重量%とカーボンブラック15重量%の混合物をロールミルにて溶融混練し、冷却固化した後ハンマーミルで粗粉砕したトナー原料を100kg/hrの原材料供給で、重量平均粒径4.7μmで4μm以下微粉含有率が個数平均で60POP.%、8μm以下粗粉含有率が重量平均で1.6Vol%のトナー粒径を1時間当り92kg/hr得ることができた。
この粒径測定に際してはコールターカウンター社のマルチサイザーを用いた。
[実施例3]
図3に示される粉砕分級システムを、図9に示される本発明の粉砕分級システムに変え、粉砕分級処理を実行した。この場合、採用した分級機の内部構造自体は、図7に示す構造のものである。図7の分級機は、前記分散室内に複数の案内羽根を一定間隔に空けて環状に配置してなるルーバー環と、該ルーバー環の外周に前記粉体材料供給口から供給される高圧エアー及び粉体材料の流路となる空間とを設けた気流式分級装置である。
また、この例における該分級装置は、前記分散室内に具備された排気管の断面積21C、22Cをコレクター(分散室)21、21b、21c、21dに対する断面積R1に対し3/5として(すなわち、コレクター分散室の断面積R2に対する排気管20a、20b、20c、20dの断面積R1が、前記「2/15≦(R1/R2)≦8/15」〕の関係を満たすものとして)サイクロンに接続した分級装置である。
この本発明の分級装置を有する本発明の粉砕分級システムを用い、ポリエステル樹脂75重量%とスチレンアクリル共重合樹脂10重量%とカーボンブラック15重量%の混合物をロールミルにて溶融混練し、冷却固化した後ハンマーミルで粗粉砕したトナー原料を100kg/hrの原材料供給で、重量平均粒径4.6μmで4μm以下微粉含有率が個数平均で67POP.%、8μm以下粗粉含有率が重量平均で1.0Vol%のトナー粒径を1時間当り96kg/hr得ることができた。この粒径測定に際してはコールターカウンター社のマルチサイザーを用いた。
[実施例4]
図3に示す従来型の粉砕分級システムにおける分級機2aおよび2bを、本発明の分級装置に変えた図8に示す本発明の粉砕分級システムを用いて粉砕分級処理を実行した。この本発明の粉砕分級システムにおける分散装置は、分散室内に複数の案内羽根を一定間隔に空けて環状に配置してなるルーバー環と、該ルーバー環の外周に前記粉体材料供給口から供給される高圧エアー及び粉体材料の流路となる空間とが設けられたものである。そして、前記分散室内に具備された排気配管をサイクロンに接続し排気管からの排気静圧△P1は−13Kpaでセンターコア排気静圧△P2は−16Kpa(すなわち、△P2−10Kpa≦△P1≦△P2−100Kpaになる(すなわち、前記「△P2+10Kpa≦△P1≦△P2−10Kpa」を満たす)ように設定し、分級処理に供した。
ポリエステル樹脂75重量%とスチレンアクリル共重合樹脂10重量%とカーボンブラック15重量%の混合物をロールミルにて溶融混練し、冷却固化した後ハンマーミルで粗粉砕したトナー原料を、本発明の該粉砕分級システムに100kg/hrの原材料供給で供給し、重量平均粒径4.6μmで4μm以下微粉含有率が個数平均で68POP.%、8μm以下粗粉含有率が重量平均で0.9Vol%のトナー粒径を1時間当り96.5kg/hr得ることができた。
この粒径測定に際してはコールターカウンター社のマルチサイザーを用いた。
[実施例5]
図9に示す本発明の粉砕分級システムを用いた。この粉砕分級システムにおける分級機の内部構造自体は、図4に示されるものである。すなわち、前記分散室内に複数の案内羽根を一定間隔に空けて環状に配置してなるルーバー環と、該ルーバー環の外周に前記粉体材料供給口から供給される高圧エアー及び粉体材料の流路となる空間とを設けた気流式分級装置でセンターコア25aの中心には微粉排出孔管27a、27bを設け分散されたトナー粒子の内の微粉を予め微粉排出流路に回収する機構を設けたものである。
ポリエステル樹脂75重量%とスチレンアクリル共重合樹脂10重量%とカーボンブラック15重量%の混合物をロールミルにて溶融混練し、冷却固化した後ハンマーミルで粗粉砕したトナー原料を100kg/hrの原材料供給で、重量平均粒径4.6μmで4μm以下微粉含有率が個数平均で70POP.%、8μm以下粗粉含有率が重量平均で0.8Vol%のトナー粒径を1時間当り96.5kg/hr得ることができた。この粒径測定に際してはコールターカウンター社のマルチサイザーを用いた。
[実施例6]
図9に示す本発明の粉砕分級システムを用いたが、この粉砕分級システムにおける分級機の内部構造自体は、図5に示されるものである。
図5の分級機は、分散室内に複数の案内羽根を一定間隔に空けて環状に配置してなるルーバー環と、該ルーバー環の外周に前記粉体材料供給口から供給される高圧エアー及び粉体材料の流路となる空間とを設けた気流式分級装置であり、かつ、分級機上部の分散室に具備され中心に微粉排出孔管を設けたセンターコアを有するものである。そして、この例の分級機における分散室に具備されたセンターコアの頂角α1は、「α1=120°」に設定された。なお、この頂角は、前記(8)に記載の好ましい条件、「90°≦α1≦140°」を満たしている。
ポリエステル樹脂75重量%とスチレンアクリル共重合樹脂10重量%とカーボンブラック15重量%の混合物をロールミルにて溶融混練し、冷却固化した後ハンマーミルで粗粉砕したトナー原料を、該粉砕分散システムに、100kg/hrの原材料供給した結果重量平均粒径4.6μmで4μm以下微粉含有率が個数平均で72POP.%、8μm以下粗粉含有率が重量平均で0.8Vol%のトナー粒径を1時間当り97.0kg/hr得ることができた。
この粒径測定に際してはコールターカウンター社のマルチサイザーを用いた。
1b 空間
1c 案内羽
1Q ルーバー環
1s 粉砕原料供給管
2a 第1分級機(分級手段)
2b 第2分級機(分級手段)
2s 粉砕原料供給管
2v 開閉弁
3a 第1粉砕機
3b 第2粉砕機
4a 第1サイクロン
4b 第2サイクロン
10 微粉回収流路
11 分級室高さ
20a 排気管
20b 排気管
20c 排気管
20d 排気管
21a 分散室
21b 分散室
21c 分散室
21d 分散室
21H 分散室の高さ
21J 分散室の高さ
21K 分散室の高さ
21L 分散室の高さ
22a 分級室
22b 分級室
22c 分級室
22d 分級室
23a 下部ホッパー
23b 下部ホッパー
23c 下部ホッパー
23d 下部ホッパー
25a センターコア
25b センターコア
25H 挿入距離
25J 挿入距離
25K 挿入距離
25L 挿入距離
26a 粉体材料供給口(分散室流入口)
26b 粉体材料供給口(分散室流入口)
26c 粉体材料供給口(分散室流入口)
26d 粉体材料供給口(分散室流入口)
27a 微粉排出口(配管27の上端開口部)
27b 微粉排出口(配管27の上端開口部)
28a セパレータコア
28b セパレータコア
29a 二次空気流入口(ルーバー)
29b 二次空気流入口(ルーバー)
31a 上フランジ
31b 上フランジ
31c 上フランジ
31d 上フランジ
31N 内径
32a パッキン
32b パッキン
32c パッキン
32d パッキン
33a Oリング
33b Oリング
33c Oリング
33d Oリング
34a 下フランジ
34b 下フランジ
34c 下フランジ
34d 下フランジ
34N 内径
37a 固定ボルト
37b 固定ボルト
37c 固定ボルト
37d 固定ボルト
38a フランジ固定ボルト穴
38b フランジ固定ボルト穴
38c フランジ固定ボルト穴
38d フランジ固定ボルト穴
81B 余剰微粉回収バッグ
82B 余剰微粉回収バッグ
91a ポンプ
92a ポンプ
101 フィーダ
102 フィーダ
103 ホッパー
210a 配管
210b 配管
231 粗粉排出口
D1 排気管
R2a コレクター分散室径
R2b コレクター分散室径
R2c コレクター分散室径
R2d コレクター分散室径
S2a エアー排気配管径
S2b エアー排気配管径
S2c エアー排気配管径
S2d エアー排気配管径
△P1 排気管20a、20b、20c、20dからの排気静圧
△P2 分級室のセンターコア排気静圧
AA−A’A’ 分散室21a、21bの断面
BB−B’B’,CC−C’C’ 分散室21c、21dの断面
R1 排気管20a、20b、20c、20dの断面積
R2 分散室の断面積
α1 センターコアの頂角
特許第2766790号公報 特許第2597794号公報 特許第4972577号公報 特許第4854413号公報 特許第5151940号公報 特許第4010625号公報

Claims (9)

  1. 分散室、分級室、及びサイクロンを有する気流式分級装置であって、
    部に高圧エアー及び粉体材料を供給する粉体材料供給口を有する円筒形状のケーシング内に、上から順に笠形状のセンターコアと、笠形状で中心に開口部を有するセパレータコアとを備え、
    前記分散室が、前記ケーシングの上部内壁と前記センターコアとで囲われ、前記高圧エアーと共に供給される前記粉体材料を分散する分散室であり、
    前記分散室内の上部に、前記高圧エアーで供給された前記粉体材料中の前記高圧エアーを排気する第1の排気管が設けられ、
    前記分級室が、前記センターコア、前記セパレータコア、及び前記ケーシングの内壁で囲われ、前記分散室から流入する前記粉体材料を微粉と粗粉とに遠心分離する分級室であり、
    前記分散室内の上部に具備された前記第1の排気管が、前記微粉を前記サイクロンに導入可能に前記サイクロンに接続されていて、
    前記セパレータコアの中心に形成された前記開口部に接続された第2の排気管を有し、前記第2の排気管が、前記微粉を前記サイクロンに導入可能に前記サイクロンに接続されていて、
    前記第1の排気管の断面積R1が、前記分散室の断面積R2に対して下記式(1)の範囲にあり
    前記微粉が、前記サイクロンを介して捕集されることを特徴とする気流式分級装置。
    (数1)
    〔2/15≦(R1/R2)≦8/15〕 ・・・式(1)
  2. 前記分散室内に複数の案内羽根を一定間隔に空けて環状に配置してなるルーバー環と、前記ルーバー環の外周に前記粉体材料供給口から供給される前記高圧エアー及び前記粉体材料の流路となる空間とを設けたことを特徴とする請求項1に記載の気流式分級装置。
  3. 前記分散室内に複数の案内羽根を一定間隔に空けて環状に配置してなるルーバ環と、前記ルーバ環の外周に前記粉体材料供給口から供給される前記高圧エアー及び前記粉体材料の流路となる空間とが設けられ、
    前記第1の排気管は前記分散室の径に対し前記第1の排気管の径を任意に変更する治具を具備し、前記第1の排気管を前記サイクロンに接続することを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載の気流式分級装置。
  4. 前記分散室の高さ21Hに対して、前記第1の排気管の挿入距離25Hを、下記式(2)の範囲に設定できることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の気流式分級装置。
    (数2)
    〔21H/4≦25H≦21H/2〕 ・・・式(2)
  5. 前記第1の排気管からの排気静圧△P1は、前記分級室のセンターコア排気静圧△P2に対して下記式(3)の範囲にあることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の気流式分級装置。
    (数3)
    △P2−10Kpa≦△P1≦△P2+10Kpa ・・・式(3)
  6. 記センターコアの中心に開口部が形成され、前記開口部に接続され前記セパレータコアの前記開口部に延びる第3の排気管を設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の気流式分級装置。
  7. 記センターコアの頂角α1は下記式(4)の範囲を満足することを特徴とする請求項に記載の気流式分級装置。
    (数4)
    90°≦α1≦140° ・・・式(4)
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の気流式分級装置と、粉砕装置とを有することを特徴とする微粉体の製造装置。
  9. 請求項8に記載の微粉体の製造装置を用いたことを特徴とする静電荷現像用トナーの製造方法。
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