JP6017241B2 - ふきとり用化粧水 - Google Patents

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本発明はふきとり用化粧水に関する。更に詳しくはピバリン酸イソデシルを配合することを特徴とするふきとり用化粧水に関する。
皮膚の老化において、正常な新陳代謝においては垢となって落屑されるはずの角質層(以後老化角質と称する)が、落屑せず滞留する現象がしばしば見られるようになる。この老化角質は固く乾燥した状態をしており、保湿能も著しく低下しているものである。また老化角質には排泄されるべきメラニン色素も含まれている。それ故、老化角質が落屑せず滞留すると、角質層全体としても固く肥厚した状態となり、皮膚は潤いや滑らかさを失い、更には透明感の低下したくすみのある外観へと変化する。
上記のような状況から、老化角質を除去することにより皮膚に本来の潤い、滑らかさを取り戻し、くすみを改善することができることが考えられる。この効果を目的とした化粧料がふきとり用化粧水である。
なお、本発明の「ふきとり化粧水」とは、主に老化角質を除去し、皮膚に本来の潤いや滑らかさを取り戻し、くすみを改善する目的で用いる化粧水をいう。
この目的達成のために、従来、角質柔軟効果を期待して、水酸化カリウムや炭酸カリウム等のアルカリ成分を配合することが行なわれてきた。アルカリ成分を配合した化粧水は、皮膚の水分量を高め皮膚に潤いと滑らかさを与える効果があり、ベルツ水がその代表として挙げられる(特許文献1)。また、ケミカルピーリングで使用されるα−ヒドロキシ酸を配合することや、スクラブ剤のように物理的に角質除去効果を有する成分を配合することも行なわれてきた(特許文献2、特許文献3)。
このように、スクラブ剤のような物理的方法を用いない場合には、化粧水をアルカリにしたり、α−ヒドロキシ酸のような比較的酸性度が高い成分を用いるのが通常であり、弱酸性や中性付近でふきとり効果が得られるものは知られていない。
一方、ピバリン酸イソデシルは、エモリエント剤として化粧料に利用されている。しかし、化粧水に配合することで老化角質を取り除き易くする効果は知られておらず、示唆すらされていなかった。
特開平11−322570 特開2004−123662 特開2003−113072
皮膚柔軟効果の発現のためにアルカリ成分を多量に配合すると、皮膚刺激を生じる場合がある。α−ヒドロキシ酸は、pHが低い程、角質除去効果が期待できるものの、高い効果が期待できる範囲のpH領域では、肌に対する刺激性も強くなってしまう。また、アルカリ成分やα−ヒドロキシ酸を用いたふきとり効果は、pHに依存した効果であり、pHを中性付近に設定すると、十分な効果が期待出来なかった。
一方、スクラブ剤を使用する場合には、皮膚を傷つける恐れもあると考えられる。以上のようにこれら従来技術は、安全性上好ましいものではなかった。
そこで本発明においては、高い角質除去効果を有し、且つ安全性上問題のないふきとり用化粧水を提供することを目的とする。
このような状況において、本発明者は鋭意研究を行った結果、ピバリン酸イソデシルを配合したふきとり用化粧水が、皮膚に対して優れた角質除去効果を有し、また安全性上も問題のないことを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明に使用されるピバリン酸イソデシルは、ピバリン酸とイソデシルアルコールより合成した液状エステルであり、市販品の例としてはネオライト100P(高級アルコール工業株式会社製)やDUB VCI−10(日本精化株式会社製)等が挙げられる。
本発明のふきとり用化粧水においては、ピバリン酸イソデシルの配合量は特に限定されるものではないが、効果、使用感などの観点から0.3〜5質量%とすることが好ましい。特に好ましくは、1〜3質量%である。
本発明においてpH調整剤は必須ではない。本発明は、ピバリン酸イソデシルを配合することによりふきとり効果を奏する。ピバリン酸イソデシルを配合した化粧水は、α−ヒドロキシ酸やアルカリ剤を使用する角質除去とは異なり、pHに依存しないでふきとり効果を奏する。もっとも、皮膚に対する安全性面を勘案すると中性から弱酸性が好ましい。よって、pH調整剤を適宜使用しても差し支えない。
本発明のふきとり用化粧水には、上記必須成分の他、必要に応じて本発明の効果を阻害しない質的、量的範囲内で、水、界面活性剤、多価アルコール、低級アルコール、pH調整剤、増粘剤、水溶性高分子、防腐剤、キレート剤、薬効成分、ピバリン酸イソデシル以外の油剤、シリコーン、酸化防止剤、紫外線吸収剤、香料、色素等、通常化粧品に用いられている成分も配合することができる。
本発明のふきとり用化粧水は、角質除去効果に優れ、且つ安全性上問題のないものである。
本発明の効果を最大限に発揮できる最良の形態は、液状で、化粧用コットン等に含ませることができる状態のものである。また、そのふきとり用化粧水を含ませたコットン等で皮膚の老化角質を拭き取る様に使用することが、効果を最大限に発揮できる使用方法である。
もっとも、本願におけるふきとり用化粧水は、ある程度の粘性を有していてもその効果は失わない。皮膚により密着してふきとり効果を高めることも期待できる。その場合の粘度は、TVB−10形粘度計(東機産業株式会社製)で測定した場合(20℃、ロータ名称:M1、60秒)、2mPa・s(60rpm)〜10000mPa・s(0.6rpm)である。尚、粘度は水溶性高分子等の増粘剤を使用することで調節可能であり、本発明の効果を損なわない範囲で使用することが可能である。
以下に実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。
実施例1〜3および比較例1〜5について、下記表1に示す処方のふきとり用化粧水を用いて効果試験を行った。
[ふきとり化粧水の製法]
加熱溶解したBとAをよく撹拌し、そこにCを加えてよくかき混ぜる。そこにD〜Fを加えて混ぜ、ふきとり化粧水を得た。
[タンパク定量]
老化角質の除去効果を確認するため、ふき取った老化角質の量をタンパク質を定量することで確認した。
実施例1〜3および比較例1〜6について、下記表1に示す処方のふきとり用化粧水を作成しタンパク質定量を行った。まず、フォースゲージ(日本電産シンポ株式会社製、FGX−50R)の先端部分にコットンを装着する。表1に示す実施例処方及び比較例処方で作製した化粧水を500μLずつコットンに含ませ、洗顔料で洗浄した前腕内側にコットンを取り付けたフォースゲージで3cm四方の面積を10回一定方向にふきとる。このとき、フォースゲージの値は1Nになるように行う。ふき取ったコットンをスクリュー管に入れ、そこに2NのNaOHを2mL加え、一晩おいてタンパク質を抽出する。抽出液を取り出し、BCA
法にてタンパク質定量を行い、ふきとれたタンパク質量を測定する。
この方法を用いれば、タンパク質量が多いほど、老化角質の除去効果が高いと判断出来る。
[ヒトでの効果(角質除去効果)]
表1に示す実施例処方及び比較例処方で作製した化粧水を用い、専門女性パネラー20名に試料をランダムに使用させる方法を用いた。詳細には1つの試料について、洗顔後、化粧水を一定量含ませたコットンで半顔をふきとり、使用したコットンを2日間自然乾燥させ、コットンの汚れの程度を比較した。次回のふきとりテストは前回ふき取った後2週間間隔を空けてから実施した。
[評価基準]
ふきとり後のコットンの汚れの程度を用いて老化角質の除去効果(角質除去効果)について一人5点満点で自己採点し、評価とし、その合計点を4段階に分け評価値とした。
本実験では、角質除去効果があるとして公知な炭酸カリウムを陽性対象として用いた(比較例6)。比較例6においては、pH調整剤を用いない場合、pHが11.3となった為、pH調整剤を用いて、刺激が少ない範囲でかつ効果が期待できるpHに調整して実験を行った。
表1の結果から、実施例1〜3は比較例1〜6と比較してふきとれたタンパク質量が多かった。即ち、ピバリン酸イソデシルは他の油剤や従来用いられてきた炭酸カリウム(陽性対象)と比較して、角質除去効果に優れているといえる。
表1の結果から、実施例1〜3は比較例1〜6と比較してコットンの汚れの程度が多く、角質除去効果に優れているといえる。また、従来用いられてきた炭酸カリウムでは刺激を感じた人が4名いたのに対し、実施例1〜3は皮膚刺激等の肌トラブルは全くなく、安全性にも優れているといえる。
得られた結果から明らかなように、本発明に係る実施例1〜3は、優れた角質除去効果を有し、皮膚刺激もなく、安全性をも兼ね備えたふきとり用化粧水であった。それに対し、比較例1〜6においては、満足する角質除去効果、及び安全性を得るものはなかった。
尚、実施例1〜3においてpH調整剤を用いて、pH4.5〜7.0の範囲でpHを変化させた場合も、有効なふきとり効果が確認出来た。また、刺激を感じる人もなく、安定性にも優れた結果であった。一方、比較例1〜6においては、角質除去効果は確認できないか、確認できても満足な効果を得ることができなかった。
(処方例1)
加熱溶解した2と1をよく撹拌し、そこに3を加えてよくかき混ぜたものと、4〜8を9に加えて混ぜ、ふきとり化粧水を得た。尚、処方例1のpHは6.0であった。
試験の結果有効な角質除去効果が確認出来た。また、刺激を感じる人もいなかった。
更に、本処方において、pH調整剤にて調整することにより、pH4.5〜7.0の範囲でpHを変化させた場合においても、有効な角質除去効果が確認出来た。また、刺激を感じる人もなく、安定性にも優れた結果であった。
(処方例2)
加熱溶解した2と1をよく撹拌し、そこに3の半量を加えてよくかき混ぜたものと、4を残り半量の3で分散させたものと、5〜10を11に加えて混ぜ、ふきとり化粧水を得た。尚、処方例2のpHは6.0であった。
処方例2においても、有効な角質除去効果が確認出来た。また、刺激を感じる人もなく、安定性にも優れた結果であった。
本処方2において、pH調整剤にて調整することにより、pH4.5〜7.0の範囲でpHを変化させた場合においても、有効な角質除去効果が確認出来た。また、刺激を感じる人もなく、安定性にも優れた結果であった。
本発明は、角質除去効果に優れ、且つ刺激もないものであるため、ふきとり用化粧水として利用できるものである。

Claims (2)

  1. ピバリン酸イソデシルを有効成分として含有することを特徴とするふきとり用化粧水。
  2. ピバリン酸イソデシルを有効成分として0.3〜5質量%含有し、pHが4.5〜7.0であることを特徴とするふきとり用化粧水。
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