JP2005097146A - 拭き取り化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 化粧ステップを簡略しうる、多機能性の拭き取り化粧料を提供する。
【解決手段】 ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルを拭き取り化粧料に含有させる。前記ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルのポリオキシエチレンの平均付加モル数は6〜8が好ましく、脂肪酸部分はヤシ油由来の脂肪酸が好ましい。本発明の拭き取り化粧水は、拭き取り後に肌の状態を、メークアップ化粧料がのりやすい状態に整えるため、下地化粧料なしでメークアップを行うことが出来、化粧ステップを簡略化できる。更に、石鹸などを溶解させ、拭き取る作用も有するので、エステティックにおいて、水性洗顔料の拭き取り除去にも使用できる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、化粧料に関し、更に詳細には、拭き取り化粧料に好適な化粧料に関する。
現代は、万事スピード化の時代であり、全ての生活動作にわたって、動作の簡素化、処理時間のスピードかが求められている時代であると言える。化粧料の分野においても同様の傾向が見られ、80年代においては、パウダーファンデーションに代表される、化粧時間の短縮化の為の化粧料剤形が開発されたし、90年代においては、リンスインシャンプーなどのように多機能の化粧料が開発されている。この傾向は、今日も引き継がれ、洗顔とクレンジングを同時に行うメーク落とし化粧料などが開発されている。一連の化粧動作において、この様な化粧料の多機能化による動作短縮が行われていない事柄に、化粧料の除去と再塗布という、メークアップの化粧直しが挙げられる、この背景には、メークアップ化粧料そのものが、化粧持ちを向上させる観点から、化粧崩れしにくく設計されているため、それを落とす作業も多くの困難を伴うようになっている背景がある。従って、この様な作業は、今日でも、クレンジング化粧料、水性洗顔料、化粧水、乳液、アンダーメークの順での処理を経て、ファンデーション塗布に至るような設計になっている。このステップを簡略化する試みとしては、水性洗顔と、クレンジングを兼ねた化粧水である「メーク落とし化粧料」の開発が挙げられる。このものは、非イオン界面活性剤を、比較的多量に含有する拭き取り化粧水であり、この拭き取り化粧水で直にメークアップ化粧料を拭き取って落とすものである。しかしながら、メークアップ化粧料を除去する能力については限度があり、「メークアップの効果を著しく阻害しない程度」にしかメークアップ化粧料を落とすことは出来ず、次に行われるメークアップに影響のあることは否めなかった。(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3を参照)
一方、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルは、化粧料で汎用される非イオン性界面活性剤であり、香料の可溶化作用等が知られている。(例えば、特許文献4を参照)しかしながら、拭き取り化粧料、取り分け、化粧料を落とすのみならず、拭き取り後直ちにメークアップ化粧料を、下地料なしで塗布できる、クレンジング、水性洗顔、下地料の機能を備えた拭き取り化粧料、或いは、エステティックにおいて、水性洗顔料を塗布して、これをこの拭き取り化粧料で拭き取ることにより、水性洗顔料も、油汚れも同時にふき取れる拭き取り化粧料などの多機能の拭き取り化粧料を作成するのに有用であることは全く知られていなかったし、化粧料を落とすのみならず、拭き取り後直ちにメークアップ化粧料を、下地料なしで塗布できる、クレンジング、水性洗顔、下地料の機能を備えた拭き取り化粧料、或いは、エステティックにおいて、水性洗顔料を塗布して、これをこの拭き取り化粧料で拭き取ることにより、水性洗顔料も、油汚れも同時にふき取れる拭き取り化粧料などの多機能の拭き取り化粧料についても、全く知られていない。
特開2002−541182号公報 特開2002−518414号公報 特開2001−87934号公報 特開2001−213718号公報
本発明は、この様な状況下為されたものであり、化粧ステップを簡略しうる、多機能性の拭き取り化粧料を提供することを課題とする。
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、化粧ステップを簡略しうる、多機能性の拭き取り化粧料を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルを含有する拭き取り化粧料が、化粧料を落とすのみならず、拭き取り後直ちにメークアップ化粧料を、下地料なしで塗布できる、クレンジング、水性洗顔、下地料の機能を備えた拭き取り作用や、エステティックにおいて、水性洗顔料を塗布して、これをこの拭き取り化粧料で拭き取ることにより、水性洗顔料も、油汚れも同時にふき取れる拭き取り作用などの多機能性を有するものであり、これを利用することにより、化粧直し動作に於ける、化粧ステップを簡略化しうることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示す技術に関するものである。
(1)ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルを含有することを特徴とする、拭き取り化粧料。
(2)ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルにおける、ポリオキシエチレンの平均付加モル数が、6〜8であることを特徴とする、(1)に記載の化粧料。
(3)拭き取り化粧料が、拭き取りの後に、メークアップ化粧を施すことを想定したステップで使用されるものであることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の化粧料。
(4)エステティックにおいて用いられるものであることを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の化粧料。
(5)拭き取り化粧料と、アンダーメークアップ化粧料の機能を兼ね備えるものであることを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の化粧料。
本発明によれば、化粧ステップを簡略しうる、多機能性の拭き取り化粧料を提供することができる。
<1>本発明の化粧料の必須成分であるポリオキシエチレン脂肪酸グリセリル
本発明の化粧料は、拭き取り化粧料であって、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルを必須成分として含有することを特徴とする。ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルを構成するポリオキシエチレン基の、好ましい平均付加モル数は、3〜30であり、より好ましくは、5〜10である。これは、平均付加モル数が少なすぎると、水への溶解度が低くなりすぎ好ましくなく、平均付加モル数が多すぎると、脂溶性成分の可溶化、分散力が損なわれる場合が存し好ましくない。又、かかる成分を構成する脂肪酸部分としては、ヤシ油由来の脂肪酸が好ましく、カプリン酸残基、カプリル酸残基が特に好ましく例示できる。特に好ましいものとしては、ポリオキシエチレン(7)ヤシ油脂肪酸グリセリル、ポリオキシエチレン(7)(カプリン酸/カプリル酸)グリセリルが特に好ましく例示できる。かかる成分は、例えば、グリセリンにエチレンオキシドを付加させた後、脂肪酸クロリドをアルカリ存在下反応させれば得ることが出来る。又、この様な成分には既に市販されているものも存し、その様なものを購入して使用することも出来る、好ましい市販品としては、例えば、コグニス・ジャパン株式会社より販売されている、セチオールHE(ポリオキシエチレン(7)ヤシ油脂肪酸グリセリル)及びセチオールHE810(ポリオキシエチレン(7)(カプリン酸/カプリル酸)グリセリル)が例示できる。本発明の化粧料に於いて、かかる成分は唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有することも出来る。本発明の化粧料に於ける、かかる成分の好ましい含有量は、総量で、化粧料全量に対して、0.01〜5質量%であり、更に好ましくは0.05〜1質量%である。これは少なすぎると拭き取り特性が損なわれる場合が存し、多すぎると、べたつくなど、使用性を損なう場合が存するためである。
<2>本発明の化粧料
本発明の化粧料は、拭き取り化粧料であって、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルを必須成分として含有することを特徴とする。又、拭き取り化粧料であって、化粧料を落とすのみならず、拭き取り後直ちにメークアップ化粧料を、下地料なしで塗布できる、クレンジング、水性洗顔、下地料の機能を備えた拭き取り作用や、エステティックにおいて、水性洗顔料を塗布して、これをこの拭き取り化粧料で拭き取ることにより、水性洗顔料も、油汚れも同時にふき取れる拭き取り作用などの多機能性を有する。本発明の化粧料は、大別して、次の2種の形態で使用される。
形態1)クレンジング、水性洗顔、下地料を兼ねた化粧料
この形態では、例えば、外出先などでの化粧直しのようなシチュエーションが想定される。即ち、既に施してある、メークアップ化粧料を本発明の化粧料を含浸させたカット綿など拭き取り、しかる後直ちに再びメークアップ化粧料を塗布する使用形態が例示できる。この時、メークアップ化粧料としては、ファンデーションなどを直接、下地化粧料なしに塗布する。この様な形態により、化粧ステップ中、クレンジング、下地料の2種を省き、簡素化することが出来る。
形態2)エステティックでの使用
この形態では、施術に先立っての化粧落としで、所望によりクレンジング化粧料で拭き取りを行い、しかる後に水性洗顔料を塗布し、これを本発明の化粧料で拭き取る形態が好ましく例示できる。この時クレンジング化粧料は、水性洗顔料と、本発明の化粧料の複合体による拭き取りで油性汚れが落とせるため、必須ではなく、どちらかと言えば嗜好性の要素によって使用される。又、通常エステティックでは、水性洗顔料も水洗せずに拭き取り化粧料によって、拭き取り、除去するケースが多いが、この様な形態に於いては、石鹸分が拭き取りきれずに肌上に残存し、これが刺激発現の原因となる場合が存するが、本発明の拭き取り化粧料に於いては、石鹸分の除去機能に優れるため、この様な拭き取り形態でも、肌上に石鹸分が残存しない。この為、エステティックのおいては、施設に水性洗顔のための装置を設置することを省くことが出来る。
本発明の化粧料に於いては、前記必須成分以外に、通常化粧料で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキシレングリコール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸,ローカストビーンガム,サクシノグルカン,カロニン酸,キチン,キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩,ビタミンB6トリパルミテート,ビタミンB6ジオクタノエート,ビタミンB2又はその誘導体,ビタミンB12,ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール,β−トコフェロール,γ−トコフェロール,ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類などが好ましく例示できる。これらの中で、特に好ましいものは、多価アルコールであり、多価アルコールでも抗菌性多価アルコールが特に好ましい。これは、この様な抗菌性多価アルコールが、溶剤効果により、化粧落とし効果を向上させるとともに、抗菌性によって、スティギングなどを起こす可能性のあるパラベンの使用を避けることが出来るためである。本発明において、抗菌性とは、菌数が増えないように作用する静菌性と、菌を死滅させる殺菌性の両方を包含する言葉である。前記抗菌性多価アルコールの具体例としては、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、2,4−ヘキシレングリコール、1,2−オクタンジオール等が好適に例示できる。かかる抗菌性多価アルコールは、唯一種を含有することも出来るし、二種以上を含有することも出来る。かかる成分の好ましい含有量は、総量で、化粧料全量に対して2〜10質量%であり、更に好ましくは3〜8質量%である。この時、パラベン類は含有しない形態が好ましい。本発明の化粧料は、この様な必須成分と、任意成分とを常法に従って処理することにより、製造することが出来る。
以下に、実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明が、かかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
<実施例1>
以下に示す処方に従って、本発明の拭き取り化粧料を作成した。即ち、処方成分を80℃で加熱可溶化し、攪拌冷却して、本発明の化粧料である、拭き取り化粧料1を得た。
1,3−ブタンジオール 5 質量部
1,2−ヘキサンジオール 5 質量部
フェノキシエタノール 0.5質量部
ポリオキシエチレン(7)ヤシ油脂肪酸グリセリル 0.2質量部
エタノール 5 質量部
水 84.3質量部
<試験例1>
実施例1の拭き取り化粧料1について、そのクレンジング機能と下地料としての機能を評価した。即ち、下腕内側部に部位を設け、予め測色した後、下記に示すメークアップ化粧料を塗布し、これを拭き取り化粧料をカット綿に含浸させて、擦過し、拭き取った。拭き取り後、再び測色し、試験前の肌色との色差を求めた。更に、再度メークアップ化粧料を塗布し、測色し、メークアップ化粧料ののりを調べた。拭き取り化粧料としては、拭き取り化粧料1、このもののポリオキシエチレン(7)ヤシ油脂肪酸グリセリルを、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油に置換した比較例1、ポリオキシエチレン(20)ベヘニルエーテルに置換した比較例2及び水に置換した対照例1を用いた。結果を表1に示す。これより、本発明の拭き取り化粧料は、メークアップ化粧料を除去する作用と、下地化粧料としてメークアップ化粧料ののりを良くする作用を有することが判る。
(メークアップ化粧料)
シリコーン焼き付け処理二酸化チタン 15 質量部
シリコーン焼き付け処理黄色酸化鉄 5 質量部
シリコーン焼き付け処理ベンガラ 1 質量部
シリコーン焼き付け処理群青 1 質量部
シリコーン焼き付け処理セリサイト 30 質量部
シリコーン焼き付け処理マイカ 28 質量部
シリコーンエラストマー 5 質量部
高粘度ジメチコン 5 質量部
ジメチコン 10 質量部
Figure 2005097146
<試験例2>
エステティックに準じた使用での、本発明の拭き取り化粧料の使用を確かめた。即ち、下腕内側部に、部位を設け、前記メークアップ化粧料で化粧をし、測色し、これを下記に示す水性洗顔料をのせて、擦過した後、拭き取り化粧料を含浸させたカット綿で拭き取り、再度測色を行い、色差を求めた。更に、部位に透明な粘着テープを貼って、剥離した後、ヨウ素蒸気に当てて、残存している水性洗顔料を発色させた。発色程度を、スコア0:発色せず、スコア1:不明瞭に部分的に発色、スコア2:明瞭な発色を部分的に認める、スコア3:多くの明瞭な発色部位を認める、スコア4:ほぼ全面に明瞭な発色を認めるの基準で判定を行った。サンプルは試験例1と同じものを用いた。結果を表2に示す。これより、本発明の化粧料はエステティック時の、クレンジング、拭き取り化粧料として使用することが出来ることが判る。
(水性洗顔料)
オレイン酸カリウム 8 質量部
ステアリン酸カリウム 5 質量部
ラウリン酸カリウム 15 質量部
オレイン酸 2 質量部
ステリン酸 2 質量部
グリセリン 10 質量部
カルボキシメチルセルロースナトリウム塩 0.5質量部
ポリオキシエチレン(20)イソステアリン酸グリセリル 5 質量部
水 52.5質量部
Figure 2005097146
<実施例2>
拭き取り化粧料1のポリオキシエチレン(7)ヤシ油脂肪酸グリセリルを他のポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルに代えて、検討を行った。評価試験例1と同様に行った。結果を表3に示す。これより、何れのポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルも使用可能であること、及び、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルとしては、ポリオキシエチレン(7)ヤシ油脂肪酸グリセリル、ポリオキシエチレン(7)(カプリン酸/カプリル酸)グリセリルが特に好ましいことが判る。
1,3−ブタンジオール 5 質量部
1,2−ヘキサンジオール 5 質量部
フェノキシエタノール 0.5質量部
表3記載のポリオキシエチレン油脂肪酸グリセリル 0.2質量部
エタノール 5 質量部
水 84.3質量部
Figure 2005097146
本発明は、多機能性拭き取り化粧料に応用できる。

Claims (5)

  1. ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルを含有することを特徴とする、拭き取り化粧料。
  2. ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルにおける、ポリオキシエチレンの平均付加モル数が、6〜8であることを特徴とする、請求項1に記載の化粧料。
  3. 拭き取り化粧料が、拭き取りの後に、メークアップ化粧を施すことを想定したステップで使用されるものであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の化粧料。
  4. エステティックにおいて用いられるものであることを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の化粧料。
  5. 拭き取り化粧料と、アンダーメークアップ化粧料の機能を兼ね備えるものであることを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の化粧料。
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