JP6012066B2 - チャネライザ及び信号処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、通信分野で用いられる周波数多重された信号の処理技術に関する。
周波数多重された入力信号から必要に応じた帯域幅で信号をフィルタリングする技術は、特許文献1あるいは特許文献2に開示されている。
特許文献1に開示されたフィルタリング回路では、多チャンネルの信号が周波数多重された入力信号を、シフトレジスタと標本化回路によってN本のサブチャンネルの信号に分け、サブフィルタによってフィルタリングしてFFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)回路にてフーリエ変換を実施し、FFT回路の出力から隣り合うチャンネルをスイッチ回路によって選択し加算して合成する。
一方、特許文献2に開示されたフィルタリング回路では、複数のサブチャンネルの遷移域が重複して通過帯域が重ならないように交互に配置される周波数特性を有する2つの最大間引きディジタルフィルタバンクを並列に配置し、それぞれのディジタルフィルタバンクでフィルタリングした出力を合成する構成とする。そして、多チャンネルの信号が周波数多重された入力信号の帯域幅の信号のフィルタリングを行い、それぞれのディジタルフィルタバンクにおけるサブチャンネルでの信号の通過・阻止を制御して、組合せを可変とすることにより、多チャンネルの信号が周波数多重された入力信号の各チャンネルを周波数軸上で並べ替える。
図27は、特許文献1に示されているフィルタリング回路の構成例である。図示しないQAD(直交振幅復調回路)からの入力信号は、シフトレジスタ27と標本化回路26−1〜26−N(Nは正の整数)によってN本のサブチャンネルの信号にFs(Fs:入力信号のサンプリングレート)のサンプリングレートにて分けられ、サブフィルタ25−1〜25−NによってサンプリングレートFsにてフィルタリングされ、FFT回路24においてサンプリングレートFsにて高速複素フーリエ変換が実施される。
FFT回路24のk番目(kはN以下の正の整数)の出力は中心周波数ωkのバンドパスフィルタ特性を示している。制御部19の制御のもとに、FFT回路24のうち隣り合うチャンネルをスイッチ回路22によりサンプリングレートFsにて加算することによって、帯域幅Fsにて特定のチャンネルの信号を抜き出す。図27において、13は標本化タイミング発生回路、14は複素局部発振回路、16、18は加算器、17はスイッチ素子、20はD/A変換器、21は複素乗算器である。
図28は、帯域幅Fsにて抜き出した特定チャンネル信号の振幅特性を示す。
特許文献1に示されているフィルタリング回路では、特定チャンネルの信号が帯域幅Fsにて抜き出されるため、受信チャネライザの場合には、抜き出したチャンネルの変調信号をそのまま復調できないという課題がある。一方、送信チャネライザの場合には、入力信号のチャンネルを複数のビームに振り分けて送信する際に、すべての送信ビームの周波数帯域を入力信号のチャンネルと同一の周波数帯域Fsとする必要があり、周波数利用効率が悪いという課題がある。
図29は、特許文献2に示されているフィルタリング回路の構成例である。フィルタリング回路は、入力を第1の入力と第2の入力の二つに分岐する分岐回路3と、第1の入力をフィルタリングする第1のディジタルフィルタバンク1と、第2の入力をフィルタリングする第2のディジタルフィルタバンク2と、第1のディジタルフィルタバンク1の出力と第2のディジタルフィルタバンク2の出力を合成する合成回路4を接続して構成される。
第1のディジタルフィルタバンク1は、入力をN系列(Nは正の整数)の信号に分波する一入力−N出力の第1の分波回路5と、第1の分波回路5からのN系列の出力をそれぞれ入力とし、各系列の信号の通過・阻止を制御するN入力−N出力の第1のスイッチ回路6と、第1のスイッチ回路6の出力をそれぞれ接続し一出力に合波するN入力−一出力の第1の合波回路7から構成されている。また、第2のディジタルフィルタバンク2も、第1のディジタルフィルタバンク1と同様に、第2の分波回路8、第2のスイッチ回路9、第2の合波回路10から構成されている。
第1のディジタルフィルタバンク1と第2のディジタルフィルタバンク2の周波数特性はそれぞれ図30(b)、図30(c)に示すように、それぞれのサブチャンネルの遷移域が重複して通過帯域が重ならないように交互に配置される特性を有している。
このような周波数特性を有する第1のディジタルフィルタバンク1と第2のディジタルフィルタバンク2を並列に配置し、それぞれで、図30(a)に示す入力信号に対してフィルタリングした出力を合成回路4で合成することにより、図30(d)に示す合成信号を得る。
第1のディジタルフィルタバンク1の第1のスイッチ回路6と、第2のディジタルフィルタバンク2の第2のスイッチ回路9のそれぞれの動作を制御して、組合せを可変とすることにより、多チャンネルの信号が周波数多重された入力信号の各チャンネルを周波数軸上で並べ替える。
特許文献2に示されているフィルタリング回路では、第1の合波回路7、第2の合波回路10はともに、第1の分波回路5、第2の分波回路8のフィルタリングで使用するサンプリングレートと同一のサンプリングレートにて合波するため、合波出力信号の帯域幅は第1の分波回路5、第2の分波回路8の入力信号の帯域幅と同一となる。このため、受信チャネライザの場合には、多チャンネルの信号が周波数分割で収容されている入力信号から特定のチャンネルの信号を抜き出すことができないという課題がある。一方、送信チャネライザの場合には、入力信号のチャンネルを複数のビームに振り分けて送信する際に、各送信ビームに必要なチャンネルだけを抜き出して割り当てることができないという課題がある。
特開平9−284242号公報 特開2001−51975号公報
上記の課題について別の観点から説明する。近年、地上の設備を介した通信と衛星を介した通信とで使用周波数帯域を共用したシステムにて、定常時は使用周波数帯域の多くを地上の設備を介した通信に割り当て、衛星を介した通信は海上や山間部等において一部の周波数帯域のみを使用し、災害等の異常事態発生時には衛星を介した通信の使用帯域の比率を上げてサービスを維持するシステムの実用化が望まれている。このようなシステムにおいては、衛星搭載用チャネライザはユーザリンクの各ビームの周波数使用状況の変化に対応して、常に有効な周波数(チャンネル)を抽出してフィーダリンクの周波数有効利用を図る必要があることから、周波数配置の柔軟性を確保し周波数利用効率の向上を可能とすることが要求される。
したがって、このようなシステムで使用する衛星搭載用チャネライザには、種々のチャネライザの処理方式の中で、多チャンネルの信号が周波数多重された入力信号を、細かいサブチャンネルに分波し、所望のサブチャンネルを選択して、必要に応じた帯域幅分のサブチャンネルを、それぞれのサブチャンネルの遷移域が重複して通過帯域が重ならないように交互に配置される周波数特性を有するよう周波数シフトし、合成して所望の帯域幅のチャンネル信号を生成する方式(帯域合成ポリフェーズFFT方式など)が、「演算量の少なさ」、「柔軟性」、「周波数利用効率」の面で適している。
しかし、この方式のチャネライザでは、入力信号のサンプリングレート(周波数帯域幅)と同一のサンプリングレートで出力する手段だけが提示されている。このため、この方式のチャネライザは、多チャンネルの信号が周波数多重された入力信号の各チャンネルを周波数軸上で並べ替えて、入力信号と同一の帯域幅で出力することはできるが、個々のチャンネルや複数の所望のチャンネルなど特定のチャンネルの信号をそのチャンネルの帯域幅で抜き出すことができない。この方式のチャネライザはまた、入力信号のサンプリングレートと異なるサンプリングレートで出力することができない。
また、上記のチャネライザにおいて、それぞれの遷移域が重複して通過帯域が重ならないように交互に配置されたサブチャンネルを合成する時点で、双方のサブチャンネルの位相特性を一致させておかないと信号品質が劣化してしまうため、双方のサブチャンネルの位相特性を一致させておく必要がある。ところが、入力信号のサンプリングレートと異なるサンプリングレートで出力する場合は、フィルタ係数の算出の際、フィルタ係数算出用計算式のインパルス応答長の項に実際の装置の構成におけるインパルス応答長の値を代入する、通常の算出方法で求めたフィルタ係数を使用すると、双方のサブチャンネルの位相特性が一致しない。
以上のような課題に鑑み、本発明は、上記のチャネライザにおいて、入力信号のサンプリングレートと異なるサンプリングレートで出力する手法を提供しようとするものでる。
本発明はまた、入力信号のサンプリングレートと異なるサンプリングレートで出力する場合、それぞれの遷移域が重複して通過帯域が重ならないように交互に配置されたサブチャンネルを合成する時点で、双方のサブチャンネルの位相特性を一致させることのできるフィルタ係数算出方法及びこれを適用したチャネライザを提供しようとするものである。
本発明は、通信分野で用いられる周波数多重された信号処理技術に関する。
本発明の第1の態様によれば、多チャンネルの信号が周波数多重された入力信号から所望の帯域幅のチャンネル信号を抜き出すチャネライザであって、サンプリングレートFsで規定される前記入力信号をN個のサブチャンネルに分波し、Fs/Nのサンプリングレートで出力する、入力信号に対して互いに並列の第1及び第2系統の分波手段と、前記第1及び第2系統の分波手段に対応して設けられ、前記第1及び第2系統の各分波手段が出力するサブチャンネルから所望のサブチャンネルを選択出力するか、または0(null)データを出力する、第1及び第2系統のスイッチ手段と、前記第1及び第2系統のスイッチ手段に対応して設けられ、前記第1及び第2系統の各スイッチ手段が出力するサブチャンネルのうちM個のサブチャンネルを、それぞれのサブチャンネルの遷移域が重複して通過帯域が重ならないように交互に配置される周波数特性を有するよう合波し、前記サンプリングレートFsとは異なるサンプリングレートM×Fs/Nにて出力する、互いに複数組の第1及び第2系統の合波手段と、前記第1及び第2系統の複数組の互いに対応し合う各合波手段が出力する合波信号を加算して合成する複数の合成手段と、を備え、前記入力信号から、特定のチャンネルの信号を、そのチャンネルの帯域幅で抜き出すことを特徴とする。
本発明の第2の態様によれば、多チャンネルの信号が周波数多重された入力信号を、N個のサブチャンネルに分波し、所望のサブチャンネルを選択し、必要に応じた帯域幅分のサブチャンネルを、それぞれのサブチャンネルの遷移域が重複して通過帯域が重ならないように交互に配置される周波数特性を有するよう周波数シフトし、合成して所望の帯域幅のチャンネル信号を生成する信号処理方法が提供される。
本信号処理方法においては、サンプリングレートFsで規定される前記入力信号をN個のサブチャンネルに分波し、Fs/Nのサンプリングレートで出力する、第1及び第2系統の分波処理と、前記第1及び第2系統の分波処理に対応し、前記第1及び第2系統の各分波処理で出力されるサブチャンネルから所望のサブチャンネルを選択出力するか、または0(null)データを出力する、第1及び第2系統のスイッチ処理と、前記第1及び第2系統のスイッチ処理に対応し、前記第1及び第2系統の各スイッチ処理で出力されるサブチャンネルのうちM個のサブチャンネルを、それぞれのサブチャンネルの遷移域が重複して通過帯域が重ならないように交互に配置される周波数特性を有するよう合波し、前記サンプリングレートFsとは異なるサンプリングレートM×Fs/Nにて出力する、互いに複数の第1及び第2系統の合波処理と、前記第1及び第2系統の複数の互いに対応し合う各合波処理で出力される合波信号を加算して合成する複数の合成処理と、を含み、前記入力信号から、特定のチャンネルの信号を、そのチャンネルの帯域幅で抜き出すことを特徴とする。
本発明によれば、多チャンネルの信号が周波数多重された入力信号から、信号品質を劣化させることなく、特定のチャンネルの信号をそのチャンネルの帯域幅で抜き出すことが可能となり、受信チャネライザの場合には、抜き出したチャンネルの変調信号をそのまま復調することが可能となる。一方、送信チャネライザの場合には、入力信号のチャンネルを複数のビームに振り分けて送信する際に、各送信ビームに必要なチャンネルだけを抜き出して割り当て、周波数利用効率を高めることができる。
本発明の実施例によるチャネライザの構成を示した図である。 図1に示された第1系統分波回路111の、タップ数Kが奇数の場合の構成を示すブロック図である。 図1に示された第1系統分波回路111の、タップ数Kが偶数の場合の構成を示すブロック図である。 図1に示された第1系統分波回路111が、入力信号の全帯域から抽出する各サブチャンネルの周波数帯域を示した図である。 図1に示された第1系統分波回路111の出力する各サブチャンネルの周波数特性を示した図である。 図1に示された第2系統分波回路121の構成を示すブロック図である。 図1に示された第2系統分波回路121が、入力信号の全帯域から抽出する各サブチャンネルの周波数帯域を示した図である。 図1に示された第2系統分波回路121の出力する各サブチャンネルの周波数特性を示した図である。 図1に示された第1系統合波回路113_Lのタップ数Kが奇数の場合の構成を示すブロック図である。 図1に示された第1系統合波回路113_Lのタップ数Kが偶数の場合の構成を示すブロック図である。 図(a),(b),(c)は、それぞれ図1に示された第1系統合波回路113_1、113_2、113_Lの出力する合波信号の周波数特性を示した図である。 図1に示された第2系統合波回路123_Lの構成を示すブロック図である。 図(a),(b),(c)は、それぞれ図1に示された第2系統合波回路123_1、123_2、123_Lの出力する合波信号の周波数特性を示した図である。 フィルタ1出力とフィルタ2出力の周波数特性(振幅特性と位相特性)をシミュレーションで求めた特性図である。 本発明の算出方法で求めたフィルタ係数を使用した場合の、フィルタ1出力とフィルタ2出力の周波数特性(振幅特性と位相特性)をシミュレーションで求めた特性図である。 各サブフィルタのタップ数(K)=1,2,3,4,・・・における、初期位相=0のときのフィルタ1出力の位相特性をシミュレーションで求めた特性図である。 各サブフィルタのタップ数(K)=1,2,3,4,・・・における、初期位相=πのときのフィルタ1出力の位相特性をシミュレーションで求めた特性図である。 各サブフィルタのタップ数(K)=1,2,3,4,・・・における、初期位相=πのときのフィルタ2出力の位相特性をシミュレーションで求めた特製図である。 合波サブチャンネル信号数M=2において合成回路14_1が出力するチャンネル信号1の周波数特性を示した図である。 合波サブチャンネル信号数M=4において合成回路14_2が出力するチャンネル信号2の周波数特性を示した図である。 合波サブチャンネル信号数Mにおいて合成回路14_Lが出力するチャンネル信号Lの周波数特性を示した図である。 図2に示された乗算回路22_1_21〜22_1_2K、図3に示された乗算回路32_1_21〜32_1_2K等で使用するフィルタ係数の特性を示した図である。 図9に示された乗算回路93_1_21〜93_N_2K、図10に示された乗算回路10_3_1_21〜10_3_N_2K等で使用するフィルタ係数の特性を示した図である。 フィルタ係数を、タップを横軸とするグラフで表示した図である。 フィルタ係数を、タップを横軸とするグラフで表示した図である。 フィルタ係数を、タップを横軸とするグラフで表示した図である。 特許文献1に示されているフィルタリング回路の構成を示した図である。 図27に示されたフィルタリング回路において、帯域幅Fsにて抜き出した特定チャンネル信号の振幅特性を示した図である。 特許文献2に示されているフィルタリング回路の構成を示した図である。 図29に示されたフィルタリング回路における、入力信号、第1、第2のディジタルフィルタバンクの周波数特性、出力信号である合成信号を示した図である。
[実施例]
(構成)
図1は、本発明の一実施例としてのチャネライザを示した図である。
図1において、111は、サンプリングレートFsで規定される入力信号をX10〜X1(N-1)のN個(Nは正の整数)のサブチャンネルに分波し、Fs/Nのサンプリングレートで出力する第1系統分波回路(第1系統の分波手段)、112は、X10〜X1(N-1)のN個のサブチャンネル信号から任意のサブチャンネルをX110〜X1L(M-1)(L、Mは正の整数)の所望の端子から選択出力する第1系統スイッチ回路(第1系統のスイッチ手段)、113_1〜113_Lは、必要な帯域になるように第1系統スイッチ回路112で選択出力されたM個のサブチャンネルを合波し、入力信号のサンプリングレート(Fs)とは異なるサンプリングレート(M×Fs/N)にて出力する第1系統合波回路(第1系統の合波手段)である。例えば、113_1は第1系統の2合波回路、113_2は第1系統の4合波回路、・・・、113_Lは第1系統のM合波回路となる。
121は、入力信号をX20〜X2(N-1)のN個のサブチャンネルに分波し、Fs/Nのサンプリングレートで出力する第2系統分波回路(第2系統の分波手段)、122は、X20〜X2(N-1)のN個のサブチャンネル信号から任意のサブチャンネルをX210〜X2L(M-1)の所望の端子から選択出力するとともに所望の端子から0(nullデータ)を出力する第2系統スイッチ回路(第2系統のスイッチ手段)、123_1〜123_Lは、必要な帯域になるように第2系統スイッチ回路122で選択出力されたM個のサブチャンネルを合波し、入力信号のサンプリングレート(Fs)とは異なるサンプリングレート(M×Fs/N)にて出力する第2系統合波回路(第2系統の合波手段)である。例えば、123_1は第2系統の2合波回路、123_2は第2系統の4合波回路、・・・、123_Lは第2系統のM合波回路となる。
14_1〜14_Lは、それぞれ必要な帯域幅に合波された第1系統合波信号と第2系統合波信号を合成し所望のチャンネル信号(合成出力チャンネル1(帯域:2×Fs/N)〜合成出力チャンネルL(帯域:M×Fs/N))を生成する合成回路(合成手段)である。
図2は、第1系統分波回路111のタップ数Kが奇数の場合の構成を詳細に示すブロック図である。図2において、21_1〜21_(N-1)は入力信号のサンプリング周波数(Fs)で1クロック分ずつ遅延させる遅延回路で、(N-1)個ある。22_1〜22_NはサブフィルタH0,1〜HN-1,1で、サブチャンネルの個数分ある。遅延回路21_(N-1)〜21_1で遅延された信号は、順にサブフィルタ22_(N-1)(図示省略)〜22_1に入力される。サブフィルタH0,122_1内において、22_1_11〜22_1_1(K-1)はそれぞれ(Fs/N)の周波数で1クロック分遅延させる遅延回路であり、22_1_21〜22_1_2Kはそれぞれタップごとに信号とフィルタ係数(h0〜h(K-1)N)を乗算する乗算回路であり、22_1_32〜22_1_3Kはそれぞれ各タップの出力を加算する加算回路である。
同様に、サブフィルタHN-1,122_N内において、22_N_11〜22_N_1(K-1)はそれぞれ(Fs/N)の周波数で1クロック分遅延させる遅延回路、22_N_21〜22_N_2Kはそれぞれタップごとに信号とフィルタ係数(hN-1〜hKN-1)を乗算する乗算回路、22_N_32〜22_N_3Kはそれぞれ各タップの出力を加算する加算回路である。
尚、乗算回路22_1_21〜22_N_2Kで使用するフィルタ係数は、インパルス応答長を実際のインパルス応答長NKではなくNK+1として算出の上、算出されたh(0)〜h(NK)のNK+1個の値のうち、h(0)〜h(NK-1)のNK個を使用し、さらに偶数番目のタップにおいて符号を反転させる。
具体的には、乗算回路22_1_21〜22_1_2Kで使用するフィルタ係数は以下のようになる。
22_1_21 : h0
22_1_22 : -hN
22_1_23 : h2N
22_1_24 : -h3N
22_1_25 : h4N

22_1_2K : h(K-1)N
同様に、乗算回路22_N_21〜22_N_2Kで使用するフィルタ係数は以下のようになる。
22_N_21 : hN-1
22_N_22 : -h2N-1
22_N_23 : h3N-1
22_N_24 : -h4N-1
22_N_25 : h5N-1

22_N_2K : hKN-1
図2において、23_1〜23_Nはサブフィルタ22_1〜22_Nの出力ごとに係数W-0〜W-(N-1)/2を乗算する乗算回路、24は乗算回路23_1〜23_Nの出力をフーリエ変換し、第1系統の各サブチャンネルの信号X10〜X1(N-1)を出力するFFT回路である。
図3は、第1系統分波回路111のタップ数Kが偶数の場合の構成を詳細に示すブロック図である。図3において、31_1〜31_(N-1)は入力信号のサンプリング周波数(Fs)で1クロック分ずつ遅延させる遅延回路で、(N-1)個ある。32_1〜32_NはサブフィルタH0,1〜HN-1,1で、サブチャンネルの個数分ある。遅延回路31_(N-1)〜31_1で遅延された信号は、順にサブフィルタ32_(N-1)(図示省略)〜32_1に入力される。サブフィルタH0,132_1内において、32_1_11〜32_1_1(K-1)はそれぞれFs/Nの周波数で1クロック分遅延させる遅延回路、32_1_21〜32_1_2Kはそれぞれタップごとに信号とフィルタ係数(-h0〜h(K-1)N)を乗算する乗算回路、32_1_32〜32_1_3Kはそれぞれ各タップの出力を加算する加算回路である。
同様に、サブフィルタHN-1,132_N内において、32_N_11〜32_N_1(K-1)はそれぞれFs/Nの周波数で1クロック分遅延させる遅延回路、32_N_21〜32_N_2Kはそれぞれタップごとに信号とフィルタ係数(-hN-1〜hKN-1)を乗算する乗算回路、32_N_32〜32_N_3Kはそれぞれ各タップの出力を加算する加算回路である。
尚、乗算回路32_1_21〜32_N_2Kで使用するフィルタ係数は、インパルス応答長を実際のインパルス応答長NKではなくNK+1として算出の上、算出されたh(0)〜h(NK)のNK+1個の値のうち、h(0)〜h(NK-1)のNK個を使用し、さらに奇数番目のタップにおいて符号を反転させる。
具体的には、乗算回路32_1_21〜32_1_2Kで使用するフィルタ係数は以下のようになる。
32_1_21 : -h0
32_1_22 : hN
32_1_23 : -h2N
32_1_24 : h3N
32_1_25 : -h4N

32_1_2K : h(K-1)N
同様に、乗算回路32_N_21〜32_N_2Kで使用するフィルタ係数は以下のようになる。
32_N_21 : -hN-1
32_N_22 : h2N-1
32_N_23 : -h3N-1
32_N_24 : h4N-1
32_N_25 : -h5N-1

32_N_2K : hKN-1
図3において、33_1〜33_Nはサブフィルタ32_1〜32_Nの出力ごとに係数W-0〜W-(N-1)/2を乗算する乗算回路、34は乗算回路33_1〜33_Nの出力をフーリエ変換し、第1系統の各サブチャンネルの信号X10〜X1(N-1)を出力するFFT回路である。
図6は、図1に示された第2系統分波回路121の構成を詳細に示すブロック図である。図6において、61_1〜61_Nは入力信号のサンプリング周波数(Fs)で1クロック分ずつ遅延させる遅延回路で、(N-1)個ある。62_1〜62_NはサブフィルタH0,2〜HN-1,2で、サブチャンネルの個数分ある。遅延回路61_(N-1)〜61_1で遅延された信号は、順にサブフィルタ62_(N-1)(図示省略)〜62_1に入力される。サブフィルタH0,2 62_1内において、62_1_11〜62_1_1(K-1)はFs/Nの周波数で1クロック分遅延させる遅延回路、62_1_21〜62_1_2Kはタップごとに信号とフィルタ係数(h0〜h(K-1)N)を乗算する乗算回路、62_1_32〜62_1_3Kは各タップの出力を加算する加算回路である。
同様に、サブフィルタHN-1,2 62_N内において、62_N_11〜62_N_1(K-1)はFs/Nの周波数で1クロック分遅延させる遅延回路、62_N_21〜62_N_2Kはタップごとに信号とフィルタ係数(hN-1〜hKN-1)を乗算する乗算回路、62_N_32〜62_N_3Kは各タップの出力を加算する加算回路である。
尚、乗算回路62_1_21〜62_N_2Kで使用するフィルタ係数は、インパルス応答長を実際のインパルス応答長NKではなくNK+1として算出の上、算出されたh(0)〜h(NK)のNK+1個の値のうち、h(0)〜h(NK-1)のNK個を使用する。
具体的には、乗算回路62_1_21〜62_1_2Kで使用するフィルタ係数は以下のようになる。
62_1_21 : h0
62_1_22 : hN
62_1_23 : h2N
62_1_24 : h3N
62_1_25 : h4N

62_1_2K : h(K-1)N
同様に、乗算回路62_N_21〜62_N_2Kで使用するフィルタ係数は以下のようになる。
62_N_21 : hN-1
62_N_22 : h2N-1
62_N_23 : h3N-1
62_N_24 : h4N-1
62_N_25 : h5N-1

62_N_2K : hKN-1
図6において、63はサブフィルタ62_1〜62_Nの出力をフーリエ変換し、第2系統の各サブチャンネルX20〜X2(N-1)を出力するFFT回路である。
図9は、図1に示された第1系統合波回路113_Lのタップ数Kが奇数の場合の構成を詳細に示すブロック図である。第1系統合波回路113_1及び113_2は、それぞれ図9において合波するサブチャンネル数Mが2及び4の場合に相当する。
図9においては、第1系統の所望の帯域分のサブチャンネルの信号X1L0〜X1L(M-1)を入力する。Mは合波するサブチャンネル数である。
図9において、91は第1系統の所望のサブチャンネルの信号X1L0〜X1L(M-1)の入力を逆フーリエ変換するIFFT(Inverse Fast Fourier Transform:逆高速フーリエ変換)回路、92_1〜92_MはIFFT回路91のサブチャンネル出力ごとに係数W0〜W(M-1)/2を乗算する乗算回路である。93_1〜93_MはサブフィルタG0,1〜GM-1,1であり、合波するサブチャンネルの個数分ある。サブフィルタG0,193_1内において、93_1_11〜93_1_1(K-1)はM×(Fs/N)の周波数で1クロック分遅延させる遅延回路、93_1_21〜93_1_2Kはタップごとに信号とフィルタ係数(gM-1〜gMK-1)を乗算する乗算回路、93_1_32〜93_1_3Kは各タップの出力を加算する加算回路である。
同様に、サブフィルタGM-1,193_M内において、93_M_11〜93_M_1(K-1)はM×(Fs/N)の周波数で1クロック分遅延させる遅延回路、93_M_21〜93_M_2Kはタップごとに信号とフィルタ係数(g0〜g(K-1)M)を乗算する乗算回路、93_M_32〜93_M_3Kは各タップの出力を加算する加算回路である。
尚、乗算回路93_1_21〜93_M_2Kで使用するフィルタ係数は、インパルス応答長を実際のインパルス応答長MKではなくMK-1として算出の上、算出されたg(0)〜g(MK-2)のMK-1個の値に加え、g(MK-1)=0としてg(0)〜g(MK-1)のMK個の係数とし、さらに偶数番目のタップにおいて符号を反転させる。
具体的には、乗算回路93_1_21〜93_1_2Kで使用するフィルタ係数は以下のようになる。
93_1_21 : gM-1
93_1_22 : -g2M-1
93_1_23 : g3M-1
93_1_24 : -g4M-1
93_1_25 : g5M-1

93_1_2(K-1) : -g(K-1)M-1
93_1_2K : 0
同様に、乗算回路93_M_21〜93_M_2Kで使用するフィルタ係数は以下のようになる。
93_M_21 : g0
93_M_22 : -gM
93_M_23 : g2M
93_M_24 : -g3M
93_M_25 : g4M

93_M_2(K-1) : -g(K-2)M
93_M_2K : 0
図9において、94_1〜94_(M-1)は出力信号のサンプリング周波数(M×Fs/N)で1クロック分ずつ遅延させる遅延回路で、(M-1)個ある。これにより、第1系統合波回路113_Lは、サブフィルタ93_1〜93_Mの出力を合波した出力信号Y1Lを出力する。
図10は、図1に示された第1系統合波回路113_Lのタップ数Kが偶数の場合の構成を詳細に示すブロック図である。第1系統合波回路113_1及び113_2は、それぞれ図10において合波するサブチャンネル数Mが2及び4の場合に相当する。
図10においては、第1系統の所望の帯域分のサブチャンネルの信号X1L0〜X1L(M-1)が入力される。Mは合波するサブチャンネル数である。図10において、10_1は第1系統の所望のサブチャンネルの信号X1L0〜X1L(M-1)の入力を逆フーリエ変換するIFFT回路、10_2_1〜10_2_MはIFFT回路10_1のサブチャンネル出力ごとに係数W0〜W(M-1)/2を乗算する乗算回路である。10_3_1〜10_3_MはサブフィルタG0,1〜GM-1,1で、合波するサブチャンネルの個数分ある。サブフィルタG0,110_3_1内において、10_3_1_11〜10_3_1_1(K-1)はM×Fs/Nの周波数で1クロック分遅延させる遅延回路、10_3_1_21〜10_3_1_2Kはタップごとに信号とフィルタ係数(-gM-1〜gMK-1)を乗算する乗算回路、10_3_1_32〜10_3_1_3Kは各タップの出力を加算する加算回路である。
同様に、サブフィルタGM-1,110_3_M内において、10_3_M_11〜10_3_M_1(K-1)はM×Fs/Nの周波数で1クロック分遅延させる遅延回路、10_3_M_21〜10_3_M_2Kはタップごとに信号とフィルタ係数(-g0〜g(K-1)M)を乗算する乗算回路、10_3_M_32〜10_3_M_3Kは各タップの出力を加算する加算回路である。
尚、乗算回路10_3_1_21〜10_3_M_2Kで使用するフィルタ係数は、インパルス応答長を実際のインパルス応答長MKではなくMK-1として算出の上、算出されたg(0)〜g(MK-2)のMK-1個の値に加え、g(MK-1)=0としてg(0)〜g(MK-1)のMK個の係数とし、さらに奇数番目のタップにおいて符号を反転させる。
具体的には、乗算回路10_3_1_21〜10_3_1_2Kで使用するフィルタ係数は以下のようになる。
10_3_1_21 : -gM-1
10_3_1_22 : g2M-1
10_3_1_23 : -g3M-1
10_3_1_24 : g4M-1
10_3_1_25 : -g5M-1

10_3_1_2(K-1) : -g(K-1)M-1
10_3_1_2K : 0
同様に、乗算回路10_3_M_21〜10_3_M_2Kで使用するフィルタ係数は以下のようになる。
10_3_M_21 : -g0
10_3_M_22 : gM
10_3_M_23 : -g2M
10_3_M_24 : g3M
10_3_M_25 : -g4M

10_3_M_2(K-1) : -g(K-2)M
10_3_M_2K : 0
図10において、10_4_1〜10_4_(M-1)は出力信号のサンプリング周波数(M×Fs/N)で1クロック分ずつ遅延させる遅延回路で、(M-1)個ある。これにより、第1系統合波回路113_Lは、サブフィルタ10_3_1〜10_3_Mの出力を合波した出力信号Y1Lを出力する。
図12は、図1に示された第2系統合波回路123_Lの構成を詳細に示すブロック図である。第2系統合波回路123_1及び123_2は、それぞれ図12において合波するサブチャンネル数Mが2及び4の場合に相当する。
図12においては、第2系統の所望の帯域分のサブチャンネルの信号X2L0〜X2L(M-1)が入力される。Mは合波するサブチャンネル数である。図12において、12_1は第2系統の所望のサブチャンネルの信号X2L0〜X2L(M-1)の入力を逆フーリエ変換するIFFT回路である。12_2_1〜12_2_MはサブフィルタG0,2〜GM-1,2で、合波するサブチャンネルの個数分ある。サブフィルタG0,112_2_1内において、12_2_1_11〜12_2_1_1(K-1)はM×Fs/Nの周波数で1クロック分遅延させる遅延回路、12_2_1_21〜12_2_1_2Kはタップごとに信号とフィルタ係数(gM-1〜gMK-1)を乗算する乗算回路、12_2_1_32〜12_2_1_3Kは各タップの出力を加算する加算回路である。
同様に、サブフィルタGM-1,112_2_M内において、12_2_M_11〜12_2_M_1(K-1)はM×Fs/Nの周波数で1クロック分遅延させる遅延回路、12_2_M_21〜12_2_M_2Kはタップごとに信号とフィルタ係数(g0〜g(K-1)M)を乗算する乗算回路、12_2_M_32〜12_2_M_3Kは各タップの出力を加算する加算回路である。
尚、乗算回路12_2_1_21〜12_2_M_2Kで使用するフィルタ係数は、インパルス応答長を実際のインパルス応答長MKではなくMK-1として算出の上、算出されたg(0)〜g(MK-2)のMK-1個の値に加え、g(MK-1)=0としてg(0)〜g(MK-1)のMK個の係数とする。
具体的には、乗算回路12_2_1_21〜12_2_1_2Kで使用するフィルタ係数は以下のようになる。
12_2_1_21 : gM-1
12_2_1_22 : g2M-1
12_2_1_23 : g3M-1
12_2_1_24 : g4M-1
12_2_1_25 : g5M-1

12_2_1_2(K-1) : g(K-1)M-1
12_2_1_2K : 0
同様に、乗算回路12_2_M_21〜12_2_M_2Kで使用するフィルタ係数は以下のようになる。
12_2_M_21 : g0
12_2_M_22 : gM
12_2_M_23 : g2M
12_2_M_24 : g3M
12_2_M_25 : g4M

12_2_M_2(K-1) : g(K-2)M
12_2_M_2K : 0
図12において、12_3_1〜12_3_(M-1)は出力信号のサンプリング周波数(M×Fs/N)で1クロック分ずつ遅延させる遅延回路で、(M-1)個ある。これにより、第2系統合波回路123_Lは、サブフィルタ12_2_1〜12_2_Mの出力を合波した出力信号Y2Lを出力する。
(動作)
次に図1のチャネライザの動作を説明する。図1において、第1系統分波回路111は、サンプリングレートFsの入力信号をN個のサブチャンネルの信号X10〜X1(N-1)に分波し、Fs/Nのサンプリングレートで出力する。
図4は、入力信号の全帯域から第1系統分波回路111が抽出する各サブチャンネルの周波数帯域を示した図であり、図5は、第1系統分波回路111の出力する各サブチャンネルの周波数特性を示した図である。
図4のCb10〜Cb1(N-1)の帯域が、第1系統分波回路111の各サブチャンネル出力X10〜X1(N-1)から、図5の周波数特性の信号として出力サンプリング周波数Fs/Nのベースバンド信号としてN本出力される。
第1系統分波回路111について詳細に説明する。
前述したように、図2は、第1系統分波回路111のタップ数Kが奇数の場合の構成を詳細に示すブロック図である。
図2において、入力信号は遅延回路21_1〜21_(N-1)にて入力信号のサンプリング周波数(Fs)で1クロック分ずつ遅延を与えられ、サブフィルタH0,1〜HN-1,122_1〜22_Nに、HN-1,1、HN-2,1、…、H0,1の順に繰り返し入力される。
サブフィルタH0,1 22_1内において、遅延回路22_1_11〜22_1_1(K-1)はFs/Nの周波数で1クロック分遅延させ、乗算回路22_1_21〜22_1_2Kはタップごとに信号とフィルタ係数(h0〜h(K-1)N)を乗算し、加算回路22_1_32〜22_1_3Kは各タップの出力を加算する。
同様に、サブフィルタHN-1,122_N内において、遅延回路22_N_11〜22_N_1(K-1)はFs/Nの周波数で1クロック分遅延させ、乗算回路22_N_21〜22_N_2Kはタップごとに信号とフィルタ係数(hN-1〜hKN-1)を乗算し、加算回路22_N_32〜22_N_3Kは各タップの出力を加算する。乗算回路23_1〜23_Nはサブフィルタ22_1〜22_Nの出力ごとに係数W-0〜W-(N-1)/2を乗算する。FFT回路24は乗算回路23_1〜23_Nの出力をフーリエ変換し、第1系統の各サブチャンネルの信号X10〜X1(N-1)を出力する。サブフィルタ以降の回路の動作周波数はFs/Nである。
第1系統分波回路111の処理を計算式で示すと下記の式(1)となる。
Figure 0006012066
式(1)において、Nは分波数(サブチャンネル数)、Hi,1(i=0〜N-1)はサブフィルタH0,1〜HN-1,122_1〜22_Nを表す。
FFT回路24は上記行列式(1)における下記の式(2)を演算処理している。
Figure 0006012066
乗算回路22_1_21〜22_1_2Kで使用するフィルタ係数の仕様は下記とし、図22に特性を示す。
正規化値:1
通過帯域fpass:−Fs/4N<fpass<Fs/4N
ゲイン:1/√2(周波数f=±Fs/4Nの時)
阻止帯域fstop:fstop<−Fs/4N、Fs/4N<fstop
また、乗算回路22_1_21〜22_N_2Kで使用するフィルタ係数は、インパルス応答長を実際のインパルス応答長NKではなくNK+1として算出の上、算出されたh(0)〜h(NK)のNK+1個の値のうち、h(0)〜h(NK-1)のNK個を使用し、さらに偶数番目のタップにおいて符号を反転させる。
具体的には、乗算回路22_1_21〜22_1_2Kで使用するフィルタ係数は以下のようにする。
22_1_21 : h0
22_1_22 : -hN
22_1_23 : h2N
22_1_24 : -h3N
22_1_25 : h4N

22_1_2K : h(K-1)N
同様に、乗算回路22_N_21〜22_N_2Kで使用するフィルタ係数は以下のようにする。
22_N_21 : hN-1
22_N_22 : -h2N-1
22_N_23 : h3N-1
22_N_24 : -h4N-1
22_N_25 : h5N-1

22_N_2K : hKN-1
サブフィルタ22_1〜22_N内のフィルタ係数の符号を偶数番目のタップにおいて反転させるとともに、乗算回路23_1〜23_Nにて係数W-0〜W-(N-1)/2を乗算することにより、第1系統分波回路111は、図4のように、Fs/Nに対してFs/2Nずれた値を中心周波数とする、幅Fs/Nの帯域を、図5のようなベースバンド信号として抽出する。
図3は、第1系統分波回路111のタップ数Kが偶数の場合の構成を詳細に示すブロック図である。
図3において、入力信号は遅延回路31_1〜31_(N-1)にて入力信号のサンプリング周波数(Fs)で1クロック分ずつ遅延を与えられ、サブフィルタH0,1〜HN-1,132_1〜32_Nに、HN-1,1、HN-2,1、…、H0,1の順に繰り返し入力される。
サブフィルタH0,132_1内において、遅延回路32_1_11〜32_1_1(K-1)はFs/Nの周波数で1クロック分遅延させ、乗算回路32_1_21〜32_1_2Kはタップごとに信号とフィルタ係数(h0〜h(K-1)N)を乗算し、加算回路32_1_32〜32_1_3Kは各タップの出力を加算する。
同様に、サブフィルタHN-1,132_N内において、遅延回路32_N_11〜32_N_1(K-1)はFs/Nの周波数で1クロック分遅延させ、乗算回路32_N_21〜32_N_2Kはタップごとに信号とフィルタ係数(hN-1〜hKN-1)を乗算し、加算回路32_N_32〜32_N_3Kは各タップの出力を加算する。
乗算回路33_1〜33_Nはサブフィルタ32_1〜32_Nの出力ごとに係数W-0〜W-(N-1)/2を乗算する。FFT回路34は乗算回路33_1〜33_Nの出力をフーリエ変換し、第1系統の各サブチャンネルの信号X10〜X1(N-1)を出力する。サブフィルタ以降の回路の動作周波数はFs/Nである。
第1系統分波回路111の処理を計算式で示すと下記の式(3)となる。
Figure 0006012066
式(3)において、Nは分波数(サブチャンネル数)、Hi,1(i=0〜N-1)はサブフィルタH0,1〜HN-1,132_1〜32_Nを表す。
FFT回路34は上記行列式(3)における下記の式(4)を演算処理している。
Figure 0006012066
乗算回路32_1_21〜32_1_2Kで使用するフィルタ係数の仕様は下記とし、図22に特性を示す。
正規化値:1
通過帯域fpass:−Fs/4N<fpass<Fs/4N
ゲイン:1/√2(周波数f=±Fs/4Nの時)
阻止帯域fstop:fstop<−Fs/4N、Fs/4N<fstop
また、乗算回路32_1_21〜32_N_2Kで使用するフィルタ係数は、インパルス応答長を実際のインパルス応答長NKではなくNK+1として算出の上、算出されたh(0)〜h(NK)のNK+1個の値のうち、h(0)〜h(NK-1)のNK個を使用し、さらに奇数番目のタップにおいて符号を反転させる。
具体的には、乗算回路32_1_21〜32_1_2Kで使用するフィルタ係数は以下のようにする。
32_1_21 : -h0
32_1_22 : hN
32_1_23 : -h2N
32_1_24 : h3N
32_1_25 : -h4N

32_1_2K : h(K-1)N
同様に、乗算回路32_N_21〜32_N_2Kで使用するフィルタ係数は以下とする。
32_N_21 : -hN-1
32_N_22 : h2N-1
32_N_23 : -h3N-1
32_N_24 : h4N-1
32_N_25 : -h5N-1

32_N_2K : hKN-1
サブフィルタ32_1〜32_N内のフィルタ係数の符号を奇数番目のタップにおいて反転させるとともに、乗算回路33_1〜33_Nにて係数W-0〜W-(N-1)/2を乗算することにより、第1系統分波回路111は、図4のように、Fs/Nに対してFs/2Nずれた値を中心周波数とする、幅Fs/Nの帯域を、図5のようなベースバンド信号として抽出する。
図1の、第1系統スイッチ回路112は、N個のサブチャンネル信号X10〜X1(N-1)から、任意のサブチャンネル信号をX110〜X1L(M-1)の所望の端子から選択出力する。
図1の、第1系統合波回路113_1〜113_Lは、第1系統スイッチ回路112にて選択されたサブチャンネル信号のうち、必要な帯域分のサブチャンネル信号X1L0〜X1L(M-1)を合波し、サンプリング周波数M×Fs/Nで出力する。
図11(a),(b),(c)は、それぞれ第1系統合波回路113_1、113_2、113_Lの出力する合波信号の周波数特性を示した図である。
図5の周波数特性の各サブチャンネル信号が第1系統合波回路113_1、113_2、113_LのX110〜X1L(M-1)から入力され、第1系統合波回路113_1、113_2、113_LのY11〜Y1Lから図11(a),(b),(c)のCg10〜Cg1(M-1)のように周波数軸上に配置された信号として出力される。
第1系統合波回路113_Lの動作を詳細に説明する。
図9は、第1系統合波回路113_Lのタップ数Kが奇数の場合の構成を詳細に示すブロック図である。
第1系統合波回路113_1及び113_2は、それぞれ図9において合波するサブチャンネル数Mが2及び4の場合に相当する。
図9においては、第1系統の所望の帯域分のサブチャンネルの信号X1L0〜X1L(M-1)が入力される。Mは合波するサブチャンネル数である。
IFFT回路91は、第1系統の所望のサブチャンネルの信号X1L0〜X1L(M-1)の入力を逆フーリエ変換する。乗算回路92_1〜92_MはIFFT回路91のサブチャンネル出力ごとに係数W0〜W(M-1)/2を乗算する。
サブフィルタG0,1 93_1内において、遅延回路93_1_11〜93_1_1(K-1)はM×Fs/Nの周波数で1クロック分遅延させ、乗算回路93_1_21〜93_1_2Kはタップごとに信号とフィルタ係数(gM-1〜gMK-1)を乗算し、加算回路93_1_32〜93_1_3Kは各タップの出力を加算する。
同様に、サブフィルタGM-1,193_M内において、遅延回路93_M_11〜93_M_1(K-1)はM×Fs/Nの周波数で1クロック分遅延させ、乗算回路93_M_21〜93_M_2Kはタップごとに信号とフィルタ係数(g0〜g(K-1)M)を乗算し、加算回路93_M_32〜93_M_3Kは各タップの出力を加算する。
遅延回路94_1〜94_(M-1)は出力信号のサンプリング周波数(M×Fs/N)で1クロック分ずつ遅延させ、合波出力Y1LをサブフィルタG0,1〜GM-1,193_1〜93_Mから、GM-1,1、GM-2,1、…、G0,1の順に繰り返し出力する。
第1系統合波回路113_Lの処理を計算式で示すと下記の式(5)となる。
Figure 0006012066
式(5)において、Mは合波数(サブチャンネル数)、Gi,1(i=0〜M-1)はサブフィルタG0,1〜GM-1,193_1〜93_Mを表す。
IFFT回路91は上記行列式(5)における下記の式(6)を演算処理している。
Figure 0006012066
乗算回路93_1_21〜93_M_2Kで使用するフィルタ係数の仕様は下記とし、図23に特性を示す。
正規化値:M
通過帯域fpass:−Fs/4N<fpass<Fs/4N
ゲイン:1/√2(周波数f=±Fs/4Nの時)
阻止帯域fstop:fstop<−Fs/4N、Fs/4N<fstop
また、乗算回路93_1_21〜93_M_2Kで使用するフィルタ係数は、インパルス応答長を実際のインパルス応答長MKではなくMK-1として算出の上、算出されたg(0)〜g(MK-2)のMK-1個の値に加え、g(MK-1)=0としてg(0)〜g(MK-1)のMK個の係数とし、さらに偶数番目のタップにおいて符号を反転させる。
具体的には、乗算回路93_1_21〜93_1_2Kで使用するフィルタ係数は以下とする。
93_1_21 : gM-1
93_1_22 : -g2M-1
93_1_23 : g3M-1
93_1_24 : -g4M-1
93_1_25 : g5M-1

93_1_2(K-1) : -g(K-1)M-1
93_1_2K : 0
同様に、乗算回路93_M_21〜93_M_2Kで使用するフィルタ係数は以下とする。
93_M_21 : g0
93_M_22 : -gM
93_M_23 : g2M
93_M_24 : -g3M
93_M_25 : g4M

93_M_2(K-1) : -g(K-2)M
93_M_2K : 0
乗算回路92_1〜92_Mにて係数W0〜W(M-1)/2を乗算するとともに、サブフィルタ93_1〜93_M内のフィルタ係数の符号を偶数番目のタップにおいて反転させることにより、第1系統合波回路113_Lは、図5のようなベースバンド信号となっている各サブチャンネルを、図11のようにFs/Nに対してFs/2Nずれた値を中心周波数とする幅Fs/Nの帯域として周波数軸上に配置する。
図10は、第1系統合波回路113_Lのタップ数Kが偶数の場合の構成を詳細に示すブロック図である。第1系統合波回路113_1及び113_2は、それぞれ図10において合波するサブチャンネル数Mが2及び4の場合に相当する。
図10においては、第1系統の所望の帯域分のサブチャンネルの信号X1L0〜X1L(M-1)が入力される。Mは合波するサブチャンネル数である。
IFFT回路10_1は、第1系統の所望のサブチャンネルの信号X1L0〜X1L(M-1)の入力を逆フーリエ変換する。乗算回路10_2_1〜10_2_MはIFFT回路10_1のサブチャンネル出力ごとに係数W0〜W(M-1)/2を乗算する。サブフィルタG0,1 10_3_1内において、遅延回路10_3_1_11〜10_3_1_1(K-1)はM×Fs/Nの周波数で1クロック分遅延させ、乗算回路10_3_1_21〜10_3_1_2Kはタップごとに信号とフィルタ係数(gM-1〜gMK-1)を乗算し、加算回路10_3_1_32〜10_3_1_3Kは各タップの出力を加算する。
同様に、サブフィルタGM-1,110_3_M内において、遅延回路10_3_M_11〜10_3_M_1(K-1)はM×Fs/Nの周波数で1クロック分遅延させ、乗算回路10_3_M_21〜10_3_M_2Kはタップごとに信号とフィルタ係数(g0〜g(K-1)M)を乗算し、加算回路10_3_M_32〜10_3_M_3Kは各タップの出力を加算する。
遅延回路10_4_1〜10_4_(M-1)は出力信号のサンプリング周波数(M×Fs/N)で1クロック分ずつ遅延させ、合波出力Y1LをサブフィルタG0,1〜GM-1,110_3_1〜10_3_Mから、GM-1,1、GM-2,1、…、G0,1の順に繰り返し出力する。
第1系統合波回路113_Lの処理を計算式で示すと下記の式(7)となる。
Figure 0006012066
式(7)において、Mは合波数(サブチャンネル数)、Gi,1(i=0〜M-1)はサブフィルタG0,1〜GM-1,110_3_1〜10_3_Mを表す。
IFFT回路10_1は前述の行列式(7)における下記の式(8)を演算処理している。
Figure 0006012066
乗算回路10_3_1_21〜10_3_M_2Kで使用するフィルタ係数の仕様は下記とし、図23に特性を示す。
正規化値:M
通過帯域fpass:−Fs/4N<fpass<Fs/4N
ゲイン:1/√2(周波数f=±Fs/4Nの時)
阻止帯域fstop:fstop<−Fs/4N、Fs/4N<fstop
また、乗算回路10_3_1_21〜10_3_1_2Kで使用するフィルタ係数は、インパルス応答長を実際のインパルス応答長MKではなくMK-1として算出の上、算出されたg(0)〜g(MK-2)のMK-1個の値に加え、g(MK-1)=0としてg(0)〜g(MK-1)のMK個の係数とし、さらに奇数番目のタップにおいて符号を反転させる。具体的には、乗算回路10_3_1_21〜10_3_1_2Kで使用するフィルタ係数は以下とする。
10_3_1_21 : -gM-1
10_3_1_22 : g2M-1
10_3_1_23 : -g3M-1
10_3_1_24 : g4M-1
10_3_1_25 : -g5M-1

10_3_1_2(K-1) : -g(K-1)M-1
10_3_1_2K : 0
同様に、乗算回路10_3_M_21〜10_3_M_2Kで使用するフィルタ係数は以下とする。
10_3_M_21 : -g0
10_3_M_22 : gM
10_3_M_23 : -g2M
10_3_M_24 : g3M
10_3_M_25 : -g4M

10_3_M_2(K-1) : -g(K-2)M
10_3_M_2K : 0
乗算回路10_2_1〜10_2_Mにて係数W0〜W(M-1)/2を乗算するとともに、サブフィルタ10_3_1〜10_3_M内のフィルタ係数の符号を奇数番目のタップにおいて反転させる。このことにより、第1系統合波回路113_Lは、図5のようなベースバンド信号となっている各サブチャンネルを、図11のようにFs/Nに対してFs/2Nずれた値を中心周波数とする幅Fs/Nの帯域として周波数軸上に配置する。
図1の第2系統分波回路121は、入力信号をN個のサブチャンネルの信号X20〜X2(N-1)に分波し、Fs/Nのサンプリングレートで出力する。
図7は入力信号の全帯域から第2系統分波回路121が抽出する各サブチャンネルの周波数帯域を示した図であり、図8は第2系統分波回路121の出力する各サブチャンネルの周波数特性を示した図である。
図7のCb20〜Cb2(N-1)の帯域が、第2系統分波回路121の各サブチャンネル出力X20〜X2(N-1)から、図8の周波数特性の信号として出力サンプリング周波数Fs/Nのベースバンド信号としてN本出力される。
第2系統分波回路121を詳細に説明する。
図6は、第2系統分波回路121の構成を詳細に示すブロック図である。図6において、入力信号は遅延回路61_1〜61_(N-1)にて入力信号のサンプリング周波数(Fs)で1クロック分ずつ遅延を与えられ、サブフィルタH0,2〜HN-1,262_1〜62_Nに、HN-1,2、HN-2,2、…、H0,2の順に繰り返し入力される。
サブフィルタH0,262_1内において、遅延回路62_1_11〜62_1_1(K-1)はFs/Nの周波数で1クロック分遅延させ、乗算回路62_1_21〜62_1_2Kはタップごとに信号とフィルタ係数(h0〜h(K-1)N)を乗算し、加算回路62_1_32〜62_1_3Kは各タップの出力を加算する。
同様に、サブフィルタHN-1,262_N内において、遅延回路62_N_11〜62_N_1(K-1)はFs/Nの周波数で1クロック分遅延させ、乗算回路62_N_21〜62_N_2Kはタップごとに信号とフィルタ係数(hN-1〜hKN-1)を乗算し、加算回路62_N_32〜62_N_3Kは各タップの出力を加算する。
FFT回路63はサブフィルタ62_1〜62_Nの出力をフーリエ変換し、第2系統の各サブチャンネルの信号X20〜X2(N-1)を出力する。サブフィルタ以降の回路の動作周波数はFs/Nである。
第2系統分波回路121の処理を計算式で示すと下記の式(9)となる。
Figure 0006012066
式(9)において、Nは分波数(サブチャンネル数)Hi,2(i=0〜N-1)はサブフィルタH0,2〜HN-1,262_1〜62_Nを表す。
FFT回路63は前述の行列式(9)における下記の式(10)を演算処理している。
Figure 0006012066
乗算回路62_1_21〜62_N_2Kで使用するフィルタ係数の仕様は下記とし、図22に特性を示す。
正規化値:1
通過帯域fpass:−Fs/4N<fpass<Fs/4N
ゲイン:1/√2(周波数f=±Fs/4Nの時)
阻止帯域fstop:fstop<−Fs/4N、Fs/4N<fstop
また、乗算回路62_1_21〜62_N_2Kで使用するフィルタ係数は、インパルス応答長を実際のインパルス応答長NKではなくNK+1として算出の上、算出されたh(0)〜h(NK)のNK+1個の値のうち、h(0)〜h(NK-1)のNK個を使用する。具体的には、乗算回路62_1_21〜62_1_2Kで使用するフィルタ係数は以下とする。
62_1_21 : h0
62_1_22 : hN
62_1_23 : h2N
62_1_24 : h3N
62_1_25 : h4N

62_1_2K : h(K-1)N
同様に、乗算回路62_N_21〜62_N_2Kで使用するフィルタ係数は以下とする。
62_N_21 : hN-1
62_N_22 : h2N-1
62_N_23 : h3N-1
62_N_24 : h4N-1
62_N_25 : h5N-1

62_N_2K : hKN-1
第2系統分波回路121は、第1系統分波回路111と異なり、サブフィルタ62_1〜62_N内のフィルタ係数の符号反転と、係数W-0〜W-(N-1)/2の乗算を行わない。このことにより、図7のように、Fs/Nを中心周波数とする幅Fs/Nの帯域を、図8のようなベースバンド信号として抽出する。
図1の、第2系統スイッチ回路122は、N個のサブチャンネル信号X20〜X2(N-1)から、任意のサブチャンネル信号をX210〜X2L(M-1)の所望の端子から選択出力するとともに、抜き出すチャンネルと隣接するチャンネルとの境界となる周波数位置のサブチャンネルに相当する端子X211、X222・・・、X2L(M/2)からは0(nullデータ)を出力する。
図1の、第2系統合波回路123_1〜123_Lは、第2系統スイッチ回路122にて選択されたサブチャンネル信号のうち、必要な帯域分のサブチャンネル信号X2L0〜X2L(M-1)を合波し、サンプリング周波数M×Fs/Nで出力する。
図13(a),(b),(c)は、それぞれ第2系統合波回路123_1、123_2、123_Lの出力する合波信号の周波数特性を示した図である。
図8の周波数特性の各サブチャンネル信号が第2系統合波回路123_1、123_2、123_LのX210〜X2L(M-1)から入力され、第2系統合波回路123_1、123_2、123_LのY21〜Y2Lから図13(a),(b),(c)のCg20〜Cg2(M-1)のように周波数軸上に配置された信号として出力される。尚、抜き出すチャンネルと隣接するチャンネルとの境界となる周波数位置のサブチャンネル信号X211、X222、・・・、X2L(M/2)には0(nullデータ)が入力されているため、図13(a)のCg21、図13(b)のCg22、図13(c)のCg2(M/2)の周波数位置は振幅レベルが0となる。
第2系統合波回路123_Lを詳細に説明する。
図12は、第2系統合波回路123-Lの構成を詳細に示すブロック図である。尚、第2系統合波回路123_1及び123_2は、それぞれ図12において合波するサブチャンネル数Mが2及び4の場合に相当する。
図12においては、第2系統の所望の帯域分のサブチャンネルの信号X2L0〜X2L(M-1)が入力される。Mは合波するサブチャンネル数である。
IFFT回路12_1は、第2系統の所望のサブチャンネルの信号X2L0〜X2L(M-1)の入力を逆フーリエ変換する。
サブフィルタG0,2 12_2_1内において、遅延回路12_2_1_11〜12_2_1_1(K-1)はM×Fs/Nの周波数で1クロック分遅延させ、乗算回路12_2_1_21〜12_2_1_2Kはタップごとに信号とフィルタ係数(gM-1〜gMK-1)を乗算し、加算回路12_2_1_32〜12_2_1_3Kは各タップの出力を加算する。
同様に、サブフィルタGM-1,212_2_M内において、遅延回路12_2_M_11〜12_2_M_1(K-1)はM×Fs/Nの周波数で1クロック分遅延させ、乗算回路12_2_M_21〜12_2_M_2Kはタップごとに信号とフィルタ係数(g0〜g(K-1)M)を乗算し、加算回路12_2_M_32〜12_2_M_3Kは各タップの出力を加算する。
遅延回路12_3_1〜12_3_(M-1)は出力信号のサンプリング周波数(M×Fs/N)で1クロック分ずつ遅延させ、合波出力Y2LをサブフィルタG0,2〜GM-1,212_2_1〜12_2_Mから、GM-1,2、GM-2,2、…、G0,2の順に繰り返し出力する。
第2系統合波回路123_Lの処理を計算式で示すと下記の式(11)となる。
Figure 0006012066
式(11)において、Mは合波数(サブチャンネル数)、Gi,1(i=0〜M-1)はサブフィルタG0,1〜GM-1,112_2_1〜12_2_Mを表す。
IFFT回路12_1は前述の行列式(11)における下記の式(12)を演算処理している。
Figure 0006012066
乗算回路12_2_1_21〜12_2_M_2Kで使用するフィルタ係数の仕様は下記とし、図23に特性を示す。
正規化値:M
通過帯域fpass:−Fs/4N<fpass<Fs/4N
ゲイン:1/√2(周波数f=±Fs/4Nの時)
阻止帯域fstop:fstop<−Fs/4N、Fs/4N<fstop
また、乗算回路12_2_1_21〜12_2_M_2Kで使用するフィルタ係数は、インパルス応答長を実際のインパルス応答長MKではなくMK-1として算出の上、算出されたg(0)〜g(MK-2)のMK-1個の値に加え、g(MK-1)=0としてg(0)〜g(MK-1)のMK個の係数とする。具体的には、乗算回路12_2_1_21〜12_2_1_2Kで使用するフィルタ係数は以下とする。
12_2_1_21 : gM-1
12_2_1_22 : g2M-1
12_2_1_23 : g3M-1
12_2_1_24 : g4M-1
12_2_1_25 : g5M-1

12_2_1_2(K-1) : g(K-1)M-1
12_2_1_2K : 0
同様に、乗算回路12_2_M_21〜12_2_M_2Kで使用するフィルタ係数は以下とする。
12_2_M_21 : g0
12_2_M_22 : gM
12_2_M_23 : g2M
12_2_M_24 : g3M
12_2_M_25 : g4M

12_2_M_2(K-1) : g(K-2)M
12_2_M_2K : 0
第2系統合波回路123_Lは、第1系統合波回路113_Lと異なり、係数W0〜W(M-1)/2の乗算とサブフィルタ12_2_1〜12_2_M内のフィルタ係数の符号反転を行わない。このことにより、図8のようなベースバンド信号となっている各サブチャンネルを、図13のようにFs/Nを中心周波数とする幅Fs/Nの帯域として周波数軸上に配置する。
図1の、合成回路14_1〜14_Lは、それぞれ必要な帯域幅に合波された第1系統合波信号と第2系統合波信号を加算して合成し所望のチャンネル信号を生成する。
このとき、合成回路14_1〜14_Lの入力時点において、第1系統合波信号と第2系統合波信号の位相が一致していないと、合成後の信号の品質が劣化する。
第1系統合波信号と第2系統合波信号の位相を一致させるためには、入力信号が第1系統分波回路111→第1系統スイッチ回路112→第1系統合波回路113_1〜113_Lを経て合成回路14_1〜14_Lに至る信号の位相特性と、第2系統分波回路121→第2系統スイッチ回路122→第2系統合波回路123_1〜123_Lを経て合成回路14_1〜14_Lに至る信号の位相特性を一致させることが必要であり、その手段を以下に示す。
第1系統分波回路111→第1系統スイッチ回路112→第1系統合波回路113_1〜113_Lを経て合成回路14_1〜14_Lに至る信号(以下「フィルタ1出力」と称する)の位相特性θ(f)は、計算式で表すと下記の式(13)、(14)となる。
Figure 0006012066
Figure 0006012066
式(13)は、第1系統分波回路111及び第1系統合波回路113_1〜113_L内サブフィルタの偶数番目のタップのフィルタ係数の符号を反転させた場合(以下、初期位相=0の場合と称する)である。
式(14)は、第1系統分波回路111及び第1系統合波回路113_1〜113_L内サブフィルタの奇数番目のタップのフィルタ係数の符号を反転させた場合(以下、初期位相=πの場合と称する)である。
式(13)、(14)において、fは周波数、τbraは分波部(分波回路)の遅延量、τsynは合波部(合波回路)の遅延量、Fsは分波部への入力信号のサンプリング周波数、Nは分波数である。
一方、第2系統分波回路121→第2系統スイッチ回路122→第2系統合波回路123_1〜123_Lを経て合成回路14_1〜14_Lに至る信号(以下「フィルタ2出力」と称する)の位相特性θ2(f)は、計算式で表すと下記の式(15)となる。
Figure 0006012066
したがって、フィルタ1出力とフィルタ2出力の位相特性の一致条件は下記の式(16)、(17)となる。
Figure 0006012066
Figure 0006012066
式(16)、(17)において、nは整数である。
第1系統分波回路111及び第2系統分波回路121にてフーリエ変換をFFT(Fast Fourier Transform)で実施し、第1系統合波回路113_1〜113_L及び第2系統合波回路123_1〜123_Lにて逆フーリエ変換をIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)で実施するためには、分波数N=2n(nは自然数)、合波数M=2n(nは自然数)でなければならない。
そこで、これを前提とすると、第1系統分波回路111及び第2系統分波回路121ではサブフィルタの乗算器数はNK個、第1系統合波回路113_1〜113_L及び第2系統合波回路123_1〜123_Lではサブフィルタの乗算器数はMK個であることが必要である(Kはタップ数)。
したがって、これをインパルス応答長で考えると、NK及びMKは偶数なので、フィルタ係数はタップを横軸とするグラフで表示すると図24のように左右対称な形になる。この場合遅延量τbra、τsynは、下記の式(18)、(19)のように表わされる。
Figure 0006012066
Figure 0006012066
式(18)、(19)において、Fsは分波入力信号のサンプリング周波数であり、fsはM合波出力のサンプリング周波数(=M×Fs/N)である。
ここで、遅延量τbra、τsynを位相特性の一致条件式に代入し、展開すると下記の式(20)、(21)のようなタップ数条件が導かれる。
Figure 0006012066
Figure 0006012066
タップ数は整数でなければならないので、この条件は、N=M、すなわち分波数=合波数(入力サンプリング周波数=合波出力サンプリング周波数)でないと成立しない。
実際、分波数(N)=128、合波数(M)=2、タップ長(K)=13のケースにおいて、フィルタ係数算出用計算式のインパルス応答長(NK)の項に、実際の構成におけるインパルス応答長の値を代入して求めたフィルタ係数を使用した場合の、フィルタ1出力とフィルタ2出力の周波数特性(振幅特性と位相特性)をシミュレーションで求めると図14に示す結果となり、フィルタ1出力とフィルタ2出力の位相特性が一致しない。
そこで、本発明では、遅延量τbraとτsynを近似的に一致させるため、第1系統分波回路111、第2系統分波回路121、第1系統合波回路113_1〜113_L、第2系統合波回路123_1〜123_Lのサブフィルタのフィルタ係数の算出方法を下記とする。
第1系統分波回路111、第2系統分波回路121のサブフィルタのフィルタ係数は、インパルス応答長を実際のインパルス応答長NKではなくNK+1として算出の上、算出されたh(0)〜h(NK)のNK+1個の値のうち、h(0)〜h(NK-1)のNK個を使用する。フィルタ係数算出用計算式のインパルス応答長(NK)の項に、実際の構成におけるインパルス応答長より1多い値(NK+1)を代入して算出したフィルタ係数を、タップを横軸とするグラフで表示すると図25のようになる。
第1系統合波回路113_1〜113_L、第2系統合波回路123_1〜123_Lのサブフィルタのフィルタ係数は、インパルス応答長を実際のインパルス応答長MKではなくMK-1として算出の上、算出されたg(0)〜g(MK-2)のMK-1個の値に加え、g(MK-1)=0としてg(0)〜g(MK-1)のMK個の係数とする。フィルタ係数算出用計算式のインパルス応答長(NK)の項に、実際の構成におけるインパルス応答長より1少ない(NK-1)を代入して算出したフィルタ係数を、タップを横軸とするグラフで表示すると図26のようになる。
上記方法で算出したフィルタ係数を使用することにより、遅延量τbra、τsynは下記の式(22)、(23)に近似できる。
Figure 0006012066
Figure 0006012066
遅延量τbra、τsynを位相特性の一致条件式に代入し、展開すると下記のようなタップ数条件が導かれる。
K=2n+1 初期位相=0の場合
K=2n 初期位相=πの場合
分波数(N)=128、合波数(M)=2、タップ長(K)=13の場合において、上記の本実施例の算出方法で求めたフィルタ係数を使用した場合の、フィルタ1出力とフィルタ2出力の周波数特性(振幅特性と位相特性)をシミュレーションで求めると図15に示す結果となり、フィルタ1出力とフィルタ2出力の位相特性がほぼ一致する。
さらに、第1系統分波回路111、第2系統分波回路121、第1系統合波回路113_1〜113_L、第2系統合波回路123_1〜123_Lの各サブフィルタのタップ数(K)=1,2,3,4,・・・における、初期位相=0のときのフィルタ1出力の位相特性、初期位相=πのときのフィルタ1出力の位相特性、フィルタ2出力の位相特性をシミュレーションで求めると、それぞれ図16、図17、図18のような結果となる。
初期位相=0の場合には、タップ数が奇数のときにフィルタ1出力とフィルタ2出力の位相特性が一致し、初期位相=πの場合には、タップ数が偶数のときにフィルタ1出力とフィルタ2出力の位相特性が一致することがわかる。
したがって、各サブフィルタのフィルタ係数は、上記の本実施例の算出方法で求めたフィルタ係数を使用した上で、タップ数が奇数のときには偶数番目のタップにおいて符号を反転させ、タップ数が偶数のときには奇数番目のタップにおいて符号を反転させることにより、フィルタ1出力とフィルタ2出力の位相特性が一致する。
合波サブチャンネル信号数M=2において合成回路14_1が出力するチャンネル信号1の周波数特性を図19に示す。
合波サブチャンネル信号数M=4において合成回路14_2が出力するチャンネル信号2の周波数特性を図20に示す。
合波サブチャンネル信号数Mにおいて合成回路14_Lが出力するチャンネル信号Lの周波数特性を図21に示す。
(実施例の効果)
上記実施例の効果は、多チャンネルの信号が周波数多重された入力信号から、信号品質を劣化させることなく、特定のチャンネルの信号をそのチャンネルの帯域幅で抜き出すことが可能であることである。
これにより、受信チャネライザの場合には、抜き出したチャンネルの変調信号をそのまま復調することが可能となる。また、送信チャネライザの場合には、入力信号のチャンネルを複数のビームに振り分けて送信する際に、各送信ビームに必要なチャンネルだけを抜き出して割り当て、利用効率を高めることができる。
その理由は、多チャンネルの信号が周波数多重された入力信号を、N個のサブチャンネルに分波し、所望のサブチャンネルを選択し、必要に応じた帯域幅分のサブチャンネルを、それぞれのサブチャンネルの遷移域が重複して通過帯域が重ならないように交互に配置される周波数特性を有するよう周波数シフトし、合成して所望の帯域幅のチャンネル信号を生成するチャネライザにおいて、
第1系統分波回路が入力信号をN個のサブチャンネルに分波してFs/Nのサンプリングレートで出力し、
第1系統スイッチ回路が第1系統分波回路の出力するN個のサブチャンネル信号から任意のサブチャンネルを所望の端子から選択出力し、
第1系統合波回路が必要な帯域になるM個のサブチャンネルを合波して入力信号のサンプリングレート(Fs)とは異なるサンプリングレート(M×Fs/N)にて出力し、
第2系統分波回路が入力信号をN個のサブチャンネルに分波してFs/Nのサンプリングレートで出力し、
第2系統スイッチ回路が第2系統分波回路の出力するN個のサブチャンネル信号から任意のサブチャンネルを所望の端子から選択出力するとともに所望の端子から0(nullデータ)を出力し、
第2系統合波回路が必要な帯域になるM個のサブチャンネルを合波して入力信号のサンプリングレート(Fs)とは異なるサンプリングレート(M×Fs/N)にて出力し、
合成回路がそれぞれ必要な帯域幅に合波された第1系統合波信号と第2系統合波信号を合成し所望のチャンネル信号を生成することにより、
必要に応じた数(M個)のサブチャンネルが、それぞれのサブチャンネルの遷移域が重複して通過帯域が重ならないように交互に配置された2系統並列の合波信号を合成することが可能となることと、
第1及び第2系統分波回路におけるサブフィルタのフィルタ係数算出に際し、インパルス応答長を実際のインパルス応答長NK(N:分波サブチャンネル数、K:タップ数)ではなくNK+1として算出の上、算出されたh(0)〜h(NK)のNK+1個の値のうち、h(0)〜h(NK-1)のNK個を使用し、
第1及び第2系統合波回路におけるサブフィルタのフィルタ係数算出に際し、インパルス応答長を実際のインパルス応答長MKではなくMK-1として算出の上、算出されたg(0)〜g(MK-2)のMK-1個の値に加え、g(MK-1)=0としてg(0)〜g(MK-1)のMK個の係数とすることにより、
それぞれの遷移域が重複して通過帯域が重ならないように交互に配置された2系統の合波信号を合成する時点で、2系統の双方の合波出力の位相特性を合成回路の入力時点で近似的に一致させることが可能となるからである。
以上、本発明を、好ましい実施例を参照して説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、請求項に記載された本発明の精神や範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
111 第1系統分波回路
112 第1系統スイッチ回路
113_1〜113_L 第1系統合波回路
121 第2系統分波回路
122 第2系統スイッチ回路
123_1〜123_L 第2系統合波回路
14_1〜14_L 合成回路

Claims (6)

  1. 多チャンネルの信号が周波数多重された入力信号から所望の帯域幅のチャンネル信号を抜き出すチャネライザにおいて、
    サンプリングレートFsで規定される前記入力信号をN個のサブチャンネルに分波し、Fs/Nのサンプリングレートで出力する、入力信号に対して互いに並列の第1及び第2系統の分波手段と、
    前記第1及び第2系統の分波手段に対応して設けられ、前記第1及び第2系統の各分波手段が出力するサブチャンネルから所望のサブチャンネルを選択出力するか、または0(null)データを出力する、第1及び第2系統のスイッチ手段と、
    前記第1及び第2系統のスイッチ手段に対応して設けられ、前記第1及び第2系統の各スイッチ手段が出力するサブチャンネルのうちM個のサブチャンネルを、それぞれのサブチャンネルの遷移域が重複して通過帯域が重ならないように交互に配置される周波数特性を有するよう合波し、前記サンプリングレートFsとは異なるサンプリングレートM×Fs/Nにて出力する、互いに複数組の第1及び第2系統の合波手段と、
    前記第1及び第2系統の複数組の互いに対応し合う各合波手段が出力する合波信号を加算して合成する複数の合成手段と、を備え、
    前記入力信号から、特定のチャンネルの信号を、そのチャンネルの帯域幅で抜き出し、
    前記第1及び第2系統の分波手段はそれぞれ、前記入力信号及び該入力信号をサンプリングレートFsで1クロック分ずつ遅延させた信号が順に入力される、互いに並列のN個のサブフィルタを含み、これらN個のサブフィルタのフィルタ係数算出に際し、インパルス応答長を実際のインパルス応答長NK(Kはタップ数)ではなくNK+1として算出の上、算出されたNK+1個の値のうちNK個を使用し、
    前記第1及び第2系統の各組の合波手段はそれぞれ、互いに並列のM個のサブフィルタを含み、これらM個のサブフィルタのフィルタ係数算出に際し、インパルス応答長を実際のインパルス応答長MKではなくMK-1として算出の上、算出されたMK-1個の値に0を1個加えてMK個の係数とすることにより、
    前記第1及び第2系統の複数組の互いに対応し合う各合波手段の出力の位相特性を前記合成手段の入力時点で近似的に一致させることを特徴とするチャネライザ。
  2. 前記第1及び第2系統の分波手段はそれぞれ、
    前記入力信号をサンプリングレートFsで1クロック分ずつ遅延させるための、直列接続による(N-1)個の遅延回路と、
    前記N個のサブフィルタと、
    前記N個のサブフィルタの出力ごとに異なるあらかじめ定められた係数を乗算するN個の乗算手段と、
    前記N個の乗算手段の出力をフーリエ変換して第1系統の各サブチャンネルの信号を出力するFFT回路と、を含むことを特徴とする請求項に記載のチャネライザ。
  3. 前記第1及び第2系統の各組の合波手段はそれぞれ、
    入力されるサブチャンネルの信号を逆フーリエ変換してM個のサブチャンネルを出力するIFFT回路と、
    前記IFFT回路の出力ごとに異なるあらかじめ定められた係数を乗算するM個の乗算手段と、
    前記M個の乗算手段に接続された前記M個のサブフィルタと、
    前記M個のサブフィルタの出力を順にサンプリングレートM×Fs/Nで1クロック分ずつ遅延させるための、直列接続による(M-1)個の遅延回路と、を含むことにより、前記M個のサブフィルタの出力を合波した出力信号を出力することを特徴とする請求項又はに記載のチャネライザ。
  4. 前記各サブフィルタのフィルタ係数は、タップ数が奇数のときには偶数番目のタップにおいて符号を反転させ、タップ数が偶数のときには奇数番目のタップにおいて符号を反転させることを特徴とする請求項のいずれか1項に記載のチャネライザ。
  5. 多チャンネルの信号が周波数多重された入力信号を、N個のサブチャンネルに分波し、所望のサブチャンネルを選択し、必要に応じた帯域幅分のサブチャンネルを、それぞれのサブチャンネルの遷移域が重複して通過帯域が重ならないように交互に配置される周波数特性を有するよう周波数シフトし、合成して所望の帯域幅のチャンネル信号を生成する信号処理方法であって、
    サンプリングレートFsで規定される前記入力信号をN個のサブチャンネルに分波し、Fs/Nのサンプリングレートで出力する、第1及び第2系統の分波処理と、
    前記第1及び第2系統の分波処理に対応し、前記第1及び第2系統の各分波処理で出力されるサブチャンネルから所望のサブチャンネルを選択出力するか、または0(null)データを出力する、第1及び第2系統のスイッチ処理と、
    前記第1及び第2系統のスイッチ処理に対応し、前記第1及び第2系統の各スイッチ処理で出力されるサブチャンネルのうちM個のサブチャンネルを、それぞれのサブチャンネルの遷移域が重複して通過帯域が重ならないように交互に配置される周波数特性を有するよう合波し、前記サンプリングレートFsとは異なるサンプリングレートM×Fs/Nにて出力する、互いに複数の第1及び第2系統の合波処理と、
    前記第1及び第2系統の複数の互いに対応し合う各合波処理で出力される合波信号を加算して合成する複数の合成処理と、を含み、
    前記入力信号から、特定のチャンネルの信号を、そのチャンネルの帯域幅で抜き出し、
    前記第1及び第2系統の分波処理のためにそれぞれ、前記入力信号及び該入力信号をサンプリングレートFsで1クロック分ずつ遅延させた信号が順に入力される、互いに並列のN個のサブフィルタが備えられ、これらN個のサブフィルタのフィルタ係数算出に際し、インパルス応答長を実際のインパルス応答長NK(Kはタップ数)ではなくNK+1として算出の上、算出されたNK+1個の値のうちNK個を使用し、
    前記第1及び第2系統の各組の合波処理のためにそれぞれ、互いに並列のM個のサブフィルタが備えられ、これらM個のサブフィルタのフィルタ係数算出に際し、インパルス応答長を実際のインパルス応答長MKではなくMK-1として算出の上、算出されたMK-1個の値に0を1個加えてMK個の係数とすることにより、
    前記第1及び第2系統の複数の互いに対応し合う各合波処理で出力される出力の位相特性を前記合成処理の入力時点で近似的に一致させることを特徴とする信号処理方法。
  6. 前記各サブフィルタのフィルタ係数は、タップ数が奇数のときには偶数番目のタップにおいて符号を反転させ、タップ数が偶数のときには奇数番目のタップにおいて符号を反転させることを特徴とする請求項に記載の信号処理方法。
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