以下、図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る画像出力受付端末1の外観斜視図である。
画像出力受付端末1は、店頭において、入力メディア(記憶媒体)や携帯端末に記憶されている画像データの印刷を受け付け、印刷を行う端末である。画像出力受付端末1は、予め画像データが記憶された入力メディアや携帯端末(いずれも不図示)から画像データを取得し、内部に保持する。
入力メディアは、例えば、DVD-ROM/CD-ROM/CD-R/CD-RW、コンパクトフラッシュ(登録商標)、SD(Secure Digital)カード、ミニSDカード、マイクロSDカード、xD−ピクチャーカード、Smart
Media(登録商標)、MEMORY STICK(登録商標)、USB(Universal Serial Bus)メモリ等である。
携帯端末は、例えば、スマートフォン、iPhone(登録商標)、カメラ付き携帯電話機、iPad(登録商標)、携帯型パーソナルコンピュータ等である。通信方法は、例えば、blue tooth(登録商標)、IR(赤外線通信)等である。
また、携帯端末には、GPS(Global Positioning System)機能が搭載されており、撮影された画像データに、Exif(Exchangeable image file format)規格のGPSに関する付属情報が付加されている。付属情報には、撮影位置情報および撮影時刻情報等がある。
画像出力受付端末1の上部正面には、タッチパネル付ディスプレイ11が配置されている。タッチパネル付ディスプレイ11は、操作の案内、操作の状況、読み込んだ画像データ等を表示するとともに、利用者からの指示を受け付ける。利用者は、タッチパネル付ディスプレイ11を介して、印刷注文する画像データの選択、画像データの画像処理の指示等を行う。
タッチパネル付ディスプレイ11の下部には、メディア投入口12および通信口13が設けられている。メディア投入口12は、各メディアの挿入口であり、複数の挿入口が1箇所にまとめて配置されている。通信口13は、各携帯端末と通信を行うための通信ポートであり、複数の通信ポート(赤外線ポートやUSB(Universal Serial Bus)ポートなど)が1箇所にまとめて配置されている。
画像出力受付端末1の下段部の前面板14には、レシート取出口15、硬貨投入口16および紙幣挿入口17のような料金投入口、つり銭返却口18、印刷物取出口19、ドア開閉キー20、メンテナンスキー21等が設けられている。
レシート取出口15、硬貨投入口16、紙幣挿入口17、つり銭返却口18は、利用者による印刷物の注文内容に応じた入金を要求する課金手段として機能する。利用者は、硬貨投入口16に硬貨を投入したり、紙幣挿入口17に紙幣を挿入したりすることにより、印刷物の料金を支払う。つり銭がある場合には、つり銭返却口18から放出される。また、料金徴収後、徴収金額や注文内容等が印刷されたレシートがレシート取出口15から放出される。
印刷物取出口19には、画像出力受付端末1の筐体内に設置されるプリンタにより印刷された印刷物が排出される。ドア開閉キー20は、画像出力受付端末1の前面板14を開閉するためのキーである。メンテナンスキー21は、利用者が画像出力受付端末1を利用可能な運転モードと、管理者が画像出力受付端末1のメンテナンスや設定、レシートの再印刷等を行う管理モードを切り替えるためのキーである。
本実施の形態で用いられる画像データには、撮影位置情報が付加されているものがある。この撮影位置情報が付加された画像データが印刷注文された場合には、画像出力受付端末1は、撮影位置情報に基づく地名情報を対応する画像の所定位置に配置して印刷する。
つまり、利用者が所有するデジタルスチルカメラや携帯端末に搭載されているデジタルカメラには、撮影時にGPS機能も併せ持っていることが前提である。デジタルカメラは、画像データに撮影位置情報を関連付けて保存する。
次に、画像出力受付端末1の基本的動作について説明する。
画像出力受付端末1は、入力メディアから読み込んだ画像データを液晶ディスプレイ等のタッチパネル付ディスプレイ11に表示する。利用者は、タッチパネル付ディスプレイ11に設けられたタッチパネルにより、入力メディアや携帯端末等から読み込んだ画像の中から印刷注文する画像を選択する。
本実施の形態において、印刷注文の内容には、「通常印刷」と「フォトブック」の2種類がある。「通常印刷」は、熱転写方式などで片面または両面に印画した用紙を出力する(通常の画像印刷を行う)ものである。「フォトブック」は、画像やテキストを熱転写方式などで片面または両面に印画した複数の用紙を用いて製本を行い、製本物を出力(提供)するものである。
利用者は、タッチパネル付ディスプレイ11に表示された画面上で、印刷注文する画像を選択した後、印刷の実行を指示すると、画像出力受付端末1内のコンピュータが内部プリンタに画像データを転送する。
画像出力受付端末1は、利用者に印刷物の印刷注文に応じた料金を算出、表示し、必要に応じてレシートプリンタによりレシート(引換券)を発行し、利用者に支払いを要求する。画像出力受付端末1は、課金手段により利用者の入金が完了すると、印刷データの印刷を開始する。印刷された印刷物は、印刷物取出口19から排出され、利用者に提供される。
また画像出力受付端末1は、「フォトブック」を作成する場合、印刷された印刷物を内部製本機に搬送し、印刷物を所定の製本方法で製本する。製本されたフォトブックは、図示せぬフォトブック取出口から排出され、利用者に提供される。
更に、本発明は、その場で印刷物を受け取る場合に限られず、いわゆる「オンライン製本」にも適用可能である。「オンライン製本」とは、利用者などが所有するコンピュータから同様の手順によって印刷物の発注を行い、業者が印刷物を製本し、郵送によって印刷物を受け取るというものである。本発明を「オンライン製本」に適用する場合、後述する図5、図10、図11、図14に示す処理を実行する為のプログラムを、利用者などが所有する汎用のコンピュータにインストールすることによって同様に実現することができる。すなわち、画像出力受付端末1とは、図5、図10、図11、図14に示す処理を実行する為のプログラムがインストールされた汎用のコンピュータも含むものである。
なお、画像出力受付端末1は、料金算出、レシート(引換券)の発行を行うだけでなく、課金機を装備しているため、利用者に入金を要求して現金による課金処理を行うようにすることもできる。
図2は、画像出力受付端末1のハードウエアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータ30は、制御部31、記憶部32、入出力部33、通信部34等から構成され、各種メディア読取部41、通信部42、シャッタ43、モニタ44、コインメック45、ビルバリ46、レシートジャーナル処理部47、およびプリンタ48、および製本機50を制御する。
制御部31は、プログラムの実行を行うCPU(Central processing Unit)と、プログラム命令あるいはデータ等を格納するためのRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等で構成される。制御部31は、記憶部32等に格納されたプログラムに従って、バス35を介して接続された各装置を制御する。
記憶部32には、制御部31が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS(Operating System)等が格納される。プログラムは、例えば、画像入力プログラム、課金処理プログラム、レシート印刷処理プログラム、保守プログラム等である。データは、例えば、画像データや印刷データ等である。
プログラムのコードは、制御部31により必要に応じて読み出され、RAMに移され、CPUに読み出されて各種機能として実行される。
入出力部33は、記憶部32に格納されているプログラム等の更新や、画像出力受付端末1の設定等を行うメンテナンス時に用いられる。
通信部34は、通信制御装置、通信ポート等を有し、画像出力受付端末1と図示せぬネットワーク間の通信を媒介する通信インターフェースである。通信部34は、ネットワークを介して画像出力受付端末1と他の外部装置(例えば、後述するオンラインサイト)間の通信制御を行う。
各種メディア読取部41は、メディア投入口12の各メディアの挿入口に対応して画像出力受付端末1内部に設けられ、挿入された入力メディアに予め記憶されている画像データを読み込む。通信部42は、通信口13の各通信ポートに対応して設置されており、通信中の携帯端末に予め記憶されている画像データを読み込む。
シャッタ43は、メディア投入口12の各挿入口に設けられ、入力メディアの挿入口を開閉し、読取処理の最中や、課金処理が完了するまで、入力メディアを取り出せないようにする。モニタ44は、タッチパネル付ディスプレイ11である。
コインメック45、ビルバリ46、レシートジャーナル処理部47は、課金機能の役割を果たす。コインメック45は、硬貨投入口16に対応して画像出力受付端末1内部に設けられ、硬貨の入出力を管理する。ビルバリ46は、紙幣挿入口17に対応して画像出力受付端末1内部に設けられ、紙幣の入出力を管理する。
レシートジャーナル処理部47は、レシート取出口15に対応して画像出力受付端末1内部に設けられ、利用者の徴収金額や注文内容に応じたレシートを印刷する。
プリンタ48は、印刷物取出口19に対応して画像出力受付端末1内部に設けられ、印刷物を印刷する。プリンタ48は、画像データを印刷する高解像度カラープリンタであり、熱転写プリンタあるいはインクジェット型など、プリンタの方式は特に問わない。印刷を行うべく紙は、シート状またはロール状である。
製本機50は、ローラや搬送路等を有し、プリンタ48で印刷された印刷物を所定の製本方法で製本しフォトブック等の製本物を作成して出力する。
なお、プリンタ48は、画像出力受付端末1内部に設けられ、そこで印刷が行われるが、これに限らず、例えば、通信部34およびネットワークを介して接続されたプリンタサーバに画像データを転送し、そこで印刷を行わせることも勿論可能である。また、製本機50も、画像出力受付端末1内部に設けられ、そこで製本が行われるが、これに限らず、例えば、図示せぬ搬送路を介して接続された外部の製本機に印刷物を搬送し、そこで製本を行わせるようにしてもよい。すなわち、画像出力受付端末1と、プリンタ48、製本機50はそれぞれ別体であってもよい。
図3は、製本機50のハードウエアの構成例を示すブロック図である。
製本機50は、印刷物を折りたたむ折り機構51、印刷物をホチキスや製本テープ、背表紙、糊等で綴じる綴じ機構52、印刷物を化粧断裁する裁断機構53等を備えるものを用いることができる。これらの機構としては、既知のものを使用できる。フォトブックの製本方法の詳細については、特開2010−137564号公報等に記載されている通り公知の技術である。
図4は、画像出力受付端末1内のコンピュータ30の機能構成例を示すブロック図である。図4に示す機能部のうちの少なくとも一部は、図2の制御部31により画像印刷プログラムが実行されることによって実現される。
入力制御部61は、各種メディア読取部41で読み込まれた画像データや通信部42で読み込まれた画像データの入力を制御する。
表示制御部62は、入力制御部61に入力された画像データの一覧表示画面、画像データの印刷サービスを利用者に提供するための画像出力サービス案内画面等の各種画面のモニタ44上への表示を制御する。
画像受付部63は、モニタ44に表示されている画像データの一覧表示画面において、利用者による画像の選択を受け付ける。
照合部64は、位置情報(緯度、経度)に基づく地名情報を保持しており、入力制御部61に入力された画像データに撮影位置情報が付加されている場合、その撮影位置情報から地名情報を照合する。また、照合部64は、外部データベースが保持している地図情報を参照して地名情報を照合するようにしても良い。
絞り込み部65は、入力制御部61に入力された画像データから、利用者によって指定された絞り込み範囲の画像データを絞り込む。
編集部66は、利用者により地名情報の編集が行われた場合、入力制御部61に入力された編集内容を表わす入力データに基づいて、地名情報を更新(編集)する。
課金部67は、印刷注文に応じた料金を算出し、その算出結果をモニタ44に表示させ、利用者に支払いを要求する。また課金部67は、コインメック45やビルバリ46の金銭の入出力を管理する。
印刷実行部68は、課金部67によって課金処理が完了すると、印刷対象の画像データや地名情報を所定位置に配した後、印刷データに変換し、印刷データの印刷を実行する。
次に、図5のフローチャートを参照して、画像出力受付端末1の処理について説明する。この処理は、画像出力受付端末1が起動中、常に実行されているものである。なお、画像出力受付端末1の起動中に表示される各画面を総称して、本発明では「画像出力サービス案内画面」と呼ぶ。また、ステップS3における、画像絞り込み方法には、「カレンダー」、「フォルダ」、および「地図」があり、図5の例では、「地図」が選択された場合の処理についてのみ説明する。
ステップS1において、画像出力受付端末1の表示制御部62は、タッチパネル付ディスプレイ11(モニタ44)に端末トップ画面を表示し、利用者からのメモリカードの選択を受け付ける。
図6は、端末トップ画面100の表示例を示す図である。
図6に示すように、端末トップ画面100には、利用する入力メディア(メモリカード)を選択するための、「メディアA」、「メディアB」、・・・「メディアN」の14種類の入力メディアの選択ボタンが表示されている。これらの選択ボタンは、入力メディアの概観を表わす画像および名称を含んでおり、選択ボタンの表示順序は、例えば、名称順、あるいは利用頻度の高い順である。
利用者は、図6に示す端末トップ画面において、利用する入力メディアの選択ボタンを押下することで、次の画像出力サービス案内画面へと進むことができる。
なお、画像入力手段としては、メモリカードを挿入し、そこからデータを読み込む以外にも、以下の3つの方法がある。
1.インターネットを介して、オンラインアルバムサーバから読み込む。
2.近距離通信によって、スマートフォン等の携帯端末から読み込む。
3.インターネットを介して、オンラインアルバムサーバからスマートフォン等の携帯端末がダウンロードし、更に、近距離通信によって、スマートフォン等から読み込む。
図5の説明に戻る。ステップS1において、利用者により、図6に示す端末トップ画面で所定のメモリカードに対応する選択ボタンが選択されたことを検知すると、ステップS2に進み、画像出力受付端末1の表示制御部62は、印刷サービスメニュー画面(図示せず)を表示し、所定の印刷サービス(通常印刷またはフォトブック)が選択されるまで待機する。
ステップS2において、利用者により、印刷サービスメニュー画面で所定の印刷サービスが選択されたことを検知すると、ステップS3に進み、画像出力受付端末1の表示制御部62は、画像絞り込み方法選択画面を表示し、所定の画像絞り込み方法が選択されるまで待機する。
図7は、画像絞り込み方法選択画面110の表示例を示す図である。
図7に示すように、画像絞り込み方法選択画面110には、画像絞り込み方法を選択するための「カレンダーから絞り込む」、「フォルダから絞り込む」、「地図から絞り込む」の3つの選択ボタンが表示されている。
「カレンダーから絞り込む」が選択された場合、日付で特定される画像データを絞り込むことができる。「フォルダから絞り込む」が選択された場合、所定のフォルダ名(例えば、利用者が付与したカテゴリ)で特定される画像データを絞り込むことができる。「地図から絞り込む」が選択された場合、撮影位置情報で特定される画像データを絞り込むことができる。
利用者は、図7に示す画像絞り込み方法選択画面110において、利用する画像絞り込み方法の選択ボタンを押下することで、次の画像出力サービス案内画面へと進むことができる。
図5の説明に戻る。ステップS3において、利用者により、図7に示す画像絞り込み方法選択画面110で所定の画像絞り込み方法(図5の例では、「地図から絞り込む」)が選択されたことを検知すると、ステップS4に進み、画像出力受付端末1の照合部64は、メモリカードから読み込んだ画像データに付加されている撮影位置情報を取得する。またこのとき、画像出力受付端末1の表示制御部62は、表示範囲絞り込み指定画面(図示せず)を表示し、表示範囲(国全体表示、都道府県別表示、市町村別表示等)の指定を受け付ける。もちろん、利用者は表示範囲を必ずしも指定する必要はない。
ステップS5において、画像出力受付端末1の絞り込み部65は、表示範囲の絞り込みが指定されたか否かを判定し、表示範囲の絞り込みが指定されたと判定した場合、指定された表示範囲に存在する画像データを絞り込む。例えば、「東京都」の表示範囲が指定された場合、東京都に存在する撮影位置情報が付加された画像データのみが絞り込まれる。その後、処理はステップS6に進む。
ステップS6において、画像出力受付端末1の表示制御部62は、ステップS5の処理で絞り込まれた画像データに付加されている撮影位置情報に基づいて、その撮影位置情報を包含する範囲(地図)を表示するとともに、撮影位置情報を示す位置特定オブジェクト(以下、ピンと称する)を表示する。
図8は、地図上に撮影位置情報を示すピンを配置した表示例を示す図である。
図8に示すように、地図画面120には、画像データに付加されている撮影位置情報を示すピン121が表示されている(ピン表示モード)。また画面右側には、スライダーバー122が表示されており、バーをスライドすることで、地図の拡大または縮小を行うことができる。地図の拡大または縮小が行われた場合には、その表示範囲に存在する画像データの絞り込みが再度行われ、ピン表示も更新される。
画像出力受付端末1は、図8に示す地図画面120において、ピン121の押下を検知すると、その撮影位置情報に紐付けられている画像データのサムネイル画像を数枚プレビューする(サムネイル画像表示モード)。図8の例では、サムネイル画像P1〜P3がプレビューされている。なお、ピン121が押下されていない場合、サムネイル画像P1〜P3は非表示となる。このように、撮影位置情報を示すピン121と、その撮影位置情報に紐付けられている画像データは関連付けられている。
また、画像出力受付端末1は、図8に示す地図画面120において、「全画像表示」の文字列123の押下を検知すると、その撮影位置情報に紐付けられている画像データを全て表示する。つまり、撮影位置情報を示すピン121、「全画像表示」の文字列123、および、その撮影位置情報に紐付けられている画像データは関連付けられている。
図5の説明に戻る。ステップS5において、画像出力受付端末1の絞り込み部65は、表示範囲の絞り込みが指定されていないと判定した場合、ステップS7に進む。ステップS7において、画像出力受付端末1の表示制御部62は、地図全体を表示するとともに、全ての画像データに付加されている撮影位置情報を示すピンを表示する。
ステップS8において、画像出力受付端末1の絞り込み部65は、表示範囲の絞り込みが再指定されたか否かを判定し、表示範囲の絞り込みが再指定されたと判定した場合、ステップS6に戻り、上述した処理を繰り返し実行する。そして、ステップS8において、画像出力受付端末1の絞り込み部65は、表示範囲の絞り込みが再指定されていないと判定した場合、ステップS9に進む。
ステップS9において、画像出力受付端末1の表示制御部62は、図8に示す地図画面120の「全画像表示」の文字列123が押下されたか否かを判定し、「全画像表示」の文字列123が押下されるまで待機する。そして、画像出力受付端末1の表示制御部62は、「全画像表示」の文字列123が押下されたと判定した場合、ステップS10に進み、当該ピンに紐付けられている全画像データを表示する。
図9は、全画像画面130の表示例を示す図である。
図9に示すように、全画像画面130には、押下された「全画像表示」の文字列123に紐付けられた画像データのサムネイル画像P11〜P18が一覧表示されている。また、全画像画面130には、画像の選択を決定するための「決定」ボタン131、前の画面に戻るための「戻る」ボタン132も表示されている。さらに、画像の絞り込みを再度行う場合に選択される「国・都道府県・市町村・全て」の文字列133が表示されている。
画像出力受付端末1は、所望の絞り込み範囲の押下を受け付けると、絞り込み範囲を現在表示されている場所から、指定された絞り込み範囲に変更し、画像データを再度絞り込む。なお、「全て」の文字列が押下された場合には、絞り込みをしない状態の全画像データのサムネイル画像を表示する。
ステップS11において、画像出力受付端末1の画像受付部63は、画像受付処理を行い、印刷実行部68は、選択された画像の印刷を実行する。
図10は、図5のステップS11の画像受付・印刷処理の詳細を説明するフローチャートである。この例では、図5のステップS2で「通常印刷」のサービスが選択された場合の処理について説明する。
ステップS21において、画像出力受付端末1の画像受付部63は、利用者による全画像画面130での画像データの選択を受け付ける。このとき、既に選択された画像データはそのままに、絞り込み範囲を変更して選択画像を追加することもできる。
そして、利用者によって、図9に示す全画像画面130の「決定ボタン」131が押下されたことを検知すると、ステップS22において、画像出力受付端末1の印刷実行部68は、ステップS21の処理で選択された印刷対象の画像データを印刷データに変換し、印刷データをプリンタ48に送信し、印刷を指示する。印刷された印刷物は、印刷物取出口19から排出され、利用者に提供される。
そして、印刷終了後、画像出力受付端末1の制御部31は、図5のステップS1に戻り、端末トップ画面を再び表示し、待機状態となる。
このように、通常の印刷サービスにおいて、利用者は、撮影位置情報から特定される画像データを容易に選択することができ、選択した画像データの印刷を指示することができる。
図11は、図5のステップS11の他の例の画像受付・印刷処理の詳細を説明するフローチャートである。この例では、図5のステップS2で「フォトブック」のサービスが選択された場合の処理について説明する。
ステップS31において、画像出力受付端末1の画像受付部63は、利用者による全画像画面130での画像データの選択を受け付ける。ステップS32において、画像出力受付端末1の照合部64は、選択された画像データに付加されている撮影位置情報から、自らが保持する情報又は外部データベースが保持している地図情報を参照して地名情報を照合する。表示制御部62は、照合部64によって照合された地名情報の候補一覧である地名選択画面(図示せず)を表示し、各画像に付与する地名の選択を受け付ける。
ステップS33において、画像出力受付端末1の編集部66は、ステップS32の処理で選択された地名を画像データの写真タイトルとして付与する。そして、利用者によって、図9に示す全画像画面130の「決定ボタン」131が押下されたことを検知すると、ステップS34において、画像出力受付端末1の表示制御部62は、印刷イメージを、タッチパネル付ディスプレイ11に表示する。なお、図示は省略するが、フォトブック印刷サービスには、見開き毎に写真レイアウトを定義するテンプレートが用意されており、そのテンプレートを使用することで、選択された画像が自動的に配置される。
図12は、印刷イメージ確認画面140の表示例を示す図である。
図12に示すように、印刷イメージ確認画面140には、フォトブックの印刷イメージ141、および、その印刷イメージ141の写真タイトル142が表示されている。
利用者は、図12に示す印刷イメージ確認画面140を確認し、写真タイトルを編集したい場合には、写真タイトル142を押下する。これに対して、画像出力受付端末1は、写真タイトル142が押下されたことを検知すると、図13に示すような入力ボックス143を表示する。入力ボックス143内には、検索を示すマーク143Aも表示する。また入力ボックス143の表示と同時に、ソフトウェアキーボード144を、図中矢印Aに示す方向にスライドインし表示する。
利用者は、図13に示す印刷イメージ確認画面140において、ソフトウェアキーボード144を用いて検索文字(図13の例では、「スペース+まえだ」)を入力する。これに対して、画像出力受付端末1は、検索文字の入力を受け付けると、入力された検索文字を含む地名を検索し、検索結果候補一覧145として表示する。利用者は、検索結果候補一覧145の中から、所望の地名(例えば、検索結果候補一覧145の上から4行目の「沖縄県国頭郡恩納村真栄田真栄田岬」の地名)を押下(選択)する。これに対して、画像出力受付端末1は、地名の押下を受け付けると、その地名を入力ボックス143内に表示する。利用者は、ソフトウェアキーボード144のバックスペースやデリートキー等を用いて、入力ボックス143内に表示された地名から必要な部分(例えば、「真栄田岬」)だけを設定し、画像出力受付端末1は、設定された部分のみを表示しても良い。そして、利用者は、入力ボックス143、ソフトウェアキーボード144、および検索候補一覧145以外の画面上を押下する。これに対して、画像出力受付端末1は、入力ボックス143に設定された地名を確定する。
このような写真タイトルの編集作業を行った後、利用者によって、印刷実行が指示されると、ステップS35において、画像出力受付端末1の印刷実行部68は、上述した処理で選択された印刷対象の画像データおよび編集された写真タイトルを印刷データに変換し、印刷データをプリンタ48に送信し、印刷を指示する。印刷された印刷物は、製本機50に搬送され、所定の製本方法で製本され、図示せぬフォトブック取出口から排出され、フォトブックとして利用者に提供される。
更に、前述したように、本発明は、その場で印刷物を受け取る場合に限られず、「オンライン製本」にも適用可能である。「オンライン製本」の場合、利用者が、自宅などに設置されているコンピュータから同様の手順によって印刷物の発注を行い、業者が印刷物を製本し、郵送によって印刷物が提供される。
そして、印刷終了後、画像出力受付端末1の制御部31は、図5のステップS1に戻り、端末トップ画面を再び表示し、待機状態となる。
このように、利用者は、フォトブックの印刷サービスにおいて、撮影位置情報から特定される画像データを容易に選択することができる。そして、画像出力受付端末1は、選択した画像データを用いてフォトブックを作成することができる。また画像データに付加されている撮影位置情報に基づいて照合された地名を写真タイトルとして付与したり、さらに写真タイトルを編集したりすることも可能である。このように、画像出力受付端末1は、写真と、地図上における撮影場所が記された旅行先のフォトブックを簡単に作成することができる。
なお、写真タイトルは、画像毎やページ毎に付与しても良いし、表紙や背表紙にのみ付与しても良い。
図14は、図5のステップS11のさらに他の例の画像受付・印刷処理の詳細を説明するフローチャートである。この例では、「通常印刷」および「フォトブック」のサービスを利用した印刷であって、画像データに付加されている撮影時刻情報に基づいてトラッキングルートを追加印刷する場合の処理について説明する。
ステップS41〜S43は、上述した図11のステップS31〜S33の処理と同様であるため、その詳細は省略する。つまり、ステップS41において、利用者による画像データの選択を検知し、ステップS42において、各画像に用いる地名の選択を検知し、ステップS43において、選択された地名を画像データの写真タイトルとして付与する。
そして、利用者によって、図9に示す全画像画面130の「決定ボタン」131が押下されたことを検知すると、ステップS44において、画像出力受付端末1の表示制御部62は、トラッキングルートを、タッチパネル付ディスプレイ11に表示する。
トラッキングルートとは、選択された画像データに付加されている撮影時刻情報に基づく旅の足取りを示す経路のことである。
ステップS45において、画像出力受付端末1の表示制御部62は、利用者によりトラッキングルートの印刷が追加注文されたか否かを判定し、トラッキングルートの印刷が追加注文されたと判定した場合、ステップS46に進む。ステップS46において、画像出力受付端末1の表示制御部62は、さらに利用者により(図5のステップS2にて)通常印刷が注文されたか否かを判定し、通常印刷が注文されたと判定した場合、ステップS47に進む。
ステップS47において、画像出力受付端末1の印刷実行部68は、ステップS41の処理で選択された印刷対象の画像データを印刷データに変換するとともに、トラッキングルートデータを印刷データに変換し、それらの印刷データをプリンタ48に送信し、印刷を指示する。印刷された印刷物は、印刷物取出口19から排出され、利用者に提供される。
なお、トラッキングルートの印刷方法は、以下の4種類が考えられる。
1.トラッキングルートに係る地図データのみを印刷したもの
2.地図データを含むトラッキングルートデータを印刷したもの
3.地図データに、選択画像を重畳して印刷するとともに、撮影位置情報を示すピン121と選択画像が線で結ばれたもの
4.トラッキングルートデータに、選択画像を重畳して印刷するとともに、撮影位置情報を示すピン121と選択画像が線で結ばれ、さらにピン同士が撮影時刻順に線で結ばれたもの
ステップS46において、画像出力受付端末1の表示制御部62は、利用者により(図5のステップS2にて)通常印刷ではなくフォトブックが注文されたと判定した場合、ステップS48に進む。ステップS48において、画像出力受付端末1の表示制御部62は、利用者によりテンプレートとして使用することが指示されたか否かを判定し、テンプレートとして使用することが指示されたと判定した場合、ステップS49に進む。
ここで、テンプレートとは、選択された画像群の撮影位置情報を包含する範囲の地図データやトラッキングルートデータが背景に設定されるレイアウト、画像出力受付端末1が予め準備した画像やメモリカード等から読み出した画像が背景に設定されるレイアウトをいう。通常、背景に設定される地図データや画像データ等は透明度が高く設定され、見開きレイアウトに配置される画像に比べて印刷濃度が低く印刷される。また、テンプレートには、地図データやトラッキングルートデータの上に、選択された画像群の縮小画像を印刷するレイアウトも定義されている。
図15は、テンプレートを使用した印刷イメージ確認画面150の表示例を示す図である。
図15に示すように、印刷イメージ確認画面150には、フォトブック作成用に選択された画像群の画像ボックス151〜153が表示されており、各画像ボックスには、「真栄田岬」、「沖縄国際通り」、「北谷」の写真タイトルが付与され表示されている。また画像ボックス151に含まれる画像に付加されている撮影位置情報を示すピン161が画像ボックス151と対応付けられ、画像ボックス152に含まれる画像に付加されている撮影位置情報を示すピン162が画像ボックス152と対応付けられ、画像ボックス153に含まれる画像に付加されている撮影位置情報を示すピン163が画像ボックス153と対応付けられている。
つまり、図15の例では、画像ボックス151〜153がピン161〜163からそれぞれ吹き出し矢印で示されることで対応付けが明示されている。また、ピン161〜163は、撮影時刻情報に基づいて、撮影時刻順にピン同士が線で結ばれ、トラッキングルート(経路)171として表示されている。
利用者は、この印刷イメージ確認画面150を見て、画像ボックス161〜163の配置位置を変更したい場合には、画像ボックス161〜163上でタッチしたままドラッグする動作を行う。これに対して、画像出力受付端末1は、ドラッグ動作を受け付けると、ドラッグ動作に応じて配置位置を変更する。
図14の説明に戻る。以上のような編集作業を行った後、利用者によって、印刷実行が指示されたことを検知すると、ステップS49において、画像出力受付端末1の印刷実行部68は、上述した処理で選択された印刷対象の画像データおよび編集された写真タイトルの背景に、地図データやトラッキングルートデータを配置し、それを印刷データに変換し、印刷データをプリンタ48に送信し、印刷を指示する。印刷された印刷物は、製本機50に搬送され、所定の製本方法で製本され、図示せぬフォトブック取出口から排出され、フォトブックとして利用者に提供される。
ステップS48において、画像出力受付端末1の表示制御部62は、利用者によりテンプレートとして使用することが指示されていないと判定した場合、ステップS50に進む。ステップS50において、画像出力受付端末1の印刷実行部68は、上述した処理で選択された印刷対象の画像データおよび編集された写真タイトルの背景に、画像出力受付端末1が予め用意した画像データやメモリカードから読み出した画像データを配置し、それを印刷データに変換し、印刷データをプリンタ48に送信し、印刷を指示する。印刷された印刷物は、製本機50に搬送され、所定の製本方法で製本され、図示せぬフォトブック取出口から排出され、フォトブックとして利用者に提供される。
ステップS45において、画像出力受付端末1の表示制御部62は、利用者によりトラッキングルートの印刷が追加注文されていないと判定した場合、ステップS51に進む。ステップS51において、画像出力受付端末1は、選択された画像の「通常印刷」の印刷処理または通常の「フォトブック」の印刷処理を実行する。
そして、印刷終了後、画像出力受付端末1の制御部31は、図5のステップS1に戻り、端末トップ画面を再び表示し、待機状態となる。
[発明の実施の形態における効果]
1.撮影位置情報から特定される画像データを容易に選択することができ、選択した画像データと、画像データに付加されている撮影位置情報に基づく地名情報を配置して印刷することができる。
2.撮影位置情報に基づいて照合された地名情報を容易に編集することができる。
3.写真と地図上における撮影場所が印された旅行先のフォトブックを簡単に作成することができる。
4.旅の足取りを示す経路(トラッキングルート)も印刷することができる。
以上において、図5のステップS1の処理では、図6に示したような端末トップ画面100を表示させ、メモリカードからの画像入力手段を提供するようにしたが、これに限らず、様々な画像入力手段を提供することもできる。例えば、上述したように、携帯端末から読み込んだり、あるいは、インターネットを介してオンラインサーバから読み込んだりすることもできる。
[第2の実施の形態]
図16は、第2の実施の形態に係る画像出力受付システムの構成例を示す図である。第2の実施の形態では、様々な画像入力手段を提供することを特徴とするものである。
図16に示すように、画像出力受付システム200は、画像出力受付端末1、サーバ201、SNS(Social Networking Service)サーバ202−1乃至202−N、および携帯端末203が、ネットワーク204を介して相互に接続されることで構成される。なお、画像出力受付端末1は、第1の実施の形態で説明した構成と同様のものである。また、画像出力受付端末1、サーバ201、および携帯端末203の数は、任意であり、それぞれ複数設けることも勿論可能である。
サーバ201は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disc Drive)等からなるコンピュータであり、携帯端末203がダウンロード可能な携帯アプリケーションを管理している。サーバ201は、ダウンロード要求のあった携帯端末203に対し、携帯アプリケーションを提供する。またサーバ201は、画像出力受付端末1または携帯端末203からの指示に基づいて、携帯アプリケーションと、SNSサーバ202−1乃至202−Nが提供するサービス(SNS)を紐付ける。
携帯アプリケーションとは、携帯端末203に保存されている画像データを画像出力受付端末1で簡単にプリントすることが可能なアプリケーションのことである。携帯端末203は、携帯アプリケーションを利用して、携帯端末203に保存されている画像データを、無線LAN(Wi−Fi(登録商標))経由で画像出力受付端末1に送信することで、簡単にその場でプリントすることができる。
SNSサーバ202−1乃至202−Nは、SNSと呼ばれる会員制のサービスを、ネットワーク204を介して提供する。このサービスでは、友人や知人間のコミュニケーションを円滑にする手段や場を提供したり、趣味や嗜好、居住地域、出身校、あるいは、友人の友人といったつながりを通じて新たな人間関係を構築する場を提供したりするものである。
携帯端末203は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disc Drive)、入力部、および表示画面などを実装した携帯型コンピュータであって、例えば、スマートフォン、iPhone(登録商標)、カメラ付き携帯電話機、ipad(登録商標)等である。
携帯端末203は、利用者の指示に応じて、内部に記憶されている画像データを画像出力受付端末1に無線LANで送信し、あるいは、専用ケーブルにより有線通信で出力する。
ネットワーク204は、インターネットやローカルエリアネットワーク(LAN)等のネットワークであり、有線、無線は特に問わない。
図17は、第1の実施の形態の図5のステップS1に代わる、画像出力受付端末1の処理を説明するフローチャートである。
ステップS201において、画像出力受付端末1の表示制御部62は、タッチパネルディスプレイ11(モニタ44)にメニュー画面を表示し、利用者からのメニュー選択を検知する。
図18は、様々な画像入力手段を提供する場合のメニュー画面210の表示例を示す図である。
図18に示すように、メニュー画面210には、「メモリカードからプリント」、「携帯端末からプリント」、「SNSからプリント」の選択ボタンが表示されている。
ステップS202において、画像出力受付端末1の表示制御部62は、検知した選択ボタンが「メモリカードからプリント」であった場合、図6に示したような端末トップ画面100の表示に切り替え、利用者から入力メディアの選択を受け付ける。そして、画像出力受付端末1の制御部31は、入力メディアに記憶されている画像データを取得した後、図5のステップS2の処理に進むことができる。
ステップS202において、画像出力受付端末1の表示制御部62は、検知した選択ボタンが「携帯端末からプリント」であった場合、ステップS203に進み、印刷サービスメニュー画面(図示せず)を表示し、利用者からの印刷メニュー(通常印刷またはフォトブック)の選択を検知する。その後、画像出力受付端末1の表示制御部62は、携帯アプリケーションを利用するためのログイン画面を表示し、所定のIDおよびパスワードの入力を受け付ける。
図19は、携帯アプリケーションを利用するためのログイン画面220の表示例を示す図である。
図19に示すように、ログイン画面220には、携帯アプリケーション利用にともないログインするための、IDおよびパスワードの入力欄が表示されている。また、ログイン画面220内において、IDおよびパスワードの入力欄の下方には、ソフトウェアキーボードが表示されている。
利用者は、携帯アプリケーションのユーザ登録が済んでいる場合には、図19に示すログイン画面220において、ソフトウェアキーボードを用いて、正しいIDおよびパスワードを入力することで、携帯アプリケーションの利用が可能となる。つまり、携帯端末203を画像出力受付端末1の通信口13に近接させるだけで、携帯端末203に記憶されている画像データを画像出力受付端末1に転送し、容易に画像のプリントを行うことができる。
また利用者は、携帯アプリケーションのユーザ登録が未だ済んでいない場合には、「新規ユーザ登録」の選択ボタン221を押下する。この操作に基づいて、画像出力受付端末1の表示制御部62は、携帯アプリケーションを利用するための新規ユーザ登録画面を表示し、ユーザ情報の入力を受け付ける(後述する)。
ステップS204において、画像出力受付端末1の表示制御部62は、携帯アプリケーションのユーザ登録済であるか否かを判定し、携帯アプリケーションのユーザ登録済である、すなわち、利用者によってIDおよびパスワードが入力された場合には、ステップS205に進む。
ステップS205において、画像出力受付端末1の表示制御部62は、利用者によるID(携帯アプリケーションとSNSの共通ログインID)およびパスワードの入力を検知する。ログイン認証後、ステップS206において、画像出力受付端末1の表示制御部62は、ネットワーク204を介して接続されたSNSサーバ202−1乃至202−Nのサービス一覧を表示する。
図20は、SNS一覧画面の表示例を示す図である。
図20に示すように、SNS一覧画面230には、ネットワーク204を介して接続されたSNSサーバ202−1乃至202−Nのサービスの一覧が、「サービスA」、「サービスB」・・・「サービスF」の選択ボタン(アイコン)として表示されている。これらの選択ボタンは、SNSサーバ202−1乃至202−Nのそれぞれが提供するサービス(SNS)のシンボルマークを表わす画像および名称を含んでおり、それらの表示順は、例えば、名称順、あるいは利用頻度の高い順である。また、既に(事前に)携帯アプリケーションに紐付けられているSNSの選択ボタンには、紐付け済みであることを視認可能にするために、アクティブ表示、かつ、選択ボタンの左横にチェック(図中、レ点)が入れられている。図20の例では、「サービスD」のみが未だ携帯アプリケーションに紐付けられておらず、アクティブ非表示(図中、網掛け表示)となっている。
ステップS207において、画像出力受付端末1の表示制御部62は、所定のSNSを紐付けるか否かを判定し、所定のSNSを紐付ける、すなわち、利用者によって所定のSNSの選択ボタンが選択された場合には、ステップS208に進む。
例えば、利用者は、図20に示すSNS一覧画面230において、「サービスD」を携帯アプリケーションに新たに紐付けたい場合、その選択ボタンを押下する。
ステップS208において、画像出力受付端末1の表示制御部62は、利用者による所定のSNSの選択ボタン(例えば、「サービスD」の選択ボタン)の選択を検知する。ステップS209において、画像出力受付端末1の表示制御部62は、選択されたSNSにログインするためのログイン画面(図示せず)を表示し、選択されたSNSのユーザIDおよびパスワードの入力を検知する。
ログイン認証後、ステップS210において、画像出力受付端末1の表示制御部62は、携帯アプリケーションのユーザとSNSのユーザの紐付けを、ネットワーク204を介してサーバ201に指示する。このとき、紐付け指示とともに、携帯アプリケーションのログインIDとパスワードも送信する。
サーバ201は、ネットワーク204を介して受信した紐付け指示に基づいて、図22を用いて後述する紐付け処理を実行し、紐付け完了通知(または紐付けエラー通知)を画像出力受付端末1に送信する。
ステップS211において、画像出力受付端末1の制御部31は、サーバ201から、ネットワーク204および通信部34を介して、紐付け完了通知を受信する。紐付け完了通知を受信した画像出力受付端末1の表示制御部62は、例えば、「携帯端末プリントアプリケーションと統合完了」といったメッセージ画面(図示せず)を表示し、ステップS206に戻り、図20に示したSNS一覧画面230を再表示する。このとき、紐付け完了した「サービスD」の選択ボタンが、アクティブ表示に切り替わる。
なお、ステップS211において、紐付けエラー通知を受信した場合、画像出力受付端末1の表示制御部62は、例えば、「紐付けエラー」といったメッセージ画面(図示せず)を表示する。
ステップS207において、画像出力受付端末1の表示制御部62は、所定のSNSを紐付けない、すなわち、利用者によって所定のSNSの選択ボタンが選択されなかった場合には、ステップS212に進む。
ステップS212において、画像出力受付端末1の制御部31は、携帯アプリケーションによって携帯端末203の画像データを取得するとともに、携帯アプリケーションに紐付けられているSNSの画像データを取得した後、図5のステップS2の処理に進むことができる。
ステップS204において、画像出力受付端末1の表示制御部62は、携帯アプリケーションのユーザ登録済でない、すなわち、利用者によって「新規ユーザ登録」の選択ボタン221が選択された場合には、ステップS213に進む。
ステップS213において、画像出力受付端末1の表示制御部62は、利用者による「新規ユーザ登録」の選択ボタン221の押下を検知する。この操作に基づいて、画像出力受付端末1の表示制御部62は、携帯アプリケーションを利用するための新規ユーザ登録画面を表示し、ユーザ情報の入力を受け付ける。
図21は、携帯アプリケーションを利用するための新規ユーザ登録画面の表示例を示す図である。
図21に示すように、新規ユーザ登録画面240には、ユーザ情報の入力欄が表示されている。ユーザ情報は、例えば、ユーザ名、登録ID、メールアドレス、年齢、性別等である。なお、図示していないが、新規ユーザ登録画面240内に、図19に示したようなソフトウェアキーボードを表示させてもよい。
利用者は、図21に示す新規ユーザ登録画面240において、ユーザ情報を入力し、「OK」ボタンを押下することで、登録したメールアドレスに、ユーザ本登録用URLが送信される。
ステップS214において、画像出力受付端末1の表示制御部62は、図21に示した新規ユーザ登録画面240上におけるユーザ情報の入力を検知する。ステップS215において、画像出力受付端末1の制御部31は、検知したユーザ情報に含まれるメールアドレス宛(例えば、携帯端末204のメールアドレス)に、ユーザ登録用URL(Uniform
Resource Locator)を送信する。
利用者は、携帯端末204からユーザ登録用URLにアクセスし、携帯アプリケーションを利用するための本ユーザ登録を行う。
ステップS202において、画像出力受付端末1の表示制御部62は、検知した選択ボタンが「SNSからプリント」であった場合、ネットワーク204を介して接続されたSNSサーバ202−1乃至202−Nのサービス一覧(図示せず)を表示し、ステップS216に進む。ステップS216において、画像出力受付端末1の表示制御部62は、利用者による所定のSNSの選択を検知する。
ステップS217において、画像出力受付端末1の表示制御部62は、選択されたSNSにログインするためのログイン画面(図示せず)を表示し、選択されたSNSのユーザIDおよびパスワードの入力を検知する。ログイン認証後、ステップS218において、画像出力受付端末1の制御部31は、ログインしたSNSの画像データを取得した後、図5のステップS2の処理に進むことができる。
図22は、第1の実施の形態の図5のステップS1に代わる、サーバ201の処理を説明するフローチャートである。
ステップS231において、サーバ201のCPUは、図17のステップS210で画像出力受付端末1より送信されてきた携帯アプリケーションのユーザとSNSのユーザの紐付けの指示を、携帯アプリケーションのログインIDとパスワードとともに受信する。ステップS232において、サーバ201のCPUは、紐付け指示のあったSNSサーバ202の接続を、ネットワーク204を介して確認する。
ステップS233において、サーバ201のCPUは、紐付け指示のあったSNSサーバ202が接続されているか否かを判定し、接続されていると判定した場合、ステップS234に進む。ステップS234において、サーバ201のCPUは、携帯アプリケーションのユーザとSNSサーバ202が提供するSNSのユーザを紐付け、その紐付け情報を携帯アプリケーションのログインIDおよびパスワードとともにHDDに記憶する。ステップS235において、サーバ201のCPUは、ネットワーク204を介して、紐付け完了通知を画像出力受付端末1に送信する。
ステップS233において、サーバ201のCPUは、紐付け指示のあったSNSサーバ202が接続されていないと判定した場合、ステップS236に進み、ネットワーク204を介して、紐付けエラー通知を画像出力受付端末1に送信する。
以上のように、携帯アプリケーションに登録されるユーザとSNSのユーザとを紐付けるためのユーザインターフェースを提供することで、各SNSにそれぞれログインして画像データを確認する必要がなくなり、共通ログインIDとパスワードを用いて携帯アプリケーションにログインするだけで、各SNSにアップロードされた画像データを、あたかも画像出力受付端末1上で一元管理しているかのように処理することができる。すなわち、複数のSNSに個別にログインする手間を省き、ワンストップで複数のSNS上の画像をプリントすることができ、利便性を向上させることができる。
また以上においては、画像出力受付端末1上で携帯アプリケーションのユーザとSNSのユーザを紐付けるユーザインターフェースを提供するようにしたが(特に、図17のステップS205〜S211)、これに限らず、携帯端末203上で行うことも勿論可能である。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る画像出力受付端末等の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。