JP6010951B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、トレンチに絶縁膜が埋め込まれた半導体装置の製造方法に関する。
0.18μm世代以降の製品は、チップの微細化のため、素子分離にシャロートレンチアイソレーション(以下、「STI」という。)のモジュールを採用している。以下に、STIを用いた従来の素子分離膜の製造方法について説明する。
シリコン基板上に窒化シリコン膜からなるマスク膜を形成し、このマスク膜をマスクとしてシリコン基板をドライエッチングすることにより、シリコン基板にトレンチを形成する。その後に、トレンチ内及びマスク膜上に高密度プラズマCVD(chemical vapor deposition)法により酸化シリコン膜を成膜する。
次に、トレンチ以外のマスク膜(アクティブ領域)上に位置する酸化シリコン膜をマスク膜と同程度の高さまでエッチングし、その後に、マスク膜をストッパーとして酸化シリコン膜をCMP(Chemical Mechanical Polishing)で研磨することにより、マスク膜上に酸化シリコン膜が除去され、マスク膜が露出される。なお、CMP研磨の前に、マスク膜上に位置する酸化シリコン膜をマスク膜と同程度の高さまでエッチングするため、トレンチとアクティブ領域との間の酸化シリコン膜の膜厚差によるCMP研磨ばらつきを抑えることができる(例えば特許文献1参照)。
上記の素子分離膜の製造方法では、CMP研磨前のマスク膜上に位置する酸化シリコン膜のエッチング量が、製品のデザインルール毎に定められていないため、CMP研磨ばらつきを抑えるという本来の目的に対して十分な効果を発揮できないことがある。
特開平11−312730号公報
本発明の幾つかの態様は、CMP研磨前のマスク膜上に位置する絶縁膜のエッチング加工深さを、トレンチの幅によって適切な深さに制御することで、CMP研磨ばらつきをより小さくできる半導体装置の製造方法に関連している。
本発明の一態様は、半導体基板上にマスク膜を形成し、前記マスク膜をマスクとして前記半導体基板をエッチング加工することにより、前記半導体基板に複数のトレンチを形成する第1工程と、前記トレンチ内及び前記マスク膜上に絶縁膜を堆積する第2工程と、前記マスク膜上に位置する前記絶縁膜をエッチング加工することにより、前記マスク膜上に位置する絶縁膜の膜厚をXとする第3工程と、を具備し、前記複数のトレンチは、該複数のトレンチの各々がもつ幅のうち最大の幅を有する第1のトレンチと、最小の幅を有する第2のトレンチとを含み、前記第1のトレンチ上に位置する前記絶縁膜の前記マスク膜より上に位置する厚さTと、前記第2のトレンチ上に位置する前記絶縁膜の前記マスク膜より上に位置する厚さTと、前記Xの関係は、下記式(1)を満たすことを特徴とする半導体装置の製造方法である。
>X>T ・・・(1)
ただし、nは2以上の整数である。
上記本発明の一態様によれば、最大の幅を有する第1のトレンチ上に位置する絶縁膜の厚さTと、最小の幅を有する第2のトレンチ上に位置する絶縁膜の厚さTと、エッチング加工後の絶縁膜の膜厚Xの関係が、上記式(1)を満たすことにより、CMP研磨前のマスク膜上に位置する絶縁膜のエッチング加工深さを適切な深さに制御することができ、CMP研磨ばらつきをより小さくすることができる。
また、本発明の一態様において、前記複数のトレンチをその幅毎に分類し、前記複数のトレンチの総開口面積に対する前記幅毎のトレンチの総開口面積の比率を、前記最大幅から前記最小幅まで順にC、C、・・・Cとし、前記第3工程によるエッチング加工後の前記マスク膜上に位置する前記絶縁膜の狙い厚さTを下記式(2)により求め、
前記第3工程で前記絶縁膜をエッチング加工する際の最小加工深さをaとし、前記第2工程で前記マスク膜上に堆積した前記絶縁膜の厚さをYとし、(Y−T)/aの値の小数点以下を切り捨てまたは切り上げることで得られる整数値をeとし、
前記第3工程で前記絶縁膜をエッチング加工する際の加工深さをa×eとし、前記Xが(Y−a×e)であることを特徴とする半導体装置の製造方法である。
×C+T×C+・・・+T×C=T ・・・(2)
ただし、mは2以上の整数である。
上記本発明の一態様によれば、第3工程で絶縁膜をエッチング加工する際の加工深さをa×eとし、エッチング加工後の絶縁膜の膜厚Xを(Y−a×e)とすることにより、CMP研磨前のマスク膜上に位置する絶縁膜のエッチング加工深さを適切な深さに制御することができ、CMP研磨ばらつきをより小さくすることができる。
また、本発明の一態様において、前記複数のトレンチをその幅毎に分類し、前記複数のトレンチの総開口面積に対する前記幅毎のトレンチの総開口面積の比率を、前記最大幅から前記最小幅まで順にC、C、・・・Cとし、前記第3工程によるエッチング加工後の前記マスク膜上に位置する前記絶縁膜の狙い厚さTを下記式(2)により求め、
下記式(3)のように、前記厚さTと前記厚さTとの差をk分割した場合の1分割の深さをfとし、
(T−T)/fの値を小数点以下切り捨てた整数値をgとし、前記(T−T)/fの値を小数点以下切り上げた整数値をhとし、
前記第3工程で前記絶縁膜をエッチング加工する際の加工深さをjとした場合に下記式(4)を満たすことを特徴とする半導体装置の製造方法。
×C+T×C+・・・+T×C=T ・・・(2)
(T−T)/k=f ・・・(3)
Y−T+g×f<j<Y−T+h×f ・・・(4)
ただし、mは2以上の整数であり、kは2以上の整数である。
上記本発明の一態様によれば、第3工程で絶縁膜をエッチング加工する際の加工深さをjとした場合に上記式(4)を満たすことにより、CMP研磨前のマスク膜上に位置する絶縁膜のエッチング加工深さを適切な深さに制御することができ、CMP研磨ばらつきをより小さくすることができる。
また、本発明の一態様において、
前記第3工程の後に、前記マスク膜をストッパーとして前記絶縁膜をCMPで研磨することにより、前記マスク膜上に位置する前記絶縁膜を除去する工程をさらに具備するとよい。
(A)〜(C)は本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図。 (A),(B)は本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図。 (A),(B)は本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図。 本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図。
以下では、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
図1〜図4は、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
図1(A)に示すように、シリコン基板11上に熱酸化により熱酸化膜(図示せず)を形成し、この熱酸化膜上に窒化シリコン膜12を堆積させる。次いで、窒化シリコン膜12上に図示せぬフォトレジスト膜を塗布し、このフォトレジスト膜を露光、現像することにより、窒化シリコン膜12上にレジストパターン(図示せず)を形成する。
次に、図1(B)に示すように、上記のレジストパターンをマスクとして窒化シリコン膜12及び熱酸化膜をエッチングすることにより、窒化シリコン膜12からなるマスク膜(アクティブ領域)12aを形成する。このマスク膜12aはCMPストッパー膜としても機能する。次いで、このマスク膜12aをマスクとしてシリコン基板11をドライエッチングすることにより、シリコン基板11に最大の幅を有するトレンチ14a及び最小の幅を有するトレンチ14bからなる複数のトレンチを形成する。なお、本実施の形態では、2種類の幅のトレンチ14a,14bを用いているが、3種類以上の幅のトレンチを用いてもよい。
その後、トレンチ14a,14b内及びマスク膜12a上に高密度プラズマCVD法により絶縁膜としての酸化シリコン膜(高密度NSG膜)13を成膜する。最大の幅を有するトレンチ14a上に位置する酸化シリコン膜13のマスク膜12aより上に位置する厚さをTとし、最小の幅を有するトレンチ14b上に位置する酸化シリコン膜13のマスク膜12aより上に位置する厚さをTとすると、厚さTは厚さTより厚くなる。ただし、TとTはデザインルールによって変動する。また、トレンチ以外のマスク膜12a上に位置する酸化シリコン膜13の膜厚をYとする。なお、TとTは、酸化シリコン膜13を成膜した後に測定して求める。Tは、最大の幅を有するトレンチ14a上に位置する酸化シリコン膜13の、マスク膜12aの上面より上の厚みのうち、最小の厚みでもよい。同様に、T2は、最小の幅を有するトレンチ14b上に位置する酸化シリコン膜13の、マスク膜12aの上面より上の厚みのうち、最小の厚みでもよい。
次いで、酸化シリコン膜13上に図示せぬフォトレジスト膜を塗布し、このフォトレジスト膜を露光、現像することにより、酸化シリコン膜13上にレジストパターン(図示せず)を形成する。このレジストパターンは、トレンチ上を覆い且つマスク膜12a上を開口したパターンを有する。
次に、図1(C)に示すように、上記のレジストパターンをマスクとして酸化シリコン膜13をエッチング加工することにより、マスク膜(アクティブ領域)12a上に位置する領域15a〜15cの酸化シリコン膜13の膜厚をXとする。
ここで、上記の膜厚Xと厚さT1と厚さT2との関係を3種類に場合分けし、適切な膜厚Xについて説明する。
図2は、下記式(1)の場合であり、図3は、下記式(2)の場合であり、図4は、下記式(3)の場合である。
X>T ・・・(1)
X<T ・・・(2)
>X>T ・・・(3)
[X>T
図1(C)に示す酸化シリコン膜13の膜厚Xが上記式(1)の関係を満たすように、酸化シリコン膜13をエッチング加工した後に、図2(A)に示すように、マスク膜12aを研磨ストッパーとして酸化シリコン膜13をCMPで研磨することで、トレンチ内に酸化シリコン膜13a,13bが埋め込まれる。このとき、マスク膜12a上の酸化シリコン膜13を完全に除去してマスク膜12aを露出させるまでCMPで研磨すると、膜厚Xが厚さTより厚いため、広い幅のトレンチ14aに埋め込まれた酸化シリコン膜13aにディッシング13cが生じてしまい、素子分離が耐圧低下したり、アクティブ領域の端部に結晶欠陥が発生することによるリーク不良などが生じ、トランジスター特性に影響を及ぼす可能性がある。
また、図2(B)に示すように、酸化シリコン膜13をCMPで研磨するとき、図2(A)に示すようなディッシング13cを抑えようとすると、マスク膜12a上の酸化シリコン膜13を完全に除去することができず、マスク膜12a上に酸化シリコン膜13dが残ってしまう可能性がある。その結果、残った酸化シリコン膜13がマスク膜12aをエッチング除去するときにマスクとなり、アクティブ領域上にマスク膜12aが残ってしまう可能性があり、不良が発生することがある。
図2(A),(B)に示したように、酸化シリコン膜13の膜厚Xが上記式(1)の関係を満たすように酸化シリコン膜13をエッチング加工することは好ましくないことが分かる。
[X<T
図1(C)に示す酸化シリコン膜13の膜厚Xが上記式(2)の関係を満たすように、酸化シリコン膜13をエッチング加工した後に、図3(A)に示すように、マスク膜12aを研磨ストッパーとして酸化シリコン膜13をCMPで研磨することで、トレンチ内に酸化シリコン膜13a,13bが埋め込まれる。このとき、マスク膜12a上の酸化シリコン膜13をCMPで膜厚Xがちょうどゼロになるように研磨すると、膜厚Xが厚さT,Tより薄いため、トレンチで囲まれたアクティブ領域のマスク膜12a上の酸化シリコン膜13eが残ってしまうことがあり、不良が発生することがある。
また、図3(B)に示すように、酸化シリコン膜13をCMPで研磨するとき、図3(A)に示すようなマスク膜12a上の酸化シリコン膜13が残らないように、トレンチ上の酸化シリコン膜13を削り込むと、アクティブ領域のマスク膜12aの削れ量が増加する。これにより、そのマスク膜12aと隣接するトレンチ内の酸化シリコン膜13bにディッシング13cが生じてしまい、素子分離が耐圧低下したり、アクティブ領域の端部に結晶欠陥が発生することによるリーク不良などが生じ、トランジスター特性に影響を及ぼす可能性がある。
図3(A),(B)に示したように、酸化シリコン膜13の膜厚Xが上記式(2)の関係を満たすように酸化シリコン膜13をエッチング加工することは好ましくないことが分かる。
[T>X>T
図1(C)に示す酸化シリコン膜13の膜厚Xが上記式(3)の関係を満たすように、酸化シリコン膜13をエッチング加工した後に、図4に示すように、マスク膜12aを研磨ストッパーとして酸化シリコン膜13をCMPで研磨することで、トレンチ内に酸化シリコン膜13a,13bが埋め込まれる。このとき、上記式(3)の関係を満たすため、CMPで研磨される酸化シリコン膜の面内ばらつきが小さくなり、トレンチ内の酸化シリコン膜13a,13bのディッシングや、マスク膜12a上に酸化シリコン膜が残ることが抑制される。その結果、複数の幅を有するトレンチ内に均一に酸化シリコン膜を埋め込むことが可能となる。
なお、上記実施の形態では、2種類の幅を有するトレンチに酸化シリコン膜を埋め込む場合について説明しているが、3種類以上の幅を有するトレンチに酸化シリコン膜を埋め込む場合は、上記式(3)は下記式(4)のように表され、Tは、最大幅のトレンチ上に位置する酸化シリコン膜のマスク膜より上に位置する厚さであり、Tは、最小幅のトレンチ上に位置する酸化シリコン膜のマスク膜より上に位置する厚さである。ただし、nは3以上の整数である。
>X>T ・・・(4)
<第1例>
図1(C)に示す酸化シリコン膜13の膜厚Xが上記式(3)または(4)の関係を満たすように、酸化シリコン膜13をエッチング加工する際に、具体的なエッチング加工深さを以下のようにして決定し、膜厚Xを求めるとよい。ここでは、一例として図1(C)のように2種類の幅を有するトレンチ14a,14bの場合について説明する。
まず、複数のトレンチそれぞれの幅毎に分類する。
具体的には、幅の広いトレンチ14aと幅の狭いトレンチ14bに分類し、幅の広いトレンチ14aの総開口面積をPとし、幅の狭いトレンチ14bの総開口面積をQとし、複数のトレンチの総開口面積を(P+Q)とする。なお、トレンチの開口面積とは、マスク膜12aの開口面積を意味する。
複数のトレンチの総開口面積に対する幅毎のトレンチの総開口面積の比率を、最大幅から最小幅まで順にC、C、・・・Cとする。ただし、mは2以上の整数である。
具体的には、下記式(5),(6)に示すとおりである。
=P/(P+Q) ・・・(5)
=Q/(P+Q) ・・・(6)
上記の酸化シリコン膜13のエッチング加工後の膜厚Xの狙い厚さTを下記式(7)により求める。なお、狙い厚さTとは、上記の幅毎のトレンチの総開口面積の比率から膜厚Xとして適した目標厚さを意味する。
×C+T×C+・・・+T×C=T ・・・(7)
具体的には、下記式(7')に示すとおりである。
×P/(P+Q)+T×Q/(P+Q)=T ・・・(7')
ここで、酸化シリコン膜13をエッチング加工する際の最小加工深さをaとし、マスク膜12a上に堆積した酸化シリコン膜13の厚さをY(図1(B)参照)とし、(Y−T)/aの値の小数点以下を切り捨てまたは切り上げることで得られる整数値をeとし、酸化シリコン膜13をエッチング加工する際の加工深さをa×eとした場合に、酸化シリコン膜13のエッチング加工後の膜厚Xを下記式(8)によって求める。なお、最小加工深さとは、エッチング加工時に加工深さを制御できる最小単位の深さを意味する。
X=Y−a×e ・・・(8)
具体的には、例えばa,Y,T,T,P,Qの値を下記のとおりである。
a=13nm
Y=800nm
=300nm
=400nm
P=8000μm
Q=2000μm
下記のように、上記式(7')及び上記(Y−T)/aにより整数値eを求める。
=T×P/(P+Q)+T×Q/(P+Q)
=300×8000/10000+400×2000/10000=320nm
(Y−T)/a=(800−320)/13=36.9
e=36
上記式(8)により、膜厚Xを求める。
X=Y−a×e=332nm
なお、ここでは、具体例としてトレンチが2種類の幅を有する場合について説明したが、トレンチが3種類以上の幅を有する場合についても、上記と同様にエッチング加工深さ及び膜厚Xを求めることができる。
<第2例>
図1(C)に示す酸化シリコン膜13の膜厚Xが上記式(3)または(4)の関係を満たすように、酸化シリコン膜13をエッチング加工する際に、具体的なエッチング加工深さを以下のようにして決定するとよい。ここでは、一例として図1(C)のように2種類の幅を有するトレンチ14a,14bの場合について説明する。
まず、複数のトレンチそれぞれの幅毎に分類する。
具体的には、幅の広いトレンチ14aと幅の狭いトレンチ14bに分類し、幅の広いトレンチ14aの総開口面積をPとし、幅の狭いトレンチ14bの総開口面積をQとし、複数のトレンチの総開口面積を(P+Q)とする。
複数のトレンチの総開口面積に対する幅毎のトレンチの総開口面積の比率を、最大幅から最小幅まで順にC、C、・・・Cとする。ただし、mは2以上の整数である。
具体的には、下記式(5)及び(6)に示すとおりである。
=P/(P+Q) ・・・(5)
=Q/(P+Q) ・・・(6)
上記の酸化シリコン膜13のエッチング加工後の膜厚Xの狙い厚さTを下記式(7)により求める。
×C+T×C+・・・+T×C=T ・・・(7)
具体的には、下記式(7')に示すとおりである。
×P/(P+Q)+T×Q/(P+Q)=T ・・・(7')
下記式(9)のように、厚さTと厚さTとの差をk分割した場合の1分割の深さをfとする。ただし、kは2以上の整数である。
(T−T)/k=f ・・・(9)
具体的には、下記式(9')のように厚さTと厚さTとの差を2分割した場合の1分割の深さをfとする。
(T−T)/2=f ・・・(9')
(T−T)/fの値を小数点以下切り捨てた整数値をgとし、前記(T−T)/fの値を小数点以下切り上げた整数値をhとする。
具体的には、(T−T)/fの値を小数点以下切り捨てた整数値をgとし、(T−T)/fの値を小数点以下切り上げた整数値をhとする。なお、gとhが同一の整数値となる場合は、gをその整数値とし、hをg+1の整数値としてもよいし、hをその整数値とし、gをh−1の整数値としてもよい。
例えばY,T,T,P,Qの値を下記のとおりである。
Y=800nm
=300nm
=400nm
P=8000μm
Q=2000μm
下記のように、上記式(7')、(9')及び上記(T−T)/fにより、f及び整数値g,hを求める。
=T×P/(P+Q)+T×Q/(P+Q)
=300×8000/10000+400×2000/10000=320nm
f=(T−T)/2=50nm
(T−T)/f=1.6
g=1
h=2
酸化シリコン膜13をエッチング加工する際の加工深さをjとした場合に下記式(10)を満たす。
Y−T+g×f<j<Y−T+h×f ・・・(10)
具体的には、酸化シリコン膜13をエッチング加工する際の加工深さをjとした場合に下記式(10')を満たす。従って、下記式(10')により加工深さjの範囲を求める。
Y−T+g×f<j<Y−T+h×f ・・・(10')
450nm<j<500nm
なお、ここでは、具体例としてトレンチが2種類の幅を有する場合について説明したが、トレンチが3種類以上の幅を有する場合についても、上記と同様にエッチング加工深さjの範囲を求めることができる。
11…シリコン基板、12…窒化シリコン膜、12a…マスク膜(アクティブ領域)、13,13a,13b,13d,13e…酸化シリコン膜(高密度NSG膜)、13c…ディッシング、14a…最大の幅を有するトレンチ、14b…最小の幅を有するトレンチ、15a〜15c…マスク膜(アクティブ領域)上に位置する領域

Claims (3)

  1. 半導体基板上にマスク膜を形成し、前記マスク膜をマスクとして前記半導体基板をエッ
    チング加工することにより、前記半導体基板に複数のトレンチを形成する第1工程と、
    前記複数のトレンチ内及び前記マスク膜上に絶縁膜を堆積する第2工程と、
    前記複数のトレンチ上を覆い且つマスク膜上を開口したパターンを有するレジストパターンを形成する第3工程と、
    前記レジストパターンをマスクとして前記マスク膜上に位置する前記絶縁膜をエッチング加工することにより、前記マスク膜上に位置する絶縁膜の膜厚をXとする第工程と、
    前記第4工程の後に、前記マスク膜をストッパーとして前記絶縁膜をCMPで研磨する
    ことにより、前記マスク膜上に位置する前記絶縁膜を除去する第5工程を具備し、
    前記複数のトレンチは、該複数のトレンチの各々がもつ幅のうち最大の幅を有する第1
    のトレンチと、最小の幅を有する第2のトレンチとを含み、
    前記第1のトレンチ上に位置する前記絶縁膜の前記マスク膜より上に位置する厚さT
    と、前記第2のトレンチ上に位置する前記絶縁膜の前記マスク膜より上に位置する厚さT
    と、前記Xの関係は、下記式(1)を満たすことを特徴とする半導体装置の製造方法。
    >X>T ・・・(1)
    ただし、nは2以上の整数である。
  2. 請求項1において、
    前記複数のトレンチをその幅毎に分類し、前記複数のトレンチの総開口面積に対する前
    記幅毎のトレンチの総開口面積の比率を、前記最大幅から前記最小幅まで順にC、C
    、・・・Cとし、
    前記第工程によるエッチング加工後の前記マスク膜上に位置する前記絶縁膜の狙い厚
    さTを下記式(2)により求め、
    前記第工程で前記絶縁膜をエッチング加工する際の最小加工深さをaとし、前記第2
    工程で前記マスク膜上に堆積した前記絶縁膜の厚さをYとし、(Y−T)/aの値の小
    数点以下を切り捨てまたは切り上げることで得られる整数値をeとし、
    前記第工程で前記絶縁膜をエッチング加工する際の加工深さをa×eとし、前記Xが
    (Y−a×e)であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
    ×C+T×C+・・・+T×C=T ・・・(2)
    ただし、mは2以上の整数である。
  3. 請求項1において、
    前記複数のトレンチをその幅毎に分類し、前記複数のトレンチの総開口面積に対する前
    記幅毎のトレンチの総開口面積の比率を、前記最大幅から前記最小幅まで順にC、C
    、・・・Cとし、
    前記第工程によるエッチング加工後の前記マスク膜上に位置する前記絶縁膜の狙い厚
    さTを下記式(2)により求め、
    下記式(3)のように、前記厚さTと前記厚さTとの差をk分割した場合の1分割
    の深さをfとし、
    (T−T)/fの値を小数点以下切り捨てた整数値をgとし、前記(T−T
    /fの値を小数点以下切り上げた整数値をhとし、
    前記第工程で前記絶縁膜をエッチング加工する際の加工深さをjとした場合に下記式
    (4)を満たすことを特徴とする半導体装置の製造方法。
    ×C+T×C+・・・+T×C=T ・・・(2)
    (T−T)/k=f ・・・(3)
    Y−T+g×f<j<Y−T+h×f ・・・(4)
    ただし、mは2以上の整数であり、kは2以上の整数である。
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