JP6008163B2 - サーボモータ - Google Patents
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Description
上記シャフトの位置を検出するエンコーダと、を備え、
上記エンコーダは、
上記シャフトに連結され、複数の反射スリットが円周方向に沿って形成された円板状のディスクと、
上記反射スリットに光を照射する点光源、及び、上記点光源から照射され上記反射スリットで反射された光を受光する受光素子を備えた光学モジュールと、
上記光学モジュールが設けられる基板と、
上記モータのハウジングに固定され、上記ディスクを内部に収容しつつ、上記光学モジュールが上記反射スリットと対向するように上記基板を支持する、円筒状の支持部材と、を有する、サーボモータが提供される。
上記基板と上記支持部材の両方に挿入され、上記基板と上記支持部材の相対位置を位置決めする少なくとも2つの位置決めピンをさらに有し、
上記支持部材は、
上記位置決めピンが挿入される少なくとも2つのピン孔を、上記基板が載置される面に有してもよい。
上記基板及び上記支持部材を上記シャフトの軸方向に貫通して上記ハウジングのネジ孔に螺合する少なくとも2つの固定ネジをさらに有し、
上記支持部材は、
上記固定ネジが貫通する少なくとも2つの貫通孔を有し、
上記貫通孔の内径は、上記固定ネジの外径よりも寸法が大きくなるように設定されてもよい。
上記基板が載置される面に、該支持部材の円筒形状内側において上記基板との間に隙間を形成させる段差を有してもよい。
円周方向に略均等な間隔で配置された少なくとも3つの平坦部を外周面に有してもよい。
上記支持部材の外周面又は内周面と間隙を介して係合可能な円環状又は円弧状の突起部又は段差部を有してもよい。
中心部を上記シャフトが貫通し、外周部が上記ハウジングに固定されたオイルシールを有し、
上記オイルシールは、
少なくとも上記ディスクを間に挟んで上記点光源に対応する位置にまで形成され、該点光源からの照射された光の少なくとも一部を吸収してもよい。
まず、図1を参照しつつ、本実施形態に係るサーボモータの構成の概略について説明する。図1に示すように、サーボモータSMは、エンコーダ100と、モータMとを有する。モータMは、エンコーダ100を含まない動力発生源の一例である。このモータM単体をサーボモータという場合もあるが、本実施形態では、エンコーダ100を含む構成をサーボモータSMということにする。モータMは、シャフトSHを回転軸AX周りに回転させることにより、回転力を出力する。
次に、図2及び図3を用いてエンコーダ100の概略構成について説明する。なお、図2は、図3に示したエンコーダ100をA−A線で切断した断面図である。
ディスク110は、シャフトSHの端部に連結される。なお、ディスク110を例えばハブ等を介してシャフトSHに連結してもよい。図3に示すように、ディスク110の光学モジュール120に対向する側の面には、円周方向に沿ってディスク110の全周に亘り並べられた複数の反射スリット111(後述の図4参照)を有するリング状のスリットアレイSAが形成されている。1つ1つの反射スリット111は、点光源121から照射された光を反射する。反射スリット111は、インクリメンタルパターンを有するように配置される。インクリメンタルパターンは、後述の図4に示すように、所定のピッチで規則的に繰り返されるパターンである。このインクリメンタルパターンは、少なくとも1以上の受光素子による検出信号の和により、1ピッチ毎又は1ピッチ内のモータMの回転対象の位置を表す。
光学モジュール120は、図2及び図3に示すように、ディスク110と平行な基板状に形成され、ディスク110のスリットアレイSAの一部に対向しつつ固定される。この光学モジュール120は、ディスク110に対向する側の面に、ディスク110の反射スリット111に光を照射する点光源121と、点光源121から照射され反射スリット111で反射された光を受光する受光アレイ122とを備えている。なお、本実施形態では、光学モジュール120がエンコーダ100を薄型化したり製造を容易にすることが可能な基板状に形成される場合について説明するが、光学モジュール120は必ずしも基板状に構成される必要はない。
基板130は、円板状のプリント配線基板であり、ディスク110と対向する側の面及びその反対側の面には、光学モジュール120を含む複数の回路素子等が搭載され、それらの間に複数の配線が形成されている。なお、図2及び図3において、光学モジュール120以外の素子や配線については図示を省略している。図2に示すように、基板130は、支持部材140とほぼ同じ直径となるように形成されており、その縁部が支持部材140の基板が載置される面141(以下適宜「基板載置面141」と記載する)に載置されている。基板130の縁部には、固定ネジ150が貫通する複数(本実施形態では3)の貫通孔131が設けられている。貫通孔131は、円周方向に略均等な間隔(本実施形態では120°間隔)で配置されている。また、基板130の縁部には、位置決めピン160が挿入される少なくとも2つ(本実施形態では2)のピン孔132が設けられている。ピン孔132は、基板130を貫通して設けられ、上記3つの貫通孔131のうちの2つに隣接して配置されている。また図2に示すように、光学モジュール120は、基板130の縁部近傍に搭載されている。
支持部材140は、図2及び図3に示すように円筒状に形成されており、ディスク110を内部に収容しつつ、光学モジュール120がディスク110の反射スリット111と対向するように基板130を支持する。支持部材140は、例えば金型を用いた樹脂モールド等により一体成型される。樹脂は、支持部材140の内部における光の散乱・反射を抑制できるように、黒色あるいは光を吸収し易い色彩の材質が好ましい。なお、それ以外の樹脂でも、成型後に内部を黒色あるいは光を吸収し易い色彩やパターンに塗装することで、使用することが可能である。
ディスク110とハウジング10との間には、ハウジング10を覆うようにオイルシール170が設けられている。図3に示すように、オイルシール170は、その中心部をシャフトSHが貫通しており、その外周部に半径方向外側に向けて突出した複数(本実施形態では3つ)の固定部171を有している。固定部171は、円周方向に略均等な間隔(本実施形態では120°間隔)で配置されており、各固定部171がビス161によりハウジング10に固定されている。オイルシール170とシャフトSHとは密着しており、ハウジング10に設けた軸受12のグリースがミスト化して飛散し、その一部がハウジング10とシャフトSHとの隙間からエンコーダ側に漏出しても、オイルシール170によりグリースの漏出を抑制し、エンコーダ100の信頼性を向上できる。
図3に示すように、モータMのハウジング10のエンコーダ100が設けられる端面12には、支持部材140の外周面145と間隙Gを介して係合可能な複数(本実施形態では3つ。但し図3では2つのみ図示。)の円弧状の突起部13が設けられている。これにより、支持部材140をハウジング10に固定する際に支持部材140を突起部13に係合させることで、支持部材140を大まかに位置決めすることが可能となり、その後の位置調整を容易化できる。また、突起部13は支持部材140の外周面と間隙Gを介して係合するので、当該間隙Gの範囲内において、基板130と支持部材140とを例えば押圧により移動させて光学モジュール120をディスク110に対し相対移動させ、光学モジュール120とディスク110との位置合わせを行うことが可能である。このとき、突起部13は、支持部材140が移動し過ぎないようにストッパとしても機能する。
以上のような構成であるエンコーダ100をモータMに組み付けてサーボモータSMを製造する際には、前述したようにディスク110と光学モジュール120との高精度な位置調整が必要となる。ここでは、図4及び図5を用いて、この位置合わせを受光素子の受光信号を用いて行う手法の一例について説明する。
以上説明した本実施形態のサーボモータSMによる効果を説明するために、比較例として、例えば基板130が複数の支柱により支持された構成を考える。この場合、出荷前のエンコーダ機能検査の際に外光が受光アレイ122で受光されてしまい、検査精度が低下するおそれがある。一方、外光を遮断するために、エンコーダを覆うエンコーダカバー101を取り付けた後に検査を行うことが考えられる。しかしながら、この場合にはカバーの取り付け作業が必要となる上に、異常が発見された場合には再度カバーを取り外して調整を行う等、カバーの着脱作業が生じてしまい、検査に手間を要することとなる。また、検査を暗室で行うことも考えられるが、この場合には暗室の用意やサーボモータの暗室への搬送等が必要となり、検査が大掛かりとなってしまう。
11 ネジ孔
13 突起部
100 エンコーダ
110 ディスク
111 反射スリット
120 光学モジュール
121 点光源
123 受光素子
130 基板
140 支持部材
141 基板載置面
142 貫通孔
143 ピン孔
144 段差
145 外周面
146 平坦部
150 固定ネジ
160 位置決めピン
170 オイルシール
M モータ
S 隙間
SH シャフト
SM サーボモータ
Claims (7)
- シャフトを回転させるモータと、
前記シャフトの位置を検出するエンコーダと、を備え、
前記エンコーダは、
前記シャフトに連結され、複数の反射スリットが円周方向に沿って形成された円板状のディスクと、
前記反射スリットに光を照射する点光源、及び、前記点光源から照射され前記反射スリットで反射された光を受光する受光素子を備えた光学モジュールと、
前記光学モジュールが設けられる基板と、
前記モータのハウジングに固定され、前記ディスクを内部に収容しつつ、前記光学モジュールが前記反射スリットと対向するように前記基板を支持する、円筒状の支持部材と、を有し、
前記支持部材は、
円周方向に略均等な間隔で配置された少なくとも3つの平坦部を外周面に有する、サーボモータ。 - 前記ハウジングは、
前記支持部材の外周面又は内周面と間隙を介して係合可能な円環状又は円弧状の突起部又は段差部を有する、請求項1に記載のサーボモータ。 - シャフトを回転させるモータと、
前記シャフトの位置を検出するエンコーダと、を備え、
前記エンコーダは、
前記シャフトに連結され、複数の反射スリットが円周方向に沿って形成された円板状のディスクと、
前記反射スリットに光を照射する点光源、及び、前記点光源から照射され前記反射スリットで反射された光を受光する受光素子を備えた光学モジュールと、
前記光学モジュールが設けられる基板と、
前記モータのハウジングに固定され、前記ディスクを内部に収容しつつ、前記光学モジュールが前記反射スリットと対向するように前記基板を支持する、円筒状の支持部材と、を有し、
前記ハウジングは、
前記支持部材の外周面又は内周面と間隙を介して係合可能な円環状又は円弧状の突起部又は段差部を有する、サーボモータ。 - 前記エンコーダは、
前記基板と前記支持部材の両方に挿入され、前記基板と前記支持部材の相対位置を位置決めする少なくとも2つの位置決めピンをさらに有し、
前記支持部材は、
前記位置決めピンが挿入される少なくとも2つのピン孔を、前記基板が載置される面に有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のサーボモータ。 - 前記エンコーダは、
前記基板及び前記支持部材を前記シャフトの軸方向に貫通して前記ハウジングのネジ孔に螺合する少なくとも2つの固定ネジをさらに有し、
前記支持部材は、
前記固定ネジが貫通する少なくとも2つの貫通孔を有し、
前記貫通孔の内径は、前記固定ネジの外径よりも寸法が大きくなるように設定されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のサーボモータ。 - 前記支持部材は、
前記基板が載置される面に、該支持部材の円筒形状内側において前記基板との間に隙間を形成させる段差を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載のサーボモータ。 - 前記モータは、
中心部を前記シャフトが貫通し、外周部が前記ハウジングに固定されたオイルシールを有し、
前記オイルシールは、
少なくとも前記ディスクを間に挟んで前記点光源に対応する位置にまで形成され、該点光源からの照射された光の少なくとも一部を吸収する、請求項1〜6のいずれか1項に記載のサーボモータ。
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