JP3486518B2 - 回転変位情報検出装置 - Google Patents

回転変位情報検出装置

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JP3486518B2
JP3486518B2 JP04739797A JP4739797A JP3486518B2 JP 3486518 B2 JP3486518 B2 JP 3486518B2 JP 04739797 A JP04739797 A JP 04739797A JP 4739797 A JP4739797 A JP 4739797A JP 3486518 B2 JP3486518 B2 JP 3486518B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転変位情報検出
装置に関し、例えば、相対的に回転移動するメインスケ
ール(ディスク)の放射格子とインデックススケール
(平面基板)の放射格子に光束を照射し、そこから得ら
れる位相、又は強度変調された信号光を検出することに
より、前記メインスケールとインデックススケールとの
相対的な回転変位情報や原点位置などの回転変位情報を
検出するロータリエンコーダに好適なものである。
【0002】特に、光源手段、受光手段及びインデック
ススケールなどを具備する本体ユニットとメインスケー
ルなどを具備するディスクユニットが別体になってい
る、所謂、組込みタイプのロータリーエンコーダに関す
る。
【0003】
【従来の技術】周知のとおり、物体の相対的な回転変位
情報(変位量、速度、加速度など)を高精度に測定する
ための装置として、ロータリーエンコーダが多く利用さ
れている。この種のロータリーエンコーダには、一般
に、回転変位情報の絶対位置情報を計算するために原点
情報を検出する原点検出機能が付加されている。
【0004】図11及び図12に原点検出機能付きのロ
ータリーエンコーダの概要を示す。このロータリエンコ
ーダは、回転変位情報を次のようにして検出している。
即ち、相対移動するディスクハブ8に固定したディスク
(メインスケール)3上に透過・非透過(又は反射・非
反射)の繰り返し放射格子パターン4を記録しておき、
固定の平面基板(インデックススケール)5にも等しい
ピッチでかつ互いに空間的に位相を90度ずらした放射
格子パターン5A,5Bを記録しておき、両者を所定の
間隔(ギャップ)を隔てて重ね合わせてから双方にLE
D1よりコリメータレンズ2を介して平行光束を照射す
る。
【0005】このとき、ディスク3の移動によって両者
のパターンの一致の具合に応じて透過光量が周期的に変
化する。このときの変化量をセンサー基板9に設けた対
応する受光素子6(6A,6B)により検出して電気的
な正弦波状のインクリメンタル信号(A相信号、B相信
号)を得、その正弦信号を更に2値化回路により変換し
て矩形波状のインクリメンタル信号(A相信号、B相信
号)を得ている。こうしてモータなどの回転軸7の回転
変位情報を検出している。
【0006】また、上記ロータリエンコーダは、原点情
報を次のようにして検出している。即ち、相対移動する
ディスク3上に透過・非透過(反射・非反射)の原点パ
ターン4Zを記録しておき、固定の平面基板5にも同じ
原点パターン5Zを記録しておき、両者を所定の間隔
(ギャップ)を隔てて重ね合わせてから双方にLED1
よりコリメータレンズ2を介して平行光束を照射する。
【0007】このとき、ディスク3の移動によって両者
のパターンが完全に一致した瞬間に最大の透過光量とな
るようなパルス状信号光を得る。このパルス状信号光を
センサー基板9に設けた受光素子6(6Z)により検出
して原点信号を得、その原点信号を2値化回路により変
換して矩形波状の原点信号を得ている。
【0008】このように、原点検出機能付きのロータリ
ーエンコーダは、インクリメンタル信号の検出原理も原
点信号の検出原理もディスク3と平面基板5の重なり具
合の変化による透過光量の変調効果を利用している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の如き構成のロー
タリーエンコーダにあっては、近年、取付対象となる工
作機械や計測機などの高精度化及び小型化に伴い、変位
情報の検出に高分解能化と小型化が求められている。特
に、小型化の要求は単にエンコーダ本体の大きさだけに
留まらず、モータなどの回転体にエンコーダを取り付け
た後の軸長方向の長さの短縮が求められている。
【0010】具体的には、エンコーダは回転軸を独自に
持たずにモータなどの回転軸にディスクを直接取り付け
てから、更にエンコーダ本体をモータハウジングに組み
付ける、所謂、”組込みタイプ”のロータリーエンコー
ダが要求されている。この種の組込みタイプのロータリ
ーエンコーダは、一般に、ディスク部とエンコーダ本体
(検出ヘッド)部とが空間的に分離された2部品構成の
ものとなっている。
【0011】このような構成のロータリーエンコーダを
ユーザー(測定者)がモータなどに取り付ける場合、デ
ィスク(メインスケール)をモータの回転軸に固定する
プロセスと、エンコーダ本体をモータのハウジングに固
定するプロセスが必要になる。
【0012】その場合、エンコーダから正しくインクリ
メンタル信号(A相信号、B相信号)及び原点信号(Z
相信号)が出力されるには、(1)モータ軸の回転中に
ディスク上の放射格子パターントラックが偏心しないこ
と、(2)ディスク上の放射状格子パターントラックと
エンコーダ本体内の平面基板(インデックススケール)
上の放射状格子パターンとがピッタリ重なり合うこと、
(3)ディスクとエンコーダ本体内の平面基板の距離が
最適値にあること、が必須の要件である。
【0013】ここで、上記(3)の要件、即ち、ディス
クと平面基板の距離に着目した場合、ディスクのエンコ
ーダ本体内での位置精度、及び平面基板の軸方向への位
置精度により、A相信号、B相信号、Z相信号の信号出
力が影響される。
【0014】例えば、半径8〜12mmのドーナツ状の
領域に2500本の放射格子4を記録したディスク3を
φ6穴あきハブ8に接着しておく(図13参照)。この
場合、ディスク3と平面基板5の間の距離は、ディスク
ハブ8、ベース部材15、軸方向への位置決め部材10
の三つのメカ部材の形状精度、平面基板5のベース部材
15への取り付け面と平面基板5までの距離の精度の都
合四つの誤差要素により決定される。ディスクハブ8、
ベース部材15、軸方向への位置決め部材10などのメ
カ部品の形状精度に関しては一般的に±10μm程度、
平面基板5のベース部材15への取り付け面と平面基板
5までの距離の精度はさらに悪く、0.1mm程度にま
で悪化する可能性がある。
【0015】ところで、エンコーダから高精度の信号を
得るためには、ディスク3と平面基板5の間の距離精度
は±15μmに抑える必要があり、上記四つの誤差を積
み上げただけで±15μmは超えてしまう。このように
±15μmの誤差を超えた場合、A相信号、B相信号及
びZ相信号の信号出力が大きく低下し、A相及びB相の
信号を矩形波信号として出力した場合のデューティ、更
には、A相とZ相の同期という点でも問題が生じる。
【0016】かゝる問題を解消するためには何らかの調
整機構が必要であり、特に、ユーザー自身がモーターな
どに組付けるロータリエンコーダにあっては、メカ部品
の突き当てだけで無調整で組み立てられる構成とするこ
とが望ましい。しかしながら、ロータリエンコーダの高
精度化及び小型化を図るに従って、組込みタイプのロー
タリエンコーダを構成することが難しくなっていくとい
う難点がある。
【0017】また、上記(1)の要件、即ち、モータ軸
の回転中にディスク上の放射格子パターントラックが偏
心しないことについては、実際にモータなどの回転体に
ディスクを取り付ける場合、モータ軸の回転中心とディ
スク上の放射格子パターントラックの中心が部品寸法の
誤差によりずれてしまう可能性があることから、上記
(1)の要件を達成するのは非常に難しく、また、上記
(2)の要件、即ち、ディスク上の放射状格子パターン
トラックとエンコーダ本体内の平面基板(インデックス
スケール)上の放射状格子パターンとがピッタリ重なり
合うことについても、実際にモータ軸にディスクを取り
付ける場合、ディスク上の放射格子パターントラックと
エンコーダ本体内の平面基板上の放射格子パターンとが
モータのハウジングとエンコーダ本体との取り付け部の
誤差によりずれてしまう可能性があり、やはり上記
(2)の要件を達成するのは非常に難しい。
【0018】更に、一般的な傾向として、エンコーダデ
ィスクが小型(小径)かつ高分解能になると、ディスク
上の放射格子パターントラック及び平面基板上の放射格
子パターンのピッチが微細になり、相対的な位置ズレ
(格子と格子の間のアジマスずれ)によって信号出力が
劣化し易くなるという難点がある。
【0019】例えば、前述したように、半径8〜12m
mのドーナツ状の領域に2500本の放射格子4を記録
したディスク3をφ6穴あきディスクハブ8に接着して
ディスクユニットとする( 図13参照)。このとき、
放射格子4の放射中心は穴あきディスクハブ8の穴8a
の中心に対して数ミクロンオーダーの誤差で一致させて
偏心を極力抑えて接着してあるとする。このディスクユ
ニットとモータの回転軸7をφ6mmのH7の嵌め合い
の関係で差し込み、ディスクユニットのディスクハブ8
の側面よりセットビス20により締結する。
【0020】このような連結状態において、ディスクハ
ブ8の穴8aと回転軸7がφ6のH7の嵌め合いでは最
大35ミクロンの隙間が生じるので、偏心が最大で1
7.5μm生じる。実際はモータの回転軸7もモータ内
蔵のベアリング内輪との嵌め合い関係があるので、回転
軸7の外形も回転中心に対して同程度以上の偏心の可能
性が存在していることになり、モータの回転軸7に取り
付けられた後のディスクパターンの偏心は合計して35
μmになる可能性がある。
【0021】更に、エンコーダ本体をモータハウジング
に取り付ける場合、エンコーダ本体はともかくモータハ
ウジングに高精度な嵌め合い付当て部を設けることは事
実上困難である。仮に、中精度の付当て関係で位置決め
して固定する場合、100μm程度の隙間が生じるの
で、エンコーダ本体の取り付け位置は50μm程度はX
方位又はY方位にずれる可能性がある。
【0022】ここで、図14に示すように、ディスク3
がX方位に35μm偏心していて、更に、エンコーダ本
体がX方位に−50μm(具体的には、平面基板5が−
50μm)ずれている場合を考える。
【0023】ディスク3上の放射格子パターントラック
4は半径10mmで格子ピッチが25μmである。ま
た、ディスク3上の原点検出用の振幅格子4Zは半径6
〜8mmに記録してあるとする。その結果、ディスク3
の偏心及びエンコーダ本体の取付け位置の誤差の和とし
て、ディスク3と平面基板5とはX方位に85μmずれ
ていることになる。
【0024】この場合、A相信号をディスク半径10m
mで検出しているとして、A相の検出タイミングは85
/25=3.4周期ずれている。また、Z相信号をディ
スク半径7mmで検出しているとして、Z相の検出タイ
ミングは85/25×7/10=2.38周期ずれてい
る。この場合、A相信号とZ相信号は相対的に3.4−
2.38=1.02周期分のずれがある(但し、A相の
矩形波信号を1周期の基準とする。)。かくして、Z相
信号の波形出力は、エンコーダ本体及びディスク3の相
対的なX方位ズレである85μmによりA相の波形出力
に対して±1.02周期相当分ずれてしまうことにな
る。
【0025】上述の例では、このままZ相信号とA相信
号とを論理回路によって同期させることは困難である。
何故なら、エンコーダ本体とディスク3の相対的な取付
け誤差と、A相信号とZ相信号の相対的な位相ズレが比
例するとすれば、21μm以内に抑えなくてはならな
い。しかもディスク3が回転軸7に取り付けられた時点
で35μmもの誤差が生じる可能性があることからすれ
ば、エンコーダから正しくA相、Z相の信号出力を得る
ことは不可能である。
【0026】このように、エンコーダのディスクが小型
(小径)かつ高分解能になると、ディスク3上の放射格
子および平面基板5上の放射格子のピッチが微細にな
り、相対的な位置ズレ(格子と格子の間のアジマスず
れ)によって、信号出力が低下し易くなり、組込みタイ
プのロータリエンコーダは極めて組み込み難いものとな
り実用化が困難であった。
【0027】本発明は、上記ロータリエンコーダの実情
に鑑みて為されたものであり、ディスクの振幅格子と平
面基板の振幅格子の位置決めを行う際に、ディスクとエ
ンコーダ本体内の平面基板の距離を高精度に調整するこ
とができる回転変位情報検出装置を提供することを第1
の目的とする。
【0028】また、第2の目的は、回転自在のディスク
ユニットを本体ユニットに組付ける際に、ディスクユニ
ットの回転軸方向への位置決め、及びディスクユニット
の回転軸方向と直交する平面方向への位置決めを簡易
に、かつ高精度に行うことのできる回転変位情報検出装
置を提供することにある。
【0029】また、第3の目的は、ディスクの振幅格子
と平面基板の振幅格子の位置決めを行う際に、ディスク
とエンコーダ本体内の平面基板の距離を高精度に調整す
ることができ、しかも回転自在のディスクユニットを本
体ユニットに組付ける際に、ディスクユニットの回転軸
方向への位置決め、及びディスクユニットの回転軸方向
と直交する平面方向への位置決めを簡易に、かつ高精度
に行うことのできる回転変位情報検出装置を提供するこ
とにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の回転変
位情報検出装置は、光源手段からの光束を相対的に回転
するディスク上の放射格子と該ディスクに対向配置した
平面基板上の放射格子とに導光し、前記両放射格子によ
り変調を受けた光束を受光手段で受光し、この受光手段
からの信号を利用してディスクと平面基板との相対的な
回転変位情報を検出する回転変位情報検出装置におい
て、 前記光源手段、平面基板及び受光手段などを具備し
た本体ユニットと、 前記ディスクなどを具備した回転自
在のディスクユニットと、 前記本体ユニットに設けた被
係合部に係合してディスクユニットを本体ユニットに対
し回転軸方向と直交する平面方向及び該回転軸方向に位
置決めし、かつその位置決め状態でディスクユニットを
保持して本体ユニットに固定される位置決め部材とを有
し、前記本体ユニットはディスクユニットの回転軸方向
と直交する平面方向に開口する開口部を有し、前記位置
決め部材は該開口部より挿入されて本体ユニットの被係
合部に係合することを特徴としている。
【0031】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て前記位置決め部材は、本体ユニットに設けた被係合部
に係合してディスクユニットを本体ユニットに対し回転
軸方向と直交する平面方向に位置決めする第1の係合部
と、該第1の係合部と本体ユニットの被係合部との係合
状態で本体ユニットに対しディスクユニットを回転軸方
向に位置決めする第2の係止部と、該第1の係合部と本
体ユニットの被係合部との係合状態でディスクユニット
を保持する保持部とを有することを特徴としている。
求項3の発明は、請求項2の発明において前記被係合部
はディスクユニットの回転軸方向に突出する凸部に形成
され、前記第1の係合部は該凸部に係合する凹部に形成
されていることを特徴としている。 請求項4の発明は、
請求項2の発明において前記被係合部はディスクユニッ
トの回転軸方向に突出する円筒状の凸部に形成され、前
記第1の係合部は該円筒状の凸部に係合するV字状の凹
部に形成されていることを特徴としている。 請求項5の
発明は、請求項2の発明において前記第1の係合部は、
ディスクユニットの回転軸中心と本体ユニットの光源手
段とを結ぶ共通の直線を中心としてV字を成すV字壁を
有することを特徴としている。
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の回転変位情報検出
装置を添付図面に示す実施の形態に基づいて、更に詳し
く説明する。
【0037】〔第1実施形態〕先ず、図1及び図2を参
照して、回転変位情報検出装置としての所謂、組込みタ
イプのロータリエンコーダ(以下、エンコーダと略称す
る。)の第1実施形態を説明する。本実施形態のエンコ
ーダは、図1において、ディスク3の振幅格子4,4Z
と平面基板5の振幅格子5A,5B,5Zの位置決めを
行う際に、ディスク3とエンコーダ本体A内の平面基板
5の距離を高精度に調整することができるように構成し
たものである。
【0038】本実施形態のエンコーダは、図1に示すよ
うに、ディスクユニットAと本体ユニットBを基本構成
ユニットとして備えるものである。また、エンコーダ自
体は回転軸を有しておらず、後述するように、ユーザー
(測定者)が被検出物体としてのモータなどの連結軸
(回転軸)7にディスクユニットAを直接取り付けるよ
うになっている。なお、符号Cはエンコーダの外装カバ
ーである。
【0039】ディスクユニットAは、図1に示すよう
に、ディスク(メインスケール)3と該ディスク3に一
体的に固定されたディスクハブ8とから成っている。
【0040】ディスク3は、例えば、半径8〜12mm
のドーナツ状の領域に2500本程度の透過と不透過の
スリットより成る放射状の振幅格子(放射格子)4と該
振幅格子4とは異なる周上に原点位置検出用の振幅格子
4Zを夫々記録することによって、メインスケールを形
成している(図2参照)。
【0041】ディスク3と一体的に固定されたディスク
ハブ8には、後述のダミー軸7aを挿入する貫通孔8a
が形成されている(図1参照)。このディスクハブ8に
は、ディスクユニットAを本体ユニットBに組み付ける
際に、ダミーの回転軸(以下、ダミー軸という。)7が
貫通孔8aに挿入されてセットビス12によりネジ止め
されるが、このダミー軸7aはディスクユニットAと本
体ユニットBの組み立てが完了した後に、ディスクハブ
8より取り除かれる。
【0042】本体ユニットBは、図1に示すように、L
ED(発光素子)1、コリメータレンズ2、平面基板
(インデックススケール)5、センサー(受光素子)
6、センサー基板9及びベース部材15より成ってい
る。そして、LED1とコリメータレンズ2により光源
手段の一要素が構成されており、コリメータレンズ2が
LED1からの光束を平行光束としてディスク3を照射
するようになっている。
【0043】平面基板5は、センサー基板9に設けられ
てディスクユニットAのディスク3と対向配置されてお
り、その面上に後述する振幅格子5A,5B,5Zが夫
々記録されてインディクススケールを形成している。
【0044】平面基板5の面上には、ディスク3の振幅
格子4と等ピッチで互いに空間的に位相を90度ずらし
た放射状の振幅格子(放射格子)5A,5Bが記録され
ている。
【0045】これらの振幅格子5A,5Bは、ディスク
3の振幅格子4と重なり合ったときに透過光が最大とな
り、1/2ピッチずれて重なり合ったときに透過光が最
小となるように、LED1からの光束を光変調する。そ
して、振幅格子5A,5Bを通過した光束を後述のセン
サー6が受光することによって、インクリメンタル信号
(A相信号,B相信号)を得るようになっている。
【0046】また、平面基板5の面上には、上述の振幅
格子5A,5Bの他に、被検出物体の回転の原点位置信
号(Z相信号)を得るための振幅格子5Zが記録されて
いる。
【0047】この振幅格子5Zは、ディスク3上の振幅
格子4Zに対し格子幅以上ずれたときに透過光が少なく
なるようにLED1からの光束を光変調する。そして、
振幅格子5Zを通過した光束を後述のセンサー6が受光
することによって、回転軸の原点位置信号(Z相信号)
を得るようになっている。
【0048】センサー6は、センサー基板9に設けられ
ており、A相信号検出用、B相信号検出用及びZ相信号
検出用の3つのセンサー6A,6B,6Zを夫々有して
いる。
【0049】前記LED1、コリメータレンズ2、平面
基板5、センサー6及びセンサー基板9は、ベース部材
15の所定の位置に固定されている。
【0050】次に、本実施形態のエンコーダにおける回
転軸の回転変位情報の検出方法について説明する。
【0051】本実施形態のエンコーダは、LED1から
の光束をコリメータレンズ2で平行光束としてメインス
ケール3のインクリメンタル信号(A相信号、B相信
号)検出用の振幅格子4と原点信号(Z相信号)検出用
の振幅格子4Zを照明する。
【0052】これにより、振幅格子4と振幅格子5Aを
透過した光束をセンサー6Aで受光してA相信号を得、
振幅格子4と振幅格子5Bを透過した光束をセンサー6
Bで受光してB相信号を得、振幅格子4Zと振幅格子5
Zを透過した光束をセンサー6Zで受光してZ信号を得
るようになっている。
【0053】即ち、センサー6A,6Bは、ディスク3
と平面基板5が振幅格子4の1ピッチだけ相対的に移動
した時に1周期の光量変化を検出して、互いに位相が9
0度ずれたインクリメンタル信号(A相信号、B相信
号)を出力する。こうしてセンサー6A,6Bが出力し
たアナログ信号は不図示の2値化回路により2値化され
てA相矩形波信号、B相矩形波信号とされ、これらA相
矩形波信号とB相矩形波信号を計数して被検出物体の回
転軸の回転変位情報を得る。計数の仕方は、例えば、A
相信号が“L”から“H”になった時に、B相信号の状
態が“H”ならカウント値に「1」を加算し、B相信号
の状態が“L”ならカウント値から「1」を減算するよ
うにしている。
【0054】また、センサー6Zからは同ディスク3の
相対回転移動に伴って1つの大きな山型の波形の両側に
幾つかの小さな山型の波形が出力される。大きな山型の
波形の半値幅は、ほぼ振幅格子4Zと振幅格子5Zのス
リットの幅相当分の回転と一致する。そこで、この信号
を1/2レベルで不図示の2値化回路により2値化して
矩形波状のZ相信号を得る。このZ相矩形波信号の幅
は、振幅格子5Zのスリットの幅相当分の回転と一致し
ている。
【0055】更に、この原点信号(Z相信号)を基準と
してインクリメンタル信号(A相信号、B相信号)を計
数するために、インクリメンタル信号(A相信号)と原
点信号(Z相信号)とを同期させている。即ち、Z相信
号の立ち上がり、立ち下がりのタイミングと、A相信号
の立ち上がり、立ち下がりのタイミングとを完全に一致
させている。かゝる同期処理を詳述すれば、前述のとお
り、Z相信号の信号幅は、振幅格子5Zのスリット幅の
回転分でほぼ決まるため、振幅格子5Zのスリット幅を
振幅格子4の1ピッチの回転相当分に合わせておき、Z
相信号の幅をA相信号の“H”レベルの幅の2倍にして
いる。そして、ディスク3上の振幅格子4、平面基板5
上の振幅格子5A,5B、ディスク3上及び平面基板5
上の振幅格子4Z,5Zの夫々の記録位置を適切な位置
に設定することにより、Z相信号の矩形波信号の“H”
レベルの幅のなかに、A相信号の矩形波信号の“H”レ
ベルの1つが完全に(中央に)含ませるようにしてい
る。その後は、A相信号とZ相信号を論理処理(AN
D)することにより、完全にA相信号と同期した原点信
号(Z相信号)を得るようにしている。
【0056】このように2種類(インクリメンタル信号
及び原点信号)の信号を検出するエンコーダは、組立て
時の簡略化を図るため、前述したように、ディスク3を
ディスクハブ8に一体的に固定してディスクユニットA
を構成し、更に、LED1、コリメータレンズ2、平面
基板5、センサー6及びセンサー基板9をベース部材1
5に固定して本体ユニットBを構成している。そして、
ディスク3上の振幅格子4及び原点検出用の振幅格子4
Zを1つのLED1により一括して照明し、更に、同一
の平面基板5上に振幅格子5A,5Bと原点検出用の振
幅格子5Zを並列的に記録すると共に、同一のセンサー
基板9にインクリメンタル信号及び原点信号を検出する
センサー6A,6B,6Zを並列的に配置するようにし
ている。
【0057】ところで、上述の如き構成の組込みタイプ
のエンコーダは、後述するように、製品梱包時に、ディ
スクユニットAと本体ユニットBが位置決め用のブロッ
ク部材10を用いて組付け固定されるが、従来例におい
て明示したように、モータなどの回転体に組み付けた状
態で高精度の信号出力を得るためには、ディスク3と平
面基板5の間の距離を所定の設計値Lsに保つ必要があ
る。例えば、半径8〜12mmのドーナツ状の領域に2
500本の放射格子4を記録したディスク3をメインス
ケールとして使用したエンコーダの場合、ディスク3と
平面基板5の間の設計値Lsを190μm±15μmに
抑える必要がある。
【0058】そこで、本実施形態にあっては、ディスク
3と平面基板5の間の距離を上記設計値Lsに保つた
め、本体ユニットBの一構成部材であるセンサー基板9
をディスク3側又は該ディスク3側の反対側に弾性変形
可能な例えば合成樹脂製の板状(平板状)の弾性部材と
し、更にベース部材15に外部よりそのセンサー基板9
を弾性変形させて平面基板5とディスク3の間の距離を
調整する調整機構20を設ける構成とした。
【0059】即ち、センサー基板9は、ベース部材15
の上部においてX方位とY方位とから形成されるXY平
面と平行する平坦面に形成した上部頂面15a,15b
に、調整機構20の後述する軸部材22の当接部位を除
く非当接部位でビス16により固定され、センサー基板
9の高さ位置を、調整機構20の後述する軸部材22に
よりセンサー基板9をディスク3側と反対側に弾性変形
させて上記設計値Lsの最小許容値(190μm−15
μm)を十分に達成できる高さ位置とする構成とした。
【0060】また、調整機構20は、ディスクユニット
Aの回転軸方向(ダミー軸7aの軸芯方向)と平行する
方向にベース部材15に貫通して設けた螺子孔21と、
この螺子孔21に螺入された軸部材としての調整ネジ2
2とから成り、ベース部材15の底面側より調整ネジ2
2の頭部22aをドライバーなどの操作工具を用いて回
転操作することよって該調整ネジ22をディスクユニッ
トAの回転軸方向へ進退移動せしめ、ベース部材15の
螺子孔21から表出している先端部22bをセンサー基
板9の裏面に当接させて該センサー基板9をZ方位へ弾
性変形させる構成とした。
【0061】次に、上述の如き構成の組込みタイプのエ
ンコーダは、次のような手順でディスクユニットAと本
体ユニットBが組付けられる。
【0062】先ず、ベース本体15の中央に開設された
挿通孔15hにダミー軸7aを挿入し、そのダミー軸7
aにディスクハブ8を取り付けて該ダミー軸7aをセッ
トビス12でディスクハブ8に仮止めする。
【0063】次に、ベース部材15の側壁に開設された
挿入口15wよりブロック部材10を挿入し、そのブロ
ック部材10の先端中央部に形成されているV字壁10
aをダミー軸7aに突き当てて(図2参照)、その状態
に不図示のビスでブロック部材10をベース部材15に
固定する。このとき、ディスク3の振幅格子4及びベー
ス部材15の上部頂面15a,15bに後付けされるセ
ンサー基板9の平面基板5の振幅格子5A,5BがXY
平面上で合致するように、ディスク3のXY平面上での
偏心調整が為され、その状態にディスク3をディスクハ
ブ8に固定する。この際に、ディスク3はZ相信号の検
出時の回転位相位置に、即ち、ディスク3の振幅格子4
Zと平面基板5の振幅格子5ZがディスクユニットAの
回転軸方向で合致する位置に設定しておくことが重要で
ある。
【0064】次いで、セットビス12を緩めてダミー軸
7aの仮止めを解除し、そのダミー軸7aをZ方位に移
動させてディスクハブ8の下端面をブロック部材10の
上面に突き当て、この状態で平面基板5やセンサー6な
どが一体的に取り付けられているセンサー基板9のXY
平面上での位置調整を不図示の位置調整機構により行
う。そして、センサー基板9のXY平面上での位置調整
を行った後に、そのセンサー基板9をベース部材15の
上部頂面15a,15bにビス16で固定する。
【0065】しかる後に、ベース部材15の螺子孔21
に調整ネジ22を螺入し、この調整ネジの先端部22b
をセンサー基板9の裏面に当接させて該センサー基板9
をZ方位へ弾性変形させることによりディスク3と平面
基板5の間の距離を設計値Lsに調整する。なお、ディ
スク3と平面基板5の間の距離の調整後、ベース部材1
5には、調整ネジ22の回転操作を不能とするための蓋
部材が必要に応じて取り付けられる。
【0066】最後に、外装カバーCをベース部材15に
被せ付けて、ディスクユニットAと本体ユニットBとの
組付けが完了する。
【0067】こうして、ディスクユニットAと本体ユニ
ットBとの組付けが完了したエンコーダは、ダミー軸7
aがディスクハブ8から取り外されてユーザーに納品さ
れる。
【0068】このようにして組付けられたエンコーダ
は、ディスクユニットAと本体ユニットBの位置関係が
最適位置に保存されたまゝユーザーに納品されることと
なる。
【0069】次に、ユーザーがエンコーダをモータなど
の被検出物体の連結軸(回転軸)に取り付けて使用する
場合を説明する。なお、ユーザーが取り付ける連結軸
は、エンコーダ組立時に使用したダミー軸7の軸径とは
異なる軸径であるとする。
【0070】先ず、連結軸7をベース部材15の挿通孔
15hよりディスクハブ8の貫通孔8aに差し込み、デ
ィスクハブ8をブロック部材10の上面に押し付け、そ
の状態でセットビス12を締めてディスクハブ8に連結
軸7を固定する。
【0071】次に、ブロック部材10のV字壁10aで
連結軸7のXY平面上での位置決めを行い、エンコーダ
の本体ユニットBと被検出物体を不図示の連結固定具を
用いて連結固定する。
【0072】最後に、ブロック部材10をベース部材1
5の挿入口15wより取り去ることでエンコーダと被検
出物体との連結が完了する。
【0073】本実施形態のエンコーダにあっては、ディ
スクユニットAと本体ユニットBの組付け過程で最適位
置に調整したディスクユニットAと本体ユニットBの位
置関係を調整機構20及びブロック部材10により保持
できることから、ユーザーによる被検出物体との連結作
業においてもディスクユニットAと本体ユニットBの位
置関係をその位置に維持することができる。
【0074】更に、ディスクユニットAのディスク3と
本体ユニットBの平面基板5との間の距離の調整は、デ
ィスク3側又は該ディスク3側の反対側に弾性変形可能
なセンサー基板9を調整機構20の調整ネジ22でZ方
位に弾性変形させて行われるものであるので、ディスク
3と平面基板5との間の距離調整を高精度に行うことが
できる。
【0075】また、ディスク3と平面基板5との間の距
離調整を弾性変形可能なセンサー基板9及び調整機構2
0により高精度に行うことができることから、ディスク
3と平面基板5との間の距離精度を左右するディスクハ
ブ8、ベース部材15、ブロック部材10などのメカ部
品の形状精度を厳密に規定する必要がなくなり、これら
の各メカ部品の加工コストの低減化が可能となる。
【0076】また、ユーザーによるエンコーダの被検出
物体への連結に際しても、ディスクユニットAと本体ユ
ニットBとの調整などの作業を必要とせず、セットビス
12を締めて連結軸7をディスクハブ8に固定するネジ
止めだけの簡単な作業だけでエンコーダの被検出物体へ
の連結が完了するので、被検出物体への連結作業を簡単
に行うことができる。
【0077】〔第2実施形態〕次に、図3を参照して、
第2実施形態のエンコーダを説明する。
【0078】本実施形態のエンコーダは、本体ユニット
Bのベース部材15の上部頂面15a,15bをX方位
とY方位とから形成されるXY平面に対し該本体ユニッ
トBの内方側に向けθの傾きを持つ傾斜面に形成し、こ
の上部頂面15a,15bにセンサー基板9をビス16
によりビス止めした他は、第1実施形態のエンコーダと
同様に構成されている。
【0079】かゝる構成のエンコーダは、図3に示すよ
うに、第1実施形態のエンコーダと同じく、調整機構2
0の調整ネジ22の先端部22bでセンサー基板9をZ
方位に弾性変形させてディスクユニットAのディスク3
と本体ユニットBの平面基板5との間の距離を調整する
ものであるので、例えば、本体ユニットBのベース部材
15の上部頂面15a,15bが上述の如き傾斜面に形
成され、センサー基板9をXY平面に対し平行に取り付
けることができなくなった場合でも、調整機構20の調
整ネジ22によりセンサー基板9をZ方位に弾性変形さ
せてディスク3と平面基板5との間の距離を設計値Ls
に高精度に調整することが可能となる。
【0080】従って、本実施形態のエンコーダにあって
は、前述の第1実施形態のエンコーダの効果、即ち、デ
ィスクユニットAと本体ユニットBの位置関係をその位
置に維持することができること、被検出物体への連結作
業を簡易に行えることなどの効果に加え、上述のように
センサー基板9をXY平面に対し平行に取り付けること
ができなくなった場合においてもディスク3と平面基板
5との間の距離を高精度に調整することができるという
効果がある。
【0081】〔第3実施形態〕次に、図4を参照して、
第3実施形態のエンコーダを説明する。
【0082】本実施形態のエンコーダは、調整機構20
を後述の如く構成した他は、第1実施形態のエンコーダ
と同様に構成されている。本実施形態に係る調整機構2
0は、調整ネジ22をセンサー基板9に開設した不図示
の螺子孔に螺入して表出せしめ、その先端部22bに保
持部材としてのナット部材23を螺着しセンサー基板9
に当接させて該センサー基板9を所定の位置に保持する
構成としている。
【0083】かゝる構成のエンコーダは、図4に示すよ
うに、調整機構20の調整ネジ22をディスクユニット
Aの回転軸方向へ進退移動させてセンサー基板9をZ方
位又は該Z方位と反対方位へ弾性変形させることによ
り、ディスクユニットAのディスク3と本体ユニットB
の平面基板5との間の距離を調整するものであるので、
例えば、本体ユニットBのベース部材15の上部頂面1
5a,15bが規定の高さ位置よりも僅少に高い位置、
或いは低い位置となるように形成されていても、調整機
構20の調整ネジ22の先端部22bに螺着したナット
部材23でセンサー基板9をZ方位又は該Z方位の反対
方位(ディスクユニットAの回転軸方向)に弾性変形さ
せることができ、よって、ディスク3と平面基板5との
間の距離を設計値Lsに高精度に調整することが可能と
なる。
【0084】従って、本実施形態のエンコーダにあって
は、前述の第1実施形態のエンコーダの効果、即ち、デ
ィスクユニットAと本体ユニットBの位置関係をその位
置に維持することができること、被検出物体への連結作
業を簡易に行えることなどの効果に加え、上述のように
本体ユニットBのベース部材15の上部頂面15a,1
5bが規定の高さ位置よりも僅少に高い位置、或いは低
い位置となるように形成されていてもディスク3と平面
基板5との間の距離を高精度に調整することができると
いう効果がある。
【0085】なお、本実施形態にあっては、調整機構2
0を全長に渡り雄螺子部を有する調整ネジ22と、この
調整ネジ22の先端部22bに螺着されて該調整ネジ2
2の進退移動によりセンサー基板9を弾性変形させるナ
ット部材23により構成した例を説明したが、調整ネジ
22の先端部22aを雄螺子部よりも小径の棒状に形成
して該棒状先端部に平面形状略C状のストッパをスナッ
プ式に係止し、調整ネジ22の進退移動により上記スト
ッパでセンサー基板9をZ方位又は該Z方位の反対方位
に弾性変形させるように構成しても同様な効果を得るこ
とができる。
【0086】以上のように、第1実施形態乃至第3実施
形態の組込みタイプのエンコーダは、ディスクユニット
Aのディスク3を小型(小径)、かつ高分解能に構成し
ても、センサー基板9の弾性変形を利用して調整機構2
0の調整ネジ22でディスク3と平面基板5の間の距離
を高精度に調整することができるものであり、よって、
組立て容易で部品点数の少ない、高性能にしてローコス
トの組込み式回転変位情報検出装置を実現できた。
【0087】〔第4実施形態〕次に、図5乃至図11を
参照して、第4実施形態のエンコーダを説明する。
【0088】本実施形態のエンコーダは、本体ユニット
Bに対するディスクユニットAの回転軸方向への位置決
め、及びディスクユニットAの回転軸方向と直交する平
面方向(XY平面方向)への位置決めを簡易に、かつ高
精度に行えるように構成したものである。
【0089】なお、本実施形態のエンコーダにあって
は、第1実施形態のエンコーダと共通する部材には同一
符号を付してその説明を省略する。また、回転軸の回転
変位情報の検出方法も第1実施形態のエンコーダのそれ
と同様であるのでその説明を省略する。
【0090】以下に、本実施形態のエンコーダの構成を
説明すれば、図5に示すように、XY平面上おいて、本
体ユニットBのベース部材15上に突設した被係合部と
しての凸部30に、位置決め部材としてのブロック部材
40の先端下部に凹設した第1の係止部としての第1凹
部42を係止させて、本体ユニットBに対しブロック部
材40を位置決めし、その状態で同ブロック部材40の
先端上部に凹設されている第2の係止部としての第2凹
部43をディスクユニットAのダミー軸7aに係止させ
て、本体ユニットBに対しディスクユニットAを回転軸
方向に位置決めし、その状態に該第2凹部43を実質的
に形成する保持部として一対の保持片44によりディス
クユニットAのディスクハブ8を保持して、本体ユニッ
トBに対しディスクユニットAを回転軸方向と直交する
平面方向(XY平面方向)に位置決めし、その状態でブ
ロック部材40を本体ユニットBのベース部材15にビ
ス50により固定するように構成したものである。
【0091】本体ユニットBのベース部材15上に突設
した凸部30は、図5乃至図7に示すように、ベース部
材15の挿通孔15h回りに設けられ、その外周側面を
挿通孔15hの内周面と同心の円筒面とする円筒状に形
成されている。
【0092】位置決め部材としてのブロック部材40
は、図8の(a)及び(b)に示すように、平板状のブ
ロック本体41の先端下部に第1凹部42がV字壁42
aにより形成され、この第1凹部42の更に先端上部に
は第2凹部43が上記第1凹部42のV字壁42aと相
似形のV字壁43aを有する一対の保持片44により形
成されている。第1凹部42及び第2凹部43は、これ
らの各凹部42,43のV字壁42a,43aがディス
クユニットAの回転軸中心と本体ユニットBのLED1
及びコリメータレンズ2より成る光源手段とを結ぶ共通
の直線CLを中心としてV字を成すように形成されてい
る(図6参照及び図8の(a)参照)。
【0093】上述の如く構成された本実施形態のエンコ
ーダは、製品梱包時に、図5に示すように、ディスクユ
ニットAと本体ユニットBをブロック部材40を用いて
固定する。
【0094】このとき、エンコーダが検出するA相信号
とZ相信号の同期を採るためには、従来例において明示
したように、ディスク(メインスケール)3の偏心と、
平面基板(インデックススケール)5の位置ズレのX軸
成分を抑える必要がある。
【0095】ここで、例えば、メインスケールとして、
前述したような半径8〜12mmのドーナツ状の領域に
2500本の放射格子4を記録したディスク3を使用す
ると、被検出物体の回転変位の検出精度上、X方位のズ
レを21μm以下に抑える必要があり、このズレは全方
位で一番きつい値である。
【0096】しかしながら、ディスクユニットAと本体
ユニットBを前記ブロック部材40を用いて組み付ける
ことにより、上記X方位のズレを検出精度に影響を及ぼ
さない値に抑えることができる。
【0097】以下に、前記ブロック部材40を用いてデ
ィスクユニットAと本体ユニットBとを組み付ける組付
け手順を説明する。
【0098】先ず、ダミー軸7aをディスクハブ8に取
り付けてディスク3の偏心調整を行う。このとき、ディ
スクハブ8はダミー軸7aにセットビス12によりネジ
止めされている。
【0099】次に、本体ユニットBのベース部材15に
XY平面上で開設された開口部としての挿入口15wよ
りブロック部材40を挿入する。このとき、図7に示す
ように、ブロック部材40の第1凹部42のV字壁42
aがベース部材15の凸部30に突き当たって係止する
ことにより、ベース部材15に対するブロック部材40
の位置決めが為される(図7参照)。
【0100】次いで、ブロック部材40の第1凹部42
をベース部材15の凸部30に係止させた状態でブロッ
ク部材40の第2凹部43のV字壁43aにディスクユ
ニットAのダミー軸7aの外周側面を突き当て(図7参
照)、その状態にブロック部材40をビス50によりベ
ース部材15に固定し、ディスクハブ8の下面をブロッ
ク部材40の一対の保持片44の上面に突き当てて該デ
ィスクハブ8をブロック部材40上に固定する。
【0101】これにより、本体ユニットBに対するディ
スクユニットAの回転軸方向への位置決め、及びディス
クユニットAの回転軸方向と直交する平面方向(XY平
面方向)への位置決めが為される。このとき、ディスク
3はZ相信号の検出時の回転位相位置に、即ち、ディス
ク3の振幅格子4Zと平面基板5の振幅格子5Zがディ
スクユニットAの回転軸方向で合致する位置に設定して
おくことが重要である。
【0102】しかる後に、その状態で、平面基板5やセ
ンサー6などが一体的に取り付けられているセンサー基
板9のXY平面上での位置調整を不図示の位置調整機構
により行う。これにより、ディスク3の振幅格子4と平
面基板5の振幅格子5A,5BをXY平面上で合致させ
る位置調整が為され、その調整位置でセンサー基板9を
ベース部材15に不図示のビスで固定する。
【0103】こうして、ディスクユニットAと本体ユニ
ットBとの組付けが完了したエンコーダは、セットビス
12を緩めダミー軸7aがディスクハブ8から取り外さ
れてユーザーに納品される。
【0104】このようにブロック部材40を用いてディ
スクユニットAと本体ユニットBを組付ける本実施形態
のエンコーダは、本体ユニットBとディスクユニットA
の位置決めの際の突き当て方向が、光源手段1,2と平
面基板5が対向する側の反対側でエンコーダの外周から
ダミー軸7aの回転中心方向(Y方位)に限定されるの
で、本体ユニットBとディスクユニットAの組付けを簡
単に行うことができる。
【0105】次に、ユーザーがエンコーダをモータなど
の被検出物体の連結軸(回転軸)に取り付けて使用する
場合を説明する。なお、ユーザーが取り付ける連結軸
は、エンコーダ組立時に使用したダミー軸7の軸径とは
異なる軸径であるとする。
【0106】先ず、連結軸7をベース部材15の挿通孔
15hよりディスクハブ8に差し込み、本体ユニットB
にビス固定されているブロック部材40の第2凹部43
に上記連結軸7の外周側面を突き当てて、ディスクユニ
ットAと本体ユニットBの相対的な位置決めを行い、そ
の状態でセットビス12を締めてディスクハブ8に連結
軸7を固定し、しかる後に、エンコーダの本体ユニット
Bと被検出物体を不図示の連結固定具を用いて連結固定
し、最後に、ブロック部材40をベース部材15の挿入
口15wより取り去ることでエンコーダと被検出物体と
の連結が完了する。
【0107】上述のようにして被検出物体に連結される
本実施形態のエンコーダにあっては、ダミー軸7aと連
結軸7との軸径が変化しても、図9に示すように、ブロ
ック部材40を第2凹部43のV字壁43aがディスク
3の原点位置検出用の振幅格子4Zと対向した状態に設
置しているので、軸径変化に起因するディスク3の回転
中心の位置ズレはY方位のみに生じることになり、A相
信号とZ相信号の同期には何ら影響しない。
【0108】また、図10に示すように、ディスクハブ
8に回転軸7を原点位置検出用の振幅格子4Zとディス
ク3の中心を結ぶ直線方向(Y方位)と同じ方向からセ
ットビス12により連結しているので、同様にディスク
ユニット取付け時の偏心の影響はY方位にしかなく、A
相信号とZ相信号の同期には影響しない。
【0109】従って、本実施形態のエンコーダにあって
は、ディスクユニットAの回転位相によるZ相信号の検
出時に、X方位にはディスクユニットAの位置ズレが生
ずることがなく(従って、X方位のズレを21μm以下
に抑えることができる。)、安定したA相信号とZ相信
号の同期を採ることができる。
【0110】また、Y方位のズレに関しては、A相、B
相とZ相の信号が混同しなければ良いので、ディスク3
の振幅格子4のトラック幅を200μmとすると、10
0μmまでのズレは許容される。但し、ディスク3の回
転位相がZ相信号の検出位置にある時に、Y方位のズレ
が抑えられていた方が、A相信号とZ相信号の同期とい
う点で有利である。
【0111】以上のように、第4実施形態の組込みタイ
プのエンコーダは、ディスクユニットAのディスク3を
小型(小径)、かつ高分解能に構成しても、ブロック部
材40を利用してディスクユニットAを本体ユニットB
に対し回転軸方向と直交するXY平面方向及び回転軸方
向に簡易に、かつ高精度に位置決めすることができるも
のであり、よって、A相信号とZ相信号の同期ズレが生
じ難く、組立て容易で部品点数の少ない、高性能にして
ローコストの組込み式回転変位情報検出装置を実現でき
た。
【0112】本発明は概ね上述の如き構成されている
が、上記実施形態に限定されるものではなく、第1実施
形態のエンコーダに第4実施形態のエンコーダにおける
ブロック部材40の位置決め機能を付加することもで
き、また、第4実施形態のエンコーダに第1実施形態の
エンコーダにおける調整機能を付加することもできる。
これにより、ディスクの振幅格子と平面基板の振幅格子
の位置決めを行う際に、ディスクとエンコーダ本体内の
平面基板の距離を高精度に調整することができ、しかも
回転自在のディスクユニットを本体ユニットに組付ける
際に、ディスクユニットの回転軸方向への位置決め、及
びディスクユニットの回転軸方向と直交する平面方向へ
の位置決めを簡易に、かつ高精度に行うことのできる回
転変位情報検出装置を実現できる。
【0113】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、平面基板を一体的に備えディスク側又は該ディスク
側の反対側に弾性変形可能な弾性部材と、この弾性部材
の弾性変形を利用して平面基板とディスクの間の距離を
調整する調整機構とを有する構成としたので、弾性部材
の弾性変形を利用して調整機構によりディスクと平面基
板の間の距離を高精度に調整できる回転変位情報検出装
置を実現できた。
【0114】また、光源手段、平面基板及び受光手段な
どを具備した本体ユニットと、ディスクなどを具備した
回転自在のディスクユニットと、本体ユニットに設けた
被係合部に係合してディスクユニットを本体ユニットに
対し回転軸方向と直交する平面方向及び該回転軸方向に
位置決めし、かつその位置決め状態でディスクユニット
を保持して本体ユニットに固定される位置決め部材とを
備える構成としたので、その位置決め部材を利用してデ
ィスクユニットを本体ユニットに対し回転軸方向と直交
する平面方向及び回転軸方向に簡易に、かつ高精度に位
置決めできる回転変位情報検出装置を実現できた。
【0115】また、平面基板を一体的に備えディスク側
又は該ディスク側の反対側に弾性変形可能な弾性部材
と、この弾性部材の弾性変形を利用して平面基板とディ
スクの間の距離を調整する調整機構と、光源手段、弾性
部材、受光手段及び調整機構などを具備した本体ユニッ
トと、ディスクなどを具備した回転自在のディスクユニ
ットと、本体ユニットに設けた被係合部に係合してディ
スクユニットを本体ユニットに対し回転軸方向と直交す
る平面方向及び該回転軸方向に位置決めし、かつその位
置決め状態でディスクユニットを保持して本体ユニット
に固定される位置決め部材とを備える構成としたので、
弾性部材の弾性変形を利用して調整機構によりディスク
と平面基板の間の距離を高精度に調整でき、その上、位
置決め部材を利用してディスクユニットを本体ユニット
に対し回転軸方向と直交する平面方向及び回転軸方向に
簡易に、かつ高精度に位置決めできる回転変位情報検出
装置を実現できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転変位情報検出装置の第1実施
形態のエンコーダを表わす概要構成図である。
【図2】図1に示すブロック部材をディスクユニットの
ダミー軸に突き当てた状態を表わす説明図である。
【図3】本発明に係る回転変位情報検出装置の第2実施
形態のエンコーダを表わす概要構成図である。
【図4】本発明に係る回転変位情報検出装置の第3実施
形態のエンコーダを表わす概要構成図である。
【図5】本発明に係る回転変位情報検出装置の第4実施
形態のエンコーダを表わす概要構成図である。
【図6】図5に示すセンサー基板を取り除いたときのエ
ンコーダの平面図である。
【図7】図5に示すブロック部材の第1凹部と本体ユニ
ットの凸部との係合関係、及び同ブロック部材の第2凹
部とディスクユニットのダミー軸との係合関係を表した
説明図である。
【図8】(a)はブロック部材の平面図、(b)はブロ
ック部材の正面図である。
【図9】ブロック部材の第2凹部と被検出物体の連結軸
(回転軸)との係合関係を表した説明図である。
【図10】ブロック部材の第2凹部に係合した被検出物
体の連結軸(回転軸)をビス止めするときの説明図であ
る。
【図11】従来のロータリエンコーダの要部概略図であ
る。
【図12】従来のロータリエンコーダにおけるディスク
ハブと回転軸の嵌め合い関係の説明図である。
【図13】従来のロータリエンコーダにおけるディスク
の偏心と平面基板との位置ズレを表した説明図である。
【符号の説明】
A ディスクユニット B 本体ユニット 1 LED(発光素子)(光源手
段) 2 コリメータレンズ(光源手
段) 3 ディスク(メインスケール) 4,4Z 放射格子 5 平面基板(インデックススケ
ール) 5A,5B,5Z 放射格子 6,6A,6B,6Z センサー(受光手段) 9 センサー基板(弾性部材) 15w 挿入口(開口部) 20 調整機構 22 調整ビス(軸部材) 23 ナット部材(保持部材) 30 凸部 40 ブロック部材(位置決め部
材) 42 第1凹部 42a V字壁 43 第2凹部 43a V字壁 44 保持片(保持部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−5132(JP,A) 特開 平8−54665(JP,A) 特開 平6−40012(JP,A) 実開 昭60−107722(JP,U) 実開 平1−17418(JP,U) 西独国特許出願公開3740744(DE, A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 5/26 - 5/38

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源手段からの光束を相対的に回転する
    ディスク上の放射格子と該ディスクに対向配置した平面
    基板上の放射格子とに導光し、前記両放射格子により変
    調を受けた光束を受光手段で受光し、この受光手段から
    の信号を利用してディスクと平面基板との相対的な回転
    変位情報を検出する回転変位情報検出装置において、 前記光源手段、平面基板及び受光手段などを具備した本
    体ユニットと、 前記ディスクなどを具備した回転自在のディスクユニッ
    トと、 前記本体ユニットに設けた被係合部に係合してディスク
    ユニットを本体ユニットに対し回転軸方向と直交する平
    面方向及び該回転軸方向に位置決めし、かつその位置決
    め状態でディスクユニットを保持して本体ユニットに固
    定される位置決め部材とを有し、前記本体ユニットはディスクユニットの回転軸方向と直
    交する平面方向に開口する開口部を有し、前記位置決め
    部材は該開口部より挿入されて本体ユニットの被係合部
    に係合することを 特徴とする回転変位情報検出装置。
  2. 【請求項2】 前記位置決め部材は、本体ユニットに設
    けた被係合部に係合してディスクユニットを本体ユニッ
    トに対し回転軸方向と直交する平面方向に位置決めする
    第1の係合部と、該第1の係合部と本体ユニットの被係
    合部との係合状態で本体ユニットに対しディスクユニッ
    トを回転軸方向に位置決めする第2の係止部と、該第1
    の係合部と本体ユニットの被係合部との係合状態でディ
    スクユニットを保持する保持部とを有することを特徴と
    する請求項に記載の回転変位情報検出装置。
  3. 【請求項3】 前記被係合部はディスクユニットの回転
    軸方向に突出する凸部に形成され、前記第1の係合部は
    該凸部に係合する凹部に形成されていることを特徴とす
    る請求項に記載の回転変位情報検出装置。
  4. 【請求項4】 前記被係合部はディスクユニットの回転
    軸方向に突出する円筒状の凸部に形成され、前記第1の
    係合部は該円筒状の凸部に係合するV字状の凹部に形成
    されていることを特徴とする請求項に記載の回転変位
    情報検出装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の係合部は、ディスクユニット
    回転軸中心と本体ユニットの光源手段とを結ぶ共通の
    直線を中心としてV字を成すV字壁を有することを特徴
    とする請求項に記載の回転変位情報検出装置。
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