JP2020034393A - エンコーダ、エンコーダ用スケール板 - Google Patents

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Abstract

【課題】スケール板の中心と測定対象の回転軸の軸心との同芯度を事後的に調整することが可能なエンコーダを提供する。【解決手段】本発明の一実施形態に係るエンコーダ100は、測定対象の回転軸200の一端に取り付けられるハブ110と、ハブ110の回転軸200と反対側の端面に取り付けられ、その外周部の全周に亘って、回転位置に応じて所定の照射光を所定のパターンで反射又は透過するインクリメンタルパターン122等を有するスケール板120と、スケール板120から反射又は透過される照射光を受光し、インクリメンタルパターン122等を検出する光学モジュール150と、を備え、スケール板120は、インクリメンタルパターン122等が設けらえる領域以外で、ハブ110の上述の端面に面する領域に仮固定用貫通孔124を有する。【選択図】図1

Description

本発明はエンコーダ及びエンコーダ用スケール板に関する。
従来、スケール板(スリット板)の周方向に全周に亘り設けられる、反射部或いは透過部により構成される照射光の反射パターン或いは透過パターンを光学センサにより検出し、測定対象の相対的或いは絶対的な回転位置を測定可能なエンコーダが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−47765号公報
しかしながら、製造工程等において、治具等を用いた機械的な位置決めによって、スケール板を回転軸と一体として回転可能に固定する場合、スケール板の中心、つまり、反射パターン等の中心と、測定対象の回転軸の軸心との一致度(同芯度)が許容範囲を満足しない状態になってしまう可能性がある。その結果、エンコーダは、精度良く測定対象の回転位置を測定することができなくなってしまう可能性がある。よって、検査工程等において、スリット板の中心と回転軸の軸心との間の同芯度を事後的に調整可能であることが望ましい。
そこで、上記課題に鑑み、スケール板の中心と測定対象の回転軸の軸心との同芯度を事後的に調整することが可能なエンコーダ等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一実施形態では、
測定対象の回転軸の一端に取り付けられるハブ部と、
前記ハブ部の前記回転軸と反対側の端面に取り付けられ、その外周部の全周に亘って、回転位置に応じて所定の照射光を所定のパターンで反射又は透過するパターン情報を有するスケール板と、
前記スケール板から反射又は透過される前記照射光を受光し、前記パターン情報を検出する受光部と、を備え、
前記スケール板は、前記パターン情報が設けられる領域以外で、前記ハブ部の前記端面に面する領域に貫通孔を有する、
エンコーダが提供される。
また、本発明の他の実施形態では、
測定対象の回転軸の一端に取り付けられるハブ部の前記回転軸と反対側の端面に取り付けられ、その外周部の全周に亘って、回転位置に応じて所定の照射光を所定のパターンで反射又は透過するパターン情報を有するエンコーダ用スケール板であって、
前記パターン情報が設けられる領域以外で、前記ハブ部の前記端面に面する領域に貫通孔を有する、
エンコーダ用スケール板が提供される。
上述の実施形態によれば、スケール板の中心と測定対象の回転軸の軸心との同芯度を事後的に調整することが可能なエンコーダ等を提供することができる。
第1実施形態に係るエンコーダの一例を示す図である。 第1実施形態に係るエンコーダにおけるスケール板の仮固定用貫通孔の部分の断面を拡大して示す拡大断面図である。 第2実施形態に係るエンコーダの一例を示す図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。
<第1実施形態>
最初に、本発明の第1実施形態について説明する。
[エンコーダの構成及び構造]
まず、図1、図2を参照して、本実施形態に係るエンコーダ100の構成及び構造等について説明する。
図1は、本実施形態に係るエンコーダ100の一例を示す図である。具体的には、図1(A)は、本実施形態に係るエンコーダ100の一例を示す平面図であり、図1(B)は、本実施形態に係るエンコーダ100の一例を示す側面断面図(図1(A)のA−A断面図)である。図2は、本実施形態に係るエンコーダ100におけるスケール板120の仮固定用貫通孔124の部分の断面を拡大して示す拡大断面図である。具体的には、図2は、図1(B)の側面視断面図におけるスケール板120の仮固定用貫通孔124の部分を拡大して示す拡大断面図である。以下、後述の第2実施形態も含め、図中の三次元直交座標系(XYZ座標系)を用いて説明を行い、便宜的に、Z軸の正方向(以下、「Z軸正方向」)を"上"、Z軸の負方向(以下、「Z軸負方向」)を"下"と称する場合がある。また、X軸の正方向及び負方向、Y軸の正方向及び負方向、並びに、Z軸の正方向及び負方向のそれぞれを、総括的に、X軸方向、Y軸方向、及び、Z軸方向と称する場合がある。
尚、図1(A)において、基板140、及び、基板140に搭載される光学モジュール150等は、スケール板120等がZ軸正方向(つまり、上)から露出して見えるように一点鎖線で表されている。また、図1において、エンコーダ100の構成要素を収容する筐体(ケース)は、省略されている。以下、後述の図3についても同様である。
本実施形態に係るエンコーダ100は、ハブ110と、スケール板120(スリット板)と、基板140と、光学モジュール150とを含む。
ハブ110(ハブ部の一例)は、エンコーダ100による一回転中の回転位置(回転角度)等の測定対象(例えば、回転式のサーボモータ等)の回転軸200の一端に取り付けられる。
例えば、ハブ110は、回転軸200に沿う方向(Z軸方向)から見て、つまり、平面視で、回転軸200の外径よりも大きな外径を有する略円柱形状を有する。ハブ110のZ軸負方向側の端面(つまり、下側の端面)の軸心位置付近の領域には、ハブ110と同軸で、且つ、回転軸200の外径と略同じ(実際上は、回転軸200の外径よりも若干大きい)内径を有する窪み部が設けられる。当該窪み部には、ハブ110の軸心と回転軸200の軸心200AXとが一致する態様で、回転軸200が嵌挿される。また、ハブ110の軸心位置には、両端面の間を貫通するネジ孔が設けられ、ハブ110のZ軸正方向側の端面(つまり、上側の端面)から下側の端面の窪み部に嵌挿された回転軸200に対して、雄ねじ115が螺合されることで、ハブ110は、回転軸200に取り付けられる。これにより、ハブ110は、測定対象の回転軸200の回転に伴い、一体として回転する。
雄ねじ115は、平面状の頭頂部を有する。雄ねじ115は、例えば、平ねじであってよい。これにより、雄ねじ115の頭頂部と、ハブ110の上側の端面(平面)とを同一平面に揃える、つまり、面一の状態にすることができる。
スケール板120(エンコーダ用スケール板の一例)は、ハブ110の回転軸200が取り付けられる側の端面とは反対側の端面、つまり、上側の端面に取り付けられる。スケール板120は、例えば、金属製である。また、スケール板120は、ポリカーボネート製やPET(Polyethylene Terephthalate:ポリエチレンテレフタレート)フィルム製であってもよい。具体的には、スケール板120は、円板形状を有し、平面視で、その中心が回転軸200の軸心に一致するように配置される。また、スケール板120のZ軸正方向側の面(つまり、上面)には、その外縁(外周)付近における異なる半径位置の全周に亘って、インクリメンタルパターン122及びアブソリュートパターン123が設けられる。
インクリメンタルパターン122(パターン情報の一例)は、スケール板120の回転位置に応じて、光学モジュール150からの照射光を、任意の角度位置からの回転角度(つまり、相対角度)を表す所定のパターンで反射する。インクリメンタルパターン122は、例えば、照射光を反射する複数の反射部が周方向に等間隔に、且つ、それぞれの反射部の間に非反射部(或いは、反射部よりも反射率が低い低反射率部)が挟まれるように配置される。インクリメンタルパターン122の反射部、及び、非反射部或いは低反射率部は、例えば、既知のフォトエッチング加工により形成される。以下、アブソリュートパターン123の反射部、及び、非反射部或いは低反射率部についても同様である。
アブソリュートパターン123(パターン情報の一例)は、スケール板120の回転位置に応じて、光学モジュール150からの照射光を、回転角度の絶対位置を表す所定のパターンで反射する。アブソリュートパターン123は、例えば、スケール板120の角度位置に応じて、所定のビット数(例えば、9ビット)のM系列コードを表す複数の反射部が周方向に配置される。このとき、アブソリュートパターン123の周方向における反射部同士の間には、非反射部或いは低反射率部が配置される。
また、スケール板120は、インクリメンタルパターン122及びアブソリュートパターン123の設置領域以外、具体的には、当該設置領域よりも内周側におけるハブ110の上側の端面に面する領域に、上面及び下面の間を貫通する仮固定用貫通孔124を有する。
仮固定用貫通孔124(貫通孔の一例)は、例えば、平面視で、円形状を有し、複数(本例では、4個)設けられる。具体的には、仮固定用貫通孔124は、平面視で、スケール板120の中心(回転軸200の軸心200AX)を原点としたときのX軸及びY軸(つまり、図1(A)中の回転軸200の軸心200AXを通過する二本の破線)で区分される四つの象限のそれぞれに一つずつ設けられる。また、スケール板120の中心を基準として対向する二つの象限に配置されている仮固定用貫通孔124(第1の貫通孔及び第2の貫通孔の一例)は、それぞれ、スケール板120の中心、つまり、回転軸200の軸心200AXを基準として、対称な位置に配置されている。
尚、仮固定用貫通孔124は、平面視で、円形状以外の形状、例えば、矩形状であってもよい。
スケール板120は、接着剤125を用いて、ハブ110の上側の端面に固定される。接着剤125は、例えば、嫌気性(つまり、空気との接触を抑制することで固まる性質)、及び、紫外線硬化性(つまり、紫外線が照射されることで固まる性質)を有する。また、接着剤125は、熱硬化性(つまり、例えば、100℃〜150℃まで加熱することにより固まる性質)、及び、紫外線硬化性を有していてもよい。具体的には、スケール板120は、図2に示すように、ハブ110の上側の端面の略全域に塗布された接着剤125の上に載置される。このとき、スケール板120の仮固定用貫通孔124からハブ110の上側の端面に塗布された接着剤125が露出する。そのため、Z軸正方向側、つまり、上からスケール板120に紫外線が照射されることで、接着剤125のうちの露出部125Aが硬化され、スケール板120が仮固定される。そして、接着剤125のうちの露出部125A以外の部分は、その嫌気性の作用により、所定の時間をかけて、或いは、その熱硬化性の作用により、事後的な加熱処理過程を経て、固まる。よって、スケール板120の接着剤125が完全に固まっていない状態であっても、露出部125Aの硬化により、検査工程等において、ハブ110を回転させて、各種検査を行うことができる。また、紫外線が照射されない限り、接着剤125の嫌気性或いは熱硬化性の作用によって、露出部125Aが直ぐに固まることはない。そのため、例えば、治具等を用いて、機械的な位置合わせにより、スケール板120をハブ110の上側の端面に載置した後であっても、位置の微調整等を行うことができる。
基板140は、例えば、円板形状を有し、ハブ110(スケール板120等)からZ軸正方向に所定の距離だけ離れた位置において、回転軸200の軸心200AXと垂直に、即ち、スケール板120と平行に配置される。また、基板140は、円板形状の軸心が回転軸200の軸心200AXと一致するように配置される。具体的には、基板140は、エンコーダ100の構成要素を収容する図示しないケースに固定される。つまり、基板140は、回転軸200と共に回転しないため、基板140に実装される各種センサ(例えば、光学モジュール150等)は、回転軸200と共に回転するスケール板120の回転状態を観測できる。基板140は、例えば、FR−4(Flame Retardant type 4)規格の配線基板である。基板140には、光学モジュール150等が実装される。また、基板140には、その他、光学モジュール150に接続され、回転数や回転位置等を検出する各種処理を行う電子部品や、基板140に実装される電子部品を駆動する電源IC等の電気部品が実装される。
光学モジュール150(受光部の一例)は、基板140のZ軸負方向側の面、つまり、下面において、スケール板120のインクリメンタルパターン122及びアブソリュートパターン123に対応する、回転軸200の軸心200AXを中心とする半径位置に設けられる。具体的には、光学モジュール150は、スケール板120に向けて光を照射する発光素子と、インクリメンタルパターン122やアブソリュートパターン123の反射部で反射された反射光を受光する受光素子を含む。このとき、発光素子は、例えば、LED(Light Emitting Diode)であり、受光素子は、例えば、PD(Photo Diode)である。また、受光素子には、インクリメンタルパターン122に対応する反射光を受光する受光素子と、アブソリュートパターン123に対応する反射光を受光する受光素子とを含む。
[作用]
次に、引き続き、図1、図2を参照して、本実施形態に係るエンコーダ100の作用について説明する。
本実施形態では、スケール板120は、インクリメンタルパターン122等が設けられる領域以外で、ハブ110の上側の端面に面する領域に仮固定用貫通孔124を有する。
例えば、製造工程等において、治具等を用いた機械的な位置決めによって、スケール板120を回転軸200と一体として回転可能に固定する場合、スケール板120の中心、つまり、インクリメンタルパターン122等の中心と、測定対象の回転軸200の軸心200AXとの一致度(同芯度)が許容範囲を満足しない状態になってしまう可能性がある。その結果、エンコーダ100は、精度良く測定対象の回転位置を測定することができなくなってしまう可能性がある。
これに対して、本実施形態では、仮固定用貫通孔124から露出する接着剤125の露出部125Aに紫外線を照射することにより、仮固定することができる。そのため、例えば、紫外線を照射する前に、検査工程等において、スケール板120と回転軸200との間の同芯度を検査し、許容範囲を超えてずれている場合、調整具等により同芯度を調整し、その調整後、紫外線を照射することで、スケール板120を仮固定できる。つまり、スケール板120の中心と測定対象の回転軸200の軸心200AXとの同芯度を事後的に調整することができると共に、その調整後の適切な配置状態で、即時的に、スケール板120を仮固定することができる。よって、調整後の適切な配置状態のスケール板120を回転させて、各種検査を行うことができる。
また、本実施形態では、スケール板120は、例えば、光を透過させないように構成されてよい。具体的には、素材自体が非透明(例えば、金属製)であったり、透明な素材(例えば、ポリカーボネート、PET、ガラス等)に対して、光を透過させないような処理(例えば、着色や表面処理等)が施されたりしていてよい。
例えば、スケール板120が非透明な素材の場合、スケール板120を紫外線が透過しないため、スケール板120の裏面にある接着剤125を硬化させることができない。
これに対して、本実施形態では、仮固定用貫通孔124から露出する接着剤125の露出部125Aに紫外線を照射できるため、非透明のスケール板120であっても、紫外線の照射により、スケール板120を仮固定させることができる。
また、本実施形態では、スケール板120は、紫外線硬化性、及び、熱硬化性或いは嫌気性を有する接着剤125を用いて、ハブ110の上側の端面に取り付けられる。
これにより、上述の如く、紫外線が照射されない限り、接着剤125が直ぐに固まることはないため、スケール板120の事後的な調整が可能になると共に、事後的な調整後の適切な配置状態のスケール板120を紫外線の照射により仮固定することができる。
また、本実施形態では、ハブ110の上側の端面のうちの仮固定用貫通孔124から露出する領域に塗布される。
これにより、具体的に、仮固定用貫通孔124から露出する接着剤125の露出部125Aを紫外線の照射により硬化させ、スケール板120を仮固定させることができる。
また、本実施形態では、仮固定用貫通孔124は、複数設けられてよい。
これにより、適当な数の仮固定用貫通孔124を設け、検査工程等において、スケール板120を回転させても、調整後のスケール板120の配置状態が維持されるような相対的に高い仮固定の強度の確保を図ることができる。
尚、要求される仮固定の強度が確保できる限り、仮固定用貫通孔124は、一つであってもよい。
また、本実施形態では、複数の仮固定用貫通孔124には、スケール板120の中心を基準として対向する二つの仮固定用貫通孔124(第1の貫通孔及び第2の貫通孔)が含まれてよい。
これにより、スケール板120の中心(つまり、回転軸200の軸心200AX)を基準として、対向する方向でのスケール板120の仮固定の強度のバランスを図ることができる。
<第2実施形態>
次いで、第2実施形態について説明する。
本実施形態のエンコーダ100は、スケール板120の構成及び構造等が第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と同一或いは対応する構成には、同一の符号を付し、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
[エンコーダの構成及び構造]
まず、図3を参照して、本実施形態に係るエンコーダ100の構成及び構造等について説明する。
図3は、本実施形態に係るエンコーダ100の一例を示す図である。具体的には、図3(A)は、本実施形態に係るエンコーダ100の一例を示す平面図であり、図3(B)は、本実施形態に係るエンコーダ100の一例を示す側面断面図(図3(A)のA−A断面図)である。
本実施形態に係るエンコーダ100は、第1実施形態と同様、ハブ110と、スケール板120と、基板140と、光学モジュール150を含む。
スケール板120は、略円板形状の中央部が円形状に切り欠かれた切り欠き部121を有する。これにより、平面視で、ハブ110の軸心位置付近の領域が切り欠き部121から露出するため、当該領域に、例えば、図示しない磁気系の多回転量検出用の磁石を配置し、取り付けることができる。
また、スケール板120は、第1実施形態と同様、インクリメンタルパターン122及びアブソリュートパターン123の設置領域以外、具体的には、当該設置領域よりも内周側におけるハブ110の上側の端面に面する領域に、仮固定用貫通孔124A,124Bを有する。
仮固定用貫通孔124A(貫通孔の一例)は、スケール板120の中心、つまり、回転軸200の軸心200AXを基準とする所定の半径位置(第1の半径位置或いは第2の半径位置の一例)において、全周に亘り、等間隔に複数(本例では、32個)設けられる。
尚、全周に亘り配置される複数の仮固定用貫通孔124Aは、それぞれの形状や大きさが同じでなくてもよい。仮固定用貫通孔124Bについても同様である。
仮固定用貫通孔124B(貫通孔の一例)は、スケール板120の中心を基準とする、仮固定用貫通孔124Aが設けられる半径位置とは異なる半径位置(第2の半径位置或いは第1の半径位置の一例)において、全周に亘り、等間隔に複数(本例では、32個)設けられる。
スケール板120は、第1実施形態の場合と同様、接着剤125を用いて、ハブ110の上側に固定される。具体的には、第1実施形態(図2)と同様に、スケール板120は、ハブ110の上側の端面のうちのスケール板120の切り欠き部121に対応する中央領域を除く全領域に塗布された接着剤125の上に載置される。このとき、スケール板120の仮固定用貫通孔124A,124Bからハブ110の上側の端面に塗布された接着剤125が露出する。よって、第1の実施形態と同様の作用・効果を奏する。また、仮固定用貫通孔124A,124Bは、全周に亘り複数設けられるため、スケール板120の中心、つまり、回転軸200の軸心200AXを基準とする周方向での仮固定の強度のバランス確保を図ることができる。
また、仮固定用貫通孔124A及び仮固定用貫通孔124Bのうちの一方の仮固定用貫通孔は、スケール板120の中心を基準として、他方の仮固定用貫通孔が設けられていない角度位置(角度方向)に設けられている。具体的には、隣接する任意の二つの仮固定用貫通孔124A同士の間の非設置領域の角度範囲全体をカバーするように、仮固定用貫通孔124Bが設けられる。換言すれば、隣接する任意の二つの仮固定用貫通孔124B同士の間の非設置領域の角度範囲全体をカバーするように、仮固定用貫通孔124Aが設けられる。これにより、スケール板120の中心を基準とする周方向での仮固定の強度のバランス確保をより適切に図ることができる。このとき、平面視で見たときに、仮固定用貫通孔124Aの内周の長さ(以下、「内周長」)と、仮固定用貫通孔124Bの内周長は、略同じであってよい。仮固定用貫通孔124A,124Bから露出する接着剤125(露出部125A)が紫外線の照射によって硬化される際の仮固定の強度は、その内周長に依存する。よって、スケール板120の中心を基準として、仮固定用貫通孔124Aが設けられる角度位置(範囲)の仮固定の強度と、仮固定用貫通孔124Bが設けられる角度位置(範囲)の仮固定の強度を略一致させることができる。つまり、スケール板120の中心を基準とする周方向での仮固定の強度のバランス確保を更に適切に図ることができる。
尚、仮固定用貫通孔124Bは、隣接する任意の二つの仮固定用貫通孔124A同士の間の非設置領域の角度範囲全体ではなく、一部をカバーする態様で設けられてもよい。換言すれば、仮固定用貫通孔124Aは、隣接する任意の二つの仮固定用貫通孔124B同士の間の非設置領域の角度範囲全体ではなく、一部をカバーする態様で設けられてもよい。
[作用]
次に、引き続き、図3を参照して、本実施形態に係るエンコーダ100の作用について説明する。
本実施形態では、仮固定用貫通孔124A,124Bは、スケール板120の中心を基準とする所定の半径位置(第1の半径位置)において、全周に亘って複数設けられる。
これにより、上述の如く、スケール板120の中心を基準とする周方向での仮固定の強度のバランス確保を図ることができる。
尚、その仮固定の強度が確保される限り、スケール板120は、仮固定用貫通孔124A,124Bの何れか一方だけを有し、何れか他方が省略されてもよい。
また、本実施形態では、仮固定用貫通孔124A,124Bは、それぞれ、スケール板120の中心を基準とする異なる半径位置において、全周に亘って複数設けられる。そして、仮固定用貫通孔124A,124Bのうちの一方の仮固定用貫通孔は、他方の仮固定用貫通孔が設けられていない、スケール板120の中心を基準とする角度範囲に設けられる態様であってよい。
これにより、上述の如く、スケール板120の中心を基準とする周方向での仮固定の強度のバランス確保をより適切に図ることができる。
また、仮固定用貫通孔124Aの内周長と、仮固定用貫通孔124Bの内周長とは、略同じであってよい。
これにより、上述の如く、スケール板120の中心を基準とする周方向での仮固定の強度のバランス確保を更に適切に図ることができる。
<変形・変更>
以上、本発明を実施するための形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、上述した実施形態において、エンコーダ100は、アブソリュート形であったが、インクリメンタル形であってもよい。この場合、スケール板120のアブソリュートパターン123、及び光学モジュール150のアブソリュートパターン123に対応する受光素子等は、省略される。
また、上述した実施形態及び変形例において、エンコーダ100は、反射型であったが、透過型であってもよい。この場合、スケール板120のインクリメンタルパターン122やアブソリュートパターン123は、反射部、及び、非反射部或いは低反射率部の代わりに、照射光を透過する透過部、及び、照射光を透過しない非透過部により構成される。また、スケール板120に光を照射する発光素子は、光学モジュール150とは別に、スケール板120から見て、光学モジュール150(受光素子)とは反対側、つまり、スケール板120からZ軸負方向(つまり、下方)に所定距離だけ離れた位置に設けられる。
100 エンコーダ
110 ハブ(ハブ部)
115 雄ねじ
120 スケール板(エンコーダ用スケール板)
121 切り欠き部
122 インクリメンタルパターン(パターン情報)
123 アブソリュートパターン(パターン情報)
124,124A,124B 仮固定用貫通孔(貫通孔)
125 接着剤
125A 露出部
140 基板
150 光学モジュール(受光部)
200 回転軸
200AX 軸心

Claims (10)

  1. 測定対象の回転軸の一端に取り付けられるハブ部と、
    前記ハブ部の前記回転軸と反対側の端面に取り付けられ、その外周部の全周に亘って、回転位置に応じて所定の照射光を所定のパターンで反射又は透過するパターン情報を有するスケール板と、
    前記スケール板から反射又は透過される前記照射光を受光し、前記パターン情報を検出する受光部と、を備え、
    前記スケール板は、前記パターン情報が設けられる領域以外で、前記ハブ部の前記端面に面する領域に貫通孔を有する、
    エンコーダ。
  2. 前記スケール板は、光を透過させないように構成されている、
    請求項1に記載のエンコーダ。
  3. 前記スケール板は、紫外線硬化性、及び、熱硬化性又は嫌気性を有する接着剤を用いて、前記ハブ部の前記端面に取り付けられる、
    請求項1又は2に記載のエンコーダ。
  4. 前記接着剤は、前記ハブ部の前記端面の中の前記貫通孔から露出する領域に塗布されている、
    請求項3に記載のエンコーダ。
  5. 前記貫通孔は、複数設けられる、
    請求項1乃至4の何れか一項に記載のエンコーダ。
  6. 複数の前記貫通孔のうちの第1の貫通孔及び第2の貫通孔は、前記スケール板の中心を基準として対向する位置に設けられる、
    請求項5に記載のエンコーダ。
  7. 前記貫通孔は、前記スケール板の中心を基準とする第1の半径位置において、全周に亘って複数設けられる、
    請求項5又は6に記載のエンコーダ。
  8. 前記貫通孔は、更に、前記スケール板の中心を基準とする第2の半径位置において、全周に亘って複数設けられ、
    前記第1の半径位置の前記貫通孔及び前記第2の半径位置の前記貫通孔のうちの一方の前記貫通孔は、他方の前記貫通孔が設けられていない、前記スケール板の中心を基準とする角度範囲に設けられる、
    請求項7に記載のエンコーダ。
  9. 前記第1の半径位置の前記貫通孔の内周長と、前記第2の半径位置の前記貫通孔の内周長とは、略同じである、
    請求項8に記載のエンコーダ。
  10. 測定対象の回転軸の一端に取り付けられるハブ部の前記回転軸と反対側の端面に取り付けられ、その外周部の全周に亘って、回転位置に応じて所定の照射光を所定のパターンで反射又は透過するパターン情報を有するエンコーダ用スケール板であって、
    前記パターン情報が設けられる領域以外で、前記ハブ部の前記端面に面する領域に貫通孔を有する、
    エンコーダ用スケール板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023139939A1 (ja) * 2022-01-20 2023-07-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 エンコーダ、モータ、およびエンコーダの製造方法

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