JP6003931B2 - 車両状態推定装置、車両制御装置及び車両状態推定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両状態推定装置、車両制御装置及び車両状態推定方法に関する。
従来、車輪速から車両の状態量を推定する技術が報告されている。
例えば、特許文献1には、車両の前後軸回りの回転運動を検出するロール検出装置であって、車両左右の車輪速度を各々検出する第1,第2の車輪速度検出手段と、該検出された左右の車輪速度に基づいて、左右輪各々についてのばね上共振周波数領域の車輪速度の変動量を求める第1,第2の車輪速変動量抽出手段と、該求められた左右輪についての変動量の逆相成分に基づいて、車両前後軸周りの回転運動の大きさを演算するロール演算手段とを備えたロール検出装置が開示されている。
特開平5−319051号公報
ところで、従来技術では、各入力(路面、操舵、アクセル、ブレーキ等)に対するばね上・ばね下挙動の伝達特性が必要であり、それらの伝達特性は車両状態(積載状態等)により変化する。そのため、従来技術においては、車輪速から車両の状態量を推定する場合、車両状態の変化(積載状態の変化等)によって車両特性(ばね下挙動に対するばね上挙動の伝達特性等)が変化するため、高精度での推定が困難であった。このように、従来技術は車輪速から車両の状態量を推定する場合の精度を向上することについて、なお改良の余地がある。
本発明の目的は、車両特性の変化によらず、車輪速から車両の状態量を高精度に推定することができる車両状態推定装置、車両制御装置及び車両状態推定方法を提供することである。
本発明の車両状態推定装置は、車両の各車輪の車輪速を検出する車輪速検出手段と、前記車両の車速を検出する車速検出手段と、前記車輪速検出手段によって検出した前記各車輪の車輪速に基づく左右輪逆相の車輪速、及び、前記車速検出手段によって検出した前記車速で所定の前後輪のホイールベースを割った値に基づいて、前記車両のばね下状態量及び/又はばね上状態量を推定する状態量推定手段と、を備えることを特徴とする。
上記車両状態推定装置において、前記状態量推定手段は、前記左右輪逆相の車輪速として、前輪位置の左右輪逆相の車輪速及び後輪位置の左右輪逆相の車輪速を表した下記[数1]を、前記車速で所定の前後輪のホイールベースを割った値を用いて下記[数2]に変換し、
Figure 0006003931
Figure 0006003931
上記[数2]から、前記ばね下状態量として、下記[数3]に示す前記車両の前輪ばね下左右輪逆相上下変位、及び、下記[数4]に示す前記車両の後輪ばね下左右輪逆相上下変位を推定し、前記ばね上状態量として、下記[数5]に示す前記車両のばね上ロール角を推定することが好ましい。
Figure 0006003931
Figure 0006003931
Figure 0006003931
(上記[数1]から[数5]において、Δω:前輪位置の左右輪逆相の車輪速、Δω:後輪位置の左右輪逆相の車輪速、Δω:FR輪車輪速、Δω:FL輪車輪速、Δω:RR輪車輪速、Δω:RL輪車輪速、αXF,αXR:サス上下ストロークに対するアクスル前後変位、αθF,αθR:サス上下ストロークに対するアクスルピッチ角、r,r:タイヤ半径(前輪、後輪)、W,W:アクスル位置からボデー重心の左右距離(トレッソの半分)、φBG:ばね上ロール角、ZA1〜ZA4:右前、左前、右後、左後の各車輪のばね下の上下変位変動量、ZAF:前輪ばね下左右輪逆相上下変位、ZAR:後輪ばね下左右輪逆相上下変位、L:ホイールベース、U:車速、s:ラプラス演算子)
上記車両状態推定装置において、前記車両状態推定装置は、前記状態量推定手段によって推定した前記前輪ばね下左右輪逆相上下変位、前記後輪ばね下左右輪逆相上下変位、及び、前記ばね上ロール角に基づいて、ロール共振周波数、及び、前記ばね下状態量に対する前記ばね上状態量の伝達関数最大値を算出し、算出した前記ロール共振周波数及び前記伝達関数最大値に基づいて、前記車両の積載状態を推定する積載状態推定手段、を更に備えることが好ましい。
本発明の車両制御装置は、車両の各車輪の車輪速を検出する車輪速検出手段と、前記車両の車速を検出する車速検出手段と、前記車輪速検出手段によって検出した前記各車輪の車輪速に基づく左右輪逆相の車輪速、及び、前記車速検出手段によって検出した前記車速で所定の前後輪のホイールベースを割った値に基づいて、前記車両のばね下状態量及び/又はばね上状態量を推定する状態量推定手段と、及び前記状態量推定手段によって推定した前記ばね下状態量及び/又は及び前記ばね上状態量に基づいて前記車両のサスペンション装置を制御する制御手段と、を備えることを特徴する。
本発明の車両状態推定方法は、車両の各車輪の車輪速を検出する車輪速検出手順と、前記車両の車速を検出する車速検出手順と、前記車輪速検出手順において検出した前記各車輪の車輪速に基づく左右輪逆相の車輪速、及び、前記車速検出手順において検出した前記車速で所定の前後輪のホイールベースを割った値に基づいて、前記車両のばね下状態量及び/又はばね上状態量を推定する状態量推定手順と及び、を含むことを特徴とする。
本発明に係る車両状態推定装置は、車両の各車輪の車輪速を検出する車輪速検出手段と、前記車両の車速を検出する車速検出手段と、前記車輪速検出手段によって検出した前記各車輪の車輪速に基づく左右輪逆相の車輪速、及び、前記車速検出手段によって検出した前記車速で所定の前後輪のホイールベースを割った値に基づいて、前記車両のばね下状態量及び/又はばね上状態量を推定する状態量推定手段と及び、を備える。本発明に係る車両状態推定装置によれば、車両特性の変化によらず、車輪速から車両の状態量を高精度に推定することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る車両の概略構成図である。 図2は、実施形態に係る車両状態推定装置のブロック図である。 図3は、車輪の回転角度の変動量を説明する図である。 図4は、前後変位変動量の説明図である。 図5は、ピッチングによる前後変位変動量の説明図である。 図6は、車両の回転による前後変位変動量の説明図である。 図7は、サスペンション装置のストロークによる前後変位変動量の説明図である。 図8は、ピッチングによるばね下ピッチ角の説明図である。 図9は、サスペンション装置のストロークによるばね下ピッチ角の説明図である。 図10は、図2の車両状態推定装置のブロック図と本発明の実施形態に係る理論式とを対応付けて表した図である。 図11は、積載量、重心高さとロール共振周波数との関係を示す図である。 図12は、積載量、重心高さと伝達関数最大値との関係を示す図である。
以下に、本発明の実施形態に係る車両状態推定装置、車両制御装置及び車両状態推定方法につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1から図12を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、車両状態推定装置、車両制御装置及び車両状態推定方法に関する。図1は、実施形態に係る車両の概略構成図、図2は、本発明の実施形態に係る車両状態推定装置のブロック図、図3は、車輪の回転角度の変動量を説明する図、図4は、前後変位変動量の説明図、図5は、ピッチングによる前後変位変動量の説明図、図6は、車両の回転による前後変位変動量の説明図、図7は、サスペンション装置のストロークによる前後変位変動量の説明図、図8は、ピッチングによるばね下ピッチ角の説明図、図9は、サスペンション装置のストロークによるばね下ピッチ角の説明図、図10は、図2の車両状態推定装置のブロック図と本発明の実施形態に係る理論式とを対応付けて表した図である。図11は、積載量、重心高さとロール共振周波数との関係を示す図である。図12は、積載量、重心高さと伝達関数最大値との関係を示す図である。
本実施形態に係る車両状態推定装置101は、左右輪逆相の車輪速とばね上、ばね下挙動の関係が車両特性(ばね下質量等)に影響されない特徴を活かして、左右輪逆相の車輪速から左右輪逆相のばね下・ばね上挙動を推定する。また、本実施形態に係る車両状態推定装置101は、推定した左右輪逆相のばね下・ばね上挙動からばね下に対するばね上の伝達関数を算出し、その伝達関数から車両の積載状態等を推定し、サスペンション制御やブレーキ制御のモデル設定に反映させる。以下にその詳細について説明する。
図1を参照して、本実施形態に係る車両100について説明する。図1に示すように、車両100は、車両状態推定装置101、車輪2(2FR,2FL,2RR,2RL)、サスペンション装置10(10FR,10FL,10RR,10RL)を含んで構成されている。本実施形態の車両状態推定装置101は、ECU1(後述する状態量推定手段や積載状態推定手段として機能を有する)、及び、車輪速検出手段4(4FR,4FL,4RR,4RL)を少なくとも含んで構成されている。また、後述するように、本実施形態のECU1は、サスペンション装置10(10FR,10FL,10RR,10RL)を制御する制御手段としての機能も有している。従って、車両100は、ECU1及び車輪速検出手段4を含む車両制御装置102を搭載している。
車両100は、車輪2として、右前輪2FR、左前輪2FL、右後輪2RR及び左後輪2RLを有している。また、車両100は、サスペンション装置10として、右前サスペンション装置10FR、左前サスペンション装置10FL、右後サスペンション装置10RR及び左後サスペンション装置10RLを有している。なお、本明細書では、各構成要素の符号の添字FRは右前輪2FRに係るものを示す。同様にして、符号の添字FLは左前輪2FL、添字RRは右後輪2RR、添字RLは左後輪2RLに係るものであることを示す。
サスペンション装置10は、ばね下とばね上とを接続している。ここで、ばね下は、フロントやリヤのアーム部材や、ナックル等を含むものであり、車両100のうち、サスペンション装置10に対して車輪2側に接続されている部分である。ばね上は、車両100のうち、サスペンション装置10によって支持される部分であり、例えばボデー3である。サスペンション装置10は、伸縮することでばね上とばね下との相対変位を許容する。サスペンション装置10は、例えば、鉛直軸に対して所定の角度で傾斜して設けられている。
サスペンション装置10は、ショックアブソーバ11(11FR,11FL,11RR,11RL)とサスペンションアクチュエータ12(12FR,12FL,12RR,12RL)を含んで構成されている。ショックアブソーバ11は、ばね上とばね下との相対運動を減衰させる減衰力を発生させる。サスペンションアクチュエータ12は、ショックアブソーバ11が発生させる減衰力(減衰係数)を調節する。サスペンションアクチュエータ12は、相対的にソフトな減衰特性(減衰力小)から、相対的にハードな減衰特性(減衰力大)まで、ショックアブソーバ11の減衰特性を任意の特性に変化させることができる。
各車輪2FR,2FL,2RR,2RLには、それぞれの車輪速を検出する車輪速検出手段4(4FR,4FL,4RR,4RL)が配置されている。右前車輪速検出手段4FRは、右前輪2FRの車輪速を検出する。同様に、左前車輪速検出手段4FL、右後車輪速検出手段4RR、左後車輪速検出手段4RLは、それぞれ左前輪2FL、右後輪2RR、左後輪2RLの車輪速を検出する。各車輪速検出手段4FR,4FL,4RR,4RLの検出結果を示す信号は、ECU1に出力される。
本実施形態のECU1は、コンピュータを有する電子制御ユニットである。ECU1は、車両状態を推定する各推定手段としての機能を有する。また、ECU1は、各車輪2FR,2FL,2RR,2RLのサスペンション装置10と電気的に接続されており、サスペンション装置10を制御する。
本実施形態のECU1の機能について図2を参照して説明する。図2において、Δω〜Δωは、各輪車輪速変動を示す。Δωは、FR輪車輪速を示す。Δωは、FL輪車輪速を示す。Δωは、RR輪車輪速を示す。Δωは、RL輪車輪速を示す。ZAFは、前輪ばね下左右輪逆相上下変位を示す。ZARは、後輪ばね下左右輪逆相上下変位を示す。φBGは、ばね上ロール角を示す。W,Wは、アクスル位置からボデー重心の左右距離(トレッソの半分)を示す。αXF,αXRは、サス上下ストロークに対するアクスル前後変位を示す。αθF,αθRは、サス上下ストロークに対するアクスルピッチ角を示す。r,rは、タイヤ半径(前輪、後輪)を示す。Lは、ホイールベースを示す。Uは、車速を示す。sは、ラプラス演算子を示す。
図2のブロック図に示すように、本実施形態に係るECU1は、車輪速検出手段4によって検出した各車輪2FR,2FL,2RR,2RLの車輪速に基づく左右輪逆相の車輪速「1/2・(ΔωR−ΔωL)」、及び、車両100の車速を検出する車速検出手段によって検出した車両100の車速Uで所定の前後輪のホイールベースLを割った値「L/U」に基づいて、車両100のばね下状態量(ZAF,ZAR)及び/又はばね上状態量(φBG)を推定する状態量推定手段21を含んで構成されている。ここで、図2には図示していないが、車両100の車速を検出する車速検出手段は、ECU1内の処理部の一つである。本実施形態において、車速検出手段は、車輪速検出手段4によって検出した各車輪2FR,2FL,2RR,2RLの車輪速に基づいて車両100の車速を検出してもよいし、車輪速以外の前後加速度の積分値等に基づいて車両100の車速を検出してもよい。なお、文字の上のドット(・)記号は、微分値を示す。
状態量推定手段21は、各推定手段21a〜21kを有する。推定手段21aは、車輪速検出手段4によって検出した車輪2FRの車輪速(図2において、ΔωFR輪車輪速)と、車輪速検出手段4によって検出した車輪2FLの車輪速(図2において、ΔωFL輪車輪速)とを加算する。その際、推定手段21aは、車輪2FRの車輪速の値についてはマイナス値(−Δω)で加算する。推定手段21bは、推定手段21aで得られた値「−Δω+Δω」に「1/2」を乗算し、推定手段21cは、推定手段21bで得られた値「(−Δω+Δω)/2」に「1/(W(αXF/r−αθF))」を更に乗算する。
推定手段21dは、車輪速検出手段4によって検出した車輪2RRの車輪速(図2において、ΔωRR輪車輪速)と、車輪速検出手段4によって検出した車輪2RLの車輪速(図2において、ΔωRL輪車輪速)とを加算する。その際、推定手段21dは、車輪2RRの車輪速の値についてはマイナス値(−Δω)で加算する。推定手段21eは、推定手段21dで得られた値「−Δω+Δω」に「1/2」を乗算し、推定手段21fは、推定手段21eで得られた値「(−Δω+Δω)/2」に「1/(W(αXR/r−αθR))」を更に乗算する。
推定手段21gは、推定手段21cで得られた値「{(−Δω+Δω)/2}・{1/(W(αXF/r−αθF))}」から、推定手段21fで得られた値「{(−Δω+Δω)/2}・{1/(W(αXR/r−αθR))}」を減算する。そして、推定手段21hは、推定手段21gで得られた値に、「1/{(1/W)−(1/W)e^−L/U・s}」」を乗算して、車両100のばね下状態量として、車両100の前輪ばね下左右輪逆相上下変位(ZAF)を得る。更に、推定手段21iは、推定手段21hで得られた値に、「e^−L/U・s」を乗算して、車両100のばね下状態量として、車両100の後輪ばね下左右輪逆相上下変位(ZAR)を得る。また、推定手段21jは、推定手段21hで得られた値に「1/W」を乗算した値から、推定手段21cで得られた値を減算して、車両100のばね上状態量として、車両100のばね上ロール角(φBG)を得る。本実施形態のECU1は、推定された車両100のばね下状態量及び/又は車両100のばね上状態量に基づいて、サスペンション装置10を制御する。
続いて、本実施形態の状態量推定手段21による車両100のばね下状態量(ZAF,ZAR)及びばね上状態量(φBG)の推定処理の詳細について説明する。
まず、本実施形態の車両状態量推定装置101による車両状態量の推定に係る理論式から詳細を説明する。タイヤ回転速度変動量ωは、下記[数6]によって、算出することができる。なお、タイヤ回転速度変動量ωは、車輪2の回転速度の変動量である。タイヤ回転速度変動量ωは、現在の車速に応じた車輪2の回転速度に対する回転速度の変動量であり、例えば、路面入力やばね上の挙動によって生じる変動量である。言い換えると、タイヤ回転速度変動量ωは、定常的に動いている分に対する変動分(動的な変動分)である。タイヤ回転速度変動量ωは、以下に図3を参照して説明するように、車輪2の半径rと、ばね下の前後変位変動量Xによって、[数6]のように表すことができる。
Figure 0006003931
図3に破線で示した車輪2の位置は、車輪2が定常的に移動した場合の車輪位置、例えば、車速に応じて決まるある所定時刻における車輪位置である。実線で示した車輪2の位置は、所定時刻における実際の車輪位置を示す。路面入力や操作入力により、破線で示す車輪位置と、実線で示す車輪位置とで車両前後方向の位置の変動が生じている。この車両前後方向における車輪位置の変動は、ばね下の前後変位変動量Xに対応している。ばね下の前後変位変動量Xに応じた車輪2の回転角度の変動量βは、図3に示すように、X/rで近似することができる。タイヤ回転速度変動量ωは、回転角度の変動量βを微分した値であるから、[数6]のように近似的に求めることができる。
ここで、[数6]の右辺における括弧内の第1項について説明する。この第1項は、車軸位置TC(図4参照)におけるばね上の前後変位変動量Xの微分値である。なお、車軸位置TCとは、各車輪2の中心軸線上でかつ車輪2の幅方向の中央の点とする。車軸位置TCにおけるばね上の前後変位変動量Xは、図4に示すばね上(重心位置PG)の前後変位変動量XBGと、図5に示すばね上ピッチ角θBGに基づく変動量と、図6に示すばね上ヨー角ΨBGに基づく変動量との和として表すことができる。
図4に示すように、ばね上が車両前後方向に位置変動する場合、車軸位置TCで見たばね上の前後変位変動量Xには、ばね上の車両100の前後方向の位置変動による成分XBaが含まれる。この車両100の前後方向の位置変動による成分XBaは、下記式(1)で示すように、重心位置PGにおけるばね上の前後変位変動量XBGとして表される。
Ba=XBG…(1)
図5に示すように車両100にピッチングが生じた場合、車軸位置TCで見たばね上の前後変位変動量Xには、ピッチングによる成分XBbが含まれる。このピッチングによる成分XBbは、ばね上ピッチ角θBGに基づいて、下記式(2)として表される。ここで、H:車軸位置TCと重心位置PGとの高さ方向における距離、である。
Bb=−θBG×H…(2)
図6に示すように車両100にヨー方向の挙動(鉛直軸回りの回転)が生じた場合、車軸位置TCで見たばね上の前後変位変動量Xには、ヨー方向の挙動による成分XBcが含まれる。ヨー方向の挙動による成分XBcは、ばね上ヨー角ΨBGに基づいて、下記式(3)として表される。ここで、W:車幅方向における重心位置PGと車軸位置TCとの距離、である。
Bc=ΨBG×W…(3)
以上の3つの成分XBa、XBb、XBcの和が、車軸位置TCで見たばね上の前後変位変動量Xである。つまり、下記式(4)が導かれる。
=−θBG×H+XBG+ΨBG×W…(4)
次に、[数6]の右辺における括弧内の第2項について説明する。この第2項は、ばね上とばね下との相対変位、すなわちサスペンション装置10の上下ストロークに係る項である。サスペンション装置10のストロークにより、図7に示すように、車輪2と、ばね上であるボデー3とが上下方向に相対変位する。ここで、サスペンション装置10が上下方向に対して車両前後方向に傾斜している場合、車輪2と、ボデー3とは車両前後方向においても相対変位する。ばね上とばね下との前後変位変動量の差(X−X)は、下記式(5)で表すことができる。
−X=α(Z−Z)…(5)
ここで、Z:ばね下の上下変位変動量、Z:車両前後方向の車軸位置TCにおけるばね上の上下変位変動量、α:サスペンション装置10の単位ストローク量あたりのばね上とばね下との車両前後方向の相対変位量、である。
上記[数6]及び上記式(1)乃至式(5)から、下記[数7]が導かれる。
Figure 0006003931
次に、図8及び図9を参照して、ばね下ピッチ角θについて説明する。ばね下ピッチ角θは、ばね下のピッチ角であり、路面に対するばね下の車両前後方向における傾斜角を示す。車両100では、サスペンション装置10の伸縮により、ばね上ピッチ角θBGとばね下ピッチ角θとが異なる場合がある。言い換えると、ばね下ピッチ角θは、ばね上ピッチ角θBGに対応する成分θAaと、サスペンション装置10の伸縮による成分θAbとを含んでいる。
図8に示すように、ばね上ピッチ角θBGに対応する成分θAaは、ばね上ピッチ角θBGと等しい。つまり、ばね上ピッチ角θBGに対応する成分θAaは、下記式(6)で表される。
θAa=θBG…(6)
図9には、路面入力等によって車両100の前輪2FR,2FLのサスペンション装置10FR,10FLが伸縮し、後輪2RR,2RLのサスペンション装置10RR,10RLは伸縮していない状態が示されている。サスペンション装置10の伸縮による成分θAbは、図9に示すように、下記式(7)で表される。
θAb=−αθ(Z−Z)…(7)
ここで、αθ:サスペンション装置10の単位ストローク量あたりのばね下ピッチ角、である。
上記式(6)及び式(7)より、ばね下ピッチ角θの角速度変動(ばね下ピッチ角θの微分値)は、下記[数8]のように表される。
Figure 0006003931
次に、車輪速変動量Δωについて説明する。車輪速変動量Δωは、車輪速検出手段4によって検出される車輪速の変動量である。車輪速変動量Δωは、下記[数9]で表される。車輪速検出手段4によって検出される車輪速は、路面に対する前後方向の相対移動による回転速度成分だけでなく、ばね下ピッチ角θの変化による回転速度成分を含んでいる。すなわち、車輪速変動量Δωは、[数9]のように、タイヤ回転速度変動量ωと、ばね下ピッチ角θの角速度変動との差分となる。ECU1は、車輪速検出手段4によって検出された車輪速から現在の車速に対応する車輪速を除いて車輪速変動量Δωを算出する車輪速変動量推定手段を有している。
Figure 0006003931
上記[数7]、[数8]を[数9]に代入すると、下記[数10]が導かれる。
Figure 0006003931
次に、上下変位変動量について説明する。車軸位置TCにおけるばね上の上下変位変動量Zは、下記式(8)で表すことができる。下記式(8)の右辺第1項は、ばね上の重心位置PGの上下変位変動量である。また、式(8)の右辺第2項は、ばね上のピッチングによる上下変位変動量(近似値)である。また、式(8)の右辺第3項は、ばね上のロールによる上下変位変動量(近似値)である。
=ZBG±L×θBG±W×φBG…(8)
ここで、L:車両前後方向における車軸位置TCと重心位置PGとの距離(図4参照)、φBG:ばね上ロール角、である。なお、車軸位置TCと重心位置PGとの距離Lについては、前輪2FR,2FLの場合の当該距離Lと後輪2RR,2RLの場合の当該距離Lとが異なる値であってもよい。
上記式(8)について、右前輪2FRを例に説明すると、右前輪2FRの車軸位置TCにおけるばね上の上下変位変動量ZB1は、重心位置PGの上下変位変動量ZBGに、ばね上のピッチングによる上下変位変動量とばね上のロールによる上下変位変動量を加算又は減算して求めることができる。例えば、前輪側が沈み込むようにばね上がピッチングする場合、重心位置PGの上下変位変動量ZBGからばね上のピッチングによる上下変位変動量(L×θBG)が減算される。また、車両右側が沈み込むようにばね上がロールする場合、ばね上のロールによる上下変位変動量(W×φBG)が減算される。
これとは逆に、前輪側が浮き上がるようにばね上がピッチングする場合、重心位置PGの上下変位変動量ZBGに対して、ばね上のピッチングによる上下変位変動量(L×θBG)が加算される。また、車両右側が浮き上がるようにばね上がロールする場合、ばね上のロールによる上下変位変動量(W×φBG)が加算される。他の車輪2FL,2RR,2RLについても同様にして車軸位置TCにおけるばね上の上下変位変動量Zが算出される。
上記式(8)から、車軸位置TCにおけるばね上の上下変位変動速度は、下記[数11]のように表される。
Figure 0006003931
上記[数6]から[数11]を拡張し、4輪分の車輪速変動量をマトリクスで表記すると、下記[数12]が得られる。なお、マトリクス[D]は下記[数13]、マトリクス[G]は下記[数14]、マトリクス[E]は下記[数15]、マトリクス[F]は下記[数16]、マトリクス[C]は下記[数17]で示すものである。
Figure 0006003931
Figure 0006003931
Figure 0006003931
Figure 0006003931
Figure 0006003931
Figure 0006003931
ここで、Δω:右前輪2FRの車輪速変動量、Δω:左前輪2FLの車輪速変動量、Δω:右後輪2RRの車輪速変動量、Δω:左後輪2RLの車輪速変動量である。すなわち、各変数の添字1は右前輪2FRに係る値、添字2は左前輪2FLに係る値、添字3は右後輪2RRに係る値、添字4は左後輪2RLに係る値を示す。
その他の変数は、以下のようである。
ω,ω,ω,ω:右前、左前、右後、左後の各車輪2のタイヤ回転速度変動量
θA1,θA2,θA3、θA4:右前、左前、右後、左後の各車輪2の位置のばね下ピッチ角
A1,XA2,XA3,XA4:右前、左前、右後、左後の各車輪2のばね下前後変位変動量
B1,XB2,XB3,XB4:右前、左前、右後、左後の各車輪2の車軸位置TCにおけるばね上の前後変位変動量
A1,ZA2,ZA3,ZA4:右前、左前、右後、左後の各車輪2のばね下の上下変位変動量
B1,ZB2,ZB3,ZB4:右前、左前、右後、左後の各車輪2の車軸位置TCにおけるばね上の上下変位変動量
BG:ばね上の重心位置PGの左右変位変動量
:前輪2FR,2FLの半径
:後輪2RR,2RLの半径
:前輪2FR,2FLの車軸位置TCと重心位置PGとの車両前後方向の距離
:後輪2RR,2RLの車軸位置TCと重心位置PGとの車両前後方向の距離
:前輪2FR,2FLの車軸位置TCと重心位置PGとの左右方向(車幅方向)距離
:後輪2RR,2RLの車軸位置TCと重心位置PGとの左右方向(車幅方向)距離
:前輪2FR,2FLの車軸位置TCと重心位置PGとの上下方向の距離
:後輪2RR,2RLの車軸位置TCと重心位置PGとの上下方向の距離
αXF:サスペンション装置10FR,FLの単位ストローク量あたりの各前輪2FR,2FLにおけるばね上とばね下との車両前後方向の相対変位量
αXR:サスペンション装置10RR,RLの単位ストローク量あたりの各後輪2RR,2RLにおけるばね上とばね下との車両前後方向の相対変位量
αθF:サスペンション装置10FR,FLの単位ストローク量あたりの各前輪2FR,2FLにおけるばね下ピッチ角
αθR:サスペンション装置10RR,RLの単位ストローク量あたりの各後輪2RR,2RLにおけるばね下ピッチ角
次に、上記[数12]を展開すると、下記[数18]が得られる。
Figure 0006003931
ここで、Δω乃至Δωは、其々右前、左前、右後、左後の各車輪2の車輪速を示す。なお、マトリクス[D]は上記[数13]、マトリクス[G]は上記[数14]、マトリクス[E]は上記[数15]、マトリクス[F]は上記[数16]、マトリクス[C]は上記[数17]で示すものである。ZBG,θBG,BG,BG,φBG,ΨBGは、其々6方向、すなわち上下方向(ZBG)、ばね上ピッチ角方向(θBG)、車両前後方向(XBG)、車両左右方向(YBG)、ばね上ロール角方向(φBG)及びばね上ヨー角方向(ΨBG)の各方向についてのばね上の上下変位変動量を示す。ZA1〜ZA4は、其々右前FR、左前FL、右後RR、左後RLの各車輪のばね下の上下変位変動量を示す。
そして、上記[数18]に示す4輪分の車輪速変動量{Δω,Δω,Δω,Δω}から、前輪位置の左右輪逆相の車輪速「Δω=(−Δω+Δω)/2」及び後輪位置の左右輪逆相の車輪速「Δω=(−Δω+Δω)/2」がそれぞれ得られる。
前輪位置の左右輪逆相の車輪速「Δω=(−Δω+Δω)/2」は、右前FRの車輪速Δωと左前FLの車輪速Δωの差を2で割った値であり、具体的には、上記[数18]の4行のマトリクスのうち上から1行目と2行目の差を2で割った値となる。後輪位置の左右輪逆相の車輪速「Δω=(−Δω+Δω)/2」は、右後RRの車輪速Δωと左後RLの車輪速Δωの差を2で割った値であり、具体的には、上記[数18]の4行のマトリクスのうち上から3行目と4行目の差を2で割った値となる。
ここで、左右輪逆相入力に対しては、ZBG=θBG=XBG=0であり、また直進時のΨBG≒0であることを考慮し、上記[数18]の1行目と2行目、3行目と4行目の差から左右輪逆相成分を演算すると、下記[数19]が得られる。
Figure 0006003931
具体的には、左右輪逆相入力を考えると、上記[数18]に示すように、ばね上の動きは6個{ZBG,θBG,BG,BG,φBG,ΨBG}あるが、これらのうち3個{ZBG,θBG,BG}は発生しなくなる。これは、左右輪逆相入力を考えると、車両100の真ん中の位置は上下には動かなくなり、またピッチング方向にも動かなくなり、前後方向にも動かなくなるからである。そのため、上下方向(ZBG)、ばね上ピッチ角方向(θBG)、車両前後方向(XBG)についてのばね上の動きについては0であると考えることができる。よって、逆相入力で発生するのは、車両左右方向(YBG)、ばね上ロール角方向(φBG)及びばね上ヨー角方向(ΨBG)の3個のばね上の動きとなる。また、路面入力の4方向の動きについても非常に微小であるため、ばね上ヨー角方向(ΨBG)についても0とみなすことできる。従って、上記[数18]に示したばね上の動きは6個{ZBG,θBG,BG,BG,φBG,ΨBG}のうち4個{ZBG,θBG,BG,ΨBG}を0とすることができる。そのため、前輪位置の左右輪逆相の車輪速「Δω=(−Δω+Δω)/2」及び後輪位置の左右輪逆相の車輪速「Δω=(−Δω+Δω)/2」は、其々上記[数19]のように表すことができる。
上記[数19]において、未知数は、φBGと、{(−ZA1+ZA2)/2}と、{(−ZA3+ZA4)/2}との3つになる。上記[数19]では、3つの未知数に対し、2つの式が存在するため、未知数を1つ減らして2つにする必要がある。
前輪入力と後輪入力にはホイールベースL/車速Uの入力時間差があるため、これを考慮すると、上記[数19]の未知数のうち、{(−ZA1+ZA2)/2}と、{(−ZA3+ZA4)/2}については、下記[数20]に示すように、其々「ZAF」と「ZAFe^−(L/U・s)」に置き換えることができる。
Figure 0006003931
そうすると、上記[数20]において、未知数は、φBG及びZAFの2つになる。上記[数20]では、2つの未知数に対して2つの式が存在するため、各未知数を上記[数20]から求めると、前輪ばね下上下速度の左右輪逆相成分ZAF、後輪ばね下上下速度の左右輪逆相成分ZAR、ばね上ロール角速度φBGは、其々下記[数21],[数22],[数23]で表される。その結果、車両モデルを用いずにばね下、ばね上(ロール)の状態量を推定可能となる。
Figure 0006003931
Figure 0006003931
Figure 0006003931
以上説明したように、状態量推定手段21は、左右輪逆相の車輪速として、前輪位置の左右輪逆相の車輪速「Δω=(−Δω+Δω)/2」及び後輪位置の左右輪逆相の車輪速「Δω=(−Δω+Δω)/2」を表した上記[数19]を、車速Uで所定の前後輪のホイールベースLを割った値「L/U」を用いて上記[数20]に変換する。そして、状態量推定手段21は、上記[数20]から、ばね下状態量として、上記[数21]に示す車両100の前輪ばね下左右輪逆相上下変位「ZAF」、及び、上記[数22]に示す車両100の後輪ばね下左右輪逆相上下変位「ZAR」を推定する。また、状態量推定手段21は、ばね上状態量として、上記[数23]に示す車両100のばね上ロール角「φBG」を推定する。
このように本実施形態の状態量推定手段21は、左右輪逆相の車輪速「1/2・(ΔωR−ΔωL)」及び前後輪のホイールベース/車速「L/U」に基づいて、ばね下・ばね上挙動を推定することができる。この状態量推定手段21による推定方法は、車両特性により変化するばね上上下変位変動(ZBG)・ばね上ピッチ角(θBG)・ばね上前後変位変動(XBG)と相関のない左右輪逆相の車輪速に基づく推定方法であるため、車両特性の変化によらず、ばね下・ばね上挙動を高精度に推定可能となる。実際には、上記[数21]により「前輪ばね下左右輪逆相上下変位」を推定し、上記[数22]により「後輪ばね下左右輪逆相上下変位」を推定し、上記[数23]により「ばね上ロール角」を推定できる。
次に、本実施形態に係る車両状態推定装置101による車両状態の推定方法と上記理論式の対応関係等について説明する。上記理論式[数21],[数22],[数23]と、上述の図2のブロック図とを対応付けると、図10に示すようになる。
図10中の[数21]に対応する部分において、状態量推定手段21の推定手段21gは、状態量推定手段21の推定手段21cで得られた値「{(−Δω+Δω)/2}・{1/(W(αXF/r−αθF))}」から、状態量推定手段21の推定手段21fで得られた値「{(−Δω+Δω)/2}・{1/(W(αXR/r−αθR))}」を減算する。そして、状態量推定手段21の推定手段21hは、推定手段21gで得られた値に、「1/{(1/W)−(1/W)e^−L/U・s}」」を乗算して、車両100のばね下状態量として、車両100の前輪ばね下左右輪逆相上下変位(ZAF)を得る。得られた車両100の前輪ばね下左右輪逆相上下変位(ZAF)は、上記[数21]に示すものである。
図10中の[数22]に対応する部分において、状態量推定手段21の推定手段21iは、推定手段21hで得られた値に、「e^−L/U・s」を乗算して、車両100のばね下状態量として、車両100の後輪ばね下左右輪逆相上下変位(ZAR)を得る。得られた車両100の後輪ばね下左右輪逆相上下変位(ZAR)は、上記[数22]に示すものである。
図10中の[数23]に対応する部分においては、状態量推定手段21の推定手段21jは、推定手段21hで得られた値に「1/W」を乗算した値から、推定手段21cで得られた値を減算して、車両100のばね上状態量として、車両100のばね上ロール角(φBG)を得る。得られた車両100のばね上ロール角(φBG)は、上記[数23]に示すものである。
本実施形態において、車両状態推定装置101は、上述の状態量推定手段21によって推定した前輪ばね下左右輪逆相上下変位(ZAF)、後輪ばね下左右輪逆相上下変位(ZAR)、及び、ばね上ロール角(φBG)に基づいて、ロール共振周波数(ω)、及び、ばね下状態量に対するばね上状態量の伝達関数最大値(p)を算出し、算出したロール共振周波数(ω)及び伝達関数最大値(p)に基づいて、車両100の積載状態を推定する積載状態推定手段、を更に備える。本実施形態において、車両100の積載状態は、積載量(M)、ばね上重心高(H)を含む。
具体的には、積載状態推定手段は、下記[数24]に示すように、ばね下左右輪逆相上下変位(ZAF,ZAR)、及び、ばね上ロール角(φBG)に基づいて、ばね下に対するばね上(ロール)の伝達関数を演算する。
Figure 0006003931
ここで、上記[数24]の左辺の上の項(∂φBG/∂ZAF)は、前輪入力のみによる車両100のロールの動きを表す。また、上記[数24]の左辺の下の項(∂φBG/∂ZAR)は、後輪入力のみによる車両100のロールの動きを表す。上記[数24]の左辺の∂は偏微分記号を示す。上記[数24]に示す伝達関数では、前輪の路面入力でも車両100はロールし、後輪の路面入力でも車両100がロールするため、この2つの入力を合成した形で車両100のロールの動きを重回帰分析の式にて表している。なお、上記[数24]に示す伝達関数の算出概念は、文献「実走行時の車両の重心地解析技術;吉見剛、香村伸吾、塩谷崇洋著;自動車技術会春季学術講演会前刷集、69−13号、27−32頁、2013年5月22日発行」に従うものである。
そして、積載状態推定手段は、演算した上記[数24]に示す伝達関数から決定される伝達関数の共振周波数(ω)や最大値(p)等と、積載状態との関係から、積載状態を推定する。ここで、図11に示すように、積載量が増加し重心高さが上がると、ロール共振周波数(ω)は低くなり、積載量が減少し重心高さが下がると、ロール共振周波数(ω)は高くなる。また、図12に示すように、積載量が増加し重心高さが上がると、伝達関数最大値(p)は小さくなり、積載量が減少し重心高さが下がると、伝達関数最大値(p)は大きくなる。図11及び図12に示したロール共振周波数(ω)と伝達関数最大値(p)を積載量(M)と重心高(H)の関係を数式化すると、下記[数25]となる。
Figure 0006003931
ここで、上記[数25]において、ω:ロール共振周波数、p:伝達関数最大値、M:積載量、H:ばね上重心高(空車時との差)、∂ω/∂M:積載量に対するロール共振周波数の感度、∂ω/∂H:重心高に対するロール共振周波数の感度、∂p/∂M:積載量に対する伝達関数最大値の感度、∂p/∂H:重心高に対する伝達関数最大値の感度、ωn0:空車時ロール共振周波数、p:空車時伝達関数最大値、を示す。
積載状態推定手段は、上記[数24]で計算された伝達関数のロール共振周波数(ω)と伝達関数最大値(p)から、上記[数25]を用いて、下記[数26]に示すように、車両100の積載状態として、積載量(M)とばね上重心高(H)を逆算することで推定する。
Figure 0006003931
このように本実施形態の積載状態推定手段は、前輪ばね下左右輪逆相上下変位(ZAF)、後輪ばね下左右逆相上下変位(ZAR)、ばね上ロール角(φBG)から演算したロール共振周波数(ω)とばね下に対するばね上の伝達関数最大値(p)とに基づいて、積載状態(積載量(M)とばね上重心高(H))を推定することができる。従って、本実施形態によれば、追加のセンサ等を使用することなく、検出される車輪速と車速から車両100の積載状態を高精度に推定することができる。
また、本実施形態において、車両制御装置102は、状態量推定手段21によって推定したばね下状態量(前輪ばね下左右輪逆相上下変位(ZAF)、後輪ばね下左右逆相上下変位(ZAR))及びばね上状態量(ばね上ロール角(φBG))に基づいて車両100のサスペンション装置10を制御する制御手段を備える。具体的には、制御手段は、上述のように積載状態推定手段により推定された車両100の積載状態(積載量(M)とばね上重心高(H))に基づいて車両100のサスペンション装置10を制御する。
以上説明したように、本実施形態の車両状態推定装置101及び車両制御装置102は、以下に示す車両状態推定方法を実行することができる。
車両状態推定装置101及び車両制御装置102が実行する車両状態推定方法は、車両100の各車輪の車輪速を検出する車輪速検出手順と、車両100の車速を検出する車速検出手順と、車輪速検出手順において検出した各車輪の車輪速に基づく左右輪逆相の車輪速、及び、車速検出手順において検出した車両100の車速で所定の前後輪のホイールベースを割った値に基づいて、車両100のばね下状態量及び/又はばね上状態量を推定する状態量推定手順と、を含む。また、車両状態推定方法は、状態量推定手順において推定した前輪ばね下左右輪逆相上下変位、後輪ばね下左右輪逆相上下変位、及び、ばね上ロール角に基づいて、ロール共振周波数、及び、ばね下状態量に対するばね上状態量の伝達関数最大値を算出し、算出したロール共振周波数及び伝達関数最大値に基づいて、車両100の積載状態を推定する積載状態推定手順、を更に含む。本実施形態では、車輪速検出手段4が車輪速検出手順を実行する。状態量推定手段21は、状態量推定手順を実行する。積載状態推定手段は、積載状態推定手順を実行する。
上記実施形態では、理論式において近似式を用いているものもあるが、近似式に代えてより詳細(高次)の式が用いられてもよい。例えば、車輪2のタイヤの変形等を考慮した高次の式が用いられてもよい。
上記実施形態では、制御手段としてのECU1は、ばね下状態量及びばね上状態量に基づいてサスペンション装置10を制御したが、制御に用いられる状態量は、これには限定されない。制御手段は、ばね下状態量及びばね上状態量の少なくとも何れか一方に基づいてサスペンション装置10を制御してもよい。
ばね下状態量及び/又はばね上状態量に基づく制御の対象は、サスペンション装置10以外のものであってもよい。車両100の挙動に基づいて制御される他の装置、例えばブレーキ装置や加減速装置や操舵装置が制御手段によって制御されてもよい。
1 ECU
2 車輪
3 ばね上(ボデー)
4 車輪速検出手段
10 サスペンション装置
11 ショックアブソーバ
12 サスペンションアクチュエータ
21 状態量推定手段
100 車両
101 車両状態推定装置
102 車両制御装置
PG 重心位置
TC 車軸位置

Claims (4)

  1. 車両の各車輪の車輪速を検出する車輪速検出手段と、
    前記車両の車速を検出する車速検出手段と、
    前記車輪速検出手段によって検出した前記各車輪の車輪速に基づく左右輪逆相の車輪速、及び、前記車速検出手段によって検出した前記車速で所定の前後輪のホイールベースを割った値に基づいて、前記車両のばね下状態量及び/又はばね上状態量を推定する状態量推定手段と、を備え
    前記状態量推定手段は、
    前記左右輪逆相の車輪速として、前輪位置の左右輪逆相の車輪速及び後輪位置の左右輪逆相の車輪速を表した下記[数1]を、前記車速で所定の前後輪のホイールベースを割った値を用いて下記[数2]に変換し、
    Figure 0006003931
    Figure 0006003931
    上記[数2]から、前記ばね下状態量として、下記[数3]に示す前記車両の前輪ばね下左右輪逆相上下変位、及び、下記[数4]に示す前記車両の後輪ばね下左右輪逆相上下変位を推定し、前記ばね上状態量として、下記[数5]に示す前記車両のばね上ロール角を推定することを特徴とする車両状態推定装置。
    Figure 0006003931
    Figure 0006003931
    Figure 0006003931
    (上記[数1]から[数5]において、Δω :前輪位置の左右輪逆相の車輪速、Δω :後輪位置の左右輪逆相の車輪速、Δω :FR輪車輪速、Δω :FL輪車輪速、Δω :RR輪車輪速、Δω :RL輪車輪速、α XF ,α XR :サス上下ストロークに対するアクスル前後変位、α θF ,α θR :サス上下ストロークに対するアクスルピッチ角、r ,r :タイヤ半径(前輪、後輪)、W ,W :アクスル位置からボデー重心の左右距離(トレッソの半分)、φ BG :ばね上ロール角、Z A1 〜Z A4 :右前、左前、右後、左後の各車輪のばね下の上下変位変動量、Z AF :前輪ばね下左右輪逆相上下変位、Z AR :後輪ばね下左右輪逆相上下変位、L:ホイールベース、U:車速、s:ラプラス演算子)
  2. 前記車両状態推定装置は、
    前記状態量推定手段によって推定した前記前輪ばね下左右輪逆相上下変位、前記後輪ばね下左右輪逆相上下変位、及び、前記ばね上ロール角に基づいて、ロール共振周波数、及び、前記ばね下状態量に対する前記ばね上状態量の伝達関数最大値を算出し、算出した前記ロール共振周波数及び前記伝達関数最大値に基づいて、前記車両の積載状態を推定する積載状態推定手段、
    を更に備える請求項に記載の車両状態推定装置。
  3. 車両の各車輪の車輪速を検出する車輪速検出手段と、
    前記車両の車速を検出する車速検出手段と、
    前記車輪速検出手段によって検出した前記各車輪の車輪速に基づく左右輪逆相の車輪速、及び、前記車速検出手段によって検出した前記車速で所定の前後輪のホイールベースを割った値に基づいて、前記車両のばね下状態量及び/又はばね上状態量を推定する状態量推定手段と、
    前記状態量推定手段によって推定した前記ばね下状態量及び/又は前記ばね上状態量に基づいて前記車両のサスペンション装置を制御する制御手段と、を備え
    前記状態量推定手段は、
    前記左右輪逆相の車輪速として、前輪位置の左右輪逆相の車輪速及び後輪位置の左右輪逆相の車輪速を表した下記[数6]を、前記車速で所定の前後輪のホイールベースを割った値を用いて下記[数7]に変換し、
    Figure 0006003931
    Figure 0006003931
    上記[数7]から、前記ばね下状態量として、下記[数8]に示す前記車両の前輪ばね下左右輪逆相上下変位、及び、下記[数9]に示す前記車両の後輪ばね下左右輪逆相上下変位を推定し、前記ばね上状態量として、下記[数10]に示す前記車両のばね上ロール角を推定することを特徴とする車両制御装置。
    Figure 0006003931
    Figure 0006003931
    Figure 0006003931
    (上記[数6]から[数10]において、Δω :前輪位置の左右輪逆相の車輪速、Δω :後輪位置の左右輪逆相の車輪速、Δω :FR輪車輪速、Δω :FL輪車輪速、Δω :RR輪車輪速、Δω :RL輪車輪速、α XF ,α XR :サス上下ストロークに対するアクスル前後変位、α θF ,α θR :サス上下ストロークに対するアクスルピッチ角、r ,r :タイヤ半径(前輪、後輪)、W ,W :アクスル位置からボデー重心の左右距離(トレッソの半分)、φ BG :ばね上ロール角、Z A1 〜Z A4 :右前、左前、右後、左後の各車輪のばね下の上下変位変動量、Z AF :前輪ばね下左右輪逆相上下変位、Z AR :後輪ばね下左右輪逆相上下変位、L:ホイールベース、U:車速、s:ラプラス演算子)
  4. 車両の各車輪の車輪速を検出する車輪速検出手順と、
    前記車両の車速を検出する車速検出手順と、
    前記車輪速検出手順において検出した前記各車輪の車輪速に基づく左右輪逆相の車輪速、及び、前記車速検出手順において検出した前記車速で所定の前後輪のホイールベースを割った値に基づいて、前記車両のばね下状態量及び/又はばね上状態量を推定する状態量推定手順と、を含み、
    前記状態量推定手順は、
    前記左右輪逆相の車輪速として、前輪位置の左右輪逆相の車輪速及び後輪位置の左右輪逆相の車輪速を表した下記[数11]を、前記車速で所定の前後輪のホイールベースを割った値を用いて下記[数12]に変換し、
    Figure 0006003931
    Figure 0006003931
    上記[数12]から、前記ばね下状態量として、下記[数13]に示す前記車両の前輪ばね下左右輪逆相上下変位、及び、下記[数14]に示す前記車両の後輪ばね下左右輪逆相上下変位を推定し、前記ばね上状態量として、下記[数15]に示す前記車両のばね上ロール角を推定することを特徴とする車両状態推定方法。
    Figure 0006003931
    Figure 0006003931
    Figure 0006003931
    (上記[数11]から[数15]において、Δω :前輪位置の左右輪逆相の車輪速、Δω :後輪位置の左右輪逆相の車輪速、Δω :FR輪車輪速、Δω :FL輪車輪速、Δω :RR輪車輪速、Δω :RL輪車輪速、α XF ,α XR :サス上下ストロークに対するアクスル前後変位、α θF ,α θR :サス上下ストロークに対するアクスルピッチ角、r ,r :タイヤ半径(前輪、後輪)、W ,W :アクスル位置からボデー重心の左右距離(トレッソの半分)、φ BG :ばね上ロール角、Z A1 〜Z A4 :右前、左前、右後、左後の各車輪のばね下の上下変位変動量、Z AF :前輪ばね下左右輪逆相上下変位、Z AR :後輪ばね下左右輪逆相上下変位、L:ホイールベース、U:車速、s:ラプラス演算子)
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