JP6002460B2 - ガス発生材及びマイクロポンプ - Google Patents
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Description
[式中、m+n=2〜20、m≧1、n≧1、q+r=10〜35、q≧5、r≧5。A単位は、−OR2−である。B単位は、−CH2CH(CH2N3)O−である。R1は、−CH2CH2−、−CH2CH2CH2CH2−、−CH2CH(CH3)−、−〔(CH2CH2O)xCH2CH2〕−、または−〔(CH2CH2CH2CH2O)yCH2CH2CH2CH2〕−である。xは、10〜25、yは、5〜20である。R2は、−CH2CH2CH2CH2−、−CH2CH2−、又は−CH2CH(CH3)−である。]溶解度パラメータ(SP値)は、9.6〜10であることが好ましい。
図2は、上記の実施形態の変形例に係るマイクロポンプの略図的断面図である。本変形例に係るマイクロポンプ2は、ガス発生材11bの形状及び基材10の形状において、上記の実施形態に係るマイクロポンプ1と異なる。
[アクリル系共重合体の合成]
n−ブチルアクリレート(日本触媒社製)97質量部、アクリル酸(日本触媒社製)3質量部、イルガキュア907(長瀬産業社製)0.05質量部、酢酸エチル100質量部を混合した。次に、得られた混合物に対して、紫外線を4時間照射し、アクリル系共重合体Aを作製した。次に、アクリル系共重合体Aの重量平均分子量を次のようにして測定した。アクリル系共重合体Aの重量平均分子量は、約100万であった。また、アクリル系共重合体Aの溶解度パラメータ(SP値)を算出したところ、8.9であった。結果を表1に示す。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用い、以下の測定条件において、標準ポリスチレン換算により、アクリル系共重合体Aの重量平均分子量を測定した。
カラム:カラムLF−804(SHOKO社製)
サンプル濃度:0.50質量%(テトラヒドロフランで希釈)
移動相溶媒:テトラヒドロフラン
流速:1ml/min
カラム温度:40℃
攪拌機(練太郎;株式会社シンキー製)を用いて、アクリル系共重合体Aを100質量部と、ガス発生剤(日油社製のグリシジルアジドポリマー:GAP4006)を200質量部と、光増感剤(DETXS、日本化薬社製)を3.5質量部と、エポキシ架橋剤(E−AX、総研化学社製)を0.5質量部とを混合した。得られた混合溶液を、アンカー処理が施された厚さ50μmのPETフィルム上にキャストにより塗布した。これを乾燥させて、テープ状のガス発生材Aを作製した。ガス発生材Aの厚みは、約50μmであった。
動的粘弾性スペクトル測定装置(IT計測制御社製、品番:DVA200)を用いた。測定条件は、せん断測定モード、周波数10Hz、昇温速度6℃/分とした。−50℃〜80℃の範囲で温度を変化させながらtanδを測定し、粘着剤層の動的粘弾性測定のtanδ値が最大となる温度(ガラス転移温度)を求めた。ガス発生材Aのガラス転移温度は、約−10℃であった。結果を表1に示す。
ガス発生材Aの作製にあたり、アクリル系共重合体、ガス発生剤、光増感剤、及び架橋剤を攪拌機で混合して得られた混合溶液が相分離しているか否かを観察した。相分離していなかったものを○とし、相分離していたものを×とした。実施例1においては、混合溶液は相分離していなかった。結果を表1に示す。
イルガキュア907を0.025質量部混合したこと以外は、実施例1と同様にして、アクリル系共重合体Bを作製した。次に、アクリル系共重合体Bの重量平均分子量を、実施例1と同様にして測定した。アクリル系共重合体Bの重量平均分子量は、約150万であった。また、アクリル系共重合体Bの溶解度パラメータ(SP値)を算出したところ、8.9であった。
イルガキュア907を0.5質量部混合したこと以外は、実施例1と同様にして、アクリル系共重合体Cを作製した。次に、アクリル系共重合体Cの重量平均分子量を、実施例1と同様にして測定した。アクリル系共重合体Cの重量平均分子量は、約20万であった。また、アクリル系共重合体Cの溶解度パラメータ(SP値)を算出したところ、8.9であった。
n−ブチルアクリレート(日本触媒社製)の代わりに、イソブチルアクリレート(和光純薬社製)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、アクリル系共重合体Dを作製した。次に、アクリル系共重合体Dの重量平均分子量を、実施例1と同様にして測定した。アクリル系共重合体Dの重量平均分子量は、約100万であった。また、アクリル系共重合体Dの溶解度パラメータ(SP値)を算出したところ、8.5であった。
n−ブチルアクリレート(日本触媒社製)を93質量部、アクリル酸を7質量部混合したこと以外は、実施例1と同様にして、アクリル系共重合体Eを作製した。次に、アクリル系共重合体Eの重量平均分子量を、実施例1と同様にして測定した。アクリル系共重合体Eの重量平均分子量は、約100万であった。また、アクリル系共重合体Eの溶解度パラメータ(SP値)を算出したところ、8.9であった。
n−ブチルアクリレート(日本触媒社製)の代わりに、イソボルニルアクリレート(和光純薬社製)を60質量部、2−エチルヘキシルアクリレートを35質量部(日本触媒社製)、アクリル酸を5質量部混合したこと、イルガキュア907を0.5質量部混合したこと以外は、実施例1と同様にして、アクリル系共重合体Fを作製した。次に、アクリル系共重合体Fの重量平均分子量を、実施例1と同様にして測定した。アクリル系共重合体Fの重量平均分子量は、約70万であった。また、アクリル系共重合体Fの溶解度パラメータ(SP値)を算出したところ、8.3であった。
10…基材
10a…主面
10b…マイクロ流路
10c…ポンプ室
11a、11b…ガス発生材
12…ガスバリア層
Claims (7)
- 溶解度パラメータ(SP値)が8.5〜10の範囲にあり、(メタ)アクリル酸エステル及び不飽和カルボン酸をモノマー単位として含むアクリル系共重合体と、
グリシジルアジドポリマーであるガス発生剤と、
光増感剤と、
を含み、前記アクリル系共重合体100質量部に対して、前記ガス発生剤が100質量部以上含まれている、ガス発生材。 - 前記アクリル系共重合体において、前記(メタ)アクリル酸エステル単位と前記不飽和カルボン酸単位との割合が、質量比で、90:10〜99:1の範囲にある、請求項1に記載のガス発生材。
- 前記アクリル系共重合体の重量平均分子量が、10万〜200万の範囲にある、請求項1または2に記載のガス発生材。
- 前記ガス発生材のガラス転移温度が、−100℃〜20℃の範囲にある、請求項1〜3のいずれか1項に記載のガス発生材。
- 架橋剤をさらに含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載のガス発生材。
- 前記ガス発生材中の前記光増感剤の含有量は、前記ガス発生剤100質量部に対して、0.5質量部〜20質量部の範囲にある、請求項1〜5のいずれか1項に記載のガス発生材。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載のガス発生材と、
マイクロ流路が形成された基材と、
を備え、
前記ガス発生材は、前記ガス発生材において発生したガスが前記マイクロ流路に供給されるように配されている、マイクロポンプ。
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