JP6000731B2 - 印刷装置および印刷制御方法 - Google Patents
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Description
[画像形成システムの構成]
図1は、本発明に係る画像形成システムの構成を示す図である。本画像形成システムにおいて、クライアントPC101〜103と画像形成装置104とは、ネットワーク100を介して相互に通信可能に接続されている。クライアントPC101〜103は、例えば、一般的なPC(情報処理装置)である。画像形成装置104とは、例えば、受信した印刷ジョブに基づいて、画像や文字を記録媒体(以下、シートともいう)に印刷する印刷装置である。クライアントPC101〜103は、画像形成装置104の装置状態を示すステータスや印刷エラーといった各種情報を画像形成装置104から受信することができる。
本実施例では、画像形成装置の一例として印刷装置を説明する。例えば、画像形成装置104としてコピーやスキャナ等、複数の機能が一体化された複合機など、印刷以外の機能を有する装置であっても良い。本実施例における画像形成装置104として、印刷構成とユーザの操作を受け付ける構成とを少なくとも有する印刷装置を用いることができる。画像形成装置104は、クライアントPC101が投入した印刷ジョブを受け付けて、その印刷ジョブに基づいて印刷を実行する。図1に示すように、画像形成装置104は、制御部112、ジョブ解釈部109、画像形成部113、画像保存部111、定着部114、操作部110、排紙部115を各機能ブロックとして含む。なお、図1は、一般的な画像形成装置の構成のうち、本実施例を実現する動作に関係する部分のみを示している。
制御部112は、CPU、ROM、RAM、HDDを含む。制御部112は、ROMに格納されているブートプログラムによりオペレーションシステム(OS)を起動し、OS上でHDDに保存されているアプリケーションプログラムを実行して、各種処理を実行する。制御部112は、各部を制御しており、画像保存部111に保存されている印刷ジョブに基づいて、他の各部と連携しながら印刷処理を行う。印刷ジョブには用紙サイズ、用紙タイプ、給紙段(シート格納部)、排紙段等についての情報が記述されており、制御部112は、それらの情報に基づいて、印刷ジョブを実行する。さらに、制御部112は、印刷ジョブに記述されているPDLコードを画像保存部111に保存する。
印刷ジョブは、PDLコードと呼ばれるプリンタ言語で記述されている。ジョブ解釈部109は、クライアントPC101からネットワーク100を介して投入された印刷ジョブを、その投入の順番に従って解釈していく。ジョブ解釈部109は、用紙サイズ、用紙タイプ、給紙段、排紙段などの情報を解釈して、印刷ジョブにそれらの解釈した情報を関連付けて、画像保存部111に保存する。また、印刷ジョブには、出力されるデータが文字データであるのか、又は、画像データであるのかを示すフラグも設定されている。後述するが、ジョブ解釈部109は、そのフラグを読み取って、印刷処理の実行する印刷モードを選択する。
画像形成部113は、投入された印刷ジョブのPDLコードから、画像データを生成する。PDLコードから画像データを生成する処理は、一般的にラスタライズ(RIPともいう)と呼ばれている。上述したように、印刷ジョブには、出力されるデータが文字データであるのか、又は、画像データであるのかを示すフラグが設定されている。また、画像形成部113は、文字データに対しては、文字の端部がきれいになるように、エッジフィルタ処理を行う。また、画像データに対しては、周辺画素と比較して滑らかな画像になるように、スムージングフィルタ処理を行う。
画像保存部111は、メモリやHDD等で構成されており、画像形成部113で生成されたラスタライズ後の画像データを定着部114で処理するまでの間、一時的に保存する。また、画像保存部111は、ジョブ解釈部109の解釈結果とラスタライズ後の画像データを関連付けてジョブ単位で保存する。また、画像保存部111は、クライアントPC101から投入された印刷ジョブをPDLコードでも保存する。さらに、画像保存部111は、後述する図8に示す給紙段データベース800や図11に示す用紙種類データベース1100を保存する。
図3は、画像形成装置104の操作部110の一例を示す図である。操作部110は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)上にタッチパネルが構成されている。表示された操作画面上で表示されたボタン301がユーザにより押下されると、その押下された情報を制御部112に送信する。操作部110には、LCD以外に、スタートキー、ストップキー、テンキーなどをハードキー302として構成されている。
図5は、画像形成装置104の定着部114周辺の構成を示す図である。定着部114は、画像保存部111に保存されたラスタライズ済みの画像データに基づき、シートに印刷画像を定着させる。定着部114のレーザドライバ501は、制御部112から入力された画像データに基づいて、レーザ発光部502を駆動する。これにより、レーザ発光部502からは画像データに応じて変調されたレーザ光が発光される。レーザ光は、走査されながら感光ドラム503上に照射される。感光ドラム503上には、照射されたレーザ光により静電潜像が形成され、静電潜像は、現像器から供給されたトナーによりトナー像として可視像化される。レーザ光の照射タイミングに同期して、各給紙段からシートが搬送路を介して、感光ドラム503と転写部504との間に給紙され、感光ドラム503上のトナー像が、給紙されたシート上に転写部504により転写される。
排紙部115は、定着部114で定着されたシートを、印刷ジョブに設定された順番で排紙する。画像形成装置104は、印刷ジョブに設定されたフィニッシング形態に応じて、様々な排紙アクセサリを適用することができる。また、制御部112は、画像形成装置104に保存されている排紙アクセサリの各情報を参照して、対応可能な排紙機能を判定して、操作部110上にそれらのフィニッシング形態を表示することができる。
ユーザは、ジョブ管理の際に、操作画面下部のジョブタブ405を押下する。図4は、その際に表示される操作画面を示している。クライアントPC101から投入された印刷ジョブに基づいて、操作部110は、図4の操作画面の中央部に、印刷ジョブを上部から順番に配置してジョブリスト403として表示する。ジョブリスト403において、新規のジョブは、ジョブリスト403の一番下に追加されていく。ジョブリスト403には、ジョブの名称、ページ数、セット数(部数)、ジョブ投入時間、経過時間、メディア(シート)情報等が項目408として表示される。
図6は、画像形成装置104の操作部110に表示される給紙段の設定画面600の一例を示す図である。設定画面600は、ユーザが図4の操作画面のトレイタブ406を押下した場合にも表示される。給紙段の設定画面600には、画像形成装置104に構成されている各給紙アクセサリの給紙アクセサリ情報602が表示されている。給紙アクセサリ情報602は、実際の給紙アクセサリが構成されている位置に対応して表示される。
図10は、本実施例における画像形成装置104の印刷モード選択処理の手順を示すフローチャートである。例えば、画像形成装置104のCPUが図1に示す画像形成装置104の各部を制御することにより実行される。前述したように、画像形成装置104で印刷を行う際、使用する用紙種類(シート種類)が給紙段に存在していない場合に、ユーザは、図6及び図7によって給紙段と用紙種類とを関連付ける。本フローチャートの処理は、印刷ジョブに指定された用紙種類が給紙段に存在している場合には、印刷前に実行される。一方、用紙種類が給紙段に存在していない場合には、ジョブリスト403のメディア情報のボタン402がユーザにより押下された時に実行される。
図5で説明したように、画像形成装置104においては、給紙段に応じて給紙搬送路を通るシートの上下が反転して定着器まで搬送される。本実施例においては、画像形成装置104は、各給紙段に対応するモデル(機構)情報を、給紙段データベース800に項目805として保存している。なお、本体カセット1は、図5の給紙カセットに対応しており、PODデッキ1〜3は、大容量給紙デッキ513の3段のPODデッキに対応している。本体カセット2は、図5には、図示していないが、画像形成装置104に、オプションで取り付け可能な給紙カセットである。
図13は、本実施例における画像形成装置104の印刷モード選択処理の手順を示すフローチャートである。本実施例は、図13のS1301の処理の点で、実施例1と異なる。
図15は、本実施例における画像形成装置104の印刷モード選択処理の手順を示すフローチャートである。本実施例は、図15のS1501の処理の点で、実施例2と異なる。
Claims (10)
- 印刷用のシートを格納し、当該格納された状態での上面が印刷面となる第1シート格納部と、当該格納された状態での下面が印刷面となる第2シート格納部とを備える印刷装置であって、
前記第1シート格納部と前記第2シート格納部とのそれぞれで、シートが補充された時を検出する補充時検出手段と、
前記補充時検出手段による前記第1シート格納部のシートの補充の検出の後、前記第1シート格納部から給紙されたシートに印刷を行う場合には、前記第1シート格納部に格納されたシート束のうち最上部のシートを、当該シートの印刷前に定着器により加熱し、前記補充時検出手段による前記第2シート格納部のシートの補充の検出の後、前記第2シート格納部から給紙されたシートに印刷を行う場合には、前記第2シート格納部に補充されたシート束のうち下部のシートを、当該シートの印刷前に前記定着器により加熱する印刷前処理手段と、
を備えることを特徴とする印刷装置。 - 前記印刷前処理手段により加熱されたシートを、両面印刷を行うための搬送路を用いて、再度、前記定着器まで搬送する搬送手段、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
- 前記第2シート格納部のシート残量を検出する残量検出手段と、
前記補充時検出手段による検出の前に前記残量検出手段により検出されたシート残量と、前記補充時検出手段による検出の後に前記残量検出手段により検出されたシート残量とに基づいて、前記シート束の下部のシートを特定する特定手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。 - 印刷ジョブを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した前記印刷ジョブに指定されたシート種類に対応するシート格納部が前記第1シート格納部であるか、または、前記第2シート格納部であるかを判定する判定手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の印刷装置。 - 前記印刷前処理手段によりシートの定着を実行させるか、もしくは、シートの定着を実行させないように、前記印刷前処理手段を制御する制御手段、をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
- 前記第1シート格納部にシートが補充された時からの経過時間と、前記第2シート格納部にシートが補充された時からの経過時間とを計測する計測手段、をさらに備え、
前記制御手段は、前記第1シート格納部または前記第2シート格納部に当該印刷されるシートが補充された時からの経過時間が閾値以内であれば、前記印刷前処理手段にシートの加熱を実行させるように前記印刷前処理手段を制御し、前記閾値を超えていれば、前記印刷前処理手段にシートの加熱を実行させないように前記印刷前処理手段を制御する、
ことを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。 - 前記印刷ジョブが画像データを指定しているか、または、文字データを指定しているかを判定するジョブ判定手段、をさらに備え、
前記制御手段は、前記ジョブ判定手段により前記印刷ジョブが画像データを指定していると判定された場合に、前記印刷前処理手段にシートの加熱を実行させるように前記印刷前処理手段を制御し、前記印刷ジョブが文字データを指定していると判定された場合に、前記印刷前処理手段にシートの加熱を実行させないように前記印刷前処理手段を制御する、
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の印刷装置。 - 前記制御手段は、前記印刷ジョブで指定されたシート種類に応じて、前記印刷前処理手段を制御する、ことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の印刷装置。
- 前記制御手段は、ユーザからの指定に応じて、前記印刷前処理手段を制御する、ことを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
- 印刷用のシートを格納し、当該格納された状態での上面が印刷面となる第1シート格納部と、当該格納された状態での下面が印刷面となる第2シート格納部とを備える印刷装置にて実行される印刷制御方法であって、
前記印刷装置の補充時検出手段が、前記第1シート格納部と前記第2シート格納部とのそれぞれで、シートが補充された時を検出する補充時検出工程と、
前記印刷装置の印刷前処理手段が、前記補充時検出工程における前記第1シート格納部のシートの補充の検出の後、前記第1シート格納部から給紙されたシートに印刷を行う場合には、前記第1シート格納部に格納されたシート束のうち最上部のシートを、当該シートの印刷前に定着器により加熱し、前記補充時検出工程における前記第2シート格納部のシートの補充の検出の後、前記第2シート格納部から給紙されたシートに印刷を行う場合には、前記第2シート格納部に補充されたシート束のうち下部のシートを、当該シートの印刷前に前記定着器により加熱する印刷前処理工程と、
を有することを特徴とする印刷制御方法。
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