JP4209871B2 - 給紙装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばプリンタ,複合機等の画像形成装置や銀行ATM等で使用される給紙装置に関し、特に複数種類の印刷媒体を給紙するための給紙装置に関する。
一般に、例えばホストPCから印刷システム,印刷機,プリンタ,複合機等の画像形成装置に印刷データを送出する場合、印刷データと共に、印刷媒体の属性(以下メディアタイプという),給紙段,両面印刷指定その他の情報が付加されるようになっている。
そして、印刷データと共にそれら付加情報を受け取った画像形成装置は、それら付加情報を解釈し、最終的に印刷を行なう給紙段,排出先等を決定して、実印刷を行なうようになっている。
ところで、プリンタは、その多くが給紙段を複数備えている。そして、印刷要求の際には、付加情報により給紙段を指定することが可能となっている。
ここで、その給紙段数より多い種類の印刷媒体を取り扱う場合には、二つの方法が知られている。
一つめの方法は、ホストPCを使用するユーザが、印刷開始前にプリンタの設置場所まで出向いて、一つの給紙段に、印刷しようとする印刷媒体をセットした後、再びホストPCまで戻って、プリンタに対して印刷を開始する。これにより、プリンタでは、指定された給紙段から所望の印刷媒体を給紙して、この印刷媒体に対して印刷を行なう。
これに対して、二つ目の方法は、例えば特許文献1や特許文献2に示すように、ユーザがホストPCから印刷要求を出力した後、プリンタの設置場所まで出向いて、プリンタの表示パネルにおける印刷媒体不整合のエラー表示を確認してから、表示パネルの表示にしたがって、給紙段の印刷媒体を交換し、その後表示パネルを操作することにより(あるいは自動的に)、印刷媒体の交換を設定する。これにより、プリンタは、指定された給紙段から所望の印刷媒体を給紙して、この印刷媒体に対し印刷を行なう。
ところが、上述した二つの方法においては、いずれもユーザがプリンタの設置場所まで出向いて、給紙段の印刷媒体を交換する作業が必要になると共に、印刷終了後に、再びプリンタの設置場所まで出向いて、交換した給紙段の印刷媒体を元に戻すと共に、必要に応じて表示パネルにて元の設定に戻さなければならない。このため、煩雑な作業を伴うと共に、無用な時間が発生してしまう。
そして、このような煩雑な作業は、給紙段数より多い種類の印刷媒体を利用する場合には不可避である。
そこで、一の給紙段に複数種類の印刷媒体を収容可能とするとともに、各給紙段に収容されている印刷媒体の種類および収容数を管理して、移動機構により各給紙段間で印刷媒体を移動させるようにしたプリンタも開発されている。
特開2001−331296号 特開平10−254302号
しかしながら、一つの給紙段に複数種類の印刷媒体を収容可能な給紙装置においては、同一種類の印刷媒体が異なった収容位置に収容されてしまうという事態(例えば、同一種類の印刷媒体が異なった給紙段に収容される場合や、同一種類の印刷媒体が一つの給紙段中異なった収容位置に収容される場合)が起こり得た。
例えば、既にセットされている印刷媒体の種類と同一種類の印刷媒体をユーザが新たにセットする場合で、既にセットされている印刷媒体の収容位置と異なる収容位置にセットしたときは、上記事態が起こってしまう。
また、一の給紙段の第二層に位置する印刷媒体を給紙するために第一層にある印刷媒体を他の給紙段へ移動させている場合に、その移動途中で、移動先の給紙段の収容数が最大数に達してしまい、まだ移動が済んでいない残りの印刷媒体をさらに別の給紙段へ移動させた場合にも、上記事態が起こってしまう。
そして、このように同一種類の印刷媒体が異なった収容位置に収容されてしまうと、その後に発生した印刷ジョブの実行中に、給紙段間での印刷媒体の移動が必要となり、その実行中の印刷処理を中断せざるを得なくなって、ジョブのスループットが低下することも考えられた。
例えば、第一の給紙段の最上層(第一層)に種類aの印刷媒体が20枚セットされており、第二の給紙段の第二層に同じ種類aの印刷媒体が20枚収容されていたとする。
ここで、ホストPCから送信されてきた印刷要求が、印刷媒体の種類として種類aを指定し、印刷枚数として25枚を指定していたとする。そうすると、まず、第一の給紙段から種類aの印刷媒体が給紙されるが、20枚給紙し終えると、今度は第二の給紙段から給紙されることとなる。ところが、第二の給紙段では、種類aの印刷媒体が第二層に収容されている。このため、第一層の印刷媒体を他の給紙段へ移動させなければならない。この移動を行っている間は、種類aの印刷媒体を給紙することができないため、印刷処理は中断する。これにより、ジョブのスループットが低下する。
また、上述の場合以外にも、ジョブのスループットが低下する場合としては、次のような状況が考えられた。
例えば、過去直近に実行されたジョブで指定された印刷媒体の種類は、次のジョブでも引き続き指定される可能性が高いものの、その種類の印刷媒体が給紙段の最上層に無く、第二層以下にある場合には、印刷要求の受信後に、その指定された種類の印刷媒体より上層にある印刷媒体を他の給紙段へ移動させなければならない。この場合、印刷処理の開始前に、その上層にある印刷媒体を移動させる時間が必要となることから、ジョブのスループットが低下する。
また、ユーザが大量にセットした印刷媒体の種類はその後高い頻度で使用されるものと想定できるが、この種類の印刷媒体が印刷要求で指定されたにもかかわらず給紙段の最上層に無い場合には、それより上層の印刷媒体を他の給紙段へ移動させなければならないため、ジョブのスループットが低下するという問題があった。
さらに、ある種類の印刷媒体については、たとえ収容枚数が少なくなったとしても収容位置を常に最上層にしておきたいといったユーザの要望が考えられる。このため、ユーザが任意に収容位置を決めることができるような構成を実現することが望ましい。
しかも、給紙段数が多くなると、上方にある給紙段からの給紙と下方にある給紙段からの給紙とでは給紙時間に差異が生じる。すなわち、感光体ドラムの手前にあるレジストローラ対までの距離が、上方にある給紙段の方が近く、下方にある給紙段の方が遠い。これにより、給紙経路長がそれぞれ異なることから、給紙段数が多くなるほど給紙に時間差が生じてしまう。このため、例えば使用頻度の高い印刷媒体が下方の給紙段に収容されている場合には、ジョブのスループットが低下することが懸念された。
本発明は、上記の問題を解決すべくなされたものであり、給紙段数より多い種類の印刷媒体を給紙させる場合であっても、ユーザがプリンタの設置場所まで出向いたり、表示パネルで設定変更を行なったりする必要がなく、また、ジョブのスループットの低下を抑制可能とし、しかも、ユーザの要望に応じた印刷媒体の収容状態を実現可能とする給紙装置の提供を目的とする。
この目的を達成するため、本発明の請求項1記載の給紙装置は、少なくとも三つの給紙段と、各給紙段間で印刷媒体を移動させる移動機構と、上記移動機構を制御する制御手段と、を備えた給紙装置において、上記各給紙段が、複数種類の印刷媒体を収容可能であって、上記制御手段が、各給紙段に収容された印刷媒体の種類と収容位置とを記憶する記憶手段を備えており、同一種類の印刷媒体が異なる収容位置に分散して収容されているときに、上記制御手段が、上記移動機構を制御して、上記同一種類の印刷媒体を一つの収容位置にまとめて収容する構成としてある。
給紙装置をこのような構成とすると、各給紙段が複数種類の印刷媒体を収容可能であるため、給紙段数より多い種類の印刷媒体を収容することができる。また、各種類の印刷媒体の収容位置が記憶手段に記憶されているので、上記制御手段は、給紙の際に指定された印刷媒体がどの給紙段のどの位置に収容されているかを把握することができる。さらに、上記制御手段は、上記移動機構を制御することにより、指定された印刷媒体のさらに上層の印刷媒体を他の給紙段に移動させることによって、指定された印刷媒体を当該給紙段の最上層に位置させることができる。
これにより、上記制御手段は、給紙機構を制御して、指定された印刷媒体を当該給紙段から給紙することができる。したがって、給紙段数より多い種類の印刷媒体を給紙させる場合であっても、ユーザがプリンタの設置場所まで出向いたり、表示パネルで設定変更を行なったりする必要がなく、給紙装置内で自動的に指定の印刷媒体を給紙段の最上層へ移動させて給紙することができる。
さらに、記憶手段には、各給紙段に収容された印刷媒体についてその種類と収容位置とが記憶されているため、制御手段は、同一種類の印刷媒体が異なった収容位置に収容されているか否かを判断できる。そして、判断の結果、同一種類の印刷媒体が異なった収容位置に収容されている場合には、制御手段は、移動機構を制御して、その異なった収容位置に収容されている同一種類の印刷媒体を一つの収容位置に収容されるようにその印刷媒体を移動させることができる。これにより、同一種類の印刷媒体が一つの収容位置にまとめて収容されるようになるため、分散収容された印刷媒体の移動を原因として印刷ジョブの実行中に印刷処理が中断することがなくなり、これによりジョブのスループットの低下を抑制できる。
また、請求項2記載の給紙装置は、同一種類の印刷媒体が異なる収容位置に分散して収容されている場合であって、給紙を伴うジョブの非実行時に、上記制御手段が、上記移動機構を制御して、上記同一種類の印刷媒体を一つの収容位置にまとめて収容する構成としてある。
給紙装置をこのような構成とすると、同一種類の印刷媒体を一つの収容位置にまとめて収容する処理(分散印刷媒体ソート処理)が、給紙を伴うジョブの非実行時に行われるため、その後給紙を伴うジョブの実行が開始されるときには、同一種類の印刷媒体が既に一つの収容位置にまとめて収容された状態となっている。このため、ジョブの実行中に印刷媒体の移動が実行されてその印刷処理が中断するという事態がなくなるため、ジョブのスループットの低下を抑制できる。
しかも、分散印刷媒体ソート処理は、給紙を伴うジョブの非実行時に行われるため、分散印刷媒体ソート処理の実行自体が、実行中の印刷処理の中断原因となることはない。このことからも、ジョブのスループットの低下を抑制できる。
また、請求項3記載の給紙装置は、上記給紙を伴うジョブの非実行時が、装置起動時,装置停止時,印刷媒体セット時,印刷ジョブがないときのいずれか一又は二以上を含む構成としてある。
給紙装置をこのような構成とすると、装置起動時,装置停止時,印刷媒体セット時,印刷ジョブがないときなどの場合に分散印刷媒体ソート処理が実行されるため、その後給紙を伴うジョブの実行が開始されるときには、同一種類の印刷媒体が既に一つの収容位置にまとめて収容された状態となっている。このため、ジョブの実行中に印刷媒体の移動による中断がなくなるため、ジョブのスループットの低下を抑制できる。
なお、分散印刷媒体ソート処理を実行するタイミングは、装置起動時,装置停止時,印刷媒体セット時,印刷ジョブがないときのうち、いずれか一つのみを設定してもよく、あるいは複数(又はすべて)設定してもよい。
また、請求項4記載の給紙装置は、上記同一種類の印刷媒体を一つの収容位置にまとめて収容する処理を分散印刷媒体ソート処理とし、給紙を伴うジョブが発生すると、上記制御手段が、実行中の上記分散印刷媒体ソート処理を中止する構成としてある。
給紙装置をこのような構成とすると、分散印刷媒体ソート処理が実行中であっても、給紙を伴うジョブが発生すれば、その実行中の分散印刷媒体ソート処理は中止される。これにより、例えばホストPCから印刷要求が送信されると、実行中の分散印刷媒体ソート処理が中止されて、その印刷要求にもとづく印字出力が即座に実行される。このため、分散印刷媒体ソート処理の実行により、印刷要求から印字出力までの時間が遅延することを回避でき、ジョブのスループットの低下を抑えることができる。
また、請求項5記載の給紙装置は、上記制御手段での上記移動機構の制御により印刷媒体を移動した後の上記印刷媒体の種類と収容位置との関係を示すソート条件を、上記記憶手段が一又は二以上記憶し、上記給紙装置が、上記一又は二以上のソート条件の中からいずれか一以上のソート条件を選択する入力手段を備え、上記制御手段が、上記移動機構を制御して、上記同一種類の印刷媒体を一つの収容位置にまとめて収容するとともに、上記入力手段で選択されたソート条件にもとづいて、上記印刷媒体を各種類ごとに上記給紙段に収容する構成としてある。
給紙装置をこのような構成とすると、上記制御手段での上記移動機構の制御により印刷媒体を移動した後の印刷媒体の種類と収容位置との関係を、ソート条件として、給紙装置に一又は二以上設けることができる。また、その一又は二以上のソート条件の中から、ユーザが任意に一以上のソート条件を選択できる。このため、ユーザにとって使い勝手が良く、かつ利便性の高い給紙装置を提供できる。
さらに、ソート条件は、ソート後の印刷媒体の種類と収容位置との関係を示すものであるため、使用頻度の高い種類の印刷媒体が最上段給紙段の最上層に位置するようにソート条件を決めることで、ジョブのスループットの低下を抑制できる。しかも、ソート条件にもとづいて行われる印刷媒体のソート処理は、同一種類の印刷媒体を一つの収容位置にまとめて収容する分散印刷媒体ソート処理とともに実行されるため、分散収容がない状態でなおかつ使用頻度の高い種類の印刷媒体が最上段給紙段の最上層に位置するようにソート処理を行うことで、ジョブのスループットの低下をさらに抑えることができる。
また、請求項6記載の給紙装置は、最上段給紙段の最上層に収容される印刷媒体の種類が、過去直近に実行されたジョブで給紙された印刷媒体の種類とすることを上記ソート条件の一つとし、上記制御手段が、上記移動機構を制御して、上記同一種類の印刷媒体を一つの収容位置にまとめて収容するとともに、過去直近に実行されたジョブで給紙された印刷媒体の種類と同一種類の印刷媒体を、最上段給紙段の最上層に収容する構成としてある。
給紙装置をこのような構成とすると、過去直近に実行されたジョブで給紙された印刷媒体の種類と同一種類の印刷媒体(ここでは種類aの印刷媒体とする)が、最上段給紙段の最上層を収容位置として収容される。このため、次の印刷要求の付加情報で、印刷媒体の種類として種類aが指定されていると、その最上段給紙段の最上層に収容された印刷媒体を即座に給紙できる。このように、過去直近に実行されたジョブで給紙された印刷媒体の種類と同一種類の印刷媒体が最上段給紙段の最上層に収容されるため、給紙経路が最短となるとともに、印刷実行中に印刷媒体の移動が必要となってその印刷処理を中断するといった事態が生じないため、ジョブのスループットの低下を抑制できる。
また、請求項7記載の給紙装置は、いずれかの給紙段の最上層又は最上段給紙段の最上層に収容される印刷媒体の種類が、数量の最も多い印刷媒体の種類とすることを上記ソート条件の一つとし、上記制御手段が、上記移動機構を制御して、上記同一種類の印刷媒体を一つの収容位置にまとめて収容するとともに、数量が最も多い種類の印刷媒体を、いずれかの給紙段の最上層又は最上段給紙段の最上層に収容する構成としてある。
給紙装置をこのような構成とすると、最も数量の多い印刷媒体の種類が給紙段の最上層に収容されるため、その種類の印刷媒体を指定する印刷要求が送信されてきたときは、迅速に給紙することができる。これにより、ジョブのスループットの低下を抑えることができる。
また、請求項8記載の給紙装置は、ユーザが印刷媒体の種類により選択した優先順位にしたがって、その優先順位の高い印刷媒体の種類から順に最上段給紙段の最上層から収容されるようにソートすることを、上記ソート条件の一つとし、上記制御手段が、上記移動機構を制御して、上記同一種類の印刷媒体を一つの収容位置にまとめて収容するとともに、上記優先順位にもとづいて上記印刷媒体を各種類ごとに収容する構成としてある。
給紙装置をこのような構成とすると、所定の収容位置を最上段給紙段の最上層とし、使用頻度の高い印刷媒体の種類から順に優先順位を高く設定することで、使用頻度の高い印刷媒体の種類を迅速に給紙させることができる。これにより、ジョブのスループットの低下を抑えることができる。
また、請求項9記載の給紙装置は、少なくとも三つの給紙段と、各給紙段間で印刷媒体を移動させる移動機構と、上記移動機構を制御する制御手段と、を備えた給紙装置において、上記各給紙段が、複数種類の印刷媒体を収容可能であって、上記制御手段が、印刷媒体のソート処理により収容される印刷媒体の種類と収容位置との関係を示すソート条件を一又は二以上記憶する記憶手段を備えており、上記給紙装置が、上記一又は二以上のソート条件の中からいずれか一以上のソート条件を選択する入力手段を備え、上記制御手段が、上記移動機構を制御して、上記入力手段で選択されたソート条件にもとづいて、上記印刷媒体を各種類ごとに上記給紙段に収容する構成としてある。
給紙装置をこのような構成とすると、上記制御手段での上記移動機構の制御により印刷媒体を移動した後の印刷媒体の種類と収容位置との関係をソート条件として給紙装置に一又は二以上設けることができる。
そして、その一又は二以上のソート条件の中から、ユーザが任意に一以上のソート条件を選択できる。このため、ユーザにとって使い勝手が良く、かつ利便性の高い給紙装置を提供できる。
さらに、ソート条件は、ソート後の印刷媒体の種類と収容位置との関係を示すものであるため、例えば次に使用される可能性が高い種類の印刷媒体が最上段給紙段の最上層に位置するようにソート条件を決めることで、ジョブのスループットの低下を抑制できる。
なお、「印刷媒体のソート処理」とは、給紙段に収容された印刷媒体を、制御手段が移動機構を制御することにより、給紙段間で移動させる処理をいう。そして、この「印刷媒体のソート処理」のうち、分散収容されている同一種類の印刷媒体を一つの収容位置にまとめて収容するために、印刷媒体を給紙段間で移動させる処理を「分散印刷媒体ソート処理」という。
また、請求項10記載の給紙装置は、最上段給紙段の最上層に収容される印刷媒体の種類が、過去直近に実行されたジョブで給紙された印刷媒体の種類とすることを上記ソート条件の一つとし、上記制御手段が、上記移動機構を制御して、過去直近に実行されたジョブで給紙された印刷媒体の種類と同一種類の印刷媒体を、最上段給紙段の最上層に収容する構成としてある。
給紙装置をこのような構成とすると、過去直近に実行されたジョブで給紙された印刷媒体の種類と同一種類の印刷媒体が、最上段給紙段の最上層を収容位置として収容される。このため、次の印刷要求の付加情報で、その印刷媒体の種類が指定されていると、その最上段給紙段の最上層に収容された印刷媒体が即座に給紙される。
このように、過去直近に実行されたジョブで給紙された印刷媒体の種類と同一種類の印刷媒体が最上段給紙段の最上層に収容されるため、給紙経路が最短となるとともに、印刷実行中に印刷媒体の移動が必要となってその印刷処理を中断するといった事態が生じないため、ジョブのスループットの低下を防止できる。
また、請求項11記載の給紙装置は、いずれかの給紙段の最上層又は最上段給紙段の最上層に収容される印刷媒体の種類が、数量の最も多い印刷媒体の種類とすることを上記ソート条件の一つとし、上記制御手段が、上記移動機構を制御して、数量が最も多い種類の印刷媒体を、いずれかの給紙段の最上層又は最上段給紙段の最上層に位置するように収容する構成としてある。
給紙装置をこのような構成とすると、最も数量の多い印刷媒体の種類が給紙段の最上層に収容されるため、その種類の印刷媒体を指定する印刷要求が送信されてきたときは、迅速に給紙することができる。これにより、ジョブのスループットの低下を抑えることができる。
また、請求項12記載の給紙装置は、ユーザが印刷媒体の種類により選択した優先順位にしたがって、その優先順位の高い印刷媒体の種類から順に最上段給紙段の最上層から収容されるようにソートすることを、上記ソート条件の一つとし、上記制御手段が、上記移動機構を制御して、上記同一種類の印刷媒体を一つの収容位置にまとめて収容するとともに、上記優先順位にもとづいて上記印刷媒体を各種類ごとに収容する構成としてある。
給紙装置をこのような構成とすると、所定の収容位置を最上段給紙段の最上層とし、使用頻度の高い印刷媒体の種類から順に優先順位を高く設定することで、使用頻度の高い印刷媒体の種類を迅速に給紙させることができる。これにより、ジョブのスループットの低下を抑えることができる。
このようにして、本発明による給紙装置によれば、複数の給紙段を備えた給紙装置において、給紙段数より多い種類の印刷媒体を収容したとしても、ユーザが給紙装置の設置場所まで出向いて、各給紙段に収容されている印刷媒体の入れ替えを行なったり、給紙装置の設定を変更する必要なく、また給紙段に印刷媒体をセットする際に、当該印刷媒体の枚数を手入力することなく、指定した印刷媒体を給紙段から給紙することができると共に、給紙終了後に、再びユーザが給紙装置の設置場所まで出向いて、各給紙段の印刷媒体を戻したり、給紙装置の設定を戻す必要がなく、容易に種々の印刷媒体の給紙を行なわせることができる。
したがって、例えばプリンタ等の画像形成装置や、銀行ATM等の多数種類の印刷媒体の給紙を必要とする各種装置に、本発明による給紙装置を組み込むことによって、給紙段数より多数の種類の印刷媒体を利用して、容易に給紙を行なわせることが可能になる。
さらに、同一種類の印刷媒体が異なった収容位置に収容されている場合、分散印刷媒体ソート処理により、当該種類の印刷媒体を一の収容位置に収容させることができる。これにより、印刷処理のスループットの低下を抑えることができる。
しかも、給紙装置が、収容される印刷媒体の種類と収容位置との関係を示すソート条件を一又は二以上記憶しておき、ユーザが、入力手段にて一以上のソート条件を選択可能とすることで、ユーザ自身がスループットの向上可能なソート処理を自ら選択することができる。
以下、本発明の給紙装置の一実施形態を適用した画像形成装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明による給紙装置を組み込んだ画像形成装置の全体構成を示している。
図1に示すように、画像形成装置10は、画像形成手段100と、給紙装置200と、操作パネル300と、を備えている。
上記画像形成手段100は、公知のプリンタ,複合機等の画像形成手段であって、ホストPC400(図2参照)から送信されてくる印刷データおよび付加情報(印刷媒体情報を含む)に基づいて、給紙装置200により給紙される印刷媒体に印刷出力するようになっている。
すなわち、画像形成手段100は、本体101の上面に備えられた原稿載置用のコンタクトガラス102および自動原稿搬送装置103と、本体101の上面直下に設けられた露光機構110,プリント機構120を備えている。
上記露光機構110は、コンタクトガラス102上に載置された原稿(図示せず)に対して下方から露光走査する露光ランプ111aおよび原稿からの反射光を反射する第一のミラー111bを備えた第一の光学系111と、第一のミラー111bで反射された光を集光レンズ112に導く二つのミラー113a,113bを備えた第二の光学系113と、集光レンズ112で集束された光を検出するCCD等の固体撮像素子114と、を設けてあり、固体撮像素子114による画像信号が後述する制御ユニット115に入力されるようになっている。
なお、上述した第一の光学系111,第二の光学系113は、図示しないスキャンモータによって左右方向に往復動される。
そして、上記制御ユニット115は、この画像信号に基づいて、レーザユニット116を駆動して、レーザ光を後述するプリント機構120の感光体ドラム121に照射するようになっている。
ここで、上記制御ユニット115は、操作パネル300からの信号等が入力されることにより、画像形成手段100そして給紙装置200の制御を行なうと共に、上記固体撮像素子114からの画像信号に基づいて、画像形成を行なうための信号を生成して、レーザユニット116を駆動制御するようになっている。
さらに、上記制御ユニット115は、各種設定や給紙装置200における各給紙段210の印刷媒体の種類,収容数,位置を記憶する記憶装置115aを備えている。
上記プリント機構120は、回転駆動される円筒状の感光体ドラム121と、この感光体ドラム121の回転方向に順次に配置された感光体ドラム121の表面の感光層を帯電させる帯電器122,この感光層上に形成された静電潜像をトナー顕像として顕像化する現像装置123,感光層上に形成されたトナー顕像を印刷媒体に転写する転写用放電器124,感光体ドラム121から印刷媒体を分離する分離用放電器125,転写後に感光体ドラム121上に残留するトナーを除去するクリーニング装置126,感光体ドラム121表面の電荷を除去する除電器127を備えている。
これにより、給紙装置200から給紙される印刷媒体(図示せず)が、感光体ドラム121の表面に対して、現像装置13と転写用放電器14の間で当接しながら図面にて左方に搬送されることにより、印刷媒体の表面にトナー顕像が転写され、定着ローラ対128でトナー顕像が印刷媒体の表面に定着された後、排出ローラ129を介して排出トレイ130上に排紙されるようになっている。
上記給紙装置200は、ホストPC400から送信されてくる印刷データおよび印刷媒体情報に基づいて、指定された印刷媒体を上記画像形成手段100に対して給紙するようになっている。
ここで、上記給紙装置200は、複数個(図示の場合、三個)の給紙段210と、給紙機構220と、移動機構230と、から構成されており、これらの給紙機構220および移動機構230は、制御手段としての上記制御ユニット115により制御されるようになっている。
上記給紙段210は、それぞれ同時に複数種類の印刷媒体を収容し得るようになっている。
印刷媒体の種類は、例えば普通紙,光沢紙(光沢フィルム),フォトペーパー,厚紙,OHPシート,プレプリント紙,プレパンチ,うす紙,ざら紙等がある。
上記給紙機構220は、各給紙段210の前端上部に設けられた給紙ローラ221と、その前方に設けられたさばきローラ対222と、レジストローラ対223と、印刷媒体を各給紙段210に対応するさばきローラ対222からレジストローラ対223まで導く給紙経路224と、を設けてある。
これにより、制御ユニット115により指定された給紙段210に対応する給紙ローラ221が下方に移動して、当該給紙段210内に収容された印刷媒体のうち、一番上に位置する印刷媒体を前方(図面にて右方)に移動させ、さばきローラ対222により挟持して、給紙経路224からレジストローラ対223まで搬送して、プリント機構120に引き渡すようになっている。
また、上記移動機構230は、上記給紙経路224と途中から分岐して上記各給紙段210の後方に延びる移動経路231と、この移動経路231から各給紙段210に対してそれぞれ分岐して導かれる分岐路232と、各分岐路232にそれぞれ設けられたカウンタ233と、を設けてある。
なお、上記移動経路231から各分岐路232への分岐点には、図示しないガイド部材が設けられており、これらのガイド部材が切り替え移動されることにより、移動経路231を搬送されてくる印刷媒体が、所定の給紙段210に搬入されるようになっている。
ここで、給紙装置200の制御手段として機能する上記制御ユニット115は、上述した各ガイド部材の切り替え移動を制御すると共に、各カウンタ233からのカウント値を得て、記憶装置115a内に記憶している各給紙段210毎の印刷媒体の収容数を更新する、すなわち移動前の給紙段210にて、当該印刷媒体の収容数から上記カウント値を減算し、また移動後の給紙段210にて、当該印刷媒体の収容数に上記カウント値を加算するようになっているようになっている。
上記操作パネル300は、本体101の上面に設けられており、各種入力操作や設定操作を行なう入力手段と、入力手段の入力内容や設定内容あるいはエラー表示等を行なう表示手段と、を備えている。
上記操作パネル300から入力された信号等は、前述した制御ユニット115に入力され、各種設定等が行なわれることになる。
ここで、いずれかの給紙段210に新たに印刷媒体をセットする場合には、まず上記制御ユニット115が、移動機構230により当該給紙段210内に収容されている印刷媒体を移動経路231を介して他の給紙段210に移動させて、当該給紙段210内を空にする。
続いて、当該給紙段210に新たにセットされる印刷媒体の種類が操作パネル300の入力手段から手入力され、制御ユニット115の記憶装置115aに記憶されるようになっている。
そして、当該給紙段210に新たに印刷媒体がセットされると、上記制御ユニット115は、移動機構230により当該給紙段210内のすべての印刷媒体を移動経路231を介して、他の給紙段210に移動させる。
その際、移動される印刷媒体は、カウンタ233によりカウントされ、このカウント数が制御ユニット115に入力されることにより、上記制御ユニット115は、このカウント数を新たにセットされた印刷媒体の収容数として、記憶装置115aに記憶させる。
また、新たな印刷媒体のセットに先立って、当該給紙段210から他の給紙段210に移動された印刷媒体に関して、移動された印刷媒体の移動数がカウンタ233によりカウントされ、このカウント数が制御ユニット115に入力される。これにより、上記制御ユニット115は、このカウント数に基づいて、記憶装置115aに記憶している各給紙段210における印刷媒体の収容数および収容位置を更新する。
さらに、上記制御ユニット115は、ホストPC400から送信されてくる印刷データおよび印刷媒体情報に基づいて、指定された印刷媒体がいずれかの給紙段210の最上層に配置されている場合には、給紙機構220により当該給紙段210から印刷媒体を給紙経路224を介して、プリント機構120に給紙する。
また、上記制御ユニット115は、ホストPC400から送信されてくる印刷データおよび印刷媒体情報に基づいて、指定された印刷媒体がいずれかの給紙段210の下層に配置されている場合には、移動機構230により当該給紙段210の上層の印刷媒体を移動経路231を介して、他の給紙段210に移動させる。
そして、上記制御ユニット115は、指定された印刷媒体が当該給紙段210の最上層に位置するようになったら、給紙機構220により当該給紙段210から印刷媒体を給紙経路224を介して、プリント機構120に給紙する。
さらに、上記制御ユニット115は、ホストPC400から送信されてくる印刷データおよび印刷媒体情報に基づいて、指定された印刷媒体が複数の給紙段210に配置されている場合には、各給紙段210において指定された印刷媒体を最上層に位置させるまでに必要な印刷媒体の移動数を比較して、最も移動数の少ない給紙段210を選択して、移動機構230により当該給紙段210の上層の印刷媒体を移動経路231を介して、他の給紙段210に移動させる。
また、上記制御ユニット115は、ホストPC400から送信されてくる印刷データおよび印刷媒体情報に基づいて、指定された印刷媒体を当該給紙段210から給紙している途中で、当該給紙段210内の指定された印刷媒体がなくなった場合には、指定された印刷媒体が他の給紙段210に収容されているかを検索し、他の給紙段210に指定された印刷媒体が収容されている場合には、同様にその給紙段210に切り替えて、指定された印刷媒体の給紙を行なう。その際、指定された印刷媒体がその給紙段210の最上層に位置していない場合には、前述したように、指定された印刷媒体が最上層に位置するまで、その上方の印刷媒体を移動機構230により他の給紙段210に移動させる。
ところで、他の給紙段210に指定された印刷媒体が収容されていない場合には、上記制御ユニット115は、通常の用紙切れの場合と同様に、用紙切れのエラー処理を行なう。
また、上記制御ユニット115は、給紙機構が非動作状態にある所定時、すなわち、給紙を伴うジョブの非実行時、具体的には、例えば装置起動時,装置停止時,印刷媒体のセット時または印刷ジョブがない時等に、複数箇所に分散している同一種類の印刷媒体を一つの収容位置にまとめるように、移動機構を制御する(分散印刷媒体ソート処理)。
ここで、例えば、装置起動時の場合は、画像形成装置の電源が投入されて起動した際に分散印刷媒体ソート処理を行う。また、装置停止時の場合は、画像形成装置の電源切断の操作が行われたときに分散印刷媒体ソート処理を行い、その後に電源を切断する。
そして、上記制御ユニット115は、同じ種類の印刷媒体が複数の給紙段210に分散して収容されている場合には、各給紙段210に収容されている印刷媒体を他の給紙段210に移動させるなどして、この種類の印刷媒体を一つの給紙段210に移動させる。これにより、この種類の印刷媒体は、一つの給紙段210内に収容されることになる。
また、上記制御ユニット115は、同じ種類の印刷媒体が一つの給紙段210内にて分散して収容されている場合には、当該給紙段210に収容されている印刷媒体を他の給紙段210に移動させるなどして、この種類の印刷媒体を一つの給紙段210内の一つの収容位置に集めるように移動させる。これにより、この種類の印刷媒体は、一つの給紙段210内の一つの収容位置に収容されることになる。
なお、上記制御ユニット115の同じ種類の印刷媒体を一つの収容位置にまとめる制御は、給紙段210が三つ以上備えられている場合に可能である。
次に、本実施形態の画像形成装置10の給紙処理動作について、図3を参照して説明する。
図3は、画像形成装置10における給紙時のカウント管理の処理動作を示すフローチャートである。
図3において、まずステップA1にて、ホストPC400から印刷データおよび印刷媒体情報が送信されてくると、制御手段としての制御ユニット115が給紙媒体判断を開始し、ステップA2にて、印刷媒体情報で指定された種類の印刷媒体、すなわちメディアタイプが、いずれかの給紙段210の最上層に在るか否かを判断する。
そして、指定されたメディアタイプがいずれかの給紙段210の最上層にない場合には、上記制御ユニット115は、ステップA3にて、指定されたメディアタイプがいずれかの給紙段210内に在るか否かを判断する。
ここで、指定されたメディアタイプがいずれかの給紙段210内に在る場合には、上記制御ユニット115は、ステップA4にて、移動機構230により当該給紙段210にて指定されたメディアタイプの上方に位置するメディアタイプを他の給紙段210に移動させて、ステップA2に戻る。
なお、メディアタイプの移動の際に、複数の給紙段210内に指定されたメディアタイプが在る場合には、上記制御ユニット115は、指定されたメディアタイプが最上層に位置するまでに必要な他のメディアタイプの移動数が最も少なくて済む給紙段210を選択して、移動機構230によりメディアタイプの移動を行なうことができる。
このとき、移動されたメディアタイプに関して、その枚数をカウンタ233によりカウントし、上記制御ユニット115は、そのメディアタイプの種類および移動数に基づいて、記憶装置115aに記憶されている各給紙段210におけるメディアタイプの種類および収容数を更新する、すなわち、移動元の給紙段210にて当該メディアタイプの収容数を減算すると共に、移動先の給紙段210にて当該メディアタイプの収容数を加算すると共に、移動先の給紙段210における当該印刷媒体の位置を最上層とする。
また、ステップA3にて、指定されたメディアタイプがいずれの給紙段210内にもない場合には、上記制御ユニット115は、ステップA5にて、給紙不能と判断して、エラー処理を行なうと共に、操作パネル300の表示手段にエラー表示を行なう。
そして、その後ステップA6にてエラー解除になった場合には、上記制御ユニット115は、再びステップA2に戻る。
これに対して、上記ステップA2にて、指定されたメディアタイプがいずれかの給紙段210の最上層に在る場合には、上記制御ユニット115は、ステップA7にて、当該給紙段210を選択して、給紙機構210によりプリント機構120に対して給紙を行ない、印刷動作を開始する。
このとき、上記制御ユニット115は、印刷枚数に応じて、記憶装置115aに記憶している各給紙段210の当該印刷媒体の収容数を減算する。
そして、ステップA8にて印刷終了前に、ステップA9にて、当該給紙段210にて上記メディアタイプがなくなった場合には、上記制御ユニット115は、ステップA2に戻って、他の給紙段210に指定されたメディアタイプが在るか否かを判断する。
これにより、途中で指定されたメディアタイプがなくなった場合にも、他の給紙段210に指定されたメディアタイプが在る場合には、自動的に印刷動作が継続され得ることになる。
次に、印刷媒体セット時のカウント管理について、図4のフローチャートを参照して説明する。
図4において、ステップB1にて、例えば操作パネル300から印刷媒体のセットの開始指令として枚数カウントボタン301が操作されると、上記制御ユニット115は、ステップB2にて、指定された給紙段210内に印刷媒体が収容されているか否かを判断する。
そして、当該給紙段210に印刷媒体が収容されている場合には、ステップB3にて、移動機構230により当該給紙段210に収容されているすべての印刷媒体を他の給紙段210に移動させる。
その際、移動された印刷媒体の移動数がカウンタ233によりカウントされ、そのカウント値が制御ユニット115に入力されるので、上記制御ユニット115は、ステップB4にて、このカウント値に基づいて、記憶装置115aに記憶されている各給紙段210における印刷媒体の種類,収容数を更新する。
なお、ステップB2にて、当該給紙段210内に印刷媒体が収容されていない場合には、上記ステップB3およびB4をスキップする。
次に、ステップB5にて、当該給紙段210内に新たに印刷媒体がセットされると共に、ステップB6にて、操作パネル300にて、新たに印刷媒体をセットする給紙段が選択され、セットすべき印刷媒体の種類が入力される。
これにより、上記制御ユニット115は、ステップB7にて、当該給紙段210内にセットされた印刷媒体を移動機構230により他の給紙段210に移動させて、その移動数をカウンタ233によりカウントする。
続いて、上記制御ユニット115は、ステップB8にて、操作パネル300で入力された給紙段および印刷媒体の種類と、このカウンタ233からのカウント値を、記憶装置115aに記憶させる。
これにより、当該給紙段210に新たにセットされた印刷媒体の枚数が、給紙装置10の移動機構230を利用してカウントされることになるので、給紙段210に印刷媒体をセットしたユーザが、操作パネル300から印刷媒体の枚数を手入力することなく、新たにセットした印刷媒体の正確な枚数が容易に取得され、記憶装置115aに記憶されることになる。
以上で、印刷媒体セット時のカウント管理の作業が完了する。
なお、上述した説明では、新たに印刷媒体をセットするとき、制御ユニット115が前もってセットする給紙段210を空にしておくようになっているが、これに限らず、印刷媒体が収容されている状態の給紙段210に対して新たに印刷媒体をセットしてもよい。
この場合、新たに印刷媒体をセットした給紙段210について、収容されているすべての印刷媒体を他の給紙段210に移動させることにより、当該給紙段210内に収容されているすべての印刷媒体の移動数をカウントする。このとき、新たな印刷媒体のセット前に当該給紙段210内に収容されている印刷媒体については、記憶装置115aが、その種類および枚数を記憶しているので、上記制御ユニット115は、上記カウント値に基づいて、既に収容されていた印刷媒体の収容数を減算することにより、新たにセットした印刷媒体の枚数を算出することができる。
以下、具体的な給紙媒体判断の例を説明する。
以下の説明においては、説明を簡略にするために、給紙段210が二段の場合について説明する。
そして、図5に示すように、上方の給紙段210aには、上層にメディアタイプAの印刷媒体が20枚,下層にメディアタイプBの印刷媒体が20枚収容されており、また下方の給紙段210bには、上層にメディアタイプCの印刷媒体が20枚,下層にメディアタイプDの印刷媒体が20枚収容されているものとする。
なお、各給紙段210a,210bに収容されている印刷媒体のメディアタイプは、図6に示すように、操作パネル300の表示手段に表示させることができる(ただし、図6に示したメディアタイプの設定内容表示画面は、給紙段210aに、メディアタイプAが20枚,メディアタイプBが20枚,メディアタイプXが100枚収容されており、また、給紙段210bに、メディアタイプCが20枚,メディアタイプDが20枚収容されている場合である)。
ユーザは、印刷媒体を給紙段210にセットする際に、その給紙段210と各印刷媒体のメディアタイプとそれらの各枚数とを操作パネル300から入力(設定)することができる。1つの給紙段210に設定できるメディアタイプとその枚数は複数の設定が可能となっており、記憶手段(記憶装置)は、それら設定の内容を記憶する。なお、メディアタイプ及び枚数の設定入力は、操作パネル300から行うことができるが、これに限るものではなく、例えば、SNMP、その他の情報送信を介する画像形成装置管理ユーティリティを使用して設定しても同じく、各給紙段情報として一つの給紙段ごとに複数のメディアタイプとその枚数を設定することができる。
そして、ホストPC400からの印刷媒体情報で指定された印刷媒体種類がメディアタイプBであった場合、図7に示すように、上記制御ユニット115は、移動機構230により、上方の給紙段210aの上層のメディアタイプAをすべて(この場合20枚)下方の給紙段210bに移動させる。
これにより、図8に示すように、上方の給紙段210aには、上層にメディアタイプBの印刷媒体が20枚収容され、また下方の給紙段210bには、上方から順に、メディアタイプAの印刷媒体が20枚,メディアタイプCの印刷媒体が20枚そしてメディアタイプDの印刷媒体が20枚収容されることになる。
このようにして、ホストPC400から印刷媒体情報で指定された印刷媒体種類に応じて、各給紙段210a,210bに収容されている各メディアタイプが適宜に他の給紙段210b,210aに移動されることにより、所望のメディアタイプがいずれかの給紙段210aまたは210bの最上層に位置することになり、この状態から所望のメディアタイプが給紙機構220によりプリント機構120に給紙され、印刷が行なわれ得る。
その際、例えば図8に示す状態から、給紙段210bのメディアタイプDが指定された場合には、このメディアタイプDの上方に位置するメディアタイプAおよびCが他の給紙段210aに移動されることになる。
したがって、ユーザは、ホストPC400から画像形成装置10に対して印刷データおよび印刷媒体情報を送信するだけで、画像形成装置10の設置場所まで出向いて印刷媒体を切り替えたり設定を変更する必要なく、各給紙段210a,210bの最上層にないメディアタイプによる印刷を行なうことができると共に、印刷終了後に画像形成装置10の設置場所まで出向いて、印刷媒体や設定を戻す必要もない。
以下、具体的な印刷媒体セットの例を説明する。
そして、図9に示すように、上方の給紙段210aには、印刷媒体が収容されておらず、また下方の給紙段210bには、上層にメディアタイプCの印刷媒体が20枚,下層にメディアタイプDの印刷媒体が20枚収容されているものとする。
ここで、図10に示すように、上方の給紙段210aに、新たにメディアタイプAの印刷媒体がX枚セットされると共に、操作パネル300の入力手段から、給紙段210aおよびメディアタイプAとその枚数Xが入力される。
この場合、操作パネル300の表示手段には、図11に示すように、各給紙段210a,210bのメディアタイプ設定を表示され、給紙段210a(給紙段1)には、「メディアタイプA 枚数不明」と表示される。
そして、ユーザが操作パネル300の操作手段の「枚数カウントボタン」301を操作すると、上記制御ユニット115は、移動機構230により、上方の給紙段210aのメディアタイプAをすべて下方の給紙段210bに移動させ、その際カウンタ233が移動数35をカウントしたとする。
これにより、図12に示すように、上方の給紙段210aは、再び空となり、また下方の給紙段210bには、上方から順に、メディアタイプAの印刷媒体が35枚,メディアタイプCの印刷媒体が20枚そしてメディアタイプDの印刷媒体が20枚収容されることになる。
この場合、操作パネル300の表示手段には、図13に示すように、各給紙段210a,210bのメディアタイプ設定を表示され、給紙段210b(給紙段2)には、「メディアタイプA 35」,「メディアタイプC 20」,「メディアタイプD 20」と表示されることになる。
このようにして、給紙段210に新たに印刷媒体がセットされたとき、この印刷媒体のセット枚数が、移動機構230を利用して他の給紙段210に移動させることにより、その移動数をカウントして、カウント値によりセット枚数を自動的に取得して、記憶装置115aに記憶させる。
したがって、印刷媒体をセットしたとき、ユーザは、その印刷媒体の枚数を正確に数えて、その枚数を操作パネル300の入力手段により手入力する必要がなく、迅速にそして正確に印刷媒体の枚数が把握され得ることになる。
(分散印刷媒体ソート処理)
次に、分散して収容された同一種類の印刷媒体を一つの収容位置にまとめる処理(分散印刷媒体ソート処理)について、図14を参照して説明する。
図14は、画像形成装置における分散印刷媒体ソート処理の動作手順を示すフローチャートである。
図14において、ステップC1にて、制御手段である上記制御ユニット115が、現在、所定時(給紙を伴うジョブの非実行時、例えば、装置起動時,装置停止時,印刷媒体のセット時またはジョブの非実行中(ジョブの待機中)など、給紙機構220が非動作状態にあるとき)であるか否かを判断する。
判断の結果、所定時であるときは、ステップC2へ進む。一方、所定時でないときは、所定時になるまで移動機構230を制御することによる印刷媒体のソート処理(ステップC2〜ステップC5の処理)を実行しない。
所定時になると、上記制御ユニット115は、ステップC2にて、記憶装置115aを参照して、各給紙段210に収容された印刷媒体の種類と収容位置とを確認する(各給紙段210の印刷媒体の種類チェック)。そして、ステップC3にて、同一種類の印刷媒体が複数の給紙段210に分散して収容されているか否かを判断(検索)する。
判断の結果、同一種類の印刷媒体が複数の給紙段210に分散して収容されているときは、上記制御ユニット115は、ステップC5にて、上記移動機構230を制御して、当該種類の印刷媒体を一つの給紙段210の一つの収容位置に収容する(印刷媒体移動処理)。
一方、同一種類の印刷媒体が複数の給紙段210に分散して収容されていないときは、次いで、ステップC4にて、同一種類の印刷媒体が同一の給紙段210内で分散して収容されているか否かを判断する。
判断の結果、同一種類の印刷媒体が同一の給紙段210内で分散して収容されているときは、上記制御ユニット115は、ステップC5にて、上記移動機構230を制御して、当該種類の印刷媒体を一つの給紙段210の一つの収容位置に収容する(印刷媒体移動処理)。
これらステップC2からステップC5までの処理は、同一種類の印刷媒体が複数の給紙段210に分散して収容されておらず、かつ、同一種類の印刷媒体が同一の給紙段210内で分散して収容されていないようになるまで行われる。そして、同一種類の印刷媒体が複数の給紙段210に分散して収容されておらず、かつ、同一種類の印刷媒体が同一の給紙段210内で分散して収容されていないようになると、分散印刷媒体ソート処理を終了する。
以上で、分散して収容された同一種類の印刷媒体を一つの収容位置にまとめる処理が完了する。
(分散印刷媒体ソート処理の具体例)
次に、分散印刷媒体ソート処理の具体例を説明する。
以下の説明においては、説明を簡略にするために、図15に示すように、給紙段210が三段(給紙段210a,給紙段210b,給紙段210c)の場合について説明する。
図15に示すように、上方の給紙段210aには、第一層にメディアタイプA(種類A)の印刷媒体が9枚,第二層にメディアタイプCの印刷媒体が31枚収容されており、中程の給紙段210bには、第一層にメディアタイプCの印刷媒体が20枚,第二層にメディアタイプDの印刷媒体が20枚,第三層にメディアタイプFの印刷媒体が20枚収容されており、下方の給紙段210cには、第一層にメディアタイプEの印刷媒体が120枚,第二層にメディアタイプAの印刷媒体が14枚,第三層にメディアタイプCの印刷媒体が1枚,第四層にメディアタイプFの印刷媒体が1枚収容されているものとする。
なお、各給紙段210a,210b,210cに収容されている印刷媒体のメディアタイプは、図16に示すように、操作パネル300の表示手段に表示させることができる。
ユーザは、印刷媒体を給紙段210にセットする際に、その給紙段210と各印刷媒体のメディアタイプ(種類)とそれらの各枚数とを操作パネル300から入力(設定)することができる。1つの給紙段210に設定できるメディアタイプとその枚数は複数の設定が可能となっており、記憶手段(記憶装置115a)は、それら設定の内容を記憶する。なお、メディアタイプ及び枚数の設定入力は、操作パネル300から行うことができるが、これに限るものではなく、例えば、SNMP、その他の情報送信を介する画像形成装置管理ユーティリティを使用して設定しても、同じく各給紙段情報として一つの給紙段ごとに複数のメディアタイプとその枚数を設定することができる。
そして、上記制御ユニット115は、現在、所定時であると判断したものとする。
この場合、上記制御ユニット115は、給紙段210a,210b,210cにおいて、同一種類の印刷媒体が異なった収容位置に収容されているか否かを判断する。
判断の結果、メディアタイプAが給紙段210aの第一層と給紙段210cの第二層に、メディアタイプCが給紙段210aの第二層と給紙段210bの第一層と給紙段210cの第三層に、メディアタイプFが給紙段210bの第三層と給紙段210cの第四層に、それぞれ収容されていることが確認される。
この場合、上記制御ユニット115は、メディアタイプA,メディアタイプC,メディアタイプFをそれぞれ一つの収容位置に収容するように、給紙機構220及び移動機構230を動作制御する。
まず、メディアタイプAの印刷媒体を一つの収容位置に収容させる。
例えば、給紙段210aの第一層にあるメディアタイプA9枚を給紙段210bへ移動する。次いで、給紙段210cの第一層にあるメディアタイプE120枚を給紙段210aへ移動する。さらに、給紙段210bの最上層にあるメディアタイプA9枚を給紙段210cへ移動する。
この結果、図17に示すように、メディアタイプAの印刷媒体は、一つの収容位置すなわち下方の給紙段210cの第一層にまとめて収容される。
なお、ここでは、メディアタイプAの印刷媒体を下方の給紙段210cの第一層にまとめて収容させるようにしたが、収容先は下方の給紙段210cの第一層に限るものではなく、例えば、上方の給紙段210aの第一層や中程の給紙段210bの第一層であってもよい。
また、メディアタイプAの印刷媒体を下方の給紙段210cの第一層にまとめて収容させた結果、上方の給紙段210aには、第一層にメディアタイプEの印刷媒体が120枚,第二層にメディアタイプCの印刷媒体が31枚収容されるようになり、中程の給紙段210bには、第一層にメディアタイプCの印刷媒体が20枚,第二層にメディアタイプDの印刷媒体が20枚,第三層にメディアタイプFの印刷媒体が20枚収容されるようになり、下方の給紙段210cには、第一層にメディアタイプAの印刷媒体が23枚,第二層にメディアタイプCの印刷媒体が1枚,第三層にメディアタイプFの印刷媒体が1枚収容されるようになる。
次いで、メディアタイプCを一つの収容位置に収容させる。
例えば、給紙段210aの第一層にあるメディアタイプE120枚を給紙段210cへ移動する。次いで、給紙段210aにあるメディアタイプC31枚を給紙段210bへ移動する。さらに、給紙段210cの第一層にあるメディアタイプE120枚とその下の層にあるメディアタイプA23枚を給紙段210aへ移動する。そして、給紙段210cの最上層に位置するようになったメディアタイプC1枚を給紙段210bへ移動する。
この結果、図18に示すように、メディアタイプCの印刷媒体を一つの収容位置すなわち給紙段210bの第一層にまとめて収容させることができる。
なお、ここでは、メディアタイプCの印刷媒体を中程の給紙段210bの第一層にまとめて収容させるようにしたが、収容先は中程の給紙段210bの第一層に限るものではなく、例えば、上方の給紙段210aの第一層や下方程の給紙段210cの第一層であってもよい。
また、メディアタイプCを一つの収容位置に収容させた結果、上方の給紙段210aには、第一層にメディアタイプAの印刷媒体が23枚,第二層にメディアタイプEの印刷媒体が120枚収容されるようになり、中程の給紙段210bには、第一層にメディアタイプCの印刷媒体が52枚,第二層にメディアタイプDの印刷媒体が20枚,第三層にメディアタイプFの印刷媒体が20枚収容されるようになり、下方の給紙段210cには、メディアタイプFの印刷媒体が1枚収容されるようになる。
さらに、メディアタイプFを一つの収容位置に収容させる。
例えば、給紙段210cにあるメディアタイプF1枚を給紙段210aへ移動する。次いで、給紙段210bにあるメディアタイプC52枚とメディアタイプD20枚を給紙段210cへ移動する。さらに、給紙段210aの最上層にあるメディアタイプF1枚を給紙段210bへ移動する。
この結果、図19に示すように、メディアタイプFの印刷媒体を一つの収容位置すなわち給紙段210bの第一層にまとめて収容させることができる。
なお、ここでは、メディアタイプFの印刷媒体を中程の給紙段210bの第一層にまとめて収容させるようにしたが、収容先は中程の給紙段210bの第一層に限るものではなく、例えば、上方の給紙段210aの第一層や下方程の給紙段210cの第一層であってもよい。
また、メディアタイプFを一つの収容位置に収容させた結果、上方の給紙段210aには、第一層にメディアタイプAの印刷媒体が23枚,第二層にメディアタイプEの印刷媒体が120枚収容されるようになり、中程の給紙段210bには、メディアタイプFの印刷媒体が21枚収容されるようになり、下方の給紙段210cには、第一層にメディアタイプDの印刷媒体が20枚,第二層にメディアタイプCの印刷媒体が52枚収容されるようになる。
以上のように、制御ユニット115での移動機構230の制御により、異なった収容位置に収容されていた同一種類の印刷媒体を一つの収容位置にまとめて収容することができる。
そして、この分散印刷媒体ソート処理は、所定時、例えば、給紙を伴うジョブが実行されていないときなど、給紙機構220が動作していないときに行われる。このため、印刷ジョブ実行中に印刷媒体の移動に伴う中断を回避でき、スループットの低下を抑制できる。
(前ジョブ優先ソート)
次に、分散印刷媒体ソート処理において、過去直近に実行されたジョブで給紙された印刷媒体の種類を、最も上方の給紙段の最上層に位置するように移動させる処理(前ジョブ優先ソート)について、図20を参照して説明する。
図20は、前ジョブ優先ソートによる分散印刷媒体ソート処理の動作手順を示すフローチャートである。
なお、ここで説明する前ジョブ優先ソートや、前述した分散印刷媒体ソート処理、次以降で説明する数量優先ソート、ユーザ選択優先ソートなどは、いずれも制御手段が移動機構を制御することにより印刷媒体を給紙段間で移動されるものであるため、「印刷媒体のソート処理」に含まれる。
図20において、ステップD1にて、制御手段である上記制御ユニット115が、現在、所定時であるか否かを判断する。
判断の結果、所定時であるときは、ステップD2へ進む。一方、所定時でないときは、所定時になるまで移動機構230の制御によるソート処理(ステップD2〜ステップD7の処理)を実行しない。
所定時になると、上記制御ユニット115は、ステップD2にて、記憶装置115aを参照して、各給紙段210に収容された印刷媒体の種類と収容位置とを確認する(各給紙段210の印刷媒体の種類チェック)。
さらに、上記制御ユニット115は、ステップD3にて、記憶装置115aを参照して、過去直近に実行されたジョブで給紙された印刷媒体の種類を確認する。
なお、過去直近に実行されたジョブとは、過去に実行されたジョブのうち、時間的に最も近くで実行されたジョブをいう。
次いで、上記制御ユニット115は、ステップD4にて、同一種類の印刷媒体が複数の給紙段210に分散して収容されているか否かを判断する。
判断の結果、同一種類の印刷媒体が複数の給紙段210に分散して収容されているときは、上記制御ユニット115は、ステップD5にて、上記移動機構230を制御して、当該種類の印刷媒体を一つの給紙段210の一つの収容位置に収容する(印刷媒体移動処理)。
一方、同一種類の印刷媒体が複数の給紙段210に分散して収容されていないときは、次いで、ステップD6にて、同一種類の印刷媒体が同一の給紙段210内で分散して収容されているか否かを判断する。
判断の結果、同一種類の印刷媒体が同一の給紙段210内で分散して収容されているときは、上記制御ユニット115は、ステップD5にて、上記移動機構230を制御して、当該種類の印刷媒体を一つの給紙段210の一つの収容位置に収容する(印刷媒体移動処理)。
一方、同一種類の印刷媒体が同一の給紙段210内で分散して収容されていないときは、次いで、ステップD7にて、過去直近のジョブで使用された種類の印刷媒体が最上段の給紙段210aの最上層に収容されているか否かを判断する。
判断の結果、その種類の印刷媒体が最も上方の給紙段210aの最上層に収容されていないときは、上記制御ユニット115は、ステップD5にて、上記移動機構230を制御して、その種類の印刷媒体を最も上方の給紙段210aの最上層に収容する(印刷媒体移動処理)。
これらステップD4からステップD7までの処理は、同じ種類の印刷媒体が複数の給紙段210に分散して収容されていないこと、同じ種類の印刷媒体が同一の給紙段210内で分散して収容されていないこと、過去直近のジョブで使用された種類の印刷媒体が最上段の給紙段210aの最上層に収容されていることのすべての条件が揃うまで行われる。そして、それら条件のすべてを満たした状態になると、前ジョブ優先ソートによる分散印刷媒体ソート処理を終了する。
なお、図20においては、ステップD7の判断処理がステップD6の判断処理の後に行うこととしているが、ステップD7の判断処理はステップD6の判断処理の後に行うことに限るものではなく、例えば、ステップD4の実行前やステップD6の実行前に行うこととしてもよい。
また、図20においては、前ジョブ優先ソートが分散印刷媒体ソート処理において実行される場合の流れを示しているが、前ジョブ優先ソートは分散印刷媒体ソート処理において実行される場合に限るものではなく、分散印刷媒体ソート処理とは別個に、前ジョブ優先ソート単独で実行させることもできる。
すなわち、図21に示すように、ステップE1にて、所定時か否かの判断をし、所定時であると、ステップE2にて、制御手段である制御ユニット115で、過去直近のジョブで給紙された印刷媒体の種類が確認され、ステップE3にて、その過去直近のジョブで給紙された印刷媒体の種類が最上段給紙段の最上層に収容されているか否かが判断され、収容されていないときは、ステップE4にて、制御ユニット115により移動機構230が制御されて、その過去直近のジョブで給紙された印刷媒体の種類が最上段給紙段の最上層に収容される。
以上のように、制御ユニット115での移動機構230の制御により、異なった収容位置に収容されていた同一種類の印刷媒体を一の収容位置にまとめて収容することができる。しかも、過去直近のジョブで使用された種類の印刷媒体を最上段の給紙段の最上層に位置するようにすることができる。このため、印刷ジョブ実行中に印刷媒体の移動に伴う中断を回避でき、しかもスループットの低下を防止できる。
(数量優先ソート)
次に、分散印刷媒体ソート処理において、収容数量の多い印刷媒体の種類を最上段給紙段の最上層に収容する処理(数量優先ソート)について、図22を参照して説明する。
図22は、数量優先ソートによる分散印刷媒体ソート処理の動作手順を示すフローチャートである。
図22において、ステップF1にて、制御手段である上記制御ユニット115が、現在、所定時であるか否かを判断する。判断の結果、所定時であるときは、ステップF2へ進む。一方、所定時でないときは、所定時になるまで移動機構230の制御によるソート処理(ステップF2〜ステップF7の処理)を実行しない。
所定時になると、上記制御ユニット115は、ステップF2にて、記憶装置115aに記憶されている各給紙段210ごとの印刷媒体の種類と収容位置とを参照する(各給紙段210の印刷媒体の種類チェック)。
さらに、上記制御ユニット115は、ステップF3にて、記憶装置115aを参照して、各種類ごとに印刷媒体の数量を計算し、その印刷媒体の種類ごとの数量を確認する。
次いで、上記制御ユニット115は、ステップF4にて、同じ種類の印刷媒体が複数の給紙段210に分散して収容されているか否かを判断する。
判断の結果、同じ種類の印刷媒体が複数の給紙段210に分散して収容されているときは、上記制御ユニット115は、ステップF5にて、上記移動機構230を制御して、当該種類の印刷媒体を一つの給紙段210の一の収容位置に収容する(印刷媒体移動処理)。
一方、同じ種類の印刷媒体が複数の給紙段210に分散して収容されていないときは、次いで、ステップF6にて、同じ種類の印刷媒体が同一の給紙段210内で分散して収容されているか否かを判断する。
判断の結果、同じ種類の印刷媒体が同一の給紙段210内で分散して収容されているときは、上記制御ユニット115は、ステップF5にて、上記移動機構230を制御して、当該種類の印刷媒体を一つの給紙段210の一の収容位置に収容する(印刷媒体移動処理)。
一方、同じ種類の印刷媒体が同一の給紙段210内で分散して収容されていないときは、次いで、ステップF7にて、数量の最も多い種類の印刷媒体が最上段の給紙段210aの最上層に収容されているか否かを判断する。
判断の結果、数量の最も多い種類の印刷媒体が最上段の給紙段210aの最上層に収容されていないときは、上記制御ユニット115は、ステップF5にて、上記移動機構230を制御して、その種類の印刷媒体を最上段の給紙段210aの最上層に収容する(印刷媒体移動処理)。
これらステップF4からステップF7までの処理は、同じ種類の印刷媒体が複数の給紙段210に分散して収容されていないこと、同じ種類の印刷媒体が同一の給紙段210内で分散して収容されていないこと、数量の最も多い印刷媒体の種類が最上段の給紙段210aの最上層に収容されていることのすべての条件がそろうまで行われる。そして、それら条件のすべてが満たされた状態になると、前ジョブ優先ソートによる分散印刷媒体ソート処理を終了する。
なお、図22においては、ステップF7の判断処理をステップF6の判断処理の後に行うこととしているが、ステップF7の判断処理はステップF6の判断処理の後に行うことに限るものではなく、例えば、ステップF4の実行前やステップF6の実行前に行うこととしてもよい。
また、図22においては、数量優先ソートが分散印刷媒体ソート処理において実行される場合の流れを示しているが、数量優先ソートは分散印刷媒体ソート処理において実行される場合に限るものではなく、分散印刷媒体ソート処理とは別個に、数量優先ソート単独で実行させることもできる。
すなわち、図23に示すように、ステップG1にて、所定時か否かの判断をし、所定時であると、ステップG2にて、制御手段である制御ユニット115で、数量の最も多い種類の印刷媒体が確認され、ステップG3にて、その数量の最も多い種類の印刷媒体が最上段給紙段の最上層に収容されているか否かが判断され、収容されていないときは、ステップG4にて、制御ユニット115により移動機構230が制御されて、その数量の最も多い種類の印刷媒体が最上段給紙段の最上層に収容される。
以上のように、制御ユニット115での移動機構230の制御により、異なった収容位置に収容されていた同一種類の印刷媒体を一の収容位置にまとめて収容することができる。しかも、数量の最も多い印刷媒体の種類を最上段の給紙段の最上層に位置するようにすることができる。このため、印刷ジョブ実行中に印刷媒体の移動に伴う中断を回避でき、しかもスループットの低下を防止できる。
(ユーザ選択優先ソート)
次に、分散印刷媒体ソート処理において、ユーザが印刷媒体の種類により選択した優先順位にしたがって、その優先順位の高い印刷媒体の種類から順に最上段給紙段の最上層から収容されるようにソートする処理(ユーザ選択優先ソート)について、図24を参照して説明する。
図24は、ユーザ選択優先ソートによる分散印刷媒体ソート処理の動作手順を示すフローチャートである。
図24において、ステップH1にて、予め、ユーザが入力手段を操作することにより、印刷媒体の種類によって優先順位が選択される。なお、ユーザの選択は、操作パネル,SNMP,PJL,WEB等で行うことができる。
ステップH2にて、制御手段である上記制御ユニット115が、現在、所定時であるか否かを判断する。判断の結果、所定時であるときは、ステップH3へ進む。一方、所定時でないときは、所定時になるまで移動機構230の制御によるソート処理(ステップH3〜ステップH8の処理)を実行しない。
所定時になると、上記制御ユニット115は、ステップH3にて、記憶装置115aに記憶されている各給紙段210ごとの印刷媒体の種類と収容位置とを参照する(各給紙段210の印刷媒体の種類チェック)。
さらに、上記制御ユニット115は、ステップH4にて、記憶装置115aを参照して、このユーザ選択優先ソートで用いられる優先順位を確認する。
次いで、上記制御ユニット115は、ステップH5にて、同じ種類の印刷媒体が複数の給紙段210に分散して収容されているか否かを判断する。
判断の結果、同じ種類の印刷媒体が複数の給紙段210に分散して収容されているときは、上記制御ユニット115は、ステップH6にて、上記移動機構230を制御して、当該種類の印刷媒体を一つの給紙段210の一の収容位置に収容する(印刷媒体移動処理)。
一方、同じ種類の印刷媒体が複数の給紙段210に分散して収容されていないときは、次いで、ステップH7にて、同じ種類の印刷媒体が同一の給紙段210内で分散して収容されているか否かを判断する。
判断の結果、同じ種類の印刷媒体が同一の給紙段210内で分散して収容されているときは、上記制御ユニット115は、ステップH6にて、上記移動機構230を制御して、当該種類の印刷媒体を一つの給紙段210の一の収容位置に収容する(印刷媒体移動処理)。
一方、同じ種類の印刷媒体が同一の給紙段210内で分散して収容されていないときは、次いで、ステップH8にて、優先順位にしたがって印刷媒体が収容されているか否かを判断する。
判断の結果、優先順位にしたがって収容されていないときは、上記制御ユニット115は、ステップH6にて、上記移動機構230を制御して、その優先順位にしたがって印刷媒体を収容する(印刷媒体移動処理)。
これらステップH5からステップH8までの処理は、同じ種類の印刷媒体が複数の給紙段210に分散して収容されていないこと、同じ種類の印刷媒体が同一の給紙段210内で分散して収容されていないこと、優先順位にしたがって印刷媒体が収容されていることのすべての条件がそろうまで行われる。そして、それら条件のすべてが満たされた状態になると、ユーザ選択優先ソートによる分散印刷媒体ソート処理を終了する。
なお、図24においては、ステップH8の判断処理をステップH7の判断処理の後に行うこととしているが、ステップH8の判断処理はステップH6の判断処理の後に行うことに限るものではなく、例えば、ステップH5の実行前やステップH7の実行前に行うこととしてもよい。
また、図24においては、ユーザ選択優先ソートが分散印刷媒体ソート処理において実行される場合の流れを示しているが、ユーザ選択優先ソートは分散印刷媒体ソート処理において実行される場合に限るものではなく、分散印刷媒体ソート処理とは別個に、ユーザ選択優先ソート単独で実行させることもできる。
すなわち、図25に示すように、ステップJ1にて、予め優先順位を設定しておき、ステップJ2にて、所定時か否かの判断をし、所定時であると、ステップJ3にて、制御手段である制御ユニット115で、優先順位が確認され、ステップJ4にて、その優先順位にしたがって印刷媒体が収容されているか否かが判断され、収容されていないときは、ステップJ5にて、制御ユニット115により移動機構230が制御されて、その優先順位にしたがって印刷媒体が収容される。
以上のように、制御ユニット115での移動機構230の制御により、異なった収容位置に収容されていた同一種類の印刷媒体を一の収容位置にまとめて収容することができる。しかも、優先順位にしたがって印刷媒体の種類を最上段の給紙段の最上層から順に位置するようにすることができる。このため、印刷ジョブ実行中に印刷媒体の移動に伴う中断を回避でき、しかもスループットの低下を防止できる。
(ソート処理の選択)
次に、ソート処理の選択について、図26を参照して説明する。
図26は、ソート選択画面の表示内容を示す正面図である。
上述したように、ソート処理には、前ジョブ優先ソート,数量優先ソート,ユーザ選択優先ソートなどがあるが、これらはユーザにより任意に選択可能とすることができる。
例えば、給紙装置を有する画像形成装置の操作パネル(タッチパネル)300に、図26に示すような選択画面(ソートルール選択画面310)を表示させることができる。このソートルール選択画面310は、「ソートルール」として「通常ソート」,「前ジョブ優先(ソート)」,「数量優先(ソート)」,「ユーザ選択優先(ソート)」の各選択項目を表示する。これにより、ユーザが画面上で選択可能とすることができる。
ただし、ユーザによる選択は、画面上での選択操作に限るものではなく、操作パネル300とは別に設けられたキーの操作により選択することもできる。
ここで、「通常モード」とは、単純に同一種類の印刷媒体を一つの収容位置に集める動作を行うモードをいう。このため、「通常モード」を実行すると、最終的には、印刷媒体のすべての種類について、同一種類の印刷媒体が一つの収容位置に収容された状態となるため、同一種類の印刷媒体が分散収容される状態からは回避される。ただし、最上段給紙段の最上層に収容される印刷媒体の種類は特定されない。
これに対し、「前ジョブ優先(ソート)」,「数量優先(ソート)」,「ユーザ選択優先(ソート)」は、最上段給紙段の最上層に収容される印刷媒体の種類を特定可能とする。
また、「ユーザ選択優先ソート」については、図26に示すように、優先順位を設定するための画面(優先順位設定画面320)を設けることができる。
この優先順位設定画面320には、各給紙段210に現在(優先順位設定画面320を表示する時点で)収容されている印刷媒体の種類が表示される。例えば、給紙段210にメディアタイプC,メディアタイプF,メディアタイプAの各種類の印刷媒体が収容されていたとすると、優先順位設定画面320には、「MediaTypeC」,「MediaTypeF」,「MediaTypeA」のように表示される。
そして、ユーザは、その表示された各種類ごとに優先順位を設定する。例えば、図26に示すように、「MediaTypeC」を「1」,「MediaTypeF」を「2」,「MediaTypeA」を「3」のように設定することができる。
これにより、ユーザ選択優先ソートが実行された後は、最上段給紙段の最上層から順にメディアタイプC→メディアタイプF→メディアタイプAの順で収容される。具体的には、例えば、最上段給紙段の最上層にはメディアタイプCの印刷媒体が収容され、最上段給紙段の第二層にはメディアタイプFの印刷媒体が収容され、最上段給紙段の第三層にはメディアタイプAの印刷媒体が収容される。
なお、優先順位設定画面320に表示される印刷媒体の種類は、上記の説明では各給紙段210に現在収容されているものとしてあるが、各給紙段210に現在収容されているものに限るものではなく、例えば、優先順位設定画面320に表示させる印刷媒体の種類をユーザが予め設定しておくようにすることができる。この場合、優先順位設定画面320に表示された印刷媒体の種類の中には、給紙段210に収容されていないものが含まれることがある。この場合もソート処理は、優先順位にしたがって行われるが、収容数量は0である。
また、優先順位は、優先順位設定画面320に表示された印刷媒体の種類のすべてに対して設定する必要はなく、一又は二以上の印刷媒体の種類に対してのみ優先順位を設定することができる。
例えば、優先順位設定画面320に「MediaTypeC」,「MediaTypeF」,「MediaTypeA」が表示されており、そのうち「MediaTypeC」の優先順位を「1」とし、他の「MediaTypeF」及び「MediaTypeA」には優先順位を設定しないようにすることができる。この場合、「MediaTypeF」及び「MediaTypeA」の印刷媒体は収容位置が順不同となる。
さらに、図26に示すように、操作パネル300には、「ソート動作」や「ジョブ待機中自動実行」を表示させることができる。
「ソート動作」とは、ソート処理を即座に実行させるか否かを設定するものである。
「ジョブ待機中自動実行」とは、ソート処理の自動実行のタイミングをジョブ待機中とするか否かを設定するものである。「ON」に設定されると、ソート処理はジョブ待機中にのみ実行される。「OFF」に設定されると、ソート処理はジョブ待機中以外でも実行される。
次に、ソート処理の実行中に給紙を伴うジョブが発生した場合の処理について、図27を参照して説明する。
図27は、同処理の流れを示すフローチャートである。
図27において、ステップK1にて、制御ユニット115での制御等により、ソート動作が開始される。このソート動作には、上述したソート処理(分散印刷媒体ソート処理、前ジョブ優先ソート、数量優先ソート、ユーザ選択優先ソート、通常ソートなど)が含まれる。
ステップK2にて、制御ユニット115により、ステップK1でのソート処理にともない、記憶装置115aに記憶されている現在の給紙段情報が更新される。
ここで、ステップK3にて、制御ユニット115により、ユーザ印刷要求が有るか否かが判断される。判断の結果、ユーザ印刷要求があると、ステップK4にて、制御ユニット115により、ソート処理が中止され、ユーザ印刷動作が開始される。そして、ステップK5にて、制御ユニット115により、ソートフラグがONにされてステップK2に戻る。
一方、ユーザ印刷要求が無いときは、続いて、ステップK6にて、制御ユニット115により、ソート対象である印刷媒体の種類が一つの収容位置に収容されているか否かが判断される。
判断の結果、ソート対象である印刷媒体の種類が一つの収容位置に収容されていないときは、ステップK7にて、制御ユニット115による移動機構230の制御により、その印刷媒体の種類についてソート処理が開始される。また、このときソートフラグがONとされる。このソート処理が終了すると、ステップK2に戻る。
一方、ソート対象である印刷媒体の種類が一つの収容位置に収容されているときは、ステップK8にて、制御ユニット115により、ソートフラグがONとなっているか否かが判断される。
判断の結果、ソートフラグがONのときは、ステップK9にて、制御ユニット115により、ソート対象である印刷媒体の種類が初期化される。
一方、ソートフラグがONではないとき(OFFのとき)は、ステップK9にて、制御ユニット115により、ソート対象である印刷媒体の種類が次に更新される。
そして、ステップK11にて、制御ユニット115により、すべての印刷媒体の種類についてソートが完了したか否かが判断される。
判断の結果、すべての印刷媒体の種類についてソートが完了しているときは、これでソート動作を終了する。一方、すべての印刷媒体の種類についてソートが完了していないときは、ステップK2に戻って、他の印刷媒体の種類のソート処理が実行される。
以上、本発明の給紙装置について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明に係る給紙装置は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態においては、画像形成装置10はホストPC400と直接に接続されているが、ネットワーク接続されていてもよいことは明らかである。
また、上述した実施形態においては、画像形成装置10は、プリンタ,複写機等の画像形成手段100を備えているが、これに限らず、他の画像形成装置であってもよい。
さらに、上述した実施形態においては、操作パネル300の入力手段により、各種設定や、新たに印刷媒体をセットする際の給紙段,印刷媒体の種類を入力するようになっているが、これに限らず、例えばプリンタインタフェースを利用したSNMPや、ホストPC400上で動作するプリンタ管理ユーティリティを使用して、これらの情報を入力するようにしてもよいことは明らかである。
本発明の給紙装置200は、画像形成装置10に組み込まれているが、これに限らず、他の種類の給紙装置を備えた印刷等の各種ジョブを実行する各種装置、例えば銀行ATM等のための給紙装置としても利用可能である。
本発明による給紙装置の一実施形態を組み込んだ画像形成装置の構成を示すブロック図である。 図1の画像形成装置とホストPCとを示す概略図である。 図1の画像形成装置における給紙処理動作を示すフローチャートである。 図1の画像形成装置における印刷媒体セット時の動作を示すフローチャートである。 図1の画像形成装置における印刷媒体移動前の状態を示す説明図である。 図4の状態における操作パネルの表示手段での各給紙段の印刷媒体の収容状態を示す図である。 図1の画像形成装置における印刷媒体移動中の状態を示す説明図である。 図1の画像形成装置における印刷媒体移動後の状態を示す説明図である。 図1の画像形成装置における印刷媒体セット前の状態を示す説明図である。 図1の画像形成装置における印刷媒体セット直後の状態を示す説明図である。 図10の状態における操作パネルの表示手段での各給紙段の印刷媒体の収容状態を示す図である。 図1の画像形成装置における印刷媒体移動後の状態を示す説明図である。 図12の状態における操作パネルの表示手段での各給紙段の印刷媒体の収容状態を示す図である。 図1の画像形成装置における分散した印刷媒体を一の収容位置にまとめる処理(分散印刷媒体ソート処理)の動作手順を示すフローチャートである。 図1の画像形成装置における図14の処理が実行される前の状態を示す説明図である。 図15の状態における操作パネルの表示手段での各給紙段の印刷媒体の収容状態を示す図である。 図15の画像形成装置におけるメディアタイプAが分散印刷媒体ソート処理された後の状態を示す説明図である。 図17の画像形成装置におけるメディアタイプCが分散印刷媒体ソート処理された後の状態を示す説明図である。 図18の画像形成装置におけるメディアタイプFが分散印刷媒体ソート処理された後の状態を示す説明図である。 前ジョブ優先ソートの動作手順を示すフローチャートである。 前ジョブ優先ソートの他の動作手順を示すフローチャートである。 数量優先ソートの動作手順を示すフローチャートである。 数量優先ソートの他の動作手順を示すフローチャートである。 ユーザ選択優先ソートの動作手順を示すフローチャートである。 ユーザ選択優先ソートの他の動作手順を示すフローチャートである。 ソートルール選択画面等が表示された操作パネルの正面図である。 ソート処理中に給紙をともなうジョブが発生した場合の給紙装置(画像形成装置)の動作手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 画像形成装置
100 画像形成手段
110 露光機構
115 制御ユニット(制御手段)
115a 記憶装置(記憶手段)
120 プリント機構
200 給紙装置
210 給紙段
220 給紙機構
230 移動機構

Claims (12)

  1. 少なくとも三つの給紙段と、各給紙段間で印刷媒体を移動させる移動機構と、上記移動機構を制御する制御手段と、を備えた給紙装置において、
    上記各給紙段が、複数種類の印刷媒体を収容可能であって、
    上記制御手段が、各給紙段に収容された印刷媒体の種類と収容位置とを記憶する記憶手段を備えており、
    同一種類の印刷媒体が異なる収容位置に分散して収容されているときに、上記制御手段が、上記移動機構を制御して、上記同一種類の印刷媒体を一つの収容位置にまとめて収容する
    ことを特徴とする給紙装置。
  2. 同一種類の印刷媒体が異なる収容位置に分散して収容されている場合であって、給紙を伴うジョブの非実行時に、上記制御手段が、上記移動機構を制御して、上記同一種類の印刷媒体を一つの収容位置にまとめて収容する
    ことを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 上記給紙を伴うジョブの非実行時が、装置起動時,装置停止時,印刷媒体セット時,印刷ジョブがないときのいずれか一又は二以上を含む
    ことを特徴とする請求項2に記載の給紙装置。
  4. 上記同一種類の印刷媒体を一つの収容位置にまとめて収容する処理を分散印刷媒体ソート処理とし、給紙を伴うジョブが発生すると、上記制御手段が、実行中の上記分散印刷媒体ソート処理を中止する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の給紙装置。
  5. 上記制御手段での上記移動機構の制御により印刷媒体を移動した後の上記印刷媒体の種類と収容位置との関係を示すソート条件を、上記記憶手段が一又は二以上記憶し、
    上記給紙装置が、上記一又は二以上のソート条件の中からいずれか一以上のソート条件を選択する入力手段を備え、
    上記制御手段が、上記移動機構を制御して、上記同一種類の印刷媒体を一つの収容位置にまとめて収容するとともに、
    上記入力手段で選択されたソート条件にもとづいて、上記印刷媒体を各種類ごとに上記給紙段に収容する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の給紙装置。
  6. 最上段給紙段の最上層に収容される印刷媒体の種類が、過去直近に実行されたジョブで給紙された印刷媒体の種類とすることを上記ソート条件の一つとし、
    上記制御手段が、上記移動機構を制御して、上記同一種類の印刷媒体を一つの収容位置にまとめて収容するとともに、
    過去直近に実行されたジョブで給紙された印刷媒体の種類と同一種類の印刷媒体を、最上段給紙段の最上層に収容する
    ことを特徴とする請求項5記載の給紙装置。
  7. いずれかの給紙段の最上層又は最上段給紙段の最上層に収容される印刷媒体の種類が、数量の最も多い印刷媒体の種類とすることを上記ソート条件の一つとし、
    上記制御手段が、上記移動機構を制御して、上記同一種類の印刷媒体を一つの収容位置にまとめて収容するとともに、
    数量が最も多い種類の印刷媒体を、いずれかの給紙段の最上層又は最上段給紙段の最上層に収容する
    ことを特徴とする請求項5記載の給紙装置。
  8. ユーザが印刷媒体の種類により選択した優先順位にしたがって、その優先順位の高い印刷媒体の種類から順に最上段給紙段の最上層から収容されるようにソートすることを、上記ソート条件の一つとし、
    上記制御手段が、上記移動機構を制御して、上記同一種類の印刷媒体を一つの収容位置にまとめて収容するとともに、
    上記優先順位にもとづいて上記印刷媒体を各種類ごとに収容する
    ことを特徴とする請求項5記載の給紙装置。
  9. 少なくとも三つの給紙段と、各給紙段間で印刷媒体を移動させる移動機構と、上記移動機構を制御する制御手段と、を備えた給紙装置において、
    上記各給紙段が、複数種類の印刷媒体を収容可能であって、
    上記制御手段が、印刷媒体のソート処理により収容される印刷媒体の種類と収容位置との関係を示すソート条件を一又は二以上記憶する記憶手段を備えており、
    上記給紙装置が、上記一又は二以上のソート条件の中からいずれか一以上のソート条件を選択する入力手段を備え、
    上記制御手段が、上記移動機構を制御して、上記入力手段で選択されたソート条件にもとづいて、上記印刷媒体を各種類ごとに上記給紙段に収容する
    ことを特徴とする給紙装置。
  10. 最上段給紙段の最上層に収容される印刷媒体の種類が、過去直近に実行されたジョブで給紙された印刷媒体の種類とすることを上記ソート条件の一つとし、
    上記制御手段が、上記移動機構を制御して、過去直近に実行されたジョブで給紙された印刷媒体の種類と同一種類の印刷媒体を、最上段給紙段の最上層に収容する
    ことを特徴とする請求項9記載の給紙装置。
  11. いずれかの給紙段の最上層又は最上段給紙段の最上層に収容される印刷媒体の種類が、数量の最も多い印刷媒体の種類とすることを上記ソート条件の一つとし、
    上記制御手段が、上記移動機構を制御して、数量が最も多い種類の印刷媒体を、いずれかの給紙段の最上層又は最上段給紙段の最上層に位置するように収容する
    ことを特徴とする請求項9記載の給紙装置。
  12. ユーザが印刷媒体の種類により選択した優先順位にしたがって、その優先順位の高い印刷媒体の種類から順に最上段給紙段の最上層から収容されるようにソートすることを、上記ソート条件の一つとし、
    上記制御手段が、上記移動機構を制御して、上記同一種類の印刷媒体を一つの収容位置にまとめて収容するとともに、
    上記優先順位にもとづいて上記印刷媒体を各種類ごとに収容する
    ことを特徴とする請求項9記載の給紙装置。
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