JP2005008360A - プリンタにおける給紙カセット選択制御装置 - Google Patents
プリンタにおける給紙カセット選択制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005008360A JP2005008360A JP2003174977A JP2003174977A JP2005008360A JP 2005008360 A JP2005008360 A JP 2005008360A JP 2003174977 A JP2003174977 A JP 2003174977A JP 2003174977 A JP2003174977 A JP 2003174977A JP 2005008360 A JP2005008360 A JP 2005008360A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paper
- paper feed
- feed cassette
- host computer
- cassette
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
- Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
Abstract
【課題】ホストコンピュータ側に設定されプリンタを動作させるためのプリンタドライバ、あるいはドライバ内の情報を変更する必要なく、確実に同一種類の用紙間での給紙カセットの切替代用を可能とし、用紙補給や設定情報変更等、煩雑な作業を解消する。
【解決手段】ホストコンピュータ12からのコマンドを変更することなく、用紙サイズのみならず用紙材質等、ユーザーの所望の分類で設定したグループ内でのみ、給紙カセット48の代用を可能としたため、ユーザーが希望しない、同一サイズ、異種材質でのプリントが行われるようなことがなく、無駄を省くことができる。ホストコンピュータ12から指示するプリント指定情報は、従来と変わらないため、プリンタドライバのバージョンアップや設定変更等、煩雑な作業が不要となる。
【選択図】 図3
【解決手段】ホストコンピュータ12からのコマンドを変更することなく、用紙サイズのみならず用紙材質等、ユーザーの所望の分類で設定したグループ内でのみ、給紙カセット48の代用を可能としたため、ユーザーが希望しない、同一サイズ、異種材質でのプリントが行われるようなことがなく、無駄を省くことができる。ホストコンピュータ12から指示するプリント指定情報は、従来と変わらないため、プリンタドライバのバージョンアップや設定変更等、煩雑な作業が不要となる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタに用いられ、指定された給紙カセットに用紙切れがあった場合に、異なる給紙カセットを代用する場合の給紙カセット選択制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンタには異なる種類の用紙を別々に収容する複数の給紙カセットが搭載されている。例えば、A4サイズやB5サイズ等のサイズ別や、普通紙や厚紙等材質別に分類することができる。
【0003】
このようなプリンタと接続されたコンピュータ(ホストコンピュータ)には、当該プリンタを動作させるためのドライバが組み込まれており、このドライバのオペーレーションソフトによって、プリントに関する詳細な設定がなされる。
【0004】
詳細な設定とは、例えば、用紙サイズ、用紙種類、給紙カセット、プリント枚数、プリント部数、倍率、原稿の向き、白黒/カラー等を言う。
【0005】
なお、複数の給紙カセットには、同一種の用紙が収容される場合もある。特に、A4サイズ等、使用頻度が高いものについては、予め複数の給紙カセットに収容しておくことが好ましい。
【0006】
プリンタでは、上記詳細な設定に基づいてホストコンピュータから送信されるコマンド、プリント処理が実行される。このプリント処理中において、指定した給紙カセットに収容されている指定(サイズ、材質等)の用紙がなくなると、プリント処理が一時的に中断する。このため、ユーザーは、用紙切れの給紙カセットと同一種の用紙が収容された給紙カセットが存在する場合には、ドライバのオペレーションソフトによって再度設定し直すか、あるいは用紙切れの給紙カセットに所定の用紙を補給する必要があり、これが頻繁に必要な場合、作業が煩雑となる。
【0007】
このため、指定した給紙カセットが用紙切れとなった場合、同一サイズの用紙が収容された給紙カセットを自動選択し、代用することが提案されている(特許文献1参照)。
【0008】
すなわち、サイズは、プリンタ側で自動判別しやすいため、このような機能をプリンタ側に設定しておけば、ホストコンピュータ側では何ら設定変更が不要でプリント処理を継続することができる。
【0009】
なお、特許文献1には、「複数の給紙トレイを具備する画像形成装置の給紙制御方法において、前記複数の給紙トレイのそれぞれに格納されている用紙の紙質を記憶し、前記複数の給紙トレイのうちの給紙元となる第1の給紙トレイが給紙不能状態になった場合、前記複数の給紙トレイの他の給紙トレイのうちから前記第1の給紙トレイに格納されている用紙の紙質に基づいて、新たな給紙元となる第2の給紙トレイを決定し、前記給紙元となる給紙トレイを前記第1の給紙トレイから前記第2の給紙トレイに切り替えることを特徴とする画像形成装置の給紙方法。」と記載されている。
【0010】
また、参考として、特許文献2には、給紙トレイ制御手段として、中央処理装置より送られくる書式情報ファイルの印刷用紙サイズ/種類からなる印刷用紙情報を含む書式情報と、給紙トレイ情報ファイルの給紙トレイグループ情報および給紙トレイグループ属性情報を用いて、カット紙ページプリンタの給紙トレイの用紙状態より、自動的に印字に使用する給紙トレイを決定することが記載されている。
【0011】
【特許文献1】
特開2000−229738公報
【特許文献2】
特開平8−258364号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1では、用紙サイズが同一であれば、用紙の材質(例えば、普通紙/厚紙等)が異なっている用紙が収容された給紙カセットも代用可能な給紙カセットの対象となり、用紙の材質を統一してプリントしたいという要求を満たすことができない。
【0013】
特許文献2のように、用紙を一義的に特定する指定コマンド(書式情報)に対して、予め用紙をグループ分けしておくことで(給紙トレイグループ情報等)、同一の種類の用紙を収容された給紙カセット間でのみ自動切替して代用することも考えられるが、使用する用紙種類が増えるたびにコマンドパラメータの追加が必要であり、ホストコンピュータ側の設定変更(ドライバのバージョンアップ)が頻繁となり、作業が煩雑で実用的とは言えない。
【0014】
本発明は上記事実を考慮し、ホストコンピュータ側に設定されプリンタを動作させるためのプリンタドライバ、あるいはドライバ内の情報を変更する必要なく、確実に同一種類の用紙間での給紙カセットの切替代用を可能とし、用紙補給や設定情報変更等、煩雑な作業を解消することができるプリンタにおける給紙カセット選択制御装置を得ることが目的である。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ホストコンピュータからの指示によって、当該ホストコンピュータに記憶されたデータを受信し、かつ指定された用紙に基づいて複数の給紙カセットの何れかを選択して、前記データに基づく画像を記録するプリンタに用いられ、前記指定された給紙カセットに用紙切れがあった場合に、異なる給紙カセットを代用する場合の給紙カセット選択制御装置であって、それぞれの給紙カセットに収容されている用紙に基づいて複数のグループに分類されたグループ設定情報を入力する入力手段と、前記入力手段で入力されたグループ設定情報を記憶する記憶手段と、前記ホストコンピュータからの給紙カセットの指定情報を、前記グループ設定情報に読み替える読替手段と、前記読替手段で読み替えられた給紙カセットの指定情報に基づいてプリントを実行するプリント実行制御手段と、前記読替手段で読み替えられたグループの範囲内で、前記代用を許可する代用許可手段と、を有している。
【0016】
本発明によれば、入力手段によって、予め複数のある給紙カセットのそれぞれに収容されている用紙に基づいて、複数のグループに分類したグループ設定情報を入力する。記憶手段では、このグループ情報を記憶しておく。
【0017】
この状態で、ホストコンピュータからプリント指示があると、読替手段では、このプリント指示に含まれる給紙カセットの指定情報を、前記記憶手段に記憶されたグループ設定情報に読み替える。
【0018】
プリント実行制御手段では、読み替えられた給紙カセットの指定情報に基づいて、給紙カセットを選択しプリントを実行する。プリント実行中、指定された給紙カセットに収容された用紙が切れたり、給紙が不能となった場合、代用許可手段では、前記読替手段で読み替えられたグループの範囲内で、代用を許可し、プリントの実行を継続する。
【0019】
このように、本発明では、ホストコンピュータ側のプリント指示に関しては、何ら変更することなく、プリンタ側でグループ分けした情報(グループ設定情報)を記憶し、読み替えるのみで、例えば、同一サイズかつ同一材質でグループ分けした給紙カセットの範囲内でのみ、代用が実行されるため、ユーザーが必要としないプリントの継続(例えば、同一サイズ、異種材質)でのプリントを回避することができる。
【0020】
また、本発明において、前記ホストコンピュータによって指定する給紙カセットの指定情報に用いられる識別記号と、前記グループ設定情報に用いられる識別記号と、が同一であることを特徴としている。
【0021】
ホストコンピュータによって指定する給紙カセットの指定情報に用いられる識別記号を、例えば、「給紙カセット1」、「給紙カセット2」等とした場合、グループ設定情報に用いられる識別記号も、「給紙カセット1」、「給紙カセット2」とする。
【0022】
これにより、ホストコンピュータからの指示は、従前と全く変わらない状態となり、プリンタ側では、ホストコンピュータから送られてきた識別記号「給紙カセット1」がグループ識別記号として読み替えられ、代用可能な複数の給紙カセットの指定として認識される。
【0023】
さらに、本発明において、前記入力手段で入力したグループ設定情報を前記ホストコンピュータへ送出することを特徴としている。
【0024】
入力手段で入力したグループ設定情報は、ホストコンピュータにおいて指示する場合、ユーザーが認識していることが前提であるが、このグループ設定情報をプリンタ側からホストコンピュータ側へ送出しておけば、例えば、ホストコンピュータ側のプリント指示画面の一部に表示等が可能となり、グループ設定情報を認識していないユーザーにも対応が可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1には、本実施の形態に係るプリントシステム10の概略構成図が示されている。
【0026】
当該プリントシステム10は、ホストコンピュータ12と、このホストコンピュータ12に対してネットワーク14を介して接続されたプリンタ16とで構成されている。
【0027】
ホストコンピュータ12には、予めプリンタ16にプリントを指示するためのプリンタドライバ(ソフトウェア)がインストールされており、ユーザーは、ホストコンピュータ12の操作によって、所定のジョブを指定し、プリント指示を行って、ネットワーク14を介してプリンタ16へ送信することで、プリンタ16へのプリント指示が完了する。
【0028】
プリント指示のための指示情報には、印刷範囲、部数、カラーモード(白黒/カラー)、原稿サイズ、出力用紙サイズ、両面/片面、Nアップ、給紙カセット、印刷速度、画質等があり、ユーザーは必要に応じて各項目に対して指定を行う。指定がない場合には、デフォルト値に基づいた指定となる。
【0029】
プリンタ16は、エンジン部18と制御部20とで構成されている。
【0030】
図2に示される如く、エンジン部18は、レーザー走査系22によって帯電露光される感光体ドラム24を備えている。
【0031】
レーザー走査系22は、レーザー26から照射された光を図示しない光学レンズ群を介してポリゴンミラー28へ入射させ、このポリゴンミラー28が回転することでレーザー光を走査し、走査されたレーザー光をfθレンズ30、反射ミラー32を介して感光体ドラム24へ案内する構成である。
【0032】
感光体ドラム24は、予め帯電部34によって一様に帯電されており、レーザー光が照射された部分の帯電が変化し、この部分にトナー現像器36から供給されるトナーが付着し、転写部38によって用紙40に転写される。用紙40に転写されたトナー像は、定着部42において定着され排出トレイ44へ排出される。
【0033】
図1に示される如く、上記エンジン部18は、制御部20によって制御されるようになっており、この制御部20には、受信バッファ46が接続され、前記ネットワーク14を介してホストコンピュータ12から送信されるジョブ並びにプリント指示情報に基づいて、エンジン部18の動作を制御する。
【0034】
また、制御部20は、ホストコンピュータ12からのプリント指示情報に基づいて、複数の存在する給紙カセット48の中から1つの給紙カセット48を選択する。
【0035】
選択された給紙カセット48からは、図示しない枚葉装置の起動によって、積層された用紙40の最上層から順次枚葉され、前記エンジン部18へ搬送される。
【0036】
本実施の形態では、5台の給紙カセット48が上下方向に段積みされており、それぞれが独立して引き出し可能な構造となっている。
【0037】
すなわち、ユーザーが用紙40をサイズや材質(普通紙/厚紙等)で分類し、各給紙カセット48へ収容しておくことで、所望の用紙40を給紙カセット48の識別記号で選択することができる。
【0038】
本実施の形態では、給紙カセット48は、上段から順に「給紙カセット1」、「給紙カセット2」、「給紙カセット3」、「給紙カセット4」、「給紙カセット5」という識別記号が付与されているものとする。
【0039】
ここで、制御部20には、不揮発性メモリ50が接続されている。この不揮発性メモリ50は、前記給紙カセット48をグループ分けしたときのグループ設定情報を記憶する。
【0040】
グループ設定情報の記憶は、プリンタ16に設けられた操作盤52からのユーザーの手入力によって実行されるようになっている。
【0041】
すなわち、前記5台の給紙カセット48の内、「給紙カセット1」と「給紙カセット2」に同一サイズ、同一種類の用紙40(例えばA4サイズ、普通紙)を収容し、これを第1のグループとし、一方、「給紙カセット3」、「給紙カセット4」、「給紙カセット5」に同一サイズ、同一種類の用紙40(例えばA4サイズ、厚紙)を収容し、これを第2のグループとする場合、操作盤52によって給紙カセットの識別記号、グループ番号の順に設定を行うことで、設定内容が不揮発性メモリ50に記録されるようになっている。
【0042】
ここで、前記第1のグループ及び第2のグループとして設定したグループ番号は、不揮発性メモリ50の中では、前記給紙カセット48の識別記号と同一の識別記号によって記憶するようになっている。
【0043】
すなわち、第1のグループの識別記号を「給紙カセット1」とし、第2のグループの識別記号を「給紙カセット2」とする。
【0044】
この場合、第1のグループとしての「給紙カセット1」が、本来の「給紙カセット1」、「給紙カセット2」に該当し、第2のグループとしての「給紙カセット2」が本来の「給紙カセット3」、「給紙カセット4」、「給紙カセット5」に該当する(表1参照)。
【0045】
【表1】
【0046】
ここで、ホストコンピュータ12では、プリント指定情報を送る際、プリンタ16内でグループ分けがなされていることを認識した上で、プリント指示情報を作成、送信することで、例えば、「給紙カセット1」を指定すると、プリンタ16では、主となる給紙カセット48として「給紙カセット1」が指定され、かつ用紙切れ等で代用可能な給紙カセット48として「給紙カセット2」が指定されたことになる。
【0047】
また、「給紙カセット2」を指定すると、プリンタ16では、主となる給紙カセット48として「給紙カセット3」が指定され、かつ用紙切れ等で代用可能な給紙カセット48として「給紙カセット4」及び「給紙カセット5」が指定されたことになる。
【0048】
図3に、制御部20における、この給紙カセット指示の読み替え制御のための機能ブロック図を示す。
【0049】
受信バッファ46には、指定給紙カセット識別記号抽出部54が接続されており、ホストコンピュータ12から送られてくるデータから、給紙カセット48を指定した情報(識別記号)が抽出される。
【0050】
抽出された識別記号は、グループ設定情報読出部56へ送出され、このグループ設定情報読出部56において、前記不揮発性メモリ50からグループ設定情報(表1参照)が読み出され、ホストコンピュータ12からの給紙カセット識別情報と、このグループ設定情報とが、読替部58へ送出される。
【0051】
読替部58では、ホストコンピュータ12からの給紙カセット識別記号をグループ番号として認識し、本来の給紙カセットの識別記号に読み替え、給紙カセット選択部60へ送出する。この給紙カセット選択部60において、給紙カセット48が選択される。
【0052】
以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0053】
まず、図4のフローチャートにおいて、操作盤52の操作によるグループ識別情報の設定(入力)手順について説明する。
【0054】
ステップ100では、操作盤52上でグループ識別情報の設定項目を選択したが、キャンセル指示があったか否か(中断するか否か)が判断され、肯定判定されると、このルーチンは終了する。
【0055】
ステップ100で否定判定されると、ステップ102へ移行して、例えばテンキー等によって給紙カセットの識別記号を選択する。
【0056】
次いで、ステップ104では、選択した給紙カセットの識別記号をグループに登録するか否かが判断される。これは、操作盤52上のセットキー(或いはリセットキー)等の操作による。
【0057】
ステップ104で否定判定された場合には、ステップ100へ戻り、最初からやり直す。
【0058】
また、ステップ104で肯定判定された場合には、ステップ106でテンキー等を操作して、グループ番号を決定し、ステップ108へ移行する。
【0059】
ステップ108では、上記給紙カセットの識別記号の選択、並びにグループの決定の設定が完了したか否かが判断される。すなわち、設置に間違いがないか否かをOKキー(又はNGキー)等の操作で行い、否定判定(NGキー操作)の場合には、ステップ102へ移行し、給紙カセット48の識別記号の選択からやり直す。
【0060】
また、ステップ108で肯定判定(OKキー操作)された場合には、不揮発性メモリ50に設定内容をグループ設定情報として記憶する。これを繰り返すことで、表1に示すようなグループ設定情報が完成し、不揮発性メモリ50に記憶される。
【0061】
次に、図5のフローチャートに従い、ジョブのプリント実行制御について説明する。
【0062】
ステップ150では、ホストコンピュータ12から給紙カセット48を指定するコマンドが付加されたジョブ(データ)を受信し、次いで、ステップ152へ移行し指定された給紙カセット48の識別記号を抽出する。
【0063】
次のステップ154では、不揮発性メモリ52からグループ設定情報を読出し、次いでステップ156において、ホストコンピュータ12から送られてきた給紙カセット48の識別記号が、グループ番号として登録されているか否か(番号が一致するか否か)が判断される。
【0064】
このステップ156で否定判定、すなわちグループ番号として登録されていないと判定されると、ステップ158へ移行して通常の動きでプリントが実行される。すなわち、ホストコンピュータ12から送られてきた給紙カセット48の識別記号は、本来の給紙カセット48の識別記号として扱われる。
【0065】
一方、ステップ156で肯定判定されると、該当するグループが存在すると判断し、ステップ160へ移行して、ホストコンピュータ12から送られてきた給紙カセット48の識別記号をグループ番号として、このグループ番号に属する給紙カセット48の識別記号に読み替える。
【0066】
例えば、「給紙カセット1」の指定の場合、本実施の形態では、プリンタ16に搭載されている本来の「給紙カセット1」及び「給紙カセット2」が対象となり、主となる給紙カセット48が「給紙カセット1」、用紙切れ等により代用可能な給紙カセット48が「給紙カセット2」となる。
【0067】
次のステップ162では、給紙カセット48群からまず主となる給紙カセット48を選択する。選択された主となる給紙カセット48が用紙切れ等の場合、代用可能な給紙カセット48を選択する。すなわち、同一グループ内で、用紙40が存在する給紙カセット48を検索する。
【0068】
次のステップ164では、該当する給紙カセット48(用紙が存在する給紙カセット48)があるか否かが判断され、無しと判定されるとステップ166へ移行して用紙補給を促す表示を実行し、ステップ162へ戻る。
【0069】
また、ステップ164で有りと判定されると、ステップ168へ移行しプリントを実行する。
【0070】
次のステップ170において、プリント実行中に用紙切れが存在した場合には(ステップ170で肯定判定)、ステップ162へ戻り、他の同一グループ内の給紙カセット48を検索する。
【0071】
また、ステップ170で否定判定された場合には、ステップ172へ移行して一連のジョブが終了したか否かが判断され、否定判定された場合には、ステップ168へ戻る。また、肯定判定された場合には、このルーチンは終了する。
【0072】
以上説明したように、本実施の形態では、ホストコンピュータ12からのコマンドを変更することなく、用紙サイズのみならず用紙材質等、ユーザーの所望の分類で設定したグループ内でのみ、給紙カセット48の代用を可能としたため、ユーザーが希望しない、同一サイズ、異種材質でのプリントが行われるようなことがなく、無駄を省くことができる。
【0073】
また、ホストコンピュータ12から指示するプリント指定情報は、従来と変わらないため、プリンタドライバのバージョンアップや設定変更等、煩雑な作業が不要となる。さらに、操作盤52からの操作でグループ分けはいつでも可能であるため、給紙カセット48内の用紙のサイズや材質を変更しても、その変更毎にグループ設定を行えばよく、またその操作も簡便である。
【0074】
なお、本実施の形態では、プリンタ16で設定したグループ設定情報は、ユーザーが認識していることを前提として、ホストコンピュータ12からの指示を行うようにしたが、プリンタ16側からホストコンピュータ12側へプリント設定情報を送信するようにしておけば、ホストコンピュータ12のプリント指示画面上の一部にグループ設定情報を表示することができ、複数のユーザーでもグループの設定状態が認識可能となる。
【0075】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明では、ホストコンピュータ側に設定されプリンタを動作させるためのプリンタドライバ、あるいはドライバ内の情報を変更する必要なく、確実に同一種類の用紙間での給紙カセットの切替代用を可能とし、用紙補給や設定情報変更等、煩雑な作業を解消することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るプリントシステムの概略構成図である。
【図2】エンジン部の概略構成図である。
【図3】識別記号の読替制御のための機能ブロック図である。
【図4】グループ分けのための操作手順を示す制御フローチャートである。
【図5】ジョブのプリント実行制御のためのフローチャートである。
【符号の説明】
10 プリントシステム
12 ホストコンピュータ
14 ネットワーク
16 プリンタ
18 エンジン部
20 制御部(プリント実行制御部)
40 用紙
42 定着部
44 排出トレイ
46 受信バッファ
48 給紙カセット
50 不揮発性メモリ(記憶手段)
52 操作盤(入力手段)
54 指定給紙カセット識別記号抽出部
56 グループ設定情報読出部
58 読替部(読替手段、代用許可手段)
60 給紙カセット選択部(代用許可手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタに用いられ、指定された給紙カセットに用紙切れがあった場合に、異なる給紙カセットを代用する場合の給紙カセット選択制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンタには異なる種類の用紙を別々に収容する複数の給紙カセットが搭載されている。例えば、A4サイズやB5サイズ等のサイズ別や、普通紙や厚紙等材質別に分類することができる。
【0003】
このようなプリンタと接続されたコンピュータ(ホストコンピュータ)には、当該プリンタを動作させるためのドライバが組み込まれており、このドライバのオペーレーションソフトによって、プリントに関する詳細な設定がなされる。
【0004】
詳細な設定とは、例えば、用紙サイズ、用紙種類、給紙カセット、プリント枚数、プリント部数、倍率、原稿の向き、白黒/カラー等を言う。
【0005】
なお、複数の給紙カセットには、同一種の用紙が収容される場合もある。特に、A4サイズ等、使用頻度が高いものについては、予め複数の給紙カセットに収容しておくことが好ましい。
【0006】
プリンタでは、上記詳細な設定に基づいてホストコンピュータから送信されるコマンド、プリント処理が実行される。このプリント処理中において、指定した給紙カセットに収容されている指定(サイズ、材質等)の用紙がなくなると、プリント処理が一時的に中断する。このため、ユーザーは、用紙切れの給紙カセットと同一種の用紙が収容された給紙カセットが存在する場合には、ドライバのオペレーションソフトによって再度設定し直すか、あるいは用紙切れの給紙カセットに所定の用紙を補給する必要があり、これが頻繁に必要な場合、作業が煩雑となる。
【0007】
このため、指定した給紙カセットが用紙切れとなった場合、同一サイズの用紙が収容された給紙カセットを自動選択し、代用することが提案されている(特許文献1参照)。
【0008】
すなわち、サイズは、プリンタ側で自動判別しやすいため、このような機能をプリンタ側に設定しておけば、ホストコンピュータ側では何ら設定変更が不要でプリント処理を継続することができる。
【0009】
なお、特許文献1には、「複数の給紙トレイを具備する画像形成装置の給紙制御方法において、前記複数の給紙トレイのそれぞれに格納されている用紙の紙質を記憶し、前記複数の給紙トレイのうちの給紙元となる第1の給紙トレイが給紙不能状態になった場合、前記複数の給紙トレイの他の給紙トレイのうちから前記第1の給紙トレイに格納されている用紙の紙質に基づいて、新たな給紙元となる第2の給紙トレイを決定し、前記給紙元となる給紙トレイを前記第1の給紙トレイから前記第2の給紙トレイに切り替えることを特徴とする画像形成装置の給紙方法。」と記載されている。
【0010】
また、参考として、特許文献2には、給紙トレイ制御手段として、中央処理装置より送られくる書式情報ファイルの印刷用紙サイズ/種類からなる印刷用紙情報を含む書式情報と、給紙トレイ情報ファイルの給紙トレイグループ情報および給紙トレイグループ属性情報を用いて、カット紙ページプリンタの給紙トレイの用紙状態より、自動的に印字に使用する給紙トレイを決定することが記載されている。
【0011】
【特許文献1】
特開2000−229738公報
【特許文献2】
特開平8−258364号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1では、用紙サイズが同一であれば、用紙の材質(例えば、普通紙/厚紙等)が異なっている用紙が収容された給紙カセットも代用可能な給紙カセットの対象となり、用紙の材質を統一してプリントしたいという要求を満たすことができない。
【0013】
特許文献2のように、用紙を一義的に特定する指定コマンド(書式情報)に対して、予め用紙をグループ分けしておくことで(給紙トレイグループ情報等)、同一の種類の用紙を収容された給紙カセット間でのみ自動切替して代用することも考えられるが、使用する用紙種類が増えるたびにコマンドパラメータの追加が必要であり、ホストコンピュータ側の設定変更(ドライバのバージョンアップ)が頻繁となり、作業が煩雑で実用的とは言えない。
【0014】
本発明は上記事実を考慮し、ホストコンピュータ側に設定されプリンタを動作させるためのプリンタドライバ、あるいはドライバ内の情報を変更する必要なく、確実に同一種類の用紙間での給紙カセットの切替代用を可能とし、用紙補給や設定情報変更等、煩雑な作業を解消することができるプリンタにおける給紙カセット選択制御装置を得ることが目的である。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ホストコンピュータからの指示によって、当該ホストコンピュータに記憶されたデータを受信し、かつ指定された用紙に基づいて複数の給紙カセットの何れかを選択して、前記データに基づく画像を記録するプリンタに用いられ、前記指定された給紙カセットに用紙切れがあった場合に、異なる給紙カセットを代用する場合の給紙カセット選択制御装置であって、それぞれの給紙カセットに収容されている用紙に基づいて複数のグループに分類されたグループ設定情報を入力する入力手段と、前記入力手段で入力されたグループ設定情報を記憶する記憶手段と、前記ホストコンピュータからの給紙カセットの指定情報を、前記グループ設定情報に読み替える読替手段と、前記読替手段で読み替えられた給紙カセットの指定情報に基づいてプリントを実行するプリント実行制御手段と、前記読替手段で読み替えられたグループの範囲内で、前記代用を許可する代用許可手段と、を有している。
【0016】
本発明によれば、入力手段によって、予め複数のある給紙カセットのそれぞれに収容されている用紙に基づいて、複数のグループに分類したグループ設定情報を入力する。記憶手段では、このグループ情報を記憶しておく。
【0017】
この状態で、ホストコンピュータからプリント指示があると、読替手段では、このプリント指示に含まれる給紙カセットの指定情報を、前記記憶手段に記憶されたグループ設定情報に読み替える。
【0018】
プリント実行制御手段では、読み替えられた給紙カセットの指定情報に基づいて、給紙カセットを選択しプリントを実行する。プリント実行中、指定された給紙カセットに収容された用紙が切れたり、給紙が不能となった場合、代用許可手段では、前記読替手段で読み替えられたグループの範囲内で、代用を許可し、プリントの実行を継続する。
【0019】
このように、本発明では、ホストコンピュータ側のプリント指示に関しては、何ら変更することなく、プリンタ側でグループ分けした情報(グループ設定情報)を記憶し、読み替えるのみで、例えば、同一サイズかつ同一材質でグループ分けした給紙カセットの範囲内でのみ、代用が実行されるため、ユーザーが必要としないプリントの継続(例えば、同一サイズ、異種材質)でのプリントを回避することができる。
【0020】
また、本発明において、前記ホストコンピュータによって指定する給紙カセットの指定情報に用いられる識別記号と、前記グループ設定情報に用いられる識別記号と、が同一であることを特徴としている。
【0021】
ホストコンピュータによって指定する給紙カセットの指定情報に用いられる識別記号を、例えば、「給紙カセット1」、「給紙カセット2」等とした場合、グループ設定情報に用いられる識別記号も、「給紙カセット1」、「給紙カセット2」とする。
【0022】
これにより、ホストコンピュータからの指示は、従前と全く変わらない状態となり、プリンタ側では、ホストコンピュータから送られてきた識別記号「給紙カセット1」がグループ識別記号として読み替えられ、代用可能な複数の給紙カセットの指定として認識される。
【0023】
さらに、本発明において、前記入力手段で入力したグループ設定情報を前記ホストコンピュータへ送出することを特徴としている。
【0024】
入力手段で入力したグループ設定情報は、ホストコンピュータにおいて指示する場合、ユーザーが認識していることが前提であるが、このグループ設定情報をプリンタ側からホストコンピュータ側へ送出しておけば、例えば、ホストコンピュータ側のプリント指示画面の一部に表示等が可能となり、グループ設定情報を認識していないユーザーにも対応が可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1には、本実施の形態に係るプリントシステム10の概略構成図が示されている。
【0026】
当該プリントシステム10は、ホストコンピュータ12と、このホストコンピュータ12に対してネットワーク14を介して接続されたプリンタ16とで構成されている。
【0027】
ホストコンピュータ12には、予めプリンタ16にプリントを指示するためのプリンタドライバ(ソフトウェア)がインストールされており、ユーザーは、ホストコンピュータ12の操作によって、所定のジョブを指定し、プリント指示を行って、ネットワーク14を介してプリンタ16へ送信することで、プリンタ16へのプリント指示が完了する。
【0028】
プリント指示のための指示情報には、印刷範囲、部数、カラーモード(白黒/カラー)、原稿サイズ、出力用紙サイズ、両面/片面、Nアップ、給紙カセット、印刷速度、画質等があり、ユーザーは必要に応じて各項目に対して指定を行う。指定がない場合には、デフォルト値に基づいた指定となる。
【0029】
プリンタ16は、エンジン部18と制御部20とで構成されている。
【0030】
図2に示される如く、エンジン部18は、レーザー走査系22によって帯電露光される感光体ドラム24を備えている。
【0031】
レーザー走査系22は、レーザー26から照射された光を図示しない光学レンズ群を介してポリゴンミラー28へ入射させ、このポリゴンミラー28が回転することでレーザー光を走査し、走査されたレーザー光をfθレンズ30、反射ミラー32を介して感光体ドラム24へ案内する構成である。
【0032】
感光体ドラム24は、予め帯電部34によって一様に帯電されており、レーザー光が照射された部分の帯電が変化し、この部分にトナー現像器36から供給されるトナーが付着し、転写部38によって用紙40に転写される。用紙40に転写されたトナー像は、定着部42において定着され排出トレイ44へ排出される。
【0033】
図1に示される如く、上記エンジン部18は、制御部20によって制御されるようになっており、この制御部20には、受信バッファ46が接続され、前記ネットワーク14を介してホストコンピュータ12から送信されるジョブ並びにプリント指示情報に基づいて、エンジン部18の動作を制御する。
【0034】
また、制御部20は、ホストコンピュータ12からのプリント指示情報に基づいて、複数の存在する給紙カセット48の中から1つの給紙カセット48を選択する。
【0035】
選択された給紙カセット48からは、図示しない枚葉装置の起動によって、積層された用紙40の最上層から順次枚葉され、前記エンジン部18へ搬送される。
【0036】
本実施の形態では、5台の給紙カセット48が上下方向に段積みされており、それぞれが独立して引き出し可能な構造となっている。
【0037】
すなわち、ユーザーが用紙40をサイズや材質(普通紙/厚紙等)で分類し、各給紙カセット48へ収容しておくことで、所望の用紙40を給紙カセット48の識別記号で選択することができる。
【0038】
本実施の形態では、給紙カセット48は、上段から順に「給紙カセット1」、「給紙カセット2」、「給紙カセット3」、「給紙カセット4」、「給紙カセット5」という識別記号が付与されているものとする。
【0039】
ここで、制御部20には、不揮発性メモリ50が接続されている。この不揮発性メモリ50は、前記給紙カセット48をグループ分けしたときのグループ設定情報を記憶する。
【0040】
グループ設定情報の記憶は、プリンタ16に設けられた操作盤52からのユーザーの手入力によって実行されるようになっている。
【0041】
すなわち、前記5台の給紙カセット48の内、「給紙カセット1」と「給紙カセット2」に同一サイズ、同一種類の用紙40(例えばA4サイズ、普通紙)を収容し、これを第1のグループとし、一方、「給紙カセット3」、「給紙カセット4」、「給紙カセット5」に同一サイズ、同一種類の用紙40(例えばA4サイズ、厚紙)を収容し、これを第2のグループとする場合、操作盤52によって給紙カセットの識別記号、グループ番号の順に設定を行うことで、設定内容が不揮発性メモリ50に記録されるようになっている。
【0042】
ここで、前記第1のグループ及び第2のグループとして設定したグループ番号は、不揮発性メモリ50の中では、前記給紙カセット48の識別記号と同一の識別記号によって記憶するようになっている。
【0043】
すなわち、第1のグループの識別記号を「給紙カセット1」とし、第2のグループの識別記号を「給紙カセット2」とする。
【0044】
この場合、第1のグループとしての「給紙カセット1」が、本来の「給紙カセット1」、「給紙カセット2」に該当し、第2のグループとしての「給紙カセット2」が本来の「給紙カセット3」、「給紙カセット4」、「給紙カセット5」に該当する(表1参照)。
【0045】
【表1】
【0046】
ここで、ホストコンピュータ12では、プリント指定情報を送る際、プリンタ16内でグループ分けがなされていることを認識した上で、プリント指示情報を作成、送信することで、例えば、「給紙カセット1」を指定すると、プリンタ16では、主となる給紙カセット48として「給紙カセット1」が指定され、かつ用紙切れ等で代用可能な給紙カセット48として「給紙カセット2」が指定されたことになる。
【0047】
また、「給紙カセット2」を指定すると、プリンタ16では、主となる給紙カセット48として「給紙カセット3」が指定され、かつ用紙切れ等で代用可能な給紙カセット48として「給紙カセット4」及び「給紙カセット5」が指定されたことになる。
【0048】
図3に、制御部20における、この給紙カセット指示の読み替え制御のための機能ブロック図を示す。
【0049】
受信バッファ46には、指定給紙カセット識別記号抽出部54が接続されており、ホストコンピュータ12から送られてくるデータから、給紙カセット48を指定した情報(識別記号)が抽出される。
【0050】
抽出された識別記号は、グループ設定情報読出部56へ送出され、このグループ設定情報読出部56において、前記不揮発性メモリ50からグループ設定情報(表1参照)が読み出され、ホストコンピュータ12からの給紙カセット識別情報と、このグループ設定情報とが、読替部58へ送出される。
【0051】
読替部58では、ホストコンピュータ12からの給紙カセット識別記号をグループ番号として認識し、本来の給紙カセットの識別記号に読み替え、給紙カセット選択部60へ送出する。この給紙カセット選択部60において、給紙カセット48が選択される。
【0052】
以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0053】
まず、図4のフローチャートにおいて、操作盤52の操作によるグループ識別情報の設定(入力)手順について説明する。
【0054】
ステップ100では、操作盤52上でグループ識別情報の設定項目を選択したが、キャンセル指示があったか否か(中断するか否か)が判断され、肯定判定されると、このルーチンは終了する。
【0055】
ステップ100で否定判定されると、ステップ102へ移行して、例えばテンキー等によって給紙カセットの識別記号を選択する。
【0056】
次いで、ステップ104では、選択した給紙カセットの識別記号をグループに登録するか否かが判断される。これは、操作盤52上のセットキー(或いはリセットキー)等の操作による。
【0057】
ステップ104で否定判定された場合には、ステップ100へ戻り、最初からやり直す。
【0058】
また、ステップ104で肯定判定された場合には、ステップ106でテンキー等を操作して、グループ番号を決定し、ステップ108へ移行する。
【0059】
ステップ108では、上記給紙カセットの識別記号の選択、並びにグループの決定の設定が完了したか否かが判断される。すなわち、設置に間違いがないか否かをOKキー(又はNGキー)等の操作で行い、否定判定(NGキー操作)の場合には、ステップ102へ移行し、給紙カセット48の識別記号の選択からやり直す。
【0060】
また、ステップ108で肯定判定(OKキー操作)された場合には、不揮発性メモリ50に設定内容をグループ設定情報として記憶する。これを繰り返すことで、表1に示すようなグループ設定情報が完成し、不揮発性メモリ50に記憶される。
【0061】
次に、図5のフローチャートに従い、ジョブのプリント実行制御について説明する。
【0062】
ステップ150では、ホストコンピュータ12から給紙カセット48を指定するコマンドが付加されたジョブ(データ)を受信し、次いで、ステップ152へ移行し指定された給紙カセット48の識別記号を抽出する。
【0063】
次のステップ154では、不揮発性メモリ52からグループ設定情報を読出し、次いでステップ156において、ホストコンピュータ12から送られてきた給紙カセット48の識別記号が、グループ番号として登録されているか否か(番号が一致するか否か)が判断される。
【0064】
このステップ156で否定判定、すなわちグループ番号として登録されていないと判定されると、ステップ158へ移行して通常の動きでプリントが実行される。すなわち、ホストコンピュータ12から送られてきた給紙カセット48の識別記号は、本来の給紙カセット48の識別記号として扱われる。
【0065】
一方、ステップ156で肯定判定されると、該当するグループが存在すると判断し、ステップ160へ移行して、ホストコンピュータ12から送られてきた給紙カセット48の識別記号をグループ番号として、このグループ番号に属する給紙カセット48の識別記号に読み替える。
【0066】
例えば、「給紙カセット1」の指定の場合、本実施の形態では、プリンタ16に搭載されている本来の「給紙カセット1」及び「給紙カセット2」が対象となり、主となる給紙カセット48が「給紙カセット1」、用紙切れ等により代用可能な給紙カセット48が「給紙カセット2」となる。
【0067】
次のステップ162では、給紙カセット48群からまず主となる給紙カセット48を選択する。選択された主となる給紙カセット48が用紙切れ等の場合、代用可能な給紙カセット48を選択する。すなわち、同一グループ内で、用紙40が存在する給紙カセット48を検索する。
【0068】
次のステップ164では、該当する給紙カセット48(用紙が存在する給紙カセット48)があるか否かが判断され、無しと判定されるとステップ166へ移行して用紙補給を促す表示を実行し、ステップ162へ戻る。
【0069】
また、ステップ164で有りと判定されると、ステップ168へ移行しプリントを実行する。
【0070】
次のステップ170において、プリント実行中に用紙切れが存在した場合には(ステップ170で肯定判定)、ステップ162へ戻り、他の同一グループ内の給紙カセット48を検索する。
【0071】
また、ステップ170で否定判定された場合には、ステップ172へ移行して一連のジョブが終了したか否かが判断され、否定判定された場合には、ステップ168へ戻る。また、肯定判定された場合には、このルーチンは終了する。
【0072】
以上説明したように、本実施の形態では、ホストコンピュータ12からのコマンドを変更することなく、用紙サイズのみならず用紙材質等、ユーザーの所望の分類で設定したグループ内でのみ、給紙カセット48の代用を可能としたため、ユーザーが希望しない、同一サイズ、異種材質でのプリントが行われるようなことがなく、無駄を省くことができる。
【0073】
また、ホストコンピュータ12から指示するプリント指定情報は、従来と変わらないため、プリンタドライバのバージョンアップや設定変更等、煩雑な作業が不要となる。さらに、操作盤52からの操作でグループ分けはいつでも可能であるため、給紙カセット48内の用紙のサイズや材質を変更しても、その変更毎にグループ設定を行えばよく、またその操作も簡便である。
【0074】
なお、本実施の形態では、プリンタ16で設定したグループ設定情報は、ユーザーが認識していることを前提として、ホストコンピュータ12からの指示を行うようにしたが、プリンタ16側からホストコンピュータ12側へプリント設定情報を送信するようにしておけば、ホストコンピュータ12のプリント指示画面上の一部にグループ設定情報を表示することができ、複数のユーザーでもグループの設定状態が認識可能となる。
【0075】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明では、ホストコンピュータ側に設定されプリンタを動作させるためのプリンタドライバ、あるいはドライバ内の情報を変更する必要なく、確実に同一種類の用紙間での給紙カセットの切替代用を可能とし、用紙補給や設定情報変更等、煩雑な作業を解消することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るプリントシステムの概略構成図である。
【図2】エンジン部の概略構成図である。
【図3】識別記号の読替制御のための機能ブロック図である。
【図4】グループ分けのための操作手順を示す制御フローチャートである。
【図5】ジョブのプリント実行制御のためのフローチャートである。
【符号の説明】
10 プリントシステム
12 ホストコンピュータ
14 ネットワーク
16 プリンタ
18 エンジン部
20 制御部(プリント実行制御部)
40 用紙
42 定着部
44 排出トレイ
46 受信バッファ
48 給紙カセット
50 不揮発性メモリ(記憶手段)
52 操作盤(入力手段)
54 指定給紙カセット識別記号抽出部
56 グループ設定情報読出部
58 読替部(読替手段、代用許可手段)
60 給紙カセット選択部(代用許可手段)
Claims (3)
- ホストコンピュータからの指示によって、当該ホストコンピュータに記憶されたデータを受信し、かつ指定された用紙に基づいて複数の給紙カセットの何れかを選択して、前記データに基づく画像を記録するプリンタに用いられ、前記指定された給紙カセットに用紙切れがあった場合に、異なる給紙カセットを代用する場合の給紙カセット選択制御装置であって、
それぞれの給紙カセットに収容されている用紙に基づいて複数のグループに分類されたグループ設定情報を入力する入力手段と、
前記入力手段で入力されたグループ設定情報を記憶する記憶手段と、
前記ホストコンピュータからの給紙カセットの指定情報を、前記グループ設定情報に読み替える読替手段と、
前記読替手段で読み替えられた給紙カセットの指定情報に基づいてプリントを実行するプリント実行制御手段と、
前記読替手段で読み替えられたグループの範囲内で、前記代用を許可する代用許可手段と、
を有するプリンタにおける給紙カセット選択制御装置。 - 前記ホストコンピュータによって指定する給紙カセットの指定情報に用いられる識別記号と、前記グループ設定情報に用いられる識別記号と、が同一であることを特徴とする請求項1記載のプリンタにおける給紙カセット選択制御装置。
- 前記入力手段で入力したグループ設定情報を前記ホストコンピュータへ送出することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のプリンタにおける給紙カセット選択制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003174977A JP2005008360A (ja) | 2003-06-19 | 2003-06-19 | プリンタにおける給紙カセット選択制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003174977A JP2005008360A (ja) | 2003-06-19 | 2003-06-19 | プリンタにおける給紙カセット選択制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005008360A true JP2005008360A (ja) | 2005-01-13 |
Family
ID=34098309
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003174977A Pending JP2005008360A (ja) | 2003-06-19 | 2003-06-19 | プリンタにおける給紙カセット選択制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005008360A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007131425A (ja) * | 2005-11-11 | 2007-05-31 | Casio Electronics Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2009256076A (ja) * | 2008-04-18 | 2009-11-05 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
JP2009256079A (ja) * | 2008-04-18 | 2009-11-05 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
JP2012240269A (ja) * | 2011-05-18 | 2012-12-10 | Casio Electronics Co Ltd | 印刷装置 |
US8917410B2 (en) | 2008-04-18 | 2014-12-23 | Kyocera Document Solutions, Inc. | Image forming system, image forming apparatus and print server |
US9310746B2 (en) | 2011-04-15 | 2016-04-12 | Canon Kabushiki Kaisha | Printing apparatus, control method for printing apparatus, and storage medium |
US9778888B2 (en) | 2014-02-25 | 2017-10-03 | Ricoh Company, Ltd. | Customizable media-based scheduling for a printing system |
JP2018083290A (ja) * | 2016-11-21 | 2018-05-31 | セイコーエプソン株式会社 | 印刷装置、及び、制御方法 |
-
2003
- 2003-06-19 JP JP2003174977A patent/JP2005008360A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007131425A (ja) * | 2005-11-11 | 2007-05-31 | Casio Electronics Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2009256076A (ja) * | 2008-04-18 | 2009-11-05 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
JP2009256079A (ja) * | 2008-04-18 | 2009-11-05 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
US8917410B2 (en) | 2008-04-18 | 2014-12-23 | Kyocera Document Solutions, Inc. | Image forming system, image forming apparatus and print server |
US9310746B2 (en) | 2011-04-15 | 2016-04-12 | Canon Kabushiki Kaisha | Printing apparatus, control method for printing apparatus, and storage medium |
JP2012240269A (ja) * | 2011-05-18 | 2012-12-10 | Casio Electronics Co Ltd | 印刷装置 |
US9778888B2 (en) | 2014-02-25 | 2017-10-03 | Ricoh Company, Ltd. | Customizable media-based scheduling for a printing system |
JP2018083290A (ja) * | 2016-11-21 | 2018-05-31 | セイコーエプソン株式会社 | 印刷装置、及び、制御方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8345321B2 (en) | Image input and output using scan-all-first input mode | |
US7460255B2 (en) | Method, apparatus, computer product program and computer readable recording medium for confirming contents of edited file | |
US8134722B2 (en) | Image forming apparatus, method of controlling the same, program, storage medium, printing system, and method suitable for the printing system | |
JP5057562B2 (ja) | 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、およびプログラム | |
JP5773572B2 (ja) | 印刷処理装置、印刷処理装置の制御方法及びプログラム | |
JP4868814B2 (ja) | 印刷装置、印刷方法、及び、印刷プログラム | |
JP2002358189A (ja) | 印刷条件設定方法、並びに画像形成装置 | |
KR101375961B1 (ko) | 제어 장치, 제어 방법, 및 기억 매체 | |
JP2001228754A (ja) | 画像形成方法と画像形成装置 | |
US20050012940A1 (en) | Image forming apparatus | |
US20110170127A1 (en) | Image forming apparatus and image forming system equipped therewith | |
EP1995640A1 (en) | Image forming appartus and method, and storage medium storing program segment for executing the method | |
US20090232522A1 (en) | Printing system, control method therefor, and storage medium storing control program therefor | |
JP2005008360A (ja) | プリンタにおける給紙カセット選択制御装置 | |
US6903834B1 (en) | Printing system, method for controlling printing system, and computer-readable memory medium | |
JP2006051615A (ja) | 画像形成装置および画像形成装置の制御方法およびプログラムおよび記憶媒体 | |
JP4049198B1 (ja) | 画像形成装置、画像形成システムおよびプログラム | |
JP2007156903A (ja) | 印刷システム及びその制御方法、コンピュータプログラム、記憶媒体 | |
JP2006150732A (ja) | 印刷制御装置 | |
JP3612802B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JP2006231637A (ja) | プリント装置、プリンタドライバ装置、プリント装置における記録材供給制御方法、記録材供給制御プログラム、および記録媒体 | |
JP4512373B2 (ja) | 画像形成装置、画像形成システム、コンピュータプログラム及び記録媒体 | |
JP4473753B2 (ja) | 給紙トレイ自動選択システム及び画像形成装置 | |
JP3507338B2 (ja) | 画像記録装置および該画像記録装置の制御方法 | |
JP4069082B2 (ja) | 画像形成装置、及びその制御プログラム |