JP6000477B2 - チタンドープ合成石英ガラスの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、チタンドープ合成石英ガラスの製造方法に関する。
商業用の合成石英ガラスの製造では、加水分解及び/又は酸化の後、支持体上へのこれらの析出によるCVD(化学気相堆積)手順において、ケイ素含有出発物質からSiO粒子を生成するのが慣用的である。その方法は、内付堆積法と、外付堆積法と(external and internal deposition methods)に分けることができる。外付堆積の方法において、SiO粒子は回転支持体の外側において適用される。挙げられる例には、OVD法(外側気相堆積)、VAD法(気相軸堆積)、又はPECVD法(プラズマ強化化学気相堆積)を含む。内付堆積法の最も代表的な例は、SiO粒子が外側から加熱された管の内壁に堆積する、MCVD法(変形化学気相堆積)である。本願明細書においては、化合物(例えば「SiO」)及び分子式(例えば「SiO」)の簡略化した化学表記法が同一であり、ほとんど同義で使用されることに留意されたい。
反射光学系及びEUVリソグラフィ(超紫外線)に使用されるマスクには、20℃〜50℃の温度範囲において、顕著な熱膨張がないか、極僅かに熱膨張を示す基板材料が必要である。この要件は、チタンドープ石英ガラスで満たされる。そのようなチタンドープ合成石英ガラス(ULEガラスとも呼ばれる)の製造方法は、米国特許公報第5 970 751(A)号に記載されている。
米国特許公報第5 970 751(A)号では、二酸化チタンドープ石英ガラスを製造するための、ポリアルキルシロキサン(略して「シロキサン」とも呼ばれる)の使用が記載されている。以下、本願明細書の発明の詳細な説明において、二酸化チタンドープ石英ガラスは、チタンドープ石英ガラスとも呼ばれる。
ポリアルキルシロキサンは、合成石英ガラスの製造におけるその使用の経済性に寄与する、重量分率に対する特に高いケイ素分率を有することで特徴づけられる。シロキサンの物質群は、開鎖及び閉鎖ポリアルキルシロキサンに細分することができる。ポリアルキルシロキサンの一般的な分子式は、Si(R)2Pであり、Pは2以上の整数である。残基「R」は、アルキル基であり、すなわち、最も単純な場合はメチル基である。高純度で商業的な量の利用ができるため、オクタメチルシクロテトラシロキサン(OMCTS)が現在好適に使用されている。General Electric Inc.により導入された表記法によれば、その物質は、「D4」とも呼ばれ、「D」は、[(CHSi]−O−基を表している。
しかしながら、相対的に高い沸点、及びヘキサメチルシクロトリシロキサン(D3)、デカメチルシクロペンタシロキサン(D5)、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン(D6)、及びテトラデカメチルシクロヘプタシロキサン(D7)のような他のポリアルキルシクロシロキサンとの化学的類似性のため、D4の精製は、時間及びコストのかかる蒸留手順を必要とする。これに関しては、米国特許公報第5,879,649(A)号を参照されたい。
先行技術に記載の製造方法では、300mmより大きい外径を有する大容積の筒型スート体において、例えば、ヒドロキシ基の軸方向、径方向、又は方位角による変動、又はチタン濃度若しくは粘度値の点で、不均質性をもたらす。
前述の不利益が回避される、材料の高い均質性により特徴付けられるチタンドープ合成石英ガラスのための、SiOスート体の製造方法を提供すること、特に、材料の高い均質性により特徴付けられる、SiO−TiOスート体、特に、チタンドープ合成石英ガラスのための、300mmより大きい外径を有する大容積の筒型スート体の製造を可能にする方法を提供することが、本発明の目的である。
特許請求の範囲に記載の請求項1の特徴を有する製造方法は、前述の目的を満たすために提案される。従属項は、それぞれ好ましい構成を特定する。
本発明は:
(A)60重量%より多いポリアルキルシロキサンD4を含む液体SiOフィードストック材を供給する工程;
(B)気体SiOフィードストック蒸気を生成するために、液体SiOフィードストック材を蒸発させる工程;
(C)気体TiOフィードストック蒸気を生成するために、液体TiOフィードストック材を蒸発させる工程;
(D)SiOフィードストック蒸気及びTiOフィードストック蒸気を、それぞれSiO粒子及びTiO粒子に変える工程;
(E)堆積面上にSiO粒子及びTiO粒子を堆積して、チタンドープSiOスート体を形成する工程;
(F)チタンドープSiOスート体をガラス化して、TiO濃度が5重量%〜11重量%である合成石英ガラスを形成する工程
を含むチタンドープ合成石英ガラスの製造方法に関する。
本発明の範囲によれば、液体SiOフィードストック材は、重量分率mD3を有するポリアルキルシロキサンD3から構成される少なくとも1つの追加成分(additional component)と、重量分率mD5を有するポリアルキルシロキサンD5から構成される少なくとも1つの追加成分とを、重量比mD3/mD5が0.01〜1となる範囲で含み、提供される液体SiOフィードストック材は、重量比mD3/mD5を維持して蒸発し、少なくともその99重量%が蒸発して、気体SiOフィードストック蒸気を形成する。
可能な限り高純度である、単一の決められたケイ素化合物からなるフィードストック材を用いる公知の方法と対照的に、本発明は、異なるポリアルキルシロキサンの混合物として存在するSiOフィードストック材を提案する。オクタメチルシクロテトラシロキサン(本願明細書において、D4とも呼ばれる)がその混合物の主成分である。D4に加えて、その混合物は、化学的に類似するポリアルキルシロキサン、すなわち、D4(D3を包含している)より分子量が小さいもの、及びD4(D5を包含している)より分子量が大きいものを含む。従って、用語「追加成分」により要約されるフィードストック材の追加の構成要素(additional ingredients)は、D4の相対分子量(約297g/mol)及びD4の沸点(約175℃)に対して、高い値又は低い値の何れかで差がある分子量及び沸点を有する。
基本的に、本発明に係る製造方法は、同時に作用する3つの特徴に特徴付けられる。第1の特徴は、液体SiOフィードストック材(以下でフィードストック材とも呼ばれる)が主成分D4だけでなく、2種のさらなるポリアルキルシロキサンも含有することを含む。これらは、追加成分D3及びD5である。液体SiOフィードストック材におけるD3及びD5の重量比は、任意ではなく、むしろ予め定義された範囲内で選択される。本発明に係る製造方法の第2の本質的な特徴では、液体SiOフィードストック材(従って、重量分率mD3及びmD5も同様に)完全に、気相への転移を必要とする。従って、その液体は、D5に対するD3の予め定められた、狭く限定された比を含むだけではなく、同じことが気体SiOフィードストック蒸気(以下でフィードストック蒸気とも呼ばれる)にも当てはまる。
第3の特徴は、TiOフィードストック材(以下でドーピング材とも呼ばれる)の使用を含む。本発明に係る製造方法は、材料の特に高い同質性及び現在の一般的な基準を超えるTiO同質性を備える、SiOスート体及びEUV石英ガラス体を製造するために使用することができる。
本発明の範囲において、用語「重量分率」は、対応する追加成分の重量を、液体SiOフィードストック材の総重量で除算して得られた相対的なパラメータに関する。それゆえ、追加成分の2つの重量分率の重量比mD3/mD5は、2つの相対的な重量分率を除算することによって決定され得る単位が存在しないパラメータである。
本発明の範囲において、用語「露点」は、液体の凝集と蒸発とが平衡状態にある温度に関する。
本発明の範囲において、「重量比を維持して」蒸発が進行するとは、液体SiOフィードストック材の重量比G_liquid=mD3/mD5と、気体SiOフィードストック蒸気の重量比G_vapor=mD3/mD5との比τの値が±500百万分率以下(以下においてppm)、好ましくは±250ppm以下、特に好ましくは±100ppm以下、特に±50ppm以下であることを意味する。本願明細書において、比τは、以下の通り計算される。
τ=(G_liquid−G_vapor)/G_liquid
従って、重量比、すなわちD5の重量に対するD3の重量の比は、蒸発により、±500ppmより大きな範囲、好ましくは±250ppmより大きな範囲、特に好ましくは±100ppmより大きな範囲で変化すべきではない。
本発明の範囲において、SiO粒子及びTiO粒子が堆積されているとは、SiO−TiO粒子、特に、連結した物質としての共堆積(joint deposition)を意味する。純粋なSiO粒子及び純粋なTiO粒子が分離して形成され、堆積することが起こりえないというは、当該技術分野の専門家には明らかである。むしろ、炎の中で、TiOドーピングを含むSiO一次粒子が形成される。これらのSiO一次粒子は、炎の中で、添加されたTiOを含有するSiO凝集粒子に変わる。
本発明の範囲において、「少なくとも99重量%の液体SiOフィードストック材が蒸発して気体SiOフィードストック蒸気を形成する」とは、蒸発プロセスに流入した少なくとも99重量%の液体SiOフィードストック材が気相に転移することを意味する。本発明に係る製造方法の目的によれば、液体フィードストック材の気相への転移を、それが完全となるように実施する。次いで、このようにして得られた気体SiOフィードストック蒸気は、酸化、及び/又は熱分解、及び/又は加水分解することにより、SiO粒子へと変化する。完全に、すなわち、少なくとも99重量%(wt%とも呼ばれる)のフィードストック材がフィードストック蒸気へと転移されることによって、D5に対するD3の重量比もまた、液相から気相に転移する。これによって、SiOフィードストック蒸気がD5に対するD3の所定の重量比を有することを確実にする。SiOスート体であって、特に高い均質性により特徴付けられる石英ガラスは、重量比mD3/mD5が所定の範囲内である場合のみ製造され得る。特許請求の範囲に記載の範囲とは異なるD3及びD5の重量分率を含むポリアルキルシロキサンの任意に混合された混合物では、同様の特別な同質性を有する石英ガラスを製造することができない。実施形態の特に好ましい変形例は、液体SiOフィードストック材が、20ppm未満、好ましくは10ppm未満、特に好ましくは5ppm未満の残部を除いて、SiOフィードストック蒸気に転移することを特徴とする。その実施形態の変形例は、本願明細書に開示される蒸発方法により実施されてもよい。前述の蒸発方法(特に減圧による蒸発と、露点の低下による蒸発との組合せ)は、液体状で蒸発器内に導入されるSiOフィードストック材の極僅かな部分(20ppm未満、好ましくは10ppm未満、特に好ましくは5ppm未満)のみが蒸発しないようにする。一度の実験においては、SiOフィードストック材の非蒸発部分を2.5ppm未満まで減少することができた。
本発明の範囲において、「少なくとも99重量%の液体TiOフィードストック材が蒸発して気体TiOフィードストック蒸気を形成する」とは、蒸発プロセスに流入した少なくとも99重量%の液体TiOフィードストック材が気相に転移することを意味する。本発明に係る製造方法の目的によれば、液体TiOフィードストック材の気相への転移を、それが完全となるように実施する。次いで、このようにして得られた気体TiOフィードストック蒸気は、酸化、及び/又は熱分解、及び/又は加水分解することにより、TiO粒子へと変化する。実施形態の特に好ましい変形例は、液体TiOフィードストック材が、20ppm未満、好ましくは10ppm未満、特に好ましくは5ppm未満の残部を除いて、TiOフィードストック蒸気に転移することを特徴とする。実施形態のその変形例は、本願明細書に開示される蒸発方法により実施されてもよい。その蒸発方法(特に減圧による蒸発と、露点の低下による蒸発との組合せ)は、液体状で蒸発器内に導入されるTiOフィードストック材の極僅かな部分(20ppm未満、好ましくは10ppm未満、特に好ましくは5ppm未満)のみが蒸発しないようにする。
本発明の範囲において、用語「ポリアルキルシロキサン」は、直鎖状及び環状の双方の分子構造を含む。しかしながら、SiOフィードストック材のポリアルキルシロキサンは、好ましくは、ヘキサメチルシクロトリシロキサン(D3)、オクタメチルシクロテトラシロキサン(D4)、デカメチルシクロペンタシロキサン(D5)、及びドデカメチルシクロヘキサシロキサン(D6)の群から選択される、少なくとも3種のポリメチルシクロシロキサンを含む。専門用語D3、D4、D5は、General Electric Inc.により導入された専門用語に由来し、「D」は、[(CHSi]−O−基を表す。好ましい変形例において、D4はポリアルキルシロキサン基体物質の主成分である。従って、ポリアルキルシロキサン基体物質のD4部分は、少なくとも70重量%、特に少なくとも80重量%、好ましくは少なくとも90重量%、特に好ましくは少なくとも94重量%である。
本発明の範囲において、用語「希釈剤」及び「キャリアガス」は、同義的に使用される。
本方法の1つの精製は、mD3/mD5比が0.1〜0.5の範囲であることを特徴とする。測定で、驚いたことに、主にD4を含有するSiOフィードストック材にD3及びD5を添加することで、D3及びD5の比較的狭い範囲に限り、チタンドープ合成石英ガラスの密度における不均質性が有意に減少したことを確認できた。いくつかの測定では、特に、それから製造された、追加成分のmD5に対する質量比mD3が0.1〜0.5で、スート体であって、チタンドープ石英ガラスは、特に僅かな不均質性を含んだことを示した。
SiOフィードストック材が、D4より小さい相対分子量を有する少なくとも1つの追加成分と、より大きい相対分子量を有する少なくとも1つの追加成分とを含有することが、本発明に係る製造方法において必要である。ポリアルキルシロキサンの加水分解又は熱分解の間、酸化攻撃の活性化エネルギー又は開裂に必要な熱エネルギーは、分子量の増加と共に増加することが推定される。追加成分が添加されたSiOフィードストック材は、ガスとして反応領域に供給され、酸化、及び/又は加水分解、及び/又は熱分解を通して、このプロセスの過程で分解されて、SiOを形成する。その反応領域は、例えば、トーチ火炎又はプラズマである。その反応領域において、ポリアルキルシロキサン分子は、酸化の手段により徐々に分解されてSiOを形成し、それにより、SiO一次粒子は、気相からさらなるSiO又はSiO分子が付着される。その付着のプロセスは、凝集又は集合したSiO粒子が、未分解分子がもはや存在しない領域に入ったら直ちに、反応領域を通って堆積面に向かう途中で終了する。
これらの開裂、酸化、及び付着プロセス(以下「粒子形成プロセス」という)は、ポリアルキルシロキサン分子の分子量及び大きさに依存して、異なる反応速度及び異なる温度で進行する。これらのプロセスの結果として、比較的広い粒径分布を有し、様々な大きさの凝集体及び集合体が、反応領域において形成される。本発明に係る製造方法が用いられる際に、粒子形成プロセスは変わる。形成されたSiO粒子の粒度分布は広くなり、従って、スート体構造は純粋なD4の使用と比べて変わる。この粒径分布の広幅化について考えられる説明は、気相における異なる反応速度により、気相からさらなるSiO分子が付着することで、さらなる成長が起こり得るSiO一次粒子の形成に関して、異なる反応速度がさらに得られることである。別の考えられる説明は、ポリアルキルシロキサン分子のケイ素原子の数及び配置の関数として、すでに、SiO一次粒子の大きさ、及び一次粒子から形成されたSiO粒子の大きさ、並びに反応領域におけるその濃度が、加水分解又は熱分解の間、変化し得ることである。
本発明に係る方法は、2つの主要な要件を含む。1つは、少なくとも99重量%の供給される液体SiOフィードストック材は、気相に転移されなければならない。他方、その蒸発は、mD5に対するmD3の重量比を維持してSiOフィードストック材が蒸発するように、実行されなければならない。従って、本発明において、液相及び気相における2種の追加成分の質量比は、実質的に同一となる。本願明細書において、液体SiOフィードストック材の重量比G_liquid=mD3/mD5と、気体SiOフィードストック材の重量比G_vapor=mD3/mD5との比τの数値が最大±500ppm、好ましくは最大±250ppm、特に好ましくは最大±100ppmであることが有利であると証明され、その比は以下の通り計算される。
τ=(G_liquid−G_vapor)/G_liquid
SiOフィードストック材の主成分D4に2種のさらなるポリアルキルシロキサンD3及びD5を加えることで、粒径分布が広幅化することが明らかとなった。
実施形態の変形例の範囲において、本発明は、完全に気体SiOフィードストック蒸気に転移する液体SiOフィードストック材を供給する。その公知の蒸発システムにおいて、蒸発させられる液体は高温面に接触させられる。蒸発器の高温面は、SiOフィードストック材の安定性において影響を及ぼし得る。その不利益を克服するために、本発明に係る蒸発工程のさらに有利な変形例は、蒸発が以下の工程を含むことで達成される:
SiOフィードストック材を加熱する工程、及び
減圧により、SiOフィードストック材の少なくとも第一の部分が蒸発するように、膨張室に加熱したSiOフィードストック材を導入する工程。
上記変形例の範囲には、SiOフィードストック材を加熱する工程が含まれる。SiOフィードストック材の温度は、本願明細書において、150〜230℃であることが求められる。減圧により前述の蒸発が実施されるのが、SiOフィードストック材において、特に容易(gentle)であることが分かっている。この目的のために、SiOフィードストック材は、例えば、超臨界状態の液体として加熱されてもよい。要求圧力のみの加熱設備への導入で、SiOフィードストック材の沸騰を避ける。膨張室の内部で膨張する際、SiOフィードストック材は気相に転移するように緩和する。1.8〜5barの減圧は有利であることが分かった。
別の有利な本発明に係る蒸発方法の変形例は、以下の工程:
SiOフィードストック材を加熱する工程;
膨張室に、加熱したSiOフィードストック材を導入する工程;
露点の低下により、SiOフィードストック材の少なくとも第二の部分が蒸発するように、加熱した希釈剤とSiOフィードストック材を混合する工程
を含む蒸発させる工程によるものである。
前述した実施形態の変形例の範囲において、希釈剤は、フィードストック材の蒸発に利用される。希釈剤は、有利には、膨張室を通過するキャリアガスである。このため、用語「希釈剤」及び「キャリアガス」は、以下において同義であると見なす。
SiOフィードストック材は、対応するパイプラインを通って膨張室内へ導入され、噴霧器ノズルにより、その中に噴霧及び/又はスプレーされる。SiOフィードストック材のSiOフィードストック蒸気への転移を可能な限り均質に実施するために、窒素のような希釈剤が膨張室内に導入されるべきである。液体SiOフィードストック材の第二の部分は、液体SiOフィードストック材の分圧がその膨張室内において低下するため、膨張室に入る際に蒸発し、それゆえ、その露点も同様に低下する。その方法の特別な特徴は、その分圧の低下が、液体SiOフィードストック材が気相へと転移する温度も低下させることである。窒素とは別に、アルゴン又はヘリウムも、キャリアガス及び/又は希釈剤として有用であると証明されている。
本発明に係る製造方法の実施形態の別の変形例は、少なくとも99重量%、特に99.95重量%、特に好ましくは99.9995重量%のSiOフィードストック材が、減圧及び/又は分圧の低下によりSiOフィードストック蒸気に転移することを特徴とする。完全変換するため、液体SiOフィードストック材は非常に微細な液滴で噴霧されることが有利であると証明されている。本願明細書において、液滴の平均径は、5μm未満、好ましくは2μm未満、特に好ましくは1μm未満とすべきである。液体を小さい液滴に変えるのをサポートするため、超音波の効果によりSiOフィードストック材を均一かつ微細に分散させる超音波分散機を使用することが有利であると証明されている。本発明の範囲において、超音波は、人により知覚される範囲を超えた周波数の音を意味する。
本発明に係る製造方法の実施形態の別の変形例は、液体TiOフィードストック材を噴霧器ノズルにおいて、室温かつ所定の圧力(例えば1〜5bar)で、ほんの数マイクロメーターサイズの非常に小さい液滴に変えることを特徴とする。キャリアガス(希釈ガス)は、初めに熱交換器により加熱され、主に、蒸発が高温面においてではなく気相において実施されるような適切な方法で、液滴と混合される。この方法は、液体TiOフィードストック材を予熱する必要がないように、適切に計画されてもよい。この変形例において、キャリアガスと液体TiOフィードストック材との混合は、実際に液滴を噴霧するより前に行う。
実施形態の変形例の範囲において、本発明は、完全に、気体TiOフィードストック蒸気に転移される液体TiOフィードストック材を提供する。公知の蒸発システムにおいて、蒸発される液体を、高温面に接触させる。蒸発器におけるその表面は、TiOフィードストック材の安定性に影響を及ぼし得る。その不利益を克服するために、本発明に係る蒸発プロセスの、さらに有利な結果となる変形例は、蒸発される工程が以下の工程:
TiOフィードストック材を加熱する工程、
減圧により、TiOフィードストック材の少なくとも第一の部分が蒸発するように、膨張室に加熱したTiOフィードストック材を導入する工程
を含む場合において達成される。
前述の変形例の範囲には、TiOフィードストック材の加熱が含まれる。TiOフィードストック材の温度は、本願明細書において、150〜230℃が求められる。TiOフィードストック材が、オイルのようなさらなる液体によって加熱される、液体/液体加熱システムを用いることに利点があると証明されている。液体−液体熱交換器は、電熱線(electrical heating wires)を用いる場合のような、特に熱い領域が形成されることのない、TiOフィードストック材の均一な一定の加熱が得られる。減圧により前述の蒸発が実施されるのが、TiOフィードストック材において、特に容易であることが分かっている。この目的のために、TiOフィードストック材は、例えば、超臨界状態の液体として加熱されてもよい。要求圧力のみの加熱設備への導入で、TiOフィードストック材の沸騰を避ける。膨張室の内部で膨張する際、TiOフィードストック材は気相に転移するように緩和する。1.8〜5barの減圧は有利であることが分かった。
別の有利な本発明に係る蒸発方法の変形例は、以下の工程:
TiOフィードストック材を加熱する工程;
膨張室に、加熱したTiOフィードストック材を導入する工程;
露点の低下により、TiOフィードストック材の少なくとも第二の部分が蒸発するように、加熱した希釈剤とTiOフィードストック材を混合する工程
を含む蒸発させる工程によるものである。
前述した実施形態の変形例の範囲において、希釈剤は、フィードストック材の蒸発に利用される。希釈剤は、有利なことに、膨張室を通過するキャリアガスである。このため、用語「希釈剤」及び「キャリアガス」は、以下において同義であると見なす。
実施形態の前述の変形例の範囲には、TiOフィードストック材の加熱も含まれる。先に説明したように、加熱が熱交換器により実施され、120〜230℃の範囲の温度にTiOフィードストック材を加熱することが有利であると証明されている。TiOフィードストック材は、対応するパイプラインを通って膨張室内へ導入され、噴霧器ノズルにより、その中に噴霧及び/又はスプレーされる。TiOフィードストック材のTiOフィードストック蒸気への転移を可能な限り均質に実施するために、特に、TiOフィードストック材がスプレーされる方向に対して、窒素のような希釈剤が膨張室内に導入されるべきである。液体TiOフィードストック材の第二の部分は、液体TiOフィードストック材の分圧がその膨張室内において低下するため、膨張室に入る際に蒸発し、それゆえ、その露点も同様に低下する。この方法の特別な特徴は、その分圧の低下が、液体TiOフィードストック材が気相へと転移する温度も低下させることである。TiOフィードストック材の露点は、加熱したキャリアガスの添加量の関数として30℃まで減少される。従って、その供給において、TiOフィードストック材の強力な加熱は必要ではない。窒素とは別に、アルゴン又はヘリウムも、キャリアガス及び/又は希釈剤として有用であると証明されている。
本発明に係る製造方法の実施形態の別の変形例は、少なくとも99重量%、特に99.95重量%、特に好ましくは99.9995重量%のTiOフィードストック材が、減圧及び/又は分圧の低下によりTiOフィードストック蒸気に転移することを特徴とする。この実施形態の代替案としては、加熱及び加圧されたTiOフィードストック材が膨張室に入る際、気相への液体TiOフィードストック材の転移が、減圧のみにより実施される。本願明細書において、完全変換するため、液体TiOフィードストック材は非常に微細な液滴で噴霧されることが有利であると証明されている。本願明細書において、液滴の平均径は、5μm未満、好ましくは2μm未満、特に好ましくは1μm未満とすべきである。
液体TiOフィードストック材を小さい液滴に変えるのをサポートするため、超音波の効果によりTiOフィードストック材を均一かつ微細に噴霧させる超音波噴霧器を使用することが有利であると証明されている。本発明の範囲において、超音波は、人により知覚される範囲を超えた周波数の音を意味する。第二の代替案の範囲において、気相への液体TiOフィードストック材の転移は、分圧の低下により、もっぱらキャリアガスの利用のみで実施される。これに関して、十分な量の希釈剤/キャリアガスは膨張室を通る必要があり、こうして、液体TiOフィードストック材の蒸発をもたらす。本発明に係る製造方法の実施形態の前述の変形例の第三の代替案は、減圧及び分圧の低下の双方の利用により実施する液体フィードストック材の蒸発を提供する。減圧による蒸発と、露点の低下による蒸発との前述の組合せは、液体状で蒸発器内に導入されるTiOフィードストック材の極僅かな部分(20ppm未満、好ましくは10ppm未満、特に好ましくは5ppm未満)のみが蒸発しないようにする。一度の実験においては、TiOフィードストック材の非蒸発部分を2.5ppm未満まで減少することができた。
液体TiOフィードストック材は、何れの場合も、蒸発される個々の量が小さく、大きい表面を有している場合に、より容易かつより均質に気相に転移させることができる。これは、液体TiOフィードストック材が微細な液滴に噴霧されることで、最適に達成させることができる。次いで、噴霧された液滴を、減圧、及び/又は加熱された希釈剤/キャリアガスとの混合により、気相に転移することができる。150℃〜230℃の範囲の温度で保たれた膨張室において、微細な液滴を熱いキャリアガスに接触させることが有利であると証明されている。150℃未満の温度では、液体が、粒子形成プロセスにおける不均質性、及び気泡のようなスート体構造における欠陥を引き起こす反応領域へと運ばれるような、液滴が完全に蒸発しない一定のリスクが存在する。230℃より高い温度では、別様でエネルギー的に抑制され、再現性のない望ましくない反応生成物を伴う反応、特に分解及び重合反応が起こりやすくなる。
本発明に係る製造方法の実施形態の別の変形例は、液体TiOフィードストック材を噴霧器ノズルにおいて、室温かつ所定の圧力(例えば1〜5bar)で、ほんの数マイクロメーターサイズの非常に小さい液滴に変えることを特徴とする。キャリアガス(希釈ガス)は、初めに熱交換器により加熱され、主に、蒸発が高温面においてではなく気相において実施されるような適切な方法により、液滴と混合される。この方法は、液体TiOフィードストック材を予熱する必要がないように、適切に計画されてもよい。この変形例において、キャリアガスと液体TiOフィードストック材との混合は、実際に液滴を噴霧するより前に行う。
本発明に係る製造方法の実施形態の別の変形例は、少なくとも99重量%の液体TiOフィードストック材が蒸発されて、気体TiOフィードストック蒸気を形成することを特徴とする。さらに、本発明に係る製造方法の実施形態の変形例は、重量分率mD3を有するポリアルキルシロキサンD3及び重量分率mTiOを有する液体TiOフィードストック材が、重量比mTiO/mD3が0.1〜10となる範囲で蒸発されることを特徴とする。
本発明に係る製造方法の実施形態の別の変形例は、液体TiOフィードストック材が2重量ppm未満の水を含むことを特徴とする。これは、均一な石英ガラス体の形成をサポートする。本発明に係る製造方法の実施形態の別の変形例は、液体TiOフィードストック材が、少なくとも80重量%のチタンイソプロポキシド(Ti{OCH(CH)を含むことを特徴とする。
本発明に係る製造方法の実施形態の別の有利な変形例は、追加成分D3及び/又は追加成分D5が、液体SiOフィードストック材の総重量に対して0.5重量%〜30重量%となること、特に、重量分率mD3及びmD5の総計が1〜15重量%、好ましくは1〜3重量%の範囲であることを特徴とする。驚くべきことに、測定結果は、追加成分D3及びD5の量が、SiOフィードストック材において優勢でなくてもよいことを示している。むしろ、混合物の、最大3分の1の総重量であれば、SiO粒子として堆積される際、粒径が広がり、従って、このようにして製造されるスート体の均質性を高める、本発明に係るSiOフィードストック材を製造するのに十分である。従って、大多数の測定結果は、驚くべきことに、追加成分D3及びD5の重量分率が1〜3重量%でも十分であることを示している。これらの比較的少量の追加成分D3及びD5でさえも、完全に気相へ転移することにより、スート体に存在する可能性がある密度の変動を、SiO蒸気の異なる粒径により相殺させ、それによって、まとめると、かなりより均質なスート体及び/又は石英ガラス体が生成される。
先行技術に従って製造されるスート体は、石英ガラスの密度に対して、25〜32%の密度を有する。本願明細書においては、スート体は3〜4%の密度の相対的な変動を示す。また、前述の密度の変動は、ガラス化の間、石英ガラス体へと変化させる。これは、ヒドロキシル基又は塩素の濃度の径方向、方位角、及び軸方向の変化を生じさせ、筒型石英ガラス、及びそれから製造されるEUVミラー基板に望ましくない特性をもたらし得る。本発明に係る製造方法は、スート体における公知の密度の変動を低下させることを特徴とする。前述の密度の変動の低下が筒型石英ガラスの質に直接的な影響を及ぼすため、その結果より質の高い、より均質な筒型石英ガラス、が製造された。これは、例えば、EUVミラー基板の製造する場合等の筒型石英ガラスの後の利用が、スクラップ発生の低減に関係している点で有利である。
多くの測定結果は、ポリアルキルシロキサンの分解に必要な活性化エネルギーが、ポリアルキルシロキサンD3の場合、D4と比べて低く、ポリアルキルシロキサンD5の場合、D4と比べて高いということを示している。ポリアルキルシロキサンD3の活性化エネルギーは、分子の環張力(ring tension)がより高いため、より低くなる。従って、環は、より安定なD4の場合により容易に開環され得る。対照的に、分子の熱開裂(thermal cleavage)を開始するために、ポリアルキルシロキサンD5はD4より高い活性化エネルギーを必要とすることが明らかとなっている。まとめると、D4とD3との間のエネルギー差がD4とD5との間のエネルギー差より大きいことが明らかとなっている。このため、そしてD3が重合反応を起こす強い傾向を有するため、追加成分D3の量が追加成分D5の量より少ないことが有利であると証明されている。従って、本発明に係る製造方法の実施形態の有利な変形例は、追加成分が以下の量のポリアルキルシロキサン及びそれらの線形同族体を含むことを特徴とする。
ヘキサメチルシクロトリシロキサン(D3):0.02重量%〜1重量%の範囲の重量分率mD3
デカメチルシクロペンタシロキサン(D5):0.5重量%〜5重量%の範囲の重量分率mD5
驚くべきことに、測定結果から、前述した通りの量の追加成分が使用された場合、スート体中での密度の変動が0.4%未満であったことを確認した。追加成分に以下の量のポリアルキルシロキサン及びそれらの線形同族体が含まれた場合、スート体の密度の変動は、さらに改良された。
ヘキサメチルシクロトリシロキサン(D3):0.02重量%〜2重量%の範囲の重量分率mD3
デカメチルシクロペンタシロキサン(D5):0.5重量%〜10重量%の範囲の重量分率mD5
測定のいくつかにおいて、D6もまた、0.01重量%〜0.75重量%の範囲の重量分率mD6で添加された。これは、共通して、対応する量のD5を置き換えることにより行った。しかしながら、その大きい分子量に起因して、ドデカメチルシクロペンタシロキサン及びその線形同族体は、D6の重量分率が好ましくは100重量ppm以下であるような、D4と比べて低濃度で、反応領域及び粒子形成プロセスの顕著な変化をもたらす。
本発明に係る製造方法の実施形態の別の有利な変形例は、合成石英ガラスのTiO濃度が7重量%〜10重量%、特に7.8重量%〜8.9重量%であることを特徴とする。これはEUVミラーに必要な熱膨張係数のために適切な量である。或いは又はさらに、本発明に係る製造方法の実施形態のさらに有利な変形例は、合成石英ガラスのTi3+濃度が1ppm〜200ppm、特に1ppm〜50ppm、特に1ppm〜20ppmであることを特徴とする。このパラメータもまた、熱膨張係数を調整するために有用である。
本発明に係る製造方法の実施形態のさらに有利な変形例は、光学用に使用される表面での合成石英ガラスのTi3+濃度の偏差ΔTi3+/Ti3+は、0.8以下、特に0.0002〜0.5であることを特徴とする。本発明に係る製造方法の実施形態のさらに有利な変形例は、400nm〜700nmの波長域における経路長1mmでの内部伝送が少なくとも80%、特に少なくとも90%であることを特徴とする。本発明に係る製造方法の実施形態のさらに有利な変形例は、合成石英ガラスの仮想温度が最大1,050℃、特に最大1,000℃、特に好ましくは最大950℃であることを特徴とする。
本発明に係る製造方法の実施形態のさらに有利な変形例は、0℃〜100℃の温度ウィンドウにおける熱膨張係数が最大0±150ppb/℃、特に最大0±100ppb/℃、好ましくは最大0±75ppb/℃であることを特徴とする。
本発明に係る製造方法の実施形態のさらに有利な変形例は、チタンドープSiOスート体がフッ素ドープされていることを特徴とする。この目的のために、チタンドープSiOスート体は、ドーピング加熱炉(doping furnace)に置かれ、ドーピング加熱炉においてフッ素含有雰囲気に曝されてもよい。
本発明に係る製造方法の実施形態の別の有利な変形例は、製造方法が以下の工程:
液体フッ素フィードストック材を気体フッ素フィードストック蒸気に転移させる工程;
フッ素フィードストック蒸気をフッ素粒子に変える工程;
堆積面上に、SiO粒子及びTiO粒子と共にフッ素粒子を適用し、チタン及びフッ素ドープSiOスート体を形成する工程
を含むことを特徴とする。
フッ素はスート体内でのチタンドーピングの同質性に有益な効果を有することが明らかとなっている。このため、本発明に係る製造方法の実施形態のさらに有利な変形例は、合成石英ガラスのフッ素濃度が少なくとも100重量ppmであることを特徴とする。
本発明は、本願明細書に開示される製造方法に従って製造された合成石英ガラスの使用も特許請求の範囲であり、それによって、合成石英ガラスがEUVミラー基板を製造するために使用される(本願明細書において、EUVは「極紫外線」、すなわち10nm〜121nmのスペクトル域を意味する)。本願明細書に開示される製造方法は、非常に高品質な石英ガラスの製造を可能にする。スート体の密度の変動が小さいため、EUVミラー基板に好適に使用される高品質な石英ガラスを製造するのに適している。
本発明のさらなる利点、特徴、及び詳細は、従属請求項と、本発明の1つの実施形態が図面を参照して詳細に説明されている、以下の詳細な説明とから明らかである。本願明細書において、特許請求の範囲及び詳細な説明において言及される特徴は、本発明単独又は本発明の任意の組合せに不可欠であり得る。
SiOスート体を製造するための本発明に係る製造方法を実施するための装置の概略図を示す。
先行技術によると、ポリアルキルシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン(D4)を用いて石英ガラスを製造することが公知である。しかしながら、その公知の製造方法は、特定の層状構造を含む合成石英ガラスを製造するのに使用できるのみである。チタンドープ石英ガラスの製造における不利益(密度及び/又は化学組成の局所領域のばらつき)を克服するのが本発明の目的の1つである。本願明細書において、本発明に係る製造方法は、主成分としてD4を含有するSiOフィードストック蒸気107、及びTiOフィードストック蒸気207からのガスフローの形成に基づく。ガスフローは、反応領域に供給され、そこでSiOフィードストック蒸気及びTiOフィードストック蒸気は、熱分解、酸化、又は加水分解されることにより、チタンドープSiO148に変化され、非晶質のチタンドープSiO粒子を形成する。
その後、堆積面160上の非晶質のSiO粒子を堆積することで、ガラス化によって合成チタンドープ石英ガラスを形成する多孔質のチタンドープSiOスート体200を形成する。本願明細書において、300mmより大きい外径を有し、材料の均質性が改良された大容量の筒型スート体200の製造を可能にするために、本発明は、出発物質D4が2種のさらなるポリアルキルシロキサンの形態で、少なくとも2種の追加成分を含むことを開示する。これらは、任意のポリアルキルシロキサンではなく、D4の参照分子量(reference molecular mass)よりも低い分子量を有するポリアルキルシロキサン、及びD4の参照分子量よりも高い分子量を有するポリアルキルシロキサンである。測定結果は、驚くべきことに、より重いポリアルキルシロキサンとより軽いポリアルキルシロキサンとをD4基材と組み合わせて用いることでSiO一次粒子の粒径分布を広幅化できることを示している。加えて、粒径分布の幅の変量は、比較できる合成石英ガラス、特に、例えば、もっぱらD4又はSiClのみを用いるチタンドープ合成石英ガラスの製造方法よりも少ない。
図1に示す装置は、チタンドープSiOスート体200を製造するのに供される。一列に配置された複数の火炎加水分解トーチ140は、酸化アルミニウム製の支管160に沿って配列される。より高い生産性を得ることを目指した方法の改良において、単一のトーチ140ではなく複数の堆積トーチが使用され、スート堆積のために回転支持体に沿って前後移動される。それによって、各トーチ火炎は、支管160の全長の一部をさっと通るに過ぎない。
本発明に係る、追加成分に富んだSiOフィードストック材105が、反応領域に気体として供給され、酸化、及び/又は加水分解、及び/又は熱分解によるプロセスの間で分解されて、SiOを形成する。その反応領域は、例えば、トーチ火炎又はプラズマである。SiO粒子148は、反応領域において生成され、層状に堆積面160上に堆積して、SiOスート体を形成する。SiO粒子148は、それ自体が、ナノメーター級の粒径であるSiO一次粒子の凝集体又は集合体の形態で存在する。
TiOフィードストック材205は、反応領域に気体として供給され、酸化、及び/又は加水分解、及び/又は熱分解によるプロセスの間で分解されて、TiOを形成する。その反応領域は、例えば、トーチ火炎又はプラズマである。TiO粒子148は、反応領域において生成され、堆積面160上に堆積して、チタンドープSiOスート体を形成する。
火炎加水分解トーチ140は、支管160の縦軸161と平行して、縦軸161に対して固定された2つの折り返し点の間で前後移動する連結トーチブロック141上に導入され、このトーチブロックは、方向指示矢印142により示されるように、この配列に対して垂直移動できる。トーチ140は、石英ガラス製であり、これらの中心間の距離は10〜18cmである。
火炎加水分解トーチ140は、割り当てられたトーチ火炎143をそれぞれに有し、本発明の範囲において、それぞれが反応領域を表す。反応領域において、TiO及び/又はSiO粒子は、その縦軸161の周りに回転する支管160のシリンダジャケット(cylinder jacket)表面に、外径350mmのスート体6が一層ずつ形成されるように、形成及び堆積される。堆積プロセスの間、スート体表面200は、約1,200℃の温度となる。
酸素及び水素は、火炎加水分解トーチ140のそれぞれに、トーチガス(torch gases)として供給され、SiOフィードストック蒸気107はSiO粒子を形成するためのフィードストック材として供給され、TiOフィードストック蒸気207はTiO粒子を形成するためのフィードストック材として供給される。
ポリアルキルシロキサンの混合物を用いたSiOフィードストック蒸気107の製造は、液体混合物用の貯留容器110、液体ポンプ122、及び液体用の流量計123を含む蒸発器システム120によって行われる。貯留容器110、ポンプ122、及び噴霧器128は、可撓性の金属線により互いに連結される。貯留容器110は、170℃の温度に加熱され、加熱された液体がポンプ122により蒸発器120に供給される。TiOフィードストック蒸気207もまた、液体TiO混合物用の貯留容器210、液体ポンプ222、及び流量計223を含む蒸発器システム220により製造される。
蒸発器120は、液体の微細な液滴が直ちに蒸発されるように195℃の内部温度を有し、その蒸気流は、据付の分流器に供給され、断熱性かつ可撓性の媒体供給ラインを経由して個別の堆積トーチ140に分割される。
堆積プロセスの終了後、多孔質のチタンドープSiOスートから構成される中空の筒体(スートチューブ)が得られ、コンピューター断層撮影検査(CT検査)にかけられる。スートチューブ200は、その長さ全体にわたってX線で照射される。このようにして得られた画像は、スート筒体200の軸方向及び径方向における層構造の強度及び均質性に関する量的及び質的な説明を可能にする。
液体フッ素フィードストック材を気体フッ素フィードストック蒸気に転移させる工程、
SiOフィードストック蒸気(107)、TiOフィードストック蒸気、及びフッ素フィードストック蒸気を、SiO粒子、TiO粒子、及びフッ素粒子に変える工程、
堆積面上に、SiO粒子、TiO粒子、及びフッ素粒子を堆積して、チタン及びフッ素ドープSiOスート体(200)を形成する工程、及び
チタン及びフッ素ドープSiOスート体をガラス化して、合成石英ガラスのフッ素濃度が少なくとも100重量ppmである、合成石英ガラスを製造する工程により、
フッ素がチタンドーピングの均質性に有益な効果を有することが明らかとなっている。
先に説明したように、複数種のポリアルキルシロキサンよりなる液体SiOフィードストック材を気相へ完全に転移し、このプロセスの間、追加成分D3及びD5の重量比を維持することが本発明に係る製造方法の目的である。我々の驚くべき洞察によれば、D4液体は、追加成分D3及びD5の追加により、特に均質なチタンドープSiOスート体を形成できるSiOフィードストック材となる。有利なことに、本願明細書において、出発物質D4は、不純物(特に、D3、D4、又はD5以外の全てのポリアルキルシロキサンが不純物と見なされる)を500ppm未満含む。
100 システム
105 SiOフィードストック材
107 SiOフィードストック蒸気
110 貯留タンク/貯留容器(OMCTS)
115 予熱機構(SiO
120 蒸発器/蒸発器システム(SiO
122 液体ポンプ(SiO
123 流量計(SiO
140 トーチ/火炎加水分解トーチ
141 トーチブロック
142 140の動作
143 トーチ火炎
145 供給路
148 SiO及びTiOスート
152 希釈剤
160 堆積面/支管
161 160の長手方向の軸
200 スート体
205 TiOフィードストック材
207 TiOフィードストック蒸気
210 貯留タンク/貯留容器(TiO
215 予熱機構(TiO
220 蒸発器/蒸発器システム(TiO
222 液体ポンプ(TiO
223 流量計(TiO

Claims (13)

  1. (A)60重量%より多いポリアルキルシロキサンD4を含む液体SiOフィードストック材(105)を供給する工程、
    (B)気体SiOフィードストック蒸気(107)を生成するために、前記液体SiOフィードストック材(105)を蒸発させる工程、
    (C)気体TiOフィードストック蒸気(207)を生成するために、液体TiOフィードストック材(205)を蒸発させる工程、
    (D)前記SiOフィードストック蒸気(107)及び前記TiOフィードストック蒸気を、それぞれSiO粒子及びTiO粒子に変える工程;
    (E)堆積面(160)上に前記SiO粒子及び前記TiO粒子を堆積して、チタンドープSiOスート体(200)を形成する工程、
    (F)前記チタンドープSiOスート体をガラス化して、TiO濃度が5重量%〜11重量%である合成石英ガラスを形成する工程、
    を含むチタンドープ合成石英ガラスの製造方法であって、
    前記液体SiOフィードストック材(105)が、重量分率mD3を有するポリアルキルシロキサンD3から構成される少なくとも1つの追加成分と、重量分率mD5を有するポリアルキルシロキサンD5から構成される少なくとも1つの追加成分とを、重量比mD3/mD5が0.01〜1となる範囲で含み、
    前記供給される液体SiOフィードストック材(105)が、前記重量比mD3/mD5を維持して蒸発し、少なくともその99重量%が蒸発して前記気体SiOフィードストック蒸気(107)を形成することを特徴とする、チタンドープ合成石英ガラスの製造方法。
  2. 少なくとも99.95重量%の前記TiOフィードストック材(205)が、減圧及び/又は分圧の低下により前記TiOフィードストック蒸気(207)に転移することを特徴とする、請求項に記載の製造方法。
  3. 前記合成石英ガラスのTiO濃度が7重量%〜10重量%であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 前記合成石英ガラスのTi3+濃度が1ppm〜200ppmであることを特徴とする、請求項1〜の何れか1項に記載の製造方法。
  5. 光学用途の表面での前記合成石英ガラスのTi3+濃度の偏差ΔTi3+/Ti3+が0.8以下であることを特徴とする、請求項1〜の何れか1項に記載の製造方法。
  6. 400nm〜700nmの波長域における経路長1mmでの内部伝送が少なくとも80%であることを特徴とする、請求項1〜の何れか1項に記載の製造方法。
  7. 前記合成石英ガラスの仮想温度が最大1,050℃であることを特徴とする、請求項1〜の何れか1項に記載の製造方法。
  8. 前記合成石英ガラスの0℃〜100℃の温度ウィンドウにおける熱膨張係数が最大0±150ppb/℃であることを特徴とする、請求項1〜の何れか1項に記載の製造方法。
  9. 前記チタンドープSiOスート体がフッ素ドープされていることを特徴とする、請求項1〜の何れか1項に記載の製造方法。
  10. 前記合成石英ガラスのフッ素濃度が少なくとも100重量ppmであることを特徴とする、請求項に記載の製造方法。
  11. 重量分率mD3を有する前記ポリアルキルシロキサンD3及び重量分率mTiOを有する前記液体TiOフィードストック材(205)が、重量比mTiO/mD3が0.1〜10となる範囲で蒸発されることを特徴とする、請求項1〜10の何れか1項に記載の製造方法。
  12. 前記液体TiOフィードストック材(205)が、少なくとも80重量%のチタンイソプロポキシド(Ti{OCH(CH)を含むことを特徴とする、請求項1〜11の何れか1項に記載の製造方法。
  13. EUVミラー基板を製造するための、請求項1〜12の何れか1項に記載の製造方法に従って製造される合成石英ガラスの使用。
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