JP5998548B2 - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5998548B2
JP5998548B2 JP2012057971A JP2012057971A JP5998548B2 JP 5998548 B2 JP5998548 B2 JP 5998548B2 JP 2012057971 A JP2012057971 A JP 2012057971A JP 2012057971 A JP2012057971 A JP 2012057971A JP 5998548 B2 JP5998548 B2 JP 5998548B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inverter
protection
protective
switching element
discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012057971A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013192407A (ja
Inventor
江桁 劉
江桁 劉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2012057971A priority Critical patent/JP5998548B2/ja
Publication of JP2013192407A publication Critical patent/JP2013192407A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5998548B2 publication Critical patent/JP5998548B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この発明は、バッテリ等の直流電源から得られる直流電力に基づいて同期電動機等の負荷を駆動する交流電力を発生する電力変換装置に係り、特に電気車等の動力源として用いられる永久磁石型同期電動機の駆動に好適な電力変換装置に関する。
永久磁石型同期電動機は、誘導電動機に比べて低速低トルク領域での高効率化が可能であるという利点を有する。このため、永久磁石型同期電動機は、電気車の動力源として期待されており、その開発が進められている。
一方、永久磁石型同期電動機では、永久磁石により界磁磁束を発生しているため、その界磁磁束は常に一定であり、電動機が発生する誘導起電力は回転速度に比例する。従って、高速回転領域では、電動機が発生する誘導起電力が高くなり、その誘導起電力が電源電圧により定まる上限値に達すると、要求される出力を電動機から得るための電流を電動機に流せなくなる。そこで、高速回転領域では、負のd軸電流を電動機に流すことにより、d軸電機子反作用による減磁効果を発生させ、d軸方向の磁束を減少させる、いわゆる弱め磁束制御がよく行われる。
ところで、電気車(例えば電気自動車)が高速走行している間に、何らかの原因により、この電気車の動力源である永久磁石型同期電動機を駆動するインバータの保護動作が行われる場合がある。このような場合、インバータから電動機に正常な負のd軸電流が供給されないため、電動機では弱め磁束制御が行われず、電動機が高い誘導起電力を発生し、この高い誘導起電力が電動機の端子からインバータ側へと出力される。この結果、バッテリからインバータに与えられる入力電圧を平滑化するための直流コンデンサに過電圧が印加され、またはバッテリが過大な電流により充電される問題が発生する。
図7はこのような問題の解決を図った従来の電力変換装置の構成を示すブロック図である。この電力変換装置は、直流電源であるバッテリ24と、初期充電回路25と、永久磁石型同期電動機21を駆動するインバータ20と、インバータ20の制御を行う制御装置22と、放電トランジスタ32および放電抵抗31からなるダイナミックブレーキ回路と、放電トランジスタ32のON/OFF切り換えを行う判断回路33とを有する。
この電力変換装置において、通常動作時は、初期充電回路25がON、放電トランジスタ32がOFFとなっており、コンデンサ26には、バッテリ24の出力電圧が直流中間電圧として充電される。インバータ20は、コンデンサ26に充電された直流中間電圧を永久磁石型同期電動機21を駆動するための3相交流電圧に変換する手段である。このインバータ20は、周知のインバータと同様、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor;絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)およびフライホイールダイオードの組を6組用いて構成されたブリッジ回路である。制御装置22は、インバータ20の各IGBTのON/OFF切替を行うためのゲート駆動信号を発生する装置である。
判断回路33は、コンデンサ26の直流中間電圧を常時監視している。ここで、例えば永久磁石型同期電動機21からインバータ20を介してバッテリ24側に過剰な電力が回生され、コンデンサ26の直流電圧が所定の閾値を越えると、判断回路33は放電トランジスタ32をONさせ、コンデンサ26の充電電荷を放電抵抗31および放電トランジスタ32を介して放電させ、直流中間電圧を低下させる。
図8は上記問題の解決を図った他の電力変換装置の構成を示すブロック図である。なお、この電力変換装置は特許文献1に開示されている。前掲図7の電力変換装置と比較すると、この図8に示す電力変換装置では、放電トランジスタ32および放電抵抗31からなるダイナミックブレーキ回路と判断回路33が削除されている。その代わりに、この図8に示す電力変換装置では、判断回路42と、リレー制御回路43とが追加されるとともに、初期充電回路25とコンデンサ26およびインバータ20との間の直流母線に電流センサ41が取り付けられている。それ以外の点は前掲図7の電力変換装置と同様である。
図8に示す電力変換装置において、判断回路42は、電流センサ41により直流母線に流れる電流を検出する。制御装置22は、判断回路42および電流センサ41を介して直流母線に流れる電流を監視し、その監視結果に基づき、永久磁石型同期電動機21からインバータ20を介してバッテリ24側に過剰な電力が回生されたことを検知すると、リレー制御回路43に初期充電回路25の強電リレーをOFFさせ、バッテリ24に過大な回生電流が流れるのを防止する。それと同時に制御装置22は、インバータ20の一部のIGBTをONさせ、電動機21が出力する誘導起電力を吸収させ、コンデンサ26を過電圧から保護する。
特開2002−17098号公報
ところで、上述した図7の電力変換装置において、何らかの原因によりインバータ20の保護動作が行われ、インバータ20の全てのIGBTがOFFになった場合において、コンデンサ26の直流中間電圧が閾値を越えれば放電トランジスタ32がONとなり、電動機21からの回生電力により過電圧がコンデンサ26に加わるのを防止することが可能である。
しかし、図7に示す電力変換装置では、初期充電回路25の強電リレーをOFFさせない限り、バッテリ24によりコンデンサ26の直流中間電圧がクランプされ、直流中間電圧の上昇が妨げられるので、放電トランジスタ32による過電圧保護動作が行われない。
一方、初期充電回路25の強電リレーがONのままでは、インバータ20の保護動作が行われたとき、永久磁石型同期電動機21が発生する誘導起電力がインバータ20のフライホイールダイオードを介してバッテリ24に与えられ、バッテリ24が充電される。このため、次のような問題が発生する。
図9はこのインバータ20の保護動作に伴って発生する問題を説明する波形図である。インバータ20の保護動作が行われ、インバータ20の全てのIGBTがOFFになると、バッテリ24の電圧が低い状態では永久磁石型同期電動機21からインバータ20のフライホイールダイオードを介してバッテリ24側に大きな回生電流が流れる。この結果、電動機21の軸端に回転方向と逆方向の大きなトルク、すなわち、大きなブレーキ力が発生するのである。
一方、上述した図8の電力変換装置の場合、制御装置22が大きな回生電流を検知したときに初期充電回路25の強電リレーをOFFにすることができれば、大きな回生電流が流れるのを防止し、大きなブレーキ力が電動機21に発生するのを防止することができる。しかし、多くの強電リレーは、大きな電流が流れ始めた後でOFFにするのは困難である。また、大きな電流が流れ始めた後でもOFFにすることが可能な強電リレーもあるが、そのような高性能の強電リレーは高価である。
さらに図8の電力変換装置では、インバータ20の保護動作が行われると、次のような問題が発生する。図10はこのインバータ20の保護動作に伴って発生する問題を説明する波形図である。図8に示す電力変換装置において初期充電回路25の強電リレーをOFFさせると、電動機21の巻線等の誘導性負荷に蓄積されている誘導エネルギーが放出されてコンデンサ26に充電される。しかし、一般に電気車用インバータの主回路コンデンサ(図8におけるコンデンサ26に相当)は容量値が低いため、電動機21から放出される誘導エネルギーが充電されると、この充電によりコンデンサ26の耐圧を越える過電圧がコンデンサ26に印加される危険性があるのである。
特許文献1は、このような危険性を回避するため、強電リレーをOFFさせるときに、インバータ20の一部のIGBTをONにして、誘導エネルギーを吸収することを提案している。しかし、この案を実現するためには、インバータ20を保護動作状態から一部のIGBTをONさせる吸収動作状態に切り換えるための複雑なロジック回路が必要になる。
この発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、簡単な回路構成により、インバータの異常発生時の過電圧と過電流に対する保護を行うことが可能な電力変換装置を提供することを目的としている。
この発明は、直流電圧を出力する直流電源と、前記直流電源から出力される直流電圧を用いて電動機を駆動する交流電圧を発生するインバータと、保護放電抵抗と保護放電スイッチング素子とを並列接続してなり、前記直流電源と前記インバータとの間に前記保護放電抵抗および前記保護放電スイッチング素子の各々が並列に介挿された保護放電回路とを具備することを特徴とする電力変換装置を提供する。
この発明によれば、例えば何らかの原因によりインバータの保護動作が行われる場合に、保護放電スイッチング素子をOFFとすることにより、直流電源とインバータとを保護放電抵抗を介して接続することができる。この場合、電動機からの回生電流が直流電源側に供給されたとしても、インバータに与えられる直流入力電圧は、直流電源の出力電圧の制約を受け、過剰な上昇が防止される。また、電動機から直流電源までの回生電流の経路に保護放電抵抗があるので、過大な回生電流が流れて電動機に大きなブレーキ力が発生するのを防止することができる。また、電動機からの回生電力が保護放電抵抗により消費されるので、回生電流を抑制することができる。
この発明の一実施形態である電力変換装置の構成を示すブロック図である。 同電力変換装置の通常動作時の状態を示す図である。 同電力変換装置の保護動作時の状態を示す図である。 同電力変換装置において保護動作が行われる際の各部の波形の第1の例を示す波形図である。 同電力変換装置において保護動作が行われる際の各部の波形の第2の例を示す波形図である。 同電力変換装置の保護動作判断部の構成例を示すブロック図である。 従来の電力変換装置の第1の構成例を示すブロック図である。 従来の電力変換装置の第2の構成例を示すブロック図である。 従来の電力変換装置の第1の構成例において保護動作が行われる際の各部の波形を示す波形図である。 従来の電力変換装置の第2の構成例において保護動作が行われる際の各部の波形を示す波形図である。
以下、図面を参照し、この発明の実施形態について説明する。
図1はこの発明の一実施形態である電力変換装置の構成を示すブロック図である。この電力変換装置において、主回路は、直流電源であるバッテリ24と、初期充電回路25と、永久磁石型同期電動機21を駆動するインバータ20と、インバータ20に対して並列接続されたコンデンサ26と、初期充電回路25およびインバータ20間の直流母線の途中に介挿された保護放電回路10とにより構成されている。保護放電回路10は、保護放電抵抗11および保護放電スイッチング素子12を並列接続してなるものである。図1に示す例では、保護放電スイッチング素子12は、互いに並列接続されたIGBT12Aとダイオード12Bとにより構成されている。そして、IGBT12Aは、コレクタがインバータ20に、エミッタが初期充電回路25に接続されている。また、ダイオード12Bは、アノードが初期充電回路25に、カソードがインバータ20に接続されている。
インバータ20は、コンデンサ26に充電された直流中間電圧を永久磁石型同期電動機21を駆動するための3相交流電圧に変換する手段であり、周知のインバータと同様、IGBT等のスイッチング素子およびフライホイールダイオードの組を6組用いて構成されたブリッジ回路である。制御装置22は、所定の制御手順に従ってインバータ20の各スイッチング素子のON/OFF切替を行うためのゲート駆動信号を発生する装置である。この制御装置22は、ソフトウェアの働きによりインバータ20の動作を監視し、インバータ20の動作の異常を検知した場合に、インバータ20の全てのスイッチング素子をOFFにする保護動作を行わせ、インバータ20と永久磁石型同期電動機21を保護するとともに、保護信号を保護動作判断部13に出力する。
保護回路23は、図示しないハードウェアを介してインバータ20の出力電圧と出力電流を監視し、インバータ20の出力電圧または出力電流の異常を検知した場合に、制御装置22にインバータ20の全てのスイッチング素子をOFFさせ、インバータ20と永久磁石型同期電動機21を保護するとともに、保護信号を保護動作判断部13に出力する。また、保護回路23は、制御装置22の正常動作が不可能になった場合に、インバータ20と永久磁石型同期電動機21を安全に停止させることができる。
保護動作判断部13は、制御装置22が出力する保護信号または保護回路23が出力する保護信号に従って保護放電スイッチング素子12のON/OFF制御を行う手段である。
次に本実施形態の動作を説明する。通常動作時、保護動作判断部13は、保護放電スイッチング素子12をONにする。この場合、図2に示すように、永久磁石型同期電動機21が電動機として動作する駆動状態ではバッテリ24側からダイオード12Bを経由してインバータ20側に電流が流れ、永久磁石型同期電動機21が発電機として動作する回生状態ではインバータ20側からIGBT12Aを経由してバッテリ24側に電流が流れる。
何らかの異常が発生し、例えば制御装置22がソフトウェアの働きによりこの異常を検知すると、制御装置22は、インバータ20の全てのスイッチング素子をOFFさせるゲート駆動信号をインバータ20に供給する。それと同時に制御装置22は、保護信号を保護動作判断部13に出力する。
これにより保護動作判断部13は、保護放電回路10のIGBT12AをOFFさせる保護動作指令信号を出力する。この結果、電力変換装置の状態は図3に示すものとなり、永久磁石型同期電動機21からインバータ20を介して供給される回生電流は、保護放電抵抗11を介してバッテリ24に流れる。この状態では、コンデンサ26は保護放電抵抗11を介してバッテリ24に接続されているので、コンデンサ26の直流中間電圧はバッテリ24の出力電圧に制約され、過剰な上昇が妨げられる。
図4は以上説明した動作が行われる間のインバータ20の相電流、コンデンサ26の直流中間電圧の波形を例示する波形図である。この図に示すように、本実施形態では、インバータ20の保護動作が行われるときに、コンデンサ26の直流中間電圧をバッテリ24の出力電圧にほぼクランプさせ、過剰な上昇を防止することができる。
一方、例えば永久磁石型同期電動機21が高速回転しているとき、インバータ20の全てのスイッチング素子をOFFさせる保護動作が行われたとする。この場合も、インバータ20の保護動作が行われるのに伴って保護放電回路10のIGBT12AがOFFとされる。この場合、回転速度に比例した高い誘導起電力が永久磁石型同期電動機21から出力され、インバータ20のダイオードにより構成されるフルブリッジ整流回路と保護放電抵抗11を介してバッテリ24に充電される。その際、永久磁石型同期電動機21からの回生電流の経路に保護放電抵抗11があり、この保護放電抵抗11が永久磁石型同期電動機21から回生される電力を消費するため、回生電流を大幅に抑制することができ、大きなブレーキの発生を防止することができる。
図5は以上説明した保護動作が行われる間のインバータ20の相電流、コンデンサ26の直流中間電圧の波形を例示する波形図である。この図に示すように、本実施形態では、インバータ20の保護動作が行われるときに、コンデンサ26の直流中間電圧の過剰な上昇を防止することができ、かつ、回生電流を抑制して大きなブレーキトルクが発生するのを防止することができる。
以上、制御装置22がソフトウェアの働きにより保護信号を出力する場合を例に本実施形態の特徴的な動作を説明した。しかし、本実施形態では、保護回路23がハードウェアの働きによりインバータ20の出力電圧および出力電流を監視しており、出力電圧または出力電流の異常を検知した場合に、インバータ20の全てのスイッチング素子をOFFさせるとともに、保護信号を保護動作判断部13に対して出力する。この場合も、保護動作判断部13は、保護放電スイッチング素子12のIGBT12AをOFFさせ、バッテリ24およびインバータ20を保護放電抵抗11を介して接続する。
図6は本実施形態における保護動作判断部13の構成例を示すブロック図である。図6に示すように、保護動作判断部13は、パルス動作検出部131と、タイマ132と、論理演算回路133とを有する。
パルス動作検出部131には、制御装置22がインバータ20に対して供給しているものと同じ6相のゲート駆動信号が供給される。この6相のゲート駆動信号は、制御装置22において駆動電圧指令値等に基づいて生成されるパルス幅変調信号である。インバータ20が正常動作している場合、パルス幅変調のキャリア周期よりも短い一定時間間隔以内にいずれかのゲート駆動信号のレベル反転が必ず生じる。そして、一定時間間隔以内に6相の全てのゲート駆動信号が全くレベル反転しない場合、インバータ20が停止しているか、インバータ20の保護動作が行われているかのいずれかであると考えられる。そこで、パルス動作検出部131は、制御装置22が出力する6相のゲート駆動信号を監視し、一定時間間隔以内に6相の全てのゲート駆動信号が全くレベル反転しない場合に保護信号を出力する。好ましい態様において、この保護信号を出力するか否かの判断に用いる一定時間間隔は、制御装置22からパルス動作検出部131に設定される。
タイマ132は、パルス動作検出部131から保護信号が出力されてから予め設定された計時時間が経過したとき論理演算回路133に保護信号を出力する。論理演算回路133は、制御装置22がソフトウェアに従って出力する保護信号、保護回路23がハードウェアの働きにより出力する保護信号、タイマ132が出力する保護信号のOR演算を行い、これらのいずれかの保護信号が与えられたときに保護放電スイッチング素子12のIGBT12AをOFFさせる保護動作指令信号を出力する。
タイマ132の計時時間は、自由に設定することが可能である。パルス動作検出部131が保護信号を出力した後、永久磁石型同期電動機21からの回生電流が増加し始める適切なタイミングにおいて論理演算回路133から保護動作指令信号が出力されるように、適切な計時時間をタイマ132に設定すればよい。なお、パルス動作検出部131が保護信号を出力した直後に保護動作指令信号を出力させるのが好ましい場合は、タイマ132を省略してもよい。
本実施形態によれば、このような保護動作判断部13を設けたので、例えば制御装置22が何らかの原因により停止したとしても、ゲート駆動信号のレベル反転の停止、インバータの出力電圧または出力電流の異常の検知により保護放電スイッチング素子12をOFFさせ、電力変換装置全体を保護することができる。
<他の実施形態>
以上、この発明の一実施形態について説明したが、これ以外にも、この発明には他の実施形態が考えられる。例えば次の通りである。
(1)上記実施形態では、保護放電スイッチング素子12をIGBT12Aとダイオード12Bにより構成したが、IGBT12Aの代わりに、その他のパワー半導体素子、半導体リレーまたは機械式のリレーを使用してもよい。
(2)上記実施形態では、インバータ20の保護動作が行われる場合に、バッテリ24側からインバータ20側に供給される電流を制限する必要はないため、インバータ20側からバッテリ24側に向かう電流のみを阻止するダイオード12Bを使用した。しかし、このダイオード12Bに代えて、ON/OFF切り換えが可能なトランジスタを使用し、保護動作判断部13が保護信号の発生に応じてIGBT12Aとこのトランジスタの両方をOFFさせるようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、保護放電回路10をバッテリ24の正極とインバータ20の高電位側電源ノードとの間に設けたが、インバータ20の低電位側電源ノードとバッテリ24の負極との間に設けてもよい。
(4)上記実施形態では、特に顕著な効果が得られる例として永久磁石型同期電動機を駆動する電力変換装置に本発明を適用したが、本発明は他の種類の電動機を駆動する電力変換装置にも適用可能である。
24……バッテリ、20……インバータ、26……コンデンサ、21……永久磁石型同期電動機、22……制御装置、23……保護回路、13……保護動作判断部、25……初期充電回路、10……保護放電回路、11……保護放電抵抗、12……保護放電スイッチング素子、12A……IGBT、12B……ダイオード、131……パルス動作検出部、132……タイマ、133……論理演算回路。

Claims (6)

  1. 直流電圧を出力する直流電源と、
    前記直流電源から出力される直流電圧を用いて電動機を駆動する交流電圧を発生するインバータと、
    保護放電抵抗と保護放電スイッチング素子とを並列接続してなり、前記直流電源と前記インバータとの間に前記保護放電抵抗および前記保護放電スイッチング素子の各々が並列に介挿された保護放電回路であって、前記保護放電スイッチング素子が、前記電動機が駆動状態であるときに前記直流電源から前記インバータに対して供給される電流を流すダイオードと、前記電動機が回生状態であるときに前記インバータから前記直流電源に対して供給される電流を流すパワー半導体スイッチング素子とを並列接続してなるものである保護放電回路と、
    前記電動機が発生する回生電力による過電圧または過電流から前記インバータを保護する保護動作が行われるのに伴って、前記保護放電スイッチング素子における前記パワー半導体スイッチング素子をOFFとし、前記直流電源と前記インバータとを前記保護放電抵抗を介して接続する保護動作判断部と
    を具備することを特徴とする電力変換装置。
  2. 直流電圧を出力する直流電源と、
    前記直流電源から出力される直流電圧を用いて電動機を駆動する交流電圧を発生するインバータと、
    保護放電抵抗と保護放電スイッチング素子とを並列接続してなり、前記直流電源と前記インバータとの間に前記保護放電抵抗および前記保護放電スイッチング素子の各々が並列に介挿された保護放電回路と、
    前記電動機が発生する回生電力による過電圧または過電流から前記インバータを保護する保護動作であって、前記インバータの全てのスイッチング素子をOFFさせることにより前記インバータを保護する保護動作が行われるのに伴って、前記保護放電スイッチング素子をOFFとし、前記直流電源と前記インバータとを前記保護放電抵抗を介して接続する保護動作判断部と
    を具備することを特徴とする電力変換装置。
  3. 前記保護動作判断部は、前記インバータの全てのスイッチング素子がOFFになるのと同時に、前記保護放電スイッチング素子をOFFとし、前記直流電源と前記インバータとを前記保護放電抵抗を介して接続することを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記保護動作判断部は、前記インバータの全てのスイッチング素子がOFFになってから所定時間経過後に、前記保護放電スイッチング素子をOFFとし、前記直流電源と前記インバータとを前記保護放電抵抗を介して接続することを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  5. 前記インバータの各スイッチング素子のON/OFF制御を行うためのゲート駆動信号を出力する手段および前記インバータの全てのスイッチング素子をOFFさせるとともに第1の保護信号を出力する手段を有する制御装置と、
    前記インバータの出力電流または出力電圧の異常が検出された場合に第2の保護信号を出力する保護回路とを具備し、
    前記保護動作判断部は、前記インバータに対して前記制御装置が出力するゲート駆動信号を監視し、一定時間以上に亙ってゲート駆動信号のレベル反転が生じない場合に第3の保護信号を発生する手段を含み、第1〜第3の保護信号のいずれかが発生した場合に前記保護放電スイッチング素子をOFFさせることを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  6. 前記保護動作判断部は、一定時間以上に亙ってゲート駆動信号のレベル反転が生じないことを検出してから所定時間経過後に前記第3の保護信号を出力するタイマを具備することを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。
JP2012057971A 2012-03-14 2012-03-14 電力変換装置 Active JP5998548B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012057971A JP5998548B2 (ja) 2012-03-14 2012-03-14 電力変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012057971A JP5998548B2 (ja) 2012-03-14 2012-03-14 電力変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013192407A JP2013192407A (ja) 2013-09-26
JP5998548B2 true JP5998548B2 (ja) 2016-09-28

Family

ID=49392122

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012057971A Active JP5998548B2 (ja) 2012-03-14 2012-03-14 電力変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5998548B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020170339A1 (ja) 2019-02-19 2020-08-27 東芝三菱電機産業システム株式会社 インパルス電圧発生装置および電力用半導体スイッチの保護方法

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3051368B1 (en) * 2013-09-27 2021-02-03 Fuji Electric Co., Ltd. Drive device
JP6580311B2 (ja) * 2013-11-13 2019-09-25 株式会社荏原製作所 真空ポンプおよびその運転方法
JP2017225213A (ja) * 2016-06-13 2017-12-21 本田技研工業株式会社 電動芝刈り機の制御装置
WO2018173591A1 (ja) * 2017-03-22 2018-09-27 日本電産株式会社 モータ駆動装置、電動アシスト装置、および電動車両
JP6904201B2 (ja) * 2017-09-27 2021-07-14 セイコーエプソン株式会社 ロボット制御装置、ロボット、及びロボットシステム
WO2020170564A1 (ja) * 2019-02-18 2020-08-27 日立オートモティブシステムズ株式会社 モータアクチュエータ
CN113794376B (zh) * 2021-09-29 2024-02-09 阳光电源股份有限公司 一种对称三电平Boost电路及其控制方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006121779A (ja) * 2004-10-19 2006-05-11 Yaskawa Electric Corp コンバータおよびこれを用いたロボット用サーボ制御装置
JP4989591B2 (ja) * 2008-04-23 2012-08-01 三菱電機株式会社 永久磁石同期モータの駆動装置、空気調和装置、換気扇の駆動装置、洗濯機、自動車及び車両
JP2010233414A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Panasonic Corp モータ制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020170339A1 (ja) 2019-02-19 2020-08-27 東芝三菱電機産業システム株式会社 インパルス電圧発生装置および電力用半導体スイッチの保護方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013192407A (ja) 2013-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5998548B2 (ja) 電力変換装置
US9998061B2 (en) Motor control device and motor control method
JP5433608B2 (ja) 電力変換装置
JP6046258B2 (ja) インバータのための作動状態切換装置およびインバータの作動状態を設定する方法
JP5283751B2 (ja) 電力変換装置および電力変換装置のコンデンサ電圧の制御方法
JP5813167B2 (ja) インバータのフェールセーフ装置
JP5750311B2 (ja) インバータ駆動装置
JP5716715B2 (ja) 車両用回転電機
EP2833543B1 (en) Alternating-current electric system and control method thereof
TWI505624B (zh) 電動機驅動用電源裝置
JP5721787B2 (ja) 電力変換装置およびその制御方法
JP5113682B2 (ja) 電力変換装置
WO2017064788A1 (ja) マルチレベル電力変換装置
JPWO2019155776A1 (ja) 電力変換装置
JP6289597B1 (ja) 車両用電源装置および車両用電源装置の制御方法
JP5562367B2 (ja) 電力変換装置
JP2005304143A (ja) 電力変換装置
JP2010093996A (ja) 電力変換装置
JP6305495B1 (ja) インバータ制御装置及びインバータ制御方法
JP7205176B2 (ja) モータ駆動システム
JP2010166681A (ja) 交流機制御装置
JP2009219225A (ja) 車両駆動システム
JP2007244102A (ja) 電源装置
JP5962468B2 (ja) 車両用発電機
JP6090012B2 (ja) 電力変換装置の保護装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160815

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5998548

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250