本発明においては、最下段よりも上側の棚の強度を保つことにより陳列棚の強度を保つことができ、かつ、組立てが簡易である陳列棚を提供する
本発明に基づく陳列棚5は、図1〜図8に示すように構成され、陳列棚本体部10と、陳列棚本体部10の内側に設けられた内側構成部300とを有し、陳列棚本体部10は、正面部232a、232b、232cと、右側面部120と、左側面部210と、背面部110と、棚構成部234a、234b、234cとを有している。
陳列棚本体部10は、具体的には、第1構成部100と、第2構成部200とにより構成されている。第1構成部100と第2構成部200と内側構成部300におけるそれぞれは、1枚のシート状のブランク(紙製のブランクであり、具体的には、段ボール材製のブランクである)により形成されている。段ボールにおける断面略波形形状の中芯の段の方向は、図5、図6、図8、図12における円内に示す方向となっている。つまり、第1構成部100においては、段の方向は、右側面部120や背面部110の下辺に対して直角の方向で、折れ線C10と平行な方向であり(図5参照)、第2構成部200においては、段の方向は、左側面部210の下辺や正面側構成部230の下辺に対して直角の方向で、折れ線C30、C40a、C40bと平行な方向であり(図6参照)、内側構成部300においては、段の方向は、内側構成部300の下辺に対して直角の方向で、折れ線C70、C80と平行な方向であり(図8参照)、内側構成部300−1においては、段の方向は、内側構成部300−1の下辺に対して直角の方向で、折れ線C70と平行な方向であり、、内側構成部300−2においては、段の方向は、内側構成部300−2の下辺に対して直角の方向で、折れ線C80と平行な方向である(図12参照)。
まず、第1構成部100は、右側面部120と背面部110を構成するためのブランクであり、第2構成部200は、正面部232a、232b、232cと左側面部210を構成するためのブランクである。
第1構成部100は、背面部110と、右側面部120と、糊代部130aと、糊代部130bと、糊代部130cとを有している。
背面部110は、縦長の長方形状(略長方形状としてもよい)の板状を呈している。
右側面部120は、背面部110の右側面側の辺部から折れ線C10を介して連設され、縦長の略長方形状の一方の縦の辺部に3つの切欠部(切欠部122aと、切欠部122bと、切欠部122c)が形成された形状の板状を呈していて、背面部110に対して直角(略直角としてもよい)をなし、後説する左側面部210に対して平行(略平行としてもよい)に対向している。
つまり、切欠部122aと、切欠部122bと、切欠部122cは、右側面部120の正面側の辺部の上下方向に間隔を介して形成され、切欠部122aは、右側面部120の正面側の辺部の上端に形成され、略三角形状(具体的には、長方形状の角部を切り取った直角二等辺三角形状)を呈している。
また、切欠部122bは、右側面部120の正面側の辺部における切欠部122aよりも下方の位置に形成され、略等脚台形状(具体的には、台形の平行でない一対の脚が上下方に位置して、正面側に行くに従い上側の脚と下側の脚との間隔が長くなる等脚台形状)を呈している。
また、切欠部122cは、右側面部120の正面側の辺部における切欠部122bよりも下方の位置に形成され、略等脚台形状(具体的には、台形の平行でない一対の脚が上下方に位置して、正面側に行くに従い上側の脚と下側の脚との間隔が長くなる等脚台形状)を呈している。
糊代部130aは、右側面部120の正面側の辺部における切欠部122aと切欠部122bとの間の位置から折れ線C20aを介して連設され、帯状の板状を呈し、後説する正面部232aの内側面に接着されている。
また、糊代部130bは、右側面部120の正面側の辺部における切欠部122bと切欠部122cとの間の位置から折れ線C20bを介して連設され、帯状の板状を呈し、後説する正面部232bの内側面に接着されている。
また、糊代部130cは、右側面部120の正面側の辺部における切欠部122cと下端との間の位置から折れ線C20cを介して連設され、帯状の板状を呈し、後説する正面部232cの内側面に接着されている。
次に、第2構成部200は、左側面部210と、糊代部220と、正面側構成部230とを有している。
左側面部210は、縦長の略長方形状の一方の縦の辺部に3つの切欠部(切欠部212aと、切欠部212bと、切欠部212c)が形成された形状の板状を呈し、背面部110に対して直角(略直角としてもよい)をなし、右側面部120に対して平行(略平行としてもよい)に対向している。
つまり、切欠部212aと、切欠部212bと、切欠部212cは、左側面部210の正面側の辺部の上下方向に間隔を介して形成され、切欠部212aは、左側面部210の正面側の辺部の上端に形成され、略三角形状(具体的には、長方形状の角部を切り取った形状の直角二等辺三角形状)を呈している。
また、切欠部212bは、左側面部210の正面側の辺部における切欠部212aよりも下方の位置に形成され、略等脚台形状(具体的には、台形の平行でない一対の脚が上下方に位置して、正面側に行くに従い上側の脚と下側の脚との間隔が長くなる等脚台形状)を呈している。
また、切欠部212cは、左側面部210の正面側の辺部における切欠部212bよりも下方の位置に形成され、略等脚台形状(具体的には、台形の平行でない一対の脚が上下方に位置して、正面側に行くに従い上側の脚と下側の脚との間隔が長くなる等脚台形状)を呈している。
糊代部220は、左側面部210の背面側の辺部から折れ線C30を介して連設され、帯状の板状を呈していて、背面部110の内側面の左側面側の端部に接着されている。なお、糊代部220は、背面部110の左側面側の端部に接着されているので、陳列棚5の折り畳みに際しては、図9に示すように、正面側構成部230と左側面部210とが略平行で、右側面部120と背面部110が略平行な状態となるように折り畳むことにより、左側面部210と糊代部220とを略面一にして、陳列棚5を折り畳みやすくすることができる。
正面側構成部230は、正面部232aと、棚構成部234aと、フラップ242aと、正面部232bと、棚構成部234bと、フラップ242bと、正面部232cと、棚構成部234cと、フラップ242cとを有している。
正面部232aと、正面部232bと、正面部232cは、正面側構成部230の上下方向に間隔を介して配設されている。つまり、上下方向に隣り合う正面部(正面部232aと正面部232b、正面部232bと正面部232c)は上下方向に間隔を介して設けられている。
最上段に位置する正面部232aは、左側面部210の正面側の辺部における切欠部212aと切欠部212bとの間の位置から折れ線C40aを介して連設され、横長の長方形状(略長方形状としてもよい)の板状を呈している。
つまり、正面部232aの上辺の左側面側の端部は、切欠部212aの下端に接していて、正面部232aの下辺の左側面側の端部は、切欠部212bの上端に接している。
また、正面部232aの内側面の右側面側の端部には、右側面部120から連設された糊代部130aが接着され、正面部232aの上辺の右側面側の端部は、切欠部122aの下端に接していて、正面部232aの下辺の右側面側の端部は、切欠部122bの上端に接しており、正面部232aは、背面部110と平行(略平行としてもよい)で、右側面部120及び左側面部210に対して直角(略直角としてもよい)をなしている。
棚構成部234aは、棚本体部236aと、突状部238a−1と、突状部238a−2と、突状部238a−3と、突状部238a−4とを有している。
棚本体部236aは、正面部232aの上辺から折れ線C50aを介して連設され、横長の略長方形状の板状を呈している。陳列棚5の組立て状態においては、棚本体部236aは、棚受け部314a、334aの上辺314a−1、334a−1に接するので、棚本体部236aは、正面側から背面側に向けて下方に傾斜した状態となる。
突状部238a−1は、棚本体部236aの背面側の辺部(正面部232a側とは反対側の辺部)における中央よりも左側面側の位置から連設され、背面側に突出し、略長方形状の板状を呈している。突状部238a−2は、棚本体部236aの背面側の辺部(正面部232a側とは反対側の辺部)における突状部238a−1よりも中央側で突状部238a−1に近接した位置から連設され、背面側に突出し、略長方形状の板状を呈している。突状部238a−1、238a−2は、いずれも先端側の両側の角部にアールが形成された長方形状を呈し、両側辺と先端辺により略逆U字状を呈している。
突状部238a−1と突状部238a−2は、互いに近接しており、突状部238a−1と突状部238a−2との間の位置には、スリット状の間隙部240a−1が設けられている。
突状部238a−3は、棚本体部236aの背面側の辺部(正面部232a側とは反対側の辺部)における中央よりも右側面側の位置から連設され、背面側に突出し、略長方形状の板状を呈している。突状部238a−4は、棚本体部236aの背面側の辺部(正面部232a側とは反対側の辺部)における突状部238a−3よりも中央側で突状部238a−3に近接した位置から連設され、背面側に突出し、略長方形状の板状を呈している。突状部238a−3、238a−4は、いずれも先端側の両側の角部にアールが形成された長方形状を呈し、両側辺と先端辺により略逆U字状を呈している。
突状部238a−3と突状部238a−4は、互いに近接しており、突状部238a−3と突状部238a−4との間の位置には、スリット状の間隙部240a−2が設けられている。
フラップ242aは、棚本体部236aの背面側の辺部における突状部238a−1、突状部238a−2、突状部238a−3及び突状部238a−4を除く部分から折れ線C60aを介して連設され、横長の略長方形状の板状を呈している。
陳列棚5の組立て状態(棚構成部234aの組立て状態としてもよい)においては、フラップ242aは、辺部312dと辺部332dに当接し、フラップ242aの辺部312d、332d側の面は、辺部312d、332dに沿った状態となり、辺部312d、332dは、フラップ242aと平行となっている。
なお、突状部238a−1と突状部238a−2は、棚本体部236aとフラップ242aとの間に切込みJ1aを形成することにより形成され、同様に、突状部238a−3と突状部238a−4は、棚本体部236aとフラップ242aとの間に切込みJ1bを形成することにより形成されている。2つの切込みJ1a、J1bは同じ構成であり(厳密には、左右対称(正面側構成部230の上下方向の中心線を介して左右対称)であるが、切込みJ1a自体と切込みJ1b自体もそれぞれ左右対称に形成されている)、切込みJ1aは、逆U字状の切込みJ11a、J12aと、切込みJ11aと切込みJ12aの下端をつなぐ直線状の切込みJ13aにより形成されており、切込みJ1bは、逆U字状の切込みJ11b、J12bと、切込みJ11bと切込みJ12bの下端をつなぐ直線状の切込みJ13bにより形成されており、切込みJ11aと切込みJ11bとは左右対称(正面側構成部230の上下方向の中心線を介して左右対称)に形成され、切込みJ12aと切込みJ12bとは左右対称(正面側構成部230の上下方向の中心線を介して左右対称)に形成されている。切込みJ1aにおける左右両側の端部と切込みJ1bにおける左右両側の端部は、折れ線C60aと連設され、切込みJ11aの右側面側の端部と切込みJ12aの左側面側の端部とは、切込みJ13aと連設され、切込みJ11bの左側面側の端部と切込みJ12bの右側面側の端部とは、切込みJ13bと連設されている。切込みJ13a、J13bは、折れ線C60aの延長線上に形成されている。
つまり、棚構成部234aの展開状態において、切込みJ11aは突状部238a−1とフラップ242aとを区画し、切込みJ12aは突状部238a−2とフラップ242aとを区画し、切込みJ11bは突状部238a−3とフラップ242aとを区画し、切込みJ12bは突状部238a−4とフラップ242aとを区画している。なお、切込みJ13a、J13bは省略してもよい。
なお、突状部238a−1と突状部238a−2とで、突状部対237a−1が構成され、突状部238a−3と突状部238a−4とで、突状部対237a−2が構成される。
次に、正面部232bは、左側面部210の正面側の辺部における切欠部212bと切欠部212cとの間の位置から折れ線C40bを介して連設され、横長の長方形状(略長方形状としてもよい)の板状を呈している。
つまり、正面部232bの上辺の左側面側の端部は、切欠部212bの下端に接していて、正面部232bの下辺の左側面側の端部は、切欠部212cの上端に接している。
また、正面部232bの内側面の右側面側の端部には、右側面部120から連設された糊代部130bが接着され、正面部232bの上辺の右側面側の端部は、切欠部122bの下端部に接していて、正面部232bの下辺の右側面側の端部は、切欠部122cの上端に接しており、正面部232bは、背面部110と平行(略平行としてもよい)で、右側面部120及び左側面部210に対して略直角をなしている。
棚構成部234bは、棚本体部236bと、突状部238b−1と、突状部238b−2と、突状部238b−3と、突状部238b−4とを有している。
棚本体部236bは、正面部232bの上辺から折れ線C50bを介して連設され、横長の略長方形状の板状を呈している。陳列棚5の組立て状態においては、棚本体部236bは、棚受け部314b、334bの上辺314b−1、334b−1に接するので、棚本体部236bは、正面側から背面側に向けて下方に傾斜した状態となる。
棚本体部236bの基端(正面部232b側の端部)から先端までの長さL12は、棚本体部236aの基端(正面部232a側の端部)から先端までの長さL11よりも短く形成されている。これは、内側構成部300における棚受け部314b、334bの上辺314b−1、334b−1の長さが、棚受け部314a、334aの上辺314a−1、334a−1の長さよりも短く形成されていることに基づく。
突状部238b−1は、棚本体部236bの背面側の辺部(正面部232b側とは反対側の辺部)における中央よりも左側面側の位置から連設され、背面側に突出し、略長方形状の板状を呈している。突状部238b−2は、棚本体部236bの背面側の辺部(正面部232b側とは反対側の辺部)における突状部238b−1よりも中央側で突状部238b−1に近接した位置から連設され、背面側に突出し、略長方形状の板状を呈している。突状部238b−1、238b−2は、いずれも先端側の両側の角部にアールが形成された長方形状を呈し、両側辺と先端辺により略逆U字状を呈している。
突状部238b−1と突状部238b−2は、互いに近接しており、突状部238b−1と突状部238b−2との間の位置には、スリット状の間隙部240b−1が設けられている。
突状部238b−3は、棚本体部236bの背面側の辺部(正面部232b側とは反対側の辺部)における中央よりも右側面側の位置から連設され、背面側に突出し、略長方形状の板状を呈している。突状部238b−4は、棚本体部236bの背面側の辺部(正面部232b側とは反対側の辺部)における突状部238b−3よりも中央側で突状部238b−3に近接した位置から連設され、背面側に突出し、略長方形状の板状を呈している。突状部238b−3、238b−4は、いずれも先端側の両側の角部にアールが形成された長方形状を呈し、両側辺と先端辺により略逆U字状を呈している。
突状部238b−3と突状部238b−4は、互いに近接しており、突状部238b−3と突状部238b−4との間の位置には、スリット状の間隙部240b−2が設けられている。
フラップ242bは、棚本体部236bの背面側の辺部における突状部238b−1、突状部238b−2、突状部238b−3及び突状部238b−4を除く部分から折れ線C60bを介して連設され、横長の略長方形状の板状を呈している。
陳列棚5の組立て状態(棚構成部234bの組立て状態としてもよい)においては、フラップ242bは、辺部312fと辺部332fに当接し、フラップ242bの辺部312f、332f側の面は、辺部312f、332fに沿った状態となり、辺部312f、332fは、フラップ242bと平行となっている。
なお、突状部238b−1と突状部238b−2は、棚本体部236bとフラップ242bとの間に切込みJ2aを形成することにより形成され、同様に、突状部238b−3、突状部238b−4は、棚本体部236bとフラップ242bとの間に切込みJ2bを形成することにより形成されている。2つの切込みJ2a、J2bは同じ構成であり(厳密には、左右対称(正面側構成部230の上下方向の中心線を介して左右対称)であるが、切込みJ2a自体と切込みJ2b自体もそれぞれ左右対称に形成されている)、切込みJ2aは、逆U字状の切込みJ21a、J22aと、切込みJ21aと切込みJ22aの下端をつなぐ直線状の切込みJ23aにより形成されており、切込みJ2bは、逆U字状の切込みJ21b、J22bと、切込みJ21bと切込みJ22bの下端をつなぐ直線状の切込みJ23bにより形成されており、切込みJ21aと切込みJ21bとは左右対称(正面側構成部230の上下方向の中心線を介して左右対称)に形成され、切込みJ22aと切込みJ22bとは左右対称(正面側構成部230の上下方向の中心線を介して左右対称)に形成されている。切込みJ2aにおける左右両側の端部と切込みJ2bにおける左右両側の端部は、折れ線C60bと連設され、切込みJ21aの右側面側の端部と切込みJ22aの左側面側の端部とは、切込みJ23aと連設され、切込みJ21bの左側面側の端部と切込みJ22bの右側面側の端部とは、切込みJ23bと連設されている。切込みJ23a、J23bは、折れ線C60bの延長線上に形成されている。
つまり、棚構成部234bの展開状態において、切込みJ21aは突状部238b−1とフラップ242bとを区画し、切込みJ22aは突状部238b−2とフラップ242bとを区画し、切込みJ21bは突状部238b−3とフラップ242bとを区画し、切込みJ22bは突状部238b−4とフラップ242bとを区画している。なお、切込みJ23a、J23bは省略してもよい。
なお、突状部238b−1と突状部238b−2とで、突状部対237b−1が構成され、突状部238b−3と突状部238b−4とで、突状部対237a−2が構成される。
次に、正面部232cは、左側面部210の正面側の辺部における切欠部212cと下端との間の位置から折れ線C40cを介して連設され、横長の長方形状(略長方形状としてもよい)の板状を呈している。
つまり、正面部232cの上辺の左側面側の端部は、切欠部212cの下端に接していて、正面部232cの下辺の左側面側の端部は、左側面部210の正面側の辺部の下端に接している。
また、正面部232cの内側面の右側面側の端部には、右側面部120から連設された糊代部130cが接着され、正面部232cの上辺の右側面側の端部は、切欠部122cの下端に接していて、正面部232cの下辺の右側面側の端部は、右側面部120の正面側の辺部の下端に接しており、正面部232cは、背面部110と平行(略平行としてもよい)で、右側面部120及び左側面部210に対して直角(略直角としてもよい)をなしている。
棚構成部234cは、棚本体部236cと、突状部238c−1と、突状部238c−2と、突状部238c−3と、突状部238c−4とを有している。
棚本体部236cは、正面部232cの上辺から折れ線C50cを介して連設され、横長の略長方形状の板状を呈している。陳列棚5の組立て状態においては、棚本体部236cは、棚受け部314c、334cの上辺314c−1、334c−1に接するので、棚本体部236cは、正面側から背面側に向けて下方に傾斜した状態となる。
棚本体部236cの基端(正面部232c側の端部)から先端までの長さL13は、長さL12と同じであり、長さL11よりも短く形成されている。これは、内側構成部300における棚受け部314c、334cの上辺314c−1、334c−1の長さが、棚受け部314a、334aの上辺314a−1、334a−1の長さよりも短く形成されていることに基づく。
突状部238c−1は、棚本体部236cの背面側の辺部(正面部232c側とは反対側の辺部)における中央よりも左側面側の位置から連設され、背面側に突出し、略長方形状の板状を呈している。突状部238c−2は、棚本体部236cの背面側の辺部(正面部232c側とは反対側の辺部)における突状部238c−1よりも中央側で突状部238c−1に近接した位置から連設され、背面側に突出し、略長方形状の板状を呈している。突状部238c−1、238c−2は、いずれも先端側の両側の角部にアールが形成された長方形状を呈し、両側辺と先端辺により略逆U字状を呈している。
突状部238c−1と突状部238c−2は、互いに近接しており、突状部238c−1と突状部238c−2との間の位置には、スリット状の間隙部240c−1が設けられている。
突状部238c−3は、棚本体部236cの背面側の辺部(正面部232c側とは反対側の辺部)における中央よりも右側面側の位置から連設され、背面側に突出し、略長方形状の板状を呈している。突状部238c−4は、棚本体部236cの背面側の辺部(正面部232c側とは反対側の辺部)における突状部238c−3よりも中央側で突状部238c−3に近接した位置から連設され、背面側に突出し、略長方形状の板状を呈している。突状部238c−3、238c−4は、いずれも先端側の両側の角部にアールが形成された長方形状を呈し、両側辺と先端辺により略逆U字状を呈している。
突状部238c−3と突状部238c−4は、互いに近接しており、突状部238c−3と突状部238c−4との間の位置には、スリット状の間隙部240c−2が設けられている。
フラップ242cは、棚本体部236cの背面側の辺部における突状部238c−1、突状部238c−2、突状部238c−3及び突状部238c−4を除く部分から折れ線C60cを介して連設され、横長の略長方形状の板状を呈している。
陳列棚5の組立て状態(棚構成部234cの組立て状態としてもよい)においては、フラップ242cは、辺部312hと辺部332hに当接し、フラップ242cの辺部312h、332h側の面は、辺部312h、332hに沿った状態となり、辺部312h、332hは、フラップ242cと平行となっている。
なお、突状部238c−1、238c−2は、棚本体部236cとフラップ242cとの間に切込みJ3aを形成することにより形成され、同様に、突状部238c−3、突状部238c−4は、棚本体部236cとフラップ242cとの間に切込みJ3bを形成することにより形成されている。2つの切込みJ3a、J3bは同じ構成であり(厳密には、左右対称(正面側構成部230の上下方向の中心線を介して左右対称)であるが、切込みJ3a自体と切込みJ3b自体もそれぞれ左右対称に形成されている)、切込みJ3aは、逆U字状の切込みJ31a、J32aと、切込みJ31aと切込みJ32aの下端をつなぐ直線状の切込みJ33aにより形成されており、切込みJ3bは、逆U字状の切込みJ31b、J32bと、切込みJ31bと切込みJ32bの下端をつなぐ直線状の切込みJ33bにより形成されており、切込みJ31aと切込みJ31bとは左右対称(正面側構成部230の上下方向の中心線を介して左右対称)に形成され、切込みJ32aと切込みJ32bとは左右対称(正面側構成部230の上下方向の中心線を介して左右対称)に形成されている。切込みJ3aにおける左右両側の端部と切込みJ3bにおける左右両側の端部は、折れ線C60cと連設され、切込みJ31aの右側面側の端部と切込みJ32aの左側面側の端部とは、切込みJ33aと連設され、切込みJ31bの左側面側の端部と切込みJ32bの右側面側の端部とは、切込みJ33bと連設されている。切込みJ33a、J33bは、折れ線C60cの延長線上に形成されている。
つまり、棚構成部234cの展開状態において、切込みJ31aは突状部238c−1とフラップ242cとを区画し、切込みJ32aは突状部238c−2とフラップ242cとを区画し、切込みJ31bは突状部238c−3とフラップ242cとを区画し、切込みJ32bは突状部238c−4とフラップ242cとを区画している。なお、切込みJ33a、J33bは省略してもよい。
なお、突状部238c−1と突状部238c−2とで、突状部対237c−1が構成され、突状部238c−3と突状部238c−4とで、突状部対237c−2が構成される。
また、正面部232cの下辺と右側面部120の下辺と左側面部210の下辺と背面部110の下辺とは、上下方向の高さが一致して形成され、正面部232cの下辺と右側面部120の下辺と左側面部210の下辺と背面部110の下辺が、陳列棚本体部10の下端となる。陳列棚本体部10を設置面に設置した際には、陳列棚本体部10の下端が設置面に接する。
以上のように、棚構成部234aと棚構成部234bと棚構成部234cは、同一の構成に形成されている。なお、正面側構成部230は、棚構成部234a、234b、234cを組み立てる前の状態では、平板状を呈し、背面部110と平行(略平行としてもよい)となっている。
次に、内側構成部300について説明する。内側構成部300は、支持体310と、背面側糊代部320と、支持体330と、背面側糊代部340と、正面側糊代部350aと、正面側糊代部350bと、正面側糊代部350cとを有している。
ここで、支持体(第1支持体)310は、背面部110の内側面から連設された棚受け支持部(第1棚受け支持部)312と、棚受け支持部312の正面側から連設された、棚受け部(第1棚受け部)314aと、棚受け部(第1棚受け部)314bと、棚受け部(第1棚受け部)314cとを有している。支持体310は、全体に1枚の板状を呈している。
棚受け支持部312は、背面側の辺部312bが一直線状の縦長の板状を呈し、背面部110の下端から上端近くの位置(正面部232aよりも上方の位置)に至るまでの長さを有している。
すなわち、棚受け支持部312は、棚受け支持部312の下辺を構成する直線状の辺部312aと、辺部312aの背面側の端部から連設され、辺部312aに対して直角をなす直線状の辺部312bと、辺部312bの上端から連設され、辺部312bに対して直角をなす辺部312cと、辺部312cの辺部312bとは反対側の端部から連設され、下方にいくほど辺部312bから遠ざかるように傾斜した直線状の辺部(第1連設辺部)312dと、辺部312dの下端から連設され、辺部312dの下端と棚受け部314aの下辺314a−2の背面側の端部間の直線状の辺部312eと、辺部312eの下端から連設され、棚受け部314bの上辺314a−1の背面側の端部に向けて形成された直線状の辺部(第1連設辺部)312fと、辺部312fの下端から連設され、辺部312fの下端と棚受け部314bの下辺314b−2の背面側の端部間の直線状の辺部312gと、辺部312gの下端から連設され、棚受け部314cの上辺314c−1の背面側の端部に向けて形成された直線状の辺部(第1連設辺部)312hと、辺部312hの下端から辺部312aに対して直角に下方に形成され、辺部312hの下端と辺部312aの正面側の端部間の直線状の辺部312iとにより囲まれた形状を呈している。
なお、辺部312e、312g、312iからは棚受け部314a、314b、314cが連設されているので、辺部312e、312g、312iは棚受け部314a、314b、314cと区画するための仮想的な辺部であるといえる。辺部312d、312f、312hは、下方にいくほど正面側となるように傾斜して形成され、辺部312d、312f、312hの水平方向に対する傾斜角度は、同一に形成されている。また、辺部312e、312gは、下方にいくほど背面側となるように傾斜して形成されている。
棚受け支持部312には、棚受け部314aと、棚受け部314bと、棚受け部314cとが、上下方向に間隔を介して配設されている。
最上段に位置する棚受け部314aは、棚受け支持部312の正面側の辺部312eから連設され、板状を呈し、棚受け部314aの上辺314a−1は、棚受け支持部312からの距離が長くなるに従い上方に向かうように傾斜した直線状に形成されている(つまり、上辺314a−1は、正面側から背面側に向けて斜め下方に傾斜している)。また、棚受け部314aの下辺314a−2は、棚受け支持部312からの距離が長くなるに従い上方に向かうように傾斜した直線状に形成されている。下辺314a−2の水平方向(棚受け部314cの下辺314c−2の方向)に対する傾斜角度は、上辺314a−1の水平方向に対する傾斜角度よりも大きく形成され、これにより、棚受け部314aは、棚受け支持部312側から正面側糊代部350a側に行くほど上下方向の幅が短く、いわゆる先細りの形状となっている。また、棚受け部314aの先端側の辺部は、上下方向に形成されている。また、上辺314a−1と辺部312d間の角度α1aは直角をなしており、これにより、組立て状態において、棚受け支持部312の辺部312dが回動してきた棚本体部236aの間隙部240a−1に嵌合した状態で、棚本体部236aが上辺314a−1に接した状態とできる。つまり、上辺314a−1と辺部312d間の角度が直角よりも小さい場合には、辺部312dが邪魔となって、棚本体部236aが上辺314a−1に接することができない(上辺314b−1と辺部312f間、上辺314c−1と辺部312h間の角度、上辺334a−1と辺部332d間の角度、上辺334b−1と辺部332f間、辺部334c−1と辺部332h間の角度についても同じ)。なお、上辺314a−1と辺部312d間の角度は直角よりも大きく形成してもよい。
二段目に位置する棚受け部314bは、棚受け支持部312の正面側の辺部312gから連設され、板状を呈し、棚受け部314bの上辺314b−1は、棚受け支持部312からの距離が長くなるに従い上方に向かうように傾斜した直線状に形成されている(つまり、上辺314b−1は、正面側から背面側に向けて斜め下方に傾斜している)。また、棚受け部314bの下辺314b−2は、棚受け支持部312からの距離が長くなるに従い上方に向かうように傾斜した直線状に形成されている。下辺314b−2の水平方向(棚受け部314cの下辺314c−2の方向)に対する傾斜角度は、上辺314b−1の水平方向に対する傾斜角度よりも大きく形成され、これにより、棚受け部314bは、棚受け支持部312側から正面側糊代部350b側に行くほど上下方向の幅が短く、いわゆる先細りの形状となっている。また、棚受け部314bの先端側の辺部は、上下方向に形成されている。また、上辺314b−1と辺部312f間の角度α1bは直角をなしており、これにより、組立て状態において、棚受け支持部312の辺部312fが回動してきた棚本体部236bの間隙部240b−1に嵌合した状態で、棚本体部236bが上辺314b−1に接した状態とできる。なお、上辺314b−1と辺部312f間の角度は直角よりも大きく形成してもよい。
三段目に位置する棚受け部314cは、棚受け支持部312の正面側の辺部312iから連設され、板状を呈し、棚受け部314cの上辺314c−1は、棚受け支持部312からの距離が長くなるに従い上方に向かうように傾斜した直線状に形成されている(つまり、上辺314c−1は、正面側から背面側に向けて斜め下方に傾斜している)。また、棚受け部314cの下辺314c−2は、水平方向(つまり、辺部312aの延長線上)に形成されている。これにより、棚受け部314cは、棚受け支持部312側から正面側糊代部350c側に行くほど上下方向の幅が長くなく、いわゆる先太りの形状となっている。また、棚受け部314cの先端側の辺部は、上下方向に形成されている。また、上辺314c−1と辺部312h間の角度α1cは直角をなしており、これにより、組立て状態において、棚受け支持部312の辺部312hが回動してきた棚本体部236cの間隙部240c−1に嵌合した状態で、棚本体部236cが上辺314c−1に接した状態とできる。なお、上辺314c−1と辺部312h間の角度は直角よりも大きく形成してもよい。
なお、「上辺314a−1、314b−1、314c−1、334a−1、334b−1、334c−1」は、「辺部314a−1、314b−1、314c−1、334a−1、334b−1、334c−1」としてもよく、「下辺314a−2、314b−2、314c−2、334a−2、334b−2、334c−2」は、「辺部314a−2、314b−2、314c−2、334a−2、334b−2、334c−2」としてもよい。
背面側糊代部(第1背面側糊代部)320は、支持体310の背面側の辺部、つまり、棚受け支持部312の背面側の辺部312bから折れ線C70を介して連設され、縦長の帯状の板状を呈している。背面側糊代部320は、背面部110の内側面における中央よりも左側面側の位置に上下方向に接着され(これにより、折れ線C70と折れ線C30とは平行になっている)、陳列棚5の組立て状態において、折れ線C70が、後説する正面側糊代部350aと棚受け部314aとの境界位置の折れ線C90aと、後説する正面側糊代部350bと棚受け部314bとの境界位置の折れ線C90bと、後説する正面側糊代部350cと棚受け部314cとの境界位置の折れ線C90cとに、陳列棚5の組み立て状態で正対する位置(つまり、折れ線C70は、折れ線C90a、C90b、C90cと左右方向において同じ位置となる位置)に接着されており、これにより、陳列棚5の組立て状態において、棚受け部314aと棚受け部314bと棚受け部314cは、右側面部120及び左側面部210と平行(略平行としてもよい)で、背面部110と正面部232aと正面部232bと正面部232cに対して直角(略直角としてもよい)をなす。
なお、背面側糊代部320は、陳列棚5の組立て状態において、支持体310に対して右側面側に折曲した状態となるように接着されており、これにより、陳列棚5を図9に示すように折り畳んだ状態(つまり、正面側構成部230と左側面部210とが略平行で、右側面部120と背面部110が略平行な状態)とする際に、支持体310と背面側糊代部320とが略面一の状態となるので、陳列棚5が折り畳みやすくなっている。
また、支持体(第2支持体)330は、背面部110の内側面から連設された棚受け支持部(第2棚受け支持部)332と、棚受け支持部332の正面側から連設された、棚受け部(第2棚受け部)334aと、棚受け部(第2棚受け部)334bと、棚受け部(第2棚受け部)334cとを有している。支持体330は、全体に1枚の板状を呈している。
棚受け支持部332は、背面側の辺部332bが一直線状の縦長の板状を呈し、背面部110の下端から上端近くの位置(正面部232aよりも上方の位置)に至るまでの長さを有している。棚受け支持部332は、内側構成部300の展開状態においては、左右線対称に形成され、陳列棚5の組立て状態においては、左右面対称に形成されている。
すなわち、棚受け支持部332は、棚受け支持部332の下辺を構成する直線状の辺部332aと、辺部332aの背面側の端部から連設され、辺部332aに対して直角をなす直線状の辺部332bと、辺部332bの上端から連設され、辺部332bに対して直角をなす辺部332cと、辺部332cの辺部332bとは反対側の端部から連設され、下方にいくほど辺部332bから遠ざかるように傾斜した直線状の辺部(第2連設辺部)332dと、辺部332dの下端から連設され、辺部332dの下端と棚受け部334aの下辺334a−2の背面側の端部間の直線状の辺部332eと、辺部332eの下端から連設され、棚受け部334bの上辺334a−1の背面側の端部に向けて形成された直線状の辺部(第2連設辺部)332fと、辺部332fの下端から連設され、辺部332fの下端と棚受け部334bの下辺334b−2の背面側の端部間の直線状の辺部332gと、辺部332gの下端から連設され、棚受け部334cの上辺334c−1の背面側の端部に向けて形成された直線状の辺部(第2連設辺部)332hと、辺部332hの下端から辺部332aに対して直角に下方に形成され、辺部332hの下端と辺部312aの正面側の端部間の直線状の辺部332iとにより囲まれた形状を呈している。
なお、辺部332e、332g、332iからは棚受け部334a、334b、334cが連設されているので、辺部332e、332g、332iは棚受け部334a、334b、334cと区画するための仮想的な辺部であるといえる。辺部332d、332f、332hは、下方にいくほど正面側となるように傾斜して形成され、辺部332d、332f、332hの水平方向に対する傾斜角度は、同一に形成されている。また、辺部332e、332gは、下方にいくほど背面側となるように傾斜して形成されている。
棚受け支持部332には、棚受け部334aと、棚受け部334bと、棚受け部334cとが、上下方向に間隔を介して配設されている。
最上段に位置する棚受け部334aは、棚受け支持部332の正面側の辺部332eから連設され、板状を呈し、棚受け部334aの上辺334a−1は、棚受け支持部312からの距離が長くなるに従い上方に向かうように傾斜した直線状に形成されている(つまり、上辺334a−1は、正面側から背面側に向けて斜め下方に傾斜している)。また、棚受け部334aの下辺334a−2は、棚受け支持部332からの距離が長くなるに従い上方に向かうように傾斜した直線状に形成されている。下辺334a−2の水平方向(棚受け部334cの下辺334c−2の方向)に対する傾斜角度は、上辺334a−1の水平方向に対する傾斜角度よりも大きく形成され、これにより、棚受け部334aは、棚受け支持部332側から正面側糊代部350a側に行くほど上下方向の幅が短く、いわゆる先細りの形状となっている。また、棚受け部334aの先端側の辺部は、上下方向に形成されている。また、上辺334a−1と辺部332d間の角度α2aは直角をなしており、これにより、組立て状態において、棚受け支持部332の辺部332dが回動してきた棚本体部236aの間隙部240a−2に嵌合した状態で、棚本体部236aが上辺334a−1に接した状態とできる。なお、上辺334a−1と辺部332d間の角度は直角よりも大きく形成してもよい。
二段目に位置する棚受け部334bは、棚受け支持部332の正面側の辺部332gから連設され、板状を呈し、棚受け部334bの上辺334b−1は、棚受け支持部332からの距離が長くなるに従い上方に向かうように傾斜した直線状に形成されている(つまり、上辺334b−1は、正面側から背面側に向けて斜め下方に傾斜している)。また、棚受け部334bの下辺334b−2は、棚受け支持部332からの距離が長くなるに従い上方に向かうように傾斜した直線状に形成されている。下辺334b−2の水平方向(棚受け部334cの下辺334c−2の方向)に対する傾斜角度は、上辺334b−1の水平方向に対する傾斜角度よりも大きく形成され、これにより、棚受け部334bは、棚受け支持部332側から正面側糊代部350b側に行くほど上下方向の幅が短く、いわゆる先細りの形状となっている。また、棚受け部334bの先端側の辺部は、上下方向に形成されている。また、上辺334b−1と辺部332f間の角度α2bは直角をなしており、これにより、組立て状態において、棚受け支持部332の辺部332fが回動してきた棚本体部236bの間隙部240b−2に嵌合した状態で、棚本体部236bが上辺334b−1に接した状態とできる。なお、上辺334b−1と辺部332f間の角度は直角よりも大きく形成してもよい。
三段目に位置する棚受け部334cは、棚受け支持部332の正面側の辺部332iから連設され、板状を呈し、棚受け部334cの上辺334c−1は、棚受け支持部332からの距離が長くなるに従い上方に向かうように傾斜した直線状に形成されている(つまり、上辺334c−1は、正面側から背面側に向けて斜め下方に傾斜している)。また、棚受け部334cの下辺334c−2は、水平方向(つまり、辺部332aの延長線上)に形成されている。これにより、棚受け部334cは、棚受け支持部332側から正面側糊代部350c側に行くほど上下方向の幅が長くなく、いわゆる先太りの形状となっている。また、棚受け部334cの先端側の辺部は、上下方向に形成されている。また、辺部334c−1と辺部332h間の角度α2cは直角をなしており、これにより、組立て状態において、棚受け支持部332の辺部332hが回動してきた棚本体部236cの間隙部240c−2に嵌合した状態で、棚本体部236cが辺部334c−1に接した状態とできる。なお、辺部334c−1と辺部332h間の角度は直角よりも大きく形成してもよい。
背面側糊代部(第2背面側糊代部)340は、支持体330の背面側の辺部、つまり、棚受け支持部332の背面側の辺部332bから折れ線C80を介して連設され、縦長の帯状の板状を呈している。背面側糊代部340は、背面部110の内側面における中央よりも右側面側の位置に上下方向に接着され(これにより、折れ線C80と折れ線C10とは平行になっている)、陳列棚5の組立て状態において、折れ線C80が、後説する正面側糊代部350aと棚受け部334aとの境界位置の折れ線C100aと、後説する正面側糊代部350bと棚受け部334bとの境界位置の折れ線C100bと、後説する正面側糊代部350cと棚受け部334cとの境界位置の折れ線C100cとに、陳列棚5の組み立て状態で正対する位置(つまり、折れ線C80は、折れ線C100a、C100b、C100cと左右方向において同じ位置となる位置)に接着されており、これにより、陳列棚5の組立て状態において、棚受け部334aと棚受け部334bと棚受け部334cは、右側面部120及び左側面部210と平行(略平行としてもよい)で、背面部110と正面部232aと正面部232bと正面部232cに対して直角(略直角としてもよい)をなす。
なお、背面側糊代部340は、陳列棚5の組立て状態において、支持体330に対して右側面側に折曲した状態(つまり、正面側構成部230と左側面部210とが略平行で、右側面部120と背面部110が略平行な状態)となるように接着されており、これにより、陳列棚5を図9に示すように折り畳んだ状態とする際に、支持体330と背面側糊代部340とが略面一の状態となるので、陳列棚5が折り畳みやすくなっている。つまり、陳列棚5の組立て状態において、背面側糊代部320、340は、支持体310、330に対して左右方向における同じ側に折曲した状態となっているので、陳列棚5を折り畳む際に、どちらか一方の側において、背面側糊代部と棚受け部間の角度が小さくなって折り畳みにくくなることがない。
また、正面側糊代部350aは、左側面側の棚受け部314aの正面側の辺部から折れ線C90aを介して連設され、長方形状(略長方形状としてもよい)の板状を呈しており、正面側糊代部350aの右側面側の辺部から折れ線C100aを介して棚受け部334aが連設されている。つまり、正面側糊代部350aは、棚受け部314aの正面側の辺部と棚受け部334aの正面側の辺部との間に架設されている。正面側糊代部350aの上下方向の長さは、正面部232aの上下方向の長さ以下に(具体的には、正面部232aの上下方向の長さよりも若干短く)形成され、正面側糊代部350aの左右方向の長さは、間隙部240a−1と間隙部240a−2間の長さ(突状部238a−1の左端から突状部238a−4の右端までの長さ)と同一(略同一としてもよい)に形成されている。正面側糊代部350aは、正面部232aの内側面に接着されていて、正面側糊代部350aの上辺は、正面部232aの上辺に沿って該正面部232aの上辺と平行に形成され、正面部232aの上辺と上下方向に略一致しているが、正面部232aの上辺よりも若干下側に形成されている。つまり、棚構成部234aを組み立てた際に、棚受け部314a、334aの上辺が棚本体部236aに沿った状態で、棚本体部236aが該上辺に接するので、正面側糊代部350aの上辺は正面部232aの上辺と上下方向に略一致しているが、棚本体部236aの厚みを考慮して、正面部232aの上辺よりも若干下側に形成されている。正面側糊代部350aの下辺は、正面部232aの下辺よりも上方に位置しており、正面視において、正面側糊代部350aが露出することがない。
正面側糊代部350bは、左側面側の棚受け部314bの正面側の辺部から折れ線C90bを介して連設され、長方形状(略長方形状としてもよい)の板状を呈しており、正面側糊代部350bの右側面側の辺部から折れ線C100bを介して棚受け部334bが連設されている。つまり、正面側糊代部350bは、棚受け部314bの正面側の辺部と棚受け部334bの正面側の辺部との間に架設されている。正面側糊代部350bの上下方向の長さは、正面部232bの上下方向の長さ以下に(具体的には、正面部232bの上下方向の長さよりも若干短く)形成され、正面側糊代部350bの左右方向の長さは、間隙部240b−1と間隙部240b−2間の長さ(突状部238b−1の左端から突状部238b−4の右端までの長さ)と同一(略同一としてもよい)に形成されている。正面側糊代部350bは、正面部232bの内側面に接着されていて、正面側糊代部350bの上辺は、正面部232bの上辺に沿って該正面部232bの上辺と平行に形成され、正面部232bの上辺と上下方向に略一致しているが、正面部232bの上辺よりも若干下側に形成されている。つまり、棚構成部234bを組み立てた際に、棚受け部314b、334bの上辺が棚本体部236bに沿った状態で、棚本体部236bが該上辺に接するので、正面側糊代部350bの上辺は正面部232bの上辺と上下方向に略一致しているが、棚本体部236bの厚みを考慮して、正面部232bの上辺よりも若干下側に形成されている。正面側糊代部350bの下辺は、正面部232bの下辺よりも上方に位置しており、正面視において、正面側糊代部350bが露出することがない。
正面側糊代部350cは、左側面側の棚受け部314cの正面側の辺部から折れ線C90cを介して連設され、長方形状(略長方形状としてもよい)の板状を呈しており、正面側糊代部350cの右側面側の辺部から折れ線C100cを介して棚受け部334cが連設されている。つまり、正面側糊代部350cは、棚受け部314cの正面側の辺部と棚受け部334cの正面側の辺部との間に架設されている。正面側糊代部350cの上下方向の長さは、正面部232cの上下方向の長さと略同一に形成され、正面側糊代部350cの左右方向の長さは、間隙部240c−1と間隙部240c−2間の長さ(突状部238c−1の左端から突状部238c−4の右端までの長さ)と同一(略同一としてもよい)に形成されている。正面側糊代部350cは、正面部232cの内側面に接着されていて、正面側糊代部350cの上辺は、正面部232cの上辺に沿って該正面部232cの上辺と平行に形成され、正面部232cの上辺よりも若干下側に形成されている。正面側糊代部350cの下辺は、正面部232cの下辺と上下方向において一致している。
なお、正面側糊代部350cの下辺は、正面部232cの下辺と上下方向において一致し、また、棚構成部234cを組み立てた際に、が棚受け部314c、334cの上辺が棚本体部236cに沿った状態で、棚本体部236cが該上辺に接するので、正面側糊代部350cの上下方向の長さと正面部232cの上下方向の長さは略同一といえるが、棚本体部236cの厚みを考慮して正面側糊代部350cの上辺は正面部232cの上辺よりも若干下側に形成されているので、実際には、正面側糊代部350cの上下方向の長さは、正面部232cの上下方向の長さよりも若干短く形成されている。
なお、内側構成部300の展開状態においては、正面側糊代部350cの下辺と、棚受け部314cの下辺314c−2と、棚受け部334cの下辺334c−2と、棚受け支持部312の辺部312aと、棚受け支持部332の辺部332aと、背面側糊代部320、340の下辺とは、同一直線上に形成され、それらの下辺により一直線上に形成されている。
また、陳列棚5においては、正面部232cの下辺と右側面部120の下辺と左側面部210の下辺と背面部110の下辺の上下方向の高さ(つまり、陳列棚本体部10の上下方向の高さ)と、内側構成部300の下辺(支持体310、330と正面側糊代部350cと背面側糊代部320、340の下辺)の上下方向の高さが一致(略一致としてもよい)して形成されており、組立て状態の陳列棚5を設置面に設置した際には、内側構成部300の下辺が設置面に接し、棚受け支持部312、332の下辺(すなわち辺部312a、332a)や棚受け部314c、334cの下辺314c−2、334c−2や正面側糊代部350cの下辺や背面側糊代部320、340の下辺も設置面に接することになる。
次に、陳列棚5の使用状態について説明する。陳列棚5は、搬送又は収納される際には、図9に示すように、折り畳むことができる。つまり、正面側構成部230の全体が1枚の板状を呈している状態(正面部232a、232b、232cと、棚構成部234a、234b、234cと、フラップ242a、242b、242cとが面一な状態)で、正面側構成部230と左側面部210間の角度を小さくするとともに、右側面部120と背面部110間の角度を小さくすることにより、折り畳んだ状態とすることができる。
この際、支持体310、330の右側面側が正面側構成部230及び右側面部120の内側面に重ね合わせられ、支持体310、330の左側面側が左側面部210及び背面部110の内側面に重ね合わせられて折り畳まれている。
陳列棚5を組み立てる際には、以下の方法により陳列棚5の組立てを行なう。なお、組立て状態の陳列棚5を折り畳んだ状態にするには、以下の方法と逆の工程を行なう。
まず、正面側構成部230と左側面部210と右側面部120と背面部110における隣接する各部同士の角度を直角とし、正面側構成部230と左側面部210と右側面部120と背面部110とから構成された胴体部を図10に示すように四角筒状とする。
この際、支持体310、330は、該胴体部を四角筒状とすることにより、胴体部の内側の前後方向に配置され、背面部110及び正面側構成部230に対して直角(略直角としてもよい)をなし、右側面部120及び左側面部210と平行(略平行としてもよい)になる。これにより、陳列棚本体部10が組み立てられ、陳列棚本体部10を組み立てた状態では、支持体310と支持体330のそれぞれが、正面部232a、232b、232cと背面部110の間に前後方向に設けられ、支持体310と支持体330とが左右方向に間隔を介して互いに平行(略平行としてもよい)に設けられる。
次に、棚構成部234a、234b、234cを組み立てた状態とする。棚構成部234a、234b、234cの組立ての方法はいずれも同様であるので、棚構成部234aの場合を例にとると、棚構成部234aを正面部232aに対して折れ線C50aを介して内側に(つまり、背面側から底面側に)回動させると、間隙部240a−1に棚受け支持部312の辺部312dが入り込むとともに、間隙部240a−2に棚受け支持部332の辺部332dが入り込み、棚受け支持部312、332(特に、棚受け支持部312における辺部312dの下端に沿った領域と棚受け支持部332における辺部332dの下端に沿った領域)が間隙部240a−1、240a−2に嵌合して、棚本体部236aが棚受け部314a、334aの上辺314a−1、334a−1に接することにより(上辺314a−1、334a−1が棚本体部236a(特に、棚本体部236aの下面)沿った状態で、棚本体部236aが上辺314a−1、334a−1に接し、棚本体部236aの下面と上辺314a−1、334a−1とは平行となる)、図11に示すように、棚構成部234aが組み立てられた状態となる。棚構成部234aの組立て状態では、棚本体部236aのフラップ242a側の辺部で間隙部240a−1、240a−2の奥側の辺部(切込みJ13により形成された辺部)は、辺部312d、332dに当接している。
なお、フラップ242aは、フラップ242aの先端が辺部312d、332dに当接すると、棚本体部236aに対して上側に折曲した状態になり、棚構成部234aの組み立て状態では、フラップ242aは、辺部312fと辺部332fに当接し、フラップ242aの辺部312f、332f側の面は、辺部312d、332dに沿った状態となり、辺部312d、332dは、フラップ242aと平行となる。
棚構成部234bについても棚構成部234aと同様に組み立てる。すなわち、棚構成部234bを正面部232bに対して折れ線C50bを介して内側に回動させると、間隙部240b−1に棚受け支持部312の辺部312fが入り込むとともに、間隙部240b−2に棚受け支持部332の辺部332fが入り込み、棚受け支持部312、332(特に、棚受け支持部312における辺部312fの下端に沿った領域と棚受け支持部332における辺部332fの下端に沿った領域)が間隙部240b−1、240b−2に嵌合して、棚本体部236bが棚受け部314b、334bの上辺314b−1、334b−1に接することにより(上辺314b−1、334b−1が棚本体部236b(特に、棚本体部236bの下面)沿った状態で、棚本体部236bが上辺314b−1、334b−1に接し、棚本体部236bの下面と上辺314b−1、334b−1とは平行となる)、棚構成部234bが組み立てられた状態となる。棚構成部234bの組立て状態では、棚本体部236bのフラップ242b側の辺部で間隙部240b−1、240b−2の奥側の辺部(切込みJ23により形成された辺部)は、辺部312f、332fに当接している。
なお、フラップ242bは、フラップ242bの先端が辺部312f、332fに当接すると、棚本体部236bに対して上側に折曲した状態になり、棚構成部234bの組み立て状態では、フラップ242bは、辺部312fと辺部332fに当接し、フラップ242bの辺部312f、332f側の面は、辺部312f、332fに沿った状態となり、辺部312d、332dは、フラップ242bと平行となる。
棚構成部234cについても棚構成部234aと同様に組み立てる。すなわち、棚構成部234cを正面部232cに対して折れ線C50cを介して内側に回動させると、間隙部240c−1に棚受け支持部312の辺部312hが入り込むとともに、間隙部240c−2に棚受け支持部332の辺部332hが入り込み、棚受け支持部312、332(特に、棚受け支持部312における辺部312hの下端に沿った領域と棚受け支持部332における辺部332hの下端に沿った領域)が間隙部240c−1、240c−2に嵌合して、棚本体部236cが棚受け部314c、334cの上辺314c−1、334c−1に接することにより(上辺314c−1、334c−1が棚本体部236c(特に、棚本体部236cの下面)沿った状態で、棚本体部236cが上辺314c−1、334c−1に接し、棚本体部236cの下面と上辺314c−1、334c−1とは平行となる)、棚構成部234cが組み立てられた状態となる。棚構成部234cの組立て状態では、棚本体部236cのフラップ242c側の辺部で間隙部240c−1、240c−2の奥側の辺部(切込みJ33により形成された辺部)は、辺部312h、332hに当接している。
なお、フラップ242cは、フラップ242cの先端が辺部312h、332hに当接すると、棚本体部236bに対して上側に折曲した状態になり、棚構成部234cの組み立て状態では、フラップ242cは、辺部312hと辺部332hに当接し、フラップ242cの辺部312h、332h側の面は、辺部312h、332hに沿った状態となり、辺部312h、332hは、フラップ242cと平行となる。
以上のようにして、陳列棚5が組み立てられるので、陳列棚5の組立て状態では、棚本体部236a、236b、236cの上に被陳列物を載せて被陳列物を陳列する。棚本体部236a、236b、236cは正面側から背面側に向けて下方となるように傾斜しているので、被陳列物を棚本体部236a、236b、236cに載せた際には、奥側に載せた被陳列物はフラップ242a、242b、242cにも接することになる。
なお、角度α1a、α2a、α1b、α2b、α1c、α2cが直角であるので、フラップ242aは棚本体部236aに対して直角となり、フラップ242bは棚本体部236bに対して直角となり、フラップ242cは棚本体部236cに対して直角となり、よって、直方体や立方体の被陳列物を陳列する際に、棚本体部236a、236b、236cの最奥部に陳列した被陳列物の背面がフラップ242a、242b、242cの面に沿って接触するので、被陳列物の陳列に支障がない。
また、陳列棚5の組立て状態では、正面部232cと右側面部120と左側面部210と背面部110の下辺が陳列棚5の設置面に接するとともに、内側構成部300の下辺(支持体310、330と正面側糊代部350cと背面側糊代部320、340の下辺)が陳列棚5の設置面に接することになる。
本実施例の陳列棚5においては、陳列棚5の組立て状態において、被陳列物を棚本体部236a、236b、236cに載せた際には、被陳列物の重量は支持部310、330(特に、棚受け部314a、314b、314c、334a、334b、334c)にかかるが、棚受け部314a、314b、314cから連設された棚受け支持部312と、棚受け部334a、334b、334cから連設された棚受け支持部332が設けられているので、重量物を乗せても(特に、棚本体部236aや棚本体部236bに重量物を乗せても)棚の強度を保つことができる。
すなわち、被陳列物を棚本体部236aに載せた場合には、棚本体部236aを介して棚受け部314a、334aに重量がかかり、棚受け部314a、334aにかかる重量は棚受け支持部312、332にかかり、また、フラップ242aにかかる重量は棚受け支持部312、332(特に、辺部312d、332dの領域)にかかるが、その際、棚受け支持部312と棚受け支持部332がそれぞれ一体に形成されているので、重量物を載せても棚の強度を確保することができる。特に、棚受け支持部312の下辺である辺部312aや棚受け支持部332の下辺である辺部332aの上下方向の高さは、正面部232cの下辺や右側面部120の下辺や背面部110の下辺や左側面部210の下辺の上下方向の高さと一致しており、陳列棚5を設置面に設置した際には、棚受け支持部312、332の辺部312a、332aも陳列棚5の設置面に接するので、フラップ242aを介して棚受け支持部312、332に掛かる重量のみならず、棚受け部314a、334aにかかる重量も背面側では棚受け支持部312、332で支えることができ、重量物を載せても棚の強度を確保することができる(つまり、最下段よりも上側の棚の強度を保つことができる)。特に、棚本体部236aは正面側から背面側に向けて下方に傾斜しているので、棚受け部314a、334aの正面側よりも背面側に重量がかかるが、棚受け部314a、334aの背面側には棚受け支持部312、332が設けられているので、重量物を載せても棚の強度を確保することができる。
また、被陳列物を棚本体部236bに載せた場合には、同様に、棚本体部236bを介して棚受け部314b、334bに重量がかかり、棚受け部314b、334bにかかる重量は棚受け支持部312、332にかかり、また、フラップ242bにかかる重量は棚受け支持部312、332(特に、辺部312f、332fの領域)にかかるが、その際、棚受け支持部312と棚受け支持部332がそれぞれ一体に形成されているので、重量物を載せても棚の強度を確保することができる。特に、棚受け支持部312の辺部312aや棚受け支持部332の辺部332aの上下方向の高さは、正面部232cの下辺や右側面部120の下辺や背面部110の下辺や左側面部210の下辺の上下方向の高さと一致しており、陳列棚5を設置面に設置した際には、棚受け支持部312、332の辺部312a、332aも陳列棚5の設置面に接するので、フラップ242bを介して棚受け支持部312、332に掛かる重量のみならず、棚受け部314b、334bにかかる重量も背面側では棚受け支持部312、332で支えることができ、重量物を載せても棚の強度を確保することができる(つまり、最下段よりも上側の棚の強度を保つことができる)。特に、棚本体部236bは正面側から背面側に向けて下方に傾斜しているので、棚受け部314b、334bの正面側よりも背面側に重量がかかるが、棚受け部314b、334bの背面側には棚受け支持部312、332が設けられているので、重量物を載せても棚の強度を確保することができる。
また、陳列棚5においては、棚受け部314a、314b、314c、334a、334b、334cが、右側面部120及び左側面部210と平行(略平行としてもよい)に前後方向に設けられているので、陳列棚5の横幅(左右方向の長さ)をより長く変更する場合でも、棚受け部314a、314b、314c、334a、334b、334cの前後方向の長さを変更する必要がないことから、棚受け部314a、314b、314c、334a、334b、334cの曲げ強度が低下せず、陳列棚5の横幅を長くしても、横幅が短い陳列棚5の場合と同程度の強度を確保することができ、重量物を乗せても棚の強度を保つことができる。
また、陳列棚5の組立てに際して、背面部110と、右側面部120と、左側面部210と、正面側構成部230とを四角筒状に組み立てると、それに連動して、右側面部120と左側面部210との間に、支持体310、330が前後方向に、つまり、右側面部120及び左側面部210と平行(略平行としてもよい)に配設され、その後、正面部232a、232b、232cの上辺に沿った折れ線C50a、C50b、C50cを介して、棚構成部234a、234b、234c(具体的には、棚本体部236a、236b、236c)を背面側に折り曲げるだけで、棚本体部236a、236b、236cを棚受け部314a、314b、314c、334a、334b、334c上に設置することができ、陳列棚全体の組み立てがとても簡易である。
また、背面部110の内側面から棚受け支持部312、332が連設され、棚受け支持部312、332の正面側から棚受け部314a、314b、314c、334a、334b、334cが連設され、また、棚本体部236a、236b、236cの背面側の辺部から複数の突状部238a−1、238a−2、238a−3、238a−4、238b−1、238b−2、238b−3、238b−4、238c−1、238c−2、238c−3、238c−4が連設され、近接する突状部間には、間隙部240a−1、240a−2、240b−1、240b−2、240c−1、240c−2が設けられているので、背面側に折り曲げられた棚本体部236a、236b、236cの間隙部240a−1、240a−2、240b−1、240b−2、240c−1、240c−2に、棚受け支持部312、332の棚受け部314a、314b、314c、334a、334b、334cの直上部位を差し込むことにより、棚本体部236a、236b、236cの背面側を棚受け支持部312、332に係止し、棚本体部236a、236b、236cの背面側の浮き上がりを防止することができる。
また、フラップ242a、242b、242cが棚受け支持部312、332の辺部312d、312f、312h、332d、332f、332hを押さえた状態となる(つまり、各フラップ242a、242b、242cが連設された棚本体部に対して面一となるように復帰しようとするのでフラップが棚受け支持部312、332の辺部を押さえることになる)ので、その点でも、棚本体部236a、236b、236cの背面側の浮き上がりを防止することができる。
また、フラップ242a、242b、242cが、棚本体部236a、236b、236cに対して直角に立ち上がった状態となるので、被陳列物が棚構成部234a、234b、234cと背面部110間の隙間から落下することがない。
また、フラップ242a、242b、242cが設けられていることにより、被陳列物の陳列スペースの背面側に凹凸が形成されない(フラップ242a、242b、242cがないと、陳列スペースの背面側は棚受け支持部312、332により凹凸が形成されてしまう)ので、被陳列物の陳列に支障をきたすことがない。
また、棚本体部236a、236b、236cの左右方向への位置ずれが、右側面部120及び左側面部210だけでななく、棚受け支持部312、332と間隙部240a−1、240a−2、240b−1、240b−2、240c−1、240c−2との係合によっても防止されるため、陳列棚5の全体の剛性がさらに高くなる。
また、棚受け部314a、314b、314c、334a、334b、334cの上辺が、棚受け支持部312、332からの距離が長くなるに従い上方に向かう傾斜状に形成され、棚受け部314a、314b、314c、334a、334b、334cの上辺の正面側の端部が、正面部232a、232b、232cの上辺に接しているので、棚受け部314a、314b、314c、334a、334b、334c上に設置された棚本体部236a、236b、236cは、背面側に行くに従い下方に向かう傾斜状となり、この棚本体部236a、236b、236cの上に被陳列物を載置すると、被陳列物は後傾し、被陳列物の正面部は前方斜め上方に向くため、被陳列物の正面部と、被陳列物を見る者の顔面とが正対し易く、視覚的訴求効の向上を図ることができる。
また、陳列棚本体部10を2つのブランク(第1構成部100と第2構成部200)により構成するので、陳列棚本体部10を構成するブランクを製造するためのシート状の段ボール材として、大きな段ボール材を用意する必要がない。
なお、上記の構成に対して、左右対称の構成としてもよく、その場合には、第1構成部100と第2構成部200は左右線対称の構成となり、糊代部220は背面部110の右側面側に接着され、背面側糊代部320、340は、陳列棚5の組立て状態において、支持体310、330に対して左側面側に折曲した状態となるように接着される。
また、上記実施例では、第1構成部100と、第2構成部200とが別体であるとして説明したが、第1構成部100と、第2構成部200とが1枚のブランクから一体的に形成されたものであってもよく、その場合の糊代部の形成位置については、背面部110の右側面側の辺部、右側面部120の背面側の辺部、右側面部120の正面側の辺部、正面部232aと正面部232bと正面部232cの右側面側の辺部、正面部232aと正面部232bと正面部232cの左側面側の辺部、左側面部210の正面側の辺部、左側面部210の背面側の辺部、背面部110の左側面側の辺部のうちいずれの位置であってもよい。
また、上記の説明では、内側構成部300において、正面側糊代部350aから棚受け部314aと棚受け部334aが連設され、正面側糊代部350bから棚受け部314bと棚受け部334bが連設され、正面側糊代部350cから棚受け部314cと棚受け部334cが連設されるとし、支持体310における棚受け部と支持体330における対応する棚受け部とは同じ正面側糊代部から連設されるとしたが、支持体310における棚受け部と支持体330における対応する棚受け部とが別の正面側糊代部から連設された構成としてもよい。
つまり、図12に示すように、内側構成部(第1内側構成部)300−1と内側構成部(第2内側構成部)300−2とを設け、棚受け部314aから連設される正面側糊代部(第1正面側糊代部)350a−1と、棚受け部334aから連設される正面側糊代部(第2正面側糊代部)350a−2とは別の構成とし、棚受け部314bから連設される正面側糊代部350b−1と、棚受け部334bから連設される正面側糊代部350b−2とは別の構成とし、棚受け部314cから連設される正面側糊代部350c−1と、棚受け部334cから連設される正面側糊代部350c−2とは別の構成とする。
この場合でも、陳列棚本体部10を組み立てた状態では、支持体310と支持体330のそれぞれが、正面部232a、232b、232cと背面部110の間に前後方向に設けられ、支持体310と支持体330とが左右方向に間隔を介して互いに平行(略平行としてもよい)に設けられる。また、内側構成部300−1の下辺や内側構成部300−2の下辺の上下方向の高さと、陳列棚本体部10の下端の上下方向の高さとは一致(略一致としてもよい)し、組立て状態の陳列棚を設置面に設置した際には、内側構成部300−1、300−2の下辺が設置面に接する。
なお、その場合には、棚受け部334a、334b、334cから連設される正面側糊代部350a−1、350b−1、350c−1を棚受け部334a、334b、334cの正面側の辺部から左側面側に折曲した状態となるように正面部232a、232b、232cに接着し、棚受け部314a、314b、314cから連設される正面側糊代部350a−2、350b−2、350c−2を棚受け部314a、314b、314cの正面側の辺部から左側面側に折曲した状態となるように正面部232a、232b、232cに接着させることにより、陳列棚5を図9に示すように折り畳んだ状態とする際に、支持体310と正面側糊代部とが略面一の状態となり、支持体330と正面側糊代部とが略面一の状態となるので、陳列棚5が折り畳みやすくなる。
なお、内側構成部を図12に示す構成とするよりは、図8に示す構成とした方が、内側構成部を1枚のブランクにより構成でき、また、正面側糊代部の接着に際しても、少ない工程で済むので、低コストで製造することができる。
また、上記の説明において、陳列棚5には、3つの棚構成部(234a、234b、234c)が設けられるとしたが、棚構成部の数はこれには限られず、棚構成部の数は、2つでもよく、また、4つ以上でもよい。つまり、正面部の数は、複数であればよい。
なお、上記の説明における「棚受け部」は「棚支持部」としてもよく、「棚受け支持部」は「リブ」としてもよい。