JP3236647U - 折畳式陳列具 - Google Patents

折畳式陳列具 Download PDF

Info

Publication number
JP3236647U
JP3236647U JP2022000014U JP2022000014U JP3236647U JP 3236647 U JP3236647 U JP 3236647U JP 2022000014 U JP2022000014 U JP 2022000014U JP 2022000014 U JP2022000014 U JP 2022000014U JP 3236647 U JP3236647 U JP 3236647U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shelf
plates
pair
plate
foldable display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022000014U
Other languages
English (en)
Inventor
明彦 横田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daio Package Co Ltd
Original Assignee
Daio Package Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daio Package Co Ltd filed Critical Daio Package Co Ltd
Priority to JP2022000014U priority Critical patent/JP3236647U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3236647U publication Critical patent/JP3236647U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Display Racks (AREA)

Abstract

【課題】組立が簡便で、安定的に組立状態が維持され、コンパクトに折り畳み可能な折畳式陳列具を提供する。【解決手段】上下方向に並ぶ3段以上の棚1を有する折畳式陳列具であって、方形状の後面板10と、後面板の対向する一対の側縁から垂直に立設する一対の側板20と、一対の側板間に架け渡され、複数の棚それぞれの前面を構成する複数の前面板30と、最下段を除く複数の前面板それぞれの下縁から垂直に立設し、各棚の底面を構成する複数の棚底板40と、複数の棚底板の後縁に連接され、後面板に当接する棚背面板60とを備え、複数の棚底板を対応する前面板と重なるように上方に折り曲げ、一対の側板を同方向に倒した扁平状態とすることが可能であり、この扁平状態において、後面板、一対の側板及び棚背面板に平面視で左右方向一直線となる折曲容易線90が形成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、折畳式陳列具に関する。
複数の棚を有し、店頭の壁等に吊り下げられ、商品の陳列に用いられる陳列具がある。この陳列具は、例えば段ボールで構成され、比較的小型で軽量の商品を陳列する場合が多く、また陳列する商品に合わせて棚の幅や奥行、高さが決定される。すなわち、上記陳列具は、陳列する商品固有に設計され、該当する商品とともに小売店に配送される場合がある。
このため、上記陳列具を折畳式とし、嵩張らない状態で小売店に配送することができる折畳式陳列具が公知である(特開2018-7816号公報参照)。この折畳式陳列具は、スリーブ状の枠体に複数段の棚を備えており、上記枠体が、各段の棚の上方で開放された前壁、対向する側壁及び後壁から形成されている。上記折畳式陳列具は、各段の棚の後端部が後壁の内面に重なる内後板により連結され、折畳状態と組立状態との変換に際し、内後板が後壁の内面に沿って枠体に対して昇降し、これに伴い、各段の棚が一斉に揺動する棚連動機構が形成されている。この折畳式陳列具を折り畳む際には、上記内後板を枠体に対して上昇させると、両側の側壁がヒンジ線に沿って外側へ張り出すように屈曲し、枠体が六角筒状となり、前壁と後壁とが接近して、偏平な折畳状態とできるように構成されている。
特開2018-7816号公報
上記折畳式陳列具では、折畳状態で配送されるので、側壁のヒンジ線に折畳癖が付き易い。この場合、組立状態において側壁に折り畳まれる方向の力が自然発生し易く、この力が棚を前方から後方へ押すため、内後板を上昇させ、組立状態を折畳状態に変化させてしまうことがある。この状態となることを防ぐためには、上記折畳式陳列具では、例えば上方へ跳ね上がるような揺動を阻止する嵌合部を設ける必要がある。この場合、上記折畳式陳列具では組立時に上記嵌合部を嵌合させる作業が発生する。
また、上記折畳式陳列具では扁平な状態とできるに留まるため、上下方向の長さはそのままであり、さらに嵩張らない状態とできることが望まれる。
本考案は、このような事情に鑑みてなされたものであり、組立作業が簡便でかつ安定的に組立状態が維持され、コンパクトに折り畳み可能な折畳式陳列具の提供を課題とする。
本考案の一態様に係る折畳式陳列具は、上下方向に並ぶ3段以上の棚を有する折畳式陳列具であって、方形状の後面板と、上記後面板の対向する一対の側縁から垂直に立設する一対の側板と、上記一対の側板間に架け渡され、上記複数の棚それぞれの前面を構成する複数の前面板と、最下段を除く複数の前面板それぞれの下縁から垂直に立設し、各棚の底面を構成する複数の棚底板と、上記複数の棚底板の後縁に連接され、上記後面板に当接する棚背面板とを備え、上記複数の棚底板を対応する前面板と重なるように上方に折り曲げ、上記一対の側板を同方向に倒した扁平状態とすることが可能であり、この扁平状態において、上記後面板、上記一対の側板及び上記棚背面板に平面視で左右方向一直線となる折曲容易線が形成されている。
本考案の折畳式陳列具は、組立作業が簡便でかつ安定的に組立状態が維持され、コンパクトに折り畳み可能である。
図1は、本考案の一実施形態に係る折畳式陳列具を示す模式的斜視図である。 図2は、図1の折畳式陳列具の最下段底部の構成を示す模式的底面図である。 図3は、図1の仕切り部の展開図である。 図4は、図1の仕切り部の仕切り板を同方向に倒した状態を示す模式的拡大斜視図である。 図5は、複数の棚底板を対応する前面板と重なるように上方に折り曲げた状態を説明する説明図である。 図6は、図5に続いて一対の側板を同方向に倒した扁平状態を説明する説明図である。 図7は、図6に続いて折り畳みを行っている状態を説明する説明図である。 図8は、折畳状態を示す模式的斜視図である。
[本考案の実施形態の説明]
最初に本考案の実施態様を列記して説明する。
本考案の一態様に係る折畳式陳列具は、上下方向に並ぶ3段以上の棚を有する折畳式陳列具であって、方形状の後面板と、上記後面板の対向する一対の側縁から垂直に立設する一対の側板と、上記一対の側板間に架け渡され、上記複数の棚それぞれの前面を構成する複数の前面板と、最下段を除く複数の前面板それぞれの下縁から垂直に立設し、各棚の底面を構成する複数の棚底板と、上記複数の棚底板の後縁に連接され、上記後面板に当接する棚背面板とを備え、上記複数の棚底板を対応する前面板と重なるように上方に折り曲げ、上記一対の側板を同方向に倒した扁平状態とすることが可能であり、この扁平状態において、上記後面板、上記一対の側板及び上記棚背面板に平面視で左右方向一直線となる折曲容易線が形成されている。
当該折畳式陳列具は、上記一対の側板を同方向に倒して折り畳むので、組立状態では上記棚底板を左右方向に押し易いが、各棚の底面が左右方向から押されたとしても、その力は上記棚背面板を上下方向に移動させる力には変換され難い。このため、当該折畳式陳列具は、安定して組立状態を維持できる。また、当該折畳式陳列具では、上記棚背面板に複数の棚底板の後縁が連接されているので、この棚背面板を上方かつ前方に移動させるのみで、上記複数の棚底板を一斉に対応する前面板と重なるように上方に折り曲げることができ、逆に上記棚背面板を下方かつ後方に移動させると、上記複数の棚底板を一斉に各棚の底面を構成する状態に戻すことができる。このため、当該折畳式陳列具は、組立作業が簡便である。さらに、当該折畳式陳列具には、上記複数の棚底板を対応する前面板と重なるように上方に折り曲げ、上記一対の側板を同方向に倒した扁平状態で、上記後面板、上記一対の側板及び上記棚背面板に平面視で左右方向一直線となる折曲容易線が形成されている。当該折り畳式陳列具は、上記扁平状態からこの折曲容易線で折り曲げることで、上下方向に二つ折りすることができるので、コンパクトに折り畳み可能である。上記折曲容易線は、組立状態では上記棚背面板と上記後面板との間で前後方向に重ならない。このため、当該折畳式陳列具が上記折曲容易線に沿って自然に折り畳まれてしまうことを抑止できる。
最下段の棚の底面を構成し、上記一対の側板を同方向に倒すことで折り畳み可能に構成される最下段底部を備え、上記棚背面板の下縁が、上記最下段底部に当接するとよい。このように最下段底部を独立して折り畳み可能に構成し、上記棚背面板の下縁を上記最下段底部に当接させることで、上記棚背面板の位置が固定されるので、さらに安定的に組立状態が維持できる。
上記折曲容易線が、上下方向の全長を二等分するとよい。このように上記折曲容易線を上下方向の全長を二等分する位置に設けることで、折り畳み状態をさらにコンパクトなものとすることができる。
上記棚に設けられる仕切り部を備え、上記仕切り部が、上記棚背面板から垂直に立設する一対の仕切り板と、上記一対の仕切り板間に架け渡され、上記前面板に当接する固定板とを有し、上記一対の仕切り板を同方向に倒すことが可能であるとよい。このように上記棚に仕切り部を設けることで、容易に商品を整列して陳列することができる。また、上記一対の仕切り板を同方向に倒すことが可能であると、上記棚背面板に対して仕切り板及び固定板をこの順に重ね合わせることができる。従って、上記仕切り部を含めて扁平状態とすることができる。
上記前面板の裏面側に上記固定板と係合する凹部を有するとよい。このように上記前面板の裏面側に上記固定板と係合する凹部を設けることで、上記仕切り部を安定的に固定し易い。
なお、本考案において、「左右方向」とは、当該折畳式陳列具の想定される一般的な使用態様における水平方向を意味し、「上」及び「下」とは、想定される一般的な使用態様における上下を意味するが、当該折畳式陳列具の使用時の向きを制限することを企図するものではない。
[本考案の実施形態の詳細]
以下、本考案の一実施形態に係る折畳式陳列具について、適宜図面を参照しつつ説明する。
図1に示す折畳式陳列具は、上下方向に並ぶ3段以上(図1では3段)の棚1を有する折畳式陳列具である。当該折畳式陳列具は、後面板10と、一対の側板20と、複数の前面板30と、複数の棚底板40と、最下段底部50と、棚背面板60と、1又は複数(図1では3個)の仕切り部70と、吊具80とを備える。当該折畳式陳列具は、複数の棚底板40を対応する前面板30と重なるように上方に折り曲げ、一対の側板20を同方向に倒した扁平状態とすることが可能である。この扁平状態については後述する。
当該折畳式陳列具は、シート材から構成される。上記シート材としては、例えば段ボールシート、ボール紙等の紙製シート、合成樹脂製シート、紙製シートと合成樹脂製シートとの積層シート等が挙げられる。中でも、加工性、衝撃吸収性、取扱性、リサイクル性、経済性等の点から紙製シートが好ましく、ボール紙がより好ましい。
<後面板>
後面板10は、方形状である。後面板10は、1つのパーツで構成されていてもよいが、複数のパーツで構成されていてもよい。図1に示す折畳式陳列具では、後面板本体11と、その上縁から上方に延長される延長片12との2つのパーツから構成されている。図1に示す折畳式陳列具では、後面板本体11は、上縁で折り返されており、上縁の折り返し部分中央に差し込み穴11aが設けられており、この差し込み穴11aに延長片12の下縁に設けられた差し込み片12aを差し込むことで連結可能とされている。
後面板10の大きさは、棚1の段数と、1つの棚1に必要とされる幅、上下に隣接する棚1同士の間隔等に応じて適宜決定される。
<側板>
一対の側板20は、後面板10の対向する一対の側縁から垂直に立設する。図1に示す折畳式陳列具では、後面板本体11の両側縁にそれぞれ側板20が設けられている。この側板20は、左右方向には折り曲げられない。
後面板本体11と一対の側板20とは、図1に示すように、1つのパーツとして構成されてもよいし、別々のパーツとして構成され、一方に糊代等を設けて接着して構成してもよい。
側板20の形状としては、特に限定されないが、図1に示すように、棚1の位置する部分で幅が大きく、隣接する棚1の中間部で幅が小さい波型形状とすることができる。このように波板形状とすると、棚1から商品を取り出し易い。
側板20は、上下方向に対しては連続しており、隣接する棚1の中間部での幅は0ではない。また、棚1の位置する部分での幅は、棚1の底部に必要とされる前後方向の長さとされる。
<前面板>
前面板30は、一対の側板20間に架け渡され、複数の棚1それぞれの前面を構成する。当該折畳式陳列具では、前面板30の枚数は、棚1の数と同数であり、1つの棚1に対して1つの前面板30が設けられている。
前面板30の左右方向の長さは、後面板本体11の左右方向長さ、すなわち一対の側板20間の離間距離と等しい。また、前面板30の上下方向の長さは、陳列される商品に応じて適宜決定される。
前面板30と一対の側板20は、図1に示すように、1つのパーツとして構成されてもよいし、別々のパーツとして構成され、一方に糊代等を設けて接着して構成してもよい。あるいは一方の側板20と1つのパーツとして構成され、他方の側板20に接着する構成を採用することもできる。
前面板30の裏面側には、後述する仕切り部70の固定板72と係合する凹部31を有することが好ましい。このように前面板30の裏面側に固定板72と係合する凹部31を設けることで、仕切り部70を安定的に固定し易い。
凹部31は、例えば図1に示すように、前面板30の裏面側に折り返して重ね合わせる重ね合わせ部32を設け、固定板72が前面板30に当接する領域の重ね合わせ部32を切り欠いて形成することができる。つまり、固定板72が当接する領域に重ね合わせ部32を構成するシート材の厚みの凹部31が形成されるので、同じくシート材で構成されている固定板72がこの凹部31に係合することができる。なお、凹部31の上下方向の長さは特に規定されないが、左右方向の長さは固定板72の左右方向長さと等しくされる。
<棚底板>
複数の棚底板40は、最下段を除く複数の前面板30それぞれの下縁から垂直に立設し、各棚1の底面を構成する。棚底板40は、最下段を除く各棚1に1つずつ設けられるので、棚底板40の数は、棚1の段数より1少ない。
棚底板40の左右方向の長さは、前面板30の左右方向の長さと等しい。すなわち一対の側板20間の離間距離と等しい。また、棚底板40の前後方向の長さは、陳列される商品に応じて適宜決定され、棚1の位置する部分での側板20の幅と等しい。
前面板30と棚底板40は、1つのパーツとして構成されてもよいし、別々のパーツとして構成され、一方に糊代等を設けて接着して構成してもよい。
<最下段底部>
最下段底部50は、最下段の棚1の底面を構成し、一対の側板20を同方向に倒すことで折り畳み可能に構成される。
最下段底部50は、図2に示すように、後面板10、一対の側板20及び最下段底部50の前面を構成する前面板30を四角筒状に拡げることで、自動的に4つの底形成パネルが組み合わされるいわゆるワンタッチタイプ(のり付け簡易組立形)の構成を有する。具体的には、最下段底部50は、後面板10及び前面板30の下縁から延出する第1底形成パネル51と、一対の側板20の下縁から延出する第2底形成パネル52とを有する。
一対の第1底形成パネル51には、左右方向一方側に、基端縁の端部を通り、基端縁に45°傾斜して形成される罫線51aによって折返部51bが画定されている。この折返部51bは、一対の第1底形成パネル51それぞれで異なる第2底形成パネル52と重なるように設けられており、それぞれ第2底形成パネル52の外面に接着される。
また、第1底形成パネル51は、左右方向他方側(折返部51bが画定されていない側)半分に先端縁から突出する凸部51cを有している。この凸部51cは、他方の第1底形成パネル51の内側に位置し、一対の第1底形成パネル51が風車状に組み合わされることによって四角筒状部の下端を封止する最下段底部50が形成される。
この最下段底部50では、一対の側板20を同方向に倒すと、風車状に組み合わされている一対の第1底形成パネル51の組み合わせが外れ、さらに折返部51bを画定している罫線51aが谷折りされ、第1底形成パネル51及び第2底形成パネル52が内側に折り畳まれた扁平状態とすることができる。逆に、扁平状態から後面板10、一対の側板20及び最下段底部50の前面を構成する前面板30を四角筒状に拡げると、第1底形成パネル51及び第2底形成パネル52が立ち上がり、凸部51cが他方の第1底形成パネル51の内側に滑り込んで、一対の第1底形成パネル51が風車状に組み合わされ、最下段底部50が形成される。
<棚背面板>
棚背面板60は、複数の棚底板40の後縁に連接され、後面板10に当接する。
棚背面板60の下縁は、最下段底部50に当接することが好ましい。このように棚背面板60の下縁を最下段底部50に当接させることで、棚背面板60の位置が固定されるので、さらに安定的に組立状態が維持できる。
棚背面板60の上縁は、後面板10又は後面板本体11の上縁より少なくとも棚底板40の前後方向の長さだけ低い高さとすることが好ましい。このように棚背面板60の上縁を上述のような低い高さとすることで、棚背面板60の上縁が扁平状態において後面板10又は後面板本体11の上縁より突出することを抑止できるので、折り畳み状態をさらにコンパクトなものとすることができる。
棚背面板60の左右方向の長さは、一対の側板20間の離間距離より小さくすることもできるが、一対の側板20間の離間距離と等しいことが好ましい。棚背面板60の左右方向の長さを一対の側板20間の離間距離と等しくすることで、棚背面板60が左右に移動することを抑止できるので、安定的に組立状態が維持できる。
棚背面板60への複数の棚底板40の後縁の連接方法は、特に限定されないが、例えば棚底板40の後縁から延出する糊代部を設け、この糊代部を下方へ折り曲げて棚背面板60へ当接させ、当接面を接着する方法を挙げることができる。
<仕切り部>
仕切り部70は、棚1に設けられる。このように棚1に仕切り部70を設けることで、容易に商品を整列して陳列することができる。図1に示す折畳式陳列具では、全ての棚1に仕切り部70が設けられているが、一部の棚1に設ける構成としてもよい。
仕切り部70は、棚背面板60から垂直に立設する一対の仕切り板71と、一対の仕切り板71間に架け渡され、前面板30に当接する固定板72と、仕切り部70を棚背面板60に取り付ける取付板73とを有する。
仕切り部70の展開図を図3に示す。なお、図3において、太い実線はシート材を切断した切断線を示し、細い実線はシート材に筋押しして形成される罫線を示す。
一対の仕切り板71は、固定板72の両端から左右方向に延出しており、さらにその一対の仕切り板71それぞれから取付板73が延出している。仕切り板71と取付板73との間には、それぞれ切断線で画定される一対の係合凸部74が形成されている。
仕切り板71と固定板72との間は、折曲容易線で構成されている。また、係合凸部74より上下方向外側の仕切り板71と取付板73との間は、折曲容易線で構成されている。つまり、仕切り板71と取付板73との間には、係合凸部74を画定する切断線にそれぞれ連続して一対の折曲容易線が上下方向外側に延びている。仕切り板71と固定板72との間及び仕切り板71と取付板73との間の折曲容易線をそれぞれ谷折りすることで、仕切り部70が形成できる。また、仕切り板71と取付板73との間の折曲容易線の谷折りにより、仕切り部70の外側に向かって係合凸部74が突出する。
棚背面板60には、仕切り部70を取り付ける際、仕切り部70の係合凸部74それぞれと係合うための一対の被係合凸部61が切断線により画定されている。この被係合凸部61は、仕切り部70の係合凸部74と係合できるように、基端部が仕切り部70に対して外側となるように形成されている。
仕切り部70は、図1に示すように、仕切り部70の係合凸部74と、棚背面板60の被係合凸部61とを係合させ、固定板72を前面板30の裏面側の凹部31に係合させることで固定できる。このように係合により仕切り部70を固定することで、接着剤等の物理的手段を用いる必要がない。また、物理的に固定されていないので、例えば仕切り部70が不要である場合、容易に取り外すことも可能となる。
仕切り部70は、図4に示すように、一対の仕切り板71を同方向に倒すことが可能である。このように一対の仕切り板71を同方向に倒すことが可能であると、棚背面板60に対して仕切り板71及び固定板72をこの順に重ね合わせることができる。従って、仕切り部70を含めて当該折畳式陳列具を扁平状態とすることができる。
<吊具>
吊具80は、当該折畳式陳列具を例えば小売店の棚等に吊り下げるための部材である。吊具80は、例えば図1に示すように、吊紐81と、吊紐81に取り付けられるフック82とを有する構成とすることができる。吊紐81は、例えば後面板本体11に設けられた複数の吊紐用穴11bに通されて、当該折畳式陳列具を吊り下げ可能とする。
<折曲容易線>
当該折畳式陳列具は、上述のように扁平状態とすることができる。具体的には、図5に示すように、まず仕切り部70について一対の仕切り板71を同方向に倒した後、複数の棚底板40を対応する前面板30と重なるように上方に折り曲げる。具体的には棚背面板60を上方かつ前方に移動させると、複数の棚底板40を対応する前面板30と重なるように上方に折り曲げられる。次に、図6に示すように、一対の側板20を同方向に倒すと、扁平状態とすることができる。
当該折畳式陳列具は、この扁平状態において、後面板10、一対の側板20及び棚背面板60に平面視で左右方向一直線となる折曲容易線90が形成されている。扁平状態では折曲容易線90は一直線となるが、組立状態(図1)においては、後面板10及び一対の側板20に形成されている折曲容易線90に対して棚背面板60に形成されている折曲容易線90は下方に位置し、一直線とはならない。
折曲容易線90は、シート材の内面を筋押しして形成された罫線や、複数の切込みと複数の罫線とが交互に配置されたリード罫線等とすることができる。また、図1に示すように、棚背面板60に折曲容易線90と一直線をなす空隙91が形成されていてもよい。このような空隙91を設けることで、当該折畳式陳列具を折曲容易線90で折り畳み易くすることができる。
折曲容易線90が、上下方向の全長を二等分していることが好ましい。つまり、図6に示すように、折曲容易線90より下方の長さL1と、折曲容易線90より上方の長さL2が等しいことが好ましい。このように折曲容易線90を上下方向の全長を二等分する位置に設けることで、折り畳み状態をさらにコンパクトなものとすることができる。
図6では、延長片12を含めて上下方向の全長を二等分している。延長片12を取り付けたまま配送等を行う場合は、このように延長片12を含めた全長を二等分するとよい。折り畳み状態がやや大きくなるものの、延長片12を取り付けたまま配送等を行うので組立作業がさらに簡便となる。一方、延長片12を取り外して配送等を行う場合は、後面板本体11の全長を二等分するとよい。折り畳み状態を特にコンパクトなものとすることができる。
<折畳方法>
当該折畳式陳列具は、コンパクトに折り畳み可能である。以下、当該折畳式陳列具の折畳方法について説明する。
まず、上述したように仕切り部70の一対の仕切り板71を同方向に倒した後(図4)、棚背面板60を上方かつ前方に移動させることで、複数の棚底板40を対応する前面板30と重なるように上方に折り曲げる(図5)。
さらに、一対の側板20を同方向に倒して、扁平状態とする(図6)。このとき風車状に組み合わされ、最下段底部50を構成している一対の第1底形成パネル51の組み合わせが外れ、第1底形成パネル51及び第2底形成パネル52が内側に折り畳まれる。
この扁平状態では、折曲容易線90が、後面板10、一対の側板20及び棚背面板60に平面視で左右方向一直線となるので、この折曲容易線90に従って、当該折畳式陳列具を折り曲げることができ(図7)、図8に示すように二つ折りにした折畳状態とすることができる。
折畳状態にある当該折畳式陳列具を組立状態とするには、折畳方法を逆の手順で行えばよい。つまり、二つ折り状態から扁平状態に戻し、一対の側板20を立設することで、後面板10、一対の側板20及び最下段底部50の前面を構成する前面板30を四角筒状に拡げる。これにより一対の第1底形成パネル51が風車状に組み合わされ、最下段底部50が形成される。次に、棚背面板60は、その下端が最下段底部50に当接するまで、下方かつ後方に移動させる。これにより棚底板40が前面板30の下縁から垂直に立設し、各棚1の底面を構成する。最後に、仕切り部70の一対の仕切り板71を棚背面板60から垂直となるように立設し、固定板72を前面板30の裏面側の凹部31に係合させる。以上の手順により当該折畳式陳列具を組立状態とすることができる。
<利点>
当該折畳式陳列具は、一対の側板20を同方向に倒して折り畳むので、組立状態では棚底板40を左右方向に押し易いが、各棚1の底面が左右方向から押されたとしても、その力は棚背面板60を上下方向に移動させる力には変換され難い。このため、当該折畳式陳列具は、安定して組立状態を維持できる。また、当該折畳式陳列具では、棚背面板60に複数の棚底板40の後縁が連接されているので、この棚背面板60を上方かつ前方に移動させるのみで、複数の棚底板40を一斉に対応する前面板30と重なるように上方に折り曲げることができ、逆に棚背面板60を下方かつ後方に移動させると、複数の棚底板40を一斉に各棚1の底面を構成する状態に戻すことができる。このため、当該折畳式陳列具は、組立作業が簡便である。さらに、当該折畳式陳列具には、複数の棚底板40を対応する前面板30と重なるように上方に折り曲げ、一対の側板20を同方向に倒した扁平状態で、後面板10、一対の側板20及び棚背面板60に平面視で左右方向一直線となる折曲容易線90が形成されている。当該折り畳式陳列具は、上記扁平状態からこの折曲容易線90で折り曲げることで、上下方向に二つ折りすることができるので、コンパクトに折り畳み可能である。なお、折曲容易線90は、組立状態では棚背面板60と後面板10との間で前後方向に重ならない。このため、当該折畳式陳列具が上記折曲容易線90に沿って自然に折り畳まれてしまうことを抑止できる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本考案の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本考案の範囲に属するものと解釈されるべきである。
上記実施形態では、1つの棚に対して、1つの前面板を設ける構成を説明したが、1つの棚に対して、複数の前面板を設ける構成とすることも可能である。例えば1つの棚に対し、2枚の前面板を上下方向に間隔を空けて一対の側板間に架け渡して棚の前面を構成することも可能である。この場合、前面板の枚数は、棚の数より多い。また、棚底板は、その棚において最下段の前面板の下縁から垂直に立設する。つまり、「前面板の下縁」とは、1つの棚において最下段の前面板の下縁を指す。
上記実施形態では、最下段底部がワンタッチタイプの底部である場合を説明したが、一対の側板を同方向に倒すことで折り畳み可能な他の構成を採用することも可能である。あるいは、一対の側板を同方向に倒すことと連動しない他の構成を採用して、例えば最下段底部を開放した後に一対の側板を同方向に倒すことで、扁平状態となるように構成してもよい。
上記実施形態では、仕切り部を備える場合を説明したが、仕切り部は必須の構成要素ではなく省略可能である。仕切り部を備えない場合、前面板の裏面側に仕切り部の固定板と係合する凹部も省略できる。
上記実施形態では、吊具を備える場合を説明したが、吊具は必須の構成要素ではなく省略可能である。
以上のように、本考案の折畳式陳列具は、組立作業が簡便でかつ安定的に組立状態が維持され、コンパクトに折り畳み可能である。
1 棚
10 後面板
11 後面板本体
11a 差し込み穴
11b 吊紐用穴
12 延長片
12a 差し込み片
20 側板
30 前面板
31 凹部
32 重ね合わせ部
40 棚底板
50 最下段底部
51 第1底形成パネル
51a 罫線
51b 折返部
51c 凸部
52 第2底形成パネル
60 棚背面板
61 被係合凸部
70 仕切り部
71 仕切り板
72 固定板
73 取付板
74 係合凸部
80 吊具
81 吊紐
82 フック
90 折曲容易線
91 空隙

Claims (5)

  1. 上下方向に並ぶ3段以上の棚を有する折畳式陳列具であって、
    方形状の後面板と、
    上記後面板の対向する一対の側縁から垂直に立設する一対の側板と、
    上記一対の側板間に架け渡され、上記複数の棚それぞれの前面を構成する複数の前面板と、
    最下段を除く複数の前面板それぞれの下縁から垂直に立設し、各棚の底面を構成する複数の棚底板と、
    上記複数の棚底板の後縁に連接され、上記後面板に当接する棚背面板と
    を備え、
    上記複数の棚底板を対応する前面板と重なるように上方に折り曲げ、上記一対の側板を同方向に倒した扁平状態とすることが可能であり、この扁平状態において、上記後面板、上記一対の側板及び上記棚背面板に平面視で左右方向一直線となる折曲容易線が形成されている折畳式陳列具。
  2. 最下段の棚の底面を構成し、上記一対の側板を同方向に倒すことで折り畳み可能に構成される最下段底部を備え、
    上記棚背面板の下縁が、上記最下段底部に当接する請求項1に記載の折畳式陳列具。
  3. 上記折曲容易線が、上下方向の全長を二等分する請求項1又は請求項2に記載の折畳式陳列具。
  4. 上記棚に設けられる仕切り部を備え、
    上記仕切り部が、
    上記棚背面板から垂直に立設する一対の仕切り板と、
    上記一対の仕切り板間に架け渡され、上記前面板に当接する固定板と
    を有し、
    上記一対の仕切り板を同方向に倒すことが可能である請求項1、請求項2又は請求項3に記載の折畳式陳列具。
  5. 上記前面板の裏面側に上記固定板と係合する凹部を有する請求項4に記載の折畳式陳列具。

JP2022000014U 2022-01-05 2022-01-05 折畳式陳列具 Active JP3236647U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022000014U JP3236647U (ja) 2022-01-05 2022-01-05 折畳式陳列具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022000014U JP3236647U (ja) 2022-01-05 2022-01-05 折畳式陳列具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3236647U true JP3236647U (ja) 2022-03-04

Family

ID=80351955

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022000014U Active JP3236647U (ja) 2022-01-05 2022-01-05 折畳式陳列具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3236647U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4311100A (en) Multi-shelf display stand
US20120012734A1 (en) Support with spacer for plain double face display, with arrangement in sliding system for automatic bending and opening
AU2016102364A4 (en) Cardboard display base
AU2016359442A1 (en) Optimized folding display
JP3236647U (ja) 折畳式陳列具
US10538123B1 (en) Folder pocket divider and method of construction
JP3251931B2 (ja) 折り畳み可能な商品陳列棚
JP2001095659A (ja) 吊下展示用紙容器
JP3040479U (ja) 多段重ね箱
JP5906662B2 (ja) 広告表示体及びその製造方法、広告表示用の基台及びその製造方法
EP1918900A2 (en) Display units
JP2014140411A (ja) 簡易組み立て棚
JP2001046194A (ja) 三角側片折上げ棚
JP3198335U (ja) 組立式載置台
JP3235218U (ja) 分離式吊下陳列具
JP3244923U (ja) 展示台
JP3208297U (ja) 包装箱
JP3243220U (ja) 包装展示兼用箱
JP7396091B2 (ja) 折り畳み式陳列具
JP4871964B2 (ja) 段ボール製受け台
CN214085248U (zh) 纸箱
JP6717031B2 (ja) 展示台
JP6736592B2 (ja) 包装箱
JP2001058629A (ja) 仕切り付き組立式紙箱および仕切り体
JPH0211284Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3236647

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150