JP3040479U - 多段重ね箱 - Google Patents

多段重ね箱

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JP3040479U JP1997001159U JP115997U JP3040479U JP 3040479 U JP3040479 U JP 3040479U JP 1997001159 U JP1997001159 U JP 1997001159U JP 115997 U JP115997 U JP 115997U JP 3040479 U JP3040479 U JP 3040479U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各段の収納箱内の内容物をすべて展示するこ
とができると共に、収納箱を段丘状に配列することによ
って展示効果も高めることができる多段重ね箱を提供す
る。 【解決手段】 方形底壁10と、方形底壁10の4つの
周縁に連設される前、後、左、右外側壁11〜14と、
方形蓋15とによって外箱16が組み立てられ、外箱1
6の内部に複数の方形形状の収納箱17、18が複数段
にわたって重ねられた状態で収納されている多段重ね箱
Aにおいて、前、後、左、右外側壁11〜14が水平方
向に展開可能な1枚の横長の板紙19から形成され、横
長の板紙19の内面に、上下方向に高さを変えると共に
水平方向に位置をずらして、複数の収納箱17、18が
段丘状に貼着される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、複数の方形形状の収納箱が複数段にわたって重ねられた状態で収納 する多段重ね箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、多段重ね箱として、図18及び図19に示す形態の多段重ね箱 Bがある。 図示するように、多段重ね箱Bは、前面が開口された外箱81と、外箱81内 に2段にわたって重ねられた状態で収納される上、下段の収納箱82、83とか らなる。
【0003】 外箱81は、底板84と、底板84の両側に連設される左、右側板85、86 と、左、右側板85、86に連設される左、右蓋板87、88と、図示しない後 側板と、後縁が後側板の上縁に連設される中間蓋板89とによって構成されてお り、中間蓋板89を前方に折り曲げ、左、右蓋板87、88に形成された係合片 90、91同士を係合することによって外箱81が構成される。 そして、このような外箱81内には、図18に示すように、それぞれ上面が開 口された内容物収納空間を有する上、下段の収納箱82、83が格納されている 。 また、収納物を展示する場合には、図19のように左、右蓋板87、88を左 右方向に開き、外箱81の上部も開口できるようにしている。
【0004】 一方、同様な多段重ね箱として、図20及び図21に示す形態の多段重ね箱C がある。 図示するように、多段重ね箱Cは、観音開き状に開閉可能な外箱92と、外箱 92内に2段にわたって重ねられた状態で収納される上、下段の収納箱93、9 4とからなる。
【0005】 外箱92は、底板95と、底板95の両側に連設される左、右側板96、97 と、左、右側板96、97に連設される左、右蓋板98、99と、左、右側板9 6、97の前縁同士及び後縁同士をそれぞれ連結する三角形状の前、後側板10 0〜103と、組み合わされた状態で外箱92の全体を回した後結び付けられる 連結紐104とからなる。
【0006】 そして、このような外箱92内には、図20に示すように、それぞれ上面が開 口された内容物収納空間を有する上、下段の収納箱93、94が格納されている 。 また、収納物を展示する場合には、図21のように左、右蓋板98、99を左 右方向に開き、外箱93の上部を開口できるようにしている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、多段重ね箱B、Cとは、いずれも、未だ、以下の解決すべき課題を有 していた。 即ち、図18及び図19に示す多段重ね箱Bの場合、上段の収納箱82内の内 容物は展示されることになるが、下段の収納箱83内の内容物は展示されないこ とになるため、展示効果が不十分なものとなっていた。また、陳列棚等にべた置 きされるのみであるため、立体感や躍動感に乏しく、その面からも十分な展示効 果を上げることができなかった。
【0008】 このことは、図20及び図21に示す多段重ね箱Cにおいても同様である。即 ちこれらの図に示すように、上段の収納箱93内の内容物は展示されることにな るが、下段の収納箱94内の内容物は展示されないことになるため、展示効果が 不十分なものとなっていた。また、陳列棚等にべた置きされるのみであるため、 立体感や躍動感に乏しく、その面からも十分な展示効果を上げることができなか った。
【0009】 本考案は、このような事情に鑑みなされたものであり、各段の収納箱内の内容 物をすべて展示することができると共に、収納箱を段丘状に配列することによっ て展示効果も高めることができる多段重ね箱を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う請求項1記載の多段重ね箱は、方形底壁と、該方形底壁の4つ の周縁に連設される前、後、左、右外側壁と、方形蓋とによって外箱が組み立て られ、該外箱の内部に複数の方形形状の収納箱が複数段にわたって重ねられた状 態で収納されている多段重ね箱において、前記前、後、左、右外側壁が水平方向 に展開可能な1枚の横長の板紙から形成され、前記横長の板紙の内面に、上下方 向に高さを変えると共に水平方向に位置をずらして、前記複数の収納箱が段丘状 に貼着される。
【0011】 請求項2記載の多段重ね箱は、請求項1記載の多段重ね箱において、前記収納 箱は、前記横長の板紙が展開状態の場合に、前記横長の板紙の内面に偏平状態に 折り畳み可能に構成される。
【0012】 請求項3記載の多段重ね箱は、請求項1記載の多段重ね箱において、前記収納 箱が、それぞれ、方形の底板の各辺に折れ目を介して左、右内側壁及び前、後内 側壁がそれぞれ内側に折り曲げ自在に連設されており、前記左、右内側壁及び前 、後内側壁の外辺には折れ目を介して内側へ折り曲げ自在に折り返し片が連設さ れ、隣接する前記内側壁の互いに対向する端部には、前記内側壁間を連結して、 前記底板側の角部を始点に折れ目が形成された連結部が設けられ、前記底板には 、該底板の一方の対角同士を結ぶ切れ目と、前記底板の他方の対角から前記折れ 目の延長線上を伸延して前記切れ目に達する一対の折れ目とが形成され、前記切 れ目に沿って折り畳み・組み立て自在に構成されている。
【0013】 請求項4記載の多段重ね箱は、請求項2記載の多段重ね箱において、前記収納 箱の内部には、前記横長の板紙が展開状態の場合に、前記収納箱を方形形状に保 形するための保形用底板が着脱自在に嵌入されている。 請求項5記載の多段重ね箱は、請求項3記載の多段重ね箱において、前記収納 箱の内部には、前記横長の板紙が展開状態の場合に、前記収納箱を方形形状に保 形するための保形用底板が着脱自在に嵌入されている。
【0014】 請求項6記載の多段重ね箱は、正方形の方形底壁と、該方形底壁の4つの周縁 に連設される前、後、左、右外側壁と、正方形の方形蓋とによって外箱が組み立 てられ、該外箱の内部に複数の方形形状の収納箱が複数段にわたって重ねられた 状態で収納されている多段重ね箱において、前記前、後、左、右外側壁が水平方 向に展開可能な1枚の横長の板紙から形成され、前記横長の板紙の内面に、上下 方向に高さを変えると共に水平方向に位置をずらして、前記複数の収納箱が段丘 状に貼着され、前記収納箱が、それぞれ、正方形の底板の各辺に折れ目を介して 左、右内側壁及び前、後内側壁がそれぞれ内側に折り曲げ自在に連設されており 、前記左、右内側壁及び前、後内側壁の外辺には折れ目を介して内側へ折り曲げ 自在に折り返し片が連設され、隣接する前記内側壁の互いに対向する端部には、 前記内側壁間を連結して、前記底板側の角部を始点に折れ目が形成された連結部 が設けられ、前記底板には、該底板の一方の対角同士を結ぶ切れ目と、前記底板 の他方の対角から前記折れ目の延長線上を伸延して前記切れ目に達する一対の折 れ目とが形成され、前記切れ目に沿って折り畳み・組み立て自在に構成され、前 記収納箱の内部には、前記横長の板紙が展開状態の場合に、前記収納箱を方形形 状に保形するための正方形の保形用底板が着脱自在に嵌入されている。
【0015】
【考案の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施の形態につき説 明し、本考案の理解に供する。 (第1の実施の形態) まず、図1〜図12を参照して、本考案の第1の実施の形態に係る多段重ね箱 Aの構成について説明する。なお、本実施の形態は、多段重ね箱Aが収納箱を2 段にわたって重合状態に収納する場合である。
【0016】 図1〜図6に示すように、本考案の第1の実施の形態に係る多段重ね箱Aは、 正方形の方形底壁10と、方形底壁10の4つの周縁に連設される前、後、左、 右外側壁11〜14と、正方形の方形蓋15とから組み立てられる外箱16と、 外箱16の内部に2段にわたって重ねられた状態で収納される上、下段の収納箱 17、18とから構成される。
【0017】 また、図4に示すように、前、後、左、右外側壁11〜14は水平方向に展開 されると共に方形筒体に組み立て可能な1枚の横長の板紙19から形成されてお り、横長の板紙19の内面には、上下方向に高さを変えると共に水平方向に位置 をずらして、上、下段の収納箱17、18が段丘状に貼着されている。 さらに、上、下段の収納箱17、18内には、保形用底板20、21が収納さ れている。 次に、多段重ね箱Aの各部の構成について詳細に説明する。
【0018】 (外箱16) 図1〜図3に示すように、外箱16は、正方形の方形底壁10の4周縁にそれ ぞれ前、後外側壁11、12及び左、右外側壁13、14を連設すると共に、こ れらの外側壁11〜14の端部同士が相互に連結され、さらに、左外側壁13の 上縁に方形蓋15が連設されることによって形成される。 このような外箱16は、図8に展開状態で示す横長の板紙19から容易に組み 立てることができる。
【0019】 即ち、図8に示す横長の板紙19において、前外側壁11、左外側壁13、後 外側壁12、右外側壁14が、それぞれ、折れ目22〜24を介して連設されて いる。 右外側壁14の下縁には方形底壁10が折れ目25を介して連設されており、 左外側壁13の上縁には方形蓋15が折れ目26を介して内側に折り曲げ自在に 連設されている。
【0020】 前外側壁11の一側縁には折れ目27を介して折り返し片28が内側に折り曲 げ自在に連設されており、折り返し片28の中央部には差し込み足29が形成さ れている。一方、右外側壁14の端部には、上記した差し込み足29が差し込ま れる差し込み孔30が設けられている。 方形底壁10の一側縁には折れ目31を介して折り返し片32が内側に折り曲 げ自在に連設されており、方形蓋15の一側縁には折れ目33を介して折り返し 片34が内側に折り曲げ自在に連設されている。
【0021】 そして、図8に示すように、展開状態にある板紙19を内側に巻いた後、差し 込み足29を差し込み孔30に差し込むことによって方形筒を形成することがで き、また、方形底壁10を内側へ折り曲げた後、折り返し片32を方形筒内に折 り曲げると共に、方形蓋15を内側へ折り曲げた後、折り返し片34を方形筒内 に折り曲げることによって、外箱を16を形成することができる。
【0022】 (上、下段の収納箱17、18) 次に、上、下段の収納箱17、18の構成について説明する。なお、下段の収 納箱18は上段の収納箱17と同一の構成を有するので、その構成要素は同一の 符号で示す。 図7から最も明らかなように、上段の収納箱17は、正方形の底板35の4周 縁にそれぞれ左、右内側壁36、37及び前、後内側壁38、39を連設すると 共にこれらの内側壁36、37、38、39の端部同士が相互に連結されること によっ形成される。 このような上段の収納箱17は、図9に展開状態で示す板紙40から容易に組 み立てることができる。
【0023】 即ち、図9に示す板紙40において、正方形の底板35の各辺には、折れ目3 5a〜35dにより、左、右内側壁36、37及び前、後内側壁38、39がそ れぞれ内側に折り曲げ自在に連設されており、それぞれの左、右内側壁36、3 7及び前、後内側壁38、39の外辺には折れ目36a、37a、38a、39 aにより、内側に折り曲げ自在な折り返し片41〜44が連設されている。この 折り返し片41〜44の幅は、折り返し時に左、右内側壁36、37及び前、後 内側壁38、39上にきれいに重なるように、これらの内側壁36〜39と略同 じ長さになっている。また、隣接する内側壁36〜39の互いに対向する端部に は、内側壁36〜39間を連結して、底板35側の角部を始点に折れ目45a〜 48aが形成された連結部45〜48が設けられている。
【0024】 底板35には、この底板35の一方の対角49、50を結ぶ切れ目51と、底 板35の他方の対角52、53から折れ目46a、47aの延長線上を伸延して 切れ目51に達する折れ目54、55とが形成されている。 左内側壁36の外面と前内側壁38の外面とにはそれぞれ貼着部が形成されて おり、板紙40から上段の収納箱17が組み立てられた際に、上段の収納箱17 の左内側壁36の外面と前内側壁38の外面とは、外箱16を形成する横長の板 紙19の箱体貼着部に強力かつ迅速に貼着され、連結されることになる。 下段の収納箱18の場合には、右内側壁37の外面と後内側壁39の外面とに はそれぞれ貼着部が形成されており、板紙40から下段の収納箱18が組み立て られた際に、下段の収納箱18の右内側壁37の外面と後内側壁39の外面とは 、外箱16を形成する横長の板紙19の箱体貼着部に強力かつ迅速に貼着され、 連結されることになる。
【0025】 さらに、左、右内側壁36、37の折り返し片41、42の両端部には、それ ぞれ、折れ目36b、36c、37b、37cを介して内側へ折り曲げ自在に端 部折り返し片58〜61が連設されている。そして、折れ目36b、36c、3 7b、37cの外縁部には、それぞれ、舌片嵌入スリット62〜65が設けられ ている。一方、前、後内側壁38、39の折り返し片43、44の両端部の外縁 部には、上記した舌片嵌入スリット62〜65に嵌入される舌片66〜69が突 設されている。
【0026】 (保形用底板20、21) 次に、保形用底板20、21について説明する。なお、保形用底板21は、保 形用底板20と同一の構成を有するので、その構成要素は同一の符号で示す。 図2〜図5に示すように、保形用底板20、21は、正方形の底板本体70と 、底板本体70の4周縁から上方に向けて連設される左、右側壁71、72及び 前、後側壁73、74とから形成されている。
【0027】 図11に示すように、収納箱17内に収納される保形用底板20は、板紙20 aから容易に組み立てることができる。 即ち、図11に示す板紙20aにおいて、正方形の底板本体70には、折れ目 70a〜70dにより、左、右側壁71、72及び前、後側壁73、74がそれ ぞれ内側に折り曲げ自在に連設されている。
【0028】 次に、上記した構成を有する多段重ね箱Aの組み立て手順、内容物の梱包手順 及び展示手順について、図8〜図12を参照して説明する。 (上、下段の収納箱17、18の組み立て) まず、工場において、図7、図9及び図10に示すように、上、下段の収納箱 17、18を、以下の手順で組み立てる。 a)底板35に対して左、右内側壁36、37を直角に立てる。 b)左、右内側壁36、37に連設されている折り返し片41、42を内側に 折り曲げ、左、右内側壁36、37と重合状態にする。 c)左、右内側壁36、37の折り返し片41、42の前端に連設されている 端部折り返し片58、60を中側に折り曲げる。 d)連結部45、46の折れ目45a、46aを中側に折り曲げる。 e)底板35に対して前内側壁38を直角に立てる。
【0029】 f)前内側壁38に連設されている折り返し片43を中側に折り曲げ、前内側 壁38と重合状態にする。この際、舌片66、67が舌片嵌入スリット62、6 4に弾性的に嵌入されることになる。 g)左、右内側壁36、37の折り返し片41、42の後端に連設されている 端部折り返し59、61を中側に折り曲げる。 h)連結部47、48の折れ目47a、48aを中側に折り曲げる。 i)底板35に対して後内側壁39を直角に立てる。 j)後内側壁39に連設されている折り返し片44を中側に折り曲げ、後内側 壁39と重合状態にする。この際、舌片68、69が舌片嵌入スリット63、6 5に弾性的に嵌入され、収納箱17が組み立てられる。 k)収納箱17内に保形用底板20を装着して保形性を高める。 l)収納箱18も同じ手順(a)〜(k)で組み立てられる。
【0030】 (多段重ね箱Aの搬送) a)上記した要領で組み立てられた上、下段の収納箱17、18は、図6に示 すように、水平方向に展開された横長の板紙19からなる外箱16の内面に上、 下方向に高さを変えると共に水平方向に位置をずらして段丘状に取付けることに よって行われる。
【0031】 即ち、前述したように、上段の収納箱17の左内側壁36の外面と前内側壁3 8の外面とが外箱16の内面の箱体貼着部に接着剤によって強力に貼着される。 一方、下段の収納箱18の右内側壁37の外面と後内側壁39の外面とが外箱1 6の内面の箱体貼着部に接着剤によって強力に貼着される。 b)その後、多段重ね箱Aは、このようにして合体された外箱16及び上、下 段の収納箱17、18と、さらに、上、下段の収納箱17、18内に装着される 展開状態の保形用底板20、21と共に、工場から所望のユーザーまで搬送され ることになる。しかし、外箱16と上、下段の収納箱17、18からなる合体物 を組み立て状態のまま搬送したのでは、搬送できる数が限られることになる。 c)そこで、図6に示すように、保形用底板20、21を取外して上、下段の 収納箱17、18の保形性を無くし、図12に示す状態のように外箱16を直線 状に伸延すると、上、下段の収納箱17、18も左、右方向に引っ張られて偏平 な状態になる。このように、外箱16と上、下段の収納箱17、18とを偏平な 状態で搬送することができ、搬送効率を高めることができる。
【0032】 (多段重ね箱Aの組み立て・展示) a)ユーザー先において、ユーザーは、図12に示すように展開状態にある外 箱16の内面に偏平状態に取付けられている上、下段の収納箱17、18の一部 を摘んで単に引き起こすことによって、容易に、図6に示すように上、下段の収 納箱17、18を立体化することができ、その後、上、下段の収納箱17、18 内に保形用底板20、21を装着することによって上、下段の収納箱17、18 の保形性を高めることができる。次に、展開状態にある外箱16を方形筒体に丸 めると共に、差し込み孔30に差し込み足29を差し込み、さらに、方形底壁1 0の折り返し片32と方形蓋15の折り返し片34とを外箱16内に折り込むこ とによって、コンパクトな構造を有する多段重ね箱Aを組み立てることができる 。
【0033】 b)また、本実施の形態では、図4及び図5に示すように、外箱16を方形筒 体から展開すると共に、上、下段の収納箱17、18を立体化し、各収納箱17 、18に保形用底板20、21を装着することによって、上、下段の収納箱17 、18を、上下方向に高さを変えると共に水平方向に位置をずらして、段丘状に 展示することができる。 従って、顧客は、上段の収納箱17に収納される内容物のみならず、下段の収 納箱18に収納される内容物も見たり触ったりすることができ、展示効果を高め ることができる。 また、内容物の陳列が立体的にかつ十分な躍動感をもって展示されることにな るので、その面からも展示効果を高めることができる。 さらに、展示しない場合は、外箱16内に上、下段の収納箱17、18をコン パクトに格納することができ、多段重ね箱Aの倉庫における保管や搬送が容易と なる。
【0034】 (第2の実施の形態) 次に、図13〜図17を参照して、本考案の第2の実施の形態に係る多段重ね 箱A1の構成について説明する。なお、本実施の形態は、多段重ね箱A1が上、 中、下段の収納箱75〜77を3段にわたって重合状態に収納する場合である。 図13〜図17に示すように、多段重ね箱A1は、方形底壁110と、方形底 壁110の4つの周縁に連設される前、後、左、右外側壁111〜114と、方 形蓋115とから組み立てられる外箱116と、外箱116の内部に3段にわた って重ねられた状態で収納される上、中、下段の収納箱75、76、77とから 構成される。
【0035】 また、図13〜図15に示すように、前、後、左、右外側壁111〜114は 水平方向に展開されると共に方形筒体に組み立て可能な1枚の横長の板紙119 から形成されており、横長の板紙119の内面には、上下方向に高さを変えると 共に水平方向に位置をずらして、上、中、下段の収納箱75、76、77が段丘 状に貼着されている。 さらに、上、中、下段の収納箱75、76、77内には、保形用底板75a、 76a、77aが収納されている。 次に、多段重ね箱A1の各部の構成について詳細に説明する。
【0036】 (外箱116) 外箱116は、図15に展開状態で示す横長の板紙119から容易に組み立て ることができる。
【0037】 即ち、図16に示す横長の板紙119において、前外側壁111、左外側壁1 13、後外側壁112、右外側壁114が、それぞれ、折れ目122〜124を 介して連設されている。 右外側壁114の下縁には方形底壁110が折れ目125を介して連設される と共に、その上縁には方形蓋115が折れ目126を介して内側に折り曲げ自在 に連設されている。
【0038】 前外側壁111の一側縁には折れ目127を介して折り返し片128が内側に 折り曲げ自在に連設されており、折り返し片128の中央部には差し込み足12 9が形成されている。一方、右外側壁114の端部には、上記した差し込み足1 29が差し込まれる差し込み孔130が設けられている。 方形底壁110の一側縁には折れ目131を介して折り返し片132が内側に 折り曲げ自在に連設されている。 方形蓋115の一側縁には折れ目115aを介して折り返し片115bが内側 に折り曲げ自在に連設されており、折り返し片115bの中央部には差し込み足 115cが形成されている。一方、左外側壁113の端部には、上記した差し込 み足115cが差し込まれる差し込み孔115dが設けられている。
【0039】 そして、図示しないが、展開状態にある板紙119を内側に巻いた後、差し込 み足129を差し込み孔130に差し込むことによって方形筒を形成することが でき、また、方形底壁110を内側へ折り曲げた後、折り返し片132を方形筒 内に折り曲げると共に、方形蓋115を内側へ折り曲げた後、差し込み足115 cを差し込み孔115dに差し込むことによって、外箱116を形成することが できる。
【0040】 (上、中、下段の収納箱75、76、77) 次に、上、中、下段の収納箱75、76、77の構成について説明する。なお 、上、中、下段の収納箱75、76、77は前述した上、下段の収納箱17、1 8と同一の構成を有するので、その構成の説明を省略する。但し、中段の収納箱 76については、上、下段の収納箱17、18における折れ目54、55に変え て底板135に切れ目154a、155aを設けている。これは、底板135を 内側に折り曲げるようにすることによって、中段の収納箱76の偏平化を容易に するためである。
【0041】 (保形用底板75a、76a、77a) 保形用底板75a、76a、77aも前述した保形用底板20、21と同一の 構成であるので、その説明は省略する。
【0042】 次に、上記した構成を有する多段重ね箱A1の組み立て手順、内容物の梱包手 順及び展示手順について、図13〜図17を参照して説明する。 上、中、下段の収納箱75〜77の組み立て手順は、前述した上、下段の収納 箱17、18と同様に行うので、その説明は省略する。
【0043】 (多段重ね箱A1の搬送) a)上記した要領で組み立てられた上、中、下段の収納箱75、76、77は 、図14に示すように、水平方向に展開された横長の板紙119からなる外箱1 16の内面に上、下方向に高さを変えると共に水平方向に位置をずらして段丘状 に取付けることによって行われる。 即ち、上段の収納箱75の左内側壁136の外面と前内側壁138の外面とが 外箱116の内面の箱体貼着部に接着剤によって強力に貼着される。また、中段 の収納箱76の後内側壁139の外面が外箱116の内面の箱体貼着部に接着剤 によって強力に貼着される。一方、下段の収納箱77の右内側壁137の外面が 外箱116の内面の箱体貼着部に接着剤によって強力に貼着される。
【0044】 b)その後、多段重ね箱A1は、このようにして合体された外箱116及び上 、中、下段の収納箱75、76、77と、さらに、上、中、下段の収納箱75、 76、77内に装着される展開状態の保形用底板75a、76a、77aと共に 、工場から所望のユーザーまで搬送されることになる。しかし、外箱116と上 、中、下段の収納箱75、76、77からなる合体物を組み立て状態のまま搬送 したのでは、搬送できる数が限られることになる。 c)そこで、図15に示すように、保形用底板75a、76a、77aを取外 して上、中、下段の収納箱75、76、77の保形性を無くし、図17に示す状 態のように外箱116を直線状に伸延すると、収納箱75、76、77も左、右 方向に引っ張られて偏平な状態になる。このように、外箱116と収納箱75、 76、77とを偏平な状態で搬送することができ、搬送効率を高めることができ る。 なお、図17に示すように、中断の収納箱76のみ、底部分を内側に曲げて折 り畳むようにしている。
【0045】 (多段重ね箱A1の組み立て・展示) a)ユーザー先において、ユーザーは、図17に示すように展開状態にある外 箱116の内面に偏平状態に取付けられている収納箱75、76、77の一部を 摘んで単に引き起こすことによって、容易に、図15に示すように上、中、下段 の収納箱75、76、77を立体化することができ、その後、上、中、下段の収 納箱75、76、77内に保形用底板75a、76a、77aを装着することに よって収納箱75、76、77の保形性を高めることができる。次に、展開状態 にある外箱116を方形筒体に丸めると共に、差し込み孔130に差し込み足1 29を差し込み、また、差し込み足115cを差し込み孔115dに差し込み、 さらに、方形底壁110の折り返し片132を外箱116内に折り込むことによ って、コンパクトな構造を有する多段重ね箱A1を組み立てることができる。
【0046】 b)また、本実施の形態では、図13及び図14に示すように、外箱116を 方形筒体から展開すると共に、上、中、下段の収納箱75、76、77を立体化 し、各収納箱75、76、77に保形用底板75a、76a、77aを装着する ことによって、上、中、下段の収納箱75、76、77を、上下方向に高さを変 えると共に水平方向に位置をずらして、段丘状に展示することができる。 従って、顧客は、上段の収納箱75に収納される内容物のみならず、中段及び 下段の収納箱76、77に収納される内容物も見たり触ったりすることができ、 展示効果を高めることができる。 また、内容物の陳列が立体的にかつ十分な躍動感をもって展示されることにな るので、その面からも展示効果を高めることができる。
【0047】 以上、本考案を、第1及び第2の実施の形態を参照して説明してきたが、本考 案は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、実用新案 登録請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態 や変容例も含むものである。
【0048】
【考案の効果】
請求項1〜5記載の多段重ね箱においては、方形底壁と、方形底壁の4つの周 縁に連設される前、後、左、右外側壁と、方形蓋とによって外箱が組み立てられ 、外箱の内部に複数の方形形状の収納箱が複数段にわたって重ねられた状態で収 納されている多段重ね箱において、前、後、左、右外側壁が水平方向に展開可能 な1枚の横長の板紙から形成され、横長の板紙の内面に、上下方向に高さを変え ると共に水平方向に位置をずらして、複数の収納箱が段丘状に貼着される。
【0049】 従って、顧客は、最上段の収納箱に収納される内容物のみならず、全ての収納 箱に収納される内容物も見たり触ったりすることができるので、内容物の展示効 果を著しく高めることができる。 また、内容物が立体的にかつ十分な躍動感をもって展示されることになるので 、その面からも展示効果を高めることができる。 さらに、展示しない場合は、外箱内に全ての収納箱をコンパクトに格納するこ とができ、多段重ね箱の倉庫における保管や搬送が容易となる。
【0050】 請求項2記載の多段重ね箱においては、前記収納箱は、前記横長の板紙が展開 状態の場合に、前記横長の板紙の内面に偏平状態に折り畳み可能に構成される。 従って、製造先からユーザーへの多段重ね箱の移送を、嵩張らない状態で行うこ とができ、大量輸送が可能となり、輸送費の大幅な低減を図ることができる。
【0051】 請求項3記載の多段重ね箱においては、収納箱が、それぞれ、方形の底板の各 辺に折れ目を介して左、右内側壁及び前、後内側壁がそれぞれ内側に折り曲げ自 在に連設されており、左、右内側壁及び前、後内側壁の外辺には折れ目を介して 内側へ折り曲げ自在に折り返し片が連設され、隣接する内側壁の互いに対向する 端部には、内側壁間を連結して、底板側の角部を始点に折れ目が形成された連結 部が設けられ、底板には、底板の一方の対角同士を結ぶ切れ目と、底板の他方の 対角から折れ目の延長線上を伸延して切れ目に達する一対の折れ目とが形成され 、切れ目に沿って折り畳み・組み立て自在に構成されている。従って、収納箱を 極めて容易に偏平状態に折り畳むことができ、多段重ね箱の輸送作業の能率化を 図ることができる。
【0052】 請求項4及び第5記載の多段重ね箱においては、収納箱の内部には、横長の板 紙が展開状態の場合に、収納箱を方形形状に保形するための保形用底板が着脱自 在に嵌入されている。従って、収納箱を展示する場合でも、十分な保形を図るこ とができ、内容物が落下する等の事故を防止することができる。
【0053】 請求項6記載の多段重ね箱においては、正方形の方形底壁と、方形底壁の4つ の周縁に連設される前、後、左、右外側壁と、正方形の方形蓋とによって外箱が 組み立てられ、外箱の内部に複数の方形形状の収納箱が複数段にわたって重ねら れた状態で収納されている多段重ね箱において、前、後、左、右外側壁が水平方 向に展開可能な1枚の横長の板紙から形成され、横長の板紙の内面に、上下方向 に高さを変えると共に水平方向に位置をずらして、複数の収納箱が段丘状に貼着 され、収納箱が、それぞれ、正方形の底板の各辺に折れ目を介して左、右内側壁 及び前、後内側壁がそれぞれ内側に折り曲げ自在に連設されており、左、右内側 壁及び前、後内側壁の外辺には折れ目を介して内側へ折り曲げ自在に折り返し片 が連設され、隣接する内側壁の互いに対向する端部には、内側壁間を連結して、 底板側の角部を始点に折れ目が形成された連結部が設けられ、底板には、底板の 一方の対角同士を結ぶ切れ目と、底板の他方の対角から折れ目の延長線上を伸延 して切れ目に達する一対の折れ目とが形成され、切れ目に沿って折り畳み・組み 立て自在に構成され、収納箱の内部には、横長の板紙が展開状態の場合に、収納 箱を方形形状に保形するための正方形の保形用底板が着脱自在に嵌入されている 。 従って、内容物の展示効果を著しく高めることができ、展示しない場合は、外 箱内に全ての収納箱をコンパクトに格納することができ、多段重ね箱の倉庫にお ける保管や搬送の容易化と能率化を図ることができる。また、外箱の方形底壁、 収納箱の底板、及び保形用底板がいずれも正方形を有しているので、外箱を展開 して収納箱を展示した際、収納箱の板紙から前方への突出長さが等しいので、こ の面でも展示効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施の形態に係る多段重ね箱の
通常使用状態における全体斜視図である。
【図2】本考案の第1の実施の形態に係る多段重ね箱の
方形蓋を開いた状態の全体斜視図である。
【図3】図1のI−I線による断面図である。
【図4】本考案の第1の実施の形態に係る多段重ね箱の
展示状態における全体斜視図である。
【図5】図4のII-II 線による断面図である。
【図6】本考案の第1の実施の形態に係る多段重ね箱の
展開途中における全体斜視図である。
【図7】収納箱の斜視図である。
【図8】外箱の展開図である。
【図9】収納箱の展開図である。
【図10】収納箱の組み立て途中の斜視図である。
【図11】保形用底板の展開図である。
【図12】展開状態にある外箱への偏平状態の収納箱の
貼着状態を示す説明図である。
【図13】本考案の第2の実施の形態に係る多段重ね箱
の通常の使用状態における全体斜視図である。
【図14】本考案の第2の実施の形態に係る多段重ね箱
の展示状態における全体斜視図である。
【図15】本考案の第2の実施の形態に係る多段重ね箱
の展開途中における全体斜視図である。
【図16】外箱の展開図である。
【図17】展開状態にある外箱への偏平状態の収納箱の
貼着状態を示す説明図である。
【図18】従来の多段重ね箱の斜視図である。
【図19】従来の多段重ね箱の蓋板を開けた状態の説明
図である。
【図20】従来のもう一つの多段重ね箱の斜視図であ
る。
【図21】従来のもう一つの多段重ね箱の蓋板を開けた
状態の説明図である。
【符号の説明】
A 多段重ね箱 A1 多段重ね
箱 10 方形底壁 11 前外側壁 12 後外側壁 13 左外側壁 14 右外側壁 15 方形蓋 16 外箱 17 上段の収
納箱 18 下段の収納箱 19 板紙 20 保形用底板 20a 板紙 21 保形用底板 22 折れ目 23 折れ目 24 折れ目 25 折れ目 26 折れ目 27 折れ目 28 折り返し
片 29 差し込み足 30 差し込み
孔 31 折れ目 32 折り返し
片 33 折れ目 34 折り返し
片 35 底板 35a 折れ目 35b 折れ目 35c 折れ目 35d 折れ目 36 左内側壁 36a 折れ目 36b 折れ目 36c 折れ目 37 右内側壁 37a 折れ目 37b 折れ目 37c 折れ目 38 前内側壁 38a 折れ目 39 後内側壁 39a 折れ目 40 板紙 41 折り返し片 42 折り返し
片 43 折り返し片 44 折り返し
片 45 連結部 45a 折れ目 46 連結部 46a 折れ目 47 連結部 47a 折れ目 48 連結部 48a 折れ目 49 対角 50 対角 51 切れ目 52 対角 53 対角 54 折れ目 55 折れ目 58 端部折り
返し片 59 端部折り返し片 60 端部折り
返し片 61 端部折り返し片 62 舌片嵌入
スリット 63 舌片嵌入スリット 64 舌片嵌入
スリット 65 舌片嵌入スリット 66 舌片 67 舌片 68 舌片 69 舌片 70 底板本体 70a 折れ目 70b 折れ目 70c 折れ目 70d 折れ目 71 左側壁 72 右側壁 73 前側壁 74 後側壁 75 上段の収納箱 75a 保形用
底板 76 中段の収納箱 76a 保形用
底板 77 下段の収納箱 77a 保形用
底板 110 方形底壁 111 前外側
壁 112 後外側壁 113 左外側
壁 114 右外側壁 115 方形蓋 115a 折れ目 115b 折り
返し片 115c 差し込み足 115d 差し
込み孔 116 外箱 119 板紙 122 折れ目 123 折れ目 124 折れ目 125 折れ目 126 折れ目 127 折れ目 128 折り返し片 129 差し込
み足 130 差し込み孔 131 折れ目 132 折り返し片 136 左内側
壁 137 右内側壁 138 前内側
壁 139 後内側壁 154a 切れ
目 155a 切れ目

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形底壁と、該方形底壁の4つの周縁に
    連設される前、後、左、右外側壁と、方形蓋とによって
    外箱が組み立てられ、該外箱の内部に複数の方形形状の
    収納箱が複数段にわたって重ねられた状態で収納されて
    いる多段重ね箱において、 前記前、後、左、右外側壁が水平方向に展開可能な1枚
    の横長の板紙から形成され、前記横長の板紙の内面に、
    上下方向に高さを変えると共に水平方向に位置をずらし
    て、前記複数の収納箱が段丘状に貼着されることを特徴
    とする多段重ね箱。
  2. 【請求項2】 前記収納箱は、前記横長の板紙が展開状
    態の場合に、前記横長の板紙の内面に偏平状態に折り畳
    み可能に構成されることを特徴とする請求項1記載の多
    段重ね箱。
  3. 【請求項3】 前記収納箱が、それぞれ、方形の底板の
    各辺に折れ目を介して左、右内側壁及び前、後内側壁が
    それぞれ内側に折り曲げ自在に連設されており、前記
    左、右内側壁及び前、後内側壁の外辺には折れ目を介し
    て内側へ折り曲げ自在に折り返し片が連設され、隣接す
    る前記内側壁の互いに対向する端部には、前記内側壁間
    を連結して、前記底板側の角部を始点に折れ目が形成さ
    れた連結部が設けられ、前記底板には、該底板の一方の
    対角同士を結ぶ切れ目と、前記底板の他方の対角から前
    記折れ目の延長線上を伸延して前記切れ目に達する一対
    の折れ目とが形成され、前記切れ目に沿って折り畳み・
    組み立て自在に構成されていることを特徴とする請求項
    1記載の多段重ね箱。
  4. 【請求項4】 前記収納箱の内部には、前記横長の板紙
    が展開状態の場合に、前記収納箱を方形形状に保形する
    ための保形用底板が着脱自在に嵌入されていることを特
    徴とする請求項2記載の多段重ね箱。
  5. 【請求項5】 前記収納箱の内部には、前記横長の板紙
    が展開状態の場合に、前記収納箱を方形形状に保形する
    ための保形用底板が着脱自在に嵌入されていることを特
    徴とする請求項3記載の多段重ね箱。
  6. 【請求項6】 正方形の方形底壁と、該方形底壁の4つ
    の周縁に連設される前、後、左、右外側壁と、正方形の
    方形蓋とによって外箱が組み立てられ、該外箱の内部に
    複数の方形形状の収納箱が複数段にわたって重ねられた
    状態で収納されている多段重ね箱において、 前記前、後、左、右外側壁が水平方向に展開可能な1枚
    の横長の板紙から形成され、前記横長の板紙の内面に、
    上下方向に高さを変えると共に水平方向に位置をずらし
    て、前記複数の収納箱が段丘状に貼着され、 前記収納箱が、それぞれ、正方形の底板の各辺に折れ目
    を介して左、右内側壁及び前、後内側壁がそれぞれ内側
    に折り曲げ自在に連設されており、前記左、右内側壁及
    び前、後内側壁の外辺には折れ目を介して内側へ折り曲
    げ自在に折り返し片が連設され、隣接する前記内側壁の
    互いに対向する端部には、前記内側壁間を連結して、前
    記底板側の角部を始点に折れ目が形成された連結部が設
    けられ、前記底板には、該底板の一方の対角同士を結ぶ
    切れ目と、前記底板の他方の対角から前記折れ目の延長
    線上を伸延して前記切れ目に達する一対の折れ目とが形
    成され、前記切れ目に沿って折り畳み・組み立て自在に
    構成され、 前記収納箱の内部には、前記横長の板紙が展開状態の場
    合に、前記収納箱を方形形状に保形するための正方形の
    保形用底板が着脱自在に嵌入されていることを特徴とす
    る多段重ね箱。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010137879A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Casio Computer Co Ltd 梱包装置
JP2010143633A (ja) * 2008-12-22 2010-07-01 Casio Computer Co Ltd 梱包装置および梱包装置の組み立て方法
JP2012017134A (ja) * 2010-07-09 2012-01-26 San Echo Engineering:Kk 収納容器
JP2014055032A (ja) * 2013-11-22 2014-03-27 Casio Comput Co Ltd 梱包装置
KR102131210B1 (ko) * 2019-04-09 2020-07-07 전주대학교 산학협력단 포장박스

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