JP5997739B2 - 車両用スライドドア構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体のドア開口部にスライドドアがスライドアームを介して連結され、スライドアームの下方にラッチ装置が取り付けられた車両用スライドドア構造に関する。
車両用スライドドア構造のなかには、スライドドアにロアアームが取り付けられ、ロアアームの裏面にラッチ装置が下方から取り付けられたものが知られている。さらに、ロアアームの先端部にガイドローラが取り付けられ、ガイドローラが車体側のレールに移動自在に配置されている。
スライドドアを開閉する際にガイドローラが車体側のレールに沿って移動し、スライドドアが開かれたときラッチ装置が車体側のストライカに係止する(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−127664号公報
ところで、特許文献1のラッチ装置は、スライドドアにロアアームが取り付けられた後に、ロアアームの裏面に下方から取り付けられる。よって、ラッチ装置がロアアームの裏面から脱落しないように、ラッチ装置を支えながらロアアームの裏面にラッチ装置をボルトで取り付ける必要がある。
このため、ラッチ装置を取り付ける作業に手間がかかり、この観点から改良の余地が残されていた。
本発明は、ロアアームにラッチ装置を取り付ける際にラッチ装置を仮保持できる車両用スライドドア構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体のドア開口部を開閉するスライドドアと、該スライドドアを前記車体に連結するスライドアームと、前記スライドアームの下方に取り付けられたラッチ装置とを備えた車両用スライドドア構造において、前記スライドアームは、水平方向に延びる上壁と、該上壁の下方で上下方向に延びる保持壁を備え、前記ラッチ装置は、前記保持壁に当接する当接部を備え、前記スライドアームまたは前記ラッチ装置は、前記当接部を前記保持壁に向けて付勢する付勢部材を備えることを特徴とする。
請求項2は、前記当接部は、水平方向に延びる係合部を備え、前記保持壁は、前記係合部が上方から係合する被係合部を備えることを特徴とする。
請求項3は、前記上壁は、上下方向に延びる挿通孔を備え、前記ラッチ装置は、前記挿通孔に挿通される挿通部を備え、前記挿通孔に前記挿通部を挿入した状態で、前記当接部および前記保持壁が当接可能で、かつ、前記ラッチ装置が前記付勢部材で回動されることにより前記当接部が前記挿通孔の軸線を中心として前記保持壁に向けて移動することを特徴とする。
請求項4は、前記挿通孔は、前記上壁を上下方向に貫通する貫通孔であることを特徴とする。
請求項5は、前記ラッチ装置は、前記車体に設けられたストライカに係合するラッチと、前記ラッチに係合するラチェットと、を備え、前記ラッチ、前記ラチェットの少なくとも一方を前記付勢部材で付勢することを特徴とする。
請求項6は、前記ラッチ装置は、前記ラッチ、前記ラチェットの少なくとも一方を軸支し、かつ、前記スライドアームに固定されるハウジングを備え、前記付勢部材は、前記軸支された一方に係合する一端部と、前記ハウジングに係合する他端部と、該他端部から延ばされ、前記スライドアームに当接する延長部と、を有し、前記一端部および他端部の係合で前記軸支された一方を付勢し、前記延長部の前記スライドアームへの当接で前記ラッチ装置を付勢することを特徴とする。
請求項1に係る発明では、スライドアームの上壁の下方に保持壁を備え、保持壁に当接する当接部をラッチ装置に備えた。さらに、スライドアームまたはラッチ装置に付勢部材を備え、付勢部材で当接部を保持壁に向けて付勢するようにした。
よって、当接部を付勢部材の付勢力で保持壁に当接させた状態に保つことができる。これにより、スライドアームにラッチ装置を取り付ける際に、ラッチ装置をスライドアームに仮保持でき、ラッチ装置の取付作業を容易にできる。
請求項2に係る発明では、当接部の係合部を水平方向に延ばし、係合部を保持壁の被係合部に上方から係合させるようにした。よって、係合部を被係合部に係合させることにより、係合部が下方に移動することを被係合部で防ぐことができる。
これにより、ラッチ装置がスライドアームから脱落することを効果的に防止できる。
さらに、当接部が付勢部材で保持壁に向けて付勢されている。これにより、係合部が被係合部から離れる水平方向への移動を阻止でき、係合部が被係合部から外れることを防止できる。
請求項3に係る発明では、上壁の挿通孔にラッチ装置の挿通部を挿通し、この状態で、当接部および保持壁を当接させるようにした。さらに、ラッチ装置を付勢部材で回動することにより当接部を保持壁に向けて移動させるようにした。
よって、ラッチ装置を付勢部材で回動することにより当接部を保持壁に当接させることができる。これにより、ラッチ装置をスライドアームに簡単に仮保持でき、ラッチ装置の取付作業を一層容易にできる。
請求項4に係る発明では、挿通孔を貫通孔とし、貫通孔で上壁を上下方向に貫通させた。よって、スライドアームの下方のラッチ装置や挿通部を、スライドアームの上方から貫通孔を通して視認することができる。これにより、ラッチ装置や挿通部をスライドアームの下方から貫通孔に挿入する際の作業性が向上する。
請求項5に係る発明では、ラッチ装置に備えたラッチ、ラチェットの少なくとも一方を付勢部材で付勢するようにした。よって、もともと必要なラッチまたはラチェット用の付勢部材を用いてラッチ装置の取付作業時にラッチ装置をスライドアームに仮保持できる。
これにより、仮保持用の付勢部材を個別に備える必要がなく、部品点数の削減が図れる。
請求項6に係る発明では、ラッチ、ラチェットの少なくとも一方をハウジングに軸支させた。また、軸支された一方に付勢部材の一端部を係合させ、付勢部材の他端部をハウジングに係合させて、軸支された一方を付勢するようにした。
さらに、他端部から延長部を延ばしてスライドアームに当接させてラッチ装置を付勢するようにした。
これにより、軸支された一方を付勢する機能と、ラッチ装置を付勢する機能との二つの機能を一つの付勢部材で発揮させることができ、部品点数の削減が図れる。
本発明に係る車両用スライドドア構造を備えた車両を示す斜視図である。 図1の車両用スライドドア構造を車室側から見た状態を示す斜視図である。 図2の3矢視図である。 図2の4−4線断面図である。 図4の車両用スライドドア構造を分解した状態を示す断面図である。 図2の車両用スライドドア構造を下方から見た状態を示す斜視図である。 図6の車両用スライドドア構造を示す分解斜視図である。 図5の8矢視図である。 図8のラッチ装置から第2ハウジングを外した状態を示す平面図である。 図6の当接部および保持壁の関係を示す断面図である。 図6のラッチ装置をスライドアームに仮保持した状態を示す斜視図である。 図11の当接部および保持壁の関係を示す断面図である。 本発明に係るラッチ装置をスライドアームに配置する例を説明する図である。 本発明に係るラッチ装置をスライドアームに仮保持する例を説明する図である。 本発明に係る第1ハウジングおよび第2ハウジングの先端部をスライドアームに取り付ける例を説明する図である。 本発明に係るラッチ装置をスライドアームに取り付ける例を説明する図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前(Fr)」、「後(Rr)」、「左(L)」、「右(R)」、「上(Up)」、「下(Dn)」は運転者から見た方向にしたがう。
実施例に係る車両用スライドドア構造20について説明する。
図1に示すように、車両10は、車体11の側部12にドア開口部13が形成され、ドア開口部13に支持されて車両前後方向に移動可能な車両用スライドドア構造(以下、「スライドドア構造」という)20を備えている。
ドア開口部13は、下部に設けられたロアレール15と、前下部(すなわち、ロアレール15の前端部近傍)に設けられたストライカ16(図2参照)とを備えている。ロアレール15でスライドドア構造20が車両前後方向に案内される。また、スライドドア構造20のスライドドア21が開位置に配置された状態で、ストライカ16にラッチ装置23のラッチ55(図2参照)が係止(係合)される。
図2、図3に示すように、スライドドア構造20は、ドア開口部13を開閉するスライドドア21と、スライドドア21の前下部21aをロアレール15に連結するロアアーム22と、ロアアーム22に設けられたラッチ装置23とを備えている。
ロアアーム22は、スライドドア21の前下部21aに基端部25aが取り付けられたスライドアーム25と、スライドアーム25の先端部25bに連結されたブラケット26と、ブラケット26に設けられた複数のガイドローラ27とを備えている。
ガイドローラ27がロアレール15に配置されることにより、ロアレール15にスライドドア21がロアアーム22を介して連結される。また、スライドドア21が車両前後方向に移動することにより、ガイドローラ27がロアレール15に沿って移動する。
スライドアーム25は、基端部25aからロアレール15に向けて略水平に延出されている。スライドアーム25は、水平方向に延びるアーム上壁(上壁)31と、アーム上壁31の前辺に沿って設けられた前補強リブ32と、アーム上壁31の後辺に沿って設けられた後補強リブ33と、アーム上壁31の先端部31aに設けられた保持ブラケット34とを有する。
図4、図5に示すように、アーム上壁31には第1挿通孔(挿通孔)36および第2挿通孔37が所定間隔をおいて形成されている。第1挿通孔36は、アーム上壁31を上下方向に貫通する貫通孔である。第1挿通孔36に挿通部56の上端部56b(後述する)が下方から上方に向けて挿通される。
第2挿通孔37は、上下方向に貫通され、第2ボルト48が上方から下方に向けて挿通される孔である。
図6、図7に示すように、前補強リブ32は下方に張り出された壁部38を有し、後補強リブ33は下方に張り出された壁部39を有する。
アーム上壁31の裏面31b(すなわち、スライドアームの下方)で、かつ、アーム上壁31の先端部31aに保持ブラケット34が固定されている。アーム上壁31の先端部31aが後補強リブ33の壁部39(具体的には、壁部39の先端部39a)に設けられている。
壁部39の先端部39aおよび保持ブラケット34の先端部34aにストッパ42が設けられている。ストッパ42がドア開口部13に当接することによりスライドドア21(ドア開口部13、スライドドア21は図1参照)が開位置に保持される。
また、保持ブラケット34の基端部に保持壁44が形成されている。保持壁44は、保持ブラケット34の基端部がアーム上壁31の裏面31bから下方に向けて折り曲げられることにより形成されている。すなわち、保持壁44がアーム上壁31の裏面31bに備えられている。
保持壁44が下方に向けて折り曲げられることにより、保持壁44がアーム上壁31の裏面31bにおいて上下方向に延びるように配置されている。保持壁44には被係合部45が形成されている。被係合部45は、保持壁44を水平方向に貫通する貫通孔である。
図4、図5に戻って、アーム上壁31の裏面31bで、かつ、保持ブラケット34(図6参照)の近傍部位31cに、ラッチ装置23が第1ボルト47および第2ボルト48で取り付けられる。
アーム上壁31の裏面31bにラッチ装置23に取り付けられることにより、ラッチ装置23が前補強リブ32および後補強リブ33間に配置される(図6参照)。
図8、図9に示すように、ラッチ装置23は、アーム上壁31に裏面31b(図5参照)側から固定されるハウジング51と、ハウジング51間に介在されるラチェット54、ラッチ55および挿通部56と、ラチェット54を付勢する第1ばね(付勢部材)57と、ラッチ55を付勢する第2ばね58とを備えている。
図4、図5に戻って、ハウジング51は、アーム上壁31に裏面31b側から固定される第1ハウジング部52および第2ハウジング部53を備えている。第1ハウジング部52が第2ハウジング部53の下方に配置され、第1ハウジング部52および第2ハウジング部53間にラチェット54、ラッチ55および挿通部56が介在されている。
図6、図10に示すように、第1ハウジング部52の先端部52aに取付孔61が貫通され、第2ハウジング部53の先端部53a(図8も参照)に取付孔62が貫通されている。取付孔61および取付孔62が同軸上に配置され、各取付孔61,62に第2ボルト48が挿通される。
各取付孔61,62を挿通した第2ボルト48がナット49にねじ結合されることにより、第1ハウジング部52の先端部52aおよび第2ハウジング部53の先端部53aがアーム上壁31の裏面31bに取り付けられる。
第1ハウジング部52は、先端部52aに設けられた当接部65を備えている。当接部65は、スライドアーム25の保持壁44に当接する当接壁66と、当接壁66の下端66aから水平方向に延びる係合部67とを有する。
当接壁66は、保持壁44に当接可能に形成されている。具体的には、ラッチ装置23の挿通部56が第1挿通孔36(図7参照)に挿入された状態で、ラッチ装置23を挿通部56を軸にして揺動させることにより、当接壁66が保持壁44に当接可能に形成されている。
また、係合部67は、保持壁44の被係合部45(すなわち、貫通孔)に差込可能に爪状に形成されている。具体的には、ラッチ装置23の挿通部56が第1挿通孔36(図7参照)に挿入された状態で、ラッチ装置23を挿通部56を軸にして揺動させることにより、係合部67が被係合部45に差込可能に形成されている。
図5、図8に示すように、第1ハウジング部52および第2ハウジング部53間にラッチ55が配置された状態で、第1ハウジング部52および第2ハウジング部53にラッチ55の支軸55aが軸支されている。ラッチ55はストライカ16に係合する部材である。
また、第1ハウジング部52および第2ハウジング部53間にラチェット54が配置された状態で、第1ハウジング部52および第2ハウジング部53にラチェット54の支軸54aが軸支されている。ラチェット54はラッチに係合する部材である。
図4に示すように、第1ハウジング部52および第2ハウジング部53間に挿通部56が縦向きに配置されている。この状態において、第1ハウジング部52の取付孔63に挿通部56の下端部56aが挿通され、第2ハウジング部53の取付孔64に挿通部56の上端部56bが挿通されている。
よって、第1ハウジング部52および第2ハウジング部53間に挿通部56が上下方向に配置された状態で、各第1ハウジング部52,53に縦向きに支持されている。挿通部56の上端部56bが取付孔64から上方に突出され、突出された上端部56bがアーム上壁31の第1挿通孔36に下方から上方に向けて挿通されている。これにより、ラッチ装置23が挿通部56を軸にして回動自在に支持される。
ここで、第1挿通孔36はアーム上壁31を上下方向に貫通する貫通孔である。よって、挿通部56の上端部56bが第1挿通孔36に下方から貫通され、挿通部56の上端部56bがアーム上壁31の上方に露出される。
これにより、スライドアーム25にラッチ装置23を下方から取り付ける際に、スライドアーム25の下方のラッチ装置23や挿通部56を、スライドアーム25の上方から第1挿通孔36を通して視認できる。
挿通部56にねじ孔71が形成され、ねじ孔71が挿通部56の上端部56bに開口されている。よって、ねじ孔71がアーム上壁31の上方に露出される。ねじ孔71に第1ボルト47をアーム上壁31の上方からねじ結合することにより、第1ボルト47で挿通部56がアーム上壁31の裏面31bに取り付けられる。
挿通部56が第1ボルト47でアーム上壁31に取り付けられ、第1ハウジング部52および第2ハウジング部53の各先端部52a,53aがアーム上壁31に取り付けられることにより、アーム上壁31の裏面31bにラッチ装置23が取り付けられる。
図6、図9に示すように、ラチェット54の支軸54aに第1ばね57のコイル部57aが嵌合されている。第1ばね57は、ラチェット(軸支された一方)54に係合する一端部57bと、第2ハウジング部53の係合片53b(図8参照)に係合する他端部57cと、他端部57cから延ばされた延長部(延設部ともいう)57dとを有する。
延長部57dは、他端部57cからスライドアーム25の前補強リブ32に向けて傾斜状に延ばされ、前補強リブ32の壁部38に当接される。
第1ばね57の一端部57bがラチェット54に係合され、他端部57cが第2ハウジング部53の係合片53b(第2ハウジング部53、係合片53bは図8参照)に係合されることにより、ラチェット54が第1ばね57で付勢される。ラチェット54が付勢されることにより、ラチェット54でラッチ55が係止位置に保持される。
また、延長部57dが前補強リブ32の壁部38に当接されることにより、ラッチ装置23が第1ばね57で付勢される。ラッチ装置23は挿通部56を軸にしてアーム上壁31に回動自在に支持されている。よって、ラッチ装置23の当接部65が保持壁44に向けて移動する方向にラッチ装置23が第1ばね57で付勢される。
これにより、第1ばね57は、ラチェット54を付勢する機能と、ラッチ装置23を付勢する機能との二つの機能を備えている。
よって、ラッチ装置23の取付作業時に、挿通部56の上端部56bを第1挿通孔36に挿通させた後に作業者の手を緩めると、第1ばね57の付勢力によってラッチ装置23が自然に回動して当接部65が保持壁44に向けて移動する。これにより、当接部65が保持壁44に当接して、ラッチ装置23をスライドアーム25に仮保持できる。
このように、ラチェット54の第1ばね57を用いて、ラッチ装置23をスライドアーム25に仮保持することにより、ラッチ装置23を仮保持するばね(すなわち、付勢部材)を個別に備える必要がなく、部品点数の削減を図ることができる。
また、ラッチ55の支軸55aに第2ばね58のコイル部58aが嵌合されている。第2ばね58の一端部58bがラッチ55に係合され、他端部58cが第1ハウジング部52の係合片52bに係合される。これにより、ラッチ55がストライカ16(図2参照)との係止を解除する方向に第2ばね58で付勢される。
また、ラッチ装置23のラチェット54に操作ケーブル73が連結されている。操作ケーブル73でラチェット54を第1ばね57の付勢力に抗して移動することにより、ラッチ55が第2ばね58の付勢力でストライカ16との係止を解除する方向に移動する。
つぎに、スライドアーム25にラッチ装置23を仮保持した状態を図11、図12に基づいて説明する。
図11に示すように、スライドアーム25にラッチ装置23が下方から配置され、アーム上壁31の第1挿通孔36に挿通部56の上端部56bが挿通される(図4も参照)。この状態で、第1ばね57の延長部57dが前補強リブ32の壁部38に当接する。
延長部57dが壁部38に当接することにより、ラッチ装置23が第1ばね57で付勢される。よって、ラッチ装置23が挿通部56を軸にして(第1挿通孔36の軸線75を中心として)保持壁44に向けて回動する。すなわち、ラッチ装置23の当接部65が保持壁44に向けて水平方向に移動する。
図12に示すように、当接部65が保持壁44に向けて移動することにより、当接部65の当接壁66が保持壁44に当接する。同時に、係合部67が被係合部45(すなわち、貫通孔)に向けて水平方向に移動することにより、係合部67が被係合部45に挿通される。
係合部67が被係合部45に挿通されることにより、被係合部45の下辺45aに係合部67が上方から係合される。よって、係合部67が下方に移動することを被係合部45の下辺45aで防ぐことができる。これにより、ラッチ装置23(図11参照)がスライドアーム25に仮保持され、スライドアーム25から脱落することを効果的に防止できる。
さらに、当接部65が第1ばね57(図11参照)で保持壁44に向けて付勢されている。よって、係合部67が被係合部45から離れる水平方向への移動を阻止でき、係合部67を被係合部45に保持できる。
これにより、ラッチ装置23をスライドアーム25に簡単に仮保持でき、ラッチ装置23の取付作業を容易にできる。
このように、ラッチ装置23がスライドアーム25に仮保持された状態に保たれる。この状態において、第1ハウジング部52の取付孔61および第2ハウジング部53の取付孔62がアーム上壁31の第2挿通孔37から離れた位置に配置される。
ついで、スライドアーム25にラッチ装置23を取り付ける例を図13〜図16に基づいて説明する。
図13(a)に示すように、スライドアーム25のアーム上壁31にラッチ装置23を下方から配置し、アーム上壁31の第1挿通孔36に挿通部56の上端部56bを矢印Aの如く挿通させる。
図13(b)に示すように、第1挿通孔36が貫通孔に形成されている。よって、スライドアーム25の上方からラッチ装置23や挿通部56を第1挿通孔36を通して視認できる。
これにより、ラッチ装置23や挿通部56をスライドアーム25の下方から第1挿通孔36に挿入する際の作業性が向上する。
図14(a)に示すように、第1ばね57の延長部57dが前補強リブ32の壁部38に当接する。よって、ラッチ装置23が第1ばね57の付勢力で挿通部56を軸にして保持壁44に向けて矢印Bの如く回動する。ラッチ装置23が回動することにより、ラッチ装置23の当接部65が保持壁44に向けて矢印Bの如く水平方向に移動する。
当接部65が移動することにより、当接部65の当接壁66が保持壁44に当接し、さらに、係合部67が被係合部45(すなわち、貫通孔)に差し込まれる。これにより、ラッチ装置23がスライドアーム25に仮保持され、ラッチ装置23がスライドアーム25から脱落することを防止できる。
図14(b)に示すように、ラッチ装置23がスライドアーム25に仮保持された状態で、ラッチ装置23を挿通部56を軸にして矢印Cの如く回動させる。よって、当接部65が保持壁44から離れる方向に矢印Cの如く移動する。
ラッチ装置23を回動させて、ラッチ装置23の取付位置に配置する。
図15(a)に示すように、ラッチ装置23(図14(a)参照)が取付位置に配置されることにより、第1ハウジング部52および第2ハウジング部53の各取付孔61,62が第2挿通孔37に対して同軸上に配置される。
この状態において、第2ボルト48を第2挿通孔37、各取付孔61,62に矢印Dの如く差し込み、ナット49にねじ結合する。
図15(b)に示すように、第2ボルト48をナット49にねじ結合することにより、第1ハウジング部52の先端部52aおよび第2ハウジング部53の先端部53aがスライドアーム25(具体的には、アーム上壁31の裏面31b)に取り付けられる。
図16(a)に示すように、第1ボルト47が挿通部56のねじ孔71に矢印Eの如く差し込まれ、第1ボルト47がねじ孔71にねじ結合される。よって、挿通部56が第1ボルト47でアーム上壁31の裏面31bに取り付けられる。
図16(b)に示すように、ラッチ装置23がアーム上壁31の裏面31bに第1ボルト47、第2ボルト48で取り付けられ(図16(a)も参照)、ラッチ装置23の取付作業が完了する。
このように、ラッチ装置23をスライドアーム25に取り付ける際に、ラッチ装置23をスライドアーム25に仮保持することによりラッチ装置23の取付作業を容易にできる。
なお、本発明に係る車両用スライドドア構造は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例では、ラッチ装置23のラチェット54に付勢部材として第1ばね57を備え、第1ばね57でラッチ装置23を仮保持する例について説明したが、これに限らないで、スライドアーム25に仮保持用の付勢部材を備えることも可能である。
さらに、ラッチ55を付勢する付勢部材でラッチ装置23を仮保持するように構成することも可能である。
また、前記実施例では、付勢部材(第1ばね57)としてコイルばねを例示したが、これに限定するものではなく、例えば、ゴムやスポンジなどの弾性部材をラッチ装置23やスライドアーム25に張り付けて付勢部材として用いることも可能である。
さらに、前記実施例では、被係合部45として貫通孔を例示し、被係合部45に係合部67を挿通させる例について説明したが、これに限らないで、被係合部45を切欠形状や折曲形状などに形成することも可能である。
切欠形状や折曲形状(例えば、折り曲げて張り出したフランジやフラップ)に係合部67を係合させることにより実施例と同様の効果が得られる。
また、前記実施例では、当接部65に当接壁66および係合部67を備え、当接壁66を保持壁44に当接させ、係合部67を被係合部45に挿通させる例について説明したが、これに限らないで、当接部65に当接壁66、係合部67のいずれか一方を備えることも可能である。
さらに、前記実施例では、保持ブラケット34を利用して保持壁44を形成した例について説明したが、これに限らないで、保持壁44を個別の部材で形成することも可能である。なお、保持ブラケット34を利用して保持壁44を形成することにより部品点数の増加を抑えることができる。
また、前記実施例で示した車両、車体、ドア開口部、ストライカ、スライドドア構造、スライドドア、ラッチ装置、スライドアーム、アーム上壁、第1挿通孔、保持壁、被係合部、ハウジング、ラチェット、ラッチ、挿通部、第1ばね、延長部、当接部および係合部などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明のスライドドア構造は、車体にスライドドアがスライドアームを介して連結され、スライドアームの下方にラッチ装置を備えた自動車への適用に好適である。
10 車両
11 車体
13 ドア開口部
16 ストライカ
20 車両用スライドドア構造
21 スライドドア
23 ラッチ装置
25 スライドアーム
31 アーム上壁(上壁)
36 第1挿通孔(挿通孔、貫通孔)
44 保持壁
45 被係合部
51 ハウジング
54 ラチェット(軸支された一方)
55 ラッチ
56 挿通部
57 第1ばね(付勢部材)
57b 第1ばねの一端部
57c 第1ばねの他端部
57d 延長部
65 当接部
67 係合部
75 挿通孔の軸線

Claims (6)

  1. 車体のドア開口部を開閉するスライドドアと、該スライドドアを前記車体に連結するスライドアームと、前記スライドアームの下方に取り付けられたラッチ装置とを備えた車両用スライドドア構造において、
    前記スライドアームは、水平方向に延びる上壁と、該上壁の下方で上下方向に延びる保持壁を備え、
    前記ラッチ装置は、前記保持壁に当接する当接部を備え、
    前記スライドアームまたは前記ラッチ装置は、前記当接部を前記保持壁に向けて付勢する付勢部材を備えることを特徴とする車両用スライドドア構造。
  2. 前記当接部は、水平方向に延びる係合部を備え、
    前記保持壁は、前記係合部が上方から係合する被係合部を備えることを特徴とする請求項1記載の車両用スライドドア構造。
  3. 前記上壁は、上下方向に延びる挿通孔を備え、
    前記ラッチ装置は、前記挿通孔に挿通される挿通部を備え、
    前記挿通孔に前記挿通部を挿入した状態で、前記当接部および前記保持壁が当接可能で、かつ、前記ラッチ装置が前記付勢部材で回動されることにより前記当接部が前記挿通孔の軸線を中心として前記保持壁に向けて移動することを特徴とする請求項1または請求項2記載の車両用スライドドア構造。
  4. 前記挿通孔は、前記上壁を上下方向に貫通する貫通孔であることを特徴とする請求項3記載の車両用スライドドア構造。
  5. 前記ラッチ装置は、
    前記車体に設けられたストライカに係合するラッチと、
    前記ラッチに係合するラチェットと、を備え、
    前記ラッチ、前記ラチェットの少なくとも一方を前記付勢部材で付勢することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の車両用スライドドア構造。
  6. 前記ラッチ装置は、前記ラッチ、前記ラチェットの少なくとも一方を軸支し、かつ、前記スライドアームに固定されるハウジングを備え、
    前記付勢部材は、
    前記軸支された一方に係合する一端部と、
    前記ハウジングに係合する他端部と、
    該他端部から延ばされ、前記スライドアームに当接する延長部と、を有し、
    前記一端部および他端部の係合で前記軸支された一方を付勢し、
    前記延長部の前記スライドアームへの当接で前記ラッチ装置を付勢することを特徴とする請求項5記載の車両用スライドドア構造。
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