JP5427230B2 - ドアロック機構取付用治具 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のドアにドアロック機構を取り付ける際に使用されるドアロック機構取付用治具に関する。
従来、自動車のドアは、アウタパネルとインナパネルとから内部に中空部を有するドア本体を形成した後、インナパネルの作業孔からその中空部に、ドアロック機構(ドアロック装置)やドアロックアクチュエータ等を挿入して取り付けている(例えば、特許文献1参照)。
図8は、従来のドアロック機構をドア本体内に取り付けるときの状態を示す要部分解斜視図である。
図8に示すように、従来、ドアロック機構400をドアD100に取り付ける場合は、まず、ドアロック機構400のみを一本のボルトT100でドア本体100内の前端部110に軽く仮止めし、続いて、ドアロック機構400の操作ロッド410等を組み付け、その後、ドアロック機構400を残りの2本のボルトT100を加えて3本で、ドア本体10に本締めして取り付けている。
特開平7−324542号公報(図1)
しかしながら、従来、ドアロック機構400をドア本体100の作業孔310から中空部320に内設する際、ドアロック機構400に操作ロッド410を組み付けるときに、ドア本体100に仮止めしたドアロック機構400を少し揺動させて組付位置を調整する必要がある。その際に、ドアロック機構400を仮止めしているボルトT100が揺動して、そのボルトT100が、取付面120の塗装表面130を傷付けてしまうという問題点が発生していた。
また、仮止め用のボルトT100を取付面120に取り付ける際に、作業者は、一方の手でドアロック機構400を把持し、他方の手でインパクト工具(図示省略)を把持して不安定な姿勢で仮止めした場合、時として、インパクト工具がボルトT100の頭部T110から外れることがあり、その際に、インパクト工具が、塗装表面130を傷付けるという問題点が発生していた。
そこで、本発明は、前記問題点を解決するために創案されたものであり、ドアの塗装表面を傷付けることなく容易にドアロック機構をドア本体に取り付けることができるドアロック機構取付用治具を提供することを課題とする。
本発明に係るドアロック機構取付用治具は、車両のドアに形成されたストライカ用開口部に、ドアロック機構を締結具で取り付ける際に使用されるドアロック機構取付用治具であって、前記ストライカ用開口部に配置される治具本体と、前記ドアを閉めた際に、車体に設けられたドアストライカが挿入される前記ストライカ用開口部、及び、前記ドアロック機構に形成されたドアストライカ用の進入溝に挿入するための突起と、前記ドアロック機構をドアの内部に固定する前記締結具を挿入するための締結具挿通孔と、を備え、前記突起は、前記ストライカ用開口部を介して前記進入溝に挿入することにより、前記ドアに着脱可能に係止され、前記治具本体は、前記ドアロック機構が内設された前記ドアの表面側に配置されることを特徴とする。
かかる構成によれば、ドアロック機構取付用治具は、ドアのストライカ用開口部に配置される治具本体と、ドアを閉めた際に、ドアストライカが挿入されるストライカ用開口部、及び、前記ドアロック機構に形成されたドアストライカ用の進入溝に挿入するための突起と、ドアロック機構をドアの内部に固定する締結具を挿入する締結具挿入孔と、を備えていることによって、突起をストライカ用開口部を介して進入溝に挿入することにより、治具本体の突起が進入溝に係止される。その結果、ドアロック機構は、進入溝をドアのストライカ用開口部に合致させて位置決めさせた状態でドアの中空部内に保持されると共に、ドアロック機構取付用治具は、そのドアロック機構が内設されたドアの表面側に保持される。
これにより、ドアロック機構取付用治具は、ドアロック機構をドアの中空部に取り付ける際に、ドアロック機構を手で保持することを不要にするため、ドアロック機構の取付作業の作業性、及び、ドアの生産性を向上させることができる。
さらに、ドアにおいて、ドアロック機構をドアに締結する締結具が配置される部位は、締結具挿入孔以外が治具本体で覆うことができるため、ドアロック機構をドアに取り付ける際に、工具がドアの表面に当接してドアの塗装面を傷付けることを、治具本体によって防ぐことができる。これにより、ドアの塗装面を傷付けることに気を配りながら作業を行わなくて済むので、安心してドアロック機構をドアに取り付ける作業を行うことこができる。
また、前記突起は、先端部にスリットが形成されていることが好ましい。
かかる構成によれば、突起は、先端部にスリットが形成されていることによって、スリットが形成されているその周辺部位に荷重がかかると、スリットを押し潰す方向へ圧縮変形して、弾性変形し易くなる。このため、突起は、ストライカ用開口部を介してドアストライカ用の進入溝に挿入した際に、進入溝の内壁に押圧されて弾性変形するので、その弾性変形の弾性力と、突起と進入溝の内壁との摩擦力と、で進入溝内にしっかりと係止させることができる。
このため、例えば、ドアの種類が異なり、進入溝のサイズが異なるような場合であっても、確実にドアロック機構を保持することができる。
また、前記治具本体には、前記ドアに吸着する永久磁石が設けられていることが好ましい。
かかる構成によれば、治具本体は、ドアに吸着する永久磁石が設けられていることによって、永久磁石がドアまたはドアロック機構の磁性金属製部材を吸引する磁力により、その治具本体をドアにしっかりと、かつ、容易に着脱することができる。
また、前記治具本体は、透明または半透明の材料で形成されていることが好ましい。
かかる構成によれば、治具本体は、透明または半透明の材料で形成されていることによって、治具本体の内面側にある締結具取付孔の位置や、その締結具取付孔に取り付けられる締結具の締結具合等を視認することができる。このため、締結具を締結する締結作業が行い易くなるので、作業性を向上させることができる。
また、前記治具本体は、軟質樹脂またはゴム材料からなることが好ましい。
かかる構成によれば、治具本体は、軟質樹脂またはゴム材料からなることによって、弾性変形するので、治具本体の突起をストライカ用開口部を介して進入溝に挿入しても、治具本体を引っ張れば、容易に離脱することができる。このため、治具本体をドアに容易に、かつ、素早く着脱させることができる。
本発明は、ドアの塗装表面を傷付けることなく容易にドアロック機構をドア本体に取り付けることができるドアロック機構取付用治具を提供することができる。
本発明の実施形態に係るドアロック機構取付用治具の一例を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るドアロック機構取付用治具をドアに取り付けるときの状態を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るドアロック機構取付用治具を使用してドアロック機構をドアに仮止めするときの状態を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るドアロック機構取付用治具の一例を示す拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係るドアロック機構取付用治具を示す図であり、(a)はドアに装着する前の状態を示す断面図、(b)はドアに装着した後の状態を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るドアロック機構取付用治具の第1変形例を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は突起の先端部の要部拡大図である。 本発明の実施形態に係るドアロック機構取付用治具の第2変形例を示す図であり、(a)は斜視図、(b)はドアに装着したときの状態を示す要部拡大断面図である。 従来のドアロック機構をドア本体内に取り付けるときの状態を示す要部分解斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態に係るドアロック機構取付用治具(以下、適宜に「治具」という)を説明する。まず、本発明の実施形態を説明する前に、治具5が使用されるドアDについて説明する。
なお、本発明の実施形態では、「前」は車両の進行方向側、「後」は車両の後退方向側、「上」は鉛直上方側、「下」は鉛直下方側、「左右」は車幅方向側として説明する。
≪ドアの構成≫
図1に示すように、ドアDは、例えば、車体の左右または後端部に配置されるヒンジ式ドアやスライド式ドアやガルウイング式ドアやバックドア等からなる。なお、このドアDは、ドアD内にドアロック機構4が内設され、ドアストライカ6が進入するストライカ用開口部3bを有しているものであればよく、ドアDの形式は特に限定されない。以下、乗用車の右側前部に配置されるヒンジ後開き式のドアDを例に挙げて本発明の一実施形態を説明する。
図1に示すように、ドアDは、ドア本体1と、このドア本体1の車室外側のドア半体を形成するアウタパネル2と、ドア本体1の車室内側のドア半体を形成するインナパネル3と、インナパネル3の車室内側に設置されるドアトリム(図示省略)と、ドア本体1に内設されるドアロック機構4と、ドア本体1に内設される不図示のドアロックアクチュエータ及びキーシリンダ装置と、ドア本体1の車室内側に設けられる不図示のインサイドハンドル及びロックノブ等を主に備えてなる。
≪ドア本体の構成≫
ドア本体1は、アウタパネル2の外周部と、インナパネル3の周部とを接合して主に形成され、ドア本体1の内部に中空部1aが形成されている。その中空部1a内には、後記するドアロック機構4や、不図示の電装品及び補強部材等が内設されている。ドア本体1は、このドア本体1の前端部の上下にヒンジ部材(図示省略)が設けられて、車体に回動可能に軸支され、後側の端部1bに前記ドアロック機構4が内設される。また、ドア本体1の上端部には、窓枠となるサッシ7が溶接されており、サッシ7の内側に窓ガラスが昇降可能に取り付けられる。ドア本体1の外周部及び端部1bは、車体側に形成されたドア開口部(図示省略)内周縁部に合致するように形成されている。なお、ドア本体1において、後記するストライカ用開口部3b及び締結具挿入孔3cが形成される端部1b付近は、例えば、垂直な平らな面に形成されている。
<アウタパネルの構成>
図1に示すように、アウタパネル2は、ドア本体1の車室外側面を形成する金属製板部材であり、例えば、圧延鋼板、アルミニウム合金製圧延板材、あるいは、マグネシウム合金製の圧延板材等をプレス加工して形成されたパネル部材からなる。
<インナパネルの構成>
インナパネル3は、ドア本体1の車室内側面を形成する金属製板材であり、例えば、圧延鋼板あるいはアルミニウム合金製圧延板材、あるいは、マグネシウム合金製の圧延板材等をプレス加工して形成されたパネル部材からなる。インナパネル3には、中空部1a内にドアロック機構4や、電装品(図示省略)等の内蔵品を組み付ける組付作業を行うための作業孔3aと、ドアDを閉めた際に、車体に設けられたドアストライカ6が進入するストライカ用開口部3bと、ドアロック機構4をドアDに固定するための締結具Tが挿入される複数の締結具挿入孔3cと、が形成されている。インナパネル3の車室側には、ドアトリム(図示省略)が設けられる。
作業孔3aは、ドアロック機構4をドア本体1に内設する組付作業や、ドア本体1に内設されるその他の部材を取り付ける際の作業を行うための孔である。作業孔3aには、例えば、この作業孔3aを塞ぐドアホールシール(図示省略)が設けられる。
ストライカ用開口部3bは、ドアDの前後方向(後方向)の端部1bに切欠形成された水平な溝であり、このストライカ用開口部3bに内側にドアロック機構4のドアストライカ用の進入溝4aが合致するようにして配置される。
締結具挿入孔3cは、締結具Tの頭部Taが没入した状態に配置される貫通孔であり、例えば、ストライカ用開口部3bの上側に2つ、ストライカ用開口部3bの下側に1つ形成されている。
≪ドアロック機構の構成≫
図1に示すように、ドアロック機構4は、ドアDを閉めた状態を維持する装置であり、ドアDの端部1b内に締結具Tによって固定される。ドアロック機構4には、前記ドアストライカ用の進入溝4aと、この進入溝4aの上下に形成された取付孔4bと、進入溝4a及び取付孔4bが形成されたロック機構本体41と、進入溝4a内に配置されたラッチ42と、ロック機構本体41に配置された不図示のレバーに基端部がそれぞれ連結されたハンドルロッド43、ロックロッド44及びシリンダロッド45と、が設けられている。
進入溝4aは、ドアストライカ6及び治具5の突起5bが係合及び離脱する溝であり、ドアロック機構4をドア本体1に内設した際に、前記ストライカ用開口部3bのドア本体1の内側に合致するように形成されて、配置されている。この進入溝4aは、後端面4c側から車室側側面4dに亘ってロック機構本体41のカバープレート41aに形成された水平な切欠形状の溝からなる。
取付孔4bは、三つの締結具Tがそれぞれボルト締めされるねじ穴であり、カバープレート41aの後端面4cにおいて、進入溝4aの上側に二つ、進入溝4aの下側一つ形成された雌ねじからなる。この三つの取付孔4bは、三つの締結具挿入孔3cと、後記する治具5に形成された三つの締結具挿通孔5cとは、同一直線上に配置される。
後端面4cは、ロック機構本体41において、ドア本体1の端部1bの内面に被着するように配置される垂直な平らな面であり、進入溝4a及び取付孔4bが形成されている。
車室側側面4dは、インナパネル3の内壁面に当接した状態で配置される面である。
ロック機構本体41は、ドアDを閉めた際に、ドアストライカ6が係合するラッチ42等からなるラッチ機構(図示省略)を内蔵し、横断面視して略L字型状に形成されている。ロック機構本体41は、後端面4cから車室側側面4dの後部に亘ってカバープレート41aが設けられている。ロック機構本体41は、ハンドルロッド43、ロックロッド44、シリンダロッド45をそれぞれ連結するためのレバー(図示省略)を備えている。前記カバープレート41aは、平面視してL字形状の金属製板材からなる。
図1に示すように、ラッチ42(図2、図5(a)、(b)参照)は、ドアストライカ6と係脱してドアDをロック状態及びアンロック状態に維持する金属製厚板部材であり、ロック機構本体41内に回動自在に支持されている。
ハンドルロッド43は、ラッチ42を回動させてドアDを開放させるための金属製棒状部材であり、基端部が、レバー(図示省略)を介在してラッチ42に連結され、先端部が、不図示のインサイドハンドルに連結されている。
ロックロッド44は、ラッチ42を回動させてドアDを施錠及び解錠させるための金属製棒状部材であり、基端部が、レバー(図示省略)を介在してラッチ42に連結され、先端部が、不図示のロックノブに連結されている。
シリンダロッド45は、ラッチ42を回動させてドアDを施錠及び解錠させるための金属製棒状部材であり、基端部が、レバー(図示省略)を介在してラッチ42に連結され、先端部が、不図示のキーリンダに連結されている。
≪ドアストライカの構成≫
ドアストライカ6は、車体のドア開口部(図示省略)の内縁部に固定された略コ字状の金属製丸棒部材であり、ドアDを閉めた際に、ラッチ42に係止されてドアDを車体側に保持させる。
≪治具の構成≫
治具5(ドアロック機構取付用治具)は、車両のドアDにドアロック機構4を締結具Tで取り付ける際に使用される部材であり、例えば、デルリン(登録商標)等のポリアセタール樹脂や、ウレタンや、ゴム等の比較的柔らかい軟質の樹脂からなる。この治具5は、透明または半透明の部材から形成されていることが好ましい。治具5は、それぞれ後記する治具本体5aと、突起5bと、締結具挿通孔5cと、端部配置部5eと、車室側配置部5fと、を備えている。
<治具本体の構成>
図2及び図3に示すように、治具本体5aは、ドアDの前後方向の端部1bに配置される軟質性の厚板状部材からなる。治具本体5aは、インナパネル3の端部1bの締結具挿入孔3cの周辺部位を覆うように配置される端部配置部5eと、インナパネル3の車室側側面に配置される車室側配置部5fと、ラッチ42が挿入配置されるラッチ収納空間5h(図5(a)、(b)参照)と、を有し、平面視してL字状に形成されている。治具本体5aは、ドアロック機構4が内設されたドアDの前後方向の表面(端部1b)に配置される。
<突起の構成>
図2及び図3に示すように、突起5bは、インナパネル3のストライカ用開口部3b内に配置されたラッチ42と、ドアロック機構4のドアストライカ用の進入溝4aとの間の隙間に押し込むことにより、治具本体5a及び突起5bの弾性と、治具本体5a及び突起5bとドアロック機構4との摩擦力とによって、治具5をドアロック機構4(インナパネル3)に係止させるための治具係止用突起である。
図4に示すように、この突起5bは、治具本体5aの車室側配置部5fの右側面中央部から車体側に向けて突出形成されている。突起5bは、側面視して、基端部5gから先端部5dに向かって徐々に細くなるように形成されると共に、先端部5dが、半円状に形成されている。図5(a)、(b)に示すように、突起5bは、平面視して、基端部5gから先端部5dに向かって僅かにテーパ状に形成されて細くなり、先端部5dが略半円状に形成されている。突起5bは、進入溝4aの内壁と、ラッチ42の前側側面とに当接して押圧する幅に形成されている。なお、突起5bの幅及び突出長さは、ドアロック機構4の進入溝4aとラッチ42との空間(隙間)の形状に合わせて適宜に形成すればよい。
<締結具挿入孔の構成>
図5(b)に示すように、締結具挿通孔5cは、締結具Tを回動させて仮止め及び本締めする際に、締結具T及びインパクト工具(図示省略)の先端部位を挿入できる大きさに形成されると共に、この締結具挿通孔5cの内径d2が締結具Tの頭部Taの外径d1よりも大きく形成されている。
<端部配置部の構成>
端部配置部5eは、インパクト工具(図示省略)で締結具Tを仮止め及び本締めする際に、インパクト工具の先端が、インナパネル3の塗装面(端部1b)に当接して、塗装を傷付けるのを防止するための部位である。端部配置部5eは、ドアDの端部1bに形状に合わせて密着するように形成され、三つの締結具挿入孔3cの中心線上にそれぞれ一致する締結具挿通孔5cが形成されている。
<車室側配置部及びラッチ収納空間の構成>
車室側配置部5fは、前記突起5bを突出形成するための部位であり、ドアDの端部1bの車室側の側面形状に合わせて、密着するように形成されている。
突起5bの基端部5gは、突起5bをストライカ用開口部3b及び進入溝4a内に挿入した際に、基端部5gの前側部位が、ストライカ用開口部3b及び進入溝4aの内壁に圧接するように形成されている。
ラッチ収納空間5hは、平板状の端部配置部5eと突起5bとの間に形成されている。
≪締結具の構成≫
締結具Tは、ドアロック機構4をドア本体1の中空部1aの内壁に固定するための固定具であり、取付孔4bに螺合されるねじ、あるいは、ボルトからなる。以下、締結具Tの一例として皿ねじの場合を例に挙げて説明する。締結具Tの頭部Taは、締結具挿入孔3cの開口端に形成されたテーパ部あるいは座繰り穴に沈み込むように配置される。
≪ドアトリムの構成≫
不図示のドアトリムは、インナパネル3の車室側に設けられる樹脂製の部材であり、いわゆるドアライニングである。このドアトリムの車室側には、不図示のドアハンドルや、パワーウインドスイッチ等が取り付けられる。
≪作用≫
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態に係るドアロック機構取付用治具の作用を、ドアロック機構4をドアDに取り付ける手順に沿って説明する。
図1に示すように、ドアロック機構4をドアDに取り付ける場合、作業者は、まず、一方の手でドアロック機構4を把持し、作業孔3aからドア本体1の中空部1a内に入れて、三つの取付孔4bを三つの締結具挿cに一致させてセットする。
そして、図2及び図3に示すように、作業者は、他方の手で治具5を把持して、突起5bをストライカ用開口部3bからその奥にある進入溝4aとラッチ42との間の隙間に押し込んで、治具5の突起5bをストライカ用開口部3bを介して進入溝4a内に装着する。このようにして、突起5bがストライカ用開口部3bを介して進入溝4a内に挿入されると、作業者が治具5から手を放しても、突起5bが、ストライカ用開口部3b及び進入溝4a内に圧入された突起5bの弾性力と、摩擦係数の高いウレタン材からなる突起5bが当接するストライカ用開口部3b及び進入溝4aの内壁とラッチ42との摩擦力と、によって治具5及びドアロック機構4がドアDの所定位置にしっかりと保持されて、治具5及びドアロック機構4がストライカ用開口部3b及び進入溝4aから落下することがない。
また、平面視してL字型状に形成された治具5は、端部配置部5eがインナパネル3の端部1bに密着するように当接し、車室側配置部5fがインナパネル3の端部車室側側面1cに密着するように当接して、インナパネル3の形状に倣って密着して所定位置に係止される。
図3に示すように、この場合、治具5は、透明または半透明であるので、突起5bが端部配置部5eに隠れていても、突起5bをストライカ用開口部3b及び進入溝4a内に容易に進入させることができる。
作業者は、たとえ、治具5及びドアロック機構4から手を放したとしても、突起5bが、図5(b)に示すように、進入溝4aとラッチ42との間の隙間に圧入されていることによって、治具5及びドアロック機構4が、インナパネル3から離脱するのを防止することができる。
このようにして、治具5のインナパネル3への取り付けが完了すると、作業者は、三本の締結具Tを、締結具挿通孔5c及び締結具挿入孔3cに挿通してドアロック機構4の取付孔4bに、インパクト工具(図示省略)で軽く捩じ込んで、ドアロック機構4をインナパネル3の内壁に仮締めする。
このとき、インナパネル3の締結具挿入孔3cの周辺は、軟性部材からなる治具5によって覆われていることにより、締結具Tの頭部Taの揺動を規制して、頭部Taが塗装面に当接するのを防止することができるため、インパクト工具でインナパネル3の塗装面(端部1b)が傷付くのを防止することができる。
この状態で、作業者は、図1に示すように、ハンドルロッド43、ロックロッド44及びシリンダロッド45の基端部をドアロック機構4のレバー(図示省略)に連結すると共に、その先端部を、不図示のインサイドハンドル、ロックノブ及びキーシリンダに連結する作業を行う。
作業者は、このロッド取付作業が完了すると、インパクト工具(図示省略)で三本の締結具Tをそれぞれ捩じ込んでドアロック機構4の取付孔4bに本締めして、しっかりとドアロック機構4をインナパネル3の内壁に固定する。
仮締め及び本締めの際、治具5は、インナパネル3の締結具挿入孔3cが端部配置部5eに隠れていたとしても、締結具挿入孔3c及び締結具挿通孔5cの位置を確認できるため、締結具挿入孔3cと締結具挿通孔5cとを容易に一致させることができる。
このため、治具5は、透明または半透明であることと、突起5bを進入溝4aに圧入して突起5bでドアロック機構4をドアDのストライカ用開口部3bに保持することによって、ドアロック機構4をドアDに取り付ける取付作業の作業性を向上させることができる。
また、このときも、インナパネル3の締結具挿入孔3cの周辺は、治具5によって覆われているため、インパクト工具でインナパネル3の塗装面(端部1b)が傷付くのを防止することができる。
また、ドアDに装着した治具5は、軟質材から形成されていることによって、ドアDから取り外す際、治具5をドアDから剥がすように引っ張れば変形するので、容易に取り外すことができる。
このように、本発明は、ドアロック機構4をドアDに取り付ける際に、治具5の突起5bでドアロック機構4を保持することができるので、ドアロック機構4の取付作業の作業性を向上させることができる。さらに、治具5は、インナパネル3の締結具挿入孔3cがある部位を透視できる状態に覆って保護することにより、インナパネル3の塗装面が傷付くのを防止することができると共に、締結具Tによる締結作業の作業性を向上させることができる。
≪第1変形例≫
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。なお、既に説明した構成は同じ符号を付してその説明を省略する。
図6は、本発明の実施形態に係るドアロック機構取付用治具の第1変形例を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は突起の先端部の要部拡大図である。
前記実施形態の治具5の突起5b(図4参照)は、例えば、図6(a)、(b)に示す治具5A(ドアロック機構取付用治具)の突起5Abのように、先端部5Adにスリット5Aeを形成したものであっても構わない。
突起5Abは、先端部5AdにV字状のスリット5Aeを形成したことによって、ドアDのストライカ用開口部3b(図2及び図3参照)に挿入した際に、進入溝4a(図2参照)の内壁とラッチ42との間の隙間に圧入したときに、上下方向(矢印a,b方向)への弾性が向上されて、変形し易くなる。その結果、治具5Aは、突起5Ab進入溝4aに挿入する挿入作業を容易にすることができると共に、弾性が向上された分だけ密着させることができるため、突起5Ab進入溝4aから離脱し難くすることができる。
なお、スリット5Aeは、その一例として、突起5Abの先端部5Adに水平に形成した場合を例に挙げたが、スリット5Aeの向きは特に限定されず、縦方向でも斜めの方向であっても、また、複数であっても構わない。
≪第2変形例≫
図7は、本発明の実施形態に係るドアロック機構取付用治具の第2変形例を示す図であり、(a)は斜視図、(b)はドアに装着したときの状態を示す要部拡大断面図である。
また、図7(a)、(b)に示すように、治具5B(ドアロック機構取付用治具)の治具本体5Baには、ドアDに吸着する永久磁石Mを設けても構わない。このように、治具本体5Baに永久磁石Mを設ければ、永久磁石Mが圧延鋼板等の磁性金属製のインナパネル3や、ドアロック機構4のラッチ42等の鋼板等の磁性金属製部材を永久磁石Mの磁力で吸着することによって、治具5がインナパネル3及びドアロック機構4から離脱するのを防止することができる。
この場合、永久磁石Mは、治具5Bの突起5Bbの基端部付近に植設するか、インサート成形するか、あるいは、治具5Bに磁石設置穴5Beを形成してその磁石設置穴5Be内に接着剤等で固定する。また、前記したように、インナパネル3及びドアロック機構4のラッチ42等は、磁性金属製材料で形成する。
また、永久磁石Mの形状は、治具5Bの形状やドアDやドアロック機構4の形状に合わせて適宜変更しても構わない。
≪その他の変形例≫
前記実施形態では、本発明のドアロック機構取付用治具の一例として、ヒンジ後開き式のドアDを例に挙げて説明したが、ドアDの種類、形状等は特に限定されない。つまり、ドアDは、ドアD内に進入溝4aを有するドアロック機構4が内設され、ドアストライカ6が進入するストライカ用開口部3bを有しているものであればよく、例えば、ヒンジ前開き式のドアや、スライドドアや、バックドア等であっても構わない。
1 ドア本体
1a 中空部
1b 端部(塗装面)
3 インナパネル
3a 作業孔
3b ストライカ用開口部
4 ドアロック機構
4a 進入溝
5,5A,5B 治具(ドアロック機構取付用治具)
5a,5Aa,5Ba 治具本体
5b,5Ab 突起
5c 締結具挿通孔
5Ad 先端部
5Ae スリット
6 ドアストライカ
D ドア
M 永久磁石
T 締結具

Claims (5)

  1. 車両のドアに形成されたストライカ用開口部に、ドアロック機構を締結具で取り付ける際に使用されるドアロック機構取付用治具であって、
    前記ストライカ用開口部に配置される治具本体と、
    前記ドアを閉めた際に、車体に設けられたドアストライカが挿入される前記ストライカ用開口部、及び、前記ドアロック機構に形成されたドアストライカ用の進入溝に挿入するための突起と、
    前記ドアロック機構をドアの内部に固定する前記締結具を挿入するための締結具挿通孔と、を備え、
    前記突起は、前記ストライカ用開口部を介して前記進入溝に挿入することにより、前記ドアに着脱可能に係止され、
    前記治具本体は、前記ドアロック機構が内設された前記ドアの表面側に配置されることを特徴とするドアロック機構取付用治具。
  2. 前記突起は、先端部にスリットが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のドアロック機構取付用治具。
  3. 前記治具本体には、前記ドアに吸着する永久磁石が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のドアロック機構取付用治具。
  4. 前記治具本体は、透明または半透明の材料で形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のドアロック機構取付用治具。
  5. 前記治具本体は、軟質樹脂またはゴム材料からなることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のドアロック機構取付用治具。
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