JP3650365B2 - ドアハンドル装置 - Google Patents

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隆二 嶺村
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B85/00Details of vehicle locks not provided for in groups E05B77/00 - E05B83/00
    • E05B85/10Handles
    • E05B85/14Handles pivoted about an axis parallel to the wing
    • E05B85/16Handles pivoted about an axis parallel to the wing a longitudinal grip part being pivoted at one end about an axis perpendicular to the longitudinal axis of the grip part

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドアの開閉に用いられるグリップハンドルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からグリップハンドルは、車両の外側からドアを開閉する際に操作されるドアハンドルとして多く用いられている。
【0003】
グリップハンドルは、主にベース部材とグリップ部材とエスカッションから構成されており、ベース部材はドアパネルの裏面側に設けられ、グリップ部材とエスカッションはドアパネル表面側からドアパネルを貫通して、ベース部材にそれぞれ支承、固定されている。また、エスカッションにはドアの施錠を行うシリンダが設けられる。
【0004】
グリップ部材は、一端側がベース部材に支承され、他端側がドアを開閉するためのドアパネル裏面側に設けられたロック機構に連結されており、グリップ部材の一端側を回転中心として他端側を回動するとロック機構を稼働し、ドアロックが解除され、ドアの開閉が行われる。
【0005】
エスカッションは、ロック機構を覆うようにグリップ部材の他端側周辺に取付けられている。
【0006】
エスカッションにはドアパネル裏面側のロック機構と連結されるシリンダが設けられ、シリンダを施錠するとドア内部のロック機構に作用しドアのロックが施錠される。このため、エスカッションはグリップ部材の他端側周辺に配設されている。
【0007】
また、ベース部材にエスカッションを締結する手段として、ネジ止めが一般的に用いられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来技術では、ベース部材にエスカッションをネジ止めする際に、エスカッションが組付け位置からずれないように、またはドアパネルから脱落しないように支えつつ、ドライバーなどの工具でネジを止めなければならなかったので、組付け作業が繁雑になり、組付け精度を向上させることが困難であった。
【0009】
そこで本発明は、組付け作業性が向上するドアハンドル装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために請求項1に記載の発明は、ドアパネル裏面側に固定されるベース部材と、このベース部材にドアパネル表面側から配設されて一端側先端部が前記ベース部材に支承され他端側がドアのロック機構と連結されドアの開閉操作を行うグリップ部材と、このグリップ部材の他端側に近接して前記ベース部材に固定されるエスカッションとが具備されたドアハンドル装置であって、前記グリップ部材の他端側端面にグリップ係止部と、該他端側端面に対向する前記エスカッションの一側面にエスカッション係止部とが設けられ、該エスカッションを前記ベース部材に組付けた状態で、前記グリップ係止部に前記エスカッション係止部が係止されることを特徴とする。
【0011】
これにより、グリップ部材によってエスカッションがベース部材に仮保持されるので、ネジなどを用いてエスカッションをベース部材に締結する際に、エスカッションを作業者が支える必要がなくなるため、ドアハンドル装置の組付け作業性を向上させることができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のロック制御装置において、前記ベース部材に前記グリップ部材の一端側先端部を前記他端側に付勢する可撓性の付勢手段が設けられ、前記ベース部材に前記エスカッションを組付ける際に前記グリップ部材が前記付勢手段に反発しつつ他端側から一端側にスライドし、前記ベース部材に前記エスカッションが組付けられた状態で前記付勢手段によって前記グリップ部材が該エスカッションに付勢されることを特徴とする。
【0013】
これにより、請求項1の発明の効果に加えて、ベース部材にエスカッションを組付ける際にグリップ部材が付勢手段に反発しつつスライドし、エスカッションはその一側面をグリップ部材の他端側端末部と当接させながらベース部材に挿入され、所定の位置に挿入されると付勢手段がグリップ部材を押戻して、グリップ部材が所定の位置に付勢されるので、エスカッションをベース部材の所定の位置に挿入するだけで、ベース部材にエスカッションを仮保持させることができる。
【0014】
さらに、所定の位置に付勢されたグリップ部材はエスカッションに押しつけられるので、エスカッションのガタつきが解消され、ネジを締付ける際の作業性を向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0016】
図1〜図3は本発明にかかるドアハンドル装置1を車両用ドアアウトサイドハンドルに適用した一実施形態を示し、図1はドアハンドル装置の正面図、図2は図1のA−A線に沿った断面図、図3は図1のB−B線に沿った断面図である。
【0017】
本実施形態のドアハンドル装置1は、ドアパネル裏面側42に固定されるベース部材10と、ドアパネル表面側41からドアパネル40に設けられた孔44、45を通じてベース部材10に組付けられドアの開閉操作を行うグリップ部材20と、このグリップ部材20に近接しドアパネル表面側41からドアパネル40に設けられた孔45を通じてベース部材10に組付けられるエスカッション30とを具備している。
【0018】
グリップ部材20は、ベース部材10に一端側21が支承され、他端側22に設けられた連結部23がドアのロック機構43と連結されており、このグリップ部材20を操作し、一端側21を回転中心として他端側22を回動させてロック機構を稼働し、ドアロックを解除することでドアの開閉操作を行う。
【0019】
また、グリップ部材20の一端側21は、グリップ支承部25とベース支承部12とが係合して、ベース部材10に挿脱自在に支承されており、ベース部材10とグリップ部材20はピンなどを用いて連結されていない。
【0020】
ベース支承部12には、ベース部材10の一端側に設けられた支承室14と、この支承室14の対向する側壁14a上にグリップ部材20が挿入される方向に延設された断面略矩形形状の支承突起12aが設けられている。
【0021】
グリップ支承部25は、一端側21の先端に支承突起12aと係合する支承凹部25aと、後述する撓みリブ13と当接する付勢突起26が具備されている。
【0022】
なお、グリップ部材20がベース部材10に組付けられた状態で、ベース部材10に設けられたベルクランク11に連結部23が連係され、グリップ部材20の他端側22がベース部材10側に付勢されているので、衝突などによりドアパネル40が大きな衝撃を受けた場合でも、グリップ部材20が誤作動してドアロックが解除されてドアが開くことがないようになっている。
【0023】
エスカッション30は、グリップ部材20の他端側端面22aに対向するように近接して設けられ、ドアパネル表面側41からドアパネル40に設けられた孔44、45を通じてベース部材10に締結されている。
【0024】
なお、本実施形態では、エスカッション30にロック機構43に連結されたシリンダ錠31が配設されており、このシリンダ錠31が施錠されるとグリップ部材20を操作してもドアの開閉を行うことができない構造となっている。
【0025】
また、グリップ部材20の他端側端面22aには、グリップ係止部24が設けられ、グリップ部材20の他端側端面22aに対向するエスカッション30の一側面32にエスカッション係止部33が設けられている。グリップ部材20とエスカッション30をベース部材10に組付けた状態でグリップ係止部24とエスカッション係止部33が係合する。
【0026】
さらに、組付けたグリップ部材20を挿脱方向にスライドできないようにエスカッション30はベース部材10に締結されるので、ドアの開閉途中でグリップ部材20が脱落することはない。
【0027】
本実施形態のドアハンドル装置1をドアパネル40に組付ける手順として、まずベース部材10をドアパネル裏面側42の所定位置に支持する。
【0028】
次に、グリップ部材20の一端側21をドアパネル40に設けられた孔44に差込んでから、他端側22をドアパネル40に設けられた孔45に差込み、一端側21とベース部材10のベース支承部12を係合させる。ここで、ベース支承部12に設けられた付勢手段としての撓みリブ13が、実線の形状13aから点線の形状13bに復元しようとする方向にグリップ部材20を付勢している。
【0029】
また、連結部23とベルクランク11を係合させて、グリップ部材20を回動域のベース部材側回動端であるドアパネル40の表面に当接保持する。
【0030】
エスカッション30をベース部材10に組付ける際には、撓みリブ13が実線の形状13aから点線の形状13bに復元しようとするので、グリップ部材20の付勢突起26で撓みリブ13を押返しつつ、エスカッション30をベース部材10の所定の位置に組付ける。ここで、他端側端面22aに設けられたグリップ係止部24は撓みリブ13によってエスカッション30側に付勢され、エスカッション30の一側面32に当接しながらスライドし、エスカッション30が所定の位置に組付けられた状態でグリップ係止部24とエスカッション係止部33が係合し、ベース部材10にエスカッション30が仮保持される。
【0031】
さらに、ベース部材10にグリップ部材20とエスカッション30が組付けられた状態で、ベース部材10に設けられた撓みリブ13がグリップ部材20をエスカッション30に押しつけるように撓んでいる。
【0032】
そして最後に、作業者がエスカッション30を締結位置に支持することなく、ドライバーなどの工具を用いて、ネジ50をベース部材側からベース部材10に設けられた締結孔15を通じて、エスカッション30のネジ孔34にネジ止めしてベース部材10とエスカッション30を締結する。
【0033】
これにより、グリップ部材20によってエスカッション30がベース部材10に仮保持されるので、ネジ50などを用いてエスカッション30をベース部材10に締結する際に、エスカッション30を作業者が支える必要がなくなるため、ドアハンドル装置1の組付け作業性を向上させることができる。
【0034】
また、ベース部材10にエスカッション30を組付ける際に、撓みリブ13が撓んでグリップ部材20がスライドするので、エスカッション30はその一側面32をグリップ部材20の他端側側面22aと当接しながらベース部材10に挿入され、挿入が完了すると撓みリブ13が元の形状に戻り、グリップ部材20が元の位置に戻るので、グリップ係止部24を回避するためにグリップ部材20の他端側22を回動させることなく、エスカッション30をベース部材10の所定の位置に挿入するだけで、ベース部材10にエスカッション30を仮保持することができる。
【0035】
さらに、エスカッション30が仮保持された状態で撓みリブ13が点線の形状13bから実線の形状13aまで撓み、グリップ部材20をエスカッション30に押しつけるので、エスカッション30がガタつかないのでネジ50を締付ける際の作業性を向上させることができる。
【0036】
なお、本実施形態では、ベース支承部12とグリップ支承部25がピン等の別部品を使用せずに支承されているが、ピン等の別部品を用いてベース支承部12とグリップ支承部25を支承しても同様の効果を得ることができる。
【0037】
【発明の効果】
請求項1に記載の本発明によれば、グリップ部材によってエスカッションがベース部材に仮保持されるので、ネジなどを用いてエスカッションをベース部材に締結する際に、エスカッションを作業者が支える必要がなくなるため、ドアハンドル装置の組付け作業性を向上させることができる。
【0038】
請求項2に記載の本発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、ベース部材にエスカッションを組付ける際に、グリップ部材が付勢手段に反発しつつスライドし、エスカッションはその一側面をグリップ部材の他端側端末部と当接させながらベース部材に挿入され、所定の位置に挿入されると付勢手段がグリップ部材を押戻して、グリップ部材が所定の位置に付勢されるので、エスカッションをベース部材の所定の位置に挿入するだけで、ベース部材にエスカッションを仮保持させることができる。
【0039】
さらに、所定の位置に付勢されたグリップ部材はエスカッションに押しつけられるので、エスカッションのガタつきが解消され、ネジを締付ける際の作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すドアハンドル装置の正面図である。
【図2】図1に示すドアハンドル装置のA−A線に沿った断面図である。
【図3】図1に示すドアハンドル装置のB−B線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1 ドアハンドル装置
10 ベース部材
20 グリップ部材
22 グリップ部材の他端側
22a グリップ部材の他端側端面
24 グリップ係止部
25 一端側先端部
30 エスカッション
32 エスカッションの一側面
33 エスカッション係止部
41 ドアパネル表面側
42 ドアパネル裏面側
43 ドアのロック機構

Claims (2)

  1. ドアパネル裏面側に固定されるベース部材と、このベース部材にドアパネル表面側から配設されて一端側先端部が前記ベース部材に支承され他端側がドアのロック機構と連結されドアの開閉操作を行うグリップ部材と、このグリップ部材の他端側に近接して前記ベース部材に固定されるエスカッションとが具備されたドアハンドル装置であって、
    前記グリップ部材の他端側端面にグリップ係止部と、
    該他端側端面に対向する前記エスカッションの一側面にエスカッション係止部とが設けられ、
    該エスカッションを前記ベース部材に組付けた状態で、前記グリップ係止部に前記エスカッション係止部が係止されることを特徴とするドアハンドル装置。
  2. 請求項1に記載のドアハンドル装置において、
    前記ベース部材に前記グリップ部材の一端側先端部を前記他端側に付勢する可撓性の付勢手段が設けられ、
    前記ベース部材に前記エスカッションを組付ける際に前記グリップ部材が前記付勢手段に反発しつつ他端側から一端側にスライドし、
    前記ベース部材に前記エスカッションが組付けられた状態で前記付勢手段によって前記グリップ部材が該エスカッションに付勢されることを特徴とするドアハンドル装置。
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