JP5994937B2 - 板材の平坦度測定方法、板材の平坦度測定装置及び鋼板の製造方法 - Google Patents

板材の平坦度測定方法、板材の平坦度測定装置及び鋼板の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、板材の平坦度測定方法、板材の平坦度測定装置及び鋼板の製造方法に関する。本発明は、特に、ルーパーが設置された圧延スタンド間を走行する鋼板等の板材の平坦度をルーパー角度に関わらず精度良く測定可能な方法、装置及びこれを用いた鋼板の製造方法に関する。
板材には、その品質を確保すると共に、安定した製造を行う点でも、良好な平坦度が求められる。このため、板材の製造工程において平坦度を適正に管理することは、従来からの課題である。
一般に、平坦度を表す指標として、伸び差率や急峻度といった値が用いられている。
伸び差率Δεとは、板材の長手方向(製造ラインにおける走行方向)の一定区間における、板材の幅方向中央部の伸び率εCENTと、板材の幅方向中央部以外(一般的には、エッジ近傍)の伸び率εEDGEとの差であり、以下の式(2)で表される。
Δε=εCENT−εEDGE ・・・(2)
また、急峻度λとは、板波の高さδとそのピッチPを用いてλ=δ/Pで定義される。この板波の形状を正弦波と近似することにより、伸び差率Δεと急峻度λ(%)との間には、以下の式(3)で表される周知の関係がある。
例えば、板材の一例である熱延鋼板の製造ラインは、一般的に、加熱炉、粗圧延機、仕上圧延機列、冷却帯、コイル巻き機から構成されている。加熱炉で加熱されたスラブは、粗圧延機で圧延され、厚み30〜60mmの鋼片(粗バー)に加工される。次いで、鋼片は、6〜7基の圧延スタンドを備える仕上圧延機列で圧延され、客先から要求される厚みの熱延鋼板とされる。この熱延鋼板は、冷却帯にて冷却され、コイル巻き機によって巻き取られる。
平坦度の良好な熱延鋼板を製造することは、製品品質を確保すると共に、仕上圧延機列への通板やコイル巻き機での巻き取りなどを安定して行い、高い生産性を維持するためにも重要である。仕上圧延機列以降で生じる熱延鋼板の平坦度不良は、仕上圧延機列及び冷却帯において生じる伸び率の板幅方向のムラが原因である。このため、平坦度の良好な熱延鋼板を製造するための方法として、仕上圧延機列を構成する圧延スタンド間、または、仕上圧延機列の出側に、平坦度計や板厚プロフィール計を設置し、それらの測定値に基づいて、圧延スタンドのワークロールベンダーをフィードバック制御する方法や、ワークロールのシフト位置や仕上圧延機列の荷重配分等のセットアップ条件を学習制御する方法が提案されている。上記のような制御方法は、例えば、特開平11−104721号公報に記載されている。また、冷却帯の出側に平坦度計を設置し、その測定値に基づいて、冷却帯の各冷却ノズルの冷却水量をフィードバック制御する方法も提案されている。上記のような制御方法を実施するために、圧延スタンド間、仕上圧延機列の出側、或いは、冷却帯の出側において、高速で走行する熱延鋼板の平坦度を測定する方法や装置が考案され、実機に適用されている。
従来の熱延鋼板の平坦度測定方法として、熱間圧延され走行する熱延鋼板の表面に、板幅方向に延びる複数の明線からなる線状パターンを投影し、その線状パターンを2次元カメラによって、線状パターンの投影方向とは異なる方向から撮像し、その撮像画像内の線状パターンの歪みに基づいて、熱延鋼板の表面形状ひいては平坦度を測定する方法が知られている。例えば、特開2008−58036号公報には、高密度の線状パターンを描いたスライドを用いて、板幅方向に延びる複数の明線からなる高密度の線状パターンを板材表面に投影し、これをカメラで撮像して得た撮像画像内の線状パターンの歪みに基づいて、板材の表面形状ひいては平坦度を測定する方法が記載されている。この方法では、高密度の線状パターンを投影するため、表面形状の測定分解能(空間分解能)が高くなり、板材の表面形状を精度良く測定できることが期待できる。
特開2008−58036号公報に記載のような形状測定方法は、一般的には格子投影法と呼ばれ、鋼板の表面形状を測定する場合に限らず、種々の用途に広く用いられている。
図1は、格子投影法を実施するための装置構成例を模式的に示す図である。図1に示すように、格子投影法では、板材表面に対して斜め上方から、光源LT、格子パターン(一般には線状パターン)PTを描いたスライドSL及び結像レンズLNを備えたプロジェクタPRを用いて、板材表面に格子パターン(明暗パターン)PT’を投影する。そして、格子パターンPTの投影方向とは異なる方向から、2次元カメラCAを用いて、板材PLの表面に投影された格子パターンPT’を撮像する。この際、板材の表面形状が変化すると、板材PLの表面の傾斜角度も変化し、カメラで撮像した撮像画像内の格子パターンPT’のピッチPC(一般には線状パターンを構成する各明線の間隔)は、前記板材PLの表面の傾斜角度に応じて変化する。板材表面の傾斜角度と撮像画像内の格子パターンPT’の明部のピッチPCとの関係は、幾何学的に算出可能である。このため、撮像画像内の格子パターンPT’の明部のピッチPCを測定すれば、この測定結果と前記の関係(板材表面の傾斜角度と撮像画像内の格子パターンPT’の明部のピッチPCとの関係)とに基づき、板材表面の傾斜角度を算出可能である。そして、この算出した傾斜角度を積分すれば、板材PLの表面形状を算出することができる。なお、板材PLの表面の傾斜角度と撮像画像内の格子パターンPT’の明部のピッチPCとの関係には、平坦な表面形状を有する基準板(校正板)について取得した格子パターンPT’の撮像画像内の格子パターンPT’の明部のピッチPCがパラメータとして含まれる。
上記の格子投影法を応用した板材の平坦度測定方法として、本発明者らは、特許第4666272号公報や特許第4666273号公報に記載の方法を提案している。これらの方法によれば、測定装置の設置スペースを小さくするため、正反射性の強い板材の表面に投影された明暗パターンの正反射光を受光し得る位置に撮像手段を配置する場合であっても、板材の平坦度を精度良く測定可能である。しかしながら、これらの方法は、主として仕上圧延機列の出側で平坦度を測定することを想定したものである。
仕上圧延機列を構成する圧延スタンド間には、通常、鋼板の張力を制御するためのルーパーが設置されており、ルーパーの角度を変化させることで鋼板の張力を制御している。このルーパー角度が変化すれば、圧延スタンド間を走行する鋼板の通板ルートも変化する。すなわち、ルーパー角度が変化すれば、鋼板表面の傾斜角度及び高さ(鉛直方向の位置)も変化する。
このため、圧延スタンド間で鋼板の平坦度を測定する場合には、たとえ鋼板が平坦な表面形状を有するとしても、ルーパー角度の変化に伴って撮像画像内の明暗パターンの明部のピッチが変化してしまい、測定誤差の要因となる。
たとえば、特許第4797887号公報には、鋼板表面の高さに応じて複数の基準板(校正板)の明暗パターンの明部のピッチ(校正値)を用意しておき、鋼板表面の高さを実測して、この実測高さに応じた校正値を使用することが提案されている。
しかしながら、圧延スタンド間で鋼板の平坦度を測定する際に特許第4797887号公報に記載の方法を適用したとしても、鋼板表面の高さのみが考慮されているに過ぎず、ルーパーの角度が変化する場合のように、鋼板表面の高さのみならず、鋼板表面の傾斜角度が変化する場合については考慮されていない。また、複数の校正値を用意しなければならない手間が掛かる。
本発明は、ルーパーが設置された圧延スタンド間を走行する鋼板等の板材の平坦度をルーパー角度に関わらず精度良く測定可能な方法、装置及びこれを用いた鋼板の製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明者らは鋭意検討した結果、隣接する圧延スタンド間に配置された投影部と撮像部の鉛直上方の高さ位置が異なっている場合、ルーパーによる板材表面の上下移動に応じて明暗パターンの明部のピッチが変化する一方、ルーパーによる板材表面の傾き変動に応じても明部のピッチが変化するため、投影部と撮像部それぞれの高さ位置と角度を選べば両者の状況は相殺しあう関係なることを見出した。このため、明暗パターンを投影する投影部及び板材の表面に投影された明暗パターンを撮像する撮像部の設置位置及び設置角度を適切に設定すれば、ルーパー角度の影響が低減し、板材の平坦度をルーパー角度に関わらず精度良く測定可能であることに想到した。
本態様は、本発明者らの上記の知見に基づき完成されたものである。すなわち、前記課題を解決するため、第1の態様は、隣接する圧延スタンド間を走行する板材の表面に、前記圧延スタンド間に配置された投影部によって明部及び暗部から構成される明暗パターンを投影し、前記圧延スタンド間に配置された撮像部によって前記明暗パターンを撮像することでパターン画像を取得する工程と、
取得した前記パターン画像を解析することにより前記板材の平坦度を測定する工程と、 を有し、
0 を、前記隣接する圧延スタンドのうち、前記投影部及び前記撮像部の各光軸の交点と、前記交点に対して前記圧延スタンド間で前記板材の張力を制御するルーパーと反対側に位置する圧延スタンドとの水平方向の距離とし、
αを、鉛直方向と、圧延方向に平行な方向及び鉛直方向を含む平面に前記撮像部の光軸を射影した直線とが成す角度、かつ前記撮像部の光軸が鉛直方向からルーパー側に傾斜する場合に正の値とされる角度とし、
βを、鉛直方向と、前記平面に前記投影部の光軸を射影した直線とが成す角度、かつ前記投影部の光軸が鉛直方向から圧延スタンド側に傾斜する場合に正の値とされる角度とし、
hcを、前記隣接する圧延スタンドにそれぞれ配設された上下一対のワークロールのうち、それぞれの下側のワークロールの頂点を通る直線であるパスラインと、前記撮像部のレンズ像主点との鉛直方向の距離とし、
hpを、前記パスラインと、前記投影部のレンズ像主点との鉛直方向の距離とすると、
0 、α、β、hc、hpが下記の式(1)を満たす板材の平坦度測定方法を提供する。
参考までに、図2Bには、ルーパーより下流を測定する場合のパラメータの取り方が示され、図2Cには、ルーパーより上流を測定する場合のパラメータの取り方が示されている。
更に、式(1)に追加して以下の条件を付け加えることにより、測定精度を確保しつつ、仕上スタンド間での耐久性を確保することができる。
20°≦α+β≦90°のとき、hp/hc≧1.133、hc≧1000mm
−90°≦α+β≦−20°のとき、hc/hp≧1.133、hp≧1000mm
第1の態様によれば、後述するように、上記の式(1)を満足するように、投影部及び撮像部を配置することで、ルーパー角度が変化した場合にも、撮像したパターン画像内の明暗パターンの明部のピッチ(板材の走行方向のピッチ)は変動し難い。従い、ルーパーが設置された圧延スタンド間を走行する鋼板等の板材の平坦度をルーパー角度に関わらず精度良く測定することが可能である。これと同様の条件で、板材の平坦度測定装置を提供することもできる
また、前記パスラインに対し、校正板を2°傾けた状態で基準ピッチ測定を行ってもよい。通常の圧延ではルーパー角度は0〜25°、板角度で約0〜4°変化する。誤差を最小にするために、上記のように基準ピッチ測定を行えば、板角度変動幅は±2°となり、ルーパー角度変動による影響を±0.72°以下にできる。
また、前記課題を解決するため、第2の態様は、粗圧延機で粗圧延された鋼片を、仕上圧延機列を構成する圧延スタンドで圧延する工程と、圧延された鋼板を冷却帯で冷却する工程と、を有し、前記平坦度測定方法によって前記鋼板の平坦度を測定した結果に基づき、前記圧延スタンドの圧延条件及び前記冷却帯での冷却条件の少なくとも一方を制御する鋼板の製造方法としても提供される。
本発明によれば、ルーパーが設置された圧延スタンド間を走行する鋼板等の板材の平坦度をルーパー角度に関わらず精度良く測定可能であり、これにより鋼板の品質を確保すると共に、安定した鋼板の製造が可能である。
図1は、格子投影法を実施するための装置構成例を模式的に示す図である。 図2Aは、仕上圧延機列における平坦度測定装置の設置状況を示す模式図である。 図2Bは、本実施形態に係る平坦度測定方法を実施するための平坦度測定装置の概略構成例を示すと共に、ルーパーより下流を測定する場合のパラメータの取り方を示す模式図である。 図2Cは、本実施形態に係る平坦度測定方法を実施するための平坦度測定装置の概略構成例を示すと共に、ルーパーより上流を測定する場合のパラメータの取り方を示す模式図である。 図3Aは、板材表面の傾斜角度と明暗パターンの明部のピッチの変化との関係を示す説明図である。 図3Bは、板材表面の傾斜角度と明暗パターンの明部のピッチの変化との関係を示すグラフである。 図4Aは、板材表面の高さと明暗パターンの明部のピッチの変化との関係を示す図である。 図4Bは、板材表面の高さと明暗パターンの明部のピッチの変化との関係を示すグラフである。 図4Cは、設置角度α+βと、単位角度あたりのピッチ変化率との関係を示すグラフである。 図5は、ルーパーの角度θLと、通板ルート上を通板する熱延鋼板表面の高さhs及び傾斜角度θsとの関係の一例を示すグラフである。 図6は、図5に示す条件下における、ルーパーの角度θLと、熱延鋼板表面の傾斜角度に応じた周期的な明暗パターンの明部のピッチの変化率r、熱延鋼板表面の高さに応じた周期的な明暗パターンの明部のピッチの変化率r’及びr・r’との関係を示すグラフである。 図7は、ルーパーより下流を測定する際のレイアウト例を示す模式図である。 図8は、図7のレイアウトにおける、ルーパーの角度θLと、周期的な明暗パターンの明部のピッチの変化率r、r’及びr・r’との関係を示すグラフである。 図9は、ルーパーより下流を測定する際のレイアウト例を示す模式図である。 図10は、図9のレイアウトにおける、ルーパーの角度θLと、周期的な明暗パターンの明部のピッチの変化率r、r’及びr・r’との関係を示すグラフである。 図11は、ルーパーより下流を測定する際のレイアウト例を示す模式図である。 図12は、図11のレイアウトにおける、ルーパーの角度θLと、周期的な明暗パターンの明部のピッチの変化率r、r’及びr・r’との関係を示すグラフである。 図13は、ルーパーより下流を測定する際のレイアウト例を示す模式図である。 図14は、図13のレイアウトにおける、ルーパーの角度θLと、周期的な明暗パターンの明部のピッチの変化率r、r’及びr・r’との関係を示すグラフである。 図15Aは、基準板の測定試験の試験概要において、基準板の設置状況を模式的に示す説明図である。 図15Bは、実施例及び比較例において設定したルーパー角度θL及び基準板表面の傾斜角度θsを示すグラフである。 図15Cは、撮像したパターン画像の一例及び設定した形状測定線を示すグラフである。 図16Aは、図15Aから図15Cに示す実施例及び比較例について、明暗パターンのうち形状測定線L1について算出した明部の縦方向ピッチの分布を示すグラフである。 図16Bは、図15Aから図15Cに示す実施例及び比較例について、明暗パターンのうち形状測定線L2について算出した明部の縦方向ピッチの分布を示すグラフである。 図16Cは、図15Aから図15Cに示す実施例及び比較例について、明暗パターンのうち形状測定線L3について算出した明部の縦方向ピッチの分布を示すグラフである。 図17Aは、熱延鋼板の平坦度(急峻度)測定結果の一例において、第6圧延スタンドと第7圧延スタンドとの間に設置された平坦度測定装置で測定した急峻度を示すグラフである。 図17Bは、熱延鋼板の平坦度(急峻度)測定結果の一例において、第7圧延スタンド出側に設置された平坦度測定装置で測定した急峻度を示すグラフである。 図18は、千鳥状の明暗パターンを示す説明図である。
以下、添付図面を適宜参照しつつ、本発明の一実施形態について、板材が熱延鋼板であり、熱延鋼板製造ラインの仕上圧延機列の圧延スタンド間で平坦度を測定する場合を例に挙げて説明する。
<1.平坦度測定装置の全体構成>
図2Aから図2Cは、本実施形態に係る平坦度測定方法を実施するための平坦度測定装置の概略構成例を示す模式図である。図2Aは仕上圧延機列における平坦度測定装置の設置状況を示し、図2Bと図2Cは平坦度測定装置の概略構成を示す。
図2Aに示すように、本実施形態の平坦度測定装置100は、7基の圧延スタンドF1〜F7が設置された熱延鋼板製造ラインの仕上圧延機列の第6圧延スタンドF6と第7圧延スタンドF7との間で熱延鋼板Sの平坦度を測定する装置である。各圧延スタンド間には、第6圧延スタンドF6と第7圧延スタンドF7との間で熱延鋼板Sの張力を制御するルーパー200が設置されている。平坦度測定装置100は、明部及び暗部から構成される明暗パターンを熱延鋼板Sの表面に投影する投影部1と、熱延鋼板Sの表面に投影された明暗パターンを撮像しパターン画像を取得する撮像部2と、撮像部2で取得したパターン画像を解析する画像解析装置3とを備える。
図2B、図2Cに示すように、本実施形態に係るルーパー200と上流側圧延スタンドF6の間、または、ルーパー200と下流側圧延スタンドF7の間、いずれをも測定位置とすることができる。
αは、鉛直方向と、圧延方向に平行な方向及び鉛直方向を含む平面に撮像部の光軸を射影した直線とが成す角度を意味し、撮像部2の光軸が鉛直方向からルーパー200側に傾斜する場合に正の値とされる。図3Aにおけるαは、鉛直方向と、撮像部の光軸とが成す角度を意味する。βは、鉛直方向と、圧延方向に平行な方向及び鉛直方向を含む平面に投影部の光軸を射影した直線とが成す角度を意味し、投影部1の光軸が鉛直方向からルーパー200と反対側の圧延スタンド側(図2Bでは圧延スタンドF7側、図2Cでは圧延スタンドF6側)に傾斜する場合に正の値とされる。図3Aにおけるβは、鉛直方向と投影部の光軸とが成す角度を意味する。
投影部1としては、たとえば、特許第4666272号公報に記載のように、ランプやスライドから構成されたプロジェクタや、特許第4666273号公報に記載のように、複数のLEDを具備するLED光源を適用することが可能である。投影部1からは、たとえば、周期的な明暗パターンとして、明部M1,M2,M3等が縦方向及び横方向にそれぞれ所定の設定ピッチで千鳥状に配置された千鳥状パターン(図18)を用いる。この千鳥状パターンの縦方向が板材の長手方向に沿い、横方向が板材の幅方向に沿うように、板材の表面に投影がされる。板材の長手方向の明部のピッチがPであり、幅方向のピッチがPである。投影部1としては、明暗パターンを投影することが可能である限りにおいて公知の構成を種々適用可能であるため、ここではその詳細な説明は省略する。
撮像部2としては、たとえば、特許第4666272号公報や特許第4666273号公報に記載のように、SVGAサイズの受光素子を有し、画像信号をプログレッシブ方式で出力する電子シャッター付きの2次元CCDカメラを用いることが可能である。特許第4666272号公報や特許第4666273号公報に記載のように、低感度で撮像するCCDカメラと、高感度で撮像するCCDカメラとを撮像部2として設置し、両者の撮像視野が互いに重複する部分を有するように並置することも可能である。このように、撮像部2としては、明暗パターンを撮像することが可能である限りにおいて公知の構成を種々適用可能であるため、ここではその詳細な説明は省略する。
画像解析装置3としては、たとえば、特許第4666272号公報や特許第4666273号公報に記載のように、汎用のパーソナルコンピュータに、平坦度を算出するための処理を実行するプログラム(以下、平坦度解析プログラムという)がインストールされた構成とされる。画像解析装置3は、撮像部2から出力された画像信号を、所定の階調(例えば、256階調)でメモリ内に取り込むように構成される。画像解析装置3のメモリ内に取り込まれた画像データ(パターン画像)は、平坦度解析プログラムによって解析され、解析結果としての平坦度測定値が、画像解析装置3のモニタ画面及び上位の制御装置(仕上圧延機等を制御する制御装置4)に出力される。
<2.平坦度解析プログラムの処理概要>
上記の平坦度解析プログラムにより、たとえば、特許第4666272号公報や特許第4666273号公報に記載のように、(1)形状測定線の設定処理、(2)形状測定線に沿った平均画素濃度分布の算出処理、(3)形状測定線に沿った熱延鋼板表面の傾斜角度分布及び表面形状の算出処理、(4)平坦度(急峻度)の演算処理等が実行され、平坦度が算出される。平坦度解析プログラムとしては、特許第4666272号公報や特許第4666273号公報に記載の公知の構成を種々適用可能であるため、ここではその概要を説明するに留め、その詳細な説明は省略する。
(1)形状測定線の設定処理
本処理では、撮像部2によって取得したパターン画像において、パターン画像の横方向(板材の幅方向に相当)に所定のピッチで、パターン画像の縦方向(板材の長手方向に相当)に延びる形状測定線を設定する。
(2)形状測定線に沿った平均画素濃度分布の算出処理
本処理では、撮像部2によって取得したパターン画像について、図18に示されるように、千鳥状パターンの縦方向(板材の長手方向)に沿って延びる形状測定線L1上の画素を通って千鳥状パターンの横方向(板材の幅方向)に延び、明部の横方向設定ピッチの2倍以上の長さを有する直線L2上の画素濃度を平均化して、平均画素濃度を算出する。図18のWは、平均画素濃度分布算出領域の板材の幅方向の幅である。このような処理により、正反射光を受光する領域で明暗パターンがつぶれにくく、測定精度も劣化しない。
(3)形状測定線に沿った熱延鋼板表面の傾斜角度分布及び表面形状の算出処理
本処理では、平坦度を測定する対象である熱延鋼板Sについて前述のように算出した形状測定線に沿った平均画素濃度分布に基づき、形状測定線に沿った周期的な明暗パターン(千鳥状パターン)の明部の縦方向ピッチの分布pm(x)を算出する。一方、熱延鋼板Sの通板ルート上に平坦な表面形状を有する基準板について取得したパターン画像における形状測定線に沿った平均画素濃度分布に基づき、形状測定線に沿った周期的な明暗パターン(千鳥状パターン)の明部の縦方向ピッチの分布ps(x)を算出する。pm(x)及びps(x)を算出する方法としては、特許第4666272号公報や特許第4666273号公報に記載のような位相解析法を適用することが可能である。
次に、本処理では、算出した明暗パターン(千鳥状パターン)の明部の縦方向ピッチの分布の比率R(x)=pm(x)/ps(x)と、下記の式(4)とに基づいて、形状測定線に沿った熱延鋼板Sの表面の傾斜角度の分布θ(x)を算出する。
上記の式(4)において、xはパターン画像における明暗パターン(千鳥状パターン)の縦方向に沿った位置(板材の長手方向に沿った位置)を意味している。θm(x)は水平方向と板材の表面とが成す傾斜角度の分布であり、ルーパー200と反対側の圧延スタンド側へ傾斜した場合、即ち、投影部側に傾斜した場合、に正の値とされる。
最後に、本処理では、上記のようにして算出した各形状測定線に沿った熱延鋼板Sの表面の傾斜角度を、各形状測定線に沿って積分することにより、各形状測定線に沿った熱延鋼板Sの表面形状を算出する。
(4)平坦度(急峻度)の演算処理
本処理では、前述のようにして算出した各形状測定線に沿った熱延鋼板Sの表面形状に基づき、急峻度を演算する。この急峻度の演算に際しては、まず、各形状測定線に沿った一定の対象区間における表面長さと、その間の直線距離とに基づき、各形状測定線での伸び率を算出する。そして、熱延鋼板Sの幅方向中央部の形状測定線での伸び率εCENTと、他の形状測定線での伸び率εEDGEとの差である伸び差率Δεを算出する(前述した式(2)参照)。そして、この伸び差率Δεと前述した式(3)とに基づき、急峻度λを算出する。
<3.平坦度測定装置の配置例での効果説明>
本実施形態に係る平坦度測定装置100は、投影部1及び撮像部2が特定の関係で配置されていることに特徴を有する。以下、これについて、特定の関係を導き出した過程も含めて説明する。まずは、図2Bに示すような、ルーパー200と下流側圧延スタンドF7の間を測定位置とする場合を例示して、効果を説明する。
図3Aは、板材表面の傾斜角度と明暗パターンの明部のピッチの変化との関係を示す説明図である。図3Bは、両者の関係を示すグラフである。
図3Aにおいて、θsは水平方向と板材Sの表面とが成す傾斜角度であり、圧延スタンド側へ傾斜した場合、即ち、投影部1側に傾斜した場合、に正の値とされる。
また、psは熱延鋼板Sが基準となる鉛直方向位置に水平に設置された場合の明暗パターンの明部の縦方向(熱延鋼板Sの長手方向に相当)ピッチを意味し、pmは熱延鋼板Sが水平方向から傾斜角度θsだけ傾いた場合の明暗パターンの明部の縦方向ピッチを意味する。
なお、図3Bに示すグラフは、α=28°、β=−3°であるときのグラフである。
図3Bに示すように、熱延鋼板Sの表面の傾斜角度θsと明暗パターンの明部の縦方向ピッチpmとは、傾斜角度θsが大きくなればピッチpmが小さくなる単調減少の関係にあることがわかる。また、両者の関係は、撮像部2の設置角度αと投影部1の設置角度βに依存することがわかる。
図4Aは、板材表面の高さ(鉛直方向位置)と明暗パターンの明部のピッチの変化との関係を示す図である。図4Aは説明図を、図4Bは両者の関係を示すグラフである。
図4Aにおいて、hcは、パスラインと、撮像部2のレンズ像主点との鉛直方向の距離を意味し、hpは、パスラインと、投影部1のレンズ像主点との鉛直方向の距離を意味する。する。ここで、図2B、図2Cに示されるように、パスラインとは、隣接する圧延スタンドF6,F7にそれぞれ配設された上下一対のワークロールRのうち、それぞれの下側のワークロールRの頂点C6,C7を通る直線LCを意味する。
また、psは熱延鋼板Sがパスライン位置に設置された場合の明暗パターンの明部の縦方向(熱延鋼板Sの長手方向に相当)ピッチを意味し、pmは熱延鋼板Sがパスライン位置からhsだけ鉛直上方の位置に水平に設置された場合の明暗パターンの明部の縦方向ピッチを意味する。
なお、図4Bに示すグラフは、hp=4300mm、hc=2300mmであるときのグラフである。
図4Bに示すように、投影部1の高さhpと撮像部2の高さhcとが異なり、なお且つ、hp>hcの関係となっている場合には、熱延鋼板Sの表面の高さhsと明暗パターンの明部の縦方向ピッチpmとは、高さhsが大きくなればピッチpmも大きくなる単調増加の関係にあることがわかる。また、両者の関係は、投影部1の設置位置hpと撮像部2の設置位置hcに依存することがわかる。
以上に説明したように、投影部1が撮像部2よりも鉛直上方に位置する関係(hp>hc)にある場合、ルーパー200によって熱延鋼板Sの表面が上方に移動すればするほど明暗パターンの明部のピッチが大きくなる一方、ルーパー200によって熱延鋼板Sの表面が投影部1側に傾けば傾くほど明暗パターンの明部のピッチが小さくなることがわかった。すなわち、両者の状況は相殺しあう関係にあるため、投影部1及び撮像部2の設置位置hp、hc及び設置角度α、βを適切に設定すれば、ルーパー200の角度の影響が低減し、熱延鋼板Sの平坦度をルーパー角度に関わらず精度良く測定可能であると考えられる。
<4.特定の配置関係の一般式の導出>
前述した図2B、図2Cからわかるように、ルーパー200の角度θLに応じて、熱延鋼板Sの表面の高さhsと熱延鋼板Sの表面の傾斜角度θsが変化する場合、両者の間には、幾何学的に下記の式(5)で表わされる関係がある。なお、熱延鋼板Sの表面の高さhsは、パスライン(直線LC)と、熱延鋼板Sの表面との鉛直方向の距離(投影部1及び撮像部2の各光軸の交点Cを通り鉛直方向に延びる直線上に位置する熱延鋼板Sの表面との距離)を意味する。
上記の式(5)において、L0 は隣接する圧延スタンドのうち、投影部1及び撮像部2の各光軸の交点と、その交点からルーパー200と反対側に位置する圧延スタンドとの水平方向の距離を意味する。
また、熱延鋼板Sの表面の傾斜角度θsに応じた明暗パターンの明部のピッチの変化率をrとし、熱延鋼板Sの表面の高さhsに応じた明暗パターンの明部のピッチの変化率をr’とすれば、前述した図3B及び図4Bのグラフ中に示したように、r、r’は、幾何学的にそれぞれ下記の式(6)、(7)で表わされる。
ここで、熱延鋼板Sの表面の傾斜角度θsに応じたピッチの変化率rと、熱延鋼板Sの表面の高さhsに応じたピッチの変化率r’とを乗算したR=r・r’が実際に測定されるピッチ変化率となる。すなわち、下記の式(8)が成立する。
上記の式(8)に、上記の式(5)から導き出されるtanθs=hs/L0 を代入して整理すると、下記の式(9)が成立する。
上記の式(9)において、一般にはhs<<L0 hp、hs<<L0 hcが成立するため、式(9)の右辺第1項を0とみなして整理すれば、下記の式(10)が成立する。
ここで、左辺は(4)式右辺の括弧内と等しくなることに着目すると、下記の式(11)で表わされるL’を用いれば、上記の式(10)は下記の式(12)で表わされる。
熱延鋼板Sの表面の傾斜角度θsに応じたピッチの変化率rと、熱延鋼板Sの表面の高さhsに応じたピッチの変化率r’とが相殺するときには、実際に測定されるピッチ変化率R=r・r’=1となる。R=1のとき、上記の式(11)より、tanθm=0となる。また、tanθm=0のとき、上記の式(12)より、L0 =L’となる。また、R=1を上記の式(10)に代入すれば、下記の式(13)が成立する。即ちL0 が式(13)を満たす特定の配置関係(α、β、hc、hpの関係)において、ルーパー200による板角度変動の影響は完全に相殺されることになる。
必ずしも(13)を満たさなくても、板角度変動が測定誤差に及ぼす影響が要求精度以内であれば、実用上問題ないことになる。熱延仕上圧延においては、急峻度測定範囲は0〜5%、測定精度は±0.2%が要求され、急峻度測定レンジに対する比率は0.08である。板波形状が正弦波であると仮定した場合、表面角度の変動範囲は急峻度5%のときに−9°〜+9°となるので、要求する急峻度測定精度を確保するために必要な角度測定精度は、±9°に同比率0.08を掛け合わせて±0.72°となる。
実際の測定状況では、ルーパー200の角度θLの変動に応じた熱延鋼板Sの表面の傾斜角度θsの変動は0〜4°即ち、±2°なので、見掛け上のθmが0.72°以下、即ち、θsのおおよそ1/3に抑制できれば実用上問題ない。以下に、θmが0.72°以下になる場合のL‘の許容範囲、即ち、α、β、hc、hpの配置条件の導出過程をしめす。
ここで、L0 の許容範囲を導出するために、仮にL’=aL0とおくと、上記の式(13)は
tanθm=hs(1/L0−1/aL0)=hs/L0(1−1/a)=(1−1/a)tanθs
となる。見掛け上のθmが0.72°以下、即ち、θsのおおよそ1/3に抑制されるためには、
−1/3θs≦θm≦1/3θs
−tan(1/3θs)≦tanθm≦tan(1/3θs)
θsは±2°以下の小さい角度なので、近似的にθs≒tanθsとできるため、
−1/3tanθs≦(1−1/a)tanθs≦1/3tanθs
−1/3≦(1−1/a)≦1/3
0.75≦a≦1.5
即ち、0.75L0 ≦L’≦1.5L0 であれば、実用上問題のない測定精度を確保できる。実際の形状測定においては圧延方向、数百mm〜1m程度の測定視野を確保する必要がある。測定視野内の位置によりα、β、L0 が異なってくるが、0.75L0≦L’≦1.5L0 を満たすように測定範囲を選ぶことにより、ルーパー変動の影響なく形状測定を行うことができるようになる。
ここでL’に着目すると、θsは0.72°以下の微小角であるため、R≒1であるので、(14)式のように考えて差し支えない。
これまでの結果をまとめると、下記(1)式を満たすときに、実用上問題ない測定精度を確保できることなる。
<5.校正板の配置方法>
パターン投影方式により形状を測定する際には、予め測定位置にフラットな校正板を配置して、パターンピッチ測定を行う必要がある。通常の圧延ではルーパー角度は0〜25°、板角度で約0〜4°変化する。誤差を最小にする上では、パスライン(直線LC)に対して、中央部の板がルーパー200と反対側の圧延スタンド側に2°傾いた状態で校正(基準ピッチ測定)を行えば、板角度変動幅は±2°となり、ルーパー角度変動による影響を±0.72°以下にできる。校正精度向上のために0〜4°傾けて基準ピッチ測定を行い、それらを平均化してもよい。
本実施形態によれば、式(1)に追加して以下の条件を付け加えることにより、測定精度を確保しつつ、仕上スタンド間での耐久性を確保することができる。
20°≦α+β≦ 90°のとき、hp/hc≧1.133、hc≧1000mm
−90°≦α+β≦−20°のとき、hc/hp≧1.133、hp≧1000mm
その理由を以下に説明する。設置角度αとβについてはパターン投影法の原理からして、|α+β|が大きいほど、角度変化に対するピッチ変化率が向上し、角度検出の感度が向上する(図4C)。なお、図4Cは、式(4)から試算した鋼板表面角度1°あたりのピッチ変化率の計算値を示している。画像処理によりピッチ測定を行う場合においては、0.5%(0.005)のピッチ変化は十分測定可能であるので、1°未満の角度測定分解能を得るためにはおおよそ|α+β|≧20°が必要である。また、仕上スタンド間の隙間は2〜3mであること、鋼板表面近くは輻射熱の影響により高温となるため、耐久性を確保するため上方に1〜1.5m以上離して設置する必要がある。これらのことから、hcとhpはいずれも1m以上で|α+β|≦90°となる。また、圧延スタンド間の距離は5〜6mが一般的であるので、L0 はおおよそ1〜3mとなる。ルーパー角度変動の影響をキャンセルするようにhcとhpに差をつけることになるが、この差もα+βに依存しており、一番角度の狭い20°のとき比率は最小となる。以下に、式(13)に対して、hp=bhcとおいて、α+β=20°の時の比率bの取りうる範囲を試算する。
(tanα+tanβ)/(1/hc−1/bhc)=L0
tanα+tanβ=L0 /hc(1−1/b)
α+β=20°なので、tanα+tanβ=0.352(2×tan10°)〜0.364(tan20°)であること、L0 /hc≦3であることを考慮すると、
b≧1/(1−2/3tan10°)=1.133となり、即ち、両者に約1.133倍以上の差をつける必要がある。
以上に説明した理由により、本実施形態に係る平坦度測定装置100においては、投影部1及び撮像部2が上記の式(1)を満足するように配置されている。これにより、ルーパー200の角度θLが変化(これにより、熱延鋼板Sの表面の傾斜角度θs及び高さhsが変化)したとしても、熱延鋼板Sの表面の傾斜角度θsに応じたピッチの変化率rと、熱延鋼板Sの表面の高さhsに応じたピッチの変化率r’とが相殺するため、撮像したパターン画像内の明暗パターンの明部のピッチは変動し難い。従い、ルーパー200が設置された圧延スタンド間を走行する熱延鋼板Sの平坦度をルーパー200の角度に関わらず精度良く測定することが可能である。
図5は、ルーパー200の角度θLと、通板ルート上を通板する熱延鋼板Sの表面の高さhs及び傾斜角度θsとの関係の一例を示すグラフである。なお、図5に示すグラフは、L0 =2515mmの他、圧延スタンドF6、F7やルーパー200の設置条件に基づき計算した結果である。図5に示すように、ルーパー角度θLが変化すると、熱延鋼板Sの表面の高さhsと傾斜角度θsとが同時に変化することがわかる。
図6は、図5に示す条件下における、ルーパー200の角度θLと、明暗パターンの明部のピッチの変化率r(前述の式(6)参照)、r’(前述の式(7)参照)及びr・r’との関係を示すグラフである。なお、図6に示すグラフは、図5に示す条件の他、上記の式(1)を満足するα=28°、β=−3°、hc=2300mm、hp=4300mmの条件で計算した結果である。
図6に示すように、ルーパー角度θLが変化すると、熱延鋼板Sの表面の傾斜角度θsに応じた明暗パターンの明部のピッチの変化率rと、高さhsに応じた明暗パターンの明部のピッチの変化率r’の双方が変化するものの、これらのトータルの変化率r・r’はルーパー角度θLに関わらずほぼ1となることがわかる。
以下、本実施形態に係る平坦度測定装置100を用いて、実際に熱延鋼板Sの平坦度を測定した結果の一例について説明する。
<レイアウト例>
参考までに、図7〜図14にL0 が式(13)をほぼ満たすレイアウト例(試算結果)を示す。図7は、ルーパー200より下流を測定する際のレイアウト例である。撮像部2の設置角度α=28°、投影部1の設置角度β=−1°である。図8は、図7のレイアウトにおける、ルーパー200の角度θLと、明暗パターンの明部のピッチの変化率r、r’及びr・r’との関係を示すグラフである。なお、図8に示すグラフは、上記の式(1)を満足するα=28°、β=−1°、hc=2300mm、hp=4300mmの条件で計算した結果である。式(13)を満たすL0 は2515mmである。また、式(13)をほぼ満たすL0 を2530mm=Lとする。
実際に図7に示されるレイアウト例について、装置設置を行って効果確認試験を行うことにした。既設設備との干渉により、カメラ中心軸はβ=−3°となったが、画像中の範囲として、上流に200mm〜下流に400mmの範囲を測定視野とすることにより、全範囲で式(1)を満たすことができる。
とおくと、式(1)の不等式は、0.75L0≦L≦1.5L0であり、これを変形すると、0.75≦L/L0 ≦1.5となる。一方、表1には、圧延方向位置ごとのL/L0 の計算値が示されている。圧延方向位置が上流に200mm(−200mm)のとき、L/L0 =0.79であり、圧延方向位置が下流に400mm(+400mm)のとき、L/L0 =1.25である。従って、表1の全範囲で式(1)の条件が満たされている。
図9は、ルーパー200より下流を測定する際のレイアウト例であり、投影部1及び撮像部2の設置角度が図7と異なっている。撮像部2の設置角度α=14.3°、投影部1の設置角度β=14.3°である。図10は、図9のレイアウトにおける、ルーパー200の角度θLと、明暗パターンの明部のピッチの変化率r、r’及びr・r’との関係を示すグラフである。なお、図10に示すグラフは、上記の式(1)を満足するα=14.3°、β=14.3°、hc=2050mm、hp=4300mmの条件で計算した結果である。式(13)を満たすL0 は2515mmである。また、式(13)をほぼ満たすL0 を2520mm=Lとする。投影部1及び撮像部2の設置角度が変わっても、tanα+tanβが同じであれば、式(1)の条件を満たす。
図11は、ルーパー200より下流を測定する際のレイアウト例であり、図7の場合と投影部1及び撮像部2の高さが入れ替わっている。撮像部2の設置角度α=1°、投影部1の設置角度β=−28°である。図12は、図11のレイアウトにおける、ルーパー200の角度θLと、明暗パターンの明部のピッチの変化率r、r’及びr・r’との関係を示すグラフである。なお、図12に示すグラフは、上記の式(1)を満足するα=1°、β=−28°、hc=4300mm、hp=2300mmの条件で計算した結果である。式(13)を満たすL0 は2515mmである。また、式(13)をほぼ満たすL0 を2542mm=Lとする。。
図13は、ルーパー200より上流を測定する際のレイアウト例である。撮像部2の設置角度α=28°、投影部1の設置角度β=−1°である。図14は、図13のレイアウトにおける、ルーパー200の角度θLと、明暗パターンの明部のピッチの変化率r、r’及びr・r’との関係を示すグラフである。なお、図14に示すグラフは、上記の式(1)を満足するα=28°、β=−1°、hc=2050mm、hp=4300mmの条件で計算した結果である。式(13)を満たすL0 は2000mmである。また、式(13)をほぼ満たすL0 を2014mm=Lとする。
図8、図10、図12及び図14に示されるように、ルーパー角度θLが変化すると、熱延鋼板Sの表面の傾斜角度θsに応じた明暗パターンの明部のピッチの変化率rと、高さhsに応じた明暗パターンの明部のピッチの変化率r’の双方が変化するものの、これらのトータルのピッチの変化率r・r’は、ルーパー角度θLに関わらずほぼ1となることがわかる。
<基準板の測定試験>
まず最初に、上記の式(1)を満足するように投影部1及び撮像部2が配置された平坦度測定装置100を用い、平坦な表面形状を有する基準板(校正板)を熱延鋼板Sの通板ルート上に設置し、ルーパー200の角度θLを変えて、各角度θL毎に明暗パターンの明部の縦方向ピッチを算出する試験を行った。
図15Aは、基準板の測定試験の試験概要において、基準板の設置状況を模式的に示す説明図である。図15Bは、実施例及び比較例において設定したルーパー角度θL及び基準板表面の傾斜角度θsを示すグラフである。図15Cは、撮像したパターン画像の一例及び設定した形状測定線を示す図であり、横方向が板幅方向、縦方向(Y方向)が板長手方向である。
図15Aに示す実施例では、その上面が熱延鋼板Sの通板ルートに沿うように基準板Mを設置し、比較例では、その上面が熱延鋼板Sの通板ルートから外れるように基準板Mを設置した。投影部1としては、複数のLEDを具備するLED光源を用い、基準板Mの表面に明暗パターンとしての千鳥状パターンを投影した。図15Cに示すように、撮像した千鳥状のパターン画像に縦方向(Y方向)に延びる形状測定線L1〜L3を設定し、各形状測定線L1〜L3に沿った平均画素濃度分布を算出し、さらに位相解析法によって各形状測定線L1〜L3に沿った明暗パターンの明部の縦方向ピッチの分布を算出した。なお、形状測定線L1は基準板Mの幅方向中央部(熱延鋼板Sの幅方向中央部に相当)に相当する画素を通るように設定し、形状測定線L2、L3は、形状測定線L1から基準板Mの幅方向にそれぞれ650mm離れた位置に相当する画素を通るように設定した。
図16Aは、図15Aから図15Cに示す実施例及び比較例について、明暗パターンのうち形状測定線L1について算出した明部の縦方向ピッチの分布を示すグラフである。図16Bは、同様に形状測定線L2について算出した明部のピッチを示すグラフである。図16Cは、同様に形状測定線L3について算出した明部のピッチを示すグラフである。
図16Aから図16Cにおいて、太い点線は比較例を示し、その他の線は実施例を示す。一点鎖線は、θL=0°を示す。ピッチの長い点線は、θL=10°を示す。ピッチの短い点線は、θL=15°を示す。二点鎖線は、θL=20°を示す。細い実線は、θL=25°を示す。そして、太い実線は、θL=0〜25°の平均を示す。
図16Aから図16Cに示すように、実施例(実線で示すグラフ)ではルーパー角度θLを変化させても、ほぼ一定の明部のピッチが得られているのに対し、比較例(破線で示すグラフ)では実施例とは異なる明部のピッチとなってしまうことがわかる。
このことから、本実施形態に係る平坦度測定装置100によれば、ルーパー角度θLに応じて(熱延鋼板Sの表面の高さhs及び傾斜角度θsに応じて)複数の基準板Mの明暗パターンの明部のピッチ(校正値)を用意しておく必要のないことがわかる。
<熱延鋼板の測定試験>
上記の式(1)を満足するように投影部1及び撮像部2が配置された平坦度測定装置100を用い、これを熱延鋼板製造ラインの仕上圧延機列の第6圧延スタンドF6と第7圧延スタンドF7との間に設置し(図2A参照)、ルーパー200の角度θLを約10°に設定して、圧延された熱延鋼板Sの平坦度(急峻度)を測定した。この際、第7圧延スタンドF7に配設された上下一対のワークロールR,Rは開放した。また、仕上圧延機列の出側(第7圧延スタンドF7出側)にも同種の平坦度測定装置を設置し、圧延された熱延鋼板Sの平坦度(急峻度)を測定した。
図17Aは、熱延鋼板Sの平坦度(急峻度)測定結果の一例において、第6圧延スタンドF6と第7圧延スタンドF7との間に設置された平坦度測定装置100で測定した急峻度(熱延鋼板Sの幅方向中央部、左側エッジ近傍、右側エッジ近傍の急峻度)を示すグラフである。図17Bは、第7圧延スタンドF7出側に設置された平坦度測定装置で測定した急峻度(熱延鋼板Sの幅方向中央部、左側エッジ近傍、右側エッジ近傍の急峻度)を示す。図17A、図17Bにおいて、CEは熱延鋼板Sの幅方向中央部の急峻度を、DSは熱延鋼板Sの左側エッジ近傍の急峻度を、WSは熱延鋼板Sの右側エッジ近傍の急峻度を意味する。
前述のように、第7圧延スタンドF7に配設された上下一対のワークロールR,Rは開放しているため、第7圧延スタンドF7で熱延鋼板Sは圧延されない。このため、第6圧延スタンドF6と第7圧延スタンドF7との間で測定した急峻度と、第7圧延スタンドF7の出側で測定した急峻度とは、精度良く測定できているのであれば、同等の値になることが期待できる。
図17A、図17Bに示すように、両者の急峻度測定値は、比較的よく一致していることがわかる。このことから、本実施形態に係る平坦度測定装置100によれば、ルーパー200が設置されている第6圧延スタンドF6と第7圧延スタンドF7との間で平坦度を測定する場合であっても、ルーパー200の影響を受けない(ルーパー200が設置されていない)第7圧延スタンドF7出側で測定する場合と同等の精度で平坦度を測定できることがわかる。
<7.鋼板の製造方法>
図2Aにおいて、本実施形態に係る鋼板の製造方法は、粗圧延機300で粗圧延された鋼片を、仕上圧延機列を構成する圧延スタンドF1−F7で圧延する工程と、圧延された鋼板Sを冷却帯400で冷却する工程と、を有し、上記平坦度測定方法によって鋼板Sの平坦度を測定した結果に基づき、圧延スタンドF7の圧延条件及び冷却帯400での冷却条件の少なくとも一方を制御する、というものである。
圧延スタンドF7の圧延条件及び冷却帯400での冷却条件の制御は、図2B等に記載の制御装置4により行われる。この制御装置4により、他の圧延スタンドF6やルーパー200等の制御を行うようにしてもよい。
<8.平坦度測定方法を鋼板製造に適用することの効果>
本実施形態に係る板材の平坦度測定方法によれば、圧延スタンドF6,F7間において、ルーパー200の角度変動による影響を受けずに、鋼板Sの平坦度を精度よく測定できる。従って、平坦度を測定した結果に基づき、圧延スタンドF7の圧延条件及び冷却帯400での冷却条件を制御することにより、平坦度の良い板材を安定して製造することができる。この様な平坦度計を用いた制御は、例えば、特開平11−104721号公報に記載されている。
2013年5月14日に出願された日本国特許出願2013−101935号の開示は、その全体が参照により本明細書に取り込まれる。
本明細書に記載されたすべての文献、特許出願、および技術規格は、個々の文献、特許出願、および技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。

Claims (6)

  1. 隣接する圧延スタンド間を走行する板材の表面に、前記圧延スタンド間に配置された投影部によって明部及び暗部から構成される明暗パターンを投影し、前記圧延スタンド間に配置された撮像部によって前記明暗パターンを撮像することでパターン画像を取得する工程と、
    取得した前記パターン画像を解析することにより前記板材の平坦度を測定する工程と、 を有し、
    0 を、前記隣接する圧延スタンドのうち、前記投影部及び前記撮像部の各光軸の交点と、前記交点に対して前記圧延スタンド間で前記板材の張力を制御するルーパーと反対側に位置する圧延スタンドとの水平方向の距離とし、
    αを、鉛直方向と、圧延方向に平行な方向及び鉛直方向を含む平面に前記撮像部の光軸を射影した直線とが成す角度、かつ前記撮像部の光軸が鉛直方向からルーパー側に傾斜する場合に正の値とされる角度とし、
    βを、鉛直方向と、前記平面に前記投影部の光軸を射影した直線とが成す角度、かつ前記投影部の光軸が鉛直方向から圧延スタンド側に傾斜する場合に正の値とされる角度とし、
    hcを、前記隣接する圧延スタンドにそれぞれ配設された上下一対のワークロールのうち、それぞれの下側のワークロールの頂点を通る直線であるパスラインと、前記撮像部のレンズ像主点との鉛直方向の距離とし、
    hpを、前記パスラインと、前記投影部のレンズ像主点との鉛直方向の距離とすると、
    0、α、β、hc、hpが下記の式(1)を満たす板材の平坦度測定方法。
  2. 20°≦α+β≦ 90°のとき、hp/hc≧1.133、hc≧1000mm
    を満たし
    −90°≦α+β≦−20°のとき、hc/hp≧1.133、hp≧1000mm
    を満たす、請求項1に記載の板材の平坦度測定方法。
  3. 前記下側のワークロールの頂点を通る直線に対し、校正板を2°傾けた状態で基準ピッチ測定を行う請求項1又は請求項2に記載の板材の平坦度測定方法。
  4. 隣接する圧延スタンド間に配置され、前記圧延スタンド間を走行する板材の表面に、明部及び暗部から構成される明暗パターンを投影する投影部と、
    前記圧延スタンド間に配置され、前記明暗パターンを撮像することでパターン画像を取得する撮像部と、
    取得した前記パターン画像を解析することにより前記板材の平坦度を測定する画像解析装置と、
    を有し、
    0 を、前記隣接する圧延スタンドのうち、前記投影部及び前記撮像部の各光軸の交点と、前記交点に対して前記圧延スタンド間で前記板材の張力を制御するルーパーと反対側に位置する圧延スタンドとの水平方向の距離とし、
    αを、鉛直方向と、圧延方向に平行な方向及び鉛直方向を含む平面に前記撮像部の光軸を射影した直線とが成す角度、かつ前記撮像部の光軸が鉛直方向からルーパー側に傾斜する場合に正の値とされる角度とし、
    βを、鉛直方向と、前記平面に前記投影部の光軸を射影した直線とが成す角度、かつ前記投影部の光軸が鉛直方向から圧延スタンド側に傾斜する場合に正の値とされる角度とし、
    hcを、前記隣接する圧延スタンドにそれぞれ配設された上下一対のワークロールのうち、それぞれの下側のワークロールの頂点を通る直線であるパスラインと、前記撮像部のレンズ像主点との鉛直方向の距離とし、
    hpを、前記パスラインと、前記投影部のレンズ像主点との鉛直方向の距離とすると、
    0、α、β、hc、hpが下記の式(1)を満たす板材の平坦度測定装置。
  5. 20°≦α+β≦ 90°のとき、hp/hc≧1.133、hc≧1000mm
    を満たし、
    −90°≦α+β≦−20°のとき、hc/hp≧1.133、hp≧1000mm
    を満たす、請求項4に記載の板材の平坦度測定装置。
  6. 粗圧延機で粗圧延された鋼片を、仕上圧延機列を構成する圧延スタンドで圧延する工程と、
    圧延された鋼板を冷却帯で冷却する工程と、
    を有し、
    請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の平坦度測定方法によって前記鋼板の平坦度を測定した結果に基づき、前記圧延スタンドの圧延条件及び前記冷却帯での冷却条件の少なくとも一方を制御する鋼板の製造方法。
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