JP5696373B2 - ストリップの形状制御方法および形状制御装置 - Google Patents
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例えば、仕上圧延機後段の仕上圧延スタンドF5−F6で中波形状の場合は、仕上圧延スタンドF5でクラウン比率がマイナス方向へ大きく変化、つまり急激に低クラウン方向へ圧下することで発生するため、仕上圧延スタンドF5入側でのストリップのクラウンを小さくして、クラウン比率変化を低減させれば、中波形状は低減しフラット形状へ近づく。そのための手段として、仕上圧延機入側に設置した誘導加熱装置でストリップの板幅中央部を昇温することで、上述のメカニズムにより仕上圧延スタンドF1からストリップの幅方向中央部の板厚を減少させ、低クラウン化し、仕上圧延スタンドF5でのクラウン比率変化を低減することができる。
ストリップの幅方向両端部が伸びる耳波に対しては、ストリップの幅方向両端部を誘導加熱装置で昇温することにより、仕上圧延スタンドの前段でのクラウンを低減することで、仕上圧延スタンドの後段でのクラウン比率変化を抑えて、耳波形状を軽減する。
さらに、クォーター波に対しても、同じメカニズムで、後段でクォーター波が発生する幅方向位置を、誘導加熱装置で昇温することにより、仕上圧延スタンドの前段から連続的かつ緩やかに局所凹凸を発生させることで、後段当該仕上圧延スタンドでの局所伸びを低減することが可能となる。
この第2の構成に係るストリップの形状制御装置においては、仕上圧延スタンド間の板形状をフラット化するために、板幅方向形状を形状計で計測し、板幅方向温度制御が可能なトランスバース型誘導加熱装置を仕上圧延機の上流側に設置して、ストリップの幅方向温度分布を操作して、変形抵抗分布を制御するとともに、ストリップを加熱した位置に対応するワークロールの幅方向位置を熱膨張させることで、ベンダーやワークロールシフト等の従来アクチュエータでは不可能であった板幅方向の局所的な伸び量制御を可能とし、しかも各スタンドの複雑なクラウン制御装置操作をすることなく、仕上圧延スタンド間でのストリップの形状不良を抑制する制御を行う。
図1の概略図に示すように、本発明の実施の形態に係る熱間仕上圧延設備は、仕上圧延スタンドF1〜F7からなる仕上圧延機1と、本例では仕上圧延スタンドF5とF6間に設置された形状計2と、形状計2で計測されたストリップの形状に基づいてトランスバース型誘導加熱装置4を制御する誘導加熱制御装置3とを備えている。トランスバース型誘導加熱装置4は、本例では図6に示すように、上下を1対として2対の誘導加熱装置4−1、4−2がストリップの圧延方向に配列されている。各誘導加熱装置4−1、4−2は、独立してストリップの圧延方向とは直交する方向(幅方向)に移動可能である。
ステップS110において、形状計2により仕上圧延スタンドF5〜F6間を通板中のストリップの先端部および長手方向の凹凸形状を検出する。
ステップS120において、幅方向波発生位置、急峻度を誘導加熱制御装置3へ伝送する。
ステップS130において、誘導加熱制御装置3で、使用する誘導加熱装置4の位置を決定する。すなわち、a)中波を検出した場合は、幅方向板中央部へ誘導加熱装置4を移動させる。b)耳波を検出した場合は、幅方向板両端部へ誘導加熱装置4を移動させる、c)クォーター波を検出した場合は、幅方向クォーター波発生位置へ誘導加熱装置4を移動させる。
ステップS140において、誘導加熱制御装置3で、誘導加熱装置昇温量を、急峻度に対応した昇温量(加熱量)に基づいて決定する。昇温量は、予め設定された急峻度に対応した昇温出力テーブル値に基づき選択する。
ステップS150において、誘導加熱制御装置3で決定された位置へ誘導加熱装置4を移動する。
ステップS160において、誘導加熱制御装置3で決定された昇温量で誘導加熱装置4の加熱を開始する。
a)F5−F6スタンド間形状計2で中波が検出された場合は、図7(a)に示すように、ストリップSの幅方向中央部へ誘導加熱装置4−1,4−2を移動させ、ステップS140で誘導加熱装置の昇温量を急峻度に対応して決定し、誘導加熱装置4−1,4−2のいずれかあるいは両方を用いてストリップ中央部を昇温し、仕上圧延機における前段F1−F4スタンドでのクラウンを低減することで、F5スタンドでのクラウン比率変化を抑えて、中波形状を軽減する。
また、形状計の設置位置は、F5−F6スタンド間に限るものではなく、例えばF6−F7スタンド間やF4−F5スタンド間に設置することも考えられ、さらに複数のスタンド間への設置や、理想的には全スタンド間への設置が望ましい。
2 形状計
3 誘導加熱制御装置
4 トランスバース型誘導加熱装置
4−1,4−2 誘導加熱装置
10 棒状光源
11 2次元カメラ
Claims (2)
- 複数の仕上圧延スタンドを備えた仕上圧延機の少なくとも1箇所の仕上圧延スタンド間に設置された形状計により、通板中のストリップの形状を測定し、前記形状計で計測した形状データから求めたストリップの波形状の発生位置に基づき、ストリップの幅方向の加熱する位置を決定し、前記ストリップの波形状の急峻度からストリップの加熱量を決定し、前記ストリップの波形状の発生位置を加熱するように、前記仕上圧延機の上流側に設置された少なくとも2個のトランスバース型誘導加熱装置の位置および発熱量を制御し、仕上圧延途中のストリップの形状不良を抑制することを特徴とするストリップの形状制御方法。
- 複数の仕上圧延スタンドを備えた仕上圧延機の上流側に設置された少なくとも2個のトランスバース型誘導加熱装置と、
前記仕上圧延機の少なくとも1箇所の仕上圧延スタンド間に設置された形状計と、
前記形状計で計測した形状データから求めたストリップの波形状の発生位置に基づき、ストリップの幅方向の加熱する位置を決定し、前記ストリップの波形状の急峻度からストリップの加熱量を決定し、前記ストリップの波形状の発生位置を加熱するように、前記トランスバース型誘導加熱装置の位置および発熱量を制御する誘導加熱制御装置と、
を備えたストリップの形状制御装置。
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JP2010109629A JP5696373B2 (ja) | 2010-05-11 | 2010-05-11 | ストリップの形状制御方法および形状制御装置 |
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