JP5994453B2 - 乾燥装置 - Google Patents

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Description

本発明は、衣類を乾燥するための乾燥装置に関する。
乾燥装置は、高温且つ乾燥した空気(以下、「乾燥空気」と称される)を循環し、衣類を乾燥させる。乾燥空気は、例えば、ヒートポンプ装置を用いて作り出される。
乾燥空気は、衣類に吹き付けられるので、衣類から発生したリントや衣類に付着した髪の毛といった塵埃が乾燥空気とともに循環されることがある。乾燥空気から塵埃を除去するために、乾燥空気は、典型的にはフィルタ装置を備える。しかしながら、フィルタ装置を用いて、塵埃を完全に除去することは困難である。したがって、フィルタ装置を通過した塵埃が、ヒートポンプ装置に付着することがある。ヒートポンプ装置に付着した塵埃は、ヒートポンプ装置の熱交換効率を低下させる原因となる。
特許文献1は、ヒートポンプ装置に付着した塵埃を除去するための洗浄機構を開示する。洗浄機構がヒートポンプ装置に洗浄液を散布し、塵埃を除去するならば、ヒートポンプ装置の熱交換効率は、長期間に亘って、高い水準に保たれることとなる。
特開2005−224491号公報
ヒートポンプ装置は、作動媒体への加圧及び減圧に伴う流体の温度変化を利用して、循環空気と熱を交換する。したがって、ヒートポンプ装置は、作動媒体を圧縮するためのコンプレッサを備える。コンプレッサは、典型的には、電気エネルギを用いて動作するので、ヒートポンプ装置に洗浄液が散布されるならば、コンプレッサからの漏洩電流に起因して、洗浄液に電荷が乗り移ることがある。この結果、乾燥装置から排出された洗浄液と地面との間で電位差が生ずることとなる。
洗浄液への電荷の乗り移りを防止するために、コンプレッサにアース線が取り付けられることが多い。コンプレッサへのアース線の取付の結果、コンプレッサからの漏洩電流は大きくなる。したがって、この場合、コンプレッサからの漏洩電流を低減させるための電気的な処置が必要とされる。
本発明は、ヒートポンプ装置の洗浄に用いられた水と地面との間の電位差を低減させるための簡便な構造を有する乾燥装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係る乾燥装置は、衣類が収容される収容槽と、該収容槽を通過した空気と熱交換し、前記衣類を乾燥させる乾燥空気を作り出すヒートポンプ装置と、前記ヒートポンプ装置に散水し、前記ヒートポンプ装置を洗浄する洗浄機構と、前記ヒートポンプ装置から水に移った電荷を地絡させるアース部と、を備える。前記洗浄機構は、前記ヒートポンプ装置へ水を案内する給水経路と、前記ヒートポンプ装置から排出された前記水を案内する排水経路と、を規定する。前記アース部は、前記排水経路に取り付けられることを特徴とする。
上記構成によれば、ヒートポンプ装置は、衣類が収容される収容槽を通過した空気と熱交換をするので、衣類を乾燥させるための乾燥空気が適切に作り出される。しかしながら、空気中を浮遊する塵埃がヒートポンプ装置に付着することもある。洗浄機構は、ヒートポンプ装置に散水するので、ヒートポンプ装置は適切に洗浄される。この結果、ヒートポンプ装置は、高い熱交換効率を維持することができる。
洗浄機構は、給水経路と排水経路とを規定する。給水経路に沿って案内された水は、ヒートポンプ装置に接触する。その後、水は、排水経路に沿って排出される。ヒートポンプ装置との接触によって、電荷がヒートポンプ装置から水に移ることがある。排水経路に取り付けられたアース部は、排水経路に沿って流れる水に接触するので、水に移った電荷は、適切に地絡されることとなる。したがって、乾燥装置は、簡便な電気的構造を用いて、ヒートポンプ装置の洗浄に用いられた水と地面との間の電位差を低減させることができる。
上記構成において、乾燥装置は、前記収容槽が収容される筐体を更に備えてもよい。前記洗浄機構は、前記ヒートポンプ装置に供給された前記水を受ける受水部と、該受水部から前記収容槽へ前記水を案内する上流管と、前記収容槽から前記筐体外へ前記水を案内する下流管と、を含んでもよい。前記収容槽は、前記上流管及び前記下流管とともに前記排水経路を規定し、且つ、前記水が接触する内面から該内面とは反対側の外面へ前記電荷の移動を許容する導電領域を含んでもよい。前記アース部は、前記導電領域に取り付けられてもよい。
上記構成によれば、ヒートポンプ装置に供給された水は、受水部によって受けられる。その後、水は、上流管を通じて、収容槽へ案内される。最終的に、水は、下流管を通じて、収容槽から筐体外へ排出される。収容槽は、上流管及び下流管とともに排水経路を規定するので、水に移った電荷は、導電領域の内面から外面へ移動する。その後、電荷は、導電領域に取り付けられたアース部によって、適切に地絡されることとなる。したがって、乾燥装置は、簡便な電気的構造を用いて、ヒートポンプ装置の洗浄に用いられた水と地面との間の電位差を低減させることができる。
上記構成において、乾燥装置は、前記収容槽内で前記衣類を攪拌させるための駆動力を発生させるモータを更に備えてもよい。前記収容槽は、前記上流管及び前記下流管が接続される外槽と、前記外槽内において回転し、前記衣類を攪拌する内槽と、前記外槽の外に配置された前記モータから前記駆動力を前記内槽へ伝達するシャフト部と、前記外槽に取り付けられ、且つ、前記シャフト部を支持する軸受部と、を含んでもよい。前記軸受部は、前記導電領域を形成してもよい。
上記構成によれば、外槽内に配置された内槽は、モータによって回転され、衣類を攪拌する。したがって、衣類は適切に乾燥される。モータは、上流管及び下流管が接続された外槽の外に配置される。外槽に取り付けられた軸受部は、モータが収容槽内で衣類を攪拌するために発生させた駆動力を内槽へ伝達するシャフト部を支持する。軸受部は、導電領域を形成するので、電荷は、導電領域に取り付けられたアース部によって、適切に地絡されることとなる。したがって、乾燥装置は、簡便な電気的構造を用いて、ヒートポンプ装置の洗浄に用いられた水と地面との間の電位差を低減させることができる。
上記構成において、前記内槽は、導電性であってもよい。前記シャフト部は、前記内槽から前記軸受部への導電経路を規定してもよい。
上記構成によれば、内槽は、導電性であるので、水に移った電荷は、内槽に移動する。シャフト部は、内槽から軸受部への導電経路を規定するので、電荷は、軸受部に取り付けられたアース部によって、適切に地絡されることとなる。したがって、乾燥装置は、簡便な電気的構造を用いて、ヒートポンプ装置の洗浄に用いられた水と地面との間の電位差を低減させることができる。
上記構成において、乾燥装置は、前記収容槽が収容される筐体を更に備えてもよい。前記洗浄機構は、前記ヒートポンプ装置に供給された水を受ける受水部と、該受水部から前記筐体の外へ前記水を案内する案内管と、を含んでもよい。前記アース部は、前記案内管内に現れる導電部材を含んでもよい。
上記構成によれば、ヒートポンプ装置に供給された水は、受水部によって受けられる。その後、水は、案内管を通じて、収容槽から筐体外へ排出される。アース部は、案内管内に現れる導電部材を含むので、水に移った電荷は、適切に地絡されることとなる。したがって、乾燥装置は、簡便な電気的構造を用いて、ヒートポンプ装置の洗浄に用いられた水と地面との間の電位差を低減させることができる。
上記構成において、前記案内管は、前記受水部から延びる上流管と、該上流管の下流において前記水を案内する下流管と、前記上流管と前記下流管とに接続され、前記上流管から前記下流管へ向かう前記水を一時的に貯留するように形成された貯留部と、を含んでもよい。前記導電部材は、前記貯留部内に現れてもよい。
上記構成によれば、水は、上流管、貯留部及び下流管に案内される。導電部材は、貯留部内に現れるので、水に移った電荷は、適切に地絡されることとなる。したがって、乾燥装置は、簡便な電気的構造を用いて、ヒートポンプ装置の洗浄に用いられた水と地面との間の電位差を低減させることができる。
上記構成において、乾燥装置は、前記ヒートポンプ装置を制御する制御部を更に備えてもよい。前記洗浄機構は、前記ヒートポンプ装置に水を散水する散水部と、該散水部への水の供給経路を開閉する第1弁と、を含んでもよい。前記ヒートポンプ装置は、作動媒体を圧縮するコンプレッサと、該コンプレッサによって圧縮された作動媒体を用いて、前記空気を加熱し、乾燥空気を作り出す熱交換器と、を含んでもよい。前記制御部は、前記コンプレッサへの電力供給の停止し、且つ、前記第1弁を開くことによって、前記ヒートポンプ装置に対する洗浄を開始してもよい。
上記構成によれば、制御部は、ヒートポンプ装置を洗浄するためにコンプレッサへの電力供給を停止し、且つ、第1弁を開く。したがって、地面に対して過度に高い電位差を有する水は排出されない。
上記構成において、前記洗浄機構は、前記下流管を開閉する第2弁を含んでもよい。前記制御部は、前記第2弁を閉じ、前記洗浄を開始し、前記ヒートポンプ装置と前記アース部との間において、前記水を介した導通経路が生じた後、前記第2弁を開いてもよい。
上記構成によれば、制御部は、第2弁を閉じ、洗浄を開始するので、第1弁と第2弁との間の水量が増大する。この結果、ヒートポンプ装置とアース部との間において、水を介した導通経路が生ずることとなる。したがって、アース部によって、地絡処理が適切に行われる。その後、制御部は、第2弁を開くので、地面に対して過度に高い電位差を有する水は排出されない。
上記構成において、前記制御部は、前記第1弁を閉じ、前記洗浄を停止してもよい。
上記構成によれば、制御部が第1弁を閉じるので、散水部への給水が停止する。この結果、ヒートポンプ装置に対する洗浄は適切に停止される。
上記構成において、前記制御部は、前記第2弁を開き、前記第1弁と前記第2弁との間の前記水の量を減少させ、前記導通経路を解消してもよい。
上記構成によれば、制御部が第2弁を開くので、第1弁と第2弁との間の水は、排出される。この結果、第1弁と第2弁との間の水量が低下するので、導通経路は解消される。したがって、地面に対して過度に高い電位差を有する水は排出されない。
上記構成において、前記制御部は、前記導通経路の解消の後、前記コンプレッサへの電力供給を開始してもよい。
上記構成によれば、制御部は、導通経路の解消の後、コンプレッサへの電力供給を開始するので、地面に対して過度に高い電位差を有する水は生じない。
上記構成によれば、第1弁が閉じられ、且つ、第2弁が開かれた後、コンプレッサへの電力供給が開始されるので、電荷は、コンプレッサから水へ移りにくくなる。また、水は、アース部に接触するので、地面との間で電位差を生じさせる水の流出は、生じにくくなる。
上記構成において、前記水は、水道水であってもよい。
上記構成によれば、水道水が洗浄のために用いられるので、ヒートポンプ装置は簡便に洗浄されることとなる。
本発明に係る乾燥装置は、簡便な電気的構造を用いて、ヒートポンプ装置の洗浄に用いられた水と地面との間の電位差を低減させることができる。
第1実施形態の乾燥装置として例示される洗濯乾燥機の概略的な斜視図である。 図1に示される洗濯乾燥機の概略的な断面図である。 図2に示される洗濯乾燥機が備えるヒートポンプ装置の概略図である。 図2に示される洗濯乾燥機が備える熱交換部の概略的な斜視図である。 図4に示される熱交換部の概略的な底面図である。 図2に示される洗濯乾燥機が備える熱交換部の概略的な斜視図である。 図6に示される熱交換部の概略的な平面図である。 図2に示される洗濯乾燥機の概略的なブロック図である。 図3に示されるヒートポンプ装置に対する洗浄の開始時における制御部の制御を表す概略的なタイミングチャートである。 図4乃至図7に示される熱交換部の概略的な断面図である。 図3に示されるヒートポンプ装置に対する洗浄後における制御部の制御を表す概略的なタイミングチャートである。 第2実施形態の乾燥装置として例示される洗濯乾燥機の概略的な断面図である。
以下、図面を参照しつつ、乾燥装置として例示される洗濯乾燥機(洗濯機能を有する乾燥装置)が説明される。尚、以下の説明で用いられる「上」、「下」、「左」や「右」などの方向を表す用語は、単に、説明の明瞭化を目的とする。したがって、これらの用語は、乾燥装置の原理を何ら限定するものではない。以下の説明において、洗濯乾燥機が、乾燥装置の原理を説明するために用いられる。しかしながら、乾燥機能のみを有する装置が乾燥装置として用いられてもよい。
<第1実施形態>
(洗濯乾燥機)
図1は、第1実施形態の乾燥装置として例示される洗濯乾燥機100の概略的な斜視図である。図1を参照して、洗濯乾燥機100が説明される。
洗濯乾燥機100は、筐体110を備える。筐体110は、前壁111と、前壁111とは反対側の後壁112と、前壁111と後壁112との間で立設された左壁113と、左壁113とは反対側の右壁114と、を含む。筐体110は、前壁111、後壁112、左壁113及び右壁114の上縁で囲まれる領域を閉塞する天壁115を更に含む。
前壁111には、投入口116が形成される。使用者は、投入口116を通じて、筐体110内に衣類を収容することができる。
洗濯乾燥機100は、前壁111に取り付けられた扉体120を更に備える。使用者は、扉体120を開位置と閉位置との間で回動することができる。図1に示される扉体120は、開位置に存する。使用者は、扉体120を開位置に移動させ、投入口116を開放することができる。その後、使用者は、投入口116を通じて、筐体110内に衣類を収容することができる。使用者は、扉体120を閉位置に移動させ、投入口116を閉じることができる。その後、衣類は、筐体110内で、洗濯、脱水や乾燥といった様々な処理を受ける。
図2は、洗濯乾燥機100の概略的な断面図である。図1及び図2を参照して、洗濯乾燥機100が更に説明される。
洗濯乾燥機100は、筐体110内に収容された収容槽200を備える。収容槽200は、衣類Lを収容する回転ドラム210と、回転ドラム210を取り囲む水槽220と、を含む。収容槽200は、前壁111に向けて開口し、使用者が投入口116を通じて供給した衣類Lを受け止める。尚、図2に示される投入口116は、扉体120によって閉じられている。
洗濯乾燥機100は、収容槽200内の衣類Lを攪拌するための駆動力を発生させるモータ230を更に備える。収容槽200は、駆動力をモータ230から回転ドラム210へ伝達するシャフト231を含む。水槽220は、モータ230に隣接する第1底壁221と、第1底壁221の周縁から筐体110の前壁111に向けて延びる第1周壁222と、を含む。モータ230は、水槽220の外(即ち、第1底壁221と筐体110の後壁112の間)に配置される。本実施形態において、水槽220は、外槽として例示される。回転ドラム210は、内槽として例示される。シャフト231は、シャフト部として例示される。
回転ドラム210は、水槽220の第1底壁221に隣接する第2底壁211と、第2底壁211の周縁から筐体110の前壁111に向けて延びる第2周壁212と、を含む。シャフト231は、水槽220の第1底壁221を貫き、回転ドラム210の第2底壁211に接続される。モータ230が作動すると、シャフト231を通じて、駆動力が回転ドラム210に伝達される。この結果、回転ドラム210は、水槽220内で回転し、衣類Lを攪拌する。
収容槽200は、水槽220の第1底壁221に取り付けられた軸受232を含む。シャフト231は、軸受232を貫通する。軸受232は、モータ230によって回転されるシャフト231を適切に支持する。本実施形態において、軸受232は、軸受部として例示される。
洗濯乾燥機100は、循環ダクト310を更に備える。循環ダクト310は、水槽220の第1周壁222に接続される第1端部311と、水槽220の第1底壁221に接続される第2端部312とを含む。循環ダクト310は、第1端部311から水槽220の第1周壁222と筐体110の天壁115との間で、後壁112に向かって延びる上流ダクト313と、上流ダクト313から下方に屈曲し、水槽220の第1底壁221と筐体110の後壁112との間で第2端部312まで延びる下流ダクト314と、を含む。
洗濯乾燥機100は、上流ダクト313と下流ダクト314との間の屈曲部に配置された送風機390を備える。送風機390は、上流ダクト313内の空気を吸引する一方で、下流ダクト314に空気を送り出す。この結果、空気は、循環ダクト310の第2端部312を通じて、水槽220内に流入する。
回転ドラム210の第2底壁211及び第2周壁212には、多数の通気穴213が形成される。水槽220内に流入した空気は、第2底壁211に形成された通気穴213を通じて、回転ドラム210内に流入する。その後、空気は、第2周壁212に形成された通気穴213を通じて、回転ドラム210から排出される。回転ドラム210から排出された空気は、循環ダクト310の第1端部311を通じて、上流ダクト313に流入する。その後、空気は、送風機390によって、下流ダクト314を通じて、収容槽200内に送り込まれる。
洗濯乾燥機100は、上流ダクト313内に配置されたフィルタ部320を更に備える。フィルタ部320は、送風機390の上流で、空気中を浮遊するリントといった塵埃を除去する。
洗濯乾燥機100は、上流ダクト313内で、空気と熱交換する熱交換部330を更に備える。熱交換部330は、ヒートポンプ装置340を含む。ヒートポンプ装置340は、空気を除湿する除湿部341と、空気を加熱する加熱部342と、を含む。フィルタ部320を通過した空気は、除湿部341を通過する。この結果、空気の湿度は低下する。その後、空気は、加熱部342を通過する。この結果、空気は加熱される。かくして、ヒートポンプ装置340は、収容槽200を通過した空気と熱交換し、衣類Lを乾燥させるための乾燥空気を作り出すことができる。
熱交換部330によって作り出された乾燥空気は、送風機390によって、下流ダクト314を通じて、収容槽200内に流入する。乾燥空気が回転ドラム210を通過する間、衣類Lは、乾燥空気に衝突し、乾燥される。したがって、循環ダクト310の第1端部311を通じて収容槽200から排出される空気は、高い湿度となる。また、衣類Lから発生したリントや衣類Lに付着した髪の毛といった塵埃が、収容槽200から排出される空気中で浮遊することとなる。
フィルタ部320は、上流ダクト313内を流れる空気から塵埃を除去する。その後、ヒートポンプ装置340の除湿部341は、空気から湿気を奪う。したがって、除湿部341は、湿った状態となる。
フィルタ部320は、塵埃の多くを捕捉するが、一部の塵埃は、フィルタ部320を通過することがある。フィルタ部320を通過した塵埃は、湿った除湿部341に付着する。
洗濯乾燥機100は、ヒートポンプ装置340を洗浄し、除湿部341に付着した塵埃を除去する洗浄機構400を更に備える。洗浄機構400は、筐体110の天壁115上に現れる給水部410と、給水部410に接続されたバルブユニット420と、を含む。給水部410は、ホース(図示せず)を用いて、水道の蛇口に接続される。本実施形態において、ヒートポンプ装置340の洗浄には、水道水が用いられる。代替的に、専用の洗浄液が、ヒートポンプ装置340を洗浄するために用いられてもよい。
バルブユニット420は、第1給水弁421と第2給水弁422とを含む。第1給水弁421は、ヒートポンプ装置340の洗浄のための給水制御に用いられる。第2給水弁422は、他の給水動作(例えば、衣類Lを洗濯するための洗濯水の供給)に対する制御に用いられる。尚、第2給水弁422から延びる給水経路は、図2から省略されている。
洗浄機構400は、フィルタ部320と除湿部341との間で散水する散水部430と、第1給水弁421から散水部430へ延びる給水チューブ440と、を備える。第1給水弁421が閉じられると、散水部430への給水は停止する。第1給水弁421が開かれると、水は、給水チューブ440を通じて、散水部430へ送られる。その後、水は、散水部430から出射し、除湿部341を洗浄する。かくして、洗浄機構400は、ヒートポンプ装置340へ水を案内する給水経路を規定することができる。本実施形態において、第1給水弁421は、第1弁として例示される。
洗浄機構400は、除湿部341を洗浄した水を受ける受水部450と、受水部450と水槽220の第1底壁221とに接続される中継チューブ441と、を含む。本実施形態において、受水部450は、循環ダクト310の一部として利用される。
ヒートポンプ装置340の洗浄に用いられた水は、受水部450によって受け止められ、その後、受水部450の傾斜面によって中継チューブ441に向けて案内される。中継チューブ441は、水を水槽220へ案内する。本実施形態において、中継チューブ441は、上流管として例示される。
洗浄機構400は、前壁111に向けて上方に傾斜した水槽220の第1周壁222の最下位置から下方に延出した接続管442と、接続管442の下端に接続された貯水箱443と、貯水箱443から筐体110の後壁112へ向けて延びる排水管444と、排水管444に取り付けられた排水弁445と、を含む。中継チューブ441を通じて収容槽200に流入した水は、接続管442を通じて、収容槽200から排出される。排水弁445が閉じられているならば、接続管442を通じて流出した水は、貯水箱443内に一時的に貯留される。排水弁445が開くならば、貯水箱443内の水は、排水管444を通じて、筐体110から排出される。かくして、収容槽200は、中継チューブ441、接続管442、貯水箱443及び排水管444とともに、ヒートポンプ装置340の洗浄に用いられた水に対する排水経路を規定することとなる。本実施形態において、接続管442、貯水箱443及び排水管444は、下流管として例示される。排水弁445は、第2弁として例示される。
洗濯乾燥機100は、軸受232に取り付けられたアース線500と、筐体110の後壁112に取り付けられた主アース線501と、を更に備える。アース線500は、主アース線501に電気的に接続される。主アース線501は、アース線500だけでなく、洗濯乾燥機100に用いられる様々な電気機器から延びる他のアース線(図示せず)にも電気的に接続されてもよい。主アース線501は、一般的な家屋に設けられた分電盤(図示せず)に電気的に接続されてもよい。
ヒートポンプ装置340は、電気エネルギを利用して、空気からの除湿及び空気の加熱を行う。したがって、散水部430から散水されると、電荷がヒートポンプ装置340から水に乗り移ることもある。
本実施形態において、軸受232は、主に金属材料を用いて形成される。したがって、軸受232は、水槽220内に現れる内導電領域と、水槽220の外に現れる外導電領域とを形成する。水槽220内に流入した水が内導電領域に接触するならば、軸受232は、内導電領域から外導電領域への電荷の移動を許容する。アース線500は、軸受232に取り付けられるので、ヒートポンプ装置340から水に乗り移った電荷は、アース線500及び主アース線501を通じて、適切に地絡されることとなる。本実施形態において、アース線500はアース部として例示される。
回転ドラム210は、アルミニウムといった導電性の材料を用いて形成される。シャフト231は、回転ドラム210を支持するのに十分な機械的強度を有する金属材料を用いて形成される。したがって、シャフト231は、回転ドラム210から軸受232への導電経路を形成することができる。この結果、水中の電荷は、回転ドラム210及び/又はシャフト231に接触した水からアース線500及び主アース線501へ適切に移動することができる
(ヒートポンプ装置)
図3は、ヒートポンプ装置340の概略図である。図2及び図3を参照して、ヒートポンプ装置340が説明される。
ヒートポンプ装置340は、作動媒体を圧縮するコンプレッサ349と、作動媒体を減圧する膨張弁348と、膨張弁348からコンプレッサ349へ流れる作動媒体を案内する第1循環チューブ343と、コンプレッサ349から膨張弁348へ流れる作動媒体を案内する第2循環チューブ344と、を含む。第1循環チューブ343及び第2循環チューブ344は、コンプレッサ349と膨張弁348とを通過する閉ループを形成する。第1循環チューブ343を流れる作動媒体は、膨張弁348による減圧によって低温となる。第2循環チューブ344を流れる作動媒体は、コンプレッサ349による圧縮によって高温となる。第1循環チューブ343及び第2循環チューブ344は、送風機390によって吸引される空気を案内する循環ダクト310内に突出する。
第1循環チューブ343は、循環ダクト310内で、多数回折り返された流路を規定する。ヒートポンプ装置340は、循環ダクト310内で折り返された第1循環チューブ343に取り付けられた多数のフィン345を含む。循環ダクト310内の第1循環チューブ343及びフィン345は、上述の除湿部341として用いられる。
第2循環チューブ344は、循環ダクト310内で、多数回折り返された流路を規定する。ヒートポンプ装置340は、循環ダクト310内で折り返された第2循環チューブ344に取り付けられた多数のフィン346を含む。循環ダクト310内の第2循環チューブ344及びフィン346は、上述の加熱部342として用いられる。
循環ダクト310内を流れる空気は、低温の作動媒体によって冷却された第1循環チューブ343及びフィン345によって冷却される。この結果、空気中の湿気は、第1循環チューブ343及びフィン345上で結露する。したがって、空気は、除湿される。
その後、空気は、高温の作動媒体によって加熱された第2循環チューブ344及びフィン346によって加熱される。したがって、空気は、高温になり、衣類Lの乾燥に適した乾燥空気となる。上述の如く、除湿部341及び加熱部342は、循環ダクト310内を流れる空気と熱交換し、乾燥空気を作り出す。したがって、除湿部341及び加熱部342は、熱交換器として例示される。
(熱交換部)
図4は、熱交換部330の概略的な斜視図である。図1、図2及び図4を参照して、熱交換部330が説明される。
熱交換部330は、上述のヒートポンプ装置340に加えて、ヒートポンプ装置340の上部を覆う上覆部350を備える。上覆部350は、循環ダクト310の一部として用いられる。上覆部350は、ヒートポンプ装置340を被覆する本体部351と、送風機390が取り付けられる円形枠352と、フィルタ部320上で突出する矩形枠353と、を含む。
円形枠352の中央には円形の通風口354が形成される。送風機390は、通風口354を通じて、ヒートポンプ装置340から空気を吸引する。この結果、ヒートポンプ装置340によって作り出された乾燥空気は、送風機390によって、下流ダクト314を通じて、収容槽200へ送り込まれる。
図1に示される如く、筐体110は、天壁115に対して上下に回動可能な蓋体117を備える。矩形枠353には、略矩形の取出口355が形成される。使用者が蓋体117を上方に回動すると、取出口355を通じて、フィルタ部320が露出する。使用者は、取出口355を通じて、筐体110からフィルタ部320を取り出すことができる。その後、使用者は、フィルタ部320を清掃し、リントを除去してもよい。使用者は、清掃されたフィルタ部320を、取出口355を通じて、筐体110内に再設置することができる。
矩形枠353とヒートポンプ装置340の除湿部341との間に、上述の散水部430が形成される。
図5は、熱交換部330の概略的な底面図である。図2及び図5を参照して、散水部430が説明される。
散水部430は、給水チューブ440から送り込まれた水を左右に分配する流路を規定するマニフォールド431を含む。マニフォールド431には、多数の開口部432が形成される。多数の開口部432は、ヒートポンプ装置340の除湿部341の近傍において列をなす。散水部430は、開口部432を通じて散水し、ヒートポンプ装置341を洗浄する。
円形枠352に形成された通風口354に対向する領域における開口部432の密度は、他の領域よりも粗である。したがって、散水部430は、送風機390からの吸引力が比較的小さな領域においては、多くの水を散水し、送風機390からの吸引力が比較的大きな領域においては、少ない水を散水する。この結果、送風機390からの吸引力が小さな領域においては、除湿部341に付着した塵埃は、散水部430から比較的多く流出する水によって適切に除去される。一方、送風機390からの吸引力が大きいならば、散水部430からの水は、除湿部341に強く衝突するので、除湿部341の塵埃は少ない水量で好適に除去される。したがって、通風口354に対向する領域においても、除湿部341は適切に洗浄される。加えて、通風口354に対向する領域の開口部432の密度が小さいので、送風機390へ到達する水の量は、少なくなる。したがって、送風機390に対する過度の防水性は要求されない。
図6は、熱交換部330の概略的な斜視図である。図2乃至図6を参照して、熱交換部330が説明される。
熱交換部330は、ヒートポンプ装置340及び上覆部350に加えて、下覆部360を含む。下覆部360は、上覆部350と協働して、循環ダクト310の一部を形成する。下覆部360は、フィルタ部320を収容する第1ポケット361と、除湿部341及び加熱部342を収容する第2ポケット362と、コンプレッサ349を収容する第3ポケット363と、を含む。
第1ポケット361には、熱交換部330より上流の上流ダクト313と接続する接続口364が形成される。送風機390からの吸引力によって、接続口364を通じて、フィルタ部320に空気が流入する。フィルタ部320は、接続口364を通じて流入した空気から塵埃の多くを除去する。しかしながら、塵埃の一部は、フィルタ部320を通過し、第2ポケット362に到達することもある。
除湿部341は、フィルタ部320を通過した空気に対して除湿するので、除湿部341は、湿っている。図3を参照して説明された如く、除湿部341は、低温の作動媒体が流動する第1循環チューブ343に密集して取り付けられた多数のフィン345を含む。したがって、フィルタ部320を通過した塵埃の多くは、除湿部341によって捕捉される。
図5を参照して説明された如く、散水部430からの散水によって、除湿部341に付着した塵埃は適切に除去される。第2ポケット362は、上述の受水部450を含む。受水部450は、第2ポケット362の底壁を形成するので、散水部430からの水及び除湿部341から落下する水を適切に受ける。
受水部450は、第1ポケット361と除湿部341との間に形成された多数の捕捉歯365を含む。捕捉歯365は、上方に突出する。散水部430からの散水によって除去される塵埃の中には、長い繊維状物(例えば、髪の毛)が含まれることもある。長い繊維状の塵埃は、中継チューブ441中における詰まりを生じさせやすい。本実施形態において、捕捉歯365は、長い繊維状物を適切に捕捉するので、中継チューブ441における詰まりは生じにくくなる。
図7は、熱交換部330の概略的な平面図である。図2、図6及び図7を参照して、受水部450上での水の流動が説明される。
第2ポケット362は、除湿部341及び加熱部342に隣接する主排水路366と、主排水路366と第3ポケット363との間で凹設された貯水領域367と、を規定する。主排水路366は、貯水領域367に向けて下方に傾斜する。したがって、主排水路366上の水は、貯水領域367に促される。貯水領域367において、受水部450には、中継チューブ441に接続される接続部368が形成される。貯水領域367内に一時的に貯められた水は、重力作用によって、接続部368を通じて、収容槽200へ促される。
図6に示される如く、第2ポケット362は、除湿部341及び加熱部342を支持するリブ369を含む。リブ369によって、除湿部341及び加熱部342は、受水部450から上方へ若干離間する。したがって、除湿部341の下方においても、水は受水部450上で円滑に流動することができる。除湿部341の下方において、受水部450は、主排水路366に向けて下方に傾斜する。したがって、除湿部341から落下した水は、主排水路366に向けて流れる。
第1ポケット361に最も近いリブ369は、多数の捕捉歯365が形成された領域と除湿部341の下方の領域とを仕切る。したがって、散水部430からの水は、直接的に、除湿部341の下方の領域へ流入しにくくなる。したがって、除湿部341から除去された長い繊維状物は、捕捉歯365によって捕捉されやすくなる。
多数の捕捉歯365が形成された領域は、第1ポケット361に向けて傾斜するので、散水部430からの水は、第1ポケット361に向けて流れる。したがって、除湿部341から除去された長い繊維状物は、捕捉歯365によって捕捉されやすくなる。
図6に示される如く、第1ポケット361に最も近いリブ369は、主排水路366の近くにおいて途切れ、多数の捕捉歯365が形成された領域から除湿部341の下方の領域への水の流入を許容する流入口451を規定する。散水部430からの水は、流入口451を通じて、除湿部341の下方の領域へ流入する。その後、水は、主排水路366及び貯水領域367を通じて、中継チューブ441へ流入する。尚、本実施形態において、主排水路366と貯水領域367との境界において、3つの捕捉歯365が形成されている。したがって、中継チューブ441の詰まりはほとんど生じない。
(流量及び電力供給に対する制御)
図8は、洗濯乾燥機100の概略的なブロック図である。図2及び図8を参照して、散水部430からの水の流量制御及びコンプレッサ349への電力供給に対する制御が説明される。
洗濯乾燥機100は、第1給水弁421及び排水弁445を制御する制御部490を備える。第1給水弁421及び排水弁445は、制御部490の制御下で開閉する。洗濯乾燥機100は、コンプレッサ349への電力供給及び電力供給の停止を切り替えるためのスイッチ素子491を更に備える。スイッチ素子491は、制御部490の制御下で、上述の電力供給に対する切替動作を行う。
図9は、ヒートポンプ装置340に対する洗浄の開始時における制御部490の制御を表す概略的なタイミングチャートである。図2、図8及び図9を参照して、制御部490の制御が説明される。
図9のセクション(a)は、第1給水弁421の開閉動作を表す。図9のセクション(b)は、排水弁445の開閉動作を表す。図9のセクション(c)は、ヒートポンプ装置340とアース線500との間の導通経路の有無を表す。図9のセクション(d)は、コンプレッサ349への電力供給の有無を表す。
ヒートポンプ装置340が洗浄される前において、制御部490はスイッチ素子491を制御し、コンプレッサ349への電力供給を停止する。加えて、ヒートポンプ装置340が洗浄される前において、制御部490は、排水弁445を閉じる。この結果、地面に対して過度に高い電位差を有する水の排出は生じない。
その後、制御部490は、第1給水弁421を開く。この結果、散水部430からの散水によって、除湿部341が洗浄される。この間、排水弁445は閉じられているので、第1給水弁421と排水弁445との間の水量は徐々に増大する。
図10は、熱交換部330の概略的な断面図である。図2、図8乃至図10を参照して、散水部430からの水の流量制御が説明される。
図10に示されるように、受水部450上の最大水位は、捕捉歯365よりも低い位置に設定される。第1給水弁421が開かれている間、受水部450上の水位が、捕捉歯365を下回るように、制御部490は、排水弁445を開く。或いは、制御部490は、受水部450上の水位が捕捉歯365を超える前に、第1給水弁421を閉じる。本実施形態において、排水弁445が開かれるタイミング或いは排水弁445が開かれている期間長は、第1給水弁421が開かれた時刻を基準にして設定される。したがって、制御部490は、タイマを用いて、排水弁445を開閉させてもよい。代替的に、第1給水弁421を通過した水量を測定する水量センサや受水部450上の水位を測定する水位センサからの出力信号を用いて、制御部490が排水弁445を制御してもよい。
図2に示される如く、熱交換部330は、アース線500が取り付けられた収容槽200よりも上方に配置されている。したがって、受水部450上に水が貯まっているならば、ヒートポンプ装置340とアース線500との間の導通経路が発生している。したがって、ヒートポンプ装置340から水に電荷が乗り移ったとしても、水に乗り移った電荷は、アース線500を介して適切に地絡される。したがって、排水管444から排出される水と地面との電位差は十分に低減されることとなる。
図11は、ヒートポンプ装置340に対する洗浄後における制御部490の制御を表す概略的なタイミングチャートである。図2、図8及び図10を参照して、制御部490の制御が説明される。
図11のセクション(a)は、第1給水弁421の開閉動作を表す。図11のセクション(b)は、排水弁445の開閉動作を表す。図11のセクション(c)は、ヒートポンプ装置340とアース線500との間の導通経路の有無を表す。図11のセクション(d)は、コンプレッサ349への電力供給の有無を表す。
制御部490は、第1給水弁421を閉じ、散水部430からの散水を停止する。制御部490は、排水弁445を開く。この結果、第1給水弁421と排水弁445との間の水量は徐々に減少する。第1給水弁421と排水弁445との間の水量の低減の結果、アース線500とコンプレッサ349との間の導通経路は解消される。導通経路が解消された後、制御部490は、スイッチ素子491を制御し、コンプレッサ349への電力供給を開始する。尚、制御部490は、第1給水弁421が閉じられた時刻及び/又は排水弁445が開かれた時刻からの経過時間に応じて、導通経路の有無を判断してもよい。
<第2実施形態>
図12は、第2実施形態の乾燥装置として例示される洗濯乾燥機100Aの概略的な断面図である。第1実施形態と共通する特徴部に対して、同一の符号が付されている。同一の符号が付された特徴部に対して、第1実施形態の説明が援用される。図12を参照して、洗濯乾燥機100Aが説明される。
第1実施形態と異なり、洗濯乾燥機100Aは、ヒートポンプ装置340に散水された水を受ける受水部450から貯水箱443へ直接的に接続される中継チューブ441Aを備える。したがって、散水部430から供給された水は、重力作用によって、中継チューブ441Aを通じて、貯水箱443へ直接的に送られる。排水弁445が開かれるならば、水は、その後、排水管444を通じて、筐体110外に排出される。本実施形態において、中継チューブ441A、貯水箱443及び排水管444は、案内管として例示される。中継チューブ441Aは、上流管として例示される。貯水箱443は、貯留部として例示される。排水管444は、下流管として例示される。
第1実施形態と異なり、洗濯乾燥機100Aは、貯水箱443に取り付けられたアース線500Aを備える。アース線500Aは、貯水箱443内に突出する導電棒502と、導電棒502と主アース線501とを電気的に接続する接続線503と、を含む。本実施形態において、導電棒502は、導電部材として例示される。
貯水箱443内における導電棒502と水との接触によって、地絡処理は適切に行われる。尚、地絡処理の為の制御は、第1実施形態と同様である。
上述の実施形態の原理に従って、ヒートポンプ装置と接触した水に対する地絡処理を行うためのアース部は、様々な位置に取り付けられる。例えば、水槽から排出された水が、水槽へ再度戻される循環経路が形成されるならば、ヒートポンプ装置から接触した水が循環経路に到達するように形成されてもよい。アース部が循環経路を流れる水に接触するならば、水と地面との間の電位差は適切に低減される。
循環経路には、リントを除去するためのフィルタ装置が取り付けられてもよい。フィルタ装置は、ヒートポンプ装置から除去された塵埃を除去することができる。アース部は、フィルタ装置に取り付けられてもよい。代替的に、アース部は、フィルタ装置へ流入する水に接触するように配置されてもよい。ヒートポンプ装置から排出された水を案内する排水経路には、このような循環経路も含まれる。
本実施形態の原理は、衣類を乾燥するための装置に好適に利用される。
100,100A・・・・・洗濯乾燥機
110・・・・・・・・・・筐体
200・・・・・・・・・・収容槽
210・・・・・・・・・・回転ドラム
220・・・・・・・・・・水槽
230・・・・・・・・・・モータ
231・・・・・・・・・・シャフト
232・・・・・・・・・・軸受部
340・・・・・・・・・・ヒートポンプ装置
341・・・・・・・・・・除湿部
342・・・・・・・・・・加熱部
349・・・・・・・・・・コンプレッサ
400・・・・・・・・・・洗浄機構
421・・・・・・・・・・第1給水弁
430・・・・・・・・・・散水部
441,441A・・・・・中継チューブ
442・・・・・・・・・・接続管
443・・・・・・・・・・貯水箱
444・・・・・・・・・・排水管
445・・・・・・・・・・排水弁
450・・・・・・・・・・受水部
490・・・・・・・・・・制御部
500,500A・・・・・アース線
502・・・・・・・・・・導電棒
L・・・・・・・・・・・・衣類

Claims (12)

  1. 衣類が収容される収容槽と、
    該収容槽を通過した空気と熱交換し、前記衣類を乾燥させる乾燥空気を作り出すヒートポンプ装置と、
    前記ヒートポンプ装置に散水し、前記ヒートポンプ装置を洗浄する洗浄機構と、
    前記ヒートポンプ装置から水に移った電荷を地絡させるアース部と、を備え、
    前記洗浄機構は、前記ヒートポンプ装置へ水を案内する給水経路と、前記ヒートポンプ装置から排出された前記水を案内する排水経路と、を規定し、
    前記アース部は、前記排水経路に取り付けられることを特徴とする乾燥装置。
  2. 前記収容槽が収容される筐体を更に備え、
    前記洗浄機構は、前記ヒートポンプ装置に供給された前記水を受ける受水部と、該受水部から前記収容槽へ前記水を案内する上流管と、前記収容槽から前記筐体外へ前記水を案内する下流管と、を含み、
    前記収容槽は、前記上流管及び前記下流管とともに前記排水経路を規定し、且つ、前記水が接触する内面から該内面とは反対側の外面へ前記電荷の移動を許容する導電領域を含み、
    前記アース部は、前記導電領域に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
  3. 前記収容槽内で前記衣類を攪拌させるための駆動力を発生させるモータを更に備え、
    前記収容槽は、前記上流管及び前記下流管が接続される外槽と、前記外槽内において回転し、前記衣類を攪拌する内槽と、前記外槽の外に配置された前記モータから前記駆動力を前記内槽へ伝達するシャフト部と、前記外槽に取り付けられ、且つ、前記シャフト部を支持する軸受部と、を含み、
    前記軸受部は、前記導電領域を形成することを特徴とする請求項2に記載の乾燥装置。
  4. 前記内槽は、導電性であり、
    前記シャフト部は、前記内槽から前記軸受部への導電経路を規定することを特徴とする請求項3に記載の乾燥装置。
  5. 前記収容槽が収容される筐体を更に備え、
    前記洗浄機構は、前記ヒートポンプ装置に供給された水を受ける受水部と、該受水部から前記筐体の外へ前記水を案内する案内管と、を含み、
    前記アース部は、前記案内管内に現れる導電部材を含むことを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
  6. 前記案内管は、前記受水部から延びる上流管と、該上流管の下流において前記水を案内する下流管と、前記上流管と前記下流管とに接続され、前記上流管から前記下流管へ向かう前記水を一時的に貯留するように形成された貯留部と、を含み、
    前記導電部材は、前記貯留部内に現れることを特徴とする請求項5に記載の乾燥装置。
  7. 前記ヒートポンプ装置を制御する制御部を更に備え、
    前記洗浄機構は、前記ヒートポンプ装置に水を散水する散水部と、該散水部への水の供給経路を開閉する第1弁と、を含み、
    前記ヒートポンプ装置は、作動媒体を圧縮するコンプレッサと、該コンプレッサによって圧縮された作動媒体を用いて、前記空気を加熱し、乾燥空気を作り出す熱交換器と、を含み、
    前記制御部は、前記コンプレッサへの電力供給を停止し、且つ、前記第1弁を開くことによって、前記ヒートポンプ装置に対する洗浄を開始することを特徴とする請求項2又は6に記載の乾燥装置。
  8. 前記洗浄機構は、前記下流管を開閉する第2弁を含み、
    前記制御部は、前記第2弁を閉じ、前記洗浄を開始し、前記ヒートポンプ装置と前記アース部との間において、前記水を介した導通経路が生じた後、前記第2弁を開くことを特徴とする請求項7に記載の乾燥装置。
  9. 前記制御部は、前記第1弁を閉じ、前記洗浄を停止することを特徴とする請求項8に記載の乾燥装置。
  10. 前記制御部は、前記第2弁を開き、前記第1弁と前記第2弁との間の前記水の量を減少させ、前記導通経路を解消することを特徴とする請求項9に記載の乾燥装置。
  11. 前記制御部は、前記導通経路の解消の後、前記コンプレッサへの電力供給を開始することを特徴とする請求項10に記載の乾燥装置。
  12. 前記水は、水道水であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の乾燥装置。
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