JP5993284B2 - 建設機械の予熱装置 - Google Patents

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本発明は、油圧ショベルなどの建設機械の予熱装置に関する。
従来、エンジンの冷間始動時に発熱手段を作動させて、エンジンの始動性を高める予熱装置が知られている(特許文献1参照)。特許文献1の予熱装置では、エンジンの冷却水(冷媒)の温度に応じてグロープラグの通電要求の有無を判断している。
特開2008−138582号公報
油圧ポンプがエンジンに直結された建設機械では、エンジンの冷間始動時において油圧ポンプのフリクションが高く、エンジンの始動性が悪い。このため、冷間始動時に発熱手段を作動させる必要がある。
建設機械では、寒冷地において冷却水ヒータを設けることがあり、エンジンの始動前に予め作業者がエンジン冷却水を暖めておくことがある。このため、特許文献1に記載の技術のように、エンジン冷却水の温度に応じて発熱手段の作動の必要性の判断をすると、冷却水ヒータにより冷却水温度が高くなっている場合、作動油温が低い状態であるにもかかわらず、発熱手段が作動しないという問題がある。
請求項1に係る発明は、フレームと、前記フレーム上に設けられた運転室およびエンジン室と、前記エンジン室に収容されたエンジンと、前記エンジンにより駆動される油圧ポンプと、前記油圧ポンプから吐出される作動油が供給される油圧回路と、前記油圧回路に設けられた油圧アクチュエータと、前記油圧ポンプから吐出される作動油により前記油圧アクチュエータが駆動されることによって動作するフロント装置と、前記運転室内の暖房ユニットのヒータコアに供給されるエンジン冷却水を温めるための冷却水ヒータと、油圧ポンプに直結されたエンジンの予熱を行う発熱手段とを備えた建設機械の予熱装置において、前記油圧ポンプにより吐出される作動油の温度を検出する作動油温検出手段と、前記冷却水ヒータにより予め前記エンジン冷却水が温められている場合であっても、前記作動油温検出手段により検出した作動油の温度が所定値より低いときには、前記発熱手段作動させるように制御する制御手段とを備えることを特徴とする建設機械の予熱装置である。
本発明によれば、エンジンの冷媒を暖めるヒータを備える場合であっても、適切に発熱手段を作動させ、エンジンの始動性を高めることができる。
本発明による予熱装置が適用される油圧ショベルを示す側面図。 本発明の第1の実施の形態に係る予熱装置の構成を示す図。 作動油温−予熱時間テーブルを示す図。 本発明の第1の実施の形態に係る予熱装置による予熱制御処理の一例を示すフローチャート。 本発明の第2の実施の形態に係る予熱装置の構成を示す図。 (a)は作動油温−予熱時間テーブルを示す図であり、(b)は冷却水温−予熱時間テーブルを示す図。 本発明の第2の実施の形態に係る予熱装置による予熱制御処理の一例を示したフローチャート。 本発明の変形例に係る予熱装置による予熱制御処理の一例を示したフローチャート。 本発明の変形例に係る予熱装置のコントローラに記憶された作動油温−予熱時間テーブルを示す図。
以下、図面を参照して、本発明に係る予熱装置が適用される建設機械の一実施の形態について説明する。
―第1の実施の形態―
図1は、本発明による予熱装置が適用される油圧ショベル100を示す側面図である。なお、説明の便宜上、図1に示したように前後および上下方向を規定する。
予熱装置は、たとえば、油圧ショベルなどの建設機械に適用される。図1に示すように、油圧ショベル100は、走行体101と、走行体101上に旋回可能に搭載された旋回体103とを備える。旋回体103の前部にはフロント装置104が設けられている。
旋回体103のフレームには、運転室107と、エンジン190が収容されるエンジン室108と、カウンタウエイト109とが搭載されている。エンジン室108は運転室107の後方に配置され、カウンタウエイト109はエンジン室108の後方に配置されている。エンジン室108は建屋カバーによって覆われている。
図2は、予熱装置の構成を示す図である。油圧ショベル100は、エンジン190と、エンジン190により駆動される油圧ポンプ130と、油圧ポンプ130から吐出される作動油(圧油)が供給される油圧回路105と、エンジン190を暖める予熱装置とを備えている。油圧回路105の構成についての図示は省略するが、油圧回路105には、油圧シリンダや油圧モータなどの油圧アクチュエータが設けられており、油圧ポンプ130から吐出される圧油によって油圧アクチュエータが駆動されることにより、図1に示すフロント装置104などが動作する。
油圧ポンプ130は、エンジン190に直結されており、エンジン回転速度が上昇すると、油圧ポンプ130の回転速度が上昇し、ポンプ吐出量が増大する。油圧ポンプ130は、可変容量型ポンプであって、ポンプ容量はレギュレータ130aによって変更される。レギュレータ130aには図示しない電磁比例減圧弁が設けられており、ポンプ傾転角はコントローラ120からの制御信号に応じて動作する電磁比例減圧弁の制御圧に応じて変化する。レギュレータ130aの電磁比例減圧弁の制御圧がコントローラ120により制御されることにより、油圧ポンプ130の傾転角(吐出容量)が制御される。
本実施の形態に係る油圧ショベル100には、運転室107内の暖房ユニット140のヒータコアに供給されるエンジン冷却水を暖めるための冷却水ヒータ160が設けられている。図示しないヒータスイッチをオンすると、冷却水ヒータ160が作動し、エンジン冷却水が加熱され、運転室107内の暖房性能が向上する。
予熱装置は、エンジン190の予熱を行う発熱装置150と、油圧ポンプ130により吐出される作動油の温度を検出する作動油温センサ163と、コントローラ120とを備えている。発熱装置150としては、燃焼室(気筒内)を暖めるグロープラグや、吸入空気を暖めるインテークヒータなどを採用することができる。以下、発熱装置150としてグロープラグ150を採用した場合を一例として説明する。
コントローラ120は、CPUや記憶装置であるROMおよびRAM、その他の周辺回路などを有する演算処理装置を含んで構成されている。コントローラ120は、油圧ショベル100のシステム全体の制御を行っており、作動油温センサ163で検出された温度に応じて、グロープラグ150の作動の制御も行っている。
コントローラ120には、作動油温センサ163と、グロープラグ150と、図示しないエンジンコントローラと、グローインジケータランプ139と、イグニッションスイッチ134とが接続されている。作動油温センサ163は、検出部が作動油のタンク199内に配置され、作動油の温度Toを検出する。
イグニッションスイッチ134は、運転室107内に設けられており、OFF、ACC、ON、STARTの操作位置を有している。イグニッションスイッチ134が作業者により操作されると、イグニッションスイッチ134の操作位置がコントローラ120によって検出される。グローインジケータランプ139は、グロープラグ150が作動している間だけ点灯し、作業者に予熱作動中であることを報知する。
エンジンコントローラ(不図示)は、エンジン回転速度センサ(不図示)で検出されたエンジン190の実回転速度と、コントローラ120からのエンジンの目標回転速度(指示値)とを比較して、エンジン190の実回転速度を目標回転速度に近づけるために燃料噴射装置(不図示)を制御する。エンジン190の目標回転速度は、エンジンコントロールダイヤル(不図示)によって設定される。
コントローラ120は、作動油温センサ163で検出された作動油の温度に応じて予熱時間を決定する油温基準決定部121と、油温基準決定部121で決定された予熱時間toだけグロープラグ150を作動させる作動制御部124とを機能的に備える。
油温基準決定部121は、予め記憶装置に記憶された作動油温−予熱時間テーブルを参照し、作動油温センサ163で検出された作動油の温度Toに基づいて、予熱時間toを決定する。作動制御部124は、決定された予熱時間toだけ、グロープラグ150を通電して発熱させることで、燃焼室内の温度を上昇させる。
図3は、作動油温−予熱時間テーブルを示す図である。作動油温−予熱時間テーブルはルックアップテーブル形式でコントローラ120の記憶装置に記憶されている。作動油温−予熱時間テーブルは、極低温領域であるTo<To1では予熱時間toが最長時間tmax1となり、常温領域であるTo2≦Toでは予熱時間toが0となるように定められている。作動油温−予熱時間テーブルは、低温領域であるTo1≦To<To2では作動油温Toの上昇にしたがって、予熱時間toが最長時間tmax1から0まで比例的に減少するように定められている。なお、作動油温−予熱時間テーブルは、グロープラグ150やエンジン190の仕様などを考慮して設定されものであり、たとえば、To1は−20℃、To2は0℃に設定され、tmax1は10〜20秒程度に設定される。
図4は、コントローラ120により実行される予熱制御プログラムによる処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、イグニッションスイッチ134のONにより開始される。
図4に示すように、ステップS111において、作動油温センサ163で検出された作動油の温度情報を取得し、ステップS121へ進む。ステップS121において、コントローラ120は、作動油温−予熱時間テーブル(図3参照)を参照して、作動油温Toに応じた予熱時間toを決定してステップS123へ進む。ステップS123において、コントローラ120は、予熱時間toをグロープラグ150を通電させる時間の閾値t1として設定して(t1=to)、ステップS149へ進む。
ステップS149において、コントローラ120は、閾値t1が0より大きいか否かを判定する。ステップS149において肯定判定されるとステップS151へ進み、否定判定されるとステップS171へ進む。
ステップS151において、コントローラ120は、グロープラグ150への通電を開始しするとともに、グローインジケータランプ139を点灯する。また、コントローラ120は、ステップS151において、内蔵するタイマ(不図示)により時間の計測を開始して、ステップS161へ進む。
ステップS161において、コントローラ120は、タイマによる計測時間tが閾値t1以上であるか否かを判定する。タイマによる計測は、計測時間tがステップS123で設定された閾値t1を経過するまで行われる。コントローラ120は、ステップS161の処理を肯定判定されるまで繰り返し実行し、肯定判定されるとステップS166へ進む。
ステップS166において、コントローラ120は、グロープラグ150の通電を終了するとともに、グローインジケータランプ139を消灯する。また、コントローラ120は、ステップS166において、タイマで計測した時間をリセットしてステップS171へ進む。
ステップS171において、コントローラ120は、イグニッションスイッチ134がSTART位置に操作されたか否かを判定する。コントローラ120は、ステップS171の処理を肯定判定されるまで繰り返し実行し、肯定判定されるとステップS191へ進む。
ステップS191において、コントローラ120はエンジン始動信号をエンジンコントローラ(不図示)およびセルモータ(不図示)に出力して、エンジン190を始動させる。イグニッションスイッチ134の操作を止めると、イグニッションスイッチ134はON位置に維持される。なお、エンジン始動時、油圧ポンプ130の傾転角は、レギュレータ130aにより最小傾転に制御されている。
ステップS191でエンジン始動信号が出力されると、ステップS193へ進んで、コントローラ120はイグニッションスイッチ134がOFF位置に操作されたか否かを判定する。コントローラ120は、ステップS193の処理を肯定判定されるまで繰り返し実行し、肯定判定されるとステップS195へ進む。
ステップS195において、コントローラ120はエンジン停止信号をエンジンコントローラ(不図示)に出力する。エンジンコントローラ(不図示)は、エンジン停止信号が入力されると、燃料噴射装置(不図示)を制御してエンジン190を停止させる。ステップS195でエンジン停止信号が出力されると、本プログラムを終了する。
なお、図示しないが、イグニッションスイッチ134の操作位置の検出は、予熱装置の作動中であっても行われており、たとえば、予熱装置の作動中にイグニッションスイッチ134がSTART位置に操作されたことが検出されると、予熱処理を中断してステップS191へ進む。
第1の実施の形態の動作をまとめると次のようになる。寒冷地において、作業者は、ヒータスイッチ(不図示)を操作して、冷却水ヒータ160を作動させる。冷却水ヒータ160が作動することにより、エンジン冷却水は暖められ、暖められた冷却水が運転室内の暖房ユニット140のヒータコアに供給される。所定の時間、冷却水ヒータ160を作動させた後、作業者がイグニッションスイッチ134をON位置に操作すると、作動油温に応じて適切な予熱時間が決定され(ステップS121)、その予熱時間の間だけグロープラグ150が発熱する(ステップS151〜166)。グロープラグ150の発熱により、燃焼室(気筒)内の温度が上昇するため、燃焼室内の混合気の燃焼が促進され、エンジンの始動性が向上する。
以上説明した第1の実施の形態によれば、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)油圧ポンプ130に直結されたエンジン190の予熱を行うグロープラグ150と、油圧ポンプ130により吐出される作動油の温度Toを検出する作動油温センサ163と、作動油温センサ163で検出された作動油の温度Toに応じて、グロープラグ150の作動を制御するようにした。これにより、冷却水ヒータ160が取り付けられた油圧ショベル100において、冷却水ヒータ160により予め冷却水が暖められている場合であっても、作動油温Toが低いときには発熱装置150を作動させ、エンジン190の始動性を高めることができる。
(2)作動油温Toが低いほど、作動油の粘度が高くなるため、油圧ポンプ130のフリクションが大きくなる。本実施の形態では、作動油温センサ163で検出された作動油温Toが低いほど、発熱装置150の作動時間、すなわち予熱時間toを長く設定するようにした。このため、作動油温Toが低い場合においても確実にエンジン190の始動性を向上させ、作動油温Toが有る程度高い場合には、早期に予熱を終了させることができるので、予熱装置を効率よく作動させることができる。
(3)発熱装置150が作動されている間、グローインジケータランプ139を点灯させて、発熱装置150が作動中であることを報知するようにした。作業者は、グローインジケータランプ139が点灯するのを見て、予熱中であることを確認でき、グローインジケータランプ139が消灯するのを見て、予熱が終了したことを確認できる。このため、作業者は、予熱完了後、スムーズにエンジン190を始動させることができる。
―第2の実施の形態―
図5〜図7を参照して第2の実施の形態に係る予熱装置について説明する。図中、第1の実施の形態と同一または相当部分には同一符号を付し、相違点について主に説明する。図5は本発明の第2の実施の形態に係る予熱装置の構成を示す図である。
第1の実施の形態では、作動油温Toに応じて決定された予熱時間toだけグロープラグ150を作動させるようにした。これに対して、第2の実施の形態では、作動油温Toに応じて決定された予熱時間to、および、冷却水温Tcに応じて決定された予熱時間tcのうち、時間の長い方の予熱時間だけグロープラグ150を作動させる。
第2の実施の形態に係る予熱装置は、第1の実施の形態に係る予熱装置とほぼ同様の構成を有し、さらに、エンジン190を冷却するエンジン冷却水(冷媒)の温度を検出する冷却水温センサ264を備えている。冷却水温センサ264は、エンジン190と暖房ユニット140とを接続する冷却回路に備えられており、コントローラ220に冷却水の温度情報を出力する。
コントローラ220は、第1の実施の形態と同様に、作動油温センサ163で検出された作動油の温度に応じて予熱時間toを決定する油温基準決定部121を機能的に備える。さらに、コントローラ220は、冷却水温センサ264で検出された冷却水の温度に応じて予熱時間tcを決定する水温基準決定部222と、予熱時間toおよび予熱時間tcのうち、時間の長い方を選択する選択部223とを機能的に備える。また、コントローラ220は、選択部223により選択された予熱時間だけグロープラグ150を作動させる作動制御部124を機能的に備える。
図6(a)は、作動油温−予熱時間テーブルを示す図である。図6(a)は、第1の実施の形態で説明した図3の作動油温−予熱時間テーブルに相当する。第1の実施の形態と同様、油温基準決定部121は、予め記憶装置に記憶された作動油温−予熱時間テーブルを参照し、作動油温センサ163で検出された作動油の温度Toに基づいて、予熱時間toを決定する。
図6(b)は、冷却水温−予熱時間テーブルを示す図である。冷却水温−予熱時間テーブルはルックアップテーブル形式でコントローラ220の記憶装置に記憶されている。水温基準決定部222は、冷却水温−予熱時間テーブルを参照し、冷却水温センサ264で検出された冷却水の温度Tcに基づいて、予熱時間tcを決定する。
図6(b)に示すように、冷却水温−予熱時間テーブルは、極低温領域であるTc<Tc1では予熱時間tcが最長時間tmax2となり、常温領域であるTc2≦Tcでは予熱時間tcが0となるように定められている。冷却水温−予熱時間テーブルは、Tc1≦Tc<Tc2では冷却水温Tcの上昇にしたがって、予熱時間tcが最長時間tmax2から0まで比例的に減少するように定められている。予熱時間tcは、グロープラグ150やエンジン190の仕様などを考慮して設定される。なお、図6(a)および図6(b)の温度−予熱時間テーブルは、それぞれで異なるようにしてもよいし、同一にしてもよい。
選択部223は、油温基準決定部121で決定された予熱時間toと、水温基準決定部222で決定された予熱時間tcとを比較して、時間の長い方を選択し、選択した時間をグロープラグ150の通電時間の閾値t1として設定する。作動制御部124は、選択部223で最大値選択された予熱時間だけ、グロープラグ150を通電して発熱させることで、燃焼室内の温度を上昇させる。
図7は、コントローラ220により実行される予熱制御プログラムによる処理の一例を示すフローチャートであり、図4のフローチャートのステップS111に代えて、ステップS211の処理を実行し、ステップS123に代えて、ステップS226,231,241,246の処理を実行するものである。このフローチャートに示す処理は、イグニッションスイッチ134のONにより開始される。
図7に示すように、ステップS211において、作動油温センサ163で検出された作動油の温度情報、ならびに、冷却水温センサ264で検出された冷却水の温度情報を取得し、ステップS121へ進む。ステップS121において、コントローラ220は、作動油温−予熱時間テーブル(図6(a)参照)を参照して、作動油温Toに応じた予熱時間toを決定してステップS226へ進む。
ステップS226において、コントローラ220は、冷却水温−予熱時間テーブル(図6(b)参照)を参照して、冷却水温Tcに応じた予熱時間tcを決定してステップS231へ進む。ステップS231において、コントローラ220は、作動油温Toに応じて決定された予熱時間toが、冷却水温Tcに応じて決定された予熱時間tc以上であるか否かを判定する。ステップS231において肯定判定されるとステップS241へ進み、否定判定されるとステップS246へ進む。
ステップS241において、コントローラ220は、予熱時間toをグロープラグ150を通電させる時間の閾値t1として設定して(t1=to)、ステップS149へ進む。ステップS246において、コントローラ220は、予熱時間tcをグロープラグ150を通電させる時間の閾値t1として設定して(t1=tc)、ステップS149へ進む。
ステップS149〜ステップS195の処理は、第1の実施の形態と同一の処理であり、コントローラ220は、タイマによる計測時間tが閾値t1を経過するまでグロープラグ150を通電発熱させ、燃焼室を予熱する。
このような第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏する。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
[変形例]
(1)本発明は、作動油温に応じて発熱手段の作動を制御するものであればよく、たとえば、図8に示すように、作動油温Toと冷却水温Tcとを比較して、温度の低い方を選択し(ステップS313)、作動油温−予熱時間テーブル(図6(a)参照)あるいは冷却水温−予熱時間テーブル(図6(b)参照)を参照し、選択された温度に基づいて予熱時間を閾値t1として設定するようにしてもよい(ステップS321,326,341,346)。なお、作動油温−予熱時間テーブルおよび冷却水温−予熱時間テーブルは異なるものでもよいし、同一のものとしてもよい。
(2)作動油温−予熱時間テーブルは、上述したものに限定されない。たとえば、図9に示すように、To2よりも少し低い温度To3以上かつTo2未満の温度領域(To3≦To<To2)では、所定の予熱時間t1(一定値)となるように定め、低温領域のうちTo1以上かつTo3未満の温度領域(To1≦To<To3)では作動油温Toの上昇にしたがって、予熱時間toが最長時間tmaxからt1まで比例的に減少するように定めてもよい。また、図9(b)に示すように、To2以上では予熱時間toが0となるように、かつ、To2未満では予熱時間toが所定の時間t2(一定値)となるように定めてもよい。冷却水温−予熱時間テーブルについても、同様に、上述したものに限定されない。
(3)発熱手段は、グロープラグ150やインテークヒータに限定されず、エンジン190の始動性を向上させる種々の発熱手段を採用することができる。
(4)モード切り替えスイッチ(不図示)により、冷却水温センサ264に応じた予熱時間tcを設定する水温基準モードと、作動油温センサ163に応じた予熱時間toを設定する油温基準モードとを作業者が切り換えることができるようにしてもよい。
(5)上記した実施の形態では、油圧ショベルに本発明を適用した例について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、ホイールショベル、ホイールローダ、クレーンなど、油圧ポンプに直結されたエンジンを搭載する種々の建設機械の予熱装置に適用することができる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものでなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で自由に変更、改良が可能である。
100 油圧ショベル、101 走行体、103 旋回体、104 フロント装置、105 油圧回路、107 運転室、108 エンジン室、109 カウンタウエイト、120 コントローラ、121 油温基準決定部、124 作動制御部、130 油圧ポンプ、130a レギュレータ、134 イグニッションスイッチ、139 グローインジケータランプ、140 暖房ユニット、150 グロープラグ(発熱装置)、160 冷却水ヒータ、163 作動油温センサ、190 エンジン、199 タンク、220 コントローラ、222 水温基準決定部、223 選択部、264 冷却水温センサ

Claims (2)

  1. フレームと、
    前記フレーム上に設けられた運転室およびエンジン室と、
    前記エンジン室に収容されたエンジンと、
    前記エンジンにより駆動される油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプから吐出される作動油が供給される油圧回路と、
    前記油圧回路に設けられた油圧アクチュエータと、
    前記油圧ポンプから吐出される作動油により前記油圧アクチュエータが駆動されることによって動作するフロント装置と、
    前記運転室内の暖房ユニットのヒータコアに供給されるエンジン冷却水を温めるための冷却水ヒータと、
    油圧ポンプに直結されたエンジンの予熱を行う発熱手段とを備えた建設機械の予熱装置において、
    前記油圧ポンプにより吐出される作動油の温度を検出する作動油温検出手段と、
    前記冷却水ヒータにより予め前記エンジン冷却水が温められている場合であっても、前記作動油温検出手段により検出した作動油の温度が所定値より低いときには、前記発熱手段を作動させるように制御する制御手段とを備えることを特徴とする建設機械の予熱装置。
  2. 請求項1に記載の建設機械の予熱装置において、
    前記制御手段は、前記作動油温検出手段で検出された作動油の温度が低いほど、前記発熱手段の作動時間を長く設定することを特徴とする建設機械の予熱装置。
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