JP5989554B2 - クランプ及び医療用具 - Google Patents

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Description

本発明は、クランプの改良に関し、クランプに挿通したチューブの流路を閉塞する際に、チューブのガタツキがなく確実に閉塞でき、さらにチューブの流路の閉塞状態を長時間、維持継続できるクランプの改良に関する。
本発明のクランプは、例えば、血液チューブを有する体液循環回路(例えば血液透析用回路、血液浄化用回路等)、血液バッグを有する血液採取器具(血液保存器具)、輸液(薬液)バッグを有する医薬品関連器具(例えば、高カロリー輸液容器、薬液容器)、輸液・輸血セット等の各種医療用具の構成部品であるチューブの途中に装着して、好適に使用することができる。
特許文献1と特許文献2は、医療用可撓管(チューブ)締付け装置(クランプ)の発明が記載されている。
特許文献1と特許文献2に記載のクランプは、クランプの両側(第1側部方向と第2側部方向)に、それぞれ板状の側壁を形成している。
当該板状の側壁により、上部側と下部側の一対の押圧部により、チューブの流路を閉塞する際に、チューブの両側(第1側部方向と第2側部方向)の動き(いわゆるガタツキ)を阻止し、チューブの流路を確実に閉塞できるようにしている。
特許文献1、特許文献2に記載の発明のように、(上部側と下部側の)押圧部の両側に側壁を形成した形態では、側壁を上部側と下部側の両方の押圧部に連結する構造にすると、(上部側と下部側の)側壁同士が衝突して、チューブの流路を閉塞できない。
このため上部側または下部側の押圧部のどちらか一方に、側壁を連結する構造とせざるを得ない。特許文献2の図1等では、下部側にのみ側壁を形成している様子が記載されている。
このように上部側または下部側の押圧部のどちらか一方に側壁を形成する構造は、側壁の安定が悪くなる。例えば、外部から強い衝撃等を受けると、側壁が変形しチューブの両側(第1側部方向と第2側部方向)の動き(いわゆるガタツキ)を阻止できず、チューブの流路を確実に閉塞できない。
さらに特許文献1のようにクランプの両側(第1側部方向と第2側部方向)に、それぞれ板状の側壁を形成する構造について、特許文献2は、以下の課題があると指摘している。
すなわち「(上部側と下部側の)押圧部で、チューブを押圧する際に、チューブの幅方向の寸法が増大するので、チューブが側壁の内面に極めて近接した位置または当接した位置にある場合、チューブの流体の流路の遮断が不十分になる虞がある。
このためチューブが側壁に近接した位置にならないように、注意深く作業を行う必要がある。チューブの材質や大きさによっては、チューブのクランプを無理やり行うことも可能ではあるが、通常より大きな力で所定の位置まで移動させる必要があり、作業性が悪化してしまう。」(特許文献2:段落[0006]から[0007]、図11から図13参照。)
このため特許文献2は、特許文献1のように、チューブが側壁の内面に極めて近接した位置または当接した位置にならないように、チューブの離間手段として、「クランプに挿通されたチューブを側壁から離間した位置に位置決めすべく、側壁から内側に突出するとともに、側壁の内面における(上部側または下部側の)押圧部の移動軌跡から外れた位置であって、上部側または下部側の押圧部と隣接した位置から凸状に形成された突出部」を形成している。
特公平7−57243号公報(特許請求の範囲、図1〜図3) 特許第4137727号公報(特許請求の範囲、図1〜図13)
以上のように、特許文献1、2の発明は、それぞれクランプの両側(第1側部方向と第2側部方向)に、それぞれ板状の壁を形成しているのみである。
このためクランプの(上部側と下部側の)押圧部でチューブの流路を閉塞する際に、チューブが上部側と下部側で動く(ガタツク)ことがあり、依然としてチューブを閉塞しにくいという操作・使用上の難点を有する。
そこで本発明者は、以上の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、次の発明に到達した。
[1]本発明は、基部2と可動部3とを有し、
前記基部2は基端PE側に、基端連結部7PEを形成し、当該基端連結部7PEは、第一基端開口PEO1を形成し、
前記基部2は末端DE側に、末端連結部7DEを形成し、当該末端連結部7DEは、第一末端開口EO1を形成し、
前記基端連結部7PEの上部U側に前記可動部3を形成し、
前記末端連結部7DEの上部U側に基部側係合部9を形成し、当該基部側係合部9は、基部側係合補助部9Hを有し
前記基部2は、上部U側に基部側チューブ押圧部2.1を形成し、当該基部側チューブ押圧部2.1は、上部U側に基部側チューブ押圧部突部2.1Tを形成し、
前記基部2は、チューブ保持部5を有し、
前記可動部3は、末端DE側に可動部側係合部8を形成し、当該可動部側係合部8は一対のガイド部8G(8S1G、8S2G)を有し、
前記可動部3は、下部D側に可動部側チューブ押圧部6を形成し、
当該可動部側チューブ押圧部6は、下部D側に可動部側チューブ押圧部突部6Tを形成し、
前記チューブ保持部5は、第1側部S1側に第1側壁5S1W、第2側部S2側に第2側壁5S2W、末端DE側から上部U側に亘って末端側壁5DEW、基端PE側から上部U側に亘って基端側壁5PEWを有し、
当該第1側壁5S1W、第2側壁5S2W、当該末端側壁5DEW及び当該基端側壁5PEWにより、チューブ保持空間SPを形成し、
前記チューブ保持部5は、上部開口UOを形成し、
前記基端側壁5PEWは、第二基端開口PEO2を形成し、
前記末端側壁5DEWは、第二末端開口DEO2を形成し、
チューブTは、前記第一末端開口DEO1、前記第二末端開口DEO2、
チューブ保持空間SP、第二基端開口PEO2及び前記第一基端開口PEO1に挿入され、
前記チューブTは、前記チューブ保持空間SP内で、前記可動部側チューブ押圧部突部6Tと前記基部側チューブ押圧部突部2.1Tとの間で押圧され、これにより当該チューブTの流路は閉塞される、
クランプ(1、1´)を提供する。
[2]本発明は、前記末端側壁5DEWは、末端DE側から上部U側に亘って、前記第1側壁5S1Wと前記第2側壁5S2Wに繋げて形成し、
前記基端側壁5PEWは、基端PE側から上部U側に亘って、前記第1側壁5S1Wと前記第2側壁5S2Wに繋げて形成した、
前記[1]に記載のクランプ(1、1´)を提供する。
[3]本発明は、前記可動部3は、末端DE側に、可動部側係合部8を形成し、当該可動部側係合部8は、一対のガイド部8Gを有し、
当該ガイド部8Gは、第1側部S1側に第1側部側ガイド部8S1Gを形成し、第2側部S2側に第2側部側ガイド部8S2Gを形成した、
前記[1]または前記[2]に記載のクランプ(1、1´)を提供する。
[4]本発明は、前記可動部側係合部8は可動部側係合補助部(8H、8H´)を有し、
前記基部側係合部9は基部側係合補助部(9H、9H´)を有し、前記可動部側係合補助部(8H、8H´)前記基部側係合補助部(9H、9H´)は、相互に係合できる形状を有する、
前記[1]から前記[3]のいずれか1つに記載のクランプ(1、1´)を提供する。
[5]本発明は、前記可動部側係合補助部8Hは凹状に形成し、前記基部側係合補助部9Hは凸状に形成するかまたは、
前記可動部側係合補助部8H´は凸状に形成し、前記基部側係合補助部9H´は凹状に形成した、
前記[4]に記載のクランプ(1、1´)を提供する。
[6]本発明は、前記可動部側係合部8は、前記第1側部側ガイド部8S1Gと前記第2側部側ガイド部8S2Gとの間であって、かつ上部U側に可動部側係合壁(8W、8W´)を有し、
前記基部側係合部9は、前記基部側係合補助部9H近傍の末端DE側に基部側係合壁9Wを有するかまたは、前記基部側係合補助部9H´近傍の基端PE側に基部側係合壁9W´を有する、
前記[3]に記載のクランプ(1、1´)を提供する。
[7]本発明は、前記第1側壁5S1Wは、すくなくとも一つ以上の第1側壁開口5S1WOを有し、前記第2側壁5S2Wは、すくなくとも一つ以上の第2側壁開口5S2WOを有する、
前記[1]または前記[2]に記載のクランプ(1、1´)を提供する。
[8]本発明は、下部Dから上部U方向にみて、前記第1側壁開口5S1WOのうち第1側壁第1開口5S1WO1は、前記基部側チューブ押圧部突部2.1Tを形成した位置と実質的に同じ高さの位置に形成した、
前記[7]に記載のクランプ(1、1´)を提供する。
[9]本発明は、前記可動部側係合補助部8H´は凸状に形成し、前記基部側係合補助部9H´は凹状に形成し、
基部側係合補助部9H´の幅9wt:100に対して、
可動部係合補助部8H´の幅8wt:70〜100未満、かつ
基部側係合補助部9H´の深さ9dpt:100に対して、
可動部係合補助部8H´の高さ8ht:70〜100未満に形成した、
前記[5]に記載のクランプ1´を提供する。
[10]本発明は、前記可動部側係合補助部8H´は凸状に形成し、前記基部側係合補助部9H´は凹状に形成し、
基部側係合補助部9H´の幅9wt:100に対して、
可動部係合補助部8H´の幅8wt:70〜100未満、かつ
基部側係合補助部9H´の深さ9dpt:100に対して、
可動部係合補助部8H´の高さ8ht:30〜50に形成した、
前記[5]に記載のクランプ1´を提供する。
[11]本発明は、チューブTと、前記[1]から前記[10]のいずれか1項に記載のクランプ(1、1´)とを有し、前記チューブTの途中に、前記クランプ(1、1´)を装着した、
医療用具を提供する。
本発明のクランプ1、1´は、
〈1〉:チューブTは、第1側壁5S1Wと第2側壁5S2Wに加えて、末端側壁5DEW及び基端側壁5PEWにより、さらにいえば、上部U側から末端DE側からに亘って、かつ上部U側から基端PE側からに亘って、チューブTを保持することができる。
〈2〉:〈1〉により、チューブTは可動部側チューブ押圧部突部6Tと押圧部2.1の突部2.1より押圧する際に、チューブ保持部5外の末端DE側と基端PE側で、上下に動く(ガタツク)ことがなく、操作を安定して行うことができる。
〈3〉:〈2〉により、可動部側チューブ押圧部突部6Tと基部側チューブ押圧部突部2.1Tで、チューブTの流路を閉塞する際にチューブTの逃げ場がなくなる。
〈4〉:さらに可動部側係合部8と基部側係合部9が係合することにより、チューブTは、可動部側チューブ押圧部突部6Tと基部側チューブ押圧部突部2.1Tの押圧より解放されることはない。
〈5〉:〈4〉によりチューブTの流路を確実に閉塞することができる。
〈6〉:〈1〉から〈5〉によりチューブTの流路の閉塞を長時間、安定して継続することができる。
〈7〉:第1側壁開口5S1WO(第2側壁開口5S2WO)のうち第1側壁第1開口5S1WO1(第2側壁第1開口5S2WO1)は、基部側チューブ押圧部突部2.1Tを形成した位置と実質的に同じ高さの位置に形成することにより、チューブTは、上部U側から可動部側チューブ押圧部突部6T、下部D側から基部側チューブ押圧部突部2.1Tによって押圧し、流路を閉塞する際に、チューブTの第1側部S1側と第2側部S2側の壁面は、チューブ保持空間SPから第1側壁第1開口5S1WO1と第2側壁第1開口5S2WO1方向へ広がることができる。すなわちチューブTは、第1側壁5S1Wと第2側壁5S2Wに接触して、第1側壁5S1Wと第2側壁5S2Wにより、第1側部S1方向と第2側部S2方向に広がるのを阻害されることなく確実に流路を閉塞することができる。
〈8〉:第1側壁開口5S1WO(第2側壁開口5S2WO)により、チューブ保持部5の外からチューブTの流路の閉塞状態、チューブT内の流体(血液、薬液等)の流れを確認(視認)することができる。
本発明のクランプ1´は、可動部側係合補助部8H´(凸状)と基部側係合補助部9H´(凹状)の「大きさ」のコンビネーションにより、
〈9〉:いわゆる「閉塞感を有する」クランプを所望するユーザー(後述する「ユーザ1」)と、当該閉塞感及びいわゆる「開放感」の両方を所望するユーザー(後述する「ユーザ2」)の期待に応えることができる。
という有利な作用効果を奏することができる。
図1は、本発明の第一実施例(以下、図2から図7も同じ)のクランプを末端DE方向、かつ上部U方向から見た斜視図である。 図2は、本発明のクランプを基端PE方向、かつ上部U方向から見た斜視図である。 図3は、本発明のクランプを末端DE方向、かつ下部D方向から見た斜視図である。 図4は、本発明のクランプを、それぞれ、第1側部S1方向[図4(A)参照]、上部U方向[図4(B)参照]、末端DE方向[図4(C)参照]、基端PE方向[図4(D)参照]から見た図である。 図5は、本発明のクランプが第一の状態(チューブに装着し、チューブの流路を遮断する前の状態)を示す上部U方向かつ、第1側部S1方向から見た概略図である。 図6は、本発明のクランプが第二の状態(チューブに装着し、チューブの流路を遮断した状態)を示す上部U方向かつ、第1側部S1方向から見た概略図である。 図7は、図6のA−A´断面図である。 図8は、本発明の第二実施例(以下、図9も同じ)のクランプを基端PE方向、かつ第1側部S1方向から見た斜視図である。 図9は、図8を第1側部S1方向から見た正面図である。 図10は、本発明の第二実施例のクランプの可動部側係合補助部8H´(凸状)と基部側係合補助部9H´(凹状)の一部拡大図である。
本発明のクランプ(1、1´)の理解を容易にするため、以下の定義をおく。
本発明の請求項、発明の説明に付した符号は、本発明のクランプ(1、1´)の理解を容易にするために記載したものであり、符号そのものが発明を特定するものではない。
本発明のクランプ(1、1´)は、長手L方向と、当該長手L方向に略垂直に交差する側部S方向(「長手」に対して「短い」方向を意味する)を有する。
本発明で、「末端DE(側または方向)」とは、長手L方向の一方向を示し、図1から図6に示すように、可動部側係合部8と基部側係合部9が係合する側の端部、すなわち末端連結部7DE側の端部を意味する。
本発明で、「基端PE(側または方向)」とは、長手L方向の一方向を示し、図1から図7に示すように、「末端DE(側または方向)」とは反対側の端部、すなわち基端連結部7PE側の端部を意味する。
本発明で、「水平軸線HL(方向)」とは、図1から図3に示すように、例えば基部2の長手L方向に延びる方向(図の破線参照)を意味する。
本発明で、「垂直軸線VL(方向)」とは、図1から図3に示すように、例えば水平軸線HLの長手L方向と、上下に略垂直に交差して上下方向に延びる方向(図の破線参照)を意味する。
本発明で、「第1側部S1(側または方向)」とは、側部S方向の一方向を示し、図1、図3に示すように、末端DE方向から見て、クランプ1の右側端部の方向(図の破線矢印参照)を意味する。図2に示すように、基端PE方向から見て、クランプ1の左側端部の方向(図の破線矢印参照)を意味する。
本発明で、「第2側部S2(側または方向)」とは、側部S方向の一方向を示し、図1、図3に示すように、末端DE方向から見て、クランプ1の左側端部の方向(図の破線矢印参照)を意味する。図2に示すように、基端PE方向から見て、クランプ1の右側端部の方向(図の破線矢印参照)を意味する。
本発明で、「上部U(側または方向)」とは、側部S方向の一方向を示し、図1から図3に示すように、例えば水平軸線HLの長手L方向と略垂直に交差して上方向に延びる方向(図の破線参照)を意味する。
本発明で、「下部D(側または方向)」とは、側部S方向の一方向を示し、図1から図3に示すように、例えば水平軸線HLの長手L方向と略垂直に交差して下方向に延びる方向(図の破線参照)を意味する。
本発明の説明で、
「第一の状態」とは、図5に示すように、チューブTに装着し、チューブTの流路を遮断する前の状態を意味する。
「第二の状態」とは、図6、図7に示すように、チューブTに装着し、チューブTの流路を遮断した状態を意味する。
「移行状態」とは、「第一の状態」から「第二の状態」へ移行する途中の状態を意味する。
「移行開始状態」とは、「第一の状態」から「第二の状態」へ移行を開始する初期の状態を意味する。
「移行終了状態」とは、「第一の状態」から「第二の状態」へ移行を終了する間際の状態を意味する。
[クランプ(1、1´)]
本発明の第一実施例のクランプ1は、図1から図7に記載した。また第二実施例のクランプ1´は、図8から図9に記載した。
以下、図1〜図9を参照しながら説明する。
第二実施例のクランプ1´の説明は、符号の複雑化を回避するために、第一実施例のクランプ1と共通ないし、実質的に同じ部材は、同じ符号を使用した。
[第一実施例のクランプ1]
本発明のクランプ1は、図1から図7に例示するように、基部2と可動部3を有する。
[(注)本発明の説明で、このように「任意の部材(部品)」を「有する」とは、すくなくともその「任意の部材(部品)」を「持つ」、「含む」等と実質的に同じ意味である。]
[基部2]
基部2は、図1、図3に示すように、下部D側に、いわゆる「略板状」に形成している。基部2は、その他に底部、基板、固定部という場合もある。
基部2は、基端PE側に基端連結部7PEを形成している。
[(注)本発明の説明で、このように「任意の部材(部品)」の一端部に「他の部材(部品)」を「形成」しているとは、「接続」、「連結」、「延設」、「配置」等と実質的に同じ意味である。]
基端連結部7PEは、下部D側から基端PE側、さらに上部U側へ向けて湾曲(または屈曲ともいう)している。
基端連結部7PEは、第一基端開口PEO1を形成している。
[(注)本発明の説明で、このように「任意の部材(部品)」に「開口」を「形成」しているとは、「任意の部材(部品)」の少なくとも任意の位置に、任意の形態の「開口」をすくなくとも一箇所形成していればよいことを意味する。]
さらに基端連結部7PEの上部U側に、可動部3を形成している。
基部2は、末端PE側に末端連結部7DEを形成している。
末端連結部7DEは、下部D側から末端DE側、さらに上部U側へ向けて湾曲している。
末端連結部7DEは、第一末端開口DEO1を形成している。
末端連結部7DEは、上部U側に基部側係合部9を形成している。
基部側係合部9は、基端PE側に、基部側係合補助部9Hを形成している。
基部側係合補助部9Hは、図1から図7の例示では、いわゆる「凸状」(または突状、突部ともいう)に形成している。基部側係合補助部9Hは、凹状に形成してもよい。
基部側係合補助部9H近傍の末端DE側の壁は、基部側係合壁9Wとしての役割を果たす。(機能する。)
基部2は、上部U側に基部側チューブ押圧部2.1を形成している。
基部側チューブ押圧部2.1は、上部U側に基部側チューブ押圧部突部2.1Tを形成している。
基部側チューブ押圧部2.1は、図4から7に例示するように、第1側部S1方向からみて、上部U側に向けて先細りとなるように、いわゆる「略不等辺三角形状」に形成している。
このようにして、基部側チューブ押圧部2.1は、上部U側に基部側チューブ押圧部突部2.1Tを形成している。
基部2は、図1に例示するように、チューブ保持部5を有する。
[(注)本発明の説明で、このように「任意の部材(部品)」に、「他の部材(部品)」を「有する」とは、「任意の部材(部品)」に、「他の部材(部品)」を「形成」、「接続」、「連結」、「延設」、「突設」、「配置」している等と実質的に同じ意味である。]
チューブ保持部5は、第1側部S1側に第1側壁5S1W、第2側部S2側に第2側壁5S2W、末端DE側から上部U側にわたって末端側壁5DEWを形成し、基端PE側から上部U側にわたって基端側壁5PEWをそれぞれ形成している。
さらに詳述すれば、末端側壁5DEWは、末端DE側から上部U側に亘って、第1側壁5S1Wと第2側壁5S2Wに繋げて形成している。
基端基端側壁5PEWは、基端PE側から上部U側に亘って、第1側壁5S1Wと第2側壁5S2Wに繋げて形成している。
チューブ保持部5は、第1側壁5S1W、第2側壁5S2W、末端側壁5DEW及び基端側壁5PEWにより、チューブ保持空間SPを形成している。
本発明のクランプ1は、以上のように第1側壁5S1Wと第2側壁5S2Wに加えて、末端側壁5DEW及び基端側壁5PEWにより、さらにいえば、上部U側から末端DE側からに亘って、かつ上部U側から基端PE側からに亘って、チューブTを保持することができる。
第1側壁5S1Wは、少なくとも一箇所以上に第1側壁開口5S1WOを形成している。
例えば、図1では、いわゆる「略楕円状」(または略長円状ともいう)の第1側壁第1開口5S1WO1と第1側壁第2開口5S1WO2を二箇所形成している。
第1側壁第1開口5S1WO1は、下部Dから上部U方向にみて、基部側チューブ押圧部突部2.1Tを形成した位置と実質的に同じ高さの位置に形成している。
これによりチューブTは、上部U側から可動部側チューブ押圧部突部6T、下部D側から基部側チューブ押圧部突部2.1Tによって押圧し、流路を閉塞する際に、チューブの第1側部S1側と第2側部S2側の壁面は、チューブ保持空間SPから第1側壁第1開口5S1WO1と第2側壁第1開口5S2WO1方向へ広がることができる。
すなわちチューブTは、第1側壁5S1Wと第1側壁5S1Wに接触して、第1側壁5S1Wと第1側壁5S1Wにより、第1側部S1方向と第2側部S2方向に広がるのを阻害されることなく確実に流路を閉塞することができる。
また第1側壁第1開口5S1WO1と第1側壁第2開口5S1WO2により、チューブ保持部5の外からチューブTの流路の閉塞状態、チューブT内の流体(血液、薬液等)の流れを確認(視認)することができる。
第2側壁5S2Wにも第1側壁5S1Wと同様に、少なくとも一箇所以上に第2側壁開口5S2WOを形成し、第2側壁第1開口5S2WO1と第2側壁第2開口5S2WO2を二箇所形成する。
チューブ保持部5は、上部U側に上部開口UOを形成している。
上部開口UOは、第1側壁5S1Wと第2側壁5S2Wの上部U側で、かつ末端側壁5DEWの基端PE側と、基端側壁5PEWの末端DE側との間に形成している。
末端側壁5DEWは、第二末端開口DEO2を形成し、基端側壁5PEWは第二基端開口PEO2を形成している。
[可動部3]
可動部3は、いわゆる「略板状」に形成している。可動部3は、天上部、可動板、封止部という場合もある。
可動部3は、末端DE側に、可動部側係合部8を形成している。
可動部側係合部8は、さらに一対のガイド部8Gを形成している。
ガイド部8Gは、第1側部S1側に第1側部側ガイド部8S1Gを形成し、第2側部S2側に第2側部側ガイド部8S2Gを形成している。
第1側部側ガイド部8S1Gと第2側部側ガイド部8S2Gは、図1に例示するように、基部側係合部9方向(下部U側で、末端DE側)に向けて形成している。
ガイド部8G(第1側部側ガイド部8S1Gと第2側部側ガイド部8S2G)は、いわゆる「略板状」に形成している。
第1側部側ガイド部8S1G(第2側部側ガイド部8S2G)は、第1側部S1(第2側部S2)方向から見れば、いわゆる「略三角状」に形成している。他方、末端DE方向から見ればいわゆる「略L字」に形成している。
すなわち、ガイド部8Gは、立体的に三次元的にみればいわゆる「クワガタの角状」に形成している。
可動部側係合部8は、第1側部側ガイド部8S1Gと第2側部側ガイド部8S2Gの間の上部U側の壁が、可動部側係合壁8Wとしての役割を果たす。(図6、図7参照)
可動部側係合部8は、可動部側係合壁8Wの近傍でかつ、基端PE側に可動部側係合補助部8Hを形成している。可動部側係合補助部8Hは、図1の例示ではいわゆる「凹状」(または溝状ともいう)に形成している。可動部側係合補助部8Hは、第1側部S1から第2側部S2にわたって、連続して形成している。
可動部側係合補助部8Hは、凸状に形成してもよい。
要するに、可動部側係合補助部8Hと、基部側係合補助部9Hは、お互いに係合できる
形状・構造であればよい。
可動部3は、下部D側に可動部側チューブ押圧部6を形成している。可動部側チューブ押圧部6は、図1、図4に例示するように、第1側部S1方向からみて、下部D側に向けて先細りとなるように、いわゆる「略V字状」に形成している。
さらにいえば二つの「略板状の部品」を、第1側部S1方向からみて、下部D側で閉じるように接合し、上部U側に広げるようにして、可動部3の下部Dに接着している。
このようにして、可動部側チューブ押圧部6は、下部D側に可動部側チューブ押圧部突部6Tを形成している。
[第二実施例のクランプ1´]
クランプ1´の第一実施例のクランプ1と異なる点は、以下のとおりである。
第一に、図8に示すように、可動部側係合補助部8H´は、「凸状」に形成している。
可動部側係合壁8W´は、可動部側係合補助部8H´よりも基端PE側に形成している。
言い換えれば、クランプ1´は、クランプ1の可動部側係合補助部8Hの位置に、可動部側係合壁8W´を形成している。クランプ1´は、クランプ1の可動部側係合壁8Wの位置に、可動部側係合補助部8H´を形成している。
基部側係合補助部9H´は、「凹状」に形成している。
基部側係合壁9W´は、基部側係合補助部9H´近傍の基端PE側に形成している。
言い換えれば、クランプ1´は、クランプ1の基部側係合壁9Wの位置に、基部側係合補助部9H´を形成し、クランプ1の基部側係合補助部9Hの位置に基部側係合壁9W´
を形成している。
第二に、クランプ1´は、図8に示すように、細長い第1側壁第2開口5S1WO2´を第1側壁5S1Wの長手方向に、末端DE近傍から基端PE近傍にわたって形成している。(図面上では見えないが、第2側部S2側も同じ。)
これにより、チューブ保持部5の外からチューブTの流路の閉塞状態、チューブT内の流体(血液、薬液等)の流れが、クランプ1の第1側壁第2開口5S1WO2よりも確認(視認)しやすくなる。
クランプ1、1´は、図1、図4、図8に示すように、
第1側壁5S1Wと第2側壁5S2Wに、
第1第2側壁の基端側壁(以下「第1・2基端側壁」)5S12WPE、
第1第2側壁の基端側壁(以下「第1・2基端側壁」)5S12WPE´、
第1第2側壁の末端側壁第(以下「第1・2末端側壁」)5S12WDE、
第1第2側壁の末端側壁第(以下「第1・2末端側壁」)5S12WDE´を有し、
基端側壁5PEWに、
基端側壁の末端側壁(以下「基端側末端壁」)5PEWDE、
基端側壁の末端側壁(以下「基端側末端壁」)5PEWDE´を有し、
末端側壁5DEWに、
末端側壁の基端側壁(以下「末端側基端壁」)5DEWPE
末端側壁の基端側壁(以下「末端側基端壁」)5DEWPE´を有する。
クランプ1とクランプ1´の違いは、次の点である。
クランプ1´(以下「前者」)は、基端側末端壁5PEWDE´と末端側基端壁5DEWPE´は、クランプ1(以下「後者」)の基端側末端壁5PEWDEと末端側基端壁5DEWPEよりも長く形成し、傾斜は緩く形成している。
前者は、第1・2基端側壁5S12WPE´と第1・2末端側壁5S12WDE´の
それぞれの曲率(曲率半径)を、後者の第1・2基端側壁5S12WPEと第1・2末端側壁5S12WDEのそれぞれの曲率(曲率半径)よりも大きく形成している。
言い換えれば、前者は、第1・2基端側壁5S12WPE´と第1・2末端側壁5S12WDE´のそれぞれの曲率(曲率半径)を、基端連結部7PEと末端連結部7DEの曲率(曲率半径)のそれぞれの曲率(曲率半径)の大きさに近づけて形成している。
このように形成することにより、前者は後者よりもさらに、チューブの押圧、流路の閉塞、これらの維持が良好となる。
「第一の状態」(クランプ1とチューブTの組み立て)
〈1〉:チューブTの基端PEを、クランプ1の第一末端開口PEO1、第二末端開口DEO2を経て、チューブ保持空間SPに挿入する。
〈2〉:さらにチューブTの基端PEを、クランプ1のチューブ保持空間SPから、第二基端開口PEO2を経て、第一基端開口PEO1より、クランプ1の基端PE側より外に引き出して、クランプ1に装着する。これにより図5のように「第一の状態」となる。
[(注)本発明で、チューブTをクランプ1に「装着」するとは、チューブTをクランプ1の前記第一末端開口DEO1、第二末端開口DEO2、チューブ保持空間SP、第二基端開口PEO2、第一基端開口PEO1等の符号で示した開口に「通す」、「挿入」、「挿着」、「差し入れる」等して、クランプ付き医療用具を組み立てることを意味する。]
「移行開始状態」
〈1〉:図5に示すように、「第一の状態」から、可動部3を基部2方向に押し下げる。
〈2〉:可動部側係合部8(ガイド部8G、可動部側係合補助部8H、可動部側係合壁8W)は、基部側係合部9(基部側係合補助部9H、基部側係合壁9W)に向けて移動を開始する。
〈3〉:(可動部側チューブ押圧部6の)可動部側チューブ押圧部突部6Tも、チューブ保持部5の上部開口UOへ向けて移動を開始する。上部開口UOを経て、チューブ保持空間SP内に侵入し、上部U側から、チューブTの押圧を開始する。
「移行終了状態」
〈1〉:ガイド部8G(第1側部側ガイド部8S1G、第2側部側ガイド部8S2G)は、基部側係合部9の第1側部S1側と第2側部S2G側の両壁面に接触する。そして当該両壁面を第1側部S1側と第2側部S2G側から動かないように固定する。
〈2〉:可動部側係合壁8Wは基部側係合壁9Wと接触し、上部U側から基部側係合壁9Wを抑えつける。
〈3〉:可動部側係合補助部8Hと基部側係合補助部9Hが係合する。ガイド部8Gと基部側係合部9の固定、並びに可動部側係合壁8Wと基部側係合壁9Wの抑えつけが、解除されないようにする。
〈4〉:可動部側チューブ押圧部突部6Tは、チューブ保持空間SP内に深く侵入し、上部U側から、チューブTを押圧する。チューブTは、下部D側、すなわち基部側チューブ押圧部2.1T側からも押圧される。
チューブTは、チューブ保持部5の(第1側壁5S1Wと第2側壁5S2Wに加えて)末端側壁5DEW及び基端側壁5PEWにより保持される。さらにいえば、上部U側から末端DE側からに亘って、かつ上部U側から基端PE側からに亘って保持される。
このためチューブTを可動部側チューブ押圧部突部6Tと押圧部2.1の突部2.1より押圧する際に、チューブ保持部5外の末端DE側と基端PE側で、上下に動く(ガタツク)ことがなく、操作を安定して行うことができる。
「第二の状態」
〈1〉:チューブは、上部U側から可動部側チューブ押圧部突部6T、下部D側から基部側チューブ押圧部突部2.1Tから押圧され、チューブTの流路は完全に閉塞する。
〈2〉:可動部側係合補助部8Hと基部側係合補助部9Hの係合により、ガイド部8Gと基部側係合部9の固定、並びに可動部側係合壁8Wと基部側係合壁9Wの抑えつけが維持され、チューブTの流路は、途中で閉塞が解除されることはない。
本発明のクランプ(1、1´)は、同一材料で一体成形により形成することが好ましい。
例えば、射出成形等が可能な熱可塑性合成樹脂で形成することが好ましく、例えばPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PB(ポリブチレン)、PS(ポリスチレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、PMA(ポリメチルアクリレート)、PC(ポリカーボネート)、PAm(ポリアミド)等があげられるが、これに限定されるものではない。
図8、図9に例示したクランプ1´は、体液循環回路に使用する場合、ユーザー(使用者、例えば医師、看護士等)によるクランプ(1、1´)の使用目的、手技等にもよるが、概ね次の二種類のユーザーに大別される。
(ユーザー1)「第二の状態」(例えばクランプ1の例によれば、図6、図7に示すように、クランプ1をチューブTに装着し、チューブTの流路を遮断した状態を意味する。)を維持でき、クランプがチューブTから容易にはずれない、いわゆる「閉塞感を有する」クランプを所望するユーザー。
(ユーザー2)前記閉塞感及びいわゆる「開放感」(「第二の状態」の後でも、クランプをチューブTからはずすことのできる性能)の両方を所望するユーザー。
本発明の図8、図9のクランプ1´の場合、前述した形態に加えて、可動部係合補助部8H´を凸状に形成し、基部側係合補助部9H´を凹状に形成して、図10に例示するように、相対的に下部D側の可動部係合補助部8H´(凸状)を、相対的に上部U側の基部側係合補助部9H´(凹状)に係合するように形成しているので、これらの二種類のユーザーの要望に応えることができる。
すなわち、可動部係合補助部8H´(凸状)の大きさと、基部側係合補助部9H´(凹状)の大きさとのコンビネーションにより、目的を達成することができる。
図10に例示するように、可動部係合補助部8H´(凸状)の「大きさ」とは、高さ(8ht)と幅(8wt)を意味する。基部側係合補助部9H´(凹状)の「大きさ」とは、深さ(9dpt)と幅(9wt)とする。
(ユーザー1)及び(ユーザー2)の要望を共通して充足する(第一の条件)として、基部側係合補助部9H´(凹状)の幅(9wt)を100とすると、可動部係合補助部8H´(凸状)の幅(8wt)は、70〜100未満、好ましくは75〜95、より好ましくは80〜90に形成する。
幅(8wt)があまり大きすぎる(100を超える)と、可動部係合補助部8H´(凸状)基部側係合補助部9H´(凹状)に係合しずらくなり、幅(8wt)があまり小さすぎる(70未満)と係合が弱くなる。
あくまでも参考であるが、実際の寸法で表示すると、幅(9wt)が1.0mmの場合、幅(8wt)は0.70〜0.99mm、好ましくは0.75〜0.95mm、より好ましくは0.80〜0.90mmに形成する。
(ユーザー1)の要望を充足するには、前記(第一の条件)に加えて、(第二の条件)として、基部側係合補助部9H´(凹状)の深さ(9dpt)を100とすると、可動部係合補助部8H´(凸状)の高さ(8ht)は、70〜100未満、好ましくは80〜90に形成する。
高さ(8ht)があまり大きすぎる(100を超える)と、可動部係合補助部8H´(凸状)が基部側係合補助部9H´(凹状)に係合しずらくなり、高さ(8ht)があまり小さすぎる(70未満)と係合が弱くなる。
あくまでも参考であるが、深さ(9dpt)が0.6mmとすると、高さ(8ht)は、0.5mmに形成する。
(ユーザー2)の要望を充足するには、前記(第一の条件)に加えて、(第二の条件)として、基部側係合補助部9H´(凹状)の深さ(9dpt)を100とすると、可動部係合補助部8H´(凸状)高さ(8ht)は、30〜50、好ましくは35〜45、より好ましくは40に形成する。
高さ(8ht)があまり大きすぎる(50を超える)と、可動部係合補助部8H´(凸状)基部側係合補助部9H´(凹状)の係合が解除しずらくなり、高さ(8ht)があまり小さすぎる(30未満)と係合が弱くなりすぎる。
あくまでも参考であるが、深さ(9dpt)が0.6mmとすると、(2)の場合、高さ(8ht)は、0.2〜0.3mmに形成する。
最後にまとめると、
(ユーザー1)の要望を充足するには、
(第一の条件):基部側係合補助部(凹状)9H´の幅(9wt):100に対して、
可動部係合補助部(凸状)8H´の幅(8wt):70〜100未満、かつ
(第二の条件):基部側係合補助部(凹状)9H´の深さ(9dpt):100に対して、
可動部係合補助部(凸状)8H´の高さ(8ht):70〜100未満に形成する。
(ユーザー2)の要望を充足するには、
(第一の条件):基部側係合補助部(凹状)9H´の幅(9wt):100に対して、
可動部係合補助部(凸状)8H´の幅(8wt):70〜100未満、かつ
(第二の条件):基部側係合補助部(凹状)9H´の深さ(9dpt):100に対して、
可動部係合補助部(凸状)8H´の高さ(8ht):30〜50に形成する。
1 クランプ
1´ クランプ
2 基部
2.1 基部側チューブ押圧部
2.1T 基部側チューブ押圧部突部
3 可動部
5 チューブ保持部
5S1W 第1側壁
5S2W 第2側壁
5S12WPE 第1第2側壁の基端側壁(第1・2基端側壁)
5S12WPE´ 第1第2側壁の基端側壁(第1・2基端側壁)
5S12WDE 第1第2側壁の末端側壁第(第1・2末端側壁)
5S12WDE´ 第1第2側壁の末端側壁第(第1・2末端側壁)
5PEW 基端側壁
5PEWDE 基端側壁の末端側壁(基端側末端壁)
5PEWDE´ 基端側壁の末端側壁(基端側末端壁)
5DEW 末端側壁
5DEWPE 末端側壁の基端側壁(末端側基端壁)
5DEWPE´ 末端側壁の基端側壁(末端側基端壁)
5S1WO 第1側壁開口
5S1WO1 第1側壁第1開口
5S1WO2 第1側壁第2開口
5S1WO2´第1側壁第2開口
5S2WO 第2側壁開口
5S2WO1 第2側壁第1開口
5S2WO2 第2側壁第2開口
UO 上部開口
SP チューブ保持空間
DEO1 第一末端開口
DEO2 第二末端開口
PEO1 第一基端開口
PEO2 第二基端開口
6 可動部側チューブ押圧部
6T 可動部側チューブ押圧部突部
7PE 基端連結部
7DE 末端連結部
8 可動部側係合部
8G ガイド部
8S1G 第1側部側ガイド部
8S2G 第2側部側ガイド部
8H 可動部側係合補助部(凹状)
8H´可動部側係合補助部(凸状)
8W 可動部側係合壁
8W´可動部側係合壁
9 基部側係合部
9H 基部側係合補助部(凸状)
9H´ 基部側係合補助部(凹状)
9W 基部側係合壁
9W´ 基部側係合壁
T チューブ
L 長手方向
HL 水平軸線
VL 垂直軸線
PE 基端
DE 末端
S 側部方向
S1 第1側部
S2 第2側部
U 上部
D 下部

Claims (11)

  1. 基部(2)と可動部(3)とを有し、
    前記基部(2)は基端(PE)側に、基端連結部(7PE)を形成し、当該基端連結部(7PE)は、第一基端開口(PEO1)を形成し、
    前記基部(2)は末端(DE)側に、末端連結部(7DE)を形成し、当該末端連結部(7DE)は、第一末端開口(EO1)を形成し、
    前記基端連結部(7PE)の上部(U)側に前記可動部(3)を形成し、
    前記末端連結部(7DE)の上部(U)側に基部側係合部(9)を形成し、当該基部側係合部(9)は、基部側係合補助部(9H)を有し
    前記基部(2)は、上部(U)側に基部側チューブ押圧部(2.1)を形成し、当該基部側チューブ押圧部(2.1)は、上部(U)側に基部側チューブ押圧部突部(2.1T)を形成し、
    前記基部(2)は、チューブ保持部(5)を有し、
    前記可動部(3)は、末端(DE)側に可動部側係合部(8)を形成し、当該可動部側係合部(8)は一対のガイド部[8G(8S1G、8S2G)]を有し、
    前記可動部(3)は、下部(D)側に可動部側チューブ押圧部(6)を形成し、
    当該可動部側チューブ押圧部(6)は、下部(D)側に可動部側チューブ押圧部突部(6T)を形成し、
    前記チューブ保持部(5)は、第1側部(S1)側に第1側壁(5S1W)、第2側部(S2)側に第2側壁(5S2W)、末端(DE)側から上部(U)側に亘って末端側壁(5DEW)、基端(PE)側から上部(U)側に亘って基端側壁(5PEW)を有し、
    当該第1側壁(5S1W)、第2側壁(5S2W)、当該末端側壁(5DEW)及び当該基端側壁(5PEW)により、チューブ保持空間(SP)を形成し、
    前記チューブ保持部(5)は、上部開口(UO)を形成し、
    前記基端側壁(5PEW)は、第二基端開口(PEO2)を形成し、
    前記末端側壁(5DEW)は、第二末端開口(DEO2)を形成し、
    チューブ(T)は、前記第一末端開口(DEO1)、前記第二末端開口(DEO2)、
    チューブ保持空間(SP)、第二基端開口(PEO2)及び前記第一基端開口(PEO1)に挿入され、
    前記チューブ(T)は、前記チューブ保持空間(SP)内で、前記可動部側チューブ押圧部突部(6T)と前記基部側チューブ押圧部突部(2.1T)との間で押圧され、これにより当該チューブ(T)の流路は閉塞される、
    ことを特徴とするクランプ(1、1´)。
  2. 前記末端側壁(5DEW)は、末端(DE)側から上部(U)側に亘って、前記第1側壁(5S1W)と前記第2側壁(5S2W)に繋げて形成し、
    前記基端側壁(5PEW)は、基端(PE)側から上部(U)側に亘って、前記第1側壁(5S1W)と前記第2側壁(5S2W)に繋げて形成した、
    ことを特徴とする請求項1に記載のクランプ(1、1´)。
  3. 前記可動部(3)は、末端(DE)側に、可動部側係合部(8)を形成し、当該可動部側係合部(8)は、一対のガイド部(8G)を有し、
    当該ガイド部(8G)は、第1側部(S1)側に第1側部側ガイド部(8S1G)を形成し、第2側部(S2)側に第2側部側ガイド部(8S2G)を形成した、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のクランプ(1、1´)。
  4. 前記可動部側係合部(8)は可動部側係合補助部(8H、8H´)を有し、前記基部側係合部(9)は基部側係合補助部(9H、9H´)を有し、前記可動部側係合補助部(8H、8H´)前記基部側係合補助部(9H、9H´)は、相互に係合できる形状を有する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のクランプ(1、1´)。
  5. 前記可動部側係合補助部(8H)は凹状に形成し、前記基部側係合補助部(9H)は凸状に形成するかまたは、
    前記可動部側係合補助部(8H´)は凸状に形成し、前記基部側係合補助部(9H´)は凹状に形成した、
    ことを特徴とする請求項4に記載のクランプ(1、1´)。
  6. 前記可動部側係合部(8)は、前記第1側部側ガイド部(8S1G)と前記第2側部側ガイド部(8S2G)との間であって、かつ上部(U)側に可動部側係合壁[(8W、8W´)]を有し、
    前記基部側係合部(9)は、前記基部側係合補助部(9H)近傍の末端(DE)側に基部側係合壁(9W)を有するかまたは、前記基部側係合補助部(9H´)近傍の基端(PE)側に基部側係合壁(9W´)を有する、
    ことを特徴とする請求項に記載のクランプ(1、1´)。
  7. 前記第1側壁(5S1W)は、すくなくとも一つ以上の第1側壁開口(5S1WO)を有し、前記第2側壁(5S2W)は、すくなくとも一つ以上の第2側壁開口(5S2WO)を有する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のクランプ(1、1´)。
  8. 下部(D)から上部(U)方向にみて、前記第1側壁開口(5S1WO)のうち第1側壁第1開口(5S1WO1)は、前記基部側チューブ押圧部突部(2.1T)を形成した位置と実質的に同じ高さの位置に形成した、
    ことを特徴とする請求項7に記載のクランプ(1、1´)。
  9. 前記可動部側係合補助部(8H´)は凸状に形成し、前記基部側係合補助部(9H´)は凹状に形成し、
    基部側係合補助部(9H´)の幅(9wt):100に対して、
    可動部係合補助部(8H´)の幅(8wt):70〜100未満、かつ
    基部側係合補助部(9H´)の深さ(9dpt):100に対して、
    可動部係合補助部(8H´)の高さ(8ht):70〜100未満に形成した、
    ことを特徴とする請求項5に記載のクランプ(1´)。
  10. 前記可動部側係合補助部(8H´)は凸状に形成し、前記基部側係合補助部(9H´)は凹状に形成し、
    基部側係合補助部9H´の幅(9wt):100に対して、
    可動部係合補助部8H´の幅(8wt):70〜100未満、かつ
    基部側係合補助部9H´の深さ(9dpt):100に対して、
    可動部係合補助部8H´の高さ(8ht):30〜50に形成した、
    ことを特徴とする請求項5に記載のクランプ(1´)。
  11. チューブ(T)と、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のクランプ(1、1´)とを有し、前記チューブ(T)の途中に、前記クランプ、1´)を装着した、
    ことを特徴とする医療用具。
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