JP7156651B2 - クランプ - Google Patents

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本発明は、クランプの改良に関し、クランプに挿通したチューブの流路を閉塞する際に、可動部の捩れ解消することのできる形状、構造に関する。
本発明のクランプは、例えば、血液チューブを有する体液循環回路(例えば血液透析用回路、血液浄化用回路等)、血液バッグを有する血液採取器具(血液保存器具)、輸液(薬液)バッグを有する医薬品関連器具(例えば、高カロリー輸液容器、薬液容器)、輸液・輸血セット等の各種医療用具の構成部品であるチューブの途中に装着して、好適に使用することができる。
出願人は、特許文献1(特開2013-176543号)にガタツキがなく確実に閉塞でき、さらにチューブの流路の閉塞状態を長時間、維持継続できるクランプの発明を開示した。(以下、本願の符号と区別するために、符号、図の番号、文献番号に〈 〉を付けた。)
特許文献1の図〈1〉から図〈7〉に記載のクランプ〈1〉(図〈8〉から図〈9〉に記載のクランプ〈1´〉も同じ)は、基部〈2〉は基端連結部〈7PE〉と末端連結部〈7DE〉を有し、基端連結部〈7PE〉に可動部〈3〉を形成し、末端連結部〈7DE〉に、基部側係合補助部〈9T〉を有する基部側係合部〈9〉を形成している。
基部〈2〉は基部側チューブ押圧部突部〈2.1T〉とチューブ保持部〈5〉を有し、可動部〈3〉は、可動部側チューブ押圧部突部〈6T〉と、一対のガイド部〈8G(8S1G、8S2G)〉を備えた可動部側係合部〈8〉を有する。
チューブ保持部〈5〉は、第1側壁〈5S1W〉、第2側壁〈5S2W〉、末端側壁〈5DEW〉及び基端側壁〈5PEW〉の四方の壁を有し、これらによりチューブ保持空間〈SP〉を形成し、チューブ〈T〉は、当該空間〈SP〉内で、可動部側チューブ押圧部突部〈6T〉と基部側チューブ押圧部突部〈2.1T〉との間で押圧され、チューブ〈T〉の流路は閉塞される。
特許文献2には、第1板状部〈14〉と第2板状部〈16〉との側方への相対的な位置ずれと、それら両板状部に対する医療チューブ〈12〉の側方への位置ずれを、何れも効果的に防止しつつ、第1板状部〈14〉と第2板状部〈16〉とを接近方向へ相対変位させて圧迫用突部間で医療チューブ〈12〉を圧迫閉止する操作を、迅速に且つ確実に行うことができる、医療チューブ用クランプの発明が開示されている。
すなわち、第1板状部〈14〉および前記第2板状部〈16〉には、一方の板状部から他方の板状部に向かって突出して前記医療チューブの側方への位置ずれを防止する両側壁部〈41、42〉と、該他方の板状部から一方の板状部に向かって突出する中央案内突部〈48〉が形成されている。中央案内突部〈48〉の先端部両側面が中央に向かって突出して第1板状部と第2板状部の接近方向への相対変位に際して両側壁部への引掛かりを防止しつつ中央案内突部〈48〉を両側壁部〈41、42〉間へ入り込ませる傾斜案内面〈48〉としている。
特開2013-176543号公報(特許請求の範囲、図1~図10) 特許第5804388号(特許請求の範囲、段落[0008]、図1~図9)
特許文献1に記載のクランプ〈1〉は、チューブの閉塞操作をする際に基端連結部〈7PE〉が捩れると、可動部〈3〉の一対のガイド部〈8G(8S1G、8S2G)〉は、可動部側係合壁〈8W〉よりも末端〈DE〉側に突出して形成しているため、基部側係合部〈9〉が干渉して、チューブの閉塞操作が実施しにくくなる。
また基部側チューブ押圧部突部〈2.1T〉は、第1側壁〈5S1W〉、第2側壁〈5S2W〉、末端側壁〈5DEW〉及び基端側壁〈5PEW〉の四方の壁を有するチューブ保持部〈5〉は内に配置されているので、チューブの閉塞操作をする際に、基端連結部〈7PE〉が捩れた際に、可動部側チューブ押圧部突部〈6T〉が四方の壁を有するチューブ保持部〈5〉と干渉し、チューブの閉塞操作が実施しにくくなる。
特許文献2に記載のクランプは、両側壁部〈41、42〉の上部側は開放しているので、チューブが両側壁部〈41、42〉を乗り越えて、側部方向へはみ出す場合があり、チューブを閉塞できない場合がある。
また斜め方向から力を加えてクランプに捩れが発生した場合は、両側壁部〈41、42〉の角部と、前記傾斜案内面〈48〉の基部が干渉し、チューブの閉塞操作が実施しにくくなる。
そこで本発明者は、以上の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、以下の発明に到達した。
本発明は、チューブを保持する基部と、前記基部と協働して前記チューブを押圧して閉止可能な可動部と、を備えるクランプであって、
前記可動部は、前記基部に向けて突設された一対の可動部側壁部を有し、前記一対の可動部側壁部の前記基部側の先端部に渡るように、前記チューブを押圧する可動部側チューブ押圧部が形成され、
前記基部に対して前記可動部が相対的に近付くように移動して、前記基部の基部側係合部と前記可動部の可動部側係合部とが係合可能に構成され、
前記基部は、前記チューブを全周にわたりその管軸方向に沿って保持し、前記チューブの前記可動部側への変位を規制する第1のチューブ保持部と、前記チューブを径方向に挟む第2のチューブ保持部と、前記チューブを押圧する基部側チューブ押圧部とを有し、
前記第1のチューブ保持部は、前記基部の延在方向に沿って延在するとともに前記可動部に向けて突設され、前記チューブを径方向に挟む一対の側壁を具備し、前記一対の側壁で前記チューブを径方向に挟む方向に見て、台形状の形態を有し、
前記基部側チューブ押圧部は、前記基部の前記第1のチューブ保持部と前記第2のチューブ保持部との間であって、前記可動部側チューブ押圧部に対向する位置にて、前記基部の延在方向に直交する方向に延在するように設けられ、
前記基部側係合部及び前記可動部側係合部のうち、少なくとも一方の係合部を互いに係合可能な位置まで案内する案内部をさらに備え、
前記案内部は、前記可動部の前記一対の可動部側壁部に形成された傾斜面部を有し、前記基部に対して前記可動部が相対的に近付くように移動する際に、前記第1のチューブ保持部の前記一対の側壁の一部分が前記傾斜面部に摺接されるクランプを提供する。
本発明のクランプは、チューブを閉塞する際に、基部に対して相対的に近付くように移動する可動部が捩れても、可動部の一対の可動部側壁部に形成された傾斜面部に、チューブを全周にわたりその管軸方向に沿って保持する第1のチューブ保持部の一対の側壁の一部分を摺接させることで、基部側係合部や可動部側係合部を互いに係合可能な位置まで案内することができ、可動部の基部に対する捩れを解消することができる。
図1は本発明のクランプを末端DE-上部U-第1側部S1方向から見た斜視図である。 図2は本発明のクランプの側面図である。(A)は末端DE側から見た側面図で、(B)は第1側部S1方向から見た側面図である。 図3は図2の断面図で、(A)は図2(A)のA-A´断面図、(B)は図2(B)の状態からクランプを閉じた状態にしたところの断面図である。 図4は図3(B)を上部U方向から見た基部2の基部側係合部9と可動部3の可動部側係合部8の一部拡大図である。概略図でやや誇張して記載している。 図5は基部2の基部側係合部9と可動部3の可動部側係合部8の一部拡大図である。(A)は図2(B)の一部拡大図、(B)は図3(A)の一部拡大図、(C)は図3(B)の一部拡大図である。 図6(A)は図2(B)のB-B´断面図、(B)は図3のC-C´断面図である。 図7は本発明のクランプにチューブを挿通したところの図で、(A)は末端DE側から見た側面図、(B)は第1側部S1方向から見た側面図、(C)は(A)のA-A´断面図である。 図8は本発明のクランプのチューブ保持部5にチューブを挿通したところの図7(C)のB-B´断面に対応する断面図である。(A)はチューブが正常の位置にある状態、(B)はチューブが第1側部S1方向にずれた状態、(C)はチューブが上部U方向にずれた状態を例示している。 図9は本発明のクランプを上部U方向から見た側面図(平面図)で、(A)は捩れていない正常な状態、(B)は基端連結部7/PEが捩れ、可動部3が第2側部S2方向へ捩れた状態を示している。 図10は本発明のクランプの側面図で、(A)は末端DE側から見た側面図で、(B)は第1側部S1方向から見た側面図、(C)は(A)のC-C´断面図である。 図11は図10(C)のD-D´断面図である。(A)捩れた状態、(B)は可動部3が基部2側へ移動した状態、(C)は(B)よりもさらに可動部3が基部2側へ移動した状態、(D)は(C)よりもさらに可動部3が基部2側へ移動した状態、(E)は可動部3が基部2に係合した状態。 図12はチューブを装着したクランプの側面図と断面図である。(A)は(A)は末端DE側から見た側面図、(B)は第1側部S1方向から見た側面図、(C)は(A)のA-A´断面図、(D)はクランプを閉じたところの断面図、(E)は(C)のB-B´断面図、(F)は(D)のC-C´断面図である。 図13は、可動部3の可動部側壁3SWと基部2のチューブ保持部5の末端側壁5SW/DEのその他の実施例を示す一部拡大断面図である。
本発明のクランプの理解を容易にするため、以下の定義をおく。
本発明の請求項、発明の説明に付した符号は、本発明のクランプの理解を容易にするために記載したものであり、符号そのものが発明を特定するものではない。
本発明のクランプは、長手L方向と、当該長手L方向に略垂直に交差する側部S方向(「長手」に対して「短い」方向を意味する)を有する。
本発明で、「末端DE(側または方向)」とは、長手L方向の一方向を示し、例えば図1から図2に示すように、可動部側係合部8と基部側係合部9が係合する側の端部、すなわち末端連結部7/DE側の端部を意味する。
本発明で、「基端PE(側または方向)」とは、長手L方向の一方向を示し、例えば図1から図2に示すように、「末端DE(側または方向)」とは反対側の端部、すなわち基端連結部7/PE側の端部を意味する。
本発明で、「水平軸線HL(方向)」とは、図1に示すように、例えば基部2の長手L方向に延びる方向(図の破線参照)を意味する。
本発明で、「垂直軸線VL(方向)」とは、図1から図5に示すように、例えば水平軸線HLの長手L方向と、上下に略垂直に交差して上下方向に延びる方向(図の破線参照)を意味する。
本発明で、「第1側部S1(側または方向)」とは、側部S方向の一方向を示し、例えば図1から図2に示すように、末端DE方向から見て、クランプの右側端部の方向(図の破線矢印参照)を意味する。他方、基端PE方向から見て、クランプの左側端部の方向(図の破線矢印参照)を意味する。
本発明で、「第2側部S2(側または方向)」とは、側部S方向の一方向を示し、例えば図1から図2に示すように、末端DE方向から見て、クランプの左側端部の方向(図の破線矢印参照)を意味する。他方、基端PE方向から見て、クランプの右側端部の方向(図の破線矢印参照)を意味する。
本発明で、「上部U(側または方向)」とは、側部S方向の一方向を示し、例えば図1から図2に示すように、水平軸線HLの長手L方向と略垂直に交差して上方向に延びる方向(図の破線参照)を意味する。
本発明で、「下部D(側または方向)」とは、側部S方向の一方向を示し、例えば図1から図2に示すように、水平軸線HLの長手L方向と略垂直に交差して下方向に延びる方向(図の破線参照)を意味する。
例えば側壁5SWの説明で、両側部(第1側部S1と第2側部S2)に一対の側壁5SWを形成したとは、第1側部S1側の側壁5SW/S1と第2側部S2側の側壁5SW/S2を形成したことを意味する。
また基端PE側の位置のみを特定したい場合は5SW/PEと記載し、また第1側部S1側の位置を特定したい場合は5SW/S1と記載する。
また当該基端PE側の側壁5SW/PEで、かつ第1側部S1側の位置も特定したい場合は、5SW/PE/S1と記載する。
クランプの構成部材の位置を示す符号は「/」の次に「S1」と記載する。例えば側壁5SWの場合を例示すると、第1側部側の側壁は、「5SW/S1」と記載する。
またクランプの構成部材の位置を例えば「基端側」、「第1側部」のように二方向で記載する場合は、「5SW/PE/S1」のように記載した。
その他の部材も同様に記載した。
本発明の説明で、「第一の状態」とは、例えば図12(A)、(B)に示すように、チューブに装着し、チューブの流路を遮断する前の開放状態を意味する。
「第二の状態」とは、図12(D)、(F)に示すように、チューブに装着し、チューブの流路を遮断した状態を意味する。
[クランプ]
本発明のクランプの実施例について、以下、図1~図13を参照しながら説明する。また本発明の以下の説明でクランプ1とチューブTの符号「1」、「T」は省略する。
本発明のクランプは、基部2と可動部3を有する。可動部3は(相対的に)上部U側、基部2は(相対的に)下部D側に位置する。
[(注)本発明の説明で、このように「任意の部材(部品)」を「有する」とは、すくなくともその「任意の部材(部品)」を「持つ」、「含む」等と実質的に同じ意味である。]
[基部2と可動部3]
基部2は、いわゆる「略板状」の形態に形成している。基部2は、その他に底部、基板、固定部という場合もある。
可動部3も、いわゆる「略板状」の形態に形成している。可動部3は、天上部、可動板、封止部という場合もある。
基部2と可動部3は、基端連結部7/PEにより繋がっており、各対向面にそれぞれチューブを押圧して閉止するチューブ押圧部(後述する)を形成し、またそれぞれの一端部に相互に係合する基部側係合部9と可動部側係合部8を形成している。
[基部2]
基部2は、基端PE側に基端連結部7/PEを形成している。
[(注)本発明の説明で、このように「任意の部材(部品)」の一端部に「他の部材(部品)」を「形成」しているとは、「接続」、「連結」、「延設」、「配置」等と実質的に同じ意味である。]
基端連結部7/PEは、下部D側から基端PE側、さらに上部U側へ向けて湾曲(または屈曲ともいう)して立ち上がるように形成している。
基端連結部7/PEは、チューブを通すための基端開口7O/PEを形成している。
[(注)本発明の説明で、このように「任意の部材(部品)」に「開口」を「形成」しているとは、「任意の部材(部品)」の少なくとも任意の位置に、任意の形態の「開口」をすくなくとも一箇所形成していればよいことを意味する。]
さらに基端連結部7/PEの上部U側に、可動部3(詳細は後述する)を形成している。
基部2は、末端PE側に末端連結部7/DEを形成している。
末端連結部7/DEは、下部D側から末端DE側、さらに上部U側へ向けて湾曲して立ち上がるように形成している。
末端連結部7/DEは、チューブを通すための開口7O/DEを形成している。
[基部側係合部9]
末端連結部7/DEは、上部U側に基部側係合部9を形成している。
基部側係合部9は、図1から図5に例示するように、基端PE側に向けて可動部側係合部8の可動部側末端壁8FWに対向して、係合突起部9Tを突設している。
基部側係合部9と係合突起部9Tは、いわゆる「凸状」(または突状、突部ともいう)に形成している。
係合突起部9Tは、第1側部S1(第2側部S2)方向から見ると、いわゆる緩やかに湾曲(屈曲)した矩形状(図2(B)参照)、上部U方向から見るといわゆる略台形(矩形)状の形態(図4、図9(A)参照)を有する。
係合突起部9Tの(後述する)可動部側係合部8の末端DE側の可動部側末端壁8FWとの対向面は、いわゆる緩やかに湾曲(屈曲)した斜面に形成している。
また基部側係合部9の係合突起部9Tの両側部(第1側部S1側と第2側部S2側)の面[(後述する)係合側壁8SWの湾曲部が、接触ないし通過する面]はいわゆる緩やかに湾曲(屈曲)した斜面に形成している。(図9(A)参照。)
図4に例示するように、係合突起部9Tの幅(第1側部S1-第2側部S2方向の長さ/距離)は、基部側係合部9の幅(第1側部S1―第2側部S2方向の長さ)内に収まるように狭く(小さく)形成している。
係合突起部9Tの長さ(上部U-下部D方向の長さ/距離)は、基部側係合部9の長さ(上部U-下部D方向の長さ/距離)よりも上部U側を若干短く形成している。(図2(B)も参照。)
係合突起部9Tの下部D側の壁は、基部側係合壁9Wとしての役割を果たす。(機能する。)基部側係合壁9Wは、(後述する)可動部側係合壁8Wと係合する。
基部側係合部9の両側部(第1側部S1側と第2側部S2側)の下部D方向の壁面には、(後述する)一対の係合側壁8SW(第1側部側係合側壁8SW/S1と第2側部側係合側壁8SW/S2)の湾曲部が当接される。(図4、図5(C)参照。)
基部2は、図1に例示するように、長手L方向に見て末端DE側から略中央を経て基端PE側にわたって、かつ上部U(天面)側に基部側チューブ押圧部2.1とチューブ保持部5を有する。
[(注)本発明の説明で、このように「任意の部材(部品)」に、「他の部材(部品)」を「有する」とは、「任意の部材(部品)」に、「他の部材(部品)」を「形成」、「接続」、「連結」、「延設」、「突設」、「立設」、「配置」している等と実質的に同じ意味である。]
基部側チューブ押圧部2.1は、長手L方向の略中央部(やや基端PE側より)に形成している。
基部側チューブ押圧部2.1は、図1、図2(B)に例示するように、第1側部S1方向からみて、いわゆる「略波形状」に形成している。当該略波形の頂点近傍に相当する領域は湾曲部2.1Rを形成している。
チューブ保持部5は、側壁空間5SWSP(5SWSP/S1、5SWSP/S1)を隔てて、一対の末端DE側のチューブ保持部5/DE(末端側チューブ保持部5/DE)と基端PE側のチューブ保持部5/PE(基端側チューブ保持部5/PE)を有する。
末端側チューブ保持部5/DEは、一対の末端側壁5SW/DE(5SW/DE/S1、5SW/DE/S2)を有し、当該末端側壁5SW/DEの上部U側は、末端側上部壁5W/DE/Uで覆っている。
末端側上部壁5W/DE/Uにより、末端側第1側壁5SW/DE/S1と末端側第2側壁5SW/DE/S2は、上部U側で繋がっている。
末端側チューブ保持部5/DEは、末端DE側と基端PE側はチューブを通すために開口している。(あえて図に符号は記載していない。)
基端側チューブ保持部5/PEは、一対の基端側壁5SW/PE(5SW/PE/S1、5SW/PE/S2)を有し、当該基端側壁5SW/PEの上部U側は開放している。
基端側チューブ保持部5/PEは、末端DE側と基端PE側はチューブを通すために開口している。(あえて図に符号は記載していない。)
末端側チューブ保持部5/DEは、基部側チューブ押圧部2.1よりも末端DE側に形成し、基端側チューブ保持部5/PEは、基部側チューブ押圧部2.1よりも基端PE側に形成している。
末端側チューブ保持部5/DEと基端側チューブ保持部5/PEとの間の上部U側は、第1側部S1(第2側部S2)方向から見て、いわゆる「略漏斗状」の上部開口5O/Uとなっている。
末端側チューブ保持部5/DEの内部はチューブを通すための末端側チューブ保持空間5SP/DEとなり、基端側チューブ保持部5/PEの内部はチューブを通すための基端側チューブ保持空間5SP/PEとなっている。
以上のように末端側上部壁5W/DE/Uで覆った末端側チューブ保持部5/DEは、主チューブ保持部材5/DEといい、上部壁で覆っていない基端側チューブ保持部5/PEは補助チューブ保持部材5/PEという場合がある。
図に例示した末端側チューブ保持部5/DEは、第1側部S1(第2側部S2)方向から見て、いわゆる「略台形状」の形態を有し、上部U方向から見て、いわゆる「略矩形状」の形態、末端DE側(基端PE)から見ていわゆる「略矩形状」の形態を有する。
末端側チューブ保持部5/DEは、一対の側壁5SW/DEと上部壁5W/DE/Uを有するいわゆる有蓋の「略ドーム状」の形態を有していれば、図に例示したものに特定されない。
また図に例示した基端側チューブ保持部5/PEは、第1側部S1(第2側部S2)方向から見て、いわゆる「略葉状」の形態を有する。基端側チューブ保持部5/PEは、一対の側壁5SW/PEを有する、いわゆる一対の「略葉状」の形態を有していれば、図に例示したものに特定されない。
基端側チューブ保持部5/PEの形態は、チューブを両側部(第1側部S1、第2側部S2)から保持できる形態であれば、矩形、半円状の形態でも良い。
本発明のクランプは、以上のように末端側チューブ保持部5/DEと基端側チューブ保持部5/PE、(後述する)上部U側の可動部側チューブ押圧部突部6Tの湾曲部6TR、下部D側の基部側チューブ押圧部2.1の湾曲部2.1Rによりチューブを保持することができる。
[可動部3]
可動部3は、末端DE側に可動部側係合部8を形成している。
可動部側係合部8は、末端DE側に可動部側末端壁8FWを形成している。可動部側末端壁8FWは、いわゆる「斜面状」の形態を有する。
可動部側係合部8は、上部U側は実質的に平坦ないし緩やかな斜面に形成している。当該平坦部は可動部側係合壁8Wとしての役割を果たす。可動部側係合壁8Wは、(前述した)基部側係合壁9Wと係合する
可動部側係合部8は、両側部(第1側部S1側と第2側部S2側)に一対の係合側壁8SW(8SW/S1、8SW/S2)を形成している。
係合側壁8SWは、第1側部S1側(第2側部S2側)から見て、末端側DEから下部D側に向けて、いわゆる「円弧状」の形態を有する。
係合側壁8SWは、すくなくとも湾曲部を有すればよく、他に略半円状、略楕円状の形態でもよい。
一対の係合側壁8SWの末端DE側から見た内面は、上部Uから下部Dへ向けて広がる傾斜壁8SWS(8SWS1、8SWS2)を形成している。当該傾斜壁8SWは、可動部3が基部2方向へ移動する際に、前記係合突起9Tの略台形状の両側部の斜辺に沿って移動できるように形成したものである。
係合側壁8SWは、可動部側係合壁8Wの下部D側に形成し、図3(B)に例示するように、可動部側係合壁8Wと(前述した)基部側係合壁9Wとを係合した状態で見た時に、可動部側係合壁8Wよりも、末端DE側に実質的に突出しないように形成している。これにより特許文献1で指摘した基部側係合部9との干渉を回避することができる。実質的に突出しないとは、基部側係合部9との干渉を回避できれば、わずかな突出は許容される。
一対の係合側壁8SWは、可動部側係合部8と基部側係合部9が係合する時に、湾曲部の壁面が基部側係合部9の第1側部S1側と第2側部S2側に沿って、さらに傾斜壁8SWが係合突起9Tの略台形状の両側部の斜辺に沿って、抵抗が少なく下部D方向へ移動するので、係合を促進することができる。
また可動部側係合部8と基部側係合部9が係合した時に、図4に例示するように第1側部側係合側壁8SW/S1と第2側部側係合側壁8SW/S2の上部U側の壁面が、基部側係合部9の第1側部S1側と第2側部S2側の下部D方向の壁面に当接されることにより、第1側部S1側と第2側部S2側から係合の維持をサポートすることができる。
可動部3は、さらに当該可動部側係合壁8Wから基端PE側に向けて緩やかに上る斜面3SLを介して頂部3Tを形成している。
また可動部3の頂部3Tよりも基端PE側の天面(上部U側)は、側部S方向に沿うように、細長い複数の突起3Kを形成している。
可動部3は、両側部(第1側部S1側と第2側部S2側)に一対の可動部側壁部3SW(3SW/S1、3SW/S2)を形成している。可動部側壁部3SWは、第1側部S1(第2側部S2)側から見て、いわゆる「矩形状」の形態を有する。
可動部側壁部3SWは、係合側壁8SWの基端PE側の下部Dから下部D方向に突出(突設)し、(後述する)可動部側チューブ押圧部6の可動部側チューブ押圧部突部6T方向に伸び、さらに可動部側チューブ押圧部6の末端DE側の壁面を上部U方向に上り、可動部8の略中腹部の下部D側に至っている。
一対の可動部側壁部3SWの内面は、末端DE(基端PE)方向から見て、上部U側から下部D側に向けて広がるように傾斜して形成している。いわゆる一対の傾斜壁3SW(3SW/S1、3SWS2)を形成している。
当該一対の傾斜壁3SW(3SW/S1、3SWS2)は後述するようにクランプ(可動部3)の捩れを解消する役割を果たす。
さらに可動部3は、前記可動部側壁部3SWの基端PE側でかつ下部D側に可動部側チューブ押圧部6を形成(突設)している。
可動部側チューブ押圧部6は、図1、図2(B)に例示するように、第1側部S1(第2側部S2)方向からみて、下部D側に向けて先細りとなるように、いわゆる「略V字状」に形成している。
さらにいえば、可動部側チューブ押圧部6は、下部D側に可動部側チューブ押圧部突部6Tを形成している。可動部側チューブ押圧部突部6Tは、図1、図2(B)に例示するように、略中央部(チューブ押圧部)は下部D側に湾曲した湾曲部6TR(略半円状、略半球状)を形成している。
チューブは、可動部側チューブ押圧部突部6Tの湾曲部6TRと、基部側チューブ押圧部2.1の湾曲部2.1Rとの間で押圧・挟持される。
チューブは、末端側チューブ保持部5/DE、基端側チューブ保持部5/PEのそれぞれのチューブ保持空間5SP/DE、5SP/PEに通された状態で、可動部側係合壁8Wと基部側係合壁9Wとが係合することにより閉塞される。
すなわちチューブは、基部2の上部U、側壁空間5SWSP近傍で、湾曲部6TRと湾曲部2.1Rに押圧・挟持され、チューブのガタツキがなく確実に閉塞でき、さらにチューブの流路の閉塞状態を長時間、維持継続できる。
次に本発明のクランプの使用方法について説明する。
[クランプとチューブの組み立て]
チューブの基端PEを、末端開口7O/DEより、末端側チューブ保持空間5SP/DEに挿入する。
さらにチューブの基端PEを、末端側チューブ保持空間5SP/DEから基端側チューブ保持空間5SP/PEを経て、基端開口7O/PEより、クランプの基端PE側より外に引き出して、クランプに装着する。
これにより図7(A)、(B)、(C)[図12(A)、(B)、(C)]のように「第一の状態」となる。
[(注)本発明で、チューブをクランプに「装着」するとは、チューブをクランプの前記末端開口7O/DE、末端側チューブ保持空間5SP/DE、基端側チューブ保持空間5SP/PE、基端開口7O/PEの符号で示した開口、空間に「通す」、「挿入」、「挿着」、「差し入れる」等して、クランプ付き医療用具を組み立てることを意味する。]
「第一の状態」から「第二の状態」
「第一の状態」図7(A)、(B)、(C)[図12(A)、(B)、(C)]から、例えば片手でクランプを持って、親指の腹で可動部3を基部2方向(末端DE側から下部D方向)に押し下げる。
可動部側係合部8(可動部側係合壁8W)は、基部側係合部9(基部側係合壁9W)に向けて移動する。
可動部側末端壁8FWの壁面(斜面)は、係合突起部9Tの壁面(湾曲面)と接触し、さらに係合側壁8SW(第1側部側係合側壁8SW/S1、第2側部側係合側壁8SW/S2)の下部Dは、基部側係合部9の壁面(第1側部S1側と第2側部S2側)の壁面に接触し、可動部側係合部8は基部側係合部9を基部2方向(末端DE側から下部D方向)に押し下げる。
(可動部側チューブ押圧部6の)可動部側チューブ押圧部突部6Tの湾曲部6TRも、チューブ保持部5の上部開口5O/Uへ向けて移動し、上部開口5O/Uの下部D側へ侵入し、上部U側から、チューブの押圧を開始する。
可動部側係合部8の可動部側末端壁8FWの斜面は、基部側係合部9の係合突起部9Tの斜面に沿って、さらに傾斜壁8SWも係合突起9Tの略台形状の両側部の斜辺に沿って抵抗が少なく下部D方向へ移動することができる。
円弧状の係合側壁8SWも基部側係合部9の第1側部S1側と第2側部S2側に沿って抵抗が少なく下部D方向へ移動することができる。
可動部側係合壁8Wは、一度基部側係合壁9Wよりも下部D側に移動するが、基端連結部7/PEの弾性変形により、上部U側に戻り、基部側係合壁9Wと係合する。
基部側係合部9の第1側部S1側と第2側部S2側の下部D方向の壁面は、第1側部側係合側壁8SW/S1と第2側部側係合側壁8SW/S2が当接される。(図4参照)
可動部側チューブ押圧部突部6Tの湾曲部6TRは、側壁空間5SWSP近傍まで深く侵入し、上部U側から、チューブを押圧する。チューブは、下部D側、すなわち基部側チューブ押圧部2.1の湾曲部2.1R側からも押圧される。
この時、チューブは、末端側チューブ保持部5/DEの一対の側壁5SW/DE、末端側上部壁5/DE/U、さらに基端側チューブ保持部5/PEの一対の側壁5SW/PE、末端側第2側壁5SW/DE/S2により保持される。
チューブは、上部U側から可動部側チューブ押圧部突部6Tのアール部6TR、下部D側から基部側チューブ押圧部2.1の湾曲部2.1Rから押圧され、チューブの流路は完全に閉塞する。
図9(B)に示すように、可動部3の基端連結部7/PEから第2側部S2方向へ捩れた場合、図11(B)から(E)のように、可動部3を基部2側に押し下げる途中で捩れを解消し、捩れのない状態でチューブの液体流路を閉塞することができる。
図11(A)(図9(B)の状態に対応している。)の状態から、図11(B)のように、可動部3を基部2方向に押し下げると、第1側部側傾斜壁3SWS/S1の下部が末端側第1側壁5SW/DE/S1の上部に接触する。(図11(B)の矢印の先端参照。)
図11(C)のように、さらに可動部3を基部2方向に押し下げると、第1側部側傾斜壁3SWS/S1は下部から中間部に至るまで、末端側第1側壁5SW/DE/S1の上部へ移動する。(図11(C)の矢印の先端参照。)この時クランプの捩れはかなり改善されている。
図11(D)のように、可動部3が第1側部S1方向に移動して、図11(E)のように、可動部3の可動部側壁3SWは、側壁5SWに側壁に係合する。この時可動部3の捩れは解消されている。
すなわち、可動部3は基部2方向に押し下げられるにつれて、一対の可動部側壁3SW(3SW/S1、3SW/S2)は、傾斜壁3SWS(3SW/S1、3SW/S2)に沿って、末端側上部壁5W/DE/Uから一対の末端側側壁5SW/DE(5SW/DE/S1、5SW/DE/S2)の両側部(第1側部S1、第2側部S2)に係合するので、クランプ(可動部3)の捩れを解消することができる。
また可動部3を基部2方向に押し下げて、チューブを閉塞するに際し、図8(B)のように、チューブが第1側部S1方向にずれた状態、図8(C)のようにチューブが上部U方向にずれた状態でも、末端側チューブ保持部5/DE[一対の末端側壁5SW/DE(5SW/DE/S1、5SW/DE/S2)を有し、当該末端側壁5SW/DEの上部U側は、末端側上部壁5W/DE/Uで覆っている。]の末端側チューブ保持空間(5SP/DE)内に保持できる。
この状態で、可動部側係合壁8Wと基部側係合壁9Wを係合し、チューブは、側壁空間5SWSP近傍で、前記可動部側チューブ押圧部突部6Tの湾曲部6TRと基部側チューブ押圧部2.1の湾曲部2.1Rとの間で押圧・挟持され、これにより当該チューブの流路を閉塞することができる。
「第二の状態」から「第一の状態」
使用者は親指の腹で、末端DE方向に、基部側係合部9を押すと基部側係合部9は末端DE方向に移動し、可動部側係合壁8Wと基部側係合壁9Wの係合は解除される。
以上のように本発明のクランプは、チューブの流路を閉じた状態から開放状態に戻すのも容易である。
[その他の実施例]
前記実施例では、クランプ(可動部3)の捩れを解消するために、末端側チューブ保持部5/DEの一対の末端側壁5SW/DEは、略垂直側壁5SWVとして、基部2から上部U方向に立設し、かつ可動部側壁部3SWは、上部U側から下部D側に向けて広がる傾斜壁3SWとして立設した旨を図面と説明で記載したが、これらに限定されない。
その他の実施例として、図13に示すように、末端側チューブ保持部5/DEの一対の末端側壁5SW/DEは、基部2から上部U方向に先細りに傾斜した傾斜壁5SWS/DEとして立設し、かつ可動部側壁部3SWは、上部U側から下部D側に向けて略垂直壁3SWVとして立設しても、前記実施例と同様にクランプ(可動部3)の捩れを解消することができる。
本発明のクランプは、同一材料で一体成形により形成することが好ましい。
例えば、射出成形等が可能な熱可塑性合成樹脂で形成することが好ましく、例えばPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PB(ポリブチレン)、PS(ポリスチレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、PMA(ポリメチルアクリレート)、PC(ポリカーボネート)、PAm(ポリアミド)等があげられるが、これに限定されるものではない。
1 クランプ
2 基部
2.1 基部側チューブ押圧部
2.1R 湾曲部
3 可動部
3SW 可動部側壁
3SW/S1 第1側部側可動部側壁
3SW/S2 第2側部側可動部側壁
3SWS 傾斜側壁
3SWS/S1 第1側部側傾斜壁
3SWS/S2 第2側部側傾斜壁
3SWV 略垂直側壁
3T 頂部
3SL 斜面
3K 突起
5 チューブ保持部
5/PE 基端PE側のチューブ保持部(基端側チューブ保持部)
5/DE 末端DE側のチューブ保持部(末端側チューブ保持部)
5SW 側壁
5SW/PE 基端側壁
5SW/DE 末端側壁
5SWV 略垂直側壁
5SWS 傾斜側壁
5SW/PE/S1 基端側第1側壁
5SW/PE/S2 基端側第2側壁
5SW/DE/S1 末端側第1側壁
5SW/DE/S2 末端側第2側壁
5SWSP 側壁空間
5SWSP/S1 第1側部側壁空間
5SWSP/S2 第2側部側壁空間
5W/DE/U 末端側上部壁
5O/U 上部開口
5SP/DE 末端側チューブ保持空間
5SP/PE 基端側チューブ保持空間
6 可動部側チューブ押圧部
6T 可動部側チューブ押圧部突部
6TR 湾曲部
7/PE 基端連結部
7O/PE 基端開口
7/DE 末端連結部
7O/DE 末端開口
8 可動部側係合部
8W 可動部側係合壁
8FW 可動部側末端壁
8SW 係合側壁
8SW/S1 第1側部側係合側壁
8SW/S2 第2側部側係合側壁
8SWS 傾斜側壁
8SWS/S1 第1側部側傾斜側壁
8SWS/S2 第2側部側傾斜側壁
9 基部側係合部
9T 係合突起部
9W 基部側係合壁
T チューブ
L 長手方向
HL 水平軸線
VL 垂直軸線
PE 基端
DE 末端
S 側部方向
S1 第1側部
S2 第2側部
U 上部
D 下部

Claims (4)

  1. チューブを保持する基部と、前記基部と協働して前記チューブを押圧して閉止可能な可動部と、を備えるクランプであって、
    前記可動部は、前記基部に向けて突設された一対の可動部側壁部を有し、前記一対の可動部側壁部の前記基部側の先端部に渡るように、前記チューブを押圧する可動部側チューブ押圧部が形成され、
    前記基部に対して前記可動部が相対的に近付くように移動して、前記基部の基部側係合部と前記可動部の可動部側係合部とが係合可能に構成され、
    前記基部は、前記チューブを全周にわたりその管軸方向に沿って保持し、前記チューブの前記可動部側への変位を規制する第1のチューブ保持部と、前記チューブを径方向に挟む第2のチューブ保持部と、前記チューブを押圧する基部側チューブ押圧部とを有し、
    前記第1のチューブ保持部は、前記基部の延在方向に沿って延在するとともに前記可動部に向けて突設され、前記チューブを径方向に挟む一対の側壁を具備し、前記一対の側壁で前記チューブを径方向に挟む方向に見て、台形状の形態を有し、
    前記基部側チューブ押圧部は、前記基部の前記第1のチューブ保持部と前記第2のチューブ保持部との間であって、前記可動部側チューブ押圧部に対向する位置にて、前記基部の延在方向に直交する方向に延在するように設けられ、
    前記基部側係合部及び前記可動部側係合部のうち、少なくとも一方の係合部を互いに係合可能な位置まで案内する案内部をさらに備え、
    前記案内部は、前記可動部の前記一対の可動部側壁部に形成された傾斜面部を有し、前記基部に対して前記可動部が相対的に近付くように移動する際に、前記第1のチューブ保持部の前記一対の側壁の一部分が前記傾斜面部に摺接されるクランプ。
  2. 前記傾斜面部は、前記可動部における、前記第1のチューブ保持部に保持された前記チューブに対して当該可動部の移動方向に重ならない位置に形成されている請求項1に記載のクランプ。
  3. 記傾斜面部は、前記可動部側壁の内面に形成され、前記案内部により前記少なくとも一方の係合部が未案内の状態で、前記基部に対して前記可動部が相対的に近付くように移動する方向に対して傾斜してなる請求項1または2に記載のクランプ。
  4. 前記基部と前記可動部は、基端連結部を介して連結され、
    前記可動部は、前記基端連結部を軸として前記基部に近付くように回動自在に構成され、
    前記一対の側壁の可動部側の先端部となる可動部側端部における前記基端連結部側の一端は、前記延在方向において当該側壁の基部側端部における前記延在方向の一端と他端との間に配置され、前記可動部側端部における前記基端連結部側と反対側の他端は、前記延在方向において前記基部側端部における前記延在方向の他端に対して前記基端連結部側と反対側に配置されている請求項1~の何れか一項に記載のクランプ。
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